JP2005153497A - 塗布具及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【構成】 容器内にこの容器の内壁に周状に摺接しながら移動可能な隔壁を配置し、隔壁の塗布先側に塗布液を収容すると共に、隔壁の後方に圧縮気体を密閉して収容し、圧縮気体の押圧力にて隔壁を塗布先側に移動させて、塗布液の塗布先よりの吐出支援をなす塗布具において、前記隔壁の少なくとも前記容器の内壁と周状に摺接する部分が弾性を有すると共に、この摺接する部分が前記圧縮気体の押圧力によって拡径する部分に配置されている塗布具とする。
【選択図】 図1
Description
図1に示したものは、内部にメチルシクロヘキサンを主溶剤とし、酸化チタン等の白色顔料を分散した、700mPa・s(B型粘度計No.3ローター、60rpm、25℃)の高粘度に設定してある修正液1を収容した修正塗布具の一例である。修正液1は、塗布後の塗布面の速乾性が必要とされ、蒸気圧、蒸発速度などから有機溶剤を適宜選択することができるが、大気中に放出しても光化学スモッグの原因にならず、また、有機溶剤中毒予防規制を受けず比較的毒性の低い炭化水素系有機溶剤であるメチルシクロヘキサンが好ましく使用できる。また、白色顔料としては、酸化チタンの他に酸化亜鉛などが挙げられるが、白色度、隠蔽力、屈折率が比較的大きいことから白色顔料として、酸化チタンを用いるのが望ましい。軸2は、透明性を有するポリエチレンナフタレートの押出成形品であり、この軸2の内部には、修正液1が直接収容されている。軸2は、修正液1の主溶剤であるメチルシクロヘキサンにより、膨潤、融解、溶解、分解などによる形状変化をほとんど生じないもので、且つ、200cc/m2day/25μm・23℃/O2以下のガス透過性の低い材質である。また、外部から修正液1の残量が視認できるような透明若しくは半透明のものであれば、ポリエチレンナフタレートに限られるものではない。例えば、ポリエチレンナレフタレートの他にポリエチレンテレフタレート、ナイロン12、ナイロン6、非晶性ナイロン、微結晶性ナイロン、半芳香族性ナイロン、脂肪酸ナイロン、ポリアクリロニトリル、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチレンナフタレートポリエチレンテレフタレートコポリマー、ポリエチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートのポリマーアロイ、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートのポリマーアロイ、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。
移動隔壁8は後方に開口する有低筒状のコップ型形状を有しており、修正液1の界面に接触させて配置されている。軸2の移動隔壁8より後方の空間には圧縮空気7が充満していて、この空間に開放されている移動隔壁8の内壁8a、底壁8bに圧縮空気7による押圧力が付与されている。
図2相当図である図4に示したものは、移動隔壁10として、硬度70゜(デュロー硬度 タイプA)の、ニトリルゴムにより形成した筒状の弾性部10aとポリブチレンテレフタレートの射出成形品である基部10bとの二部材とからなるものとしたものである。筒状の弾性部10aの機能は上述の図2の一例と同様であるが、少なからず溶剤によって膨潤してしまう弾性材料の体積膨張率に対して、元の体積を小さくすることによって、体積の増加量、(拡径量)を抑えることになり、軸2の内壁に付与する移動抵抗が必要以上に増大して、移動隔壁10の移動が困難になってしまうことを抑制するものである。
図5は、事前に、修正液1が充填してある軸2内に移動隔壁8を押し棒11によって挿入し始めた状態を示す縦断面図である。押し棒11は、移動隔壁8を配置した後、容易に取り外しできるように、移動隔壁8の内側の径よりも小径となっている。また、押し棒11はパイプ状の吸引ノズルとしてあり、移動隔壁8の内側の底部8bに当接して、底部8bを吸引できるようにしてある。図6に示すように、底部8bを吸引することによって、まず、底部8bが、押し棒11の内部方向へ変形する。この変形に伴い、底部8bと、押し棒11の先端部11aの外周との当接部分11bを支点として移動隔壁8の側壁8bが拡径方向に変形する。この変形によって、5.0kg/cm2の密閉力で、修正液1が充填してある部分が、移動隔壁8によって密閉される。そして移動隔壁8が修正液1の界面へ接触する位置まで底部8bを押し棒11によって吸引しながら移動させる。修正液1が充填してある側は、移動隔壁8によって吸引力という力によって強制的に拡径されて密閉されているため、修正液1の界面へ、移動隔壁8が接触した時に生じる1.2kg/cm2の圧力では、修正液1が、移動隔壁8の外方突部8eを変形させて通過することができず、移動隔壁8の後方へ修正液1が流出してしまうことを抑制する。但し、修正液1の界面へ、移動隔壁8が接触した時に生じる圧力は、軸2や移動隔壁8の径や形状によって異なるため、押し棒11の吸引力による外方突部8eと軸2との密閉力は適宜設定する必要がある。図示はしないが、この後、圧縮空気7を充填して、尾栓9を軸2の後端開口部に接続して図1の状態の塗布具を得ることができる。
いずれにしても軸2の内壁に、移動隔壁8の外方突部8fが当接した時の密閉力よりも、修正液1と移動隔壁8の底壁8aが接触した時に生じる圧力が大きくならないように注意されるべきである。
各実施例、比較例のサンプルを、手で、塗布荷重;0.98N、塗布角度;70°、塗布速度;1文字3sec、塗布方法;縦方向に塗布先を往復させる、文字サイズ;4mm角
の塗布条件で、5文字塗布毎に修正液吐出量を測定し、これを連続して3度行うと共に、文字の隠蔽の有無及びカスレの有無を目視確認した。隠蔽しない;文字上に修正液が塗布されているが文字が透けて見えてしまう状態。
カスレ;塗布跡に本来修正液が付いていなくてはならない部分に修正液が付いていない部分がある状態。
TITANIX JR805(酸化チタン、テイカ(株)製) 55.0重量部
アクリロイドB67(アクリル樹脂、ロームアンドハース社製) 9.0重量部
メチルシクロヘキサン 35.0重量部
ホモゲノールL18(ポリカルボン酸型高分子界面活性剤、花王(株)製)
1.0重量部
2 軸
3 前軸
4 ボール
5 ボールホルダー
6 コイルスプリング
7 圧縮空気
8 移動隔壁
8a 内壁
8b 底壁
8c 開口部
8d 外壁
8e 外方突部
9 尾栓
10 移動隔壁
10a 弾性部
10b 基部
11 押し棒
11a 先端部
11b 当接部分
Claims (6)
- 容器内にこの容器の内壁に周状に摺接しながら移動可能な隔壁を配置し、隔壁の塗布先側に塗布液を収容すると共に、隔壁の後方に圧縮気体を密閉して収容し、圧縮気体の押圧力にて隔壁を塗布先側に移動させて、塗布液の塗布先よりの吐出支援をなす塗布具において、前記隔壁の少なくとも前記容器の内壁と周状に摺接する部分が弾性を有すると共に、この摺接する部分が前記圧縮気体の押圧力によって拡径する部分に配置されている塗布具。
- 前記隔壁が、弾性変形可能な材料にて形成されていると共に、有底筒状であり、側壁の外周面に周状に連続もしくは均等非連続に突起を形成し、この側壁の肉厚が後端から底部までの距離未満の長さである請求項1記載の塗布具。
- 前記塗布液が少なくとも白色顔料と主媒体としてのメチルシクロヘキサンとからなる修正液であり、前記隔壁がポリエステル系、ニトリル系、ポリアミド系、フッ素系の熱可塑性エラストマー、水素化ニトリルゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴムの一種若しくは二種以上の混合物である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の塗布具。
- 前記隔壁の材質が、メチルシクロヘキサンを吸収することによる体積変化率が+100%未満のものである請求項4に記載の塗布具。
- 前記容器が収容する塗布液を外部から視認可能とする透明若しくは半透明の合成樹脂成形品である請求項1乃至請求項5に記載の塗布具。
- 前記隔壁を容器内に挿入する塗布具の製造方法であって、容器の塗布先側先端面へ所定の量の塗布液を充填した後、隔壁の開口部分が塗布先側の反対側を向いた状態の隔壁を、塗布液と接触しない位置に仮配置するとともに、隔壁の内側底部に、この隔壁の開口部分の内径よりも小径の吸引ノズルの先端部を接触させ、吸引ノズルによって底部を吸引させることによって、底部と吸引ノズルの外周との当接部分を支点となり前記側壁が径方向に傾くことによって、傾いた側壁の外周面を容器の内壁に周状当接させながら、塗布先側から容器内に残留する空気を排出しつつ吸引ノズルを塗布先方向へ挿入する請求項1乃至請求項5記載の塗布具の製造方法。
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