JP2005151188A - 画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 専用の濃度測定センサを必要とせず、また、エリア撮像素子により取得した画像の解像度を低下させることなくフイルムベースの濃度を測定する。
【解決手段】 画像コマと同サイズの読取開口を有するフイルムマスクをキャリアベースに設ける。写真フイルムは、先頭の画像コマと2番目の画像コマとの間(画像コマ間)のフイルムベース領域がフイルムマスクの読取開口の中央に位置するよう停止させられる。写真フイルム上において読取開口から露呈する領域から画像が読み取られる。読み取った画像データから濃度ヒストグラムを求め、フイルムベース濃度が算出される。その後、フイルムベース濃度を差し引く補正処理が行われる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、写真フイルムの画像読取方法に関するものである。
写真フイルムに撮影された画像情報を光電的に読み取り、これをデジタルデータ化して種々の画像処理を施した後に、感光材料を露光するデジタルプリントシステムが実用化されている。
ところで、写真フイルムとしてネガフイルムを用いるものでは、フイルムベースに着色がなされているため、読取画像のR(赤)、G(緑)、B(青)の画像データはフイルムベースの濃度の影響を受けてしまう。このフイルムベースの濃度は、フイルム種毎に違い、また、撮影条件及び現象条件などによっても違ってくる。そこで、下記特許文献1では、フイルムベースの濃度をフイルム毎に測定し、この測定値に基づき算出された補正値を用いて、画像データの補正を行う技術が開示されている。
特開2000−4361号公報
フイルムベース濃度を測定するため、画像が記録されていないフイルムベース領域を撮像する必要がある。ラインイメージセンサを用いて画像読み取りを行う場合には、ラインイメージセンサを副走査方向に走査して写真フイルム全域の情報を読み込むのが通常であるため、容易にフイルムベース濃度を測定することができる。しかし、エリアイメージセンサを用いて写真フイルムを間欠送りすることで画像読み取りを行う場合には、例えば専用のセンサを用いてフイルムベース濃度を測定することが行われるが、構造が複雑となり製造コストも上昇するという問題がある。また、図8に示すように、ネガマスク100に切り欠き101を設け、その切り欠きから露呈されるフイルムベース102の濃度を測定することも可能であるが、エリアイメージセンサの読取範囲103を画像コマ104の範囲よりも大きくする必要がある。このため、エリアイメージセンサの全画素を有効に利用できなくなり、読取画像の解像度が低くなるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、専用の濃度測定センサを必要とせずに、また、エリアイメージセンサにより取得した画像の解像度を低下させることなくフイルムベース濃度を測定し、読取画像の補正を行うことが可能な画像読取方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の画像コマが設けられる写真フイルムを間欠送りしながら、前記画像コマに記録された画像を読取開口を通してエリアイメージセンサで読み取って、画像データを出力する画像読取方法に関し、前記読取開口を前記画像コマと略等しいサイズとし、前記画像コマの一部とフイルムベース領域とが前記読取開口から露呈する測定位置で前記写真フイルムの搬送を一時停止して画像読み取りを行い、得られた画像データよりフイルムベース濃度を算出し、前記画像コマ全体の読み取りを行う際に、前記フイルムベース濃度分を差し引く補正処理を行うことを特徴とする。
前記測定位置において、隣接する画像コマの間または前記写真フイルムの先端側または後端側の前記フイルムベース領域のいずれかが前記読取開口から露呈されることが好ましい。
前記測定位置において、画像読み取りに用いる撮影レンズのフォーカシングを行うことが好ましい。これにより、フイルムベース濃度の測定と、撮影レンズのフォーカシングを同時に行うことができる。
フイルムベース濃度の測定値が設定範囲外であるときは、前記測定位置にある前記写真フイルムを略1コマ分移動して、再び画像読み取りを行い、フイルムベース濃度を算出することが好ましい。また、フイルムベース濃度の測定値が設定範囲外であるときは、予め写真フイルムの種類毎に記録されている濃度情報のうち、DXコードを読み取ることで特定した写真フイルムの濃度情報をフイルムベース濃度と定めるとよい。
フイルムベース濃度の算出は、画像読み取りを行って得た画像データから求めた濃度ヒストグラムに基づいて行うことが好ましい。また、フイルムベース濃度の算出は、読み取りを行った領域における濃度データからフイルムベース領域を推定し、フイルムベース領域に対応する少なくとも一つの画素の濃度データを用いて行ってもよい。
本発明によれば、読取開口を画像コマと略等しいサイズとし、画像コマの一部とフイルムベース領域とが読取開口から露呈する測定位置で写真フイルムの搬送を一時停止して画像読み取りを行い、得られた画像データよりフイルムベース濃度を算出し、画像コマ全体の読み取りを行う際に、フイルムベース濃度分を差し引く補正処理を行うので、専用の濃度測定センサを必要とせずに、また、エリアイメージセンサにより取得する画像の解像度を低下させることなくフイルムベースの濃度を測定して読取画像の補正を行うことができる。
図1に示すように、デジタルプリントシステム2はエリアCCDスキャナ3、画像処理装置4、レーザープリンタ5、及びプロセサ6から構成される。エリアCCDスキャナ3と画像処理装置4は、入力機として一体化されている。
図2に示すように、エリアCCDスキャナ3で用いられる光源9はハロゲンランプから構成される。なお、光源9はLEDなどから構成してもよい。光源9はリフレクタ10にその焦点位置で配置されている。リフレクタ10は赤外線(IR)を透過する材料により構成されており、その反射面が放物面状に形成されている。光源9からの光はリフレクタ10により反射され、写真フイルム11例えばネガフイルムに向けて照射される。
光源9の光出射側には、IRカットフィルタ14、光量調整絞り板15、色フィルタ板16、光拡散ボックス17、拡散板18が光軸Lに沿って順に配置されている。光量調整絞り板15は光軸Lへの挿入が自由に行え、挿入時に絞り板を駆動されて光量が調整される。色フィルタ板16は、写真フイルム11の画像をR、G、Bの三原色に分解するためのR、G、Bの3枚の色フィルタを有し、回転して任意の色フィルタを光軸Lに挿入する。光拡散ボックス17及び拡散板18は、写真フイルム11に入射する光を写真フイルム11の面方向で均一にする。
写真フイルム11は、フイルムキャリア21によって画像記録面が光軸Lと垂直になるように搬送される。フイルムキャリア21は、キャリアベース22、フイルムマスク23、搬送ローラ24、フイルム挿入センサ25、画像コマ検出センサ26、キャリアコントローラ27等を備えている。搬送ローラ24が正転すると写真フイルム11は矢印A方向に搬送され、逆転すると写真フイルム11は矢印B方向に搬送される。写真フイルム11は、キャリアベース22とフイルムマスク23の間に形成された案内路を搬送される。フイルム挿入センサ25は、フイルム挿入口近傍に配置されている。フイルム挿入センサ25は、フォトインタラプタから構成されており、写真フイルム11の先端を検出すると、検出信号をキャリアコントローラ27に送る。画像コマ検出センサ26は写真フイルム11の幅方向に2つ並べられた測光素子から構成されている。画像コマ検出センサ26は写真フイルム11の画像コマのエッジを判別し、その検出信号をキャリアコントローラ27に送る。キャリアコントローラ27は、画像コマ検出信号をうけて、写真フイルム上の画像コマの位置を算出して、ドライバ32に駆動信号を送る。これにより、搬送ローラ24による写真フイルム11の搬送位置が制御される。
フイルムキャリア21は、各種フイルム毎に用意されており、フイルム種別に適合するものをエリアCCDスキャナ3にセットすることで各種フイルムの画像を読み取ることができる。フイルムマスク23は写真フイルム11に沿って配置されており、画像コマとほぼ同じサイズの開口が形成されている。この開口から露呈する写真フイルム上の所定領域が後述するエリアCCD36に読み取られる。なお、この開口を読取開口23aとする。
写真フイルム11を挟んで光源9と反対側には、結像レンズユニット35及びエリアCCD36が光軸Lに沿って順に配置されている。結像レンズユニット35は、ピントを調節するフォーカスレンズやズームレンズ等を備え、読取開口23aから露呈する写真フイルム上の所定領域の画像をエリアCCD36の受光面に結像させる。記録された画像は光電変換により電荷像となり、エリアCCD36からRGBの各画像信号として出力される。エリアCCD36からの各画像信号は、アンプ回路37で増幅され、A/D変換器38によりデジタル化されてRGBの各画像データとなる。各画像データは画像処理装置4に送られる。
次に画像処理装置4の構成について説明する。図3に示すように、画像処理装置4は、データ処理部41、対数変換器42、フイルムベース濃度算出部43、プレスキャンメモリ44、ファインスキャンメモリ45、プレスキャン処理部46、ファインスキャン処理部47、条件設定部48を有している。この他に、画像処理装置4は、例えばパーソナルコンピュータ等のように、キーボード56等の入力部や表示部49を介してプリントシステム全体の制御や管理を行う制御部を備えている。
エリアCCDスキャナ3から画像処理装置4へ供給されたRGBの各画像データは、まず、データ処理部41において、欠陥画素補正、シェーディング補正等の所定のデータ処理が施され、この後に、対数変換器42によって対数変換されて各画素ごとにRGBの濃度値を表す画像データとなる。この画像データは、後述するフイルムベース濃度測定時には濃度データとしてフイルムベース濃度算出部43に送られ、プレスキャン時にはプレスキャンメモリ44に送られ、さらにファインスキャン時にはファインスキャンメモリ45に送られる。
フイルムベース濃度算出部43は、濃度データから濃度ヒストグラムを求め、この濃度ヒストグラムに基づいてフイルムベースの濃度を算出する。算出されたフイルムベースの濃度情報は、条件設定部48に送られる。詳しくは後述する。
プレスキャンメモリ44に記憶された画像データは、条件設定部48及びプレスキャン処理部46に読み出され処理される。また、ファインスキャンメモリ45に記憶された画像データは、ファインスキャン処理部47に読み出され処理される。プレスキャン処理部46及びファインスキャン処理部47は、それぞれ画像データ処理部46a、47a、及び画像データ変換部46b、47bを有する。
各画像データ処理部46a、47aでは、扱う画像データの解像度が異なること以外には、基本的に同じ処理が行われる。なお、両処理部における画像処理は特に限定されず、公知の各種の画像処理が適用可能である。
画像処理としては、例えばLUT(ルックアップテーブル)を用いたグレイバランス調整、階調補正、及び濃度(明るさ)調整、MTX(マトリクス)による撮影光源種補正や画像の彩度調整(色調整)がある。また、ローパスフィルタ、加算器、LUT、MTX等を用い、または、これらを適宜組み合わせて行う平均化処理や補間演算等を用いた、電子変倍処理、覆い焼き処理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、シャープネス(鮮鋭化)処理等が挙げられる。
プレスキャン処理部46の画像データ変換部46bは画像データ処理部46aからの画像データを、必要に応じて間引いて、例えば3次元LUT等を用い、表示用の画像データに変換して表示部49に送る。同様に、ファインスキャン処理部47の画像データ変換部47bは、画像データ処理部47aによって処理された画像データを、3次元LUT等を用い、プリント用のデータに変換してレーザープリンタ5に送る。
条件設定部48は、セットアップ部53、キー補正部54、及びパラメータ統合部55を有する。この条件設定部48は、プレスキャン処理部46及びファインスキャン処理部47における各種の処理条件や、プレスキャンの読み取り条件やファインスキャンの読み取り条件を設定する。
キー補正部54は、キーボード56に予め設定されている濃度(明るさ)、色、コントラスト、シャープネス、彩度等を調整するキーや、マウス等の入力部から入力された各種の指示等に応じて、画像処理条件の調整量を算出し、これをパラメータ統合部55に送る。
パラメータ統合部55は、セットアップ部53によって設定された画像処理条件を受け取って、これをプレスキャン処理部46及びファインスキャン処理部47に設定する。また、キー補正部54で算出された調整量に応じて、各部位に設定した画像処理条件を補正したり再設定する。
図1において、レーザープリンタ5はRGBのレーザ光源と変調部とを備えている。レーザプリンタ5は、プリント用画像データに応じてレーザ光を変調し、この変調したレーザ光を印画紙に照射し、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロセサ6は、走査露光済みの印画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより印画紙上に画像が形成される。
以下、上記構成による作用について図4のフローチャートに従い説明する。エリアCCDスキャナ3が立ち上げられると、光源9から光が照射され、光量調整絞り板15の絞りが変化して光量が調節される。拡散ボックス17及び拡散板18によって入射する光が読取開口23aに均一に照射される。フイルムキャリア21に写真フイルム11を挿入すると、フイルム挿入センサ25が写真フイルム11の挿入を検知し、検知信号がキャリアコントローラ27に送られる。キャリアコントローラ27は搬送ローラ24を正転させ、案内路上で写真フイルム11を矢印A方向に搬送する。写真フイルム11の搬送が進められ、写真フイルム11の先頭の画像コマがコマ位置検出センサ26に検出されると、キャリアコントローラ27では、予め設定されたフイルムデータに基づき、他の画像コマの位置が把握される。
キャリアコントローラ27は、把握した画像コマの位置に基づいて搬送ローラ24を正転させ、図5に示すように、先頭の画像コマ50と2番目の画像コマ51との間(画像コマ間)のフイルムベース領域(図中斜線で示した領域)58がエリアCCD36の読取開口23aの中央に位置するところで写真フイルム11を停止させる。光軸Lには、色フィルタ(例えばRフィルタ)が挿入されている。この状態でエリアCCD36は写真フイルム上において読取開口23aに露呈した領域のR画像を読み取り、R画像データを画像処理装置4に送る。同様に、Gフィルタ、Bフィルタを光軸Lに挿入し、G画像データ、B画像データを画像処理装置4に送る。なお、各画像データの読み取り前に、結像レンズユニット35のフォーカスレンズが移動してピントが調節される。フォーカスレンズの移動量は、エリアCCD36により読み取る画像のコントラストを評価することで算出される。
読み取られた各画像データは、データ処理部41及び対数変換器42を経て濃度データとされ、フイルムベース濃度算出部43に送られる。フイルムベース濃度算出部43では、各画素毎の濃度データから濃度ヒストグラムを求める。濃度データには、画像コマとフイルムベースの濃度が両方含まれているが、画像コマでは透過濃度が高く(透過度が低く)なり、フイルムベースでは透過濃度が低く(透過度が高く)なるため、これらの情報を基にしてフイルムベースの濃度を算出する。例えば、図6(A)に示すように、画像コマまたはフイルムベース領域と認められる全画素数のうち透過濃度の低い側から5%に相当する画素の濃度値を求めることでフイルムベースの濃度を算出する。
なお、濃度ヒストグラムからフイルムベース濃度を算出する方法としては、図6(B)に示すように、透過濃度の低い側の所定数の画素がフイルムベースに相当すると推定し、それらの画素の濃度平均値を求めることによってもよい。濃度ヒストグラムからフイルムベース濃度を算出する方法としては、その他公知のものを用いてもよい。
算出されたフイルムベースの濃度情報は、条件設定部48のセットアップ部53に送られ、算出されたフイルムベース濃度が正常か否かを判断される。画像コマが重なっていたり、露出が不適切でカブリが生じていたりする場合、算出されたフイルムベースの濃度は適正なものとはいえない。ここでは、以下の全ての条件を満たす場合にフイルムベースの濃度は正常であると判断する。
R濃度>0.01
G濃度>0.4
B濃度>0.4
R濃度<G濃度
G濃度<(B濃度+0.15)
条件設定部48のセットアップ部53では、算出されたフイルムベース濃度が正常であると判断すると、フイルムベース濃度分をキャンセルするためのエリアCCD36の電荷蓄積時間補正量が各色毎に求められる。電荷蓄積時間補正量はその他の設定条件と共にエリアCCDスキャナ3に送られる。エリアCCDスキャナ3は、条件設定部48からの設定情報に基づき、電荷蓄積時間などの条件が設定されてプレスキャン及びファインスキャンを行う。
なお、フイルムベース濃度分のデータを差し引くのは、上記のようにスキャン時でもよいし、画像データをメモリに取り込んだ後の画像処理時でもよいし、さらには、レーザープリンタ5による印画紙への露光時でもよい。スキャン時に行う場合には、例えば、エリアCCD36からの出力信号をゲイン調節してもよい。画像処理時に行う場合には、スキャン後の画像データからフイルムベースの濃度データを差し引く演算を行う。印画紙への露光時に行う場合には、後述するレーザ光源の変調度を調節すればよい。なお、これに限られず、その他公知の方法でもよい。
算出されたフイルムベースの濃度が正常でないと判断されると、キャリアコントローラ27からの指示により搬送ローラ24が正転し、1コマ分に対応する量だけ写真フイルム11が搬送される。写真フイルム11は2番目の画像コマ51と3番目の画像コマ52との間(画像コマ間)のフイルムベース領域59が読取開口23aの中央に位置するところで停止させられる。そして前述と同様にフイルムベースの濃度が測定される。以下同様にして、測定されたフイルムベースの濃度値が正常であると判断されるまで、写真フイルム11が1コマ分ずつ搬送される。
図4のフローチャートには示していないが、全てのフイルムベース領域の濃度測定値が正常と判断されなかった場合には、条件設定部48のセットアップ部53に記録されているデフォルト濃度をフイルムベース濃度として用いる。このデフォルト濃度は、写真フイルムの種類毎に記録されているものであり、DXコードを読み取ってフイルム種を判別することにより特定することができる。
プレスキャンは、条件設定部48により設定された条件で開始される。プレスキャンは画像コマの画像を粗に読み取るものである。光源9からは光が照射され、光量調整絞り板15の絞りが変化して光量が調節される。光軸Lには、色フィルタ(例えばRフィルタ)が挿入される。拡散ボックス17及び拡散板18で拡散された読取光は写真フイルム11を通過して投影光となる。投影光は結像レンズユニット35によってエリアCCD36の感光面に結像され、R画像として光電的に読み取られる。この際、エリアCCD36は、条件設定部48により設定された電荷蓄積時間で駆動する。エリアCCD36から出力されるR画像データはプレスキャンメモリ44に書き込まれる。次いで、色フィルタ板16が回転して、Gフィルタが光軸Lに挿入される。同様にしてG画像が読み取られてプレスキャンメモリ44に書き込まれる。同様にしてB画像が読み取られてプレスキャンメモリ44に書き込まれ、プレスキャンが終了する。
プレスキャンで得られた画像データに対して各画像処理が施され、表示部49に画像が表示される。デジタルプリントシステム2の操作者はこの表示部49を見ながらキーボード56を操作することで、画像補正を行う。この補正結果は、次のファインスキャンに反映される。
オペレータによる画像補正後、エリアCCDスキャナ3ではファインスキャンが開始され、プレスキャン同様に、色フィルタの切換により、写真フイルム11に撮影されたR画像、G画像及びB画像が順次、高濃度で読み取られ、ファインスキャンメモリ45に書き込まれる。
ファインスキャンメモリ45に書き込まれた画像データは、各種画像処理を経た後にレーザープリンタ5へと送られる。レーザープリンタ5では、画像データに基づき印画紙に画像を記録する。露光済みの印画紙は、プロセサ6にて発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施された後に仕上がりプリントとなる。
なお、上記実施形態では、フイルムベースの濃度を算出する際、画像コマ間のフイルムベース領域が読取開口23aの中央に位置するように写真フイルムを停止させたが、フイルムベース領域が読取開口23a内にある限り、写真フイルム11の停止位置は適宜定めることができる。
上記実施形態では、フイルムベースの濃度を算出する際、写真フイルム上の画像コマ間のフイルムベース領域が読取開口23a内に位置するようにしたが、画像コマ間に限られずに写真フイルムの先端部や後端部のフイルムベース領域が読取開口23a内に位置するようにしてもよい。
上記実施形態では、フイルムベースの濃度を算出する際、写真フイルム上において読取開口23aに露呈する全領域から画像データを読み取って濃度ヒストグラムを求めていた。その替わりに、読取開口23aに露呈する領域のうちフイルムベース領域部分から複数の画素を抽出し、それらの画素の濃度値を平均化することでフイルムベースの濃度を算出してもよい。
上記実施形態では、フイルムベースの濃度測定後にプレスキャンを行っているが、これらを同時に行ってもよい。図7のフローチャートで示すように、画像コマの位置を検出した後、写真フイルムの先端部のフイルムベース領域57が読取開口23a内に含まれるように写真フイルムを停止させる。フイルムベースの濃度測定を行ってフイルムベースの測定濃度が正常であれば、写真フイルムを半コマ分搬送し、先頭の画像コマ50を読み取り、その後、順に写真フイルムを1コマ分搬送して他の画像コマを読み取ってゆく。
フイルムベースの測定濃度が正常でなければ、写真フイルムを半コマ分搬送して、デフォルト濃度を読み出し、このデフォルト濃度をフイルムベース濃度として用いて先頭の画像コマ50を読み取る。そして写真フイルムを再び半コマ分搬送してフイルムベース領域58の濃度測定を行う。フイルムベースの濃度が正常であれば順に他の画像コマを読み取り、正常でなければフイルムベース濃度測定が繰り返される。この手順によれば、フイルムベース濃度測定後にプレスキャンのために写真フイルム11を巻き戻す必要がなくなるので、処理速度を上げることができる。
なお、プレスキャンとフイルムベース濃度測定を同時に行う上記実施形態において、フイルムベース濃度分の差し引きをスキャン時に行う替わりに画像処理時に行うことも可能である。この場合、プレスキャン及びファインスキャンは、フイルムベース濃度分の差し引きを考慮せずに行われる。そして、プレスキャンと同時に行った濃度測定において設定範囲内のフイルムベース濃度が算出されたときには、そのフイルムベース濃度情報が画像処理に用いられ、設定範囲内のフイルムベース濃度が算出されなかったときには、デフォルト濃度情報が画像処理に用いられる。
デジタルプリントシステムの概略構成を示すブロック図である。 スキャナの概略構成を示す斜視図である。 画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 フイルムベースの濃度測定後に画像コマを読み取る場合のエリアCCDスキャナの動作を示すフローチャートである。 写真フイルム上におけるエリアCCDによる読取範囲を示した概略図である。 写真フイルム上において読み取った画像データから求めた濃度ヒストグラムを示す説明図である。 フイルムベースの濃度測定と画像コマの読み取りを同時に行う場合のエリアCCDスキャナの動作を示すフローチャートである。 ネガマスクに形成された切り欠きからフイルムベースの濃度を測定する場合のエリアCCDによる読取範囲を示した概略図である。
符号の説明
2 デジタルプリントシステム
3 エリアCCDスキャナ
4 画像処理装置
9 光源
11 写真フイルム
21 フイルムキャリア
22 キャリアベース
23 フイルムマスク
23a 読取開口
24 搬送ローラ
26 画像コマ検出センサ
27 キャリアコントローラ
36 エリアCCD
41 データ処理部
42 対数変換器
43 フイルムベース濃度算出部
48 条件設定部

Claims (7)

  1. 複数の画像コマが設けられる写真フイルムを間欠送りしながら、前記画像コマに記録された画像を読取開口を通してエリアイメージセンサで読み取って、画像データを出力する画像読取方法において、
    前記読取開口を前記画像コマと略等しいサイズとし、
    前記画像コマの一部とフイルムベース領域とが前記読取開口から露呈する測定位置で前記写真フイルムの搬送を一時停止して画像読み取りを行い、得られた画像データよりフイルムベース濃度を算出し、
    前記画像コマ全体の読み取りを行う際に、前記フイルムベース濃度分を差し引く補正処理を行うことを特徴とする画像読取方法。
  2. 前記測定位置において、隣接する画像コマの間または前記写真フイルムの先端側または後端側の前記フイルムベース領域のいずれかが前記読取開口から露呈されることを特徴とする請求項1記載の画像読取方法。
  3. 前記測定位置において、画像読み取りに用いる撮影レンズのフォーカシングを行うことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取方法。
  4. フイルムベース濃度の測定値が設定範囲外であるときは、前記測定位置にある前記写真フイルムを略1コマ分移動して、再び画像読み取りを行い、フイルムベース濃度を算出することを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つ記載の画像読取方法。
  5. フイルムベース濃度の算出は、画像読み取りを行って得た画像データから求めた濃度ヒストグラムに基づいて行うことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つ記載の画像読取方法。
  6. フイルムベース濃度の算出は、読み取りを行った領域における濃度データからフイルムベース領域を推定し、フイルムベース領域に対応する少なくとも一つの画素の濃度データを用いて行うことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つ記載の画像読取方法。
  7. フイルムベース濃度の測定値が設定範囲外であるときは、
    予め写真フイルムの種類毎に記録されている濃度情報のうち、DXコードを読み取ることで特定した写真フイルムの濃度情報をフイルムベース濃度と定めることを特徴とする請求項1ないし6いずれか一つ記載の画像読取方法。
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