JP2005166579A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 超臨界水による改質反応を用いて液体燃料から水素リッチな改質ガスを生成することが可能な小型の改質装置を備えた燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 改質装置13において改質処理された燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池6を備えた燃料電池システムSにおいて、改質装置13は、液体燃料と水との混合液を水の臨界圧力以上の圧力まで加圧する昇圧ポンプ51と、混合液を水の臨界温度以上の温度まで加熱し、改質液を生成するバーナー52と、バーナー52により加熱される以前の混合液と加熱後の改質液との熱交換を行う熱交換器56と、この熱交換器56の後段において改質液の冷却を行う放熱器53と、当該放熱器53により冷却された改質液から改質ガスと水を分離する気液分離器54とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料として用いられる水素リッチガスを超臨界水による改質反応を利用して炭化水素から生成する改質装置を備えた燃料電池システムに関する。
燃料電池は、電極反応によって燃料ガス(水素など)が有する化学エネルギーを直接電気エネルギーとして取り出すものである。特に、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte FuelCell:「PEFC」)は、固体高分子電解質膜(Polymer Electrolyte Membrance)の両面に燃料極と酸化剤極とが配されたセルと、セルを挟持する一対のリブ付きセパレータなどから構成され、このセパレータのリブ間に構成されるガス通路(燃料ガス通路及び酸化剤ガス通路)を介して、燃料極と酸化剤極にそれぞれポンプにより水素ガス(燃料ガス)と空気(酸化剤ガス)を供給し、水素と空気中の酸素が酸化還元反応を生ずることで電力を発生させるものである(特許文献1参照。)。
この場合、燃料極には、水素リッチガスを供給する必要があるため、一般の燃料ガス又は液体燃料などの原料ガスを改質する必要がある。天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタンなどの原料ガス又は液体燃料から水素ガス(燃料ガス)を改質生成する場合、原料ガスから水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含む改質ガスを生成する改質器と、この改質器からの改質ガスに含まれる一酸化炭素を二酸化炭素に変成するCO変成器と、このCO変成器からの未変性の一酸化炭素を除去するCO除去器とを備えた改質装置が使用される。
上記改質器はバーナーを有し、燃料ガスと内部の熱交換器で水蒸気化した水蒸気とを混合して予熱し、触媒で活性化することによって改質ガスを生成する。この水蒸気を作る水はポンプにより改質器に供給される。また、CO除去器にはCO変成器を経た改質ガスと空気が混合されて供給される。そして、この混合された改質ガスは熱交換器で冷却された後、触媒によって改質ガス中の一酸化炭素が選択酸化反応により二酸化炭素に転換され、改質ガス中の一酸化炭素濃度は10ppm程度に低減される。この場合に改質ガスに混合する空気もポンプによってCO除去器に供給される(特許文献2参照。)。
しかしながら、従来の改質装置では、上述した如き改質器と、CO変成器と、CO除去器の3つの装置を備える必要があるため、装置が大型化する問題があった。そこで、装置の小型化を図るため、直接、液体燃料を用いる燃料電池システムなどが開発されている。
他方、改質装置の大型化を解消するため、超臨界水による改質反応を利用して炭化水素により構成される液体燃料から水素を生成する水素生成機構が開発されている(特許文献3参照。)。係る従来の水素発生機構は、液体燃料(液体炭化水素)と、水とを混合した原燃料液を所定の圧力22.04MPa以上に加圧し、加熱部(プラグ)において臨界温度である374.1℃以上に加熱し、液体炭化水素と混合されている水を超臨界状態とするものである。そして、この有機物を分解する分解能が高い超臨界水を用いて液体炭化水素を低分子化合物、即ち、水素及び炭素に分解する。そして、得られた水素及び炭素を、冷却部における冷却水によって冷却した後、ろ過フィルタを介して水素ガスのみを燃料電池に供給する構成とされている。
特開2001−185170号公報 特開2001−180911号公報 特開2001−80903号公報
しかしながら、上述した如き水素発生機構では、加熱部と冷却部とが完全に独立した構成とされているため、それぞれに熱源が必要となり、熱効率が悪いという問題があった。そのため、装置の大型化や、ランニングコストの高騰が否めないという問題があった。更に、上記従来技術では、液体燃料が混合された水を超臨界状態とするものであるため、反応時間を十分に確保する必要があり、当該反応時間の促進が要望されていた。
本発明の燃料電池システムは、改質装置において改質処理された燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えたものであって、改質装置は、液体燃料と水との混合液を水の臨界圧力以上の圧力まで加圧する加圧手段と、混合液を水の臨界温度以上の温度まで加熱し、改質液を生成する加熱手段と、当該加熱手段の前段の混合液と加熱手段の後段の改質液との熱交換を行う熱交換器と、当該熱交換器の後段において改質液の冷却を行う冷却手段と、当該冷却手段により冷却された改質液から改質ガスと水を分離する分離手段とを備えているものである。
請求項2の発明の燃料電池システムは、上記発明において、加熱手段には、混合液の改質を促進する触媒を備えるものである。
請求項3の発明の燃料電池システムは、上記各発明において、冷却手段の後段であって、分離手段の前段に、改質液を減圧する減圧手段を備えると共に、混合液は、加圧手段の前段に供給するものである。
請求項4の発明の燃料電池システムは、上記各発明において、分離手段は、不純物排出機構を備えるものである。
本発明によれば、改質装置において改質処理された燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、改質装置は、液体燃料と水との混合液を水の臨界圧力以上の圧力まで加圧する加圧手段と、混合液を水の臨界温度以上の温度まで加熱し、改質液を生成する加熱手段と、当該加熱手段の前段の混合液と加熱手段の後段の改質液との熱交換を行う熱交換器と、当該熱交換器の後段において改質液の冷却を行う冷却手段と、当該冷却手段により冷却された改質液から改質ガスと水を分離する分離手段とを備えているので、小型の装置によって超臨界水による改質反応を用いて液体燃料から水素リッチな改質ガスを生成することができるようになる。これにより、当該燃料電池システムにおける改質装置の寸法を小型化することにより、システム全体の小型化を実現することができるようになる。
特に、本発明によれば、上記に加えて、加熱手段の前段の混合液と加熱手段の後段の改質液との熱交換を行う熱交換器を備えているので、加熱手段の前段の混合液を加熱手段の後段の改質液によって予備加熱することができると共に、加熱手段の後段の改質液を加熱手段の前段の混合液によって予備冷却することができる。これにより、改質装置全体の熱効率の向上を図ることができ、加熱手段及び冷却手段における負荷を減縮することができる。このため、加熱手段及び冷却手段における装置を小型化することができると共に、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、加熱手段には、混合液の改質を促進する触媒を備えているので、超臨界水により改質反応を促進することができるようになり、反応時間の短縮を図ることができるようになる。
請求項3の発明によれば、上記各発明において、冷却手段の後段であって、分離手段の前段に、改質液を減圧する減圧手段を備えると共に、混合液は、加圧手段の前段に供給するので、減圧した後、分離手段により改質液の改質ガスと水との分離を行うことができるようになる。このため、分離手段の構成を簡素化することができると共に、燃料電池への改質ガスの供給量の制御を容易に行うことができるようになる。また、混合液は、加圧手段の前端に供給するため、高圧下に直接混合液を供給する場合に比して、著しく容易に混合液の供給を行うことができるようになる。
請求項4の発明によれば、上記各発明において、分離手段は、不純物排出機構を備えるので、改質ガス中に不純物が混入する不都合を回避することができるようになると共に、分離後の水を再び超臨界水として使用する場合において、当該水中に不純物が混入する不都合を回避することができるようになる。これにより、より一層、液体燃料中の不純物、特に硫黄化合物が改質ガスと共に燃料電池に送給され、当該燃料電池において不具合が発生する不都合を回避することができるようになる。
本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、超臨界水による改質反応を用いて液体燃料から水素リッチな改質ガスを生成することが可能な小型の改質装置を備えた燃料電池システムを提供する。図1は本発明を適用した燃料電池システムSの概略構成図、図2は本発明の改質装置13の概略構成図を示す。
本実施例における燃料電池システムSは、固体高分子形燃料電池(ポリマ・エレクトロライト・フューエル・セル:PEFC装置)を用いた発電システムであり、例えば、図示しない家屋の軒下などに設置されるものである。この燃料電池システムSは、上記PEFC装置の他に燃料電池システムSの発電において生じる熱を有効的に利用するコージェネレーションシステムの形態を採用しているため、熱回収装置として貯湯タンク7を有している。
燃料電池システムSでは、ガソリンや軽油などの液体炭化水素により構成された液体燃料の供給源である燃料供給源1と、水道管を介して供給される市水などの水供給源2と、本発明の改質装置13と、固体高分子形の燃料電池6とを備える。改質装置13は、超臨界水による改質反応を利用して液体燃料の改質を行うものであり、詳細は後述する。
燃料電池6は、改質装置13からの一酸化炭素が除去された後の水素(燃料ガス)と空気中に含まれる酸素(酸化剤ガス)とを反応させて電力を発生させるものであり、この燃料電池6は、燃料極(アノード)6aと、酸化剤極(カソード)6bと、冷却部6cとを備えている。
前記水供給源2から供給された市水は水処理装置8により純水とされ、混合液貯溜タンク21に貯留される。尚、水処理装置8にて純水とされた水は、この他にも、ポンプ44により各配管9、10を介して水タンク11及び12に搬送される。また、水道管47を通じて市水は、貯湯タンク7にも供給されているものとする。他方、前記燃料供給源1から燃料配管17が延出され、この燃料配管17には電磁開閉弁18を介して混合液貯溜タンク21に接続される。
そして、この混合液貯溜タンク21には、ポンプ40が設けられた配管41を介して改質装置13に接続される。そして、改質装置13は、ガス管23を介して水タンク11に接続され、この水タンク11は、配管24を介して燃料電池6の燃料極6aに接続される。この燃料極6aは、配管37を介して改質装置13に接続されていると共に、配管37には、ドレン水配管38が接続されている。そして、水タンク11は、配管25を介して燃料電池6の冷却部6cに接続され、冷却部6cは、熱回収用熱交換器27が介設された配管26を介して再び水タンク11に接続されている。
他方、前記水タンク12は、配管31を介して空気ポンプ(空気供給源)30と接続され、配管32を介して燃料電池6の酸化剤極6bに接続される。この酸化剤極6bは、配管34を介して熱回収用熱交換器33に接続される。この熱回収用熱交換器33には、排気ダクト35及びドレン水配管36が接続される。
また、上記貯湯タンク7は、ポンプ45により温水配管42を介して上述した熱回収用熱交換器27と接続されていると共に、ポンプ46により温水配管43を介して上述した熱回収用熱交換器33と接続されている。尚、50は燃料電池6の発電を制御するコントローラ(制御手段)であり、上記各ポンプや弁などのシステム内機器を制御するものである。
次に、図2を参照して、改質装置13の構成について説明する。この改質装置13は、前記混合液貯溜タンク21において貯留された液体燃料と水との混合液を水の臨界圧力、例えば25MPa以上にまで加圧する昇圧ポンプ51と、混合液を水の臨界温度以上の温度にまで加熱し、改質液を生成するバーナー(加熱手段)52と、改質液の冷却を行う放熱器(冷却手段)53と、放熱器53により冷却された改質液から改質ガスと水とを分離する気液分離器(分離手段)54とから構成される。これら昇圧ポンプ51と、放熱器53と気液分離器54は、配管55により環状に接続されていると共に、昇圧ポンプ51と放熱器53との間に位置してバーナー52が設けられている。尚、この場合において、少なくともバーナー52が設けられる位置に対応する配管55は、直径3mm程度の細管により構成されているものとし、本実施例では、内部に棒状に形成された金属触媒58が挿入されているものとする。また、上記昇圧ポンプ51及びバーナー52は、上述した如きコントローラ50によって制御されるものとする。
また、昇圧ポンプ51とバーナー52との間には熱交換器56が設けられていると共に、この熱交換器56には、バーナー52と放熱器53との間の配管55(高温側配管55B)が前記昇圧ポンプ51とバーナー52との間の配管55(低温側配管55A)と交熱的に配設されている。
前記気液分離器54には、改質液から分離された改質ガスを前記水タンク11を介して燃料電池6に送出するガス管23が接続されると共に、改質液中の不純物、例えば炭素や硫黄成分などを排出する不純物排出機構59が接続されている。ガス管23には、高圧の改質ガスの圧力を調整する膨張弁60及び改質ガス中に微量に含まれる一酸化炭素を除去するCO除去器61が順次設けられているものとする。尚、前記昇圧ポンプ51に接続される配管55には、改質液から改質ガス及び不純物が分離された水が還流する構成とされる。
以上の構成により、コントローラ50が燃料電池システムSの運転を開始すると、燃料供給源1から液体燃料が、電磁開閉弁18を介して混合液貯溜タンク21に入り、水処理装置8から純水とされた市水が混合液貯溜タンク21に流入する。電磁開閉弁18を制御することにより、混合液貯溜タンク21内において液体燃料が所定の割合で水と混合され、混合液とされる。そして、ポンプ40によって混合液貯溜タンク21内の混合液が配管55内に圧送される。配管55内に圧送された混合液は、更に、昇圧ポンプ51によって水の臨界圧力である25MPa以上の圧力にまで昇圧されて、熱交換器56の低温側配管55A内に圧送される。
低温側配管55A内に圧送された混合液は、高温側配管55B内を流通する高温の改質液と熱交換することにより、当該熱交換器56において予備加熱される。そして、予備加熱された後の混合液は、更に、バーナー52が配設されている位置にまで圧送され、当該バーナー52において、水の臨界温度以上の温度、例えば+750℃にまで加熱される。
ここで、混合液中の水は臨界状態となり、超臨界水による改質反応を生じる。即ち、水の臨界点を越えた超臨界状態にある水は、有機物を分解する分解能力が高いことから、当該超臨界水に混合される液体燃料、即ち鎖式炭化水素は、多大な運動エネルギーにより分子同士で衝突が生じ、結合力の比較的弱い大きな分子から順に結合が切れ、低分子である水素と炭素にまで分解される。尚、この改質反応において、一部の炭素は、二酸化炭素や微量の一酸化炭素となる。
また、本実施例においては、バーナー52が設けられる位置に対応する配管55内には、混合液の改質反応を促進する金属触媒58が挿入されていることから、効果的に改質反応の促進を図ることができ、反応時間の短縮を図ることができるようになる。更に、本実施例では、少なくともバーナー52が設けられる位置に対応する配管55は、上述した如き細管により構成されていることから、改質反応が生じる反応場の表面積を従来よりも減少させることが可能となり、熱効率の向上を図ることができると共に、反応速度を加速させることができるようになる。
そして、超臨界水により混合液は、水素ガス、水、炭素、二酸化炭素、一酸化炭素、その他、低分子化された不純物などを含む改質液とされ、当該改質液は、配管55を介して熱交換器56の高温側配管55Bに圧送される。ここで、高温側配管55B内に圧送された改質液は、低温側配管55A内を流通する低温の混合液と熱交換することにより、当該熱交換器56において予備冷却される。そして、予備冷却された後の改質液は、放熱器53にまで圧送され、当該放熱器55において、所定温度、炭化水素の再合成に必要な温度以下まで急速に冷却される。尚、この放熱器53は、空冷式、水冷式のどちらであってもよいものとする。
そして、放熱器53によって冷却された改質液は、配管55を介して気液分離器54に導入される。この気液分離器54において、改質液中の水素等の改質ガスは、膨張弁60により、大気圧にまで降圧された後、CO除去器61及びガス管23を介して水タンク11に供給される。尚、この場合において、改質ガスには、二酸化炭素や微量の一酸化炭素が含有されているが、このうち、燃料電池6に悪影響を及ぼす微量の一酸化炭素は、CO除去器61において、除去される。
一方、気液分離器54において、水素等の改質ガスが分離された改質液は、不純物排出機構59によって、液中に含まれる炭素や硫黄成分などの不純物が除去された後、純水の状態で昇圧ポンプ51により吸引され、超臨界水に供される水として配管55内を循環する。
これにより、不純物排出機構59によって、改質ガス中に不純物が混入する不都合を回避することができるようになると共に、分離後の水を再び超臨界水として使用する場合において、当該水中に不純物が混入する不都合を回避することができるようになる。そのため、より一層、液体燃料中の不純物、特に硫黄化合物が改質ガスと共に燃料電池6に送給され、当該燃料電池6において不具合が発生する不都合を回避することができるようになる。
上述した如き改質装置13は、超臨界水による改質反応を用いて液体燃料から水素リッチな改質ガスを生成する構成とされているため、改質装置13の小型化を実現することができるようになる。これにより、当該燃料電池システムSにおける改質装置13の寸法を小型化することにより、システム全体の小型化を実現することができる。
特に、上述した如き改質装置13は、バーナー52にて加熱する以前の混合液とバーナー52にて加熱した後の改質液との熱交換を行う熱交換器56が設けられていることから、バーナー52にて加熱する以前の混合液を加熱後の改質液によって予備加熱することができると共に、バーナー52にて加熱された後の改質液を加熱前の混合液によって予備冷却することができる。これにより、改質装置13全体の熱効率の向上を図ることができ、バーナー52及び放熱器53における負荷を減縮することができる。このため、バーナー52及び放熱器53を小型化することができると共に、ランニングコストの低減を図ることができるようになる。
上記において、ガス管23を介して水タンク11に送出された水素リッチな改質ガスは、ガス管24を介して固体高分子形の燃料電池6の燃料極6aに供給される。他方、酸化剤極6bには、空気ポンプ30から空気が供給された水タンク12より空気が供給される。これにより、燃料極6aに供給された改質ガスと、酸化剤極6bに供給された空気中に含まれる酸素とが反応し、電力が発生する。
尚、上記改質装置13において、用いられるバーナー52には、配管37を介して燃料極6aを経た未反応水素がオフガスとして供給される。このとき、化学反応により生じ、燃料極6aに一部残存、若しくは、移動した水及び改質装置13のバーナー52において生じたドレン水は、ドレン水配管38により外部に排出される。
また、酸化剤極6bから配管34に導出された空気は、燃料電池6の発熱反応によって温度上昇しており、この温度上昇した排気空気は、上記貯湯タンク7の水が温水配管43を介して循環する熱回収用熱交換器33で熱回収された後、排気ダクト35を通じて外部に放出される。このとき、熱回収用熱交換器33での熱交換によって、貯湯タンク7の水が温度上昇する。他方、燃料電池6の化学反応において生じた水は、温度上昇した排気空気中に水蒸気として存在しているため、熱回収用熱交換器33にて貯湯タンク7の水と熱交換した際に凝縮され、ドレン水としてドレン水配管36より外部に排出される。
そして、この燃料電池6にて水素と空気中の酸素とを化学反応させて発電された電力は、出力線48を介して昇圧コンバータ15に送られ、当該昇圧コンバータ15を経て、インバータに必要な電圧にまで昇圧され、系統連系インバータ16(昇圧コンバータ15と系統連系インバータ16を合わせて電力変換装置20とする。)に送られ、ここから、単相3線の100V/200Vの電源として図示しない家庭に供給される商用電力系統67に接続される。
燃料電池6では、電気化学反応が行われ、この電気化学反応時の活性化過電圧、濃度過電圧、抵抗過電圧により熱が発生する。このとき、燃料電池6の冷却部6cには、図示しないポンプにより、水タンク11の水が供給され、当該冷却部6cを経た水は、配管26を介して熱回収用熱交換器27を通過し、再び水タンク11に帰還する。尚、熱回収用熱交換器27には、上記貯湯タンク7の水が温水配管42を介して循環するため、貯湯タンク7の水が温度上昇し、水タンク11の水の温度が低下する。
これにより、水タンク11の水が冷却部6cを循環することにより、燃料電池6が冷却される。また、貯湯タンク7の水は発電の際に生じる熱を利用して温度上昇させることができるため、この熱を利用して市水から温水を生成し、この温水は、家庭において図示しない風呂やキッチンなどに供給することができる。
尚、上記実施例において用いられる改質装置13は、気液分離器54の後段に膨張弁60が設けられ、昇圧ポンプ51の後段から混合液の供給が行われているが、これ以外にも、図3に示す如く気液分離器54の前段、即ち、放熱器53と気液分離器54との間に膨張弁60を設け、昇圧ポンプ51の前段から混合液の供給を行ってもよいものとする。
これにより、膨張弁60によって改質液の減圧を行った後、気液分離器54によって改質液の改質ガスと水との分離を行うことができるようになる。このため、気液分離器54を格別に耐圧構成とする必要が無くなり、当該気液分離器54の構成を簡素化することができる。また、大気圧の改質ガスをCO除去器61を介して水タンク11に送出することから、当該改質ガスの供給量の制御を容易に行うことができるようになる。更に、混合液は、昇圧ポンプ51の前段に供給することにより、高圧下に直接混合液を供給する場合に比して、著しく容易に混合液の供給を行うことができるようになる。
燃料電池システムの構成図である。 改質装置の構成図である。 他の実施例の改質装置の構成図である。
符号の説明
S 燃料電池システム
1 燃料供給源
6 燃料電池
6a 燃料極(アノード)
6b 酸化剤極(カソード)
6c 冷却部
11、12 水タンク
13 改質装置
21 混合液貯溜タンク
50 コントローラ
51 昇圧ポンプ
52 バーナー
53 放熱器
54 気液分離器
55 配管
55A 低温側配管
55B 高温側配管
56 熱交換器
58 触媒
59 不純物排出機構
60 膨張弁

Claims (4)

  1. 改質装置において改質処理された燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させ、電力を発生させる燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記改質装置は、液体燃料と水との混合液を水の臨界圧力以上の圧力まで加圧する加圧手段と、
    前記混合液を水の臨界温度以上の温度まで加熱し、改質液を生成する加熱手段と、
    当該加熱手段の前段の前記混合液と前記加熱手段の後段の前記改質液との熱交換を行う熱交換器と、
    当該熱交換器の後段において前記改質液の冷却を行う冷却手段と、
    当該冷却手段により冷却された前記改質液から改質ガスと水を分離する分離手段とを備えていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記加熱手段には、前記混合液の改質を促進する触媒を備えることを特徴とする請求項1の燃料電池システム。
  3. 前記冷却手段の後段であって、前記分離手段の前段に、前記改質液を減圧する減圧手段を備えると共に、
    前記混合液は、前記加圧手段の前段に供給することを特徴とする請求項1又は請求項2の燃料電池システム。
  4. 前記分離手段は、不純物排出機構を備えることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の燃料電池システム。
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