JP2005153161A - 画像記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多値の誤差拡散法により、高画質なフルカラーの画像記録を簡単に行なう。
【解決手段】異なる温度でイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、クロの各色の発色を可能とされた感熱発色メディアを用い、各画素のイエロー、マゼンタ、シアンのオリジナルデータの成分値に周辺画素の誤差値の成分値をそれぞれ加減して画素データに生成し、それぞれの暫定の階調値を決定し、さらに、暫定の階調値からプリント用の階調値を求める。無発色、あるいは発色させる色とその階調を決定して画像出力データとし、この画像出力データに基づいて、前記感熱発色メディアに付与する熱エネルギーを制御する。それぞれのプリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から誤差値を決定するデータ処理を行ない、誤差拡散法で処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、感熱発色メディアを用い、多値の誤差拡散法を用いつつ、フルカラーの画像記録を行なう画像記録方法に関する。
従来より、多値の誤差拡散法を用いたカラー画像の記録が行われている。
この従来のカラーの画像記録方法を簡単に説明すると、まず、対象となる画素のイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)のオリジナルデータの成分値に、前記画素の周辺に位置する、既に処理を行った1乃至複数の画素において発生した誤差値の当該画素への分配分の各色の成分値を加減して、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの画素データの成分値を得る。そして、前記画素データの成分値を所定の閾値と比較して、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの階調値を決定し、画像出力データを生成するとともに、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算する。そして、前記画像出力データにしたがって当該画素の記録を行なうとともに、前記誤差値を当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ所定の方法で分配する。
例えば、各画素を構成するイエロー、マゼンタ、シアンの成分値を『00』から『FF』までの256階調で表す場合に、前記閾値を『3F』と『BF』とし、前記階調値を『0』『7F』『FF』の3段階とする。つまり、この場合には、前記成分値が『0〜3F』のときは、前記階調値は『0』、前記成分値が『40〜BF』のときは前記階調値は『7F』、そして、前記成分値が『C0〜FF』のときは前記階調値は『FF』とすることができる。
ここで、ある画素のオリジナルデータの成分値がイエローは『5F』、マゼンタは『2C』、シアンは『12』であるとすると、前記閾値と比較して求めた画像出力データは、当該画素のイエローは『7F』、マゼンタおよびシアンは『0』となる。
また、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値については、当該画素のイエローは『−32』、マゼンタは『+45』、そして、シアンは『+19』となる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の前記画像出力データに基づいて当該画素の記録を行なうとともに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値を当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ、所定の誤差拡散法により分配する。
この一連の処理を画素毎に繰り返すことにより、結果としてカラー画像を得ることができる。
ところで、従来より提案されているカラーの感熱発色メディアとして、次の2つのメディアを例示することができる。
第1の感熱発色メディアは、基材上にシアンの感熱発色層を形成し、その上方に順に、マゼンタの消色層、マゼンタの感熱発色層、イエローの消色層、およびイエローの感熱発色層を積層させ、最上層に形成されたイエローの感熱発色層から、最下層に形成されたシアンの感熱発色層まで、その上層から下層へ順に感熱反応温度が高くなるようにして形成されている。
この感熱発色メディアを用いたカラーの画像記録においては、サーマルプリンタにより前記感熱発色メディアに、イエロー、マゼンタ、シアンのうちの所望の色を発色させうる熱エネルギーを付与することで、画像を構成する各画素を前記所望の色に発色させ、所望の記録を得るように用いられる。
特開平5−270126号公報 特開平9−175016号公報
ところが、前記第1の感熱発色メディアを用いた画像記録方法によれば、サーマルプリンタにより、前記マゼンタの発色層(中温の感熱発色層)を発色させるまでに加熱すると、それよりも低温で反応する前記イエローの着色層も反応するが、前記イエローの消色層も反応することにより、前記イエローは消色されてしまう。同様に、前記シアンの発色層(高温の感熱発色層)を発色させるまでに加熱すると、それよりも低温で反応する前記イエロー、マゼンタはそれぞれ発色層も反応するが、それらの各色の消色層も反応することにより、前記イエローおよびマゼンタは消色されてしまう。
このように、前記第1の感熱発色メディアは、イエロー、マゼンタ、シアンの3色をそれぞれ単色で発色させることはできるが、2色以上を同時発色させて色を重ねることができないため、各画素をフルカラーで記録することはできなかった。
また、第2の感熱発色メディアは、TA(Thermo-Autochrome)用紙と呼ばれているものであり、少なくともイエロー、マゼンタ、シアンの3層の感熱発色層が基材上に積層形成された記録媒体である。
この第2の感熱発色メディアを用いた画像記録方法によれば、TA用紙をサーマルプリンタにおいて加熱することにより、各層がそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンの3色に発色するので、前記各層に含まれる発色素材の発色階調濃度を調整することで1画素中で3色を重ね合わせ、フルカラーを表現することが可能とされる。
しかしながら、この第2の感熱発色メディアを用いてカラー記録を行なうには、前記各色の感熱発色層を発色させる工程の後にそれぞれ発色状態を定着させる工程が必要であった。そして、感熱発色層を発色させる装置と定着させる装置とを各色毎に並べて配置させると前記メディアを往復させずに印刷することが可能となるが、勢い、装置が大がかりなものとなっていた。
そこで、本発明は、異なる感熱記録温度とされた多色の記録層を積層させた感熱発色メディアを用いて、多値の誤差拡散法により、高画質なフルカラーの画像記録を簡単に行なうことができる画像記録方法を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明の画像記録方法においては、各画素のイエロー、マゼンタ、シアンのオリジナルデータの成分値に、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素において発生した各色の誤差値の当該画素への分配分の成分値をそれぞれ加減して、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの成分値の画素データに生成する。そして、前記画素データの成分値を所定の閾値と比較して、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの暫定の階調値を決定し、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの暫定の階調値からプリント用の階調値を求め、前記プリント用の階調値に基づき、前記感熱発色メディアの無発色、あるいは前記感熱発色メディアの発色させる色とその階調を決定して画像出力データとするとともに、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンについて、それぞれ前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から誤差値を決定するデータ処理を行う。
その際、前記階調値は、無発色を示す『0』を含む多階調で表現される。
そして、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のすべてが『0』である場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのプリント用の階調値もすべて『0』に統一するとともに、当該画素を無発色とする画像出力データを生成する。
また、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のうち2つが『0』である場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値をそれぞれプリント用の階調値とするとともに、暫定の階調値が『0』以外である色を前記感熱発色メディアの発色させる色とし、当該色の前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。
またさらに、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のうち1つが『0』である場合には、前記暫定の階調値が『0』である色のプリント用の階調値はそのまま『0』とし、前記暫定の階調値が『0』以外である色のプリント用の階調値は、例えば、これらの色の暫定の階調値のうちの小さい値とするなど、予め定められた値に統一する。
そして、前記プリント用の階調値が『0』である色がシアンである場合には、前記感熱発色メディアの発色させる色をレッド(Red)とし、イエローおよびマゼンタの前記プリント用の階調値の予め定めた値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。
また、前記プリント用の階調値が『0』である色がマゼンタである場合には、前記感熱発色メディアの発色させる色をグリーン(Green)とし、イエローおよびシアンのプリント用の階調値の予め定めた値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。
あるいは、前記プリント用の階調値が『0』である色がイエローである場合には、前記感熱発色メディアの発色させる色をブルー(Blue)とし、マゼンタおよびシアンのプリント用の階調値の予め定めた値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。
そして、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のすべてが『0』以外である場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのプリント用の階調値をすべて、例えば、これらの暫定の階調値のうちの最小値とするなど、予め定めた値に統一するとともに、前記感熱発色メディアの発色させる色をクロ(kuro)とし、前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。
本発明によれば、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、クロの各色の感熱温度域を異ならせる感熱記録層を積層して形成された感熱発色メディアのいずれの色について、どの程度の階調で発色させるのか、あるいは無発色とするかを示す画像出力データを生成し、この画像出力データに基づいて、前記感熱発色メディアに付与する熱エネルギーを制御することで、簡便に、各画素を好適な色で記録し、所望のフルカラーの画像記録を得ることが可能となる。
さらに、前記画像出力データの生成時に決定した誤差値を当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差拡散法を用いることで、より高画質なフルカラーの画像記録を行なうことができる。
本発明の画像記録方法の一実施形態について、図1乃至図9を用いて説明する。なお、本実施形態においては、誤差値の分配・拡散の方法については誤差拡散法であっても適用可能であるので説明を省略し、以下では、本発明の特徴部分となるデータ処理を中心に説明する。
図1は前記データ処理のメインルーチンを示すフローチャート、図2は第1サブルーチンを示すフローチャート、図3は同じく第2サブルーチンを示すフローチャートである。
まず、画像を構成する当該画素(図中、「該画素」とする。以下、同じ。)のイエロー、マゼンタ、シアンの多階調のオリジナルデータに、前記画素の周辺に位置する、既に処理を行った1乃至複数の画素において発生した誤差値の当該画素への分配分の各色の成分値を加減して、当該画素の画像データとする。そして、当該画像データから、イエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値を決定する(ステップST1)。
本実施形態においては、前記オリジナルデータおよび画素データの成分値は、図4に示すように、00〜FFまでの256階調で表されるものとし、前記階調値は、前記画素データの成分値が00〜3Fの場合には『0』、40〜BFの場合には『7F』、C0〜FFの場合には『FF』に割り振られ、3段階で表現されるものとする(以下の実施例においても同じ)。
具体的には、図2に示す第1サブルーチンの手順で、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の暫定の階調値を算出する。
まず、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれのオリジナルデータの成分値に、前記誤差値の当該画素への分配分の各色の成分値を加減して画像データとする(ステップST101)。
次に、まず1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST102)。
未だ、暫定の階調値を算出していない場合には、イエローの画像データの成分値が0〜3Fかどうかを判断する(ステップST103)。
イエローの画像データの成分値が0〜3Fである場合には、イエローの暫定の階調値は『0』とし(ステップST104)、前記ステップST102へ戻る。
また、イエローの画像データの成分値が0〜3Fでない場合には、イエローの画像データの成分値が40〜BFかどうかを判断する(ステップST105)。
イエローの画像データの成分値が40〜BFである場合には、イエローの暫定の階調値は『7F』とし(ステップST106)、前記ステップST102へ戻る。
また、イエローの画像データの成分値が40〜BFでない場合には、イエローの画像データの成分値はC0〜FFであると判断し、イエローの暫定の階調値を『FF』とし(ステップST107)、前記ステップST102へ戻る。
イエローの暫定の階調値を決定したら、ステップST102へ戻り、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST102)。
ステップST103乃至ステップST107の工程において、イエローの暫定の階調値を決定している場合には、続けて、2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST108)。
未だ、マゼンタの暫定の階調値を算出していない場合には、マゼンタの画像データの成分値が0〜3Fかどうかを判断する(ステップST103)。
マゼンタの画像データの成分値が0〜3Fである場合には、マゼンタの暫定の階調値は『0』とし(ステップST104)、前記ステップST102へ戻る。
また、マゼンタの画像データの成分値が0〜3Fでない場合には、マゼンタの画像データの成分値が40〜BFかどうかを判断する(ステップST105)。
マゼンタの画像データの成分値が40〜BFである場合には、マゼンタの暫定の階調値は『7F』とし(ステップST106)、前記ステップST102へ戻る。
また、マゼンタの画像データの成分値が40〜BFでない場合には、マゼンタの画像データの成分値はC0〜FFであると判断し、マゼンタの暫定の階調値を『FF』とし(ステップST107)、前記ステップST102へ戻る。
こうしてマゼンタの暫定の3階調値を決定したら、再び、ステップST102へ戻り、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST102)。ステップST103乃至ステップST107の工程において、イエローの暫定の階調値を決定している場合には、続けて、2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST108)。さらに、ステップST103乃至ステップST107の工程において、マゼンタの暫定の階調値も決定している場合には、3色目のシアンの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST109)。
未だ、シアンの暫定の階調値を算出していない場合には、シアンの画像データの成分値が0〜3Fかどうかを判断する(ステップST103)。
シアンの画像データの成分値が0〜3Fである場合には、シアンの暫定の階調値は『0』とし(ステップST104)、前記ステップST102へ戻る。
また、シアンの画像データの成分値が0〜3Fでない場合には、シアンの画像データの成分値が40〜BFかどうかを判断する(ステップST105)。
シアンの画像データの成分値が40〜BFである場合には、シアンの暫定の階調値は『7F』とし(ステップST106)、前記ステップST102へ戻る。
また、シアンの画像データの成分値が40〜BFでない場合には、シアンの画像データの成分値はC0〜FFであると判断し、シアンの暫定の階調値を『FF』とし(ステップST107)、前記ステップST102へ戻る。
シアンの暫定の階調値を決定したら、再び、ステップST102へ戻り、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST102)。ステップST103乃至ステップST107の工程において、イエローの暫定の階調値を決定している場合には、続けて、2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST108)。さらに、ステップST103乃至ステップST107の工程において、マゼンタの暫定の階調値も決定している場合には、3色目のシアンの画像データから暫定の階調値を算出したかどうかを判断する(ステップST109)。こうしてイエロー、マゼンタ、シアンの各色の暫定の階調値を決定した場合は第1サブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
次に、メインルーチンにおいては、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値に、当該色の無発色を示す『0』の数が幾つあるかをカウントする。
当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値がすべて『0』かどうかを判断し(ステップST2)、『0』が3つ、すなわち、すべてが『0』である場合には、そのまま、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値をプリント用の階調値とする(ステップST3)。
この場合、前記プリント用の階調値は、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれも『0』となるので、当該画素については無発色を判断して画像出力データとし、前記各色の誤差値については、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST4)。
また、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値がすべて『0』ではない場合には、続けて、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のうち、2つが『0』であるかどうかを判断し(ステップST5)、『0』が2つの場合には、そのまま、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値をプリント用の階調値とする(ステップST6)。
この場合、前記プリント用の階調値は、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれかが『0』以外となるので、その『0』以外の暫定の階調値の色について、その階調値で発色させる画像出力データを生成し、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値については、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST7)。
つまり、当該画素の暫定の階調値が2つの場合には、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれかの1次色で記録が行われる。
さらに、当該画素の暫定の階調値の『0』の数が3つではなく、2つでもない場合には、続けて、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のうち、1つが『0』であるかどうかを判断する(ステップST8)。
『0』が1つの場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値の『0』はそのまま『0』とし、『0』以外を予め定めた値に変えて統一する(ステップST9)。なお、予め定めた値とは、例えば、多階調における中間調を示す階調値であるとか、『0』以外の暫定の階調値のうちの小さい階調値、あるいは大きい階調値といったように決めておくことができるものとする。本実施形態においては、『0』以外の暫定の階調値のうちの小さい階調値を、前記予め定めた値として、プリント用の階調値とする(以下の実施例においても同じ)。
また、当該画素の暫定の階調値の『0』の数が3つではなく、2つでもなく、1つでもない場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値をすべて、予め定めた値に変えて統一し、プリント用の階調値とする(ステップST10)。
そして、本実施形態の画像記録方法においては、当該画素のプリント用の階調値に基づき、2次色としてのレッド、ブルー、グリーン、あるいは3次色としてのクロのいずれの色を発色させるかを決定して画像出力データを生成し、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値については、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST11)。
すなわち、図5に示すように、シアンのプリント用の階調値が『0』の場合はレッドを発色させる。同様に、マゼンタのプリント用の階調値が『0』の場合はグリーンを発色させ、イエローのプリント用の階調値が『0』の場合はブルーを発色させる。また、いずれの色のプリント用の階調値も『0』の場合はクロを発色させる。
具体的には、図3に示す第2サブルーチンの手順で、レッド、ブルー、グリーン、あるいはクロの発色を決定する。
まず、シアンのプリント用の階調値が『0』かどうかを判断し(ステップST201)、シアンのプリント用の階調値が『0』である場合には当該画素の発色をレッドとし、イエローおよびマゼンタの前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。さらに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値については、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST202)。
また、シアンのプリント用の階調値が『0』でない場合には、続いて、マゼンタのプリント用の階調値が『0』であるかどうかを判断し(ステップST203)、マゼンタのプリント用の階調値が『0』である場合には当該画素の発色をグリーンとし、イエローおよびシアンの前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。さらに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値については、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST204)。
また、マゼンタのプリント用の階調値も『0』でない場合には、続いて、イエローのプリント用の階調値が『0』であるかどうかを判断し(ステップST205)、イエローのプリント用の階調値が『0』である場合には当該画素の印刷色をブルーとし、イエローおよびシアンの前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。さらに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値については、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST206)。
最後に、イエローのプリント用の階調値も『0』でない場合には、当該画素の印刷色をクロとし、イエロー、マゼンタおよびシアンの前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する。さらに、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の誤差値については、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう(ステップST207)。
なお、本実施形態において、前述のデータ処理は、異なる温度でイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、クロの各色の発色を可能とされた感熱発色メディア1を用い、サーマルプリンタで多階調の記録を行える環境下において、誤差拡散法とともに実行される。
前記感熱発色メディア1は、具体的には、図6に示すような、基材1上に、クロの発色層を形成し、その上方に、順にブルーの消色層、ブルーの発色層、グリーンの消色層、グリーンの発色層、レッドの消色層、レッドの発色層、シアンの消色層、シアンの発色層、マゼンタの消色層、マゼンタの発色層、イエローの消色層、およびイエローの感熱発色層からなるインク層3を積層させ、最上層に形成されたイエローの発色層から、最下層に形成されたクロの発色層まで、その上層から下層へ順に感熱反応温度が高くなるようにして形成されている。
なお、前記感熱発色メディア1としては、図7に示すような、基材2上に、発色剤と消色剤とを含有するイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルーの各色のマイクロカプセル4と、発色剤を含有するクロのマイクロカプセル4とを有してなるインク層3が形成されており、前記各色のマイクロカプセル4は、その感熱温度を、低い方から順にイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、クロとなるように調整された感熱発色メディア1であってもよい。
なお、各色の発色剤と消色剤の作用については、前述の従来技術の説明に準じるものとし、説明を省略する。
このように構成された感熱発色メディア1を用い、図8に示すように、目的の発色を目的の階調で得る温度となるように、サーマルプリンタのサーマルヘッドから各画素の前記感熱発色メディア1に付与する熱エネルギーを制御することで、各画素を所望の色に発色させることができる。
つまり、サーマルプリンタにより、前記感熱発色メディア1に対し、前述のデータ処理で得られた画像出力データに基づいて、所定の階調で特定の色を発色させるための熱エネルギーを付与することで、画像を構成する各画素を前記所望の色および階調に発色させ、その色を記録紙に転写させて、所望の記録を得る。
そして、各画素の記録をイエロー、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン、ブルー、クロと、無印刷も含む8色で記録し分けるとともに、誤差値については所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散することで誤差を吸収し、最終的に、所望のフルカラーの記録を高品質で得ることが可能となる。また、前記階調値を3階調以上とすれば、感熱発色メディアに付与する熱エネルギーを異ならせることで、同じ色の発色であっても、発色の濃淡を繊細に表現可能となり、結果としての記録画像はより高精細なものとなる。
また、このような感熱発色メディアを用いたフルカラーの画像記録方法は、発色を重ねてフルカラーの画像記録を得るものではないので、記録紙をその搬送方向における前記サーマルヘッドの配設位置の上流側と下流側を何度も往復搬送させる必要もない。さらに、各色の発色層を発色させる工程の後にそれぞれ発色状態を定着させる工程も要しないので、装置が大がかりになることもなく、通常使用されている、感熱性の画像記録を可能とした記録装置を利用することができる。
以下、画素の発色に関する前述のデータ処理について、図9を参照して、具体例を挙げて説明する。
第1実施例:
イエロー、マゼンタ、シアンの成分値をそれぞれ、256階調における『5F』『2C』『12』とする画素データのデータ処理について説明する。
前記画素データは、前述のステップST1の処理により、当該画素のオリジナルデータの成分値に、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素において発生した各色の誤差値の当該画素への分配分の成分値をそれぞれ加減して生成されているものとする。
まず、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を、ステップST1(第1サブルーチン)の処理にしたがって算出する。
本実施例の場合、イエローの画像データの成分値は『5F』であるので、暫定の階調値は『7F』となる。
イエローの暫定の階調値を決定したら、続いて2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、マゼンタの画像データの成分値は『2C』であるので、暫定の階調値は『0』となる。
マゼンタの暫定の階調値を決定したら、続いて3色目のシアンの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、シアンの画像データの成分値は『12』であるので、暫定の階調値は『0』となる。
次に、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値に、当該色の無発色を示す『0』の数が幾つあるかをカウントする。当該画素の場合、イエロー、マゼンタ、シアンのうち、マゼンタとシアンの2色の暫定の階調値が『0』であるので、ステップST2を経て、ステップST5およびステップST6の処理により、当該画素のイエローについては『7F』、マゼンタおよびシアンについては『0』を、プリント用の階調値とする。
そして、当該画素についてはステップST7の処理により、前記プリント用の階調値を『0』以外とするイエローを前記プリント用の階調値『7F』で発色させる画像出力データを生成する。
それとともに、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、各色の誤差値を所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう。本実施例において、当該画素のイエローの画素データは『5F』であり、プリント用の階調値は『7F』であるので、その誤差値は『−32』となる。また、当該画素のマゼンタの画素データは『2C』であり、プリント用の階調値は『0』であるので、その誤差値は『+45』となる。そして、当該画素のシアンの画素データは『12』であり、プリント用の階調値は『0』であるので、その誤差値は『+19』となる。
第2実施例:
イエロー、マゼンタ、シアンの成分値をそれぞれ、256階調における『D0』『8A』『1F』とする画素データのデータ処理について説明する。
前記画素データは、前述のステップST1の処理により、当該画素のオリジナルデータの成分値に、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素において発生した各色の誤差値の当該画素への分配分の成分値をそれぞれ加減して生成されているものとする。
まず、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を、ステップST1(第1サブルーチン)の処理にしたがって算出する。
本実施例の場合、イエローの画像データの成分値は『D0』であるので、暫定の階調値は『FF』となる。
イエローの暫定の階調値を決定したら、続いて2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、マゼンタの画像データの成分値は『8A』であるので、暫定の階調値は『7F』となる。
マゼンタの暫定の階調値を決定したら、続いて3色目のシアンの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、シアンの画像データの成分値は『1F』であるので、暫定の階調値は『0』となる。
次に、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値に、当該色の無発色を示す『0』の数が幾つあるかをカウントする。
当該画素の場合、イエロー、マゼンタ、シアンのうち、シアンの暫定の階調値のみが『0』であるので、ステップST2およびステップSTステップST5を経て、ステップST8およびステップST9の処理により、当該画素のイエローおよびマゼンタについては、これらの色の暫定の階調値のうち小さい階調値に統一させて、いずれも『7F』とし、シアンについては『0』を、プリント用の階調値とする。
そして、当該画素についてはステップST11の処理(第2サブルーチン)により、画像出力データを生成する。
すなわち、本実施例の場合、シアンのプリント用の階調値を『0』とするものであるので、前記感熱発色メディア1に形成されたレッドを、前記マゼンタおよびイエローのプリント用の階調値『7F』で発色させる画像出力データを生成する。
それとともに、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、各色の誤差値を所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう。
本実施例において、当該画素のイエローの画素データは『D0』であり、プリント用の階調値は『7F』であるので、その誤差値は『+81』となる。
また、当該画素のマゼンタの画素データは『8A』であり、プリント用の階調値は『7F』であるので、その誤差値は『+11』となる。そして、当該画素のシアンの画素データは『1F』であり、プリント用の階調値は『0』であるので、その誤差値は『+32』となる。
ここで、イエローについて、前記暫定の階調値に基づいて前記誤差値を求めた場合を想定してみると、暫定の階調値は『FF』であったので、その場合の誤差値は『−47』であった。しかしながら、本実施例においては、本来ならばイエローとマゼンタとを重ねて発色させることにより得られるフルカラーに変えて、レッドを発色させる画像記録である。そこで、誤差値もプリント用の階調値に合わせて調整することで、目的の画像を構成する全画素の記録を終えた結果として、高精度なフルカラーを得るようにする。
第3実施例:
イエロー、マゼンタ、シアンの成分値をそれぞれ、256階調における『1F』『EF』『D0』とする画素データのデータ処理について説明する。
前記画素データは、前述のステップST1の処理により、当該画素のオリジナルデータの成分値に、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素において発生した各色の誤差値の当該画素への分配分の成分値をそれぞれ加減して生成されているものとする。
まず、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を、ステップST1(第1サブルーチン)の処理にしたがって算出する。
本実施例の場合、イエローの画像データの成分値は『1F』であるので、暫定の階調値は『0』となる。
イエローの暫定の階調値を決定したら、続いて2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、マゼンタの画像データの成分値は『EF』であるので、暫定の階調値は『FF』となる。
マゼンタの暫定の階調値を決定したら、続いて3色目のシアンの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、シアンの画像データの成分値は『D0』であるので、暫定の階調値も『FF』となる。
次に、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値に、当該色の無発色を示す『0』の数が幾つあるかをカウントする。
当該画素の場合、イエロー、マゼンタ、シアンのうち、イエローの暫定の階調値のみが『0』であるので、ステップST2およびステップSTステップST5を経て、ステップST8およびステップST9の処理により、当該画素のマゼンタおよびシアンについては、これらの色の暫定の階調値のうち小さい階調値に統一させる。この場合、両値階調値がいずれも『FF』であるので、ここはそのまま『FF』とし、イエローについては『0』を、プリント用の階調値とする。
そして、当該画素についてはステップST11の処理(第2サブルーチン)により、画像出力データを生成する。
すなわち、本実施例の場合、イエローのプリント用の階調値を『0』とするものであるので、前記感熱発色メディア1に形成されたブルーを、前記マゼンタおよびシアンのプリント用の階調値『FF』で発色させる画像出力データを生成する。
それとともに、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、各色の誤差値を所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう。
本実施例において、当該画素のイエローの画素データは『1F』であり、プリント用の階調値は『0』であるので、その誤差値は『+32』となる。
また、当該画素のマゼンタの画素データは『EF』であり、プリント用の階調値は『FF』であるので、その誤差値は『−16』となる。そして、当該画素のシアンの画素データは『D0』であり、プリント用の階調値は『FF』であるので、その誤差値は『−47』となる。
第4実施例:
イエロー、マゼンタ、シアンの成分値をそれぞれ、256階調における『EF』『D0』『5F』とする画素データのデータ処理について説明する。
前記画素データは、前述のステップST1の処理により、当該画素のオリジナルデータの成分値に、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素において発生した各色の誤差値の当該画素への分配分の成分値をそれぞれ加減して生成されているものとする。
まず、1色目のイエローの画像データから暫定の階調値を、ステップST1(第1サブルーチン)の処理にしたがって算出する。
本実施例の場合、イエローの画像データの成分値は『EF』であるので、暫定の階調値は『FF』となる。
イエローの暫定の階調値を決定したら、続いて2色目のマゼンタの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、マゼンタの画像データの成分値は『D0』であるので、暫定の階調値は『FF』となる。
マゼンタの暫定の階調値を決定したら、続いて3色目のシアンの画像データから暫定の階調値を算出する。
本実施例の場合、シアンの画像データの成分値は『5F』であるので、暫定の階調値は『7F』となる。
次に、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値に、当該色の無発色を示す『0』の数が幾つあるかをカウントする。
当該画素の場合、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれの暫定の階調値も『0』ではないので、ステップST2、ステップST5およびステップST8を経て、ステップST10およびステップST9の処理により、当該画素のイエロー、マゼンタ、およびシアンについて、これらの色の暫定の階調値のうち小さい階調値、つまりシアンの『7F』に統一させてプリント用の階調値とする。
そして、当該画素についてはステップST11の処理(第2サブルーチン)により、画像出力データを生成する。
すなわち、本実施例の場合、プリント用の階調値を『0』とするものはないので、前記感熱発色メディア1に形成されたクロを、前記イエロー、マゼンタおよびシアンのプリント用の階調値『7F』で発色させる画像出力データを生成する。 それとともに、前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算し、各色の誤差値を所定の誤差拡散法に基づいて他の画素へ分配・拡散する処理を行なう。
本実施例において、当該画素のイエローの画素データは『EF』であり、プリント用の階調値は『7F』であるので、その誤差値は『+112』となる。
また、当該画素のマゼンタの画素データは『D0』であり、プリント用の階調値は『7F』であるので、その誤差値は『+97』となる。そして、当該画素のシアンの画素データは『5F』であり、プリント用の階調値は『7F』であるので、その誤差値は『−32』となる。
ここで、イエローについて、前記暫定の階調値に基づいて前記誤差値を求めた場合を想定してみると、暫定の階調値は『FF』であったので、その場合の誤差値は『−16』であった。また、マゼンタについて、前記暫定の階調値に基づいて前記誤差値を求めた場合を想定してみると、暫定の階調値も『FF』であったので、その場合の誤差値は『−47』であった。
しかしながら、本実施例においては、イエロー、マゼンタおよびシアンを重ねて発色させる画像記録方法ではなく、クロを発色させる画像記録である。よって、前述のように、誤差値もプリント用の階調値に合わせて調整し、目的の画像を構成する全画素の記録を終えた結果として、高精度なフルカラーが得られるようにする。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前記感熱発色メディアのインク層の構成は、前述した積層順や感熱発色温度に限らない。
本発明の実施形態における画像記録方法の、データ処理のメインルーチンを示すフローチャート 本発明の実施形態における画像記録方法の、データ処理における第1サブルーチンのフローチャート 本発明の実施形態における画像記録方法の、データ処理における第2サブルーチンのフローチャート 画素のイエロー、マゼンタ、シアンの成分値と、本実施形態の階調値とを示す一覧表 第2サブルーチンにおける発色を決定するためのテーブル 感熱発色メディアの一例 感熱発色メディアの別の例 熱エネルギーと発色の関係を示すグラフ 本発明の実施形態における画像記録方法のデータ処理の4つの例を示す一覧表
符号の説明
1 感熱発色メディア
2 基材
3 インク層
4 マイクロカプセル

Claims (3)

  1. 異なる温度でイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー、クロの各色の発色を可能とされた感熱発色メディアを用い、多値の誤差拡散法を適用した各画素の画像出力データに基づいて、前記感熱発色メディアに付与する熱エネルギーを制御して前記感熱発色メディアを発色させ、あるいは無発色とさせることにより、所望のフルカラーの画像記録を得る画像記録方法であって、
    (1)各画素のイエロー、マゼンタ、シアンのオリジナルデータの成分値に、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素において発生した各色の誤差値の当該画素への分配分の成分値をそれぞれ加減して、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの画素データの成分値に生成し、
    (2)前記画素データの成分値を所定の閾値と比較して、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの暫定の階調値を決定し、
    (3)当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの暫定の階調値からプリント用の階調値を求め、前記プリント用の階調値に基づき、前記感熱発色メディアの無発色、あるいは前記感熱発色メディアの発色させる色とその階調を決定して画像出力データとするとともに、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンについて、それぞれ前記プリント用の階調値に基づいて、前記画素データの成分値から、当該画素の周辺に位置する1乃至複数の画素へ分配する誤差値を演算する
    データ処理を行うことを特徴とする画像記録方法。
  2. 前記階調値は、無発色を示す『0』を含む多階調で表現され、
    (1)当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のすべてが『0』である場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのプリント用の階調値もすべて『0』に統一するとともに、当該画素を無発色とする画像出力データを生成し、
    (2)当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のうち2つが『0』である場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値をそれぞれプリント用の階調値とするとともに、暫定の階調値が『0』以外である色を前記感熱発色メディアの発色させる色とし、当該色の前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成し、
    (3)当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のうち1つが『0』である場合には、前記暫定の階調値が『0』である色のプリント用の階調値はそのまま『0』とし、前記暫定の階調値が『0』以外である色のプリント用の階調値は、予め定めた値に統一し、
    (3.1)前記プリント用の階調値が『0』である色がシアンである場合には、前記感熱発色メディアの発色させる色をレッドとし、イエローおよびマゼンタの前記プリント用の階調値のうちの前記予め定めた値で当該画素を発色させる画像出力データを生成し、
    (3.2)前記プリント用の階調値が『0』である色がマゼンタである場合には、前記感熱発色メディアの発色させる色をグリーンとし、イエローおよびシアンの前記プリント用の階調値のうちの前記予め定めた値で当該画素を発色させる画像出力データを生成し、
    (3.3)前記プリント用の階調値が『0』である色がイエローである場合には、前記感熱発色メディアの発色させる色をブルーとし、マゼンタとシアンの前記プリント用の階調値のうちの前記予め定めた値で当該画素を発色させる画像出力データを生成し、
    (4)当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンの暫定の階調値のすべてが『0』以外である場合には、当該画素のイエロー、マゼンタ、シアンのプリント用の階調値をすべて予め定めた値に統一するとともに、前記感熱発色メディアの発色させる色をクロとし、前記プリント用の階調値で当該画素を発色させる画像出力データを生成する
    データ処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像記録方法。
  3. 前記予め定めた値が、0以外の暫定の階調値のうちの小さい値であることを特徴とする請求項2に記載の画像記録方法。
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