JP2005162154A - 車両用表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 交差点において一時停止を忘れることを防止できる車両用表示装置を提供する。
【解決手段】 表示手段２０は、表示光を発する表示器１６を備え、表示光を投影部材に投射する。車両位置検出手段３は、車両の現在位置を検出し車両位置データを出力する。記憶手段４は、交差点データを含む地図情報を記憶する。制御手段１７は、車両が交差点に近づいたときに車両位置データ及び交差点データに基づいて、一時停止情報３４を表示器１６に表示させる。制御手段１７は、表示器１６に一時停止情報３４を立体的に表示させる。制御手段１７は、交差点からの距離に応じて、一時停止情報３４の表示サイズを段階的に変更するものである。
【選択図】図１

Description

本発明は、道路案内情報を表示することが可能な車両用表示装置に関するものである。

従来より、ヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されており、例えば特許文献１に開示されている。斯かるヘッドアップディスプレイ装置は、表示器が発した表示光を投影部材（例えばフロントガラス）に投影することにより、車速情報等を虚像にて表示するものであり、運転者は、車両前方の景観と重畳させて前記虚像を視認することができる。

一方、道路案内情報を車室内のモニターに表示するナビゲーションシステムが種々提案されており、例えば特許文献２に開示されている。斯かるナビゲーションシステムは、地図情報記憶部，ＧＰＳ（Global Positioning System） アンテナ及びＧＰＳモジュール等を備えており、出発地から目的地までの経路を案内表示するものである。また、ナビゲーションシステムで得た道路案内情報をヘッドアップディスプレイ装置にて表示する車両用表示装置としては、例えば特許文献３に開示されている。
特開平１０−３５３２４号公報 特開平９−２６４７４７号公報 特開平８−８６６６１号公報

ナビゲーションシステムは、経路を間違えずに目的地に到着できるという点で便利であるが、近年は、利便性を有するだけでなく、安全運転に寄与することができるナビゲーションシステムが求められている。つまり、運転者が道路案内情報にばかり気を取られていた場合、例えば、一時停止しなければならない交差点で、一時停止をしないで交差点を通過しそうになる虞がある。
そこで、本願出願人、交差点において一時停止を忘れることを防止できる車両用表示装置を提案した（特願２００３−３６１０５８号）。本発明は、斯かる車両用表示装置の更なる改良に係るものである。

本発明は、請求項１に記載したように、表示光を発する表示器１６を備え前記表示光を投影部材に投射する表示手段２０と、車両の現在位置を検出し車両位置データを出力する車両位置検出手段３と、交差点データを含む地図情報を記憶する記憶手段４と、前記車両が交差点に近づいたときに前記車両位置データ及び前記交差点データに基づいて一時停止情報３４を前記表示器１６に表示させる制御手段１７と、を有し、前記一時停止情報を報知する車両用表示装置であって、前記制御手段１７は、前記表示器１６に前記一時停止情報３４を立体的に表示させるものである。

また、本発明は、請求項２に記載したように、前記制御手段１７は、前記交差点からの距離に応じて、前記一時停止情報３４の表示サイズを段階的に変更するものである。

また、本発明は、請求項３に記載したように、前記制御手段１７は、表示色が異なる複数の表示部分からなる前記一時停止情報３４を表示させるものである。

一時停止しなければならなり交差点が近づいたときに、一時停止情報が表示されるため、運転者が一時停止を忘れる虞が少ない。

以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態について説明する。１はナビゲーションシステムであり、このナビゲーションシステム１は、ＧＰＳアンテナ２と、ＧＰＳモジュール３（車両位置検出手段）と、記憶部４（記憶手段）と、処理部５と、駆動回路６と、表示器７とを有している。

ＧＰＳアンテナ２は、複数のＧＰＳ衛星が発信するスペクトラム拡散変調された衛星電波を受信するものであり、例えば車両のダッシュボードＤに配置される。ＧＰＳモジュール３は、ＧＰＳアンテナ２で受信した衛星電波を逆拡散復調して、車両位置データを処理部５に出力する。記憶部４は、ＣＤ−ＲＯＭ，ＤＶＤ−ＲＯＭ等の情報記憶媒体から読み出したデータを一時的に記憶する内部メモリ、またはハードディスク等の外部メモリからなるものであり、この記憶部４には、交差点データを含む地図情報が記憶されている。

処理部５は、ＧＰＳモジュール３から入力した車両位置データに基づいて、駆動回路６を介して、表示器７にナビゲーション情報を表示させる。表示器７には、詳細な地図情報及び自車の現在位置等が表示される。表示器７は、ダッシュボードＤの略中央に配置される。

１１は速度センサであり、この速度センサ１１は車速を検出し、制御部１２及び処理部５に速度データを出力する。１３はブレーキセンサであり、このブレーキセンサ１３は、制御部１２にブレーキ信号を出力する。ブレーキセンサ１３は、運転者がブレーキを踏んだときに、ブレーキ信号を出力するものである。

制御部１２は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ等を有するマイコンからなるものであり、表示コントローラ１４に表示データを出力する。表示コントローラ１４は、制御部１２から入力した表示データに基づいて、駆動回路１５を介して、表示器１６に車速情報等を表示させる。表示器１６としては液晶表示器，有機ＥＬ表示器等を用いることができる。制御手段１７は、制御部１２と、表示コントローラ１４と、駆動回路１５とからなるものである。

図２は表示ユニット２０（表示手段）の概略構成図である。表示ユニット２０は、ハウジング２１，表示器１６，凹面鏡２２を有しており、車両のダッシュボートＤ内に配設されている（図３参照）。表示器１６が発した表示光Ｌは、凹面鏡２２で反射されて、車両のフロントガラス２３（投影部材）に投影される。運転者は、虚像Ｖを景観と重畳させて視認することができる。

制御手段１７は、通常、速度センサ１１から入力した車速データに基づいて、車速情報を表示器１６に表示させる。制御手段１７が、ナビゲーションシステム１の処理部５から、一時停止しなければならない交差点が近づいている旨の交差点データを入力したときは、制御手段１７は、後述する一時停止情報を表示器１６に表示させる。

図４は、優先道路２９と、優先道路でない道路３０との交差点３１を示すものであり、上述した「一時停止しなければならない交差点」とは、例えば、優先道路でない道路３０を走行している場合であって、信号機が無い交差点３１のことである。なお、本明細書において、「交差点」とは、十字路だけでなく、Ｔ字路等を含むものである。

次に、図５乃至図８に基づいて、表示ユニット２０による表示について説明する。通常、表示ユニット２０は、車速情報３３を表示している（図５参照）。車両が、一時停止しなければならない交差点３１が近づいたとき、即ち、図４に示す（ａ）の位置にあるときは、一時停止マーク３４（一時停止情報）を表示すると共に、車速情報３３を一時停止マーク３４の下方に縮小表示する（図６参照）。

一時停止マーク３４は、立体的に描写された像からなるものであり、４個の表示部分３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄを有している（図７参照）。一時停止マーク３４は、略階段形状となっている。一時停止マーク３４は、各表示部分３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄの縦方向長さＨは漸次ことなっており、上側の表示部分３４ａの縦方向長さＨａが最も短く、下側の表示部分３４ｄの縦方向長さＨｄが最も短くなっている。また、各表示部分３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄの横方向の長さは漸次異なっており、上側の表示部分３４ａの横方向長さＷａが最も短く、下側の表示部分３４ｄの横方向長さＷｄが最も短くなっている。表示部分３４ａは赤色、表示部分３４ｂは黄色、表示部分３４ｃ及び表示部分３４ｄは緑色で夫々表示されている。

一時停止マーク３４は、交差点３１からの距離に応じて、表示部分３４ｄ、表示部分３４ｃ、表示部分３４ｂが順次表示されなくなり、車両位置が交差点３１から所定距離になったとき、即ち、図４に示す（ｂ）の位置にあるときは、表示部分３４ａだけが表示される（図８参照）。つまり、一時停止マーク３４は、交差点からの距離に応じて、縦方向長さが段階的に小さくなる。車両が交差点３１に侵入したときは、一時停止マーク３４の表示が止められ、通常の速度情報３３が表示される。

本実施形態によれば、一時停止しなければならない交差点３１が近づいたときに、一時停止マーク３４が表示されるため、運転者が一時停止を忘れる虞が少ない。また、交差点３１からの距離に応じて、一時停止マーク３４の表示サイズが変わるため、車両の運転者に交差点３１が近付いていることの切迫感を与えることができる。

なお、本実施形態は、一時停止マーク３４が４個の４個の表示部分３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄからなるものであったが、表示部分の個数は任意であり、例えば使用者が任意に設定できるようにしても良い。また、一時停止情報は、一時停止マーク３４に限定されるものではなく、例えば、一時停止標識を模した逆三角形状のマークであっても良い。また、本実施形態の投影部材はフロントガラス２３であったが、例えば、フロントガラス２３とは別体のコンバイナであっても良い。

本発明の実施形態の電気的構成を示すブロック図。 同上実施形態を示す表示ユニットの概略構成図。 同上実施形態を示す虚像の説明図。 同上実施形態を示す交差点周辺の概略図。 同上実施形態を示す虚像表示の説明図。 同上実施形態を示す虚像表示の説明図。 同上実施形態を示す一時停止マークの拡大図。 同上実施形態を示す虚像表示の説明図。

符号の説明

３ ＧＰＳモジュール（車両位置検出手段）
４ 記憶部（記憶手段）
１１ 速度センサ（車速検出手段）
１６ 表示器
１７ 制御手段
２０ 表示ユニット（表示手段）
２３ フロントガラス（投影部材）
３４ 一時停止マーク（一時停止情報）
Ｌ 表示光

Claims (3)

1. 表示光を発する表示器を備え前記表示光を投影部材に投射する表示手段と、車両の現在位置を検出し車両位置データを出力する車両位置検出手段と、交差点データを含む地図情報を記憶する記憶手段と、前記車両が交差点に近づいたときに前記車両位置データ及び前記交差点データに基づいて一時停止情報を前記表示器に表示させる制御手段と、を有し、前記一時停止情報を報知する車両用表示装置であって、
   前記制御手段は、前記表示器に前記一時停止情報を立体的に表示させることを特徴とする車両用表示装置。
2. 前記制御手段は、前記交差点からの距離に応じて、前記一時停止情報の表示サイズを段階的に変更することを特徴とする請求項１に記載の車両用表示装置。
3. 前記制御手段は、表示色が異なる複数の表示部分からなる前記一時停止情報を表示させることを特徴とする請求項１に記載の車両用表示装置。

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