JP2005169158A - 車両用オゾン浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オゾンセンサの改良を行うことなしにオゾンの浄化率の測定精度を上げた車両用オゾン浄化装置を提供する。
【解決手段】 車両に搭載されたオゾン浄化触媒Cと、前記オゾン浄化触媒を通過する前の空気中のオゾン濃度を検出する第1のオゾン濃度検出手段1と、前記オゾン浄化触媒を通過した後の空気中のオゾン濃度を検出する第2のオゾン濃度検出手段2と、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を用いて前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する劣化検出手段ECU5とを有する車両用オゾン浄化装置であって、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段1,2の出力値を較正する手段ECU5を更に備え、前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する際に、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を較正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用オゾン浄化装置に関する。より詳しく述べると、車両に搭載したオンボードの診断装置(OBD)によりオゾン浄化装置の性能をモニタする車両用オゾン浄化装置に関する。ここで、オンボード診断装置(OBD)とは、主に車両に搭載されたコンピュータに設置され、ほとんどすべての部品およびシステムを監視することによって有害物質排出の生じるエミッションコントロールシステムの故障を検出するソフトウェアから成り、排出関連の故障が検出されると、計器板上の故障インジケータライト(MIL)を照らすことによって車両の所有者に警告するシステムである。
多くの国では、車両から排出されるガス(排出ガス)の各種規制を行っている。例えば、米国のカリフォルニア州では、排出ガス中の非メタン有機ガス(NMOG;Non−Methane Organic Gases)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOX)等の排出規制を行っている。この規制により、カリフォルニア州で車両を販売している各メーカは、NMOG等の排出規制値(車両ごとの規制値/メーカ平均としての規制値)を守ることが義務付けられている。このため各メーカは、低排出ガス車両(LEV;Low Emission Vehicle)や排出ガスのない車両(ZEV;Zero Emission Vehicle)の開発を盛んに行っている。
ところで、このような排出規制は、近年における環境に対する意識の高まりから徐々に規制を厳しくする方向になっている。その一方で、排出ガス低減の技術開発が間に合わない場合のこと等を考慮した制度を設けている例もある。例えば、カリフォルニア州の排出ガス規制のうちNMOGに関しては、車両に直接オゾン還元技術(DOR;Direct Ozone Reduction)を使用するメーカや車両は、NMOG認定を受けることができるとされている。つまり、光化学スモッグの主成分であるオゾン(O3)は、NOXやNMOGが太陽光により化学変化して発生することから、カリフォルニア州では、直接オゾン還元技術としてのオゾン分解触媒によりオゾンを分解(浄化)しながら走行する車両やこのような車両を販売しているメーカに、NMOGの排出量を削減したとみなす所定の特典(NMOGクレジット)を与えることとしている。このため、メーカは、DORを使用したオゾン浄化装置として、例えば車両のラジエータの表面(ラジエータフィンの表面)にオゾン分解触媒層を設けたオゾン浄化装置(例えば特許文献1参照)付きの車両の販売を行ったりしている。
ところが、このようなオゾン浄化装置のオゾン浄化性能は一定ではなく、触媒の劣化や触媒層の剥離等により低減する。このため、NMOGクレジットは、15万マイル(約24万km)走行後のオゾン浄化性能に応じて与えられる。よって、各メーカは、15万マイル走行後のオゾン浄化性能の値を各種試験により車種ごと、モデルごとに求めて、その値か、その値よりも低い申請値でNMOGクレジットの適用申請を当局に行っている。とはいえ、新車のときには申請値を満たしていても、車両の使用状況によっては、15万マイル走行前に申請値を下回る不適切な事態が生じうる。このような事態に対して保守・点検等の対策が適切に行えるようにするため、メーカは、車両の全有効使用期間中、オゾン浄化装置のオゾン浄化性能と耐久性能を実証しなければならず、オゾン浄化装置の性能をモニタするオンボードの診断装置(OBD)を車両に搭載して、しかるべき排気制御保証を行わなければならない。このため、各メーカはオンボードの診断装置の開発を行っている。
例えば、従来のOBD装置は、図12に示すような構成を有している。図12は、従来のOBD装置を示す略式断面図である。
図12に示す通り、オゾン浄化触媒を表面に塗布したラジエータの上流側のオゾン濃度を測定するオゾンセンサ201および下流側のオゾン濃度を測定するオゾンセンサ202を設け、各々上流側空気採取管203および下流側空気採取管204を介して、上流側と下流側のオゾン濃度を測定し、測定した信号をECUに送っている。
ECUは、上流側、すなわちオゾン浄化触媒層Cを未通過の空気中のオゾン濃度C1と、下流側、すなわち、オゾン浄化触媒層Cを通過した空気中のオゾン濃度C2とに基づいて、オゾン浄化能ηを、例えば式(1):
η=1−(C2)/(C1) (1)
に基づいて計算している。
特開2001−347829号公報(第3〜第4頁、図1)
しかしながら、従来のOBDシステムを用いた車両用オゾン浄化装置では、オゾンセンサの低濃度における精度が不足し、またオフセット値の変化とオゾン濃度センサ出力相関直線で示される濃度特性変化に対応することが困難であるので、オゾン浄化率を精度良く測定することが困難となる。その結果、誤検知を招く恐れがある。
従って、本発明は、従来技術の欠点を克服し、オゾンセンサの改良を行うことなしにオゾンの浄化率の測定精度を上げた車両用オゾン浄化装置を提供することである。
本発明者等は、前記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、従来のOBDシステムを搭載した車両用オゾン浄化装置において、オゾンセンサの精度低下の一因として、(1)湿度、(2)他のガスの吸着、(3)温度変化による吸着平衡のズレ、(4)温度変化による半導体の抵抗変化等のオゾンセンサにおける濃度特性の変化が挙げられ、これらの濃度特性の変化を適正に較正することによって、本発明の課題を解決できることを見出し、本発明を創作するに至った。
前記課題を解決する本発明は、車両に搭載されたオゾン浄化触媒と、前記オゾン浄化触媒を通過する前の空気中のオゾン濃度を検出する第1のオゾン濃度検出手段と、前記オゾン浄化触媒を通過した後の空気中のオゾン濃度を検出する第2のオゾン濃度検出手段と、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力を用いて前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する劣化検出手段とを有する車両用オゾン浄化装置であって、
前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を較正する手段を更に備え、前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する際に、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を較正することを特徴とするものである(請求項1)。
本発明はまた、車両に搭載されたオゾン浄化触媒と、前記オゾン浄化触媒を通過する前の空気中のオゾン濃度および前記オゾン浄化触媒を通過した後の空気中のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出手段と、前記オゾン濃度検出手段の出力値を用いて前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する劣化検出手段とを有する車両用オゾン浄化装置であって、
前記オゾン濃度検出手段の出力値を較正する手段を更に備え、前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する際に、前記オゾン濃度検出手段の出力値を較正することを特徴とするものである(請求項2)。
このように構成することによって、オゾン濃度検出手段における濃度特性の変化を簡単な構成で適正に較正することが可能となり、オゾンセンサの改良を行うことなしにオゾンの浄化率の測定精度を向上することが可能となる。
なお、本発明において、第1および第2のオゾン濃度検出手段は、各々少なくとも1つのオゾン濃度検出手段を意味する。
本発明に係る車両用オゾン浄化装置において、前記各オゾン濃度検出手段の出力値を較正する手段は、オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段と、
前記オゾンを含まない空気に対する各オゾン濃度検出手段の出力値と、所定の取入口から採取した空気に対する濃度検出手段の出力値とに基づいて各オゾン濃度検出手段の出力値を較正する処理手段と、
を備えることを特徴とするものである(請求項3)。
このようにオゾンを含まない空気を較正用のガスとして各オゾン濃度検出手段に適用することによって、オゾン濃度検出手段における濃度特性の変化を簡単な構成で適正に較正することが可能となる。
なお、前記各オゾン濃度検出手段とは、本発明に係る車両用オゾン浄化装置が、第1および第2のオゾン濃度検出手段を有する場合(請求項1)には、第1および第2のオゾン濃度検出手段を意味し、また本発明に係る車両用オゾン浄化装置が、オゾン浄化触媒を通過する前の空気中のオゾン濃度および前記オゾン浄化触媒を通過した後の空気中のオゾン濃度の両方を検出するオゾン濃度検出手段の場合は、そのオゾン濃度検出手段を意味する。
本発明に係る車両用オゾン浄化装置において、前記オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段は、空気を遮光して貯蔵する手段と、貯蔵開始からの経過時間を測定する手段と、を備える構成とすることができる(請求項4)。
また、本発明に係る車両用オゾン浄化装置において、前記オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段は、空気を貯蔵する手段と、貯蔵された空気中のオゾンを分解する手段と、貯蔵された空気を濃度検出手段に接触させる手段とを備える構成とすることができる(請求項5)。
本発明に係る車両用オゾン浄化装置において前記オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に導入する手段は、オゾンを含まない空気を貯蔵する手段と、貯蔵された空気を前記各オゾン濃度検出手段に導入する手段とを備える構成とすることができる(請求項6)。
このように構成することによって、オゾンを含まない空気を較正用のガスとして使用することが可能となる。
本発明は次の効果を奏する。
請求項1および請求項2によると、このようにオゾンを含まない空気を較正用のガスとして各オゾン濃度検出手段に適用することによって、オゾン濃度検出手段における濃度特性の変化を簡単な構成で適正に較正することが可能となる。
請求項4〜請求項6によると、オゾンを含まない空気を較正用のガスとして使用することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
まず、本発明の第一実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図であり、図2は、本発明に係る車両用オゾン浄化装置本体の一例を示す図面であり、図3は、本発明に係る車両用オゾン浄化装置に適用するオゾンセンサの一例を示す図面であり、図4は、オゾンセンサの濃度特性の変化を示すグラフであり、そして図5は貯蔵手段中における空気中のオゾン濃度の経時変化を示すグラフである。
まず、図1に基づいて、第一実施形態に係る車両用オゾン浄化装置全体を説明する。
第一実施形態に係る車両用オゾン浄化装置Dは、図1に示す通り、車両の走行により空気を通過させて空気中のオゾンを分解するためのオゾン浄化装置本体Cと前記オゾン浄化装置のオゾン浄化能をモニタするためのオンボード診断装置OBDとから主として構成されている。
好ましい実施形態において、オゾン浄化装置本体Cは、例えば車両のラジエータの表面(ラジエータフィンの表面)にオゾン浄化触媒層を設けることによって構成することができる。
すなわち、図2に示す通り、車両である乗用車の前部側には熱交換器としてのラジエータ102が設置され、このラジエータ102は、上下方向に延び内部をエンジン(図示せず)の冷却液が上方から下方へと下向きに流れる複数の冷却管103,103,…と、各冷却管の間に固着して設けられた多数の放熱フィン104とによって主として構成されている。そして、ラジエータ102は、乗用車の走行時等に熱くなったエンジンの冷却液の熱を空気中に放出し、冷却液を常時適温に保つものである。
ここで、ラジエータ102を構成する冷却管103の外表面および放熱フィン104の外表面には、オゾン浄化触媒層105が有機バインダ(図示せず)等の接着手段を用いて全面に亘って塗布されている。そして、この触媒層105は、走行時にラジエータ102の各放熱フィン104間を通流する空気中の化学物質であるオゾン(O3)を、酸素(O2)に分解(浄化)し、空気中のオゾンを低減するものである(図2参照)。
しかしながら、本発明は、このようなオゾン浄化装置Cは、車両の走行により空気中のオゾンを酸素に分解処理可能であれば特に限定されるものではない。
すなわち、図1に示す通り、オゾン浄化装置Cの上流側からの空気がオゾン浄化装置Cを通過することによって空気中のオゾンが酸素に分解処理可能であれば特に限定されるものではない。
オンボード診断装置OBDは、このようなオゾン浄化装置本体Cの触媒の分解能をモニタするための検出装置である。
すなわち、オゾン浄化装置本体Cにおける触媒層105は、走行距離等の増加に伴ってラジエータ102の上側部位から下方へと向かって温度の高い部分から徐々に剥離していく。そのため、オゾン浄化能が触媒層105の剥離に伴って徐々に低減していく。
第一実施形態に係るオンボード診断装置OBDは、図1に示す通りオゾン浄化装置本体Cの上流側に、空気を採取するための上流側管体3(3a、3b…)を介して第1のオゾン濃度検出手段である第1のオゾンセンサ1とオゾン浄化装置本体Cの下流側に、空気を採取するための下流側管体4(4a、4b・・・)を介して第2のオゾン濃度検出手段である第2のオゾンセンサ2を設け、第1のオゾンセンサ1から検出されたオゾンを分解していない上流側の空気のオゾン濃度に対応する第1のオゾンセンサ1の出力値(X1)と、第2のオゾンセンサ2から検出されたオゾン浄化装置本体Cによりオゾンが分解された下流側のオゾン濃度に対応する第2のオゾンセンサ2の出力値(X2)を電気信号としてECUに送り、そしてECUはこれらの出力を較正することによりオゾン浄化能をリアルタイムまたは間欠的に測定する装置である。
すなわち、ECUはオゾン浄化能ηを、例えば式(1):
η=1−(X’2)/(X’1) (1)
に基づいて計算している。式中、X’1およびX’2は、各々第1および第2のオゾンセンサの出力値の較正後の値である。
オゾンセンサ1、2は、例えば図3に示すように、基板51の一方の片面(図3においては上面)に導線52を介してセンサ層53が配置され、そして反応性を向上させる目的で基板51の他方の片面にヒータ54が配置されている。センサ層53は、例えばインジウム−スズ酸化物(ITO)粒子の焼結体等の半導体粒子から形成されている。この半導体粒子は、数ミクロンオーダの二次粒子の表面に数ナノメートルオーダの結晶粒子が析出している。このような結晶中に酸化ガス(オゾン)が吸着すると、結晶中に含まれる自由電子のトラップ層が発生し、電気抵抗が増加すると考えられる。
オゾンセンサ1、2は、オゾンの濃度に応じて抵抗値を変え、この抵抗値に基づいて電圧をオゾン濃度の電気信号としてECUに送る構成を有している。
このような構成を有するオゾンセンサ1、2は、図4(a)に示す通り、オゾンセンサの個体差により感度が異なり、また図4(b)に示す通り車両の運行状況、駐車等の停止した際の雰囲気等により濃度特性の変化が生じる。
(個体差)
すなわち、オゾンセンサは、例えば既知の所定濃度のオゾンを含む気体を実測することにより濃度勾配の傾きを補正して、このような個体差を吸収し正確なオゾン濃度測定を行うことができる。
具体的には、基準となるオゾンの濃度(ppb)とオゾンセンサの出力値(X)との勾配に係数Aを乗じることにより感度比の勾配を較正することが可能となる。なお、このようなオゾンセンサ1,2の個体差による感度比の較正は、本発明に係る車両用オゾン浄化装置、特にオンボードの診断装置(OBD)の組込み前に行うことが好ましい。
同様に、図4(a)に示す通り、オフセット値もオゾンセンサ毎に個体差が生じるが、このようなオフセット値も本発明に係る車両用オゾン浄化装置、特にオンボードの診断装置(OBD)の組込み前に較正を行うことが好ましい。
(オゾンセンサ濃度特性)
また、図4(b)に示す通り、オゾンセンサ1,2は、このような個体差だけではなく、種々の環境要因により濃度特性が変化するので、濃度特性を較正する必要が生じる。すなわち、湿度(水の吸着)、酸化性ガス、還元性ガス等の他のガスの吸着、経年劣化、熱、被毒物への曝露、未通電による放置、埃等の付着等の種々の要因によりオゾンセンサの濃度特性が変化する。
そのため、これらの濃度特性の変化に対応して、オゾンセンサの較正を行う必要が生じる。
本発明においては、このような較正を行うためにオゾン不含のガス(以下、ゼロガスと言う)をオゾンセンサ1および2に接触させることによってオゾンセンサ濃度特性の較正を行う必要がある。
本発明においては、このようなオゾンセンサ濃度特性の較正を、オゾンを含有していないガス(以下、ゼロガスと言う)を、オゾンセンサに所定量接触させることによって行う。
このようなゼロガスは、オゾンを含有していないオゾンセンサに対して非感受性(不活性)の気体であれば特に限定されるものではないが、所定時間容器内、好ましくは遮光性の容器内に封じ込めた空気、オゾン分解触媒等によりオゾンを分解した空気等の空気に基づく気体であることが入手の容易性等の観点から好ましい。
例えば、図5に示す通り、空気をタンク等の貯蔵手段中に封入すると空気中のオゾン濃度が、時間が経つのに従って減少し数時間後、例えば3時間後にはオゾン濃度がゼロとなる。すなわち、このような空気貯蔵手段は、ゼロガス生成手段であり得る。この際に、空気貯蔵手段に封入される空気の組成、空気貯蔵手段の壁の材質、気体体積(容量)と壁面積との比率、温度等に注意を払うべきである。すなわち、このような特定の空気貯蔵手段毎にゼロガス生成時間(オゾン濃度がゼロとなるのに要する時間)を予め調査すべきである。また、オゾンは、大気中で光化学反応により生じるので、空気貯蔵手段の材質として遮光性の材質を選択することが好ましい。
再び、図1に基づいて説明すると、第一実施形態の車両用オゾン浄化装置におけるオンボードの診断装置OBDは、以下の通りの構成を有している。
オゾン浄化前の空気を第1のセンサ1に通流させるための管体3は、三方バルブV1inで区切られた第1のセンサ1の上流側管体3aと、前記三方バルブV1inと第1のセ
ンサ1との間の管体3bと、第1のオゾンセンサ1の排気流路を遮断するためのバルブV1outで区切られた第1のセンサ1からの空気の出口側の管体3cと出口側の管体3dから構成されている。なお、前記三方バルブV1inは、開閉機能を有する三方バルブで
ある。
同様に管体4は、三方バルブV2inで区切られた第2のセンサ2の上流側管体4aと、前記三方バルブV2inと第2のセンサ2との間の管体4bと、第2のオゾンセンサ2
の排気流路を遮断するためのバルブV2outで区切られた第2のセンサ2からの空気の出口側の管体4cと出口側の管体4dから構成されている。なお、三方バルブV2inは、管体4aと管体4bを通流させる流路と管体8と管体4bを通流させる流路を切り換えることができる三方バルブである。
そして、三方バルブV1inとV2inの間にはバイパス流路である管体8が設けられている。
第1のセンサ1、第2のセンサ2およびバルブV1in、V1out、V2in、V2
outは各々電気的にECU5と接続されている。ECU5は、エンジン停止から次のエンジン始動までの時間を記憶する機能と、バルブV1in、V1out、V2in、V2
outの開閉・切り換えを制御する機能と、第1のオゾンセンサ1および第2のオゾンセンサ2の出力値を補正する機能と、この補正値に基づいてオゾン浄化装置Cの劣化を検出する機能を有している。
(動作)
このようにして構成された第一実施形態のオンボードの診断装置(OBD)の動作について、説明する。
(エンジン停止時)
エンジン停止の際、バルブV1inとバルブV1outとの間の空間およびバルブV2inとバルブV2outとの間の空間を、オゾンが含有しないゼロガス空間とするため、エンジン停止時にまず、バルブV1inを閉じそしてバルブV2inを管体8側に切り換え、バルブV1outおよびバルブV2outを閉じる。このようにバルブを切り換えることによって、バルブV1inとバルブV1outとの間の空間およびバルブV2inとバルブV2outとの間の空間に空気を閉じ込めることができる。ECU5は、エンジン停止時の時間を記憶する。
(エンジン始動時)
次いで、エンジンを始動する際に、ECU5は、前回のエンジン停止時からの時間から、バルブV1inとバルブV1outとの間の空間およびバルブV2inとバルブV2outとの間の空間に導入された空気がゼロガスになっているか否かを判断する。
ECU5が各空間に導入された空気がゼロガスとなっていないと判断した場合は、誤検知の恐れがあるので、バルブの開閉・切り換え動作を行わない。エンジン始動後、ECU5が所定時間経過して、各空間に導入された空気がゼロガスとなったと判断した場合には、ECU5は、第1および第2のオゾンセンサ1,2の較正を次の通り行う。
一方、ECU5が各空間に導入された空気がゼロガスと判断した場合、ECU5は、第1および第2のオゾンセンサ1,2の較正を次の通り行う。
(出力値の補正)
まず、第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2のオフセット値を較正する。すなわち、図4(c)に示す通り、第1及び第2のオゾンセンサ1、2はオゾン濃度に一次で増加するので、まず、第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2との切片を0にし、次いで、傾きを補正する。例えば、第1のセンサ1の傾きがaであり、オゾン濃度ゼロの時のy切片がbであり、第2のセンサの傾きがcであり、オゾン濃度ゼロの時のy切片がdであり、オゾン濃度がCであると仮定すると、第1のオゾンセンサ1におけるオゾン濃度と出力値との関係は、aC+bで表される一次関数であり、第2のセンサ2におけるオゾン濃度と出力値との関係は、cC+dで表される一次関数である。
そのため、オフセット値(b、d)および第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2の傾きの比を求めることによって、第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2の出力値を較正することができる。
具体的には、第1のオゾンセンサ1の出力値からbを減じ、第2のオゾンセンサ2の出力値からdを減じて第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2の傾き比Aを乗する。
第一実施形態においては、第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2の傾きの比Aを求めるために、第1のオゾンセンサ1と第2のオゾンセンサ2とを同一のオゾン濃度環境下に曝す。
そのため、バルブV1in、V1outおよびV2outを開きバルブV2inを管体8側にしておく。このようにバルブを設定することによって、第1および第2のオゾンセンサ1,2には、未浄化の空気、すなわち同一の濃度のオゾンを含有する空気が通過することとなる。
(オゾン浄化装置の判定)
このようにして、第1および第2のオゾンセンサ1,2の較正が終了した後(エンジン運転時)、ECU5は、バルブV2inを管体4a側に切り換え、第2のオゾンセンサ2側へのオゾン浄化装置通過前の空気の流れを遮断し、かつ第2のオゾンセンサ2にオゾン浄化装置Cの通過後の空気を通流する。
このように各バルブを制御することによって第1のオゾンセンサ1は、オゾン浄化装置C通過前の空気中のオゾン濃度を測定して測定結果をECU5に送信する。
一方、第2のオゾンセンサ2は、オゾン浄化装置C通過後の空気中のオゾン濃度を測定して測定結果をECU5に送信する。ECU5は、第1および第2のオゾンセンサ1,2からのオゾン浄化装置C通過前後の空気中のオゾン濃度に対応する出力値に基づいてオゾン浄化装置Cが劣化しているか否かを判断する。
すなわち、オゾン浄化能ηを、例えば式(1):
η=1−(C2)/(C1) (1)
(式中、C1はオゾン浄化前の空気のオゾン濃度であり、C2は、オゾン浄化後の空気のオゾン濃度である。)に基づいて計算できる。ここで、オゾン浄化前の空気のオゾン濃度(C1)とオゾン浄化後の空気のオゾン濃度(C2)の比を、第1のオゾンセンサ1からの出力値の較正後の値と第2のオゾンセンサ2からの出力値の較正後の値の比とすると、オゾン浄化能、すなわちオゾン劣化率を算出することが可能である。
なお、実際には安定した後の第1のオゾンセンサ1の出力値をX1、第2のオゾンセンサ2の出力値をX2とし、第1のオゾンセンサ1のオフセット値をb、第2のオゾンセンサ2のオフセット値をdとして、オゾン浄化能ηを
η=1−(a(X2−d)/(c(X1−b) (1’)
としてモニタしている。
ここで、オゾン浄化能ηが所定値を下回った場合に、ECU5はmilを点灯するように信号を送り運転者にオゾン浄化装置Cにおけるオゾン浄化触媒が劣化していることを知らせることが可能となる。
なお、オゾン浄化装置Cにおけるオゾン浄化触媒の正常判定だけを行う場合には、第2のオゾンセンサ2の出力値が安定するまで待機する必要はない。すなわち、前記式(1)をモニタしている場合、バルブV2inを切り換える前は式(1)は0を示し続けている。ここでバルブV2inを切り換えた際に、式(1)で表されるオゾン浄化率が上昇し続け、所定の値に収束しようとする。従って、バルブV2inの切り換え直後の式(1)の値が所定値を超えたら、オゾン浄化装置Cは正常であると判断することができる。このように構成することによって速やかに判断を行うことが可能である。
一方、バルブV2inの切り換え直後の式(1)の値が所定値を超えない場合には、第2のオゾンセンサ2が安定するのを待って再び判定を行う。
(変更態様)
なお、図1に示した第一実施形態において、例えば図6に示すように変更することも可能である。図6は、本発明の第一実施形態の変更態様に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図である。
図6に示す態様は、図1に示す第一実施形態において、バルブV1inの更に上流にゼロガス導入手段(図示せず)からのゼロガスを導入するための管体6と、管体3a’と管体6とを切り換えるバルブV0を設けた構成を有している。
本実施形態は、車両の停止の際、オゾン浄化装置側からの空気を使用する代わりに、ゼロガス導入手段からのゼロガスを使用する点で図1に示す実施形態と異なる。このように構成することによって、空気中のオゾンが分解するまで待機する必要がなく速やかにオゾンセンサ1,2の較正を行うことが可能となる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態を図7および図9を用いて説明する。
図7は、第二実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図であり、そして図9は、第二実施形態におけるオゾン濃度と出力値との関係を示すグラフである。
この実施形態は、図1に示す第一実施形態において、バルブおよび配管の配置および浄化率の測定法が異なる。従って、図1に示す第一実施形態と同一の要素は、同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、図7において、V4in1は三方向の流路が常に解放されている三方バルブであり、V4in2は、管体4b’と管体4c’を流通させる流路と管体6と管体4c’を流通させる流路を切り換えることができる三方バルブであり、V3in1は、開閉機能を持つ三方バルブであり、そしてV3in2は、管体3b’と管体3c’を流通させる流路と管体7と管体3c’を流通させる流路を切り換えることができる三方バルブである。
図7に示す通り、第二実施形態に係るオゾン浄化装置は、センサ出力値を較正するための空気導入流路が二系統ある点で異なる。
ECU5を、エンジンストップ時から次回のエンジンスタート時までの時間を記憶させる手段として使用して,封入されているガスがゼロガスになっているかどうかを判断できる。エンジンストップと共に、バルブV4in2を管体6側ヘ、バルブV3in2を管体3’b側へ切り換えた状態にし、バルブV3in1、バルブV3out、V4outを閉じ、ガスを閉じ込める。次回のエンジンスタート時に,前回のエンジンストップ時から経過した時間が、ゼロガス生成時間より長いか短いかをECU5を用いて判断する。長かった場合は、センサ起動完了後のセンサ出力値をオフセット値とする。短かった場合は、誤検知の可能性があるため測定を行わない。仮に、走行中にゼロガス生成時間に到達した場合は、センサ起動完了後であれば,ゼロガス生成時間に到達した時の出力値をオフセット値とし、センサ起動完了後でなげれば、センサ起動完了後のセンサ出力値をオフセット値とする。
第一実施形態と同様にゼロガスボンベやゼロガス生成装置を用いて、センサにゼロガスを導入する方法を用いる場合は、前回の停止時からの経過時間に依らず、センサ起動完了後の出力値をオフセット値とすることができる。
開閉バルブV3in1、V3out、V4outを開き、バルブV4in2を管体4’b側ヘ切り換えて上流側空気を第1のオゾンセンサ1側ヘ、そして下流側空気を第2のオゾンセンサ2ヘ導入する。流路切り換え後、第1および第2のオゾンセンサ1,2の出力が安定するまで待機する。安定した後の第1のオゾンセンサ1の出力値をX1、第2のオゾンセンサ2の出力値をX2とする。前記の通り設定した第1のオゾンセンサ1のオフセット値をb、第2のオゾンセンサ2のオフセット値をdとすると、みかけの浄化率ηaは、1−(α((X2−d))/(γ(X1−b))と表現される(区間A)。
バルブV3in2を管体7側ヘ、バルブV4in2を管体6側ヘ切り換えて上流側空気を第2のオゾンセンサ2ヘ導入し、下流側空気を第1のオゾンセンサ1ヘ導入する。流路切り換え後オゾンセンサ出力が安定するまで待機する。安定した後の第1のオゾンセンサ1の出力値をX1’、第2のオゾンセンサ2の出力値をX2’とすると、みかけの浄化率ηbは1−(γ(X1’−b))/(α(X2’−d))と表現される(区間B)。
出力値X1、X2、X1’、X2’とオゾン濃度との関係は図9のようになっており、ηaとηbは、真のオゾン浄化率を示しておらず、お互い違う値となる。区間Aと区間Bの真の浄化率が等しく、その浄化率をηtとすると、ηaとηbとηtは下記式(2)の関係を満たすため、ηaとηbとを求めることによって真の浄化率を測定することができる。
ηt=1−{(1−ηa)(1−ηb)}1/2 (2)
このような区間Aと区間Bにおいて真の浄化率が等しいという条件とは、例えば、ラジエータ水温が一定かつ車速が一定という条件である。
(第三実施形態)
以下、第三実施形態を図8および図9に基づいて説明する。図8は、第三実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図であり、そして図9は、第三実施形態におけるオゾン濃度と出力値との関係を示すグラフである。
この実施形態は、図7に示す第二実施形態において、第1および第2のオゾンセンサ下流側のバルブV’3outおよびV’4outを設けない点、V’3in1が3方向の流路に解放されている三方バルブである点、および浄化率の測定法が異なる。従って、図7に示す第一実施形態と同一の要素は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
バルブV’3in2を管体3b’側へ切り換えて、バルブV’4in2を管体4b’側ヘ切り換えて上流側空気を第1のオゾンセンサ1側ヘ、そして下流側空気を第2のオゾンセンサ2ヘ導入する。流路を変更するまでの区間を区間Aとする。流路切り換え後、第1および第2のオゾンセンサ1,2の出力が安定するまで待機する。安定した後の第1のオゾンセンサ1の出力値をX1A、第2のオゾンセンサ2の出力値をX2Aとする。この際に第1および第2のオゾンセンサ1,2の濃度特性は、図9のように仕様特性とずれているとする。このとき,真の濃度は、上流側で{(X1A−b)/a}}であり、下流側で{(X2A−d)/c}}である。
バルブV’3in2を管体7側ヘ、バルブV’4in2を管体6側ヘ切り換えて上流側空気を第2のオゾンセンサ2ヘ導入し、下流側空気を第1のオゾンセンサ1ヘ導入する。流路を変更するまでの区間を区間Bとする。流路切り換え後オゾンセンサ出力が安定するまで待機する。安定した後の第1のオゾンセンサ1の出力値をX1B、第2のオゾンセンサ2の出力値をX2Bとすると、真の濃度は、上流側で(X2B−d)/cであり、そして下流側で(X1B−b)/aとなる(区間B)。
区間Aと区間Bとの間のオゾン浄化率が等しい場合、下記式(3)が成立する。
(a(X2A−d))/(c(X1A−b))=(c(X1B−b))/(a(X2B−d)) (3)
次いで、バルブV’3in2を管体3b’側に切り換えて、バルブV’4in2を管体4b’側ヘ切り換えて上流側空気を第1のオゾンセンサ1側ヘ、そして下流側空気を第2のオゾンセンサ2ヘ導入する。流路を変更するまでの区間を区間Cとし、同様にして出力値X1CおよびX2Cを得る。
また、バルブV’3in2を管体7側ヘ、バルブV’4in2を管体6側ヘ切り換えて上流側空気を第2のオゾンセンサ2ヘ導入し、下流側空気を第1のオゾンセンサ1ヘ導入する。流路を変更するまでの区間を区間Dとし、同様にして出力値X1DおよびX2Dを得る。
区間Cと区間Dとの間のオゾン浄化率が等しい場合、下記式(4)が成立する。
(a(X2C−d))/(c(X1C−b))=(c(X1D−b))/(a(X2D−d)) (4)
式(3)および式(4)からa/c,b,dの数値を得ることにより真の浄化率を求めることが可能となる。
(第四実施形態)
次いで、本発明の第四実施形態を図10および図11に基づいて説明する。図10は、第四実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図であり、図11は、第四実施形態によるオゾン測定の様子を示す図面である。
図10に示す通り、本実施形態では、1つのオゾンセンサ1を使用して、オゾン浄化装置に通過前後の空気のオゾン濃度を測定する。
そのため、オンボードの診断装置は、上流側の管体30と下流側の管体4とを周期的にバルブVaにより切り換えてオゾンセンサ1により測定を行う構成を有している。
エンジンストップ時から次回のエンジンスタート時までの時間を記憶させる手段としてECU5を使用して、第一〜第二実施形態と同様にして封入されているガスがゼロガスになっているかどうかを判断する。エンジンストップと共に,バルブVa、バルブVbを閉じ、ガスを閉じ込める。次回のエンジンスタート時に,前回のエンジンストップ時から経過した時間が、ゼロガス生成時間より長いか短いかをECU5を用いて判断する。長かった場合は、オゾンセンサ1起動完了後のオゾンセンサ1の出力値をオフセット値とする。短かった場合は、誤検知の可能性があるため,検出を行わない。もし、走行中にゼロガス生成時間に到達した場合は、センサ起動完了後であれば,ゼロガス生成時間に到達した時の出力値をオフセット値とし、オゾンセンサ1起動完了後でなければ、オゾンセンサ1起動完了後のセンサ出力値をオフセット値とする。
また、同様にしてゼロガスボンベやゼロガス生成装置を用いて、オゾンセンサ1にゼロガスを導入する方法を用いる場合は、前回の停止時からの経過時間に依らず,オゾンセンサ1起動完了後の出力値をオフセット値とすることができる。
バルブVa、バルブVbを開け周期的に上流側と下流側の空気をオゾンセンサ1に導入するように,バルブVaを切り換え、オゾンセンサ1の出力値をモニタする。このときの、オゾンセンサ1の出力値のイメージは図11に示す通りである。
検知していない側の空気のオゾン濃度に対応する出力値は,前後に測定した出力値を直線で結び推定する(図11の点線部を前後の実線端を結ぶ直線で近似する)。ある時間tにおける上流側に対応する推定値をX’1t、下流側に対応する推定値をX’2tとすると、オゾン浄化率は、オゾンセンサ1が下流側をモニタしている場合は1−(X2t−b)/(X’1t−b)であり、オゾンセンサ1が上流側をモニタしている場合は、1−(X’2t−b)/(X1t−b)で表すことができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、幅広く適用されるものである。
例えば、OBDそのものや、車両におけるオゾン検出手段の較正方法も本発明の範囲内である。
本発明の第一実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図である。 本発明に係る車両用オゾン浄化装置本体の一例を示す図面である。 本発明に係る車両用オゾン浄化装置に適用するオゾンセンサの一例を示す図面である。 オゾンセンサの濃度特性の変化を示すグラフである。 貯蔵手段中における空気中のオゾン濃度の経時変化を示すグラフである。 本発明の第一実施形態の変更態様に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図である。 第二実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図である。 第三実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図である。 第二および第三実施形態におけるオゾン濃度と出力値との関係を示すグラフである。 第四実施形態に係る車両用オゾン浄化装置を示す略式断面図である。 第四実施形態によるオゾン測定の様子を示す図面である。 従来のOBD装置を示す略式断面図である。
符号の説明
C オゾン浄化装置本体
OBD オンボード検出装置
V バルブ
1,2 オゾンセンサ
3、4 管体
5 ECU
6、7、8 管体

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたオゾン浄化触媒と、前記オゾン浄化触媒を通過する前の空気中のオゾン濃度を検出する第1のオゾン濃度検出手段と、前記オゾン浄化触媒を通過した後の空気中のオゾン濃度を検出する第2のオゾン濃度検出手段と、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を用いて前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する劣化検出手段とを有する車両用オゾン浄化装置であって、
    前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を較正する手段を更に備え、前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する際に、前記第1および第2のオゾン濃度検出手段の出力値を較正することを特徴とする車両用オゾン浄化装置。
  2. 車両に搭載されたオゾン浄化触媒と、前記オゾン浄化触媒を通過する前の空気中のオゾン濃度および前記オゾン浄化触媒を通過した後の空気中のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出手段と、前記オゾン濃度検出手段の出力値を用いて前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する劣化検出手段とを有する車両用オゾン浄化装置であって、
    前記オゾン濃度検出手段の出力値を較正する手段を更に備え、前記オゾン浄化触媒の劣化を検出する際に、前記オゾン濃度検出手段の出力値を較正することを特徴とする車両用オゾン浄化装置。
  3. 前記各オゾン濃度検出手段の出力値を較正する手段は、オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段と、
    前記オゾンを含まない空気に対する各オゾン濃度検出手段の出力値と、所定の取入口から採取した空気に対する濃度検出手段の出力値とに基づいて各オゾン濃度検出手段の出力値を較正する処理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用オゾン浄化装置。
  4. 前記オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段は、
    空気を遮光して貯蔵する手段と、
    貯蔵開始からの経過時間を測定する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用オゾン浄化装置。
  5. 前記オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段は、
    空気を貯蔵する手段と、
    貯蔵された空気中のオゾンを分解する手段と、
    貯蔵された空気を濃度検出手段に導入する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用オゾン浄化装置。
  6. 前記オゾンを含まない空気を前記各オゾン濃度検出手段に接触させる手段は、
    オゾンを含まない空気を貯蔵する手段と、
    貯蔵された空気を前記各オゾン濃度検出手段に導入する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用オゾン浄化装置。
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