JP2005159538A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影してから次の撮影が可能になるまでの撮影可能間隔をより短縮でき、さらには、省電力を図って電池駆動可能な時間を長く維持しつつ撮影可能間隔を短縮できる撮像装置を提供する。
【解決手段】 露光動作により撮影対象の光学像を取り込む鏡胴ユニット1およびCCD3、取り込まれた光学像についてスルー画面表示を行なう制御部4およびLCDモニタ12などか、または前記スルー画面表示を行なうためのスルー画面信号を出力する制御部4およびビデオジャック15など、前記光学像から得られる静止画像の画像データを圧縮するJPEGコーデックブロック47を備え、JPEGコーデックブロック47による静止画像の圧縮動作と鏡胴ユニット1およびCCD3による次のスルー画面の露光動作とを並行して行なう構成にした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スルー画面表示またはスルー画面信号出力ができる電子カメラなど撮像装置に係り、特に、取り込んだ静止画像を圧縮する機能も備えた撮像装置に関する。
電子カメラ(例えばディジタルカメラ)のような撮像装置では、その撮像装置が備えている表示装置に表示されたスルー画面を見ながら撮影することが多く、撮影動作を始めてから再度撮影可能状態になるのは次のスルー画面が出るときである。そのため、従来より、静止画撮影の際に、露光、データ変換、圧縮、記憶媒体への書き込み、スルー画面表示(撮影可能状態)という流れを短縮して撮影可能な間隔を短くする技術が提案されている。
特許文献1はそのような従来技術の1つであり、圧縮符号化を短時間で行えるようにしている。また、特許文献2では、撮像装置の電池の出力電圧を検出する手段を持ち、撮像して得られた画像データをその出力電圧に応じて最終的に記憶する記憶媒体より書き込み速度の速い一時的な記憶手段に記憶させておき、その後で最終的に記憶する記憶媒体に記憶させる。
特開平8−289156号公報 特開2002−209128公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示された従来技術では、撮影を行なってから次の撮影が可能になるまでの間隔の短縮が利用者の要望を満たすに十分な時間でない。また、ディジタルカメラのように電池で駆動する場合、電池で駆動可能な時間の長さも要求されているにもかかわらず、それに対する配慮が不十分である。
本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、撮影してから次の撮影が可能になるまでの撮影可能間隔をより短縮でき、さらには、電池で駆動する場合は極力省電力を図って電池駆動可能な時間を長く維持しつつ撮影可能間隔を短縮できる撮像装置を提供することにある。
前記した課題を解決するために、請求項1記載の発明では、露光動作により撮影対象の光学像を取り込む撮像手段と、取り込まれた光学像についてスルー画面表示を行なう表示手段または前記スルー画面表示を行なうためのスルー画面信号を出力する画面信号出力手段と、前記光学像から得られる静止画像の画像データを圧縮する画像圧縮手段とを備えた撮像装置において、前記画像圧縮手段による静止画像の圧縮動作と前記撮像手段による次のスルー画面の露光動作とを並行して行なう構成にした。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、同じ静止画像の画像データに対して連続して複数回圧縮動作を行なう場合は、最後の圧縮動作と次の露光動作とを並行して行なう構成にした。
また、請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、消費電力を抑える設定がなされているか否かを判定し、その設定がなされていないときのみ前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なう構成にした。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、圧縮対象の画像データのデータ量に従って、前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なうか否かを選択する構成にした。
また、請求項5記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、連写モードが設定されているか否かを判定し、連写モードが設定されていないときのみ前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なう構成にした。
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明において、電池の出力電圧を検出する電圧検出手段を備え、その電圧検出手段により検出された出力電圧に基づいて、前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行うか否かを選択する構成にした。
本発明によれば、請求項1記載の発明では、撮像手段により露光して取り込んだ静止画像の圧縮動作と前記撮像手段による次のスルー画面の露光動作とを並行して行なうことができるので、撮影してから次の撮影が可能になるまでの撮影可能間隔を従来よりも短縮できる。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、同じ静止画像の画像データに対して連続して複数回圧縮動作を行なう場合は、最後の圧縮動作と次の露光動作とを並行して行なうので、圧縮動作と露光動作とを並行処理する時間を短くして消費電力を抑えつつ撮影可能間隔を短縮できる。
また、請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、消費電力を抑える設定がなされているか否かを判定し、その設定がなされていないときのみ前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なうので、消費電力を抑えなければならない状況にあるときには利用者が省電力モードなどの設定を行なうことにより消費電力が大きくなる並行動作を行なわないようにして、消費電力を抑えることもできる。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、または請求項3記載の発明において、圧縮対象の画像データのデータ量に従って前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なうか否かを選択できるので、画像データのデータ量が大きくて圧縮時間が長くなる場合には、圧縮動作と露光動作とを並行して行なわないようにして消費電力が大きくなるのを回避できる。
また、請求項5記載の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明において、連写モードが設定されているか否かを判定し、連写モードが設定されていないときのみ前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なうので、それほど有効でない連写モード時の圧縮動作と露光動作との並行動作を回避できる。
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の発明において、電池の出力電圧に基づいて前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行うか否かを選択できるので、電池の残電力が少なくて出力電圧が低い場合には圧縮動作と露光動作とを並行して行なわないようにして消費電力を抑えることができる。
以下、図面により本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対位置などは特定的な記載がない限りこの説明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1および図2は本発明の撮像装置の一実施形態を示すディジタルカメラの外観図、図3はそのディジタルカメラの構成ブロック図である。図1、図2、および図3に示したように、このディジタルカメラは、鏡胴ユニット1を備え、その鏡胴ユニット1には、被写体の光学画像を取り込むズームレンズ31aおよびそのズームレンズ31aを移動させるズーム駆動モータ31bから成るズーム光学系31、フォーカスレンズ32aおよびそのフォーカスレンズ32aを移動させるフォーカス駆動モータ32bから成るフォーカス光学系32、絞り33aおよびその絞り33aを駆動する絞りモータ33bから成る絞りユニット33、メカシャッタ34aおよびそのメカシャッタ34aを駆動するメカシャッタモータ34bから成るメカシャッタユニット34、各モータを駆動するモータドライバ2を備えている。
また、制御部4、ROM5、RAM6、利用者の操作により発信されるリモコン送信機からの信号を受信するリモコン受光部25、キーユニット(SW1〜SW13)26を備え、前記モータドライバ2は、リモコン受光部25からの入力やキーユニット26からの操作入力があったとき、制御部4内にあるCPUブロック41からの駆動指令により駆動制御される。
ROM5には、CPUブロック41が解読可能なコードで記述された制御プログラムや制御するためのパラメータが格納されている。そして、このディジタルカメラの電源がオン状態になると、その制御プログラムは図示していないメインメモリにロードされ、CPUブロック41はその制御プログラムに従って装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどを一時的にRAM6および制御部4内のローカルSRAM42に記憶する。なお、ROM5の代わりに書き換え可能なフラッシュROMを用いれば、制御プログラムや制御するためのパラメータを変更することが可能となり、機能の変更を容易に行なえる。
また、光学画像を光電変換する固体撮像素子であるCCD3、およびF/E−IC(フロントエンド集積回路)8を備え、そのF/E−IC8には、画像ノイズ除去のための相関二重サンプリングを行なうCDS51、利得調整を行なうAGC52、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器53、前記CCD3および当F/E−IC8の駆動タイミング信号を発生するTG54を備える。なお、F/E−IC8はCPUブロック41によって制御され、TG54にはCCD1信号処理ブロック43から垂直同期信号(以下、VD信号と称す)および水平同期信号(以下、HD信号と称す)が供給される。
また、制御部4は、前記した装置各部の動作を制御するCPUブロック41、前記ローカルSRAM42、CCD3からF/E−IC8を介して入力された画像データにホワイトバランス設定やガンマ設定を行なうとともに、前記したようにVD信号およびHD信号を供給するCCD1信号処理ブロック43、そのCCD1制御ブロック43により処理された画像データに対してフィルタリング処理により輝度データ・色差データ変換を行なうCCD2信号処理ブロック44、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称す)など外部機器とUSBによった通信を行なうUSBブロック45、PCなど外部機器とシリアル通信を行なうシリアル通信ブロック46、JPEGによった圧縮・伸張を行なうJPEGコーデックブロック47、画像データのサイズを補間処理により拡大/縮小する変倍処理ブロック48、画像データをLCD(液晶)モニタまたは外部表示機器(例えばTV)に表示するためのビデオ信号に変換するTV信号表示ブロック49、画像データを記録するメモリカードの制御を行なうメモリカード制御ブロック50を備える。
また、SDRAM9を備え、制御部4が画像データに各種処理を施す際、そのSDRAM9に画像データを一時的に記憶する。なお、記憶される画像データは、例えば、CCD3からF/E−IC8を経由して取り込み、CCD1信号処理ブロック43でホワイトバランス設定およびガンマ設定が行なわれた状態のRAW−RGB画像データ、CCD2信号処理ブロック44で輝度データ・色差データ変換が行なわれた状態のYUV画像データ、JPEGコーデックブロック47でJPEG圧縮されたJPEG画像データなどである。
また、着脱可能なメモリカードを装着するメモリカードスロット10、そのメモリカードスロット10にメモリカードが装着されていない場合でも撮影した画像データを記録できるようにするための内蔵メモリ11、撮影前に被写体の状態を表示したり、確認のために撮影した画像を表示したり、メモリカードや前記内臓メモリ11に記録した画像データを表示したりするLCDモニタ12、そのLCDモニタ12を駆動するドライブ回路であるLCDドライバ13などを備える。なお、LCDドライバ13はTV信号表示ブロック49から出力されたビデオ信号をLCDモニタ12に表示するための信号に変換する機能も持つ。
さらに、前記TV信号表示ブロック49から出力されたビデオ信号を増幅するとともに75Ωインピーダンスに変換するビデオ増幅器(AMP)14、そのビデオ増幅器14の出力側をTVなど外部表示機器と接続するためのビデオジャック15、PCなど外部機器とUSB接続を行なうためのUSBコネクタ16、PCなど外部機器とシリアル通信を行なうために前記シリアル通信ブロック46の出力信号を電圧変換する回路であるシリアルドライバ17、そのシリアルドライバ17の出力側を外部機器とシリアル接続するためのRS−232Cコネクタ18、ROMおよびRAMをワンチップに内臓したサブCPU19、例えば撮影可能枚数などを表示するサブLCD20、前記サブCPU19の出力信号に応じてサブLCD20を駆動するドライブ回路であるLCDドライバ21、撮影時の合焦状態を表示するAF−LED22、ストロボの充電状態を表示するストロボLED23、ブザー24などを備える。
なお、サブCPU19は、リモコン受光部25やキーユニット26の出力信号を操作情報としてCPUブロック41に与えるとともに、そのCPUブロック41から出力されるカメラの状態をサブLCD20、AF−LED22、ストロボLED23、およびブザー24の制御信号に変換して出力する。前記において、AF−LED22およびストロボLED23を、メモリカードアクセス中といった別の表示用途に使用してもよい。
また、利用者が音声を入力するマイク56、そのマイク56から出力された音声信号を増幅するマイク増幅器(AMP)57、増幅された音声信号を記録する音声記録回路58から成る音声記録ユニット27、記録された音声信号を音声として出力するスピーカ61、記録された音声信号をスピーカ61へ出力できる信号に変換する音声再生回路62、変換された音声信号を増幅してスピーカ61を駆動するオーディオ増幅器(AMP)63から成る音声再生ユニット28を備える。
さらに、ストロボ発光部29、そのストロボ発光部29を駆動するストロボ回路30を備える。
なお、この実施形態では、請求項1記載の撮像手段が、鏡胴ユニット1、モータドライバ2、CCD3、および制御部4などにより実現され、画像圧縮手段がJPEGコーデックブロック47により実現され、表示手段が、LCDモニタ12、LCDドライバ13、およびTV信号表示ブロック49などにより実現される。
以下、本発明の各実施例について説明する。
図4はこの実施例を示すディジタルカメラの動作タイミングチャートである。以下、図4に従って、この実施例の動作を説明する。
まず、この動作タイミングチャートのスタートの部分だが、ここではLCDモニタ12にスルー画面が表示されている。詳細には、最初、スルー画面表示のための露光設定を行なう。例えばCCD3に取り込む光量を、露光時間を設定することにより設定するのであるが、そのため、このディジタルカメラでは、周囲の明るさを示す複数の値のそれぞれに対応付けて適切な光量を設定したテーブルを持つとともに、周囲の明るさを検出しており、そのテーブルを用いて検出した明るさから適切な光量を決定し、その光量から露光時間を求めるのである。
次に、CCD3への露光を行なう。CCD3にチャージされた電荷をすべて放出した後、求められた露光時間だけ被写体からの光をCCD3にチャージさせるのである。
この後は、CCD3が、TG54の制御で垂直同期信号VDに同期して、垂直方向に間引いた1画面分のスルー画像の読み取りを開始し、1画面分を読み取ったところでCCD2信号処理ブロック44がYUVデータに変換し、変倍処理ブロック48がTV信号表示ブロック49に対応した大きさにデータを変倍し、TV信号表示ブロック49を経由してLCDモニタ12にスルー画面を表示する。
このような露光からスルー画面表示までの動作を垂直同期信号VDに同期して繰り返し行なっているわけであるが、図4に示したように、次の露光が始まるのはCCD3からの読み取りが終わってYUVデータ変換が始まるときである。
その後、レリーズシャッタボタンSW1が押されると、測距ユニット71およびフォーカス光学系12などによるオートフォーカス動作の後、CPUブロック41はCCD3から静止画RAWデータを取り込む。なお、静止画像(静止画)の場合はスルー画像に比べCCD3からのデータ量が多いので、2フィールドまたは3フィールドに分けてRAWデータをCCD3からCCD1信号処理ブロック43へ取り込み、SDRAM9へ転送する。スルー表示はオフにする。
その後、CPUブロック41は省電力のためにCCD3の電源を遮断(オフ)する。そして、SDRAM9のRAWデータをCCD2信号処理ブロック44に渡してYUVデータに変換し、さらに、変倍処理ブロック48により確認画面表示用の画像データを作成し、LCDモニタ12に表示する。そして、サムネイル作成などのため、JPEGコーデックブロック47において画像データ(YUVデータ)の圧縮処理に入る。
この圧縮動作の始まりと同時に、CPUブロック41はCCD3の電源を投入し、次のスルー画面用の露光設定を行ない、露光を開始し、その後、圧縮動作が終了すると、露光が終了しているCCD3からスルー画面用の画像データを取り込み、YUV変換を行ない、スルー画面を表示する。
それに対して、従来の方法では図6に示したように、圧縮動作の前までは同じ動作であるが、圧縮動作と次のスルー画面の露光動作は同時に行わず、圧縮後にCCD3の電源をオンにし、露光設定し、その後でスルー画面の露光動作を行なう。
こうして、この実施例では、従来の方法よりもスルー画面を早く表示することが可能になるので、撮影間隔の短縮につながる。
この実施例では、初期スケールファクタで圧縮後、目標データ量と比べながらそのデータ量になるまで同じ静止画の画像データに対して連続して複数回(以下の例では、予備圧縮を複数回と本圧縮1回)圧縮動作を繰り返す固定長化圧縮を行なうような場合、最後の圧縮動作と並行させてスルー画面表示のための露光動作を行なう。固定長化圧縮を行なう場合は同じ画像データに対し繰り返し圧縮するために圧縮動作に要する時間が一定でなく、そのため、圧縮動作の全期間とスルー画面表示のための露光動作を並行して行なうと並行処理の時間が長くなる可能性があり、消費電力が大きくなる。そこで、最終的なスケールファクタが決定した最後の圧縮動作のときだけ並行して露光動作を行なうことにより、圧縮動作と露光動作を並行処理する時間を短くして消費電力を抑えつつスルー画面表示までの時間を短縮しようというわけである。
図5はこの実施例を示すディジタルカメラの動作タイミングチャートである。以下、この動作タイミングチャートに従って実施例2の動作を説明する。
まず、この動作タイミングチャートのスタートの部分だが、ここではLCDモニタ12にスルー画面が表示されている。詳細には、最初、スルー画面表示のための露光設定を行なう。例えばCCD3に取り込む光量を、露光時間を設定することにより設定するのであるが、そのため、このディジタルカメラでは、周囲の明るさを示す複数の値のそれぞれに対応付けて適切な光量を設定したテーブルを持つとともに、周囲の明るさを検出しており、そのテーブルを用いて検出した明るさから適切な光量を決定し、その光量から露光時間を求めるのである。
次に、CCD3への露光を行なう。CCD3にチャージされた電荷をすべて放出した後、求められた露光時間だけ被写体からの光をCCD3にチャージさせるのである。
この後は、CCD3が、TG54の制御で垂直同期信号VDに同期して、垂直方向に間引いた1画面分のスルー画像の読み取りを開始し、1画面分を読み取ったところでCCD2信号処理ブロック44がYUVデータに変換し、変倍処理ブロック48がTV信号表示ブロック49に対応した大きさにデータを変倍し、TV信号表示ブロック49を経由してLCDモニタ12にスルー画面を表示する。
このような露光からスルー画面表示までの動作を垂直同期信号VDに同期して繰り返し行なっているわけであるが、図4に示したように、次の露光が始まるのはCCD3からの読み取りが終わってYUVデータ変換が始まるときである。
その後、レリーズシャッタボタンSW1が押されると、測距ユニット71およびフォーカス光学系12などによるオートフォーカス動作の後、CPUブロック41はCCD3から静止画RAWデータを取り込む。なお、静止画像(静止画)の場合はスルー画像に比べCCD3からのデータ量が多いので、2フィールドまたは3フィールドに分けてRAWデータをCCD3からCCD1信号処理ブロック43へ取り込み、SDRAM9へ転送する。スルー表示はオフにする。
その後、CPUブロック41は省電力のためにCCD3の電源を遮断(オフ)する。そして、SDRAM9のRAWデータをCCD2信号処理ブロック44に渡してYUVデータに変換し、さらに、変倍処理ブロック48により確認画面表示用の画像データを作成し、LCDモニタ12に表示する。そして、サムネイル作成などのため、JPEGコーデックブロック47において画像データ(YUVデータ)の圧縮処理に入る。
その圧縮処理では、圧縮された画像データを固定長にするため、まず、スケールファクタを変えながら予備圧縮を行ない、それぞれの圧縮後のデータ長を調べ、圧縮された画像データが規定内に入るスケールファクタを探す。そして、そのようなスケールファクタが見つかったならば、そのスケールファクタで画像データの本圧縮に入る。
本圧縮動作の始まりと同時にCCD3の電源も投入(オン)し、並行してスルー画面用の露光設定を行ない、露光を開始する。そして、圧縮動作の終了とともにスルー画面用のYUV変換を行ない、スルー画面を表示する。
こうして、この実施例によっても従来技術よりスルー画面を早く表示することが可能になるので、撮影間隔の短縮につながる上、予備圧縮の間はCCD3の電源を遮断しているので省電力にもつながる。
この実施例では、圧縮動作とスルー画面表示のための露光を並行して行なうか否かを省電力や並行動作の必要性なども考慮して決める。なお、この実施例では、請求項6記載の電圧検出手段がCPUブロック41および図示していないA/D変換器などにより実現される。そのA/D変換器は入力端子がこのディジタルカメラの電池の出力ラインに接続され、出力端子が制御部4のシステムバス40に接続され、アナログの出力電圧値をディジタル値に変換し、そのディジタル値をCPUブロック41に与えるのである。
また、節電モードや連写モードの設定はキーユニット(SW1〜SW13)を用いて利用者により行なわれる。設定内容は内蔵メモリ11に保持され、CPUブロック41により読み出される。設定内容の確認および変更はLCDモニタ12またはサブLCD20に現在の状態を表示することにより実現する。
図7に、この実施例の動作フローを示す。以下、図7に従って、この動作フローを説明する。
まず、制御部4は当該ディジタルカメラが節電モードになっているか否かを判定し(S1)、節電モードでなければ(S1でNO)、圧縮前画像データが規定値Aより大きいか否かを判定する(S2)。そして、規定値Aより大きくなければ(S2でNO)、当該ディジタルカメラの電池の出力電圧が規定値Bより低い(小さい)か否かを判定する(S3)。
こうして、出力電圧が規定値Bより低くないと判定されたならば(S3でNO)、連写モードか否かを判定し(S4)、連写モードでもないとき(S4でNO)、圧縮動作と並行してスルー画面表示のための露光設定を行ない、露光動作も行なう(S5)。
それに対して、節電モードの場合(S1でYES)、圧縮前画像データが規定値Aより大きい場合(S2でYES)、出力電圧が規定値Bより低い場合(S3でYES)、および連写モードの場合(S4でYES)は、圧縮動作と並行してスルー画面表示のための露光設定および露光動作を行なわない。
なお、この判定は例えば圧縮動作の直前に行なわれるものとし、圧縮動作と並行して露光動作も行なうのであれば、図4または図5に示したように行なう。並行に動作させない場合は図6に示した通りである。
また、圧縮前画像データが大きい場合に並行動作させないのは、並行動作させるとその並行動作時間が長くなって電力消費が大きくなるからであり、電池の出力電圧が低い場合も省電力を優先させねばならない状況にあるから並行動作させないのである。連写モードについては、そのモードでは消費電力が大きくなるので並行動作させないということもあるが、主たる理由は連写モードの場合、連写速度を上げるためにスルー画像を表示しないことが多いからである。
このように、この実施例によれば、省電力なども考慮しつつ撮影間隔の短縮化を図ることができる。
なお、図7に示した動作フローでは、節電モードでなく(S1でNO)、圧縮前画像データが規定値Aより大きくなく(S2でNO)、電池の出力電圧が規定値Bより低くなく(S3でNO)、且つ連写モードでない場合(S4でNO)のみ、圧縮動作と並行してスルー画面表示のための露光動作を行なっているが、少なくとも、節電モードでないか(S1でNO)、圧縮前画像データが規定値Aより大きくないか(S2でNO)、電池の出力電圧が規定値Bより低くないか(S3でNO)、または連写モードでない場合(S4でNO)に、圧縮動作と並行してスルー画面表示のための露光動作を行なうようにする構成も可能である。
また、前記各実施例では、取り込まれたスルー画像をLCDモニタ12に表示したが、ビデオ増幅器14、ビデオジャック15、TV信号表示ブロック49などから成る画面信号出力手段によりスルー画像を表示させるためのスルー画面信号を出力し、外部のモニタに表示する構成の場合にも以上説明した圧縮動作と露光動作の並行動作を適用できる。
本発明の一実施形態を示すディジタルカメラの上面外観図および正面外観図。 本発明の一実施形態を示すディジタルカメラの裏面外観図。 本発明の一実施形態を示すディジタルカメラの構成ブロック図。 本発明の第1の実施例を示すディジタルカメラの動作タイミングチャート。 本発明の第2の実施例を示すディジタルカメラの動作タイミングチャート。 従来技術の一例を示すディジタルカメラの動作タイミングチャート。 本発明の第3の実施例を示すディジタルカメラの動作フロー図。
符号の説明
1 鏡胴ユニット、2 モータドライバ、3 CCD、4 制御部、5 ROM、6 RAM、8 F/E−IC、9 SDRAM、11 内臓メモリ、12 LCDモニタ、13 LCDドライバ、14 ビデオ増幅器、15 ビデオジャック、41 CPUブロック、43 CCD1信号処理ブロック、44 CCD2信号処理ブロック、47 JPEGコーデックブロック、48 変倍処理ブロック、49 TV信号表示ブロック

Claims (6)

  1. 露光動作により撮影対象の光学像を取り込む撮像手段と、取り込まれた光学像についてスルー画面表示を行なう表示手段または前記スルー画面表示を行なうためのスルー画面信号を出力する画面信号出力手段と、前記光学像から得られる静止画像の画像データを圧縮する画像圧縮手段とを備えた撮像装置において、前記画像圧縮手段による静止画像の圧縮動作と前記撮像手段による次のスルー画面の露光動作とを並行して行なう構成にしたことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置において、同じ静止画像の画像データに対して連続して複数回圧縮動作を行なう場合は、最後の圧縮動作と次の露光動作とを並行して行なう構成にしたことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の撮像装置において、消費電力を抑える設定がなされているか否かを判定し、その設定がなされていないときのみ前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なう構成にしたことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3記載の撮像装置において、圧縮対象の画像データのデータ量に従って、前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なうか否かを選択する構成にしたことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置において、連写モードが設定されているか否かを判定し、連写モードが設定されていないときのみ前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行なう構成にしたことを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置において、電池の出力電圧を検出する電圧検出手段を備え、その電圧検出手段により検出された出力電圧に基づいて、前記圧縮動作と前記露光動作とを並行して行うか否かを選択する構成にしたことを特徴とする撮像装置。
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