JP2005168725A - 使い捨て排泄物処理物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】前後域が着用者の腹部や臀部の形状に合致し、両端部や前後域の両側部からの排泄物の漏れを防ぐことができる使い捨て排泄物処理物品を提供する。
【解決手段】使い捨てパッド20A(排泄物処理物品)では、前後域23,35に互いの離間寸法が次第に近づくように延びる一対の折曲部36,37が形成され、折曲部36,37の剛性がコア29の可動部38と主要部39との剛性よりも低く、折曲部36,37のテーバー法による剛性値が0.01〜2.0mN・cmの範囲、可動部38と主要部39とのテーバー法による剛性値が9.0〜50.0mN・cmの範囲にある。パッド20Aでは、防漏シート28の固定端部44が可動部38上に位置するとともに、防漏シート28に取り付けられた弾性部材45が折曲部36,37を越えて可動部38の横方向内端部分46に達し、弾性部材45の収縮力によって可動部38が主要部39の側へ引き寄せられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、排泄物を吸収、保持する使い捨て排泄物処理物品に関する。
縦方向へ延びる両端部と、横方向へ延びる両側部とを有するとともに、縦方向に前域および後域と、前後域の間に位置する中間域とを有し、肌当接側に位置する透液性表面シートおよび肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、両側部に位置して縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートと、表裏面シートの間に介在して前後域間に延びる吸液性コアとから構成され、縦方向へ延びる2本の折曲部が前後域と中間域との横方向中央部に形成された使い捨て吸液パッドがある(特許文献1参照)。
それら折曲部は、縦方向へ所与寸法離間して並んでいる。折曲部におけるコアの剛性は、折曲部を除くコアの残余の部位のそれよりも低い。防漏シートは、物品の両側部に固着されて縦方向へ延びる固定部と、表面シートの上方へ起立性向を有する自由部と、横方向内方へ倒伏した状態で物品の両端部に固着された固定両端部とから形成されている。防漏シートの自由部には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が収縮可能に取り付けられている。このパッドは、前後域と中間域との横方向中央部が肌当接側に向かって凸となるように、裏面シートを内側にしてそれら域が折曲部を介して断面山型に折れ曲がるので、パッドの両側部間の横寸法を縮めることができ、中間部が着用者の股間に納まり易く、パッドを着用者に容易に装着することができる。
特開2003−210507号公報
特許文献1に開示のパッドでは、前後域と中間域とが折曲部を介して折れ曲がったとしても、前後域が着用者の腹部や臀部の形状に合致するように立体的に変形することはない。このパッドは、その装着時に、前後域を腹部や臀部の形状に沿って強制的に湾曲させたとしても、前後域と着用者の肌との間に部分的な隙間が生じ、排泄物がパッドの両端部から漏れてしまう場合がある。また、このパッドは、防漏シートの自由部が表面シートの上方へ起立して排泄物に対する障壁を形成するが、前後域では防漏シートの固定両端部が横方向内方へ倒伏しているので、防漏シートを利用して前後域の両側部からの排泄物の漏れを防ぐことができない。
本発明の目的は、前後域が着用者の腹部や臀部の形状に合致し、両端部や前後域の両側部からの排泄物の漏れを防ぐことができる使い捨て排泄物処理物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、縦方向に前域および後域と、前後域の間に位置する中間域とを有し、透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートと、表裏面シートの間に介在して前後域間に延びる吸液性コアとから構成され、防漏シートが、前後域間に位置して縦方向へ延びる固定部と、固定部に並行して縦方向へ延びていて表面シートの上方へ起立性向を有する自由部と、前後域に位置して横方向へ倒伏した固定両端部とから形成され、縦方向へ延びる伸縮性第1弾性部材が、防漏シートの自由部に収縮可能に取り付けられた使い捨て排泄物処理物品である。
前記前提における本発明の特徴として、前後域の少なくとも一方には、中間域側に位置するコアの両側縁から該コアの端縁に向かって互いの離間寸法が次第に近づくように延びる一対の折曲部が形成され、コアが、折曲部の縦方向外方に位置する一対の可動部と、折曲部の縦方向内方に位置する主要部とに区分され、折曲部の剛性が可動部と主要部との剛性よりも低く、折曲部のテーバー法による剛性値が0.01〜2.0mN・cmの範囲、可動部と主要部とのテーバー法による剛性値が9.0〜50.0mN・cmの範囲にあり、防漏シートの固定端部が可動部上に位置するとともに、第1弾性部材が折曲部を越えて可動部に達していることにある。
この物品は、第1弾性部材の収縮力によって防漏シートの自由部が縦方向へ収縮し、それにともなってコアの可動部が主要部の側へ引き寄せられ、可動部が主要部の厚み方向上方に位置するとともにパッドの上方へ傾斜し、可動部と主要部との間に折曲部を挟んで厚み方向へ段差が生じる。
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)物品では、その横寸法を二分する縦中心線に対する折曲部の傾斜角度が20〜70°の範囲にある。
(2)物品は、第1弾性部材を含む防漏シートの自由部の93%伸長時における伸長応力が0.15〜0.50Nの範囲にある。
(3)折曲部は、コアの両側縁から端縁に向かうにつれて末広がりを呈する。
(4)物品では、横方向へ延びる伸縮性第2弾性部材がコアの端縁の縦方向外方に収縮可能に取り付けられている。この物品は、第2弾性部材の収縮力によってコアの可動部どうしが横方向へ引き寄せられる。
(5)物品は、折曲部がコアを除く表面シートと裏面シートとから形成されている。
(6)物品は、折曲部が表裏面シートとコアとから形成され、折曲部におけるコアの剛性が可動部と主要部とにおけるコアの剛性よりも低い。
本発明に係る使い捨て排泄物処理物品によれば、第1弾性部材の収縮力によって防漏シートの自由部が縦方向へ収縮し、それにともなってコアの可動部が主要部の側へ引き寄せられ、物品の前後域が肌非当接側に向かって凸となるように立体的な形状に変形する。この物品は、前後域が着用者の腹部や臀部の形状に合致し、物品の前後域と着用者の肌との間に隙間が生じることはなく、物品に排泄物を効率よく吸収させることができ、物品の両端部からの排泄物の漏れを防止することができる。この物品は、前後域において防漏シートの固定両端部が横方向へ倒伏しているにもかかわらず、可動部と主要部との間に段差が生じ、可動部が排泄物に対する障壁を形成するので、表面シート上を拡散する排泄物の流動が可動部によって阻止され、両端部や前後域の両側部からの排泄物の漏れを防ぐことができる。また、この物品は、前後域に位置する防漏シートどうしが横方向へ接近し、防漏シートが前後域におけるコアの主要部をその上方から取り囲むので、両端部や前後域の両側部に向かって流動した排泄物を表面シートと防漏シートとの間に保持することができ、両端部や両側部からの排泄物の漏れを防ぐことができる。この物品は、折曲部の剛性が可動部と主要部との剛性よりも低く、折曲部のテーバー法による剛性値が0.01〜2.0mN・cmの範囲、可動部と主要部とのテーバー法による剛性値が9.0〜50.0mN・cmの範囲にあるので、可動部を主要部の側へ確実に引き寄せることができ、可動部や主要部が不規則に折れ曲がることはなく、可動部や主要部に多数のギャザーが形成されることはない。
縦中心線に対する折曲部の傾斜角度が20〜70°の範囲にあり、第1弾性部材を含む防漏シートの自由部の93%伸長時における伸長応力が0.15〜0.50Nの範囲にある物品では、第1弾性部材の収縮力によってコアの可動部を主要部の側へ確実に引き寄せることができるとともに、パッドの前後域を立体的な形状に確実に変形させることができる。
折曲部がコアの両側縁から端縁に向かうにつれて末広がりを呈する物品は、コアの端縁側において折曲部が起立し、表面シート上を拡散する排泄物の流動が可動部と折曲部とによって阻止され、排泄物が物品の両端部に達することはなく、両端部からの排泄物の漏れを確実に防ぐことができる。
横方向へ延びる伸縮性第2弾性部材がコアの端縁の縦方向外方に収縮可能に取り付けられた物品は、第2弾性部材の収縮力によって物品の端部が横方向へ収縮し、それにともなってコアの可動部どうしが横方向へ引き寄せられる。この物品は、可動部どうしが横方向へ接近することによって防漏シートどうしを横方向へ確実に接近させることができ、防漏シートが前後域におけるコアの主要部をその上方から取り囲むので、両端部や前後域の両側部に向かって流動した排泄物を表面シートと防漏シートとの間に保持することができ、両端部や前後域の両側部からの排泄物の漏れを確実に防ぐことができる。
折曲部がコアを除く表面シートと裏面シートとから形成されている物品は、折曲部における剛性をコアの可動部や主要部のそれよりも確実に低くすることができる。
折曲部が表裏面シートとコアとから形成され、折曲部におけるコアの剛性が可動部と主要部とにおけるコアの剛性よりも低い物品は、折曲部に位置するコアに排泄物を吸収させることができるので、折曲部を排泄物の吸収に利用することができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て排泄物処理物品の詳細を使い捨てパッドを例として説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、使い捨てパッド20Aの部分破断平面図と、自然に放置した状態の図1のパッド20Aの斜視図とである。図3,4は、図2の3−3線矢視断面図と、図2の4−4線矢視断面図とであり、図5は、図2の5−5線矢視断面図である。図1は、パッド20Aを弾性部材45,50の収縮力に抗して縦横方向へ展開させた状態で示している。図2では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印Nで示す。なお、表裏面シート26,27や防漏シート28の内面とは、コア29に対向する面をいい、それらシート26,27,28の外面とは、コア29に非対向の面をいう。
パッド20Aは、互いに並行して横方向へ延びる両端部21と、互いに並行して縦方向へ延びる両側部22とを有するとともに、縦方向に前域23および後域25と、前後域23,25の間に位置する中間域24とを有する。パッド20Aは、肌当接側に位置する透液性表面シート26と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート27と、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シート28と、表裏面シート26,27の間に介在してそれらシート26,27の少なくとも一方の内面に接合された吸液性コア29とから構成されている。パッド20Aは、その平面形状が縦長矩形を呈する。
表面シート26は、親水性繊維不織布30から形成されている。裏面シート27は、疎水性繊維不織布31と通気不透液性プラスチックフィルム32とをラミネートした複合シートから形成されている。防漏シート28は、撥水処理が施された疎水性繊維不織布33から形成されている。コア29は、パッド20Aの前後域23,25と中間域24とに延びている。コア29は、その平面形状が縦長矩形を呈し、前後域23,25に位置して横方向へ延びる両端縁34と、両端縁34間に位置して縦方向へ延びる両側縁35とを有する。
コア29は、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。ゆえに、コア29は、その剛性が表裏面シート26,27や防漏シート28の剛性よりも高い。コア29は、それの型崩れを防止するため、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。
前域23には、中間域24の側に位置するコア29の両側縁35から端縁34に向かって互いの離間寸法が次第に近づくように延びる一対の折曲部36が形成されている。後域25には、中間域24の側に位置するコア29の両側縁35から端縁34に向かって互いの離間寸法が次第に近づくように延びる一対の折曲部37が形成されている。コア29は、折曲部36,37を挟んで折曲部36,37の縦方向外方に位置する一対の可動部38と、折曲部36,37の縦方向内方に位置する主要部39とに区分されている。
折曲部36,37は、主要部39の側に位置する内縁40と、可動部38の側に位置する外縁41とを有する。それら折曲部36,37は、コア29の両側縁34から端縁35に向かうにつれて内外縁40,41間の離間寸法が次第に広がる末広がりを呈し、コア29の端縁35の側における幅寸法がコア29の両側縁34の側における幅寸法よりも大きい。折曲部36,37の内縁40は、コア29の両側縁34からパッド20Aの端部21の横寸法を二分する縦中心線M1に達している。折曲部36,37は、コア29を除く表面シート26と裏面シート27とから形成されている。折曲部36,37では、表裏面シート26,27が互いに重なり合った状態で、それらシート26,27の内面どうしが固着されている。折曲部36,37は、その剛性が可動部38と主要部39との剛性よりも低い。
防漏シート28は、パッド20Aの両側部22の内側に配置されている。防漏シート28は、コア29の両側縁35の外側に位置して縦方向へ延びる固定部42と、固定部42に並行して縦方向へ延びていて表面シート26の上方へ起立性向を有する自由部43と、前後域23,25に位置してパッド20Aの横方向内方へ倒伏した固定両端部44とから形成されている。固定部42と自由部43とは、パッド20Aの前後域23,25間に延びている。固定両端部44は、パッド20Aの両端部21とコア29の可動部38上とに位置している。
自由部43の内端近傍には、縦方向へ延びる伸縮性第1弾性部材45が収縮可能に取り付けられている。第1弾性部材45は、縦方向へ所定の倍率に伸長された状態で自由部43に固着されている。第1弾性部材45の縦方向端部46は、折曲部36,37を越えて可動部38の横方向内端部分47近傍に達している。防漏シート28では、第1弾性部材45の収縮力によって自由部43が縦方向へ収縮し、自由部43に多数のギャザーが形成されているとともに、自由部43が表面シート26の上方へ起立している(図2参照)。自由部43は、排泄物に対する障壁を形成する。
両端部21は、コア29の端縁34から縦方向外方へ延びる表裏面シート26,27の端部48,49と防漏シート28の固定端部44とから形成されている。両端部21では、表裏面シート26,27の端部48,49と防漏シート28の固定端部44とが重なり合い、表裏面シート26,27の内面どうしが固着され、表面シート26の外面と防漏シート28の内面とが固着されている。防漏シート28の固定端部44は、パッド20Aの両端部21のみならず、コア29の可動部38においてその内面が表面シート26の外面に固着されている。
両端部21には、横方向へ延びる複数条の伸縮性第2弾性部材50が収縮可能に取り付けられている。第2弾性部材50は、コア29の端縁35の縦方向外方に配置されている。第2弾性部材50は、表裏面シート26,27の間に介在し、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート26,27の内面に固着されている。両端部21は、第2弾性部材50の収縮力によって横方向へ収縮し、そこに多数のギャザーが形成されている。
両側部22は、コア29の側縁35から横方向外方へ延びる表裏面シート26,27の側部51,52と防漏シート28の固定部42とから形成されている。両側部22では、表面シート26の側部51がコア29の側縁35から横方向外方へわずかに延び、側部51からさらに横方向外方へ裏面シート27の側部52と防漏シート28の固定部42とが延びている。両側部22では、表裏面シート26,27の側部51,52と防漏シート28の固定部42とが重なり合い、表裏面シート26,27の内面どうしが固着され、表裏面シート26,27の内外面と防漏シート28の内面とが固着されている。
パッド20Aでは、図2,4に示すように、第1弾性部材45の収縮力によって防漏シート28の自由部43が縦方向へ収縮し、第2弾性部材50の収縮力によってパッド20Aの両端部21が横方向へ収縮し、それらにともなってコア29の可動部38が主要部39の側へ引き寄せられているとともに、コア29の可動部38どうしが横方向へ引き寄せられている。パッド20Aは、それが折曲部36,37で折れ曲がり、可動部38が主要部39よりもパッド20Aの厚み方向上方に位置し、可動部38と主要部39との間に折曲部36,37を挟んで厚み方向へ段差が生じている。
パッド20Aは、可動部38が折曲部36,37から両端部21に向かってパッド20Aの上方へ傾斜し、その前後域23,25が肌非当接側へ向かって凸となる立体的な形状に変形している。パッド20Aの前後域23,25では、コア29の可動部38どうしが縦中心線M1に向かって横方向へ接近するとともに、防漏シート28どうしが縦中心線M1に向かって横方向へ接近し、防漏シート28が前後域23,25におけるコア29の主要部39をその上方から取り囲んでいる。
図6は、おむつカバー60に乗せた状態で示すパッド20Aの斜視図である。このパッド20Aは、前後胴周り域61,63とそれら胴周り域61,63の間に位置する股下域62とを有するおむつカバー60の内側に配置され、カバー60とともに着用者に装着される。カバー60の後胴周り域63には、一対のテープファスナ64が取り付けられている。カバー60の前胴周り域61には、テープファスナ64の止着域となるターゲットテープ65が取り付けられている。
パッド20Aを着用者に装着する手順は、以下のとおりである。パッド20Aの裏面シート27をおむつカバー60の内面に対向させた状態で、パッド20Aをカバー60の内側に乗せる。パッド20Aをおむつカバー60に乗せると、パッド20Aの前域23がカバー60の前胴周り域61に位置し、パッド20Aの後域25がカバー60の後胴周り域63に位置するとともに、パッド20Aの中間域24がカバー60の股下域62に位置する。次に、パッド20Aの後域25に着用者の臀部を乗せ、カバー60の前胴周り域61を着用者の腹部の上に乗せた後、カバー60の後胴周り域63の両側部を前胴周り域61の両側部の外側に重ね合わせ、テープファスナ64をターゲットテープ65に止着して前後胴周り域61,63を連結する。カバー60の装着中に排泄された排泄物は、パッド20Aの表面シート26を透過してコア29に吸収、保持される。
パッド20Aは、その前後域23,25が肌非当接側に向かって凸となるように立体的な形状に変形しているので、前後域23,25が着用者の腹部や臀部の形状に合致し、パッド20Aの前後域23,25と着用者の肌との間に隙間が生じることはなく、パッド20Aに排泄物を効率よく吸収させることができ、両端部21からの排泄物の漏れを防止することができる。
パッド20Aは、前後域23,25において防漏シート28の固定両端部44が横方向内方へ倒伏しているにもかかわらず、可動部38と主要部39との間に段差が生じ、可動部38が排泄物に対する障壁を形成するので、表面シート26上を拡散する排泄物の流動が可動部38によって阻止され、両端部21や前後域23,25の両側部22からの排泄物の漏れを防ぐことができる。なお、主要部39から可動部38に達した排泄物は、表面シート26を透過して可動部38に吸収される。
パッド20Aでは、コア29の端縁34側に位置する折曲部36,37の幅寸法が大きく、端縁34側において折曲部36,37が起立し、さらに、防漏シート28が前後域23,25におけるコア29の主要部39をその上方から取り囲んでいるので、表面シート26上を拡散する排泄物の流動が折曲部36,37によって阻止されるとともに、排泄物が表面シート26と防漏シート28との間に保持され、両端部21や前後域23,25の両側部22からの排泄物の漏れを確実に防ぐことができる。
パッド20Aでは、折曲部36,37の剛性値が0.01〜2.0mN・cmの範囲にあり、可動部38と主要部39との剛性値が9.0〜50.0mN・cmの範囲にある。折曲部36,37の剛性値が2.0mN・cmを超過すると、パッド20Aが折曲部36,37において折れ曲がり難くなり、第1弾性部材45や第2弾性部材50の収縮力によって防漏シート28の自由部43やパッド20Aの両端部21が収縮したとしても、可動部38を主要部39の側へ引き寄せることや可動部38どうしを横方向へ引き寄せることができず、パッド20Aの前後域23,25を立体的な形状に変形させることができない。可動部38と主要部39との剛性値が9.0mN・cm未満では、第1弾性部材45や第2弾性部材50の収縮力によって可動部38と主要部39とが不規則に折れ曲がる場合があり、パッド20Aの前後域23,25を立体的な形状に変形させることができないのみならず、可動部38や主要部39に多数のギャザーが形成され、パッド20Aの前後域23,25と着用者の肌との間に隙間が生じ、パッド20Aに排泄物を効率よく吸収させることができない。なお、折曲部36,37や可動部38、主要部39の剛性値は、テーバー法(JIS P 8125)に準拠して測定した。その測定方法は、以下のとおりである。
(1)パッド20Aに型紙を押し当てながら、パッド20Aから可動部38を切り取って70mm×38.1mmの第1サンプルを作成するとともに、パッド20Aから主要部39を切り取って70mm×38.1mmの第2サンプルを作成する。次に、第1および第2サンプルから表面シート26と裏面シート27とを剥がし、ティッシュペーパーに包被されたコア29を剥き出しにする。パッド20Aは、折曲部36の面積が小さく、パッド20Aから折曲部36を切り取ったとしても、第1および第2サンプルと同一寸法にすることができない。したがって、パッド20Aに使用された表裏面シート26,27と同一の表面シートと裏面シートとを固着し、70mm×38.1mmの折曲部36の剛性値測定用第3サンプルを別に作成した。剛性値の測定には(株)安田精機製作所製のテーバースティフネステスターを使用し、第1〜第3サンプルの縦方向と横方向との剛性値を測定した。
(2)次に、測定の手順を説明する。(a)第1〜第3サンプルの厚み(A)を測定する。(b)サンプルを試験機のチャック(下側)の中心に触れる程度に挟み込む。(c)支持ローラとサンプルとの左右隙間の合計を(A)×0.80(mm)に調節する。(d)補助おもり1/2を上にかぶせる。(e)サンプルを左右両方向に回転させ、15度支持刻線と振り子の中心刻とが一致した点で停止し、試験機の目盛りを読み取る。目盛りの左側の数値を(B)とし、目盛りの右側の数値を(C)とする。
(3)サンプルの剛性値は、式:剛性値(N・cm)=((B)+(C))/2×(補助おもり係数)/1000×9.807で算出した。算出した第1および第2サンプルの縦横方向の剛性値は0.09〜0.5N・cmであり、算出した第3サンプルの縦横方向の剛性値は0.0001〜00.2N・cmである。第1サンプルの剛性値を可動部38の剛性値とし、第2サンプルの剛性値を主要部39の剛性値とするとともに、第3サンプルの剛性値を折曲部36の剛性値とする。
パッド20Aでは、縦中心線M1に対する折曲部36,37の傾斜角度θが20〜70°の範囲にある。傾斜角度θは、40〜50°の範囲にあることが好ましい。なお、縦中心線M1に対する折曲部36,37の傾斜角度θは、図1に示すように、折曲部36,37の中央に引いた仮想線M2が縦中心線M1と交わったときの角度である。折曲部36,37の傾斜角度θが20°未満では、折曲部36,37がパッド20Aの縦方向へ延びて可動部38の面積が大きくなり、第1弾性部材45の収縮力によって可動部38を主要部39の側へ引き寄せることができず、パッド20Aの前後域23,25を立体的な形状に変形させることができない。折曲部36,37の傾斜角度θが70°を超過すると、折曲部36,37がパッド20Aの横方向へ延びて可動部38の面積が小さくなり、第1弾性部材45の収縮力によって可動部38がパッド20Aの上方へ傾斜したとしても、パッド20Aの前後域23,25を立体的な形状に変形させることができない。
パッド20Aでは、第1弾性部材45を含む防漏シート28の自由部43の93%伸長時における伸長応力が0.15〜0.50Nの範囲にある。第1弾性部材45は、防漏シート28の自由部43に固着されているので、その収縮力が自由部43の剛性によって抑制される。しかし、自由部43の伸長応力が前記範囲にあるから、第1弾性部材45の収縮力が十分に作用し、第1弾性部材45の収縮力によってコア29の可動部38を主要部39の側へ確実に引き寄せることができる。自由部43の伸長応力が0.15N未満では、第1弾性部材45の収縮力が弱く、コア29の可動部38を主要部39の側へ引き寄せることができず、パッド20Aの前後域23,25を立体的な形状に変形させることができない。自由部43の伸長応力が0.50Nを超過すると、第1弾性部材45の収縮力によってコア29の可動部38とともにパッド20Aの両端部21が中間域24に向かって直立したり倒伏してしまう場合があり、パッド20Aの前後域23,25を立体的な形状に変形させることができない。なお、防漏シート28の自由部43の伸長応力は、以下の方法で測定した。
(1)防漏シート28の自由部43(第1弾性部材45を含む)をパッド20Aから切り取り、縦寸法450〜530mm、横寸法20〜50mmの伸長応力測定用試料を作成する。自由部の伸長応力測定には、島津製作所社製の引張り試験機を使用した。
(2)第1弾性部材45の収縮によって縮んだ状態の試料の縦方向両端部を引張り試験機のチャックで挟み(チャックによる試料の挟み寸法:約10mm、弾性部材の収縮力に抗して試料を縦方向へ伸ばしたときの試料のチャック間寸法:約430〜510mm)、100mm/minの速度で試料を縦方向へ引っ張り、試料を93%まで伸長させた後、伸長状態を解除する。再度、試験機を介して100mm/minの速度で試料を縦方向へ引っ張り、試料を93%まで伸長させ、そのときの試験機にかかる力を測定し、その測定値を防漏シート28の自由部43の伸長応力とした。ここで、試料を93%まで伸長させるとは、たとえば、試料を縦方向へ伸ばしたときの試料のチャック間寸法が430mmの場合、試料を430mmに0.93を乗じた値である約399.9mmまで伸ばすことである。
図7,8は、他の一例として示す使い捨てパッド20Bの部分破断斜視図と、自然に放置した状態の図7のパッド20Bの斜視図とである。図9,10は、図8の9−9線矢視断面図と、図8の10−10線矢視断面図とであり、図11は、図8の11−11線矢視断面図である。図7は、パッド20Bを弾性部材45の収縮力に抗して縦横方向へ展開させた状態で示している。図8では、横方向を矢印L、縦方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印Nで示す。
パッド20Bは、横方向へ延びる両端部21と、縦方向へ延びる両側部22とを有し、前域23および後域25と、前後域23,25の間に位置する中間域24とを有する。パッド20Bは、透液性表面シート26および不透液性裏面シート27と、縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シート28と、表裏面シート26,27の間に介在してそれらシート26,27の内面に接合された吸液性コア29とから構成されている。
表面シート26は、図1のそれと同一の親水性繊維不織布30から形成されている。裏面シート27は、図1のそれと同一の複合シートから形成されている。防漏シート28は、図1のそれと同一の疎水性繊維不織布33から形成されている。コア29は、図1のそれと同一の混合物であり、前後域23,25間に延びている。コア29は、横方向へ延びる両端縁34と、縦方向へ延びる両側縁35とを有する。
後域25には、中間域24の側に位置するコア29の両側縁35から端縁34に向かって互いの離間寸法が次第に近づくように延びる一対の折曲部37が形成されている。コア29は、折曲部37を挟んで折曲部37の縦方向外方に位置する一対の可動部38と、折曲部37の縦方向内方に位置する主要部39とに区分されている。
折曲部37は、主要部39の側に位置する内縁40と、可動部38の側に位置する外縁41とを有する。折曲部37では、内縁40と外縁41とが互いに平行して延びている。折曲部37は、表裏面シート26,27とコア29とから形成され、その剛性が可動部38と主要部39との剛性よりも低い。折曲部37では、コア29の厚み寸法が可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれよりも小さく、折曲部37におけるコア29の密度と坪量とが可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれらよりも低い。ゆえに、折曲部37におけるコア29の剛性は、可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれよりも低い。
なお、折曲部37におけるコア29の厚み寸法を可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれと同一とし、折曲部37におけるコア29の密度と坪量とを可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれらよりも低くしてもよい。折曲部37におけるコア29の密度と坪量とが可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれらよりも低いので、その結果として折曲部37に位置するコア29の剛性が可動部38と主要部39とに位置するコア29のそれよりも低くなり、折曲部37の剛性を可動部38と主要部39とのそれよりも低くすることができる。
逆に、折曲部37におけるコア29の密度と坪量とを可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれらと同一とし、折曲部37におけるコア29の厚み寸法を可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれよりも小さくしてもよい。折曲部37におけるコア29の厚み寸法が可動部38と主要部39とにおけるコア29のそれよりも小さいので、その結果として折曲部37に位置するコア29の剛性が可動部38と主要部39とに位置するコア29のそれよりも低くなり、折曲部37の剛性を可動部38と主要部39とのそれよりも低くすることができる。
防漏シート28は、コア29の両側縁35の外側に位置して縦方向へ延びる固定部42と、表面シート26の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる自由部43と、前後域23,25に位置してパッド20Bの横方向内方へ倒伏した固定両端部44とから形成されている。固定両端部44は、パッド20Bの両端部21とコア29の可動部38上とに位置している。自由部43の上方には、縦方向へ延びる伸縮性第1弾性部材45が収縮可能に取り付けられている。第1弾性部材45の縦方向両端部46は、折曲部37を越えて可動部38の横方向内端部分47近傍に達している。防漏シート28では、第1弾性部材45の収縮力によってその自由部43が縦方向へ収縮し、自由部43が表面シート26の上方へ起立している(図8参照)。
両端部21は、コア29の端縁34から縦方向外方へ延びる表裏面シート26,27の端部48,49と防漏シート28の固定端部44とから形成されている。両端部21では、端部48,49と固定端部44とが重なり合い、表裏面シート26,27の内面どうしが固着され、表面シート26の外面と防漏シート28の内面とが固着されている。防漏シート28の固定端部44は、パッド20Bの両端部21のみならず、可動部38においてその内面が表面シート26の外面に固着されている。
両側部22は、コア29の側縁35から横方向外方へ延びる表裏面シート26,27の側部51,52と防漏シート28の固定部42とから形成されている。両側部22では、側部51がコア29の側縁35から横方向外方へわずかに延び、側部51からさらに横方向外方へ側部52と固定部42とが延びている。両側部では、側部51,52と固定部42とが重なり合い、表裏面シート26,27の内面どうしが固着され、表裏面シート26,27の内外面と防漏シート28の内面とが固着されている。
パッド20Bでは、第1弾性部材45の収縮力によって防漏シート28の自由部43が縦方向へ収縮し、それにともなってコア29の可動部38が主要部39の側へ引き寄せられているとともに、可動部38どうしが横方向へ引き寄せられている。パッド20Bは、それが折曲部37で折れ曲がり、可動部38が主要部39の厚み方向上方に位置し、可動部38と主要部39との間に折曲部37を挟んで厚み方向へ段差が生じている。
パッド20Bは、可動部38が折曲部37から両端部21に向かってパッド20Bの上方へ傾斜し、その後域25が肌非当接側へ向かって凸となる立体的な形状に変形している。パッド20Bの後域25では、コア29の可動部38どうしが横方向へ接近するとともに、防漏シート28どうしが横方向へ接近し、防漏シート28が後域25におけるコア29の主要部39をその上方から取り囲んでいる。
このパッド20Bは、図1のそれと同様に、おむつカバーの内側に配置され、カバーとともに着用者に装着される(図5参照)。パッド20Bを着用者に装着する手順は、図1のそれと同一であり、その説明は省略する。
パッド20Bは、その後域25が肌非当接側に向かって凸となるように立体的な形状に変形しているので、後域25が着用者の臀部の形状に合致し、パッド20Bの後域25と着用者の肌との間に隙間が生じることはなく、パッド20Bに排泄物を効率よく吸収させることができ、端部21からの排泄物の漏れを防止することができる。
パッド20Bは、後域25において防漏シート28の固定両端部44が横方向内方へ倒伏しているにもかかわらず、可動部38と主要部39との間に段差が生じ、可動部38が排泄物に対する障壁を形成するので、表面シート26上を拡散する排泄物の流動が可動部38によって阻止され、端部21や後域25の両側部22からの排泄物の漏れを防ぐことができる。なお、主要部39から折曲部37や可動部38に達した排泄物は、表面シート26を透過して折曲部37と可動部38とに吸収される。パッド20Bでは、防漏シート28が後域25におけるコア29の主要部39をその上方から取り囲んでいるので、表面シート26上を拡散する排泄物が表面シート26と防漏シート28との間に保持され、端部21や後域25の両側部22からの排泄物の漏れを確実に防ぐことができる。
パッド20Bでは、折曲部37の剛性値が0.01〜2.0mN・cmの範囲にあり、可動部38と主要部39との剛性値が9.0〜50.0mN・cmの範囲にある。折曲部37の剛性値が2.0mN・cmを超過すると、パッド20Bが折曲部37において折れ曲がり難くなり、第1弾性部材45の収縮力によって防漏シート28の自由部43が収縮したとしても、可動部38を主要部39の側へ引き寄せることや可動部38どうしを横方向へ引き寄せることができず、パッド20Bの後域25を立体的な形状に変形させることができない。可動部38と主要部39との剛性値が9.0mN・cm未満では、第1弾性部材45の収縮力によって可動部38と主要部39とが不規則に折れ曲がる場合があり、パッド20Bの後域25を立体的な形状に変形させることができないのみならず、可動部38や主要部39に多数のギャザーが形成され、パッド20Bの後域25と着用者の肌との間に隙間が生じ、パッド20Bに排泄物を効率よく吸収させることができない。
折曲部37や可動部38、主要部39の剛性値は、テーバー法(JIS P 8125)に準拠して測定した。その測定方法は、図1のそれと同一である。なお、パッド20Bは、折曲部36の面積が小さく、パッド20Bから折曲部36を切り取ったとしても、第1および第2サンプルと同一寸法にすることができない。したがって、折曲部36の剛性値測定用第3サンプルを別に作成した。第3サンプルは、パッド20Bにおけるコア29の密度と坪量とが同一の70mm×38.1mmのコアを作成し、コアの全体をティッシュペーパで包被したものである。
パッド20Bでは、縦中心線M1に対する折曲部37の傾斜角度θが20〜70°の範囲にある。折曲部37の傾斜角度θが20°未満では、折曲部37がパッド20Bの縦方向へ延びて可動部38の面積が大きくなり、第1弾性部材45の収縮力によって可動部38を主要部39の側へ引き寄せることができず、パッド20Bの後域25を立体的な形状に変化させることができない。折曲部37の傾斜角度θが70°を超過すると、折曲部37がパッド20Bの横方向へ延びて可動部38の面積が小さくなり、第1弾性部材45の収縮力によって可動部38がパッド20Bの上方へ傾斜したとしても、パッド20Bの後域25を立体的な形状に変形させることができない。
パッド20Bでは、第1弾性部材45を含む防漏シート28の自由部43の 93%伸長時における伸長応力が0.15〜0.50Nの範囲にある。自由部43の伸長応力が0.15N未満では、第1弾性部材45の収縮力が弱く、可動部38を主要部39の側へ引き寄せることができず、パッド20Bの後域25を立体的な形状に変形させることができない。自由部43の伸長応力が0.50Nを超過すると、第1弾性部材45の収縮力によって可動部38とともにパッド20Bの両端部21が中間域24に向かって直立したり倒伏してしまう場合がある。なお、自由部43の伸長応力の測定方法は、図1のそれと同一である。
表面シート26には、親水性繊維不織布の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することもできる。裏面シート27には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、2枚以上の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布のいずれかを使用することもできる。裏面シート27や防漏シート28には、高い耐水性を有するメルトブローン不織布の両面または片面に高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド不織布を重ね合わせた複合不織布(SM不織布、SMS不織布、SMMS不織布)を使用することもできる。
繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。構成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
表裏面シート26,27どうしの固着、シート26,27に対するコア29の接合、シート26,27に対する防漏シート28の固着、シート26,27,28に対する弾性部材45,50の固着には、接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤を使用することができる。
接着剤は、表面シート26や裏面シート27、防漏シート28にスパイラル状や波状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布されていることが好ましい。接着剤をそれらの態様でシート26,27,28に塗布すると、それらシート26,27,28に接着剤が塗布された塗布域と接着剤が塗布されていない非塗布域とが形成され、それらシート26,27,28どうしが断続的に固着され、コア29がシート26,27に断続的に接合されるとともに、弾性部材45,50がシート26,27,28に断続的に固着される。
使い捨てパッドの部分破断平面図。 自然に放置した状態の図1のパッドの斜視図。 図2の3−3線矢視断面図。 図2の4−4線矢視断面図。 図2の5−5線矢視断面図。 おむつカバーに乗せた状態で示すパッドの斜視図。 他の一例として示す使い捨てパッドの部分破断平面図。 自然に放置した状態の図7のパッドの斜視図。 図8の9−9線矢視断面図。 図8の10−10線矢視断面図。 図8の11−11線矢視断面図。
符号の説明
20A 使い捨てパッド(使い捨て排泄物処理物品)
20B 使い捨てパッド(使い捨て排泄物処理物品)
21 両端部
22 両側部
23 前域
24 中間域
25 後域
26 透液性表面シート
27 不透液性裏面シート
28 不透液性防漏シート
29 吸液性コア
34 両端縁
35 両側縁
36 折曲部
37 折曲部
38 可動部
39 主要部
42 固定部
43 自由部
44 固定両端部
45 伸縮性第1弾性部材
46 縦方向端部
θ 傾斜角度

Claims (7)

  1. 縦方向に前域および後域と、前記前後域の間に位置する中間域とを有し、透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートと、前記表裏面シートの間に介在して前記前後域間に延びる吸液性コアとから構成され、前記防漏シートが、前記前後域間に位置して縦方向へ延びる固定部と、前記固定部に並行して縦方向へ延びていて前記表面シートの上方へ起立性向を有する自由部と、前記前後域に位置して横方向へ倒伏した固定両端部とから形成され、縦方向へ延びる伸縮性第1弾性部材が、前記防漏シートの自由部に収縮可能に取り付けられた使い捨て排泄物処理物品において、
    前記前後域の少なくとも一方には、前記中間域側に位置する前記コアの両側縁から該コアの端縁に向かって互いの離間寸法が次第に近づくように延びる一対の折曲部が形成され、前記コアが、前記折曲部の縦方向外方に位置する一対の可動部と、前記折曲部の縦方向内方に位置する主要部とに区分され、前記折曲部の剛性が、前記可動部と前記主要部との剛性よりも低く、前記折曲部のテーバー法による剛性値が、0.01〜2.0mN・cmの範囲、前記可動部と前記主要部とのテーバー法による剛性値が、9.0〜50.0mN・cmの範囲にあり、
    前記物品では、前記防漏シートの固定端部が前記可動部上に位置するとともに、前記第1弾性部材が前記折曲部を越えて前記可動部に達し、前記第1弾性部材の収縮力によって前記可動部が前記主要部の側へ引き寄せられていることを特徴とする前記物品。
  2. 前記物品の横寸法を二分する縦中心線に対する前記折曲部の傾斜角度が、20〜70°の範囲にある請求項1記載の物品。
  3. 前記第1弾性部材を含む前記防漏シートの自由部の93%伸長時における伸長応力が、0.15〜0.50Nの範囲にある請求項1または請求項2に記載の物品。
  4. 前記折曲部が、前記コアの両側縁から端縁に向かうにつれて末広がりを呈する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の物品。
  5. 横方向へ延びる伸縮性第2弾性部材が、前記コアの端縁の縦方向外方に収縮可能に取り付けられ、前記コアの可動部どうしが、前記第2弾性部材の収縮力によって横方向へ引き寄せられている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の物品。
  6. 前記折曲部が、前記コアを除く前記表面シートと前記裏面シートとから形成されている請求項1ないし請求項5いずれかに記載の物品。
  7. 前記折曲部が、前記表裏面シートと前記コアとから形成され、前記折曲部における前記コアの剛性が、前記可動部と前記主要部とにおける前記コアの剛性よりも低い請求項1ないし請求項5いずれかに記載の物品。
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