JP2005153272A - パーティクルボード及びその製造方法 - Google Patents

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守男 林
Tomoyoshi Kubota
智芳 久保田
Minoru Hoshino
稔 星野
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Abstract

【課題】 フェイス層中に存在する遊離アルカリによる化粧材へのアルカリ汚染を防止するとともに、特別な下地処理を行なうことなく溝色品質の低下を防止するパーティクルボード及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】 木片及び木片に塗布したアルカリフェノール樹脂からなるフェイス層1を有するパーティクルボードであって、前記フェイス層には白色の酸化物顔料が含有されている。さらに、この白色の酸化物顔料は二酸化チタンである
【選択図】 図1

Description

本発明は、パーティクルボード及びその製造方法に関し、具体的には、フェイス層が白色化されたパーティクルボード及びその製造方法に関するものである。
従来の床材等に用いられる建築用板材としては、図2に示すように、針葉樹からなるとともに、ラワン材からなる第3の板材15でサンドイッチされた第1の板材11の上面に中密度繊維板からなる板材12を積層し、第2の板材12の上に化粧単板13を積層して成る建築用板材が知られている。このものあっては、針葉樹からなる板材11が芯材となるので、曲げ強度に優れ、腐食が進行し難く、上面に中密度繊維板からなる板材12を積層しているので耐クラック性が向上するとともに、表面に天然木材の木目を備えるため、優れた意匠性を有する(特許文献1)。
しかし、このような木質系フローリング材は、日光による変色等の耐候性が不十分であったり、表面が傷つきやすく耐水性も弱いという問題点を有している。また、これらのフローリング材には、一般にオーク材、バーチ材やチェリー材等が用いられているが、材質によっては木材資源の不足により床材の安定供給ができなくなったり、価格高騰を余儀なくされる場合があった。
そのため、比較的安価なパーティクルボード、特にわが国で主に製造・使用されている3層ボードを木質フローリング系の代替品として活用することが考えられる。この3層ボードは、図3に示すように、フェイス層1、センター層2、バック層3の3層からなり、各層とも木材などの小片に合成樹脂接着を混ぜたものを熱圧成形したもので、フェイス層1及びバック層3は、センター層2より小粒の小片にて形成されている。この木材の小片と混合する合成樹脂接着剤としては、基材のフェノールにホルムアルデヒドを一定の温度条件下で反応させる熱硬化性樹脂接着剤であるアルカリフェノール樹脂が好適に用いられる。このアルカリフェノール樹脂を用いることで、ホルムアルデヒドによって安定したメチレン結合が得られるので、厳しい使用環境においても安定した接着性能を示すことができる。このようなパーティクルボードを床材として活用するに際しては、表面を保護するために薄い化粧材4をフェイス層1の表面に積層する必要があるが、上記のアルカリフェノール樹脂を接着剤として用いる場合には、アルカリフェノール接着剤中に存在する遊離アルカリが化粧材をアルカリ汚染して表面に茶褐色のまだら模様が発生する場合があった。また、一般に、床材表面には浅い溝部が形成されているが、アルカリフェノール樹脂を用いたパーチ基材は茶系の色をなしているが、化粧材が淡色仕上げのものである場合には、その厚さが薄いためパーチ基材の茶系色が色写りし、特に溝部4aが黒くなって意匠性が損なわれ、それを防止するためにベニヤコート等の色写り防止を目的とした下地処理が別途必要になるという問題点を有していた。
特開平7−314406号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パーチ基材中に存在する遊離アルカリによる化粧材へのアルカリ汚染を防止するとともに、特別な下地処理を行なうことなく溝色品質の低下を防止するパーティクルボード及びその製造方法を提供することである。
上記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係るパーティクルボードは、木片及び木片に塗布したアルカリフェノール樹脂からなるフェイス層を有するパーティクルボードであって、このフェイス層には白色の酸化物顔料が含有されていることを特徴とするを特徴とする。
本発明の請求項2に係るパーティクルボードの製造方法は、木片にアルカリフェノール樹脂を塗布して熱圧成形してフェイス層を形成する工程を有するパーティクルボードの製造方法であって、熱圧成形の際、白色の酸化物顔料をこのフェイス層に添加することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るパーティクルボードの製造方法は、前記白色の酸化物顔料は二酸化チタンであることを特徴とするを特徴とする。
本発明の請求項1に係るパーティクルボードによると、フェイス層に白色の酸化物顔料が含有されているので、この酸化物顔料がフェノール樹脂中に存在する遊離アルカリを中和し、フェイス層に化粧材を積層した場合であってもアルカリ汚染が発生しないので、パーティクルボードを床材として好適に用いることができる。また、フェイス層の表面部に白色顔料が添加されることにより、この表面部が白色化されるので、フェイス層に淡色系の化粧材を積層した場合であっても、本来のパーチ基材の茶色が裏写りしないため、溝色品質の低下等の化粧材の意匠性が損なわれことがなく、また、それを防止するために別途の下地処理が不要となる。
この請求項2に係るパーティクルボードの製造方法によると、木片にアルカリフェノール樹脂を塗布して熱圧成形してフェイス層を形成する際、白色の酸化物をフェイス層に添加するので、添加した酸化物顔料がフェノール樹脂中に存在する遊離アルカリを中和する。その結果、得られたパーティクルボードのフェイス層に後工程で化粧材を積層した場合であっても、化粧材にアルカリ汚染が発生することを防止することができる。また、フェイス層の表面部に白色顔料が添加されることにより、この表面部が白色化されるので、得られたパーティクルボードのフェイス層に後工程で淡色系の化粧材を積層した場合であっても、本来のパーチ基材の茶色が裏写りしないため、溝色品質の低下等の化粧材の意匠性が損なわれことがなく、また、それを防止するために別途の下地処理が不要となる。
この請求項3に係るパーティクルボードの製造方法によると、上述した請求項2の効果に加えて、白色の酸化物顔料として二酸化チタンを用いるので、被覆力、着色力に優れており少量の添加でフェイス層の白色化を行なうことができる。
本発明の実施形態におけるパーティクルボードを図1に基いて説明する。図1において、1はフェイス層、2はセンター層、3はバック層、4は化粧材、4aは化粧材の溝部である。図1は本実施形態におけるパーティクルボードの概略を示す斜視図である。同図に示すような3層構造のパーティクルボードを製造するためには、まず、木材廃材等を市販の粉砕機等で破砕し、ふるい分けして、フェイス層1用及びバック層3用には微細な木片を、センター層2用には比較的大きな木片を用意する。次に、圧力容器内にバック層3用の微細な木片及びアルカリフェノール樹脂を必要量投入し、所定の圧力を加えてバック層3のフォーミングを行なう。同様に、センター層2、フェイス層1の順でフォーミングを行なう。かかる各層のフォーミングに際して、事前に圧力容器に所定の時間圧力をかけて木片にフェノール樹脂を均一に含浸させておき、含浸量の調節は加圧時間と圧力を調節して行なう。また、フェイス層1、バック層3のアルカリフェノール樹脂の添加量をセンター層2の添加量よりも多くし、表面性及び曲げ強度を向上させておくことが好ましい。
フェイス層3をフォーミングする際、白色の酸化物顔料であるpH2〜3程度の二酸化チタンを3〜30wt%添加する。この二酸化チタンを必要量添加することで、アルカリフェノール樹脂中に存在する遊離アルカリを中和することができるとともに、本来茶系色のアルカリフェノール樹脂が白色化される。
なお、バック層3に用いる木質材料や接着剤はフェイス層1と同じであっても異なっていてもよく、目的に応じて最適なものを選択することができる。また、センター層2に用いる木片はフェイス層2に用いた木片よりも大きい木片を用いるのが好ましいが、木質材料の材質や接着剤の種類はフェイス層1と同じであっても異なっていてもよく、目的に応じて最適なものを選択することができる。
このようにフォーミングされた各層は、プレス機内の所定の加圧領域内に積層された状態で高温加圧されて板状に成形され、パーティクルボードが得られる。このパーティクルボードを床材として使用する場合には、フェイス層1上に溝部4aを有した化粧材4が積層される。この化粧材は厚さ0.5〜1.0mm程度の薄板であり、需要者の好みに応じて、所望の模様及び茶系や淡色系等の所望の配色のものが用いられる。
このようにして得られたフェイス層1は、上述のように添加した二酸化チタンが遊離アルカリを中和するため遊離アルカリが存在しない。そのため、得られたパーティクルボードのフェイス層1に化粧材4を積層した場合であっても、アルカリ汚染が発生せず、床材として好適に用いることができる。また、上述のように、白色顔料である二酸化チタンを添加することによりフェイス層1が白色化されるので、得られたパーティクルボードのフェイス層1に淡色系の化粧材を積層した場合であっても、本来のフェイス層の茶色が裏写りしないため、溝部4aが黒くなって化粧材の意匠性が損なわれることがなく、また、それを防止するために別途の下地処理が不要となる。
なお本実施形態においては、遊離アルカリを中和しかつフェイス層を白色化するために二酸化チタンを添加したが、これに限定されるものではなく、遊離アルカリを中和しかつフェイス層を白色化するものであれば、その他公知の白色の酸化物顔料を用いてもよい。本実施形態においては、白色の酸化物顔料として二酸化チタンを用いたので、特に被覆力、着色力に優れており、少量の添加でフェイス層の白色化を行なうことができる。
本実施形態におけるパーティクルボードの概略を示す斜視図である。 従来例を示す断面図である。 従来例を示す別の断面図である。
符号の説明
1 フェイス層

Claims (3)

  1. 木片及び木片に塗布したアルカリフェノール樹脂からなるフェイス層を有するパーティクルボードであって、
    前記フェイス層には白色の酸化物顔料が含有されていることを特徴とするパーティクルボード。
  2. 木片にアルカリフェノール樹脂を塗布して熱圧成形してフェイス層を形成する工程を有するパーティクルボードの製造方法であって、
    熱圧成形の際、白色の酸化物顔料を前記フェイス層に添加することを特徴とするパーティクルボードの製造方法。
  3. 前記白色の酸化物顔料は二酸化チタンであることを特徴とする請求項2に記載のパーティクルボードの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111452178A (zh) * 2020-03-26 2020-07-28 湖南工业大学 一种竹木复合材料的制备方法及竹木复合材料

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