JP2005148870A - 在庫管理方法及び実施装置並びに処理プログラム - Google Patents
在庫管理方法及び実施装置並びに処理プログラムInfo
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Abstract
【課題】 複数の部品を格納したリール部品や、部分的に用いられるロール部品または液体部品の在庫を管理する際に、在庫を多く抱えたり在庫管理に手間と費用をかけること無く在庫管理を効率的に行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】 製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理方法において、部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品マスタデータを作成するステップと、所定期間に製造された製品に用いられている部品の部品数と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該部品の有効数の値により消費された部品の消費量を求めてその部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品在庫データを作成するステップとを有するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理方法において、部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品マスタデータを作成するステップと、所定期間に製造された製品に用いられている部品の部品数と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該部品の有効数の値により消費された部品の消費量を求めてその部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品在庫データを作成するステップとを有するものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理装置に関し、特にリール部品の在庫を管理する在庫管理に適用して有効な技術に関するものである。
従来の製造工程において部品の在庫を管理しながら製品の製造を行う場合、生産計画を基に在庫データを考慮しながらスケジューリングを行っていた。その製造の際に用いられる部品がリール部品の様に1つの部品に複数の部品が格納されている部品である場合には、リール部品の巻毎の単位で在庫管理を行うか、リール部品に付いている部品の総数で在庫管理を行うかのどちらかの方法を取り、スケジューリングを行っていた。
リール部品の在庫管理を巻毎に行った場合は、途中まで使用したリール部品は在庫管理上、全て使用したものとして扱われるため、実際は途中まで使用したリール部品が有るにも係わらず、在庫が無いものとして扱われ、余計な資材発注を行い、在庫を多く抱えてしまうことが問題であった。
また、リール部品に格納されている部品の総数で在庫管理を行う場合は、製造現場の実状を反映したスケジューリングを行うことができるが、各リール部品について、それぞれを特定する為のIDを割り振り(例えば特許文献1に記載のリール部品の外装であるリールに書き込み・読み出し可能なデータキャリアを添付する等の記載を参照)、各リール部品についている部品をどれだけ使用したのかを把握しなければならず、在庫管理に手間がかかることが問題であった。
前記の様に従来の在庫管理では、途中まで使用したリール部品を在庫が無いものとして扱うことにより在庫を多く抱えてしまったり、各リール部品についている部品をどれだけ使用したのかを把握する際の手間と費用がかかるという問題があった。
本発明の目的は上記問題を解決し、複数の部品を格納したリール部品や、部分的に用いられるロール部品または液体部品の在庫を管理する際に、在庫管理を効率的に行うことが可能な技術を提供することにある。
本発明は、製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理装置において、製品に用いられた部品数と製造時の部品の有効数により製造後の部品の残数を算出して部品の在庫を管理するものである。
本発明の在庫管理装置(計算機や情報処理装置、またはその様な処理を実施するプログラムやオブジェクトでも良い)では、まず、リール部品に格納されている個々の部品や、ロール部品または液体部品から部分的に用いられる部品について、それらの部品が消費された際の消費量を示す値と、製品の製造時に理論的に必要とされる量を示す理論値から、その実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数を算出し、その有効数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品マスタデータを作成しておく。
そして製品の製造が行われた場合には、その所定期間に製造された製品に用いられている部品の部品数と、前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該部品の有効数の値により、消費された部品の消費量を求めて、それまでの在庫部品数に対するその部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品在庫データを作成する。
すなわち、前記理論値に対する実際の消費量の割合または数を表す余裕数を前記有効数から求めた後、製品を1つ製造するのに必要な部品数、一日当たりの製品生産数、前記所定期間の日数及び前記求めた余裕数との積から消費した部品数を算出した後、前記製品の製造を行う前に在庫となっていた部品数から前記消費した部品数を減じることにより、その部品の残数を算出する。
前記の様にして部品の残数を算出した後、その後の製品の製造における部品の使用スケジュールを作成する際には、前記記憶手段に格納された部品在庫データ中の残数の情報を含む在庫情報により、部品の使用スケジュールを作成する。
前記の様に本発明では、複数の部品を格納したリール部品や、部分的に用いられるロール部品または液体部品の在庫を管理する際に、リール部品に格納された個々の部品の残数や、ロール部品または液体部品内で部分的に消費されていない残数を前記有効数等の数値により算出するので、前記リール部品やロール部品または液体部品の在庫を多く抱えたり、リール部品やロール部品または液体部品にIDを割り振る等の個別管理を行うこと無く、リール部品やロール部品または液体部品の在庫を管理することができる。
本発明によれば製品に用いられた部品数と製造時の部品の有効数により製造後の部品の残数を算出して部品の在庫を管理するので、リール部品や、部分的に用いられるロール部品または液体部品の在庫を管理する際に、在庫管理を効率的に行うことが可能である。
以下に製造工程で用いられる部品の在庫を管理する一実施形態の在庫管理装置について説明する。
図1は本実施形態の在庫管理装置の概略構成を示す図である。図1に示す様に本実施形態の在庫管理装置100は、リール部品マスタデータ作成処理部111と、リール部品在庫データ作成処理部112と、スケジュール作成処理部113と、スケジュール結果表示処理部114とを有している。
リール部品マスタデータ作成処理部111は、リール部品に格納された個々の部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数を算出し、その有効数の情報を含むデータを磁気ディスク装置等の記憶手段に格納してリール部品マスタデータ124を作成する処理部である。
リール部品在庫データ作成処理部112は、所定期間に製造された製品に用いられているリール部品上の個々の部品の部品数と前記記憶手段に格納されたリール部品マスタデータ124中の当該リール部品の有効数の値により、消費されたリール部品上の個々の部品の消費量を求めてそのリール部品上の個々の部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納してリール部品在庫データ125を作成する処理部である。
スケジュール作成処理部113は、前記記憶手段に格納されたリール部品在庫データ125中の残数の情報を用いて在庫部品の使用スケジュールを作成する処理部である。スケジュール結果表示処理部114は、スケジュール作成処理部113により作成されたスケジュールをディスプレイ装置等の出力手段へ出力する処理部である。
在庫管理装置100をリール部品マスタデータ作成処理部111、リール部品在庫データ作成処理部112、スケジュール作成処理部113及びスケジュール結果表示処理部114として機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリにロードされて実行されるものとする。なお前記プログラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プログラムを使用するものとしても良い。
図2は本実施形態の在庫管理装置100の処理手順を示すフローチャートである。図2に示す様に本実施形態の在庫管理装置100は、リール部品マスタデータ124の作成、リール部品在庫データ125の作成、各種データの入力、スケジュールの作成、及びスケジュール結果の表示を行う。
図3は本実施形態のリール部品マスタフォーマット及びリール部品在庫フォーマットの例を示す図である。図3に示す様に本実施形態のリール部品マスタデータ124及びリール部品在庫データ125では、(1)リール部品マスタフォーマットや(2)リール部品在庫フォーマットを有している。
図4は本実施形態のリール部品マスタデータ124及びリール部品在庫データ125の作成処理の処理概要を示す図である。図4に示す様に本実施形態では、生産実績412やリール部品使用履歴413を用いてリール部品マスタデータ124及びリール部品マスタ管理画面421を作成し、また棚卸情報411、生産実績412やリール部品使用履歴413によりリール部品在庫データ125及びリール部品在庫管理画面422の作成を行う。
図5は本実施形態のリール部品マスタ管理画面421の例を示す図である。図5に示す様に本実施形態においてリール部品マスタデータ作成処理部111を用いて作成したリール部品マスタデータ124は、リール部品マスタ管理画面421上で見ることができるものとする。
図6は本実施形態のリール部品在庫管理画面422の例を示す図である。図6に示す様に本実施形態においてリール部品在庫データ作成処理部112を用いて作成したリール部品在庫データ125は、リール部品在庫管理画面422上で見ることができるものとする。
図7は本実施形態のリール部品マスタデータ124及びリール部品在庫データ125の例を示す図である。図7では、リール部品マスタデータ124及びリール部品在庫データ125として、品目Xのリール部品におけるリール部品マスタとリール部品在庫の具体例を表している。
まず図1に示す在庫管理装置100のブロック図について図2のフローチャートと共に説明する。
まずステップ211で在庫管理装置100は、リール部品マスタデータ作成処理部111を用いてリール部品マスタデータ124を作成する。すなわち、リール部品マスタデータ作成処理部111は、リール部品に格納されている個々の部品が消費された際の消費量を示す値と、製品の製造時に理論的に必要とされる量を示す理論値から、その実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数を算出し、その有効数の情報を含むデータを磁気ディスク装置等の記憶手段に格納してリール部品マスタデータ124を作成する。
まずステップ211で在庫管理装置100は、リール部品マスタデータ作成処理部111を用いてリール部品マスタデータ124を作成する。すなわち、リール部品マスタデータ作成処理部111は、リール部品に格納されている個々の部品が消費された際の消費量を示す値と、製品の製造時に理論的に必要とされる量を示す理論値から、その実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数を算出し、その有効数の情報を含むデータを磁気ディスク装置等の記憶手段に格納してリール部品マスタデータ124を作成する。
次にステップ212では、リール部品在庫データ作成処理部112を用いてリール部品在庫データ125を作成する。すなわち、リール部品在庫データ作成処理部112は、前記理論値に対する実際の消費量の割合または数を表す余裕数を前記有効数から求めた後、製品を1つ製造するのに必要な部品数、一日当たりの製品生産数、前記所定期間の日数及び前記求めた余裕数との積から消費した部品数を算出した後、前記製品の製造を行う前に在庫となっていた部品数から前記消費した部品数を減じることにより、その部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納してリール部品在庫データ125を作成する。
次のステップ213では、作成されたリール部品マスタデータ124、リール部品在庫データ125と製品の構成部品を表す部品表121、部品表に記された部品についての在庫の状況を表す在庫データ122、何をいつまでにどれだけ作るかという情報である生産計画123を入力データとしてスケジュール作成処理部113に入力する。
次のステップ214では、スケジュール作成処理部113を用いてスケジューリングを行い、リール部品在庫データ125中の残数の情報を用いて在庫部品の使用スケジュールを作成する。最後のステップ215では、スケジュール作成処理部113より得られたスケジュール結果を、スケジュール結果表示処理部114を用いてディスプレイ装置等の出力手段へ表示する。
次にリール部品マスタデータ124及びリール部品在庫データ125のフォーマットとして、図3に示す(1)リール部品マスタフォーマット、(2)リール部品在庫フォーマットについて説明する。
図3に示す様に本実施形態の(1)リール部品マスタフォーマットには、品目コード、数量、有効数の3つの項目を設定できるものとする。ここで、品目コードとは、何のリール部品か、すなわち、そのリール部品がどの様な品目の部品であるかを特定する為のコードであり、数量とは、リール部品1巻当たりに格納されている部品数である。また有効数とは、前記数量に設定された部品数の内でスケジュール作成時の引当に使用して良い部品数の割合または部品数そのもののことである。
同様に本実施形態の(2)リール部品在庫フォーマットには、品目コード、在庫数、残数の3つの項目を設定できるものとする。ここで、品目コードとは、前記と同様に何のリール部品かを特定する為のコードであり、在庫数とは、リール部品の在庫数を巻数で表したものである。また残数とは、在庫となっている各リール部品に残っている部品数の割合または残っている部品数そのもののことである。
次に図4を引用しながらリール部品マスタデータ124とリール部品在庫データ125の作成手順について説明する。
まず、リール部品マスタデータ124とリール部品在庫データ125を作成する為に必要な3つのデータ、棚卸情報411、生産実績412、リール部品使用履歴413について説明する。
棚卸情報411は、ある時点で行った棚卸によって把握した正確な在庫量の情報として、その時点で未使用であったリール部品の巻数と、途中まで使用されていたリール部品の巻数の情報を保持している。生産実績412は、製品の日々の生産台数を保持している。リール部品使用履歴413は、過去のリール部品の使用情報をリール部品の巻単位や、リール部品に格納されている個々の部品数単位で保持している。
次にリール部品マスタデータ作成処理部111を用いてリール部品マスタデータ124を作成する手順について説明する。図3の(1)リール部品マスタフォーマットの品目コードと数量はリール部品の種類によって一意に決定できる。有効数は、リール部品をカセットにセットする際に、いくつかの部品を手で落としたり、作業中に部品が落ちてしまったり、欠陥部品があったり、試し打ちを行ったり等の理由で、各リール部品によって異なる為、リール部品マスタデータ作成処理部111を用いて決定する。
有効数を決定する方法として、ある期間における生産実績412とリール部品使用履歴413の2つの情報を基に有効数を決定する方法が考えられる。具体的な例を使って説明する。
図7に示す様に品目コードが品目Xで数量が5000個のリール部品について考える。製品を1つ作るのに品目Xに格納されている部品が10個必要であるとし、一日当たりの製品生産数が1000個であるとすると、1日当たりに消費する品目Xに格納されている部品数の理論値は次の数1で計算できる。
(数1)
10個×1000個=10000個
次に、リール部品使用履歴413から1日当たりの品目Xに格納されている部品の消費量を統計的に求める。ここで消費量を統計的に求めた結果、一日当たりの消費量が10204個であったとすると、生産実績412から理論的に求めた消費量と、リール部品使用履歴413から統計的に求めた消費量の差は、リール部品をカセットにセットする為にいくつかの部品を手で落としたり、作業中に部品が落ちてしまったり、欠陥部品があったり、試し打ちを行ったり等の理由で生じたものと考えられる。理論的には10000個で生産できるところを10204個必要だったことを考えると、有効数を割合で求める場合、その有効数は次の数2の様に求めることができる。
10個×1000個=10000個
次に、リール部品使用履歴413から1日当たりの品目Xに格納されている部品の消費量を統計的に求める。ここで消費量を統計的に求めた結果、一日当たりの消費量が10204個であったとすると、生産実績412から理論的に求めた消費量と、リール部品使用履歴413から統計的に求めた消費量の差は、リール部品をカセットにセットする為にいくつかの部品を手で落としたり、作業中に部品が落ちてしまったり、欠陥部品があったり、試し打ちを行ったり等の理由で生じたものと考えられる。理論的には10000個で生産できるところを10204個必要だったことを考えると、有効数を割合で求める場合、その有効数は次の数2の様に求めることができる。
(数2)
10000個/10204個×100=98%
また、有効数を数で求める場合は数3の様に求めることができる。
10000個/10204個×100=98%
また、有効数を数で求める場合は数3の様に求めることができる。
(数3)
5000個×(10000個/10204個)=4900個
前記の例では、リール部品使用履歴413から1日当たりの品目Xに格納されている部品の消費量を統計的に求めているが、カセットへのセット時や作業中に部品を落とす頻度、欠陥部品の数、製造仕様に定められた試し打ちの回数等の情報を基に、リール部品の実際の消費量を求めるものとしても良い。また、部品を落とす頻度、欠陥部品の数、試し打ちの必要回数等の情報を、作業者毎や製造装置毎等の種々の条件毎に分けて収集しておき、製品の製造が行われた条件に合わせてリール部品の実際の消費量を求めても良い。
5000個×(10000個/10204個)=4900個
前記の例では、リール部品使用履歴413から1日当たりの品目Xに格納されている部品の消費量を統計的に求めているが、カセットへのセット時や作業中に部品を落とす頻度、欠陥部品の数、製造仕様に定められた試し打ちの回数等の情報を基に、リール部品の実際の消費量を求めるものとしても良い。また、部品を落とす頻度、欠陥部品の数、試し打ちの必要回数等の情報を、作業者毎や製造装置毎等の種々の条件毎に分けて収集しておき、製品の製造が行われた条件に合わせてリール部品の実際の消費量を求めても良い。
以上の様に、リール部品マスタデータ作成処理部111を用いて作成したリール部品マスタデータ124は、リール部品マスタ管理画面421上で見ることができる。リール部品マスタ管理画面421は、例えば図5の様になっている。
図5について説明すると、品目コード511は品目コードの入力欄であり、品目コード511に、ある品目コードを入力すると、入力された品目コードについての数量及び有効数を表示する。数量512には、品目コード511に入力されたある品目コードのリール部品に格納されている部品数を表示し、有効数513には品目コード511に入力された品目コードのリール部品の有効数を表示する。ここで、有効数513にユーザが有効数を入力した場合には、その値によりリール部品マスタデータ124中の有効数を設定するものとしても良い。
次にリール部品在庫データ作成処理部112を用いてリール部品在庫データ125を作成する手順について説明する。リール部品在庫データ125は在庫管理を行う為に必要なデータである。図3の(1)リール部品マスタフォーマットの品目コードは、リール部品の種類によって一意に決定できる。在庫数及び残数は現状の在庫数によって決定される。リール部品格納されている個々の部品数を在庫管理していない場合には、リール部品上の個々の部品の在庫について現状の正確な在庫値を把握できないので、在庫数及び残数はリール部品在庫データ作成処理部112を用いて決定される。在庫数及び残数を決定する方法として次の様な方法が考えられる。
すなわち、棚卸情報411と生産実績412を使用して、現在の在庫量を計算し、その計算結果を基に在庫数及び残数を決定する方法である。具体的な例を使って説明する。先程のリール部品マスタデータ124の作成の際に使用した品目Xを例とし、棚卸情報411から、2003年6月1日に行った棚卸で、品目Xに格納されている部品の正確な総在庫数が150000個であることが判っており、棚卸を行ってから10日後を今日とすると、この間に消費した在庫部品数の理論値は数4の様になる。
(数4)
10個×1000個×10日=100000個
しかし、実際にはリール部品をカセットにセットする為に、いくつかの部品を手で落としたり、作業中に部品が落ちてしまったり、欠陥部品があったり、試し打ちを行ったり等の理由から、消費された量は理論値とは異なることが考えられる。そこで、余裕率という値を設定し、消費した在庫の理論値に余裕率を掛けたものを10日間に消費した在庫部品数とすることにする。余裕率は次の数5によって決定する。但し有効数は割合を使って表現した値であるものとする。
10個×1000個×10日=100000個
しかし、実際にはリール部品をカセットにセットする為に、いくつかの部品を手で落としたり、作業中に部品が落ちてしまったり、欠陥部品があったり、試し打ちを行ったり等の理由から、消費された量は理論値とは異なることが考えられる。そこで、余裕率という値を設定し、消費した在庫の理論値に余裕率を掛けたものを10日間に消費した在庫部品数とすることにする。余裕率は次の数5によって決定する。但し有効数は割合を使って表現した値であるものとする。
(数5)
余裕率=1/有効数
この定義に従って余裕率を計算すると1.02となり、棚卸から今日までの10日間に消費した在庫部品数は数6の様になる。
余裕率=1/有効数
この定義に従って余裕率を計算すると1.02となり、棚卸から今日までの10日間に消費した在庫部品数は数6の様になる。
(数6)
10個×1000個×10日×1.02=102000個
よって現在の在庫部品数は数7の様になる。
10個×1000個×10日×1.02=102000個
よって現在の在庫部品数は数7の様になる。
(数7)
150000個−102000個=48000個
現在の在庫部品数、未使用のリール部品の巻数、途中まで使っているリール部品の巻数の情報とリール部品使用履歴413の情報からリール部品在庫データ125を作成する。残数については、割合で設定した場合には10%刻み、数で設定した場合には数量×10%刻みの割合によって計算された値を使って設定する。
150000個−102000個=48000個
現在の在庫部品数、未使用のリール部品の巻数、途中まで使っているリール部品の巻数の情報とリール部品使用履歴413の情報からリール部品在庫データ125を作成する。残数については、割合で設定した場合には10%刻み、数で設定した場合には数量×10%刻みの割合によって計算された値を使って設定する。
前記の様にして作成されたリール部品在庫データ125の例を図7の(2)リール部品在庫の例に示す。図7の(2)リール部品在庫の例では、品目Xのリール部品を用いる製造ラインとして10ラインが存在し、それぞれのラインにおける残数を前記の様にして算出した後、その残数の10%刻みの値が同じものを纏めて5つのデータとした場合のデータ例を表している。
またリール部品在庫データ作成処理部112によって作成されたリール部品在庫データ125は、リール部品在庫管理画面422上でデータの内容を確認できるものとする。リール部品在庫管理画面422は例えば図6の様になっている。
図6について説明する。図6の例では、割合を使って残数を表示した場合を示しており、品目コード611は品目コードの入力欄であり、品目コード611に、ある品目コードを入力すると、入力された品目コードについての情報を画面に表示する。図6では各残数におけるリール部品の在庫数を、棒グラフ612を使って表示しており、棒グラフ612は横軸に残数、縦軸に在庫数を取ったグラフである。部品数613には各残数における部品数を表示し、総部品数614にはリール部品に格納されている部品の総数を表示する。リール部品の発注等により実際の在庫数が変化した場合には、ユーザがマウス操作で棒グラフ612を伸縮させることでリール部品在庫データ125を変更し、リール部品在庫データ125を編集することができるものとしても良い。
以上の方法によって作成されたリール部品在庫データ125を使うことで、各リール部品にどれだけの部品が残っているのかを把握できるので、リール部品にIDを割り振る等の在庫管理を行うこと無く、リール部品の残数を含む在庫管理を行うことが可能となる。
以上の様な方法で作成したリール部品マスタデータ124及びリール部品在庫データ125に加え、部品表121、在庫データ122、生産計画123をスケジュール作成処理部113に入力してスケジューリングを行い、結果をスケジュール結果表示処理部114を使って表示する。
例えば、図7の(2)リール部品在庫の例で説明した様に、品目Xのリール部品を用いる製造ラインとして10ラインが存在し、それぞれのラインについて図7の(2)の様な残数のリール部品が段取りされている場合では、それぞれのラインでその残数の有効数を引当としてリール部品の使用スケジュールを作成した後、未使用のリール部品を使用する使用スケジュールを作成する。なお、残数の有効数を引当てるスケジュールの作成方法については、未使用のリール部品を使用する際の作成方法と同様であるものとし、従来のスケジュール作成方法を適用可能であるものとする。
最後に在庫管理の対象がリール部品ではない場合を、本の製造を例に説明する。本の製造において、在庫管理の対象となるのは紙のロールである。この様にロールで構成される部品はリール部品と違い、1本のロールに個々の部品がいくつ格納されているというわけではないので、リール部品の場合と同様に扱うことができない。そこで、製造しようとする本のページサイズを基に、ロール1本につき本何ページ分の紙が取れるかを算出し、その値を図3の(1)リール部品マスタフォーマットと同様のロール部品マスタフォーマットにおける数量とすることで、リール部品マスタデータ124に相当するロール部品マスタデータを作成することができる。作成されたロール部品マスタデータを基に、リール部品の場合と同様の方法で図3の(2)リール部品在庫フォーマットと同様のロール部品在庫フォーマットの残数の値を決定し、ロール部品在庫データを作成することができるので、その後は、リール部品を考慮した場合のスケジューリングと同様の方法でスケジューリングを行うことができる。
また、接着剤やインクの様な液体の部品の場合には、製造しようとする製品1つ当たりに用いられる接着剤やインクの量から、液体容器1缶から製品何個分の接着剤やインクが取れるかを算出し、前記ロール部品の場合と同様にしてスケジューリングを行うことができる。
以上説明した様に本実施形態の在庫管理装置によれば、製品に用いられた部品数と製造時の部品の有効数により製造後の部品の残数を算出して部品の在庫を管理するので、複数の部品を格納したリール部品や、部分的に用いられるロール部品または液体部品の在庫を管理する際に、在庫を多く抱えたり在庫管理に手間と費用をかけること無く在庫管理を効率的に行うことが可能である。
100…在庫管理装置、121…部品表、122…在庫データ、123…生産計画、124…リール部品マスタデータ、125…リール部品在庫データ、111…リール部品マスタデータ作成処理部、112…リール部品在庫データ作成処理部、113…スケジュール作成処理部、114…スケジュール結果表示処理部、411…棚卸情報、412…生産実績、413…リール部品使用履歴、421…リール部品マスタ管理画面、422…リール部品在庫管理画面、511…品目コード、512…数量、513…有効数、611…品目コード、612…棒グラフ、613…部品数、614…総部品数
Claims (5)
- 製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理方法において、
部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品マスタデータを作成するステップと、
所定期間に製造された製品に用いられている部品の部品数と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該部品の有効数の値により消費された部品の消費量を求めてその部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品在庫データを作成するステップとを有することを特徴とする在庫管理方法。 - 前記部品は複数の部品を格納したリール部品であり、リール部品に格納された個々の部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を求めて前記有効数を含む前記部品マスタデータを作成し、所定期間に製造された製品に用いられているリール部品上の個々の部品の部品数と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該リール部品の有効数の値により消費されたリール部品上の個々の部品の消費量を求めてそのリール部品上の個々の部品の残数を算出することを特徴とする請求項1に記載された在庫管理方法。
- 前記部品は製造工程で部分的に用いられるロール部品または液体部品であり、ロール部品または液体部品から部分的に用いられる部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を求めて前記有効数を含む前記部品マスタデータを作成し、所定期間に製造された製品に用いられているロール部品や液体部品の部分的な部品の消費量と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該ロール部品または液体部品の有効数の値により消費されたロール部品や液体部品の部分的な部品の消費量を求めてそのロール部品または液体部品の部分的に消費されていない部品の残数を算出することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載された在庫管理方法。
- 製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理装置において、
部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品マスタデータを作成する部品マスタデータ作成処理部と、
所定期間に製造された製品に用いられている部品の部品数と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該部品の有効数の値により消費された部品の消費量を求めてその部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品在庫データを作成する部品在庫データ作成処理部とを備えることを特徴とする在庫管理装置。 - 製造工程で用いられる部品の在庫を管理する在庫管理方法をコンピュータに実行させる為のプログラムにおいて、
部品の実際の消費量に対する理論値の割合または数を表す有効数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品マスタデータを作成するステップと、
所定期間に製造された製品に用いられている部品の部品数と前記記憶手段に格納された部品マスタデータ中の当該部品の有効数の値により消費された部品の消費量を求めてその部品の残数を算出し、その算出した残数の情報を含むデータを記憶手段に格納して部品在庫データを作成するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003381907A JP2005148870A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | 在庫管理方法及び実施装置並びに処理プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003381907A JP2005148870A (ja) | 2003-11-12 | 2003-11-12 | 在庫管理方法及び実施装置並びに処理プログラム |
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2003
- 2003-11-12 JP JP2003381907A patent/JP2005148870A/ja active Pending
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