以下、この発明によるコンテンツ管理配信システムの実施形態を、図を参照しながら説明する。
以下に説明する実施形態においては、図2に示すように、ユーザは、コンテンツ管理会社1に対して会員登録することにより会員ユーザ2となる。会員登録の際には、会員ユーザの氏名、電話番号、住所などの個人情報のほか、課金処理のための情報、例えば銀行口座、クレジットカード番号等が登録され、それらが、コンテンツ管理会社1が運営するサーバ装置1の会員情報管理メモリ101に格納されて、管理される。
そして、ユーザは、会員ユーザ2となると、コンテンツ管理会社1から、専用端末装置(以下、会員端末装置という)200の提供を、有償あるいは無料で受ける。この実施形態では、会員端末装置200は、後述するように、サーバ装置100に対して、ネットワーク3を通じて接続されることにより、使用可能となる。
会員端末装置200は、コンテンツの実体データ(以下、単にコンテンツデータという)を格納するコンテンツ格納部201を備えている。会員登録の際に、このコンテンツ格納部201内に、1または複数のコンテンツデータを格納した状態で、会員ユーザ2に提供することができる。このとき、会員ユーザ2は、会員登録の際に格納するコンテンツを選択することができる。なお、この例では、当該会員登録の際のコンテンツ格納部201へのコンテンツの格納は有料とされる。しかし、コンテンツ格納部201へのコンテンツの格納は無料であってもよい。
コンテンツ格納部201に格納されたコンテンツデータは、この例では、暗号化されており、コンテンツ管理会社1から提供される専用会員端末装置200のみによって、この暗号化されたコンテンツデータがデコードできるようにされている。
サーバ装置100は、すべての会員端末装置200のコンテンツ格納部201の後述する共有利用エリアに格納されているコンテンツを、当該コンテンツを格納する会員端末装置との対応と共に記憶して管理するコンテンツ所在管理メモリ部102を備える。すなわち、コンテンツ所在管理メモリ部102には、少なくとも、コンテンツの識別情報と、前記コンテンツのそれぞれがコンテンツ格納部に格納されている前記端末装置の識別情報との対応が記憶される。
この実施形態においては、前述した会員登録の際に会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されたコンテンツについての情報は、サーバ装置100は、一時メモリに保持しておき、当該会員端末装置200がサーバ装置100に、ネットワークを通じて初めて接続されたときに、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102に登録される。
会員ユーザ2は、後述するように、コンテンツ管理会社1が運営するサーバ装置100に、コンテンツの配信要求をすることにより、新たなコンテンツのコンテンツデータを入手してコンテンツ格納部201に蓄積することが可能である。この実施形態では、サーバ装置100は、当該コンテンツ配信要求に基づく会員端末装置200のコンテンツ格納部201の内容変化にも対応して、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新するように構成されている。
新たなコンテンツのコンテンツデータの入手方法としては、この実施形態では、後述するように、サーバ装置100からダウンロードする方法と、サーバ装置100からの配信送信指示制御を受けた他の会員端末装置200からの配信を受ける方法と、自分の会員端末装置に、自作コンテンツなどの新コンテンツを追加する方法がある。
この3つの方法のうち、前2者は、既にサーバ装置100で著作権の問題をクリアしている場合であるが、最後の方法は、サーバ装置100が預かり知らぬところから追加される場合であるので、著作権管理が問題になる。最後の方法については、後で詳述する。
サーバ装置100からの配信送信指示制御を受けた他の会員端末装置200からの配信を受ける方法の概要について、図3を参照して、説明する。
図3に示すように、サーバ装置100は、コンテンツ所在管理メモリ部102により管理しているコンテンツのリストを、例えば会員端末装置200Aに提示する。会員端末装置200Aは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100から提供された、このコンテンツリストから配信を希望するコンテンツを選択し、当該選択したコンテンツの配信依頼をネットワーク3を通じてサーバ装置100に送る。
サーバ装置100は、このコンテンツ配信依頼を受け取ると、コンテンツ所在管理メモリ部102を検索して、配信依頼されたコンテンツがどの会員端末装置に在るかを検知する。配信依頼されたコンテンツを所有する端末が複数検知されたときには、例えばランダムに一つの会員端末装置が選択される。図3の例では、配信依頼されたコンテンツが会員端末装置200Bに在ったとする。
すると、サーバ装置100は、当該会員端末装置200Bに、配信依頼されたコンテンツを、会員端末装置200Aに送るようにすることを指示内容とするコンテンツ配信送信指示制御信号をネットワーク3を通じて送る。
このコンテンツ配信送信指示制御信号を受け取った会員端末装置200Bは、当該コンテンツ配信送信指示制御信号に基づき、自己のコンテンツ格納部201から配信依頼されたコンテンツを読み出し、会員端末装置200AにコンテンツデータをP2P(Peer to Peer)により送信する。
会員端末装置200Aは、会員端末装置200Bから送信されてきたコンテンツデータを受け取り、自己のコンテンツ格納部201に格納する。
そして、この実施形態では、会員端末装置200Bは、会員端末装置200Aへのコンテンツ送信の完了を確認すると、当該コンテンツ送信完了を会員端末装置200に通知すると共に、サーバ装置100にネットワーク3を通じて通知する。
この通知を受け取ったサーバ装置100は、会員端末装置200Aを所有する会員に対して当該コンテンツの配信についての課金処理を行なうと共に、会員端末装置200Bを所有する会員に対しては、コンテンツ配信の手数料を還元する。さらに、サーバ装置100は、会員端末装置200Aのコンテンツ格納部201に配信依頼されたコンテンツデータが格納されたことによるコンテンツ所在情報の変動を、コンテンツ所在管理メモリ部102に反映させるように、当該コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新する。
なお、以上の説明では、コンテンツの配信送信指示制御を受けた会員端末装置200Bが送信完了をサーバ装置100に送ることにより、コンテンツ配信の完了をサーバ装置100に通知するようにしたが、コンテンツ配信依頼をした会員端末装置200Aが、当該配信依頼をしたコンテンツデータの受信完了をサーバ装置100に通知することにより、コンテンツ配信の完了をサーバ装置100に通知するようにしてもよい。会員端末装置200Bからの送信完了通知と、会員端末装置200Aからの受信完了通知の両方を受信したときに、サーバ装置100がコンテンツ配信の完了を認識するようにしても良い。
上述したこの実施形態におけるコンテンツの管理の概要を、図4を参照して説明する。この実施形態では、図4に示すように、従来はサーバ装置が所持して管理するものとされるコンテンツ格納部は、複数個の会員端末装置200がそれぞれ備えるコンテンツ格納部201をも利用するようにしている。
すなわち、サーバ装置側が必要とするコンテンツ格納のためのハードウエア資源を、この実施形態では、サーバに対するクライアントである会員端末装置200と共有するようにしている。そして、この実施形態では、図4にも示すように、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102は、すべての会員端末装置200のコンテンツ格納部201を管理するので、それらのすべての会員端末装置のコンテンツ格納部201を、共有領域300内のものとして管理している。図4の例では、サーバ装置100もコンテンツ格納部103を備え、そのコンテンツ格納部103も共有領域300内のものとして、コンテンツ所在管理メモリ部102により管理している。
この実施形態では、このようなサーバ装置100によって、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201のすべてを共有領域内のものとして管理するようにしているので、当該共有領域内におけるコンテンツの移動をサーバ装置100が容易に管理することができ、それらのコンテンツに対する著作権保護を適切に行なうことができる。
また、この実施形態では、コンテンツの配信に対して課金することは従来と同様であるが、コンテンツの配信が、会員端末装置から行なわれる場合には、当該配信を行なった会員端末装置を所有する会員に、その配信の手数料を還元するようにすることにより、実質的なコンテンツ配信に対する課金の料金を低廉化することが可能になる。
なお、この実施形態では、会員端末装置200のコンテンツ格納部201は、図2に示すように、共有利用エリア201Cと、非共有利用エリア201Pとに分割設定可能とされている。共有利用エリア201Cは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100により管理される共有領域300内となるメモリエリアである。非共有利用エリア201Pは、会員ユーザ2が個人的に自由に利用可能なメモリエリアであり、この非共有利用エリア201Pは、コンテンツ管理会社1のサーバ装置100による管理領域である共有領域300からは除外されている。
コンテンツ格納部201において、非共有利用エリア201Pは、他の会員端末装置200に対して公開して、自由にコンテンツ交換などを行なえるようにする共有領域300から除外されているため、著作権管理を必要とせず、個々の会員ユーザが自由に使用できる領域とすることができる。例えば、この非共有利用エリア201Pは、自作のコンテンツなどを登録しておく領域として利用することができる。
そして、この実施形態においては、会員端末装置200のコンテンツ格納部200の非共有利用エリア201Pに自作のコンテンツデータを格納しているユーザは、当該自作のコンテンツを他の会員端末装置200のユーザに、無償または有償で提供したいと希望するときには、次のようにして、自作コンテンツを共有領域300に登録することで、その希望を実現することができる。この方法は、前述の新たなコンテンツの追加方法の第3番目に挙げた方法に相当する。前述したように、この新コンテンツの追加方法の場合には、著作権問題を解決する必要がある。
図1は、この自作コンテンツの共有領域300への登録方法の手順を説明するための図である。先ず、コンテンツ格納部200の非共有利用エリア201Pに自作のコンテンツデータを格納している会員端末装置200のユーザは、サーバ装置100(コンテンツ管理会社)に対して、自作コンテンツについての著作権調査依頼を出す。この著作権調査依頼の際には、非共有利用エリア201Pの自作コンテンツのデータをサーバ装置100に送る必要がある。
サーバ装置100は、この著作権調査依頼を受けて、可能な場合には、サーバ装置100において、自動著作権調査を行なう。当該自動著作権調査により著作権の確認ができないときには、コンテンツ管理会社は、サーバ装置100自身における自動調査以外の調査、例えば調査員による調査や他の機関における調査などを実行する。したがって、この著作権調査には、時間がかかる場合がある。
よって、この実施形態では、著作権調査依頼に対して即座に調査結果を、依頼してきた会員端末装置200に報告するのではなく、後の時点において、著作権調査の調査結果を報告するようにする。
著作権調査の結果が得られると、サーバ装置100は、当該著作権調査結果を、ユーザ著作権管理部104に格納すると共に、調査依頼してきた会員端末装置200に対してネットワーク3を通じて通知する。そして、サーバ装置100は、調査結果が、著作権は調査依頼してきたユーザにあると確認されたときには、ユーザに共有領域300に登録するか否かの問い合わせも行なうようにする。
この問い合わせに対して、調査依頼した会員端末装置200のユーザは、自作コンテンツを他の会員ユーザに提供するか否かの再確認を行なう。そして、自作コンテンツを他の会員ユーザに提供するとしたときには、自作のコンテンツを、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pから共有利用エリア201C移すと共に、前記サーバ装置100からの共有領域300に登録するか否かどうかの問合せの答えとして、共有領域300への登録要求を送る。この登録要求には、自作コンテンツに関する利用価格や、当該自作コンテンツの提供期間の情報等を含めるようにすることができる。
サーバ装置100は、この自作コンテンツの共有領域への登録要求を受け取ると、他のコンテンツと同様に、そのコンテンツ識別情報と、その所在地である会員端末装置200の識別情報(会員端末装置IDという)との対応情報を、コンテンツ所在管理メモリ部102に登録してコンテンツ所在管理メモリ部102のメモリ内容を更新する。
これにより、当該自作コンテンツは、会員端末装置200に提供されるコンテンツリストに載り、会員端末装置200のユーザが利用可能となる。
また、サーバ装置100は、会員端末装置200からの共有領域300への登録の再確認に、自作コンテンツに関する利用価格や提供期間の情報等が含まれている場合は、それらの情報もユーザ著作権管理部104に記憶するようにする。すなわち、ユーザ著作権管理部104のメモリ部には、自作コンテンツの識別情報に対応して、会員端末装置200の識別情報、利用価格、提供期間が対応して記憶される。
そして、当該自作コンテンツについて、上述の他のコンテンツの場合と同様にして、サーバ装置100に対して配信要求され、サーバ装置100からの配信指示制御信号により当該自作コンテンツを所持する会員端末装置200から配信要求した会員端末装置200への配信が実行されると、前記配信の報酬に加えて、ユーザ著作権管理部104に格納されている利用価格に相当する料金が、当該自作コンテンツの著作権者である、配信を実行した会員端末装置200の会員ユーザに還元される。
なお、コンテンツ管理会社は、著作権調査料やコンテンツ管理手数料を、当該会員端末装置の会員ユーザから徴収するようにすることができる。
以上は、会員ユーザが自作コンテンツを共有領域300に提供することにより、新コンテンツを会員ユーザに提供するようにしたが、サーバ装置100を運営するコンテンツ管理会社が著作権調査を行なうことが前提となることを利用して、自作コンテンツではなく、各会員ユーザが所有する希少価値のあるコンテンツなど、共有領域300に提供することができるようにしてもよい。
すなわち、この場合にも、会員端末装置200は、当該希少コンテンツについて著作権調査依頼をサーバ装置100に対して行なう。サーバ装置は、著作権調査を実行して著作権が誰にあるかを明らかにする。そして、サーバ装置は、著作権の所在を確認した後に、会員端末装置に登録要求された希少コンテンツの共有領域300への登録を許可するようにする。
その場合には、当該コンテンツの著作権調査の結果、判明した著作権者への著作権料の分配をも、コンテンツ管理会社が行なようにする。そして、希少価値のあるコンテンツを提供してきた会員ユーザには、提供に対する対価としての報酬を支払うようにしてもよい。
図1を用いて説明した新コンテンツの会員ユーザ側からの提供方法の例は、会員端末装置200側から共有領域300に新コンテンツを追加することにより、すべての会員ユーザに提供できる新コンテンツを追加する方法である。したがって、当該コンテンツの所在の管理を、コンテンツ所在管理メモリ部102により管理されるものであって、すべての会員ユーザに提供されるので、著作権管理などのコンテンツ管理をコンテンツ管理会社が行なうべきものとなり、上述の説明の通り、コンテンツ管理会社が著作権調査等を行なうようにしている。
ところで、会員ユーザが所持する自作コンテンツとしては、すべての会員ユーザに提供する性質のものではないが、家族や友人、同好の士などの特定のグループ内でのみ、交換したいものもある。例えば、グループの集まりなどのお知らせの掲示板コンテンツ、一緒に旅行に行ったグループの仲間に提供する旅行中の撮影写真、ビデオ映像、などが挙げられる。
そこで、この実施形態では、更なるコンテンツの提供態様として、上述のような特定のグループなどの制限された会員ユーザにのみ、特定のコンテンツを提供することができる態様を提供する。以下の実施形態の説明では、特定のコンテンツを配布する会員端末装置のグループを倶楽部と呼ぶことにする。
この倶楽部は、この実施形態では、会員端末装置200がサーバ装置100に対して登録することにより設定される。サーバ装置100は、倶楽部管理メモリ部105を備えており、登録された倶楽部の情報を管理する。
倶楽部管理メモリ部105には、各倶楽部の情報として、倶楽部登録した会員端末装置の識別情報、配布されるコンテンツの識別情報、当該コンテンツの所在情報(当該コンテンツのデータがコンテンツ格納部に格納されている会員端末装置の識別情報であって、この例では、倶楽部登録した会員端末装置の識別情報)、倶楽部に参加する会員端末装置の識別情報などが記憶される。ここで、「倶楽部に参加する」とは、当該倶楽部のグループに所属して、倶楽部コンテンツの配布を受けることを意味している。
この場合において、倶楽部登録については、コンテンツ管理会社は、管理料を徴収することもできるし、管理料を無料とすることもできる。
また、倶楽部の登録方法には、倶楽部を特定のグループのみに限定する「非公開」の場合と、倶楽部への参加を共有領域のすべての会員端末装置200の会員ユーザに許可する「公開」の場合とがある。
倶楽部管理メモリ部105には、公開領域と非公開領域とが設けられ、非公開の態様の倶楽部についての倶楽部名や倶楽部識別情報と、倶楽部コンテンツの所在地情報とは、非公開領域に格納される。また、公開の態様の倶楽部についての倶楽部名や倶楽部識別情報と、倶楽部コンテンツの所在地情報とは、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納される。
サーバ装置100では、倶楽部管理メモリ部105の非公開領域に格納した倶楽部に関する情報は、共有領域300に置くことはない。そして、サーバ装置100では、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納した倶楽部に関する情報は、会員端末装置200からの要求に応じて提供することにより、共有領域300に提示するようにする。
(1)「非公開」の場合
基本的には、親しい友人や家族などの特定のグループ間で利用される形態である。倶楽部登録者が、グループ、すなわち、倶楽部に属する会員端末装置200を限定(設定)する。倶楽部に属するとして設定された会員端末装置には、その旨がサーバ装置100から通知される。この通知は、当該倶楽部の倶楽部コンテンツが視聴可能になることの通知でもある。
この実施形態では、非公開の場合には、倶楽部内で配布されるコンテンツ(以下、倶楽部コンテンツという)は、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに置かれる。これは、コンテンツを共有領域に置く場合には、サーバ装置100の管理を受けることになるために、コンテンツの内容についても管理者のチェックがなされる必要が生じるが、それを避けるためである。
もっとも、倶楽部コンテンツを共有領域(共有利用エリア201C)に書き込んで、サーバ装置100の管理の下に置くようにしても勿論よい。
図5は、非公開の場合の倶楽部参加態様を説明するための図である。この図5の例は、倶楽部コンテンツはコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに格納する場合である。
先ず、倶楽部を登録しようとする会員ユーザは、会員端末装置200からサーバ装置100に対してアクセスし、倶楽部登録要求をする。この倶楽部登録要求の際には、倶楽部名が指定されると共に、倶楽部に参加する会員端末装置(会員端末装置の識別情報)の指定などがなされ、倶楽部登録した会員端末装置の識別情報、指定された倶楽部名、倶楽部識別情報、指定された参加会員端末装置の識別情報が、サーバ装置100の倶楽部管理メモリ部105の非公開領域に記憶されて登録される。倶楽部識別情報は、例えばサーバ装置100が一意に付与する。
倶楽部に属する会員ユーザ、すなわち、倶楽部に参加させる会員端末装置200は、倶楽部登録要求する会員端末装置200が設定する。その設定方法としては、幾つかの方法がある。
その一つは、倶楽部登録要求する会員端末装置200が、その登録要求時に、参加させる会員端末装置200の会員ユーザ名や会員番号などをサーバ装置100に知らせることにより、設定する方法である。
他の一つは、予め倶楽部登録要求する会員端末装置が、倶楽部に参加できる会員端末装置の候補群(以下、参加可能端末候補群という)を予めサーバ装置に登録しておき、その登録した参加可能端末候補群の中から選択して設定する方法である。この場合には、倶楽部登録要求時に、サーバ装置100は、参加可能端末候補群に含まれる会員端末装置のリストを倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に提示する。そして、倶楽部登録要求した会員端末装置200は、そのリストから参加を許可する会員端末装置を設定し、その設定情報をサーバ装置100に送るようにする。
また、倶楽部登録要求した会員端末装置200は、倶楽部コンテンツのデータを、そのコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに、倶楽部名と対応して記憶する。サーバ装置100から倶楽部識別情報を取得することができる場合には、倶楽部名のみではなく、倶楽部識別情報とも対応して記憶するようにする。
ただし、倶楽部名は、会員端末装置200において、重複登録を禁止するようにすれば、会員端末装置200においては、倶楽部名のみで倶楽部コンテンツを管理することが可能である。しかし、会員端末装置200で重複登録を禁止しても、サーバ装置100では、複数の会員端末装置200で、同一倶楽部名が重複登録されることがあるので、倶楽部識別情報をも管理情報として用いるようにする方がよい。
なお、サーバ装置100でも、倶楽部登録の際に、登録中の倶楽部名を参照し、会員端末装置200からの倶楽部名の重複登録を禁止するようにすれば、倶楽部識別情報を用いなくても、倶楽部の識別管理を行なうことができる。
会員端末装置200からの倶楽部登録が完了すると、サーバ装置100は、倶楽部に参加するとして指定された会員端末装置200に対して、倶楽部名、倶楽部識別情報等を伴って、倶楽部に登録されたことを通知する。前述したように、この通知は、当該倶楽部の倶楽部コンテンツが視聴可能になることの通知でもある。
図5の例では、この通知を受けた会員端末装置200の会員ユーザに対しては、速やかに、倶楽部コンテンツを所持している他の会員端末装置200から、当該倶楽部コンテンツのデータが配信されるようにされる。つまり、前記通知を受けた会員端末装置は、倶楽部コンテンツの配信要求をサーバ装置に送らなくても、自動的に倶楽部コンテンツが配信されてくる。
すなわち、サーバ装置100は、倶楽部に参加するとして指定された会員端末装置200に対して、倶楽部名、倶楽部識別情報等を伴って、倶楽部に登録されたことを通知をした後、当該倶楽部登録を行なった会員端末装置200に対して、その倶楽部コンテンツを、倶楽部コンテンツの配信要求してきた会員端末装置200に送るように指示制御する配信指示を送る。
当該倶楽部コンテンツの配信指示を受け取った会員端末装置200は、倶楽部名や倶楽部識別情報を検索子としてコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pを検索し、検索結果としての倶楽部コンテンツのデータを、配信指示された会員端末装置200に対してP2P配信する。
倶楽部コンテンツのデータを受信した会員端末装置200は、その受信をユーザに通知する。ユーザは、その通知により、倶楽部コンテンツが視聴可能になったことを確認し、当該倶楽部コンテンツを視聴することができる。
なお、前記通知を受けた会員端末装置200は、当該通知を受けた時点ではなく、後で倶楽部コンテンツの取得をしたいときには、当該会員端末装置200は、通知を受けた時点での配信を拒否し、後の時点において、サーバ装置100に対して倶楽部コンテンツの配信要求を送るようにしてもよい。
その場合には、倶楽部コンテンツの配信要求には、少なくとも倶楽部名、倶楽部識別情報が含まれる必要がある。そして、サーバ装置は、倶楽部名、倶楽部識別情報を検索子として倶楽部管理メモリ部105の記憶内容を検索して、倶楽部登録を行なった会員端末装置200を判別し、当該倶楽部登録を行なった会員端末装置200に対して、その倶楽部コンテンツを、倶楽部コンテンツの配信要求してきた会員端末装置200に送るように指示制御する配信指示を送るようにする。
(2)「公開」の場合
この形態は、倶楽部の登録時には、倶楽部に参加する会員端末装置の選択指定は行なわれず、共有領域300に含まれるすべての会員端末装置200が倶楽部に参加することが可能とされる形態である。
この場合には、倶楽部が登録されると、当該倶楽部が共有領域300に置かれる。したがって、サーバ装置100は、会員端末装置200からリクエストがあると、参加可能な倶楽部の一覧リストを当該リクエストしてきた会員端末装置に送るようにする。会員端末装置200は、この倶楽部一覧リストから、参加を希望する倶楽部を選択することが可能である。そして、この場合には、倶楽部への参加要求は、倶楽部コンテンツの取得要求を意味することになる。
この場合、サーバ装置100を管理するコンテンツ管理会社は、倶楽部参加料金を徴収することができる。勿論、倶楽部参加料金を無料にしても良い。
図6は、「公開」の場合の倶楽部参加態様を説明するための図である。この図6の例は、倶楽部コンテンツのデータは、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに格納する場合である。この例の場合には、倶楽部名や倶楽部識別情報なども、非共有利用エリア201Pに、倶楽部コンテンツのデータと対応付けられて格納される。
なお、倶楽部コンテンツのデータは、コンテンツ格納部201の共有利用エリア201Cに格納されていても良い。その場合には、倶楽部コンテンツの識別情報と、倶楽部名や倶楽部登録会員端末装置の識別情報とが対応付けられて、コンテンツ所在管理メモリ部102に記憶されて、倶楽部コンテンツが共有領域300に提供されるものである。
なお、倶楽部コンテンツが共有利用エリア201Cに格納される場合には、サーバ装置100の管理下に置かれることになるので、サーバ装置100は、そのコンテンツの著作権管理をする方がよい。すなわち、共有領域300に置く前に、著作権調査を行なう方がよい。
図6に示すように、この例の場合、倶楽部を登録しようとする会員ユーザは、会員端末装置200からサーバ装置100に対してアクセスし、倶楽部登録要求をする。この倶楽部登録要求の際には、倶楽部名が指定されると共に、倶楽部登録要求した会員端末装置の識別情報、設定された倶楽部名、倶楽部識別情報、倶楽部コンテンツの所在情報、参加会員端末装置の識別情報が、サーバ装置100の倶楽部管理メモリ部105の公開領域に記憶されて登録される。倶楽部コンテンツの所在情報としては、この例では、倶楽部登録要求した会員端末装置200の識別情報が記憶される。倶楽部に参加する会員端末装置(会員端末装置の識別情報)の指定は、この場合にはなされない。
倶楽部登録要求した会員端末装置200は、倶楽部コンテンツのデータを、そのコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに、倶楽部名と対応して記憶する。サーバ装置100から倶楽部識別情報を取得する場合には、倶楽部名のみではなく、倶楽部識別情報とも対応して記憶する。
ただし、倶楽部名は、会員端末装置200において、重複登録を禁止するようにすれば、会員端末装置200においては、倶楽部名のみで倶楽部コンテンツを管理することが可能である。しかし、サーバ装置100では、複数の会員端末装置200で、同一倶楽部名が重複登録されることがあるので、倶楽部識別情報をも管理情報として用いるようにする。なお、サーバ装置100でも、倶楽部登録の際に、登録中の倶楽部名を参照し、会員端末装置200からの倶楽部名の重複登録を禁止するようにすれば、倶楽部識別情報を用いなくても、倶楽部の識別管理を行なうことができる。
会員端末装置200からの倶楽部登録が完了すると、サーバ装置100は、会員端末装置200からの倶楽部参加要求を待つ。すなわち、後述するように、会員端末装置200がサーバ装置100に接続され、会員端末装置200でコンテンツ配信要求モードが選択されると、サーバ装置100は、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納されている公開倶楽部の一覧リストを会員端末装置200に送る。
会員端末装置200では、このリストがディスプレイに表示されるので、会員ユーザは、倶楽部に参加する場合には、公開倶楽部の一覧リストの中から、参加する倶楽部を選択する。参加倶楽部が選択入力されると、会員端末装置200は、サーバ装置100に対して倶楽部参加要求を送る。この倶楽部参加要求には、倶楽部参加要求する会員端末装置200の識別情報と、参加する倶楽部名あるいは倶楽部識別情報とが含まれる。
サーバ装置100は、会員端末装置200から、この倶楽部参加要求を受け取ると、倶楽部管理メモリ部105の公開領域を参照して、当該倶楽部コンテンツが所在する会員端末装置200を検出する。そして、サーバ装置100は、検出した会員端末装置200に対して、倶楽部コンテンツを、倶楽部に参加要求してきた会員端末装置200に送るように配信指示する。
当該倶楽部コンテンツの配信指示を受け取った会員端末装置200は、倶楽部名や倶楽部識別情報を検索子としてコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pを検索し、検索結果としての倶楽部コンテンツのデータを、配信指示された会員端末装置200に対してP2P配信する。
倶楽部コンテンツのデータを受信した会員端末装置200では、倶楽部コンテンツが受信され、視聴可能になったことが、ユーザに通知される。ユーザは、その通知により、倶楽部コンテンツが視聴可能になったことを確認し、当該倶楽部コンテンツを視聴することができる。
[サーバ装置のハードウエア構成例]
図7は、サーバ装置100のハードウエア構成の例を示すブロック図であり、この実施形態では、パーソナルコンピュータからなる構成とされている。すなわち、図7に示すように、サーバ装置100は、CPU110に対して、システムバス111を介してプログラムROM(Read Only Memory)112と、ワークエリアRAM(Random Access Memory)113と、通信インターフェース部114と、会員情報管理メモリ部101と、コンテンツ所在管理メモリ部102と、コンテンツ格納部103と、ユーザ著作権管理部104と、倶楽部管理メモリ部105と、会員端末装置情報管理メモリ部106と、が接続されて構成されている。
ROM112には、後述するようなサーバ装置100が実行すべきソフトウエア処理のためのプログラムが記憶されている。CPU110は、このROM112のプログラムにしたがった処理を、RAM113をワークエリアとして用いて実行する。
通信インターフェース114は、ネットワーク3に接続されており、サーバ装置100と、会員端末装置200との間でのデータのやり取りを行なうために用いられる。この例では、通信インターフェース114は、パケットデータである通信データについてのパケット分解/パケット生成の機能を備える。
会員情報管理メモリ部101は、前述したように、会員の個人情報の他、会員に対する課金処理のための情報などの会員ユーザについての管理情報を記憶する。図8に、この会員情報管理メモリ部101の記憶内容の例を示す。
すなわち、図8に示すように、この会員情報管理メモリ部101には、各会員ごとの情報として、氏名、住所、年齢などの会員の個人情報、会員に対する課金の決済処理のための情報、会員端末装置ID、倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する情報などを記憶する。倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する情報には、図8では示さなかったが、倶楽部に参加可能な会員端末装置200を所有する会員ユーザの名称と、当該会員端末装置の識別情報とが、1個または複数個記憶されている。
なお、サーバ装置100に、そのような倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群が、その候補群名や識別情報とともに、予め登録されている場合には、その候補群名や識別情報を、倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する情報として記憶することができる。
コンテンツ所在管理メモリ部102は、前述したように、サーバ装置100に接続されるすべての会員端末装置200に格納されているコンテンツに関する、コンテンツ所在情報を記憶している。
図9に、このコンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容の一例を示す。この図9の例においては、コンテンツ所在管理メモリ部102には、一つのコンテンツ当たりの情報として、コンテンツ名と、コンテンツ識別情報(以下、コンテンツIDという)と、当該コンテンツの所在地とが、少なくとも記憶されている。この例では、コンテンツの所在地としては、当該コンテンツが格納されている会員端末装置200の識別情報(以下、会員端末装置IDという)が記憶される。識別情報は、番号や記号あるいはそれらの組み合わせで構成される。
会員端末装置情報管理メモリ部106は、サーバ装置100に接続される会員端末装置200のそれぞれの電源状態や、コンテンツ配信履歴(コンテンツ配信受信履歴とコンテンツ配信送信履歴とがある)を記憶することができる。図10は、会員端末装置情報管理メモリ部106の記憶内容の一例を示すものである。
すなわち、この会員端末装置情報管理メモリ部106には、一つの会員端末装置当たりについて、会員端末装置ID、電源状態、配信送信履歴、配信受信履歴などが、記憶される。ここで、会員端末装置200の電源状態としては、この実施の形態では、電源オン、電源オフ、電源休止(サスペンド)の3状態で管理する。ただし、会員端末装置200が電源コンセントに接続されていないときには、電源状態は使用不可とする。
配信送信履歴は、当該会員端末装置200が、サーバ装置100からのコンテンツ配信送信指示に従って他の会員端末装置200にコンテンツ配信送信を行なった履歴である。また、配信受信履歴は、当該会員端末装置200が、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼を行なった結果として、依頼したコンテンツを受信した履歴である。
コンテンツ格納部103は、例えばハードディスクドライブから構成され、これには、主として、新たに共有領域300に提供するコンテンツが格納される。前述したように、この実施形態では、コンテンツ格納部としてのハードウエア資源は、会員端末装置200と共有するようにするので、このサーバ装置100のコンテンツ格納部103には、共有領域300に存在すべきすべてのコンテンツを格納しておく必要はない。
ただし、その時点では共有領域300には存在しない新たな音楽コンテンツ(新譜)や、新たなタイトルの映画やドラマのコンテンツの場合には、それらの新コンテンツのデータが、当該サーバ装置のコンテンツ格納部103に、一旦、格納される。
そして、会員端末装置200からの当該新コンテンツの配信依頼があり、当該新コンテンツのデータが、会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されると、サーバ装置100のコンテンツ格納部103の当該コンテンツデータが削除されて、サーバ装置100のコンテンツ格納部103の記憶コンテンツの数が膨大にならないようにされている。
なお、サーバ装置100のコンテンツ格納部103の当該コンテンツデータを削除するのは、少なくとも、当該新コンテンツに対する会員端末装置200からの複数の配信依頼があり、当該新コンテンツのデータが、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とされる。
このように、サーバ装置100のコンテンツ格納部103のコンテンツデータの削除を、当該コンテンツデータが、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とする理由の一つは、エラーや故障などによるコンテンツデータの消失を考慮したためである。もう一つ理由は、コンテンツ配信依頼に応じてサーバ装置100が会員端末装置200に配信送信指示を送るときに、当該配信送信を実行すべき会員端末装置の電源がオフなどの理由により使用不可となってしまう会員端末装置200があるため、コンテンツ配信送信を迅速に行なうためには、複数個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に、同じコンテンツが格納されていた方がよいからである。
サーバ装置100のコンテンツ格納部103のコンテンツデータの削除を、当該コンテンツデータが何個の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納された後とするかは、上述の2つの理由に基づき、安全を見越して適宜決定される。
ユーザ著作権管理部104には、共有領域300に登録要求された自作コンテンツについての著作権情報が記憶されている。この著作権情報としては、著作権者(会員端末装置ID)、著作権対象のコンテンツの識別情報(コンテンツID)、著作権料、共有領域300への提供期間などが記憶されている。なお、著作権調査依頼の時に会員端末装置200から送られてくる自作コンテンツのデータなども、一時このユーザ著作権管理部104のメモリ部に格納される。
倶楽部管理メモリ部105には、会員端末装置200から登録要求されて登録された倶楽部の情報が記憶されている。この倶楽部管理メモリ部105の倶楽部管理メモリエリアは、前述したように、公開する倶楽部用の公開領域と、非公開の倶楽部用の非公開領域とに分けられている。
そして、公開領域および非公開領域のそれぞれには、図11に示すように、登録された倶楽部名に対応して、倶楽部識別情報(倶楽部ID)、倶楽部コンテンツ所在地、倶楽部参加端末の情報、などが記憶される。倶楽部コンテンツ所在地としては、倶楽部登録要求した会員端末装置200の会員端末装置IDが記憶される。倶楽部参加端末の情報としては、参加端末の会員端末装置IDおよび倶楽部コンテンツの受信の配信履歴などが記憶される。
公開領域に記憶されている倶楽部名や倶楽部IDは、後述するように、会員端末装置200からのコンテンツ配信要求があったときに、倶楽部リストとして、会員ユーザに提供される。これにより、実質的に、倶楽部コンテンツが、共有領域300内において提供可能とされる。
一方、非公開領域に記憶されている倶楽部名や倶楽部IDは、会員端末装置200からコンテンツ配信要求があってもそれは、提示されず、前述したように、予め定められた特定の制限された会員端末装置のグループ内においてのみ、倶楽部コンテンツの配信が可能とされるものである。この非公開倶楽部の場合には、倶楽部に参加するように設定された会員端末装置200へは、サーバ装置100が通知するようにするので、その通知をしたか否かを識別するために用いる通知フラグが各参加会員端末装置に対して記憶されている。
[会員端末装置のハードウエア構成例]
図12は、会員端末装置200のハードウエア構成の例を示すブロック図であり、この実施形態では、パーソナルコンピュータからなる構成とされている。また、図12の例の会員端末装置200は、コンテンツとしてAV(Audio Visual)コンテンツを想定した場合である。
すなわち、図12に示すように、会員端末装置200は、CPU210に対して、システムバス211を介してプログラムROM212と、ワークエリアRAM213と、通信インターフェース部214と、コンテンツ格納部201と、暗号化エンコード/デコード部202と、コンテンツデコード部203と、ディスプレイコントローラ204と、I/Oポート205と、キー入力インターフェース206と、リモコン受信部207と、マルチディスクドライブ208と、コンテンツ記録エンコード部209と、サブプロセッサ230とが接続されて構成されている。
コンテンツ格納部201は、例えばハードディスクドライブから構成され、前述したように予め共有利用エリア201Cと、非共有利用エリア201Pとに、その書き込みエリアが分離される。会員ユーザの希望により、コンテンツ格納部201のエリアを共有利用エリアのみとすることもできる。
暗号化エンコード/デコード部202は、コンテンツ格納部201に格納しようとするコンテンツに暗号化を施し、また、コンテンツ格納部201の共有利用エリア201Cに格納されているコンテンツデータに施されている暗号を解凍デコードするためのものである。コンテンツ格納部201の共有利用エリア201Cに格納されているコンテンツデータは、この暗号化により、共有領域300外に持ち出されたとしても、再生が困難とされている。
コンテンツデコード部203は、暗号が解凍デコードされたコンテンツデータをデコードして、デジタルビデオデータおよびデジタルオーディオデータを復元する。
そして、コンテンツデコード部203でデコードされたデジタルビデオデータおよびデジタルオーディオデータは、それぞれD/A変換器221および222に供給される。そして、D/A変換器221および222からのアナログビデオ信号およびアナログオーディオ信号は、アンプ223および224を通じて、モニター装置225に供給されて、画像再生されると共に音響再生される。
ディスプレイコントローラ204には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ226が接続されている。
I/Oポート205は、自作コンテンツである音楽コンテンツや映像コンテンツを入力端子227A,227Vを通じてシステムバス211に入力するためのものである。
キー入力インターフェース部206は、これに接続されるキー入力操作部228を通じたユーザからのキー入力操作を受け付け、システムバス211を通じてCPU210に通知する。
また、リモコン受信部207は、リモコン送信機229からのユーザ操作に応じたリモコン信号を受信して、システムバス211を通じてCPU210に通知する。キー入力操作部228およびリモコン送信機229は、後述するコンテンツ配信依頼や、コンテンツ再生指示などを行なうときに、ユーザにより操作入力される。
マルチディスクドライブ208は、会員ユーザが所有するDVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)を再生するためのものである。すなわち、この実施形態では、会員端末装置200は、コンテンツ格納部201からのコンテンツのみでなく、会員ユーザが所有するDVDやCDも再生して楽しむことが可能とされている。
コンテンツ記録エンコード部209は、入力端子227Aおよび入力端子227Vを通じて入力される音声データおよび映像データを、コンテンツ格納部201に格納する際の、コンテンツデータについてのエンコード処理を行なう。
また、この実施形態では、会員端末装置200のROM212には、DVDやCDに記憶されているコンテンツデータを、コンテンツ格納部201の非共有利用エリアに書き込んでおくようにするプログラムが記憶されている。これにより、会員ユーザは、DVDやCDをマルチディスクドライブ208に装填しなくても、コンテンツ格納部201からDVDやCDのコンテンツを読み出して再生して楽しむことができるようになる。
サブプロセッサ230は、この実施形態では、主として、電源状態の管理および制御のために用いられる。すなわち、この実施形態では、会員端末装置200は省電力モードとして、休止モード(以下、サスペンドモードという)を備え、このサスペンドモードの時には、電源回路231からは、図12に示すように、通信インターフェース214と、キー入力インターフェース206と、当該サブプロセッサ230とにのみ電源電圧が供給されている。
後述するように、サブプロセッサ230は、当該サスペンドモードにおいてキー入力操作部228を通じて何等かのキー入力操作があると、電源回路231を制御して会員端末装置200のすべての部分に電源を供給するようにすると共に、CPU210を動作状態に呼び起こす(以下、ウエイクアップという)機能を有する。
また、サブプロセッサ230は、会員端末装置200がサスペンドモードにおいて、ネットワーク3を通じたサーバ装置100からの制御信号を受けたときには、電源回路231を制御して会員端末装置200のすべての部分に電源を供給するようにすると共に、CPU210をウエイクアップする。
[コンテンツ管理システムの動作説明]
<会員登録時の処理手順>
図13に、会員登録時の手順を示す。先ず、会員になろうとするユーザは、コンテンツ提供会社と会員契約をする(手順S1)。この会員契約の際には、会員となるユーザの氏名、住所などのユーザを特定するための情報の他、前述したような課金処理のための銀行口座やクレジット番号等の情報が収集される。
また、この会員契約の際には、非公開の倶楽部を登録しようとするユーザは、当該倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する登録も行なうことができる。この倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する登録は、非公開倶楽部をサーバ装置100に対して登録するときに、当該非公開倶楽部の倶楽部コンテンツを配布したい会員端末装置200の候補を予め登録しておくものである。倶楽部登録時に、倶楽部に参加する会員端末装置200を設定することも可能であるが、予め定めておくことにより、倶楽部登録の際の操作が容易になる。
この倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する登録の一つの方法としては、会員ユーザ名簿から、当該会員端末装置の候補群として登録すべき複数の会員ユーザを選択し、その選択された複数の会員ユーザの会員端末装置200の識別情報のそれぞれを、候補群名を付与して登録する方法がある。
倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する登録の他の方法としては、既に登録されている候補群名の名簿から、候補群を選択することにより、登録する方法がある。この場合には、候補群名、候補群識別情報および当該候補群に属する複数の会員端末装置の識別情報とが、候補群に関する情報として登録される。
そして、それらの会員情報は、例えばサーバ装置100のRAM113に保持される。会員となったユーザには、サーバ装置100に接続するときに入力する必要があるユーザIDとパスワードが渡される。
この会員契約が完了すると、コンテンツ提供会社は、会員ユーザに提供する会員端末装置200を用意し、当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201の書き込み領域を、共有利用エリア201Cと、非共有利用エリア201Pとに分ける(手順S2)。なお、会員ユーザが希望する場合には、コンテンツ格納部201の書き込み領域のすべてを共有利用エリア201Cとするようにすることもできる。
そして、コンテンツ提供会社は、提供する会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリア201Cに、会員ユーザが希望するコンテンツのデータを格納すると共に、当該共有利用エリア201Cに格納したコンテンツの所在情報を、例えばサーバ装置100のRAM113に保持しておく(手順S3)。ここで、コンテンツの所在情報とは、前述したように、当該共有利用エリア201Cに格納したコンテンツ名、そのコンテンツIDおよび当該コンテンツを格納した会員端末装置のIDとの対応を含む情報である。
次に、コンテンツ提供会社は、以上のようにして、共有利用エリア201Cにコンテンツを格納した会員端末装置200を、会員ユーザに、郵送によりあるいは手渡しなどにより実際に提供する(手順S4)。
会員端末装置200の提供を受けた会員ユーザは、例えば自宅において、当該会員端末装置200に電源を投入して、使用を開始するようにする。すると、会員端末装置200のCPU210は、サーバ装置100にネットワーク3を通じて接続のアクセス処理を実行する(手順S5)。この実施形態では、会員端末装置200は、電源が投入されている間(電源オンの状態と後述のサスペンド状態とを含む)は、サーバ装置100に常時接続されている。なお、この例においては、ネットワーク3を通じた通信料金は、例えば月単位の一定料金とされるが、これに限られるものではない。
コンテンツ提供会社のサーバ装置100は、当該会員端末装置200がネットワーク3を通じて初めてサーバ装置100に接続されるのを待ち、初めて接続されたことを確認する(手順S6)。すると、サーバ装置100は、RAM113に保持していた会員となるユーザの氏名、住所などのユーザを特定するための情報の他、前述したような課金処理のための銀行口座やクレジット番号等の情報をサーバ装置100の会員情報管理メモリ部101に格納して、会員情報の登録をする(手順S7)。
また、このとき、さらにサーバ装置100は、RAM113に保持していた当該会員端末装置200についてのコンテンツ所在情報を、その記憶情報に反映させるように、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新して、当該コンテンツ所在情報を登録する(手順S7)。これにより、新たに会員登録されたユーザに提供された会員端末装置200のコンテンツ格納部201の共有利用エリアに記憶されているコンテンツが、共有領域300に組み入れられる。
以上により、会員登録のすべての処理が完了する。すなわち、この実施形態では、契約した後の、会員端末装置200からのサーバ装置100への最初のアクセスにより、会員登録が完了し、共有領域300に、当該登録された会員端末装置200のコンテンツ格納部201が追加される。
なお、会員契約時に、共有領域300に、自己の会員端末装置200のコンテンツ格納部201のコンテンツを提供しないように契約することもできる。その場合には、当該会員は、コンテンツの配信は、共有領域から受けることはできるが、自分の会員端末装置から他の会員端末装置への配信の送信は、行なわないので、配信の手数料の還元を受けることができない。
<会員端末装置200における電源状態管理の説明>
図14は、この実施形態における会員端末装置200における電源状態の遷移を示す図である。
前述したように、この実施形態の会員端末装置200は、電源オフ状態から、キー入力操作部228を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機229を通じた電源オン操作入力があったときには、電源オンの状態となり、自動的にサーバ装置100にアクセスして、ネットワーク3を通じてサーバ装置100と接続される状態になる。このとき、サーバ装置100は、会員端末装置200が接続要求してきたことにより電源オンの状態になったことを認識し、前述の図10に示した会員端末装置情報管理メモリ部106の対応する会員端末装置200の管理エリアの電源状態として、電源オン状態を書き込む。また、このとき、サーバ装置100は、当該会員端末装置200は、電源オン状態であるので、使用可能状態にあると認識する。
この電源オン状態において、キー入力操作部228を通じた電源オフ操作入力、あるいはリモコン送信機229を通じた電源オフ操作入力があると、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、電源オフの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、電源オン状態から電源オフ状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、電源オン状態から電源オフ状態への移行を許可しない。
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、電源オン状態から電源オフ状態への移行を許可したときには、前述の図10に示した会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、電源オン状態から電源オフ状態に書き換える。
この実施形態では、サーバ装置100は、電源オフ状態では、会員端末装置200は、使用不可の状態にあると認識する。
なお、前述の電源オフの状態からキー入力操作部228を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機229を通じた電源オン操作入力があったときには、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得ずに、電源オンの状態に遷移することができる。
また、電源オンの状態において、予め設定されていた所定時間、何の操作入力もない時には、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、サスペンドの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、電源オン状態からサスペンド状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、電源オン状態からサスペンド状態への移行を許可しない。
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、電源オン状態からサスペンド状態への移行を許可したときには、前述の図10に示した会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、電源オン状態からサスペンド状態に書き換える。
この実施形態では、サーバ装置100は、サスペンド状態では、会員端末装置200は、使用可の状態にあると認識する。そして、この実施形態では、後述するように、このサスペンド状態にある会員端末装置200へは、サーバ装置100から他の会員端末装置200からのコンテンツ配信依頼に基づくコンテンツ配信送信指示制御信号を送ることができるようにしている。
すなわち、この実施形態では、サスペンド状態にある会員端末装置200へは、ウエイクアップ指示(電源オン要求)を送って、当該会員端末装置200を電源オン状態に移行させた後に、コンテンツ配信送信指示制御信号を送るようにする。そして、会員端末装置200が電源オンの状態に移行したら、会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態から電源オン状態に書き換える。
サスペンド状態において、キー入力操作部228を通じた電源オフ操作入力、あるいはリモコン送信機229を通じた電源オフ操作入力があると、会員端末装置200は、サーバ装置100の許可を得た後、電源オフの状態に遷移することができる。サーバ装置100は、サスペンド状態から電源オフ状態への許可要求が会員端末装置200から到来したときには、当該許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求しているか否かを判別し、要求していると判別したときには、サスペンド状態から電源オフ状態への移行を許可しない。
そして、サーバ装置100は、前記許可要求してきた会員端末装置が格納しているコンテンツを他の会員端末装置が要求していないと判断して、サスペンド状態から電源オフ状態への移行を許可したときには、前述の図10に示した会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態から電源オフ状態に書き換える。
また、この実施形態では、会員端末装置200は、所定のキー入力操作あるいはリモコン送信機229における所定の操作入力により、電源オフ状態からサスペンド状態に移行することができる。このときには、会員端末装置200は、一旦電源オンの状態になり、サーバ装置100に接続アクセスし、その接続アクセスが正常になされたことを確認した後、サスペンド状態での接続であることをサーバ装置100に通知し、その後、サスペンド状態になる。サーバ装置100は、前記サスペンド状態での接続である通知により、会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態を、サスペンド状態に書き換える。
なお、後述もするように、この実施形態では、会員端末装置200の電源プラグが、電源コンセントから引き抜かれたときのことを考慮して、サーバ装置100は、適宜のタイミングで、会員端末装置200に対してチェックのアクセスを行なうようにしている。
そして、サーバ装置100は、当該チェックのアクセスに対する会員端末装置200からの応答の有無を検出し、その検出結果により、応答が無いときには、会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の管理エリアの電源状態が、電源オン状態あるいはサスペンド状態であったとしても、会員端末装置200が使用不可になったと認識し、当該管理エリアの電源状態を使用不可状態に書き換える。
<会員端末装置200の処理動作>
次に、会員端末装置200の処理動作について、図15〜図21および図27〜図35のフローチャート並びに図22〜図26のユーザ・インターフェース画面の例を参照して説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、主として、会員端末装置200のCPU210により実行される。
図15〜図21および図27、図28は、会員端末装置200に電源がオンとされたときに実行される処理を示すものである。すなわち、キー入力操作部228を通じた電源オン操作入力、あるいはリモコン送信機229を通じた電源オン操作入力があったと、会員端末装置200のCPU210が判別したときには、CPU210は、図15のスタートから処理を開始し、会員端末装置200の初期化処理を行なう(ステップS11)。
そして、CPU210は、サーバ装置100に接続アクセスを行なうように制御し(ステップS12)、サーバ装置100からの認証結果を待つ(ステップS13)。ステップS13において、サーバ装置100から認証承認の認証結果が得られなかったと判別したときには、CPU210は、認証できなかったことをディスプレイ226の画面に表示して、ユーザに報知する(ステップS14)。認証できなかったことに対する対処方法としては、種々の方法があるが、ここではその説明を省略する。
ステップS13において、サーバ装置100から認証承認の認証結果が得られたと判別したときには、CPU210は、当該会員端末装置200が備える機能の一覧メニューを表示するように制御し(ステップS15)、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ(ステップS16)。
ここで、この機能一覧メニューの機能項目としては、この例では、コンテンツ配信依頼、コンテンツ格納部201からのコンテンツ再生、コンテンツ格納部へのコンテンツ記録、自作コンテンツの著作権調査依頼、倶楽部登録、公開倶楽部への参加要求、が設けられている。
ステップS16で、機能選択操作がないと判別したときには、CPU210は、何の操作もない状態が所定時間以上継続したか否か判別し(ステップS17)、所定時間以上経過していないと判別したときには、電源オフ操作がなされたか否か判別し(ステップS18)、電源オフ操作もなされていないと判別したときには、ステップS16に戻り、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
ステップS18で、電源オフ操作がなされたと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100に電源オフ状態への移行の許可要求を送り(ステップS19)、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知の受信を待つ(ステップS20)。
ステップS20で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「許可」であったと判別したときには、CPU210は、会員端末装置100を電源オフ状態に移行させる(ステップS21)。そして、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS20で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「不許可」であったと判別したときには、CPU210は、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS22)、ステップS16に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
また、ステップS17で、所定時間以上経過したと判別したときには、CPU210は、省電力モードになっているかどうか判別し(ステップS23)、省電力モードになっていないと判別したときには、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS22)、ステップS16に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
また、ステップS23で、省電力モードになっていると判別したときには、CPU210は、サーバ装置100にサスペンド状態への移行の許可要求を送り(ステップS24)、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知の受信を待つ(ステップS25)。
ステップS25で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「許可」であったと判別したときには、CPU210は、会員端末装置100の電源状態をサスペンド状態に移行させる(ステップS26)。
また、ステップS25で、サーバ装置100からの許可要求に対する結果通知が「不許可」であったと判別したときには、CPU210は、電源オンの状態を維持するように決定し(ステップS22)、ステップS16に戻って、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作を待つ。
次に、ステップS16において、ユーザによる当該機能一覧メニューからの機能選択操作があったと判別したときには、CPU210は、コンテンツ配信依頼モードが選択されたか否か判別する(図16のステップS31)。
そして、ステップS31で、コンテンツ配信依頼モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼を送る(ステップS32)。これに対して、サーバ装置100からは、共有領域300内にあるコンテンツの一覧リストをコンテンツ配信リストとして送信してくるので、CPU210は、このコンテンツ配信リストを受信して、ディスプレイ226に表示させる(ステップS33)。
会員ユーザは、キー入力操作部228やリモコン送信機229を用いて、このコンテンツ配信リストから、配信依頼したいコンテンツを選択指定することができる。また、会員ユーザは、希望するコンテンツが無いときには、キー入力操作部228やリモコン送信機229を用いて、コンテンツ配信依頼モードの終了操作をする。
そこで、CPU210は、配信依頼するコンテンツの選択操作が完了したか否か判別し(ステップS34)、当該選択操作が完了していないと判別したときには、ユーザによってコンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされたか否か判別する(ステップS35)。
そして、ステップS35で、ユーザによるコンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされたと判別したときには、サーバ装置100にコンテンツ配信依頼モードの終了を通知し(ステップS36)、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。また、ステップS35で、コンテンツ配信依頼モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS34に戻って、配信依頼するコンテンツの選択操作の完了を監視する。
ステップS34で、配信依頼するコンテンツの選択操作が完了したと判別したときには、CPU210は、選択されたコンテンツの取得要求をサーバ装置100に送信する(ステップS37)。このコンテンツの取得要求には、当該会員端末装置200のIDと、取得要求するコンテンツのIDと、当該会員端末装置200のネットワーク上のアドレスなどを含む。
このコンテンツ取得要求を受け取ったサーバ装置100は、取得要求されたコンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部103に格納されている場合には、サーバ装置100から当該コンテンツデータを取得要求してきた会員端末装置200に送信するようにする。
また、サーバ装置100は、取得要求されたコンテンツのデータが他の会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されていると判別したときには、当該他の会員端末装置200に対してコンテンツの配信送信指示を送り、取得要求してきた会員端末装置200にP2Pによる当該コンテンツの送信をさせるようにする。そして、その場合には、取得要求してきた会員端末装置200には、取得要求されたコンテンツは、他の会員端末装置からP2Pによる配信送信がなされる旨を通知するようにする。
そこで、CPU210は、サーバ装置100から取得要求したコンテンツデータ(暗号化されている)がダウンロードされてきたか否か判別し(ステップS38)、ダウンロードされてきたと判別したときには、受信したコンテンツデータを、コンテンツ格納部201の共有利用エリア201Cに格納する(ステップS39)。そして、CPU210は、サーバ装置100からのダウンロード完了の通知を受信するまで(ステップS40)、受信したコンテンツデータのコンテンツ格納部201の共有利用エリア201Cへの格納を行なう。
そして、ステップS40で、サーバ装置100からのダウンロード完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツのダウンロードが正常に行われたことを確認した上、正常にダウンロードが行なわれたことをサーバ装置100に通知する(ステップS41)。
そして、CPU210は、取得要求したコンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ226に表示して会員ユーザに報知する(ステップS42)。このとき、ディスプレイ226への表示の代わりに、あるいはディスプレイ226への表示と共に、再生が可能になったことを、音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS15に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ226の画面に表示する。
次に、ステップS38で、サーバ装置100から取得要求したコンテンツデータがダウンロードされてこないと判別したときには、CPU210は、取得要求したコンテンツが他の会員端末装置からP2Pによって配信される通知を受信したか否か判別し(ステップS43)、受信していないと判別したときにはステップS37に戻る。
また、ステップS43で、取得要求したコンテンツが他の会員端末装置からP2Pによって配信される通知を受信したと判別したときには、CPU210は、会員端末装置200を、当該コンテンツのP2P配信の受信待機状態とし(ステップS44)、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を待つ(ステップS45)。
そして、ステップS45で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(図17のステップS51)、当該他の会員端末装置200から送られてくるコンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、コンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納する(ステップS52)。
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS53)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の共有利用エリアへ格納するのを継続する。
次に、ステップS53で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツデータを再生に支障なく受信したか、つまりエラー無くあるいはエラーがあっても訂正可能であるか否かを、受信したコンテンツデータに付加されているエラー訂正符号またはエラー検出符号などを用いて判別する(ステップS54)。
ステップS54で、受信したコンテンツデータが再生に支障があるものであると判別したときには、受信データNGを他の会員端末装置200に送り(ステップS55)、その後、ステップS52に戻って、他の会員端末装置200から再度送られてくるコンテンツデータを受信して再格納する。
また、ステップS54で、コンテンツデータを再生に支障なく受信したと判別したときには、CPU210は、受信データOKを他の会員端末装置200に送る(ステップS56)そして、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS57)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS58)。
そして、CPU210は、取得要求したコンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ226に表示して会員ユーザに報知する(ステップS59)。このとき、ディスプレイ226への表示の代わりに、あるいはディスプレイ226への表示と共に、再生が可能になったことを、音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS15に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ226の画面に表示する。
次に、ステップS31で、機能選択されたのが、コンテンツ配信依頼モードではないと判別したときには、CPU210は、再生モードが選択されたか否か判別する(図18のステップS61)。
ステップS61で、再生モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、ディスプレイ226に再生ソースメニューを表示する(ステップS62)。この例では、再生ソースは、コンテンツ格納部201と、マルチディスクドライブ208のいずれかとされる。
そこで、CPU210は、ユーザにより再生ソースとしてコンテンツ格納部201が選択されたか否か判別し(ステップS63)、コンテンツ格納部201ではなく、マルチディスクドライブ208が選択されたと判別したときにはマルチディスクドライブにディスクが装填されているか否か判別する(ステップS64)。
このステップS64で、ディスクが装填されていないと判別したときには、CPU210は、ディスクの装填を促すメッセージをディスプレイ226に表示すると共に、音声により報知し(ステップS65)、その後、ステップS64に戻る。
そして、ステップS64で、ディスクが装填されていると判別したときには、CPU210は、ユーザによるコンテンツ選択操作およびコンテンツ再生スタート操作を待つ(ステップS66)。
このステップS66で、コンテンツ再生スタート操作がなされないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS70)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
また、ステップS70で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS66に戻って、ディスクに記録されているコンテンツの選択操作および再生スタート操作を監視する。
ステップS66で、コンテンツ再生スタート操作がなされたと判別したときには、CPU210は、マルチディスクドライブ208に装填されているディスクから選択されたコンテンツの再生を実行する(ステップS67)。
そして、CPU210は、再生停止操作がなされるのを待ち(ステップS68)、再生停止操作がなされたことを判別すると、ディスク再生動作を停止する(ステップS69)。次に、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS70)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
また、ステップS70で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS66に戻って、ディスクに記録されているコンテンツの選択操作および再生スタート操作を監視する。
ステップS63で、コンテンツ格納部201が選択されたと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201内のコンテンツ一覧リストをディスプレイ226の画面に表示する(ステップS71)。
そして、CPU210は、ユーザによってコンテンツ一覧リスト内のいずれかのコンテンツの選択入力がされたか否か判別し(ステップS72)、コンテンツの選択入力がなされていないと判別したときには、当該再生モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS75)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
また、ステップS75で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS71に戻って、コンテンツ格納部201内のコンテンツの一覧リストを表示し、次のステップS72でコンテンツの選択操作を監視する。
ステップS72で、コンテンツの選択操作がなされたと判別したときにはCPU210は、コンテンツ格納部201から、選択されたコンテンツを読み出し再生する(ステップS73)。
このとき、選択されたコンテンツがコンテンツ格納部201の共有利用エリアに格納されているコンテンツであるときには、CPU210は、当該コンテンツデータは暗号化されているので、暗号化デコード部202で暗号のデコードを行い、コンテンツデコード部203でデータデコードする。そして、コンテンツがAVデータであれば、デコードされたオーディオデータおよび映像データは、D/A変換器221およびD/A変換器222に供給され、アンプ223および224を通じてモニタ装置225に供給されて、再生される。
また、選択されたコンテンツがコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納されているコンテンツであるときには、暗号化が施されていないので、コンテンツデコード部203でデコードされた後、D/A変換器221およびD/A変換器222に供給され、アンプ223および224を通じてモニタ装置225に供給されて、再生される。
次に、CPU210は、ユーザによって再生停止操作がなされるのを待ち(ステップS74)、再生停止操作がなされたことを判別すると、ディスク再生動作を停止する(ステップS75)。次に、CPU210は、ユーザによって、当該再生モードについて終了操作がなされたか否か判別し(ステップS76)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
また、ステップS76で、再生モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS71に戻って、コンテンツ格納部201内のコンテンツの一覧リストを表示し、次のステップS72でコンテンツの選択操作を監視する。
次に、ステップS61で、再生モードも選択されていないと判別したときには、CPU210は、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されたか否か判別する(図19のステップS81)。このステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードも選択されていないと判別したときには、CPU210は、ステップS15に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ226の画面に表示する。
ステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードが選択されたと判別したときには、CPU210は、マルチディスクドライブ208にディスクが装填されているか否か判別する(ステップS82)。
このステップS82で、ディスクが装填されていないと判別したときには、CPU210は、ディスクの装填を促すメッセージをディスプレイ226に表示すると共に、音声により報知し(ステップS83)、その後、ステップS82に戻る。
そして、ステップS82で、ディスクが装填されていると判別したときには、CPU210は、ディスク内のコンテンツ一覧リストをディスプレイ226に表示し(ステップS84)、ユーザによるコンテンツ選択操作およびコンテンツ記録スタート操作を待つ(ステップS85)。
このステップS85で、コンテンツ記録スタート操作がなされていないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該記録モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS86)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
また、ステップS86で、記録モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS85に戻って、ディスク内のコンテンツの選択操作および記録スタート操作を監視する。
ステップS85で、コンテンツ記録スタート操作がなされたと判別したときには、CPU210は、マルチディスクドライブ208に装填されているディスクから選択されたコンテンツを高速で抽出し、コンテンツ記録エンコード部209で、記録エンコード行い、その記録エンコード結果のコンテンツデータをコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納する(ステップS87)。この際には、コンテンツデータについての暗号化は不要である。
そして、CPU210は、当該選択されたコンテンツのデータが書き込みが終了するのを待ち(ステップS88)、書き込み終了を確認すると、ディスク交換されたか否か判別する(ステップS89)。そして、ステップS89で、ディスク交換がなされたと判別したときには、CPU210は、ディスクが装填されるのを待ち(ステップS90)、ディスク装填を確認したら、ステップS84に戻り、上述の動作を繰り返す。
また、ステップS89でディスク交換がなされていないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該記録モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS91)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
また、ステップS91で、記録モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS85に戻って、ディスク内のコンテンツの選択操作および記録スタート操作を監視する。
ステップS81で、コンテンツ格納部201への記録モードではないと判別したときには、CPU210は、自作コンテンツの著作権調査依頼が選択されたか否か判別し(図20のステップS101)、そうであれば、CPU210は、サーバ装置100に自作コンテンツの著作権調査依頼を送る(ステップS102)。
この著作権調査依頼に対して、サーバ装置100は、著作権調査依頼用のグラフィック・ユーザ・インターフェースの画面データを送ってくるので、会員端末装置200のCPU210は、当該著作権調査依頼用のグラフィック・ユーザ・インターフェースの画面データを受信して、ディスプレイ226に表示する(ステップS103)。
そして、CPU210は、会員ユーザによる自作コンテンツの著作権調査のために必要な事項の入力の受付完了を待つ(ステップS104)。ここで、著作権調査のために必要な事項としては、例えば、著作者の氏名やペンネーム、自作コンテンツのジャンル、自作コンテンツの曲名やタイトル、著作日などが含まれる。
このステップS104で、必要事項の入力の受け付けが完了していないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該著作権調査依頼モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS105)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。また、ステップS105で、当該著作権調査依頼モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS104に戻って、必要事項の入力の完了を待つ。
ステップS104で必要事項の入力の受付が完了したと判別したときには、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに予め記憶されている自作コンテンツのデータを、ステップS104で入力された必要事項および会員端末装置200の識別情報とともに、サーバ装置100に送る(ステップS106)。このとき、自作コンテンツの保護のために、自作コンテンツのデータは、暗号化エンコード/デコード部202で、暗号化エンコードした後、サーバ装置100に送信するようにする。
そして、サーバ装置100に送った著作権調査のために必要な事項は、著作権調査依頼した自作コンテンツを特定するための情報として、会員端末装置200のコンテンツ格納部201の非共有利用エリアにも、当該自作コンテンツに対応して記憶される。
なお、自作コンテンツは、ディスクに格納されている場合には、前述したコンテンツ格納部201への記録モードのルーチンにより、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに予め記憶される。また、ディスクに格納されていない場合には、例えば、入力端子227Aおよび/または入力端子7Vを通じて入力され、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに予め格納されている。
この著作権調査依頼を受信したサーバ装置100は、受け取った自作コンテンツのデータと、必要な事項とに基づいて著作権調査を行なうが、この著作権調査には、比較的時間を要するのが通常である。したがって、この実施形態では、著作権調査結果を、著作権調査依頼をしたときに得ることはせず、後述するように、後日のサーバ装置100からの著作権調査結果の報告送付を待つことにしている。そこで、この実施形態では、ステップS106で著作権調査に必要な情報をサーバ装置100に送ったら、この著作権調査依頼モードを終了して、他のモードに移行することができるようにしている。
次に、ステップS101で、自作コンテンツについての著作権調査依頼モードの選択ではないと判別したときには、CPU210は、倶楽部登録モードであるか否か判別し(図21のステップS111)、そうであれば倶楽部登録要求をサーバ装置100に送る(ステップS112)。
なお、会員ユーザは、この倶楽部登録要求をする前には、倶楽部コンテンツのデータをコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに、前述した自作コンテンツの場合と同様にして格納しておく。このときに、当該倶楽部コンテンツには、コンテンツ名やコンテンツ番号等の識別情報が付加されてコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに格納される。
倶楽部登録要求に対しては、サーバ装置100は、倶楽部登録要求用のグラフィック・ユーザ・インターフェース(以下、GUIという)の画面データを送ってくるので、会員端末装置200のCPU210は、当該倶楽部登録要求用のGUIの画面データを受信して、ディスプレイ226に表示する(ステップS113)。
そして、CPU210は、会員ユーザによる倶楽部登録要求の際に必要な登録事項の入力の受け付け(ステップS114)、受け付けた登録事項をサーバ装置100に送信する(ステップS115)。
そして、CPU210は、サーバ装置100から、次の登録事項用のGUIの画面データを受信したか否か判別する(ステップS116)。ステップS116で、登録事項用のGUIの画面データを受信しなかったと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100から倶楽部登録完了通知を受信したか否か判別し(ステップS117)、倶楽部登録完了通知を受信しなかったときには、ステップS116に戻る。
また、サーバ装置100から倶楽部登録完了通知を受信したときには、CPU210は、登録した倶楽部名などを、倶楽部コンテンツに対応してコンテンツ格納部201の非共有利用エリアに格納する(ステップS118)。これは、後で、サーバ装置100から倶楽部コンテンツの配信送信指示が到来したときに、指定された倶楽部に対応する倶楽部コンテンツを特定するために用いられる。ステップS118の次には、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。
図22〜図26は、この倶楽部登録時において、ステップS113〜ステップS116において、サーバ装置100から送られて来て順次に表示されるGUI画面の例を示すものである。
倶楽部登録要求を会員端末装置200がサーバ装置100に送ると、サーバ装置100は、前述したように、倶楽部登録の際に必要な事項の入力用のGUI画面を送ってくる。
例えば、サーバ装置100は、先ず、図22に示すように、登録したい倶楽部で参加会員端末装置に配布する倶楽部コンテンツの大まかなジャンル(カテゴリー)を、倶楽部登録要求する会員端末装置200の会員ユーザに選択させるためのGUI画面を送ってくる。選択可能な大まかなジャンルとしては、図22に示されるように、「掲示板」、「趣味」、「学習」、「自作コンテンツ」、「地域情報」などが挙げられている。
この例のGUI画面においては、各選択項目のそれぞれの選択を指示するための複数個の選択ボタン11と、選択項目を変更するための選択変更用のアップボタン12およびダウンボタン13と、前画面に戻るための戻るボタン14と、選択状態を決定するためのOKボタン15とが、会員ユーザが操作可能なボタンアイコンとして表示されている。この例では、その後、サーバ装置100から送られてくるGUI画面においても同様の表示とされている。
この図22の画面において、例えば「自作コンテンツ」が選択されると、サーバ装置100は、図23に示すように、この「自作コンテンツ」のジャンルにおける細かく分類されたジャンルを、倶楽部登録要求する会員端末装置200の会員ユーザに選択させるためのGUI画面を送ってくる。この細かいジャンルとしては、図23に示すように、「映画」、「絵」、「漫画」、「音楽」、「小説」、「写真」などが挙げられている。
この図23の画面において、例えば「写真」が選択されると、サーバ装置100は、図24に示すように、倶楽部名を倶楽部登録要求する会員端末装置200の会員ユーザに入力させるためのGUI画面を送ってくる。会員ユーザは、この画面において、倶楽部名を入力し、その倶楽部名をサーバ装置100に通知する。図24の例では、自作コンテンツとしての写真のコンテンツについて、「坂本家のアルバム」という倶楽部名が登録されている。
この例では、倶楽部名が登録されると、サーバ装置100は、図25に示すように、登録する倶楽部を公開するか、非公開にするかを、倶楽部登録要求する会員端末装置200の会員ユーザに選択させるためのGUI画面を送ってくる。
図25において、「全てのユーザに公開する」、「特定のユーザにのみ公開する」という項目は、倶楽部を公開して、参加端末を募る場合であり、具体的な参加許可端末の設定入力を会員ユーザは行なわない。一方、「登録済みの端末にのみ公開する」という項目は、倶楽部は非公開であることを意味しており、倶楽部登録しようとする会員ユーザに、参加許可端末を具体的に設定させるようにする。
例えば、「全てのユーザに公開する」という項目が選択された場合には、登録事項の入力は、この図25のGUI画面で終了となり、OKボタン15を押すと、公開倶楽部の設定が完了する。前述したように、この公開の倶楽部登録に関する情報は、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納される。この登録の際、この例では、サーバ装置100では、倶楽部名の重複を許す場合を考慮して、登録された倶楽部には、倶楽部識別情報が一意に付与される。
また、「特定のユーザにのみ公開する」という項目が選択された場合には、登録事項の入力は、この図25のGUI画面では終了せず、登録しようとする倶楽部に参加許可する条件の設定入力用のGUI画面がサーバ装置100から到来する。参加許可する条件は、例えば、性別、年齢、参加料金などである。会員ユーザが、当該GUI画面において前記条件を設定入力して、OKボタン15を押すと、この場合の倶楽部登録設定が完了する。このときの倶楽部登録に関する情報は、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納される。
また、「登録済みの端末にのみ公開する」という項目が選択された場合には、登録事項の入力は、図25のGUI画面では終了せず、登録しようとする倶楽部に参加許可する会員ユーザ(会員端末装置)の設定入力用のGUI画面がサーバ装置100から到来する。
例えば、「特定のユーザにのみ公開する」という項目が選択された場合には、例えばサーバ装置100から会員リストを含むGUI画面が提供され、会員ユーザは、当該会員リストから当該倶楽部に参加を許可する会員端末装置200を選択するようにする。あるいは、会員リストからではなく、倶楽部登録しようとする会員ユーザが直接的に参加を許可する会員端末装置200を設定するようにしても良い。
また、図25のGUI画面において、「登録済みの端末にのみ公開する」という項目が選択された場合には、サーバ装置100からは、会員登録の際に登録された倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に属する複数の会員端末装置のリストが送られてきて、そのリストにおいて、会員ユーザは、登録しようとする倶楽部に参加を許可する会員端末装置の会員ユーザを選択設定することができる。
図26は、この倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に属する複数の会員端末装置のリストを含むGUI画面の一例である。図26の例では、倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に属する複数の会員端末装置のそれぞれについて、逐一、参加を許可する端末として設定するか否かを決定するようにする。図26の例は、「おじいちゃん」「ゆかり」「たかし」が使用する会員端末装置200に対して、登録しようとする倶楽部に参加許可する場合を示している。
なお、「特定のユーザにのみ公開する」、「登録済みの端末にのみ公開する」という項目が選択された場合には、倶楽部登録に関する登録事項の情報は、倶楽部管理メモリ部105の非公開領域に格納される。
以上のようにして登録された倶楽部のうち、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に記憶された倶楽部は共有領域300に提供され、基本的には全ての会員ユーザに、当該倶楽部への参加の機会が与えられる。ただし、上述のように、条件が設定されている倶楽部もあるので、その場合には、倶楽部への参加許可は、当該条件をクリアする必要がある。
図21のステップS111で、選択された機能項目は倶楽部登録ではないと判別したときには、CPU210は、公開倶楽部への参加要求であるか否か判別し(図27のステップS121)、公開倶楽部への参加要求であれば、サーバ装置100に公開倶楽部への参加要求を送る(ステップS122)。
これに対して、サーバ装置100からは、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に記憶されている倶楽部のリストを含むGUI画面データを送ってくるので、CPU210は、このGUI画面データを受信して、ディスプレイ226の画面に当該GUIを表示する(ステップS123)。
このGUI画面においては、会員ユーザは、参加しようとする倶楽部を選択するので、CPU210は、当該参加倶楽部の選択入力を待つ(ステップS124)。そして、この参加倶楽部の選択入力がないと判別したときには、CPU210は、ユーザによって、当該倶楽部参加要求モードについて終了操作されたか否か判別し(ステップS125)、終了操作がなされたと判別したときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。また、ステップS125で、当該著作権調査依頼モードの終了操作がなされてはいないと判別したときには、ステップS124に戻って、参加倶楽部選択の入力を待つ。
そして、ステップS124で、参加倶楽部選択の入力完了を判別したときには、CPU210は、参加する倶楽部名および倶楽部識別情報を、自端末の会員端末装置IDとともにサーバ装置100に送る(ステップS127)。
この参加倶楽部名および倶楽部識別情報を受け取ったサーバ装置100は、それが条件無しで全ての会員に参加を許可する倶楽部であるか、参加条件が設定されている倶楽部であるかを、倶楽部管理メモリ部105の記憶内容を参照して判別する。
そして、会員端末装置200から受け取った参加要求されている倶楽部が、条件無しで全ての会員に参加を許可する倶楽部である場合には、サーバ装置100は、倶楽部管理メモリ部105に参加会員端末装置の識別情報を、参加要求対象の倶楽部名に対応して書き込むとともに、当該倶楽部に関する会員端末装置200に参加登録通知を送る。その後、当該倶楽部の倶楽部コンテンツを所持する会員端末装置200に、参加要求してきた会員端末装置200に、前記倶楽部コンテンツを送信するように配信指示信号を送る。
また、会員端末装置200から受け取った参加要求されている倶楽部に対して参加条件が設定されている場合には、サーバ装置100は、当該参加条件を参加要求してきた会員端末装置200の会員ユーザがクリアしているかどうかを判別するために、当該参加条件についての問合せGUI画面のデータを、会員端末装置200に対して送信する。
そして、サーバ装置100は、会員端末装置200からの回答に基づき、前記参加条件をクリアしているかどうかを判別し、クリアしていると判別したときには、参加許可通知を送った後、倶楽部管理メモリ部105に参加会員端末装置の識別情報を、参加要求対象の倶楽部名に対応して書き込むとともに、当該倶楽部に関する会員端末装置200に参加登録通知を送るようにする。その後、当該倶楽部の倶楽部コンテンツを所持する会員端末装置200に、参加要求してきた会員端末装置200に、前記倶楽部コンテンツを送信するように配信指示信号を送る。
以上のことから、会員端末装置200のCPU210は、ステップS127で参加する倶楽部名および倶楽部識別情報を送った後には、倶楽部参加のための条件入力用GUI画面データを受信したか否か判別し(図28のステップS131)、条件入力用GUI画面データを受信しなかったと判別したときには、サーバ装置100から参加登録通知を受信したか否か判別する(ステップS132)。ステップS132で、参加登録通知を受信していないと判別したときには、ステップS131に戻る。
また、ステップS132で参加登録通知を受信したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100からの倶楽部コンテンツのP2P配信通知の受信を待つ(ステップS137)。そして、ステップS137で、当該P2P配信通知を受信したと判別したときには、CPU210は、倶楽部コンテンツを所持する他の会員端末装置200からの当該倶楽部コンテンツがP2P配信されてくるのを受信待機する(ステップS138)。そして、他の会員端末装置200からのアクセスを待つ(ステップS139)。
ここで、受信待機は、例えば当該P2P配信されてくるコンテンツのコンテンツIDに対応して受信待機フラグを立てることによりなされる。この受信待機フラグは、対応するコンテンツのデータが受信完了したときには、リセットされる。
そして、ステップS131で、条件入力用GUI画面データを受信したと判別したときには、CPU210は、受信した条件入力用GUI画面をディスプレイ226の画面に表示し(ステップS133)、会員ユーザからの要求されている条件、例えば性別、年齢、参加料金についての入力を受け付ける(ステップS134)。そして、受け付けた条件入力情報をサーバ装置100に送信する(ステップS135)。
次に、CPU210は、サーバ装置100から、前記条件クリアにより倶楽部への参加許可通知を受信したか否か判別し(ステップS136)、参加不許可であったときには、ステップS15の機能一覧メニューの表示状態に戻る。また、ステップS136で、参加許可通知を受信したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100からの倶楽部コンテンツのP2P配信通知の受信を待つ(ステップS137)。
そして、当該P2P配信通知を受信したと判別したときには、CPU210は、倶楽部コンテンツを所持する他の会員端末装置200からの当該倶楽部コンテンツがP2P配信されてくるのを受信待機する(ステップS138)。そして、他の会員端末装置200からのアクセスを待つ(ステップS139)。
ステップS139で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(図29のステップS141)、当該他の会員端末装置200から送られてくる倶楽部コンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、暗号を復号化した後、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに格納する(ステップS142)。
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS143)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pへ格納するのを継続する。
次に、ステップS143で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツデータを再生に支障なく受信したか、つまりエラー無くあるいはエラーがあっても訂正可能であるか否かを、受信したコンテンツデータに付加されているエラー訂正符号またはエラー検出符号などを用いて判別する(ステップS144)。
ステップS144で、受信したコンテンツデータが再生に支障があるものであると判別したときには、受信データNGを他の会員端末装置200に送り(ステップS145)、その後、ステップS142に戻って、他の会員端末装置200から再度送られてくるコンテンツデータを受信して再格納する。
また、ステップS144で、コンテンツデータを再生に支障なく受信したと判別したときには、CPU210は、受信データOKを他の会員端末装置200に送る(ステップS156)そして、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS147)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS148)。
そして、CPU210は、取得要求した倶楽部コンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ226に表示して会員ユーザに報知する(ステップS59)。このとき、ディスプレイ226への表示の代わりに、あるいはディスプレイ226への表示と共に、倶楽部コンテンツの再生が可能になったことを、音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。その後、CPU210は、ステップS15に戻り、機能一覧メニューをディスプレイ226の画面に表示する。
<倶楽部登録動作のまとめ>
[会員端末装置200の動作の概要]
図30は、上述した会員端末装置200からの倶楽部登録動作の概要をさらに説明するための図である。この図30は、会員端末装置200のCPU210を基準にした処理の流れではなく、倶楽部登録動作の理解のためのフローチャートである。
先ず、会員端末装置200を所有する会員ユーザは、サーバ装置100に対して倶楽部登録動作を開始し(ステップS151)、倶楽部の名称、倶楽部コンテンツのカテゴリーなどを、それぞれGUI画面を用いて入力して、サーバ装置100に登録する(ステップS152)。
この登録の際に、会員ユーザは、倶楽部を共有領域300の会員ユーザの全てに公開するか否かを判別し(ステップS153)、倶楽部を共有領域300の会員ユーザの全てに公開するとした場合には、前記ステップS152で登録した内容でサーバ装置100に対して倶楽部登録を行なう(ステップS157)。
倶楽部を共有領域300の会員ユーザの全てに公開するのではないときには、登録済み端末にのみ参加許可するのかどうかを選択し(ステップS154)、登録済み端末にのみ参加許可するとした場合には、前述のようにして、サーバ装置100から登録データを受信して、参加許可する端末の選択を行なう(ステップS155)。そして、サーバ装置100への倶楽部登録を終了する(ステップS157)。
また、登録済み端末にのみ参加許可するのではないときには、参加許可する会員端末装置200の条件を入力する(ステップS156)。そして、この条件付で、サーバ装置100に倶楽部登録を行なう(ステップS157)。
[サーバ装置100の動作の概要]
図31は、上述した倶楽部登録動作におけるサーバ装置100側の振る舞いの概要を説明するための図である。
サーバ装置100は、ある会員端末装置200から倶楽部登録要求を受信すると(ステップS161)、以下のように処理を行なう。
まず、倶楽部の名称、倶楽部コンテンツのカテゴリーなどを入力させるためのGUI画面を会員端末装置200に送信する(ステップS162)。次に、共有領域300内の全ての会員ユーザに、登録しようとする倶楽部を公開するかどうかを、会員ユーザに選択させるためのGUI画面のデータを会員端末装置200に送信する(ステップS163)。
そして、会員ユーザの選択操作により共有領域300内の全ての会員ユーザに、登録しようとする倶楽部を公開するのかどうかを判別し(ステップS164)、全ての会員ユーザに公開するのであれば、それまでに倶楽部登録要求してきた会員端末装置200から得た登録情報により、サーバ装置100の倶楽部管理メモリ部105の公開領域に倶楽部登録を行なう(ステップS169)。
また、ステップS164において、全ての会員ユーザに公開するのでなければ、登録済みの会員端末装置200にのみ参加許可するのかどうか判別し(ステップS165)、登録済みの会員端末装置200にのみ参加許可するのであれば、登録されている会員端末装置候補群に含まれる会員端末装置の情報を含むGUI画面を、倶楽部登録しようとしている会員端末装置200に送り、会員ユーザに参加許可端末を選択させるようにする(ステップS166)。
そして、その選択により参加許可端末として指定された会員端末装置200に対して、視聴可能な倶楽部コンテンツがあることを通知する(ステップS167)。この通知は、当該会員端末装置200に倶楽部参加登録されたことを告知する通知でもある。そして、サーバ装置100は、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200から得た登録情報により、サーバ装置100の倶楽部管理メモリ部105の非公開領域に倶楽部登録を行なう(ステップS169)。
また、ステップS165で、登録済みの会員端末装置200にのみ参加許可するのではないと判別したときには、サーバ装置100は、参加許可端末の条件を入力させるためのGUI画面データを会員端末装置200に送り、性別、年齢、参加料金などの参加許可条件を入力させる(ステップS168)。そして、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200から得た登録情報(許可条件を含む)により、サーバ装置100の倶楽部管理メモリ部105の公開領域に倶楽部登録を行なう(ステップS169)。
<サブプロセッサの動作>
次に、図32にサブプロセッサ230の処理動作を説明するためのフローチャートを示す。前述したように、このサブプロセッサ230は、会員端末装置200の電源状態がサスペンドの状態になったときに、電源オンの状態にする動作をするものである。
先ず、サブプロセッサ230は、キー入力操作部228を通じて、何等かのキー入力操作がなされたか否か判別し(ステップS171)、何等かのキー入力操作がなされたと判別したときには、電源回路231を制御して、すべての部分に電源電圧を投入するようにすると共に、メインCPU210をウエイクアップする(ステップS172)。
そして、サブプロセッサ230は、メインCPU210に対して、サーバ装置100に、サスペンド状態から電源オン状態に移行したことを通知するように指示する(ステップS173)。そして、サブプロセッサ230の処理を終了する。
また、ステップS171で、何等のキー入力操作もなされていないと判別したときには、サブプロセッサ230は、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信したか否か判別する(ステップS174)。このステップS174で、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信していないと判別したときには、ステップS171に戻る。
また、ステップS171で、サーバ装置100からのウエイクアップ指示を受信したと判別したときには、サブプロセッサ230は、電源回路231を制御して、すべての部分に電源電圧を投入するようにすると共に、メインCPU210をウエイクアップする(ステップS175)。
そして、サブプロセッサ230は、コンテンツの配信送信指示をサーバ装置100から受けたことを、メインCPU210に通知する(ステップS176)。そして、この処理ルーチンを終了する。
<サーバ装置100からの受信時の処理>
図33〜図36は、会員端末装置200のCPU210が、サーバ装置100から種々の制御信号や通知を受信したときの処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
[会員端末装置におけるコンテンツ配信送信指示受信時の処理]
図33は、会員端末装置200のCPU210が、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受けた時の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
会員端末装置200のCPU210は、電源オン状態のときには、直接的にサーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信し、サスペンド状態のときには、前述したように、サブプロセッサ230を介して、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信する。
すなわち、CPU210は、サーバ装置100からコンテンツ配信送信指示の制御信号を受信したか否か判別し(ステップS181)、受信したと判別したときには、コンテンツ配信送信指示の受信確認をサーバ装置100に返信する(ステップS182)。ここで、コンテンツ配信送信指示には、配信送信すべきコンテンツのIDと、配信送信すべき会員端末装置のネットワークアドレスとが含まれる。
次に、CPU210は、当該コンテンツ配信送信指示により、コンテンツを送信するように指定された会員端末装置200に対して、前記受信したネットワークアドレスを用いてアクセスする(ステップS183)。
そして、CPU210は、このアクセスに相手の会員端末装置200が応答して、通信路が形成されたか否か判別し(ステップS184)、通信路の形成を確認したときには、コンテンツ配信送信指示に含まれるコンテンツのIDにより指定されるコンテンツのデータを、コンテンツ格納部201から読み出して、相手会員端末装置200に送信する(ステップS185)。
そして、CPU210は、指定されたコンテンツデータの送信が完了したか否か監視し(ステップS186)、送信が完了したと判別したときには、相手会員端末装置に対して、コンテンツ配信完了メッセージを送る(ステップS187)。そして、相手端末から「受信OK」を受信したか否か判別し(ステップS188)、「受信OK」ではなく、「受信NG」を受信したと判別したときには、ステップS185に戻って、配信指示されたコンテンツを再度送信する。
また、ステップS188で「受信OK」を受信したと判別したときには、CPU210は、当該相手会員端末装置との通信路を切断する(ステップS189)。そして、サーバ装置100に、コンテンツ配信完了を通知する(ステップS190)。
[倶楽部への参加許可端末の通知時の処理動作]
図33のステップS181で、コンテンツ配信送信指示の制御信号は受信していないと判別したときには、CPU210は、非公開倶楽部への参加端末になったことの通知を受信したか否か判別する(図34のステップS191)。
ステップS191で、非公開倶楽部への参加端末になったことの通知を受信したと判別したときには、CPU210は、当該通知に含まれる倶楽部名とともに、当該倶楽部の参加端末になったことをユーザに、例えばディスプレイ226にメッセージを表示して、および/または、音声メッセージにより通知する(ステップS192)。
そして、CPU210は、サーバ装置100からの倶楽部コンテンツのP2P配信通知の受信を待つ(ステップS193)。そして、当該P2P配信通知を受信したと判別したときには、CPU210は、倶楽部コンテンツを所持する他の会員端末装置200からの当該倶楽部コンテンツがP2P配信されてくるのを受信待機する(ステップS194)。そして、他の会員端末装置200からのアクセスを待つ(ステップS195)。
ステップS195で、他の会員端末装置200からのアクセスの受信を確認すると、CPU210は、他の会員端末装置200との間の通信路を形成し(図35のステップS201)、当該他の会員端末装置200から送られてくる倶楽部コンテンツデータ(暗号化されている)を受信して、暗号を復号化した後、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pに格納する(ステップS202)。
そして、CPU210は、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信するまで(ステップS203)、受信したコンテンツデータをコンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pへ格納するのを継続する。
次に、ステップS203で、他の会員端末装置200からのコンテンツ配信完了の通知を受信したと判別すると、CPU210は、コンテンツデータを再生に支障なく受信したか、つまりエラー無くあるいはエラーがあっても訂正可能であるか否かを、受信したコンテンツデータに付加されているエラー訂正符号またはエラー検出符号などを用いて判別する(ステップS204)。
ステップS204で、受信したコンテンツデータが再生に支障があるものであると判別したときには、受信データNGを他の会員端末装置200に送り(ステップS205)、その後、ステップS202に戻って、他の会員端末装置200から再度送られてくるコンテンツデータを受信して再格納する。
また、ステップS204で、コンテンツデータを再生に支障なく受信したと判別したときには、CPU210は、受信データOKを他の会員端末装置200に送る(ステップS206)そして、CPU210は、コンテンツの書き込みを停止し(ステップS207)、他の会員端末装置200との通信路を切断する(ステップS208)。
そして、CPU210は、取得要求した倶楽部コンテンツデータの受信が終了して、再生が可能になったことをディスプレイ226に表示して会員ユーザに報知する(ステップS209)。このとき、ディスプレイ226への表示の代わりに、あるいはディスプレイ226への表示と共に、倶楽部コンテンツの再生が可能になったことを、音声メッセージとして会員ユーザに通知するようにしても良い。
[著作権調査結果の受信時の処理動作]
図34のステップS191で、非公開倶楽部への参加端末の通知は受信していないと判別したときには、CPU210は、サーバ装置100から著作権調査結果を受信したか否か判別する(図36のステップS211)。サーバ装置100から著作権調査結果を受信してはいないと判別したときには、ステップS181に戻る。
ステップS211で、サーバ装置100から著作権調査結果を受信したと判別したときには、CPU210は、サーバ装置から自作コンテンツを共有領域300に置くことを許可するGUI画面データ、あるいは自作コンテンツを共有領域300に置くことを許可しないGUI画面データを受信して、そのGUI画面をディスプレイ226の画面に表示する(ステップS212)。
そして、CPU210は、受信したGUI画面は、自作コンテンツを共有領域300に置くことを許可するGUI画面であるか否か判別し(ステップS213)、許可しないGUI画面であるときには、ステップS181に戻る。
一方、ディスプレイ226に表示されているGUI画面が、自作コンテンツを共有領域300に置くことを許可するGUI画面であるときには、このGUI画面には共有領域300に登録するかどうかの再確認の問合せが表示されており、会員ユーザは、この問合せに対する回答を操作入力するようにする。
そこで、ステップS213で、自作コンテンツを共有領域300に置くことを許可するGUI画面であると判別したときには、CPU210は、当該GUI画面に表示されている共有領域300に登録するかどうかの再確認の問合せに対する会員ユーザによる回答の入力を判別して、共有領域に登録するかどうか再確認する(ステップS214)。
そして、ステップS214で、共有領域300に登録することを中止すると判別したときには、CPU210は、ステップS181に戻る。
また、ステップS214で、共有領域300に登録することを再確認したときには、CPU210は、サーバ装置100にそのことを通知する(ステップS215)。そして、その通知に基づいてサーバ装置100から送られてくる自作コンテンツの提供価格や提供期間の設定用のGUI画面のデータを受信して、当該GUI画面をディスプレイ226に表示する(ステップS216)。
そして、CPU210は、GUI画面を通じて入力された自作コンテンツの提供価格や提供期間の設定情報を受け付けて、サーバ装置100に送信する(ステップS217)。その後、自作コンテンツのデータを、コンテンツ格納部201の非共有利用エリア201Pから、共有利用エリア201Cに移す(ステップS218)。これにより、自作コンテンツが共有領域300に提供される状態になる。
<サーバ装置100における会員端末装置の接続時の処理動作>
次に、サーバ装置100における会員端末装置の接続時の処理動作について、図37のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートの各ステップの処理は、主として、サーバ装置100のCPU110により実行される。
図37は、会員端末装置200がネットワークを通じてアクセスしてきたときの処理ルーチンである。前述したように、会員端末装置200は、電源がオンとされると、そのCPU210の制御により、自動的にサーバ装置100に接続のアクセスをする。
そこで、サーバ装置100のCPU110は、会員端末装置200からの接続のアクセス(接続要求)を待ち(ステップS221)、接続のアクセスがあったと判別したときには、接続アクセス時のユーザIDやパスワードを参照して、会員認証の処理を行なう(ステップS222)。この会員認証の結果、認証ができなかったときには、その旨(認証NG)を通知して、接続を拒否し(ステップS223)、ステップS221に戻る。
ステップS222での会員認証の結果、認証ができたときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101や、会員端末装置情報管理メモリ部106において、接続アクセスしてきた会員端末装置200を所有する当該会員についての管理情報が存在しているかどうかを検索する(ステップS224)。そして、CPU110は、その検索結果により、サーバ装置100への初めての接続アクセスであるか否か判別する(ステップS225)。
ステップS225で初めての接続アクセスであると判別したときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101および会員端末装置情報管理メモリ部106に、当該アクセスしてきた会員および会員端末装置についての管理情報領域を作成し、RAM113に保持していた会員情報を、会員情報管理メモリ部101に設けた当該会員用の管理領域に書き込むと共に、会員端末装置情報管理メモリ部106に設けた当該会員端末装置の管理領域内において、電源状態の情報として、電源オン状態を書き込み、また、接続アクセスの履歴を書き込む(ステップS226)。
さらに、CPU110は、RAM113に保持していた当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツの情報を、コンテンツ所在管理メモリ部102に追加登録するように制御する(ステップS227)。
以上により、共有領域300に、会員登録された会員が所有する会員端末装置200のコンテンツ格納部201が追加され、すべての会員が利用可能となる。
ステップS225において、会員端末装置200からの接続アクセスが初めてではないと判別したときには、CPU110は、サーバ装置100内の当該会員端末装置200についての管理情報を確認し、会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置の管理領域内において、その電源状態の情報として、電源オンを書き込み、また、接続アクセスの履歴を書き込む(ステップS228)。
以上で、会員端末装置200がサーバ装置100に接続アクセスしてきたときのサーバ装置100の処理は終了する。前述もしたように、以後は、会員端末装置200が電源オフ状態あるいは会員端末装置200の電源プラグが電源コンセントに接続されていない状態とならない限り、サーバ装置100と会員端末装置200との接続状態が保持される。
<サーバ装置100の通常処理動作>
次に、サーバ装置100の処理動作について、図38〜図47のフローチャートを参照して説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、主として、サーバ装置100のCPU110により実行される。
図38に示すように、サーバ装置100のCPU110は、いずれかの会員端末装置200からコンテンツ配信依頼を受信したか否か判別し(ステップS231)、コンテンツ配信依頼を受信したと判別したときには、コンテンツ所在管理メモリ部102で管理している共有領域300内のすべてのコンテンツの一覧と、であるコンテンツ配信リストを、配信依頼してきた会員端末装置200に対して送信する(ステップS232)。
前述したように、会員端末装置200からは、このコンテンツ配信リストから選択された配信を希望するコンテンツの取得要求あるいはコンテンツ配信依頼モード終了の通知が送られてくる。
そこで、サーバ装置100のCPU110は、会員端末装置200からのコンテンツ取得要求を受信したか否か判別し(ステップS233)、コンテンツ取得要求を受信していないと判別したときには、コンテンツ配信依頼モード終了の通知を受信したか否か判別し(ステップS234)、当該通知を受信しないと判別したときには、ステップS233に戻り、当該通知を受信したと判別したときには、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS231に戻る。
そして、ステップS233で、コンテンツ取得要求を受信したと判別したときには、CPU110は、コンテンツ取得要求に含まれるコンテンツIDを検索子として、コンテンツ所在管理メモリ部102を検索し(ステップS236)、当該コンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部103内に在るか否か判別する(ステップS237)。
ステップS237で、当該コンテンツのデータがサーバ装置100のコンテンツ格納部103内にあると判別したときには、取得要求されたコンテンツのデータ(暗号化されている)をコンテンツ格納部103から読み出し、取得要求した会員端末装置200に当該コンテンツのデータをダウンロードする(ステップS238)。
そして、CPU110は、当該コンテンツのデータをすべてダウンロードしたか否か判別し(ステップS239)、すべてダウンロードしたと判別したときには、当該コンテンツのダウンロード完了を会員端末装置に通知する(ステップS240)。
次に、CPU110は、コンテンツ配信依頼モード終了の通知を受信したか否か判別し(ステップS241)、当該通知を受信しないと判別したときには、ステップS233に戻り、当該通知を受信したと判別したときには、コンテンツ配信依頼モードを終了し、ステップS231に戻る。
また、ステップS237で、取得要求されたコンテンツのデータは、サーバ装置100のコンテンツ格納部103内にはないと判別したときには、CPU110は、コンテンツ所在管理メモリ部102から取得要求されたコンテンツを記憶する他の会員端末装置200を検索する。さらに、CPU110は、当該検索した他の会員端末装置200の中から、会員端末装置情報管理メモリ部106を参照し、電源オンあるいはサスペンド状態であって使用可能であるものを検索する(ステップS243)。
次に、CPU110は、このステップS243での検索の結果として、取得要求されたコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201に格納しており、かつ、電源オンあるいはサスペンド状態であって使用可能である他の会員端末装置200があるか否か判別する(ステップS244)。
ステップS244で、前記条件に該当する会員端末装置200がなかったときには、CPU110は、次のように認識する。すなわち、取得要求されたコンテンツのデータをそのコンテンツ格納部201に格納している会員端末装置200はあるが、たまたまそれら装置200のすべての電源がオフになっている状態であると認識する。そこで、CPU110は、取得要求してきた会員端末装置200に対して、「現時点ではコンテンツ配信は不可であり、後の時点で再取得要求するように促すメッセージ」を送出し(ステップS245)、その後、コンテンツ配信依頼モードを終了し(ステップS246)、ステップS231に戻る。
なお、ステップS245では、取得要求してきた会員端末装置200に対して、後の時点で再取得要求するようにしたが、前記コンテンツを所有する該当する会員端末装置200に対して、後の時点において、当該会員端末装置200が利用可能になったら転送するように指示するようにしても良い。
次に、ステップS244で、前記条件に該当する会員端末装置200があったと判別したときには、CPU110は、コンテンツ取得要求をしてきた会員端末装置200に、取得要求されたコンテンツは、他の会員端末装置200からP2P配信送信されることを通知する(図39のステップS251)。
次に、CPU110は、ステップS244で前記条件に該当するとして検知した他の会員端末装置200の電源状態を、会員端末装置情報管理メモリ部106を参照してチェックする(ステップS252)。
そして、CPU110は、当該他の会員端末装置200の電源状態は、サスペンド状態であるか否か判別し(ステップS253)、サスペンド状態でなければ、当該他の会員端末装置200に対して、取得要求されたコンテンツのデータを、取得要求してきた会員端末装置200に対して送信するように指示する配信送信指示制御を送る(ステップS256)。そして、ステップS231に戻る。
また、ステップS253で、前記他の会員端末装置200の電源状態がサスペンド状態であると判別したときには、CPU110は、当該他の会員端末装置200に対して、ウエイクアップ指示を送り、当該他の会員端末装置200の電源状態をオンにし、そのCPU210をウエイクアップする(ステップS254)。
そして、CPU110は、当該他の会員端末装置200の電源状態がオンになるのを確認した後(ステップS255)、取得要求されたコンテンツのデータを、取得要求してきた会員端末装置200に対して送信するように指示する配信送信指示制御を送る(ステップS256)。そして、ステップS231に戻る。
また、ステップS231で、コンテンツ配信依頼は受信していないと判別したときには、CPU110は、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信したか否か判別する(図40のステップS261)。
そして、このステップS261で、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信したと判別したときには、CPU110は、P2Pによるコンテンツ配信が完了して、コンテンツの取得要求をした会員端末装置200のコンテンツ格納部201に、当該取得要求されたコンテンツのデータが追加されたと認識して、コンテンツ所在管理メモリ部102の、当該コンテンツについての所在情報として、コンテンツを取得した会員端末装置200のIDを加えることにより、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新する(ステップS262)。
次に、CPU110は、前記コンテンツ配信されたコンテンツを取得要求した会員端末装置200を所有する会員に対して、配信したコンテンツの料金を課金処理する。この課金処理は、前述したように、会員情報管理メモリ部101に記憶されている当該会員についての課金のための情報に基づいて行なう(ステップS263)。また、配信したコンテンツが自作コンテンツであるときには、ユーザ著作権管理部104を参照し、その著作権料をも加味して、課金の処理を実行する。
また、CPU110は、前記コンテンツ配信を実行した会員端末装置200を所有する会員に対して、コンテンツ配信についての手数料を報酬として還元する(ステップS264)。この場合の手数料の還元方法としては、例えば、当該会員端末装置200を所有する会員が行なった配信要求により課金として発生した費用から差し引く方法、あるいは、会員情報管理メモリ部101に記憶されている当該会員の銀行口座に当該報酬を振り込む方法などがある。
また、このステップS264においては、配信コンテンツが自作コンテンツの場合で、その著作権料がユーザ著作権管理部104に記憶されていた場合には、当該著作権料を、著作権者である会員ユーザに還元する処理も行なう。その後、ステップS231に戻る。
また、図40のステップS261で、配信送信指示した会員端末装置200からのコンテンツ送信完了通知を受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、自作コンテンツの著作権調査依頼の受信をしたか否か判別し(図41のステップS271)、自作コンテンツの著作権調査依頼を受信したと判別したときには、著作権調査依頼用のGUI画面データを、調査依頼してきた会員端末装置200に送る(ステップS272)。
そして、CPU110は、会員端末装置200からの、このGUI画面を通じた著作権調査依頼のための情報と、自作コンテンツのデータとを受信するのを待つ(ステップS273)。そして、それらの情報の受信を確認したら、それらの情報をバッファメモリに蓄えて、著作権調査を実行する(ステップS274)。そして、ステップS231に戻る。
また、ステップS271で、自作コンテンツの著作権調査依頼を受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から倶楽部登録要求を受信したか否か判別し(図42のステップS281)、倶楽部登録要求を受信したと判別したときには、倶楽部登録用のGUI画面データを、登録要求してきた会員端末装置200に送信する(ステップS282)。
会員端末装置200からは、このGUI画面を通じて入力された倶楽部登録のための登録事項、例えば倶楽部名、倶楽部コンテンツのカテゴリ、ジャンル、公開するか、非公開か、などが送られてくるので、サーバ装置100のCPU110は、これらの登録情報を受信する(ステップS283)。
そして、CPU110は、倶楽部が会員ユーザに公開されているか、非公開であるかを判別する(ステップS284)。ここで、前述したように、会員ユーザに公開されている倶楽部には、全てのユーザに条件無しで公開されているものと、条件付で公開されているものを含む。一方、非公開の倶楽部は、倶楽部登録した会員ユーザにより、参加端末が選択設定されている。
ステップS284で、倶楽部が公開されていると判別したときには、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に、倶楽部コンテンツの所在情報を含む倶楽部登録情報を格納する(ステップS285)。そして、倶楽部登録完了通知を、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に送る(ステップS293)。その後、ステップS231に戻る。
また、ステップS284で、非公開であると判別したときには、CPU110は、非公開用のGUI画面データを、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に送る(ステップS286)。
そして、会員端末装置200から送られてくる、非公開用のGUI画面を通じて入力された情報から、登録される倶楽部に参加許可する会員端末装置を、予め登録された会員端末装置候補群から選択するか否かを判別する(ステップS287)。
ステップS287で、予め登録された会員端末装置候補群から、倶楽部に参加許可する会員端末装置を選択するのではないと判別したときには、CPU110は、参加許可する会員端末装置の条件を入力させるためのGUI画面データを、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に送信する(ステップS288)。
そして、CPU110は、前記GUI画面を通じた参加許可条件を会員端末装置200から受信し、それまでに受信した、倶楽部コンテンツの所在情報を含む倶楽部登録情報を、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納する(ステップS289)。そして、倶楽部登録完了通知を、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に送る(ステップS293)。その後、ステップS231に戻る。
また、ステップS287で、予め登録された会員端末装置候補群から倶楽部に参加許可する会員端末装置を選択することを会員端末装置200が要求していると判別したときには、CPU110は、会員情報管理メモリ部101において、倶楽部登録要求してきた会員ユーザについて登録されている倶楽部に参加可能な会員端末装置の候補群に関する情報を読み出し、その候補群に含まれる会員端末装置のリスト(または会員ユーザのリスト)を含むGUI画面のデータを、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に送信する(ステップS290)。
このGUI画面データを受信した会員端末装置200は、参加許可する会員ユーザの会員端末装置200の選択をして、その選択した会員端末装置に関する情報を送ってくるので、CPU110は、この参加許可される会員端末装置に関する情報を受信し、この受信情報を含む倶楽部登録情報を、倶楽部管理メモリ部105の非公開領域に格納する(ステップS291)。
そして、CPU110は、倶楽部登録要求してきた会員ユーザによって設定された参加許可端末のそれぞれについて、倶楽部通知フラグを立てる(ステップS292)。この倶楽部通知フラグは、サーバ装置100が、倶楽部参加許可された会員端末装置200に対して、その旨を通知したかどうかの確認のために用いられる。
そして、CPU110は、倶楽部登録完了通知を、倶楽部登録要求してきた会員端末装置200に送り(ステップS293)、その後、ステップS231に戻る。
次に、ステップS281で、倶楽部登録要求は受信していないと判別したときには、CPU110は、公開倶楽部への参加要求を受信したか否か判別し(図43のステップS301)、公開倶楽部への参加要求を受信したと判別したときには、倶楽部管理メモリ部105の公開領域に格納されている倶楽部のリストを含むGUI画面のデータを、参加要求してきた会員端末装置200に送信する(ステップS302)。
倶楽部参加要求してきた会員端末装置200は、このGUI画面を受け取ると、自分が参加したい倶楽部を、当該GUI画面を通じて選択入力して、その選択情報をサーバ装置100に送ってくる。あるいは、参加したい倶楽部がなければ、倶楽部参加要求のモードを終了する操作を行なって、モード終了指示信号をサーバ装置100に送ってくる。
そこで、CPU110は、参加要求する倶楽部の選択情報を受信したか否か判別し(ステップS303)、参加要求する倶楽部の選択情報を受信しないときには、当該倶楽部参加要求モードの終了指示信号を受信したか否か判別する(ステップS304)。ステップS304で、終了指示信号を受信したと判別したときには、CPU110は、当該倶楽部参加要求モードを終了し(ステップS305)、ステップS231に戻る。また、ステップS304で、終了指示信号を受信しないと判別したときには、ステップS303に戻る。
ステップS303で、参加要求する倶楽部の選択情報を受信したと判別したときには、CPU110は、倶楽部管理メモリ部105の公開領域を参照して、参加要求された倶楽部は参加条件付であるか否か判別する(ステップS306)。
そして、参加条件付でないと判別したときには、CPU110は、倶楽部管理メモリ部105において、前記倶楽部の選択情報で特定される倶楽部の参加端末として、参加要求してきた会員端末装置の識別情報IDを書き込んで登録する(ステップS311)。そして、CPU110は、参加登録許可通知を、参加要求してきた会員端末装置200に送信する(ステップS312)。さらに、CPU110は、参加要求してきた会員端末装置200に、参加した倶楽部の倶楽部コンテンツのデータが、P2P配信されることを通知する(ステップS313)。
また、CPU110は、参加要求された倶楽部を登録した会員端末装置200に対して、所持している倶楽部コンテンツを、参加要求して許可された会員端末装置200にP2P配信するようにする指示制御信号を送信する(ステップS314)。
また、ステップS306において、参加要求された倶楽部は、参加条件付であると判別したときには、CPU110は、参加要求してきた会員端末装置200に対して、参加条件入力用のGUI画面のデータを送信する(ステップS307)。そして、CPU110は、当該会員端末装置200からの参加条件入力情報の到来を待ち(ステップS308)、参加条件入力情報を受信したときには、参加条件をクリアしているか否か判別する(ステップS309)。
ステップS309で、参加条件をクリアしていないと判別したときには、CPU110は、参加不許可通知を参加要求してきた会員端末装置200に送信し(ステップS310)、その後、ステップS231に戻る。また、ステップS309で、参加条件をクリアしていると判別したときには、CPU110は、ステップS311に進み、前述したステップS311以降の処理を実行する。
ステップS301で、公開倶楽部への参加要求を受信していないと判別したときには、CPU110は、倶楽部コンテンツの送信完了通知を会員端末装置200から受信したか否か判別し(図44のステップS321)、倶楽部コンテンツの送信完了通知を受信したと判別したときには、この送信完了通知に含まれる配信先会員端末装置と、倶楽部の識別情報とを用いて、倶楽部管理メモリ部105の倶楽部コンテンツの配信履歴を更新する(ステップS322)。
そして、CPU110は、倶楽部管理メモリ部105の倶楽部登録情報を参照して、倶楽部コンテンツが有料であるか否か判別し(ステップS323)、無料であると判別したときには、公開領域に登録された倶楽部のコンテンツの場合には、倶楽部コンテンツを取得した会員端末装置200の所有者に対して、当該倶楽部コンテンツの配信料の課金を行ない、また、非公開領域に登録された倶楽部のコンテンツの場合には、倶楽部登録した会員端末装置の所有者に対して配信料の課金を行なう(ステップS324)。
なお、非公開倶楽部のコンテンツの場合には、コンテンツの配信料を無料にしてもよい。また、倶楽部コンテンツを取得した会員端末装置200の所有者と、倶楽部登録した会員端末装置の所有者との両者に、配信料を負担させるようにしても良い。後者の場合、配信料の負担割合は、等分にかぎらない。
次に、ステップS323で、倶楽部コンテンツが有料であると判別したときには、CPU110は、倶楽部コンテンツを取得した会員端末装置200の所有者に、コンテンツ配信料と、コンテンツ料を課金する処理を行なう(ステップS325)。そして、倶楽部コンテンツを所持する会員端末装置200の所有者には、コンテンツ料を還元する処理を行なう(ステップS326)。そして、ステップS231に戻る。
次に、図44のステップS321で、倶楽部コンテンツの送信完了通知を受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求を受信したか否か判別する(図45のステップS331)。
そして、このステップS331で、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求を受信したと判別したときには、CPU110は、そのときに他の会員端末装置が、サスペンド状態への移行許可要求をしてきた会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを必要としているか、つまり、他の会員端末装置から当該電源状態変更の許可要求をしてきた会員端末装置200内のコンテンツの配信依頼要求が発生しているか否か判別する(ステップS332)。
このステップS332において、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていないと判別したときには、当該会員端末装置200に、サスペンド状態への移行許可を返す(ステップS333)。そして、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の電源状態を、電源オン状態からサスペンド状態に書き換える(ステップS334)。
また、ステップS332で、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていると判別したときには、当該会員端末装置200に、サスペンド状態への移行不許可(拒否)を返す(ステップS335)。ステップS334およびステップS335の次には、ステップS231に戻る。
また、ステップS331で、電源状態の電源オン状態からサスペンド状態への移行許可要求は受信していないと判別したときには、CPU110は、いずれかの会員端末装置200から、電源状態の電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求を受信したか否か判別する(ステップS336)。このステップS336で、電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求は受信していないと判別したときには、ステップS231に戻る。
そして、このステップS336で、電源オン状態から電源オフ状態への移行許可要求を受信したと判別したときには、CPU110は、そのときに他の会員端末装置が、電源オフ状態への移行許可要求をしてきた当該会員端末装置200のコンテンツ格納部201に格納されているコンテンツを必要としているか、つまり、他の会員端末装置から当該電源状態変更の許可要求をしてきた会員端末装置200内のコンテンツの配信依頼要求が発生しているか否か判別する(ステップS337)。
このステップS337において、他の会員端末装置が、当該会員端末装置200内のコンテンツを必要としていないと判別したときには、当該会員端末装置200に、電源オフ状態への移行許可を返す(ステップS338)。そして、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部106の当該会員端末装置200の電源状態を、電源オン状態から電源オフ状態に書き換える(ステップS339)。
また、ステップS337で、他の会員端末装置200が、当該会員端末装置内のコンテンツを必要としていると判別したときには、当該会員端末装置200に、電源オフ状態への移行不許可(拒否)を返す(ステップS340)。ステップS339およびステップS340の次には、ステップS231に戻る。
<非公開倶楽部の参加端末への通知>
前述したように、サーバ装置100は、非公開倶楽部が登録されたときには、当該非公開倶楽部の参加会員端末装置200の全てについて、倶楽部通知フラグを立てておき、それぞれの会員端末装置200に、倶楽部への参加端末として指定されたことの通知を行なう準備をしている。そして、適宜のタイミングにおいて、サーバ装置100は、当該非公開倶楽部の参加会員端末装置に対して、倶楽部への参加端末として指定されたことの通知を実行する。
図46は、この倶楽部通知の処理動作を説明するためのフローチャートである。先ず、CPU110は、倶楽部通知フラグを検索する(ステップS351)。そして、倶楽部通知が未通知である会員端末装置200があるか否かを判別する(ステップS352)。このステップS352で、倶楽部通知が未通知である会員端末装置200がないと判別したときには、この処理ルーチンをそのまま終了する。
一方、ステップS352で、倶楽部通知が未通知である会員端末装置200があると判別したときには、CPU110は、未通知であると検出した会員端末装置200に、倶楽部名や倶楽部識別情報を伴って、当該倶楽部の参加端末として指定されたことを通知する(ステップS353)。
次に、CPU110は、倶楽部通知した会員端末装置200に、倶楽部コンテンツを所持する他の会員端末装置200から、当該倶楽部コンテンツのデータがP2P配信されることを通知する(ステップS354)。
また、CPU110は、倶楽部コンテンツを所持する倶楽部を登録した会員端末装置200に、その倶楽部コンテンツのデータを、今回倶楽部通知した会員端末装置200にP2P配信を行なうように指示する配信指示制御信号を送信する(ステップS355)。そして、ステップS352に戻り、未通知の会員端末装置がなくなるまで、以上の処理を繰り返す。
<会員端末装置200への著作権調査結果の報告>
前述したように、会員端末装置200から自作コンテンツの著作権調査依頼があったときには、著作権調査には、時間がかかることから、調査が終了した後、サーバ装置100から、著作権調査依頼してきた会員端末装置200に対して、調査結果報告をする。このため、著作権調査依頼してきた会員端末装置200の識別情報および調査結果報告が終了したか否かのフラグが、例えばユーザ著作権管理部104のメモリ部に記憶されている。
図47は、サーバ装置100が著作権調査依頼をしてきた会員端末装置200に対して、調査結果報告をする場合の処理ルーチンのフローチャートである。
すなわち、サーバ装置100のCPU110は、著作権調査が完了した自作コンテンツを所持し、著作権調査依頼してきた会員端末装置200を、ユーザ著作権管理部104から検索する。そして、検索の結果、検出された著作権調査依頼してきた会員端末装置200に調査結果報告のための接続アクセスを行なう(ステップS361)。
そして、調査結果が自作コンテンツの著作権が、会員ユーザに所在することを認めるものであるか否か判別し(ステップS362)、認めないものであるときには、調査依頼してきた会員ユーザの会員端末装置200に、自作コンテンツを共有領域300に置くことを認めないGUI画面のデータを送る(ステップS363)。
そして、CPU110は、サーバ装置100のバッファメモリに格納されていた対応する自作コンテンツのデータを削除し(ステップS370)、会員端末装置200との通信を切断して(ステップS371)、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS362で、調査結果が自作コンテンツの著作権が、会員ユーザに所在することを認めるものであると判別したときには、CPU110は、調査依頼してきた会員ユーザの会員端末装置200に、自作コンテンツを共有領域300に置くことを認めるGUI画面のデータを送る(ステップS364)。このGUI画面には、共有領域300に登録する意思の再確認の問合せが含まれている。
CPU110は、この問合せに対する会員端末装置200からの回答を受信して、共有領域300に登録する意思があるか否か判別し(ステップS365)、その意思がないと判別したときには、サーバ装置100のバッファメモリに格納されていた対応する自作コンテンツのデータを削除し(ステップS370)、会員端末装置200との通信を切断して(ステップS371)、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS365で、共有領域300に登録する意思を再確認した場合には、CPU110は、自作コンテンツの提供価格、提供期間などを設定するためのGUI画面のデータを、会員端末装置200に対して送信する(ステップS366)。そして、CPU110は、当該GUI画面を通じて入力されるそれら自作コンテンツの提供価格、提供期間などの設定情報の受信を待ち(ステップS367)、それらの設定情報の受信を確認すると、ユーザ著作権管理部104に、それらの設定情報を格納する(ステップS368)。
そして、CPU110は、コンテンツ所在管理メモリ部102に、対象の自作コンテンツの識別情報と、当該自作コンテンツの所在地である会員端末装置200の識別情報とを格納して、コンテンツ所在管理メモリ部102の記憶内容を更新する(ステップS369)。その後、サーバ装置100のバッファメモリに格納されていた対応する自作コンテンツのデータを削除し(ステップS370)、会員端末装置200との通信を切断して(ステップS371)、この処理ルーチンを終了する。
<会員端末装置200のコンセント引き抜き検出チェック>
この実施形態では、サーバ装置100は、定期的に、電源オン状態またはサスペンド状態になっている会員端末装置200を順次に選択して、応答依頼を送り、その応答の有無により、電源オン状態またはサスペンド状態であるとサーバ装置100側が認識しているにもかかわらず、電源プラグがコンセントから引き抜かれてしまった会員端末装置200をチェックするようにする。
図48に、このサーバ装置100におけるチェック処理を説明するためのフローチャート示す。すなわち、サーバ装置100のCPU110は、前回のチェックアクセスから一定時間経過したか否か判別する(ステップS381)。
ステップS381で、前回のチェックアクセスから一定時間経過したと判別したときには、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部106において、電源状態が電源オン状態またはサスペンド状態である会員端末装置200のうちから、前回選択した会員端末装置の次の会員端末装置を選択し、当該選択した会員端末装置200に対して、応答依頼のアクセスをする(ステップS382)。
次に、CPU110は、応答依頼のアクセスをした会員端末装置200から応答があるか否か判別し(ステップS383)、応答がないと判別したときには、会員端末装置情報管理メモリ部106において、当該応答依頼のアクセスした会員端末装置200の状態として「使用不可」を書き込む。この例では、図10に示すように、会員端末装置情報管理メモリ部106において、当該応答依頼のアクセスした会員端末装置200の電源状態に「使用不可」を書き込む(ステップS384)。
また、ステップS383で、応答依頼のアクセスをした会員端末装置200から応答があったと判別したときには、CPU110は、会員端末装置情報管理メモリ部106に記憶されている当該会員端末装置200の電源状態がオンであるか否か判別し(ステップS385)、この会員端末装置200の電源状態が電源オンと判別したときには、CPU110は、当該会員端末装置200に対して、コンテンツ格納部201に格納しているコンテンツについての情報の取得要求を送る(ステップS386)。
そして、CPU110は、ステップS386での取得要求に対して会員端末装置200から送られてくるコンテンツについての情報を受信し(ステップS387)、サーバ装置100内のコンテンツ所在管理メモリ部102に記憶されている当該会員端末装置200のコンテンツについての情報が、当該会員端末装置200に実際に存在するコンテンツと同一であるか否か判別する(ステップS388)。そして、実際に存在するコンテンツと同一であれば、チェックOKであるとして、ステップS381に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置100に対してチェックを行なうようにする。
ステップS388で、当該会員端末装置200に存在するコンテンツの内容と、サーバ装置100のコンテンツ所在管理メモリ部102の所在情報との間に相違があったと判別したときには、CPU110は、会員端末装置200から受信したコンテンツについての情報に基づいて、コンテンツ所在管理メモリ部102の内容を更新して、会員端末装置200に実際に存在するコンテンツと合致させるようにする(ステップS389)。そして、ステップS381に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置200に対してチェックを行なうようにする。
また、ステップS385において、会員端末装置200の電源状態がサスペンド状態であって、電源オンではなかったときには、ステップS381に戻り、次のチェックタイミングで、次の会員端末装置200に対してチェックを行なうようにする。
以上のようにして、この実施形態によれば、電源がオンされている状態やサスペンド状態にあった会員端末装置200の電源プラグが電源コンセントから抜かれてしまっても、サーバ装置100は、上述のチェックを行なうことにより、そのことを的確に把握することができる。このため、使用不可である会員端末装置200に、コンテンツの配信送信指示制御信号を送ってしまうことなどを防止することができる。
[変形例]
以上の説明では、会員端末装置は、コンテンツとして音楽および映像コンテンツを対象とするようにしたが、この発明の対象となるコンテンツは、音楽、映像コンテンツに限らず、放送番組コンテンツや、ゲーム、プログラム、小説(テキストデータ)などのコンテンツであってもよいことは言うまでもない。
また、上述の実施形態では、コンテンツ提供会社からは専用端末装置を提供するようにしたが、会員ユーザが備えるパーソナルコンピュータなどを会員端末装置とすることもできる。その場合には、サーバ装置は、ダウンロードしたコンテンツを、そのダウンロード先である会員端末装置の識別情報と共に、コンテンツ所在管理メモリ部に記憶するようにすることができる。そして、共有領域のコンテンツは、当該ダウンロードしたコンテンツの範囲とすることにより、著作権保護の管理が容易となる。
また、上述の実施形態では、会員端末装置の電源状態は、電源オン、電源オフ、サスペンドの3状態で管理するようにしたが、電源オフのときに、サスペンドと同様の状態とすることにより、2状態で管理するようにすることもできる。
また、上述の実施形態では、会員端末装置は電源オンの状態のときには、サーバ装置に対して、常にネットワークを通じて接続するようにしたが、会員端末装置は、電源プラグを電源コンセントに接続し、メイン電源スイッチを投入したときには、常にサスペンド状態と同様の状態にすることにより、常に会員端末装置をサーバ装置に接続しておくようにする必要はない。
また、以上の実施形態では、サーバ装置は、すべての会員端末装置の電源状態を管理しているので、その電源状態を会員端末装置に与えるコンテンツリストに反映させるようにすることもできる。例えば、電源がオフ(電源プラグが電源コンセントから引き抜かれているものを含む)であって、利用不可となっている会員端末装置のコンテンツと、利用可能状態にあるコンテンツとを、色分けするなどの方法により区別してリスト表示するようにすることができる。
なお、以上の説明では、課金および手数料還元の処理は、銀行口座やクレジットカードを通じて行なうようにしたが、いわゆるプリペイド式のICカードなどを用いた課金および手数料還元の処理を行なうようにすることもできる。
また、コンテンツデータの格納部としては、上述の実施形態では、ハードディスク装置を用いたが、これに限られるものではなく、例えば半導体メモリなどであっても良い。
なお、非公開倶楽部においては、参加会員端末装置200に対しては、倶楽部通知とともに、倶楽部コンテンツの配信が自動的になされるようにしたが、倶楽部コンテンツの配信は自動配信ではなく、倶楽部通知を受けた会員端末装置200が、後に倶楽部コンテンツの要求をしたときに配信を実行するようにしても良い。
1…コンテンツ提供会社、2…会員ユーザ、3…ネットワーク、100…サーバ装置、101…会員情報管理メモリ部、102…コンテンツ所在管理メモリ部、103…サーバ内コンテンツ格納部、104…ユーザ著作権管理部、105…倶楽部管理メモリ部、106…会員端末装置情報管理メモリ部、200…会員端末装置、201…コンテンツ格納部、201C…共有利用エリア、201P…非共有利用エリア、300…共有領域