JP2005163538A - コンクリ−ト壁面の被覆方法および紫外線硬化型frpシ−ト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリ−ト壁(4,5)面に下地処理剤65を塗布後、所定寸法の紫外線硬化型FRPシ−ト62の表裏両面の粘着面に接着した剥離シ−トのうち裏面の剥離シ−トを剥離し、かつ表面の剥離シ−トを接着したまま、前記FRPシ−ト62を前記コンクリ−ト壁(4,5)面に接着する。 表面の剥離シ−トの外側から紫外線または太陽光を照射させる。前記FRPシ−ト62が硬化後に表面の剥離シ−トを剥がす。
【選択図】図11
Description
請求項3の発明は、前記紫外線硬化型FRPシ−トの接着後、前記表面の剥離シ−ト上に押圧ロ−ラを押し当てて移動させ、該FRPシ−トとコンクリ−ト壁面との間に混入した気泡を除去し、平滑な繊維強化プラスティック壁を得られるとともに、押圧ロ−ラの円滑な転動を得られるようにしている。
請求項4の発明は、前記紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、前記表面の剥離シ−トを剥離し、前記FRPシ−トの硬化時におけるスチレンガスの放出や樹脂の飛散を阻止し、作業環境の劣化を防止するようにしている。
請求項6の発明は、トンネルに巻立て前のセグメントの表面に紫外線硬化型FRPシ−トを接着し、該FRPシ−トを硬化し薄厚の繊維強化プラスティック壁を被覆後、前記セグメントを巻き立ててトンネルを覆工するようにして、紫外線硬化型FRPシ−トを被覆したセグメントによる合理的な覆工を実現可能にしている。
請求項7の発明は、前記セグメントを巻き立て後、前記表面の剥離シ−トを剥離し、紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、セグメントを搬送し巻き立てる際の損傷を未然に防止し得るようにしている。
射を介して硬化可能な紫外線硬化型FRPシ−トにおいて、前記紫外線硬化型FRPシ−トの表裏両面に粘着面を設け、該粘着面に剥離シ−トを接着し、このうち表面の剥離シ−トを透明に構成し、該表面の剥離シ−トを硬化後に剥離可能にするとともに、前記表面の剥離シ−トの外側から紫外線または太陽光を照射可能にして、前記FRPシ−ト表面の損傷を防止し、該表面を保護するとともに、FRPシ−トの硬化時におけるスチレンガスの放出や樹脂の飛散を未然に防止し、作業環境の劣化を防止する一方、剥離シ−トを接着したまま紫外線透過を実現し、また前記FRPシ−ト表面上における押圧ロ−ラ等の押し当て移動を実現して、該FRPシ−トとコンクリ−ト壁面との間に混入した気泡を除去し、平滑な繊維強化プラスティック壁を得られるようにして、コンクリ−ト壁の補修や補強、剥落防止に好適である。
請求項3の発明は、前記紫外線硬化型FRPシ−トの接着後、前記表面の剥離シ−ト上に押圧ロ−ラを押し当てて移動させるから、該FRPシ−トとコンクリ−ト壁面との間に混入した気泡を除去し、平滑な繊維強化プラスティック壁を得られるとともに、押圧ロ−ラの円滑な転動を得られる効果がある。
請求項4の発明は、前記紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、前記表面の剥離シ−トを剥離するから、前記FRPシ−トの硬化時におけるスチレンガスの放出や樹脂の飛散を阻止し、作業環境の劣化を防止することができる。
請求項6の発明は、トンネルに巻立て前のセグメントの表面に紫外線硬化型FRPシ−トを接着し、該FRPシ−トを硬化し薄厚の繊維強化プラスティック壁を被覆後、前記セグメントを巻き立ててトンネルを覆工するから、紫外線硬化型FRPシ−トを被覆したセグメントによる合理的な覆工を実現することができる。
請求項7の発明は、前記セグメントを巻き立て後、前記表面の剥離シ−トを剥離するから、紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、セグメントを搬送し巻き立てる際の損傷を未然に防止することができる。
すなわち、セグメント3〜7の内面を清掃し下地を処理後、当該表面に後述する不織布の定着を促すプライマ剤を塗布し、この後二次覆工資材供給装置10と塗布装置11とを前後してトンネル1内に搬入する。
一方、機台12上の一端部に軸受17を介して回動軸18が回動自在に支持され、該軸18の一端部に手漕ハンドル19の基端部が回動可能に連結されている。
前記ブラケット24は、操作ハンドル25を介して支柱23の円周上を所望角度回動可能に設けられ、該ブラケット24上にラックピニオン機構を駆使した軸継手26が設けられている。
基枠29の両端部に一対のブラケット30が設けられ、該ブラケット30の先端部にシートロール31の管状の芯軸32が回転自在に支持されている。
前記基枠29の両端部に主枠33,33の一端が固定され、該枠33の他端部に張出枠34が突設されている。
前記揺動アーム37の一側にスライドガイド38が設けられ、該ガイド38にスクリュ−シャフト39が摺動可能に嵌合している。
前記調整ハンドル41は、その回動操作を介して揺動アーム37の起立角度を調整可能にされ、トンネル断面の大小および内面の曲率の変化に対応可能にしている。
支持脚46〜48の長さは、前記取付枠45の中央に向かって漸増し、その各一対の先端部間に同様な押圧ローラー49〜51が回転自在に支持されている。
図中、54はブラケット30の先端部に着脱可能に設けた支軸で、前記芯軸32に係合可能にされ、55は略コ字形状に枠組したウェイトで、その両端部を前記基枠29に固定している。
この後、セグメント3〜7の内面の一施工区間に亘ってプライマ剤を塗布し、その乾燥後に塗布装置11を搬入し、これを手押し操作で所定位置へ移動する。
その際、上記装置10は、前述のように小形軽量であるから手押し移動でき、また他の移動手段として、例えば前記装置10に作業者が乗り込み、手漕ハンドル19を操作して、該ハンドル19を基端部を支点に上下方向へ往復角運動する。
すなわち、操作ハンドル25を回動操作し、基枠29およびローラー取付枠45等を支柱23を中心に水平に旋回して、例えばブラケット30をトンネル1の軸方向と平行で、かつ機台12の端面と平行に正対させる。
この状況は図3,4のようで、押圧ローラー49〜51がトンネル1の天端部の円周方向に沿って位置する。
この状況は図5のようで、前記シート9がその幅方向に亘って複数の押圧ローラー49〜51で押し付けられ、かつ該ローラー49〜51の外端面が、トンネル1の内面と略同形状に配置されているから、前記シート9を精密かつ均一に押圧し、その皺の発生を防止して平滑かつ良好な仕上がりを得られることになる。
一方、前記搬入した塗布装置11の圧送ホース60を施工開始側へ引き伸ばし、塗布ローラ61を施工開始部の補強繊維シート9へ軽く押し付ける。
このようにすると、接着用樹脂と硬化剤の混合液が塗布ローラー61から吐出し、これが前記シート9を浸透してセグメント3,4の内面に到達し、その後急速に硬化して乾燥し上記シート9を接着する。
また、前記基本形態は混合液を塗布ローラー61から低速で吐出し、従来のように勢い良く吹き出していないから、それらの飛散による作業環境の劣化を防止し、作業環境を改善して二次覆工壁8を平滑に形成する。
こうして、天端部の施工区間の全域に前記シート9を接着後、圧送ポンプ(図示略)の駆動を停止し、塗布ローラ61を塗布装置11の原位置に戻し、二次覆工資材供給装置10を施工開始位置へ移動する。
すなわち、操作ハンドル25を回動操作し、ローラー取付枠45および機枠29等を支柱23を中心に旋回し、二次覆工資材供給装置10を正対させる。
このような状況の下で塗布装置11に装備した圧送ポンプ(図示略)を駆動し、積載した接着用樹脂と硬化剤を混合して圧送ホース60へ圧送し、これらを塗布ローラー61から吐出し、前記シート9をセグメント4〜6の内面に接着する。
こうして、側壁部の施工区間の全域に補強繊維シート9を接着後、圧送ポンプ(図示略)の駆動を停止し、塗布ローラ61を塗布装置11の原位置に戻し、二次覆工資材供給装置10を施工開始位置へ移動する。
この後、塗布ローラー61を矢視方向へ転動し、また二次覆工資材供給装置10を塗布ローラー61と同方向へ略同速度で手押し移動して、前記シート9をセグメント4〜6の内面に連続的に接着する。
しかも、前述の基本形態は液剤を塗布し、従来のようにこれを吹き付けていないから、平滑な二次覆工壁8が得られ、前記流体摩擦係数ないし流体摩擦の低下を促す。
前記実施形態は前記補強繊維シート9として、ガラス繊維に紫外線硬化型の樹脂、例えば不飽和ポリエステル樹脂若しくはエポキシアクリレート樹脂、エポキシ樹脂またはメラミン樹脂等を含浸した粘着性を有する、いわゆる紫外線硬化型FRPプリプレグシ−ト(以下、紫外線硬化型FRPシートと呼ぶ)62を用い、これを施工条件に応じて巻き立て後または巻き立て前のセグメント3〜7の内面に接着し、該シート62に紫外線を照射して硬化させている。
この後、図10のようにボルトボックス67、注入孔68にモルタル69を充填し、継手溝70にコーキング部材(図示略)を装着して、それらを穴埋め後、セグメント3〜7の表面に下地処理剤65を塗布し、密着性の良い平滑な下地を形成する。
この後、押圧ローラ66を表面側の剥離シート63上に押し当てて移動し、前記FRPシート62と下地処理剤65との間に混入した気泡を押し出し、前記FRPシート62を密着させるとともに、隣接の紫外線硬化型FRPシート62と平行かつ近接して貼り付ける。この状況は図11および図12のようである。
更に、前記紫外線硬化型FRPシート62は、前述の紫外線硬化型樹脂単体で組成され、いわゆる一液性であるから、余った樹脂を再び使用でき、材料の無駄がなく経済的である。
この後、施工現場に紫外線照射装置72を移動し、そのロータリー枠75を下向きに設定し、紫外線ランプ76をONして、紫外線を前記シート62に照射する。
この結果、前記FRPシート62が硬化し、トンネル1の略下半部周面に前記FRP層8と同質の極薄の二次覆工壁が形成される。この状況は図12のようである。
すなわち、工場等でセグメント3〜7の内面を図16のようにエアーガン71を介して掃除し、その表面に下地処理剤65を塗布し、この処理剤65上に前述の要領で紫外線硬化型FRPシート62を貼り付ける。この状況は図17のようである。
この後、前記FRPシート62に紫外線ランプ(図示略)または太陽光を介して紫外線を照射し、該FRPシート62を硬化させる。
前記硬化後、表面側の剥離シート63を接着して置き、セグメント3〜7の運搬や組み立て時に前記FRPシート62の硬化面が損傷する事態を未然に防止することが望ましい
この場合、前述のように紫外線硬化型FRPシート62や剥離シート63のボルトボックス67および注入孔68の対応位置が刳り貫かれているから、セグメント3〜7の組み立て作業が可能になる。
そして、これらのFRPシート62に前記紫外線照射装置72を介して紫外線を照射し、前記FRPシート62を硬化させて二次覆工壁面を形成する。
また、この第2の実施形態は、施工現場での紫外線硬化型FRPシート62の貼り付け作業を大幅に割愛できるから、十分な作業スペースを得られない狭小なトンネル1の施工条件に好適である。
3〜7 コンクリ−ト壁(一次覆工壁、セグメント)
8 繊維強化プラスティック壁(二次覆工壁、FRP層)
9 補強繊維シート
49〜51,66 押圧ローラー
62 紫外線硬化型FRPシ−ト(二次覆工壁)
63,64 剥離シ−ト
69 充填部材
Claims (8)
- コンクリ−ト壁面に、所定寸法の紫外線硬化型FRPシ−トを押し当てて接着し、前記FRPシ−トに紫外線または太陽光を照射して硬化させ、前記壁面に薄厚の繊維強化プラスティック壁を被覆するコンクリ−ト壁面の被覆方法において、前記紫外線硬化型FRPシ−トの表裏両面の粘着面に接着した剥離シ−トのうち、裏面の剥離シ−トを剥離し、かつ表面の剥離シ−トを接着したまま、前記FRPシ−トを前記コンクリ−ト壁面に接着し、表面の剥離シ−トの外側から紫外線または太陽光を照射させることを特徴とするコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- 少なくとも前記表面の剥離シ−トは透明で、該表面の剥離シ−ト外側から紫外線または太陽光を照射して、紫外線硬化型FRPシ−トを硬化させる、請求項1記載のコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- 前記紫外線硬化型FRPシ−トの接着後、前記表面の剥離シ−ト上に押圧ロ−ラを押し当てて移動させる、請求項1記載のコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- 前記紫外線硬化型FRPシ−トの硬化後、前記表面の剥離シ−トを剥離する、請求項2記載のコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- 前記紫外線硬化型FRPシ−トを、施工前のコンクリ−ト壁面に接着する、請求項1記載のコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- トンネルに巻立て前のセグメントの表面に紫外線硬化型FRPシ−トを接着し、該FRPシ−トを硬化し薄厚の繊維強化プラスティック壁を被覆後、前記セグメントを巻き立ててトンネルを覆工する、請求項5記載のコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- 前記セグメントを巻き立て後、前記表面の剥離シ−トを剥離する、請求項6記載のコンクリ−ト壁面の被覆方法。
- コンクリ−ト壁面に接着可能にされ、かつ紫外線または太陽光の照射を介して硬化可能な紫外線硬化型FRPシ−トにおいて、前記紫外線硬化型FRPシ−トの表裏両面に粘着面を設け、該粘着面に剥離シ−トを接着し、このうち表面の剥離シ−トを透明に構成し、該表面の剥離シ−トを硬化後に剥離可能にするとともに、前記表面の剥離シ−トの外側から紫外線または太陽光を照射可能にしたことを特徴とする紫外線硬化型FRPシ−ト。
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