JP2005165034A - 抵抗調節回路およびそれを用いたマトリクス型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示装置に用いられる表示パネルの走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑え、区切り線による表示品位の低下を抑える。
【解決手段】 電圧源5とゲートドライバ6との間に、ポテンショメータ21(抵抗選択回路)を用いた抵抗調節回路1を組み入れる。ポテンショメータ21には、あらかじめ、外部から、ゲートスタートパルスGSPとゲートドライバ用のクロックとで決まる走査信号線ごとに、調節用抵抗の値が設定されている。また、ゲートクロックをカウントすることで各走査信号線の選択タイミングをポテンショメータ21に伝えるカウンタ22が設けられている。ポテンショメータ21の入力側には、電圧源5からゲートオン電圧GOEが入力され、出力側には、ゲートドライバ6の入力側の単一の配線が接続されている。ゲートドライバ6の出力側からは各走査信号線GL1、GL2、・・・、GLnが出ている。
【選択図】 図1
【解決手段】 電圧源5とゲートドライバ6との間に、ポテンショメータ21(抵抗選択回路)を用いた抵抗調節回路1を組み入れる。ポテンショメータ21には、あらかじめ、外部から、ゲートスタートパルスGSPとゲートドライバ用のクロックとで決まる走査信号線ごとに、調節用抵抗の値が設定されている。また、ゲートクロックをカウントすることで各走査信号線の選択タイミングをポテンショメータ21に伝えるカウンタ22が設けられている。ポテンショメータ21の入力側には、電圧源5からゲートオン電圧GOEが入力され、出力側には、ゲートドライバ6の入力側の単一の配線が接続されている。ゲートドライバ6の出力側からは各走査信号線GL1、GL2、・・・、GLnが出ている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶表示装置等の表示装置に用いられる走査信号線用配線の特性を適宜調節する抵抗調節回路およびそれを用いたマトリクス型表示装置に関するものである。
マトリクス型表示装置として、液晶表示装置を例にとり説明をする。液晶表示装置では、入力される表示信号がコントローラで表示用のデータ信号とそれを走査するための走査信号とに分けられ、表示領域にそれぞれの信号を送る。データ信号はソースドライバ(データドライバあるいはデータ信号線駆動回路)にて生成、走査信号はゲートドライバ(走査信号線駆動回路)にて生成される。表示領域においては、データ信号が送られるデータ信号線と走査信号が送られる走査信号線とが略直交するように配線され、その交点にスイッチ素子が設けられている。スイッチ素子は、そのスイッチする対象として画素電極を有し、対向する電極との間の電位差により、液晶の配向を制御する。スイッチ素子は走査信号によりオン/オフ動作の切替えを行い、オン動作のときのデータ信号が画素電極に伝わることにより画素電圧を制御する。スイッチ素子がオフのときは、画素電極は補助容量によりスイッチオンのときにデータ信号によって印加された電圧を保持する。ゲートドライバおよびソースドライバの上記表示領域は、多くの場合、TAB(Tape Automated Bonding)を経由し行われるが、特に走査信号においてはそのハイレベルへの遷移ができるだけ早い方がスイッチング素子に十分なスイッチング期間を与えることができ、よいとされている。
ところで、近年、液晶表示装置の大型化に伴い、その表示領域も大きくなってきている。つまり、同じ解像度で表示領域を構成すると、当然画素ピッチは大きくなる。これに対し、ゲートドライバ自身はICで構成されているため、出力端子ピッチは従来のままである。これをTABで接続しようとすると、各走査信号線をみたときにゲートドライバ出力から走査信号線間の配線長に差が生じるため、ゲートドライバの出力である走査信号から表示領域までの配線抵抗が異なってくる。
図5に示すように、従来の一般的な液晶表示装置111(表示装置)は、液晶表示素子(表示素子)が配置された表示パネル108を備え、ゲートドライバ106から走査信号線用配線115を経て走査信号線104に走査信号が印加され、ソースドライバ109からデータ信号線110にデータ信号が印加されて画像等のデータを表示するアクティブマトリクス型の液晶表示装置である。そして、電圧源105、ゲートドライバ106、表示パネル108がこの順に接続されている。電圧源105は、ゲートドライバ106に走査信号用の電圧を供給するものである。
TABからゲートドライバ106への配線(走査信号線用配線)115は多くの場合、図5に示すように、走査信号線用配線115が、端では大きく曲がり、中央ではまっすぐであるため距離に差が出来る。すなわち端では長く、中央では短い。したがって配線抵抗は端で大きく、中央では小さい。また、生産性や実装時の制約などから、図6に示すような、走査信号線用配線115の配線長が、端から別の端に向かって走査信号線毎に徐々に長くなるタイプのものもある。
当然ながら走査信号線用配線は寄生容量も持っている。この寄生容量と上記配線抵抗により、走査信号線用配線では、ローパスフィルタの作用が生まれる。上記のように配線抵抗が走査信号線用配線によって異なると、ローパスフィルタの作用の大きさに差が生じる。
走査信号線用配線によってローパスフィルタの作用の大きさに差が生じると、実効電圧の引き込みに差が出る。すると、表示素子の透過率に目で判別できるほどの差が生じ、区切り線として視認されるようになってしまう。
したがって、走査信号線用配線の持つ抵抗の、走査信号線用配線ごとの差(ΔR)がある範囲内に収まるようにする必要がある。
そのために、プリント基板においてTABから出ている走査信号線用配線の幅を変えたり、特許文献1に記載のようにTAB実装端子群の構造を変えたりする技術がある。
特開2002−148650号公報(公開日平成14年5月22日)
しかし、TABから出ている走査信号線用配線の幅を変えたり、特許文献1に記載のようにTAB実装端子群の構造を変えたりすると、それらの素子の汎用性が低下する。すなわち、プリント基板やTAB実装端子群を、サイズ等の異なる複数の機種間で共用することが困難になる。そのため製造コストが上昇する。尚、上記走査信号線用配線の説明をTABの配線長にて説明したが、説明から分かるように走査信号線用配線長のバラツキの話であればTABの構成以外の場合においても本質的には同じである。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、走査信号線用配線の幅を変えたり、特許文献1に記載のようにTAB実装端子群の構造を変えたりすることなく製造コストの上昇を抑え、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑えて区切り線による表示品位の低下を抑えることのできる抵抗調節回路およびそれを用いた表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る抵抗調節回路は、表示装置における表示領域の走査信号線に走査信号を供給する複数の走査信号線用配線の抵抗を調節する抵抗調節処理を行う抵抗調節回路において、ゲートクロックにより規定されたタイミングで走査信号を各走査信号線GL(x)(xは走査信号線用配線ごとに振られた1以上の整数)に供給するゲートドライバとゲートドライバに走査信号電圧を供給する電圧源との間に設けられた調節用抵抗Rr(x)を有し、ゲートドライバにおける電圧源の入力部から、表示領域の走査信号線における走査信号の入力部までで、走査信号が供給されるときの各経路における走査信号線用配線の配線抵抗をそれぞれRpON(x)とするとき、隣り合った少なくとも2つの走査信号線用配線について、上記タイミングに同期して上記調節用抵抗Rr(x)の値を変化させるとき、「調節用抵抗Rr(x)と抵抗RpON(x)との和の、隣り合った走査信号線用配線同士での差が、調節用抵抗を設けない場合と比べて小さくなる」という条件を満たすように変化させる抵抗選択回路を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る抵抗調節回路は、上記の構成に加えて、走査信号線ごとに調節用抵抗の値が設定された、上記抵抗選択回路としてのポテンショメータと、ゲートクロックをカウントし、各走査信号線の選択タイミングおよび選択する走査信号線を上記ポテンショメータに伝えるカウンタとを備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る抵抗調節回路は、上記の構成に加えて、上記ポテンショメータにおける調節用抵抗の値がユーザにより任意に設定可能であることを特徴としている。
また、本発明に係る抵抗調節回路は、上記の構成に加えて、上記表示領域における隣接したゲートドライバにそれぞれ配される走査信号線であって隣接し合うゲートドライバ用の各走査信号線用配線について、上記抵抗調節処理を行うことを特徴としている。
また、本発明に係る抵抗調節回路は、上記の構成に加えて、上記表示領域における同一のゲートドライバに配される走査信号線であって隣接し合う走査信号線用の各走査信号線用配線について、上記抵抗調節処理を行うことを特徴としている。
また、本発明に係るマトリクス型表示装置は、ゲートドライバから走査信号線に印加される走査信号に応じて表示素子を駆動してデータを表示するマトリクス表示装置において、上記いずれかの抵抗調節回路を備えたことを特徴としている。
以上のように、本発明に係る信号調節回路は、ゲートクロックのタイミングに同期して、抵抗選択回路が、上記調節用抵抗Rr(x)の値を、「調節用抵抗Rr(x)と抵抗RpON(x)との和の、隣り合った走査信号線用配線同士での差が、調節用抵抗を設けない場合と比べて小さくなる」という条件を満たすように変化させる。
ゲートドライバは、ゲートクロックにより規定されたタイミングで、走査信号を各走査信号線GL(x)(x=1、2、・・・、n)に供給する。走査信号線に走査信号が供給されることを、走査信号線がオンになっているとも称し、走査信号線に走査信号が供給されていないことを、走査信号線がオフになっているとも称する。
ゲートドライバにおける電圧源の入力部から、表示パネルにおける走査信号の入力部までで、オンのときの経路における全抵抗をRpON(x)とする。ゲートドライバにおける電圧源の入力部から、表示パネルにおける走査信号の入力部までで、オフのときの経路における全抵抗をRpOFF(x)とする。
抵抗調節回路では、上記タイミングに同期して、複数の走査信号線のうちで走査信号が供給される走査信号線(オンになっている走査信号線)が替わるごとに、電圧源とゲートドライバとの間の調節用抵抗Rr(x)の値を、あらかじめ決められた値へと変化させる。この変化により、調節用抵抗Rr(x)と抵抗RpON(x)との和Rt(x)(=Rr(x)+RpON(x))が、ある値になる。隣り合った少なくとも2つの走査信号線用配線について、このある値の、隣り合った走査信号線用配線同士の差ΔR(x、x+1)が、調節用抵抗を介さない場合と比べて、小さくなる。そうなるように、調節用抵抗をあらかじめ設定しておく。
どの程度小さくするかは、どの程度区切り線を目立たなくするかを考慮して抵抗調節回路の製造者が適宜決めればよい。
なお、どの隣り合った走査信号線用配線同士間においてもΔRが0であるのが理想的である。したがって、どの隣り合った走査信号線用配線同士間においてもΔRが0であるような値に調節用抵抗を設定するのが理想的である。
したがって、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑えることができるので、区切り線による表示品位の低下を抑えることができるという効果を奏する。
また、電圧源とゲートドライバとの間に別の回路を組み入れるだけの簡単な構造であり、既存のプリント基板、さらには電圧源やゲートドライバを作り直す必要がなく、既存の構成に広く適用させることができる。
それゆえ、走査信号線用配線の幅を変えたり、特許文献1に記載のようにTAB実装端子群の構造を変えたりすることなく製造コストの上昇を抑え、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑えて区切り線による表示品位の低下を抑えることができるという効果を奏する。
本発明の実施の一形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図2に示すように、液晶表示装置11(表示装置)は、ゲートドライバから走査信号線に印加される走査信号に応じて表示素子を駆動してデータを表示するマトリクス表示装置である。より詳しくは、液晶表示素子(表示素子)が配置された表示パネル8を備え、ゲートドライバ6から走査信号線用配線15を経て走査信号線4に走査信号が印加され、ソースドライバ9からデータ信号線10にデータ信号が印加されて画像等のデータを表示するアクティブマトリクス型の液晶表示装置である。表示パネル8は、実際に画像等のデータを表示する表示領域13を有している。そして、電圧源5、抵抗調節回路1、ゲートドライバ6、表示パネル8がこの順に接続されている。電圧源5は、ゲートドライバ6に走査信号用の電圧を供給するものである。抵抗調節回路1は、調節用抵抗を用いて、走査信号線用配線の抵抗の走査信号線用配線ごとの差を小さくするための素子である。
走査信号線用配線15は、液晶表示装置11における表示パネル8の走査信号線4に走査信号を供給するものであり、ゲートドライバ6における電圧源5の入力部(図2中、点A)から、表示パネル8の走査信号線4における走査信号の入力部(図2中、点B)までの範囲である。
走査信号線用配線15は、端では大きく曲がり、中央ではまっすぐであるため距離に差が出来る。すなわち端では長く、中央では短い。したがって配線抵抗は端で大きく、中央では小さい。なお、図6同様、走査信号線用配線15の配線長が、端から別の端に向かって走査信号線毎に徐々に長くなるように構成することもできる。
抵抗調節回路1の構成例としては、例えば、ポテンショメータ21(抵抗選択回路)を用いた構成とすることができる。このように、走査信号線ごとに調節用抵抗の値が設定された、抵抗選択回路としてのポテンショメータと、ゲートクロックをカウントし、各走査信号線の選択タイミングおよび選択する走査信号線をポテンショメータに伝えるカウンタとを備えたので、簡素な構成で回路を実現することができる。
ポテンショメータ21には、あらかじめ、外部から、ゲートスタートパルスGSPとゲートドライバ用のクロック(ゲートクロック)とで決まるタイミングごとに、すなわち走査信号線ごとに、調節用抵抗の値が設計者によって設定されており、この値は随時変更可能となっている。このように、ポテンショメータにおける調節用抵抗の値がユーザにより任意に設定可能であるので、信号調節回路の製造後にユーザ(使用者)が調節用抵抗の設定値を変えるだけで各タイミングの調節用抵抗の値を変更でき、容易に仕様を変更することができる。
なお、ポテンショメータを用いれば汎用性を持たせることができるが、その目的がなければ、一度調整しておき、以後は固定抵抗で行うようにしてもよい。すなわち、ポテンショメータ21の代わりに、調節用抵抗を切り替えるために、複数の抵抗器(R1、R2、R3、・・・)を直列に電圧源5に接続し、各接続点から端子を出して各スイッチ素子につなぎ、装置内に記憶された調節用抵抗の設定値に応じて、あるいは外部からの信号のビット値に応じて各スイッチ素子をオンオフすることで抵抗値を切り替えるような構成としてもよい。
抵抗調節回路1は、さらに、ゲートクロックをカウントすることで、各走査信号線の選択タイミングをポテンショメータ21に伝えるカウンタ22を備える。ポテンショメータ21の入力側には、電圧源5からゲートオン電圧GOEが入力され、出力側には、ゲートドライバ6の入力側の単一の配線が接続されている。ゲートドライバ6の出力側からは各走査信号線GL1、GL2、・・・、GLnが出ている。
動作としては、ゲートスタートパルスGSPをトリガにして、ゲートドライバ6の走査を行なうためのフリップフロップFFとカウンタとをゲートクロックGCLK(クロック)のタイミングにて動作させる。そして、カウンタ22のカウンタ値に応じ、後段の表示領域13におけるTFT以降の走査信号線の抵抗値が各走査信号線で揃うようにポテンショメータ21を制御する。
ポテンショメータ21は、1本目の走査信号線がオンになるときには、1本目の走査信号線用の調節用抵抗を生成する。2本目の走査信号線がオンになるときには、2本目の走査信号線用の調節用抵抗を生成する。以下同様である。
ここで、上述した通り、走査信号線用配線15は、端では大きく曲がり、中央ではまっすぐであるため距離に差が出来る。すなわち端では長く、中央では短い。したがって配線抵抗は端で大きく、中央では小さい。調節用抵抗は、このような差をできるだけ埋めることができるような大きさに設定しておく。
各調節用抵抗は以下のように決めればよい。すなわち、走査信号線用配線15の抵抗、言い換えれば、ゲートドライバ出力端(図2中、Aで示す)から、表示パネル8上の走査信号線4のスタート位置(走査信号線4が平行配列となる場所)(図2中、Bで示す)までの抵抗をポテンショメータ等を用いて走査信号線毎に測定し、ゲートオン電圧側から見て各走査信号線の抵抗が同じになるような補正データ(抵抗値)とする。なお、ゲートドライバ出力端から、表示パネル8上の走査信号線4のスタート位置までの抵抗を測定する代わりに、ゲートドライバ出力端から、走査信号線4の表示領域終端部(図2中、Cで示す)までの抵抗を測定してもよい。
より具体的には以下の通りである。ゲートドライバ6は、クロックにより規定されたタイミングで、走査信号を各走査信号線GL(x)に供給する。ここで、xは走査信号線の番号(1以上の整数)を示し、x=1、2、・・・、n(nは1以上の整数)である。
走査信号線に走査信号が供給されることを、走査信号線がオンになっているとも称し、走査信号線に走査信号が供給されていないことを、走査信号線がオフになっているとも称する。
ゲートドライバにおける電圧源の入力部から、表示パネルにおける走査信号の入力部までで、オンのときの経路における全抵抗をRpON(x)とする。ゲートドライバにおける電圧源の入力部から、表示パネルにおける走査信号の入力部までで、オフのときの経路における全抵抗をRpOFF(x)とする。
オンになっているときには、上述したゲートドライバ6のスイッチ素子としてのトランジスタ由来の抵抗(Rsとする)も加味して考えることができる。これとは関係なく、各走査信号線用配線の抵抗をRw(x)とすると、
RpON(x)=Rw(x)+Rs
RpOFF(x)=Rw(x)
である。
RpON(x)=Rw(x)+Rs
RpOFF(x)=Rw(x)
である。
抵抗調節回路1では、上記クロックにより規定されたタイミングに同期して、複数の走査信号線のうちで走査信号が供給される走査信号線(オンになっている走査信号線)ごとに、電圧源とゲートドライバとの間の調節用抵抗Rr(x)の値を、あらかじめ決められた値へと変化させる。この変化により、調節用抵抗Rr(x)と抵抗RpON(x)との和Rt(x)が、ある値になる。このある値の、隣り合った走査信号線用配線同士の差ΔR(x、x+1)が、調節用抵抗を介さない場合と比べて、小さくなる。そうなるように、調節用抵抗をあらかじめ設定しておく。式で表すと、
Rt(x)=Rr(x)+RpON(x)
ΔR(x、x+1)=Rt(x+1)−Rt(x)
である。
Rt(x)=Rr(x)+RpON(x)
ΔR(x、x+1)=Rt(x+1)−Rt(x)
である。
どの程度小さくするかは、どの程度区切り線を目立たなくするかを考慮して抵抗調節回路の製造者が適宜決めればよい。
なお、どの隣り合った走査信号線用配線同士間においてもΔRが0であるのが理想的である。したがって、どの隣り合った走査信号線用配線同士間においてもΔRが0であるような値に調節用抵抗を設定するのが理想的である。
このような構成により、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑えることができるので、区切り線による表示品位の低下を抑えることができる。
また、電圧源とゲートドライバとの間に別の回路を組み入れるだけの簡単な構造であり、既存のプリント基板、さらには電圧源やゲートドライバを作り直す必要がなく、既存の構成に広く適用させることができる。
それゆえ、走査信号線用配線の幅を変えたり、特許文献1に記載のようにTAB実装端子群の構造を変えたりすることなく製造コストの上昇を抑え、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑えて区切り線による表示品位の低下を抑えることができる。
図3に示すように、電圧源5、信号調節回路1、ゲートドライバ6がそれぞれ複数個設けられた構成とすることもできる。ゲートドライバ6から表示領域13までの走査信号線用配線15の配線パターンは、複数のゲートドライバ6において同じであるようにすることも、異なるようにすることもできる。なお、この例では、図2の構成同様、走査信号線用配線15は、端では長く、中央では短いが、図6同様、走査信号線用配線15の配線長が、端から別の端に向かって走査信号線毎に徐々に長くなるように構成することもできる。
また、図4に示すように、電圧源5および信号調節回路1がいずれも1個だけであり、それが複数のゲートドライバ6と接続されているような構成とすることもできる。これは、ゲートドライバ6から表示領域13までの走査信号線用配線15の配線パターンが、複数のゲートドライバ6において同じである構成である。このような構成であれば、信号調節回路1は、ゲートドライバ1個に対して対応できていればよく、他のゲートドライバに対しても同じ調節用抵抗の繰り返しでよい。そのため、このような接続で対応可能である。なお、この例では、図6同様、走査信号線用配線15の配線長が、端から別の端に向かって走査信号線毎に徐々に長くなっているが、図2の構成同様、走査信号線用配線15は、端では長く、中央では短いように構成することもできる。
図3や図4の構成において、隣り合うゲートドライバ6にそれぞれ属し、隣り合った走査信号線用配線15同士で、ΔRが0に近づくように各調節用抵抗を構成してもよい。その走査信号線用配線15に接続されている走査信号線に対応する画素間で区切り線を目立たなくすることができる。このように、表示領域における隣接したゲートドライバにそれぞれ配される走査信号線であって隣接し合うゲートドライバ用の各走査信号線用配線について、抵抗調節処理を行うので、ゲートドライバ間について、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑え、区切り線による表示品位の低下を抑えることができる。
また、図3や図4の構成において、1つのゲートドライバ6内で隣り合った走査信号線用配線15同士でΔRが0に近づくように各調節用抵抗を構成してもよい。その走査信号線用配線15に接続されている走査信号線に対応する画素間で区切り線を目立たなくすることができる。このように、表示領域における同一のゲートドライバに配される走査信号線であって隣接し合う走査信号線用の各走査信号線用配線について、抵抗調節処理を行うので、ゲートドライバ内について、走査信号線用配線ごとの抵抗の差を抑え、区切り線による表示品位の低下を抑えることができる。
液晶表示装置等に用いられる走査信号線用配線の特性を適宜調節するような用途にも適用できる。
1 抵抗調節回路
4 走査信号線
5 電圧源
6 ゲートドライバ
8 表示パネル
9 ソースドライバ
10 データ信号線
11 液晶表示装置(表示装置)
13 表示領域
15 走査信号線用配線
21 ポテンショメータ(抵抗選択回路)
22 カウンタ
FF フリップフロップ
GL1、GL2、GLn 走査信号線
GCLK ゲートクロック(クロック)
GOE ゲートオン電圧
GSP ゲートスタートパルス
4 走査信号線
5 電圧源
6 ゲートドライバ
8 表示パネル
9 ソースドライバ
10 データ信号線
11 液晶表示装置(表示装置)
13 表示領域
15 走査信号線用配線
21 ポテンショメータ(抵抗選択回路)
22 カウンタ
FF フリップフロップ
GL1、GL2、GLn 走査信号線
GCLK ゲートクロック(クロック)
GOE ゲートオン電圧
GSP ゲートスタートパルス
Claims (6)
- 表示装置における表示領域の走査信号線に走査信号を供給する複数の走査信号線用配線の抵抗を調節する抵抗調節処理を行う抵抗調節回路において、
ゲートクロックにより規定されたタイミングで走査信号を各走査信号線GL(x)(xは走査信号線用配線ごとに振られた1以上の整数)に供給するゲートドライバとゲートドライバに走査信号電圧を供給する電圧源との間に設けられた調節用抵抗Rr(x)を有し、
ゲートドライバにおける電圧源の入力部から、表示領域の走査信号線における走査信号の入力部までで、走査信号が供給されるときの各経路における走査信号線用配線の配線抵抗をそれぞれRpON(x)とするとき、
隣り合った少なくとも2つの走査信号線用配線について、
上記タイミングに同期して上記調節用抵抗Rr(x)の値を変化させるとき、「調節用抵抗Rr(x)と抵抗RpON(x)との和の、隣り合った走査信号線用配線同士での差が、調節用抵抗を設けない場合と比べて小さくなる」という条件を満たすように変化させる抵抗選択回路を備えたことを特徴とする抵抗調節回路。 - 走査信号線ごとに調節用抵抗の値が設定された、上記抵抗選択回路としてのポテンショメータと、
ゲートクロックをカウントし、各走査信号線の選択タイミングおよび選択する走査信号線を上記ポテンショメータに伝えるカウンタとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の抵抗調節回路。 - 上記ポテンショメータにおける調節用抵抗の値がユーザにより任意に設定可能であることを特徴とする請求項2に記載の抵抗調節回路。
- 上記表示領域における隣接したゲートドライバにそれぞれ配される走査信号線であって隣接し合うゲートドライバ用の各走査信号線用配線について、上記抵抗調節処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の抵抗調節回路。
- 上記表示領域における同一のゲートドライバに配される走査信号線であって隣接し合う走査信号線用の各走査信号線用配線について、上記抵抗調節処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の抵抗調節回路。
- ゲートドライバから走査信号線に印加される走査信号に応じて表示素子を駆動してデータを表示するマトリクス表示装置において、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の抵抗調節回路を備えたことを特徴とするマトリクス型表示装置。
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Cited By (3)
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KR100717197B1 (ko) * | 2005-10-19 | 2007-05-11 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 액정 표시 장치 |
US20090219242A1 (en) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | Yuki Fuchigami | Liquid crystal display device, liquid crystal panel controller, and timing controller |
CN111261120A (zh) * | 2020-01-21 | 2020-06-09 | 合肥京东方卓印科技有限公司 | 显示设备及其像素电路和显示面板 |
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2003
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