JP2005164056A - 冷凍空調装置 - Google Patents

冷凍空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005164056A
JP2005164056A JP2003400215A JP2003400215A JP2005164056A JP 2005164056 A JP2005164056 A JP 2005164056A JP 2003400215 A JP2003400215 A JP 2003400215A JP 2003400215 A JP2003400215 A JP 2003400215A JP 2005164056 A JP2005164056 A JP 2005164056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
compressor
refrigerant
pipe
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003400215A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Morimoto
修 森本
Hitoshi Iijima
等 飯嶋
Jiro Okajima
次郎 岡島
Tatsuo Ono
達生 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2003400215A priority Critical patent/JP2005164056A/ja
Publication of JP2005164056A publication Critical patent/JP2005164056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/001Ejectors not being used as compression device
    • F25B2341/0016Ejectors for creating an oil recirculation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B31/00Compressor arrangements
    • F25B31/002Lubrication
    • F25B31/004Lubrication oil recirculating arrangements

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

【課題】 圧縮機内の油量を過不足なく調整可能とすることにより、装置の信頼性を確保するとともに圧縮機の機械ロスをなくして圧縮機効率を向上させることのできる冷凍空調装置が求められている。
【解決手段】 冷凍空調装置は、圧縮機1、熱源側熱交換器2、冷媒絞り手段3、および負荷側熱交換器4を直列環状に接続してなる冷媒回路を備え、圧縮機1内の駆動モータ27の下方に、駆動モータ潤滑用の油Mを収容する油貯留部28が配置された冷凍空調装置において、圧縮機1の油貯留部28内における最低必要油面Lを上回り、かつ、駆動モータ27の下端27Aを下回る高さ位置と、油貯留部28内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素(吸引部5)とを吸引管9で配管接続したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮機内の油を適正にするための圧縮機への返油技術および均油技術を備えた冷凍空調装置に関するものである。
図9は後述の特許文献1に記載された従来の冷凍空調装置の冷媒回路図である。図9において、1,11は並列に配備された2台の圧縮機、15は圧縮機1の吐出側に配備された油分離器、16は圧縮機11の吐出側に配備された油分離器、2は凝縮器となる熱源側熱交換器、23はレシーバ、3は冷媒絞り手段、4は蒸発器となる負荷側熱交換器、6はアキュムレータであり、これらを直列環状に順次配管接続してメインの冷媒回路を構成している。圧縮機1内の油貯留部と圧縮機11内の油貯留部とは均油管12を介して接続されており、油分離器15,16で分離された油は毛細管17,18を経て、互いに異なる圧縮機11,1の吸込側へ戻るようになっている。
前記構成の冷凍空調装置において、例えば冷媒吐出容量の異なる圧縮機1,11が同時に運転された場合、大容量の圧縮機に小容量の圧縮機の戻り油が流れ込み、小容量の圧縮機に大容量の圧縮機の戻り油が流れ込むので、油面が低くなりやすい小容量の圧縮機に十分な量の油が供給されるようになる。また、一方の圧縮機が停止した場合、圧縮機内の圧力は運転中のものが低くなるので、停止中の圧縮機に流れ込んだ戻り油は、均油管12を通って運転中の圧縮機に流れるようになっている。
実開平5−83667号公報
ところで、上記した従来の冷凍空調装置において、冷媒回路が、室外機と、室内機と、これらをつなぐ長い配管長の冷媒配管とから構成されている場合、室外機に搭載されている圧縮機の油がいったん室外機から持ち出されると、圧縮機内の油量が減少して潤滑に必要な油の確保が困難になる。
他方で、室外機内の油量が過多の場合には、圧縮機の駆動モータが油に浸かり駆動モータのロータが油を攪拌して機械ロスが発生し、それに伴い消費電力量が増加して圧縮機効率が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、1台もしくは複数の圧縮機を備えた冷凍空調装置において、圧縮機内の油量を過不足なく調整可能とすることにより、装置の信頼性を確保するとともに圧縮機の機械ロスをなくして圧縮機効率を向上させることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る冷凍空調装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、冷媒絞り手段、および負荷側熱交換器を直列環状に接続してなる冷媒回路を備え、圧縮機内の駆動モータの下方に、駆動モータ潤滑用の油を収容する油貯留部が配置された冷凍空調装置において、圧縮機の油貯留部内における最低必要油面を上回り、かつ、駆動モータの下端を下回る高さ位置と、油貯留部内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素とを配管接続したものである。
また、圧縮機、熱源側熱交換器、冷媒絞り手段、および負荷側熱交換器を直列環状に接続してなる冷媒回路を備え、圧縮機内の駆動モータの下方に、駆動モータ潤滑用の油を収容する油貯留部が配置された冷凍空調装置において、圧縮機の油貯留部内における最低必要油面を上回り、かつ、駆動モータの下端を下回る高さ位置と油溜めとを配管接続し、さらに油溜めと当該油溜め内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素とを配管接続したものである。
そして、請求項1または請求項2の構成において、油貯留部内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素として、管内流体流速が毎秒1m以上となる流路断面積で形成された圧縮機吸込側の配管を採用したものである。
さらに、請求項1から請求項3のいずれかの構成において、冷媒回路は並列する複数の圧縮機を備えてなり、複数の圧縮機の油貯留部間が均油管で接続されているものである。
また、請求項4の構成において、複数の圧縮機の吐出側にそれぞれ油分離器を接続し、或る圧縮機に対応する油分離器と別の圧縮機の吸込側とを返油管を介して接続したことにより、或る油分離器で分離した油を返油管により別の圧縮機の吸込側に流入させるものである。
そして、請求項5の構成において、或る圧縮機に対応する油分離器に接続された返油管と別の圧縮機の吸込管との接続位置が、当該別の圧縮機の吸込口よりも高い位置に配置されているものである。
さらに、請求項1から請求項6のいずれかの構成において、所定時間の経過ごとに圧縮機の冷媒吐出容量を変更する制御部を備えているものである。
請求項1に記載の冷凍空調装置によれば、圧縮機の油貯留部内における最低必要油面を上回り、かつ、駆動モータの下端を下回る高さ位置と、油貯留部内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素とを配管接続したので、例えば油が室外機から機外に持ち出されることを想定して圧縮機の許容油量よりも多くの油を冷媒回路に封入したとしても、油貯留部内の油面は、最低必要油面高さ位置から駆動モータが油に浸からない高さ位置までの間でバランスする。従って、圧縮機の適正な潤滑性能を確保することができる。また、圧縮機の駆動モータが油に接して油を攪拌するといった機械ロスも無くすことができるため、圧縮機効率の向上化につながる。さらには、圧縮機を備えた室外機の機外に油が多少持ち出されても、圧縮機の油が枯渇することがない。
請求項2に記載の冷凍空調装置によれば、圧縮機の油貯留部内における最低必要油面を上回り、かつ、駆動モータの下端を下回る高さ位置と油溜めとを配管接続し、油溜めと、この油溜め内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素とを配管接続したので、油貯留部内で余剰となった油はいったん油溜めに溜められる。これにより、油溜めとつながれた冷媒回路構成要素に一度に大量の油が流入することを防止でき、その冷媒回路構成要素で冷媒ガスと油が混合する際に生じる圧力損失を極力低減することができる。その結果、圧縮機吸込圧力の低下を抑えて圧縮機効率を向上化することができる。
請求項3に記載の冷凍空調装置によれば、請求項1,2における圧縮機の油貯留部内または油溜め内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素として、圧縮機吸込側の所定流路断面積の配管を用いてあるので、請求項1,2の発明による作用、効果を、簡易な構成で安価に実現することができる。
請求項4に記載の冷凍空調装置によれば、請求項1〜3の構成における冷媒回路が、並列する複数の圧縮機を備えてなり、複数の圧縮機の油貯留部間が均油管で接続されているので、圧縮機が複数の場合であっても、各圧縮機において請求項1〜3の発明による作用、効果を奏することができる。加えて、或る圧縮機の停止時などには均油管を通じて油が流れるため、或る圧縮機内と別の圧縮機内の油面高さが同じ高さとなり、各圧縮機における油量の偏りを無くすことができる。
請求項5に記載の冷凍空調装置によれば、請求項4の構成における複数の圧縮機の吐出側にそれぞれ油分離器を接続し、或る圧縮機に対応する油分離器と別の圧縮機の吸込側とを返油管を介して接続したことにより、或る油分離器で分離した油は返油管により別の圧縮機の吸込側に流入するので、複数の圧縮機で保有される油量のバラツキが抑えられるとともに、油が室外機外に持ち出されることによる圧縮機の油枯渇を防止できる。
請求項6に記載の冷凍空調装置によれば、請求項5の構成において、或る圧縮機に対応する油分離器に接続された返油管と別の圧縮機の吸込管との接続位置が、別の圧縮機の吸込口よりも高い位置に配置されているので、油分離器で分離された油をその自重により駆動中の圧縮機の吸込口に自動的に送ることができる。加えて、圧縮機の吸込口における油のよどみを防止することも可能となる。
請求項7に記載の冷凍空調装置によれば、所定時間の経過ごとに圧縮機の冷媒吐出容量を変更する制御部を採用したことにより、圧縮機内の油面が低下した場合でも、制御部が所定時間ごとに圧縮機の冷媒吐出容量を低下させることにより油面を回復させるので、圧縮機の油枯渇を防止できる。
実施の形態1.
図1に本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図1において、1は圧縮機、2は熱源側熱交換器、3は膨張弁などの冷媒絞り手段、4は負荷側熱交換器、6はアキュムレータであり、これらを直列環状に順次配管接続してメインの冷媒回路を構成している。圧縮機1内には、駆動モータ27が配備されており、この駆動モータ27の下方にモータ潤滑用の油Mを収容する油貯留部28が配置されている。駆動モータ27の上部には、冷媒を圧縮する圧縮室35があり、駆動モータの回転動力は、軸36を介して圧縮室35に伝えられる。さらに、軸36は軸受け37によりささえられ、軸内部に切った穴を流れて油貯留部28に溜まっている油が、軸受け37に供給される。アキュムレータ6内には、U字状に曲げられたU字管7が内蔵されており、U字管7の最下端付近には、アキュムレータ6内に溜まった油MをU字管7内に吸引するための孔8が穿けられている。5はT字管などに代表される接続配管で構成された吸引部、9は吸引管であり、圧縮機1と吸引部5は吸引管9を介して接続されている。吸引管9の一端9Aは、圧縮機1の油貯留部28内における最低必要油面高さLを上回り、かつ、駆動モータ27が油Mに浸からない高さ位置(ロータ下端27Aを下回る位置)までの間の油貯留部28内に開口している。
吸引部5は圧縮機1の油貯留部28内の圧力よりも低い圧力となる冷媒回路の位置(冷媒配管、熱交換器その他の構成要素の位置でよく、この例では負荷側熱交換器4とアキュムレータ6の間の冷媒配管30)に設置される。圧縮機1が高圧シェルタイプの場合、吸引部5は冷媒回路のどの位置であってもその位置の圧力が圧縮機1の油貯留部28内よりも低くなるので、特に配設位置の制約は受けない。但し、圧縮機1と吸引部5を接続する吸引管9の途中にバルブや絞りを設けることにより、ホットガス冷媒が過剰にバイパスするのを防ぐことが望ましい。一方、圧縮機1が低圧シェルタイプの場合、負荷側熱交換器4から圧縮機1の吸込口までの位置に吸引部5を設置することが望ましい。また、吸引部5は、例えばエジェクタ形状とするか、もしくは、管内径Dを絞るか、または、配管を曲げるなどの形状とすることにより、吸引部5内の静圧を下げることができる。これにより、吸引部5の内圧を圧縮機1の内圧よりも下げることが可能となる。なお、配管を曲げた場合には、曲げの内側の静圧が外側よりも下がることから、曲げの内側に吸引管9を接続する。さらに、冷媒回路内に封入する油は、室外機の機外に油が持ち出されることを想定して、圧縮機1の許容油量よりも多く封入する。ここで、許容油量とは、圧縮機1が適正な性能を発揮することのできる油量であり、例えば圧縮機1の駆動モータ27のロータ下端27Aが油Mに浸かりロータの回転で油Mが攪拌されて動力をロスするといったことのない油量である。
なお、圧縮機1に高圧シェルタイプを選定した場合、圧縮機1に吸入される冷媒は、直接、圧縮機1内の圧縮室35に入るため、駆動モータ27によるプレヒートロスがなく効率的である。一方、低圧シェルタイプを選定した場合は、冷媒が液バックしたときでも、一旦、駆動モータ27の熱で冷媒を蒸発させたのちに圧縮室に吸引するため、液圧縮の心配がなく、液バックに対する信頼性を高くすることができる。つまり、冷媒回路システムの特徴に応じて、高圧シェルタイプの圧縮機または低圧シェルタイプの圧縮機を使い分けすると有効である。
上記した構成の冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒は吸引部5とアキュムレータ6を経て圧縮機1に戻る。ここで、圧縮機1の油貯留部28内に開口した吸引管9の一端9Aよりも高い位置に油面高さがある場合、油貯留部28内の油Mは吸引管9を経て吸引部5に流れ、冷媒配管30を流れるガス冷媒と共にアキュムレータ6に流入する。アキュムレータ6内に流入した油Mは、一旦、ガス冷媒から分離してアキュムレータ6の下部に溜まり、U字管7下部の孔8から一定量がU字管7内に流れ込み、冷媒ガスと共に圧縮機1に戻る。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置は、油Mが室外機外に持ち出されることを想定して、圧縮機1の許容油量よりも多くの油Mが冷媒回路に封入されたとしても、圧縮機1の油貯留部28内における油面の高さは、最低必要油面高さ位置Lから駆動モータ27のロータ下端27Aが油Mに浸からない位置までの間でバランスする。従って、圧縮機1の適正な潤滑性能が確保されるとともに、駆動モータ27のロータ下端27Aが油Mを攪拌するといった機械ロスをなくすことができ、圧縮機効率を向上させることができる。また、室外機外に油Mが多少持ち出されても、圧縮機1内の油Mは枯渇しない。また、吸引部5(本発明における配管)は構成が簡素であり安価に入手できる。
実施の形態2.
図2に本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図2において、1,11は並列に配置された2台の圧縮機、2は熱源側熱交換器、3は冷媒絞り手段、4は負荷側熱交換器、6はアキュムレータであり、これらを直列環状に順次配管接続してメインの冷媒回路を構成している。アキュムレータ6内には、U字状に曲げられたU字管7a,7bが内蔵されている。U字管7a,7bの最下端付近には、アキュムレータ6内に溜まった油をU字管7a,7b内に吸引するための孔8a,8bが穿けられている。圧縮機1内の油貯留部と圧縮機11内の油貯留部は均油管12を介して接続されている。5は吸引部、9は吸引管であり、均油管12と吸引部5は吸引管9を介して接続されている。均油管12の両端は、圧縮機1,11の各油貯留部内においてそれぞれの最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、各駆動モータのロータ下端が油で浸からない高さ位置までの間で、圧縮機1,11の各油貯留部内に開口している。
吸引部5は圧縮機1もしくは圧縮機11の油貯留部内の圧力よりも低い圧力となる冷媒回路の位置(ここでは、負荷側熱交換器4とアキュムレータ6の間の冷媒配管)に設置される。圧縮機1および圧縮機11が高圧シェルタイプの場合には、吸引部5は冷媒回路のどの位置であってもその位置の圧力が圧縮機1内および圧縮機11内よりも低くなるので、特に位置の制約を受けない。一方、圧縮機1および圧縮機11が低圧シェルタイプの場合には、負荷側熱交換器4から圧縮機1または圧縮機11の各吸込口までの位置に設置することが望ましい。また、吸引部5は、エジェクタ形状とするか、もしくは、管内径を絞るなどの形状とすることにより、吸引部5内の静圧を下げることができる。これにより、圧縮機1および圧縮機11の内圧よりも吸引部5の内圧を下げることが可能となる。一般に、配管内の冷媒流速を上げて配管内の静圧を下げる目安となる動圧を、0.5×(冷媒密度)×(冷媒速度)の式で計算できる。これにより、吸引部5での動圧(言い換えると、静圧の低下)が、吸引部5から圧縮機1までの圧力損失よりも大きくなるような冷媒速度とするように、吸引部5の流路断面積(円管の場合、管内径Dで決まる)を選定する。この時の冷媒流速は毎秒1メートル以上とする。
そこで、この冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1および圧縮機11から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒は吸引部5とアキュムレータ6を経て圧縮機1および圧縮機11に戻る。ここで、圧縮機1内もしくは圧縮機11内に開口した均油管12の端部よりも高い位置に油面高さがある場合、圧縮機1内もしくは圧縮機11内の油は均油管12および吸引管9を経て吸引部5に流れ、ガス冷媒と共にアキュムレータ6に流入する。アキュムレータ6内に流入した油は、一旦、ガス冷媒から分離されてアキュムレータ6の下部に溜まり、U字管7a,7b下部の孔8a,8bから一定量がU字管7a,7b内に流れ込み、冷媒ガスと共に圧縮機1および圧縮機11に戻る。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置は、圧縮機を複数台備えていて、かつ、室外機外に油が持ち出されることを想定して圧縮機の許容油量以上の油を冷媒回路に封入している場合でも、圧縮機内の油の高さは、最低必要油面高さ位置から駆動モータが油で浸からない高さ位置までの間でバランスする。従って、圧縮機の潤滑性能を適正に確保することができ、駆動モータのロータが油を攪拌するといった機械ロスをなくして圧縮機効率を向上させることができる。また、停止時等においては、均油管12の存在により、圧縮機1内と圧縮機11内の油面高さは同じ高さとなり、圧縮機1,11間の油量の偏りをなくすことができる。なお、本実施の形態では圧縮機2台の場合を例示したが、3台以上の圧縮機(図15、図16参照)を並設した場合でも同様の効果を奏する。また、吸引管9は各圧縮機を接続する均油管のどの位置に接続してもよい。また、各圧縮機を接続する均油管は、図15に示した均油管12a,12bのように分岐したものを用いることもできる。このように分岐した均油管12a,12bで各圧縮機1,11,25を接続する場合は、各圧縮機1,11,25における均油管12a,12bの取り出し口が1箇所となるため、圧縮機の標準化を図ることができる。あるいは、図16に示すように、圧縮機1,11間を均油管12aで接続し、圧縮機11,25間を均油管12bで接続するといったように、直列に接続してもよい。
実施の形態3.
図3に本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図3において、図2と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。図3において、1は小容量の圧縮機、11は大容量の圧縮機である。9は大容量の圧縮機11と接続された吸引管である。吸引管9はその一端が圧縮機11の油貯留部内に開口しており、他端が吸引部5に接続されている。圧縮機11での吸引管9の開口位置は油貯留部内における最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、その駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置までの間である。また、均油管12の両端は、圧縮機1,11の各油貯留部内における最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、各駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置までの間で、その一端が圧縮機1の油貯留部内に開口し、他端が圧縮機11の油貯留部内に開口している。
そこで、この冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1および圧縮機11から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒は吸引部5とアキュムレータ6を経て圧縮機1および圧縮機11に戻る。ここで、圧縮機11の油面高さがその油貯留部内に開口した吸引管9の一端よりも高い位置にある場合、圧縮機11内の油は吸引管9を経て吸引部5に流れ、ガス冷媒と共にアキュムレータ6に流入する。同様に、圧縮機1の油面高さがその油貯留部内に開口した均油管12の端部よりも高い位置にある場合、圧縮機1内の油は均油管12を経て圧縮機11内に流入する。
そうして、前記のようにアキュムレータ6内に流入した油は、一旦、ガス冷媒から分離されてアキュムレータ6の下部にたまり、U字管7a,7b下部の孔8a,8bから一定量がU字管7a,7b内に流れ込み、冷媒ガスと共に圧縮機1および圧縮機11に戻る。この場合、圧縮機1へ戻る油の量が圧縮機1から吐出冷媒とともに持ち出される油の量よりも多くなるように、孔8aの大きさ・形状が設計されている。これにより、圧縮機1にアキュムレータ6からの油が潤沢に返油されるとともに、圧縮機1内で余剰になった油が均油管12を経て圧縮機11に流れるようにされている。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置は、圧縮機を複数台備え、かつ、圧縮機の吐出容量が異なる場合でも、各圧縮機の油貯留部内における油面が、それぞれの最低必要油面高さ位置から各駆動モータが油で浸からない高さ位置までの間でバランスする。従って、圧縮機の適正な潤滑性能を確保することができ、圧縮機の駆動モータが油を攪拌するといった機械ロスをなくして圧縮機効率を向上させることができる。また、室外機外に油が多少持ち出されても、圧縮機の油は枯渇しない。
実施の形態4.
図4に本発明の実施の形態4に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図4において、図1と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。図4において、圧縮機1と油溜め13とは均油管12を介して接続され、吸引部5と油溜め13は吸引管9を介して接続されている。吸引部5は圧縮機1吸込側の吸込管に配備されている。均油管12は、圧縮機1の油貯留部内における最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置の間で、その一端が圧縮機1の油貯留部内に開口し、他端が油溜め13の下部に接続されている。また、吸引管9は一端が油溜め13の上部と接続され、他端が吸引部5と接続されている。
そこで、この冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒は吸引部5とアキュムレータ6を経て圧縮機1に戻る。ここで、圧縮機1の油面高さがその油貯留部内に開口した均油管12の端部よりも高い位置にある場合、圧縮機1内の油は均油管12を経て油溜め13へ流れる。そのうち、圧縮機1の油貯留部内の油面が下がって均油管12の開口高さ位置まで来たときに、均油管12から油溜め13へガス冷媒が吸われるようになり、圧縮機1の油貯留部内の油面は均油管12の開口高さ位置でバランスする。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置では、圧縮機1に余剰の油がある場合、余剰分の油は油溜め13に溜められるので、圧縮機1吸込側の吸引部5において冷媒ガスと油が混合する際に生じる、混合による圧力損失をなくすことができる。従って、圧縮機1の吸込圧力の低下を抑え、圧縮機効率を向上させることができる。
なお、この実施形態では、アキュムレータ6を圧縮機1の吸込側に接続した例を示したが、図10に示すように、アキュムレータ6をなくし、高圧レシーバ24を熱源側熱交換器2と冷媒絞り手段3の間に挿入しても同様の効果が得られる。
実施の形態5.
図5に本発明の実施の形態5に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図5において、図4と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。図5において、1,11は並列に配備された2台の圧縮機であり、圧縮機1の油貯留部内と圧縮機11の油貯留部内とは均油管12aを介して接続されている。また、均油管12aの途中に均油管12bが分岐して接続され、均油管12bの端部は油溜め13と接続されている。さらに、吸引部5と油溜め13は吸引管9で接続されている。均油管12aは、圧縮機1,11の各油貯留部内における最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置の間で、一端が圧縮機1の油貯留部内に開口し、他端が圧縮機11の油貯留部内に開口している。また、吸引管9は一端が油溜め13の上部と接続され、他端が圧縮機1吸込側の吸引部5と接続されている。
そこで、この冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒はアキュムレータ6と吸引部5を経て圧縮機1に戻る。ここで、圧縮機1もしくは圧縮機11の油面高さがそれぞれの油貯留部内に開口した均油管12aの端部よりも高い位置にある場合、圧縮機1もしくは圧縮機11の各油貯留部内の油は均油管12a,12bを経て油溜め13へ流入する。そのうち、圧縮機1および圧縮機11の各油貯留部内の油面高さが低下して均油管12aの端部の高さ位置まで来たとき、均油管12aからガス冷媒が吸われて油溜め13に流入するようになり、圧縮機1および圧縮機11の各油貯留部内の油面高さは均油管12aの開口高さでバランスする。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置は、複数の圧縮機を備える場合でも、圧縮機吸込側の吸引部5で冷媒ガスと油が混合する際に生じる、混合による圧力損失をなくすことができる。これにより、圧縮機1の吸込圧力の低下を抑え、圧縮機効率を向上させることができる。
なお、この実施形態では、アキュムレータ6を圧縮機1および圧縮機11の吸込側に接続した例を示したが、図11に示すように、アキュムレータ6をなくし、高圧レシーバ24を熱源側熱交換器2と冷媒絞り手段3の間に挿入しても同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図6に本発明の実施の形態6に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図6において、図4と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。図6において、1,11は並列に配備された2台の圧縮機であり、圧縮機1内と圧縮機11内とは均油管12aを介して接続されている。また、圧縮機11は均油管12bを介して油溜め13と接続されている。さらに、圧縮機11吸込側の吸引部5と油溜め13とは吸引管9で接続されている。均油管12aは、圧縮機1,11の各油貯留部内における最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、各駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置の間で、その一端が圧縮機1の油貯留部内に開口し、他端が圧縮機11の油貯留部内に開口している。また、吸引管9は一端が油溜め13の上部と接続され、他端が圧縮機11吸込側の吸引部5と接続されている。
この実施形態のように複数台の圧縮機(図6では1,11)を備える冷媒回路では、吸引部5をより吐出容量の大きな圧縮機の吸込管に配備する方がよい。これは、吐出容量が大きいほど吸込管内の冷媒流速が増加し、吸引部5内の静圧が低下して吸引力が増すため、より多くの油を油溜め13に取り込むことが可能なためである。つまり、油溜め13内に油が溜まって液ヘッド分の圧力が発生したとしても、吸引部5でより静圧を下げることで油溜め13に吸引される油の量が増加する。
他方、吸引部5を冷媒吐出容量制御可能な圧縮機の吸込管に配備するのもよい。この実施形態では、圧縮機1および圧縮機11の駆動モータ27をインバータ制御する制御部29を備えている。すなわち、制御部29は、運転している圧縮機の運転時間が所定時間経過すると、その圧縮機の運転周波数を低下させるようになっている。これにより、圧縮機の吐出容量が下がって吸引部5の静圧が下がり、いったん油溜め13に溜めた油を圧縮機に戻すことが可能となって、圧縮機の油貯留部内の油面を適宜に調整することができる。制御部29により圧縮機の吐出容量を変更するタイミングとしては、冷媒回路各部の圧力や温度および圧縮機の運転容量を考慮してそのタイミングを図ってもよいし、予め複数の圧縮機内の油量に偏りが生じる所定時間を測定しておき、その所定時間が経過したときに圧縮機の吐出容量を下げるようにしてもよい。
そこで、この冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒はアキュムレータ6と吸引部5を経て圧縮機1に戻る。そして、圧縮機11の油面高さがその油貯留部内に開口した均油管12bの端部よりも高い位置にある場合、圧縮機11内の油は均油管12bを経て油溜め13に流れる。また、圧縮機1の油面高さがその油貯留部内に開口した均油管12aの端部よりも高い位置にある場合、圧縮機1内の油は均油管12aを経て圧縮機11に流れる。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置は、圧縮機を複数台備える場合でも、圧縮機吸込側の吸引部5で冷媒ガスと油が混合する際に生じる、混合による圧力損失をなくすことができる。これにより、圧縮機11の吸込圧力の低下を抑え、圧縮機効率を向上させることができる。
なお、この実施形態では、アキュムレータ6を圧縮機1および圧縮機11の吸込側に接続した例を示したが、図12に示すように、アキュムレータ6をなくし、高圧レシーバ24を熱源側熱交換器2と冷媒絞り手段3の間に挿入しても同様の効果を奏する。
実施の形態7.
図7に本発明の実施の形態7に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図7において、図6と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。図7において、15,16は油分離器であり、油分離器15は圧縮機1の吐出側に接続され、油分離器16は圧縮機11の吐出側に接続されている。油分離器16の下部と圧縮機1の吸込管31は、途中に毛細管18を有する返油管20を介して接続されている。油分離器15の下部と圧縮機11の吸込管33は、途中に毛細管17を有する返油管19を介して接続されている。油分離器15で分離された油は返油管19を流れ、毛細管17で低圧まで絞られて圧縮機11の吸込側に戻される。また、油分離器16で分離した油は、返油管20を流れ、毛細管18で低圧まで絞られて圧縮機1の吸込側に戻される。
なお、圧縮機1,11の吸込管31,33は、圧縮機1,11の吸込口32,34に向けて下りの傾斜がつけられており、圧縮機1,11の吸込口32,34よりも高い位置に返油管19,20が接続されて油分離器15,16で分離した油を返油する。このことにより、一方の圧縮機が停止した場合でも、停止した圧縮機に油がよどみなく流れ込み、停止した圧縮機から均油管12aを経て、駆動中の圧縮機に油が戻される。
ここで、圧縮機から冷媒に随伴して持ち出される油の量は圧縮機内の油面高さが高くなるほど多くなるうえバラツキもある。従って、圧縮機1または圧縮機11において油量が増えた場合は油の持ち出し量が多くなり、必然的に油量の少ない圧縮機へ返油することができる。
さらに、既述した制御部29(図6)を利用することにより、所定時間以上圧縮機を運転したのちに圧縮機の運転周波数を低下させると、吸引部5での吸引力が低下して、油溜め13、圧縮機1、および圧縮機11内の各油面がほぼ同じ高さにバランスするようになる。従って、万が一、特定の圧縮機で油面が低下した場合でも、低下した油面は所定時間ごとに回復するため、油が枯渇することはない。また、油分離器15,16を設けたことにより、室外機外に油が持ち出されにくくなり、圧縮機の油枯渇を防止できる。
なお、図8に示すように、高圧側ガス配管35と熱源側熱交換器2の間、および、低圧側ガス配管30と負荷側熱交換器4の間に四方切替弁22を設置したことにより、運転モードを冷房運転と暖房運転とに切り替えることができる。この際、冷房運転と暖房運転のいずれにおいても、図7の回路にて説明した内容と同様の動作により、圧縮機内の油を適正量に維持することができる。なお、この実施の形態では圧縮機2台の例を示したが、圧縮機が3台以上の場合でも、同様の効果が得られる。
また、この実施形態では、アキュムレータ6を圧縮機1および圧縮機11の吸込側に接続した例を示したが、図13に示すように、アキュムレータ6をなくし、高圧レシーバ24を熱源側熱交換器2と冷媒絞り手段3の間に挿入しても、同様の効果が得られる。
実施の形態8.
図14に本発明の実施の形態8に係る冷凍空調装置の冷媒回路を示す。図14において、図3と同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。図14において、1は小容量の圧縮機、11は大容量の圧縮機である。吸引管9は大容量の圧縮機11と接続されている。この吸引管9は、圧縮機11内における最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、その駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置の間で、その一端が圧縮機11の内部に開口し、他端が吸引部5に接続されている。また、均油管12の両端は、圧縮機1,11内におけるそれぞれの最低必要油面高さ位置を上回り、かつ、それぞれの駆動モータのロータ下端を下回る高さ位置の間で、その一端が圧縮機1の油貯留部内に、他端が圧縮機11の油貯留部内にそれぞれ開口している。また、アキュムレータ6から圧縮機1および圧縮機11をつなぐ吸引管は、1本の冷媒配管を途中で分岐したものが使用される。さらに、アキュムレータ6の底には、アキュムレータ6内に溜まった油を圧縮機1の吸込口へ戻す返油管26が接続されている。
そこで、この冷凍空調装置が駆動すると、圧縮機1および圧縮機11から吐出された高温・高圧のガス冷媒が、熱源側熱交換器2で凝縮・液化し、冷媒絞り手段3で低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒が負荷側熱交換器4で蒸発・気化してガス冷媒となる。このガス冷媒は吸引部5とアキュムレータ6を経て圧縮機1および圧縮機11に戻る。ここで、圧縮機11の油面高さがその油貯留部内に開口した吸引管9の端部よりも高い位置にある場合、圧縮機11内の油は吸引管9を経て吸引部5に流れ、ガス冷媒と共にアキュムレータ6に流入する。同様に、圧縮機1の油面高さがその油貯留部内に開口した均油管12の端部よりも高い位置にある場合、圧縮機1内の油は均油管12を経て圧縮機11の油貯留部内に流入する。そうして、前記のようにアキュムレータ6内に流入した油は、一旦、ガス冷媒から分離されてアキュムレータ6の下部に溜まり、返油管26を経て冷媒ガスと共に圧縮機1に戻る。このようにして、圧縮機1内で余剰になった油を、均油管12から圧縮機11に流すのである。
以上の構成と動作から、この実施形態の冷凍空調装置では、圧縮機を複数台備え、かつ、圧縮機の吐出容量が異なる場合でも、圧縮機内の油は流れが一定となり、最低必要油面高さ位置から駆動モータが油で浸からない高さ位置までの間でバランスする。従って、圧縮機の潤滑性能を適正に確保することができ、圧縮機の駆動モータが油を攪拌するといった機械ロスをなくして圧縮機効率を向上させることができる。また、室外機外に油が多少持ち出されても、圧縮機の油は枯渇することがない。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態5に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態6に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態7に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態7に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。 従来の冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態5に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態6に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態7に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態8に係る冷凍空調装置の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の他の冷媒回路図である。
符号の説明
1 圧縮機、2 熱源側熱交換器、3 冷媒絞り手段、4 負荷側熱交換器、5 吸引部、9 吸引管、11 圧縮機、12 均油管、12a 均油管、12b 均油管、13 油溜め、15 油分離器、16 油分離器、19 返油管、20 返油管、25 圧縮機、28 油貯留部、29 制御部、30 冷媒配管、31 吸込管、32 吸込口、33 吸込管、34 吸込口、D 内径、L 最低必要油面、M 油。

Claims (7)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、冷媒絞り手段、および負荷側熱交換器を直列環状に接続してなる冷媒回路を備え、前記圧縮機内の駆動モータの下方に、駆動モータ潤滑用の油を収容する油貯留部が配置された冷凍空調装置において、前記圧縮機の油貯留部内における最低必要油面を上回り、かつ、前記駆動モータの下端を下回る高さ位置と、前記油貯留部内の圧力よりも低い圧力になる前記冷媒回路の構成要素とを配管接続したことを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 圧縮機、熱源側熱交換器、冷媒絞り手段、および負荷側熱交換器を直列環状に接続してなる冷媒回路を備え、前記圧縮機内の駆動モータの下方に、駆動モータ潤滑用の油を収容する油貯留部が配置された冷凍空調装置において、前記圧縮機の油貯留部内における最低必要油面を上回り、かつ、前記駆動モータの下端を下回る高さ位置と油溜めとを配管接続し、さらに前記油溜めと当該油溜め内の圧力よりも低い圧力になる前記冷媒回路の構成要素とを配管接続したことを特徴とする冷凍空調装置。
  3. 油貯留部内の圧力よりも低い圧力になる冷媒回路の構成要素は、管内流体流速が毎秒1m以上となる流路断面積で形成された圧縮機吸込側の配管であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍空調装置。
  4. 冷媒回路は並列する複数の圧縮機を備えてなり、前記複数の圧縮機の油貯留部間が均油管で接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
  5. 複数の圧縮機の吐出側にそれぞれ油分離器を接続し、或る圧縮機に対応する油分離器と別の圧縮機の吸込側とを返油管を介して接続したことにより、前記或る油分離器で分離した油を前記返油管により前記別の圧縮機の吸込側に流入させることを特徴とする請求項4に記載の冷凍空調装置。
  6. 或る圧縮機に対応する油分離器に接続された返油管と別の圧縮機の吸込管との接続位置が、当該別の圧縮機の吸込口よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の冷凍空調装置。
  7. 所定時間の経過ごとに圧縮機の冷媒吐出容量を変更する制御部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
JP2003400215A 2003-11-28 2003-11-28 冷凍空調装置 Pending JP2005164056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003400215A JP2005164056A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 冷凍空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003400215A JP2005164056A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 冷凍空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005164056A true JP2005164056A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34724548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003400215A Pending JP2005164056A (ja) 2003-11-28 2003-11-28 冷凍空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005164056A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4715615B2 (ja) 冷凍装置
JP4455546B2 (ja) 高圧シェルタイプ圧縮機及び冷凍装置
JP4816220B2 (ja) 冷凍装置
US7918096B2 (en) Refrigeration system
JPH0633917B2 (ja) 流下液膜式蒸発器
JP2007285681A5 (ja)
JP2004183913A (ja) 空気調和機
JP2017531156A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2007147212A (ja) 冷凍装置
US20120017636A1 (en) Refrigeration cycle apparatus
KR20110097367A (ko) 칠러
JP2014196874A (ja) 冷凍サイクル装置及びそれを備えた空気調和機
JP4078786B2 (ja) 冷凍空調サイクル装置
EP3431903A1 (en) Air-conditioning apparatus and method for operating the same
JP6087610B2 (ja) 空気調和機
JP4948240B2 (ja) 冷凍サイクル装置
CN112648754A (zh) 一种空调循环系统及其循环方法
JP6395643B2 (ja) 空気調和機
JP4591402B2 (ja) 冷凍装置
JP2005283067A (ja) 空気調和装置
JP2005164056A (ja) 冷凍空調装置
KR101418155B1 (ko) 공기조화기
JP5934931B2 (ja) 冷凍サイクル装置用タンク及びそれを備えた冷凍サイクル装置
JP2006170521A (ja) 冷凍装置
JP2007147228A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090217

RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20090331

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Effective date: 20090907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090916

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20091120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912