JP2005161485A - 加工ラインの制御方法及び加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サイクルタイムを長くせずに、治具に溜まった切屑を除去することが可能な加工ラインの制御方法及び加工機を提供する。
【解決手段】 本発明に係る加工ライン10の制御方法によれば、加工ライン10の前後の工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具14に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、前工程が、品質チェック、メンテナンス等のために定期的に停止されたときに、これに伴い治具洗浄動作を定期的に行うことができる。さらに、治具洗浄動作中に、第1及び第2のクーラント噴出部35,36に対する治具14の相対位置又は相対姿勢を変更するので、治具14から切屑を効率よく除去することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、加工ラインの制御方法及び加工ラインの一部に組み込まれる加工機に関する。
加工ラインとして、複数の加工機を並べてそれら加工機の間を搬送部で繋げたものが知られている。このような加工ラインでは、全加工機が略同一のタイミングで搬送部から治具にワークを受け入れ、加工後に略同一のタイミングで治具から搬送部にワークを排除する。また、加工中は、ワークにクーラント液を注いで熱及び切屑を除去するようになっている。
ところで、加工ラインにおいて一度に使用可能なクーラント液の流量は、コスト上及び設備上の制約がある。このため、クーラント液の噴出部は、各加工機においてワーク用とベッド用とに分けられている。そして、従来の加工ラインの制御方法では、加工中は、ワーク用のクーラント噴出部のみからクーラント液を噴出する一方、非加工時には、ベッド用のクーラント噴出部のみからクーラント液を噴出するようになっていた。
しかしながら、従来の制御方法では、治具のうちワークに覆われた部分の切屑を除去することができなかった。これに対し、加工ラインの1サイクルの動作の中に、ワークを保持していない状態の治具に向けてクーラント液を噴出する動作を別途設けると、その分、サイクルタイムが長くなってしまうという問題が生じる。
なお、本発明に係る先行技術文献は、見つけることができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、サイクルタイムを長くせずに、治具に溜まった切屑を除去することが可能な加工ラインの制御方法及び加工機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る加工ラインの制御方法は、加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部とを備えた加工機を複数台並べかつ、それら加工機の並び方向で各加工機を挟んだ前後にワーク用の搬送部を備えた加工ラインの制御方法であって、加工ラインのうち先頭の搬送部にワークが存在した場合に、全部の加工機が、前側の搬送部から治具にワークを受けとって加工を施す一方、先頭の搬送部にワークが存在しない場合に、全部の加工機が治具にワークを受けとらずに、流体を治具に向けて噴出する治具洗浄動作を行うように制御するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の加工ラインの制御方法において、治具洗浄動作中に先頭の搬送部にワークが供給された場合には、治具洗浄動作を中断して、全部の加工機が、前側の搬送部から治具にワークを受けとって加工を施すように制御するところに特徴を有する。
請求項3の発明に係る加工ラインの制御方法は、加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部とを備えた加工機を複数台並べかつ、それら加工機の並び方向で各加工機を挟んだ前後にワーク用の搬送部を備えた加工ラインの制御方法であって、加工ラインのうち最後尾の搬送部にワークが存在しない場合に、全部の加工機が、前側の搬送部から治具にワークを受けとって加工を施す一方、最後尾の搬送部にワークが存在した場合に、全部の加工機が治具にワークを受けとらずに、流体を治具に向けて噴出する治具洗浄動作を行うように制御するところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の加工ラインの制御方法において、治具洗浄動作中に最後尾の搬送部からワークが排除された場合には、治具洗浄動作を中断して、全部の加工機が、前側の搬送部から治具にワークを受けとって加工を施すように制御するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の加工ラインの制御方法において、流体の噴出に係る仕様を、加工中と治具洗浄動作中とで異ならせるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の加工ラインの制御方法において、治具洗浄動作中に、流体噴出部に対する治具の相対位置又は相対姿勢を変更するところに特徴を有する。
請求項7の発明に係る加工機は、加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部と、治具及び流体噴出部を制御する制御部とを備えた加工機であって、加工ラインの一部に組み込まれて、前工程との間にワーク用の搬送部を備えた加工機において、搬送部におけるワークの有無を検出するワーク検出手段を備え、制御部は、ワーク検出手段がワークを検出した場合に、搬送部から治具にワークを受けとって加工を施す一方、ワーク検出手段がワークを検出しない場合に、ワーク無しの治具に向けて流体を噴出するように構成したところに特徴を有する。
請求項8の発明に係る加工機は、加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部と、治具及び流体噴出部を制御する制御部とを備えた加工機であって、加工ラインの一部に組み込まれて、後工程との間にワーク用の搬送部を備えた加工機において、搬送部におけるワークの有無を検出するワーク検出手段を備え、制御部は、ワーク検出手段がワークを検出しない場合に、前工程から治具にワークを受けとって加工を施す一方、ワーク検出手段がワークを検出した場合に、ワーク無しの治具に向けて流体を噴出するように構成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
加工ラインの前工程が停止すると、加工ラインのうち先頭の搬送部にワークが供給されない(存在しない)状態になる。そして、請求項1の加工ラインの制御方法では、先頭の搬送部にワークが存在しない場合に、ワーク無しの治具に向けて流体を噴出する治具洗浄動作を行う。即ち、本発明によれば、加工ラインの前工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、前工程が、品質チェック、メンテナンス等のために定期的に停止されたときに、これに伴い治具洗浄動作を定期的に行うことができる。
[請求項2の発明]
請求項2の加工ラインの制御方法では、治具洗浄動作中に先頭の搬送部にワークが供給された場合には、治具洗浄動作を中断して、全部の加工機が、前側の搬送部から治具にワークを受けとって加工を施すので、治具洗浄動作によるサイクルタイムの長時間化を確実に防ぐことができる。
[請求項3の発明]
加工ラインの後工程が停止すると、加工ラインのうち最後尾の搬送部からワークが排除されない(存在した)状態になる。そして、請求項3の加工ラインの制御方法では、最後尾の搬送部にワークが存在した場合に、ワーク無しの治具に向けて流体を噴出する治具洗浄動作を行う。即ち、本発明によれば、加工ラインの前工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、後工程が、品質チェック、メンテナンス等のために定期的に停止されたときに、これに伴い治具洗浄動作を定期的に行うことができる。
[請求項4の発明]
請求項4の加工ラインの制御方法では、治具洗浄動作中に最後尾の搬送部からワークが排除された場合には、治具洗浄動作を中断して、全部の加工機が、前側の搬送部から治具にワークを受けとって加工を施すので、治具洗浄動作によるサイクルタイムの長時間化を確実に防ぐことができる。
[請求項5の発明]
請求項5の加工ラインの制御方法では、治具洗浄動作中の流体の噴出に係る仕様を、加工中と異ならせて、加工中にワークの陰になる部分の切屑を効果的に除去することができる。
[請求項6の発明]
請求項6の加工ラインの制御方法では、治具洗浄動作中に流体噴出部に対する治具の相対位置又は相対姿勢を変更するので、治具から切屑を効率よく除去することができる。
[請求項7の発明]
加工機の前側の工程が停止すると、加工機と前工程との間の搬送部にワークが供給されない(存在しない)状態になる。そして、請求項7の加工機では、前工程との間の搬送部にワークが存在しない場合に、ワーク無しの治具に向けて流体を噴出する治具洗浄動作を行う。即ち、本発明によれば、加工機より前側の工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、前側の工程が、品質チェック、メンテナンス等のために定期的に停止されたときに、これに伴い治具洗浄動作を定期的に行うことができる。
[請求項8の発明]
加工機の後側の工程が停止すると、加工機と後工程との間の搬送部からワークが排除されない(存在した)状態になる。そして、請求項8の加工機では、後工程との間の搬送部にワークが存在した場合に、ワーク無しの治具に向けて流体を噴出する治具洗浄動作を行う。即ち、本発明によれば、加工機より後側の工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、後側の工程が、品質チェック、メンテナンス等のために定期的に停止されたときに、これに伴い治具洗浄動作を定期的に行うことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の加工ライン10は、例えば4台の加工機11を1列に並べて備え、同図の右側から左側に向かって例えば鋳物としてのワークWを搬送し、各ワークWに4工程の加工を施す。また、加工ライン10より前工程には、例えば、鋳物の砂を落とすための砂落とし装置(図示せず)が設けられている。さらに、加工ライン10より後工程には、例えば、ワークW全体を洗浄するための洗浄ボックス21が設けられている。そして、加工ライン10には、ワークWを搬送するために、隣り合った加工機11の間、加工ライン10の先頭(図1及び図2の右端)の加工機11と前工程(砂落とし工程)との間、及び、加工ライン10の最後尾(図1及び図2の左端)の加工機11と後工程(ワーク洗浄工程)との間に搬送部12が備えられている。
各加工機11には、ベッド13の上面に、ワークWを固定するための治具14と、その治具14に固定されたワークWに加工を施すための加工部18(図1参照)とが備えられている。治具14には、ワークWを旋回させる旋回軸と、ワークWを上下に直動させる直動軸とが備えられている。また、加工部18は、ベッド13との間に設けた水平スライドレール17によって水平方向(図1の左右方向)に直動する。さらに、加工部18に備えた主軸16は、ワークWに接離する方向(図1の上下方向)に直動すると共に、先端に備えた工具15を回転させることができる。
詳細には、治具14は、図3に示すようにベース部31から垂直壁32を起立し、その垂直壁32の上端部に天井壁33を備えた構造になっている。垂直壁32には、加工窓32Wが形成されており、その加工窓32Wの縁部には複数のクランパー34が設けられている。そして、ワークWの縁部を加工窓32Wの縁部に宛ってクランパー34にてクランプすることができる。治具14の天井壁33には、ワークW及び治具14に向けてクーラント液(本発明の「流体」に相当する)を噴出するための第1クーラント噴出部35(本発明の「流体噴出部」に相当する)が設けられている。また、主軸16及び工具15の軸芯近傍に流路を設けて、工具15の先端部に第2クーラント噴出部36を備えた構成になっている。さらに、治具14から離れた位置には、ベッド13上に向けてクーラントを噴出する第3クーラント噴出部37が設けられている。
加工ライン10には、クーラント液の供給源として、各加工機11の第1〜第3のクーラント噴出部35,36,37が共通接続されたコンプレッサが設けられている。そして、コンプレッサの能力により、一度に使用可能なクーラント液の流量は制約されている。そこで、第1〜第3のクーラント噴出部35,36,37のうち何れのクーラント噴出部からクーラント液を噴出するかをバルブ(図示せず)の開閉制御によって切り替えることができるようになっている。
次に、加工機11が1つのワークWを加工するときの1サイクルについて、図5を参照しつつ説明する。加工機11は、治具14がワーク無しの状態で待機している。そして、1サイクルがスタートすると、前側の搬送部12が加工機11の治具14に向かって前進してから(S1)、下降し(S2)、搬送部12から治具14にワークWを受け渡す。その後、搬送部12は後退し(S3)、これと並行してクランパー34がワークWをクランプする(S10)。
次いで、ワークWを加工するためのNCプログラム(以下、「ユニットサイクル」という)が実行され、ワークWに切削加工が施される。このとき、治具14を徐々に上昇させて、ワークWにおける被加工部分を上部から下部へと移動させていく。従って、ワークWの加工が終了した時点では、治具14は上昇した状態になっている。
次いで、ワークWの切削加工が終了したら、クランパー34のクランプを解除し(S12)、これと並行して加工機11の後側の搬送部12が後退する(S4)。そして、搬送部12を上昇させて(S5)、治具14から後側の搬送部12にワークWを受け渡し、その搬送部12を前進させる(S6)。なお、この間に、治具14を下降させる。以上をもって加工機11が1つのワークWを加工するときの1サイクルが終了する。
図5における下側に示すように、上記した1サイクルにおいてユニットサイクルの実行中は、第1及び第2のクーラント噴出部35,36のバルブが開状態になる一方、第3クーラント噴出部37のバルブは閉状態となる。これにより、加工中に発生したワークWの熱及び切屑を除去することができる。また、1サイクルにおいて、ユニットサイクルの実行中以外は、逆に、第3クーラント噴出部37のバルブが開状態になる一方、第1及び第2のクーラント噴出部35,36のバルブは閉状態となる。これにより加工の前後において、ベッド13に溜まった切屑を洗浄することができる。このように、第1〜第3のクーラント噴出部35,36,37のうち何れのクーラント噴出部からクーラント液を噴出するかを切り替えることで、クーラント液の流量は制約に対処することができる。
図1に示すように、加工ライン10の加工機11を制御するためのコントローラ38は、加工ライン10の全体を制御するためのメインコントローラ39に接続されている。そして、このメインコントローラ39は、全部の加工機11が、略同一のタイミングで1サイクルを開始するように制御している。即ち、全加工機11の治具14が、ワーク無しの状態で待機し、略同一のタイミングで前側の搬送部12から全加工機11の治具14にワークWを受け入れる。そして、略同一のタイミングで、全加工機11の治具14から後側の搬送部12にワークWを排出する。
さて、メインコントローラ39は、各加工機11にワーク無し状態で加工動作を行わせないために、加工ライン10の前工程(砂落とし工程)から加工ライン10の先頭の搬送部12にワークWが供給されない場合、全部の加工機11の治具14をワーク無しの状態で待機させる。具体的には、先頭の搬送部12にワークWの有無を検出するためのワーク検出センサ40(図1参照)を備え、このワーク検出センサ40の検出信号に基づいて、先頭の搬送部12にワークWが存在しないことを確認した場合には、図5で説明した加工用の1サイクルを実行せずに、全部の加工機11の治具14をワーク無しの状態で待機させる。
また、加工ライン10の後工程(ワーク洗浄工程)でワークの流れが滞っている場合には、加工ライン10の最後尾の加工機11からワークを排出することができなくなる。このため、メインコントローラ39は、加工ライン10の最後尾の搬送部12からワークWが排除されない場合においても、全部の加工機11の治具14をワーク無しの状態で待機させる。具体的には、最後尾の搬送部12にワークWの有無を検出するためのワーク検出センサ41(図1参照)を備え、このワーク検出センサ41に検出信号に基づいて、最後尾の搬送部12にワークWが存在することを確認した場合には、図5で説明した加工用の1サイクルを実行せずに、全部の加工機11の治具14をワーク無しの状態で待機させる。
メインコントローラ39は、上述の如く治具14をワーク無しの状態で待機させた時間帯を利用して治具洗浄プログラムを実行する。治具洗浄プログラムが実行されると、通常、治具14がワーク無しの状態で第3クーラント噴出部37のバルブが開き、第1及び第2のクーラント噴出部35,36のバルブが閉じているところを、第3クーラント噴出部37のバルブが閉じかつ第1及び第2のクーラント噴出部35,36のバルブを開く(図4参照)。そして、このとき、治具14及び主軸16が作動して、治具14のうち特にワークWの陰に隠れる部位(図4の符合14X参照)に向けてクーラント液を噴出する。これにより、治具14がワークWを保持した状態では、除去困難な切屑を容易に除去することができる。
次に、加工ライン10によるワークWの連続動作について説明する。
加工ライン10を起動する前に、各加工機11をワーク無しの待機にし、先頭の搬送部12にワークWを供給し、最後尾の搬送部12からワークWを排除した状態にしておく。そして、加工ライン10を起動すると、図5を参照して前述したように、加工ライン10における全加工機11が、略同一のタイミングで前側の搬送部12から治具14にワークWを受け取り、その後、ユニットサイクルを実行してワークWを切削加工する。そして、加工終了後に、全加工機11が、略同一のタイミングで治具14から後側の搬送部12にワークWを排除する。また、この加工ライン10の動作に合わせて、加工ライン10の前工程である砂落とし工程から加工ライン10の先頭の搬送部12に順次ワークWが供給される一方、加工ライン10の最後尾の搬送部12から加工ライン10の後工程であるワーク洗浄工程の洗浄ボックス21にワークWが排出される。そして、加工ライン10と前後の各工程との間でワークWがスムーズに授受されている間は、複数のワークWが加工ライン10の加工機11に順次搬送されて、複数のワークWに同時に切削加工が施されていく。
ところで、1つのワークWを加工するための1サイクル中において、治具14と搬送部12との間でワークを授受している間は、第3クーラント噴出部37のバルブが開いてベッド13に溜まった切屑が除去される。また、加工機11がワークWを加工している間(ユニットサイクル実行中)では、第1及び第2のクーラント噴出部35,36のバルブが開いてワークW及び治具14から切屑が除去される。ここで、ユニットサイクル実行中は、治具14がワークWを保持しているので、その治具14のうちワークWの陰になった部分に切屑が溜まる。1つのワークWから発生する切屑は僅かであるが、ワークWの加工数が増えるに従って、治具14のうちワークWの陰になる部分の切屑も増加し、盛り上がっていく。
これと同様に、加工ライン10の前後の工程においても、ワークWの処理数が進む従って諸条件が変化していく。このため、通常、各工程では、定期的に処理を止めて品質チェック或いはメンテナンスを行う。そして、加工ライン10の前工程である砂落とし工程を、品質チェック等を行うために停止すると、加工ライン10の先頭の搬送部12にワークWが供給されなくなる(図6の符合R1)。すると、加工ライン10のメインコントローラ39が、ワーク検出センサ40(図1参照)の検出結果に基づき、先頭の搬送部12にワークWが存在しないことを確認し、治具洗浄プログラムを実行する。治具洗浄プログラムが実行されると、前述の如くワーク無しの治具14に向けて、第1及び第2のクーラント噴出部36からクーラント液が噴出され、治具14のうち加工中はワークWの陰になる部分から切屑が除去される。そして、砂落とし工程の品質チェック等が終了すると、先頭の搬送部12に供給装置20からワークWが供給され、通常の動作、即ち、ワークWを治具14に受け入れて加工する動作に戻る。
また、加工ライン10の後工程であるワーク洗浄工程が、品質チェック等のために停止すると、洗浄ボックス21にワークが詰まったフルワーク状態になり、最後尾の搬送部12からワークWが排除されなくなる(図6の符合R2)。すると、加工ライン10のメインコントローラ39が、ワーク検出センサ41(図1参照)の検出結果に基づき、最後尾の搬送部12にワークWが存在していることを確認し、治具洗浄プログラムを実行する。これにより、治具14のうち加工中はワークWの陰になる部分から切屑が除去される。そして、ワーク洗浄工程のメンテナンスが終了すると、最後尾の搬送部12から洗浄ボックス21にワークWが排除され、通常の動作に戻る。
なお、治具洗浄プログラムは、砂落とし工程及びワーク洗浄工程の品質チェック等の時間より短い時間で終了する。しかしながら、品質チェック等が治具洗浄プログラムの実行中に終わり、先頭の搬送部12にワークWが供給されるか、又は、最後尾の搬送部12からワークWが排除された場合には治具洗浄プログラムが中断され、通常の動作に戻る。
このように、本実施形態に係る加工ライン10の制御方法によれば、加工ライン10の前後の工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具14に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、前工程が、品質チェック、メンテナンス等のために定期的に停止されたときに、これに伴い治具洗浄動作を定期的に行うことができる。さらに、治具洗浄動作中に、第1及び第2のクーラント噴出部35,36に対する治具14の相対位置又は相対姿勢を変更するので、治具14から切屑を効率よく除去することができる。しかも、治具洗浄動作中に先頭又は最後尾の搬送部12におけるワークWの有無が変わったことに基づき、治具洗浄動作を中断して通常の動作を再開するので、治具洗浄動作によるサイクルタイムの長時間化を確実に防ぐことができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、前記第1実施形態の加工ライン10に備えたメインコントローラ39が図7に示した制御プログラムP1を実行する点のみが前記第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
本実施形態の制御プログラムP1が実行されると、ワーク無しの状態で待機していた治具14が、搬送部12からワークWを搬入する(S20)。搬入されたワークWは、NCプログラムに沿って切削加工が施される(S21)。ワークWの切削加工が終了したら、治具14から後側の搬送部12にワークWを搬出する(S22)。
ワークWが搬出されたら、加工ライン10の前工程(砂落とし工程)にワークWが有るか否かをチェックし(S23)、さらに、加工ライン10の後工程(ワーク洗浄工程)にワークが詰まっている状態(フルワーク状態)か否かをチェックする(S24)。
ここで、加工ライン10の前工程にワークWが無い場合(S23でNO)、或いは、加工ライン10の前工程にワークWが有る場合で(S23でYES)、かつ加工ライン10の後工程がフルワーク状態の場合(S24でYES)には、ジグ内に備えられた各クーラント噴出部35,36,37に対応するワーク洗浄バルブが開状態(ON)となり、各クーラント噴出部35,36,37からクーラント液が噴出してジグ内を洗浄すると共に、ジグの洗浄時間を計測する洗浄時間計測カウンタを始動する。
また、加工ライン10の後工程がフルワーク状態でない場合(S24でNO)には、本制御プログラムP1の先頭へと戻る。
次に、洗浄時間計測カウンタをチェックすることで、洗浄Time終了か否かを判断する(S26)。洗浄Timeが終了と判断された場合には、ジグ内に備えられたワーク洗浄バルブを全て閉状態(OFF)にする(S27)。また、洗浄Timeが終了でないと判断された場合は(S26でNO)、ジグ内ワーク洗浄バルブOFF処理(S27)が実行されず、ジグ内ワーク洗浄バルブは開状態のままとなる。
次に、再度加工ライン10の前工程(砂落とし工程)にワークWが有るか否かをチェックし(S28)、さらに、加工ライン10の後工程(ワーク洗浄工程)にワークが詰まっている状態(フルワーク状態)か否かをチェックする(S29)。ここで、加工ライン10の前工程にワークWが無い場合(S28でNO)、或いは、加工ライン10の前工程にワークWが有る場合で(S28でYES)、加工ライン10の後工程がフルワーク状態の場合(S29でYES)には、ワーク洗浄Time終了判定処理(S26)へと戻る。
加工ライン10の前工程にワークWが有る場合(S28でYES)、かつ加工ライン10の後工程がフルワーク状態でない場合(S29でNO)には、ワーク洗浄Time
カウンタをリセットすると共に(S30)、ジグ内ワーク洗浄バルブOFF命令(S27)が実行されずに来たことを想定して、ワーク洗浄バルブを閉状態とした後(S31)、本制御プログラムP1の先頭へと戻り、繰り返し実行される。
このように、本実施形態によれば、プログラムP1により、加工ライン10の前後の工程の停止時間を利用して、サイクルタイムを長くせずに、治具14に溜まった切屑を除去することが可能になる。また、治具洗浄動作によるサイクルタイムの長時間化を確実に防ぐことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、複数の加工機11を備えた加工ライン10全体に対して、前工程からワークWが供給されたか否か、また、後工程がフルワーク状態であるか否かをチェックして治具洗浄動作を行わせていたが、加工機11単体に対して、その加工機11に前工程からワークWが供給されたか否か、また、後工程がフルワーク状態であるか否かをチェックして、その加工機11に治具洗浄動作を行わせてもよい。
(2)前記第1実施形態では、切屑を洗浄するための流体としてクーラント液を用いた場合を例示したが、流体は、エアー、ミスト等であってもよい。
本発明の一実施形態に係る加工ラインの平面図 加工ラインの正面図 加工機がワークを保持した状態の側断面図 加工機が空の状態の側断面図 加工ラインの1サイクルを示したタイムチャート 加工ラインが複数サイクルを実行した場合のタイムチャート 第2実施形態の加工ラインの制御方法を示したフローチャート
符号の説明
10 加工ライン
11 加工機
12 搬送部
13 ベッド
14 治具
35 治具兼ワーク用クーラント噴出部
36 軸頭クーラント噴出部
37 ベッド用クーラント噴出部

Claims (8)

  1. 加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部とを備えた加工機を複数台並べかつ、それら加工機の並び方向で各加工機を挟んだ前後にワーク用の搬送部を備えた加工ラインの制御方法であって、
    前記加工ラインのうち先頭の前記搬送部にワークが存在した場合に、全部の前記加工機が、前側の前記搬送部から前記治具にワークを受けとって加工を施す一方、前記先頭の搬送部にワークが存在しない場合に、全部の前記加工機が前記治具にワークを受けとらずに、前記流体を前記治具に向けて噴出する治具洗浄動作を行うように制御することを特徴とする加工ラインの制御方法。
  2. 前記治具洗浄動作中に前記先頭の搬送部にワークが供給された場合には、前記治具洗浄動作を中断して、全部の前記加工機が、前側の前記搬送部から前記治具にワークを受けとって加工を施すように制御することを特徴とする請求項1に記載の加工ラインの制御方法。
  3. 加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部とを備えた加工機を複数台並べかつ、それら加工機の並び方向で各加工機を挟んだ前後にワーク用の搬送部を備えた加工ラインの制御方法であって、
    前記加工ラインのうち最後尾の前記搬送部にワークが存在しない場合に、全部の前記加工機が、前側の前記搬送部から前記治具にワークを受けとって加工を施す一方、前記最後尾の搬送部にワークが存在した場合に、全部の前記加工機が前記治具にワークを受けとらずに、前記流体を前記治具に向けて噴出する治具洗浄動作を行うように制御することを特徴とする加工ラインの制御方法。
  4. 前記治具洗浄動作中に前記最後尾の搬送部からワークが排除された場合には、前記治具洗浄動作を中断して、全部の前記加工機が、前側の前記搬送部から前記治具にワークを受けとって加工を施すように制御することを特徴とする請求項3に記載の加工ラインの制御方法。
  5. 前記流体の噴出に係る仕様を、前記加工中と前記治具洗浄動作中とで異ならせることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の加工ラインの制御方法。
  6. 前記治具洗浄動作中に、前記流体噴出部に対する前記治具の相対位置又は相対姿勢を変更することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の加工ラインの制御方法。
  7. 加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部と、前記治具及び前記流体噴出部を制御する制御部とを備えた加工機であって、加工ラインの一部に組み込まれて、前工程との間にワーク用の搬送部を備えた加工機において、
    前記搬送部におけるワークの有無を検出するワーク検出手段を備え、
    前記制御部は、前記ワーク検出手段がワークを検出した場合に、前記搬送部から前記治具にワークを受けとって加工を施す一方、前記ワーク検出手段がワークを検出しない場合に、ワーク無しの治具に向けて前記流体を噴出するように構成したことを特徴とする加工機。
  8. 加工されるワークを保持する治具と、加工中に発生する熱及び切屑を除去するための流体を噴出する流体噴出部と、前記治具及び前記流体噴出部を制御する制御部とを備えた加工機であって、加工ラインの一部に組み込まれて、後工程との間にワーク用の搬送部を備えた加工機において、
    前記搬送部におけるワークの有無を検出するワーク検出手段を備え、
    前記制御部は、前記ワーク検出手段がワークを検出しない場合に、前工程から前記治具にワークを受けとって加工を施す一方、前記ワーク検出手段がワークを検出した場合に、ワーク無しの治具に向けて前記流体を噴出するように構成したことを特徴とする加工機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009146036A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Sharp Corp 工程管理装置および工程管理方法
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