JP2005149643A - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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崇晴 山田
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Abstract

【課題】 ハードディスクドライブ(HDD)への音声記録中に、そのHDDのメカノイズの発生を防止できるようにする。
【解決手段】 データ処理装置から出力された、HDDの周囲の音声データを含むデータを、そのハードディスクに書き込む制御が実行される(ステップS43からS50の間のうちの、特に、ステップS43,S44,S47,S48,S49,S50)。この間、強制的なATAコマンドを発行してHDDにアクセスすることで、HDDの磁気ヘッド等の駆動部分を磁気ディスク上のロード位置に保持させる制御がさらに実行される(ステップS42,S45,S46)。これにより、HDDのメカノイズの主因となる、磁気ヘッド等の駆動部分の移動音の発生が抑制される。本発明は、HDDを内蔵するデジタルビデオカメラ等の情報処理装置に適用可能である。
【選択図】 図15

Description

本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、音声をデータ化してハードディスクドライブに記録することが可能な情報処理装置において、音声記録中にハードディスクドライブのメカノイズの発生を防止できる、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、記録媒体の中でもハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:以下、HDDと記述する)の普及が著しい(特許文献1参照)。例えば、近年、デジタルビデオカメラやボイスレコーダといった、録音機能を少なくとも有するAV(Audio and Visual)機器の記録媒体としてもHDDが利用されるようになっている。
特開2001-184778号公報
しかしながら、HDDは、一般的に複数の動作モードを備えており、動作モードが切り替わるときに大きなメカノイズを発することがある。このため、上述したようなAV機器の記録媒体としてHDDを用いた場合、ユーザの所望の音声の他にさらに、HDD自身からのメカノイズが記録されてしまうことが多々あるという課題があった。
なお、この動作モードの切り替えはHDD自身により実行されているため、ホスト側で動作モードを任意に切り換えることは困難である。また、上述した特許文献1等の従来の発明では、単に、消費電力削減を目的とするHDDの制御を行っているだけであり、このような制御をそのまま適用しても従来の課題を解決することは困難である。
さらに、再生時においても、AV機器(HDD)が不快なノイズを発することはユーザにとってデメリットであることは言うまでもない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、HDDを内蔵する音声記録装置において、音声記録中にHDDのメカノイズの発生を防止することができるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、記録媒体と、その記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、書き込み手段の配置状態として、記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に書き込み手段が配置される第1の状態と、第1の位置とは異なる第2の位置に書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録手段と、周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理手段と、データ処理手段から出力されたデータを、記録手段の書き込み手段を介して記録媒体に書き込む書き込み制御を実行するとともに、書き込み制御を実行している間、書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる状態制御を実行する制御手段とを備えることを特徴とする。
記録手段は、制御手段とのアクセスの開始時点に、書き込み手段の配置状態を第1の状態に遷移させ、そのアクセスの終了時点から第1の時間が経過した時点に、書き込み手段の配置状態を第1の状態から第2の状態に遷移させ、制御手段は、状態制御として、書き込み制御を開始する前に、記録手段とのアクセスを強制的に行うことで、書き込み手段の配置状態を第1の状態に予め遷移させる第1の状態制御を実行し、書き込み制御を開始するとき、データ処理手段の処理を開始する指令を出力し、データ処理手段は、制御手段からその指令が出力されたことをトリガとして、データの出力を開始するようにすることができる。
記制御手段は、状態制御としてさらに、第1の時間よりも短い第2の時間を予め設定し、書き込み制御を実行している間、記録手段に対する直前のアクセス終了時点から第2の時間が経過した時点に、記録手段とのアクセスを強制的に行うことで、書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる第2の状態制御を実行することができる。
音声手段は、所定の固定レートでデータを出力し、データ処理手段からその固定レートで順次出力されてくるデータのうちの、予め規定された規定データ量分のデータを一時的に記憶する一時記憶手段をさらに設け、制御手段は、書き込み制御の少なくとも一部として、規定データ量分のデータが一時記憶手段に記憶される毎に、その時点で、記録手段とのアクセスを行い、状態制御としてさらに、一時記憶手段に規定データ量分のデータが記憶されるまでに要する第2の時間が、第1の時間よりも短くなる条件を満たすように、規定データ量を予め設定することで、書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる第2の状態制御を実行することができる。
本発明の情報処理装置においては、記録媒体と、その記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、書き込み手段の配置状態として、記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に書き込み手段が配置される第1の状態と、第1の位置とは異なる第2の位置に書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録手段と、周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理手段とが設けられている。そして、データ処理手段から出力されたデータを、記録手段の書き込み手段を介して記録媒体に書き込む制御が実行されている間、書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる制御が実行される。
本発明の情報処理方法は、記録媒体と、記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、書き込み手段の配置状態として、記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に書き込み手段が配置される第1の状態と、第1の位置とは異なる第2の位置に書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録装置と、記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置とを制御する情報処理方法であって、データ処理装置から出力されたデータを、記録装置の書き込み手段を介して記録媒体に書き込む制御を実行する書き込み制御実行ステップと、書き込み制御実行ステップの処理が実行されている間、記録装置の書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる制御を実行する状態制御実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、記録媒体と、記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、書き込み手段の配置状態として、記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に書き込み手段が配置される第1の状態と、第1の位置とは異なる第2の位置に書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録装置と、記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置とを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、データ処理装置から出力されたデータを、記録装置の書き込み手段を介して記録媒体に書き込む制御を実行する書き込み制御実行ステップと、書き込み制御実行ステップの処理が実行されている間、記録装置の書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる制御を実行する状態制御実行ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の情報処理方法およびプログラムにおいては、記録媒体と、記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、書き込み手段の配置状態として、記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に書き込み手段が配置される第1の状態と、第1の位置とは異なる第2の位置に書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録装置と、記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置とが制御される。詳細には、データ処理装置から出力されたデータを、記録装置の書き込み手段を介して記録媒体に書き込む制御が実行されている間、記録装置の書き込み手段の配置状態を第1の状態に保持させる制御が実行される。
以上のごとく、本発明によれば、音声をデータ化してHDDに記録することが可能な情報処理装置を提供できる。特に、その情報処理装置が音声記録中に、HDDのメカノイズの発生を防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明によれば情報処理装置が提供される。この情報処理装置(例えば、図1の情報処理装置)は、記録媒体(例えば、図2の磁気ディスク51)と、前記記録媒体にデータを書き込む書き込み手段(例えば、図2の磁気ヘッド53であって、それを支持するスイングアーム54を加えてもよい)とを有し、前記書き込み手段の配置状態として、前記記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置(例えば、図3に示される位置であって、本明細書においては、後述するようにロード位置と称している)に前記書き込み手段が配置される第1の状態(例えば、図5と図6に示されるロード状態)と、前記第1の位置とは異なる第2の位置(例えば、図4に示される位置であって、本明細書においては、後述するようにアンロード位置と称している)に前記書き込み手段が配置される第2の状態(例えば、図5と図6に示されるアンロード状態)とが存在する記録手段(例えば、図1乃至図4に示されるハードディスク(HDD)3)と、周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データ(例えば、図1の音声入力部16により取得され、音声信号処理部17によりデータ化された音声データ)を少なくとも含むデータ(例えば、図1の例では、音声信号処理部17からの音声データと、画像信号処理部14からの画像データ)を出力するデータ処理手段(例えば、図1のカメラ部1)と、前記データ処理手段から出力された前記データを、前記記録手段の前記書き込み手段を介して前記記録媒体に書き込む書き込み制御を実行するとともに、前記書き込み制御を実行している間、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる状態制御を実行する制御手段(例えば、図1の制御部2のうちの特にCPU21)とを備えることを特徴とする。
この情報処理装置において、前記記録手段は、前記制御手段とのアクセスの開始時点(例えば、図7等の時刻t3)に、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に遷移させ(例えば、図7のHDDロード/アロードのタイミングチャート)、前記アクセスの終了時点から第1の時間(例えば、図7等のアンロード開始待機時間T2)が経過した時点(例えば、図7等の時刻t5)に、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態から前記第2の状態に遷移させ(例えば、図7のHDDロード/アロードのタイミングチャート)、前記制御手段は、前記状態制御として、前記書き込み制御を開始する前に(例えば、図8の時刻t2よりも前の時刻taに)、前記記録手段との前記アクセスを強制的に行う(例えば、図8のHDDアクセスのタイミングチャート)ことで、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に予め遷移させる(例えば、図8のHDDロード/アロードのタイミングチャート)第1の状態制御を実行し、前記書き込み制御を開始するとき(例えば、図8の時刻t2に)、前記データ処理手段の処理を開始する指令を出力し、前記データ処理手段は、前記制御手段から前記指令が出力されたことをトリガとして、前記データの出力を開始する(例えば、図8の画像信号処理部/音声信号処理部のタイミングチャート)ことができる。
この情報処理装置において、前記制御手段は、前記状態制御としてさらに、前記第1の時間よりも短い第2の時間(例えば、図11等の強制アクセス発行時間T4)を予め設定し、前記書き込み制御を実行している間、前記記録手段との直前の前記アクセスの終了時点(例えば、図11の時刻t4)から前記第2の時間が経過した時点(例えば、図11の時刻td)に、前記記録手段との前記アクセスを強制的に行う(例えば、図11のHDDアクセスのタイミングチャート)ことで、前記記録手段の状態を前記第1の状態に保持させる(例えば、図11のHDDロード/アロードのタイミングチャート)第2の状態制御を実行することができる。
この情報処理装置において、前記音声手段は、所定の固定レート(本明細書においては、後述するように、記録レートと称しており、式(1)等ではaと記述している)で前記データを出力し、前記データ処理手段から前記固定レートで順次出力されてくる前記データのうちの、予め規定された規定データ量分のデータを一時的に記憶する一時記憶手段(例えば、図1のバッファ25)をさらに備え、前記制御手段は、前記書き込み制御の少なくとも一部として、前記規定データ量分の前記データが前記一時記憶手段に記憶される毎に、その時点(例えば、図7等の時刻t3や時刻t6)で、前記記録手段との前記アクセスを行い(例えば、図7等のHDDアクセスのタイミングチャート)、前記状態制御としてさらに、前記一時記憶手段に前記規定データ量分の前記データが記憶されるまでに要する第2の時間(例えば、図18等の初期アクセス発行時間T3)が、前記第1の時間(例えば、図18等のアンロード開始待機時間T2)よりも短くなる条件(即ち、図18のように、T2>T3の条件であって、具体的には、例えば、後述する式(3)が成立する条件)を満たすように、前記規定データ量を予め設定する(例えば、後述する式(3)が成立する値Xを設定する)ことで、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる第2の状態制御を実行することができる。
本発明によれば、情報処理方法が提供される。この情報処理方法は、記録媒体(例えば、図2の磁気ディスク51)と、前記記録媒体にデータを書き込む書き込み手段(例えば、図2の磁気ヘッド53であって、それを支持するスイングアーム54を加えてもよい)とを有し、前記書き込み手段の配置状態として、前記記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に前記書き込み手段が配置される第1の状態と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に前記書き込み手段が配置される第2の状態とを有する記録装置(例えば、図1乃至図4に示されるハードディスク(HDD)3)と、前記記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置(例えば、図1乃至図4に示されるハードディスク(HDD)3)とを制御する情報処理方法であって、前記データ処理装置から出力された前記データを、前記記録装置の前記書き込み手段を介して前記記録媒体に書き込む制御を実行する書き込み制御実行ステップ(例えば、図15のステップS43からS50の間のうちの、特に、ステップS43,S44,S47,S48,S49,S50)と、前記書き込み制御実行ステップの処理が実行されている間、前記記録装置の前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる制御を実行する状態制御実行ステップ(例えば、図15のステップS42,S45,S46)とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、プログラムが提供される。このプログラムは、記録媒体(例えば、図2の磁気ディスク51)と、前記記録媒体にデータを書き込む書き込み手段(例えば、図2の磁気ヘッド53であって、それを支持するスイングアーム54を加えてもよい)とを有し、前記書き込み手段の配置状態として、前記記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に前記書き込み手段が配置される第1の状態と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に前記書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録装置(例えば、図1乃至図4に示されるハードディスク(HDD)3)と、前記記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置(例えば、図1乃至図4に示されるハードディスク(HDD)3)とを制御するコンピュータ(例えば、図1のCPU21や図21のCPU101)に実行させるプログラムであって、前記データ処理装置から出力された前記データを、前記記録装置の前記書き込み手段を介して前記記録媒体に書き込む制御を実行する書き込み制御実行ステップ(例えば、図15のステップS43からS50の間のうちの、特に、ステップS43,S44,S47,S48,S49,S50)と、前記書き込み制御実行ステップの処理が実行されている間、前記記録装置の前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる制御を実行する状態制御実行ステップ(例えば、図15のステップS42,S45,S46)とを含むことを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明が適用される画像処理装置について説明する。
図1は、本発明が適用される情報処理装置としての、デジタルビデオカメラの構成例を表している。
図1に示されるように、本実施の形態のデジタルビデオカメラは、カメラ部1、制御部2、および、補助記憶部(HDD)3から構成される。
カメラ部1において、光学部11は、図示はしないが、被写体を撮像するためのレンズ群、絞り調整機構、フォーカス調整機構、ズーム機構、シャッタ機構、フラッシュ機構、および、手ぶれ補正機構等を備えている。
カメラ制御部12は、制御部2から出力される制御信号を受けて、光学部11を制御する制御信号(例えば、ズーム制御、シャッタ制御、或いは露出制御等の実行に必要な制御信号)を生成し、光学部11に供給する。
光電変換部13は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により構成され、その結像面に、光学部11を通じた像が結像される。光電変換部13は、ユーザのシャッタ操作(例えば、操作入力部24の録画キー31の押下操作)に対応して制御部2から出力される制御信号(画像取り込みタイミング信号)を受けて、結像面に結像されている被写体像を画像信号に変換し、画像信号処理部14に供給する。
画像信号処理部14は、制御部2からの制御信号に基づいて、光電変換部13から供給された画像信号に対してガンマ補正やAGC(Auto Gain Control)等の第1の画像処理を施して、第1の画像処理が施された画像信号を画像出力部15に供給する。
さらに、画像信号処理部14は、補助記憶部(HDD)3への記憶の指示等の制御信号が制御部2から供給された場合、第1の画像処理が施された画像信号をデジタル信号(データ)に変換する第2の画像処理をさらに実行し、第2の画像処理が施された画像信号、即ち、画像データを制御部2に供給する。後述するように、このようにしてカメラ部1から供給された画像データ(デジタルの画像信号)は、制御部2のバッファ25に一時的に記憶され、その後、後述する音声データと共に、バッファ25から補助記憶部(HDD)3に転送されて、記録される。
さらにまた、後述するように、補助記憶部(HDD)3に記憶されている画像信号(データ)が制御部2を介して供給されてきた場合、画像信号処理部14は、その画像信号(データ)に対して第3の画像処理(例えば、画像出力部15のフォーマットの画像信号に変換する画像処理)を施し、第3の画像処理が施された画像信号を画像出力部15に供給する。
画像出力部15は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、画像信号処理部14から供給された画像信号に対応する画像を出力する(表示する)。
音声入力部16は、例えば、マイクロフォン等で構成され、光学部11や光電変換部13が被写体の撮影処理を実行しているとき、その被写体自身またはその周辺(補助記憶部(HDD)3含)で発生された音声を取得し、音声信号に変換して音声処理部17に供給する。
音声信号処理部17は、制御部2からの制御信号に基づいて、音声入力部16から供給された音声信号に対して所定の補正処理やAGC等の第1の音声処理を施して、第1の音声処理が施された音声信号を音声出力部18に供給する。
さらに、音声信号処理部17は、補助記憶部(HDD)3への記憶の指示等の制御信号が制御部2から供給された場合、第1の音声処理が施された音声信号をデジタル信号(データ)に変換する第2の音声処理をさらに実行し、第2の音声処理が施された音声信号、即ち、音声データを制御部2に供給する。後述するように、このようにしてカメラ部1から供給された音声データ(デジタルの音声信号)は、制御部2のバッファ25に一時的に記憶され、その後、上述した画像データと共に、バッファ25から補助記憶部(HDD)3に転送されて、記録される。
さらにまた、後述するように、補助記憶部(HDD)3に記憶されている音声信号(データ)が制御部2を介して供給されてきた場合、音声信号処理部17は、その音声信号(データ)に対して第3の音声処理(例えば、音声出力部18のフォーマットの音声信号に変換する音声処理)を施し、第3の音声処理が施された音声信号を音声出力部18に供給する。
音声出力部18は、例えば、スピーカ等で構成され、音声信号処理部17から供給された音声信号に対応する音声を出力する。
次に、制御部2に着目して、CPU(Central Processing Unit)21は、ROM(Read Only Memory)22に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。このとき、CPU21は、RAM(Random Access Memory)23を作業領域として使用する。即ち、RAM23には、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。また、ROM22には、カメラ部1を制御するためのプログラムや、画像信号や音声信号の記録制御および再生制御などを実行するためのプログラム(即ち、本発明が適用されるプログラム含)が書き込まれている。
操作入力部24は、動画像の録画の開始或いは終了を指示する録画キー31の他、図示はしないが、例えば、現在のモード(撮影モードや再生モード等)から他のモードへの切り換えを指示するモード切り換えキー、ズーム調整キー、露出調整用のキー、シャッターキー等の複数のキーより構成される。
この操作入力部24がユーザにより操作されると、CPU21は、操作入力部24のうちのいずれのキーが操作されたかを判別し,その判別結果に応じた処理を行う。例えば、録画キー31が操作された場合、CPU21は、被写体の動画像とそれに対応する音声をデータとして取得させ、制御部2に供給させる指令(制御信号)をカメラ部1に出力するとともに、補助記憶部(HDD)3の記録制御を開始させる。なお、本実施の形態においては、録画キー31が操作された場合、CPU21は、この制御信号をカメラ部1に出力する前に、補助記憶部(HDD)3とのアクセスを予め行う処理を実行するが、この処理の詳細については後述する。
インタフェース26は、それに接続された補助記憶部(HDD)3と制御部2(例えば、CPU21)との間で伝送されるデータや電力の中継を行う。即ち、補助記憶部(HDD)3にデータを書き込む場合、インタフェース26は、バッファ25等から供給されたデータを補助記憶部(HDD)3に供給する。一方、補助記憶部(HDD)3からデータを読み出す場合、インタフェース26は、補助記憶部(HDD)3からのデータをバッファ25等に供給する。
通信部27は、図示せぬ他の装置と通信を行い(図示せぬネットワークを介する場合もある)、動画データを含むデータの送受信を行う。通信部27は、図示はしないが、例えば、高周波(RF:Radio Frequency)部、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)部、および,A/D(Analog-Digital)変換部等から構成される。
バッファ25は、補助記憶部(HDD)3にこれから記録するデータや、補助記憶部(HDD)3から読み出されたデータを、一時的に記憶する。
即ち、上述したように、動画(音声含)記録時には、音声信号処理部17から順次供給されてくる音声データと、画像信号処理部14から順次供給されてくる画像データとがバッファ25に蓄積されていく。そして、予め規定されたデータ量(以下、規定データ量と称する)分のデータがバッファ25に蓄積されると、その規定データ量分のデータは、補助記憶部(HDD)3に転送されて記録される。
一方、動画(音声含)再生時には、補助記憶部(HDD)3から順次供給されてくるデータ(画像データと音声データ)がバッファ25に蓄積されていく。そして、規定データ量分のデータがバッファ25に蓄積されると、時間軸補正がなされた後、その規定データ量分のデータのうちの、音声データは音声信号処理部17に、動画データは画像信号処理部14に、それぞれ供給される。
タイマ28は、CPU21の制御に基づいて、所定のタイミングで計時動作を開始し、予め設定された時間(例えば、後述する図10や図11の時間T4等)を計時すると、そのことをCPU21に通知し、計時動作を終了させる。
上述したCPU21乃至タイマ28のそれぞれは、バス29により相互に接続される。
補助記憶部(HDD)3は、例えば、図2に示されるようなHDDとして構成される。即ち、図2は、補助記憶部(HDD)3(以下、単にHDD3と記述する)の構成例を示す図である。
図2のHDD3には、磁気ディスク51、スピンドルモータ52、磁気ヘッド53、スイングアーム54、および、アクチュエータ55が設けられている。磁気ディスク51は、データを記録するディスク状の記録媒体である。スピンドルモータ52は、磁気ディスク51を回転させる。磁気ヘッド53は、その配置位置に対応する(その直下の)磁気ディスク51の位置にデータを書き込んだり、或いは、その位置に予め記録されているデータを読み出す。スイングアーム54は、磁気ヘッド53を支持し、アクチュエータ55によりその配置位置が可変する。即ち、アクチュエータ55は、スイングアーム54(磁気ヘッド53)を駆動して、その配置位置を所望の位置に可変させる位置決め装置である。
HDD3にはまた、制御部2のインタフェース26(図1)に接続される、インタフェースコネクタ56と電源コネクタ57が設けられている。
HDD3にはさらに、図2には図示はされていないが(後述する図3や図4参照)、電気回路58も設けられている。この電気回路58には、図示はしないが(ただし、後述する図5に、HDD3の動作モードとの関係が図示されている)、インタフェースブロック(図5では、IDE IFと記述されている)、スピンドルモータ制御ブロック(図5では、Spindleと記述されている)、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロック(図5では、Headと記述されている)、サーボブロック(図5では、Servoと記述されている)、および、RFブロック(図5では、RF Circuitsと記述されている)等が設けられている。
インタフェースブロックは、制御部2とのインタフェースを制御する。スピンドルモータ制御ブロックは、スピンドルモータ52の回転数制御等を実行する。
磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックは、機能しているとき(後述する図5のロード状態のとき)、磁気ヘッド53(スイングアーム54)をロード位置に保持させる制御を行う。即ち、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックは、機能停止するとき(後述する図5のロード状態のアクティブアイドルモードから、アンロード状態のローパワーアイドルモードに遷移するとき)、磁気ヘッド53をロード位置からアンロード位置に移動させ、その機能を再開するとき(後述する図5のアンロード状態からロード状態に遷移するとき)、磁気ヘッド53をアンロード位置からロード位置に移動させる。
なお、ロードとは、図3の矢印で示されるように、制御部2(図1)がHDD3とのアクセスを開始すると、磁気ヘッド53(スイングアーム54)が、磁気ディスク51のエリア外の位置(図3中点線で示される位置)から、磁気ディスク51上の位置(図3中実線で示される位置)に移動すること、即ち、シークされることを指す。そこで、本明細書においては、磁気ヘッド53(スイングアーム54)がロードされたときの配置位置(図3中実線でスイングアーム54が示されている位置)、即ち、磁気ヘッド53が磁気ディスク51にデータを書き込んだり、或いは、磁気ディスク51からデータを読み出すことが可能な範囲内の位置をまとめて、ロード位置と称している。
一方、アンロードとは、図4の矢印に示されるように、制御部2(図1)がHDD3とのアクセスを終了し、一定の時間(後述する図7等の時間T2)が経過すると、磁気ヘッド53(スイングアーム54)が、ロード位置(図4中点線で示される位置)から、磁気ディスク51のエリア外の位置(図4中実線で示される位置)に移動することを指す。そこで、本明細書においては、磁気ヘッド53(スイングアーム54)がアンロードされたときの配置位置(図4中実線でスイングアーム54が示されている位置)、即ち、ロード位置として定義される範囲外(磁気ディスク51のエリア外)の位置をまとめて、アンロード位置と称している。
サーボブロックは、磁気ヘッド53(スイングアーム54)がロード位置に配置されているとき(ロードされているとき)、その配置位置を、ロード位置内(磁気ディスク51のエリア内)で移動させたり、保持する位置制御を行う。即ち、サーボブロックは、磁気ヘッド53を、磁気ディスク51の指定されたトラック位置(データの書き込み位置や、読み出しデータの記録位置)上に移動させたり、保持する位置制御を行う。RFブロックは、Read/WriteのChannel系ブロックであり、RF信号を利用して磁気ヘッド53のデータの読み書きを制御する。
ところで、上述したように、一般的に、HDDには複数の動作モードが存在することが多いが、本実施の形態のHDD3も同様に、例えば、図5に示されるような動作モードが存在する。
即ち、図5に示されるように、HDD3には、6つの動作モードが存在し、同図中、下方の動作モードに遷移するに従って、同図に示される5つの回路ブロック(HDD3の電気回路58の上述したブロック)のうちの機能しているブロックの数が減少していく。
なお、以下、これらの6つの動作モードのうちの所定の1つを他の動作モードと比較する場合、図5の並び順に従って、他の動作モードよりも上の動作モード或いは下の動作モードと称する。具体的には、例えば、図5に示されるように、後述するアクティブ(Active)モードは、一番上の動作モードであって、後述するアクティブアイドル(Active Idle)モードよりも2つ上の動作モードである。
以下、6つの動作モードについて上から順に個別に説明していく。
即ち、一番上の動作モードは、アクティブ(Active)モードと称され、回路ブロックの全て(HDD3の電気回路58の上述したブロックの全て)が機能するモードである。通常、制御部2がHDD3とのアクセスを実行しているとき(データの読み書き中等のとき)、HDD3の動作モードはこのアクティブモードとなる。
アクティブモードの1つ下のモードは、ローパワーアクティブ(Low Power Active)モードと称され、RFブロックのみが機能停止するモードである。なお、ローパワーアクティブモードは、パフォーマンスアイドル(Performance Idle)モードとも称される。また、図5では、RFブロックが機能していることが「Enable」と、機能停止していることが「Disable」と、それぞれ記述されている。
ローパワーアクティブモードの1つ下のモードは、アクティブアイドル(Active Idle)モードと称され、サーボブロックがさらに機能停止するモードである。なお、図5では、サーボブロックが機能していることが「On」と、機能停止していることが「Off」と、それぞれ記述されている。
アクティブアイドルモードの1つ下のモードは、ローパワーアイドル(Low Power Idle)モードと称され、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックがさらに機能停止するモードである。なお、図5では、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックが機能していることが「Load」と、機能停止していることが「Unload」と、それぞれ記述されている。
ここで注目すべき点は、アクティブアイドルモードからローパワーアイドルモードに遷移するとき、即ち、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックが機能停止するとき、上述したように、磁気ヘッド53(スイングアーム54)がロード位置からアンロード位置に移動することになり、このときのスイングアーム54の移動音が、上述した大きなメカノイズとなる点である。
同様に、ローパワーアイドルモード(或いは、後述するさらに下の動作モード)から、アクティブアイドルモードより上の動作モード(後述する図6に示されるように、ローパワーアクティブモードまたはアクティブモード)に遷移するとき、即ち、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックが機能し、その動作を開始するとき、上述したように、磁気ヘッド53(スイングアーム54)がアンロード位置からロード位置に移動することになり、このときのスイングアーム54の移動音も、上述した大きなメカノイズとなる点である。
従って、従来の課題(録音中に、この大きなメカノイズも録音されてしまう課題)を解決するためには、録音中に、アクティブアイドルモードからローパワーアイドルモードへの遷移、或いは、その逆方向の遷移(ローパワーアイドルモードより下の動作モードから、ローパワーアクティブモードまたはアクティブモードへの遷移)を起こさせなければよい、と本願出願人は思想した。そして、本願出願人は、このような思想に基づいて、HDD(ここでは、HDD3)の新たな制御手法を発明した。ただし、本願出願人が発明したHDDの制御手法の詳細については後述する。
このように、本発明においては、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態(上述した図3のロード位置に配置された状態、または上述した図4のアンロード位置に配置された状態)、即ち、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックの動作状態(機能中(Load)、または、機能停止中(Unload))が大きな意味を持つ。そこで、以下、図5に示されるように、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックが機能中(Load)である動作モード、即ち、アクティブモード、ローパワーアクティブモード、および、アクティブアイドルモードをまとめて、ロード状態と称する。一方、磁気ヘッド位置(アーム位置)制御ブロックが機能停止中(Unload)である動作モード、即ち、ローパワーアイドルモード、並びに、後述するさらに下の動作モード(スタンバイモード、および、スリープモード)をまとめて、アンロード状態と称する。
換言すると、HDD3には、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態として、ロード状態(図3のロード位置に配置された状態)と、アンロード状態(図4のアンロード位置に配置された状態)とが存在するとも言える。
ところで、ローパワーアイドルモードの1つ下のモードは、スタンバイ(Standby)モードと称され、スピンドルモータ制御ブロックがさらに機能停止するモードである。なお、図5では、スピンドルモータ制御ブロックが機能していることが「Rotating」と、機能停止していることが「Stop」と、それぞれ記述されている。
スタンバイモードの1つ下のモード、即ち、一番下のモードは、スリープ(Sleep)モードと称され、インタフェースブロックがさらに機能停止するモードである。換言すると、スリープモードは、回路ブロックの全て(HDD3の電気回路58の上述したブロックの全て)が機能停止し、HDD3の最低限の機能のみが実現可能なモードである。なお、図5では、インタフェースブロックが機能していることが「Enable」と、機能停止していることが「Lowest」と、それぞれ記述されている。
次に、図6を参照して、これらの6つの動作モードの遷移について説明する。
即ち、HDD3の6つの動作モードのうちの所定の1つから、他の動作モードへの状態遷移は、所定の条件(以下、状態遷移条件と称する)が満たされると実行される。このような状態遷移条件は、図6おいては、所定の動作モードから他の動作モードへの遷移を表す矢印に、番号81乃至番号88を付して表されている。
例えば、いま、制御部2がHDD3とのアクセスを行っている(データの読み書き中等である)とする。この場合、HDD3の動作モードは、上述したように、アクティブモードとなっている。
この状態(アクティブモード)で、制御部2とのアクセスが終了され、その終了時点から所定の時間が経過すると、HDD3は、状態遷移条件81が満たされたと判定し、その動作モードを、アクティブモードからローパワーアクティブモードに遷移させる。
ローパワーアクティブモードに遷移させてから所定の時間が経過すると、HDD3は、状態遷移条件82が満たされたと判定し、その動作モードを、ローパワーアクティブモードからアクティブアイドルモードに遷移させる。
アクティブアイドルモードに遷移させてから所定の時間が経過すると、HDD3は、状態遷移条件83が満たされたと判定し、その動作モードを、アクティブアイドルモードからローパワーアイドルモードに遷移させる。即ち、状態遷移条件83が満たされると、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態が、ロード状態からアンロード状態に遷移する。
ローパワーアイドルモードに遷移させてから所定の時間が経過すると、HDD3は、状態遷移条件84が満たされたと判定し、その動作モードを、ローパワーアイドルモードからスタンバイモードに遷移させる。
動作モードがスタンバイモードである場合に、ATA(AT Attachment)規格のSleepコマンド(なお、このSleepコマンドや後述するATA規格の他のATAコマンドについては、http://www.t13.org/を参照するとよい)が発行されると、HDD3は、状態遷移条件85が満たされたと判定し、その動作モードを、スタンバイモードからスリープモードに遷移させる。また、動作モードがスリープモードである場合に、ATA規格のSleepコマンドが解除されると、HDD3は、状態遷移条件86が満たされたと判定し、その動作モードを、スリープモードからスタンバイモードに遷移させる。
このように、上の動作モードから下の動作モードへの遷移は、1つずつ順番に遷移していき、また、そのときの状態遷移条件は、基本的には(スタンバイモードからスリープモードへの状態遷移条件85を除く、状態遷移条件81乃至状態遷移条件84については)、所定の時間が経過することである。即ち、制御部2とのアクセスが終了すると、HDD3は、時間が経過するにつれ、その動作モードを、アクティブモードからスタンバイモードまで1つずつ下方に順次遷移させていく。
これに対して、下の動作モードから上の動作モードへの状態遷移条件は、基本的には(上述したスリープモードからスタンバイモードへの状態遷移条件86を除く、後述する状態遷移条件87と状態遷移条件88については)、制御部2からHDD3へのアクセス要求がなされることである。なお、アクセス要求の形態は、特に限定されないが、本実施の形態においては、例えば、ATA規格のATAコマンドの発行とされる。
即ち、動作モードが、スタンバイモード、ローパワーアイドルモード、アクティブアイドルモード、または、ローパワーアクティブモードである場合に、ATAコマンドのうちの、例えば、読み出し系のコマンド(ReadSector(s)やReadD等)、或いは、書き込み系のコマンド(WriteSector(s)やWriteDMA等)が発行されると、HDD3は、状態遷移条件87が満たされたと判定し、その動作モードを、現状のモードからアクティブモードに遷移させる。
また、動作モードが、スタンバイモード、ローパワーアイドルモード、または、アクティブアイドルモードである場合に、ATAコマンドのうちの、例えば、IdleImmediateが発行されると、HDD3は、状態遷移条件88が満たされたと判定し、その動作モードを、現状のモードからローパワーアクティブモードに遷移させる。
換言すると、動作モードが、アンロード状態に属するローパワーアイドルまたはスタンバイモードである場合に、状態遷移条件87または状態遷移条件88が満たされると、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態が、アンロード状態からロード状態に遷移する。
以上、図1乃至図6を参照して、本実施の形態のデジタルビデオカメラについて説明した。
ところで、本願出願人は、上述した従来の課題、即ち、周囲の音声を記録中(対応する音声データをHDDに記憶中)にHDDが発するメカノイズも一緒に録音されてしまうという課題の発生要因について解析し、その解析結果に基づいて、従来の課題を解決可能なHDD制御手法を発明した。
そこで、従来の課題を解決可能なHDD制御手法、即ち、本発明のHDD制御手法について説明する前に、上述した解析結果について説明する。
はじめに、解析結果の理解を容易なものとするために、図7を参照して、従来のHDD制御手法について説明する。即ち、図7は、従来のHDD制御手法を説明するタイミングチャートである。
なお、以下、従来の情報処理装置のハードウエア構成も、図1の構成を仮に有しているとして説明する。
図7において、図中1番上の「録画キー」と記述されたタイミングチャートは、録画キー31の状態を示している。即ち、このタイミングチャートにおいて、ローレベル(図中下方向のレベル)は、ユーザが録画動作を禁止している(録画動作をしていない)ことを示している。このようなローレベルの状態で、ユーザが録画キー31を押下操作すると、ローレベルからハイレベル(図中上方向のレベル)に変化する。即ち、ハイレベルは、ユーザが録画動作を実行していることを示している。従って、ハイレベルの状態で、ユーザが録画キー31をさらに押下操作すると、ハイレベルからローレベルに変化する。即ち、ユーザは録画動作を終了する。
図中上から2番目の「画像信号処理部/音声信号処理部」と記述されたタイミングチャートは、画像信号処理部14と音声信号処理部17の処理状態を示している。即ち、このタイミングチャートにおいて、ローレベルは、画像信号処理部14と音声信号処理部17のそれぞれのエンコード処理(カメラ部1の処理)の実行が禁止中であることを示している。このようなローレベルの状態で、CPU21が制御信号(動画像とそれに対応する音声の記録処理を開始させる指令)をカメラ部1に出力すると、ローレベルからハイレベル(図中上方向のレベル)に変化する。即ち、ハイレベルは、画像信号処理部14と音声信号処理部17のそれぞれのエンコード処理(カメラ部1の処理)が実行中であることを示している。
図中上から3番目の「バッファ」と記述されたタイミングチャートは、バッファ25に蓄積されたデータのデータ量の増減を示している。このタイミングチャートにおいて、時刻t1におけるレベルは、0レベル(データがバッファ25に記憶されていない)を示しており、図中上方向がデータ量の増加方向を示している。
図中上から4番目の「HDDアクセス」と記述されたタイミングチャートは、CPU21がHDD3とのアクセスを行うタイミングを示している。即ち、このタイミングチャートにおいて、ローレベルはアクセス停止中を、ハイレベルはアクセス中を、それぞれ示している。
図中上から5番目、即ち、1番下の「HDDロード/アンロード」と記述されたタイミングチャートは、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態(ロード状態またはアンロード状態)を示している。即ち、このタイミングチャートにおいて、ローレベルはHDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態であることを、ハイレベルはその配置状態がロード状態であることを、それぞれ示している。
なお、以上のタイミングチャートの前提(並び順やレベル等)は、後述する他のタイミングチャート(図8乃至図11、図14、および、図16乃至図18)においても同様とされる。
図7に示されるように、時刻t1において、ユーザが録画キー31を押下すると、即ち、操作入力部24に対して記録開始操作を行うと、時刻t2に、CPU21が制御信号(動画像とそれに対応する音声の記録処理を開始させる指令)をカメラ部1に供給し、画像信号処理部14と音声信号処理部17がその処理の実行を開始する。即ち、画像信号処理部14は、入力された画像信号をエンコードし、そのエンコードされた画像信号(画像データ)を制御部2に出力する処理を開始する。それとほぼ同時に、音声信号処理部14は、入力された音声信号をエンコードし、そのエンコードされた音声信号(音声データ)を制御部2に出力する処理を開始する。換言すると、時刻t2は、HDD3へのデータの書き込み制御がCPU21により開始される時刻であるとも言える。
時刻t2以降、CPU21の制御に基づいて、バッファ25には、画像データと音声データが順次供給され、蓄積されていくので、蓄積データ量は増加していく。そして、時刻t3に、バッファ25に上述した規定データ量分のデータ(画像データと音声データ)が蓄積されると、CPU21は、HDD3とのアクセスを開始し、その規定データ量分のデータをバッファ25から読み出してHDD3に転送する処理を開始する。
HDD3側から見ると、時刻t3に、CPU21とのアクセスが開始されることになり、このため、HDD3は、磁気ディスク53(スイングアーム54)の配置状態をアンロード状態からロード状態に遷移させ、データの書き込み処理を開始させる。即ち、時刻t3以降、HDD3は、バッファ25から順次供給されてくる規定データ量分のデータを磁気ディスク51に書き込んでいき、時刻t4に、全てのデータの転送が終了され(CPU21とのアクセスが終了され)、転送された全てのデータを書き込むと、そのデータ書き込み処理を終了させる。
このアクセスの終了時刻t4以降、HDD3の動作モードは、上述したように、時間が経過するに連れて、上の動作モードから下の動作モードに1つずつ順次遷移していく。そして、時刻t4から時間T2だけ経過した時刻t5になると、状態遷移条件83(図6)が満たされ、アクティブアイドルモードからローパワーアイドルモード(図5と図6)に遷移する。即ち、時刻t5に、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態が、ロード状態からアンロード状態に遷移する。
バッファ25側から見ると、時刻t3から時刻t4までの間、HDD3へデータが転送されていくので(HDD3のデータの書き込みが行われるので)、蓄積されたデータ量は減少していく。
正確には、時刻t3から時刻t4までの間においても、カメラ部1からの新たなデータ(画像データと音声データ)がバッファ25に順次供給されてくる。このため、バッファ25は、その新たなデータも蓄積していきながら、これまで(時刻t2から時刻t3まで)に蓄積した規定データ量分のデータをHDD3に転送していく。しかしながら、後述するように、HDD3の転送レートが、記録されるデータの記録レートに比べてはるかに大きいので、バッファ25に蓄積される(記憶される)データ量の時間変化率よりも、バッファ25からHDD3へ転送される(読み出される)データ量の時間変化率の方がはるかに大きくなり、その結果、バッファ25の蓄積データ量は減少していくのである。
時刻t4に、バッファ25は、HDD3へのデータの転送を終了させるが(HDD3のデータの書き込みは終了するが)、カメラ部1からは新たなデータ(画像データと音声データ)が引き続き順次供給されてくるので、時刻t4以降(時刻t6まで)、転送処理は行わずに、その新たなデータを蓄積していく。その結果、時刻t4以降、バッファ25の蓄積データ量は再び増加していく。
そして、時刻t6に、バッファ25に規定データ量分のデータ(画像データと音声データ)が再度蓄積されると、CPU21は、HDD3とのアクセスを再開し、その規定データ量分のデータをバッファ25から読み出しHDD3に転送する処理を再開する。
即ち、HDD3側から見ると、時刻t6に、CPU21とのアクセスが再開されることになり、このため、HDD3は、磁気ディスク53(スイングアーム54)の配置状態をアンロード状態からロード状態に再度遷移させ、データの書き込み処理を再開させる。
なお、図7に示されるように、時間T1は、書き込みのための1回目のアクセスの終了時刻t4から、書き込みのための次(2回目)のアクセスの開始時刻t6までの時間を指す。ここでは、書き込みのためのアクセスは、上述したように、ATAコマンドの書き込み系のコマンド(WriteSector(s)やWriteDMA等)がCPU21からHDD3に発行されると開始される。このような書き込み系のコマンドは、時刻t6以降も、直前のアクセスの終了時刻から時間T1だけ経過する毎に、定常的に発行される。そこで、以下、このような時間T1を、他の時間と区別するために、定常アクセス発行時間T1と称する。
また、時間T2は、時刻t4から時刻t5までの時間を指す。即ち、時刻t4とは、HDD3の動作モードがアクティブモード(図5と図6)から下の動作モードに遷移していくことが開始される時刻でもある。また、時刻t5とは、HDD3の動作モードがアクティブアイドルモードからローパワーアイドルモード(図5と図6)に遷移する時刻でもある。このように、HDD3の磁気ディスク53(スイングアーム54)の配置状態に着目すると、HDD3に対するアクセスが終了された時点(時刻t4)に直ちにその配置状態が遷移するわけではなく、時間T2だけ待機された後(時刻t5)にはじめて、その配置状態がロード状態からアンロード状態に遷移する。そこで、以下、このような時間T2を、他の時間と区別するために、アンロード開始待機時間T2と称する。
さらに、時間T3は、カメラ部1(画像信号処理部14と音声信号処理部17)のエンコード処理の開始時刻t2から、書き込みのための最初(1回目)のアクセスの開始時刻t3までの時間を指す。そこで、以下、このような時間T3を、他の時間と区別するために、初期アクセス発行時間T3と称する。
また、このように、HDD3への書き込み動作は、通常、バッファ25に規定データ量分のデータが溜まってからまとめてHDD3に書き出す、といった動作となる。このような動作を、以下、間欠書き込み動作と適宜称する。この間欠書き込み動作は、上述したように、HDD3の転送レートが、記録されるデータの記録レートに比べてはるかに大きいことに起因する動作である。
具体的には、例えば、いま、記録されるデータの記録レートが8[Mbps]と、HDD3の転送レートが200[Mbps]と、バッファ25の規定データ量が10[MByte]と、それぞれ設定されているとする。この場合、バッファ25にデータが溜まりきる時間は10[s](=10[MByte]/(8[Mbit(=bit/s)/s]/8[bit/Byte]))となる。一方、バッファ25のデータをHDDに転送する(書き出す)時間は0.4[s](=10[MByte]/(200[Mbit/s]/8[bit/Byte]))となる。このため、バッファ25にデータが溜まりきる10[s]のうちの9.6[s]の間はHDD3に対する書き込みのためのアクセスは発生せず、残りの0.4[s]でHDD3に対する書き込みのためのアクセスを行う(HDD3に書き出す)、という動作が繰り返されることになる。
従って、初期アクセス発行時間T3は、バッファ25にデータが溜まりきる時間、即ち、この例では10[s]となる。また、定常アクセス発行時間T1は、バッファ25にデータが溜まりきる時間から、HDD3に対する書き込みのためのアクセス時間を減算した時間、即ち、この例では、10[s]から0.4[s]を減算した9.6[s]となる。このように、定常アクセス発行時間T1は、初期アクセス発行時間T3よりも一般的に短くなる。
なお、読み出しの場合もデータの転送の向きが、HDD3からバッファ25への向きに変わることを除けば、上述した書き込みの場合と同様の間欠アクセスとなる。
以上のようにして、従来のHDD制御手法について解析したところ、従来の課題の発生要因、即ち、HDD3のメカノイズが録音されてしまう要因は、次の第1の要因と第2の要因であることを、本願出願人は解明した。
第1の要因とは次のことを指す。即ち、上述したように、図7において、時刻t3に、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態からロード状態に遷移する。従って、この時刻t3に、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動し、その移動音が、音声入力部16から音声信号処理部17にメカノイズとして入力されてしまうことである。即ち、時刻t3に、被写体の周囲の音声(ユーザが録音を所望する音声)に加えてさらに、そのメカノイズもデータ化されて、最終的には、HDD3に記録されてしまうことである。
一般的な表現に改めると、第1の要因とは、HDD3のデータ書き込み処理の開始前におけるその動作モードは、通常、ローパワーアイドルモード以下の動作モードとなっている。即ち、HDD3のデータ書き込み処理の開始前におけるその磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態は、通常、アンロード状態となっている。そして、書き込み系のATAコマンドが発行され、HDD3のデータ書き込み処理が開始したとき、即ち、バッファ25からのデータ転送が開始され、HDD3への書き込みが開始されるときに初めて、その配置状態がアンロード状態からロード状態に遷移する。このとき、HDD3のスイングアーム54のアンロード位置からロード位置へ移動することになり、その移動音が大きなメカノイズとして発生し、また、カメラ部1の記録動作(音声信号処理部17の処理)も既に開始されているので、このメカノイズがHDD3に記録されてしまうことである。
また、第2の要因とは次のことを指す。即ち、上述したように、図7において、時刻t4(HDD3に対する書き込みのための1回目のアクセスの終了時刻t4)から定常アクセス発行時間T1が経過する前の時刻t5(HDD3に対する書き込みのための次(2回目)のアクセスの開始時刻t6よりも前の時刻t5)に、状態遷移条件83(図6)が先に満たされ、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態が、ロード状態からアンロード状態に遷移する。従って、この時刻t5に、HDD3のスイングアーム54がロード位置からアンロード位置に移動し、その移動音が、音声入力部16から音声信号処理部17にメカノイズとして入力されてしまうことである。即ち、被写体の周囲の音声(ユーザが録音を所望する音声)に加えてさらに、そのメカノイズもデータ化されて、最終的には、HDD3に記録されてしまうことである。
さらには、時刻t6に、HDD3に対する2回目のアクセスが開始されるので、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態からロード状態に再び遷移する。従って、この時刻t6に、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動し、その移動音が、音声入力部16から音声信号処理部17にメカノイズとして再度入力されてしまうことである。即ち、被写体の周囲の音声(ユーザが録音を所望する音声)に加えてさらに、そのメカノイズもデータ化されて、最終的には、HDD3に再度記録されてしまうことである。
一般的な表現に改めると、第2の要因とは、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態は、上述したように、HDD3に対するアクセスが行われているとき(いまの場合、データが書き込まれているとき)には、ロード状態とされているが、そのアクセスの終了時点(図7の例では、書き込み処理が終了した時刻t4)からアンロード開始待機時間T2が経過すると、アンロード状態に遷移する。従って、例えば、定常アクセス発行時間T1よりもアンロード開始待機時間T2が短い(以下、単にT1>T2と記述する)と、直前の定常的なアクセス(HDD3に対する書き込みのためのアクセス)の終了時点から次の定常的なアクセスの開始時点までの間に、スイングアーム54は、ロード位置からアンロード位置への第1の移動と、アンロード位置からロード位置への第2の移動とを行うことになる。この第1の移動と第2の移動のとき、その移動音が大きなメカノイズとして発生し、また、カメラ部1の記録動作(音声信号処理部17の処理)は継続して行われているので、これらのメカノイズがHDD3に記録されてしまうことである。
そこで、本願出願人は、このような解析結果(従来の課題の2つの発生要因)に基づいて、次のようなHDD3の制御手法を発明した。
即ち、本発明が適用されるHDD3の制御手法とは、HDD3へのデータの書き込みの制御(データの書き込みを行うために、上述したHDD3に対する定常的なアクセスを行い、バッファ25に蓄積されたデータをHDD3に転送する制御)を行う従来の手法に加ええてさらに、カメラ部1が記録動作をしている間(音声信号処理部17が音声信号をエンコードしている間)には、HDD3のスイングアーム54(磁気ヘッド53)をロード位置に保持させておく手法を追加したものである。
このように、本発明が適用されるHDD3の制御手法において、新たに追加された手法は、スイングアーム54(磁気ヘッド53)の配置状態を制御する手法であると言える。また、従来の手法は、HDD3へのデータの書き込みを制御する手法であると言える。そこで、以下、本発明が適用されるHDD3の制御手法のうちの、従来の手法を書き込み制御手法と、新たに追加された手法を状態制御手法と、それぞれ称する。即ち、本発明が適用されるHDD3の制御手法とは、書き込み制御手法と状態制御手法とが組み合わされた手法である。
換言すると、本願出願人は、書き込み制御手法を単に適用しただけでは、従来の課題を解決することは困難であると解析し、このため、従来の課題を解決可能な状態制御手法を新たに発明したとも言える。
詳細には、上述したように、従来の課題の発生要因は2つ存在するので、本願出願人は、状態制御手法として、上述した第1の要因による従来の課題の発生を防止するための手法(以下、第1の状態制御手法と称する)と、上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止するための手法(以下、第2の状態制御手法と称する)とのそれぞれを発明した。
即ち、第1の状態制御手法とは、カメラ部1が記録動作を開始する前(音声信号処理部17が音声信号をエンコードする前)に、スイングアーム54を予めアンロード位置からロード位置に移動させる手法である。換言すると、書き込み制御手法に対応する処理が実行されたことを受けて(CPU21からの制御信号がカメラ部1に供給されたことを受けて)、カメラ部1の記録動作が実行されるので、第1の状態制御手法とは、書き込み制御手法に対応する処理が実行される前に、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態をロード状態に予め遷移させておく手法であると言える。
なお、第1の状態制御手法の具体的な実現手法については、特に限定されず、例えば、カメラ部1が記録動作を開始する前(音声信号処理部17が音声信号をエンコードする前)に、CPU21が上述したATAコマンドを強制的に発行する実現手法を適用することができる。以下、第1の状態制御手法としてこの実現手法が適用されたとして説明していく。
さらに、この場合、発行するATAコマンドは、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態をアンロード状態からロード状態に遷移させるコマンド(即ち、図7の状態遷移条件87と状態遷移条件88を成立させるコマンド)であれば特に限定されない。
即ち、状態遷移条件87を成立させるコマンド(HDD3の動作モードをアクティブモードに遷移させるコマンド)としては、例えば、上述したように、読み出し系のコマンド(ReadSector(s)やReadD等)、或いは、書き込み系のコマンド(WriteSector(s)やWriteDMA等)を適用することができる。ただし、書き込み系のコマンドを適用する場合には、HDD3上に書き込みを行っても問題ない領域を予め確保しておく必要がある。
また、状態遷移条件88を成立させるコマンド(HDD3の動作モードをローパワーアクティブモードに遷移させるコマンド)としては、例えば、上述したIdleImmediateを適用することができる。
一方、第2の状態制御手法とは、カメラ部1が記録動作をしている間(音声信号処理部17が音声信号をエンコードしている間)には、スイングアーム54をアンロード位置に移動させることを禁止する手法である。換言すると、第2の状態制御手法とは、書き込み制御手法に対応する処理が実行されている間、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態をロード状態に保持させておく手法である。
なお、第2の状態制御手法の具体的な実現手法については、特に限定されず、例えば、所定の時間T4(アンロード開始待機時間T2未満の時間であって、以下、強制アクセス発行時間T4と称する)の間、HDD3に対するアクセスがない場合には、第1の状態制御手法と同様に、CPU21が上述したATAコマンドを強制的に発行する実現手法を適用することができる。以下、第2の状態制御手法としてこの実現手法が適用されたとして説明していく(ただし、その説明の終了後、さらに、図18乃至図20等を参照して、第2の状態制御手法の他の実現手法についても説明する)。
さらに、この場合、発行するATAコマンドとして、第1の状態制御手法で説明した様々なATAコマンドを適用することができる。なお、設計の容易さ等を考慮すると、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法のいずれにおいても、同一のATAコマンドを適用する方が好適である。もっとも、必ずしも同一のコマンドを適用する必要は無い。具体的には、例えば、第1の状態制御手法において、WriteSector(s)を適用する場合、第2の状態制御手法において、同一のWriteSector(s)を適用してもよいし、WriteDMA等の他のATAコマンドを適用してもよい。
第1の状態制御手法と第2の状態制御手法とのそれぞれの詳細についてさらに、その順番に個別に説明していく。
はじめに、図8のタイミングチャートを参照して、第1の状態制御手法の詳細について説明する。
図8に示されるように、時刻t1において、ユーザが録画キー31を押下すると、即ち、操作入力部24に対して記録開始操作を行うと、カメラ部1(音声信号処理部17)のエンコード処理の開始時刻t2よりも前の時刻taに、CPU21は、ATAコマンドをHDD3に対して強制的に発行する。
なお、以下、このように、HDD3のスイングアーム54(磁気ヘッド53)をロード位置に保持させることを目的として強制的に発行されるATAコマンドを、強制的なATAコマンドと称する。一方、書き込みのためのアクセスを目的として定常的に発行されるATAコマンド、即ち、記録動作開始時点から初期アクセス発行時間T3経過後に発行されるATAコマンドと、直前のアクセスの終了時点から定常アクセス発行時間T1経過後に発行されるATAコマンドとを、以下、定常的なATAコマンドと称する。ただし、ここでは、書き出しの場合が着目されているが、実際には、読み出し動作の場合においても全く同様に、読み出しのためのアクセスを目的としてATAコマンドが定常的に発行される。従って、実際には、定常的なATAコマンドには、読み出しのためのアクセスを目的として定常的に発行されるATAコマンドも含まれる。
HDD3側から見ると、時刻taに、CPU21とのアクセスが開始されたので(強制的なATAコマンドが発行されたので)、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態からロード状態に遷移する。即ち、時刻taに、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動する。このとき、スイングアーム54の移動音自体は当然ながら発生するが、音声信号処理部17のエンコード処理はまだ実行されていないので、HDD3にはこの移動音(メカノイズ)は当然ながら記憶されない。
このように、時刻t2の時点、即ち、画像信号処理部14と音声信号処理部17がエンコード処理の実行を開始した時点では、HDD3のスイングアーム54はロード位置に既に移動しているので、上述した第1の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
その後、図8に示されるように、アンロード開始待機時間T2が、初期アクセス発行時間T3よりも長い(以下、単にT2>T3と記述する)場合、同図中一番下の「HDDロード/アンロード」のタイミングチャートに示されるように、最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3(最初のHDD3への書き込みが開始される時刻t3)までに、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がロード状態からアンロード状態に遷移することは無いので、即ち、スイングアーム54の配置位置がロード位置のまま保持されるので、HDD3のメカノイズは発生しない。
しかしながら、図9に示されるように、アンロード開始待機時間T2が、初期アクセス発行時間T3よりも短い(以下、単にT3>T2と記述する)場合、同図中一番下の「HDDロード/アンロード」のタイミングチャートに示されるように、最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3よりも前の時点(図9の例では、時刻tb)に、状態遷移条件83(図6)が先に満たされて、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がロード状態からアンロード状態に遷移してしまう。
従って、このとき(図9の例では、時刻tb)、HDD3のスイングアーム54がロード位置からアンロード位置に移動する移動音が、音声入力部16から音声信号処理部17にメカノイズとして入力されてしまう。即ち、被写体の周囲の音声(ユーザが録音を所望する音声)に加えてさらに、そのメカノイズもデータ化されて、最終的には、HDD3に記録されてしまう。
さらに、時刻t3に、最初の定常的なATAコマンドが発行されるので、状態遷移条件87が満たされて、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態は、アンロード状態からロード状態に再び遷移することになる。
従って、このとき(図9の例では、時刻t3)、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動する移動音が、音声入力部16から音声信号処理部17にメカノイズとして再度入力されてしまう。即ち、被写体の周囲の音声(ユーザが録音を所望する音声)に加えてさらに、そのメカノイズもデータ化されて、最終的には、HDD3に再度記録されてしまう。
このように、T3>T2の場合、第1の状態制御手法を単に適用しただけでは、上述した第2の要因と同様の要因により従来の課題が発生してしまう。
従って、T3>T2の場合、第1の状態制御手法に加えてさらに、(上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止するための)第2の状態制御手法を適用する必要がある。
そこで、以下、第2の状態制御手法の詳細について説明する。ただし、以下においては、第2の状態制御手法のうちの、強制的なATAコマンドを発行する手法について説明する(それ以外の実現手法については後述する)。
即ち、CPU21は、はじめに、定常アクセス発行時間T1と初期アクセス発行時間T3とのそれぞれを演算するとともに、アンロード開始待機時間T2を取得する。なお、この処理の実行タイミングは、特に限定されないが、本実施の形態においては、例えば、ユーザが記録動作を開始する前、即ち、ユーザが録画キー31を押下する時刻t1よりも前であって、記録レートが設定された時点の直後とされる(後述する図12のステップS1乃至S4参照)。
定常アクセス発行時間T1と初期アクセス発行時間T3のそれぞれは、上述したとおり、記録されるデータの記録レート、HDD3の転送レート(初期アクセス発行時間T3自体の演算には不要である)、および、バッファ25の規定データ量を用いて演算可能である。例えば、上述した例では、定常アクセス発行時間T1は9.6[s]と、初期アクセス発行時間T3は10[s]と、それぞれ演算された。
また、アンロード開始待機時間T2は、HDD3固有の値であるので事前にその値を取得しておくことが可能である。或いは、例えば、アンロード開始待機時間T2取得用のATAコマンドを新たに追加し、これを用いることも可能である。具体的には、例えば,現在のATA-6規格(http://www.t13.org/docs2002/d1410r3b.pdf参照)によると、ベンダー定義コマンド用コマンドコードとして、9Ah, C0h, C3h, 80h-8Fh, F0h, F7h, FAh-FFhのそれぞれが用意されている。従って、これらのうちのコマンドコード9Ahを用いることで、アンロード開始待機時間T2取得用のATAコマンドを新たに追加することが可能である。勿論、アンロード開始待機時間T2の取得方法は、これらの例に限定されない。即ち、例えば、アンロード開始待機時間T2取得用のATAコマンドを新たに追加する場合、追加するそのATAコマンドの仕様は特に限定されない。また、例えば、ATA-6の標準コマンドであるIdentifyDeviceで得られる情報のベンダー定義領域を利用する方法などを使用することもできる。
次に、CPU21は、T2>T3であるか否かを判定する。なお、CPU21のこの処理のタイミングは、特に限定されないが、本実施の形態においては、例えば、ユーザにとっての記録動作開始直後、即ち、ユーザが録画キー31を押下した時刻t1の直後とされる(後述する図12のステップS4とS5参照)。
CPU21は、T2>T3であると判定した場合、第1の状態制御手法のみを適用したHDD3の記録制御を実行する。即ち、情報処理装置(図1)は、上述した図8の各タイミングチャートのそれぞれに沿った処理を実行する。
これに対して、CPU21は、T3>T2である(T2>T3ではない)と判定した場合、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法のいずれも適用したHDD3の記録制御を実行する。具体的には、例えば、CPU21は、図10の各タイミングチャートのそれぞれに沿った処理を実行する。即ち、図10は、T3>T2の場合における(第1の状態制御手法と第2の状態制御手法とが共に適用された場合における)タイミングチャートを示している。
即ち、図10において、略時刻t1に、CPU21は、強制アクセス発行時間T4として、アンロード開始待機時間T2よりも短い時間を設定し、タイマ28(図1)に通知する。
時刻t1から時刻t2までの処理は、上述した図8を参照して説明した第1の状態制御手法に対応する処理であるので、ここでは、その説明については省略する。
時刻t2になると、CPU21は、上述したように、制御信号(動画像とそれに対応する音声の記録処理を開始させる指令)をカメラ部1に供給する。このとき、CPU21は、タイマ28(図1)の計時動作も開始させる。即ち、タイマ28は、時刻t2に計時動作を開始し、アンロード開始待機時間T2が経過する時刻tbよりも前の略時刻tcに、強制アクセス発行時間T4の計時を終了し、そのことをCPU21に通知する。すると、CPU21は、略時刻tcに、強制的なATAコマンドをHDD3に対して発行する。
HDD3に着目すると、略時刻tcに、CPU21とのアクセスが開始されたので(強制的なATAコマンドが発行されたので)、その現状の動作モード(ロード状態の動作モードである、アクティブモード、ローパワーアクティブモード、および、アクティブアイドルモードのうちのいずれか)からアクティブモード(またはローパワーアクティブモード)に遷移する。これにより、その時点(略時刻tc)からアンロード開始待機時間T2が少なくとも経過するまでは(図10の例では、最初の定常的なATAコマンドが発行される時刻t3以降の図示せぬ時刻までは)、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。即ち、HDD3のスイングアーム54がロード位置に保持される(アンロード位置への移動が禁止される)ので、上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
なお、図示はされていないが、強制アクセス発行時間T4が、初期アクセス発行時間T3の半分以下である場合、1回目の強制的なATAコマンドの発行時刻(図10の例では、略時刻tc)から、強制アクセス発行時間T4がさらに経過しても、最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3まで達しておらず(初期アクセス発行時間T3が経過しておらず)、その結果、再度(2回目の)強制的なATAコマンドが発行されることになる。従って、最初の定常的なATAコマンドの発生時刻t3までに、このような強制的なATAコマンドの再発行(初期アクセス発行時間T3が経過する間に、2回以上の強制的なATAコマンドの発行)が不要である場合、強制アクセス発行時間T4をT2>T4>T3/2の範囲で設定するとよい。
ところで、上述したように、一般的に、初期アクセス発行時間T3は、定常アクセス発行時間T1より長い(以下、T3>T1と記述する)ので、T3>T2の場合、T3>T1>T2となるときもある(勿論、T3>T2>T1となるときもあり、このときの処理については後述する)。このT3>T1>T2のとき、最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3以降においても、CPU21は、第2の状態制御手法を適用したHDD3の記憶制御を実行し続ける必要がある。
この場合のタイミングチャート、即ち、T3>T1>T2の場合に第2の状態制御手法が適用されたときのタイミングチャートが図11に示されている。そこで、以下、図11を参照して第2の状態制御手法の詳細についてさらに説明する。
図11に示されるように、時刻t3に、HDD3に対する1回目の書き込みのための定常的なアクセスが開始され(1回目の定常的なATAコマンドが発行され)、時刻t4に、そのアクセスが終了する。この時刻t4に、CPU21は、タイマ28(図1)の計時動作も開始させる。即ち、タイマ28は、時刻t4に計時動作を開始し、アンロード開始待機時間T2が経過する時刻t5よりも前の略時刻tdに、強制アクセス発行時間T4の計時を終了し、そのことをCPU21に通知する。すると、CPU21は、略時刻tdに、強制的なATAコマンドをHDD3に対して発行する。
HDD3に着目すると、略時刻tdに、強制的なATAコマンドが発行されたので、その現状の動作モード(ロード状態の動作モードである、アクティブモード、ローパワーアクティブモード、および、アクティブアイドルモードのうちのいずれか)からアクティブモード(またはローパワーアクティブモード)に遷移する。これにより、図11に示されるように、その時点(略時刻td)から少なくともアンロード開始待機時間T2が経過するまでは(図11の例では、次の定常的なATAコマンドの発行時刻t6以降の図示せぬ時刻までは)、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。
時刻t6以降においても、CPU21は、このような処理を繰り返し実行することで、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態をロード状態のまま保持させる(アンロード状態への遷移を禁止する)ことができる。即ち、HDD3のスイングアーム54がロード位置に常に保持される(アンロード位置への移動が常に禁止される)ので、上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
なお、上述したように、強制アクセス発行時間T4がT2>T4>T3/2の範囲で設定されていれば、一般的にT3>T1であることを考慮すると、当然ながら、T2>T4>T1/2の関係を満たし、定常アクセス発行時間T1が経過する間に、強制的なATAコマンドは2回以上発行されない。もっとも、仕様によって、強制アクセス発行時間T4を、T3/2>T4の範囲に設定して、定常アクセス発行時間T1が経過する間に、強制的なATAコマンドを2回以上発行させても構わない。
以上説明したように、T2>T3(>T1)の場合については、第1の状態制御手法のみが適用され、T3>T1>T2の場合については、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法が共に適用される。
残りのT3>T2>T1の場合についても、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法が共に適用される。即ち、最初の定常的なATAコマンドの発生時刻t3までは、図10のタイミングチャートに沿った処理が実行される。ただし、T2>T1であるので、時刻t3以降においては、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態に遷移するよりも前に、定常的なATAコマンドが発行される。従って、強制的なATAコマンドが特に発行されずとも、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。即ち、T3>T2>T1の場合においては、時刻t3以降、HDD3のスイングアーム54がロード位置に常に保持される(アンロード位置への移動が常に禁止される)ので、従来の課題は発生しない。従って、T3>T2>T1の場合においては、T3>T1>T2の場合とは異なり、時刻t3以降に第2の状態制御手法を特に適用する必要は無い。
もっとも、T3>T2>T1の場合であっても、T3>T2>T1>T4のときには、時刻t3以降においても、強制的なATAコマンドの発行(強制的なHDD3へのアクセスの発生)が行われる。そこで、T3>T2>T1の場合において、時刻t3以降に強制的なATAコマンドの発行が不要であるときには、強制アクセス発行時間T4をT2>T4>T1の範囲で設定するとよい。
以上説明したように、第1の状態制御手法の適用は、定常アクセス発行時間T1,アンロード開始待機時間T2,初期アクセス発行時間T3の関係によらず、基本的に必須である。これに対して、第2の状態制御手法の適用は、T2>T3(>T1)の場合については不要であり、T3>T2の場合(T3>T1>T2の場合、または、T3>T2>T1の場合)についてのみ必要となる。
このように、3つの場合(T2>T3>T1の場合、T3>T1>T2の場合、および、T3>T2>T1の場合)のそれぞれに対して、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を如何にして組み合わせるのか(第2の状態制御手法を適用しない組み合わせも含む)が重要な点である。
即ち、いずれの場合においても、次の目的を達成できるように、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を適宜組み合わせる必要がある。この目的とは、HDD3への音声(データ)記録中に、HDD3のスイングアーム54をロード位置に常に保持させ、スイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)を発生させないこと(従来の課題を解決すること)である。
即ち、第1の状態制御手法や第2の状態制御手法を単体で単に適用するだけでは、全ての状況(場合)に対してこの目的を達成すること(従来の課題の解決)は困難であり、そのときの状況によって、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を適宜組み合わせる必要がある。
換言すると、上述した3つの場合(T2>T3>T1の場合、T3>T1>T2の場合、および、T3>T2>T1の場合)以外であっても、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を適宜組み合わせることによって、この目的の達成は可能であるとも言える。
なお、上述した例では、HDD3の書き込み動作(記憶動作)についてのみ説明したが、CPU21は、HDD3の読み出し動作の場合においても、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を全く同様に適用してHDD3の読み出し動作を制御することで、HDD3からの音声(データ)読みだし中、即ち、音声出力部18からの音声出力中に、HDD3のスイングアーム54をロード位置に常に保持させることができる。これにより、音声出力部18からの音声出力中に、スイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)を発生させない効果、即ち、ユーザにとって耳障りなメカノイズの発生を防止する効果を奏することが可能になる。
次に、図12のフローチャートを参照して、本実施の形態の情報処理装置(図1)が、上述した第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を適宜組み合わせることで、内蔵する(或いは、接続されたと捉えてもよい)HDD3の記録動作を制御する処理(以下、記録処理と称する)について説明する。
はじめに、ステップS1において、CPU21は、記録レートを設定する。なお、記録レートの設定方法は、特に限定されないが、例えば、ユーザは、操作入力部24を操作することで、所望の記録レートをCPU21に入力させることが一般的にできるので、ここでは、ユーザが入力した記録レートがそのまま設定されるとする。
ステップS2において、CPU21は、定常アクセス発行時間T1と初期アクセス発行時間T3とを演算する。なお、上述したように、定常アクセス発行時間T1と初期アクセス発行時間T3とは、ステップS1の処理で設定された記録レートの他、予め設定されている、HDD3の転送レート(ただし、初期アクセス発行時間T3自体の演算には不要である)と、バッファ25の規定データ量(ここでは、例えば、バッファ25の最大記憶容量)とに基づいて演算される。
ステップS3において、CPU21は、アンロード開始待機時間T2を取得する。なお、上述したように、アンロード開始待機時間T2は予め設定されている値であるので、その値をROM22等に予め登録しておき、ステップS3のタイミングで、CPU21がROM22等からそれを読み出すことで、アンロード開始待機時間T2の取得が可能になる。或いは、上述したアンロード開始待機時間T2取得用のATAコマンドを予め追加しておき、ステップS3のタイミングで、CPU21がそのATAコマンドを発行することで、アンロード開始待機時間T2を取得することもできる。
ステップS4において、CPU21は、録画開始が指示されたか否かを判定する。
なお、ステップS4の判定条件は特に限定されないが、ここでは、上述したように、録画キー31が押下された場合、ステップS4において、CPU21は、録画開始が指示されたと判定する。
従って、録画キー31が押下されない限り、ステップS4において、録画開始が指示されていないと判定され、処理はステップS4に戻され、録画開始が指示されたか否かが再度判定される。即ち、CPU21は、録画キー31が押下されることを常時監視している。
そして、録画キー31が押下されると、CPU21は、ステップS4において、録画開始が指示されたと判定し、ステップS5において、T2>T3(>T1)であるか否かを判定する。
T2>T3>T1である場合(ステップS5において、T2>T3(>T1)であると判定した場合)、CPU21は、ステップS6において、上述したように、第1の状態制御手法のみを適用したHDD3の記録制御を実行する。ステップS6の処理が終了すると、記録処理も終了となる。
なお、このようなステップS6の処理(第1の状態制御手法のみを適用したHDD3の記録制御の実行処理)を、以下、「第1のHDD記録処理」と称する。ただし、「第1のHDD記録処理(ステップS6の処理)」の詳細については、図13のフローチャートを参照して後述する。
これに対して、T3>T2>T1である場合、または、T3>T1>T2である場合(ステップS5において、T2>T3(>T1)ではないと判定した場合)、CPU21は、ステップS7において、上述したように、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を共に適用したHDD3の記録制御を実行する。ステップS7の処理が終了するとまた、記録処理も終了となる。
なお、このようなステップS7の処理(第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を共に適用したHDD3の記録制御の実行処理)を、上述した「第1のHDD記録処理」と区別するために、以下、「第2のHDD記録処理」と称する。ただし、「第2のHDD記録処理(ステップS7の処理)」の詳細については、図15のフローチャートを参照して後述する。
次に、「第1のHDD記録処理(ステップS6の処理)」と「第2のHDD記録処理(ステップS7の処理)」のそれぞれの詳細について、その順番に個別に説明していく。
はじめに、図13のフローチャートを参照して、T2>T3>T1の場合に実行される「第1のHDD記録処理」について説明する。
なお、「第1のHDD記録処理」に対応するタイミングチャートが図14に示されている。この図14のタイミングチャートの時刻t3までの部分は、上述した図8のタイミングチャートと基本的に同図である。さらに、図14のタイミングチャートには、図8のタイミングチャートには図示されていない部分、即ち、時刻t3以降の部分の処理も図示されている。そこで、以下、図14のタイミングチャートも適宜参照して説明する。
はじめに、ステップS21において、CPU21は、強制的なATAコマンドを発行する(図14の時刻taにおける処理参照)。
即ち、ステップS21において、第1の状態制御手法に対応する処理が実行され、これにより、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態からロード状態に遷移する。即ち、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動する。このとき、スイングアーム54の移動音自体は当然ながら発生するが、音声信号処理部17のエンコード処理はまだ実行されていないので(後述するステップS22の処理であるので)、HDD3にはこの移動音(メカノイズ)は当然ながら記憶されない。
CPU21は、このようにして強制的なATAコマンドを発行した後、カメラ部1に対してエンコード処理の開始を指示する制御信号を出力する(図14の時刻t2における処理参照)。
すると、ステップS22において、カメラ部1(特に、画像信号処理部14と音声信号処理部17)は、画像信号と音声信号とのエンコード処理を開始する。
エンコードされた画像信号と音声信号(データ)がカメラ部1から制御部2に順次供給されてくるので、ステップS23において、CPU21は、そのデータをバッファ25に蓄積する。
ステップS24において、CPU21は、バッファ25にデータが規定データ量蓄積されたか否かを判定する。
規定データ量蓄積されていない場合(ステップS24において、規定データ量蓄積されていないと判定された場合)、処理はステップS23に戻され、カメラ部1から制御部2に順次供給されてくる新たなデータが、バッファ25にさらに蓄積されていく(図14の時刻t2から時刻t3までにおける処理参照)。
そして、バッファ25にデータが規定データ量蓄積されると(図14の時刻t3における処理参照)、ステップS24において、規定データ量蓄積されたと判定し、CPU21は、ステップS25において、バッファ25に蓄積されたデータをHDD3に記憶させる。
即ち、図14に示されるように、アンロード開始待機時間T2が経過する時刻tgの前の時刻t3に、CPU21は、HDD3に対して定常的なATAコマンドを発行するので、HDD3の動作モードはアクティブモードに遷移し、その結果、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。
このように、T2>T3>T1の場合に実行される「第1のHDD記録処理」においては、最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3までは、第2の状態制御手法に対応する処理は特に実行されなくても、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。
ステップS26において、CPU21は、録画終了が指示されたか否かを判定する。
なお、ステップS26の判定条件は特に限定されないが、ここでは、例えば、録画キー31が2度目に押下された場合、ステップS26において、CPU21は、録画終了が指示されたと判定する。
従って、録画キー31の2度目の押下操作が行われない限り、ステップS26において、録画終了が指示されていないと判定され、処理はステップS23に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、図14の時刻t3から時刻t6までの処理と同様の処理が繰り返し実行される。詳細には、HDD3に対する定常的なアクセスが終了され(データの書き込みが終了され)、バッファ25のデータ蓄積量が増加していき、データ蓄積量が規定データ量に達する毎に、定常的なATAコマンドが発行され(HDD3に対する定常的な次のアクセスが開始され)、バッファ25に蓄積されていた次のデータがHDD3に転送されて書き込まれる。
即ち、HDD3に対する定常的なアクセスが終了された時点から、アンロード開始待機時間T2が経過するよりも前に、定常アクセス発行時間T1が経過し、その時点で、CPU21は、HDD3に対して定常的なATAコマンドを発行するので、HDD3の動作モードはアクティブモードに再度遷移し、その結果、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。
このように、T2>T3>T1の場合においては、最初に(ステップ21の処理で)第1の状態制御手法に対応する処理が実行されれば、第2の状態制御手法に対応する処理は特に実行されなくても、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。即ち、HDD3が録音中に(音声信号処理部17がエンコード処理を実行中に)、HDD3のスイングアームの移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)に起因するメカノイズは発生しないという効果、即ち、従来の課題を解決することが可能な効果を奏することが可能になる。
このようなステップS23乃至S26の処理が繰り返された後に、録画キー31が2度目に押下された場合、CPU21は、ステップS26において、録画終了が指示されたと判定し、エンコード処理を終了させる制御信号をカメラ部1に出力する。
すると、カメラ部1は、ステップS27において、画像信号と音声信号とのエンコード処理を終了させる。
これにより、「第1のHDD記録処理」が終了となる。
次に、図15のフローチャートを参照して、T3>T2>T1の場合またはT3>T1>T2の場合に実行される「第2のHDD記録処理(図12のステップS7の処理)」について説明する。
なお、「第2のHDD記録処理」のうちのT3>T2>T1の場合の処理に対応するタイミングチャートが図16に示されている。この図16のタイミングチャートの時刻t3までの部分は、上述した図10のタイミングチャートと基本的に同図である。さらに、図16のタイミングチャートには、図10のタイミングチャートには図示されていない部分、即ち、T3>T2>T1の場合の時刻t3以降の部分の処理が図示されている。
また、「第2のHDD記録処理」のうちのT3>T1>T2の場合の処理に対応するタイミングチャートが図17に示されている。この図17のタイミングチャートのうちの、時刻t3までの部分は上述した図10のタイミングチャートと基本的に同図が、時刻t3以降の部分は上述した図11のタイミングチャートと基本的に同図が、それぞれ示されている。即ち、図17のタイミングチャートは、図10と図11のタイミングチャートのそれぞれを組み合わせた図である。
そこで、以下、図16と図17のタイミングチャートも適宜参照して説明する。
はじめに、ステップS41において、CPU21は、アンロード開始待機時間T2未満の範囲で、強制アクセス発行時間T4を決定し、タイマ28に通知する。
ステップS42において、CPU21は、強制的なATAコマンドを発行する(図16と図17の時刻taにおける処理参照)。
即ち、「第2のHDD記録処理」のステップS42の処理として、「第1のHDD記録処理」のステップS21の処理と同様に(T3>T2>T1の場合とT3>T1>T2の場合のいずれにおいても、T2>T3>T1と同様に)、第1の状態制御手法に対応する処理が実行され、これにより、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がアンロード状態からロード状態に遷移する。即ち、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動する。このとき、スイングアーム54の移動音自体は当然ながら発生するが、音声信号処理部17のエンコード処理はまだ実行されていないので(後述するステップS43の処理であるので)、HDD3にはこの移動音(メカノイズ)は当然ながら記憶されない。
CPU21は、このようにして強制的なATAコマンドを発行した後、カメラ部1に対してエンコード処理の開始を指示する制御信号を出力する(図16と図17の時刻t2における処理参照)。
すると、ステップS43において、カメラ部1(特に、画像信号処理部14と音声信号処理部17)は、画像信号と音声信号とのエンコード処理を開始する。このとき、上述したように、タイマ28は計時動作を開始する。
エンコードされた画像信号と音声信号(データ)がカメラ部1から制御部2に順次供給されてくるので、ステップS44において、CPU21は、そのデータをバッファ25に蓄積する。
ステップS45において、CPU21は、直前のアクセス終了時点(または、カメラ部1のエンコード処理開始時点)から、強制アクセス発行時間T4が経過したか否かを判定する。
タイマ28が強制アクセス発行時間T4をまだ計時していない場合、CPU21は、ステップS45において、直前のアクセス終了時点(または、カメラ部1のエンコード処理開始時点)から、強制アクセス発行時間T4が経過していないと判定し、ステップS47において、バッファ25にデータが規定データ量蓄積されたか否かを判定する。
規定データ量蓄積されていない場合(ステップS47において、規定データ量蓄積されていないと判定された場合)、処理はステップS44に戻され、カメラ部1から制御部2に順次供給されてくる新たなデータが、バッファ25にさらに蓄積されていく(図16と図17の時刻t2から時刻t3までにおける処理参照)。
「第2のHDD制御処理」においては、T3>T2>T4の関係が成立するので、HDD3に対する最初の定常的なアクセスの発生時刻t3(最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3)よりも前の時刻tcに、タイマ28が強制アクセス発行時間T4の計時を終了する。
従って、CPU21は、この時刻tcに、ステップS45において、直前のアクセス終了時点(または、カメラ部1のエンコード処理開始時点)から、強制アクセス発行時間T4が経過したと判定し、ステップS46において、強制的なATAコマンドを発行する。
即ち、このステップS46において、第2の状態制御手法に対応する処理が実行され、これにより、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がロード状態に保持される。従って、HDD3のスイングアーム54がロード位置に保持されるので、スイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)自体が発生しない。
その後、バッファ25にデータが規定データ量蓄積されると(図16と図17の時刻t3における処理参照)、ステップS47において、規定データ量蓄積されたと判定し、CPU21は、ステップS48において、バッファ25に蓄積されたデータをHDD3に記憶させる。
即ち、図16と図17に示されるように、この時刻t3に、CPU21は、ステップS48の処理として、HDD3に対して定常的なATAコマンドを発行することになる。
ただし、この時点においてHDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態は既にロード状態であるので(即ち、HDD3のスイングアーム54が既にロード位置に配置されているので)、HDD3のスイングアーム54自体はロード位置に保持され(ただし、HDD3の動作モードはアクティブモードに遷移する)、スイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)自体は発生しない。
ステップS49において、CPU21は、録画終了が指示されたか否かを判定する。なお、ステップS49の判定条件は、特に限定されないが、ここでは、例えば、図13のS26の判定条件と基本的に同様とされる。即ち、ここでは、録画キー31が2度目に押下された場合、ステップS26において、CPU21は、録画終了が指示されたと判定する。
従って、録画キー31の2度目の押下操作が行われない限り、ステップS49において、録画終了が指示されていないと判定され、処理はステップS44に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
ただし、上述したように、T3>T2>T1の場合とT3>T1>T2の場合とでは、時刻t3以降の処理結果に若干違いが生じる。
即ち、T3>T2>T1の場合、図16に示される時刻t3から時刻t5までの処理と同様の処理が繰り返し実行される。詳細には、HDD3に対する定常的なアクセスが終了され(データの書き込みが終了され)、バッファ25のデータ蓄積量が増加していき、データ蓄積量が規定データ量に達する毎に、定常的なATAコマンドが発行され(HDD3に対する定常的な次のアクセスが開始され)、バッファ25に蓄積されていた次のデータがHDD3に転送されて書き込まれる。
即ち、HDD3に対する定常的なアクセスが終了された時点から、アンロード開始待機時間T2が経過するよりも前に、定常アクセス発行時間T1が経過し(ステップS45の処理でYESであると一度も判定されずに、ステップS47の処理でYESであると判定され)、その時点で、CPU21は、HDD3に対して定常的なATAコマンドを発行するので、HDD3の動作モードはアクティブモードに再度遷移し、その結果、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。
このように、T3>T2>T1の場合においては、最初に(ステップ42の処理で)、第1の状態制御手法に対応する処理が実行され、かつ、最初の定常的なATAコマンドの発行時刻t3よりも前の時点に、第2の状態制御手法に対応する処理が一度だけ実行されれば(ステップS46の処理が一度だけ実行されれば)、それ以降、第2の状態制御手法に対応する処理は特に実行されなくても、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。即ち、HDD3が録音中に(音声信号処理部17がエンコード処理を実行中に)、HDD3のスイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)に起因するメカノイズは発生しないという効果、即ち、従来の課題を解決することが可能な効果を奏することが可能になる。
これに対して、T3>T1>T2の場合、図17に示される時刻t3から時刻t5までの処理と同様の処理が繰り返し実行される。詳細には、HDD3に対する定常的なアクセスが終了されてから(データの書き込みが終了されてから)、バッファ25のデータ蓄積量が規定データ量に達する前の時点に、即ち、定常アクセス発行時間T1が経過する前の時点(図18の例では、時刻t5の前の時刻tnに)、アンロード開始待機時間T2が毎回経過してしまうことになる(ステップS47の処理でYESであると判定される前に、ステップS45の処理でYESであると判定されることになる)。そこで、T2>T4の範囲で設定された強制アクセス発行時間T4が経過した時点(図18の例では、時刻tnの前の時刻tlに)、CPU21は、HDD3に対して強制的なATAコマンドを再発行する。これにより、HDD3の動作モードはアクティブモードまたはローパワーアクティブモードに再度遷移し、その結果、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。
このように、T3>T1>T2の場合においては、最初に(ステップ42の処理で)第1の状態制御手法に対応する処理が実行され、かつ、HDD3に対する定常的なアクセスが終了されてから(或いは、エンコード処理が開始されてから)、強制アクセス発行時間T4が経過する毎に、第2の状態制御手法に対応する処理が実行されれば(ステップS46の処理が毎回実行されれば)、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される。即ち、HDD3が録音中に(音声信号処理部17がエンコード処理を実行中に)、HDD3のスイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)に起因するメカノイズは発生しないという効果、即ち、従来の課題を解決することが可能な効果を奏することが可能になる。
このようなステップS44乃至S49の処理が繰り返された後に、録画キー31が2度目に押下された場合、CPU21は、ステップS49において、録画終了が指示されたと判定し、エンコード処理を終了させる制御信号をカメラ部1に出力する。
すると、カメラ部1は、ステップS50において、画像信号と音声信号とのエンコード処理を終了させる。
これにより、「第2のHDD記録処理」が終了となる。
なお、以上においては、T3>T2>T1の場合における処理と、T3>T1>T2の場合における処理とを1つの処理、即ち、「第2のHDD記録処理」として捉えたが、上述した図16と図17に示されるように、時刻t3以降の処理結果に違いが生じるので、別の処理と捉えることもできる。この場合、図12のステップS5の処理で、T2>T3>T1であるのか、T3>T2>T1であるのか、或いは、T3>T1>T2であるのかが判定され、その判定結果に応じて対応する処理が実行されることになる。即ち、T2>T3>T1であると判定された場合、上述したステップS6の処理である「第1のHDD記録処理」(図14のタイミングチャートに沿った処理)が実行される。また、T3>T2>T1であると判定された場合には上述した図16のタイミングチャートに沿った処理が、T3>T1>T2であると判定された場合には上述した図17のタイミングチャートに沿った処理が、それぞれ実行される。
以上、図12のフローチャート等を参照して、本実施の形態の情報処理装置(図1)が、上述した第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を適宜組み合わせることで、内蔵する(或いは、接続されたと捉えてもよい)HDD3の記録動作を制御する処理、即ち、記録処理について説明した。
上述したように、本実施の形態の情報処理装置(図1)はさらに、第1の状態制御手法と第2の状態制御手法を適宜組み合わせることで、内蔵する(或いは、接続されたと捉えてもよい)HDD3の読み出し動作を制御する処理(以下、読み出し処理と称する)も実行することが可能である。
この場合、図示はしないが、上述した各フローチャート(図12、図13、および図15)を次のように訂正した処理が実行される。
即ち、図12のメイン(記録処理全体)のフローチャートにおいて、「記録」や「録画」という語句を、例えば、「読み出し」という語句に訂正する。従って、訂正された処理名が「読み出し処理」となる。
図13のフローチャートにおいて、処理名を「第1のHDD読み出し処理」と訂正する。ステップS22とS27における「エンコード」という語句を「デコード」という語句に訂正する。ステップS23の処理を「HDDからデータを読み出し、バッファに蓄積する(定常的なATAコマンドを発行する)」と訂正する。ステップS25の処理を「バッファに蓄積されたデータをカメラ部に転送する」と訂正する。ステップS27における「録画」という語句を「読み出し」という語句に訂正する。さらに、ステップS25の処理の後に、カメラ部1の処理(データをデコードして、その結果得られる画像信号と音声信号を出力する処理)を追加してもよい。
図15のフローチャートにおいて、処理名を「第2のHDD読み出し処理」と訂正する。ステップS43,S45,S48における「エンコード」という語句を「デコード」という語句に訂正する。ステップS44の処理を「HDDからデータを読み出し、バッファに蓄積する(定常的なATAコマンドを発行する)」と訂正する。ステップS48の処理を「バッファに蓄積されたデータをカメラ部に転送する」と訂正する。さらに、ステップS48の処理の後に、カメラ部1の処理(データをデコードして、その結果得られる画像信号と音声信号を出力する処理)を追加してもよい。
ところで、繰り返しになるが、第2の状態制御手法とは、上述したように、カメラ部1が記録動作をしている間(音声信号処理部17が音声信号をエンコードしている間)には、スイングアーム54をアンロード位置に移動させることを禁止する手法である。
この第2の状態制御手法の具体的な実現手法の一形態として、強制アクセス発行時間T4の間、HDD3に対する定常的なアクセスがない場合には、CPU21が強制的なATAコマンドを発行する手法(以下、ATAコマンド強制発行手法と称する)について上述した。しかしながら、第2の状態制御手法の具体的な実現手法は、上述したように、このATAコマンド強制発行手法に限定されず、様々な手法を適用することが可能である。具体的には、例えば、次のような手法を適用することも可能である。
即ち、第2の状態制御手法が仮に適用されない状態で、カメラ部1が記録動作をしている間にHDD3のスイングアーム54がアンロード位置に移動してしまう条件として、上述したように、T2<T1という条件と、T2<T3 という条件とが存在する。また、上述したように、一般的にT3>T1という関係が成立する。従って、カメラ部1が記録動作をしている間においては、スイングアーム54のアンロード位置への移動を禁止するという目的(第2の状態制御手法を実現する目的)を達するためには、T2>T3 という条件を常に成立させればよい。
上述したように、初期アクセス発行時間T3は、バッファ25の規定データ量と記録データの記録レートにより決定される。また、アンロード開始待機時間T2はHDD3の固有の値である。従って、記録データの記録レートをa[Byte/s]と、アンロード開始時間T2をb[s]と、バッファ25の規定データ量をX[Byte]と、それぞれ記述すると、初期アクセス発行時間T3は次の式(1)のように、アンロード開始待機時間T2は次の式(2)のように、それぞれ表される。
T3 = X/a ・・・(1)
T2 = b ・・・(2)
従って、T2>T3という条件を成立させる、バッファ25の規定データ量Xの条件は、次の式(3)のように表される。
X<b/a ・・・(3)
例えば、記録データの記録レートが1.25M[Byte/s](=10M[bps])とされ、アンロード開始待機時間T2が5[s]とされた場合、次の式(4)に示されるように、バッファ25の規定データ量Xとして4M[Byte]未満を採用することで、T2>T3という条件を成立させることができる。
X < 5/1.25 = 4 ・・・(4)
以上のことから、第2の状態制御手法の具体的な実現手法の他の形態とは、T2>T3という条件を満たす(カメラ部1が記録動作をしている間にスイングアーム54をアンロード位置に移動させることを禁止する)ように、記録レート(一般的にはユーザにより設定された記録レート)に応じてバッファ25の規定データ量を予め設定する手法である。即ち、上述した式(3)の右辺を演算し、その演算結果値より小さい値Xを、バッファ25の規定データ量として予め設定する手法であることがわかる。なお、以下、このような第2の状態制御手法の具体的な実現手法を、上述したATAコマンド強制発行手法と区別するために、バッファ量設定手法と称する。
図18は、上述した第1の状態制御手法とこのバッファ量設定手法(第2の状態制御手法)とが共に適用された場合の情報処理装置(図1)の記録動作を示すタイミングチャートを示している。
図18に示されるように、時刻t1において、ユーザが録画キー31を押下すると、即ち、操作入力部24に対して記録開始操作を行うと、カメラ部1(音声信号処理部17)のエンコード処理の開始時刻t2よりも前の時刻taに、CPU21は、強制的なATAコマンドをHDD3に対して発行する。
HDD3に着目すると、時刻taに、CPU21からの強制的なアクセスが発生したので(強制的なATAコマンドが発行されたので)、磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態もアンロード状態からロード状態に遷移する。即ち、時刻taに、HDD3のスイングアーム54がアンロード位置からロード位置に移動する。このとき、スイングアーム54の移動音自体は当然ながら発生するが、音声信号処理部17のエンコード処理はまだ実行されていないので、HDD3にはこの移動音(メカノイズ)は当然ながら記憶されない。
このように、時刻t2の時点、即ち、画像信号処理部14と音声信号処理部17がエンコード処理の実行を開始した時点では、HDD3のスイングアーム54はロード位置に既に移動しているので、上述した第1の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
その後、バッファ量設定手法によりT2>T3の条件が常に成立しているので(その条件を満たすような規定データ量が予め設定されているので)、HDD3への最初のデータ書き込み開始時刻t3(最初の定常的なATAコマンド発行時刻t3)までに、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がロード状態からアンロード状態に遷移することは無くなる。即ち、スイングアーム54がロード位置に保持され、その結果、当然ながらHDD3のメカノイズは発生しないので、上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
一般的にT3>T1であることから、バッファ量設定手法によりT2>T1の条件も当然ながら成立しているので、それ以降も全く同様に、HDD3への2回目のデータの書き込み時刻t5(2回目の定常的なATAコマンド発行時刻t5)までに、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態がロード状態からアンロード状態に遷移することは無くなる。即ち、スイングアーム54がロード位置に保持され、その結果、当然ながらHDD3のメカノイズは発生しないので、上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
それ以降も、図示はされていないが、時刻t4から時刻t5までの処理と同様の処理が繰り返し実行されるので、カメラ部1が記録動作をしている間(音声信号処理部17が音声信号をエンコードしている間)には、スイングアーム54がロード位置に保持される(アンロード位置への移動が禁止される)。その結果、当然ながらHDD3のメカノイズは発生しないので、上述した第2の要因による従来の課題の発生を防止することが可能になる。
このように、第1の状態制御手法とバッファ量設定手法(第2の状態制御手法)とが共に適用された場合においては、最初に第1の状態制御手法に対応する処理が実行されれば、それ以降、HDD3の磁気ヘッド53(スイングアーム54)の配置状態はロード状態のまま保持される(そのように、バッファ25の規定データ量が予め設定されている)。その結果、HDD3が録音中に(音声信号処理部17がエンコード処理を実行中に)、HDD3のスイングアーム54の移動音(ロード位置からアンロード位置への移動音、または、アンロード位置からロード位置への移動音)に起因するメカノイズは発生しないという効果、即ち、従来の課題を解決することが可能な効果を奏することが可能になる。
次に、図19のフローチャート等を参照して、本実施の形態の情報処理装置(図1)が、第1の状態制御手法とバッファ量設定手法(第2の状態制御手法)とを適宜組み合わせることで、内蔵する(或いは、接続されたと捉えてもよい)HDD3の記録動作を制御する処理、即ち、記録処理について説明する。
はじめに、ステップS61において、CPU21は、記録レートを設定する。
ステップS62において、CPU21は、アンロード開始待機時間T2を取得する。
ステップS63において、CPU12は、バッファ25の規定データ量を設定する。即ち、CPU21は、上述した式(3)の右辺のうちの、パラメータaに、ステップS61の処理で決定した設定レートを、パラメータbに、ステップS62の処理で取得したアンロード開始待機時間T2のそれぞれを代入することで、式(3)の右辺を演算し、その演算結果値より小さい値Xを、バッファ25の規定データ量として設定する。
ステップS64において、CPU21は、録画開始が指示されたか否かを判定する。
即ち、録画キー31が押下されない限り、ステップS64において、録画開始が指示されていないと判定され、処理はステップS64に戻され、録画開始が指示されたか否かが再度判定される。即ち、CPU21は、録画キー31が押下されることを常時監視している。
そして、録画キー31が押下されると、CPU21は、ステップS64において、録画開始が指示されたと判定し、ステップS65において、上述した「第1のHDD記録処理(詳細は図13)」を実行する。即ち、ステップS63の処理で、T2>T3(>T1)の条件が満たされるように、バッファ25の規定データ量が設定されたので、T2>T3(>T1)の場合(図12のステップS5において、T2>T3(>T1)であると判定された場合)に実行される「第1のHDD記録処理」が、ステップS65においても同様に実行されるのである。
ステップS65の「第1のHDD記録処理」が終了すると、記録処理自体も終了となる。
なお、図19の例では、バッファ25の規定データ量の設定のタイミングは、記録レートが設定された直後であって、録画開始が指示される前(ステップS61乃至S64参照)とされたが、このタイミングは特に限定されない。具体的には、例えば、図20に示されるように、録画開始が指示された後(ステップS83の処理で録画開始が指示されたと判定された後)、即ち、記録を開始するとき、ステップS84の処理として実行されてもよい。なお、図20のその他の処理、即ち、ステップS81,S82,S83のそれぞれの処理は、図19における、ステップS61,S62,S63のそれぞれの処理と基本的に同様の処理とされるので、それらの説明については省略する。
また、上述した様に、本実施の形態の情報処理装置(図1)はさらに、第1の状態制御手法とバッファ量設定手法(第2の状態制御手法)とを適宜組み合わせることで、内蔵する(或いは、接続されたと捉えてもよい)HDD3の読み出し動作を制御する処理、即ち、読み出し処理も実行することが可能である。
この場合、図示はしないが、上述した図19または図20のフローチャートを次のように訂正した処理が実行される。
即ち、図19または図20のフローチャートにおいて、「記録」や「録画」という語句を、例えば、「読み出し」という語句に訂正する。従って、訂正された処理名が「読み出し処理」となる。
ところで、本明細書においては主に記録動作に着目して本発明の適用について説明してきたが、上述したように、再生動作に対しても本発明の適用が可能である。即ち、上述した記録動作を単に再生動作として置き換えることにより、本発明の適用が可能になる。この場合、再生動作中のメカノイズが低減される効果を奏することが可能になる。
また、本実施の形態においては、HDD3を制御するためのコマンドとして、ATAコマンドを適用したが、HDD3を制御可能なコマンドであれば、ATAコマンドに特に限定されない。即ち、本実施の形態においては、ATA-6という既存のATAインタフェースを用いることを前提に説明してきたが、利用可能なインタフェースであれば、ATAインタフェースに特に限定されない。具体的には、例えば、ATA-7等の既存のインタフェースの後継インタフェース、或いは、その他の種々のインタフェースを適用することもできる。
さらに、本発明が適用される情報処理装置の形態は、図1に示されるような、HDD3を補助記憶装置として用いるデジタルビデオカメラに限定されず、HDD等のメカノイズを発する補助記憶装置を有する録音再生装置であればよい。なお、ここで言う録音再生装置とは、録音機能と音声再生機能とのうちの少なくとも一方を有する装置であれば足り、当然ながら、録音機能と音声再生機能のうちのいずれか一方しか有しない装置(再生専用装置等)から、音声以外(画像等)の記録または再生の機能をさらに有する装置(上述したような録音機能付きのカメラ等)までも含む広い概念の装置である。
具体的には、例えば、本発明が適用される情報処理装置は、図21に示されるように、パーソナルコンピュータで構成することもできる。
図21において、CPU101は、ROM102に記録されているプログラム、または記憶部(HDD)108からRAM103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、キーボード、マウスなどよりなる入力部106、ディスプレイなどよりなる出力部107、記憶部108、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部109が接続されている。
なお、入力部106には、例えば、上述した図1の音声入力部16と同様の機能と構成を有する音声入力部121が含まれている。
出力部107には、例えば、上述した図1の音声出力部18と同様の機能と構成を有する音声出力部122が含まれている。
記憶部108は、例えば、上述した図1のHDD3と同様の機能と構成を有するHDDとして構成される。
通信部109は、インターネットを含むネットワークを介して他の情報処理装置(図示せず)との通信処理を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体111が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることができる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図1または図21に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)111により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM22またはROM102や、HDD3または記憶部(HDD)108などで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本実施の形態の情報処理装置としてのデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。 図1の補助記憶部としてのハードディスク(HDD)の内部の詳細なハードウエア構成例を示すブロック図である。 図2のHDDのスイングアームのロード位置を説明する図である。 図2のHDDのスイングアームのアンロード位置を説明する図である。 図2のHDDの動作モードの例を説明する図である。 図5の各動作モードの状態の遷移例を説明する状態遷移図である。 従来のHDDの記録制御の手法例を説明するタイミングチャートである。 本発明のHDDの記録制御の手法例を説明するタイミングチャートである。 本発明のHDDの記録制御の手法例を説明するタイミングチャートである。 本発明のHDDの記録制御の手法例を説明するタイミングチャートである。 本発明のHDDの記録制御の手法例を説明するタイミングチャートである。 図1の情報処理装置の記録処理例を説明するフローチャートである。 図12の記録処理のうちの「第1のHDD記録処理」の詳細な例を説明するフローチャートである。 図13の「第1のHDD記録処理」の例に対応するタイミングチャートである。 図12の記録処理のうちの「第2のHDD記録処理」の詳細な例を説明するフローチャートである。 図15の「第2のHDD記録処理」例に対応するタイミングチャートである。 図15の「第2のHDD記録処理」例に対応するタイミングチャートである。 本発明のHDDの記録制御の他の手法例を説明するタイミングチャートである。 図1の情報処理装置の記録処理の他の例(図18に対応する例)を説明するフローチャートである。 図1の情報処理装置の記録処理のさらに他の例(ただし、図18に対応する例)を説明するフローチャートである。 本実施の他の形態の情報処理装置としてのパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 カメラ部, 2 制御部, 3 補助記憶部, 11 光学部, 12 カメラ制御部, 13 光電変換部, 14 画像信号処理部, 15 画像出力部, 16 音声入力部, 17 音声信号処理部, 18 音声出力部, 21 CPU, 22 ROM22 RAM, 24 操作入力部, 25 バッファ, 26 インタフェース, 27 通信部, 28 タイマ, 29 バス, 31 録画キー, 51 磁気ディスク, 52 スピンドルモータ, 53 磁気ヘッド, 54 スイングアーム, 55 アクチュエータ, 56 インタフェースコネクタ, 57 電源コネクタ, 58 電気回路, 81乃至86 状態遷移条件, 101 CPU, 102 ROM, 103 RAM, 104 バス, 105 入出力インタフェース, 106 入力部, 107 出力部, 108 記憶部(HDD), 109 通信部, 110 ドライブ, 111 リムーバブル記録媒体, 121 音声入力部, 122 音声出力部

Claims (6)

  1. 記録媒体と、前記記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、前記書き込み手段の配置状態として、前記記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に前記書き込み手段が配置される第1の状態と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に前記書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録手段と、
    周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段から出力された前記データを、前記記録手段の前記書き込み手段を介して前記記録媒体に書き込む書き込み制御を実行するとともに、前記書き込み制御を実行している間、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる状態制御を実行する制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記録手段は、前記制御手段とのアクセスの開始時点に、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に遷移させ、前記アクセスの終了時点から第1の時間が経過した時点に、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態から前記第2の状態に遷移させ、
    前記制御手段は、前記状態制御として、前記書き込み制御を開始する前に、前記記録手段との前記アクセスを強制的に行うことで、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に予め遷移させる第1の状態制御を実行し、前記書き込み制御を開始するとき、前記データ処理手段の処理を開始する指令を出力し、
    前記データ処理手段は、前記制御手段から前記指令が出力されたことをトリガとして、前記データの出力を開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記状態制御としてさらに、前記第1の時間よりも短い第2の時間を予め設定し、前記書き込み制御を実行している間、前記記録手段との直前の前記アクセスの終了時点から前記第2の時間が経過した時点に、前記記録手段との前記アクセスを強制的に行うことで、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる第2の状態制御を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記音声手段は、所定の固定レートで前記データを出力し、
    前記データ処理手段から前記固定レートで順次出力されてくる前記データのうちの、予め規定された規定データ量分のデータを一時的に記憶する一時記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記書き込み制御の少なくとも一部として、前記規定データ量分の前記データが前記一時記憶手段に記憶される毎に、その時点で、前記記録手段との前記アクセスを行い、
    前記状態制御としてさらに、前記一時記憶手段に前記規定データ量分の前記データが記憶されるまでに要する第2の時間が、前記第1の時間よりも短くなる条件を満たすように、前記規定データ量を予め設定することで、前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる第2の状態制御を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 記録媒体と、前記記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、前記書き込み手段の配置状態として、前記記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に前記書き込み手段が配置される第1の状態と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に前記書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録装置と、
    前記記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置とを制御する情報処理方法において、
    前記データ処理装置から出力された前記データを、前記記録装置の前記書き込み手段を介して前記記録媒体に書き込む制御を実行する書き込み制御実行ステップと、
    前記書き込み制御実行ステップの処理が実行されている間、前記記録装置の前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる制御を実行する状態制御実行ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  6. 記録媒体と、前記記録媒体にデータを書き込む書き込み手段とを有し、前記書き込み手段の配置状態として、前記記録媒体へのデータの書き込みが可能な第1の位置に前記書き込み手段が配置される第1の状態と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に前記書き込み手段が配置される第2の状態とが存在する記録装置と、
    前記記録装置の配置位置の周囲の音声を取得して音声データに変換し、その音声データを少なくとも含むデータを出力するデータ処理装置とを制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記データ処理装置から出力された前記データを、前記記録装置の前記書き込み手段を介して前記記録媒体に書き込む制御を実行する書き込み制御実行ステップと、
    前記書き込み制御実行ステップの処理が実行されている間、前記記録装置の前記書き込み手段の配置状態を前記第1の状態に保持させる制御を実行する状態制御実行ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7802035B2 (en) 2006-01-05 2010-09-21 Sony Corporation Information processing apparatus, imaging apparatus, information processing method and computer program

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