JP2005164069A - 空気清浄システムおよび空気清浄装置 - Google Patents

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繁治 平良
Taro Kuroda
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Abstract

【課題】 本発明の課題は、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる空気清浄システム101および空気清浄装置201を提供することにある。
【解決手段】 空気清浄システム101は、通風路20および第1除菌部を備える。通風路20は、空気を配送するために設けられる。第1除菌部は、空気に含まれるウィルスまたは菌を除去する。また、この第1除菌部は、通風路20内に設けられる環状移動機構40により環状移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気清浄システムおよび空気清浄装置に関する。
近年、SARSやインフルエンザなど、人にとって非常に有害なウィルスが大流行するなどしたため、屋内の空気の浄化技術が非常に注目されるようになっている。このような空気浄化技術の一例として、空気通路の内壁に光触媒を担持する技術などがある(例えば、特許文献1参照。)。この光触媒は、所定の波長領域の光が照射されることによりウィルスや菌を除去する能力を有する。
特開平10−61051号公報
ところで、空気中には、ウィルスや菌だけでなく鉱物粉塵などの無機物なども含まれている場合がある。しかし、光触媒は、無機物を分解除去することはできない。したがって、そのような無機物が徐々に光触媒上に堆積していくおそれがある。このように光触媒上に無機物が徐々に堆積していくと、光触媒は、ウィルスや菌と接触できない状態に陥り、十分な機能を発揮できなくなることが想定される。
本発明の課題は、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる空気清浄システムおよび空気清浄装置を提供することにある。
請求項1に記載の空気清浄システムは、通風路および第1除菌部を備える。通風路は、空気を配送するために設けられる。第1除菌部は、空気に含まれるウィルスまたは菌を除去する。また、この第1除菌部は、通風路内に設けられる環状移動機構により環状移動する。なお、この第1除菌部には、光触媒、カテキンまたは溶菌酵素などが含まれる。
ここでは、第1除菌部が、通風路内に設けられる環状移動機構により環状移動する。このため、空気中に無機物が含まれており、第1除菌部上にその無機物が落ちてきたとしても、その無機物は、環状移動中に通風路の底に振り落とされることになる。このため、この空気浄化システムでは、第1除菌部に無機物などが堆積するおそれが極めて低い。したがって、この空気浄化システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる。
請求項2に記載の空気清浄システムは、請求項1に記載の空気清浄システムであって、洗浄部をさらに備える。この洗浄部は、第1除菌部を洗浄するために設けられる。
ここでは、空気清浄システムが、洗浄部をさらに備える。このため、この空気浄化システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに長期に持続させることができる。
請求項3に記載の空気清浄システムは、請求項1または2に記載の空気清浄システムであって、通風路は、内壁に第2除菌部を保持する。
ここでは、通風路が、内壁に第2除菌部を保持する。このため、この空気浄化システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
請求項4に記載の空気清浄システムは、請求項1から3のいずれかに記載の空気清浄システムであって、フィルタをさらに備える。フィルタは、第3除菌部を有する。第3除菌部は、ウィルスまたは菌を除去する。
ここでは、空気浄化システムが、フィルタをさらに備える。また、このフィルタが、第3除菌部を有する。このため、この空気浄化システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
請求項5に記載の空気清浄システムは、請求項1から4のいずれかに記載の空気清浄システムであって、環状移動機構は、交差面を有する。交差面は、空気の配送方向と交差する状態で移動する。また、第1除菌部は、その交差面に設けられる。
ここでは、環状移動機構が、交差面を有し、その交差面に第1除菌部が設けられる。このため、空気と第1除菌部との接触効率を高めることができる。したがって、この空気浄化システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
請求項6に記載の空気清浄システムは、請求項1から5のいずれかに記載の空気清浄システムであって、第1除菌部は、吸着部を含む。この吸着部は、ウィルスまたは菌を吸着する。なお、この吸着部には、アパタイト、活性炭またはゼオライトなどが含まれる。
ここでは、第1除菌部が、吸着部を含む。そして、この吸着部は、ウィルスまたは菌を特異的に吸着する。このため、この空気浄化システムでは、無機物の堆積を誘発することなく、ウィルスや菌をさらに除菌部に誘導することができる。したがって、この空気浄化システムでは、ウィルスや菌を除去する効率をさらに高めることができる。
請求項7に記載の空気清浄システムは、請求項1から6のいずれかに記載の空気清浄システムであって、第1除菌部は、光触媒をさらに含む。この光触媒は、所定の波長領域の光が照射されることによりウィルスまたは菌を除去する。
ここでは、第1除菌部が、光触媒を含む。このため、この光触媒に適切な波長域の光が照射されれば、ウィルスや菌を除去することができる。
請求項8に記載の空気清浄システムは、請求項7に記載の空気清浄システムであって、通風路は、採光部を有する。この採光部は、所定の波長領域の光を取り入れる。
ここでは、通風路が、採光部を有する。また、その採光部が、所定の波長領域の光を取り入れる。このため、特殊な光源を用意することなく、光触媒の触媒反応を活性化することができる。
請求項9に記載の空気清浄システムは、請求項7に記載の空気清浄システムであって、通風路は、光源を有する。この光源は、所定の波長領域の光を照射する。
ここでは、通風路が、光源を有する。このため、容易に光触媒を活性化することができる。また、例えば、この光源の近傍に光触媒を担持したフィルタを配置しておけば、そのフィルタ上の光触媒も活性化され、より効率的にウィルスや菌を除去することができる。
請求項10に記載の空気清浄システムは、請求項1から9に記載の空気清浄システムであって、塵埃排出部をさらに備える。塵埃排出部は、環状移動機構の上に堆積する塵埃を排出する。
ここでは、空気清浄システムが、塵埃排出部をさらに備える。このため、この空気浄化システムでは、無機物などが堆積するおそれが極めて低い。したがって、この空気浄化システムでは、システム内をクリーンに保つことができる。
請求項11に記載の空気清浄装置は、通風路および除菌部を備える。通風路は、空気を配送するために設けられる。除菌部は、空気に含まれるウィルスまたは菌を除去する。また、この除菌部は、通風路内に設けられる環状移動機構により環状移動する。なお、この除菌部には、光触媒、カテキンまたは溶菌酵素などが含まれる。
ここでは、除菌部が、通風路内に設けられる環状移動機構により環状移動する。このため、空気中に無機物が含まれており、除菌部上にその無機物が落ちてきたとしても、その無機物は、環状移動中に通風路の底に振り落とされることになる。このため、この空気浄化装置では、除菌部に無機物などが堆積するおそれが極めて低い。したがって、この空気浄化装置では、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる。
請求項1に係る空気清浄システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる。
請求項2に係る空気清浄システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに長期に持続させることができる。
請求項3に係る空気清浄システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
請求項4に係る空気清浄システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
請求項5に係る空気清浄システムでは、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
請求項6に係る空気清浄システムでは、ウィルスや菌を除去する効率をさらに高めることができる。
請求項7に係る空気清浄システムでは、光触媒に適切な波長域の光が照射されれば、ウィルスや菌を除去することができる。
請求項8に係る空気清浄システムでは、特殊な光源を用意することなく、光触媒の触媒反応を活性化することができる。
請求項9に係るの空気清浄システムでは、容易に光触媒を活性化することができる。
請求項10に係る空気清浄システムでは、システム内をクリーンに保つことができる。
請求項11に係る空気清浄装置では、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態では、空気調和システム101について説明する。
[空気調和システムの構成]
第1実施形態に係る空気調和システム101を図1に示す。この空気調和システム101は、図1に示すように、主に、給気ダクト20、環状ベルト装置40、プレフィルタ11、光触媒フィルタ12、およびダクト式空調ユニット30から構成される。
[空気清浄システムの構成要素]
(1)給気ダクト
給気ダクト20は、部屋Rの天井裏に配置される。また、この給気ダクト20は、屋外の光SLを給気ダクト20内に導くための採光口25を有している。なお、この給気ダクト20は、内壁が鏡面仕上げされており、さらにその内壁には光触媒アパタイト層(図示せず)が設けられている。
(2)環状ベルト装置
環状ベルト装置40は、給気ダクト20内に配置される。この環状ベルト装置40は、主に、第1ローラ41、第2ローラ42、環状ベルト43および多数の垂直板44から構成される。第1ローラ41は、給気ダクト20内に回転可能な状態で固定される。第2ローラ42は、給気ダクト20内に固定され、図示しない駆動モータにより回転運動を行い、環状ベルト43を移動させる(図1の矢印M1参照)。環状ベルト43は、第1ローラ41と第2ローラ42との外周で支持されるようにはめ込まれる。また、垂直板44は、環状ベルト43の外周に、空気流れ方向(図1の白抜き矢印OA参照)に交差するように設けられる。なお、この垂直板44の表面は、鏡面コーティングされており、さらに光触媒アパタイト層を有している。
(3)プレフィルタ
プレフィルタ11は、給気ダクト20の給気口に設けられ、外気OAに含まれる比較的大きな塵埃を捕集する。
(4)光触媒フィルタ
光触媒フィルタ12は、ダクト式空調ユニット30の内に設けられ、プレフィルタ11を通過した比較的小さな塵埃を捕集する。なお、この光触媒フィルタ12は、光触媒アパタイトを担持しており、その塵埃とともにその塵埃に付着しているウィルスや菌などを分解除去する。
(5)ダクト式空調ユニット
ダクト式空調ユニット30は、給気ダクト20の間に設けられ、内部に、図示しない送風ファンと熱交換器とを備える。送風ファンは、給気ダクト20を介して、屋外の空気OAを吸い込む。また、この送風ファンは、部屋Rの空気をも吸い込む。そして、この送風ファンは、吸い込んだ空気を室内Rに吹き出す。熱交換器は、図示しない室外ユニットと冷媒配管を介して接続される。この熱交換器には、冷媒配管を介して冷媒(冷房時は冷媒液、暖房時は冷媒ガス)が供給される。そして、この熱交換器では、空気がその冷媒と熱交換を起こすことにより冷却または加熱され、調和空気が生成される。
[空気調和システムの特徴]
(1)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、光触媒アパタイト層を有する垂直板44が、給気ダクト20内に設けられる環状ベルト装置40により環状移動する。このため、空気中に無機物が含まれており、光触媒アパタイト層上にその無機物が落ちてきたとしても、その無機物は、環状移動中に給気ダクトの底に振り落とされることになる。このため、この空気調和システム101では、光触媒アパタイト層に無機物などが堆積するおそれが極めて低い。したがって、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる。
(2)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、給気ダクト20の内壁に光触媒アパタイト層が設けられる。このため、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
(3)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、光触媒フィルタ12が設けられる。このため、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
(4)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、環状ベルト装置40が、多数の垂直板44を有し、その垂直板44に光触媒アパタイト層が設けられる。このため、空気と光触媒アパタイト層との接触効率を高めることができる。したがって、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
(5)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、光触媒として光触媒アパタイトが採用される。
このアパタイトは、ウィルスや菌に対して高い吸着特性を示すことが知られている。これは、主に、アパタイトが電荷を帯びており、ウィルスや菌と水素結合やイオン結合などを形成しやすいためとされている。このため、光触媒アパタイト層は、ウィルスや菌を強固に吸着することができる。したがって、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効率をさらに高めることができる。
(6)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、給気ダクト20が、採光口25を有する。また、その採光口25が、所定の波長領域の光を取り入れる。このため、特殊な光源を用意することなく、光触媒の触媒反応を活性化することができる。
(7)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、給気ダクト20の内壁が鏡面仕上げされている。また、垂直板44の表面も鏡面コーティングされている。このため、この給気ダクト20内は、光が反射しやすい環境になっている。このため、給気ダクト20内に広範囲に光を供給することができる。したがって、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効率をさらに高めることができる。
(8)
第1実施形態に係る空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去するために光触媒アパタイトを採用している。この光触媒アパタイトは、ウィルスや菌に対する高い吸着特性を示すことが知られている。これは、主に、アパタイトが電荷を帯びており、ウィルスや菌と水素結合やイオン結合などを形成しやすいためとされている。このため、光触媒アパタイトは、ウィルスや菌を静電的に吸着することができる。したがって、光触媒アパタイトは、ウィルスや菌を強固に吸着することができる。この結果、この空気調和システム101では、ウィルスや菌を除去する効率をさらに高めることができる。
[変形例]
(A)
第1実施形態では、垂直板44に光触媒アパタイト層が設けられたが、これに加えて、環状ベルト43に光触媒アパタイト層を設けてもよい。このようにすれば、ウィルスや菌を除去する効果をさらに高めることができる。
(B)
第1実施形態では、環状ベルト43に、光触媒アパタイト層を有する垂直板44を多数設けたが、垂直板44をなくして環状ベルト43に光触媒アパタイト層を設けてもよい。
(C)
第1実施形態では、環状ベルト43および垂直板44は環状ベルト装置40の回転運動により無機物などの堆積物を除去するようにしていたが、図2に示すように、第3ローラ145と洗浄層150とを設けた環状ベルト装置140を採用してもよい。このようにすれば、洗浄水155により堆積物を積極的に除去することができ、ひいてはウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる(図2の矢印M2参照)。また、光触媒アパタイトは、触媒反応を行うのに水分を必要とする。このため、このような環状ベルト装置140を利用すれば、さらに光触媒アパタイトの触媒反応を活性することができる。
(D)
第1実施形態では、環状ベルト43および垂直板44は環状ベルト装置40の回転運動により無機物などの堆積物を除去するようにしていたが、図3に示すように、環状ベルト43の一部が屋外に露出するように環状ベルト装置40を配置してもよい。なお、この場合、塵埃を屋外に排出するための傾斜部50などを設けるのが好ましい。このようにすれば、空気調和システム10内に無機物などが堆積するおそれを極めて低くすることができる。
(E)
第1実施形態では、給気ダクト20に採光部25が設けられたが、これに代えて、図4に示すように、紫外線ランプ60を給気ダクト20内に配置してもよい。このようにすれば、屋外の天候にかかわらず一定量の光量を光触媒に供給し続けることができる。また、例えば、この紫外線ランプ60の近傍に光触媒を担持したフィルタを配置しておけば、そのフィルタ上の光触媒も活性化され、より効率的にウィルスや菌を除去することができる。
(F)
第1実施形態では、光触媒として光触媒アパタイトを採用したが、これに代えて、二酸化チタン(アナターゼ型、ルチル型およびブルッカイト型など)、酸化銅、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化鉄、硫化カドミウム、硫化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、フラーレン(イオン注入されたものも含まれる)、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリピリジン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポルフィリン錯体(中心金属:亜鉛、アルミニウムなど)などを採用してもよい。また、これらの光触媒と、ゼオライトや活性炭などの吸着剤とを混合した吸着剤混合型光触媒を採用してもかまわない。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態では、空気清浄機201について説明する。
[空気清浄機の全体構成]
図5に、本発明の第2実施形態に係る空気清浄機201の外観図を示す。
空気清浄機201は、ビルや住宅などの室内空気を清浄し清浄後の空気を室内に送風することにより、室内を快適な環境に保つ。この空気清浄機201は、ケーシング210と、送風機構220(図6参照)と、制御部250(図7参照)と、フィルタユニット230(図6参照)とを備えている。
ケーシング210は、空気清浄機201の外表面を構成し、送風機構220と、制御部250と、フィルタユニット230とを内包する。ケーシング210は、本体部211と、正面パネル212とを有している。
本体部211は、上面吸い込み口213と、側面吸い込み口214と、吹き出し口215とを有している。上面吸い込み口213と側面吸い込み口214とは、空気清浄機201内において室内空気を清浄するために、室内空気を空気清浄機201内に吸い込むための略矩形の開口である。上面吸い込み口213は、吹き出し口215が設けられる面と同じ本体部211上面の正面側端部に設けられる。側面吸い込み口214は、本体部211の側面に左右それぞれ設けられる一対の開口である。吹き出し口215は、本体部211上面の背面側端部に設けられる。吹き出し口215は、清浄後の空気を空気清浄機201から室内に向かって吹き出すための開口である。
正面パネル212は、本体部211の前方に設けられ、本体部211の内部に設置されるフィルタユニット230を覆っている。正面パネル212は、正面吸い込み口216と、表示パネル開口217とを有している。正面吸い込み口216は、正面パネル212の略中央部に設けられる室内空気を空気清浄機201内に吸い込むための略矩形の開口である。表示パネル開口217は、後述する表示パネル256がケーシング210外部から目視できるように設けられている。
送風機構220は、各吸い込み口(上面吸い込み口213、側面吸い込み口214および正面吸い込み口216)から室内空気を吸い込み、吹き出し口215から清浄後の空気を吹き出す。この送風機構220は、ケーシング210の内方に設けられ、各吸い込み口から吸い込んだ室内空気がフィルタユニット230を通過するように構成されている。また、送風機構220は、図6に示されるように、ファンモータ221と、ファンモータ221によって回転駆動される送風ファン222とを備えている。ファンモータ221としては、インバータ回路により周波数制御されるインバータモータが採用される。送風ファン222としては、遠心ファンが採用される。
空気清浄機201は、さらに、マイクロプロセッサで構成される制御部250を備えている。図7に示されるように、制御部250には、制御プログラムや各種パラメータが格納されるROM251、処理中の変数などを一時的に格納するRAM252などが接続されている。
また、制御部250には、温度センサ253、湿度センサ254、ダストセンサ255などの各種センサ類が接続されており、各センサの検出信号が入力される。ダストセンサ255は、導入される空気中に光を照射し、空気中に含まれる煙、ホコリ、花粉、その他の粒子によって乱射されて受光素子に到達した光量を検出して、粉塵などの粒子濃度を測定することができる。
さらに、制御部250には、表示パネル256が接続されている。表示パネル256は、運転モード、各種センサによるモニタ情報、タイマ情報、メンテナンス情報などを表示し、使用者などが外部から表示パネル開口217を介して目視できるようになっている。また、この表示パネル256は、液晶表示パネル・LED・その他の表示素子またはこれらの組み合わせで構成することが可能である。
さらに、制御部250は、ファンモータ221に接続されており、使用者の操作や各種センサの検出結果などに応じて、これらの装置の稼働を制御することができる。
[フィルタユニットの構成]
フィルタユニット230は、ケーシング210の内部に設けられ、各吸い込み口213,214,216から吸い込んだ室内空気に含まれる微粒子を除去する。図6に示されるように、フィルタユニット230は、プレフィルタ231と、プラズマイオン化部232と、除菌フィルタ233と、インバータランプ35とを有している。フィルタユニット230は、各吸い込み口213,214,216から吸い込んだ室内空気がプレフィルタ231、プラズマイオン化部232、除菌フィルタ233の順にフィルタユニット230内を通過するように構成されている。
プレフィルタ231は、送風機構220によりケーシング210内に吸い込まれる空気から比較的大きな塵埃などを除去するためのフィルタである。プレフィルタ231は、ネット部310と、フレーム311とを有している(図8参照)。ネット部310は、ポリプロピレン(以下、PPという)製の糸状の樹脂網であって、ケーシング210内に吸い込まれる空気に含まれる比較的大きな塵埃などが付着する。また、ネット部310を構成する繊維は、PPによって構成される芯310aと同じくPPによって構成される被覆層314とからなる。被覆層314には、可視光線型の光触媒312とカテキン313とが空気側に露出するように担持されている(図9参照)。可視光線型の光触媒312は、可視光線により光触媒作用が活性化される酸化チタンなどを含んでおり、ネット部310に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌やウィルスを除去する。カテキンは、ポリフェノールの一種であって、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの総称である。このカテキンは、ネット部310に付着する塵埃などに含まれるカビ菌や細菌などの菌の繁殖を抑制したりウィルスを不活化したりする(図9参照)。
プラズマイオン化部232は、プレフィルタ231通過後の空気に含まれる塵埃などに強い電荷をかけて帯電させる。この帯電により、除菌フィルタ233の静電フィルタ330における塵埃などの捕集効率が高められる。また、このプラズマイオン化部232は、塵埃に含まれるウィルスや菌も帯電させるため、後述する光触媒アパタイトへのウィルスや菌の吸着効率を向上させることができ、ひいてはウィルスや菌の除去効率を向上させることになる。
除菌フィルタ233は、環状のフィルタであって、図6に示すように、第1ローラ241と第2ローラ424との外周で支持されるようにはめ込まれる。なお、この第1ローラ241は、回転可能な状態でケーシング210に固定される。また、第2ローラ242は、図示しない駆動モータにより回転運動を行う(図6の矢印M3参照)。また、第2ローラ242の下部には、除菌フィルタ233を洗浄するための洗浄水247が入った洗浄層245が設けられている。なお、除菌フィルタ233が洗浄液に浸浸されることにより、空気の流れが低下することが心配されるが、かかる場合は除菌フィルタ233の下流側に除菌フィルタ233乾燥用の小型ファン237を設けてもかまわない。
図10に、除菌フィルタ233の断面図の一部を示す。この除菌フィルタ233は、静電フィルタ330と、光触媒フィルタ331とを有している。静電フィルタ330と光触媒フィルタ331とが積層されることにより、除菌フィルタ233が形成されている。静電フィルタ330は、除菌フィルタ233が空気流れ方向上流側に来たときに、空気流れの上流側に位置するように配置される。また、光触媒フィルタ331は、除菌フィルタ233が空気流れ方向上流側に来たときに、空気流れの下流側に位置するように配置される。静電フィルタ330は、プラズマイオン化部232で帯電させられた塵埃などを吸着する。光触媒フィルタ331には、静電フィルタ330を通過する塵埃などが付着する。光触媒フィルタ331のもう片方の表面には、カルシウムヒドロキシアパタイトのカルシウム原子がチタン原子と置換された光触媒アパタイト334が担持されている。この光触媒アパタイト334は、塵埃などに含まれるウィルスやカビ菌、細菌などを吸着して除去する。また、この光触媒アパタイト334は、光触媒フィルタ331を通過する空気に含まれるアンモニア類、アルデヒド類336、窒素酸化物337なども吸着して分解する(図11参照)。
インバータランプ235は、除菌フィルタ233の間に配置されている。このインバータランプ235は、除菌フィルタ233の光触媒フィルタ331に紫外線を照射するものであり、各光触媒フィルタ331の光触媒作用を活性化する。
[空気清浄機の特徴]
第2実施形態に係る空気清浄機201では、除菌フィルタ233が、環状に移動し、洗浄液247により洗浄される。このため、この空気清浄機201では、光触媒フィルタ331に堆積する無機物を積極的に排除することができる。したがって、この空気清浄機201では、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができる。
[変形例]
第2実施形態では、本発明を空気清浄機201に適用しているが、図12に示すような冷暖房を行う空気調和機400に本発明を適用してもよい。
この空気調和機400は、調和された空気を室内に供給するための装置であって、室内の壁面などに取り付けられる室内機401と、室外に設置される室外機402とを備えている。室内機401には、室内の空気を空気調和機400内に取り込むための吸い込み口405が設けられており、この吸い込み口405の内側にフィルタユニット(図示せず)が装備される。このフィルタユニットに対して本発明を適用した場合にも、フィルタユニットに付着および吸着されるウィルスやカビ菌、細菌などが除去されるため、悪臭の発生や空気の汚染が起こることを抑えられる。
本発明に係る空気清浄システムおよび空気清浄装置は、ウィルスや菌を除去する効果をより長期に持続させることができ、空気調和システムと併用することも可能である。
第1実施形態に係る空気調和システムのシステム構成図。 第1実施形態の変形例(C)に係る環状ベルト装置の構造図。 第1実施形態の変形例(D)に係る空気調和システムのシステム構成図。 第1実施形態の変形例(E)に係る空気調和システムのシステム構成図。 第2実施形態に係る空気清浄機の外観図。 フィルタ類および送風機構の分解図。 制御部の概略ブロック図。 プレフィルタの詳細図。 プレフィルタのネット部の断面拡大図。 除菌フィルタの断面図の一部。 除菌フィルタが微粒子を捕集する際の除菌フィルタの断面拡大図。 第2実施形態の変形例に係る空気調和機の外観斜視図。
符号の説明
12 光触媒フィルタ(フィルタ)
20 ダクト(通風路)
25 採光口(最後部)
40 環状ベルト装置(環状移動機構)
44 垂直板(交差面)
50 傾斜部(塵埃排出部)
60 紫外線ランプ(光源)
101 空気調和システム(空気清浄システム)
155 洗浄層(洗浄部)
201 空気清浄機(空気清浄装置)
233 光触媒フィルタ(除菌部)
241,242 ローラ(環状移動機構)

Claims (11)

  1. 空気を配送するための通風路(20)と、
    前記空気に含まれるウィルスまたは菌を除去する第1除菌部と、
    を備え、
    前記第1除菌部は、前記通風路内(20)に設けられる環状移動機構(40)により環状移動する、
    空気清浄システム(101)。
  2. 前記第1除菌部を洗浄するための洗浄部(155)をさらに備える、
    請求項1に記載の空気清浄システム(101)。
  3. 前記通風路(20)は、内壁に第2除菌部を保持する、
    請求項1または2に記載の空気清浄システム(101)。
  4. 前記ウィルスまたは前記菌を除去する第3除菌部を有するフィルタ(12)をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気清浄システム(101)。
  5. 前記環状移動機構(40)は、前記空気の配送方向と交差する状態で移動する交差面(44)を有し、
    前記第1除菌部は、前記交差面(44)に設けられる、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気清浄システム(101)。
  6. 前記第1除菌部は、前記ウィルスまたは前記菌を吸着する吸着部を含む、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気清浄システム(101)。
  7. 前記第1除菌部は、所定の波長領域の光が照射されることにより前記ウィルスまたは前記菌を除去する光触媒をさらに含む、
    請求項1から6のいずれかに記載の空気清浄システム(101)。
  8. 前記通風路(20)は、前記所定の波長領域の光を取り入れる採光部(25)を有する、
    請求項7に記載の空気清浄システム(101)。
  9. 前記通風路(20)は、前記所定の波長領域の光を照射する光源(60)を有する、
    請求項7に記載の空気清浄システム(101)。
  10. 前記環状移動機構(40)の上に堆積する塵埃を排出する塵埃排出部(50)をさらに備える、
    請求項1から9に記載の空気清浄システム(101)。
  11. 空気を配送するための通風路と、
    前記空気に含まれるウィルスまたは菌を除去する除菌部(233)と、
    を備え、
    前記除菌部(233)は、前記通風路内に設けられる環状移動機構(241,242)により環状移動する、
    空気清浄装置(201)。
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