JP2005149611A - 光ディスク装置の起動方法及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクの交換を意図していないにも拘わらずトレイオープン動作がなされたときに、短時間で起動処理を行うことを可能とした光ディスク装置の起動方法及び光ディスク装置を提供する。
【解決手段】トレイ4に光ディスクを装着し、光ディスクに対して起動処理を行った後に光ピックアップ2により情報の記録または再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置の起動方法において、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了するまでの所要時間についての閾値を設定し、前記所要時間が前記閾値以内である場合には、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動する。
【選択図】図1

Description

本発明は光ピックアップにより光ディスクの情報を記録再生する光ディスク装置に関する。
光ディスク装置は、オーディオ用CDをはじめとして、CD−ROM、CD−R/RW、DVDなどがすでに実用化されており、各方面への応用と高性能化への開発が活発に行われている。特に最近では、パーソナルコンピュータの急速な市場拡大に伴い光ディスク装置のパーソナルコンピュータへの内蔵普及率も高くなっている。
図1は、スリムトレイタイプ光ディスクドライブの外観を示す図である。図1において、1はピックアップモジュール、2は光ピックアップ、3はスピンドルモータ、4はトレイ、5はトレイオープンボタン、6は筐体である。
ピックアップモジュール1はトレイ4部分に配置されて、前後に移動する構造となっており、光ディスクの再生・記録を行う際には、光ディスクをスピンドルモータ3に装着してトレイ4を押し入れる。トレイ4の内部には、トレイ4を筐体6にロックするためのソレノイドとマグネットによって構成されたロック機構が設けられている。トレイ4が押し入れられると、トレイクローズ検出スイッチ(図示せず)が閉じられることによってドライブが起動動作を開始する。
光ディスクを取り出す際にはトレイ4前面のトレイオープンボタン5を押すと、ソレノイドに通電しトレイ4のマグネットロックが解除されてトレイ4と筐体6間に設けられたばね(図示せず)の反発力によってトレイ4が前面に押し出され、トレイ4を手前側に引き出して光ディスクを取り出すようになっている。
ここで、光ディスク装置の構成を図9を用いて説明する。
図9は従来の光ディスク装置のピックアップ制御部のブロック図である。図9において、1はピックアップモジュール、2は光ピックアップ、3はスピンドルモータ、7は光ディスク、8はキャリッジ、9はフィード部、10はフィードモータ、11はアナログ信号処理部、12はサーボ処理部、13はモータ駆動部、14はディジタル信号処理部、15はレーザ駆動部、16はコントローラである。
以上のように構成された従来の技術におけるピックアップ制御部の動作について説明する。図9において、ピックアップモジュール1は、光ディスク7を回転させるスピンドルモータ3と、光ディスク7の情報信号を読み取るための光ピックアップ2と、光ピックアップ2が搭載されたキャリッジ8を光ディスク7の半径方向に移動させるためのフィード部9とによって構成されたものである。アナログ信号処理部11はピックアップモジュール1の内部に設けられたキャリッジ8中の光ピックアップ2内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成し、サーボ処理部12に出力する。
フォーカスエラー信号とは、光ピックアップ2に備えられた対物レンズ(図示せず)より出射される光ビームスポットと光ディスク7の記録面との焦点方向のずれを示す。トラッキングエラー信号とは、前記光ビームスポットと光ディスク7の情報トラックの光ディスク半径方向のずれを示す。また、アナログ信号処理部11はトラッキングエラー信号の
低域成分を取り出す事により、対物レンズとキャリッジ8との相対的な位置関係を示すレンズ位置信号を生成し、モータ駆動部13に出力する。
サーボ処理部12はON/OFF回路、演算回路、フィルタ回路、増幅回路等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク7の情報トラックに追従するように対物レンズをフォーカス/トラッキング制御し、さらにトラッキングエラー信号の低域成分を用いて対物レンズが概略中立位置を保持するようにフィード制御を行う。フィード部9はフィードモータ10、ギヤ(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータ10を回転させることによってキャリッジ8が移動するようになっている。コントローラ16はこのように構成されたサーボ部の全体のコントロールを行うものである。
図6は、従来の光ディスク装置において、トレイがクローズされたことを検出した後の起動処理のフローチャートを示す図である。
トレイ4がクローズされると、トレイクローズ検出スイッチが閉じられることによって処理がスタートし、アナログ信号処理部11、サーボ処理部12、ディジタル信号処理部14のレジスタの初期設定を行う初期化処理(S51)の後、光ディスク判別を行う(S52)。この光ディスク判別処理は、光ディスクの有り/無しと、光ディスクの種類の判別を行う処理である(S53)。光ディスクが装着されていない場合には、処理を終了する(S54)。
光ディスクが装着されている場合には、比較的光ディスクの回転速度が低い第1再生速度で光ディスクを起動し(S55)、光ピックアップのサーボ動作を開始する。このときのサーボパラメータはS51の初期化処理における初期設定値であり、サーボゲインやオフセット等は最適でない状態となっている。
そこで、第1再生速度における第1サーボ調整処理を行って(S56)、サーボ動作に係るパラメータの調整を行う。主なサーボ調整項目として、信号オフセットキャンセル、ゲイン調整、フォーカスオフセット調整、トラッキングオフセット調整、チルト調整、ディスクの線速度測定がある。このうち、信号オフセットキャンセルとは、各サーボ信号が持つ電気オフセットやピックアップのレーザ迷光によるオフセットを測定してキャンセルする処理であり、ゲイン調整とは、フォーカスエラー信号(FE)、トラッキングエラー信号(TE)の信号振幅が所定の値となるように調整し、フォーカスサーボ及びトラッキングサーボのループゲインが所定の値になるように調整する処理である。また、フォーカスオフセット調整とは、再生信号(RFやTE)が最大もしくはRFジッタが最良になるように調整する処理であり、トラッキングオフセット調整とは、TE信号の振幅中心(トラックのセンターを意味する)でトラッキングサーボ動作を行うようにトラッキングオフセットを調整する処理であり、ディファレンシャルプッシュプル(DPP)方式の場合は、メインビームのトラッキングエラー信号ばかりでなく、サブビームのトラッキングエラー信号のゲインの調整も行う。
また、チルト調整とはディスクのチルト(傾き)を検出して、チルトアクチュエータへの駆動値を決定する処理であり、光ディスク全面領域にわたって測定するため2〜5秒程度の時間を要する。また、起動時にディスクの線速度測定を行うのは、CDの場合は光ディスクによって情報の記録線速度がばらつくためであり、この測定結果はディスクモータの回転速度やシーク動作時の移動トラック数計算に用いられる。
次に、第1信号調整処理を行う(S57)。この第1信号調整処理とは、第1再生速度において、信号振幅調整とスライスレベル調整を行い、また、イコライザ調整を行うもの
である。信号振幅調整とスライスレベル調整とは、具体的にはRF信号、ウォブル信号、LPP(land Pre−Pit)信号などの振幅とスライスレベルを調整するものである。また、イコライザ調整とは、RFジッタが最良となるようにイコライザの特性を調整するもので、カットオフ周波数とブースト量を振りながら最適ポイントを探索するため1〜3秒程度の時間を要する。
次に、光ディスク情報取得処理を行う(S58)。この処理は、光ディスクに記録されているデータのコンテンツ情報や、過去に記録したドライブの番号、記録時のレーザパワー等に関する情報などを取得するもので、この情報を取得することによって光ディスクが交換されたかが分かる。
次に、第1再生速度より高速の第2再生速度で光ディスクが回転するように再生速度を変更し(S59)、第2サーボ調整処理(S60)、第2信号調整処理(S61)を行う。その処理内容は、再生速度が異なる点以外は、第1サーボ調整処理、第1信号調整処理と同様である。以上の処理の後起動を終了する。
図7は、従来の光ディスク装置において、記録光ディスクに対して書きこみ要求がなされたときに、記録に関するパラメータ学習(最適化)を行い、データを記録するまでのフローチャートを示す図である。
装着されている光ディスクに対して記録学習済みかどうかの判定(S71)を行って、光ディスクから取得した情報から、この光ディスクが過去にこのドライブによって記録学習を行ったことがあるか否かを調べる。その結果、記録学習済みでない場合には、記録パワー学習と記録補償学習とを行う(S73)。記録補償学習とは、記録時のレーザの照射パルスの立上り、立下りのタイミングやデューティ(ストラテジという)を最適化する処理である。記録パワー学習と記録補償学習の両方の処理を行うと、5秒から20秒程度の処理時間を要する。一方、記録学習済みである場合には、記録パワー学習のみを行う(S72)。この記録パワー学習とは、記録時のレーザの照射パルスの波高値を最適化する処理であり、光ディスクからストラテジ情報を取得することにより行われる。記録パワー学習のみに要する時間は、記録補償学習を合わせて行う場合に比べて当然短い。
以上の処理の後、データ記録を行って(S74)処理を終了する。
図8は従来の光ディスク装置において、トレイオープンする際の動作のフローを示す図である。図8では、上述した処理をふまえて、トレイオープンする際の動作のフローを示している。
トレイオープンボタンが押されるとトレイオープン処理(S81)が開始され、ソレノイドに通電させることにより、トレイのマグネットロックが解除されてばね力によってトレイが前面に押し出される。トレイが排出されたことの確認は、トレイ内部のトレイクローズ検出スイッチによって行われる。このトレイクローズ待ちの状態で光ディスクの取り出しや交換が行われる。
光ディスク装置に関する先行技術文献としては様々なものがあるが、動作時に記憶した動作特性情報に基づいて所定の設定値で動作するように光学ヘッド部及び/又はトラバース機構を自動補正して制御して、制御回路及び光学ヘッド部における調整箇所を削減した光ディスク装置が(特許文献1)に記載されている。
特開平5−334709号公報
光ディスク装置においては上述したように、起動時に各種の起動パラメータの初期化や調整、学習処理が必要であり、この処理に通常10秒から15秒程度の時間を要する。特に、DVD−RAM等の記録光ディスクでは起動するだけで20秒程度の時間を要する。
これらの処理は、光ディスクが交換された際には当然に必要な処理であるが、光ディスクの交換を意図していないにも拘わらず、誤ってトレイオープンボタンを押したためにトレイオープン動作が開始されてしまうことがある。従来の光ディスク装置においては、このような場合であっても、光ディスクが交換されたものとみなして起動処理を行うため、不要な起動処理に時間を要し、その間使用者は無駄な時間を費やすこととなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、光ディスクの交換を意図していないにも拘わらずトレイオープン動作がなされたときに、短時間で起動処理を行うことを可能とした光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、トレイに光ディスクを装着し、前記光ディスクに対して起動処理を行った後に情報の記録または再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置の起動方法において、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了するまでの所要時間についての閾値を設定し、前記所要時間が前記閾値以内である場合には、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動することを特徴とする光ディスク装置の起動方法である。
本発明では、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了するまでの所要時間が上記の閾値以内であると、光ディスク装置は光ディスクが交換されていないと認識して、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動する。閾値は、トレイオープンから光ディスクの交換を経てトレイクローズまでに要する時間として最低限必要な時間として設定されているため、光ディスクの交換を意図していないにも拘わらず、誤ってトレイオープンボタンを押したためにトレイオープン動作が開始されてしまった場合には、直ちにトレイクローズすればトレイクローズまでに要する時間は上記の閾値を超えることはない。従って、既に設定されている起動パラメータを用いて起動するため、起動に要する時間を短縮することができる。
ここで、光ディスクが交換されたときになされる起動処理とは、アナログ信号処理部、サーボ処理部、ディジタル信号処理部のレジスタの初期設定を行う初期化処理、サーボ調整処理、信号調整処理等の処理であり、情報記録を行う場合には、記録パワー学習と記録補償学習を含む。
本発明の光ディスク装置の起動方法によると、光ディスクの交換を意図していないにも拘わらず、誤ってトレイオープンボタンを押したためにトレイオープン動作が開始されてしまった場合に、既に設定されている起動パラメータを用いて起動するため、起動に要する時間を短縮することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、トレイに光ディスクを装着し、前記光ディスクに対して起動処理を行った後に情報の記録または再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置の起動方法において、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了
するまでの所要時間についての閾値を設定し、前記所要時間が前記閾値以内である場合には、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動することを特徴とする光ディスク装置の起動方法である。
本発明によれば、誤ってトレイオープンボタンを押したためにトレイオープン動作が開始されてしまった場合には、直ちにトレイクローズすればトレイクローズまでに要する時間は上記の閾値を超えることはなく、既に設定されている起動パラメータを用いて起動するため、起動に要する時間を短縮することができる。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ディスク装置の起動方法において、前記所要時間が前記閾値以内である場合において、光ディスクが交換されていると判断したときには、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行うことを特徴とする。
閾値以内の時間で光ディスクが交換される可能性もあることを想定して、それまでに装着されていた光ディスクの起動パラメータで起動する際に、エラーが発生すれば光ディスクが交換されたと認識して、光ディスクが交換されたときに必要な起動処理を行うものである。これにより、光ディスクが交換されているにも拘わらず、交換された光ディスクに対する起動処理がなされないという事態が生じることがなく、光ディスクの交換の有無に正確に対応することが可能となる。
本発明の請求項3記載の発明は、トレイに光ディスクを装着し、前記光ディスクに対して起動動作を行った後に情報の記録または再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置において、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了するまでの所要時間についての閾値を設定したタイマを備え、前記所要時間が前記閾値以内である場合には、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動した後、情報の記録または再生を行うことを特徴とする光ディスク装置である。
本発明によれば、誤ってトレイオープンボタンを押したためにトレイオープン動作が開始されてしまった場合には、直ちにトレイクローズすればトレイクローズまでに要する時間は上記の閾値を超えることはなく、既に設定されている起動パラメータを用いて起動するため、起動に要する時間を短縮することができる。そのため、不要な待ち時間の無い操作性に優れた光ディスク装置を実現することができる。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項3記載の光ディスク装置において、前記所要時間が前記閾値以内である場合に、既に設定されている起動パラメータを用いて起動したときのエラーの検出手段を有し、エラーが検出されると、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、光ディスクが交換されているにも拘わらず、交換された光ディスクに対する起動処理がなされないという事態が生じることがなく、光ディスクの交換の有無に正確に対応することが可能な光ディスク装置を実現することができる。
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、スリムトレイタイプ光ディスクドライブの外観を示す。図1において、1はピックアップモジュール、2は光ピックアップ、3はスピンドルモータ、4はトレイ、5はトレイオープンボタン、6は筐体である。各構成要素の機能及び動作は背景技術におい説明したものと同様である。
図2は本発明の実施の形態における光ディスク装置のブロック図である。図2において、7は記録可能な光ディスク、1はピックアップモジュールであり、ピックアップモジュール1には、光ディスク7を可変的に回転させたりあるいは一定回転させたりするスピンドルモータ3、光ディスク7に光を照射することで光ディスク7に所定の情報を記録したりあるいは光ディスク7に照射した光の反射光を元に情報を読み出したりする光ピックアップ2、光ピックアップ2を搭載したキャリッジ8、キャリッジ8を光ディスク7の半径方向に往復移動させるように駆動するフィード部9、フィード部9の駆動源となるフィードモータ10がそれぞれ固定されており、この様な構成によって、小型/薄型の光ディスクを実現している。
なお、本実施の形態では、ピックアップモジュール1に上記各部材を搭載したが、各部材の少なくとも一つを搭載してもよく、他の部材は、他の光ディスク装置内部の部分に搭載固定しても良い。11はアナログ信号処理部、12はサーボ処理部、13はモータ駆動部、14はディジタル信号処理部、15はレーザ駆動部、16はコントローラである。
以上のように構成された本発明の実施の形態における光ディスク装置の動作について説明する。図2において、ピックアップモジュール1は、光ディスク7を回転させるスピンドルモータ3と光ディスク7の情報信号を読み取るための光ピックアップ2と光ピックアップ2が搭載されたキャリッジ8を光ディスクの半径方向に移動させるためのフィード部9が構成されたものである。
フィード部9はフィードモータ10,ギヤ(図示せず),スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータ10を回転させることによってキャリッジ8が光ディスク7の内周−外周間を移動するように構成されている。
アナログ信号処理部11はピックアップモジュール1の内部に構成されるキャリッジ8中の光ピックアップ2内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号を生成し、サーボ処理部12に出力する。
サーボ処理部12はアナログ信号処理部から送られてきたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、A/D変換器で変換されたディジタル信号を一時的に記憶するメモリ、メモリに記録されたディジタル信号あるいはA/D変換器から送られてきたディジタル信号を所定の方法で演算する演算回路、演算回路にて演算されたディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換機等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク7の情報トラックに追従するようにフィルタ信号処理や各種演算処理をディジタル演算によって行う構成になっている。このため、コントローラ16からの司令により色々なパラメータ設定やシーケンス制御がフレキシブルに行うことができる。
そしてサーボ処理部12はモータ駆動部13を介して光ピックアップ2に搭載されている対物レンズをフォーカス方向/トラッキング方向に移動させる制御、フィード部9の移送制御、さらにスピンドルモータ3の回転制御等を行う。CDやDVDの記録時は線速度一定(CLV)となるようにディスクモータの回転制御を行うが、再生時には出きるだけ高いデータ転送レートを得るために、ディスクを角速度一定(CAV)となるようにディスクモータの回転制御を行う。CAVモードについては回転数の異なる複数の回転速度のモードがある。
再生動作時は、光ディスク7に光ピックアップ2から光を照射し、その光ディスク7からの反射光を図示していない受光素子で受光し、その受光した光に応じて光ピックアップ2から出力された再生信号がアナログ信号処理部11を介してディジタル信号処理部14
に入力される。
ディジタル信号処理部14はデータスライサ、データPLL回路、ジッタ測定回路、エラー訂正部、変/復調部、バッファメモリ、レーザ制御部等から構成されており、ホスト(図中のHOST)側へ有効なデータとして転送される。
記録動作時は、ディジタル信号処理部14によってホストから送られてきたデータを変調し、レーザ制御部によってレーザ駆動部15を介して光ピックアップ2内のレーザ(図示せず)等の光源に所定の電流を供給し、光源を例えばパルス状に発光させ、光ディスク7の情報トラックに記録を行う。コントローラ16はこのように構成された光ディスク装置全体のコントロールを行うものである。
また、コントローラ16には、後述するタイマ機能を実現するためのタイマが設けられている。
図3は、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置において、トレイオープンする際の動作のフローを示す図である。
トレイオープンボタンが押されるとトレイオープン処理(S11)が開始され、ソレノイドに通電させることにより、トレイのマグネットロックが解除されてばね力によってトレイが前面に押し出される。トレイが排出されたことの確認は、トレイ内部のトレイクローズ検出スイッチによって行われる。この時点で、コントローラ16内部のタイマをスタートする(S12)。トレイクローズ待ちの状態で光ディスクの取り出しや交換が行われる。
図4に、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置において、トレイ4がクローズされたことを検出した後の起動処理のフローチャートを示す。
トレイクローズ検出スイッチが閉じられることによってトレイクローズ処理がスタートし、トレイクローズ待ちの間に作動しているタイマのカウント値が閾値を超えているかを判定する(S21)。スリムトレイタイプドライブの場合は、トレイが排出されて光ディスクを交換するまでに「トレイを引き出す」、「光ディスクを取り外す」、「光ディスクを取りつける」、「トレイを押し込んでロックさせる」という作業を行うため、この作業に通常3秒以上の時間かかる。よってタイマのカウント閾値は2〜3秒に設定することが好ましい。オートローディングタイプの場合は上記の作業のうち、「トレイを引き出す」、「押し込んでロックさせる」という作業が不要であるため、タイマのカウント閾値は1秒程度に設定したほうがよい。
トレイクローズまでに要した時間が閾値を超える場合には、光ディスクが交換されたと判断して(S28)、アナログ信号処理部11、サーボ処理部12、ディジタル信号処理部14のレジスタの初期設定を行う初期化処理(S29)の後光ディスク判別を行う(S30)。この光ディスク判別処理は、光ディスクの有り/無しと、光ディスクの種類の判別を行う処理である(S31)。光ディスクが装着されていない場合には、処理を終了する(S32)。
光ディスクが装着されている場合には、比較的光ディスクの回転速度が低い第1再生速度で光ディスクを起動し(S33)、光ピックアップのサーボ動作を開始する。このときのサーボパラメータはS29の初期化処理における初期設定値であり、サーボゲインやオフセット等は最適でない状態となっている。
そこで、第1再生速度における第1サーボ調整処理を行って(S34)、サーボ動作に係るパラメータの調整を行う。主なサーボ調整項目は、従来の光ディスク装置の場合と同様である。
次に、第1信号調整処理(S35)と光ディスク情報取得処理を行う(S36)。この第1信号調整処理と光ディスク情報取得処理の内容も従来の光ディスク装置でのものと同様である。
次に、第1再生速度より高速の第2再生速度で光ディスクが回転するように再生速度を変更し(S37)、第2サーボ調整処理(S38)、第2信号調整処理(S39)を行う。その処理内容は、再生速度が異なる点以外は、第1サーボ調整処理、第1信号調整処理と同様である。以上の処理の後起動を終了する。
一方、トレイクローズまでに要した時間が閾値を超えない場合には、光ディスクが交換されていないと判断して(S22)、トレイオープン前に用いられていたパラメータを再セットし(S23)、第1再生速度で起動する(S24)。この条件で起動してエラーが発生するかどうかの判断を行い(S25)、エラーとなる場合には光ディスクが交換されたものと判断して(S28)、S29からS39までの処理を実行する。
エラーが発生しない場合には、光ディスク情報取得処理を行って(S26)、光ディスクに記録されているデータのコンテンツ情報や、過去に記録したドライブの番号、記録時のレーザパワー等に関する情報などを取得する。この情報を取得することによって光ディスクが交換されたかが分かる。
次に、光ディスクが交換されたか否かの判定を行い(S27)、光ディスクが交換されている場合には、再生速度を第2再生速度に変更して(S37)、S38、S39の処理を行う。光ディスクが交換されていなければ起動を終了する。
図5に、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置において、記録光ディスクに対して書きこみ要求がなされたときに、記録に関するパラメータ学習(最適化)を行い、データを記録するまでのフローチャートを示す。
トレイクローズまでの間に光ディスクが交換されたか否かの判定を行い(S41)、光ディスクが交換されている場合には、装着されている光ディスクに対して記録学習済みかどうかの判定(S42)を行って、光ディスクから取得した情報から、この光ディスクが過去にこのドライブによって記録学習を行ったことがあるか否かを調べる。その結果、記録学習済みでない場合には、記録パワー学習と記録補償学習とを行う(S44)。記録補償学習、記録パワー学習の内容は、背景技術において説明したものと同様である。一方、記録学習済みである場合には、記録パワー学習のみを行う(S43)。
光ディスクが交換されていない場合には、上記の記録パワー学習と記録補償学習を行わずに、データ記録を行って(S45)処理を終了する。
図3、図4、図5に示した処理方法によると、光ディスクの交換を意図していないにも拘わらず、誤ってトレイオープンボタンを押したためにトレイオープン動作が開始されてしまった場合に、光ディスクの交換をせずに直ちにトレイクローズすれば、トレイクローズまでに要した時間がタイマのカウント閾値を超えないため、光ディスクが交換されたときに必要な処理を行わずに起動処理を終了する。従って、起動に要する時間を短縮することができる。
また、タイマのカウント閾値以内の時間で光ディスクが交換された場合には、それまでに装着されていた光ディスクのパラメータで交換後の光ディスクを起動するためエラーが発生するが、本発明においては、この際に発生するエラーを検出して、エラーが発生したときには光ディスクが交換されたときに必要な処理を行うこととしている。そのため、光ディスクが交換されているにも拘わらず、交換された光ディスクに対する起動処理がなされないという事態が生じることもなく、光ディスクの交換の有無に正確に対応することが可能である。
本発明は、光ディスク装置として利用することができ、操作性のよい光ディスク装置を実現することができる。
スリムトレイタイプ光ディスクドライブの外観を示す図 本発明の実施の形態における光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置において、トレイオープンする際の動作のフローを示す図 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置において、トレイがクローズされたことを検出した後の起動処理のフローチャート 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置において、記録光ディスクに対して書きこみ要求がなされたときの、記録に関するパラメータ学習(最適化)を行い、データを記録するまでのフローチャート 従来の光ディスク装置において、トレイがクローズされたことを検出した後の起動処理のフローチャート 従来の光ディスク装置において、記録光ディスクに対して書きこみ要求がなされたときの、記録に関するパラメータ学習(最適化)を行い、データを記録するまでのフローチャート 従来の光ディスク装置において、トレイオープンする際の動作のフローを示す図 従来の光ディスク装置のピックアップ制御部のブロック図
符号の説明
1 ピックアップモジュール
2 光ピックアップ
3 スピンドルモータ
4 トレイ
5 トレイオープンボタン
6 筐体
7 光ディスク
8 キャリッジ
9 フィード部
10 フィードモータ
11 アナログ信号処理部
12 サーボ処理部
13 モータ駆動部
14 ディジタル信号処理部
15 レーザ駆動部
16 コントローラ

Claims (4)

  1. トレイに光ディスクを装着し、前記光ディスクに対して起動処理を行った後に情報の記録または再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置の起動方法において、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了するまでの所要時間についての閾値を設定し、前記所要時間が前記閾値以内である場合には、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動することを特徴とする光ディスク装置の起動方法。
  2. 前記所要時間が前記閾値以内である場合において、光ディスクが交換されていると判断したときには、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置の起動方法。
  3. トレイに光ディスクを装着し、前記光ディスクに対して起動動作を行った後に情報の記録または再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置において、トレイオープン動作が開始されてトレイクローズ動作が終了するまでの所要時間についての閾値を設定したタイマを備え、前記所要時間が前記閾値以内である場合には、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行わずに、既に設定されている起動パラメータを用いて起動した後、情報の記録または再生を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 前記所要時間が前記閾値以内である場合において、既に設定されている起動パラメータを用いて起動したときのエラーの検出手段を有し、エラーが検出されると、光ディスクが交換されたときになされる起動処理を行うことを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009527065A (ja) * 2005-11-21 2009-07-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスクドライブに同一の光ディスクがローディングされているかどうかを決定する方法

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JP2009527065A (ja) * 2005-11-21 2009-07-23 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光ディスクドライブに同一の光ディスクがローディングされているかどうかを決定する方法

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