JP2005159498A - 無線中継システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な制御で最小のルート数となるようにPHS子機間通信による中継通信のルートを設定できる無線中継システムにおける無線中継システムを提供する。
【解決手段】 PHSモジュール111を有する端末機器11、関門局13及び各中継PHS12は、関門局13への中継通信のルート情報を含む上位方向テーブルと、端末機器11への中継通信のルート情報を含む下位方向テーブルとを記憶しており、各機器間でそれぞれ上位方向テーブル又は下位方向テーブルを互いに送信し、テーブルを受信した各機器は、自己の同一方向のテーブルと比較し、目標とする機器に対し少ないルート数であって自己を含まないルート情報を採用して自己のテーブルのルート情報を更新する自動ルーティング設定を行う無線中継システムにおける中継ルート設定方法及び無線中継システムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PHS(Personal Handyphone System)子機間通信による中継通信で遠隔監視対象機器となる端末機器を管理する無線中継システムに係り、特に簡易な制御で最小のルート数となるようにPHS子機間通信による中継通信のルートを設定する無線中継システムに関する。
遠隔監視対象である端末機器の状態、状況及び動作等を管理する従来の方法としては、作業員が端末機器の設置場所まで出向いて、当該端末機器から管理に必要な情報を取得するものがあるが、作業員の労力が多大となるという難点があった。
また、従来の方法としては他に、端末機器毎に有線ケーブルを接続して、当該有線ケーブルを介して制御装置から制御情報を送信し、結果として管理に必要な情報を取得するものがあるが、情報の送受信の度に端末機器側において通信制御操作が必要となるため、広い範囲の端末機器を管理する場合は、非効率的であるという難点があった。
尚、遠隔監視を目的とした端末機器を対象としたものではないが、コードレス電話機等の移動局を広い範囲に管理し、無線通信中継を可能とするシステムとして、平成7年10月20日公開の特開平7−273711号「無線中継システム」(出願人:株式会社日立国際電気、発明者:山口英人他)が提案されている。
上記システムは、複数の無線中継装置が複数の階層に分かれてツリー状に無線回線で接続され、最上段の階層に関門局が設置され、各無線中継装置には自己のIDコード及び上位及び下位に接続された無線中継装置のIDコードが予め記憶されているものである。
このシステムにおいて、いずれかの無線中継装置が移動局(コードレス電話機)からの発呼信号を受信すると、当該無線中継装置は、予め記憶された上位の無線中継装置に自己のIDコードを含めて発呼中継信号を発信し、関門局に至るまで発呼中継信号を同様の方法で中継して送信する。
発呼中継信号を受信した関門局は、着呼呼出信号を下位の無線中継装置に送信し、着呼呼出信号に応答した移動局があると、当該移動局のエリアをカバーする無線中継装置は、予め記憶された上位の無線中継装置に自己のIDコードを含めて着呼応答中継信号を発信し、関門局に至るまで着呼応答中継信号を同様の方法で中継して送信する。
発呼応答中継信号を受信した関門局は、発呼中継信号及び発呼応答中継信号を発信した無線中継装置に通話路設定信号を送信して、無線通話を開始させるものである。
特開平7−273711号公報(第2−4頁、第1図)
しかしながら、上記公報記載のシステムは、上位方向又は下位方向への無線中継通信を行うために、各無線中継装置に予め上位及び下位に接続された他の無線中継装置のIDコードを記憶させておき、当該IDコードに基づいて固定されたルートで無線中継通信を行うものであり、関門局へのルート上にある無線中継装置のいずれかが故障すると、無線中継通信が行えなくなる場合があるという問題点があった。
また、上記システムにおいて、各無線中継装置は、設置環境等により、必ずしも関門局へのルート数が最小となるように設置又は接続されているとは限らない。このような場合、ルート数が最小となる通信ルートに変更する際には、人手によって当該ルートを設定し直して、再設定されたルートにしたがって無線中継装置を改めて接続し、さらに接続先のIDコードを書き直す作業が必要となり、ルート変更に係る労力が多大となるという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、簡易な制御で最小のルート数となるようにPHS子機間通信による中継通信のルートを設定できる無線中継システムにおける中継ルート設定方法及び無線中継システムを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、PHS子機間通信機能を用いて複数のPHS局がデータの中継を行う無線中継システムにおいて、各PHS局は、特定通信方向の目標とするPHS局への中継ルートの情報を格納する特定通信方向テーブルと、特定通信方向とは反対通信方向の目標とするPHS局への中継ルートの情報を格納する反対通信方向テーブルとを有し、複数のPHS局の内、任意PHS局は、特定通信方向のコードを発信し、当該発信に対して他のPHS局から応答があると、他のPHS局に自己の保有する反対通信方向テーブルを送信し、自己の保持する特定通信方向テーブルと他のPHS局から受信した特定通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行い、他のPHS局は、任意のPHS局からの発信に対して応答し、任意PHS局に自己の保有する特定通信方向テーブルを送信し、自己の保持する反対通信方向テーブルと任意のPHS局から受信した反対通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行うものである。
本発明によれば、PHS子機間通信機能を用いて複数のPHS局がデータの中継を行う無線中継システムにおいて、各PHS局は、特定通信方向の目標とするPHS局への中継ルートの情報を格納する特定通信方向テーブルと、特定通信方向とは反対通信方向の目標とするPHS局への中継ルートの情報を格納する反対通信方向テーブルとを有し、複数のPHS局の内、任意PHS局は、特定通信方向のコードを発信し、当該発信に対して他のPHS局から応答があると、他のPHS局に自己の保有する反対通信方向テーブルを送信し、自己の保持する特定通信方向テーブルと他のPHS局から受信した特定通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行い、他のPHS局は、任意のPHS局からの発信に対して応答し、任意PHS局に自己の保有する特定通信方向テーブルを送信し、自己の保持する反対通信方向テーブルと任意のPHS局から受信した反対通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行う無線中継システムとしているので、簡易な制御で最小のルート数となるようにPHS子機間通信による中継通信のルート変更を行うことができる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。
本発明の実施の形態に係る無線中継システム(以下、本システム)は、PHS子機間通信の可能なPHSモジュールを有する端末機器と、所望の通信網に接続可能な関門局と、端末機器と関門局との間のPHSデータ通信の中継を行う複数の中継PHSとを備え、PHSモジュール、関門局及び各中継PHSは、上り通信方向の関門局へのルートの情報を含む上位方向テーブルと、下り通信方向の端末機器へのルートの情報を含む下位方向テーブルとを記憶しており、関門局と各中継PHS間、二つの中継PHS間、各中継PHSと端末機器との間でそれぞれ上位方向テーブル又は下位方向テーブルを互いに送信し、テーブルを受信した各機器は、受信したテーブルにおけるルート情報のルート数が、予め記憶されている同一方向のテーブルのルート情報よりも少なく、且つ受信したテーブルのルート情報に自己が含まれていなければ、受信したテーブルのルート情報を採用してテーブルのルート情報を更新する自動ルーティング設定を行い、各機器間で上記テーブルにしたがってデータ通信をPHS子機間通信で行うものであり、これにより簡易な制御で最小のルート数を設定してデータ伝送を効率よく行うことができる。
尚、請求項における任意PHS局、他のPHS局は図の端末機器11、中継PHS12及び関門局13に相当し、特定通信方向テーブル又は反対通信方向テーブルは、上り方向テーブル又は下り方向テーブルにそれぞれ相当する。
本システムの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本システムの構成ブロック図である。
本システムは、端末機器11と、中継PHS12と、関門局13とを備えている。また、端末機器11には、PHSモジュール111が備えられている。
また、端末機器11のPHSモジュール111、中継PHS12及び関門局13は、PHS子機間通信機能を有し、双方向でPHS子機間通信によるデータ通信を行う。また、関門局13は、所望の通信網と接続可能であり、当該通信網を介してサーバ等の遠隔監視制御装置(図示せず)に接続可能である。
次に、本システムの各部の構成について説明する。
端末機器11は、遠隔監視対象の機器である。端末機器11は、中継PHS12及び関門局13を介して所望の通信網に接続可能となっており、当該通信網との接続後、サーバ等の遠隔監視制御装置との間で管理情報データのやりとりを行う。ここで管理情報データとしては、端末機器11の動作状況等が挙げられる。
PHSモジュール111は、端末機器11の入出力制御手段との間で通信データの受け渡しを行うものである。PHSモジュール111と、後述する中継PHS12及び関門局13には、PHSの内線番号である子機間番号が割り振られており、当該子機間番号を用いて双方向のPHS子機間通信によるデータ通信によって、端末機器11、中継PHS12及び関門局13との間の無線通信が実現される。
また、PHSモジュール111は、関門局13へのルートの情報を含んだテーブルを記憶しており、当該テーブルに基づいて、無線通信先の中継PHS12又は関門局13を特定して管理情報を無線送信すると共に、関門局13又は中継PHS12から無線送信される、サーバ等からの通信データを受信して、端末機器11に出力する。
PHSモジュール111で記憶されるテーブルの内容については、後述する。
また、PHSモジュール111と、後述する中継PHS112及び関門局113は、PHS子機間通信によって互いにテーブルを送信し、受信したテーブルの内容に基づいて、データの送受信を最小のルート数で行うよう、テーブルを更新する自動ルーティング設定を行う。自動ルーティング設定の詳細は、後述する。
PHSモジュール111は、具体的には、PHS子機間通信の制御を行うPHS通信手段、上記アプリケーション機能、サーバ接続機能及び保守機能等を実現してIPパケット通信を制御するIP通信手段、テーブルを記憶する記憶手段、自動ルーティング設定を行うルーティング処理手段とを備えた構成となっている。
本システムにおいて、PHSモジュール111は、例えば、シリアル接続、LAN接続又はソケット接続等によって、端末機器11へ接続するようにしてもよい。また、PHSモジュール111のサーバ等との接続方法としては、例えば、PPP接続又は無手順接続が挙げられる。
図1において、端末機器11は1つしか示されていないが、複数あってもよい。
中継PHS12は、端末機器11のPHSモジュール111と関門局13との間で、PHS子機間通信による無線中継通信を行うものである。
中継PHS12は、関門局13及び端末機器11へのルートの情報を含んだテーブルを記憶しており、当該テーブルに基づいて、無線通信先の中継PHS12、関門局13又は端末機器11を特定し、管理情報及びサーバ等からの通信データを無線送信する。
中継PHS12で記憶されるテーブルの内容については、後述する。
中継PHS12は、具体的には、PHS子機間通信の制御を行うPHS通信手段、テーブルを記憶する記憶手段、後述する自動ルーティング設定を行うルーティング処理手段とを備えた構成となっている。ルーティング処理手段は、CPU等の制御部により、自動ルーティング設定処理等を行うプログラム制御で実現することができる。
図1において、中継PHS12は1つしか示されていないが、実際には複数の中継PHS12が備えられている。また、本システムは具体的には、中継PHS12にはPHS子機を利用し、当該子機は利用者と共に移動可能な状態にあることを想定している。
関門局13は、所望の通信網に有線接続されており、端末機器11又は中継PHS12との間では、双方向のPHS子機間通信によるデータ通信を行い、サーバ等の遠隔監視対象装置との間では当該通信網を介して有線によるデータ通信を行うものである。
すなわち関門局13は、所望の通信網を介してサーバ等の遠隔監視制御装置からの通信データを無線信号として端末機器11又は中継PHS12に無線送信し、端末機器11又は中継PHS12からの無線信号の通信データを電気信号として上記通信網に送信する。
関門局13は、端末機器11へのルートの情報を含んだテーブルを記憶しており、当該テーブルに基づいて、無線通信先の中継PHS12又は端末機器11を特定し、上記通信網からの通信データを無線送信する。
関門局13で記憶されるテーブルの内容については、後述する。
関門局13は、具体的には、PHS子機間通信の制御を行うPHS通信手段、公衆網による有線通信の制御を行う有線通信手段、テーブルを記憶する記憶手段、自動ルーティング設定を行うルーティング処理手段とを備えた構成となっている。ルーティング処理手段は、CPU等の制御部により、自動ルーティング設定処理等を行うプログラム制御で実現することができる。
図1において、関門局13は1つしか示されていないが、複数備えられている。また、具体的には、関門局13は、中継PHS12に対してはPHS子機間通信を行うPHS子機の役割を果たし、サーバ等の遠隔監視制御装置に対しては所望の通信網による通信を行う。
上述したように、本システムでは、PHSモジュール111、中継PHS12及び関門局13には、通信方向別にテーブルが記憶されている。以下、関門局13へ到達するまでのルートの情報を含んだテーブルを上位方向テーブル、端末機器11へ到達するまでのルートの情報を含んだテーブルを下位方向テーブルとして説明する。
また、本システムでは、管理情報データ及びサーバ等からの通信データの無線通信を「管理情報通信」として、自動ルーティング設定と区別する。
ここで端末機器11、中継PHS12及び関門局13で記憶される上位方向テーブル及び下位方向テーブルの構成について、図6を用いて説明する。図6は、本システムで用いられる、上位方向テーブル及び下位方向テーブルの構成図である。尚、図6は、中継PHS12で記憶される上位方向テーブル及び下位方向テーブルについて示したものである。
中継PHS12で記憶される上位方向テーブルには、図6(a)示すように、自己を含んだ関門局13へのルート情報が格納される。ルート情報は、関門局13毎に上位方向テーブルに格納される。
各ルート情報には、通信対象の関門局13へのルート上にある機器の子機間番号が含まれている。例えば1段目におけるルート情報「上位ルート1」は、子機間番号が3129である関門局13へのルート情報が格納されており、当該ルート情報として、「関門局」には3129、最上位の中継PHS12である「中継PHS1」には、その子機間番号である5288、2番目の中継PHS12である「中継PHS2」には、自己の子機間番号が格納されている。すなわちこの中継PHS12は、子機間番号5288の中継PHS12を経由して、子機間番号3129の関門局13へ管理情報通信を行うものである。
また、ルート情報「上位ルート2」では、「関門局」に4005、「中継PHS1」に自己の子機間番号が格納され、「中継PHS2」には何も格納されない。この場合、この中継PHS12は、子機間番号4005の関門局13へ直接管理情報通信を行う。
また、図6には図示されていないが、関門局13の上位方向テーブルには、ルート情報として、自己の子機間番号のみが格納される。また、端末機器11の上位方向テーブルには、ルート情報として、関門局13毎に、その関門局13へのルート上にある関門局13、中継PHS12及び自己(端末機器11)の子機間番号が格納される。
また、中継PHS12で記憶される下位方向テーブルには、図6(b)に示すように、自己を含んだ端末機器11へのルート情報が格納されている。ルート情報は、端末機器11毎に下位方向テーブルに格納されている。
各ルート情報には、通信対象の端末機器11へのルート上にある機器の子機間番号が含まれている。例えばルート情報「下位ルート1」は、ある中継PHS(自己の子機間番号)から子機間番号が2170である端末機器11へのルート情報が格納されている。当該ルート情報として、「端末機器」には、2170が、2番目の中継PHS12である「中継PHS1」には、その子機間番号である3452が、最上位の中継PHS12である「中継PHS2」には自己の子機間番号が格納されている。すなわちこの中継PHS12は、子機間番号3452の中継PHS12を経由して、子機間番号2170の関門局13へ管理情報通信を行う。
また、「端末機器」には、子機間番号の他に、当該端末機器に割り振られたIPアドレス(図ではIPアドレス1)が格納される。当該IPアドレスは、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等によって自動的に付与されるものである。また、上記IPアドレスは、サーバ等の遠隔監視制御装置にも通知されており、データのIPパケット通信に用いられる。
本システムでは、下位方向の自動ルーティング設定は、当該IPアドレスに基づいて行われる。
また、ルート情報「下位ルート2」では、「端末機器」に自己の子機間番号及びIPアドレス(図ではIPアドレス2)が格納され、「中継PHS1」には、自己の子機間番号が格納され、「中継PHS2」には何も格納されない。この場合、この中継PHS12は、子機間番号6813の関門局13へ直接管理情報通信を行う。
また、図6には図示されていないが、関門局13の下位方向テーブルには、ルート情報として、端末機器11毎に、その端末機器11へのルート上にある端末機器11の子機間番号及びIPアドレス、中継PHS12及び自己(関門局13)の子機間番号が格納される。また、端末機器11の下位方向テーブルには、ルート情報として、自己の子機間番号及びIPアドレスが格納される。
自動ルーティング設定において通信の確立した機器同士は、上記構成の上位方向テーブル又は下位方向テーブルを互いに送信し、テーブルの更新処理を行う。上位方向テーブル又は下位方向テーブルの送信方法及び更新処理方法の詳細については、後述する。
尚、初期設定時には、関門局13の上位方向テーブルには自己の子機間番号のみのルート情報が、端末機器11の下位方向テーブルには自己の子機間番号及びIPアドレスのみのルート情報が格納され、各中継PHS12の両方向のテーブル、関門局13の下位方向テーブル及び端末機器11の上位方向テーブルにはルート情報は格納されない。関門局13、中継PHS12及び端末機器11は、上記初期設定時の状態から、自動ルーティング設定におけるテーブルの更新処理によって、上記各機器の情報が格納され、ルート情報が形成される。
また、PHS子機間通信における制御シーケンスは、図7に示す通りになる。図7は、PHS子機間通信における制御シーケンスを表した図である。
本システムにおける各機器は、図7に示すように、発信側から着信側へ呼び出しを行うと、着信側において呼び出しに用いられたPHS内線番号の判定を行い、判定結果によって、要求される通信が管理情報通信か自動ルーティング設定を判断する。着信側は、内線番号が自身の子機間番号であれば、管理情報通信と判断し、内線番号が後述する検索コードであれば、自動ルーティング設定と判断し、判断した通信に制御を切り替える。
ここで呼び出しのための信号には、通信目標の端末機器11のIPアドレス又は関門局13の内線番号が含まれる。
通信の制御を切り替えた後、着信側は周波数及び時間的な同期を取るための同期信号を発信側に発信し、発信側も同様の同期信号を着信側に発信する。発信側の同期信号は、着信側のPHS子局間通信の制御部に通知され、同期が取られる。
そして着信側は自己のテーブルを参照して、呼び出し信号に通信目標の端末機器11又は関門局13の情報があるか否かを判断して、含まれている場合には、応答信号を発信側へ送信する。これによって発信側と着信側の通信が確立する。
発信側は、発信側と着信側の間の通信が確立すると、TCH(Traffic Channel:情報チャネル)の割り当て要求を着信側に送信する(図におけるアイドルバースト)。着信側においてTCHの割り当てが行われ、発信側にその旨が送信されると、発信側は、通信処理を開始する。
発信側は、通信処理において、管理情報通信の場合には管理情報又は通信データの送信処理を、自動ルーティング設定の場合にはテーブルの送信処理をTCHを用いて行う。そして送信処理を終えると、発信側は無線チャネル切断の要求を発信して、着信側が応答して無線チャネルの切断を行い、通信を終了する。
次に、本システムにおける管理情報通信の動作について、図1乃至図4を用いて説明する。図2は、本システムにおける管理情報通信の第1のタイミングチャート図であり、図3は、本システムにおける管理情報通信の第2のタイミングチャート図であり、図4は、下り方向の管理情報通信における、PHSモジュール111の動作処理のフローチャート図である。
以下、図2及び図3に示すタイミングチャートでは、サーバ3と端末機器11は、関門局13及び一つの中継PHS12を介して管理情報通信を行うものとして説明する。
始めに、下り方向の管理情報通信の動作について説明する。
管理情報通信の通信手順としては、図2に示すように、所望の通信網と端末機器11との間で通信接続を確立した後、通信データの送信が終了するまで当該通信網と端末機器11の間の通信接続を切断しない手順(以下、第1の手順)と、図3に示すように、ルート上における近接する機器間で通信接続を確立して通信データを全て送信した後、通信接続を切断する動作を、端末機器11に至るまで繰り返す手順(以下、第2の手順)が考えられる。
尚、第2の手順での管理情報通信では、関門局13及び中継PHS12は、有線通信手段又はPHS通信手段を用いて受信したデータを記憶手段に記憶し、さらにPHS通信手段を用いて、中継PHS12又は端末機器11との通信接続が確立した後に当該データを読み出し、無線送信する構成となる。
まず、第1の手順による下り方向の管理情報通信の動作について、図2を用いて説明する。
関門局13は、所望の通信網からの指示により、端末機器11の管理情報を取得するため、端末機器11に対する制御命令等の通信データを端末機器11に送信しようと試みる。
通信データの送信にあたり、関門局3は、指示として、所望の通信網を介して発呼信号を受ける(図2(a))。
発呼信号を受け取った関門局13は、IPアドレスを用いて、自己の下位方向テーブルに端末機器11へのルート情報が格納されているか、すなわち端末機器11への中継ルートが確立されているかを判断する。端末機器11への中継ルートが確立されている場合には、関門局13は、端末機器11への中継送信が可能であるとして、応答信号を所望の通信網へ送信する(図2(b))。
関門局13は、自己の下位方向テーブルにおける、端末機器11へのルート情報を参照し、当該通信ルート上の中継PHS12に対して発呼信号を無線送信する(図2(c))。発呼信号を受け取った中継PHS12も、関門局13の場合と同様の方法で、端末機器11への中継ルートが確立されているかを判断し、確立されていれば応答信号を関門局13へ無線送信する(図2(d))。当該応答信号を受け取ることで、関門局13は、中継PHS12との間での通信接続が確立したことを認識できる。
中継PHS12も、上述した方法で、端末機器11との通信接続を確立する(図2(e)(f))。関門局13と中継PHS12、中継PHS12と端末機器11の通信接続の詳細は、図7に示す制御シーケンスの通りに行われる。
中継PHS12と端末機器11との間で通信接続が確立すると、所望の通信網と端末機器11との間の通信接続が確立され(図2(g))、以後、当該通信網から端末機器11への通信データ送信が可能となる。
端末機器11との接続確立後、所望の通信網から関門局13、中継PHS12を介して端末機器11へデータ送信が行われると(図2(h))、所望の通信網からのデータを受信した端末機器11は、応答信号を当該通信網に対して送信する(図2(i))。図2(h)のデータ送信及び図2(i)の応答信号送信は、公衆網2、関門局13及び中継PHS12を介して行われる。尚、所望の通信網と端末機器11の間でのデータ送信は、IPパケット通信によって行われる。
以後、所望の通信網と端末機器11との間では、全てのデータ送信が完了するまで、図2(i)(j)の処理が繰り返し行われる。
全てのデータ送信が終了し、所望の通信網との通信が切断されると(図2(j))、関門局13はこれを認識し、中継PHS12との通信を切断する(図2(k))。関門局13との通信が切断されたことを認識すると、中継PHS12は、端末機器11との通信を切断する(図2(l))。以上で下り方向の管理情報通信が完了する。
次に、第2の手順による下り方向の管理情報通信の動作について、図3を用いて説明する。
関門局13は、所望の通信網からの指示により、端末機器11の管理情報を取得するため、端末機器11に対する制御命令等の通信データを端末機器11に送信しようと試みる。
通信データの送信にあたり、関門局3は、指示として、所望の通信網を介して発呼信号を受ける(図3(a))。
発呼信号を受け取った関門局13は、第1の手順と同様の方法で、端末機器11への中継ルートが確立されているかを判断し、確立されていれば、応答信号を所望の通信網へ送信する(図3(b))。当該応答信号が送信されることで、関門局13と所望の通信網との間の通信接続が確立され(図3(c))、以後、当該通信網から関門局13への通信データ送信が可能となる。
応答信号の送信後、所望の通信網を介して、関門局13へデータ送信が行われると(図3(d))、データを受信した関門局13は、接続可能の旨の応答信号を当該通信網に対して送信する(図3(e))。
以後、所望の通信網と関門局13との間では、全てのデータ送信が完了するまで、図2(d)(e)の処理が繰り返し行われる。所望の通信網から送信されたデータは、関門局13において記憶手段に記憶される。
全てのデータ送信が終了し、所望の通信網との通信が切断されると(図3(f))、関門局13は、自己の下位方向テーブルにおける、端末機器11へのルート情報を参照し、当該通信ルート上の中継PHS12に対して発呼信号を無線送信する(図3(g))。発呼信号を受け取った中継PHS12も、関門局13の場合と同様の方法で、端末機器11への中継ルートが確立されているかを判断し、確立されていれば応答信号を関門局13へ無線送信する(図3(h))。当該応答信号を受け取ることで、関門局13は、中継PHS12との間での通信接続が確立したことを認識できる(図3(i))。
通信接続の確立後、関門局13は、受信したデータを記憶手段から読み出し、中継PHS12に送信する送信処理を行い、全てのデータ送信が終了すると、通信を切断する(図3(j)〜(l))。関門局13と中継PHS12の間のデータ送信は、PHS子機間通信によって行われる。以後の各機器におけるデータ送信も、PHS子機間通信によって行われる。また、関門局13から送信されたデータは、中継PHS12においてメモリ等に記憶される。
関門局13と中継PHS12の通信接続及びデータ送信の詳細は、図7に示す制御シーケンスの通りに行われる。
関門局13との通信が切断されると、中継PHS12は、自己の下位方向テーブルにおける、端末機器11へのルート情報を参照し、当該通信ルート上の端末機器11に対して発呼信号を無線送信する(図3(m))。以後、中継PHS12は、関門局13と中継PHS12との間と同様の方法で、端末機器11との通信接続を確立し、受信したデータを端末機器11に送信する送信処理を行い、全てのデータ送信が終了すると、通信を切断する(図3(n)〜(r))。尚、端末機器11における無線通信の制御は、実際にはPHSモジュール111によって行われる。また、中継PHS12と端末機器11の通信接続の詳細は、図7に示す制御シーケンスの通りに行われる。以上で下り方向の管理情報通信が完了する。
ここで、下り方向の管理情報通信における、PHSモジュール111の動作について、図4を用いて説明する。
PHSモジュール111は、動作を開始すると、所望の通信網からのデータの受信を待機する状態となる(S11)。そしてPHSモジュール111は、中継PHS12からの発呼信号を受信したか否かを確認する(S12)。
処理S12において、発呼信号を受信しなければ(S12のNoの場合)、次にPHSモジュール111は、自己の保守機能を実行するための保守モードに入っているか否かを確認し(S14)、保守モードである場合には(S14のYesの場合)、初期設定等の保守機能処理を実行する(S15)。処理S14において、保守モードでない場合には(S14のNoの場合)、再び処理S12に戻り、発呼信号を受信したか否かを確認する。
処理S12において、発呼信号を受信したことを確認すると(S12のYesの場合)、PHSモジュール111は、端末機器11までの中継ルートが確立しているかを判断し、確立していれば中継PHS12に応答信号を送信し、通信接続処理を行う(S13)。
処理S13において、下り方向の端末管理に関する通信が第1の手順で行われる場合には、PHSモジュール111は所望の通信網と、第2の手順で行われる場合には、PHSモジュール111は中継PHS12とデータ送受信を可能とする接続処理を行う。
上記接続処理を行った後、PHSモジュール111は定期的に、接続処理が終了したか否かを確認する(S16)。
処理S16において、接続処理が終了していなければ(S16のNoの場合)、次にPHSモジュール111は、規定時間経過してもデータを受信しない状態になると、この状態をタイムアウトとして判断し(S18)、タイムアウトである場合には(S18のYesの場合)、発呼信号に対する切断の応答信号を中継PHS12に送信し、切断処理を行う(S19)。処理S18において、タイムアウトでない場合には(S19のNoの場合)、再び処理S16に戻り、接続処理が終了したか否かを確認する。
処理S16において、接続処理が終了したことを確認すると(S16のYesの場合)、PHSモジュール111は、サーバ3からのデータ送信が完了しているので、アプリケーション機能によって受信したデータの処理を行う(S17)。以上がPHSモジュール111の動作である。
本システムにおける上り方向の管理情報通信の動作についても、上記第1の手順又は第2の手順と同様にして実現することができる。上り方向の通信において、端末機器11、中継PHS12は、記憶されている上位方向テーブルを参照して、関門局13への通信ルートを特定し、端末機器11からの管理情報を中継して送信する。また、第1の手順による上り方向の管理情報通信では、サーバ等の遠隔監視制御装置のIPパケット通信を行うため、端末機器11において当該装置のIPアドレスの情報を予め記憶させておく必要がある。
次に、本システムにおける自動ルーティング設定の動作について説明する。
以下、本システムでは、図5に示すように、1つの端末機器11(図では番号1)、4つの中継PHS12(図では番号2〜5)及び1つの関門局13(図では番号6)が設けられているものとして、自動ルーティング設定の動作を説明する。図5は、本システムにおける関門局13、中継PHS12及び端末機器11の配置例を示した図である。
まず、自動ルーティング設定の概要について説明する。
自動ルーティング設定は、特定通信方向のコード(上位ルート検索コード又は下位ルート検索コード)を発信した任意のPHS局と、当該発信に応答した他のPHS局との間で、他のPHS局から任意PHS局に特定通信方向テーブル(上り方向テーブル又は下り方向テーブル)を、任意PHS局から他のPHS局に特定通信方向とは反対通信方向のテーブル(下り方向テーブル又は上り方向テーブル)を送信する。
任意PHS局は、自己の保持する特定通信方向テーブルと他のPHS局から受信した特定通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行い、他のPHS局は、自己の保持する反対通信方向テーブルと任意のPHS局から受信した反対通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行う。
本システムは、自動ルーティング設定において、具体的には、端末機器11と中継PHS12との間、二つの中継PHS12の間及び中継PHS12と関門局13との間で、検索コードによる通信を確立し、当該通信の確立された二つの機器間において各自で記憶されるテーブルが送信され、ルート数が最小となるようにテーブルの更新処理が行われる。
また、本システムにおいて、自動ルーティング設定は、上述した管理情報通信とは独立して、各機器の初期設定時や通信失敗時に行われたり、或いは定期的に行われる。
自動ルーティング設定における通信の確立には、ルート検索コードが用いられる。ルート検索コードは、自動ルーティング設定において端末機器11、中継PHS12及び関門局13を呼び出すためのPS(Personal Station:子機)内線番号であり、通信方向別に決められている。ルート検索コードは、子機間番号に用いられるものとは異なる番号が用いられる。
例えば、図5において、上位方向のルーティング設定に用いられる上位ルート検索コードは8191であり、これは端末機器11及び中継PHS12から発信される。また、当該上位ルート検索コードには、関門局13及び全ての中継PHS12が着信応答可能となっている。
また、下位方向のルーティング設定に用いられる下位ルート検索コードは0000であり、これは中継PHS12及び関門局13から発信される。また、当該下位ルート検索コードには、全ての中継PHS12及び端末機器11が着信応答可能となっている。
したがって、上位ルート検索コードは、関門局13までのルート設定のために用いられるものであり、下位ルート検索コードは、端末機器11までのルート設定のために用いられるものである。
端末機器11、中継PHS12及び関門局13は、ルート検索コードをPHS子機間通信によって無線発信して、電波の圏内にある機器を検索し、応答のあった機器との間で通信を確立する。自動ルーティング設定では、関門局13と中継PHS12間、二つの中継PHS12間又は中継PHS12と端末機器11間で通信が確立する。
ルート検索コードによって通信が確立すると、通信の確立した機器は、互いに各自で記憶される上位方向テーブル又は下位方向テーブルを送信し、受信した上位方向テーブル又は下位方向テーブルに基づいて、ルート数が最小となるよう、対応する自己のテーブルを更新する。
具体的には、上位ルート検索コードが発信された場合、発信元からは上位方向テーブルが応答先に、応答先からは下位方向テーブルが発信元に送信される。また、下位ルート検索コードが発信された場合、発信元からは下位方向テーブルが応答先に、応答先からは上位方向テーブルが発信元に送信される。
そして発信元及び応答先は、受信したテーブルと、自己に記憶されている同一方向とのテーブルを比較して、受信したテーブルにおける、関門局13又は端末機器11へのルート情報のルート数が、自己のテーブルのルート数よりも少なく、且つ受信したテーブルのルート情報に自己の情報が含まれていなければ、受信したテーブルのルート情報に基づいて、自己のテーブルのルート情報を更新する。
本システムでは、各機器において上述した自動ルーティング設定が上位方向及び下位方向から独立して行われることによって、関門局13から端末機器11までの上下通信方向の無線中継の最短ルートが形成される。
次に、本システムにおける自動ルーティング設定の動作の詳細について、図8乃至図11を用いて説明する。図8は、中継PHS12における下位方向テーブルの第1の更新処理のフローチャート図であり、図9は、中継PHS12における下位方向テーブルの第2の更新処理のフローチャート図である。また、図10は、中継PHS12における上位方向テーブルの第1の更新処理のフローチャート図であり、図11は、中継PHS12における上位方向テーブルの第2の更新処理のフローチャート図である。
上述したように、自動ルーティング設定は、関門局13と中継PHS12との間、二つの中継PHS12の間及び中継PHS12と端末機器11との間において、通信方向別にそれぞれ行われる。ここでは、二つの中継PHS間における自動ルーティング設定の動作の詳細について、通信方向別に説明する。まず、下り方向通信の場合について説明する。
中継PHS12は、図8のフローチャートにしたがって、下位ルート検索コードを発信して、下り方向通信の自動ルーティング設定を行う。図8において、中継PHS12(発信PHS)は、近傍にある他の中継PHS12に対して、下位ルート検索コードを用いて発呼信号を発信する(S21)。当該検索コードを他の中継PHS(応答PHS)が受信すると、それに応答して、下位方向テーブルを発信PHSに送信する。発信PHSは、応答PHSの下位方向テーブルを受信する(S22)。
発信PHSは次に、受信した下位方向テーブルにおける端末機器11までのルート数と、自己の下位方向テーブルの端末機器11までのルート数との大小を比較する(S23)。処理S23にあたり、発信PHSは、端末機器11のIPアドレスを確認することによって、対象となる端末機器11のルート情報か否かを認識して、ルート数の比較を行う。
受信したテーブルにおける端末機器11までのルート数が、自己の下位方向テーブルよりも少ないルート数であれば(S23のYesの場合)、発信PHSはさらに、受信したテーブルの端末機器11までのルート情報に、自己が含まれているか否かを判定する(S24)。
処理S23において、例えば初期設定又はリセット設定時等のように、自己の下位方向テーブルにおいて端末機器11へのルート情報が格納されていない場合にも、発信PHSは、処理S24へ移行する。
処理S24において、自己が含まれていないと判断すれば(S24のNoの場合)、発信PHSは、自己の下位方向テーブルにおける端末機器11までのルート情報を、受信したテーブルのものと入れ替えて更新する(S26)。そして発信PHSは、自己の上位方向テーブルを、応答PHSに送信する(S27)。
処理S26の入れ替えの際に、発信PHSは、入れ替えたルート情報に自己の子機間番号を付与して、新たなルート情報を生成して、下位方向テーブルの更新処理を行う。また、処理S26において、自己の下位方向テーブルにおいて端末機器11へのルート情報が格納されていない場合には、発信PHSは、受信したテーブルのルート情報に自己の子機間番号を付与したものを新たなルート情報として生成し、自己の下位方向テーブルに格納する。
一方、発信PHSからの下位ルート検索コードを着信した応答PHSの自動ルーティング設定時の動作は、図11のフローチャートの通りになる。すなわち、応答PHSは、下位ルート検索コードで着信後(S51)、自己の下位方向テーブルを発信PHSに送信する(S52)。
次に、発信PHSの上位方向テーブルを受信すると(S53)、応答PHSは、受信したテーブルにおける関門局13までのルート数と、自己の上位方向テーブルの関門局13までのルート数との大小を比較する(S54)。処理S54にあたり、発信PHSは、対象の関門局13の子機間番号を確認することによって、関門局13のルート情報か否かを認識して、ルート数の比較を行う。
処理S54において、受信したテーブルのルート数が、自己のテーブルにおけるルート数よりも少ないルート数であれば(S54のYesの場合)、応答PHSはさらに、受信したテーブルの関門局13までのルート情報に、自己が含まれているか否かを判定する(S55)。
処理S54において、例えば初期設定又はリセット設定時等のように、自己の上位方向テーブルにおいて関門局13へのルート情報が格納されていない場合にも、応答PHSは、処理S25へ移行する。
処理S55において、自己が含まれていないと判断すれば(S55のNoの場合)、応答PHSは、自己の上位方向テーブルにおける関門局13までのルート情報を、受信したテーブルのものと入れ替えて更新する(S57)。
処理S57の入れ替えの際に、応答PHSは、入れ替えたルート情報に自己の子機間番号を付与して、新たなルート情報を生成して、上位方向テーブルの更新処理を行う。また、処理S57において、自己の上位方向テーブルにおいて関門局13へのルート情報が格納されていない場合には、応答PHSは、受信したテーブルのルート情報に自己の子機間番号を付与したものを新たなルート情報として生成し、自己の上位方向テーブルに格納する。
処理S54において、受信したテーブルのルート数が、自己のテーブルにおけるルート数よりも大きい場合や(S54のNoの場合)、処理S55において、自己がルートに含まれていると判断した場合(S55のYesの場合)には、応答PHSは、受信した上位方向テーブルを破棄する(S56)。以上が二つの中継PHS12の間における下り方向の自動ルーティング設定の動作である。
また、関門局13と中継PHS12との間における下り方向の自動ルーティング設定では、関門局13は、図7のフローチャートにおける処理S24を除いた処理によって、また中継PHS12は、図11のフローチャートにしたがって自動ルーティング設定を行う。関門局13において処理S24の処理を行わないのは、中継PHS12の下位方向テーブルには、下位ルート検索コードに着信応答する機器に関する情報のみが含まれ、関門局13に関する情報は含まれないからである。
また、中継PHS12と端末機器11との間における下り方向の自動ルーティング設定では、中継PHS12は、図8のフローチャートにしたがって、また端末機器11は、図11のフローチャートにおいて処理S55を除いた処理によって自動ルーティング設定を行う。端末機器11において処理S55の処理を行わないのは、中継PHS12の上位方向テーブルには、上位ルート検索コードに着信応答する機器に関する情報のみが含まれ、端末機器11に関する情報は含まれないからである。
次に、上り方向通信の場合の、二つの中継PHS12間における自動ルーティング設定の動作の詳細について説明する。
中継PHS12は、図10のフローチャートにしたがって、上位ルート検索コードを発信して、上り方向通信による自動ルーティング設定を行う。図10において、中継PHS12(発信PHS)は、近傍にある他の中継PHS12(応答PHS)は、それに応答して発信PHSに上位方向テーブルを送信する。そして、発信PHSは、応答PHSの上位方向テーブルを受信する(S42)。
発信PHSは次に、受信したテーブルにおける関門局13までのルート数と、自己の上位方向テーブルの関門局13までのルート数との大小を比較する(S43)。処理S43にあたり、発信PHSは、関門局13の子機間番号を確認することによって、対象とする関門局13までのルート情報か否かを認識して、ルート数の比較を行う。
受信したテーブルにおける関門局13までのルート数が、自己の上位方向テーブルよりも少ないルート数であれば(S43のYesの場合)、発信PHSはさらに、受信したテーブルの関門局13までのルート情報に、自己が含まれているか否かを判定する(S44)。
処理S43において、例えば初期設定又はリセット設定等のように、自己の上位方向テーブルにおいて関門局13へのルート情報が格納されていない場合にも、発信PHSは、処理S44へ移行する。
処理S44において、自己が含まれていないと判断すれば(S44のNoの場合)、発信PHSは、自己の上位方向テーブルにおける関門局13までのルート情報を、受信したテーブルのものと入れ替えて更新する(S46)。そして発信PHSは、自己の下位方向ルーティングテーブルを、応答PHSに送信する(S47)。
処理S46の入れ替えの際に、発信PHSは、入れ替えたルート情報に自己の子機間番号を付与して、新たなルート情報を生成して、下位方向テーブルの更新処理を行う。また、処理S46において、自己の上位方向テーブルにおいて関門局13へのルート情報が格納されていない場合には、発信PHSは、受信したテーブルのルート情報に自己の子機間番号を付与したものを新たなルート情報として生成し、自己の上位方向テーブルに格納する。
一方、発信PHSからの上位ルート検索コードを着信した応答PHSの自動ルーティング設定の動作は、図9のフローチャートの通りになる。すなわち、応答PHSは、上位ルート検索コードで着信後(S31)、自己の上位方向テーブルを発信PHSに送信する(S32)。
次に、発信PHSの下位方向テーブルを受信すると(S33)、応答PHSは、受信したテーブルにおける端末機器11までのルート数と、自己の下位方向テーブルの端末機器11までのルート数との大小を比較する(S34)。処理S34にあたり、発信PHSは、端末機器11のIPアドレスを確認することによって、対象の端末機器11のルート情報か否かを認識して、ルート数の比較を行う。
処理S34において、受信したテーブルのルート数が、自己のテーブルにおけるルート数よりも少ないルート数であれば(S34のYesの場合)、応答PHSはさらに、受信したテーブルの端末機器11までのルートに、自己が含まれているか否かを判定する(S35)。
処理S34において、例えば初期設定又はリセット設定時等のように、自己の下位方向テーブルにおいて端末機器11へのルート情報が格納されていない場合にも、応答PHSは、処理S35へ移行する。
処理S35において、自己が含まれていないと判断すれば(S35のNoの場合)、応答PHSは、自己の下位方向テーブルにおける端末機器11までのルート情報を、受信したテーブルのものと入れ替えて更新する(S37)。
処理S37の入れ替えの際に、応答PHSは、入れ替えたルート情報に自己の子機間番号を付与して、新たなルート情報を生成して、下位方向テーブルの更新処理を行う。また、処理S37において、自己の下位方向テーブルにおいて端末機器11へのルート情報が格納されていない場合には、応答PHSは、受信したテーブルのルート情報に自己の子機間番号を付与したものを新たなルート情報として生成し、自己の下位方向テーブルに格納する。
処理S34において、受信したテーブルのルート数が、自己のテーブルにおけるルート数よりも大きい場合や(S34のNoの場合)、処理S35において、自己がルートに含まれていると判断した場合(S35のYesの場合)には、応答PHSは、受信した上位方向テーブルを破棄し(S36)、更新処理を終了する。以上が二つの中継PHS12の間における上り方向の自動ルーティング設定の動作である。
また、関門局13と中継PHS12との間における上り方向の自動ルーティング設定では、関門局13は、図9のフローチャートにおける処理S35を除いた処理によって、また中継PHS12は、図10のフローチャートにしたがって自動ルーティング設定を行う。関門局13において処理S35の処理を行わないのは、中継PHS12の下位方向テーブルには、下位ルート検索コードに着信する機器に関する情報のみが含まれ、関門局13に関する情報は含まれないからである。
また、中継PHS12と端末機器11との間における下り方向の自動ルーティング設定では、中継PHS12は、図9のフローチャートにしたがって、また端末機器11は、図10のフローチャートにおいて処理S44を除いた処理によって自動ルーティング設定を行う。端末機器11において処理S44の処理を行わないのは、中継PHS12の上位方向テーブルには、上位ルート検索コードに着信する機器に関する情報のみが含まれ、端末機器11に関する情報は含まれないからである。
本システムにおいて、上述した上り方向と下り方向の自動ルーティング設定は、互いに独立して行われる。すなわち、本システムでは、上り方向と下り方向の自動ルーティング設定は、タイミングを変えて交互に行ってもよく、又は並行して行ってもよい。
ただし、本システムは、共通の検索コードを使用するため、関門局13、中継PHS12及び端末機器11では、無線信号の干渉が発生するおそれがある。このような干渉を防止するため、本システムは、機器毎にスリープ時間の間隔を変え、同一の検索コードの無線信号を同時に受信しないように設定している。
次に、本システムにおける自動ルーティング設定の実施例について、図12及び図13を用いて説明する。図12は、本システムにおける関門局13と端末機器11間の無線中継のルートを示した図であり、図13は、図12のルートが形成されるまでの各機器におけるテーブルの状態を示した図である。テーブルのルート情報は、実際には各機器の子機間番号又はIPアドレスの情報が格納されるが、図13は簡略化のため、上記情報を各機器の番号で表している。
尚、図12で示される各機器は、図5と同一であり、図5に示されたルート検索コードによって着信するものである。
図12において、各機器を結ぶ直線は、自動ルーティング設定で取りうるルートを示している。尚、当該実施例にあたり、本システムは、自動ルーティング設定によって、端末管理通信の最短となるルートとして、関門局”1”−中継PHS”2”−中継PHS”5”−端末機器”6”が設定されるものとして説明する。図12において、太い実線で示されているのが、最短ルートである。
また、各機器における上位方向テーブル及び下位方向テーブルは、初期設定直後の状態であるものとして説明する。すなわち関門局13の上位方向テーブルには自己の子機間番号のみのルート情報が、端末機器11の下位方向テーブルには自己の子機間番号及びIPアドレスのみのルート情報が格納され、各中継PHS12の両方向のテーブルにはルート情報は格納されていないものとする。
図13において、関門局”1”は、下位ルート検索コード”0000”を中継PHS”2”〜”5”に向けて発信し、下り方向の自動ルーティング設定を開始する(下り方向の1回目のルート検索)。当該発信に対して、中継PHSのうち関門局”1”の最も近傍にある中継PHS”2”が着信すると、関門局と中継PHSとの間でのテーブルの更新処理が行われる。
更新処理において、関門局”1”は、図8のフローチャート(処理S24を除く)にしたがって、中継PHS”2”に上位方向テーブルを送信し、中継PHS”2”から下位方向テーブルを受信するが、受信した下位方向テーブルにはルート情報が格納されていないため、更新は行われない。
一方、中継PHS”2”は、図11のフローチャートにしたがって、中継PHS”1”に下位方向テーブルを送信し、関門局”1”から上位方向テーブルを受信して更新するため、中継PHS”2”の各テーブルは、図13(1)[PM2]のようになる。
また、下り方向の自動ルーティング設定とは別に、端末機器”6”は、上位ルート検索コード”8193”を中継PHS”2”〜”5”に向けて発信し、上り方向の自動ルーティング設定を開始する(上り方向の1回目のルート検索)。当該発信に対して、中継PHSのうち端末機器”6”の最も近傍にある中継PHS”5”が着信すると、端末機器と中継PHSとの間でのテーブルの更新処理が行われる。
更新処理において、端末機器”6”は、図10のフローチャート(処理S44を除く)にしたがって、中継PHS”5”に下位方向テーブルを送信し、中継PHS”5”から上位方向テーブルを受信するが、受信した上位方向テーブルにはルート情報が格納されていないため、更新は行われない。
一方、中継PHS”5”は、図9のフローチャートにしたがって、端末機器”6”に上位方向テーブルを送信し、端末機器”6”から下位方向テーブルを受信して更新するため、中継PHS”5”の各方向テーブルは、図13(2)[PM5]のようになる。
次に、中継PHS”2”は、下り方向の自動ルーティング設定として、下りルート検索コード”0000”を、他の中継PHS”3”〜”5”に発信する(下り方向の2回目のルート検索)。当該発信に対して、中継PHSのうち中継PHS”2”の最も近傍にある中継PHS”5”が着信すると、二つの中継PHSとの間でのテーブルの更新処理が行われる。
更新処理において、中継PHS”2”は、図8のフローチャートにしたがって、中継PHS”5”に上位方向テーブルを送信し、中継PHS”5”から下位方向テーブルを受信して更新するため、中継PHS”2”の各方向テーブルは、図13(3)[PM2]のようになる。
一方、中継PHS”5”は、図11のフローチャートにしたがって、中継PHS”2”に下位方向テーブルを送信し、中継PHS”2”から上位方向テーブルを受信し、更新する。更新後の中継PHS”5”の各方向テーブルは、図13(4)[PM5]のようになる。
また、中継PHS”5”は、上り方向の自動ルーティング設定として、上位ルート検索コード”8193”を中継PHS”2”〜”4”に向けて発信する(上り方向の2回目のルート検索)。当該発信に対して、中継PHSのうち端末機器”5”の最も近傍にある中継PHS”2”が着信すると、二つの中継PHSとの間でのテーブルの更新処理が行われる。
更新処理において、中継PHS”5”は、図10のフローチャートにしたがって、中継PHS”2”に下位方向テーブルを送信し、中継PHS”2”から上位方向テーブルを受信して更新するが、これは上述した下り方向の2回目のルート検索に伴う更新処理と同じである。したがって、更新後の中継PHS”5”の各方向テーブルは、図13(4)[PM5]のままとなる。
一方、中継PHS”2”は、図9のフローチャートにしたがって、中継PHS”5”に上位方向テーブルを送信し、中継PHS”5”から下位方向テーブルを受信して更新するが、上述した下り方向の2回目のルート検索に伴う更新処理と同じであるため、更新後の中継PHS”2”の各方向テーブルは、図13(3)[PM2]のままとなる。
次に、中継PHS”5”は、下り方向の自動ルーティング設定として、下りルート検索コード”0000”を、端末機器”6”に発信する(下り方向の3回目のルート検索)。当該発信に対して、近傍にある端末機器”6”が着信すると、端末機器と中継PHSとの間でのテーブルの更新処理が行われる。
更新処理において、中継PHS”5”は、図8のフローチャートにしたがって、端末機器”6”に上位方向テーブルを送信し、端末機器”6”から下位方向テーブルを受信し、更新するため、更新後の中継PHS”5”の各方向テーブルは、図13(4)[PM5]のままとなる。
一方、端末機器”6”は、図11のフローチャート(処理S55を除く)にしたがって、中継PHS”5”に下位方向テーブルを送信し、中継PHS”5”から上位方向テーブルを受信し、更新するため、中継PHS”6”の各方向テーブルは、図13(6)[PM6]のようになる。
よって端末機器”6”の上位方向テーブルに関門局”1”までのルート情報が生成されたため、下位方向の自動ルーティング設定は完了する。
また、中継PHS”2”は、上り方向の自動ルーティング設定として、上位ルート検索コード”8193”を関門局”1”に向けて発信する(上り方向の3回目のルート検索)。当該発信に対して、関門局”1”が着信すると、関門局と中継PHSとの間でのテーブルの更新処理が行われる。
更新処理において、中継PHS”2”は、図10のフローチャートにしたがって、関門局”1”に下位方向テーブルを送信し、関門局”1”から上位方向テーブルを受信し、更新するため、更新後の中継PHS”2”の各方向テーブルは、図13(3)[PM2]のままとなる。
一方、関門局”1”は、図9のフローチャート(処理S35を除く)にしたがって、中継PHS”2”に上位方向テーブルを送信し、中継PHS”2”から下位方向テーブルを受信して更新する。したがって、関門局”1”の各方向テーブルは、図13(6)[PM1]のようになる。
よって端末機器”6”の上位方向テーブルに関門局”1”までのルート情報が生成されたため、上り方向の自動ルーティング設定は完了する。
以上説明したように、端末機器”6”は、端末機器”6”から中継PHS”5”、中継PHS”2”から中継PHS”5”及び中継PHS”5”から端末機器”6”への3回のルート検索(自動ルーティング設定)によって、関門局13への上位方向テーブルが生成される。
一方、関門局”1”は、関門局”1”から中継PHS”2”、中継PHS”5”から中継PHS”2”及び中継PHS”2”から関門局”1”への3回のルート検索(自動ルーティング設定)によって、端末機器”6”への下位方向テーブルが生成される。
本システムにおいて、自動ルーティング設定された各機器でデータ通信を行っている際に、データの伝送が中断してしまう等の通信エラーが発生する場合には、設定されたルートが適正でなくなったと考えられるので、このときは通信ルートを初期状態に戻すリセット設定を行うようにすればよい。
この場合、関門局13の上位方向テーブルと、端末機器11の下位方向テーブルに各々の番号をセットし、他のテーブルは空白にセットした状態とする。
上述したように、本システムによれば、PHSモジュール、関門局及び各中継PHSに、上り通信方向の関門局へのルートの情報を含む上位方向テーブルと、下り通信方向の端末機器へのルートの情報を含む下位方向テーブルとを記憶させ、関門局と各中継PHS間、二つの中継PHS間、各中継PHSと端末機器との間でそれぞれ上位方向テーブル又は下位方向テーブルを互いに送信し、テーブルを受信した各機器は、受信したテーブルにおけるルート情報のルート数が、予め記憶されている同一方向のテーブルのルート情報よりも少なく、且つ受信したテーブルのルート情報に自己が含まれていなければ、受信したテーブルのルート情報を採用してテーブルのルート情報を更新する自動ルーティング設定を行い、各機器間で上記テーブルにしたがってデータ通信をPHS子機間通信で行うものであり、簡易な制御で最小のルート数を設定してデータ伝送を効率よく行うことができる効果がある。
本発明は、PHS子機間通信による中継通信で端末機器を管理する無線中継システムにおいて、簡易な制御で最小のルート数となるようにPHS子機間通信による中継通信のルートを設定することができる。
本発明の実施の形態に係る無線中継システムの構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る無線中継システムにおける管理情報通信の第1のタイミングチャート図である。 本発明の実施の形態に係る無線中継システムにおける管理情報通信の第2のタイミングチャート図である。 下り方向の管理情報通信における、PHSモジュール111の動作処理のフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る無線中継システムにおける関門局13、中継PHS12及び端末機器11の配置例を示した図である。 本発明の実施の形態に係る無線中継システムで用いられる、上位方向テーブル及び下位方向テーブルの構成図である。 PHS子機間通信における制御シーケンスを表した図である。 中継PHS12における下位方向テーブルの第1の更新処理のフローチャート図である。 中継PHS12における下位方向テーブルの第2の更新処理のフローチャート図である。 中継PHS12における上位方向テーブルの第1の更新処理のフローチャート図である。 中継PHS12における上位方向テーブルの第2の更新処理のフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る無線中継システムにおける関門局13と端末機器11間の無線中継のルートを示した図である。 図12のルート形成までの各機器におけるテーブルの状態を示した図である。
符号の説明
11…端末機器、 12…中継PHS、 13…関門局、 111…PHSモジュール

Claims (1)

  1. PHS子機間通信機能を用いて複数のPHS局がデータの中継を行う無線中継システムにおいて、
    前記各PHS局は、特定通信方向の目標とするPHS局への中継ルートの情報を格納する特定通信方向テーブルと、前記特定通信方向とは反対通信方向の目標とするPHS局への中継ルートの情報を格納する反対通信方向テーブルとを有し、
    前記複数のPHS局の内、任意PHS局は、特定通信方向のコードを発信し、当該発信に対して他のPHS局から応答があると、前記他のPHS局に自己の保有する反対通信方向テーブルを送信し、自己の保持する特定通信方向テーブルと前記他のPHS局から受信した特定通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行い、
    前記他のPHS局は、前記任意のPHS局からの発信に対して応答し、前記任意PHS局に自己の保有する特定通信方向テーブルを送信し、自己の保持する反対通信方向テーブルと前記任意のPHS局から受信した反対通信方向テーブルとを比較し、目標とするPHS局に対して短いルートであって自己のPHS局を含まないルートを採用する更新処理を行うことを特徴とする無線中継システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007318736A (ja) * 2006-04-18 2007-12-06 Mitsubishi Electric Information Technology Centre Europa Bv 通信ネットワークのノードのリストを確定する方法及び装置、メッセージを転送する装置、コンピュータプログラム並びに信号

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