JP2005156044A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気調和装置1は、ケーシング2と、送風機4と、熱交換器6と、水平フラップ35a〜35dとを備えている。ケーシング2は、吸入口31と主吹出口32a〜32dとを有している。水平フラップ35a〜35dは、主吹出口32a〜32dに設けられ、熱交換器6によって熱交換されて主吹出口32a〜32dから吹き出される気流の風向を調節する。ケーシング2は、水平フラップ35a〜35dの軸方向の端部の近傍に配置され、熱交換器6によって熱交換された空気を主吹出口32a〜32dとは別に空調室内に吹き出す角部吹出口32e〜32fをさらに有している。
【選択図】 図7
Description
請求項2に記載の空気調和装置は、請求項1において、軸端吹出口は、吹出口よりも開口面積が小さい。
この空気調和装置では、軸端吹出口が吹出口よりも開口面積が小さいため、吹出口の端部付近のスペースが小さい場合であっても、軸端吹出口を容易に配置することができる。
この空気調和装置では、軸端吹出口を吹出口の軸方向外側に配置することによって、水平羽根の軸方向の端部を確実に冷気雰囲気にすることができる。
請求項4に記載の空気調和装置は、請求項3において、軸端吹出口の吹出口側の端部と吹出口の軸端吹出口側の端部との間隔は、吹出口の水平羽根の軸に直交する方向の幅の3倍以下の長さである。
請求項5に記載の空気調和装置は、請求項3又は4において、ケーシングは、空調室の天井に配置され、複数の辺部と複数の角部とが交互に連続して形成されたケーシング下部を有している。吹出口は、辺部に沿うように配置されている。軸端吹出口は、角部に配置されている。
請求項1にかかる発明では、水平羽根の軸方向の端部の近傍に配置された軸端吹出口から空調室内に吹き出された冷気を利用して、水平羽根の軸方向端部における結露を抑えるようにしているため、従来のように吹出口に案内板を設けることによって、吹出口における通風抵抗を増加させてしまうことがない。
請求項3にかかる発明では、水平羽根の軸方向の端部を確実に冷気雰囲気にすることができる。
請求項5にかかる発明では、ケーシングの角部のスペースを有効に利用して、水平羽根の軸方向の端部を冷気雰囲気にするための軸端吹出口を設けることができる。
(1)空気調和装置の基本構成
図1に本発明の一実施形態にかかる空気調和装置1の外観斜視図(天井は省略)を示す。空気調和装置1は、天井埋込型の空気調和装置であり、内部に各種構成機器を収納するケーシング2を備えている。ケーシング2は、ケーシング本体2aと、ケーシング本体2aの下側に配置された化粧パネル3とから構成されている。ケーシング本体2aは、図2に示されるように、空調室の天井Uに形成された開口に挿入されて配置されている。そして、化粧パネル3は、天井Uの開口に嵌め込まれるように配置されている。ここで、図2は、空気調和装置1の概略側面断面図であって、図3のA−O−A断面図である。
ケーシング本体2aは、図2及び図3に示されるように、その平面視において、長辺と短辺とが交互に形成された略8角形状の下面が開口した箱状体であり、長辺と短辺とが交互に連続して形成された略8角形状の天板21と、天板21の周縁部から下方に延びる側板22とを有している。ここで、図3は、空気調和装置1の概略平面断面図であって、図2のB−B断面図である。
化粧パネル3は、図2、図3及び図4に示されるように、平面視が略4角形状の板状体であり、主として、ケーシング本体2aの下端部に固定されたパネル本体3aから構成されている。ここで、図4は、空気調和装置1の化粧パネル3を空調室内から見た平面図である。
また、主吹出口32a、32b、32c、32dには、長手方向の軸周りに揺動可能な水平フラップ35a、35b、35c、35d(水平羽根)がそれぞれ設けられている。水平フラップ35a、35b、35c、35dは、それぞれが対応する主吹出口32a、32b、32c、32dの長手方向に細長く延びる略長方形状の羽根部材であり、その長手方向の両端部近傍に連結ピン36がそれぞれ設けられている。そして、水平フラップ35a、35b、35c、35dは、それぞれ、連結ピン36が化粧パネル3に回転可能に支持されることにより、主吹出口32a、32b、32c、32dの長手方向の軸周りに揺動可能になっている。パネル角部30fを除く3つのパネル角部30e、30g、30hにおいて、隣り合う連結ピン36同士は、リンク機構としての連結軸37により連結されている。パネル角部30eを例にすると、水平フラップ35dのパネル角部30e側の連結ピン36と水平フラップ35aのパネル角部30e側の連結ピン36とは、連結軸37により連結されており、連結軸37の回転によって回転するようになっている。また、パネル角部30hに配置された連結軸37には、モータ38の駆動軸が連結されている。これにより、モータ38を駆動させると、連結軸37及び水平フラップ35a、35b、35c、35dに設けられた連結ピン36を介して4つの水平フラップ35a、35b、35c、35dが同期して上下に揺動するようになっている。そして、この水平フラップ35a、35b、35c、35dの揺動により、主吹出口32a、32b、32c、32dから空調室内に吹き出される気流の風向を可変することができるようになっている。
送風機4は、本実施形態において、ターボファンであり、ケーシング本体2aの天板21の中央に設けられたファンモータ41と、ファンモータ41に連結されて回転駆動される羽根車42とを有している。羽根車42は、ファンモータ41に連結される円板状のエンドプレート43と、エンドプレート43の下面の外周部に設けられた複数のブレード44と、ブレード44の下側に設けられた中央に開口を有する円板状のエンドリング45とを有している。送風機4は、ブレード44の回転によって、エンドリング45の開口を通じて羽根車42の内部に空気を吸入し、羽根車42内に吸入された空気を羽根車42の外周側に吹き出すことができる。
(2)補助吹出口の構造及びその周辺の構成
上記のような基本構成を有する空気調和装置1は、図1〜図7に示されるように、化粧パネル3のパネル角部30e、30f、30g、30hのそれぞれに対応するように形成され、ケーシング本体2a内から空調室内に空気を吹き出す複数個(本実施形態では、4個)の補助吹出口32e、32f、32g、32h(軸端吹出口)をさらに有している。
ここで、図5は、図2の拡大図であって、主吹出口32bに対応する主吹出流路12b(後述)付近を示す図である。図6は、図2の拡大図であって、補助吹出口32eに対応する補助吹出流路12e(後述)付近を示す図である。図7は、図3のC−C断面図である。
次に、空気調和装置1の動作について、図2、図4、図5、図6及び図7を用いて説明する。
運転を開始すると、ファンモータ41が駆動されて、送風機4の羽根車42が回転する。また、ファンモータ41の駆動とともに、熱交換器6内には、室外ユニット(図示せず)から冷媒が供給される。ここで、熱交換器6は、冷房運転時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として作用する。そして、羽根車42の回転に伴って、空調室内の空気は、化粧パネル3の吸入口31からフィルタ34及びベルマウス5を通じて送風機4の下側からケーシング本体2a内に吸入される。この吸入された空気は、羽根車42によって外周側に吹き出されて熱交換器6に達し、熱交換器6において冷却又は加熱された後、主吹出孔72a、72b、72c、72d及び主吹出口32a、32b、32c、32d(すなわち、主吹出流路12a、12b、12c、12d)と、補助吹出孔72e、72f、72g及び補助吹出口32e、32f、32g(すなわち、補助吹出流路12e、12f、12g)とを通じて空調室内に向かって吹き出される。このようにして、空調室内の冷房又は暖房が行われる。
このため、主吹出口32a、32b、32c、32dの端部付近に巻き込まれる空気Zは、主吹出口32a、32b、32c、32dから吹き出される冷気(すなわち、気流Xのうち、主吹出口32a、32b、32c、32dの端部付近を流れる空気)に近い温度を有することとなり、この冷気と混合されても、水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部に結露が生じにくくなっている。
(4)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の空気調和装置1では、熱交換器6によって熱交換された空気を主吹出口32a、32b、32c、32dとは別に空調室内に吹き出す補助吹出口32e、32f、32gが、主吹出口32a、32b、32c、32dに設けられた水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部の近傍に配置されており、冷房運転時において、水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部に結露が生じにくくなっている。このように、この空気調和装置1では、補助吹出口32e、32f、32gから空調室内に吹き出された冷気(具体的には、気流Y)を利用して、水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部における結露を抑えるようにしているため、従来のように主吹出口32a、32b、32c、32dに案内板を設けることによって、主吹出口32a、32b、32c、32dにおける通風抵抗を増加させてしまうことがない。また、水平フラップ35a、35b、35c、35dに植毛等を施す必要がなくなるため、水平フラップ35a、35b、35c、35dが汚れにくくなり、また、意匠性が向上している。
また、補助吹出口32e、32f、32gは、主吹出口32a、32b、32c、32dよりも開口面積が小さいため、本実施形態のパネル角部30e、30f、30g、30hのように、ケーシング2の平面視において、ケーシング本体2aの側板22e、22f、22gと主吹出口32a、32b、32c、32dとによって囲まれたスペースのように、設置スペースが小さい場合であっても、容易に配置することができる。言い換えれば、本実施形態の空気調和装置1のような略4角形状の化粧パネル3及び略8角形状のケーシング本体2aを有するケーシング2の角部のスペースを有効に利用して、水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部を冷気雰囲気にするための補助吹出口32e、32f、32gを設けることができる。
また、補助吹出口32e、32f、32gを主吹出口32a、32b、32c、32dの軸方向外側に配置することによって、水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部を確実に冷気雰囲気にすることができる。
(D)
さらに、補助吹出口32e、32f、32gと主吹出口32a、32b、32c、32dとの間隔Eを、主吹出口32a、32b、32c、32dの水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸に直交する方向の幅W1の3倍以下の長さにすることによって、水平フラップ35a、35b、35c、35dの軸方向の端部を確実に冷気雰囲気にすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
前記実施形態では、パネル角部30e、30f、30g、30hの全てに対応するように補助吹出口32e、32f、32g、32hが形成されているにもかかわらず、ドレンパン7に補助吹出口32hに対応する補助吹出孔が設けられていないため、4つの補助吹出口32e、32f、32g、32hのうち、3つの補助吹出口32e、32f、32g、32gのみが実質的な補助吹出口として機能していたが、図8(他の実施形態にかかる空気調和装置の概略平面断面図であって、図3に相当する図)に示されるように、ドレンパン7の補助吹出口32hに対応する位置にも補助吹出孔72hを形成することによって、ケーシング本体2a内の空気を補助吹出口32hから空調室内に吹き出すようにしてもよい。
前記実施形態では、本発明を天井埋込型の空気調和装置に適用したが、天井吊下型の空気調和装置にも適用可能である。
2 ケーシング
3 化粧パネル(ケーシング下部)
4 送風機
6 熱交換器
7 ドレンパン(ケーシング下部)
30a〜30d パネル辺部(辺部)
30e〜30h パネル角部(角部)
31 吸入口
32a〜32d 主吹出口(吹出口)
32e〜32h 補助吹出口(軸端吹出口)
35a〜35d 水平フラップ(水平羽根)
E 間隔
W1 幅
Claims (5)
- 空調室内の空気調和を行うための空気調和装置であって、
吸入口(31)と吹出口(32a〜32d)とを有するケーシング(2)と、
前記ケーシング内に配置され、前記吸入口から前記ケーシング内に空気を吸入し、吸入された空気を前記吹出口から前記空調室内に吹き出す送風機(4)と、
前記ケーシング内に配置され、前記送風機によって前記ケーシング内に吸入された空気を熱交換させる熱交換器(6)と、
前記吹出口に設けられ、前記熱交換器によって熱交換されて前記吹出口から吹き出される気流の風向を調節する水平羽根(35a〜35d)とを備え、
前記ケーシングは、前記水平羽根の軸方向の端部の近傍に配置され、前記熱交換器によって熱交換された空気を前記吹出口とは別に前記空調室内に吹き出す軸端吹出口(32e〜32h)をさらに有している、
空気調和装置(1)。 - 前記軸端吹出口(32e〜32h)は、前記吹出口(32a〜32d)よりも開口面積が小さい、請求項1に記載の空気調和装置(1)。
- 前記軸端吹出口(32e〜32h)は、前記吹出口(32a〜32d)の軸方向外側に配置されている、請求項1又は2に記載の空気調和装置(1)。
- 前記軸端吹出口(32e〜32h)の前記吹出口(32a〜32d)側の端部と前記吹出口の前記軸端吹出口側の端部との間隔(E)は、前記吹出口の前記水平羽根(35a〜35d)の軸に直交する方向の幅(W1)の3倍以下の長さである、請求項3に記載の空気調和装置(1)。
- 前記ケーシングは、前記空調室の天井に埋め込まれるように配置され、複数の辺部(30a〜30d)と複数の角部(30e〜30h)とが交互に連続して形成されたケーシング下部(3、7)を有しており、
前記吹出口(32a〜32d)は、前記辺部に沿うように配置されており、
前記軸端吹出口(32e〜32h)は、前記角部に配置されている、
請求項3又は4に記載の空気調和装置(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003396520A JP2005156044A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003396520A JP2005156044A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005156044A true JP2005156044A (ja) | 2005-06-16 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2003396520A Pending JP2005156044A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005156044A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5194023B2 (ja) * | 2007-10-25 | 2013-05-08 | 東芝キヤリア株式会社 | 天井埋込型の空気調和機 |
US8636566B2 (en) | 2007-09-07 | 2014-01-28 | Toshiba Carrier Corporation | Ceiling-embedded air conditioner |
-
2003
- 2003-11-27 JP JP2003396520A patent/JP2005156044A/ja active Pending
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