JP2005158191A - 光記録媒体の製造方法および光記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フォトリソグラフィーを使わない簡単なプロセスで凹凸パターンを形成することのできるオーサリング用光記録媒体を提供する。
【解決手段】 光記録媒体の製造方法において、支持基板上に第1の誘電体層、光吸収層、第2の誘電体層を順次積層する工程、レーザー光を照射し情報を記録する工程、溶液エッチングにより第2の誘電体層の未記録部分を除去し凸状に加工する工程を少なくとも含むことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザー光によって情報を記録再生する光記録媒体及びその製造方法に関し、詳しくは、凹凸によって情報を記録する記録媒体の製造方法、媒体構成に関する。
ROMディスクは、凹凸のレリーフパターンによって情報を記録するものであり、原盤作成、スタンパ作成、レプリケーションといった複雑な工程を経て製造される。原盤は、レーザービームや電子線照射によるフォトレジスト露光、レジスト現像によるパターン形成、レジストをマスクとした基板エッチングの手順で作成する。スタンパは、原盤に対するニッケル(Ni)メッキ、Ni剥離の手順で作成する。レプリケーション工程では、スタンパを型として、樹脂材料に所定の凹凸パターンを転写する。
この製造工程では、記録条件、圧縮効率、コーディング、オーサリング等の確認・調整のため、試し記録が必要である。この試し記録のために、全工程を経てROMディスクを製造することはコスト面で限界がある。
一方、相変化材料や有機色素を記録層とした記録型媒体が試し記録用媒体(以下、オーサリング用媒体)として使われており、例えば、特開平11−328738号公報(特許文献1)、特開2001−126255号公報(特許文献2)にはオーサリング用の追記型記録媒体が開示されている。しかし、これらの記録媒体ではその製造に面倒なフォトリングラフィー法が採用されており、コスト高になるのが避けられない。
また、オーサリング用媒体として用いられてきた相変化材料や有機色素による記録型媒体は、記録の形態がROMディスクとは大きく大きく異なる。このため、ROMディスク特有の記録特性(例えば、凹凸高さの信号品質への影響や、凹凸による回折成分の信号への影響等)は把握できない。この状況から、フォトリソグラフィーを使わない簡便な方法で凹凸パターンが形成できるオーサリング用媒体が必要である。
特開平11−328738号公報 特開2001−126255号公報
本発明の目的は、フォトリソグラフィーを使わない簡単なプロセスで凹凸パターンを形成することを意図したオーサリング用光記録媒体の製造方法を提供することである。本発明の他の目的は凹凸高さの信号品質への影響など、ROMディスク特有の記録特性の把握を意図した光記録媒体を提供することである。また、本発明の他の目的は、簡単なプロセスでROMディスクを製造する方法を提供することである。
本発明者は、オーサリング用光記録媒体の製造方法について種々研究検討を行なってきたが、支持基板上に第1の誘電体層、光吸収層、第2の誘電体層をこの順で積層し、これにレーザー光を照射して光吸収層を発熱させ、この熱で第2の誘電体層を高密度化(結晶化も含む)させ、未記録部(非晶質相)をエッチングにより溶解除去すれば、第2の誘電体層を凸状に加工できることを見出した。本発明はこれに基づいてなされたものであり、本発明の課題は下記(1)〜(8)によって達成される。
(1)光記録媒体の製造方法において、支持基板上に第1の誘電体層、光吸収層、第2の誘電体層を順次積層する工程、レーザー光を照射し情報を記録する工程、溶液エッチングにより第2の誘電体層の未記録部分を除去し凸状に加工する工程を少なくとも含むことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
(2)記録情報に応じてレーザーパワーレベルを2水準で変調し、パルス幅、パルス照射のタイミングを記録情報に応じて変調することを特徴とする前記(1)記載の光記録媒体の製造方法。
(3)光吸収層はアンチモンテルル(SbTe)を含有する相変化材料であり、該相変化材料は非晶質相であることを特徴とする前記(1)記載の光記録媒体の製造方法。
(4)第2の誘電体層は酸化シリコン(SiO)を含有する材料であり、かつ製膜後の状態が非晶質相であることを特徴とする前記(1)記載の光記録媒体の製造方法。
(5)溶液エッチングの工程ではフッ化水素酸を含有する水溶液を用いることを特徴する前記(1)記載の光記録媒体の製造方法。
(6)前記(1)記載の製造方法によって得られる光記録媒体であって、該光記録媒体は支持基板、薄膜状の第1の誘電体層、薄膜状の第2の光吸収層、凸状の第2の誘電体の積層構成からなることを特徴とする光記録媒体。
(7)光吸収層表面からの凸状誘電体の高さは50〜150nmの範囲にあることを特徴とする前記(6)記載の光記録媒体。
(8)前記(6)又は(7)記載の光記録媒体を原盤として、該原盤に対してメッキ処理を行いスタンパを作成する工程、該スタンパの凹凸を樹脂に転写する工程を少なくとも含むことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
請求項1の発明によれば、レーザー光を照射し情報を記録し、溶液エッチングにより凸状に加工しているため、フォトリソグラフィーを使用しないで簡単なプロセスで凹凸パターンのオーサリング用記録媒体を形成することができる。
請求項2の発明によれば、レーザーパルスの変調で簡便に情報を記録することができる。
請求項3及び4の発明によれば、光吸収層及び/又は第2の誘電体層を構成する材料を特定したことからレーザーパルスに対応したより望ましい凹凸を形成することができる。
請求項5の発明によれば、エッチング工程でフッ化水素酸を用いていることにより、微細な(高密度)の凹凸のパターンを形成することができる。
請求項6及び7の発明によれば、凹凸高さの信号品質への影響等、従来のオーサリング用媒体では確認できなかった特性が把握できる。
請求項8の発明によれば、請求項6又は7記載の光記録媒体を原版として使用するため、簡単なプロセスでROMディスクを製造することができる。
以下、本発明を図面を参照しながら、さらに詳細に説明する。
図1は請求項1に記載された光記録媒体の製造方法を示すものである。図1(a)は各層の積層工程を説明するための図で、101は支持基板である。支持基板101上に第1の誘電体層102、光吸収層103、第2の誘電体層104を順次積層する。
支持基板101の材料としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリオレフィン、エポキシ、ビニルエステル、紫外線硬化樹脂、ガラス、石英などを用いることができる。支持基板表面にはレーザー光をトラッキングするためのプリグルーブやプリピットを設けてもかまわない。
第1の誘電体層102の材料としては、SiOもしくはSiOとZnS、ZnO、SiN、Al、AlNなど化合物の混合体を用いることができる。このような誘導体材料を用いることによって、光吸収層から支持基板への熱の拡散を抑止する。
光吸収層103の材料としては、アンチモンテルル(SbTe)を含有する相変化記録材料で、AgInSbTe、GeSbTeなどがあげられ、その他に、Si、Ge、GaAs、InP等の半導体材料等を用いることができる。
第2の誘電体層104の材料としては、酸化シリコン(SiO)を含有する材料すなわち、SiOとZnS、ZnO、SiN、Al、AlNなどの化合物の混合体を用いることができる。このような誘導体材料を用いることによって、第2の誘電体層内での熱の拡散を抑止する。
各層はスパッタリング法で成膜する。
図1(b)は情報記録工程を示す。各層積層後、レーザー光を照射し情報を記録する。111はレーザー光の照射方向を示す。記録に用いるレーザー光の波長は300nm〜800nmである。また、対物レンズの開口数は0.6〜2である。記録情報に応じて、レーザーのパワーレベルやパルス幅を変え情報を記録する。支持基板101表面にプリグルーブがある場合には、プッシュプル法やディファレンシャルプッシュプル法によって、グルーブに対してレーザー光をトラッキングする。また、支持基板101表面にプリピットがある場合には、サンプルサーボ法によってレーザー光をピット列に対してトラッキングする。
レーザー光は第2の誘電体層104側から照射する。つまり、支持基板101を介さず膜面に対して直接レーザー光を照射する。112は記録部分を示している。光吸収層103の発熱により、第2の誘電体層104の材料密度、結晶状態、組成などが変化する。この第2の誘電体層104の状態変化で情報を記録する。
図2は情報記録工程におけるレーザー光のパワーレベル変調方法を示している。すなわち、記録情報に応じてパワーレベルを2水準で変え、レーザーパワーレベルをP1>P2の関係に設定し、P1レベルに保持する周期Sや期間T1を記録情報に応じて変えるようにしている。
光吸収層103は第2の誘電体層104に接して積層されており、レーザー光の吸収によって光吸収層103の相変化記録材料が発熱する。相変化記録材料の発熱によって、第2の誘電体層104の密度、結晶状態、組成などが変化する。第2の誘電体層104の材料は、成膜後の状態が非晶質であり、非晶質状態であるため熱伝導度が低く、光吸収層103内での熱拡散(面内での熱の拡がり)が抑制できる。その結果、レーザーパルスに対応した微細な形態変化部分が形成できる。また、第2の誘電体層104の材料は非晶質状態であることから、薄膜中の残留応力が低減できる。急峻な温度変化が起きる記録時においても、クラックなどの欠陥発生が抑制できる。
第2の誘電体層104は、成膜後の材料の結晶状態は非晶質相であり、かつ低密度である。非晶質相と結晶相間での結晶状態の変化、および密度の変化によって情報を記録する。第2の誘電体層104の材料においては、結晶化温度および密度が変化する温度にはしきい値が存在し、ある温度以上に昇温するとこの誘電体材料は結晶化および高密度化する。このため、レーザー光をパルス変調し、急峻な温度変化を引き起こすことによって、パルス幅、照射のタイミングに対応した微細な状態変化部分が形成できる。光吸収層103の材料による温度制御、第2の誘電体層104の材料における温度変化に対応した結晶化によって、微細な領域に情報が記録できる。
図1(c)はエッチング工程を示している。レーザーパルス変調によって第2の誘電体層104に情報を記録した後に、未記録部分を除去し第2の誘電体層104を凸状に加工する。121は凸状の誘電体を示している。第2の誘電体層104の加工は溶液エッチングで行う。エッチング溶液としてはフッ化水素酸を含有する水溶液を用いる。第2の誘電体層104に情報を記録したものをフッ化水素酸溶液に浸漬し第2の誘電体層104の未記録部分を除去する。
このような溶液を使ったエッチングでは、第2の誘電体層104の記録、未記録部分のエッチングレート比(選択比)が大きくできる。また、下地の光吸収層103との選択比も大きくできる。特に、光吸収層103の材料が酸化シリコン(SiO)を含有する材料の場合は、光吸収層103は全くエッチングされない。よって、光記録媒体のような大面積サンプルにおいて、面内均一性良く誘電体層を凸状に加工することができる。以上の選択エッチング方法によって、フォトリソグラフィーを使わない簡単なプロセスで凹凸パターンが形成できる。
請求項6は、上記の製造方法による得られた光記録媒体の構成を示すものである。光記録媒体は支持基板、薄膜状の誘電体層、薄膜状の光吸収層、凸状の誘電体の積層構成である。
支持基板の材料としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリオレフィン、エポキシ、ビニルエステル、紫外線硬化樹脂、ガラス、石英などを用いることができる。支持基板表面にはレーザー光をトラッキングするためのプリグルーブやプリピットを設けてもかまわない。
薄膜状の誘電体層としては、SiOもしくはSiOとZnS、ZnO、SiN、Al、AlNなどの化合物の混合体を用いることができる。膜厚は10nm〜100nm、好ましくは40〜70nmが適当である。
薄膜状の光吸収層は、AgInSbTeやGeSbTeなどの相変化材料や、Si、Ge、GaAs、InP等の半導体材料等である。膜厚は5nm〜50nm、好ましくは10〜30nmが適当である。
凸状の誘電体は、SiOとZnS、ZnO、SiN、Al、AlNなどの化合物の混合体である。この凸状誘電体は、記録情報に応じて位置、長さが変化している。
凸状誘電体の高さについては、再生装置のレーザー光の波長をλとすると、凸状誘電体の高さはλ/4付近に設定する。波長405nmの再生装置の場合には、50〜150nmにする。好ましくは、95〜105nmとしてよりλ/4に近い膜厚にする。λ/4付近に設定することで、凸部による回折が最大になり信号振幅が増加する。
凸状誘電体上には保護層を設けてもかまわない。保護層としては、SiN、SiON、SiO、SiCなどのシリコン化合物、もしくは透過性樹脂を用いることができ、膜厚は100nm〜100μm、好ましくは好ましくは1μm〜10μmが適当である。
図4は、上記の光記録媒体を原盤としたROMディスクの製造方法を示す。
図4(a)は上記の方法で作成した原盤であり、401は支持基板401、第1の誘電体層402、光吸収層403、凸状の誘電体404から構成されている。
図4(b)はスタンパ作成工程を示す。まず、図4(a)に示す原盤に対してメッキ処理を行う。メッキ材料にはNiを用いてNi薄膜411を蒸着法で原盤上に成膜する。その後メッキ処理を施してNiを厚膜化412する。厚膜化後にNi膜を剥離してスタンパ413とする。
図4(c)はレプリケーション工程を示す。樹脂421にスタンパの凹凸を転写し、ROMディスクの樹脂基板422を製造する。転写の方法としては、圧縮成形法、射出成形法、2P転写法(光硬化法)などを用いることができる。樹脂材料としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリオレフィン、エポキシ、ビニルエステル、紫外線硬化樹脂などを用いることができる。
このようにして、図4(a)に示す光記録媒体を原盤として、凹凸を形成した樹脂基板422が形成できる。
図4(d)は金属層積層工程を示す。樹脂基板422上に金属層431を積層する。金属層材料としてはAgや、Ag合金を用いる。Ag合金としては、AgとY、Nd、La、Sm、Biの群から選ばれる少なくとも一つの元素を含有する材料を用いる。Ag−Y、Ag−Nd、Ag−La、Ag−Sm、Ag−Biなどの合金材料である。金属層432の膜厚は5〜100nm、好ましくは20〜70nmが適当である。
さらに、金属層431上には保護層を積層してもかまわない。保護層としては、SiN、SiO、SiON、SiCなどのシリコン化合物、もしくは透過性樹脂を用いることができる。以上の方法で、本発明の方法で製造した光記録媒体を原盤としてROMディスクを作成することができる。
図1に示す製造方法によって記録媒体を作成する。図1(a)において、100は各層の積層工程を示す。101は支持基板であり、材質はポリカーボネートである。102は第1の誘電体層であり、材料はZnS−SiOであり、膜厚は50nmである。103は光吸収層であり、材質はAgInSbTeであり、膜厚は20nmである。104は第2の誘電体層であり、材質はZnS−SiOである。第2の誘電体層104の膜厚は100nmであり、λ/4(405nm/4≒100nm)に設定した。各層はスパッタリング法で成膜した。成膜は室温、Ar雰囲気で行った。
図1(b)において、111はレーザー光の照射方向を示す。レーザー光を、第2の誘電体層104側から照射し情報を記録した。記録に用いたレーザー光の波長は405nm、対物レンズの開口数は0.85である。112は第2の誘電体層104であるZnS−SiOの記録部分を示す。記録部分では結晶化および高密度化が起こり、未記録部分は非晶質相の状態である。
図2は記録方法を示すもので、レーザー光のパワーレベル変調方法を示している。パワーレベルは、P1=5mW、P2=0.7mWの2水準で変調した。T1はP1レベルに保持する期間、つまり、パルス幅を示す。Sはパルス照射のタイミング(記録周期)を示す。T1=15nsec、S=57nsecである。これらの条件で周期200nmの単周期信号を記録した。これは、RLL(Run Length Limited)コードの1−7変調の場合、線密度75nm/bitの最短ピット周期に相当する。
図1(c)はエッチング工程を示す。情報記録後に第2の誘電体層104の未記録部分を除去し凸状に加工した。121は凸状の誘電体を示す。誘電体層の除去は、溶液エッチングで行った。エッチング溶液には、フッ化水素酸(HF)と水(HO)の混合液を用いた。フッ化水素酸は50%希釈溶液を用いた。溶液比はHF:HO=1:2である。この溶液に図1(b)に示す記録媒体を10sec浸漬した。エッチング後直ぐに水で洗浄し、乾燥窒素等により乾燥させた。以上の方法で記録媒体を作成した。
実施例1の方法で作成した記録媒体の状態をSEM(走査型電子顕微鏡)で検査した。図3(b)に検査結果をSEM写真で示す。凸状誘電体が形成できていることが分る。図3(a)に示したように、凸状誘電体のトラック方向における周期は200nmであり、設定通りの周期になっている。直径は140nmであり形状のバラツキや、欠落部分は見られなかった。凸状誘電体の高さは100nm(λ/4=405nm/4≒100nm)になっている。また、端部は垂直に近いテーパー角度になっている。
以上のように、本発明による方法を用いることで、線密度75nm/bitの最短周期に対応する凹凸パターンが形成できる。現在、波長405nm、NA0.85の光学ピックアップに対応するROMディスクの実用化が急がれている。このROMディスクの記憶容量は25GBであり、線密度は110nm/bitである。本発明方法では、線密度110nm/bitの約1.5倍(110/75=1.47)の密度で凹凸パターンが形成できる。従って、オーサリング用媒体およびROMディスクの製造原盤としては十分な記録性能を持っている。
記録媒体の製造方法を説明するための図である。 情報記録方法を説明するための図である。 記録媒体構成およびSEM観察結果を示した図である。 ROMディスクの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
100 記録媒体の層構成
101 支持基板
102 第1の誘電体層
103 光吸収層
104 第2の誘電体
110 情報記録工程
111 レーザー光照射方向
112 記録部分
121 凸状の誘電体
411 Ni薄膜
412 厚膜化したNi
413 スタンパ
421 樹脂
422 樹脂基板
431 金属層
P1、P2;レーザーパワーレベル
T1;P1レベルに保持する期間
S;周期

Claims (8)

  1. 光記録媒体の製造方法において、支持基板上に第1の誘電体層、光吸収層、第2の誘電体層を順次積層する工程、レーザー光を照射し情報を記録する工程、溶液エッチングにより第2の誘電体層の未記録部分を除去し凸状に加工する工程を少なくとも含むことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  2. 記録情報に応じてレーザーパワーレベルを2水準で変調し、パルス幅、パルス照射のタイミングを記録情報に応じて変調することを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造方法。
  3. 光吸収層はアンチモンテルル(SbTe)を含有する相変化材料であり、該相変化材料は非晶質相であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造方法。
  4. 第2の誘電体層は酸化シリコン(SiO)を含有する材料であり、かつ製膜後の状態が非晶質相であることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造方法。
  5. 溶液エッチングの工程ではフッ化水素酸を含有する水溶液を用いることを特徴する請求項1記載の光記録媒体の製造方法。
  6. 請求項1記載の製造方法によって得られる光記録媒体であって、該光記録媒体は支持基板、薄膜状の第1の誘電体層、薄膜状の光吸収層、凸状の第2の誘電体の積層構成からなることを特徴とする光記録媒体。
  7. 光吸収層表面からの凸状誘電体の高さは50〜150nmの範囲にあることを特徴とする請求項6記載の光記録媒体。
  8. 請求項6又は7記載の光記録媒体を原盤として、該原盤に対してメッキ処理を行いスタンパを作成する工程、該スタンパの凹凸を樹脂に転写する工程を少なくとも含むことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
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