JP2005150930A - 信号幅補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 データスライサの時定数に依存する特性によりアナログ信号をデジタル信号に変換する際に、デジタル信号の信号幅が変動することによるデータ取込みミスが発生していた。
【解決手段】 データスライサ5からの出力信号である入力信号41を遅延させる遅延手段42と、入力信号41の“H”,“L”の信号幅情報48を取得する信号幅情報取得手段43と、信号幅情報取得手段43で取得した信号幅情報48より信号幅補正を行うかどうかを判定する補正判定手段44と、補正判定手段44の判定結果より遅延手段42により遅延された補正対象信号410に信号幅補正を実施する信号幅補正手段45と、入力信号41に信号幅補正を実施された信号を出力信号46として出力することを特徴とする信号幅補正装置により、信号幅の変動の影響を緩和する補正処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データスライサを用いてアナログ信号をデジタル信号に変換して用いる分野に関し、更に言えばデータスライサのレベル変動により乱れの生じたデジタル信号の補正制御の技術に関する。
以下に、FSK(Frequency Shift Keying)復調器を例にとり、復調器の出力端でデジタルデータを再生する従来の復調器について説明する。
図20は従来のFSK復調器の構成図である。図20において、1は受信フロントエンド、2はIFフィルタ、3はFM復調器、4はベースバンドフィルタ、5はデータスライサ、6はビット同期回路である。
以上のように構成されたFSK復調器について、以下にその動作を説明する。
まず受信フロントエンド1は受信したRF信号をIF信号に変換する。このIF信号はIFフィルタ2でフィルタリングされ、FM復調器3でベースバンド信号に変換される。このアナログベースバンド信号は、ベースバンドフィルタ4で帯域制限を受けた後、データスライサ5でデジタルデータに変換され、ビット同期回路6でビット同期がとられ、送信された元のデータが再生される。
ここで、データスライサ5について詳細に説明する。データスライサの目的は、FM復調されたアナログベースバンド信号をデジタル信号に変換することである。データスライスを行うためのスライシングレベルは所定のレベルに固定することはできない。なぜならば、不特定の送信機からの信号を受信することに起因する周波数のずれやドリフトによる変動が、FM復調器の出力端でのDCレベルに影響を与えるためである。よって、最適なスライシングレベルは、受信信号に適応して決定する必要がある。
上記目的のために一般的に使用されるRC積分方式の適応型データスライサを図21に示す。図21において、7はコンパレータ、8は抵抗、9はコンデンサである。データスライサの入力端子に入力されたアナログベースバンド信号は、抵抗8とコンデンサ9からなる積分回路で平均電圧が生成され、この電圧がコンパレータ7におけるスライシングレベルとして使用される。コンパレータ7は、アナログベースバンド信号とスライシングレベルを比較し、アナログベースバンド信号の方が大きければ“1”を出力し、アナログベースバンド信号の方が小さければ“0”を出力する。
特開平9−23247号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら上記従来の復調器では、タイムスロットの短いパケットを使用するような無線通信システムにおいては、以下のような課題が発生する。
復調器出力でのビットエラーレート(BER)を良好に保つためには、データスライサにおいてできるだけ正確に送信された元のデータと一致するようにデジタル信号に変換する必要がある。例えば、データスライサ出力の信号のデューティが乱れると、後段のビット同期回路でのビット同期が乱れ、BERの劣化を引き起こす。
図21のデータスライサの出力で正確なデューティを得るためには、データスライサのスライシングレベルはアナログベースバンド信号の平均DC電圧を維持する必要があり、そのためには、RC積分回路の時定数を重く(大きく)する必要がある。
しかしながら、例えばBluetoothのように、タイムスロットの短いパケットを使用し、データスライサのスライシングレベルを決定するためのプリアンブル(同期確立のためにフレームの先頭に付加された制御情報)が非常に短いような無線通信システムにおいては、データスライサは高速に応答することが必要である。この場合、図21のデータスライサにおいてRC積分回路の時定数は軽く(小さく)せざるを得ない。そのために、データスライサ出力の信号のデューティが乱れ、後段のビット同期回路でのデータ再生にエラーを生じ、BER(ビットエラーレート)の劣化を引き起こすこととなる。
RC積分回路の時定数を軽くした場合のデューティの劣化について、図22を使って説明する。図22において、10はデータスライサに入力されるアナログベースバンド信号、11は最適なスライシングレベル、12はRC積分回路の時定数が軽い時のスライシングレベルである。
ここで、RC積分回路の時定数が十分に重いと、RC積分回路はアナログベースバンド信号10に対して正確な平均DC電圧を生成することが可能であり、最適なスライシングレベル11を得ることができる。その結果、データスライサは正確なデューティを持った出力信号13を生成する。
しかしながら、前述のようにRC積分回路の時定数が軽いと、RC積分回路の出力すなわちスライシングレベルが12で示すように変動し、その結果、データスライサはデューティの乱れた出力信号14を生成することとなる。
理想的な信号変化の最小単位の幅を単位レート20とすると、図23(a)のようにデューティの乱れてない信号13であれば、等間隔なサンプリング15にて正常なデータが得られる。しかし、デューティが乱れている場合は、信号幅が単位レート20の幅を持たない場合が発生する。
一般にデータスライサの出力信号に関しては、均等な出力データ幅を保証することは困難であるため、データ取込み側は15のような等間隔のサンプリング方法でなく、ある程度の信号幅の乱れに対応できるだけの方式をもってデータ取込みを行うものである。例えば図23(c)の例では、“L”から“H”または“H”から“L”への変化点を基点としてサンプリングタイミングを生成し、データ変化が起こらない場合は一定間隔のサンプリングを行っている。
しかし、ほとんどの場合、取込みを保証するデータ変動量はデューティに対して50%程度であり、あるレート内で本来のデータ出力期間が20%程度で残りの80%の期間で取込むとデータミスになるような変動が発生した場合は対応不能な場合がほとんどである。
そのような場合、データの取込みミス17や不安定な取込み18、同一レート期間内での複数回サンプリング19などが発生する。
この問題を解決するため、一例としては時定数を動的に切り替えることにより応答性と安定性の双方の特長を生かすような従来技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、時定数を決定する要素としての抵抗R、キャパシタCは製造プロセス、温度等の要因により特性が変動してしまい、データスライサ出力の信号幅の変動を抑えきれない可能性が存在する。
また、どの時刻でどのようなパターンの信号が来るかが分からない状況下では時定数制御用の信号生成が困難であるため、時定数切り替えとは別の方法でデータスライサの出力信号の信頼性を向上させる技術が必要であった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、タイムスロットの短いパケットを使用し、データスライサのスライシングレベルを決定するためのプリアンブルが非常に短いような無線通信システムにおいても、十分な応答スピードと良好なBER(ビットエラーレート)を実現できる復調用の信号幅補正装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、スライサの時定数を軽めに設定したままで、スライシングレベルの変動の影響を受けたデジタル信号に対し信号幅の補正処理を行うことによりスライサ出力信号の信頼性を向上させるものである。これは、スライシングレベルが偏った場合すなわちデータスライサの出力信号幅の変動が発生している状況が、データスライサの出力信号幅より推測可能であることを利用したものである。この信号幅補正装置をデータスライサの後段に適用する。この信号幅補正により、データスライサ内部のスライシングレベルが偏ることに起因してデータスライサ出力に信号幅の変動が生じることの影響を緩和することができる。
本発明による信号幅補正装置は、データスライサからの出力信号を入力信号として、前記入力信号を遅延させる遅延手段と、前記入力信号の信号幅情報を取得する信号幅情報取得手段と、前記信号幅情報取得手段で取得した前記信号幅情報より信号幅補正を行うかどうかを判定する補正判定手段と、前記補正判定手段の判定結果に基づいて前記遅延手段で遅延された補正対象信号に信号幅補正を実施し出力信号として出力する信号幅補正手段とを備えた構成とされている。この場合、さらに、前記補正判定手段が信号幅補正を行うべきと判定したときに実施する補正量を管理する補正量管理手段を備えるものとする。ただし、補正量が一律固定の場合は補正量管理手段の省略も可能である。
パケットのタイムスロットが短いために短くなっているプリアンブルに対しても高速に応答できるようにするために、データスライサの時定数を小さくし、その時定数が小さいことに起因して、そのスライシングレベルが変動し、データスライサの出力信号の信号幅が変動するような環境にあるとする。信号幅情報取得手段が入力信号の信号幅情報を取得し、補正判定手段に渡す。補正判定手段は受け取った信号幅情報に基づいて信号幅の補正を行うべき否かを判定する。アナログ復調信号をデジタル信号に変換する際に発生する信号幅の変動がある許容限界を超えているときは、補正判定手段は補正命令を信号幅補正手段に与える。限界を超えているか否かはデータスライサの出力信号の信号幅より推測可能である。補正命令を受け取った信号幅補正手段は、遅延手段から出力される補正対象信号に対して所定の信号幅の補正を実施する。
結果として、時定数を動的に切り替えることをしなくても、時定数が小さいことから高速応答性を確保できるとともに、信号幅を補正することから信号幅の信頼性ひいては低いビットエラーレートを確保し、誤りデータの取込みを低減することができる。また、スライサ特性のばらつきも吸収できる。
上記構成の信号幅補正装置は、さらに次のように展開することが可能である。
前記補正判定手段について、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報が所定値以上である場合に信号幅補正を行うべき判定を下すように構成し、かつ、前記信号幅補正手段について、前記補正対象信号の終端の変化点を基点として特定幅の信号幅追加の補正を実施するように構成する。
また、前記補正判定手段について、複数の判定条件と対応する補正幅情報を持つとともに、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報がどの判定条件に該当するかにより対応する信号補正幅を決定するように構成し、かつ、前記信号幅補正手段について、前記補正対象信号の終端の変化点を基点として前記決定した信号補正幅分の信号幅補正を実施するように構成する。この場合、信号幅補正につき、きめの細かい対応が可能となる。
また、さらに、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報の値と、前記信号幅情報の値よりも大きくて理想1サンプル期間の自然数倍のうちの最小値との差分値を補正量として算出する差分補正量算出手段を備え、かつ、前記信号幅補正手段について、前記差分補正量算出手段により算出された差分補正量の信号幅補正を前記補正対象信号に対して実施するように構成する。この場合、推定される正確な信号幅に最も接近する状態に補正することができる。
また、さらに、前記信号幅補正手段の後段に前記信号幅補正手段の出力信号を入力とする第2の遅延手段を備え、前記補正判定手段について、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報に基づいて信号幅補正の方向性も判定するように構成し、前記信号幅補正手段について、前記補正判定手段の判定結果に基づいて前記遅延手段または前記第2の遅延手段を制御して前記補正対象信号の終端の変化点を起点に信号幅を前方向または後方向に調整するように構成する。この場合、補正対象信号の信号幅が推定される信号幅より狭い側でより近いときには、信号幅を増加する方向である後方向に補正し、逆に、補正対象信号の信号幅が推定される信号幅より広い側でより近いときには、信号幅を減少する方向である前方向に補正する。
また、さらに、前記信号幅補正手段の後段に前記信号幅補正手段の出力信号を入力とする第2の遅延手段を備え、前記補正判定手段について、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報が理想1サンプル期間以下の所定値以下である場合に信号幅補正を行うべき判定を下すように構成し、かつ、前記信号幅補正手段について、前記信号幅が所定値以下の前記補正対象信号に対して特定幅の信号幅追加の補正を実施するように構成する。
また、さらに、理想1サンプル期間と前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報の値との差分値を補正量として算出する差分補正量算出手段を備え、前記信号幅補正手段について、前記差分補正量算出手段により算出された差分補正量の信号幅補正を前記補正対象信号に対して実施して補正後の信号幅を前記理想1サンプル期間に調整するように構成する。この場合、後方向でも前方向でも、推定される正確な信号幅に最も接近する状態に補正することができる。
また、さらに、信号幅が理想1サンプル期間以下の所定値以下である補正対象信号に対して信号幅補正を行うべき補正幅を、補正対象信号の先頭の変化点を基点とした前方向への補正量と、補正対象信号の終端の変化点を基点とした後方向への補正量とに分けて割当てる補正量割当て手段を備え、かつ、前記信号幅補正手段について、前記補正対象信号に対して任意方向の重み付けを伴って信号幅を広げるように構成する。この場合、終端の変化点と先頭の変化点をともに正確なタイミングに修正する状態で、信号幅を補正することができる。
また、さらに、信号幅が所定値より小さい場合には補正処理を実施しないことを判定する補正例外条件補正判定手段を備え、前記補正判定手段について、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報が理想1サンプル期間以下の所定値以下でかつ前記例外条件の所定値以上である場合にのみ信号幅補正を行う判定を下すように構成する。この場合、ノイズを信号と誤判定する誤りを回避し、ノイズはノイズのままとらえることを可能とする。
本発明の信号幅補正装置によれば、タイムスロットすなわちプリアンブルが短くても高速応答のためにデータスライサの時定数を小さくすることに起因してスライシングレベルが変動し、データスライサの出力信号の信号幅が変動するような環境にあっても、データスライサの時定数を複雑に制御することなく、アナログ復調信号をデジタル信号に変換する際に発生する信号幅の変動の影響を抑え、誤りデータの取込みを低減することができる。また、スライサ特性のばらつきを吸収でき、サンプルの試作回数の低減化および開発期間の短縮化も期待できる。
以下、本発明にかかわる復調器の信号幅補正装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書では、理想出力時のデータスライサ出力が1μsecを単位時間として変化するものとし、信号幅補正装置を13倍の速度である13MHzで動作させる場合を例として考えることとする。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態の信号幅補正装置21の基本的な構成を示したものである。信号幅補正装置21は、データスライサ5の出力信号40を入力信号41として保有することと、入力信号41を一定時間蓄積しておく遅延手段42と、遅延手段42で蓄積している情報より信号幅情報を取得する信号幅情報取得手段43と、信号幅情報取得手段43で取得した信号幅情報48を受けて信号幅補正の要、不要を判定し、補正が必要な場合は信号幅補正命令49を出力する補正判定手段44と、信号幅補正命令49により遅延手段42の内部のデータに対して補正を実施する信号幅補正手段45とを備え、信号幅補正を実施した信号46を出力することを特徴とするものである。
遅延手段42が有する遅延量は次のように定められる。信号幅情報取得手段43による信号幅情報48の出力のタイミングから、補正判定手段44から補正命令が発行された信号幅補正手段45にて信号幅補正が行れるタイミングまでの時間に、補正処理を実施される信号幅をもつ補正対象信号の終端の変化点61が出力されることのないことが条件である。遅延手段42は、この条件において最短の時間分を遅延量として確保していることが必要である。それには、少なくとも2クロック分以上が必要である。
信号幅情報取得手段43は、遅延手段42の蓄積データを基に、ある時点で入力信号41に発生する変化点を13MHz幅のパルス信号として生成して変化点の存在を検出し、次の変化点が現れるまでの信号幅情報を取得し、次の変化点が現れた時点で信号幅情報48を出力する。
補正量管理手段47は、信号幅補正処理を行う際にどの程度の補正を行うかの補正量ΔWを管理するものであり、予め決められた値もしくは与えられた値を内部で管理しておき、補正判定手段44に出力する。
補正判定手段44は予め保有している信号幅補正判定条件と信号幅情報48を基に、遅延手段42内に蓄積されているデータが補正処理を必要とするものであるかを判定する。この信号幅補正判定条件は、信号幅が補正判定閾値K以上の信号もしくは補正判定閾値K以下の信号を信号幅補正対象と判定するか、もしくは信号幅により処理を分けるなど複数の条件を持つ場合もある。
補正が必要と判定された場合、補正量管理手段47より与えられた補正量情報50に応じた長さの信号幅補正命令49を発行する。
信号幅補正手段45は与えられた信号幅補正命令49より遅延手段42に蓄積されたデータに対して変化点の監視と信号幅補正処理を行う。補正を行うタイミングは遅延手段42にて一定期間蓄積されていた入力信号41が補正対象信号410として遅延手段42より出力される際に変化点を監視し、補正判定手段44で補正が必要と判定された信号幅の終端の変化点61を基点としたタイミングで遅延手段42に補正データ411を出力する。
ここで、信号幅情報取得手段43はカウンタを保有し、遅延手段42の蓄積データを基に生成したパルス信号をトリガとして13MHzクロックでのカウントを開始し、カウントを開始して以降、入力信号41に現れる変化点により遅延手段42で生成されたパルス信号が現れる度に、カウンタはそれまで数えてきたカウント値を補正判定手段44に通知すると同時に新たなパルス信号をトリガとしたカウント動作を行う。
また、補正量管理手段47は固定値ΔWを保有し、補正判定手段44に出力し、補正判定手段44は信号幅情報取得手段43としてのカウンタから得られる信号幅情報48を算出し、入力信号41から入力された信号の幅が予め設定された補正判定閾値K以上であるかどうかを比較し、信号幅情報48が補正判定閾値Kより小さな値であれば何も行わず、補正判定閾値K以上の値であれば信号幅補正対象であると判定し、信号幅補正命令49をΔWの期間だけ信号幅補正手段45に出力する。
信号幅補正手段45は補正判定手段44より信号幅補正命令49を受けると、入力信号41を遅延させた補正対象信号410の終端の変化点61を基点として、ΔWだけ信号幅を補正する。
この補正方法は終端の変化点61直前の信号を保持してΔWだけ遅延させ続けたものを補正対象信号410に対して更新していくか、変化点直後の信号をΔW期間だけ反転させ続けることなどにより実現することができる。結果として、補正判定閾値K以上と判定された入力信号41は、出力信号46においてΔWだけ信号幅が広がっていることになる。
13MHzの場合、1clk≒0.077μsecである。ここで例えば、補正判定閾値Kの値は20clk(≒1.538μsec)で、ΔWは2clk(≒0.154μsec)であるとする。信号幅1.538μsecの“H”または“L”の入力信号41に対しては、変化点の終端を基点にΔW=0.154μsecの信号幅補正を実施することで、1.692μsecの幅を持つ信号に補正されて出力される。また、1.538μs以上の幅を持つ全て入力信号41に対しても同様に、ΔW=0.154μsecの信号幅補正処理が行われて出力信号46として出力される。
図2は入出力信号の幅の違いを示しており、図1の信号幅補正装置により補正判定閾値K以上の信号幅Wをもつ入力信号41が信号幅補正装置より出力される際には、(W+ΔW)の信号幅を持つ出力信号46に補正されている。ここで補正判定条件は「信号幅がK以上の信号」である。信号幅がK以上の入力信号41については、一律ΔWの補正が加えられる。
(実施の形態2)
図3は図1の実施の形態よりも精度の高い補正処理を実現する実施の形態を示す。図1の実施形態とは補正判定手段44と補正量管理手段47において異なっている。補正判定手段44と補正量管理手段47を除いた構成要素は図1と同様であるため、ここでは説明しないものとする。以下では、補正判定手段44と補正量管理手段47について説明する。
補正判定手段44は補正判定の条件をK1,K2,K3…のように複数保有し、信号幅情報取得手段43から信号幅情報48を受けると、信号幅情報48がどの範囲の条件に該当するかを判定し、該当条件の情報71を補正量管理手段47に出力する。
補正量管理手段47は補正判定の条件K1,K2,K3…にそれぞれ対応する補正量ΔW1,ΔW2,ΔW3…を保有し、補正判定手段44より受けた該当条件の情報71より対応する補正量情報50を補正判定手段44に返す。
補正量管理手段47より補正量情報50を受けた補正判定手段44は補正量情報50に応じた長さだけ信号幅補正命令49を信号幅補正手段45に出力する。
図1の信号幅補正装置が補正条件に合致するK以上の信号幅を有する入力信号41全てに対して一律の補正処理を実施しているのに対して、図3の信号幅補正装置は複数の判定条件K1,K2,K3…とこれらに対応する補正量ΔW1,ΔW2,ΔW3…を保有し、様々な状況に対して細かな補正処理を行うことが可能である。
例えば図4(a),(b)に示すように、スライサ入力となるアナログベースバンド信号80,81のような“H”レベル期間が異なる場合では、データスライサのスライシングレベルの偏り方が82,83のように異なるため、結果としてスライサ出力つまり信号幅補正装置への入力信号41の信号幅の変動具合も異なるものとなる。
そのため補正処理を行うにあたっても、同一レベルの信号幅の長さにより補正量を使い分ける方が効果的な補正処理を実現することができる。
例えば、K1=20clk以上35clk未満、K2=35clk以上45clk未満、K3=45clk以上とし、ΔW1=2clk、ΔW2=4clk、ΔW3=5clkと設定することで、入力信号41の信号幅が20clk以上35clk未満の場合は2clk幅の補正を、信号幅が35clk以上45clk未満の場合は4clk幅の補正を、信号幅が45clk以上の場合は5clk幅の補正が実施される。
図5にはK1条件、K2条件に合致する入力信号41に対する補正処理結果を示す。
(実施の形態3)
図6は図1を別な方法を用いて実現する実施の形態を示す。固定長の信号幅補正量を定めず、新たに信号幅補正装置に追加した差分補正量算出手段100を用いて理想サンプル期間との差分量を補正量として算出することが特徴である。
図1の実施形態とは差分補正量算出手段100と補正量管理手段47において異なっている。差分補正量算出手段100と補正量管理手段47を除いた構成要素は図1と同様であるため、ここでは説明しないものとする。以下では、差分補正量算出手段100と補正量管理手段47について説明する。
差分補正量算出手段100は、信号幅情報取得手段43より遅延手段42に蓄積されている信号の信号幅情報48を受け、理想的な1サンプル期間L(今回の例では13clk=1μsec)のM倍(Mは自然数)で信号幅情報48よりも大きい最小の値L×Mの計算及びL×Mから信号幅情報48を引いた差分量を計算し、算出した差分量を差分補正量情報101として補正量管理手段47に出力する。
補正量管理手段47は差分補正量算出手段100の出力する差分補正量情報101を受け、遅延手段42に蓄積されているデータへの補正量情報50として補正判定手段44に出力する。
例えば、L=13で入力信号41の信号幅が37clkであるとすると、13×Mが37より大きくなる最小のMの値はM=3で、差分補正量は13×3−37=2となり、補正手段45により2clk幅の補正が実施される。
この例を図7に該当させると、110は理想的な1サンプル期間L(=13clk)であり、111は差分補正量算出手段100により算出され補正手段45にて補正を実施された2clkの補正量である。
(実施の形態4)
図8の実施形態は図1の実施形態と比較して補正判定手段44と信号幅補正手段45と第2の遅延手段120の部分が異なっている。図1の遅延手段はここでは第1の遅延手段42aとする。補正判定手段44と信号幅補正手段45と第2の遅延手段120を除いた部分は図1の実施形態と同様であるため、ここでは説明しないものとする。以下では、補正判定手段44と信号幅補正手段45と第2の遅延手段120について説明する。
補正判定手段44は信号幅情報48を信号幅情報取得手段43より受け、補正条件に従い要、不要および補正方向を決定し、決定した補正方向と補正量管理手段47からの補正量情報50とから、第2の遅延手段120に対する補正データと信号幅補正命令49を生成し、信号幅補正手段45に出力する。
ここで前、後の表現は、終端の変化点61を基点として、既に入力済みの信号部分に対して補正を行うようにして変化点を時間的に前側にシフトさせる場合を「前方向の補正」とし、変化点の入力以降に入力される信号部分に対して補正を行うようにして変化点を時間的に後ろ側にシフトさせる場合を「後方向の補正」と表現する。
信号幅補正手段45は補正対象信号の終端の変化点61を基点として第2の遅延手段120内に蓄積されたデータを、補正判定手段44より受けた信号幅補正命令49と補正データを基に更新する。
第2の遅延手段120は信号幅補正手段45の出力信号121を入力とするシフトレジスタであり、レジスタの長さは前方向の補正量に対応するだけの長さを確保しておく。
図9に示すように、前方向の補正を実施すると出力時の信号幅は入力信号41より狭くなり(130)、逆に後方向の補正を実施すると出力時の信号幅は入力信号41より広くなる(131)。
データスライサへの入力波形が図10のような場合は、データスライサの出力信号40すなわち信号幅補正装置への入力信号41の変化点タイミングが理想のポイントより遅くなる場合140が発生する。信号幅補正手段45の出力を入力とする第2の遅延手段120を設けることにより、信号幅補正命令49が発行される以前の信号が信号幅補正装置から出力されずに第2の遅延手段120としてのシフトレジスタに残っている。そのため、例えば第2の遅延手段120のシフトレジスタでの1段目の出力データd1を次のクロックでシフトレジスタ3段目にも入力することにより、2段目と3段目の出力データがd1になり前方向の補正処理が可能となる。
(実施の形態5)
次に図11の実施形態を説明する。これは1サンプル期間(ここでは13clk=1μsec)より信号幅の狭い入力信号41に対する補正処理である。
第1の遅延手段150は(N+2)段以上のシフトレジスタで構成されており、信号幅情報取得手段43は、第1の遅延手段としての(N+2)段以上のシフトレジスタ150の1段目及び第(N+2)段目のレジスタ出力信号と2段目〜(N+1)段目のいずれかのレジスタ出力信号を用いた簡単な組合せ論理で、シフトレジスタ内にN以下の幅の信号有無に関する情報を生成する。
図1においては信号幅情報取得手段43にはカウンタが存在したが、これは長い信号に対応し、かつ遅延手段42による遅延量を極力抑えるためであった。図11の信号幅補正装置は1サンプル期間(13clk=1μsec)以下のNclk(N<13)の短い信号を補正対象とするため、遅延手段としてのシフトレジスタ150の長さを(N+2)段以上とすることにより、信号幅情報取得手段43にカウンタを用いる必要はなくなる。
これが図12のようにNclk幅以下に細くなっていると考えるとすると、この信号が入力信号41として第1の遅延手段のシフトレジスタ150へ入力され、Nclk幅以下の信号の終端変化点が1段目のシフトレジスタでラッチされた時点で信号幅情報取得手段43では第1の遅延手段のシフトレジスタ150の1段目とN+2段目の出力信号と2段目〜N+1段目のいずれかのレジスタ出力信号とを入力とした最低3つ以上の信号を用いた論理回路で信号幅情報48を取得することができ、信号幅情報48は補正判定手段44に出力される。
補正量管理手段47は補正対象信号の先頭および終端に対して実施する補正量ΔYを管理しており、補正判定手段44は信号幅情報48を受け、幅N以下の信号の存在を確認し補正対象信号と判定して信号幅補正命令49と補正量ΔYを信号幅補正手段45に出力する。
補正判定手段44は第1の遅延手段としての(N+2)段以上のシフトレジスタ150の出力信号と、第2の遅延手段120にある第1段目のシフトレジスタ出力信号から変化点をモニタし、幅N以下の補正対象信号の存在を認識して以降に最初に現れた変化点を補正対象信号の先頭161、次に現れた変化点を補正対象信号の終点162とみなし、信号幅補正手段45に対して先頭の変化点161を基点とした前方向、終端の変化点162を基点とした後方向にそれぞれΔYの補正を実施するように信号幅補正命令49を出力し、信号幅情報48がNより大きい場合は何の命令も出力しない。
信号幅補正手段45は与えられた信号幅補正命令49と補正量ΔYを受けた後、補正対象信号の先頭の変化点161を基点としてΔY幅の補正を前方向すなわち第2の遅延手段120に対して実施し、補正対象信号の終端の変化点162を基点としてΔY幅の補正を後方向すなわち第1の遅延手段のシフトレジスタ150に対して実施する。また、第2の遅延手段120は補正量ΔY以上の段数をもつ。
例えば、N=9、ΔY=2と設定すると、幅1〜9clkの信号には全て前方向にΔY、後方向にΔY、すなわち前後に4clk分の補正が行われ、幅5〜13clkの出力信号46として出力される。
このように、データスライサの出力信号40で1レート期間を持っていることが望まれる信号が図22の30の場合の信号14のように信号幅が細くなる場合でも、第1の遅延手段としての(N+2)段以上のシフトレジスタ150と第2の遅延手段120を設けることにより、変化点の先頭を基点として補正処理することも実現可能となる。
(実施の形態6)
図13の実施形態は図11の実施形態と比較して、差分情報量算出手段170と補正量管理手段47と補正判定手段44において異なっている。差分情報量算出手段170と補正量管理手段47と補正判定手段44を除いた構成要素は図11と同様であるため、ここでは説明しないものとする。以下では、差分情報量算出手段170と補正量管理手段47と補正判定手段44について説明する。
信号幅補正装置は、固定長の補正処理を行うのでなく、補正後の信号幅を一定の長さに保つことを特徴とするものであり、ここでは1レートすなわち13clkの幅以下の入力信号41で信号幅がN以下(N≦13)の信号に対して(13−N)clkの補正を実施する装置である。
差分補正量算出手段170は、信号幅情報取得手段43から受ける信号幅情報48が理想1サンプル期間Lより小さい場合に、Lと信号幅情報48との差を算出し、差分補正量情報171として補正量管理手段47に出力する。
補正量管理手段47は、差分補正量算出手段170より受けた差分補正量情報171を2で割った商を補正対象信号の先頭、終端に対して実施する補正量とする。ここで、差が奇数である場合は1の余りが生じるので、先頭の変化点に対する補正量もしくは終端の変化点に対する補正量の何れか一方に追加し、先頭の変化点に対する補正量情報ΔA、終端の変化点に対する補正量情報ΔEとして、これらの値を補正判定手段44に出力する。
補正判定手段44は補正量管理手段47の出力する先頭の変化点に対する補正量と終端の変化点に対する補正量を受け、第1の遅延手段としての(N+2)段以上のシフトレジスタ150から出力される補正対象信号410の先頭の変化点に対して前方向すなわち第2の遅延手段120に対してΔA、終端の変化点に対して後方向すなわち第1の遅延手段のシフトレジスタ150に対してΔEの補正が実施され、出力信号46として出力される。
例えば、1サンプル期間が13clk期間の場合で、入力信号41が7clk期間の信号幅をもつ場合、ΔA=3clk、ΔE=3clkの補正がなされた13clk期間の出力信号46が出力される。また、入力信号41が8clk期間の場合ではΔA=2clk、ΔE=3clkの補正が実施され、出力信号46はやはり13clk期間を確保して出力される。
この信号幅補正装置により、信号幅が1サンプル期間(13clk)未満の信号に1サンプル期間の信号幅を確保させることができる。
(実施の形態7)
図15の実施形態は図11の実施形態と比較して、補正量割当て手段190において異なっている。補正量割当て手段190を除いた構成要素は図11と同様であるため、ここでは説明しないものとする。以下では、補正量割当て手段190について説明する。
補正量割当て手段190は、補正量管理手段47より出力される補正量情報ΔZを入力信号192として持ち、信号変化点の先頭を基点とした前方向に実施する補正量ΔP(但しΔZ≧ΔP)と信号変化点の終端を基点とした後方向に実施する補正量(ΔZ−ΔP)を出力することと、設定した前方向の補正量と後方向の補正の重み付けに従ってΔZからΔPを算出することが特徴となっている。
この補正量割当て手段190での補正の重み付けは、例えば無条件に後方向に特定分の補正を行った後に、前後に均等な補正を実施するようにする、といった具合である。
例えば、補正量ΔZ=5clkに設定され、終端の変化点203に対する重み付け補正を1clkとすると、先頭の変化点202に対する補正量はΔP=2clk、終端の変化点203に対する補正量は(ΔZ−ΔP)=3clkとして設定される。図16では200の部分が優先的に重み付けされた部分であり、残りを均等に割当てた部分が201に該当する。
図17は、図22の30部分の詳細な図であるが、データスライサの時定数が軽くスライシングレベル12が安定していない場合はレベルの変動が大きいため(水平ではなく斜めになっている)、データスライサ出力14すなわち信号幅補正装置の入力信号41は、理想とするサンプリングポイントすなわちアナログベースバンド信号のレートの中央210よりずれた形のまま入力されることとなる。図15の実施形態は、前方向の補正量と後方向の補正量とで差をもたせているので、中央に対して非対称のずれを補正処理により緩和することが可能である。
(実施の形態8)
図18の実施形態は図11の実施形態と比較して、補正例外条件管理手段220と補正判定手段44において異なっている。補正例外条件管理手段220と補正判定手段44を除いた構成要素は図11と同様であるため、個々では説明しないものとする。以下では、補正例外条件管理手段220と補正判定手段44について説明する。
補正例外条件管理手段220は設定された補正例外条件を保有し、信号幅情報48を入力信号として持ち、補正禁止命令221を補正判定手段44に出力することを特徴とする。
例えば、Qclk幅以下(例えばQ=1)の信号幅に対しては信号幅補正処理を実施しない場合、補正例外条件管理手段220に条件を与えておき、信号幅情報48より1clk幅の信号が検出された情報が出力されると、補正例外条件管理手段220は条件に該当する信号であるとして、補正判定手段44に対して補正禁止命令221を出力する。
補正判定手段44の基本的な動作は図1の実施形態と同様であるが、補正禁止命令221を受けた場合に限っては補正を実施しない。図19は図18の実施形態による入出力信号の例である。
本発明は、例えば無線通信でのRF部の感度点付近の信号を受信した際に、ノイズ成分を信号として復調する可能性があり、この際には間違ったデータがデータスライサから出力される。ノイズはランダムにばたついているものと考えられるため、RF部がノイズを拾ってしまった場合には極めて短い信号となることが予想される。
そのような場合に、この細いノイズ信号を補正対象と判定して補正処理を行うと、間違ったデータを広げることとなり、データの信頼性を下げてしまうため、極めて短い信号(この場合、Qの値は1〜2clk程度)に対しては信号幅補正を行わない条件を設けることでデータの信頼性を保つことを実現する。
本発明にかかる信号幅補正装置は、データスライサを用いたアナログ−デジタル復調等において効果があり、無線通信におけるプリアンブルが短い状況での受信信号処理等に有用である。また、コンパレータを用いた復調用途に関して広く応用できる。
本発明の実施の形態1における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態1の場合の信号幅補正の動作説明図 本発明の実施の形態2における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態2の場合のスライシングレベルとデジタル出力の比較説明図 実施の形態2の場合の信号幅補正の動作説明図 本発明の実施の形態3における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態3の場合の信号幅補正の動作説明図 本発明の実施の形態4における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態4の場合の信号幅補正の動作説明図 実施の形態4の場合の前方向の補正を要するときのスライシングレベルとデジタル出力の説明図 本発明の実施の形態5における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態5の場合の信号幅補正の動作説明図 本発明の実施の形態6における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態6の場合の信号幅補正の動作説明図 本発明の実施の形態7における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態7の場合の信号幅補正の動作説明図 実施の形態7の場合のスライシングレベルとデジタル出力の説明図 本発明の実施の形態8における信号幅補正装置の構成を示すブロック図 実施の形態8の場合の信号幅補正の動作説明図 FSK復調器の構成を示すブロック図 データスライサの構成を示す回路図 従来技術において、スライシングレベルの変動によりアナログベースバンド信号のデジタル変換出力が異なることを示す図 (a)は最適スライシングレベルによる出力信号では等間隔のサンプリングにより正常なデータ取込みができることを表す図、(b)は変動したスライシングレベルによる出力信号を等間隔にサンプリングした場合、データの取込みミスが発生することを表す図、(c)は変化点を基点にサンプルタイミングを生成した場合では、信号幅の変動が大きい場合に1レート内で複数回の取込みを行う場合があることを説明する図
符号の説明
10 アナログベースバンド信号
11 最適なスライシングレベル
12 RC積分回路の時定数が軽い時のスライシングレベル
13 最適なスライシングレベル時のデータスライサの出力信号
14 信号幅の変動が発生したデータスライサの出力信号
15 等間隔にサンプリングした場合のデータ取込みタイミング
16 変化点を基点に一定時間後にデータ取込み、変化のない場合は等間隔にデータ取込みを行った場合の取込みタイミング
17 データ取込みミスが発生
18 信号幅が細くなると、取込みデータの信頼性が低くなる可能性がある
19 取込み直後に変化が発生したため、1レート間隔内で2度データ取込みを行ってしまい、以後の取込みデータが全てずれてしまう
20 等間隔であることを示す
41 信号幅補正装置への入力信号
42 遅延手段
42a 第1の遅延手段
43 信号幅情報取得手段
44 補正判定手段
45 信号幅補正手段
46 信号幅補正装置の出力信号
47 補正量管理手段
48 信号幅情報
49 信号幅補正命令
410 補正対象信号
411 後方向の信号補正データ
61 補正対象信号の終端の変化点
71 補正該当条件
80 “H”レベルが短い場合のアナログベースバンド信号
81 “H”レベルが長い場合のアナログベースバンド信号
82 スライシングレベルの張り付き(83より小さい)
83 スライシングレベルの張り付き(82より大きい)
100 差分補正量算出手段
101 差分補正量情報
110 理想的なレート幅
111 補正量
120 第2の遅延手段
123 前方向の信号補正データ
130 前方向の補正量
131 後方向の補正量
140 前方向の補正を要する場合
150 (N+2)段以上のシフトレジスタを持つ第1の遅延手段
161 補正対象信号の先頭の変化点
162 補正対象信号の終端の変化点
163 補正分
170 差分補正量算出手段
171 差分補正量情報
180 補正対象信号の先頭の変化点を基点とした前方向の補正量ΔA
181 補正対象信号の終端の変化点を基点とした後方向の補正量ΔE
182 補正後の信号幅(幅L)
190 補正量割り当て手段
191 割当てられた補正量情報ΔP、(ΔZ−ΔP)
192 補正量情報ΔZ
200 ΔZの内で重み付けにより割当てられた補正量
201 200の残りを前後均等に割当てた補正量
202 補正対象信号の先頭の変化点
203 補正対象信号の終端の変化点
210 アナログベースバンド信号のピーク部分(レートの中央)
220 補正例外条件管理手段
221 補正禁止命令

Claims (10)

  1. データスライサからの出力信号を入力信号として、前記入力信号を遅延させる遅延手段と、
    前記入力信号の信号幅情報を取得する信号幅情報取得手段と、
    前記信号幅情報取得手段で取得した前記信号幅情報より信号幅補正を行うかどうかを判定する補正判定手段と、
    前記補正判定手段の判定結果に基づいて前記遅延手段で遅延された補正対象信号に信号幅補正を実施し出力信号として出力する信号幅補正手段とを備えたことを特徴とする信号幅補正装置。
  2. さらに、前記補正判定手段が信号幅補正を行うべきと判定したときに実施する補正量を管理する補正量管理手段を備えた請求項1に記載の信号幅補正装置。
  3. 前記補正判定手段は、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報が所定値以上である場合に信号幅補正を行うべき判定を下し、
    前記信号幅補正手段は、前記補正対象信号の終端の変化点を基点として特定幅の信号幅追加の補正を実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号幅補正装置。
  4. 前記補正判定手段は、複数の判定条件と対応する補正幅情報を持つとともに、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報がどの判定条件に該当するかにより対応する信号補正幅を決定し、
    前記信号幅補正手段は、前記補正対象信号の終端の変化点を基点として前記決定した信号補正幅分の信号幅補正を実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号幅補正装置。
  5. さらに、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報の値と、前記信号幅情報の値よりも大きくて理想1サンプル期間の自然数倍のうちの最小値との差分値を補正量として算出する差分補正量算出手段を備え、
    前記信号幅補正手段は、前記差分補正量算出手段により算出された差分補正量の信号幅補正を前記補正対象信号に対して実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号幅補正装置。
  6. さらに、前記信号幅補正手段の後段に前記信号幅補正手段の出力信号を入力とする第2の遅延手段を備え、
    前記補正判定手段は、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報に基づいて信号幅補正の方向性も判定し、
    前記信号幅補正手段は、前記補正判定手段の判定結果に基づいて前記遅延手段または前記第2の遅延手段を制御して前記補正対象信号の終端の変化点を起点に信号幅を前方向または後方向に調整することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の信号幅補正装置。
  7. さらに、前記信号幅補正手段の後段に前記信号幅補正手段の出力信号を入力とする第2の遅延手段を備え、
    補正判定手段は、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報が理想1サンプル期間以下の所定値以下である場合に信号幅補正を行うべき判定を下し、
    前記信号幅補正手段は、前記信号幅が所定値以下の前記補正対象信号に対して特定幅の信号幅追加の補正を実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号幅補正装置。
  8. さらに、理想1サンプル期間と前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報の値との差分値を補正量として算出する差分補正量算出手段を備え、
    前記信号幅補正手段は、前記差分補正量算出手段により算出された差分補正量の信号幅補正を前記補正対象信号に対して実施して補正後の信号幅を前記理想1サンプル期間に調整することを特徴とする請求項6に記載の信号幅補正装置。
  9. さらに、信号幅が理想1サンプル期間以下の所定値以下である補正対象信号に対して信号幅補正を行うべき補正幅を、補正対象信号の先頭の変化点を基点とした前方向への補正量と、補正対象信号の終端の変化点を基点とした後方向への補正量とに分けて割当てる補正量割当て手段を備え、
    前記信号幅補正手段は、前記補正対象信号に対して任意方向の重み付けを伴って信号幅を広げることを特徴とする請求項6に記載の信号幅補正装置。
  10. さらに、信号幅が所定値より小さい場合には補正処理を実施しないことを判定する補正例外条件補正判定手段を備え、
    前記補正判定手段は、前記信号幅情報取得手段により取得された信号幅情報が理想1サンプル期間以下の所定値以下でかつ前記例外条件の所定値以上である場合にのみ信号幅補正を行う判定を下すことを特徴とする請求項6から請求項9までのいずれかに記載の信号幅補正装置。


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