JP2005156070A - 空気清浄装置 - Google Patents

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雅弘 浅山
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裕 内田
Takeshi Imamura
武 今村
Naohiko Shimura
尚彦 志村
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Abstract

【課題】より少ない空気清浄効率の低下量で小型化が可能な空気清浄装置である。
【解決手段】空気清浄装置10は、空気Xの流路上に設けられ、光触媒を設けた光触媒モジュールと光触媒に放電光を照射するとともにオゾンを生成する放電電極とを有する空気清浄部と、前記光触媒モジュールに空気Xを所要の流速で送風するファンと、前記空気清浄部およびファンを収納するとともに空気Xの吸気口15および排気口16を有する収納ケース13とを備え、収納ケース13の形状を、吸気口15を有する面14aの面積が他の面14bよりも大きくなる形状とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放電光を照射して活性化した光触媒とオゾンの作用により空気に含まれる分解対象物質を除去して清浄、脱臭あるいは除菌する空気清浄装置に係り、特に、小型の空気清浄装置に関する。
従来、放電電極からの放電光により光触媒を活性化させて、空気中の分解対象物質を除去して空気を清浄あるいは脱臭する装置として図14に示す空気清浄装置が提案される(例えば特許文献1参照)。
従来の空気清浄装置1は、三次元網目状のセラミックス基体に光触媒を担持させた光触媒モジュール2を、一対の金属電極3、3で挟持した構成である。金属電極3、3間には、電源4が設けられ、電圧が印加される。金属電極3、3間に所要の電圧が印加されると放電光とともにオゾンが発生し、光触媒モジュール2が担持する光触媒が活性化せしめられる。
金属電極3、3で挟持された光触媒モジュール2は、空気Xが流れる流路5中に設けられる。このため、光触媒モジュール2内を通過する空気Xは、光触媒およびオゾンの作用により清浄あるいは脱臭される。
この際、適切な流速の空気Xの流れを流路5中に形成することにより、より効率的に光触媒モジュール2に空気Xを導くために、空気Xの流路上には送風器6が設けられる。
特開2003−310731号公報(第1頁−第8頁、図1参照)
一般に、空気Xの流路5はエアコンや換気扇等の空調設備と接続され、自動車の車両内あるいは建造物や装置の挟隙部に設けられる。このため、特に車両に空気清浄装置1を搭載するような場合には、装置の小型化が必要となる。
しかし、空気清浄装置1の小型化に伴って空気Xの吸気口の大きさが減少するため、単位時間あたりに清浄できる空気Xの量が減少する。さらに、吸気口の大きさが小さい場合には、吸気口における空気Xの流速とともに光触媒モジュール2を通過する空気Xの流速が必要以上に増加するため、空気Xの清浄効率が低下するという問題がある。さらに、このような空気Xの清浄効率の低下は、電源4において消費される電力の増加に繋がる。
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、より少ない空気清浄効率の低下量で小型化が可能な空気清浄装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気清浄装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、空気の流路上に設けられ、光触媒を設けた光触媒モジュールと前記光触媒に放電光を照射するとともにオゾンを生成する放電電極とを有する空気清浄部と、前記光触媒モジュールに空気を所要の流速で送風するファンと、前記空気清浄部およびファンを収納するとともに空気の吸気口および排気口を有する収納ケースとを備え、前記収納ケースの形状を、前記吸気口を有する面の面積が他の面よりも大きくなる形状としたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る空気清浄装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、空気の流路上に設けられ、光触媒を設けた光触媒モジュールと前記光触媒に放電光を照射するとともにオゾンを生成する放電電極とを有する空気清浄部と、前記光触媒モジュールに空気を所要の流速で送風するシロッコファンとを備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る空気清浄装置においては、より少ない空気清浄効率の低下量で装置の小型化を図ることができる。
本発明に係る空気清浄装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る空気清浄装置の第1の実施形態を示す斜視図であり、図2は図1に示す空気清浄装置の内部構成を示す斜視図である。
空気清浄装置10は、ファン11、空気清浄部12を収納ケース13に収納した構成である。
収納ケース13には、空気Xの吸気口15と排気口16が設けられる。収納ケース13の形状は、空気Xの吸入口を設けた面の面積が、他の面、例えば空気Xの排気口16を設けた面の面積よりも大きい形状とされる。すなわち、収納ケース13の面積がより大きい面上の任意の部分に空気Xの吸気口15が設けられて吸気面14aとされる。さらに、例えば収納ケース13の面積がより小さい面の任意の部分に空気Xの排気口16が設けられる。ただし、収納ケース13の吸気口15を有する面と同じ面の縁部分や局所的な部位に排気口16を設けてもよい。
つまり、収納ケース13は、空気Xの吸気口15の面積をより大きく確保できる形状とされる。この結果、収納ケース13は薄型形状となり、収納ケース13の大きさが一定であれば厚さと広さとの比が大きい程、空気Xの吸気口15の面積をより大きく確保できる。
収納ケース13は、例えば、50mm程度の薄型の板状あるいは箱型形状とされ、面積がより広い面である縦横方向で定まる面に複数のスリット状の吸気口15が設けられて吸気面14aとされ、他の面は非吸気面14bとされる。さらに、例えば面積がより小さい非吸気面14bである厚さ方向に平行な面に排気口16が設けられる。ただし、収納ケース13の形状は任意であり、空気Xの吸気口15の面積がより大きく確保できる形状であれば、テーパ板状、円板状、段差付の板状、瓦状等の形状であってもよい。
また、収納ケース13の吸気口15の数や形状も任意であるが、異物の流入を抑止でき、より大量の空気Xを低コンダクタンスで吸気できる形状が望ましい。このため、収納ケース13の吸気口15は、例えば多数のスリットで構成することができる。一方、収納ケース13の排気口16の位置は吸気口15の確保に影響を与えない部位であれば任意である。
ファン11は、例えば回転中心部分にファン吸込口17を有し、円周方向にファン送風口18を有するタイプのファン11が用いられる。ファン11のファン吸込口17は、収納ケース13の吸気口15に向けて配置され、ファン11のファン送風口18側には、空気清浄部12が設けられる。
また、ファン11には、例えばカゴ状の羽根を有する薄型のシロッコファン19が用いられ、シロッコファン19の回転中心部位のファン吸込口17から空気Xを取り込んで回転による遠心力で空気Xを円周方向に設けられたファン送風口18に吐き出すように構成される。
図3は、図2に示すシロッコファン19の分解構造図である。
シロッコファン19は、ファンケーシング20にカゴ状の羽根を有する羽根車21を収納して構成される。羽根車21の回転中心部分に対応するファンケーシング20の部位にはファン吸込口17が設けられ、羽根車21の周上に相当するファンケーシング20の部位には、ファン送風口18が設けられる。羽根車21は図示しないモータにより回転し、ファンケーシング20のファン吸込口17から取り込まれた空気Xが、羽根車21の回転による遠心力で羽根車21の円周部分に導かれて一定の流速に加速された後、ファンケーシング20のファン送風口18から吐き出されるようにした構造である。
ただし、ファン11には、シロッコファン19に限らずターボファンやプレートファン等のファン11を用いてもよい。
空気清浄部12は、放電電極22および光触媒モジュール23を備える。光触媒モジュール23は、三次元網目状のセラミックス基体に光触媒を担持させて構成される。光触媒モジュール23は、ファン11のファン送風口18側に形成された空気Xの流路24上に設けられ、光触媒モジュール23を空気Xが通過できるように構成される。
放電電極22は、図示しない電源から電圧が印加されることにより放電光とともにオゾンを発生させ、発生させた放電光に含まれる紫外線を光触媒モジュール23が担持する光触媒に照射して活性化できるように構成される。放電電極22に電圧を印加するための電源は、収納ケース13内部であっても外部であってもよい。
尚、紫外線を光触媒モジュール23の光触媒に照射可能であれば、放電電極22の形状および位置は任意である。さらに、光触媒モジュール23は、三次元網目状のセラミックス基体に光触媒を担持させる構成のみならず、光触媒と空気Xが接触可能な構成であればよい。
また、光触媒モジュール23の下流側の流路24は収納ケース13の排気口16に導かれる。
次に空気清浄装置10の作用を説明する。
空気清浄装置10は、薄型であるため、例えば自動車の車両内あるいは建造物や装置の挟隙部に設けることができる。そして、シロッコファン19等のファン11が駆動することにより、自動車の車両内あるいは建造物内部において清浄あるいは脱臭すべき空気Xが、収納ケース13の吸気口15からファン11のファン吸込口17を経由してファンケーシング20内部の羽根車21の回転中心近傍に導かれる。
ここで、収納ケース13の吸気口15は、収納ケース13の広い面に十分な数あるいは大きさで設けられるため、小型であってもより大きな流量の空気Xを収納ケース13内部に導くことができる。さらに、空気Xの流速の過剰な加速を抑制し、より適切な流速で空気Xをファンケーシング20内部の羽根車21の回転中心近傍に導くことができる。
さらに、羽根車21の回転による遠心力で羽根車21の円周部分に導かれて所要の流速に制御された後、ファンケーシング20のファン送風口18から吐き出される。
ここで、シロッコファン19を用いた場合には、ターボファンやプレートファン等の他のファン11を用いた場合に比べて、より低い風圧であっても大きな風量の空気Xを送風することができる。さらに、ターボファンやプレートファン等の他のファン11を用いた場合に比べて、構造上ファン吸込口17をより大きくとることができる。このため、シロッコファン19を用いれば、他のファン11を用いた場合に比べて、より小型あるいは薄型であっても効率的に空気Xを加速させて所要の流速の流れを形成させることができる。
換言すれば、同程度の性能であれば、ファン11としてシロッコファン19を用いることにより、他のファン11を用いた場合に比べて、ファン11のサイズを小型化あるいは薄型化して空気清浄装置10全体のサイズをより小さくすることができる。
一方、放電電極22には、電圧が印加される。このため、放電電極22から放電光とともにオゾンが発生し、放電光に含まれる紫外線が光触媒モジュール23のセラミックス基体に担持された光触媒に照射される。この結果、光触媒は、紫外線により活性化する。
そして、ファン11のファン送風口18から吐き出された空気Xは、所要の流速で光触媒モジュール23に導かれる。光触媒モジュール23の内部に導かれた空気Xは、活性化した光触媒およびオゾンの作用により清浄あるいは脱臭される。すなわち、光触媒およびオゾンの作用により空気Xに含まれる臭いの原因となる物質や有害物質等の分解対象物質が分解される。
ここで、光触媒モジュール23における空気Xの流速は、ファン11により適切な流速に制御されるため、効率的に空気Xを清浄あるいは脱臭することができる。
図4は、図2に示す光触媒モジュール23の設置例を示す図である。
さらに図4に示すように光触媒モジュール23の空気Xの流入側における面と空気Xの流れ方向とが垂直でない角度θとなるように光触媒モジュール23を流路24上に設置することにより、より大きな光触媒モジュール23を設けて空気Xと光触媒モジュール23との接触面積である有効面積並びに空気Xが光触媒モジュール23を通過する際の距離を増加させることができる。このため、空気清浄装置10を小型化しても空気Xの清浄あるいは脱臭効率を維持あるいは向上させることができる。
そして、光触媒モジュール23を通過して清浄あるいは脱臭された空気Xは、収納ケース13の厚さ方向に平行な狭い側の面に設けられた排気口16に導かれて排気される。
以上のような空気清浄装置10によれば、より少ない空気清浄効率の低下量で装置の小型化が可能である。すなわち、空気Xの清浄あるいは脱臭効率を維持しつつ空気清浄装置10を自動車の車両内あるいは建造物や装置の挟隙部等の部位に設けることができる。
この際、空気清浄装置10は、薄型であり空気Xの吸気口15を十分なサイズで確保することができるため、立方体状や箱状のように小型であっても薄型でない装置に比べてより大きな流量の空気Xを単位時間あたりに清浄あるいは脱臭することができる。さらに、空気Xの吸気口15における過剰な流速の増加を抑制し、一旦空気清浄装置10に取り込んだ空気Xを効率的に清浄あるいは脱臭することができる。この結果、空気清浄装置10によれば、装置を小型化したとしても、清浄効率の低下量を低減させてより少ない電力消費で空気Xを清浄あるいは脱臭させることができる。
また、ファン11としてシロッコファン19を用いることにより、同程度のサイズの他のファン11を用いた場合に比べて、空気Xの風圧が低い場合であっても、より大容量の空気Xを光触媒モジュール23に導いて清浄あるいは浄化することができる。このため、空気清浄装置10全体を小型化ないし薄型化することができる。
図5は本発明に係る空気清浄装置の第2の実施形態を示す分解構成図である。
図5に示された、空気清浄装置10Aでは、空気清浄部12Aを複数の空気清浄モジュール30で構成した点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Aの空気清浄部12Aは、複数の例えば2つの空気清浄モジュール30を配置して構成される。空気清浄モジュール30の配置方法は、空気Xの流れ方向に直列であっても並列であってもよい。各空気清浄モジュール30は、それぞれ放電電極22および光触媒モジュール23を備える。すなわち、空気清浄モジュール30は、図1に示す空気清浄部12を小型モジュール化したものである。
ここで、空気清浄モジュール30は、収納ケース13の厚さ方向の配置数を少なくする一方、収納ケース13の厚さに垂直な方向の配置数が多く設定される。すなわち、複数の空気清浄モジュール30が、収納ケース13の厚さと広さとの比を大きすることができるように配置される。
空気清浄装置10Aのように構成することにより、空気清浄装置10の効果に加え、製造を容易にすることができる。すなわち、空気清浄装置10A全体を薄型としつつ、放電電極22および光触媒モジュール23は薄型とせずに、製造容易な形状あるいは構造とすることができる。さらに、空気清浄装置10A全体を薄型とした場合であっても電力供給を容易にできる構造とすることができる。
このため、空気清浄装置10Aによれば、収納ケース13の形状をより扁平にして大きな吸気口15を設け、空気Xの清浄および脱臭効率を向上させて電力消費を低減させることができる。さらに、空気清浄装置10Aの用途に応じて空気清浄モジュール30の数や位置を調節することにより、空気Xの清浄あるいは脱臭能力を容易に調整することができる。
図6は本発明に係る空気清浄装置の第3の実施形態を示す斜視図である。
図6に示された、空気清浄装置10Bでは、収納ケース13にダクト40を設けた点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Bでは、収納ケース13の排気側にダクト40を設け、ダクト40の他端に排気口16が設けられる。このため、空気清浄装置10Bによれば、空気清浄装置10の効果に加え、清浄あるいは脱臭前の空気Xと清浄あるいは脱臭後における空気Xを分離させて、所要の位置に清浄あるいは脱臭後の空気Xを排気させることができる。
図7は本発明に係る空気清浄装置の第4の実施形態を示す斜視図、図8は図7に示す空気清浄装置10Cの正面図である。
図7に示された、空気清浄装置10Cでは、収納ケース13の吸気口15および排気口16にそれぞれ吸気側整流機構50および排気側整流機構51を設けた点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Cでは、収納ケース13の吸気口15に空気Xの流れに一様な方向性を持たせるための吸気側整流機構50が設けられる。同様に、収納ケース13の排気口16に空気Xの流れに一様な方向性を持たせるための排気側整流機構51が設けられる。
このため、空気清浄装置10Cでは、空気清浄装置10の効果に加え、より適切な空気Xの流れを形成させることができる。さらに、空気清浄装置10Cでは、空気Xの流速制御以外に消費されるエネルギ損失量を低減させて消費電力を低減させることができる。
図9は本発明に係る空気清浄装置の第5の実施形態を示す分解構成図である。
図9に示された、空気清浄装置10Dでは、空気Xの流路24に吸着フィルタ60を設けた点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Dでは、空気Xの流路24、例えば光触媒モジュール23の下流側に吸着フィルタ60が設けられる。吸着フィルタ60は、空気Xに含まれる塵埃や有害物質等の物質や物体を吸着させて捕捉させる機能を有する。
このため、空気清浄装置10Dによれば、空気清浄装置10の効果に加え、装置の小型化により空気Xの清浄あるいは脱臭能力が低下したとしても吸着フィルタ60の作用により清浄能力あるいは脱臭能力の低下量を低減させることができる。すなわち、吸着フィルタ60を光触媒モジュール23の下流側に設けた場合には、光触媒モジュール23において分解されずに通過した物質や物体を捕捉できる一方、光触媒モジュール23の上流側に設けた場合には、塵埃等の光触媒モジュール23で分解困難な物質や物体を予め捕捉し、光触媒モジュール23の目詰まりを防止することができる。
図10は本発明に係る空気清浄装置の第6の実施形態を示す分解構成図である。
図10に示された、空気清浄装置10Eでは、空気Xの流路24に芳香剤放出機構70を設けた点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Eでは、空気Xの流路24、例えば光触媒モジュール23の下流側に芳香剤放出機構70が設けられる。芳香剤放出機構70は、芳香剤を放出する機能を有する。芳香剤を放出することにより、脱臭前の空気Xあるいは光触媒モジュール23において脱臭されずに通過した空気Xをいわゆるマスキング法により消臭することができる。すなわち、芳香剤が臭い分子を包み込むか、芳香剤が臭い分子の周囲に点在することにより空気Xが消臭される。
このため、空気清浄装置10Eによれば、空気清浄装置10の効果に加え、装置の小型化により空気Xの脱臭能力が低下したとしても芳香剤の消臭作用により脱臭能力の低下量を低減させることができる。
尚、芳香剤放出機構70を収納ケース13の外部に設けて管により芳香剤を空気Xの流路24に放出する構成としてもよい。
図11は本発明に係る空気清浄装置の第7の実施形態を示す分解構成図である。
図11に示された、空気清浄装置10Fでは、空気Xの流路24にグラフト重合物質放出機構80を設けた点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Fでは、空気Xの流路24、例えば光触媒モジュール23の下流側にグラフト重合物質放出機構80が設けられる。グラフト重合物質放出機構80は、グラフト重合物質を放出する機能を有する。
図12は、図11に示すグラフト重合物質放出機構80から放出されるグラフト重合物質の模式図である。
グラフト重合物質90は、ブドウ糖等の材料で構成した基材91に官能基であるグラフト鎖92を設けた構造である。グラフト重合物質90のグラフト鎖92は、特定の物質や成分を捕捉することにより清浄あるいは脱臭する機能を有する。このようなグラフト重合物質90は、例えば基材91に電子線を照射することによりラジカルを生成し、生成したラジカルにグラフト鎖92を設けるグラフト重合法により製造される。
このため、空気清浄装置10Fによれば、空気清浄装置10の効果に加え、装置の小型化により空気Xの清浄あるいは脱臭能力が低下したとしてもグラフト重合物質90の清浄あるいは脱臭作用により清浄あるいは脱臭能力の低下量を低減させることができる。さらに、グラフト重合物質90は、特定の物質や成分のみを捕捉する性質があるため、清浄あるいは脱臭する必要のない芳香剤等の成分を捕捉せずに選択的に臭い物質や有害物質等の物質を清浄あるいは脱臭することができる。
尚、グラフト重合物質放出機構80を収納ケース13の外部に設けて管によりグラフト重合物質90を空気Xの流路24に放出する構成としてもよい。
図13は本発明に係る空気清浄装置の第8の実施形態を示す分解構成図である。
図13に示された、空気清浄装置10Gでは、空気Xの流路24にグラフト重合物質モジュール100を設けた点が図1に示す空気清浄装置10と相違する。他の構成および作用については図1に示す空気清浄装置10と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
空気清浄装置10Gでは、空気Xの流路24、例えば光触媒モジュール23の下流側にグラフト重合物質モジュール100が設けられる。グラフト重合物質モジュール100は、グラフト重合物質90をシート状、網目状、ハニカム状等の任意形状の基材にグラフト重合物質90を担持させた構成でありグラフト重合物質90の作用による清浄フィルタとして機能する。グラフト重合物質モジュール100は、空気Xがグラフト重合物質90と接触可能な構造であれば任意の構造とすることができる。
このため、空気清浄装置10Gによれば、空気清浄装置10Fと同様な効果に加え、空気Xにグラフト重合物質90を混在させることなく空気Xを排気できる。さらに、光触媒モジュール23の上流側にグラフト重合物質モジュール100を設けることが容易となる。
尚、各実施形態における空気清浄装置10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10Gを組合わせて構成してもよい。例えば、光触媒ユニットの空気排出側に吸着フィルタおよびグラフト重合物質放出機構80の双方を設けてもよい。
本発明に係る空気清浄装置の第1の実施形態を示す斜視図。 図1に示す空気清浄装置の内部構成を示す斜視図。 図2に示すシロッコファンの分解構造図。 図2に示す光触媒モジュールの設置例を示す図。 本発明に係る空気清浄装置の第2の実施形態を示す分解構成図。 本発明に係る空気清浄装置の第3の実施形態を示す斜視図。 本発明に係る空気清浄装置の第4の実施形態を示す斜視図。 図7に示す空気清浄装置の正面図。 本発明に係る空気清浄装置の第5の実施形態を示す分解構成図。 本発明に係る空気清浄装置の第6の実施形態を示す分解構成図。 本発明に係る空気清浄装置の第7の実施形態を示す分解構成図。 図11に示すグラフト重合物質放出機構から放出されるグラフト重合物質の模式図。 本発明に係る空気清浄装置の第8の実施形態を示す分解構成図。 従来の空気清浄装置の構成図。
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G 空気清浄装置
11 ファン
12、12A 空気清浄部
13 収納ケース
14a 吸気面
14b 非吸気面
15 吸気口
16 排気口
17 ファン吸込口
18 ファン送風口
19 シロッコファン
20 ファンケーシング
21 羽根車
22 放電電極
23 光触媒モジュール
24 流路
30 空気清浄モジュール
40 ダクト
50 吸気側整流機構
51 排気側整流機構
60 吸着フィルタ
70 芳香剤放出機構
80 グラフト重合物質放出機構
90 グラフト重合物質
91 基材
92 グラフト鎖
100 グラフト重合物質モジュール
X 空気

Claims (12)

  1. 空気の流路上に設けられ、光触媒を設けた光触媒モジュールと前記光触媒に放電光を照射するとともにオゾンを生成する放電電極とを有する空気清浄部と、前記光触媒モジュールに空気を所要の流速で送風するファンと、前記空気清浄部およびファンを収納するとともに空気の吸気口および排気口を有する収納ケースとを備え、前記収納ケースの形状を、前記吸気口を有する面の面積が他の面よりも大きくなる形状としたことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 空気の流路上に設けられ、光触媒を設けた光触媒モジュールと前記光触媒に放電光を照射するとともにオゾンを生成する放電電極とを有する空気清浄部と、前記光触媒モジュールに空気を所要の流速で送風するシロッコファンとを備えたことを特徴とする空気清浄装置。
  3. 前記ファンをシロッコファンで構成したことを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  4. 前記収納ケースの吸気口に吸気側整流機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  5. 前記収納ケースの排気口に排気側整流機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  6. 前記収納ケースにダクトを設け、ダクトの他端を排気口としたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄装置。
  7. 前記空気清浄部を複数の空気清浄モジュールで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  8. 前記流路に吸着フィルタを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  9. 前記流路に芳香剤放出機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  10. 前記流路にグラフト重合物質放出機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  11. 前記流路にグラフト重合物質モジュールを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
  12. 前記光触媒モジュールを、光触媒モジュールの空気の流入側における面と空気の流れ方向とが垂直でない角度となるように設けたことを特徴とする請求項1または2記載の空気清浄装置。
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