JP2005157028A - プラント運転訓練用シミュレータ及びプログラム - Google Patents

プラント運転訓練用シミュレータ及びプログラム Download PDF

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敬三 青山
Hiroichi Otsuka
博一 大塚
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Abstract

【課題】 既設のプラント監視制御装置及びプラント運転訓練用シミュレータに大きな変更を加えることなく、プラント監視制御装置からのデータをリアルタイムにプラント運転訓練用シミュレータに取り込むことにより、取り込んだデータに基づいて運転訓練やプラントの未来値予測を実行できるプラント運転訓練用シミュレータを提供する。
【解決手段】 図1に示すプラント運転訓練用シミュレータにおいて、シミュレータサーバ1には、各通信手段4、5を介して、シミュレータ用監視制御用計算機2とプラント監視制御装置3とが接続されている。シミュレータサーバ1は、プラント監視制御装置3より受信したデータからプラントデータを生成、記憶あるいは変換するプラントデータ生成部10と、このプラントデータからシミュレーション情報を生成し、これをシミュレータ用監視制御用計算機2との間で送受信するシミュレーション情報生成部20とから構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラントの運転訓練やプラントの構成機器および制御系統の学習や設計、解析に用いられるシミュレーションシステムを実現するプラント運転訓練用シミュレータおよびプログラムに関する。
近代以降の目覚しい技術及び経済の発展により、電力や化学など様々な技術分野において、発電所等の大規模な各種プラントが普及し、特に近年では、コンピュータ等の電子技術を応用して効率良くプラントを監視制御する技術も一般化した。
例えば、発電所等におけるプラント監視制御装置は、プラントと制御装置と監視制御用計算機から構成されており、図10はこのようなプラント監視制御装置の構成を示した図である。この例では、制御装置32から得られたプラント33の入出力点の情報が、プラント通信手段34を介して監視制御用計算機31に取り込まれ、プラント33の監視制御が行われる。
また、上記のようなプラント監視制御装置においては、コンピュータの支援で事象を模擬させ、各種装置における運転要員を現実の危険なしに習熟させる技術として、シミュレータの技術も確立してきている。例えば、図11の構成図に例示するように、プラント運転訓練用シミュレータは、シミュレータサーバ40と、シミュレータ用監視制御用計算機46とを備える。この例では、シミュレータサーバ40は、図10のプラント監視制御装置におけるプラント33と制御装置32の挙動を模擬演算するもので、具体的には、図10のプラント監視制御装置が対象としたようなプラント33を構成する各機器の特性をパラメータとしてパラメータ記憶部45に保存すると共に、シミュレータの初期状態を初期値記憶部44に保存し、これら保存された情報に基いてプラント模擬手段43がプラント33の入出力点を模擬する。
さらに、これにより得られた制御装置模擬手段42が、この入出力点情報を取り入れて制御装置32の動きを模擬し、さらにシミュレータ情報入出力手段41を通して、その結果である情報がシミュレータ用監視制御用計算機46に取り込まれる、という一連の動きによって、プラント監視制御装置と同様な監視制御がシミュレート可能となっている。
従来、上記のようなプラント監視制御装置とプラント運転訓練用シミュレータは、それぞれ異なる装置として動作していたが、近年、プラント監視制御装置とプラント運転訓練用シミュレータの両方の機能を複合化し、プラント運転訓練用シミュレータがプラント監視制御装置のプラントデータを、利用する装置が提案されている。すなわち、プラント運転シミュレータがプラント監視制御装置のプラントデータを周期的に受信し、このプラントデータに基づいて初期値を計算する装置(例えば、特許文献1参照)や、未来値を予測する装置(例えば、特許文献2参照)である。
特開平10−274920号公報 特開平11−212947号公報
しかしながら、すでに構築済みの実際のプラント監視制御装置とプラント運転訓練用シミュレータにおいては、プラント監視制御装置におけるプラント監視制御用計算機31の入出力点情報と、プラント運転訓練用シミュレータにおいてプラントを模擬するために必要な初期値記憶部44およびパラメータ記憶部45の保有する情報との間で、多くのデータ項目において形式や意味の違いなどの不一致が存在していた。
このため、実際にプラント監視制御装置のデータを使用してプラント運転訓練用シミュレータでシミュレーションするためには、シミュレータを動作させるために不足しているデータの調査が必要であったり、同等のデータであっても単位の換算が必要であるなど、シミュレーションに際して多くの時間を費やすこととなっていた。そのため、プラント運転訓練用シミュレータにおいて、プラント監視制御装置の結果を即座にシミュレーションすることは事実上困難であった。
本発明の目的は、既設のプラント監視制御装置及びプラント運転訓練用シミュレータに大きな変更を加えることなく、プラント監視制御装置からのデータをリアルタイムにプラント運転訓練用シミュレータに取り込むことにより、取り込んだデータに基づいて運転訓練やプラントの未来値予測を実行できるプラント運転訓練用シミュレータを得ることにある。
上記の目的を達成するため、請求項1記載のプラント運転訓練用シミュレータは、プラントを監視制御するための計算機を備えたプラント監視制御装置から送られてくるデータに基づいてプラントの動作を模擬するシミュレータサーバと、該シミュレータサーバのデータを受信するシミュレータ用監視制御用計算機とを備えたプラント運転訓練用シミュレータにおいて、前記シミュレータサーバは、前記プラント監視制御装置から前記プラントに関するデータを受信、記憶あるいは変換を行うプラントデータ生成部と、前記プラントデータ生成部によって生成されたプラントデータを受信し、該プラントデータからプラントの動作を模擬し、その模擬データを前記シミュレータ用監視制御用計算機へ送信するシミュレーション情報生成部とを備え、前記プラントデータ生成部は、前記プラント監視制御装置からの入力データを記憶するプラント情報記憶部と、前記プラント監視制御装置からの入力データを周期的に前記プラント情報記憶部に保存するプラント情報入力手段と、前記プラント情報記憶部のデータに基づいてシミュレータ用の初期値記憶部を作成する初期値データ作成手段と、前記プラント情報記憶部のデータに基づいてシミュレータ用のパラメータ記憶部を作成するパラメータデータ作成手段と、プラント情報記憶部のデータを変換してプラント運転訓練用シミュレータの伝送データを作成する伝送データ変換手段を備えたことを特徴とする。
以上のような請求項1記載の発明によれば、プラント監視制御装置の入力データが、伝送データ変換手段によって、シミュレータ用の伝送データに変換することができるため、シミュレータ用監視制御用計算機を使用してプラント監視制御装置の状態値を確認することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記シミュレータサーバは、シミュレータの入出力データを切り替える出力切替手段を備えたことを特徴とする。
以上のような請求項2記載の発明によれば、シミュレータ用監視制御用計算機に送信する情報を切替できるため、プラント監視制御装置の値を確認とプラント運転訓練を同一計算機で監視することができるようになる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記出力切替手段の切替状態を伝送データに付加することを特徴とする。
以上のような請求項3記載の発明によれば、制御装置模擬手段からの伝送データと伝送データ変換手段からの伝送データの選択状態を伝送データに付加するため、シミュレータ用監視制御用計算機にてどちらの伝送データを表示しているかを判別することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載のいずれか1項に記載の発明において、前記初期値データ作成手段が、初期値データ変換テーブルに基づいて初期値データを作成し、該データを前記初期値データ記憶部に送信することを特徴とする。
以上のような請求項4記載の発明によれば、初期値データ変換テーブルを元に初期値記憶部が作成されるため、プログラムをコンパイルしなくても上記変換テーブルを変更するだけで容易に初期値記憶部の作成内容を変更することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記パラメータデータ作成手段が、パラメータデータ変換テーブルに基づいてパラメータデータを変換し、該データを前記パラメータ記憶部に送信することを特徴とする。
以上のような請求項5記載の発明によれば、パラメータデータ変換テーブルに基づいてパラメータ記憶部が作成されるため、プログラムをコンパイルしなくても上記変換テーブルを変更するだけで容易にパラメータ記憶部の作成内容を変更することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、前記伝送データ変換手段が、伝送データ変換テーブルに基づいて伝送データを作成することを特徴とする。
以上のような請求項6記載の発明によれば、伝送データ変換テーブルを元に伝送データが作成されるため、プログラムをコンパイルしなくても上記変換テーブルを変更するだけで容易に伝送データの作成内容を変更できる。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記パラメータデータ作成手段は、前記前記プラント情報記憶部の時系列データを一定時間取得し、時系列でのデータに基づいてパラメータを作成することを特徴とする。
以上のような請求項7記載の発明によれば、パラメータデータ作成手段は、時系列のデータに基づいてパラメータ記憶部を作成するため、より実際のプラントに近いパラメータを使用してシミュレーションすることが可能となる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7記載のプラント運転訓練用シミュレータをコンピュータによって制御可能なプログラムとして捉えたものであって、コンピュータを制御することによって、通信により与えられるオンラインデータに基づいて、対象とするプラントの動作をシミュレートするためのプラント運転訓練用シミュレータ用プログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、請求項1乃至7のプラント運転訓練用シミュレータのうちいずれか1つを実現させることを特徴とする。
以上のような請求項8記載の発明によれば、コンピュータにおいてこのプログラムを実行したりインストールすることにより、本発明の実施が容易となる。
以上のように、本発明によれば、既設のプラント監視制御装置及びプラント運転訓練用シミュレータに大きな変更を加えることなく、プラント監視制御装置からのデータをリアルタイムにプラント運転訓練用シミュレータに取り込むことにより、取り込んだデータに基づいて運転訓練やプラントの未来値予測を実行することができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照して具体的に説明する。なお、各実施形態は、必要な周辺装置を備えたコンピュータを、プログラムで制御することにより実現できるが、この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能である。また、本発明は、装置、方法、プログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体など、複数のカテゴリとしても把握可能である。
このように本発明の実現態様は各種考えられるため、以下では、本発明及び各実施形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いて説明する。なお、以下の実施形態において、その実施形態以前に説明した構成要素と同一又は共通の構成要素に関する説明は、適宜省略する場合がある。
以下、本発明に関するプラント運転訓練用シミュレータ(以下「本システム」ともいう)の実施形態を図1〜図9を参照して具体的に説明する。
〔1.構成〕
〔1−1.全体構成〕
図1は、本実施形態にかかるプラント運転訓練用シミュレータの全体構成を示す機能ブロック図である。この図に示すように、本実施形態は、プラント監視制御装置とプラント運転訓練用シミュレータの両方の機能を複合化した構成によるものであり、シミュレータサーバ1には、各々通信手段であるシミュレータ通信手段4と、プラント通信手段5とを介して、シミュレータ用監視制御用計算機2とプラント監視制御装置3とが接続されている。すなわち、シミュレータサーバ1は、プラント監視制御装置3のプラントデータを受信し、これを利用して後述する各手段によってプラント監視制御装置3の監視対象とするプラントの挙動を模擬演算し、このデータをシミュレータ用監視制御用計算機2との間で送受信するものであり、本システムは、このシミュレータサーバ1における処理に特徴を有するものである。
このシミュレータサーバ1は、大別して、プラント監視制御装置3より受信したデータからプラントデータを生成、記憶あるいは変換するプラントデータ生成部10と、このプラントデータからシミュレーション情報を生成し、これをシミュレータ用監視制御用計算機2との間で送受信するシミュレーション情報生成部20とから構成される。
ここで、シミュレーション情報生成部20は、出力切替手段25を除いて、図11で示す従来の装置と同様の構成を有するものである。このシミュレーション情報生成部20のうち従来技術と異なる出力切替手段25は、制御装置模擬手段24と後述するプラントデータ生成部10の伝送データ変換手段15から送信される伝送データとを任意に切り替え、いずれか一方のみの伝送データをシミュレータ情報入出力手段26に送信する手段である。なお、その他の構成については、上記従来技術と同様であるので、上記従来技術の欄における説明あるいは図1に記載した内容を以ってその説明を省略する。
一方、プラントデータ生成部10は、まず、プラント監視制御装置3の監視対象としてのプラントのデータを受信し記憶する手段として、プラント情報入力手段11と、プラント情報記憶部12とを備える。このプラント情報入力手段11は、プラント監視制御装置3における監視対象であるプラントのデータの内容を周期的に読み込む機能を備え、この読込んだデータは、プラント情報記憶部12に保存される。そして、このプラント情報入力手段11としては、通信手段によるものに限らず記憶媒体から入力する手段としても構成することができる。
また、プラントデータ生成部10は、このプラント情報記憶部12に格納されたデータ内容を読み出す手段として、初期値データ作成手段13と、パラメータデータ作成手段14と、伝送データ変換手段15とを備える。
この初期値データ作成手段13は、プラント情報記憶部12に格納されたデータを周期的に読み込み、初期値データ変換テーブル16に基づいてデータを変換し、シミュレーション情報生成部20の初期値記憶部21に書き込む手段である。また、パラメータデータ作成手段14は、プラント情報記憶部12のデータを周期的に読み込み、パラメータデータ変換テーブル17に基づいてデータを変換し、シミュレーション情報生成部20のパラメータ記憶部22に書き込む手段である。さらに、伝送データ変換手段15は、プラント情報記憶部12のデータを周期的に読み込み、伝送データ変換テーブル18に基づいてデータを変換して伝送データを作成し、シミュレーション情報生成部20の出力切替手段25に送信する機能を有する。
〔1−2.テーブル内のデータ構成〕
ここで、上述したプラントデータ生成部10におけるプラント情報記憶部12に格納されたデータと、初期値データ変換テーブル16、パラメータデータ変換テーブル17および伝送データ変換テーブル18のデータ例について説明する。
図2は、プラント情報記憶部12の保存内容の一例を示す図である。このプラント情報記憶部12は、同図に示すように、プラント監視制御装置3から送信される入力点の項目に関して、時系列に変化する変数値と時系列に変化しない入力点固有の情報とを格納している。なお、変数値については一定期間のデータも保存するものである。
次に、上記各テーブル16、17および18のデータを例示する。まず、図3は、初期値データ変換テーブル16のデータの一例である。同図に示すように、初期値データ変換テーブル16には、初期値記憶部21に保存する変数名称の項目に関して、初期値を計算するための数式が記載されている。なお、数式に使用できるのは算術計算式やプラント情報記憶部12に保存されているパラメータID(以下、「PID」という)が含まれる。
図4は、パラメータデータ変換テーブル17のデータの一例である。同図に示すように、パラメータデータ変換テーブル17には、パラメータ記憶部22に保存する変数名称の項目に関して、パラメータを計算するための数式が記載されている。なお、この数式に使用できるのは算術計算式やプラント情報記憶部12に保存されているPID、あるいは時系列データを取得計算するための関数が含まれる。さらに、図5は、伝送データ変換テーブル18のデータの一例である。同図に示すように、この伝送データ変換テーブル18は、伝送するデータの項目に関して、伝送するデータの条件とその条件の項目のアドレスが記載されている。
〔2.作用〕
次に、本実施形態に係る本システムの作用について、特にプラントデータ生成部10の作用を中心に、図面を参照して説明する。
〔2−1.システム全体の作用〕
まず、本システムの全体における作用について説明する。すなわち、プラント監視制御装置3における監視対象であるプラントのデータがプラント通信手段5を介して、シミュレータサーバ1へ伝送され、この伝送されたデータ内容をプラント情報入力手段11において周期的に読み込み、プラント情報記憶部12に保存する。
次に、このプラント情報記憶部12に格納された上記データ内容を、初期値データ変換テーブル16、パラメータデータ作成手段14あるいは伝送データ変換手段15が各々周期的に読込み、それぞれ初期値データ変換テーブル16、パラメータデータ変換テーブル17および伝送データ変換テーブル18に基づいて、初期値データ、パラメータデータおよび伝送データに変換する。
そして、初期値データ作成手段13からは、上記初期値データが初期値記憶部21に伝送され初期値記憶部21において保存され、パラメータデータ作成手段14からは、パラメータデータがパラメータ記憶部22に伝送され記憶部22において保存される。一方、伝送データ変換手段15からは、伝送データが出力切替手段25に伝送される。
この伝送される初期値およびパラメータデータは、それぞれプラント模擬手段23に送られ、このプラント模擬手段23においてそれらのデータに基づいてプラントの入出力点に関する模擬情報が生成される。さらに、この模擬されたデータが制御装置模擬手段24に送られ、この制御装置模擬手段24において上記入出力点情報を取り入れて制御装置が模擬される。
そして、出力切替手段25において、これらの制御装置模擬手段24と後述するプラントデータ生成部10の伝送データ変換手段15から送信される伝送データとを任意に切り替え、いずれか一方のみの伝送データをシミュレータ情報入出力手段26に送信する。
これにより、出力切替手段25からシミュレータ通信手段4を介してシミュレータ情報入出力手段26へシミュレータデータが送られ、さらにシミュレータ情報入出力手段26からシミュレータ用監視制御用計算機2へ伝送されることにより、プラントのシミュレートが可能となる。
以上は、本システムの概略的な作用であるが、本システムは、上述の通り、プラントデータ生成部10の初期値データ作成手段13、パラメータデータ作成手段14あるいは伝送データ変換手段15の処理に特徴を有するものであり、特に、これらの作成手段が初期値データ変換テーブル16、パラメータデータ変換テーブル17および伝送データ変換テーブル18を参照してデータを変換する点に特徴を有するものである。そこで、以下では、これらの作成手段13、14および15の具体的な作用について説明する。
〔2−2.初期値データの作成〕
初期値データ作成手段13の作用について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。すなわち、初期値データの作成が開始すると(START)、初期値データ作成手段13は、まず初期値データ変換テーブル16からデータを1行分読み込む(ステップ601)。次に、読み込んだ初期値データ変換テーブル16に記載されているPIDをキーにしてプラント情報記憶部12から状態値を取得する(ステップ602)。この取得した状態値を使用して初期値データ変換テーブル16に記載されている算術式を計算し、初期値記憶部21の変数値に代入する(ステップ603)。
以上のステップを初期値データ変換テーブル16のすべての計算が終了するまで繰り返し(ステップ604のNO)、テーブル16のすべての計算が完了した場合には(ステップ604のYES)、その変数値を初期値記憶部21に保存する(ステップ605)。初期値データ作成手段13では、上記のような作業全体を所定の周期ごとに繰り返し実施する。周期的に初期値データを作成、更新することでプラント監視制御装置3の処理を即座にプラント運転訓練用シミュレータで引き継ぎ続行することができる。
〔2−3.パラメータデータの作成〕
次に、パラメータデータ作成手段14の作用について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。すなわち、パラメータデータの作成が開始すると(START)、パラメータデータ作成手段14は、まずパラメータデータ変換テーブル17からデータを1行分読み込む(ステップ701)。次に、この読み込んだパラメータデータ変換テーブル17に記載されている数式が算術計算式か、あるいは時系列データの計算関数かを判別し(ステップ701)、算術計算式であれば(YES)、ステップ703を実行し、時系列データの計算関数であれば(NO)、ステップ705を実行する。
このステップ703では、読み込んだテーブルに記載されているPIDをキーにプラント情報記憶部12から状態値を取得し、さらに、取得した状態値を使用してテーブルに記載されている算術式を計算する(ステップ704)。一方、ステップ705では、パラメータデータ変換テーブル17に記載されているPIDをキーにプラント情報記憶部12から一定期間分の状態値を取得し、さらに、取得した一定期間分のデータを引数として時系列データの関数を実行しパラメータ値を求める(ステップ706)。なお、一定期間分のデータからパラメータ値を求める関数としては、最小二乗法がある。
そして、パラメータデータ変換テーブル17のすべての計算が終了するまでステップ701〜706を繰り返す(ステップ707)。テーブルにおけるすべてのデータの計算が完了した場合には(ステップ707のYES)、上記の処理の結果得られたパラメータをパラメータ記憶部22に保存する(ステップ708)。パラメータデータ作成手段14では、以上のような処理を周期に合わせて繰り返し実施する。周期的にパラメータ記憶部22を更新することで、プラント監視制御装置3の最新の特性値を利用したシミュレーションが即座に可能となる。
〔2−4.伝送データの変換〕
次に、伝送データ変換手段15の作用について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。まず、伝送データの処理が開始すると(START)、まずシミュレータの運転状況などの情報から伝送データのヘッダを作成する(ステップ801)。次に伝送データ変換テーブル18からデータを1行読み込み(ステップ802)、この読み込んだ伝送データ変換テーブル18に記載されているPIDをプラント情報記憶部12から検索し、種別欄の項目の値を取得する(ステップ803)。
次に、この取得した値と伝送データ変換テーブル18に記載されているアドレスを元に伝送データのアドレスに値を書き込む(ステップ804)。そして、伝送データ変換テーブル18のすべての行の計算終了するまでステップ801〜804の処理を繰り返す(ステップ805)。伝送データ変換テーブル18のすべての行の計算が完了した場合には(YES)、伝送データを出力切替手段25に送信する(ステップ806)。伝送データ変換手段15では、上記の処理を周期に合わせて繰り返し実施する。周期的に伝送データを更新することで、シミュレータ用監視制御用計算機2にて現在値をトレンドさせながらプラント監視制御装置3を監視できる。
ここで、図9は、伝送データ変換手段15にて作成される伝送データ内容の一例であり、シミュレータの運転状況などの情報から構成されるヘッダ部と、プラント情報記憶部12から作成される入力点情報を備えている。なお、ヘッダ部の切替情報のエリアは、伝送データ変換手段15による作成時点では空のデータであり、出力切替手段25によって切替状態が付加されるものである。
〔3.効果〕
上記のように作用する本実施形態のシステムは具体的に次のような効果を奏する。すなわち、プラント監視制御装置からの入力データが周期的にプラント情報記憶部12に保存されるため、シミュレータ実行時における結果と、実際のプラントのデータを容易に比較することが可能となる。また、プラント監視制御装置からのプラントデータを元に初期値記憶部21が作成されるため、プラント監視制御装置のある状態を元にプラント運転訓練用シミュレータでシミュレーションすることができる。さらに、プラント監視制御装置3からのプラントデータを元にパラメータ記憶部22が作成されるため、ある状態のプラントの特性値を使用してプラント運転訓練用シミュレータでシミュレーションすることができる。
また、プラント監視制御装置3の入力データが、伝送データ変換手段15によって、シミュレータ用の伝送データに変換することができるため、シミュレータ用監視制御用計算機2を使用してプラント監視制御装置3の状態値を確認することができる。また、出力切替手段25によって、シミュレータ用監視制御用計算機2に送信する情報を切替えることができるため、プラント監視制御装置3の値を確認とプラント運転訓練を同一計算機で監視することができるようになる。
さらに、初期値データ変換テーブル16を元に初期値記憶部21が作成されるため、プログラムをコンパイルしなくても上記変換テーブルを変更するだけで容易に初期値記憶部21の作成内容を変更することができる。同様に、パラメータデータ変換テーブル17に基づいてパラメータ記憶部22が作成されるため、プログラムをコンパイルしなくても上記変換テーブルを変更するだけで容易にパラメータ記憶部の作成内容を変更することができる。また、伝送データ変換テーブル18を元に伝送データが作成されるため、プログラムをコンパイルしなくても上記変換テーブル18を変更するだけで容易に伝送データの作成内容を変更できる。
また、パラメータデータ作成手段14は、時系列のデータに基づいてパラメータ記憶部22を作成するため、より実際のプラントに近いパラメータを使用してシミュレーションすることが可能となる。
そして、制御装置模擬手段24からの伝送データと伝送データ変換手段15からの伝送データの選択状態を伝送データに付加するため、シミュレータ用監視制御用計算機2にてどちらの伝送データを表示しているかを判別することができる。
また、初期値記憶部21は、周期的に更新されるため、プラント監視制御装置3の続きを即座にプラント運転訓練用シミュレータで実行可能となる。同様に、パラメータ記憶部22は、周期的に更新されるため、プラント監視制御装置3の最新の特性値を使用して即座にプラント運転訓練用シミュレータで実行可能となる。さらに、伝送データが伝送データ変換手段を介して周期的に更新されるため、シミュレータ用監視制御用計算機2にて現在値をトレンドさせながらプラント監視制御装置3の監視が可能となる。
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も含むものである。例えば、図1のシステム構成、図2、図4、図6に示した制御装置の構成、図3、図5、図7に示した名称/アドレステーブルのデータ構造は例示に過ぎず、具体的には適宜変更実施可能である。
また、入出力装置としては、ウェブアクセス用のパソコンやPDA等の通信端末装置も利用可能である。また、上記各実施形態では、データ名称を用いた通信としては制御装置と入出力装置の間の通信を例示したが、データ名称の送受信による通信は、例えば制御装置間のデータ送受信にも適用可能である。
本発明の実施形態に係る全体構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係るプラント情報記憶部におけるデータ内容の一例を示す図。 本発明の実施形態に係る初期値記憶部変換テーブルにおけるデータ内容の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るパラメータ記憶部変換テーブルにおけるデータ内容の一例を示す図。 本発明の実施形態に係る伝送データ変換テーブルにおけるデータ内容の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るデータ作成の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るデータ作成の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るデータ作成の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る伝送データ送信内容の一例を示す図。 従来のプラント監視制御装置の構成を示すブロック図。 従来のプラント運転訓練用シミュレータの構成を示すブロック図。
符号の説明
1、40…シミュレータサーバ
2、46…シミュレータ用監視制御用計算機
3…プラント監視制御装置
4…シミュレータ通信手段
5、34…プラント通信手段
10…プラントデータ生成部
11…プラント情報入力手段
12…プラント情報記憶部
13…初期値データ作成手段
14…パラメータデータ作成手段
15…伝送データ変換手段
16…初期値データ変換テーブル
17…パラメータデータ変換テーブル
18…伝送データ変換テーブル
20…シミュレーション情報生成部
21、44…初期値記憶部
22、45…パラメータ記憶部
23、43…プラント模擬手段
24、42…制御装置模擬手段
25…出力切替手段
26、41…シミュレータ情報入出力手段
31…プラント監視制御用計算機
32…制御装置
33…プラント

Claims (8)

  1. プラントを監視制御するための計算機を備えたプラント監視制御装置から送られてくるデータに基づいてプラントの動作を模擬するシミュレータサーバと、該シミュレータサーバのデータを受信するシミュレータ用監視制御用計算機とを備えたプラント運転訓練用シミュレータにおいて、
    前記シミュレータサーバは、前記プラント監視制御装置から前記プラントに関するデータを受信、記憶あるいは変換を行うプラントデータ生成部と、前記プラントデータ生成部によって生成されたプラントデータを受信し、該プラントデータからプラントの動作を模擬し、その模擬データを前記シミュレータ用監視制御用計算機へ送信するシミュレーション情報生成部とを備え、
    前記プラントデータ生成部は、前記プラント監視制御装置からの入力データを記憶するプラント情報記憶部と、前記プラント監視制御装置からの入力データを周期的に前記プラント情報記憶部に保存するプラント情報入力手段と、前記プラント情報記憶部のデータに基づいてシミュレータ用の初期値記憶部を作成する初期値データ作成手段と、前記プラント情報記憶部のデータに基づいてシミュレータ用のパラメータ記憶部を作成するパラメータデータ作成手段と、プラント情報記憶部のデータを変換してプラント運転訓練用シミュレータの伝送データを作成する伝送データ変換手段を備えたことを特徴とするプラント運転訓練用シミュレータ。
  2. 前記シミュレータサーバは、シミュレータの入出力データを切り替える出力切替手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のプラント運転訓練用シミュレータ。
  3. 前記出力切替手段の切替状態を伝送データに付加することを特徴とする請求項2記載のプラント運転訓練用シミュレータ。
  4. 前記初期値データ作成手段は、初期値データ変換テーブルに基づいて初期値データを作成し、該データを前記初期値データ記憶部に送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラント運転訓練用シミュレータ。
  5. 前記パラメータデータ作成手段は、パラメータデータ変換テーブルに基づいてパラメータデータを変換し、該データを前記パラメータ記憶部に送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラント運転訓練用シミュレータ。
  6. 前記伝送データ変換手段は、伝送データ変換テーブルに基づいて伝送データを作成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラント運転訓練用シミュレータ。
  7. 前記パラメータデータ作成手段は、前記前記プラント情報記憶部の時系列データを一定時間取得し、時系列でのデータに基づいてパラメータを作成することを特徴とする請求項5記載のプラント運転訓練用シミュレータ。
  8. コンピュータを制御することによって、通信により与えられるオンラインデータに基づいて、対象とするプラントの動作をシミュレートするためのプラント運転訓練用シミュレータ用プログラムにおいて、
    前記プログラムは前記コンピュータに、
    請求項1乃至7記載の運転訓練用シミュレータのうちいずれか1つを実現させることを特徴とするプラント運転訓練用シミュレータ用プログラム。
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