JP2005151772A - 電源装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、安全性並びに汎用性の高い電源装置及びアダプタ電源を共用した電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】ACアダプタ本体1は、無線タグ情報読取スイッチ17がオン操作されると、無線タグトランスポンダ5に読み取り電波を照射して、無線タグトランスポンダ5から定格電圧と定格電力を示すタグ情報を取得し、タグ情報が示す定格電力が自己(ACアダプタ本体1)の電力容量を超過しているか否かを判別する。タグ情報が示す定格電力が自己の電力容量を超過していなければ、タグ情報が示す定格電圧に一致するよう直流出力電圧を調整し、その出力状態を表示部12〜15に表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】ACアダプタ本体1は、無線タグ情報読取スイッチ17がオン操作されると、無線タグトランスポンダ5に読み取り電波を照射して、無線タグトランスポンダ5から定格電圧と定格電力を示すタグ情報を取得し、タグ情報が示す定格電力が自己(ACアダプタ本体1)の電力容量を超過しているか否かを判別する。タグ情報が示す定格電力が自己の電力容量を超過していなければ、タグ情報が示す定格電圧に一致するよう直流出力電圧を調整し、その出力状態を表示部12〜15に表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数種の機器がACアダプタを共用する際に適用して好適な電源装置および電子機器に関する。
PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルDVD、モバイルテレビジョン、携帯電話、デジタルカメラ等の各種携帯型電子機器に於いては、その多くがACアダプタ電源を使用可能にしている。
従来のACアダプタの交流入力側はAC100ボルトから240ボルト、周波数は50Hz、60Hz共用でほぼ標準化されているものの、直流出力側は、情報機器の機種ごとに形状、定格電圧、定格電力が異なり全く標準化が図られていない。このため、複数種の機器を携行先等で使用する場合、その各使用機器に固有の複数種のACアダプタを持ち運ばなくてはならず、持ち運びの際に重量が嵩み、また、正しく接続するために少なからぬ気を使っていた。
一方、情報機器のメーカーにとっては、自社製の他の情報機器のみならず、他社の情報機器用のACアダプタの接続ケーブルの誤挿入により機器が破壊しないように、コネクタの形状を変えたり、注意書をするなどして細心の注意を払う必要があった。また一個のACアダプタからは一台の情報機器しか接続できず、例えば同じPCを一台はインターネツト用、一台は社内LAN用に使え分けるような場合でも、ACアダプタが2個必要であった。
これらの問題を解決するために多種の情報機器間で共用化する技術もあった。たとえば、ACアダプタに手動の調整ツマミを設けて情報機器の定格に合わせて出力電圧を調整する方法がある。
しかしながらこの手段は調整そのものが複雑で、かつ高電圧のまま調整し忘れて他の情報機器に接続すると、破壊につながったりしてユーザの利便性を損ない、かつ危険性を伴うことから殆ど実用化されていない。他の例では、情報機器とACアダプタをバスで接続して、情報機器から情報機器内のマイクロプロセッサを利用して定格電圧情報を送り、それに合わせて出力電圧を調整する方法がある。この方法ではACアダプタを接続して定格を調査して電圧を調整する前に、既にマイクロプロセッサが動作していることが条件となっており、ACアダプタを共用化する目的に対して論理的に矛盾が生じていた。さらに他の例では、情報機器からスイッチにより定格電圧を表すデジタルコードをACアダプタに送り、電圧を調整する方法があった。しかしながらこの方法はデジタルコード発生機能および接続インタフェース機構を情報機器に組み込む必要があり、他社情報機器を含めて標準化を図ることは極めて困難であった。また軽薄短小を競う携帯型情報機器に組み込むのにはスペースの問題があった。
特開平5−168149号公報
上述したように従来では、ACアダプタ電源の使用に於いて安全性を確保するために、複数種の機器それぞれに固有のアダプタ電源を用意しなければならないという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、安全性並びに汎用性の高い電源装置及びアダプタ電源を共用した電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、ACアダプタ電源を用いる各機器に対応して、当該機器の定格電圧および定格電力を示すタグ情報を記録した無線タグトランスポンダを設け、上記各機器に動作用の直流電源を供給するACアダプタに、上記無線タグトランスポンダからタグ情報を読み取り、当該タグ情報から該当機器の定格電圧および定格電力を判別する処理手段と、この処理手段で判別した定格電力が前記電源回路で供給可能な電力許容範囲にあるか否かを判断し、許容範囲にあるとき、前記処理手段で判別した定格電圧に従い前記電源回路より出力される直流電源の出力電圧を調整する制御手段とを設けて、定格電圧および定格電力を対象に少なくともそのいずれかを異にする複数種の機器に、それぞれ適正な動作用電源を供給できるようにしたことを特徴とする。
安全性並びに汎用性の高い電源装置及びアダプタ電源を共用した電子機器が提供できる。
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
先ず、図1乃至図6と図10を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に於ける機器の基本構成を示す図であり、ACアダプタ本体1と、ACアダプタ本体1の出力電源により動作可能な電子機器本体(情報機器本体と称す)4とを備えて構成される。ACアダプタ本体1には、室内等の外部AC電源に接続されるACケーブル2、およびACアダプタ本体1の出力電源を情報機器本体4に供給するための接続ケーブル3が設けられる。さらにACアダプタ本体1には、直流電源出力コネクタ11、後述する定格電圧および定格電力の判定結果を表示する表示部12〜16、および無線タグ情報読取スイッチ17等が設けられる。
情報機器本体4には、上記接続ケーブル3に設けられた電源出力プラグが接続される外部電源入力端子(図示せず)が設けられるとともに、当該機器本体の定格電圧と定格電力がタグ情報として書き込まれた無線タグトランスポンダ5が設けられる。この無線タグトランスポンダ5は、例えば情報機器本体4の筐体に貼り付けて設けられ、若しくは情報機器本体4の近傍に設置して設けられる。
ACアダプタ本体1に、ACケーブル2を介して外部交流電源(例えばAC100V)が入力されると、無線タグ情報読取スイッチ17の機能動作が可能になる。この無線タグ情報読取スイッチ17をユーザがオン操作すると、読取電波が無線タグトランスポンダ5に照射され、内部に起電力が生じて内部回路の動作が開始され、タグ情報となる予め書き込まれた情報機器本体4の定格電圧および定格電力情報が無線電波によりACアダプタ本体1に伝達される。ACアダプタ本体1は、この無線タグトランスポンダ5から読み取ったタグ情報から定格電圧および定格電力を判別し、この情報機器本体4の定格電圧と定格電力に合わせた直流電圧を接続ケーブル3を介して情報機器本体4に送るように動作する。またその判別結果を表示部12〜15に表示する。このように構成したACアダプタは、使用する情報機器に合わせて自動的に電圧を調整するため、1個で複数種類の情報機器に使用可能となり飛躍的に汎用性が高まる。本発明の実施形態を図2乃至図5および図8を用いてさらに詳細に説明する。
図2は上記実施形態によるACアダプタ本体1の内部の構成を示すブロック図である。このACアダプタ本体1は、AC入力部21、交流直流変換機能部22、電圧調整機能部23、直流出力部24、定格判別機能部25、無線タグ情報読取機能部26、送受信アンテナ27等を有して構成される。尚、図中、21a,21bはAC電源入力端、24c,24dは直流電源出力コネクタ11の直流電源出力端子、26a,26b,26cは無線タグ情報読取機能部26で解読(デコード)した定格電圧情報、26dは同じく定格電力情報、22a,22b,23a,23b,24a,24b,25a,27aはそれぞれインタフェースを示す。
図1に示すACケーブル2によりACアダプタ本体1のAC電源入力端21a、21bに外部交流電源(AC100V)が供給される。この交流電源電圧は、ノイズフィルタ、雷サージアレスタなどで構成されるAC入力部21を介し、さらにインタフェース22a,22bを介して交流直流変換機能部22に入力される。ここでダイオードブリッジなどにより交流電圧が直流電圧に変換される。この直流電圧はインタフェース23a,23bを介して電圧調整機能部23に供給される。電圧調整機能部23は、例えば3端子レギュレータで構成され、その出力電圧が、定格判別機能部25からインタフェース25aを介して送られる定格電圧情報26a,26b,26cおよび定格電力情報26dにより、負荷となる情報機器本体4の電圧に調整される。この調整後の直流電圧はインタフェース24a、24bを介して直流出力部24に送られる。直流出力部24は主としてコンデンサで構成され、直流電圧に含まれるリップルノイズを吸収し、出力電圧を安定化させる。この直流出力部24で平滑された直流電圧が直流電源出力コネクタ11の直流電源出力端子24c,24dより出力され、接続ケーブル3を介して情報機器本体4の外部電源入力端子に入力される。ここで上記電圧調整機能部23、定格判別機能部25、無線タグ情報読取機能部26の各機能により、直流電源出力コネクタ11より出力される直流電圧が負荷となる情報機器本体4の電圧に調整される。無線タグ情報読取スイッチ17がオン操作されると無線タグ情報読取機能26から、送受信アンテナ27を介して、読取電波が無線タグトランスポンダ5に向けて発信される。この電波に応答して無線タグトランスポンダ5から情報機器本体4の定格電圧および定格電力情報がタグ情報として送信される。この無線タグトランスポンダ5から送信されたタグ情報がACアダプタ本体1の送受信アンテナ27により受信される。この送受信アンテナ27に受信されたタグ情報はインタフェース27aを介して無線タグ情報読取機能部26に送られる。無線タグ情報読取機能部26は当該タグ情報を解読し、その解読結果の情報26a,26b,26c,26dを定格判別機能部25に送出する。定格判別機能部25は無線タグ情報読取機能部26から受けた情報をもとに上記情報機器本体4の定格電圧と定格電力を判別し、その判別した定格電圧と定格電力に従う出力制御情報をインタフェース25aを介して電圧調整機能部23に送出する。電圧調整機能部23はインタフェース25aを介して定格判別機能部25から受けた出力制御情報により、直流電源出力コネクタ11の直流電源出力端子24c,24dより出力する直流電圧を負荷となる情報機器本体4の定格電圧に一致するよう調整する。この際、定格判別機能部25は、解読した定格電力が自己の供給電力内にあるか否かを判断し、情報機器本体4の定格電力が自己の供給電力内にあることを確認したとき、負荷となる情報機器本体4の定格電圧に従う直流電圧を直流出力部24に出力する。解読した定格電力が自己の供給電力を超える場合は、直流出力部24への供給電圧を0V(ゼロボルト)にして直流出力部24への電力供給を停止する。
図3は図2に示す電圧調整機能23部、直流出力部24部、定格判別機能部25、および表示部12〜15の一回路構成例を示す図である。尚、この図3に示す回路構成は機能を説明することを主眼としているため簡略化してあり、例えば保護回路、ノイズや温度などのマージン向上回路などを省略している。
図2に示す交流直流変換機能部22からの直流電圧がインタフェース23a,23bを介して電圧調整機能部23に送られる。電圧調整機能部23はコンデンサC1によりリップル成分を取り除き3端子レギュレータ3TRと抵抗Rs、R1〜R3、R5により電圧調整を行う。この電圧調整の仕組みは当該技術分野で幅広く知られており、発光ダイオードLED1〜LED3およびトランジスタTR1からTR3の電圧降下を無視すれば、直流出力部24の出力電圧は次の式で表される。
出力電圧=Vsx(1+(R/Rs))
ここに Vsは3TRで決まる値、RはR1〜R3、R5の合成抵抗値。
ここに Vsは3TRで決まる値、RはR1〜R3、R5の合成抵抗値。
1例を挙げると、Vsを1.25ボルト、Rsを100Ω、R1〜R3、R5を1,200Ωとしたとき、トランジスタTR1〜TR3のオン/オフの組み合わせによる直流出力部24の電圧値は図10に示す値になる。以上のようにトランジスタTR1〜TR3のオン/オフを制御すれば、出力電圧を調整することができる。一方、トランジスタTR1〜TR3のうち、導通したトランジスタに接続されている発光ダイオードLED1〜LED3に電流が流れ発光する。この発光ダイオードLED1〜LED3により表示部12〜14が構成される。
このように、定格電圧および定格電力を示すタグ情報を記録した無線タグトランスポンダ5を情報機器本体4に貼り付け、若しくは情報機器本体4の近くに設置して、無線タグ情報読取機能26から読取電波を無線タグトランスポンダ5に向けて発信し、定格電圧および定格電力情報を示すタグ情報を読み込み、その定格電圧を判別して、その定格電圧に合うように電圧調整機能部23により電圧を調整することで、ACアダプタ本体1から情報機器本体4へ機器に適正な直流電力を供給することが可能となる。
次に同じく図3により定格電力判別と、定格電力の供給を制御する一例を説明する。情報機器本体4の無線タグトランスポンダ5より得られた定格電力情報が自己の電力容量を超える場合はトランジスタTR4をオンさせる。このトランジスタTR4に接続された抵抗R4を極めて小さくしておくことにより、電圧調整機能部23からの出力電圧を著しく低下させることができる。このとき発光ダイオードLED4が発光する。この発光ダイオードLED4が図1に示す表示部15を構成し、表示部15が点灯することで定格容量超過をユーザに通知できる。このようにしてACアダプタ本体1は負荷となる情報機器本体4の電力容量が自己の電力容量を超過する場合には定格電力を供給しないように制御する。
図4は図3に示す定格判別機能部25のトランジスタTR1〜TR4を制御する無線タグ情報読取機能部26の詳細を示す図であり、制御部26eと、定格電圧および定格電力情報出力機能部26fとを備えて構成される。制御部26eは1チップマイクロコンピュータを用いて実現される。尚、G1〜G4は定格電圧および定格電力情報出力機能部26fに設けられた出力ゲート、26g,27aはインタフェース、26a〜26dは定格判別機能部25とのインタフェースである。無線タグ情報読取スイッチ17がオンになると、制御部26eが動作して、インタフェース27aを介し読み取り電波を送受信アンテナ27から無線タグトランスポンダ5に発信する。その結果、予め書き込まれている情報機器本体4の定格電圧および定格電力を示すタグ情報が電波により送られ、これを送受信アンテナ27で受信しインタフェース27aを介して制御部26eに伝達する。制御部26eは定格電圧および定格電力情報を読み取り、インタフェース26gを介して定格電圧および定格電力情報出力機能部26fを制御する。制御結果は出力ゲートG1〜G4からインタフェース26a〜26dを介して定格判別機能25に送られ、図3のトランジスタTR1〜TR4をオン/オフ制御する。出力ゲートG1〜G3がトランジスタTR1〜TR3に対応してそれぞれ定格電圧判別に利用される。また出力ゲートG4がトランジスタTR4に対応して定格電力判別に利用される。
図5は無線タグトランスポンダ5の一構成例を示す図であり、アンテナ5a、制御部5b、メモリ5c等を有して構成される。尚、5d,5eはイタフェースである。無線タグ情報読取機能部26から読み取り電波が到来するとアンテナ5aにより受信され、インタフェース5dを介して制御部5bに伝達される。制御部5bは、メモリ5cからインタフェース5eを介して、予め予め書き込まれている情報機器本体4の定格電圧および定格電力を示すタグ情報を読み取り、インタフェース5d、アンテナ5aを介して電波により図2に示す送受信アンテナ27に送る。送受信アンテナ27で受信されたタグ情報は無線タグ情報読取機能部26に送られる。
図6は本発明の第1実施形態に於ける処理の手順を示すフローチャートである。ACアダプタ本体1の電源が投入された後、無線タグ情報読取スイッチ17をオン操作すると、図2に示す送受信アンテナ27から図1に示す無線タグトランスポンダ5に読み取り電波が照射される(図6ステップS1)。この読み取り電波の照射に従うタグ情報の到来を監視し(図6ステップS2)、無線タグトランスポンダ5から定格電圧と定格電力を示すタグ情報が到来すると、そのタグ情報が示す定格電力が自己(ACアダプタ本体1)の電力容量を超過しているか否かを判別する(図6ステップS3)。ここで、タグ情報が示す定格電力が自己の電力容量を超過していなければ(図6ステップS3 YES)、タグ情報が示す定格電圧に一致するよう直流出力電圧を調整し(図6ステップS4)、その出力状態を表示部12〜14により表示する(図6ステップS5)。また、タグ情報が示す定格電力が自己の電力容量を超過している際は、定格電力を供給せず、電力容量の超過を表示部15に表示する(図6ステップS6)。さらにACアダプタ本体1の電源を監視し(図6ステップS7)、電源が遮断されると読み取り電波を遮断し(図6ステップS8)処理を終了する。尚、定格電圧に従う電力供給時に於いて、一定間隔で無線タグトランスポンダ5に読み取り電波が照射し、定格電圧と定格電力を示すタグ情報を取得して、その都度、情報機器本体4の定格電圧と定格電力を確認することで、接続ケーブル3の電源出力プラグを他の機器に差し替えて使用する不具合に迅速に対処できる。
次に図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
図7は一台のACアダプタ本体を二種の情報機器本体4に使用できるようにした本発明の第2実施形態によるACアダプタの構成例を示すブロック図である。尚、図7に於いて、上述した図2に示す第1実施形態の構成と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すACアダプタ本体71は、図2に示した第1実施形態と同様のAC入力部21、交流直流変換機能部22を有する。さらにACアダプタ本体71には、2組の電圧調整機能部23−1,23−2、直流出力部24−1,24−2、および定格判別機能部25−1,25−2を有する。無線タグ情報読取機能部26Bは、2種の無線タグトランスポンダ5のタグ情報を読み取り、それぞれ個別に解読する機能をもつ。これら第2実施形態に於ける各部の構成並び動作は上述した第1実施形態から容易に理解できるので、ここではその詳細な説明を省略する。
この第2実施形態に於いては、ACアダプタ本体71の無線タグ情報読取機能部26Bが、定格電圧、定格電力を異にする2つの情報機器本体に対して、その各情報機器本体に設けられた無線タグトランスポンダの定格電圧および定格電力を示すタグ情報を個別に取得して、その各タグ情報の解読結果情報を定格判別機能部25−1,25−2に送り、定格判別機能部25−1,25−2がそれぞれ個別に電圧調整機能部23−1,23−2を制御することで、2種の情報機器本体にそれぞれ適正電圧を供給制御できる。
次に図8および図9を参照して本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態は、情報機器本体に対応して設けられる無線タグトランスポンダに、情報機器本体の状態を感知する状態監視機能と感知した情報機器本体の状態を示す情報を保持する状態保持機能とを有して、この情報機器本体の状態情報を上記各実施形態に於ける定格電圧および定格電力を示す情報とともにタグ情報としてACアダプタ本体に送信し、ACアダプタ本体側で情報機器本体の状態に応じた電圧供給制御を行うことを特徴とする。
図8は本発明の第3実施形態に於ける無線タグトランスポンダ5Bの一構成例を示す図であり、アンテナ5a、制御部5b、およびメモリ5c等を有し、さらに情報機器本体の状態を感知するセンサ5gを有して構成される。尚、5d,5e,5fはインタフェースである。
無線タグトランスポンダ5は例えば図1に示す情報機器本体4の筐体に貼着される。センサ5gは情報機器本体4の状態(例えば筐体温度、動作状態を示すクロックノイズ等)を感知する。制御部5bはセンサ5gの監視状態情報を一定の周期で読み込み、その情報をメモリ5cに書き込む。
無線タグ情報読取機能部26から、送受信アンテナ27を介して、読み取り電波が到来するとアンテナ5aにより受信され、インタフェース5dを介して制御部5bに伝達される。
制御部5bは、無線タグ情報読取機能から読み取り電波が到来すると、その時点でメモリ5cに保持されている情報機器本体4の監視状態情報を、同じくメモリ5cに記憶されている定格電圧および定格電力を示す情報とともに読み出し、これらの情報をタグ情報としてアンテナ5aを介しACアダプタ本体1に送信する。
この際の情報機器本体4の状態情報としては、例えば情報機器本体4の筐体表面温度、情報機器本体4の電源のオン/オフの状態などがある。筐体温度が異常高温になった場合にはACアダプタ本体1の電力供給を強制的に遮断する等の機器管理制御に応用することができる。情報機器本体4の電源がオンからオフになった場合は、その状態(例えば表示部、CPU等の特定クロックの停止)を感知し、ACアダプタ本体1から定格電圧供給を停止することで、省エネ化を図ることができる。このときセンサ5gは、情報機器本体4の電源がオンで動作している場合と、オフになって停止した場合の放射電磁波の強弱(変化)を感知し、制御部5bがそのオン/オフ判定を行い判定結果の情報を監視状態情報としてメモリ5cに書き込む。
図9は上記第3実施形態によるACアダプタ本体の処理手順を示すフローチャートであり、ステップS1〜S8の処理ルーチンは上述した図6に示す第1実施形態の処理ルーチンと同様であるので、ここではその説明を省略する。この図9に示す第3実施形態の処理では、上述した図6に示す第1実施形態の処理に、さらに情報機器本体4の状態監視処理(図9ステップS9,S10,S11)が加わっている。
ACアダプタ本体から情報機器本体4に定格電圧を供給している状態で、無線タグトランスポンダ5Bから受信したタグ情報に含まれる情報機器本体4の監視状態情報から、例えば情報機器本体4の温度異常を検知した場合(図9ステップS9)、図1の表示部16を用いて異常状態を表示し(図9ステップS10)、情報機器本体4への定格電圧供給を停止する(図9ステップS11)機器管理機能を実現している。
以上述べたように本発明の実施形態によれば、情報機器の定格電圧および定格電力をACアダプタが調べ、それに適合するよう自らの電圧および電力を調整し出力することによってACアダプタの汎用性を高めることができる。さらに一台のACアダプタで定格の異なる複数の情報機器に使用可能なシステムを容易に構築できる。さらに既に販売しユーザの手元にある情報機器に無線タグトランスポンダを貼り付けまたは近傍に設置することで、本発明の実施形態に係るACアダプタを利用できる。
尚、上記した実施形態では、AC電源を整流した後、電圧調整機能部23が3端子レギュレータ3TRにより出力電圧をコントロールしているが、例えば、小型小電力容量の電子機器への電源供給を行う電源装置に於いては、複数の二次電池セルを積層した蓄電池によるバッテリー電源を上述した無線タグトランスポンダ5のタグ情報をもとに、電池セル単位で電子スイッチ回路により切り替え、適正な定格電圧を負荷となる各種の電子機器に供給する構成も容易に実現可能である。
1…ACアダプタ本体、2…ACケーブル、3…接続ケーブル、4…電子機器本体(情報機器本体)、5,5B…無線タグトランスポンダ、11…直流電源出力コネクタ、12,13,14,15,16…表示部、17…無線タグ情報読取スイッチ、21…AC入力部、22…交流直流変換機能部、23…電圧調整機能部、24…直流出力部、25…定格判別機能部、26,26B…無線タグ情報読取機能部、27…送受信アンテナ。
Claims (7)
- 定格電圧を異にする複数種の機器を対象に、任意の機器に動作用の電力を供給する電源装置であって、
前記機器に対応して設けられた無線タグトランスポンダからタグ情報を読み取る無線タグ情報読み取り手段と、
前記機器への電力供給に際して、前記無線タグ情報読み取り手段から、前記電力を供給する機器に対応して設けられた無線タグトランスポンダのタグ情報を取得する情報取得処理手段と、
前記情報取得処理手段で取得したタグ情報をもとに前記電力を供給する機器の定格電圧および定格電力を判別する判別処理手段と、
前記判別処理手段が判別した定格電圧および定格電力に従い出力電圧を調整し電力を供給制御する電力供給制御手段と
を具備したことを特徴とする電源装置。 - 前記情報取得処理手段は、操作スイッチを有し、前記操作スイッチが操作されたとき、前記無線タグ情報読み取り手段から前記電力を供給する機器に対応して設けられた無線タグトランスポンダのタグ情報を取得する請求項1記載の電源装置。
- 前記情報取得処理手段は、所定の時間間隔で前記無線タグ情報読み取り手段から前記電力を供給する機器に対応して設けられた無線タグトランスポンダのタグ情報を取得する請求項1記載の電源装置。
- 前記電力供給制御手段は、前記判別処理手段で判別した定格電力が供給可能な電力範囲にあるか否かを判定し、供給可能な電力範囲にあるとき、前記判別処理手段で判別した定格電圧に従い出力電圧を調整し電力を供給制御する請求項1記載の電源装置。
- 機器本体とACアダプタとを具備した電子機器に於いて、
前記機器本体には、
前記ACアダプタより供給される直流電源を入力する外部電源入力端子と、
前記機器本体の定格電圧および定格電力を示すタグ情報を記録した無線タグトランスポンダと
を具備し、
前記ACアダプタには、
外部交流電源を入力し当該外部交流電源をもとに機器動作用の直流電源を生成し前記機器の外部電源入力端子に供給する電源回路と、
前記無線タグトランスポンダからタグ情報を読み取り、当該タグ情報から前記機器本体の定格電圧および定格電力を判別する処理手段と、
前記処理手段で判別した定格電力が前記電源回路で供給可能な電力許容範囲にあるか否かを判断し、許容範囲にあるとき、前記処理手段で判別した定格電圧に従い前記電源回路より出力される直流電源の出力電圧を調整する制御手段と
を具備したことを特徴とする電子機器。 - 前記ACアダプタに於いて、
前記処理手段は、定格電圧を異にする複数種の機器各々に設けられた無線タグトランスポンダに読み取り電波を照射して、前記各無線タグトランスポンダから前記各機器のタグ情報を読み取り、当該各タグ情報から前記機器各々の定格電圧および定格電力を判別する手段を有し、
前記電源回路は、外部交流電源を入力し当該外部交流電源をもとに前記各機器の動作用直流電源を個別に生成し、当該直流電源を個別に前記各機器の前記外部電源入力端子に供給する回路を具備し、
前記制御手段は、前記各機器毎に、前記処理手段で判別した定格電力が前記電源回路より供給可能な電力許容範囲にあるか否かを判断し、許容範囲にあるとき、前記処理手段で判別した定格電圧に従い該当機器に供給する直流電源の出力電圧を調整する手段を具備する請求項5記載の電子機器。 - 前記無線タグトランスポンダには、該当する前記機器本体の状態を示す情報を保持する書き換え可能な情報保持手段を具備し、
前記処理手段は、前記無線タグトランスポンダから前記情報保持手段に保持された情報を読み取り、該当する前記機器本体の状態を判断する手段を有し、前記制御手段は、前記処理手段で判断した機器本体の状態に従い電源を出力制御する手段を具備する請求項5記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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