JP2005150515A - 電子ビーム近接露光装置、電子ビーム近接露光方法及びウエハ - Google Patents

電子ビーム近接露光装置、電子ビーム近接露光方法及びウエハ Download PDF

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Abstract

【課題】 スループットを向上するために上記の動作可能な露光条件を緩和可能な、電子ビーム近接露光装置及び電子ビーム近接露光方法を提供する。
【解決手段】 電子ビーム近接露光装置のカラム10及びチャンバ8の筐体内に、微量のガスを導入することにより真空度を低下させて、空間電荷効果による電子ビーム径の分散を抑制する。これにより電子ビーム電流量等の露光条件が緩和され、電子ビーム近接露光におけるスループットを向上する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、半導体集積回路などの製造工程で使用される微細パターンを露光する露光装置及び露光方法に関し、特に露光パターンを有するマスクを半導体ウエハなどの試料の表面に近接して配置し、マスクを通過した電子ビームで露光を行う電子ビーム近接露光装置及び電子ビーム近接露光方法に関する。
近年、半導体集積回路の高集積化のニーズに伴い、回路パターンの一層の微細化が要望されている。現在、微細化の限界を規定しているのは主として露光装置であり、電子ビーム直接描画装置やX線露光装置などの新しい方式の露光装置が開発されている。
新しい方式の露光装置として、量産レベルで超微細加工用に使用可能な電子ビーム近接露光装置が開示されている(例えば特許文献1、およびこれに対応する日本国特許出願の特許文献2)。
図1は、特許文献1に開示された電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図である。この図を参照して、従来の電子ビーム近接露光装置について簡単に説明する。
図示するように、電子光学鏡筒(カラム)10内には、電子ビーム15を発生する電子ビーム源14と整形アパチャ16と電子ビーム15を平行ビームにする照射レンズ18とを有する電子銃12、対となる主偏向器22、24と、対となる副偏向器51、52とを含み、電子ビームを光軸に平行に走査する走査手段21、露光するパターンに対応する開口を有するマスク30、静電チャック44とXYステージ46とから構成される。試料(半導体ウエハ)40は、表面にレジスト層42が形成され、静電チャック44上に保持されている。電子光学鏡筒10内は高真空状態に維持されるが、これは電子ビーム15を安定的に発生させるため、及び鏡筒内に存在する残留ガスによる試料40へのコンタミネーションを避けるためである。
露光用のマスク30は、図2に示すように、厚い外縁部34内の中央に薄膜部32を有しており、薄膜部32には露光するパターンに対応する開口33が設けられている。そして静電チャック44に吸着された試料40の表面に近接するように(例えばマスク30と試料40とのギャップが50μmとなるように)配置される。この状態で、マスクに垂直に電子ビームを照射すると、マスクの開口を通過した電子ビームが試料40の表面のレジスト層42に照射される。そして電子ビーム15は、走査手段21の主偏向器22、24により偏向制御されて、図3に示すようにマスク30の薄膜部32上を走査して全面にわたって露光する。
また、走査手段21中の副偏向器51、52は、マスク歪みを補正するように電子ビームのマスクパターンへの入射角度を制御(傾き補正)する。図4に示すように電子ビーム15の露光用のマスク30への入射角度をα、露光用のマスク30と試料40とのギャップをGとすると、入射角度αによるマスクパターンの転写位置のずれ量δは、次式、
δ=G・tanα
で表される。
図4上でマスクパターンは、ずれ量δだけ正規の位置からずれた位置に転写される。したがって、露光用のマスク30に例えば図5(A)に示されるようなマスク歪みがある場合には、電子ビーム走査位置におけるマスク歪みに応じて電子ビームの傾き制御を行うことにより、図5(B)に示されるようにマスク歪みのない状態でのマスクパターンが転写される。
XYステージ46は、静電チャック44に吸着された試料40を水平の直交2軸方向に移動させるもので、マスクパターンの等倍転写が終了する毎に試料40を所定量移動させ、これにより1枚の試料40に複数のマスクパターンを転写できるようにしている。
ここで、特許文献1に開示の電子ビーム近接露光装置は、電子ビームを1keV〜4kevといった比較的低いエネルギーで加速することにより、試料40からレジスト層42への電子の後方散乱を抑えて、近接効果の発生を抑制する。
なお、特許文献1では、該文献記載の電子ビーム近接露光装置が、電子ビーム15のビーム電流が0.3μA〜20μAであり、電子ビーム15のビーム径が0.1mmから5mmであり、マスク30はシリコンステンシルマスクであり、マスク30の薄膜部32の厚さが0.2μm〜1μmであり、マスク30と試料40との間隔が10μm〜300μmであり、試料40の表面に形成されるレジスト層42の厚さが30nm〜300nmである露光条件の下で動作することを開示している。
米国特許第5,831,272号公報(全体) 日本特許第2951947号公報(全体)
電子ビーム露光装置では、その露光量は試料に照射される電子ビームの電流量と照射時間との積に比例する。したがって、その露光時間を短縮してスループットを上げるためには、電子ビーム15の電流値を増大させる必要がある。
しかし、電子ビームの電流値を増大させるために電子密度を増加させると、電子同士に働く空間電荷効果が強くなる。この空間電荷効果のために、電子ビームに生じる拡散の度合いが強まることにより平行性が悪くなって、試料上に露光されるパターンの解像性に悪影響を与える。
また、電子ビームの電流量を増加させると、電子ビーム照射によってマスク及び試料に生じる熱量が大きくなり、特にマスクにおいてその寿命を低下させる。
上記の問題点を鑑みて、本発明は、スループットを向上するために上記の動作可能な露光条件を緩和可能な、電子ビーム近接露光装置及び電子ビーム近接露光方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、実験を重ねた結果、電子光学鏡筒内に微量のガスを存在させ真空度をある程度低下させると、その中を進行する電子ビーム径の発散が抑制されて、ビーム平行度が改善されることを発見した。
その理由は以下のとおりであると推測される。
1.電子光学鏡筒内に存在するガスの分子が電子ビームとの衝突によって電離してイオン化する。
2.この発生したイオンの内、陽イオンは、電子ビームの負電荷によって電子光学鏡筒内のビーム軸中心付近の空間に引き寄せられる。
3.その反対に、陰イオンは、電子ビームの負電荷によって電子光学鏡筒内の周辺付近の空間に押し出される。
4.このためにビーム軸中心から径方向に向かう電界が電子光学鏡筒内に生じ、電子ビームを集束させる力が生じる。
ただし、本現象に対する本質的な理由は、まだ解明に至っていない。
さらに、電子光学鏡筒内に微量のガスを存在すると電子光学鏡筒内の熱伝導率が高くなるため、電子ビーム照射によりマスク及び試料に生じた熱が、周囲のガスを介して放熱される。
本発明は、上述の知見に基づいてなされたものであり、本発明に係る電子ビーム近接露光装置及び電子ビーム近接露光方法は、高真空状態に保たれた電子光学鏡筒(カラム)及び試料室(チャンバ)等からなる、電子ビーム近接露光装置の筐体内に、微量のガスを導入して真空度を低下させることにより、電子ビーム電流量等の上述の特許文献1に開示される種々の露光条件を緩和して、電子ビーム近接露光におけるスループットを向上することを可能とする。
すなわち、本発明に係る電子ビーム近接露光装置は、電子ビームを発生する電子ビーム源と、試料の表面に近接して電子ビームの経路中に配置されるマスクと、内部を高い真空状態に保ちつつ、電子ビーム源、試料及びマスクを収納する筐体と、を備え、マスクを通過した電子ビームで、試料の表面にマスクのマスクパターンを露光する電子ビーム近接露光装置であって、筐体内の真空度を低下させ、電子ビームの加速電圧の範囲を50eV〜10keVとし、電子ビームの試料面上でのビーム電流を250μA以下とする。ここで、筐体内の真空度は、10−7〜10−2Paの範囲にあることが好適であり、さらに10−4〜10−2Paの範囲にあることがより好適である。
また、本発明に係る電子ビーム近接露光装置は、電子ビームの電流値についてのみならず、電子ビームの加速電圧についての露光条件をも緩和する。これは上記の従来の電子ビーム近接露光装置の露光条件よりも下に加速電圧を弱めても、上述の電子ビーム径抑制効果によりビームを収束することができ、反対に、上記露光条件よりも上に加速電圧を強めても上述の放熱効果によりマスクの熱変形(歪みの増大)、破損等を防止できるためである。
また、このように露光条件が緩和されることにより、本発明に係る電子ビーム近接露光方法において実際に使用するマスクの種類、薄膜部厚、材質等を、用途やコストを考慮して様々に選択することが可能となる。
例えば、電子ビームの加速電圧を強くすることによりビームの剛性が高まるため、マスク開口の線幅に対するマスク薄膜部の厚さの比を大きくしても、試料上にシャープな露光パターン像を作ることができる。すなわち、上述の特許文献1のマスクよりも厚いマスクを形成することが可能となる。また、電子ビームの加速電圧を強くすることにより電子ビームの飛程が伸びるため、ステンシルマスクだけでなくメンブレンマスクを採用することが可能となる。
反対に電子ビームの加速電圧を弱くすると電子の飛程が小さくなるためマスク厚を薄くすることが可能となる。さらに電子ビームの電流量(ドーズ量)を小さくしてマスクの帯電量を抑えることにより、非導電性材料をマスクに採用することが可能となる。
さらに、本発明に係る電子ビーム近接露光方法は、電子ビーム源より生じる電子ビームを、試料の表面に近接して電子ビームの経路中に配置されたマスクに照射して、マスクを通過した電子ビームで、試料の表面に前記マスクのマスクパターンを露光する電子ビーム近接露光方法であって、電子ビーム源、試料及びマスクを収納する筐体内の真空度を低下させ、マスクを、マスクパターンが設けられた厚さ5nm(50オングストローム)〜10μmの薄膜部を有する、ステンシルマスク又はメンブレンマスクとする。
また、本発明に係る電子ビーム近接露光方法では、大きい加速電圧の電子ビームに対応して、レジスト層を厚く(1μm以下)形成することも可能である。また、電子ビームの加速電圧を非常に低く設定する場合には、試料上に形成するレジスト層を例えば単原子層のように薄く形成することが好ましい。
電子光学鏡筒及び試料室等の電子ビーム近接露光装置筐体内に微量のガスを存在させ真空度をある程度低下させることにより、その中を進行する電子ビーム径の発散が抑制されて、ビーム平行度が改善される。
これにより電子ビーム近接露光において、解像性に影響を与えることなく電子ビームの電流量を増加させてスループットを向上することが可能となる。また電子ビームの加速電圧をさらに弱くして、後方散乱による影響をより抑制することが可能となる。
電子ビーム近接露光装置筐体内に微量のガスを存在させ、筐体内の熱伝導率を高めることにより、電子ビーム照射によりマスク上に発生した熱を放熱して、マスクの熱変形(歪みの増大)、破損等を防止することができる。
これにより、電子ビームの電流量を増加させてスループットを向上することが可能となる。また、必要に応じて加速電圧を強くして電子ビームの剛性を高め、露光解像性を向上することが可能となる。
また、上述のように電子ビーム近接露光方法を使用する半導体装置製造プロセスにおいて、使用するマスクの種類、薄膜部の厚さ若しくは材質、又は試料上に形成するレジストの厚さを、用途に応じて様々に選択することが可能となる。
特に、マスク薄膜部の厚さを、上記従来の露光条件よりも薄く形成することができることにより、露光解像性を向上させることが可能となる。またマスク薄膜部を薄く形成して、マスクパターンの開口線幅に対するマスク薄膜部厚の比をより小さくすることが可能となり、上述の副偏向器による傾き補正を容易にする。反対にマスク薄膜部の厚さを、上記の露光条件よりも厚く形成することができることにより、マスク自体の機械的強度を高めることが可能となる。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図6に、本発明の第1実施例に係る電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す。基本構成は、図1に示した構成及び上記の文献1に開示された構成に類似した構成を有している。よって、図1と同一の機能部分には同一の参照番号を付して表し、詳説を省略する。
図示するように、電子ビーム近接露光装置1の電子光学鏡筒(カラム)10には、電子ビーム15を発生する電子銃14、電子ビーム15を平行ビームにする照射レンズ18、主偏向器20、および副偏向器50、主偏光器20および副偏光器50を制御する偏光器制御部25が設けられる。
なお、主偏向器20と副偏向器50は、それぞれ1つの偏向器として示してあるが、実際には図1に示したようにそれぞれ2段構成になっている。真空試料室(チャンバ)8には、試料(半導体ウエハ)40をウエハチャック44により保持して移動するウエハステージ46が設けられている。なお、ウエハステージ46は、少なくとも電子ビーム光軸に垂直なXY平面において移動可能である。
さらに、電子ビーム近接露光装置1は、カラム10内およびチャンバ8内を高真空状態に減圧するための減圧手段80、排気バルブ60及び真空源61、ならびにチャンバ8内に微量のガスを導入するための電子ビーム径抑制手段90、ガス導入部92、減圧手段80とガス導入部92とを制御する制御部94、カラム10内及びチャンバ8内の真空度を検出する真空度センサ72、ガス導入バルブ62およびガス貯蔵部64とを備えている。
図7に、本発明に係る電子ビーム近接露光方法のフローチャートを示す。
減圧手段80は、電子ビーム近接露光装置1が電子ビーム源14から電子ビーム15を発生させる前に、バルブ60を開閉制御することによりカラム10内およびチャンバ8内のガスを排気して、高真空状態となるまで減圧する(S101)。
そして、電子ビーム源14により電子ビーム15を発生させる(S103)。
電子ビーム15の電子ビーム電流値が所定の初期量に至ったら、電子ビーム径抑制手段90は、ガス導入部92によってガス導入バルブ62を開閉制御して、ガス貯蔵部64に蓄えられたガスをチャンバ8内に導入し、カラム10内およびチャンバ8内を所定の真空度まで低下させる(S105)。
このとき、カラム10内およびチャンバ8内の真空度は、上述のガス導入による電子ビーム径抑制効果が生ずる範囲となるまで低下される。すなわち、10−7〜10−2Paの範囲にあることが好適であり、さらにチャンバ8内の真空度は10−4〜10−2Paの範囲にあることがより好適である。
図8および図9に、チャンバ8内にガスを導入し、電子ビーム15を発生させた場合の実験結果を示す。
図8および図9は、ある電子ビーム放射状態において、チャンバ8内に窒素(N)ガスを導入して、それぞれ異なる真空度とした場合における電子ビーム15の強度分布を示す。ここに、図8(A)、図8(B)、図9(A)および図9(B)は、それぞれチャンバ8内の真空度を1.2×10−4Pa、6.8×10−4Pa、1.7×10−3Paおよび4.9×10−3Paとした場合を示す。
図8および図9の実験結果に係る電子ビーム状態では、図示するとおり、真空度が1.2×10−4〜4.9×10−3Paの範囲において、導入するNガスを増加して真空度を低下させるにしたがい、電気ビーム15は強度分布の先鋭度が増し、真空度4.9×10−3Paのときに最も集束している。
チャンバ8内に導入するガスとしては、電子ビーム15を集束するだけであれば、どのような種類のものであっても使用可能である。しかしながら実際の半導体装置製造プロセスでは、カラム10内およびチャンバ8内にハイドロカーボン系のガスが存在すると、このガスと電子ビームとが反応して試料40やマスク30上にコンタミネーションが発生するので、導入するガスはこのようなコンタミネーションが発生しないガスを選択することが好適である。
さらに好適には、ステップS101による高真空状態において残留する残留ガスに含まれる、または露光するレジスト層42からの蒸発により発生するハイドロカーボン系のガスを低減するために、酸素(O)、窒素(N)、オゾン(O)等の反応性ガスを選択して導入することとしてもよい。
その後、電子ビーム近接露光装置10は、スループットや露光解像性などの所望の要求値を達成できるように、電子ビーム15の試料40面上でのビーム電流、電子ビーム15の加速電圧及びビーム径といった露光条件を調整する(S107)。
このときの電子ビーム15の試料40面上でのビーム電流の好適な範囲の上限は、250μAであり、上述の特許文献1の電子ビーム近接露光装置の上限である20μAに比べて条件が緩和される。
これはガス導入に伴うカラム10内およびチャンバ8内の真空度低下により生じる電子ビーム径抑制効果により、電子ビーム15内の電荷密度が増加しても空間電荷効果による電子ビームの発散を抑え、電子ビームの平行度を維持することが可能になったことによるものである。
また、カラム10内およびチャンバ8内に含まれるガスによって生じる放熱効果(熱伝導率が向上する)によって、電子ビーム電流の増加に伴うマスク発熱量の増加を抑制することができることにもよる。
このように、電子ビーム電流に係る動作範囲の上限が緩和されることにより、一定露光量における照射時間の短縮が可能となり、スループットの向上が実現される。
また、電子ビーム15の加速電圧の好適な範囲は、50eV〜10keVであり、上述の特許文献1の電子ビーム近接露光装置の動作範囲である1keV〜4keVに比べて条件が緩和される。
これはガス導入に伴うカラム10内およびチャンバ8内の真空度低下により生じる電子ビーム径抑制効果により、電子ビーム15内の加速電圧を低くしてもビーム剛性の低下を抑制して、電子ビームの平行度を維持することが可能になったことによるものである。
その反対に、電子ビーム15内の加速電圧を高くしてもカラム10内およびチャンバ8内に含まれるガスによって生じる放熱効果(熱伝導率が向上する)によって、マスク発熱量の増加を抑制することができることにもよる。
このように電子ビーム15の加速電圧を減少させることにより、試料40面からレジスト層42への電子の後方散乱を減少させて電子の近接効果を抑え、露光解像性を向上させる効果を生じる。反対に電子ビーム15の加速電圧を増加させることによっても、電子ビームを良く収束させて露光解像性を向上させる効果を生じる。露光解像性向上に係る加速電圧増減の効果はトレードオフの関係にあるが、従来の電子ビーム近接露光装置よりも減少させるか増加させるかは、使用するマスクの種類、薄膜部厚やレジスト種類などの他の露光条件に依存して定まる。
なお、電子ビーム近接露光装置に通常使用されているステンシルマスクには、マスク薄膜部32の機械的強度を確保するために梁構造(ストラット)を有するものもある。その構造を図10に示す。
図10(A)は、梁構造を有するマスク30の上面図であり、図10(B)はその側面図であり、図10(C)は斜視図である。図示するとおり、マスク30の薄膜部32には、薄膜部32を張架するように支持する梁37が形成され、マスクパターンが設けられる薄膜部32は梁37によって分離されている。
したがって、梁構造を有するマスクでは、図10に示すようにマスクパターンを有する薄膜部32が梁37によって分離されており、梁部37にはマスクパターンの開口を設けることができない。このために、1つの露光パターンに対して、1つのパターンの異なる領域を相互に補間する相補マスクを複数枚用意することが必要になる。
電子ビーム15の加速電圧を増加させることにより、ビームの剛性が高まるためマスク薄膜部34を従来よりも厚く形成することが可能となり、マスクの機械的強度の向上に資する。また、電子ビーム15の加速電圧を増加させることによって電子ビームの飛程が伸びるため、採用するマスク30を従来のステンシルマスクからメンブレンマスクとすることが可能となり、マスクの機械的強度の向上に資する。このようにマスクの機械的強度を向上させることにより、上述の梁構造を不要とすることができる。
また、上述の副偏向器50による傾き補正を精度良く行うには、電子ビーム15のビーム径が細い方が有利である。しかし、従来の電子ビーム近接露光装置では、電子ビームの有する空間電荷効果のために、試料表面上で径0.1mm以下の電子ビームを実現することが困難であった。
本発明に係る電子ビーム近接露光装置では、上述の電子ビーム径抑制効果により、径0.1mm以下より小さい径の電子ビームを形成することが可能となる。これにより副偏向器50による傾き補正の精度を向上することが可能となる。
その後、電子ビーム径抑制手段90は、試料40へのパターン転写が終了するまで、ガス導入部92によってガス導入バルブ62を開閉制御して、及び/又は減圧手段を制御して、カラム10内やチャンバ8内の真空度を常時調整する(S109、S111、S113)。
従来の電子ビーム近接露光装置の動作条件では、マスク30と試料40との間の間隔(ギャップ)の範囲を、10μm〜300μmとしていたが、上述のとおり本発明に係る電子ビーム近接露光装置では、2.5mm以下とすることが可能である。
これは、マスク30と試料40の間隔を広げても、これはガス導入に伴うカラム10内およびチャンバ8内の真空度低下により生じる電子ビーム径抑制効果により、マスク30通過後の電子ビームの発散を抑制して解像性を確保できることによる。
マスク30と試料40の間隔を広げることにより、電子ビーム近接露光装置自体の製造が機械的に容易となる。また電子ビーム照射によって試料40に蓄積された電荷による、クーロン力等のマスク30への悪影響を防止することが可能となる。
反対に、加速電圧を非常に低く設定する場合には、空間電荷効果による影響が大きいため、露光されたパターンの解像性を良好に保つためには、マスク30と試料40との間隔は可能な限り近接させることが好ましい。
また、従来の電子ビーム近接露光装置の動作条件では、マスクの薄膜部32の厚さの範囲を、0.2μm〜1μmとしていたが、上述のとおり本発明に係る電子ビーム近接露光装置では、電子ビーム15の加速電圧を増減させることにより、その範囲を5nm(50オングストローム)〜10μmと前記条件を緩和することが可能である。
マスク薄膜部32を従来よりも厚く形成することにより、マスクの機械的強度の向上に資する。また、マスク薄膜部32を従来よりも薄く形成することにより露光パターンの露光解像性の向上に資する。
また、従来の電子ビーム近接露光装置では、マスク30の材質として例えばシリコンといった、導電性材料を使用していた。これは、電子ビーム15によりマスク30上に照射された電荷を、接地された電子ビーム近接露光装置側に逃がすことにより、マスク30上への電荷蓄積を防止して、主に、マスク30上に存在する電荷による電子ビーム15の軌道への悪影響を防止するためである。
上述のように、本発明に係る電子ビーム近接露光装置では低い電子ビーム15の電流値(ドーズ量)及び加速電圧で動作することが可能なため、マスク上の電荷蓄積が少ない。したがって、マスク材料として絶縁性物質等の様々な材料を使用することが可能となる。これにより、コスト及び強度に応じて種々の材料からマスク材料を選択することが可能となる。例えば、このようなマスク材料には、窒化シリコン(SiN)、単結晶炭化シリコン(SiC)、ダイヤモンド、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)が好適である。
さらに、電子ビーム近接露光方法では電子ビームを1keV〜4kevといった比較的低いエネルギーで加速するため、露光後の試料のエッチング処理に必要な厚さのレジスト層を一度に電子ビームに反応させることができなかった。このため従来の電子ビーム近接露光方法では、図11(A)に示すように、電子ビームに反応しやすい薄いレジスト層47を最上層に有し、その下にエッチング処理に必要な厚さを確保するための下層レジスト48を設ける複層レジストを使用していた。
電子ビーム近接露光の際には、まず最上層47のみを露光し(図11(B))、最上層のレジスト層47の露光箇所(または非露光箇所)を取り除いて(図11(C))、下層レジスト48に対するマスクとし、その後エッチング処理を行うことによりレジスト層42全体にパターンを形成していた(図11(D))。
本発明に係る電子ビーム露光装置では、電子ビーム加速電圧の動作範囲の上限を高くすることが可能となり、その結果露光によって電子ビームに反応させることのできるレジスト層の厚さを厚くすることができる(1μm以下)。この結果、単層レジストによって、露光後の試料のエッチング処理に必要な厚さのレジスト層を確保することが可能となり、レジスト層形成工程を省力化することが可能となる。
また、上述のように電子ビーム15の加速電圧を低く設定する場合には、露光された電子ビームに反応するレジスト層の厚みが薄くなるため、レジスト層の厚さの範囲は薄く設けることが好適であり、特に加速電圧を非常に低く設定する場合には、レジスト層を単原子層とすることが好ましい。
また、本発明の電子ビーム近接露光装置によって、電子ビーム15のビーム電流値を増加させた場合、電子ビームの照射により試料40上のレジスト層42に電荷が打ち込まれることにより生じる試料上に帯電量が増加する。この試料40の帯電は、試料40とマスク30との間にクーロン力を作用させるため、マスク30の薄膜部32に悪影響を与える。また、試料40の帯電は、電子ビーム15のビーム軌道にも悪影響を与える。
したがって、試料40の表面はカラム10又はチャンバ8の筐体と同程度の電位となるように、試料40に電圧を印加することが望ましい。図12は、図6の電子ビーム近接露光装置に使用される試料上電位調整機構の基本構成図である。
図示するとおり、静電チャック44には電極121及び122が設けられている。電極121及び122に、静電チャック用電源123及び124からの所定のチャック電圧がそれぞれ印加されると、電極121及び122と、試料40との相対する面に電荷が誘起されて、その静電力によって試料40が静電チャック44に把持される。
なお、マスク30は電子ビーム15の照射による蓄積される電荷を逃がすため、図示するとおり真空チャンバ50の筐体を介して接地されており、また、カラム10又はチャンバ8の筐体も接地されているものとする。
試料40のレジスト層42の最上層には、等電位面形成手段である導電性レジスト等の導電膜49を設けることが好ましい。これは、電子ビーム照射による試料の帯電が、電子ビーム露光装置により電荷がレジスト層42内に打ち込まれることにより生じるため、打ち込まれた後に電荷が容易に移動せず、これにより、試料40上では露光パターンに応じた局所的な帯電量の差が生じているためである。試料40のレジスト層42の最上層に、導電膜49を設けることにより、試料40のレジスト層42の表面を、一様に同電位に保つことができる。
また、試料上電位調整機構は、表面電位計プローブ131および表面電位計アンプ133からなる表面電位測定手段を備える。表面電位計プローブ131は、チャンバ8内の試料40の上方に設けられ、試料40表面上の導電膜49表面の表面電位を非接触で測定して、その測定信号を表面電位計アンプ133に出力する。
表面電位計測定アンプ133は、表面電位計プローブ131から出力された測定信号を受信して、所定の電圧幅(例えば±10V)をレンジとする電圧信号に変換及び増幅して出力する。
また試料上電位調整機構は、電圧印加手段であるエラーアンプ134と逆バイアス印加電源135を備えている。エラーアンプ134は、表面電位計測定アンプ133から出力された電圧信号に基づいて、導電膜49表面の表面電位の測定値がカラム10又はチャンバ8の筐体と同電位となるように、逆バイアス印加電源135を制御する。または導電膜49表面の表面電位の測定値と、カラム10又はチャンバ8の筐体との電位差が、マスク30や電子ビーム軌道への上述の悪影響を生じない所定の電位差となるように、逆バイアス印加電源135を制御する。
静電チャック44には、逆バイアス印加電源135から出力される電圧を、試料40の下面に印加するための触針136が設けられている。触針136は、逆バイアス印加電源135に接続される一方で試料下面に接触することにより、逆バイアス印加電源135の出力電圧を試料40の下面に印加する。
電子ビーム露光が行われると、電子ビーム源14から発生した電子ビーム15が、マスク30の開口部を通して導電膜49に達し、導電膜49を貫通してレジスト層42に打ち込まれる(上記電子ビーム近接露光においては、打ち込まれる電荷の深さは約100nm程度である)。このとき、一部電荷はレジスト層42から導電膜49へと拡散して、導電膜49に一様な電位を生じるが、それ以外の電荷はそのままレジスト層42に打ち込まれた位置に残存する。
レジスト層42に残存する電荷は、露光パターンに応じてレジスト層面上の各位置においてその分布に濃淡があるが、かかる電荷分布により導電膜49上に生じる負電位は、導電膜49表面上で一様となる。
したがって、電子ビーム照射によって帯電した試料40により生じる、導電膜49表面上の電位は、導電膜49それ自体の作用により導電膜49表面上の各位置で一様な負電位となる。
このように電子ビーム照射によって生じた導電膜49上の負電位を、表面電位計プローブ131によって測定する。表面電位計プローブ131の出力測定信号は、表面電位計アンプ133によって所定レンジの電圧信号に変換増幅されて、エラーアンプ134に入力される。
エラーアンプ134は、表面電位計アンプ133の出力電圧信号が、カラム10又はチャンバ8の電位と同じ(または所定の電位差を有する電位)を示すように、逆バイアス印加電源135の出力電圧を制御する。このように制御された逆バイアス印加電源135の出力電圧が、触針136を介して試料40に印加されることにより、試料40表面の導電膜49全体の電位を常にカラム10又はチャンバ8の電位と同じ(またはカラム10又はチャンバ8の電位と所定の電位差を有する電位)に維持することができる。
上記の通り、帯電した試料40表面の導電膜49全体をカラム10又はチャンバ8と電位と同電位に維持することにより、マスク30に与える悪影響を防止することができる。
また、電子ビーム15の軌道への悪影響を防止することもできる。
また、図示するとおり逆バイアス印加電源135は、チャック用電源123及び124と筐体の電位と同電位であるGNDの間に直列に接続され、電極121及び122にも試料40に印加する逆バイアス印加電源135の出力電圧(逆バイアス電圧)を印可している。これにより逆バイアス電圧にかかわらず、電極121及び122と試料40との間の電位差を、所定のチャック電圧に保ち静電チャックの保持力を保つことが可能となる。
なお、試料40表面のレジスト層42上に設けられる導電膜49は、スピンコータ等により導体を塗布して形成することができる。電子ビーム近接露光装置においては、電子ビーム15によるレジスト層42への電荷打ち込みの深さは、上述の通り100nm程度であるから、レジスト層42上に設けられる導電膜49の厚さは、厚くとも100nm未満である必要があり、これは例えば20nm程度である。
また、試料40表面の導電膜49はどの箇所においても同電位である。したがって、表面電位計プローブ131を、マスク30の転写領域32(薄膜部)に近接して設ける必要はなく、マスク30の周辺に設けることとしてよい。
従来の電子ビーム近接露光装置の基本構成図である。 従来の露光マスクを示す図である。 電子ビームの走査方法の説明図である。 副偏向器による電子ビームの傾き補正の説明図である。 マスク歪み補正の説明図である。 本発明に係る電子ビーム近接露光装置の基本構成図である。 本発明に係る電子ビーム近接露光方法のフローチャートである。 カラム、チャンバ内の真空度を低下させた場合の電子ビーム強度分布の実験結果を示す図(その1)である。 カラム、チャンバ内の真空度を低下させた場合の電子ビーム強度分布の実験結果を示す図(その2)である。 梁構造を有する露光マスクを示す図である。 電子ビーム近接露光に用いる複層レジストの説明図である。 図6の電子ビーム近接露光装置に使用される試料上電位調整機構の基本構成図である。
符号の説明
8…チャンバ
10…カラム
14…電子ビーム源
15…電子ビーム
16…整形アパチャ
18…照射レンズ
20、22、24…主偏向器
30…マスク
32…薄膜部
33…開口
40…試料
42…レジスト層
50、51、52…副偏向器
60…排気バルブ
61…真空源
62…ガス導入バルブ
64…ガス貯蔵部
72…真空度センサ
80…減圧手段
90…電子ビーム径抑制手段
92…ガス導入部
94…制御部

Claims (9)

  1. 電子ビームを発生する電子ビーム源と、
    試料の表面に近接して前記電子ビームの経路中に配置されるマスクと、
    内部を高い真空状態に保ちつつ、前記電子ビーム源、前記試料及び前記マスクを収納する筐体と、を備え、
    前記マスクを通過した電子ビームで、前記試料の表面に前記マスクのマスクパターンを露光する電子ビーム近接露光装置であって、
    前記筐体内の真空度を低下させ、
    前記電子ビームの加速電圧の範囲を50eV〜10keVとし、
    前記電子ビームの前記試料面上でのビーム電流を250μA以下とすることを特徴とする電子ビーム近接露光装置。
  2. 前記電子ビームの前記試料面上でのビーム径を5mm以下とすることを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム近接露光装置。
  3. 前記マスクは、該マスクと前記試料との間隔が2.5mm以下となるように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ビーム近接露光装置。
  4. 前記筐体内の真空度の範囲は、10−4〜10−2Paであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子ビーム近接露光装置。
  5. 電子ビーム源より生じる電子ビームを、試料の表面に近接して前記電子ビームの経路中配置されたマスクに照射して、前記マスクを通過した電子ビームで、前記試料の表面に前記マスクのマスクパターンを露光する電子ビーム近接露光方法であって、
    前記電子ビーム源、前記試料及び前記マスクを収納する筐体内の真空度を低下させ、
    前記マスクを、前記マスクパターンが設けられた厚さ5nm〜10μmの薄膜部を有する、ステンシルマスク又はメンブレンマスクとすることを特徴とする電子ビーム近接露光方法。
  6. 前記試料の表面上に、単原子層レジスト又は厚さ1μm以下のレジストを塗布することを特徴とする請求項5に記載の電子ビーム近接露光方法。
  7. 前記レジストは、導電性であることを特徴とする請求項6に記載の電子ビーム近接露光方法。
  8. 前記筐体内の真空度の範囲は、10−4〜10−2Paであることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の電子ビーム近接露光方法。
  9. 表面に露光用のレジストが塗布され、請求項5〜8のいずれか一項に記載の電子ビーム近接露光法により露光されるウエハであって、
    前記レジストうちの少なくとも最上位層には、導電性レジストが塗布されることを特徴とするウエハ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015153763A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法

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