JP2005154649A - 板状粉体内包複合粒子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 板状粉体特有の光学的特性(透明性、隠蔽性、光輝性)を制御又は利用できる複合粒子及びその製造法、並びにその複合粒子を利用した、凹部の欠点がカバーできる化粧料の提供。
【解決手段】 熱可塑性樹脂と板状粉体を含む複合粒子であって、その複合粒子の体積平均粒径が1〜100μmで、複合粒子の長径(a)と、最大厚さ(c)の比(a/c)が1〜100の球状又は楕円体状である、板状粉体内包複合粒子、その製法及びそれを含有する化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料、塗料、インキ、トナー、グリース、ゴム、プラスチック、セラミックス等の配合成分として有用な、新規な板状粉体内包複合粒子及びその製法、並びにその板状粉体内包複合粒子を含有する化粧料に関する。
従来、鱗片状又は板状の粒子形状を有する、タルク、カオリン(白土)、ベントナイト、雲母(セリサイト、白雲母等)、焼成カオリン等の、天然又は人造の粘土鉱物やその加工品、あるいは表面処理品が、その粒子形状ゆえに肌に対するすべり感に優れることから、粉白粉、固形白粉、ファンデーション等の、いわゆる粉物のベースメーク化粧料の主原料として、詳しくは着色顔料の色を薄める体質顔料や、あるいは肌からの分泌物である皮脂(油分)や汗(水分)を吸着する吸着剤等の数種の機能を兼ね備えた成分として、多用されてきている。
最近、雲母類でも透明感の高い化粧効果を持つセリサイトや、あるいは真珠の光沢を持つ酸化チタン被覆粒子(チタン雲母等)などは、新たな化粧感を持ったベースメーク化粧料用としてその需要を広げつつある。特に、チタン雲母等の酸化チタン被覆粒子は、白雲母、金雲母等の粉砕物や、セリサイト、タルク等の表面に、屈折率の高い酸化チタンの細かな粒子を被覆した加工品で、チタン層の厚みによって多様な干渉色を生じ、それが真珠光沢として好まれている。
実際の使用に際しては、これらの鱗片状又は板状の粒子形状を有する数種の粒子が、その目的に応じて適宜、配合された上、油性成分や着色顔料等の他の成分と混合されて、ベースメーク化粧料等が製造されている。
しかし、雲母や雲母チタン等の光輝性板状粉体を単に配合しただけの固形粉末化粧料は、人工的で金属的な艶感となり、乾いた不均一な艶感となる場合があった。このため、均一で自然な濡れた艶感を得るために、体質顔料や油剤を多量に配合し調節されていた。
また、化粧料に用いられる粉体として、特許文献1には、雲母チタンのような薄片状粉末の表面上に中空球状スチレン−アクリル共重合樹脂のような中空球状樹脂粉末を被覆した複合粉末が開示されている。このような複合粉末は、板状であるため皮丘の部分には付着しやすく、シミ、ソバカスなどの欠点を効果的にカバーできるが、毛穴、皮溝の部分には入りこみにくい特徴があり、肌の欠点の中でも凹部のカバーには効果的ではない。
特開平11−92688号公報
本発明の課題は、板状粉体特有の光学的特性(透明性、隠蔽性、光輝性)を制御又は利用できる複合粒子及びその製造法、並びにその複合粒子を利用した、凹部の欠点がカバーできる化粧料を提供することにある。
本発明は、熱可塑性樹脂と板状粉体を含む複合粒子であって、その複合粒子の体積平均粒径が1〜100μmで、複合粒子の長径(a)と、最大厚さ(c)の比(a/c)が1〜100の球状又は楕円体状である、板状粉体内包複合粒子、及びそれを含有する化粧料を提供する。
また、本発明は、熱可塑性樹脂と板状粉体、必要により固体粒子を、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で混合した後、得られた熱溶融混練物を冷媒中に噴霧して冷却固化する板状粉体内包複合粒子の製法、並びに熱可塑性樹脂、板状粉体及び前記樹脂の軟化温度(又は融点)より低い融点を有する低分子化合物、更に必要により固体粒子を、前記樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で混合した後、冷媒中に噴霧し、得られた粒子から前記低分子化合物を除去することで多孔化する、多孔性の板状粉体内包複合粒子の製法を提供する。
本発明によれば、板状粉体特有の光学的特性(透明性、隠蔽性、光輝性)を容易に制御又は利用でき、特に、ベースメーク化粧料、ほほ紅、アイシャドウ、日焼け止め化粧料、口紅等の化粧料に使用した際に独特の光学特性と使用感が得られる、新規な板状粉体内包複合粒子、その効率的な製造法、及びかかる複合粒子を用いた、凹部の欠点がカバーできる化粧料を提供できる。
[複合粒子]
本発明の複合粒子中の板状粉体の含有量は特に制限されないが、熱可塑性樹脂/板状粉体の質量比は、板状粉体を充分に被覆する観点から0.1以上が好ましく、板状粉体の光学的特性を活かす観点から100以下が好ましい。さらにこの質量比は、0.2〜50が好ましく、0.5〜20が特に好ましい。
本発明の複合粒子は、板状粉体とは別に、1種以上の固体粒子を含有しても良い。複合粒子中の固体粒子の含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、0〜100質量部が好ましく、0〜50質量部が更に好ましい。
本発明の複合粒子の体積平均粒径は、ざらつき感やきしみ感がない良好な感触を得る観点から、1〜100μmが好ましく、1〜50μmが更に好ましい。複合粒子の体積平均粒径はコールターカウンター(装置名:ベックマンコールター、LS−230)を用いてエタノール中で測定した値である。
複合粒子の形状は、球状又は楕円体状であり、板状粉体の特性をより効果的に発揮させるためにはより板状粉体の形状に近い楕円体状が好ましい。図1に示すように複合粒子の球状又は楕円体状の長径をa、aに直交する最大幅をb、またa,bに直交する最大厚さをc(ここで、a,b,cは、a≧b≧cである)とすると、aとcの比(a/c)は、1〜100が好ましく、1〜50が更に好ましい。尚、複合粒子のa/cは、走査型電子顕微鏡で複合粒子100個を観察、撮影し、a,b,cを測定し、それぞれの平均値から求めることができる。
本発明の複合粒子は、多孔性であっても良く、その空隙率は0〜95容積%が好ましく、0〜70容積%が更に好ましい。なお、空隙率は、水銀圧入法により求められる。空隙を形成する孔は、各空孔間がつながっている連通孔になっていても良い。
[板状粉体]
本発明に用いられる板状粉体は、板状粉体の効果である良好な光輝性や、使用時に良好な感触を得る観点から、アスペクト比(板状比)が5以上、体積平均粒径が0.1〜100μmであることが好ましい。さらに好ましくは、アスペクト比(板状比)が10 以上で体積平均粒径が0.5〜50μmである。
板状粉体の体積平均粒径はコールターカウンター(装置名:ベックマンコールター社製、LS−230)を用いてエタノール中で測定した値である。また、アスペクト比は走査型電子顕微鏡で板状粉体100個を撮影し、それぞれ板状面の長径を、長径の断面に相当する厚さで除した値の平均値をアスペクト比とした。
板状粉体の具体例としては、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、ベーマイト、クレー、
焼成雲母、合成金雲母、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、合成金雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機色素被覆雲母チタン、硫酸バリウム、窒化ホウ素粉体、オキシ塩化ビスマス、アルミナ、アルミニウムパウダー、タルク、マイカ、ラウロイルリジン等及びこれらの複合粉体、魚鱗泊、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等の樹脂フィルムの切断物等及びこれらの複合粉体等が挙げられる。これらの板状粉体は単独で用いても良いし、2種類以上を用いることもできる。
また、これらの板状粉体は、通常公知の表面処理剤であるフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ又は界面活性剤等で表面処理を施してあっても良い。表面処理剤は単独で用いても良いし、2種類以上を用いることもできる。
[熱可塑性樹脂]
本発明に用いられる熱可塑性樹脂は特に限定されないが、本発明の複合粒子が多孔性である場合には結晶性熱可塑性樹脂が好ましい。結晶性熱可塑性樹脂は、そのすべてが結晶性を有するものであっても、また熱可塑性樹脂の一部だけが結晶性を有するものであっても良い。結晶性熱可塑性樹脂の結晶化度は70%以上が好ましく、75%以上が更に好ましく、80%以上が特に好ましい。上限は、材の入手し易さから、95%以下が好ましい。結晶化度は、X線回折法により、下記測定条件で求めることが出来る。
<X線回折法の測定条件>
装置名:理学電機(株)製、RINT2500
線源:Cu
管電流:300mA
管電圧:50kV
スキャンスピード:2°/min
熱可塑性樹脂の分子量は、後記する複合粒子の製法において溶融した粘度を好ましくは600mPa・s以下にする観点から、分子量が500〜20,000であるものが好ましく、1,000〜10,000であるものが更に好ましい。熱可塑性樹脂の分子量は、粘度法により求めることが出来る。
熱可塑性樹脂の融点(又は軟化温度)は、複合粒子の製造しやすさの観点から、80℃以上が好ましく、100℃以上が更に好ましく、120℃以上が特に好ましい。上限は特に限定されないが、製造の容易さから、200℃以下が好ましい。熱可塑性樹脂の融点は、JIS K0064:1992により測定できる。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド、ポリエステル又はポリアセタールから選ばれる1種以上が好ましく挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリメチルペンテン、ポリメチルブテン、ポリブタジエン等のオレフィン単独重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体等のオレフィン共重合体等が挙げられる。また、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素原子を有するポリオレフィンも用いることができる。これらのポリオレフィン系樹脂の中では、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテンが特に好ましい。
ポリアミドとしてはナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、
ナイロン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンにより製造される芳香族ポリアミド等を挙げることができ、ナイロン−6が特に好ましい。
ポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族系ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート等を挙げることができ、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
ポリアセタールとしてはポリホルムアルデヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド等を挙げることができ、ポリホルムアルデヒドが特に好ましい。
上記のような熱可塑性樹脂は、単独で用いても良く、2種以上組合わせて用いても良い。
これら熱可塑性樹脂のうちでは、ポリオレフィン系樹脂、特にポリエチレン、ポリプロピレンが好ましい。また、ポリオレフィン系樹脂は直鎖状であることが好ましい。
[固体粒子]
本発明に用いられる、板状粉体とは別の固体粒子の粒径は、噴霧ノズルを閉塞しない観点、及び金属酸化物に関しては、そのUV防御能、抗菌性、消臭能を発揮する観点から、好ましくは10μm以下、更に好ましくは1μm以下、特に好ましくは0.3μm以下である。下限は0.001μm以上が好ましく、0.01μm以上が更に好ましい。
固体粒子の固体とは融点及び分解温度が、室温(25℃)以上であることをいい、製造工程において溶融又は分解せず、固体粒子として複合粒子中で形状を保ちやすくする観点から、融点が、熱可塑性樹脂の融点(又は軟化温度)以上であることが好ましく、150℃以上が更に好ましく、300℃以上が特に好ましい。固体粒子の形状は、板状以外であれば特に限定されない。固体粒子は、有機粒子、無機粒子何れであっても良い。
有機粒子として、架橋メタクリル酸メチル等の架橋アクリル樹脂、架橋尿素樹脂、架橋メラミン樹脂、架橋フェノール樹脂、架橋スチレン樹脂等の架橋樹脂が挙げられ、無機粒子として水酸化アルミニウムや水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛等の金属水酸化物;酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン及び酸化セリウム等の金属酸化物;硫酸アルミニウム、硫酸カリウム、、炭酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、塩化亜鉛、メタケイ酸アルミニウム等の金属無機塩、酢酸アルミニウム、酢酸カルシウム、アルミニウムグリシネート等の金属有機塩、シリカ、カオリナイト、タルク等の無機鉱物等が挙げられるが、無機粒子が好ましく、金属酸化物が更に好ましく、酸化亜鉛、酸化チタン及び酸化セリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物が特に好ましい。これらの固体粒子は、複合粒子の補強剤として働くと共に、金属酸化物はUV防御能、抗菌能、消臭能を有するため、複合粒子を化粧料に用いる場合には好ましい。
尚、固体粒子の粒径は、有機粒子の場合は、レーザー回折型粒径分布測定装置(装置名:ベックマンコールター社製、LS−230)により、粒子のエタノール懸濁液を室温(20℃)において測定する重量平均粒子径であり(相対屈折率1.2)、無機粒子の場合は、水分散液を室温(20℃)で粒径分布測定装置(マイクロトラック粒度分析計UPA250、日機装(株)製)により測定する重量平均粒子径である。
[複合粒子の製法]
本発明の複合粒子の製法としては噴霧冷却法が好ましく、複合粒子が多孔性でない場合には以下の製法1で、また複合粒子が多孔性である場合には以下の製法2で製造することができる。
<製法1>
製法1は熱可塑性樹脂と板状粉体、更に必要により固体粒子を、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で混合した後、得られた熱溶融混練物を冷媒中に噴霧して冷却固化する方法であり、このような方法で得られた複合粒子は、粒子表面にクラックや孔が生じにくく、板状粉体と外界を遮蔽することが可能である。
製法1においては、まず熱可塑性樹脂と板状粉体、更に必要により固体粒子を、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)以上で加熱混練する。この時の熱可塑性樹脂と板状粉体の配合割合は、板状粉体を充分に被覆し、また板状粉体の光学的特性を有効に活かす観点から、熱可塑性樹脂/板状粉体の質量比で、0.1〜100が好ましく、0.2〜50が更に好ましく、0.5〜20が特に好ましい。加熱混練は、熱可塑性樹脂中に板状粉体を一次粒子に近い状態で分散するように混練することが、板状粉体の光学的特性を有効に活かす観点から望ましい。混練に用いられる機器としては、プラストミル、プラネタリー、ロールミル、ニーダー、エクストルーダー等が挙げられる。
次に、上記熱溶融混練物を、回転ディスクアトマイザー、1流体、又は2流体以上の複数流体ノズルを使用して、好ましくは5〜50℃の冷媒中に噴霧し、冷却固化して、複合粒子を回収する。好ましくは、2流体以上の複数流体ノズルを使用し、圧縮ガスと共に、冷媒中に噴霧する。冷媒としては、特に気相が好ましい。流体として使用する圧縮ガスは、好ましくは9.8×104Pa以上、更に好ましくは9.8×104〜29.4×104Paの圧縮空気や圧縮窒素を用いることができる。この気体は、噴霧温度以上に加熱したものを使用することが、ノズル部での冷却によるつまりを防止し、連続的に粒子を製造できるため、好ましい。
噴霧温度は、良好な噴霧性を得る観点から、熱可塑性樹脂と板状粉体を含む溶融混練物の粘度が好ましくは600mPa・s以下、更に好ましくは300mPa・s以下、特に好ましくは100mPa・s以下になる温度である。下限は特に無いが、5mPa・s以上となる温度が好ましい。
<製法2>
製法2は、熱可塑性樹脂、板状粉体及び前期樹脂の軟化温度(又は融点)より低い融点を有する低分子化合物、更に必要により固体粒子を、前記樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で、好ましくは、熱安定性の点から200℃以下の温度で混合した後、冷媒中に噴霧し、得られた粒子から前記低分子化合物を、除去する方法である。
具体的には、まず熱可塑性樹脂、及び前記樹脂の軟化温度(又は融点)より低い融点を有する低分子化合物を、前記樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で混合する。続いて、板状粉体や固体粒子を混合し、乳鉢や3本ロールミル等の分散機を用いて均一に混合する。この時の低分子化合物の混合割合は、充分な多孔性を有する多孔性粒子を得る観点から、熱可塑性樹脂100質量部に対して、10〜1,000質量部が好ましく、50〜900質量部が更に好ましく、100〜900質量部が特に好ましい。また板状粉体の混合割合は、熱可塑性樹脂/板状粉体の質量比で、0.1〜100が好ましく、0.2〜50が更に好ましく、0.5〜20が特に好ましい。また、その他、有機染料等の色材、界面活性剤、シリコーン化合物、酸化防止剤等を混合しても良い。
本発明に用いられる低分子化合物とは、分子量が好ましくは50〜1,000の化合物であり、より好ましくは100〜500である。これは低分子化合物が、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)より低い融点を有するためであり、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)と低分子化合物の融点との差は、製造のし易さから好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上、特に好ましくは30℃以上であり、100℃以下が好ましい。低分子化合物は、熱可塑性樹脂と相溶性が良いために、疎水性であることが好ましい。疎水性とは、有機概念図−基礎と応用−(甲田善生著、三共出版株式会社、昭和59年5月10日発行)において、無機性(I)と有機性(O)の比率[I/O]が1.00以下であることが好ましく、更に好ましくは0.50以下である。
本発明に用いられる低分子化合物の例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、イソステアリルアルコール、コレステロール等の分岐鎖又は直鎖状の高級アルコール;ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸等の酸、分岐鎖又は直鎖状の高級脂肪酸;ジステアリルエーテル等の分岐鎖又は直鎖状のアルキルエーテル;パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素化合物;スクワラン、スクワレン、ミンク油、ホホバ油、カルナバロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリン等の天然化合物;ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチン、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリミリスチン酸グリセリン、イソステアリン酸コレステリル等のエステル化合物;オクチルメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン及びその誘導体等が挙げられる。
次に、この混合物を、回転ディスクアトマイザー、1流体、又は2流体以上の複数流体ノズルを使用して、好ましくは5〜50℃の冷媒中に噴霧し、冷却固化して、複合粒子を回収する。好ましくは、2流体以上の複数流体ノズルを使用し、圧縮ガスと共に、冷媒中に噴霧する。冷媒としては、特に気相が好ましい。流体として使用する圧縮ガスは、好ましくは9.8×104Pa以上、更に好ましくは9.8×104〜29.4×104Paの圧縮空気や圧縮窒素を用いることができる。この気体は、噴霧温度以上に加熱したものを使用することが、ノズル部での冷却によるつまりを防止し、連続的に粒子を製造できるため、好ましい。
噴霧温度は、良好な噴霧性を得る観点から、熱可塑性樹脂、板状粉体、低分子化合物等を含む溶融混練物の粘度が、好ましくは600mPa・s以下、更に好ましくは300mPa・s以下、特に好ましくは100mPa・s以下になる温度であればよい。下限は特に無いが、5mPa・s以上が好ましい。
次に、得られた粒子から前記低分子化合物を除去する。低分子化合物の除去は、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)より低い温度で、好ましくは、除去効率の点から、20℃以上の温度で、更に好ましくは、低分子化合物の融点以上の温度で、溶剤により除去することが好ましい。減圧にすることで除去してもよい。
得られた粒子1質量部に対して、溶剤を好ましくは1〜100質量部添加し、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)より低い温度で混合し、低分子化合物を溶出させる。このような洗浄を繰り返して、多孔性粒子を得ることができる。
溶剤としては、前記低分子化合物を溶解し、熱可塑性樹脂を溶解しないものであれば特に制限はない。例えば、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;低級ケトン化合物;ヘキサン、ヘプタン、ドデカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、イソオクタン、水添トリイソブチレン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素等の炭化水素系溶剤;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン系溶剤が例示される。
多孔性粒子は、油剤を含有することもできる。油剤は、多孔性粒子からの放出物質として充分に機能するために、融点が25℃以下の室温(25℃)で液状である物質が好ましい。油剤の融点は、JIS K0064:1992により測定した値である。
油剤は、皮膚上のエモリエントもしくは構造的保水作用を持つ保湿剤、皮膚及び毛髪上の保護膜として働く保護剤、抗酸化剤、キューティクルの強化及び補修作用を持つ剤、冷感剤、制汗剤、血行促進剤等が好ましく挙げられる。
このような化合物として、前記低分子化合物で挙げたものも含まれるが、低分子量であることには限定されない。その中でも特にスクワラン、スクワレン等の天然化合物;環状シリコーン等のシリコーン及びその誘導体が挙げられる。それ以外にもビタミンA,ビタミンE、パンテノール、パントテニルエチルエーテル等のビタミン;セラミド及びその類似構造物質(例えば、特開平5−213731号公報に、一般式(1)及び(2)として記載されている物質)等が、好ましく挙げられる。油剤はこれらの混合物であってもよい。
油剤は、多孔性粒子の製造過程において、前記低分子化合物を、熱可塑性樹脂から除去せずに、そのまま油剤として用いることができる。更に、多孔性粒子を製造後、油剤を多孔性粒子に吸油させて含有させることもできる。
[化粧料]
本発明の化粧料中、本発明に係わる複合粒子の含有量は、その化粧料の目的に応じて適宜選択することができ、特に限定されるものではないが、0.1〜50質量%、更に1〜30質量%が好ましい。
本発明の化粧料の形態は特に限定されず、油中水型又は水中油型の乳化化粧料、油性化粧料、スプレー化粧料、スティック状化粧料、水性化粧料、シート状化粧料、ゲル状化粧料等のいずれでもよい。また本発明の化粧料の種類も特に限定されず、例えばパック、ファンデーション、口紅、ローション、コールドクリーム、ハンドクリーム、皮膚洗浄剤、柔軟化化粧料、栄養化粧料、収斂化粧料、美白化粧料、シワ改善化粧料、老化防止化粧料、洗浄用化粧料、制汗剤、デオドラント剤等の皮膚化粧料;シャンプー、リンス、トリートメント、整髪剤、養毛剤等の毛髪化粧料が挙げられる。
本発明の化粧料は、アルコールを含有することが好ましい。アルコールとしては、エタノール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール等の炭素数1〜6の一価又は多価アルコールが挙げられ、中でも一価アルコール、特にエタノールが好ましい。アルコールの配合量は、本発明の化粧料中5〜30質量%が好ましく、また本発明に係わる複合粒子の1〜50質量倍とすることが特に好ましい。
本発明の化粧料には、更に化粧料成分として一般に使用されているその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で、上記化粧料の形態、種類等に応じて適宜配合することができる。
かかる化粧料成分としては、例えばマイカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサン、硫酸バリウム等の体質顔料;酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄等の固形顔料;これら粉体をシリコーン処理、金属石鹸処理、N−アシルグルタミン酸処理等の表面疎水化処理した粉体;固体状又は液状のパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、セレシン、オゾケライト、モンタンろう等の炭化水素類;オリーブ、地ろう、カルナウバろう、ラノリン、鯨ろう等の植物性油脂、動物性油脂又はろう;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、イソプロピルミリスチン酸エステル、イソプロピルステアリン酸エステル、ブチルステアリン酸エステル等の脂肪酸又はそのエステル類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、パルミチルアルコール、ヘキシルドデシルアルコール等の高級アルコール類;カチオン化セルロース、カルボキシベタイン型ポリマー、カチオン化シリコーン等の吸着又は増粘剤;グリコール、ソルビトール等の保湿作用を有する多価アルコール類;ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、グリセリルエーテル変性シリコーン等のシリコーン油用の乳化剤;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、トラガント、寒天、ゼラチン等の増粘剤;アルミニウムヒドロキシクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、塩基性ヨウ化アルミニウム等の制汗剤;3,4,4−トリクロロカルバアニリド(TCC)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、サリチル酸、ヘキサクロロフェン等の殺菌剤;ジャ香、スカトール、レモンオイル、ラベンダーオイル、アブソリュート、ジャスミン、バニリン、ベンゾイン、ベンジルアセテート、メントール等のマスキング剤、その他、乳化安定剤、キレート剤、紫外線防御剤、pH調整剤、防腐剤、色素類、美白剤、鎮痛消炎剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホルモン剤等の薬効成分;水;界面活性剤;W/O又はO/W型乳化剤、香料等が挙げられる。
以下の例において、融点は、JIS K0064:1992により測定した値である。
実施例1
熱可塑性樹脂として三井ハイワックスHW−200P(三井ケミカル(株)製、ポリエチレン、分子量2000、融点122℃、結晶化度87%)、板状粉体としてベンガラ被覆雲母チタン(ENGELHARD社製、FLAMENCO SATIN BLUE、体積平均粒径:9.0μm、アスペクト比:45)を、熱可塑性樹脂/板状粉体の質量比4/1で混合し、150℃でペンシル型ミキサーで約10分間、溶融混合分散し、ペンシル型ミキサーで分散させながら、2流体ノズル(ガラス製噴霧器M型、SANSYO製)で、60L/分の窒素気流とともに25℃気相中に噴霧冷却し、複合粒子として回収した。得られた複合粒子の体積平均粒径は8.8μmで、a/cは2.2であった。得られた複合粒子の電子顕微鏡写真を図2に示す。
実施例2
熱可塑性樹脂として三井ハイワックスHW−200MP(三井ケミカル(株)製、ポリエチレン、分子量2000、融点107℃、結晶化度65%)、固体粒子として酸化亜鉛(FINEX−75、粒径0.02μm、堺化学(株)製)を、熱可塑性樹脂/酸化亜鉛の質量比2.5/1で混合し、エクストルーダーPCM30((株)池貝製)を用いて、スクリュー回転数200r/min、シリンダー温度100℃、フィード10kg/hで混練して混合樹脂を得た。この混合樹脂と、板状粉体としてベンガラ被覆雲母チタン(ENGELHARD社製、FLAMENCO SATIN BLUE、体積平均粒径:9.0μm、アスペクト比:45)を、混合樹脂/板状粉体の質量比4/1(熱可塑性樹脂/板状粉体の質量比3.2/1に相当)で混合し、150℃でペンシル型ミキサーで約10分間、溶融混合分散し、ペンシル型ミキサーで分散させながら、2流体ノズル(ガラス製噴霧器M型、SANSYO製)で、60L/分の窒素気流とともに25℃気相中に噴霧冷却し、複合粒子として回収した。得られた複合粒子の体積平均粒径は10μmで、a/cは2.0であった。
実施例3
熱可塑性樹脂として三井ハイワックスHW−200P(三井ケミカル(株)製、ポリエチレン、分子量2000、融点122℃、結晶化度87%)、低分子化合物としてベヘニルアルコール(融点70℃)、板状粉体としてベンガラ被覆雲母チタン(ENGELHARD社製、FLAMENCO SATIN BLUE、体積平均粒径:9.0μm、アスペクト比:45)を、熱可塑性樹脂/低分子化合物/板状粉体の質量比0.86/2/1で混合し、150℃でペンシル型ミキサーで約10分間、溶融混合分散し、ペンシル型ミキサーで分散させながら、2流体ノズル(ガラス製噴霧器M型、SANSYO製)で、60L/分の窒素気流とともに25℃気相中に噴霧冷却し、複合粒子として回収した。さらに60℃エタノール中に得られた複合粒子を5質量%になるように添加して約30分混合し、ベヘニルアルコールを抽出し、PTFE0.8μmのメンブランフィルターで減圧濾過し、残留したエタノールを減圧乾燥により除去することで、多孔性複合粒子を得た。得られた多孔性複合粒子の体積平均粒径は9.0μmで、a/cは1.8であった。得られた多孔性複合粒子の電子顕微鏡写真を図3に示す。
処方例1
実施例1で得た複合粒子を用い、下記組成のパウダーファンデーションを常法により製造した。
<配合組成>
マイカ 残量(質量%)
平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン粉末 6
(トスパール145;東芝シリコーン(株)製)
実施例1の複合粒子 20
タルク 20
酸化チタン 10
ベンガラ 0.8
黄酸化鉄 2.5
黒酸化鉄 0.1
流動パラフィン 8
ミツロウ 2
防腐剤 適量
香料 適量。
処方例2
実施例1で得た複合粒子の代わりに実施例3で得た多孔性複合粒子を、ベンガラ被覆雲母チタン量が実施例1の複合粒子中のベンガラ被覆雲母チタン量と同じになる量用いる以外は処方例1と同様の組成でパウダーファンデーションを製造した。
比較処方例1
実施例1で得た複合粒子の代わりにベンガラ被覆雲母チタンを、実施例1の複合粒子中のベンガラ被覆雲母チタン量と同じ量用いる以外は処方例1と同様の組成でパウダーファンデーションを製造した。
処方例1、処方例2、比較処方例1で得たパウダーファンデーションを用い、専門パネラー5名による塗布評価をそれぞれについて実施した結果、自然な仕上がりになると回答したパネラーは、処方例1で5人中3人、処方例2で5人中4人、比較処方例1で5人中1人であり、本発明の複合粒子配合のファンデーションが比較処方例のファンデーションにくらべて自然な仕上がりとなった。
処方例3
実施例2で得た複合粒子を用い、下記組成の日焼け止めクリームを常法により製造した。
<配合組成>
平均粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキサン粉末 3質量%
(トスパール145 ;東芝シリコーン(株)製)
実施例2の複合粒子 10
p−メトキシ桂皮酸オクチル 5
ジメチルシロキサン・メチル(ウンデシルグリセリルエーテル)
シロキサン共重合体*1
ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)
シロキサン共重合体*2 0.5
メチルポリシロキサン(粘度6cs) 5
オクタメチルシクロペンタンシロキサン 20
スクワラン 2
ミリスチン酸オクチルドデシル 1
硫酸マグネシウム 0 .5
グリセリン 5
防腐剤 0 .1
香料 微 量
精製水 バランス
*1:花王(株)製、ペネトール S1−U
*2:信越化学工業(株)製、シリコーンKF−945A
比較処方例2
実施例2で得た複合粒子の代わりにベンガラ被覆雲母チタンと酸化亜鉛を、それぞれ実施例2の複合粒子中のベンガラ被覆雲母チタン量及び酸化亜鉛量と同じになる量用いる以外は処方例3と同様の組成で日焼け止めクリームを製造した。
処方例3及び比較処方例2で得た日焼け止めクリームを用い、専門パネラー5名による塗布評価を実施した結果、処方例3の使用感が比較処方例2に比べて良いと回答したパネラーは、5人中5人であり、複合粒子化による感触の向上が確認された。
本発明の複合粒子の形状を示す図である。 実施例1で得られた複合粒子の電子顕微鏡写真である。 実施例3で得られた多孔性複合粒子の電子顕微鏡写真である。
符号の説明
a:長径
b:aに直交する最大幅
c:a,bに直交する最大厚さ

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂と板状粉体を含む複合粒子であって、その複合粒子の体積平均粒径が1〜100μmで、複合粒子の長径(a)と、最大厚さ(c)の比(a/c)が1〜100の球状又は楕円体状である、板状粉体内包複合粒子。
  2. 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である、請求項1記載の板状粉体内包複合粒子。
  3. 板状粉体とは別に、1種以上の固体粒子を含有する、請求項1又は2記載の板状粉体内包複合粒子。
  4. 多孔性である請求項1〜3いずれかに記載の板状粉体内包複合粒子。
  5. 熱可塑性樹脂と板状粉体、更に必要により固体粒子を、熱可塑性樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で混合した後、得られた熱溶融混練物を冷媒中に噴霧して冷却固化する、請求項1〜3いずれかに記載の板状粉体内包複合粒子の製法。
  6. 熱可塑性樹脂、板状粉体及び前記樹脂の軟化温度(又は融点)より低い融点を有する低分子化合物、更に必要により固体粒子を、前記樹脂の軟化温度(又は融点)以上の温度で混合した後、冷媒中に噴霧し、得られた粒子から前記低分子化合物を除去することで多孔化する、請求項4記載の板状粉体内包複合粒子の製法。
  7. 請求項1〜4いずれかに記載の板状粉体内包複合粒子を含有する化粧料。
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