JP2005152917A - レーザ溶接方法及び光デバイス - Google Patents

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修 島川
Tomoki Sano
知己 佐野
Masaichi Mobara
政一 茂原
Tatsuhiko Tanaka
竜彦 田中
Keitaro Oguchi
敬太郎 小口
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Abstract

【課題】 光学部品を支持するための第1の部材と、その第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するに際し、第1の部材が第2の部材に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができるレーザ溶接方法を提供する。
【解決手段】 レンズ(光学部品)16等を支持するハウジング(第1の部材)11とブッシュ(第2の部材)4との当接部21にレーザ光LBを照射することで当接部21を溶融させ、ハウジング11とブッシュ4とを溶接する。このとき、光強度が最も高いレーザ光LBの中心Cをハウジング11に位置させてレーザ光LBを照射するため、溶融した材料がハウジング11とブッシュ4との間に入り込むのを抑制することができる。従って、レンズ16等を支持するハウジング11がブッシュ4に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レンズや光ファイバ等の光学部品を支持するための第1の部材と、その第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するレーザ溶接方法、及びそのようなレーザ溶接方法により製造された光デバイスに関する。
従来におけるこの種のレーザ溶接方法としては、光学部品を支持するための第1の部材を第2の部材に当接させ、第1の部材と第2の部材との当接部にレーザ光を照射して溶接するもの一般的である(例えば、非特許文献1参照)。
板生 清、他6名、「光デバイス精密加工ハンドブック」、(株)オプトロニクス社、平成10年7月12日 第1版第1刷発行、p.193−196
しかしながら、上述したようなレーザ溶接方法にあっては、レーザ光の照射によって溶融した材料が第1の部材と第2の部材との間に入り込み、光学部品を支持する第1の部材が第2の部材に対して位置ずれや角度ずれを起こすおそれがある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光学部品を支持するための第1の部材と、その第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するに際し、第1の部材が第2の部材に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができるレーザ溶接方法、及びそのようなレーザ溶接方法により製造された光デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るレーザ溶接方法は、光学部品を支持するための第1の部材と、第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するレーザ溶接方法であって、第1の部材又は第2の部材のいずれか一方にレーザ光の中心を位置させて、第1の部材と第2の部材との当接部にレーザ光を照射することを特徴とする。
このレーザ溶接方法においては、光学部品を支持するための第1の部材と第2の部材との当接部にレーザ光を照射することで当接部を溶融させ、第1の部材と第2の部材とを溶接する。このとき、光強度が最も高いレーザ光の中心を第1の部材又は第2の部材のいずれか一方に位置させてレーザ光を照射するため、溶融した材料が第1の部材と第2の部材との間に入り込むのを抑制することができる。従って、光学部品を支持するための第1の部材と、その第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するに際し、第1の部材が第2の部材に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができる。なお、第1の部材には、光学部品を直接支持するものだけでなく、光学部品を間接的に支持するものも含まれる。
また、レーザ光のビーム半径をRとした場合に、第1の部材と第2の部材とにより幅R以下の隙間を当接部に沿って形成することが好ましい。このような隙間を形成することで、レーザ光が絞られて当接部に照射され、また、溶融した材料が当該隙間に収まるため、溶融した材料が第1の部材と第2の部材との間に入り込むのを確実に抑制することができる。ここで、レーザ光のビーム半径とは、レーザ光の進行方向に垂直な平面内において径方向のパワー分布をガウス分布で近似した際に、ピークパワー値から1/(e)の強度となる部分までのレーザ光の中心からの距離を意味する。
このとき、第1の部材又は第2の部材のいずれか一方に当接部に沿って面取りを施すことで隙間を形成することが好ましい。これにより、幅R以下の隙間を当接部に沿って容易に形成することができる。
更に、第1の部材に面取りを施した場合、第1の部材に形成された面取り面と第2の部材とがなす角度より大きい入射角(第2の部材に対する入射角)でレーザ光を照射するとよい。これにより、第2の部材にレーザ光の中心を確実に位置させて、当接部にレーザ光を照射することができる。
一方、第2の部材に面取りを施した場合、第2の部材に形成された面取り面と第1の部材とがなす角度より大きい入射角(第1の部材に対する入射角)でレーザ光を照射するとよい。これにより、第1の部材にレーザ光の中心を確実に位置させて、当接部にレーザ光を照射することができる。
また、本発明に係る光デバイスは、光学部品と、光学部品を支持した第1の部材と、第1の部材に当接し、第1の部材がレーザ溶接により固定された第2の部材とを備え、第1の部材と第2の部材との当接部において、レーザ溶接による溶融部は、第1の部材又は第2の部材のいずれか一方の側に片寄っていることを特徴とする。
この光デバイスにおいては、レーザ溶接による溶融部が第1の部材又は第2の部材のいずれか一方の側に片寄っていることから、光強度が最も高いレーザ光の中心が当接部からずらされてレーザ光が照射されており、第1の部材と第2の部材との間への溶融した材料の入り込みが抑制されている。従って、光学部品を支持した第1の部材が第2の部材に対して位置ずれや角度ずれを起こすことが防止されている。ここで、溶融部とは、第1の部材及び第2の部材がレーザ光の照射領域において溶融した後、再固化して形成された部分を意味する。
このとき、第1の部材と第2の部材とにより当接部に沿って隙間が形成されており、溶融部は、隙間に掛かる部分で括れた形状を有している場合がある。
以上説明したように、本発明によれば、光学部品を支持する第1の部材と、その第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するに際し、第1の部材が第2の部材に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができる。
以下、本発明に係るレーザ溶接方法及び光デバイスの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態のレーザ溶接方法の説明に先立って、当該レーザ溶接方法が適用される光デバイスについて説明する。図1は、本発明に係る光デバイスの第1実施形態としての合分波モジュールを示す斜視図であり、図2は、図1のI−I線に沿っての断面図である。
図1及び図2に示すように、合分波モジュール1は、所定の距離をとって対面する板状のステンレス鋼製ベース2,2を有しており、各ベース2には貫通孔3が形成されている。一方のベース2には、円筒状のステンレス鋼製ブッシュ4がレーザ溶接により固定されており、ブッシュ4の円柱状の貫通孔5はベース2の貫通孔3に臨んでいる。この一方のベース2に固定されたブッシュ4には、単芯コリメータ6が所定の角度でレーザ溶接により固定されている。同様に、他方のベース2には、ブッシュ4がレーザ溶接により固定されており、ブッシュ4の貫通孔5はベース2の貫通孔3に臨んでいる。この他方のベース2に固定されたブッシュ4には、二芯コリメータ7が所定の角度でレーザ溶接により固定されている。
図2に示すように、単芯コリメータ6は、円筒状のステンレス鋼製ハウジング11を有している。このハウジング11のブッシュ4側の端部には球面11aが形成されており、この球面11aとブッシュ4の貫通孔5の縁部5aとが当接している。これにより、ブッシュ4に対する単芯コリメータ6の固定角度を連続的に調整することが可能となり、単芯コリメータ6をブッシュ4に対し所定の角度で固定することができる。
更に、ハウジング11には、球面11aと反対側の端部に開口する挿入孔12と、この挿入孔12の底面と球面11aとの間を貫通する光通過孔13とがハウジング11の中心軸線に沿って形成されている。挿入孔12には、光ファイバ(光学部品)14を保持したフェルール15が挿入され、所定の位置でハウジング12に固定されている。そして、挿入孔12の底部には、光ファイバ14から出射された光をコリメートするコリメータレンズ(光学部品)16が配置されている。
また、二芯コリメータ7は、光ファイバの本数を除いて単芯コリメータ6と同様の構成を有している。すなわち、二芯コリメータ7においては、フェルール15が2本の光ファイバ(光学部品)17a,17bを保持しており、コリメータレンズ16が、その光軸側に、各光ファイバ17a,17bから出射された光を偏向する。なお、ベース2,2間において、二芯コリメータ7が取り付けられた他方のベース2には、特定波長域の光を透過させ且つ他の波長域の光を反射するフィルタ18が貫通孔3を塞ぐように取り付けられている。
以上のように構成された合分波モジュール1においては、次のようにして光の合波が行われる。すなわち、単芯コリメータ6の光ファイバ14から第1波長の光L1が出射されると、この光L1は、コリメータレンズ16によりコリメートされた後、フィルタ18を透過する。また、二芯コリメータ7の光ファイバ17bから第2波長の光L2が出射されると、この光L2は、コリメータレンズ16によりコリメート及び偏向された後、フィルタ18により反射される。そして、フィルタ18を透過した第1波長の光L1、及びフィルタ18により反射された第2波長の光L2は合成され、光L3として二芯コリメータ7の光ファイバ17aに入射する。
一方、合分波モジュール1においては、次のようにして光の分波が行われる。すなわち、二芯コリメータ7の光ファイバ17aから、第1波長の光L1及び第2波長の光L2を含む光L3が出射されると、この光L3はコリメータレンズ16によりコリメート及び偏向される。そして、光L3のうち第1波長の光L1は、フィルタ18を透過し、単芯コリメータ6の光ファイバ14に入射する。また、光L3のうち第2波長の光L2は、フィルタ18により反射され、二芯コリメータ7の光ファイバ17bに入射する。
次に、上述した合分波モジュール1に適用される第1実施形態のレーザ溶接方法について、単芯コリメータ6側のベース2とブッシュ4とのレーザ溶接、及びブッシュ4と単芯コリメータ6のハウジング11とのレーザ溶接を代表させて説明する。
図3に示すように、ベース2にブッシュ4を当接させて、ベース2に対して所定の位置でブッシュ4を保持する。そして、レーザ光LBの中心C(ここでは、集光レンズにより集光されたレーザ光LBの集光点における中心)をベース2に位置させて、ベース2とブッシュ4との当接部20にレーザ光LBを照射する。これにより、ベース2及びブッシュ4がレーザ光LBの照射領域において溶融した後、再固化して溶融部22が形成され、この溶融部22によってベース2とブッシュ4とが溶接される。このようなレーザ溶接を当接部20上の複数箇所(例えば、120度間隔で3箇所)に対して行う。なお、このレーザ溶接においては、ブッシュ4が第1の部材に相当し、ベース2が第2の部材に相当する。
ここで、図3の矢印A側から溶融部22を見てみると、図4に示すように、溶融部22は、ベース2とブッシュ4との当接部20において、ベース2側に片寄っている。これは、レーザ光LBの中心Cが当接部20からベース2側にずらされてレーザ光LBが照射されたからである。
更に、図3に示すように、ブッシュ4の貫通孔5の縁部5aに単芯コリメータ6のハウジング11の球面11aを当接させて、ブッシュ4に対して所定の角度でハウジング11を保持する。そして、レーザ光LBの中心Cをハウジング11に位置させて、ブッシュ4とハウジング11との当接部21にレーザ光LBを照射する。これにより、ブッシュ4及びハウジング11がレーザ光LBの照射領域において溶融した後、再固化して溶融部22が形成され、この溶融部22によってブッシュ4とハウジング11とが溶接される。このようなレーザ溶接を当接部21上の複数箇所(例えば、120度間隔で3箇所)に対して行う。なお、このレーザ溶接においては、ハウジング11が第1の部材に相当し、ブッシュ4が第2の部材に相当する。
以上説明したように、第1実施形態のレーザ溶接方法においては、ベース2とブッシュ4とのレーザ溶接では、光強度が最も高いレーザ光LBの中心Cをベース2に位置させてレーザ光LBを照射し、また、ブッシュ4とハウジング11とのレーザ溶接では、光強度が最も高いレーザ光LBの中心Cをハウジング11に位置させてレーザ光LBを照射する。そのため、溶融したステンレス鋼がベース2とブッシュ4との間や、ブッシュ4とハウジング11との間に入り込むのを抑制することができる。従って、ブッシュ4がベース2に対して、また、ハウジング11がブッシュ4に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができる。
なお、ベース2とブッシュ4とのレーザ溶接では、レーザ光LBの中心Cをブッシュ4に位置させてレーザ光LBを照射し、また、ブッシュ4とハウジング11とのレーザ溶接では、レーザ光LBの中心Cをブッシュ4に位置させてレーザ光LBを照射してもよい。これらの場合にも、上記と同様に、ブッシュ4がベース2に対して、また、ハウジング11がブッシュ4に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを防止することができる。
また、第1実施形態のレーザ溶接方法においては、当接部20,21とレーザ光LBの中心Cとの距離をDとし、レーザ光LBのビーム半径(ここでは、集光レンズにより集光されたレーザ光LBの集光点におけるビーム半径)をRとした場合に、0.1R≦D≦0.9R、望ましくは0.1R≦D≦0.5R、更には0.2R≦D≦0.3Rの条件でレーザ光LBを照射することが好ましい。当接部20,21とレーザ光LBの中心Cとの距離を小さくするほど、溶融したステンレス鋼がベース2とブッシュ4との間や、ブッシュ4とハウジング11との間に入り込み易くなってしまう。一方、当該距離を大きくするほど、ベース2とブッシュ4との溶接強度や、ブッシュ4とハウジング11との溶接強度が低くなってしまう。そこで、上述した条件でレーザ光LBを照射すると、溶融したステンレス鋼の入り込み、及び溶接強度の低下を共に抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
第2実施形態のレーザ溶接方法が適用される光デバイスは、ベース2とブッシュ4とにより当接部20に沿って隙間が形成されている点、及びブッシュ4とハウジング11とにより当接部21に沿って隙間が形成されている点で、上述した第1実施形態としての合分波モジュール1と異なっている。
すなわち、第2実施形態としての合分波モジュール1では、図5に示すように、ブッシュ4においてベース2側の端面4aの外縁に面取りが施されることで、ベース2とブッシュ4とにより当接部20に沿って隙間23が形成されている。また、ブッシュ4においてベース2と反対側の端面4bの内縁に面取りが施されることで、ブッシュ4とハウジング11とにより当接部21に沿って隙間25が形成されている。なお、レーザ光LBのビーム半径(ここでは、集光レンズにより集光されたレーザ光LBの集光点におけるビーム半径)をRとした場合に、各隙間23,25の入口の幅GはR以下とされている。
このような合分波モジュール1に適用される第2実施形態のレーザ溶接方法について、単芯コリメータ6側のベース2とブッシュ4とのレーザ溶接、及びブッシュ4と単芯コリメータ6のハウジング11とのレーザ溶接を代表させて説明する。
図5に示すように、ベース2にブッシュ4を当接させて、ベース2に対して所定の位置でブッシュ4を保持する。そして、レーザ光LBの中心C(ここでは、集光レンズにより集光されたレーザ光LBの集光点における中心)をベース2に位置させて、面取り面24とベース2とがなす角度θ1より大きい入射角(ベース2に対する入射角)θ2で、ベース2とブッシュ4との当接部20にレーザ光LBを照射する。これにより、ベース2及びブッシュ4がレーザ光LBの照射領域において溶融した後、再固化して溶融部22が形成され、この溶融部22によってベース2とブッシュ4とが溶接される。このようなレーザ溶接を当接部20上の複数箇所(例えば、120度間隔で3箇所)に対して行う。なお、このレーザ溶接においては、ブッシュ4が第1の部材に相当し、ベース2が第2の部材に相当する。
ここで、図5の矢印A側から溶融部22を見てみると、図6に示すように、溶融部22は、ベース2とブッシュ4との当接部20において、ベース2側に片寄っており、しかも、隙間23に掛かる部分で括れている。溶融部22がベース2側に片寄っているのは、レーザ光LBの中心Cが当接部20からベース2側にずらされてレーザ光LBが照射されたからである。また、溶融部22が隙間23に掛かる部分で括れているのは、溶融部22が隙間23内に落ち込むからである。
更に、図5に示すように、ブッシュ4の貫通孔5の縁部5aに単芯コリメータ6のハウジング11の球面11aを当接させて、ブッシュ4に対して所定の角度でハウジング11を保持する。そして、レーザ光LBの中心Cをハウジング11に位置させて、面取り面26とハウジング11の球面11aとがなす角度θ3より大きい入射角(ハウジング11の球面11aに対する入射角)θ4で、ブッシュ4とハウジング11との当接部21にレーザ光LBを照射する。これにより、ブッシュ4及びハウジング11がレーザ光LBの照射領域において溶融した後、再固化して溶融部22が形成され、この溶融部22によってブッシュ4とハウジング11とが溶接される。このようなレーザ溶接を当接部21上の複数箇所(例えば、120度間隔で3箇所)に対して行う。なお、このレーザ溶接においては、ハウジング11が第1の部材に相当し、ブッシュ4が第2の部材に相当する。
以上説明したように、第2実施形態のレーザ溶接方法においては、レーザ光LBのビーム半径をRとした場合に、入口の幅GがR以下の隙間23,25が各当接部20,21に沿って形成されていることから、レーザ光LBが絞られて各当接部20,21に照射され、また、溶融したステンレス鋼が各隙間23,25に収まる。そのため、ベース2とブッシュ4との間や、ブッシュ4とハウジング11との間に溶融したステンレス鋼が入り込むのを確実に抑制することができる。従って、ブッシュ4がベース2に対して、また、ハウジング11がブッシュ4に対して位置ずれや角度ずれを起こすのを確実に防止することができる。
また、ブッシュ4においてベース2側の端面4aの外縁に面取りを施すことで、入口の幅GがR以下の隙間23を当接部20に沿って容易に形成することができる。同様に、ブッシュ4においてベース2と反対側の端面4bの内縁に面取りを施すことで、入口の幅GがR以下の隙間25を当接部21に沿って容易に形成することができる。
更に、面取り面24とベース2とがなす角度θ1より大きい入射角θ2で当接部20にレーザ光LBを照射することで、ベース2にレーザ光LBの中心Cを確実に位置させて、当接部20にレーザ光LBを照射することができる。同様に、面取り面26とハウジング11の球面11aとがなす角度θ3より大きい入射角θ4で当接部21にレーザ光LBを照射することで、ハウジング11にレーザ光LBの中心Cを確実に位置させて、当接部20にレーザ光LBを照射することができる。
なお、各隙間23,25は、面取りを施すことで形成されるものに限られない。例えば、図7に示すように、ブッシュ4においてベース2側の端面4aの外縁を断面矩形状に切り欠くことで、ベース2とブッシュ4とにより当接部20に沿って隙間23を形成してもよい。同様に、ブッシュ4においてベース2と反対側の端面4bの内縁を断面矩形状に切り欠くことで、ブッシュ4とハウジング11とにより当接部21に沿って隙間25を形成してもよい。このような場合にも、各隙間23,25の入口の幅GをR以下とする。
上記実施形態では、第1及び第2の部材の材料としてステンレス鋼を使用したが、これに限られるものではなく、金属等のレーザ溶接可能な材料であればよい。また、溶接に用いるレーザとしては、YAGレーザが好適である。
本発明に係る光デバイスの第1実施形態としての合分波モジュールを示す斜視図である。 図1のI−I線に沿っての断面図である。 第1実施形態としての合分波モジュールの要部を示す拡大断面図である。 図3の矢印A側から見た溶融部及びその周辺部分を示す図である。 第2実施形態としての合分波モジュールの要部を示す拡大断面図である。 図5の矢印A側から見た溶融部及びその周辺部分を示す図である。 第2実施形態の変形例としての合分波モジュールの要部を示す拡大断面図である。
符号の説明
2…ベース(第2の部材)、4…ブッシュ(第1の部材又は第2の部材)、11…ハウジング(第1の部材)、14,17a,17b…光ファイバ(光学部品)、16…コリメータレンズ(光学部品)、20,21…当接部、22…溶融部、23,25…隙間、C…レーザ光の中心、LB…レーザ光。

Claims (7)

  1. 光学部品を支持するための第1の部材と、前記第1の部材に当接する第2の部材とをレーザ溶接により固定するレーザ溶接方法であって、
    前記第1の部材又は前記第2の部材のいずれか一方にレーザ光の中心を位置させて、前記第1の部材と前記第2の部材との当接部に前記レーザ光を照射することを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 前記レーザ光のビーム半径をRとした場合に、前記第1の部材と前記第2の部材とにより幅R以下の隙間を前記当接部に沿って形成することを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接方法。
  3. 前記第1の部材又は前記第2の部材のいずれか一方に前記当接部に沿って面取りを施すことで前記隙間を形成することを特徴とする請求項2記載のレーザ溶接方法。
  4. 前記第1の部材に形成された面取り面と前記第2の部材とがなす角度より大きい入射角で前記レーザ光を照射することを特徴とする請求項3記載のレーザ溶接方法。
  5. 前記第2の部材に形成された面取り面と前記第1の部材とがなす角度より大きい入射角で前記レーザ光を照射することを特徴とする請求項3記載のレーザ溶接方法。
  6. 光学部品と、
    前記光学部品を支持した第1の部材と、
    前記第1の部材に当接し、前記第1の部材がレーザ溶接により固定された第2の部材とを備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材との当接部において、前記レーザ溶接による溶融部は、前記第1の部材又は前記第2の部材のいずれか一方の側に片寄っていることを特徴とする光デバイス。
  7. 前記第1の部材と前記第2の部材とにより前記当接部に沿って隙間が形成されており、
    前記溶融部は、前記隙間に掛かる部分で括れた形状を有していることを特徴とする請求項6記載の光デバイス。
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