JP2005166709A - End face sealing member of solar cell module and solar cell module using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、住宅建物の屋根部分等に設置される太陽電池モジュールの端面封止部材に係り、特に、太陽電池モジュール本体とそれを支持する枠体との間の止水性能を確保するための改良に関する。 The present invention relates to an end face sealing member of a solar cell module installed on a roof portion or the like of a residential building, and in particular, to ensure water stopping performance between a solar cell module main body and a frame body that supports the solar cell module main body. Regarding improvement.
図8に示すように、太陽電池モジュールは、一般的に太陽電池モジュール本体4と枠体5とにより構成されている。図8(a)は太陽電池モジュール2の平面図、図8(b)は図8(a)におけるB矢視図、図8(c)は図8(a)におけるC矢視図である。
As shown in FIG. 8, the solar cell module is generally composed of a solar cell module
太陽電池モジュール本体4は、図9にその端部45を一部拡大して示すように、表面側である受光面ガラス41上(図面では下側となっている)に、エチレンビニルアセテート(EVA)からなる受光面側封止用樹脂層42a、多結晶シリコンにより形成された太陽電池セル43、エチレンビニルアセテート(EVA)からなる裏面側封止用樹脂層42b、裏面側封止耐候性フィルム44の順に積層され、一体化ラミネート加工されたスーパーストレート型構造のものが知られている。これにより、この太陽電池モジュール本体4は、耐候性が確保された矩形状の薄板として構成されている。なお、上記太陽電池セル41は、単結晶シリコンやアモルファスシリコン等で形成されたものであってもよい。
The solar
枠体5は、図8及び図9(図8におけるIII部分の分解斜視図)に示すように、上記太陽電池モジュール本体4の四辺を保持するものであって、上側フレーム材51、下側フレーム材52、左右一対の側端フレーム材53,54を備えており、これらフレーム材51,52,53,54が一体的に組み付けられることにより枠状に形成されている。ただし、図10は、下側フレーム材52と右側の側端フレーム材54との組み付け部分を示している。
The
各フレーム材51,52,53,54は、アルミニウムの押出加工によりそれぞれ成形されている。上側フレーム材51は、太陽電池モジュール本体4における住宅棟側に位置する端縁を保持している。下側フレーム材52は、太陽電池モジュール本体4における住宅軒側に位置する端縁を保持している。各側端フレーム材53,54は、太陽電池モジュール本体4の左右両側縁をそれぞれ保持すると共に、上側フレーム材51及び下側フレーム材52の両端縁同士を連結している。
Each
次に、これら各フレーム材51,52,53,54の基本構成について詳細に説明する。基本構成は、各フレーム材51,52,53,54に共通であるため、ここでは図11を用いて側端フレーム材54の断面形状について説明する。ただし、以下の断面形状の説明では、図11における左方向を太陽電池モジュール2の外縁を構成する外側とし、図中右方向を太陽電池モジュール本体4を支持する側、つまり内側であるとして説明する。
Next, the basic configuration of each of the
図11に示すように、側端フレーム材54は、矩形の閉断面を有するフレーム本体54aを備えていると共に、このフレーム本体54aの上面の外側端(図中左端)から上方に延びた後、内側(図中右側)へ折り曲げられて成る延長屈曲片54bが設けられている。これにより、フレーム本体54aの上面54cと延長屈曲片54bの水平部分54dとの間で太陽電池モジュール本体4の外周端部が嵌り込む溝部54eが形成されている。また、フレーム本体54aの上面54cの内側端(図中右側端)には、太陽電池モジュール本体4の下面が当接するフランジ54fが突設されている。なお、この溝部54eの幅寸法(図9中の上下方向寸法)は、太陽電池モジュール本体4の厚さ寸法よりも僅かに大きく設定されている。
As shown in FIG. 11, the side
また、フレーム本体54aの外側(図中左側)の側面には、僅かに水平方向に延びた後、上方へ折り曲げられて成る延長片54gが突設されている。
Further, an extension piece 54g that extends slightly in the horizontal direction and is bent upward is projected from the side surface of the outer side (left side in the drawing) of the frame
なお、図10中の符号52hは、下側フレーム材52に設けられたビスホールを有するビス止め部であり、符号54hは、このビス止め部52hに対向して側縁フレーム材54に設けられたビス孔である。
In addition, the code |
ところで、このような構成の太陽電池モジュール2は、太陽電池モジュール本体4と枠体5との間の止水性能を十分に確保し、この両者間の隙間から雨水等が浸入しないようにしておく必要があるため、従来から種々の止水方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
By the way, the
図12は、太陽電池モジュール本体4と枠体5との間を止水する従来の止水構造の一例を示しており、太陽電池モジュール本体4と枠体5との間に、テープ状の止水部材61を介挿させた構造となっている。すなわち、止水部材61は、側端フレーム材54の溝部54eの開放部分を覆うように配置されている。この止水部材61は、EPDM等の発泡材により形成された薄板状の部材であって、側端フレーム材54の延長片54bの水平部分54dからフランジ54fに跨って設けられている。また、この止水部材61は、このフランジ54fの先端部分に接着されている(図12(a)におけるI部分)。つまり、止水部材61は、延長屈曲片54bの水平部分54dに対しては単に接触しているのみであって(図12(a)におけるII部分)、この端部は自由端となっている。さらに、この止水部材61の厚さ寸法は、側端フレーム材54の溝部54eの幅寸法(図12(a)中の上下方向寸法)から太陽電池モジュール本体4の厚さ寸法を減じた値を1/2した寸法よりも僅かに大きく設定されている。この止水部材61は、例えばブチレンゴムによって形成されている。
FIG. 12 shows an example of a conventional water stop structure for stopping water between the solar
上記説明では、一方の側端フレーム材54における止水部材61の配設状態について説明したが、他方の側端フレーム材53においても同様に止水部材61,62,62が配設されており、さらに、上側フレーム材51及び下側フレーム材52においても同様にして止水部材61が配設されている。
In the above description, the arrangement state of the
この止水部材61は、各フレーム51,52,53,54に太陽電池モジュール本体4を嵌め込むときに、同時に嵌め込まれる。ここでは、側端フレーム54に対して太陽電池モジュール本体4の側端部を嵌め込む際の動作を代表して説明する。すなわち、側端フレーム材54の溝部54eに太陽電池モジュール本体4の側端部を嵌め込むと、太陽電池モジュール本体4からの押圧力によって止水部材61が変形する。
The
止水部材61の変形は、図12(b)に示すように、止水部材61の自由端側(図12(b)において上側に位置している部分)が太陽電池モジュール本体4によって溝部54eの内部に押し込まれ、この溝部54eの内面に沿って太陽電池モジュール本体4の外周部に巻き付くように変形する。このため、太陽電池モジュール本体4の外周部の表面側及び裏面側と溝部54eの内面との間にはそれぞれ止水部材61が存在することになる。この際、上述したように、止水部材61の厚さ寸法は、溝部54eの幅寸法(図12(b)中の上下方向寸法)から太陽電池モジュール本体4の厚さ寸法を減じた値の1/2よりも僅かに大きく設定されているため、この嵌め込み動作が完了した状態では、止水部材61は溝部54eの内面と太陽電池モジュール本体4の外面(表面及び裏面)との間で圧縮された状態となる。
As shown in FIG. 12B, the deformation of the
また、本発明者らは、上記特許文献1とは異なる構造の止水方式をすでに提案(以下、「提案技術」という。)している。具体的には、太陽電池モジュール本体の外形に沿って形成された枠形状の端面封止部材を用意し、この端面封止部材を太陽電池モジュール本体の端部全周に渡って嵌め込んだ状態で枠体に嵌め込む構造としている。そのため、端面封止部材は、太陽電池モジュール本体の表面側に当接する上側封止片と、太陽電池モジュール本体の裏面側に当接する下側封止片と、太陽電池モジュール本体の端面に当接する横側封止片からなる断面略コ字状に形成されている。この封止部材を用い、太陽電池モジュールの端面封止を行っていた。
上記構成の止水構造によれば、太陽電池モジュール本体4とそれを支持する枠体5との間の止水性能を確保することができる。
According to the water stop structure of the said structure, the water stop performance between the solar cell module
しかし、上記特許文献1の止水構造では、太陽電池モジュール本体4の外周端部を枠体5の溝部54eに嵌め込むときに、同時にテープ状の止水部材61を枠体5の溝部54e内に押し込みながら嵌め込んでいく構造であるため、止水部材61の一方の縁部がフランジ54fの先端部分に接着されているとはいうものの、押し込み圧によって止水部材61がずれ、太陽電池モジュール本体4の周端部全体を均等の状態で封止することが難しいといった問題があった。また、ずれて枠体の溝部からはみ出した部分については、作業者がナイフ等で切除するという後工程が必要となるため、作業工程が増加するといった問題があった。
However, in the water stop structure of
また、テープ状の止水部材61を折り曲げながら枠体5の溝部54e内に押し込んでいくため、この押し込み作業も煩雑であり、手間と時間とがかかるといった問題もあった。
Further, since the tape-shaped water-stopping
さらに、枠体5の角部分では、止水部材61が無理な状態で折り曲げられるため、この部分については別の止水部材を用意しなければならず、特に角部分の止水性能を充分に確保することが難しいといった問題もあった。
Furthermore, since the water-
一方、上記提案技術の止水構造では、太陽電池モジュール本体4のガラスの受光面側が平坦である場合には十分に効果を発揮するものの、ガラス面に凹凸のある場合には凹凸部より水か浸入する可能性があるといった問題が残されていた。これは、上記特許文献1も同様である。
On the other hand, the water stop structure of the above proposed technique is sufficiently effective when the light receiving surface side of the glass of the solar
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、太陽電池モジュールを組み付けるときの作業性を考慮した簡単な構造で止水性(すなわち、封止性)を得る太陽電池モジュールの端面封止部材及びそれを用いた太陽電池モジュールを提供することにある。 The present invention was devised to solve such problems, and the object thereof is a solar cell module that obtains water-stopping (that is, sealing properties) with a simple structure considering workability when assembling the solar cell module. It is providing the end surface sealing member of this, and a solar cell module using the same.
本発明は、太陽電池モジュール本体が枠体に嵌め込まれた構造の太陽電池モジュールを前提としている。そして、太陽電池モジュール本体の外形に沿って形成された枠形状の端面封止部材を用意し、この端面封止部材を太陽電池モジュール本体の端部全周に渡って嵌め込んだ状態で枠体に嵌め込む構造としている。 The present invention is premised on a solar cell module having a structure in which a solar cell module main body is fitted in a frame. Then, a frame-shaped end face sealing member formed along the outer shape of the solar cell module body is prepared, and the end face sealing member is fitted over the entire periphery of the end portion of the solar cell module body. It has a structure that fits in.
そのため、端面封止部材は、太陽電池モジュール本体の表面側に当接する上側封止片と、太陽電池モジュール本体の裏面側に当接する下側封止片と、太陽電池モジュール本体の端面に当接する横側封止片からなる断面略コ字状に形成され、かつ2層構造であり、外層部材が硬く、内層部材の硬度が外層部材より小さく形成されている。これにより、凹凸のあるガラス面でも密着性があり封止が可能となる。 Therefore, the end surface sealing member contacts the upper sealing piece that contacts the front surface side of the solar cell module main body, the lower sealing piece that contacts the rear surface side of the solar cell module main body, and the end surface of the solar cell module main body. It is formed in a substantially U-shaped cross section made of a lateral side sealing piece, has a two-layer structure, the outer layer member is hard, and the inner layer member is smaller in hardness than the outer layer member. As a result, even an uneven glass surface has adhesiveness and can be sealed.
この場合、端面封止部材は、下側封止片が上側封止片よりも長くなるように形成されていてもよい。下側封止片は、太陽電池モジュール本体の裏面側に当接する部分であり、端面封止部材が太陽電池モジュール本体から容易に抜け落ちないようにすることができる。また、枠体形状は従来と同様であり、図11に示すように、下側封止片と当接する部分であるフランジ54fが、下側封止片と当接する延長屈曲片54bの水平部分54dより長いので、この水平部分54dに合った長さに形成しておくほうが、止水性の面からも好適である。
In this case, the end surface sealing member may be formed such that the lower sealing piece is longer than the upper sealing piece. The lower sealing piece is a part that contacts the back side of the solar cell module body, and the end surface sealing member can be prevented from easily falling off from the solar cell module body. Further, the shape of the frame is the same as in the prior art, and as shown in FIG. 11, the
また、上側封止片と下側封止片にはそれぞれ内層部材の外層部材からのはみ出しを防止するための突起部が形成されている。このような突起部を形成することで、太陽電池モジュール本体の周端部に封止部材を嵌め込んだ状態で、この封止部材部分を枠体の溝に嵌め込んだとき、枠体の溝によって封止部材が圧接され、密着することにより、凹凸のあるガラス面においても確実に封止される。 Further, the upper sealing piece and the lower sealing piece are each provided with a protrusion for preventing the inner layer member from protruding from the outer layer member. By forming such a protrusion, when the sealing member is fitted in the groove of the frame body in a state where the sealing member is fitted in the peripheral end of the solar cell module body, the groove of the frame body As a result, the sealing member is pressed against and brought into close contact with each other, so that even a rough glass surface is reliably sealed.
なお、このような封止構造は、表面側である凹凸のある受光面ガラス上に、エチレンビニルアセテートからなる受光面側封止用樹脂層、太陽電池セル、エチレンビニルアセテートからなる裏面側封止用樹脂層、裏面側封止耐候性フィルムの順に積層され、一体化ラミネート加工されたスーパーストレート構造の太陽電池モジュール本体に適用した場合に、より効果が得られる。ただし、スーパーストレート構造のものに限るものではなく、例えば、表裏両面がガラスで形成されている採光型の太陽電池モジュールにも適用可能である。 In addition, such a sealing structure has a light-receiving surface side sealing resin layer made of ethylene vinyl acetate, a solar battery cell, and a back surface side sealing made of ethylene vinyl acetate on an uneven light-receiving surface glass on the front side. When applied to a super straight structure solar cell module main body laminated in the order of a resin layer for use and a back-side sealed weathering film and integrally laminated, the effect is further obtained. However, the present invention is not limited to the super straight structure, and can be applied to, for example, a daylighting solar cell module in which both front and back surfaces are made of glass.
以上説明したように、本発明では、太陽電池モジュール本体が枠体に嵌め込まれた構造の太陽電池モジュールを前提としている。そして、太陽電池モジュール本体の外形に沿って形成された枠形状で2層構造の端面封止部材を用意し、この端面封止部材を太陽電池モジュール本体の端部全周に渡って嵌め込んだ状態で枠体に嵌め込む構造としている。このように、枠形状に形成された一体型の端面封止部材を太陽電池モジュール本体の端部全周に渡って嵌め込む構造としたので、ガラスの受光面側に凹凸が形成されている太陽電池モジュール本体にも密着し確実に封止することができ、水の進入を確実に防ぐことができる。 As described above, the present invention is premised on the solar cell module having a structure in which the solar cell module main body is fitted in the frame. Then, an end surface sealing member having a two-layer structure is prepared in a frame shape formed along the outer shape of the solar cell module body, and the end surface sealing member is fitted over the entire periphery of the end portion of the solar cell module body. The structure is fitted into the frame in the state. As described above, since the integrated end surface sealing member formed in the frame shape is fitted over the entire periphery of the end portion of the solar cell module main body, the sun with the irregularities formed on the light receiving surface side of the glass The battery module main body can be tightly sealed and reliably sealed, and water can be reliably prevented from entering.
また、断面コ字状またはU字状の端面封止部材を太陽電池モジュール本体に嵌め込んだ状態で枠体に嵌め込むので、枠体に嵌め込む際に端面封止部材がずれるといった心配もなく、また嵌め込み作業性も向上する。 Further, since the end face sealing member having a U-shaped cross section or U shape is fitted into the frame body while being fitted into the solar cell module body, there is no concern that the end face sealing member may be displaced when fitted into the frame body. In addition, fitting workability is also improved.
また、端面封止部材の下側封止片を上側封止片よりも長く形成することにより、端面封止部材が太陽電池モジュール本体から容易に抜け落ちないようにすることができるとともに、太陽電池モジュール本体の裏面側の止水性も向上する。 Further, by forming the lower sealing piece of the end surface sealing member longer than the upper sealing piece, the end surface sealing member can be prevented from easily falling off from the solar cell module body, and the solar cell module The water-stopping property on the back side of the main body is also improved.
また、上側封止片と下側封止片の対向面に突起部を形成することにより、この端面封止部材を枠体の溝部に嵌め込んだとき、枠体の溝部によって端面封止部材が圧接され、突起部が太陽電池モジュール本体の表面側と裏面側とに押し潰されるようにして密着されるため、太陽電池モジュール本体の端面を確実に封止することができる。さらに、上側封止片及び下側封止片の先端部を、凹部側に傾斜して設けておくことにより、上側封止片及び下側封止片の先端部も太陽電池モジュール本体の表面側と裏面側とに押し付けられて密着されるため、突起部との相乗効果により、太陽電池モジュール本体の端面をより確実に封止することができる。 Further, by forming a protrusion on the opposing surface of the upper sealing piece and the lower sealing piece, when the end surface sealing member is fitted into the groove portion of the frame body, the end surface sealing member is formed by the groove portion of the frame body. Since the projecting portion is pressed and brought into close contact with the front surface side and the back surface side of the solar cell module body, the end surface of the solar cell module body can be reliably sealed. Furthermore, by providing the tip portions of the upper sealing piece and the lower sealing piece so as to be inclined toward the concave portion, the tip portions of the upper sealing piece and the lower sealing piece are also on the surface side of the solar cell module body. Because of the synergistic effect with the protrusions, the end surface of the solar cell module body can be more reliably sealed.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係わる端面封止部材1の全体斜視図、図2は図1のD−D線断面図である。なお、本実施の形態1では、太陽電池モジュール本体については、図9に示すスーパーストレート構造の太陽電池モジュール本体4を使用し、枠体については、図11に示す構造の枠体5を使用して、以下の説明を行うものとする。
[Embodiment 1]
1 is an overall perspective view of an end
この端面封止部材1は、図6に示す太陽電池モジュール本体4の外形に沿って形成された枠形状となっており、太陽電池モジュール本体4の端部45(図9参照)全周に渡って嵌め込まれた状態で、枠体5の各フレーム51,52,53,54に嵌め込まれる。
This end
この端面封止部材1は、図2に示すように断面略コ字状または断面略U字状に形成され、かつ2層構造となっており、太陽電池モジュール本体4の表面側である凹凸のある受光面ガラス41に当接する上側封止片11と、太陽電池モジュール本体4の裏面側封止耐候性フィルム44に当接する下側封止片12と、太陽電池モジュール本体4の端面45a(図9参照)に当接する横側封止片13とで構成されている。これら上側封止片11、下側封止片12及び横側封止片13によって、太陽電池モジュール本体4の端部45に嵌め込む凹溝部14が形成されている。
As shown in FIG. 2, the end
また、上側封止片11及び下側封止片12は、横側封止片13の各端部13a,13aから若干両外側に開いて設けられており、各先端部11a,12aは、互いの方向、すなわち凹溝部14側に向かって傾斜するように屈曲形成されている。この両先端部11a,12aの間隔Tは、太陽電池モジュール本体4の端部45の厚みとほぼ同じかそれよりも若干狭くなるように形成されている。また、横側封止片13の各端部13a,13aは、枠体5への嵌め込みを容易とするために、湾曲状に形成されている。ただし、図2中に破線で示すように、斜めにカットしたテーパ面13b,13bとしてもよい。
Further, the
このように形成された端面封止部材1の各封止片11,12,13は、硬度の異なる部材の複層構造(本実施の形態1では2層構造)になっている。すなわち、外層側である各封止片11,12,13の内側に、各封止片11,12,13より硬度が小さく凹凸のある面においても密着が可能な内挿部材111,121,131が形成されている。
Each of the sealing
図3(a)は、上記構成の端面封止部材1を太陽電池モジュール本体4の端部45に嵌め込んだ状態を示している。
FIG. 3A shows a state in which the end
この状態では、内挿部材111,121は、太陽電池モジュール本体4の受光面ガラス41及び裏面側封止耐候性フィルム44に当接しているが、上側封止片11及び下側封止片12の各先端部11a,12aは、太陽電池モジュール本体4の受光面ガラス41及び裏面側封止耐候性フィルム44に若干圧接した状態で接しており、太陽電池モジュール本体4の端部45を保持する力を有している。これにより、端面封止部材1が太陽電池モジュール本体4の端部45から簡単に抜け外れる心配はない。
In this state, the
この状態で太陽電池モジュール本体4の端部45を枠体5の溝部54eに嵌め込むと、図3(b)に示すように、溝部54eの内面に沿って端面封止部材1が変形し、上側封止片11及び下側封止片12の各内側部材111,121(図示省略)、及び上側封止片11及び下側封止片12の各先端部11a,12aが押し潰されて、太陽電池モジュール本体4の凹凸のある受光面ガラス41及び裏面側封止耐候性フィルム44に密着する。またこのとき、端面封止部材1の横側封止片13の内挿部材131も太陽電池モジュール本体4の端面45aに密着し、太陽電池モジュール本体4の端面45aが完全に封止されることになる。
In this state, when the
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係る端面封止部材1Aの断面図である。
[Embodiment 2]
FIG. 4 is a cross-sectional view of end
本実施の形態2の端面封止部材1Aと上記実施の形態1の端面封止部材1との違いは、太陽電池モジュール本体4の裏面側封止耐候性フィルム44に当接する下側封止片12Aが、太陽電池モジュール本体4の受光面ガラス41に当接する上側封止片11より長く形成されている点であり、その他の構成は、上記実施の形態1の端面封止部材1と同様である。従って、実施の形態1の端面封止部材1の構成部分と同じ構成部分には同符号を付すこととし、詳細な説明は省略する。
The difference between the end
このように、下側封止片12Aを上側封止片11より長く形成したのは、図11に示すように、フレーム本体54aの上面54cの内側端にフランジ54fを設けており、このフランジ54f分だけ、延長屈曲片54bの水平部分54dより長くなっているからである。そのため、下側封止片12Aの長さは、上面54cの基端部(延長屈曲片54bとの接合部分)からフランジ54fの先端までの長さにほぼ合致した長さに形成されている。
In this way, the
図5は、上記構成の端面封止部材1Aを太陽電池モジュール本体4の端部45に嵌め込んだ状態で、さらに枠体5に嵌め込んだ状態を示している。
FIG. 5 shows a state in which the end
この状態では、枠体5の溝部54eの内面に沿って端面封止部材1が変形し、上側封止片11及び下側封止片12Aの各内側部材111,12A1(図示省略)、及び上側封止片11及び下側封止片12Aの各先端部11a,12aが押し潰されて太陽電池モジュール本体4の受光面ガラス41及び裏面側封止耐候性フィルム44に密着する。この場合、下側封止片12Aが、溝部54eの上面54c及びフランジ54fのほぼ全体に渡って密着するため、太陽電池モジュール本体4の裏面側の止水性が向上する。またこのとき、端面封止部材1の横側封止片13の内挿部材131(図示省略)も太陽電池モジュール本体4の端面45aに密着し、太陽電池モジュール本体4の端面45aが完全に封止されることになる。
In this state, the end
なお、スーパーストレート構造の太陽電池モジュール本体4は、図9に示すように、表面側の受光面ガラス41に対し、裏面側が薄い封止耐候性フィルム44であるため、一体化ラミネート加工を行うと、裏面側が強く引っ張られて若干傾斜することになる。そのため、本実施の形態2のように下側封止片12Aを長くしておくと、このような傾斜に対してもあまり影響されることなく、端面封止部材1Aを太陽電池モジュール本体4の端部45に確実に嵌め込むことができるといった利点もある。逆に言えば、太陽電池モジュール本体4からの抜け防止の効果もある。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る端面封止部材1Bの断面図である。
In addition, as shown in FIG. 9, the solar cell module
[Embodiment 3]
FIG. 6 is a cross-sectional view of an end
本実施の形態3の端面封止部材1Bと上記実施の形態1の端面封止部材1との違いは、上側封止片11と下側封止片12との対向面にそれぞれ突起部11b,12bが形成されている点であり、その他の構成は、上記実施の形態1の端面封止部材1と同様である。従って、実施の形態1の端面封止部材1の構成部分と同じ構成部分には同符号を付すこととし、詳細な説明は省略する。
The difference between the end
この突起部11b,12bは、太陽電池モジュール本体4の周端部(端辺)に沿って平行に、すなわち、凹溝部14の長手方向に沿って平行に形成された1条または複数条(本実施の形態3では2条形成されている)のリブ片形状となっている。また、上側封止片11及び下側封止片12の各内層部材111,121は、この突起部11b,12bも被覆するように設けられている。すなわち、突起部11b,12bは、内層部材111,121が、外層部材である上側封止片11及び下側封止片12からのはみ出しを防止するために形成されている。このような突起部11b,12bを形成することで、太陽電池モジュール本体4の周端部に端面封止部材1Bを嵌め込んだ状態で、この端面封止部材1Bを枠体5の溝部54eに嵌め込んだとき、枠体5の溝部54eによって端面封止部材1Bが圧接され、密着することにより、凹凸のある受光面ガラス41のガラス面においても確実に封止される。
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4に係る端面封止部材1Cの断面図である。
The
[Embodiment 4]
FIG. 7 is a cross-sectional view of end
本実施の形態4の端面封止部材1Cと上記実施の形態2の端面封止部材1Aとの違いは、上側封止片11と下側封止片12との対向面にそれぞれ突起部11b,12bが形成されている点であり、その他の構成は、上記実施の形態2の端面封止部材1Aと同様である。従って、実施の形態2の端面封止部材1Aの構成部分と同じ構成部分には同符号を付すこととし、詳細な説明は省略する。
The difference between the end
この突起部11b,12bは、太陽電池モジュール本体4の周端部(端辺)に沿って平行に、すなわち、凹溝部14の長手方向に沿って平行に形成された1条または複数条(本実施の形態4では2条形成されている)のリブ片形状となっている。また、上側封止片11及び下側封止片12の各内層部材111,12C1は、この突起部11b,12bも被覆するように設けられている。すなわち、突起部11b,12bは、内層部材111,12C1が、外層部材である上側封止片11及び下側封止片12からはみ出すのを防止するために形成されている。このような突起部11b,12bを形成することで、太陽電池モジュール本体4の周端部に端面封止部材1Cを嵌め込んだ状態で、この端面封止部材1Cを枠体5の溝部54eに嵌め込んだとき、枠体5の溝部54eによって端面封止部材1Cが圧接され、密着することにより、凹凸のある受光面ガラス41のガラス面においても確実に封止される。
The
次に、上記実施の形態1〜実施の形態4の端面封止部材1,1A,1B,1Cの材質について説明する。
Next, the materials of the end
端面封止部材1,1A,1B,1Cの材質としては、ポリプロピレン系またはポリスチレン系のエラストマー樹脂又はシリコン樹脂が好適である。より具体的には、ポリプロピレン系エラストマー樹脂として、例えばPP−EPDM(ポリプロピレン−エチレン・プロピレン・ジエン共重合系合成ゴム)の共重合体、ポリスチレン系エラストマー樹脂として、例えばポリスチレン−イソプレンの共重合体がより好適である。
As a material of the end
ポリプロピレン系及びポリスチレン系のエラストマー樹脂は、低比重による軽量化、生産性及びリサイクル性、着色意匠性、耐候性(長期物性保存)、シール性、耐熱老化性、低温柔軟性(−40℃)、押出寸法品安定性、押出品設計断面柔軟性、熱溶着性、などの特徴を有している。そのため、硫化ゴムのような複雑な工程を必要とせず、一般のプラスチックと同様に簡単に押出成形できるので、本願の太陽電池モジュール本体の封止部材として用いる場合のように、精密な断面形状が要求される場合に好適な材料である。 Polypropylene-based and polystyrene-based elastomer resins are light weighted by low specific gravity, productivity and recyclability, coloring design, weather resistance (long-term physical property storage), sealing properties, heat aging resistance, low temperature flexibility (−40 ° C.), It has features such as extrusion dimension stability, extrudate design cross section flexibility, and heat weldability. Therefore, it does not require a complicated process such as sulfurized rubber, and can be easily extruded as in the case of general plastics, so that it has a precise cross-sectional shape as used as a sealing member for the solar cell module body of the present application. It is a suitable material when required.
また、本発明で使用する外層部材および内層部材の硬度は次の通り、外層部材には部材の強度を保つため硬度70(ショアA)以上のものを用い、内部部材には凹凸面を止水するため、硬度40(ショアA)以下のものを用いる。 In addition, the hardness of the outer layer member and the inner layer member used in the present invention is as follows, so that the outer layer member has a hardness of 70 (Shore A) or more to maintain the strength of the member, and the inner member has a concavo-convex surface with a water stoppage. Therefore, one having a hardness of 40 (Shore A) or less is used.
2 太陽電池モジュール
4 太陽電池モジュール本体
5 枠体
11 上側封止片(外層部材)
12 下側封止片(外層部材)
13 横側封止片(外層部材)
11a,12a 先端部
11b,12b 突起部
13a 端部
13b テーパ面
41 受光面ガラス
42a 受光面側封止用樹脂層
42b 裏面側封止用樹脂層
43 太陽電池セル
44 裏面側封止耐候性フィルム
111,121,12A1,12C1 内層部材
2
12 Lower sealing piece (outer layer member)
13 Side sealing piece (outer layer member)
11a,
Claims (10)
前記太陽電池モジュール本体の外形に沿って形成された枠形状であり、前記太陽電池モジュール本体の端部全周に渡って嵌め込まれた状態で前記枠体に嵌め込まれている前記端面封止部材が、硬度の異なる部材の複層構造になっていることを特徴とするの端面封止部材。 In the end surface sealing member of the solar cell module having a structure in which the solar cell module body is fitted in the frame,
The end face sealing member is a frame shape formed along the outer shape of the solar cell module body, and is fitted into the frame body in a state of being fitted over the entire periphery of the end portion of the solar cell module body. An end face sealing member having a multilayer structure of members having different hardnesses.
The solar cell module body has a light-receiving surface side sealing resin layer made of ethylene vinyl acetate, a solar battery cell, a back surface side sealing resin layer made of ethylene vinyl acetate, and a back surface side on the light-receiving surface glass on the front side. 10. The solar cell according to claim 9, wherein the solar cell according to claim 9 is a super straight type structure laminated in order of a sealing weather resistant film and integrally laminated, and has irregularities formed on the light receiving surface side of the glass. module.
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