WO2006070536A1 - ノード装置、情報送信処理プログラム、及び情報配信方法等 - Google Patents

ノード装置、情報送信処理プログラム、及び情報配信方法等 Download PDF

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Yoshihiko Hibino
Yoshiko Shimada
Hiroaki Suzuki
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Kentaro Ushiyama
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Description

明 細 書
ノード装置、情報送信処理プログラム、及び情報配信方法等
技術分野
[0001] 本発明は、ネットワークを介して互いに接続された複数のノード装置を備えたピアツ 一ピア(Peer to Peer (P2P) )型の情報配信システム及び方法等に関し、例えば、コン テンッデータが 1以上のノード装置に保存されたコンテンツ配信システム及び方法等 の技術分野に関する。また、ネットワークを介して配信されるべき映画等のコンテンツ (配信情報)の配信を相互に行う情報配信システム、当該情報配信システムに含まれ る配信元装置、管理情報記録装置及び管理情報処理装置、配信元処理方法及び 管理情報処理方法、当該配信元装置及び管理情報処理装置として用いられる配信 元処理用プログラム及び管理情報処理用プログラム並びに当該各プログラムが記録 された情報記録媒体の技術分野に関する。
背景技術
[0002] 従来から、広く知られているクライアント サーバ型のコンテンツ配信システムでは、 一般に、認証サーバを用いて (つまり、課金サーバとして)、クライアント (端末装置) 毎の認証、課金を管理している。或いは、ダイヤルアップ接続での認証に用いられる Radiusサーバが、課金サーバとして、端末装置毎の課金を管理していることも多い。
[0003] このようなコンテンツ配信システムにおいては、端末装置が視聴のためにコンテンツ 配信サーバに対してコンテンツデータの配信を要求すると、コンテンツ配信サーバは 、課金サーバに対してコンテンツデータのアクセス(配信)を許可して良いかの問合 せメッセージを送信し、当該許可を示す応答メッセージが返信された場合は、端末装 置に対してコンテンツデータの配信を行うようになっている。
[0004] 例えば、特許文献 1における課金システムにおいては、コンテンツ料金を回収する 際においてコンテンツのミラーリングによるトラヒック集中の回避等を可能とする課金 方法が開示されている。
[0005] また、近年、インターネット等のネットワークを介して上記コンテンツを蓄積している サーバ等に端末装置からアクセスし、その端末装置において視聴が所望されている コンテンツを当該端末装置に配信して視聴する、いわゆるコンテンツ配信を行うコン テンッ配信システムについての研究開発が盛んである。
[0006] そして、当該コンテンツ配信システムの一つに、ネットワークに属する端末装置間で 当該コンテンツが相互に直接授受されるコンテンツ配信システム (換言すれば、各コ ンテンッを複数の端末装置間で分散して共有させるコンテンツ配信システム)である P2P (Pear to Pear)型のコンテンツ配信システムがある。この P2P型のコンテンツ配 信システムは、従来のクライアント 'サーバ型のモデルの欠点である、サーバへのァク セス集中や、高レ、管理コストを解決する手法として注目されてレ、る。
[0007] また、この分野の研究では、上記 P2P型のコンテンツ配信システムの一つとして、一 つのコンテンツに対して複数の複製を用意して複数の端末装置に分散配置させてお くことで、対故障性やアクセスの分散性を高める手法である「分散型ストレージシステ ム」が提案されており、この分散型ストレージシステムを用いたコンテンツの配信サー ビスも拡大しつつある。
[0008] ここで、従来の当該配信サービスでは、コンテンツ本体は上述したように複数の端 末装置上に分散して保存されている。しかしながら、当該配信のために必要な認証 · 課金等に用いられる管理情報については、それが本来的には一元管理する必要が あるものであるため、当該管理情報を専用に扱う集中サーバを経由して授受される構 成となっている。
特許文献 1 :特開 2002— 74191号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0009] し力しながら、従来のコンテンツ配信システムのように、端末装置がコンテンツデー タの視聴のたびに問合せメッセージを逐一送信する場合、多数の端末装置からの当 該メッセージに対する課金に関する処理が課金サーバに集中して、課金サーバに対 して多大の処理負荷を与えてしまうという問題がある。このことは、当該システムを利 用する端末装置の数が増せば、増すほど顕著になる。
[0010] また、近年では、インターネット上の認証にっレ、ては、一つのコンテンツにつレ、ての 配信サービス毎に認証処理を行うのではなぐ最初に一度認証処理を行レ、電子証明 書を発行することによって、その後の認証処理を分散して行う方法が提案されている ものの、上記管理情報としての課金情報については、コンテンツの属性やその内容 自体が相互に異なる場合が多いことに起因して、配信料 (そのコンテンツの利用料) の額が配信毎に毎回異なる場合が多いため、依然として上記集中サーバを用いて 集中管理せざるを得ない状況である。
[0011] 本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、課金に関する処理の集中 を回避することを可能としたノード装置、情報送信処理プログラム、及び情報配信方 法等を提供することを課題とする。また、上記コンテンツ配信システムの運営のため に必要な課金情報等の管理情報を効率的に分散配置してこれを管理することが可 能な情報配信システム、当該情報配信システムに含まれる配信元装置、管理情報記 録装置及び管理情報処理装置、配信元処理方法及び管理情報処理方法、当該配 信元装置及び管理情報処理装置として用いられる配信元処理用プログラム及び管 理情報処理用プログラム並びに当該各プログラムが記録された情報記録媒体を提供 することを課題とする。
課題を解決するための手段
[0012] 上記課題を解決するために、本発明の一の観点では、ネットワークを介して互いに 通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システムであって、配信情報が 1以 上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の提供可否に関連する提供 可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報が 、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信システムに含まれる前記ノード 装置であって、他の前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前 記配信情報の提供要求を示す要求情報を受信する要求情報受信手段と、前記受信 された要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報 を保存している前記ノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前記ネットヮー クを介して確認する提供可否確認手段と、前記要求情報の送信元である前記ノード 装置に対して、前記確認された提供可否に基づく回答情報を前記ネットワークを介し て送信する提供可否情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
[0013] よって、配信情報の提供可否に関連する提供可否関連情報であって夫々のノード 装置に対応する提供可否関連情報が、他のノード装置に分散保存されるようにして おき、ネットワークを介して送信されてきた配信情報の提供要求を示す要求情報を受 信すると、受信された要求情報の送信元であるノード装置に対応する提供可否関連 情報を保存しているノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前記ネットヮー クを介して確認し、当該確認された提供可否に基づく回答情報を、要求情報の送信 元であるノード装置に対して、ネットワークを介して送信するように構成したので、配 信情報の提供可否に関する処理 (例えば課金に関する処理)をノード装置毎に分散 させ、処理の集中を回避することができる。
[0014] また、前記要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可否関連 情報は、複数の前記ノード装置に保存されており、前記提供可否確認手段は、前記 提供可否関連情報を保存している前記複数のノード装置に対して、当該配信情報の 提供可否を前記ネットワークを介して確認し、当該確認された複数の提供可否に基 づいて当該配信情報の提供可否を決定し、前記提供可否送信手段は、前記要求情 報の送信元である前記ノード装置に対して、前記決定された提供可否に基づく回答 情報を前記ネットワークを介して送信することを特徴とする。
[0015] よって、提供可否関連情報の正確性を保ち、配信情報の提供可否を正確に決定 すること力 Sできる。
[0016] また、前記提供可否確認手段は、前記提供可否関連情報を保存している前記ノー ド装置に対して、前記配信情報の提供可否を確認するための確認情報を送信し、当 該確認情報に応じて返信されてきた当該配信情報の提供可否に基づく回答情報を 受信することによって、前記配信情報の提供可否を確認することを特徴とする。
[0017] また、前記複数のノード装置のうち、前記決定された配信情報の提供可否と異なる 提供可否に基づく回答情報を返信した前記ノード装置に対して、前記提供可否関連 情報の修正要求を示す修正要求情報を送信する修正要求情報送信手段を更に備 えることを特徴とする。
[0018] また、前記要求情報には、当該要求情報の送信元である前記ノード装置に対応す る前記第 1識別情報が含まれており、前記提供可否確認手段は、前記要求情報に含 まれる前記第 1識別情報に基づいて、互いに異なる複数の第 2識別情報を生成し、 夫々の前記第 2識別情報に対応する夫々の前記ノード装置に対して、前記配信情報 の提供可否を確認することを特徴とする。
[0019] 上記課題を解決するために、本発明の他の観点では、ネットワークを介して互いに 通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システムであって、配信情報が 1以 上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の提供可否に関連する提供 可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報が 、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信システムに含まれる前記ノード 装置であって、任意の前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた 当該配信情報の提供可否を確認するための確認情報を受信する確認情報受信手 段と、前記受信された確認情報に関わる配信情報の提供が可能か否力、を前記提供 可否関連情報を参照して判別する提供可否判別手段と、前記確認情報を送信した 前記ノード装置に対して、前記判別された提供可否に基づく回答情報を前記ネットヮ ークを介して返信する提供可否情報返信手段と、を備えることを特徴とする。
[0020] また、前記提供可否判別手段により、前記配信情報の提供が可能と判別された場 合には、前記提供可否関連情報を更新する提供可否関連情報更新手段を更に備え ることを特 ί数とする。
[0021] また、前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記修正要求情 報を受信する修正要求情報受信手段と、前記受信された修正要求情報に基づいて 、前記提供可否関連情報を修正する提供可否関連情報修正手段と、を更に備えるこ とを特徴とする。
[0022] また、ノード装置に保存されている提供可否関連情報が食い違う場合であっても、 上記決定された提供可否と異なる回答を返信したノード装置に対しては、提供可否 関連情報の修正を行うようにしたので、複数のノード装置間において提供可否関連 情報の内容を一致させ、当該提供可否関連情報の正確性を保つことができる。
[0023] また、前記提供可否関連情報には、前記配信情報の提供に対して課金を行うため に必要な課金情報が含まれていることを特徴とする。
[0024] 上記課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、ネットワークを介して互 レ、に通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の提供可否に関連する提 供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報 力 他の前記ノード装置に分散保存されてレ、る情報配信システムに含まれるコンビュ ータを、他の前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記配信 情報の提供要求を示す要求情報を受信する要求情報受信手段、前記受信された要 求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報を保存し ている前記ノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前記ネットワークを介し て確認する提供可否確認手段、及び、前記要求情報の送信元である前記ノード装 置に対して、前記確認された提供可否に基づく回答情報を前記ネットワークを介して 送信する提供可否情報送信手段として機能させることを特徴とする。
[0025] 上記課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、ネットワークを介して互 レ、に通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の提供可否に関連する提 供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報 力 他の前記ノード装置に分散保存されてレ、る情報配信システムに含まれるコンビュ ータを、前記配信情報の保存元である前記ノード装置から前記ネットワークを介して 送信されてきた当該配信情報の提供可否を確認するための確認情報を受信する確 認情報受信手段、前記受信された確認情報に関わる配信情報の提供が可能か否か を前記提供可否関連情報を参照して判別する提供可否判別手段、及び、前記確認 情報を送信した前記ノード装置に対して、前記判別された提供可否に基づく回答情 報を前記ネットワークを介して返信する提供可否情報返信手段として機能させること を特徴とする。
[0026] 上記課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報送信処理プロ グラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
[0027] 上記課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、ネットワークを介して互 レ、に通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の提供可否に関連する提 供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報 力、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信システムにおける情報配信 方法であって、前記配信情報の保存元である前記ノード装置が、他の前記ノード装 置から前記ネットワークを介して送信されてきた当該配信情報の提供要求を示す要 求情報を受信し、当該要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提 供可否関連情報を保存している前記ノード装置に対して、当該配信情報の提供可否 を確認するための確認情報を送信する工程と、前記提供可否関連情報を保存してい る前記ノード装置が、前記確認情報を受信し、当該確認情報に関わる配信情報の提 供が可能か否かを前記提供可否関連情報を参照して判別し、当該判別された提供 可否に基づく回答情報を、前記確認情報を送信した前記ノード装置に対して前記ネ ットワークを介して返信する工程と、前記配信情報の保存元である前記ノード装置が 、前記提供可否に基づく回答情報を受信し、当該提供可否に基づく回答情報を、前 記要求情報の送信元である前記ノード装置に対して前記ネットワークを介して送信す る工程と、を備えることを特徴とする。
[0028] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、配信情報の配信を受 ける配信先装置と、当該配信先装置に対する前記配信を行うノード等の配信元装置 と、前記配信に係る課金データ等の管理情報であって、少なくとも当該配信を受ける 利用者と当該配信を行う配信者以外の者に対する秘匿性を備える管理情報を記録 する記録部等の記録手段を夫々備える複数のノード等の管理情報記録装置と、各前 記記録手段から同一の前記配信に対応する前記管理情報を読み出す制御部等の 読出手段と、当該読み出した管理情報を処理する制御部等の処理手段と、を備える ノード等の管理情報処理装置と、少なくとも、前記配信先装置、前記配信元装置、各 前記管理情報記録装置及び前記管理情報処理装置を相互に接続するネットワーク と、により構成されている。
[0029] よって、秘匿性を備える管理情報を複数の管理情報記録装置に分散させて夫々記 録し、これらを管理情報処理装置により必要に応じてネットワークを介して読み出して 処理するので、管理情報の処理が管理情報処理装置に集中することを防止しつつ、 当該管理情報を効率的に分散配置して管理することができる。
[0030] また、前記管理情報は、一の前記配信について前記利用者から前記配信者に対し て支払われるべき配信料に関連する課金情報であるように構成される。
[0031] よって、配信料に関連する課金情報を、複数の管理情報記憶装置において分散配 置しつつ効率的に管理することができる。
[0032] また、当該情報配信システムは、前記配信情報が、前記ネットワークを介して前記 配信元装置と前記配信先装置との間で相互に直接授受される情報配信システムで あるように構成される。
[0033] よって、配信情報が配信元装置と配信先装置との間で相互に直接授受される情報 配信システムにおける管理情報の管理を、当該配信情報と同様にその管理情報を 分散配置させることで効率的に行うことができる。
[0034] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報配信システ ムに含まれる前記配信元装置であって、前記配信先装置からの前記配信を要求す る配信要求情報を受信する通信部等の受信手段と、前記配信要求情報を受信した とき、当該受信した配信要求情報に基づいて前記配信に対応する前記管理情報を 生成する制御部等の生成手段と、前記生成された管理情報の保存先となる前記管 理情報記録装置を決定する制御部等の決定手段と、前記決定された管理情報記録 装置に対して前記生成された管理情報を送信する通信部等の送信手段と、を備える
[0035] よって、配信元装置において、配信要求があつたときにその配信すべき配信要求 情報に対応する管理情報を生成し、更にその生成した管理情報の保存先となる管理 情報記録装置を決定した上でその管理情報記録装置に管理情報を送信するので、 配信要求があつたときに対応する管理情報を生成して各管理情報記録装置におい て配置しておくことにより、必要最小限の管理情報のみを効率的に分散配置して管 理すること力 Sできる。
[0036] また、前記配信要求情報には、当該配信要求情報を送信する操作を前記配信先 装置において実行した前記利用者を識別する識別情報が含まれており、前記生成 手段は、前記受信した配信要求情報に含まれている前記識別情報に基づき、当該 配信要求情報により配信が要求されている前記配信要求情報に対応する前記管理 情報を生成するように構成される。 [0037] よって、配信要求情報の配信を要求した利用者を識別する識別情報に基づき、当 該配信要求情報の配信のための管理情報が生成されるので、秘匿性を有する当該 管理情報の内容が第三者に漏洩することを防止しつつ当該管理情報を分散配置す ること力 Sできる。
[0038] また、前記生成手段は、前記管理情報処理装置においてのみ復号可能な暗号化 処理を前記生成された管理情報に施すように構成される。
[0039] よって、管理情報処理装置においてのみ復号可能な暗号化処理が管理情報に施 された上で管理情報記録装置に送信されることとなるので、当該管理情報が上記識 別情報に基づいて生成されることと相まって、管理情報の秘匿性の保護をより確実に 行レ、つつ当該管理情報を分散配置することができる。
[0040] また、前記管理情報を前記管理情報記録装置に送信した後、前記送信した管理情 報を当該配信元装置内から消去する制御部等の消去手段を更に備える。
[0041] よって、管理情報を管理情報記録装置に送信した後に当該送信した管理情報を配 信元装置内から消去するので、管理情報の保全性をより高めることができる。
[0042] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報配信システ ムに含まれる前記管理情報処理装置であって、同一の前記配信についての複数の 前記管理情報を夫々記録してレ、る複数の前記管理情報記録装置を検索する制御部 等の検索手段と、前記検索された各管理情報記録装置から前記管理情報を夫々読 み出す前記読出手段と、を備え、前記処理手段は、前記読み出された各管理情報 の内容を比較する比較手段と、前記比較手段における比較結果に基づいて、各前 記管理情報の内容が改竄された可能性があるか否力を判定する判定手段と、を備え る。
[0043] よって、同一の配信についての複数の管理情報を読み出し、夫々の内容を相互に 比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の記録中において改竄された 可能性があるか否力 ^判定するので、分散配置されてレ、るレ、ずれかの管理情報に対 する第三者による改竄を効果的且つ迅速に発見することができる。
[0044] また、前記読み出された管理情報には、当該管理情報処理装置においてのみ復 号可能な暗号化処理が施されており、当該暗号化処理された管理情報を復号する 復号手段を更に備える。
[0045] よって、管理情報が暗号化されており、その復号が管理情報処理装置においての み可能とされているので、管理情報の秘匿性を確実に維持することができる。
[0046] また、前記判定手段は、前記比較手段における比較の結果、他の過半数の前記管 理情報と異なる内容の前記管理情報があるとき、当該異なる内容の管理情報が改竄 された可能性があると判定するように構成される。
[0047] よって、他の過半数の管理情報と異なる内容の管理情報があるとき、当該管理情報 が改竄された可能性があると判定するので、簡易な処理で効率的に改竄された可能 性のある管理情報を判定することができる。
[0048] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報配信システ ムに含まれる前記配信元装置において実行される配信元処理方法であって、前記 配信先装置からの前記配信を要求する配信要求情報を受信する受信工程と、前記 配信要求情報を受信したとき、当該受信した配信要求情報に基づいて前記配信に 対応する前記管理情報を生成する生成工程と、前記生成された管理情報の保存先 となる前記管理情報記録装置を決定する決定工程と、前記決定された管理情報記 録装置に対して前記生成された管理情報を送信する送信工程と、を含む。
[0049] よって、配信元装置において、配信要求があつたときにその配信すべき配信要求 情報に対応する管理情報を生成し、更にその生成した管理情報の保存先となる管理 情報記録装置を決定した上でその管理情報記録装置に管理情報を送信するので、 配信要求があつたときに対応する管理情報を生成して各管理情報記録装置におい て配置しておくことにより、必要最小限の管理情報のみを効率的に分散配置して管 理すること力 Sできる。
[0050] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報配信システ ムに含まれる前記管理情報処理装置において実行される管理情報処理方法であつ て、同一の前記配信についての複数の前記管理情報を夫々記録している複数の前 記管理情報記録装置を検索する検索工程と、前記検索された各管理情報記録装置 から前記管理情報を前記読出手段により夫々読み出す読出工程と、前記読み出さ れた各管理情報の内容を比較する比較工程と、前記比較工程における比較結果に 基づいて、各前記管理情報の内容が改竄された可能性があるか否力を判定する判 定工程と、を含む。
[0051] よって、同一の配信についての複数の管理情報を読み出し、夫々の内容を相互に 比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の記録中において改竄された 可能性があるか否力 ^判定するので、分散配置されてレ、るレ、ずれかの管理情報に対 する第三者による改竄を効果的且つ迅速に発見することができる。
[0052] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報配信システ ムに含まれる前記配信元装置に含まれる配信元コンピュータを、前記配信元装置と して機能させる。
[0053] よって、配信要求があつたときにその配信すべき配信要求情報に対応する管理情 報を生成し、更にその生成した管理情報の保存先となる管理情報記録装置を決定し た上でその管理情報記録装置に管理情報を送信するように当該配信元コンピュータ が機能するので、配信要求があつたときに対応する管理情報を生成して各管理情報 記録装置において配置しておくことにより、必要最小限の管理情報のみを効率的に 分散配置して管理することができる。
[0054] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記情報配信システ ムに含まれる前記管理情報処理装置に含まれる管理情報処理コンピュータを、前記 管理情報処理装置として機能させる。
[0055] よって、同一の配信についての複数の管理情報を読み出し、夫々の内容を相互に 比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の記録中において改竄された 可能性があるか否かを判定するように当該管理情報処理コンピュータが機能するの で、分散配置されているいずれかの管理情報に対する第三者による改竄を効果的且 つ迅速に発見することができる。
[0056] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記配信元処理用 プログラムが前記配信元コンピュータにより読取可能に記録されている。
[0057] よって、当該配信元処理用プログラムを配信元コンピュータにより読み出して実行 することで、配信要求があつたときにその配信すべき配信要求情報に対応する管理 情報を生成し、更にその生成した管理情報の保存先となる管理情報記録装置を決 定した上でその管理情報記録装置に管理情報を送信するように当該配信元コンビュ ータが機能するので、配信要求があつたときに対応する管理情報を生成して各管理 情報記録装置において配置しておくことにより、必要最小限の管理情報のみを効率 的に分散配置して管理することができる。
[0058] 上記の課題を解決するために、本発明の更に他の観点では、前記管理情報処理 用プログラムが前記管理情報処理コンピュータにより読取可能に記録されている。
[0059] よって、当該管理情報処理用プログラムを管理情報処理コンピュータにより読み出 して実行することで、同一の配信についての複数の管理情報を読み出し、夫々の内 容を相互に比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の記録中において 改竄された可能性があるか否力 ^判定するように当該管理情報処理用コンピュータ が機能するので、分散配置されているいずれかの管理情報に対する第三者による改 竄を効果的且つ迅速に発見することができる。
発明の効果
[0060] 本発明の一の観点によれば、配信情報の提供可否に関連する提供可否関連情報 であって夫々のノード装置に対応する提供可否関連情報 (例えば、課金を行うため に必要な課金情報が含まれている)が、他のノード装置に分散保存されるようにして おき、ネットワークを介して送信されてきた配信情報の提供要求を示す要求情報を受 信すると、受信された要求情報の送信元であるノード装置に対応する提供可否関連 情報を保存しているノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前記ネットヮー クを介して確認し、当該確認された提供可否に基づく回答情報を、要求情報の送信 元であるノード装置に対して、ネットワークを介して送信するように構成したので、配 信情報の提供可否に関する処理 (例えば課金に関する処理)をノード装置毎に分散 させ、処理の集中を回避することができる。
[0061] 本発明の更に他の観点によれば、秘匿性を備える管理情報を複数の管理情報記 録装置に分散させて夫々記録し、これらを管理情報処理装置により必要に応じてネ ットワークを介して読み出して処理するので、管理情報の処理が管理情報処理装置 に集中することを防止しつつ、当該管理情報を効率的に分散配置して管理すること ができる。 [0062] 従って、配信情報の配信のために必要な管理情報を効率的に分散配置してこれを 管理することが可能となる。
[0063] また、配信料に関連する課金情報を、複数の管理情報記憶装置におレ、て分散配 置しつつ効率的に管理することができる。
[0064] 更に、配信情報が配信元装置と配信先装置との間で相互に直接授受される情報 配信システムにおける管理情報の管理を、当該配信情報と同様にその管理情報を 分散配置させることで効率的に行うことができる。
[0065] 本発明の更に他の観点によれば、配信元装置において、配信要求があつたときに その配信すべき配信情報に対応する管理情報を生成し、更にその生成した管理情 報の保存先となる管理情報記録装置を決定した上でその管理情報記録装置に管理 情報を送信するので、配信要求があつたときに対応する管理情報を生成して各管理 情報記録装置において配置しておくことにより、必要最小限の管理情報のみを効率 的に分散配置して管理することができる。
[0066] 従って、配信情報の配信のために必要な管理情報を効率的に分散配置してこれを 管理することが可能となる。
[0067] また、配信情報の配信を要求した利用者を識別する識別情報に基づき、当該配信 情報の配信のための管理情報が生成されるので、秘匿性を有する当該管理情報の 内容が第三者に漏洩することを防止しつつ当該管理情報を分散配置することができ る。
[0068] 更に、管理情報処理装置においてのみ復号可能な暗号ィヒ処理が管理情報に施さ れた上で管理情報記録装置に送信されることとなるので、当該管理情報が上記識別 情報に基づいて生成されることと相まって、管理情報の秘匿性の保護をより確実に行 いつつ当該管理情報を分散配置することができる。
[0069] 更にまた、管理情報を管理情報記録装置に送信した後に当該送信した管理情報 を配信元装置内から消去するので、管理情報の保全性をより高めることができる。
[0070] 本発明の更に他の観点によれば、同一の配信についての複数の管理情報を読み 出し、夫々の内容を相互に比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の 記録中において改竄された可能性があるか否かを判定するので、分散配置されてい るいずれかの管理情報に対する第三者による改竄を効果的且つ迅速に発見すること ができる。
[0071] 従って、配信情報の配信のために必要な各管理情報に対する第三者による改竄を 効果的且つ迅速に発見して各管理情報の秘匿性を向上させつつ、当該各管理情報 を効率的に分散配置してこれを管理することが可能となる。
[0072] また、管理情報が暗号化されており、その復号が管理情報処理装置においてのみ 可能とされているので、管理情報の秘匿性を確実に維持することができる。
[0073] 更に、他の過半数の管理情報と異なる内容の管理情報があるとき、当該管理情報 が改竄された可能性があると判定するので、簡易な処理で効率的に改竄された可能 性のある管理情報を判定することができる。
[0074] 本発明の更に他の観点によれば、配信元装置において、配信要求があつたときに その配信すべき配信情報に対応する管理情報を生成し、更にその生成した管理情 報の保存先となる管理情報記録装置を決定した上でその管理情報記録装置に管理 情報を送信するので、配信要求があつたときに対応する管理情報を生成して各管理 情報記録装置において配置しておくことにより、必要最小限の管理情報のみを効率 的に分散配置して管理することができる。
[0075] 従って、配信情報の配信のために必要な管理情報を効率的に分散配置してこれを 管理することが可能となる。
[0076] 本発明の更に他の観点によれば、同一の配信についての複数の管理情報を読み 出し、夫々の内容を相互に比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の 記録中において改竄された可能性があるか否かを判定するので、分散配置されてい るいずれかの管理情報に対する第三者による改竄を効果的且つ迅速に発見すること ができる。
[0077] 従って、配信情報の配信のために必要な各管理情報に対する第三者による改竄を 効果的且つ迅速に発見して各管理情報の秘匿性を向上させつつ、当該各管理情報 を効率的に分散配置してこれを管理することが可能となる。
[0078] 本発明の更に他の観点によれば、配信要求があつたときにその配信すべき配信情 報に対応する管理情報を生成し、更にその生成した管理情報の保存先となる管理情 報記録装置を決定した上でその管理情報記録装置に管理情報を送信するように当 該配信元コンピュータが機能するので、配信要求があつたときに対応する管理情報 を生成して各管理情報記録装置において配置しておくことにより、必要最小限の管 理情報のみを効率的に分散配置して管理することができる。
[0079] 従って、配信情報の配信のために必要な管理情報を効率的に分散配置してこれを 管理することが可能となる。
[0080] 本発明の更に他の観点によれば、同一の配信についての複数の管理情報を読み 出し、夫々の内容を相互に比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の 記録中において改竄された可能性があるか否かを判定するように当該管理情報処理 コンピュータが機能するので、分散配置されてレ、るレ、ずれかの管理情報に対する第 三者による改竄を効果的且つ迅速に発見することができる。
[0081] 従って、配信情報の配信のために必要な各管理情報に対する第三者による改竄を 効果的且つ迅速に発見して各管理情報の秘匿性を向上させつつ、当該各管理情報 を効率的に分散配置してこれを管理することが可能となる。
[0082] 本発明の更に他の観点によれば、配信要求があつたときにその配信すべき配信情 報に対応する管理情報を生成し、更にその生成した管理情報の保存先となる管理情 報記録装置を決定した上でその管理情報記録装置に管理情報を送信するように当 該配信元コンピュータが機能するので、配信要求があつたときに対応する管理情報 を生成して各管理情報記録装置において配置しておくことにより、必要最小限の管 理情報のみを効率的に分散配置して管理することができる。
[0083] 従って、配信情報の配信のために必要な管理情報を効率的に分散配置してこれを 管理することが可能となる。
[0084] 本発明の更に他の観点によれば、同一の配信についての複数の管理情報を読み 出し、夫々の内容を相互に比較し、その比較結果に基づいて各管理情報が夫々の 記録中において改竄された可能性があるか否かを判定するように当該管理情報処理 用コンピュータが機能するので、分散配置されているいずれかの管理情報に対する 第三者による改竄を効果的且つ迅速に発見することができる。
[0085] 従って、配信情報の配信のために必要な各管理情報に対する第三者による改竄を 効果的且つ迅速に発見して各管理情報の秘匿性を向上させつつ、当該各管理情報 を効率的に分散配置してこれを管理することが可能となる。
図面の簡単な説明
[図 1]第 1実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける各ノード装置の接続態様 の一例を示す図である。
[図 2]DHTのノード ID空間において、ユーザノードから送出されたクエリがルートノー ドまで転送される様子の一例を示す図である。
[図 3]DHTのノード ID空間において、ユーザノードからクエリが送出された後、当該 ユーザノードに対してコンテンツデータが送信される様子の一例を示す図である。
[図 4]ノード 1の概要構成例を示す図である。
[図 5]DHTのノード ID空間における前払い時の情報の流れの一例を示す図である。
[図 6]アクセス権管理ノードに保存されている提供可否関連情報の一例を示す図であ る。
[図 7]DHTのノード ID空間における購入時の情報の流れの一例を示す図である。
[図 8]DHTのノード ID空間における視聴時の情報の流れの一例を示す図である。
[図 9]DHTのノード ID空間における課金情報収集時の情報の流れの一例を示す図 である。
[図 10]メッセージ種別毎に含まれるパラメータ(情報)を示す図である。
[図 11]ユーザノードにおける制御部 11の処理を示すフローチャートである。
[図 12]中継ノード、ルートノード、及びコンテンツホルダノードにおける制御部 11の処 理を示すフローチャートである。
[図 13]図 12に示すステップ S14における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチ ヤートである。
[図 14]図 12に示すステップ S 20における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチ ヤートである。
[図 15]アクセス権管理ノードにおける制御部 11の処理を示すフローチャートである。
[図 16]図 15に示すステップ S 73における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチ ヤートである。 [図 17]図 15に示すステップ S 75における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチ ヤートである。
[図 18]図 15に示すステップ S 77における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチ ヤートである。
[図 19]会計ノードにおける制御部 11の処理を示すフローチャートである。
[図 20]図 19に示すステップ S143における処理の詳細(サブルーチン)を示すフロー チャートである。
[図 21]図 19に示すステップ S145における処理の詳細(サブルーチン)を示すフロー チャートである。
園 22]第 2実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要を示す模式図(I)であり、 ( a)は当該コンテンツ配信システムにおける ID空間を示す模式図であり、 (b)はインデ ックス情報を例示する図である。
園 23]第 2実施形態に係るノードの概要構成をコンテンツホルダノード等について共 通的に示すブロック図である。
園 24]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図 (I)である。
園 25]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図 (Π)である。
園 26]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図
(III)である。
園 27]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図
(IV)である。
園 28]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図
(V)である。
園 29]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図
(VI)である。
園 30]第 2実施形態に係るコンテンツ及び課金データの授受を模式的に例示する図
(VII)である。 [図 31]第 2実施形態 .係るコンテンツの配信動作及び課金データの処理を示すフロ 一チャートである。
[図 32]第 2実施形態 .係る共有データの要求処理の詳細を示すフローチャートであ る。
[図 33]第 2実施形態 .係る共有データの保存処理の詳細を示すフローチャートであ る。
[図 34]第 2実施形態 .係る要求メッセージ Rの受信処理の詳細を示すフローチャート である。
[図 35]第 2実施形態 .係る課金データ生成処理の詳細を示すフローチャートである。
[図 36]第 2実施形態 .係る課金データ名の取得処理の詳細を示すフローチャートで ある。
[図 37]第 2実施形態 .係る課金データの具体例を示す図である。
[図 38]第 2実施形態 .係る課金処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ノード装置
8 ネットワーク
11 制御部
12 曰 L 1"思 ρ|5
13 ノ ッファメモリ
14 デコーダ部
15 映像処理部
16 表示部
17 音声処理部
18 スピーカ
19 ICカードリーダ部
20 通信部
21 入力部
22 ノくス Rc、Rn リング
EX インデックス情報
T、 Α、 Β、 C、 D、 Ε、 F、 G、 Η、 I ノード
MG1、MG4 共有データ検索メッセージ
MG2、 MG5 返答メッセージ
MG3 公開メッセージ
MG6 削除メッセージ
K 課金データ
k 課金情報
S、 BS コンテンツ配信システム
発明を実施するための最良の形態
[0088] 以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
[0089] [1.第 1実施形態]
先ず、コンテンツ配信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態につい て、図 1乃至図 21を用いて説明する。
[0090] [1. 1 コンテンツ配信システムの構成等]
始めに、図 1を参照して、情報配信システムとしてのコンテンツ配信システムの概要 構成等について説明する。
[0091] 図 1は、第 1実施形態に係るコンテンツ配信システムにおける各ノード装置の接続 態様の一例を示す図である。
[0092] 図 1の下部枠 101内に示すように、 IX (Internet eXchange) 3、 ISP (Internet Service
Provider) 4、 DSL (Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置) 5、 FTTH (Fiber To The Home)回線事業者(の装置) 6、及び通信回線 (例えば、電話回線や光ケー ブル等) 7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界のネットワーク) 8が構 築されている。
[0093] コンテンツ配信システム Sは、このようなネットワーク 8を介して相互に接続された複 数のノード装置 la, lb, 1ο· · · 1χ, ly, 1ζ · · ·を備えて構成されることになり、ピアツ 一ピア方式のネットワークシステムとなっている。各ノード装置 la, lb, 1ο· · · 1χ, ly , 1ζ· ·には、ノード装置を示す情報として固有の製造番号及び IP (Internet Protocol )アドレスが割り当てられている。なお、製造番号及び IPアドレスは、複数のノード装 置 1間で重複しないものである。また、以下の説明において、ノード装置 la, lb, lc- •· 1χ, ly, 1ζ· · ·を総称して「ノード 1」とレ、うものとする。
[0094] そして、このコンテンツ配信システム Sにおいては、特定のアルゴリズム、例えば、後 述する分散ハッシュテーブル(以下、 DHT (Distribute Hash Table)という)を利用し たアルゴリズムによって、図 1の上部枠 100内に示すような、オーバーレイネットワーク 9が構築されることになる。つまり、このオーバーレイネットワーク 9は、既存のネットヮ ーク 8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するネットワークを意味する。
[0095] 本実施形態においては、 DHTを利用したアルゴリズムによって構築されたオーバ 一レイネットワーク 9を前提としており、このオーバーレイネットワーク 9上に配置された ノード 1を、オーバーレイネットワーク 9に参加しているノード 1という。オーバーレイネ ットワーク 9への参加は、未だ参加していないノード 1が、既に参加している任意のノ ード 1に対して参加要求を送ることによって行われる。
[0096] また、オーバーレイネットワーク 9に参加している各ノード 1は、ノード IDを有しており 、当該ノード IDは、例えば、 IPアドレスあるいは製造番号を共通のハッシュ関数 (例え ば、 SHA— 1等)によりハッシュ化した値(例えば、 bit長は 160bit)であり、一つの ID 空間に偏りなく分散して配置されることになる。このように共通のハッシュ関数により求 められた (ハッシュ化された)ノード IDは、当該 IPアドレスあるいは製造番号が異なれ ば、同じ値になる確率が極めて低いものである。なお、ハッシュ関数については公知 であるので詳しい説明を省略する。なお、本実施形態では、 IPアドレス(グローバル I Pアドレス)を共通のハッシュ関数によりハッシュ化した値をノード IDとする。
[0097] また、オーバーレイネットワーク 9に参加している各ノード 1は、夫々、 DHTを保持し ている。この DHTには、他のノード 1への経路情報、すなわち、ノード ID空間内で適 度に離れた他のノード 1のノード IDとその IPアドレス力 複数登録されている。このよ うな DHTは、ノード 1がオーバーレイネットワーク 9に参加する際に与えられることにな る。また、コンテンツ配信システム Sにおいては、ノード 1のオーバーレイネットワーク 9 への参加若しくは脱退が頻繁に行われるため、定期的に (例えば数十分から数時間 間隔で) DHTの更新が必要かどうかが確認されると共に、その更新情報が他のノー ド 1に DHTに登録されてレ、る経路を介して伝達されるようになってレ、る。これにより、 DHTを最新の状態に保つことが可能となる。なお、 DHTの生成方法については公 知であるので詳しレ、説明を省略する。
[0098] 更に、オーバーレイネットワーク 9に参加している複数のノード 1には、コンテンツ(例 えば、映画や音楽等)データが分散して保存 (格納)されている。例えば、ノード laに は、タイトルが XXXの映画のコンテンツデータが保存されており、一方、ノード lbには 、タイトルが YYYの映画のコンテンツデータが保存されるというように、互いに異なる コンテンツデータが、複数のノード 1に分散されて保存される。また、あるコンテンツデ ータは、 1つのノード 1に保存されているとは限らず、複数のノード 1に同じコンテンツ データが保存されうる。これらのコンテンツデータには、夫々、コンテンツ名(タイトル) 等が付与されている。
[0099] そして、このように分散保存されているコンテンツデータの所在を示す所在情報 (例 えば、コンテンツデータが保存されているノード 1の IPアドレス)もまた、オーバーレイ ネットワーク 9に参加している複数のノード 1に分散して保存されている。例えば、ある コンテンツデータのコンテンツ名(或いは、当該コンテンツデータの先頭数バイトでも 良レ、)力 上記ノード IDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化され (つまり 、ノード 1の IPアドレスのハッシュ値と同一の ID空間に配置)、そのハッシュ値(当該 ハッシュ値がコンテンツ IDとなる)と最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノ ード IDを有するノード 1に、当該コンテンツデータの所在情報が保存されることになる 。つまり、同一のコンテンツデータ(コンテンツ IDが同一)が、夫々、複数のノード 1に 保存されている場合であっても、力、かるコンテンツデータの所在を示す所在情報 (複 数のノード 1の IPアドレス等)は、 1つのノード 1で管理することができる(なお、本実施 形態においては、 1のノード 1では、 1のコンテンツ IDに対応するコンテンツデータの 所在情報が保存される(つまり、ノード 1と上記所在情報とは 1対 1の関係にある)が、 これに限定されるものではなレ、)。
[0100] これにより、あるコンテンツデータを取得 (ダウンロード)したいユーザが使用するノ ード(以下、これを「ユーザノード」という) laは、当該コンテンツデータのコンテンツ ID が付加されたクエリ(問合せ情報)を他のノード 1に対して送出することにより、当該コ ンテンッ IDが付加されたクエリは、レ、くつかのノード(以下、これを「中継ノード」という )を経由されて(各中継ノードにおいて、上記 DHTが参照されてコンテンツ IDが転送 される)そのコンテンツデータの所在を示す所在情報を保存しているノード(以下、こ れを「ノレートノード」という)lxまで迪り着き、当該ルートノード lxから当該所在情報を 取得 (受信)することが可能となり、取得した所在情報に基づいて上記コンテンツデー タを保存している例えばノード(以下、これを「コンテンツホルダノード」という) lbに接 続し、そこから当該コンテンツデータを取得 (受信)することが可能になる。なお、コン テンッ IDがルートノード lxに迪り着くまでの間に当該ルートノード lxと同じ所在情報 をキャッシュしているノード 1から当該所在情報を取得 (受信)されるようにしてもよい。
[0101] なお、各ユーザノードのユーザには、夫々、固有の第 1識別情報としてのユーザ登 録番号 (ユーザ認証番号)が割り当てられてレヽる。
[0102] 図 2は、 DHTのノード ID空間において、ユーザノードから送出されたクエリがルート ノードまで転送される様子の一例を示す図である。図 2の例において、各中継ノード は、受信したクエリに付加されたコンテンツ IDと、 DHTに登録されているノード IDとを 比較して、次に転送すべきノード 1を特定 (例えば、コンテンツ IDの上位数桁が一致 するノード IDに対応するノード 1の IPアドレスを特定)し、そこにクエリを転送すること になる。なお、ユーザノードからルートノードに至るまでの DHTを用いたクエリの転送 方法は公知であるので更なる詳しい説明を省略する。
[0103] ところで、上記において、ルートノード lxは、クエリを送信したユーザノード laに対し て所在情報を送信する構成を説明したが、本実施形態においては、ルートノード lx が所在情報をユーザノード laに返送するのではなぐクエリをさらにコンテンツホルダ ノード lbに転送し、当該コンテンツホルダノード lbは、ユーザノード(コンテンツを購 入、視聴するユーザのノード) laのアクセス権を管理するノード(以下、これを「ァクセ ス権管理ノード」という)に、アクセス権があるか否力、、言い換えれば、コンテンツデー タの提供 (購入又は視聴)が可能か否かを確認した上で、アクセス権があれば、当該 ユーザノード laに対してコンテンツデータを送信し、また、当該コンテンツデータの提 供に対する課金処理を行うことを特徴としている。なお、本実施形態においては、コ ンテンッデータの提供に対するユーザへの課金方式は、前払レ、方式と後払レ、方式と が選択可能になっている。
[0104] 図 3は、 DHTのノード ID空間において、ユーザノードからクエリが送出された後、当 該ユーザノードに対してコンテンツデータが送信される様子の一例を示す図である( 情報の流れは図中 (1)から (7)の順)。図 3の例においては、コンテンツホルダノード lb がアクセス権管理ノード lyに対し、ユーザノード laのアクセス権があるか否かを確認 (図中 (4)〜(6) )した上で、当該ユーザノードに対してコンテンツデータを送信してレヽ る。
[0105] 上記アクセス権管理ノードは、夫々のユーザノード毎に存在し、夫々のユーザノー ド(言い換えれば、ユーザ)に対する上記コンテンツデータの提供可否に関連する提 供可否関連情報を保存、管理している。また、力、かる提供可否関連情報には、例え ばコンテンツデータの提供に対して課金を行うために必要な課金情報が含まれてい る。
[0106] そして、夫々のユーザノードに対応する提供可否関連情報は、例えば、各ユーザ に対して割り当てられたユーザ登録番号 (ユーザ認証番号)が上記ノード IDを得ると きと共通のハッシュ関数によりハッシュ化され(つまり、ノード 1の IPアドレスのハッシュ 値と同一の ID空間に配置)、そのハッシュ値(当該ハッシュ値がユーザ IDとなる)と最 も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノード IDを有するノード 1 (つまり、ユーザ ノードとは異なる他のノード(アクセス権管理ノード))に保存されることになる。つまり、 各ユーザノードのユーザのユーザ IDは、互いに異なるので、アクセス権管理ノードも 、ユーザノード毎に異ならせることができる。従って、ユーザ毎の例えば課金処理等 が分散されるので、処理の集中を回避することができる。
[0107] また、ノード 1は、例えば電源断等により、コンテンツ配信システム Sから脱退する可 能性があるので、その対策として、ユーザ登録番号からユーザ IDを生成するときに、 当該ユーザ登録番号の末尾に文字や記号等を加え、更に加えた文字や記号等を少 しずつ変える(いわゆるソルトする)ことにより互いに異なる複数の第 2識別情報として のユーザ IDを生成し、夫々のユーザ IDと最も近レ、(例えば、上位桁がより多く一致す る)ノード IDを有する夫々のノード 1を、アクセス権管理ノードとすれば、更に好ましい 。すなわち、 1つのユーザノードに対応して、複数のユーザ IDに対応するアクセス権 管理ノードが存在することになるので、何れかのアクセス権管理ノードが脱退しても、 例えば課金処理等の実行性を高めることができる。
[0108] 次に、図 4を参照して、ノード 1の構成及び機能について説明する。
[0109] 図 4は、ノード 1の概要構成例を示す図である。
[0110] 各ノード 1は、図 4に示すように、演算機能を有する CPU,作業用 RAM,各種デー タ及びプログラムを記憶する ROM等から構成されたコンピュータとしての制御部 11と 、各種データ (例えば、コンテンツデータ、所在情報、提供可否関連情報等)及びプ ログラム等を記憶保存 (格納)するための HDD等から構成された記憶部 12と、受信さ れたコンテンツデータを一時蓄積するバッファメモリ 13と、コンテンツデータに含まれ るエンコードされたビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ(音声情報)等を デコード (データ伸張や複号化等)するデコーダ部 14と、当該デコードされたビデオ データ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部 15と 、当該映像処理部 15から出力されたビデオ信号に基づき映像表示する CRT,液晶 ディスプレイ等の表示部 16と、上記デコードされたオーディオデータをアナログォー ディォ信号に D (Digital) /A (Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力す る音声処理部 17と、当該音声処理部 17から出力されたオーディオ信号を音波として 出力するスピーカ 18と、 ICカードを挿入する ICカードスロットを有し挿入された IC力 ードから情報 (例えば、ユーザ登録番号)を読み取るための ICカードリーダ部 19と、 ネットワーク 8を通じて他のノード 1との間の情報の通信制御を行うための通信部 20と 、 ユーザ力 の指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部 11に対して与 える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル等) 21と、を備えて構 成され、制御部 11、記憶部 12、 ノ ノファメモリ 13、デコーダ部 14、 ICカードリーダ部 19及び通信部 20は、バス 22を介して相互に接続されている。なお、 ICカードは、例 えばノード 1の購入時に、ユーザ登録によりユーザに配布される。また、各 ICカードに は、ユーザ登録順に連番で固有のユーザ登録番号が記録され、更に、課金方式 (前 払いにする力 或いは後払いにするかをユーザが選択して決定する)も記録され、ュ 一ザは、記録されたこれらの情報を変更できないようになっている。 [0111] そして、制御部 11は、 CPUが記憶部 12等に記憶されたプログラム(本発明の情報 送信処理プログラムを含む)を読み出して実行することにより、ノード 1全体を統括制 御すると共に、ユーザノード、中継ノード、ルートノード、コンテンツホルダノード、ァク セス権管理ノード、及び後述する会計ノードの何れか 1以上のノードとして機能するよ うになつている。つまり、ノード 1は、その場面によって、ユーザノードであったり、コン テンッホルダノードであったり、或いは、アクセス権管理ノードであったりするのである
[0112] 例えば、ノード 1がコンテンツホルダノードである場合、制御部 11は、本発明の要求 情報受信手段、提供可否確認手段、提供可否情報送信手段、及び修正要求情報 送信手段等として機能し、アクセス権管理ノードである場合、制御部 11は、確認情報 受信手段、提供可否判別手段、提供可否情報返信手段、修正要求情報受信手段、 及び提供可否関連情報修正手段等として機能することとなる。なお、これらの各手段 についての詳細は後述する。
[0113] なお、情報送信処理プログラムは、例えば、ネットワーク 8上の所定のサーバからダ ゥンロードされるようにしてもよいし、例えば、 CD— ROM等の記録媒体に記録されて 当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
[0114] [1. 2 コンテンツ配信システムの動作]
次に、コンテンツ配信システム Sの動作にっレ、て説明する。
[0115] 始めに、図 5乃至図 9等を参照して、コンテンツ配信システム Sにおける前払い時の 流れ、購入時の流れ、視聴時の流れ、課金情報収集時の流れについて、夫々、その 概略を説明する。
[0116] (i)前払い時の流れ
図 5は、 DHTのノード ID空間における前払い時の情報の流れの一例を示す図であ る。
[0117] 図 5に示すように、 DHTのノード ID空間には、ユーザノード la、コンテンツホルダノ ード lb、ルートノード lx、アクセス権管理ノード lyl〜lyl0、及び会計ノード lzが存 在、つまり、オーバーレイネットワーク 9に参加している。アクセス権管理ノード lyl〜l ylOは、夫々、ユーザノード laに対するコンテンツデータの提供可否に関連する提供 可否関連情報を保存、管理している。また、課金管理センター(システム) Cは、ォー バーレイネットワーク 9外にあって、ユーザからの入金確認やユーザノード l aのユー ザに対する料金請求を行う機能を有し、会計ノード lzとの間で情報の授受を行うよう になっている。会計ノード l zは、課金管理センター Cの管理者が、専用のノードを設 置するか、あるいは、オーバーレイネットワーク 9の中から任意のノードを 1つ選んで、 その役目を割り当てても良い。
[0118] そして、ユーザが例えば銀行振り込みなどで入金をして、その旨を課金管理センタ 一 Cに通知する(例えば、「ユーザ登録番号「10293956」の者力 15, 000円振り込 みました」、と通知される)。これに対して、課金管理センター Cが当該入金を確認す ると、当該課金管理センター Cは、その制御下にある会計ノード l zに対して、ユーザ 登録番号及び入金額を含む入金指示を示す入金指示情報を送信する。会計ノード l zは、当該入金指示情報を受信すると、当該ユーザ登録番号に基づいて互いに異 なる複数のユーザ IDを生成する。例えば、ユーザ登録番号の末尾に、 0, 1 , 2, 3, 4 , 5, 6, 7, 8, 9の 10種類の数字が付加された番号が作成され、夫々の番号が、上 記ノード IDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて複数のユーザ ID が生成される。
[0119] 次いで、会計ノード lzは、生成された夫々のユーザ ID及び DHTに従って、ユーザ ID及び入金額を含む"前払い"メッセージを送信する。送信された"前払い"メッセ一 ジは、 DHTに従って中継ノードを転送されていき、夫々のユーザ IDと最も近い(例え ば、上位桁がより多く一致する)ノード IDを有する(つまり、夫々のユーザ IDに対応す る)アクセス権管理ノード lyl〜: lylOに到着する。
[0120] 上記"前払レ、"メッセージを受信した夫々のアクセス権管理ノード lyl〜lylOは、未 だ当該ユーザの提供可否関連情報が生成されていない場合には、当該"前払い"メ ッセージ中のユーザ ID及び入金額に従って提供可否関連情報を新たに生成し、一 方、既に当該ユーザの提供可否関連情報が生成されている場合には、当該"前払い "メッセージ中のユーザ ID及び入金額に従って提供可否関連情報を更新する。
[0121] 図 6は、アクセス権管理ノードに保存されている提供可否関連情報の一例を示す図 である。図 6の例では、提供可否関連情報 51には、課金対象ユーザのユーザ ID、課 金方式 (前払いと後払いが選択可能)、プール金額 (前払い金額)、及び後日請求金 額 (後払い金額)等の課金情報の他、視聴ログ、購入コンテンツリストが含まれている 。例えば、上記前払い時においては、 "前払い"メッセージ中の入金額がプール金額 (前払い金額)に加算されることになる。
[0122] なお、 1つのアクセス権管理ノードは、複数の課金対象ユーザの提供可否関連情 報を保存、管理することもあり得るので、提供可否関連情報はユーザ ID毎に管理さ れる。また、ユーザノード (課金対象となるノード 1)は、かかる提供可否関連情報を直 接操作 (例えば、情報の追加、変更等)することはできないようになっている。つまり、 ユーザが不正に課金情報を変更できないようになっている。
[0123] また、あるノード 1がオーバーレイネットワーク 9に参加するときは、例えば、 自己(自 ノード)のノード IDに最も近いノード IDを有するノード 1から DHTの一部を委譲される 、上記提供可否関連情報も、同様に委譲されるようにすれば望ましい。つまり、新 規参加するノード 1のノード IDに最も近いノード IDを有するノード 1が提供可否関連 情報を保存していた場合、その提供可否関連情報に対応するユーザ IDが新規参加 するノード 1のノード IDと既存のノード 1のノード IDとのどちらに近いかで、その提供 可否関連情報がどちらのノード 1に保存されるべきかが判断され、例えば、新規参加 するノード 1のノード IDの方がユーザ IDに近ければ提供可否関連情報が当該新規 参加するノード 1に委譲されることになる。
[0124] (ii)購入時の流れ
図 7は、 DHTのノード ID空間における購入時の情報の流れの一例を示す図である
[0125] 先ず、ユーザノード laは、コンテンツの電子カタログ(タイトルリスト:コンテンツタイト ルと、そのコンテンツ IDと、 1回視聴時の利用金額、購入時の料金、等の組を表にし たもの。上映時間、監督、俳優などの情報が付記されていても良い)を表示部 16に おける表示画面上に表示する。当該電子カタログは、例えば全てのノード 1に配信さ れており、ユーザはユーザノード la上で閲覧することができる。なお、ここで言ってい る「購入」は、自ノード内にコンテンツのコピーを作ることではなぐネットワーク上にあ るコンテンツを、無条件で (課金されることなく)視聴できる権利を無期限に得る、とい う意味である。初めに一定金額を支払ってこの権利を得れば、いわゆる「購入して所 有している」のと同じことになる。
[0126] そして、ユーザが、上記表示された電子カタログから、購入を希望するコンテンツを 入力部 21を操作して選択して"購入ボタン"を押下すると、ユーザノード l aは、選択さ れたコンテンツに対応するコンテンツ ID及び DHTに従って、コンテンツ ID、 自己(当 該ユーザノード l a)の IPアドレス、ユーザ登録番号及び課金方式を含む"購入申込" メッセージ (コンテンツデータの無期限かつ無条件の視聴権利(すなわち購入)要求 を示す要求情報)を送信する。送信された"購入申込"メッセージは、 DHTに従って 中継ノードを転送されていき、当該コンテンツ IDと最も近レ、(例えば、上位桁がより多 く一致する)ノード IDを有するルートノード lxに到着する。そして、当該"購入申込"メ ッセージを受信したルートノード lxは、当該"購入申込"メッセージを、当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータを保存しているコンテンツホルダノード lbに転送する
[0127] コンテンツホルダノード lbは、ルートノード lxからネットワーク 8を介して転送(送信) されてきた"購入申込"メッセージを受信する。次いで、コンテンツホルダノード lbは、 受信された"購入申込"メッセージの送信元であるユーザノード l aに対応する提供可 否関連情報を保存しているアクセス権管理ノード lyl〜: lylOに対して、当該コンテン ッデータの提供可否をネットワーク 10を介して確認する。例えば、 "購入申込"メッセ ージに含まれるユーザ登録番号に基づいて互いに異なる複数 (ここでは、 10個)の ユーザ IDを生成 (例えば、上記会計ノード lzと同様、ユーザ登録番号の末尾に、 0, 1 , 2, 3, 4, 5, 6 , 7, 8, 9の 10種類の数字が付加された番号を作成し、夫々の番号 力 上記ノード IDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化して複数のユーザ IDを生成)、夫々のユーザ IDに対応する夫々のアクセス権管理ノード lyl〜lylOに 対して(つまり、ユーザ ID及び DHTに従って)、コンテンツデータの提供可否を確認 するための確認情報としての"購入登録"メッセージ(コンテンツ ID、ユーザ ID、コン テンッホルダノード lbの IPアドレス、及び課金方式を含む)を送信することにより確認 する。送信された"購入登録"メッセージは、 DHTに従って中継ノードを転送されてい き、夫々のユーザ IDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノード IDを有す る(つまり、夫々のユーザ IDに対応する)アクセス権管理ノード lyl〜: lylOに到着す る。
[0128] 夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、コンテンツデータの保存元であるコン テンッホルダノード lbから中継ノード及びネットワーク 10を介して送信されてきた"購 入登録"メッセージを受信すると、 "購入登録"メッセージに関わるコンテンツデータ( つまり、当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータ)の無期限かつ無条件の視聴 権利の獲得 (すなわち、購入)が可能か否かを当該ユーザ IDに対応する提供可否関 連情報を参照して判別する。例えば、 "購入登録"メッセージ中の課金方式が前払い の場合は、提供可否関連情報に含まれるプール金額 (前払い金額)の残高から当該 コンテンツ IDに対応するコンテンツデータの価格(コンテンツの電子カタログを参照 する)が引かれ、マイナスになれば購入不可と判別され、マイナスにならなければ購 入可能と判別される。また、 "購入登録"メッセージ中の課金方式が後払いの場合は 、購入可能と判別される。
[0129] そして、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、前払いであって購入可能(購 入成功)と判別した場合、当該ユーザ IDに対応する提供可否関連情報に含まれるプ ール金額(前払い金額)の残高から当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータの 価格が引かれた金額をプール金額 (前払い金額)として更新し、一方、前払いであつ て購入不可と判別した場合、プール金額 (前払い金額)の更新を行わない。また、夫 々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、後払いであって購入可能と判別した場合、 提供可否関連情報に含まれる後日請求金額 (後払い金額)に当該コンテンツデータ の価格を加算し、購入コンテンツリストにコンテンツ ID等を追加する更新を行う。なお 、ユーザ IDに対応する提供可否関連情報が未だ作成されていない場合には、このタ イミングで作成されることになる。
[0130] 次いで、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、 "購入登録"メッセージを送信 したコンテンツホルダノード lbに対して、上記判別された購入可否(購入可能或いは 不可)及び課金情報 (例えば、プール金額 (前払い金額)又は後日請求金額 (後払い 金額)を含む)を含む"購入可否 (購入成否) "メッセージをネットワーク 10を介して返 信する。なお、アクセス権管理ノードが 1つである場合には、 "購入可否 (購入成否)" メッセージは、アクセス権管理ノードからネットワーク 10を介して直接ユーザノード la に送信されるように構成しても良レ、。
[0131] そして、コンテンツホルダノード lbは、上記"購入登録"メッセージに応じて夫々のァ クセス権管理ノード lyl〜: lylOから返信されてきた"購入可否"メッセージを受信し、 これによつて購入可否を確認し、続いて、 "購入申込"メッセージの送信元であるユー ザノード laに対して、当該確認された購入可否に基づく回答情報をネットワーク 10を 介して送信することになる。
[0132] ところで、正常ならば 10個のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOから、 "購入可否"メッ セージがコンテンツホルダノード lbに返信されて 10個とも同じ回答が返ってくる箬で あるが、何れかのアクセス権管理ノード lyl〜lylOが、電源断や通信事故等により、 一時的にコンテンツ配信システム Sから脱退していたことにより、 10個の夫々のァクセ ス権管理ノード lyl〜: lylOが有する提供可否関連情報が食い違う場合があり得る。 かかる場合、コンテンツホルダノード lbは、上記確認された複数の購入可否に基づ いて (例えば、多数決により)、当該コンテンツデータの購入可否を決定、例えば過半 数以上のアクセス権管理ノードが購入可能とした場合、購入可能 (購入成功)と決定 し、当該購入可能及び課金情報を含む"購入可否"メッセージを、ユーザノード laに 対してネットワーク 10を介して送信する。一方、例えば過半数以上のアクセス権管理 ノードが購入不可とした場合、コンテンツホルダノード lbは、購入不可 (購入失敗)と 決定し、当該購入不可及び課金情報を含む"購入可否"メッセージを、ユーザノード 1 aに対してネットワーク 10を介して送信する。
[0133] そして、上記決定された提供可否 (最も多い回答:購入可能又は購入不可)と異な る提供可否に基づく回答情報(回答)を返信したアクセス権管理ノードに対しては、 提供可否関連情報の修正が行われる。具体的には、アクセス権管理ノード lyl〜: ly 10からの"購入可否"メッセージには、現状の課金情報が含まれるので、多数決で選 択されたアクセス権管理ノードの課金情報を正当とみなし(同じ購入可能 (購入成功) を返信した中でも、課金情報が食い違うこともあり得るが、その場合も、最も一致する ものが多レ、課金情報を正当とみなし)、正当とみなされなレ、課金情報を含む"購入可 否"メッセージを返信したアクセス権管理ノードに対して、提供可否関連情報の修正 要求を示す修正要求情報として、ユーザ ID及び修正課金情報 (正当とみなされた課 金情報)を含む"情報修正"メッセージを、上述したようにユーザ ID及び DHTに従つ てネットワーク 10を介して送信する。そして、 "情報修正"メッセージを受信したァクセ ス権管理ノードは、 "情報修正"メッセージ中の修正課金情報に基づいて、提供可否 関連情報に含まれる課金情報を修正(当該課金情報を修正課金情報に更新)する。 これにより、アクセス権管理ノード lyl〜: lylOの相互間で課金情報の食い違いが発 生したとしても、同じになるように修正することができる。
[0134] (iii)視聴時の流れ
図 8は、 DHTのノード ID空間における視聴時の情報の流れの一例を示す図である 。なお、ここで言っている「視聴」は、いわゆるペイパービュー (Pay per view)方式の課 金を行うことを想定しており、一回ごとの視聴に、支払い金額が発生する。
[0135] 先ず、上記購入時の流れと同様、ユーザが、表示部 16における表示画面上に表 示された電子カタログから、視聴を希望するコンテンツを入力部 21を操作して選択し で'視聴ボタン"を押下すると、ユーザノード laは、選択されたコンテンツに対応する コンテンツ ID及び DHTに従って、コンテンツ ID、 自己(当該ユーザノード la)の IPァ ドレス、ユーザ登録番号及び課金方式を含む"視聴要求"メッセージ (コンテンツデー タの提供 (ここでは、視聴)要求を示す要求情報)を送信する。送信された"視聴要求 "メッセージは、 DHTに従って中継ノードを転送されていき、当該コンテンツ IDと最も 近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノード IDを有するルートノード lxに到着す る。そして、当該"視聴要求"メッセージを受信したルートノード lxは、当該"視聴要求 "メッセージを、当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータを保存しているコンテ ンッホルダノード lbに転送する。
[0136] コンテンツホルダノード lbは、ルートノード lxからネットワーク 8を介して転送(送信) されてきた"視聴要求"メッセージを受信する。次いで、コンテンツホルダノード lbは、 受信された"視聴要求"メッセージの送信元であるユーザノード laに対応する提供可 否関連情報を保存しているアクセス権管理ノード lyl〜: lylOに対して、当該コンテン ッデータの提供可否をネットワーク 10を介して確認する。例えば、 "視聴要求"メッセ ージに含まれるユーザ登録番号に基づいて互いに異なる複数 (ここでは、 10個)の ユーザ IDを生成(ユーザ IDの生成方法は、購入時の流れと同様)、夫々のユーザ ID に対応する夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOに対して(つまり、ユーザ ID及び DHTに従って)、コンテンツデータの提供可否を確認するための確認情報としての" 視聴確認"メッセージ(コンテンツ ID、ユーザ ID、コンテンツホルダノード lbの IPアド レス、及び課金方式を含む)を送信することにより確認する。送信された"視聴確認"メ ッセージは、 DHTに従って中継ノードを転送されていき、夫々のユーザ IDと最も近 レ、(例えば、上位桁がより多く一致する)ノード IDを有する(つまり、夫々のユーザ ID に対応する)アクセス権管理ノード lyl〜: ly 10に到着する。
[0137] 夫々のアクセス権管理ノード lyl〜lyl0は、コンテンツデータの保存元であるコン テンッホルダノード lbから中継ノード及びネットワーク 10を介して送信されてきた"視 聴確認"メッセージを受信すると、 "視聴確認"メッセージに関わるコンテンツデータ( つまり、当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータ)の提供 (ここでは、視聴)が可 能か否かを当該ユーザ IDに対応する提供可否関連情報を参照して判別する。例え ば、 "視聴確認"メッセージ中のコンテンツ ID力 提供可否関連情報中の購入コンテ ンッリストに含まれている場合は、視聴可能と判別される。一方、 "視聴確認"メッセ一 ジ中のコンテンツ ID力 提供可否関連情報中の購入コンテンツリストに含まれていな い場合は、 "視聴確認"メッセージ中の課金方式が確認され、前払いであれば、提供 可否関連情報に含まれるプール金額(前払い金額)の残高から当該コンテンツ IDに 対応するコンテンツデータの価格(コンテンツの電子カタログを参照する)が引かれ、 マイナスになれば視聴不可と判別され、マイナスにならなければ視聴可能と判別され る。また、 "視聴確認"メッセージ中のコンテンツ IDが、提供可否関連情報中の購入コ ンテンッリストに含まれていない場合であって、 "視聴確認"メッセージ中の課金方式 が後払レ、であれば、視聴可能と判別される。
[0138] そして、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、コンテンツ IDが購入コンテンツ リストに含まれておらず、かつ、前払いであって視聴可能と判別した場合、当該ユー ザ IDに対応する提供可否関連情報に含まれるプール金額 (前払い金額)の残高から 当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータの価格が引かれた金額をプール金額 (前払い金額)として更新し、一方、前払いであって視聴不可と判別した場合、プール 金額(前払い金額)の更新を行わない。また、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜lyl 0は、コンテンツ IDが購入コンテンツリストに含まれておらず、かつ、後払いであって 視聴可能と判別した場合、提供可否関連情報に含まれる後日請求金額 (後払い金 額)に当該コンテンツデータの価格を加算する更新を行う。なお、ユーザ IDに対応す る提供可否関連情報が未だ作成されていない場合には、このタイミングで作成される ことになる。
[0139] 次いで、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、 "視聴確認"メッセージを送信 したコンテンツホルダノード lbに対して、上記判別された視聴可否(視聴可能或いは 不可)及び課金情報 (例えば、プール金額 (前払い金額)又は後日請求金額 (後払い 金額)を含む)を含む"視聴可否"メッセージをネットワーク 10を介して返信する。なお 、アクセス権管理ノードが 1つである場合には、 "視聴可否"メッセージは、アクセス権 管理ノードからネットワーク: L0を介して直接ユーザノード: に送信されるように構成し ても良い。
[0140] そして、コンテンツホルダノード lbは、上記"視聴確認"メッセージに応じて夫々のァ クセス権管理ノード lyl〜: lylOから返信されてきた"視聴可否"メッセージを受信し、 これによつて視聴可否を確認し、続いて、 "視聴要求"メッセージの送信元であるユー ザノード laに対して、当該確認された視聴可否に基づく回答情報を含むコンテンツ データをネットワーク 10を介して送信することになる。
[0141] ところで、正常ならば 10個のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOから、 "視聴可否"メッ セージがコンテンツホルダノード lbに返信されて 10個とも同じ回答が返ってくる害で あるが、何れかのアクセス権管理ノード lyl〜lylOが、電源断や通信事故等により、 一時的にコンテンツ配信システム Sから脱退していたことにより、 10個の夫々のァクセ ス権管理ノード lyl〜: lylOが有する提供可否関連情報が食い違う場合があり得る。 かかる場合、コンテンツホルダノード lbは、上記確認された複数の視聴可否に基づ いて (例えば、多数決により)、当該コンテンツデータの視聴可否を決定、例えば過半 数以上のアクセス権管理ノードが視聴可能とした場合、視聴可能と決定し、当該視聴 可能及び課金情報を含む"視聴可否"メッセージを含むコンテンツデータを、ユーザ ノード laに対してネットワーク 10を介して送信する。一方、例えば過半数以上のァク セス権管理ノードが視聴不可とした場合、コンテンツホルダノード lbは、視聴不可と 決定し、当該視聴不可及び課金情報を含む"視聴可否"メッセージを含むコンテンツ データを、ユーザノード laに対してネットワーク 10を介して送信する。
[0142] そして、上記決定された提供可否 (最も多い回答:視聴可能又は視聴不可)と異な る提供可否に基づく回答情報(回答)を返信したアクセス権管理ノードに対しては、 提供可否関連情報の修正が行われる。具体的には、アクセス権管理ノード lyl〜: ly 10からの"視聴可否"メッセージには、現状の課金情報が含まれるので、多数決で選 択されたアクセス権管理ノードの課金情報を正当とみなし(同じ視聴可能を返信した 中でも、課金情報が食い違うこともあり得るが、その場合も、最も一致するものが多い 課金情報を正当とみなし)、正当とみなされない課金情報を含む"視聴可否"メッセ一 ジを返信したアクセス権管理ノードに対して、提供可否関連情報の修正要求を示す 修正要求情報として、ユーザ ID及び修正課金情報 (正当とみなされた課金情報)を 含む"情報修正"メッセージを、上述したようにユーザ ID及び DHTに従ってネットヮ ーク 10を介して送信する。そして、 "情報修正"メッセージを受信したアクセス権管理 ノードは、 "情報修正"メッセージ中の修正課金情報に基づレ、て、提供可否関連情報 に含まれる課金情報を修正(当該課金情報を修正課金情報に更新)する。これにより 、アクセス権管理ノード lyl〜: lylOの相互間で課金情報の食い違いが発生したとし ても、同じになるように修正することができる。
[0143] (iv)課金情報収集時の流れ
図 9は、 DHTのノード ID空間における課金情報収集時の情報の流れの一例を示 す図である。
[0144] 先ず、課金管理センター Cは、一定期間(例えば、月に一回程度)毎に、その制御 下にある会計ノード lzに対して、ユーザ登録番号を含む課金情報 (後日請求金額) 収集指示を示す請求金額収集指示情報を送信する。会計ノード; Lzは、当該請求金 額収集指示情報を受信すると、当該ユーザ登録番号に基づいて互いに異なる複数 のユーザ IDを生成する。例えば、ユーザ登録番号の末尾に、 0, 1 , 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9の 10種類の数字が付加された番号が作成され、夫々の番号が、上記ノード I Dを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて複数のユーザ IDが生成さ れる。なお、課金管理センター Cは、全てのユーザノードに対応するユーザ登録番号 を含む請求金額収集指示情報を会計ノード lzに対して送信することになるが、各ュ 一ザノードに対応する請求金額収集指示情報を、所定時間間隔 (例えば、 1時間)毎 に会計ノード lzに対して送信するようにすれば、ネットワーク負荷を低減できるので、 好ましい。
[0145] 以下の説明では、 1つのユーザノード laに対応するユーザ登録番号を含む請求金 額収集指示を代表して説明する。
[0146] 会計ノード lzは、複数のユーザ IDを生成すると、夫々のユーザ IDに対応する夫々 のアクセス権管理ノード lyl〜lyl0に対して(つまり、ユーザ ID及び DHTに従って) 、ユーザ ID及び会計ノード laの IPアドレスを含む"課金収集"メッセージを送信する。 送信された"課金収集"メッセージは、 DHTに従って中継ノードを転送されていき、夫 々のユーザ IDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノード IDを有する(つ まり、夫々のユーザ IDに対応する)アクセス権管理ノード lyl〜: lylOに到着する。
[0147] 上記"課金収集"メッセージを受信した夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOは、 提供可否関連情報力 後日請求金額 (後払レ、金額)を取得し、当該後日請求金額及 びユーザ IDを含む"請求額回答"メッセージを会計ノード lzに対して送信(返信)する と共に、提供可否関連情報に含まれる後日請求金額 (後払い金額)を" 0"に更新す る (戻す)。
[0148] そして、会計ノード lzは、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜lyl0から返信されてき た"請求額回答"メッセージを受信すると、当該"請求額回答"メッセージに含まれる後 日請求金額を示す情報を課金管理センター Cに対して送信する。これにより、課金管 理センター Cからユーザに対して後日請求金額の請求が行われることになる。
[0149] ところで、正常ならば 10個のアクセス権管理ノード lyl〜: lylOから、 "請求額回答" メッセージが会計ノード lzに返信されて 10個とも同じ回答が返ってくる箬であるが、 何れかのアクセス権管理ノード lyl〜: lylOが、電源断や通信事故等により、一時的 にコンテンツ配信システム Sから脱退していたことにより、 10個の夫々のアクセス権管 理ノード lyl〜: lylOが有する後日請求金額が食い違う場合があり得る。力、かる場合、 会計ノード lzは、例えば、多数決により当該請求金額 (例えば、最も一致するものが 多い請求金額)を決定し、決定された請求金額を示す情報を課金管理センター cに 対して送信する。
[0150] 次に、図 10乃至図 21等を参照して、コンテンツ配信システム Sにおける各ノードに おける処理にっレ、て説明する。
[0151] なお、図 10は、上述したメッセージ種別毎に含まれるパラメータ(情報)を示す図で ある。
[0152] (V)ユーザノードにおける処理
図 11は、ユーザノードにおける制御部 11の処理を示すフローチャートである。
[0153] 図 11の処理は、例えば表示部 16における表示画面上に電子カタログが表示され ている状態において、入力部 21におけるボタンが押下されたときに実行され、制御 部 11は、先ず、押下されたボタンの状態を読み取り(ステップ S1)、 "購入ボタン"であ るか否かを判別し (ステップ S2)、 "購入ボタン"である場合には (ステップ S2 :Y (YES ) )、選択されたコンテンツに対応するコンテンツ ID (例えば、当該コンテンツ名をノー ド IDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化して得る)と、 ICカードリーダ部 19により ICカードから読み取られたユーザ登録番号及び課金方式と、更には、当該 ユーザノード laの IPアドレスと、を取得し、これらの情報が含まれる"購入申込"メッセ ージを生成して、これを DHTに従ってルートノード lxに向けて通信部 20等を介して 送信する(ステップ S3)。これに対してコンテンツホルダノード lbから送信されてきた" 購入可否"メッセージを制御部 11は受信し (ステップ S4)、当該メッセージに含まれる 購入可否の結果を表示部 16に表示する (ステップ S5)。
[0154] 一方、 "購入ボタン"でない場合には (ステップ S2 : N (NO) )、制御部 11は、 "視聴 ボタン''であるか否かを判別し (ステップ S6)、 "視聴ボタン"である場合には (ステップ S6 :Y)、選択されたコンテンツに対応するコンテンツ IDと、 ICカードリーダ部 19によ り ICカードから読み取られたユーザ登録番号及び課金方式と、更には、当該ユーザ ノード laの IPアドレスと、を取得し、これらの情報が含まれる"視聴要求"メッセージを 生成して、これを DHTに従ってルートノード lxに向けて通信部 20等を介して送信す る(ステップ S7)。これに対してコンテンツホルダノード lbから送信(例えば、ストリーミ ング配信)されてきた"視聴可否"メッセージを含むコンテンツデータを制御部 11は受 信し (ステップ S8)、当該コンテンツデータをバッファメモリ 13に蓄積しつつ、映像処 理部 15を介して表示部 16に表示(視聴可の場合、コンテンツデータに含まれる視聴 可を示す情報及び当該コンテンツに係るビデオデータ等を表示、視聴不可の場合、 コンテンツデータに含まれる視聴不可を示す情報のみを表示)し、音声処理部 17を 介してスピーカ 18から出力する(ステップ S9)。
[0155] なお、図 11に示すステップ S10では、制御部 11が実行するその他の処理(例えば 、その他のボタンの判別処理)が行われる力 本発明と直接の関係がないので、説明 を省略する。
[0156] (vi)中継ノード、ルートノード、及びコンテンツホルダノードにおける処理
図 12は、中継ノード、ルートノード、及びコンテンツホルダノードにおける制御部 11 の処理を示すフローチャートであり、図 13は、図 12に示すステップ S14における処理 の詳細(サブルーチン)を示すフローチャートであり、図 14は、図 12に示すステップ S 20における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチャートである。
[0157] 図 12に示す処理は、メッセージ受信イベントが発生(送信されてきたメッセージを、 制御部 11が通信部 20を介して受信)したときに実行され、制御部 11は、先ず、受信 したメッセージを読み取り(ステップ S11)、 "視聴要求"メッセージであるか否かを判 別し (ステップ S 12)、 "視聴要求"メッセージである(つまり、制御部 11が要求情報受 信手段として受信した)場合には (ステップ S12 :Y)、 自己がコンテンツホルダノード 1 bであるか否かを判別する(ステップ S13)。 自己がコンテンツホルダノード lbであるか 否かは、例えば、当該メッセージに含まれるコンテンツ ID力 自己の記憶部 12に記 憶しているコンテンツデータに対応するものであるか否かにより判別される。
[0158] そして、 自己がコンテンツホルダノード lbである場合には(ステップ S13 :Y)、ステツ プ S14に移行され、コンテンツホルダノード lbでない場合には(ステップ S13 : N)、ス テツプ S15に移行される。なお、ステップ S14の"視聴要求"メッセージの処理の詳細 (図 13)は後述する。
[0159] ステップ S15では、制御部 11は、 自己がルートノード lxであるか否かを判別する。
自己がルートノード lxであるか否かは、例えば、当該メッセージに含まれるコンテンツ IDに自己のノード IDが最も近いか否か(DHTをみて、他に転送すべきノードがない か否か)により判別される。
[0160] そして、 自己がルートノード lxでない場合 (つまり、中継ノードである場合)には (ス テツプ S15 : N)、制御部 11は、 "視聴要求"メッセージを、 DHTに従ってルートノード lxに向けて通信部 20等を介して送信する (ステップ S16)。
[0161] 一方、 自己がルートノード lxである場合には (ステップ S15 :Y)、制御部 11は、 "視 聴要求"メッセージを、コンテンツホルダノード lbの IPアドレスに従って通信部 20等を 介してコンテンツホルダノード lbに送信する(ステップ S17)。なお、ルートノード lxは 、コンテンツホルダノード lbの IPアドレスを記憶部 12に記憶保存している所在情報か ら取得することになる。
[0162] 上記ステップ S 12におレ、て視聴要求"メッセージでなレ、場合には(ステップ S 12: N) 、制御部 11は、 "購入申込"メッセージであるか否かを判別し (ステップ S18)、 "購入 申込"メッセージである場合には(ステップ S18 : Y)、上記ステップ S13と同様、 自己 力 Sコンテンツホルダノード lbであるか否かを判別する(ステップ S19)。
[0163] そして、 自己がコンテンツホルダノード lbである場合には(ステップ S19 :Y)、ステツ プ S20に移行され、コンテンツホルダノード lbでない場合には(ステップ S19 : N)、ス テツプ S21に移行される。なお、ステップ S20の"購入申込"メッセージの処理の詳細 (図 14)は後述する。
[0164] ステップ S21では、制御部 11は、上記ステップ S15と同様、 自己がルートノード lx であるか否かを判別する。そして、 自己がルートノード lxでない場合(つまり、中継ノ ードである場合)には (ステップ S21 : N)、制御部 11は、 "購入申込"メッセージを、 D HTに従ってルートノード lxに向けて通信部 20等を介して送信する (ステップ S22)。
[0165] 一方、 自己がルートノード lxである場合には (ステップ S21 :Y)、制御部 11は、 "購 入申込"メッセージを、コンテンツホルダノード lbの IPアドレスに従って通信部 20等を 介してコンテンツホルダノード lbに送信する(ステップ S23)。
[0166] なお、上記ステップ S15又はステップ S21において自己がルートノード lxである場 合に、当該メッセージに含まれるコンテンツ IDに対応するコンテンツデータを保存し ている複数のコンテンツホルダノードの IPアドレスを認識している場合には、そのうち 1つのコンテンツホルダノード lbを選定 (例えば、ランダムに選定)してこれに転送す ることになる。
[0167] また、図 12に示すステップ S24では、例えば、図 15に示すアクセス権管理ノードに おける制御部 11のメッセージ処理が行われる。
[0168] 次に、図 13に示す処理において、制御部 11は、 "視聴要求"メッセージ中のユーザ 登録番号に基づいて (例えば、上述したようにユーザ登録番号をハッシュ化して)互 レ、に異なる複数(ここでは、 10個)のユーザ IDを生成する(ステップ S31)。
[0169] 次いで、制御部 11は、アクセス権管理ノードの数を示す" n"の値を初期化("1"に 設定)し (ステップ S32)、コンテンツデータの視聴可否を確認するための確認情報と しての"視聴確認' 'メッセージを生成し、これを DHTに従って n番目のユーザ IDに対 応するアクセス権管理ノード lynに向けて通信部 20等を介して送信する(ステップ S3 3)。これに対してアクセス権管理ノード lynから送信(返信)されてきた"視聴可否"メ ッセージを受信し (ステップ S34)、記憶部 12に記憶する。
[0170] 次いで、制御部 11は、上記" n"を "1 "だけインクリメントし (ステップ S35)、当該" n" が" 10"より大きいか否かを判別し (ステップ S36)、 "n > 10"でない場合には(ステツ プ S36 : N)、ステップ S33に戻り同様の処理を繰り返す。こうして、制御部 11は、提 供可否確認手段として、アクセス権管理ノード lyl〜: lylOから夫々の"視聴可否"メッ セージを取得し、当該コンテンツデータの視聴可否を確認することになる。
[0171] 一方、 "n> 10"である場合には(ステップ S36 : Y)、制御部 11は、全ての"視聴可 否"メッセージに含まれる"視聴可否"を集計し、例えばその過半数が視聴可能である か否かを判別し (ステップ S37)、過半数が視聴可能である場合には (ステップ S37 : Y)、提供可否確認手段として視聴可能と決定し、当該視聴可能及び課金情報を含 む"視聴可否"メッセージ (確認された提供可否に基づく回答情報)を含むコンテンツ データ(なお、確認された提供可否に基づく回答情報がコンテンツデータであっても 良い)を、提供可否情報送信手段として、ユーザノード laの IPアドレスに従って通信 部 20等を介してユーザノード laに送信 (例えば、ストリーミング配信)する(ステップ S 38)。続いて、制御部 11は、上記"視聴可否"メッセージに含まれる課金情報のうち 最も一致する数が多い課金情報を修正課金情報として選定し、修正要求情報送信 手段として、当該修正課金情報及びユーザ IDを含む"情報修正"メッセージを生成し 、これを DHTに従って視聴不可を返信したアクセス権管理ノードに向けて通信部 20 等を介して送信し (ステップ S39)、図 12に示す処理に戻る。
[0172] 一方、ステップ S37において、過半数が視聴可能でない場合には (ステップ S37 : N )、視聴不可と決定し、当該視聴不可及び課金情報を含む"視聴可否"メッセージを 含むコンテンツデータを、ユーザノード laの IPアドレスに従って通信部 20等を介して ユーザノード laに送信する (ステップ S40)。続いて、制御部 11は、上記"視聴可否" メッセージに含まれる課金情報のうち最も一致する数が多い課金情報を修正課金情 報として選定し、当該修正課金情報及びユーザ IDを含む"情報修正"メッセージを生 成し、これを DHTに従って視聴可能を返信したアクセス権管理ノードに向けて通信 部 20等を介して送信し (ステップ S41)、図 12に示す処理に戻る。
[0173] 次に、図 14に示す処理において、制御部 11は、 "購入申込"メッセージ中のユーザ 登録番号に基づいて (例えば、上述したようにユーザ登録番号をハッシュ化して)互 レ、に異なる複数(ここでは、 10個)のユーザ IDを生成する(ステップ S51)。
[0174] 次いで、制御部 11は、アクセス権管理ノードの数を示す" n"の値を初期化("1 "に 設定)し (ステップ S52)、コンテンツデータの購入可否を確認するための確認情報と しての"購入登録"メッセージを生成し、これを DHTに従って n番目のユーザ IDに対 応するアクセス権管理ノード lynに向けて通信部 20等を介して送信する(ステップ S5 3)。これに対してアクセス権管理ノード lynから送信(返信)されてきた"購入可否"メ ッセージを受信し (ステップ S54)、記憶部 12に記憶する。
[0175] 次いで、制御部 11は、上記" n"を "1 "だけインクリメントし (ステップ S55)、当該" n" が" 10"より大きいか否かを判別し (ステップ S56)、 "n > 10"でない場合には(ステツ プ S56 : N)、ステップ S53に戻り同様の処理を繰り返す。こうして、制御部 11は、提 供可否確認手段として、アクセス権管理ノード lyl〜: lylOから夫々の"購入可否"メッ セージを取得し、当該コンテンツデータの購入可否を確認することになる。
[0176] 一方、 "n> 10"である場合には(ステップ S56 : Y)、制御部 11は、全ての"購入可 否"メッセージに含まれる"購入可否"を集計し、例えばその過半数が購入可能である か否かを判別し (ステップ S57)、過半数が購入可能である場合には (ステップ S57 : Y)、提供可否確認手段として購入可能と決定し、当該購入可能及び課金情報を含 む"購入可否"メッセージを、提供可否情報送信手段として、ユーザノード laの IPアド レスに従って通信部 20等を介してユーザノード laに送信する(ステップ S58)。続い て、制御部 11は、上記"購入可否"メッセージに含まれる課金情報のうち最も一致す る数が多レ、課金情報を修正課金情報として選定し、修正要求情報送信手段として、 当該修正課金情報及びユーザ IDを含む"情報修正"メッセージを生成し、これを DH Tに従って購入不可を返信したアクセス権管理ノードに向けて通信部 20等を介して 送信し (ステップ S59)、図 12に示す処理に戻る。
[0177] 一方、ステップ S57において、過半数が購入可能でない場合には (ステップ S57 : N )、購入不可と決定し、当該購入不可及び課金情報を含む"購入可否"メッセージを、 ユーザノード laの IPアドレスに従って通信部 20等を介してユーザノード laに送信す る(ステップ S60)。続いて、制御部 11は、上記"購入可否"メッセージに含まれる課 金情報のうち最も一致する数が多い課金情報を修正課金情報として選定し、当該修 正課金情報及びユーザ IDを含む"情報修正"メッセージを生成し、これを DHTに従 つて購入可能を返信したアクセス権管理ノードに向けて通信部 20等を介して送信し( ステップ S61)、図 12に示す処理に戻る。
[0178] (vii)アクセス権管理ノードにおける処理
図 15は、アクセス権管理ノードにおける制御部 11の処理を示すフローチャートであ り、図 16は、図 15に示すステップ S73における処理の詳糸田(サブルーチン)を示すフ ローチャートであり、図 17は、図 15に示すステップ S75における処理の詳細(サブル 一チン)を示すフローチャートであり、図 18は、図 15に示すステップ S77における処 理の詳細(サブルーチン)を示すフローチャートである。
[0179] 図 15に示す処理は、メッセージ受信イベントが発生(送信されてきたメッセージを制 御部 11が通信部 20を介して受信)したときに実行され、制御部 11は、先ず、受信し たメッセージを読み取り(ステップ S71)、そのメッセージが"購入登録"メッセージであ るか否かを判別し (ステップ S72)、 "購入登録"メッセージである(つまり、制御部 11 が確認情報受信手段として受信した)場合には (ステップ S72: Y)、ステップ S73に 移行され、 "購入登録"メッセージでない場合には (ステップ S72 : N)、ステップ S74 に移行される。なお、ステップ S73の"購入登録"メッセージの処理の詳細(図 16)は 後述する。
[0180] ステップ S74では、制御部 11は、受信したメッセージ力 視聴確認"メッセージであ るか否かを判別し、 "視聴確認"メッセージである(つまり、制御部 11が確認情報受信 手段として受信した)場合には (ステップ S74 :Y)、ステップ S75に移行され、 "視聴確 認"メッセージでない場合には(ステップ S74 : N)、ステップ S76に移行される。なお、 ステップ S75の"視聴確認"メッセージの処理の詳細(図 17)は後述する。
[0181] ステップ S76では、制御部 11は、受信したメッセージ力 '前払い"メッセージである か否かを判別し、 "前払い"メッセージである場合には(ステップ S76 : Y)、ステップ S7 7に移行され、 "前払い"メッセージでない場合には(ステップ S76 : N)、ステップ S78 に移行される。なお、ステップ S77の"前払い"メッセージの処理の詳細(図 18)は後 述する。
[0182] ステップ S78では、制御部 11は、受信したメッセージ力 課金収集"メッセージであ るか否かを判別し、 "課金収集"メッセージである場合には(ステップ S78 : Y)、ステツ プ S79に移行され、 "課金収集"メッセージでない場合には (ステップ S78 : N)、ステ ップ S81に移行される。
[0183] ステップ S79では、制御部 11は、提供可否関連情報から後日請求金額 (後払い金 額)を取得して"請求額回答"メッセージを生成し、これを会計ノード lzの IPアドレスに 従って通信部 20等を介して会計ノード lzに送信(返信)する。そして、制御部 11は、 提供可否関連情報に含まれる後日請求金額 (後払レ、金額)を" 0"に更新する (ステツ プ S80)。
[0184] ステップ S81では、制御部 11は、受信したメッセージ力 S"情報修正"メッセージであ るか否かを判別し、 "情報修正"メッセージである(つまり、制御部 11が修正要求情報 受信手段として受信した)場合には (ステップ S81: Y)、提供可否関連情報修正手段 として、当該情報修正"メッセージ中の修正課金情報に基づいて、提供可否関連情 報に含まれる課金情報を修正(当該課金情報を修正課金情報に更新)する (ステップ
[0185] 一方、 "情報修正"メッセージでない場合には(ステップ S81 : N)、ステップ S83に移 行される。なお、当該ステップ S83では、例えば、図 12に示す中継ノード、ルートノー ド、及びコンテンツホルダノードにおける制御部 11のメッセージ処理が行われる。
[0186] 次に、図 16に示す処理において、制御部 11は、 "購入登録"メッセージ中のユーザ IDに対応する提供可否関連情報が既に作成されているか否力を判別し (ステップ S9 1)、既に作成されている場合には (ステップ S91 : Y)、ステップ S93に移行し、未だ 作成されていない場合には (ステップ S91 : N)、新たに、提供可否関連情報を作成し (ステップ S 92)、ステップ S 93に移行する。
[0187] ステップ S93では、制御部 11は、 "購入登録"メッセージ中の課金方式が前払い方 式であるか否かを判別し、前払い方式でない場合には (ステップ S93 : N)、提供可否 判別手段として購入可能と判別し、続いて、提供可否関連情報更新手段として、当 該"購入登録"メッセージ中のコンテンツ ID等を購入コンテンツリストに追加する(ステ ップ S94)と共に、上記提供可否関連情報に含まれる後日請求金額 (後払い金額)に 当該コンテンツデータの価格をカ卩算する(ステップ S95)更新を行い、ステップ S96に 移行する。
[0188] 一方、ステップ S93において"購入登録"メッセージ中の課金方式が前払い方式で ある場合には (ステップ S93 : Y)、制御部 11は、 "購入登録"メッセージ中のユーザ I Dに対応する提供可否関連情報に含まれるプール金額 (前払い金額)の残高から当 該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータの価格を減算し (ステップ S97)、当該残 高がマイナスになったか否かを判別する(ステップ S98)。
[0189] 当該残高がマイナスにならなかった場合には (ステップ S98 : N)、制御部 11は、提 供可否判別手段として購入可能と判別し、続いて、提供可否関連情報更新手段とし て、 "購入登録"メッセージ中のコンテンツ ID等を購入コンテンッリストに追加すると共 に、提供可否関連情報に含まれるプール金額の残高から当該コンテンツ IDに対応 するコンテンツデータの価格が減算された金額をプール金額として更新し (ステップ S 99)、ステップ S96に移行する。
[0190] ステップ S96では、制御部 11は、提供可否情報返信手段として、上記判別された 購入可能及び課金情報を含む"購入可否"メッセージを生成し、これをコンテンツホ ルダノード lbの IPアドレスに従って通信部 20等を介してコンテンツホルダノード lbに 送信 (返信)する。 [0191] 一方、ステップ S98において残高がマイナスになった場合には(ステップ S98 : Y)、 制御部 11は、提供可否判別手段として購入不可と判別し、当該購入不可等を含む" 購入可否"メッセージを生成し、これをコンテンツホルダノード lbの IPアドレスに従つ て通信部 20等を介してコンテンツホルダノード lbに送信(返信)して (ステップ S100) 、図 15に示す処理に戻る。
[0192] 次に、図 17に示す処理において、制御部 11は、 "視聴確認"メッセージ中のユーザ IDに対応する提供可否関連情報が既に作成されているか否力、を判別し (ステップ S1 11)、既に作成されてレ、る場合には(ステップ S 111: Y)、ステップ S 113に移行し、未 だ作成されていない場合には (ステップ S111 : N)、新たに、提供可否関連情報を作 成し(ステップ S 112)、ステップ S 113に移行する。
[0193] ステップ S113では、制御部 11は、 "視聴確認"メッセージ中のコンテンツ ID力 提 供可否関連情報中の購入コンテンツリストに含まれているか否力、を判別し、含まれて レ、る場合には (ステップ S113 : Y)、提供可否判別手段として視聴可能と判別して、ス テツプ S 117に移行する。
[0194] 一方、コンテンツ IDが購入コンテンツリストに含まれていない場合には(ステップ S1 13 : N)、制御部 11は、 "視聴確認"メッセージ中の課金方式が前払い方式であるか 否かを判別し、前払い方式でない場合には (ステップ S114 : N)、提供可否判別手段 として視聴可能と判別し、続いて、提供可否関連情報更新手段として、当該"視聴確 認"メッセージ中のコンテンツ ID等を購入コンテンツリストに追加する(ステップ S115) と共に、上記提供可否関連情報に含まれる後日請求金額 (後払い金額)に当該コン テンッデータの価格を加算する(ステップ S 116)更新を行レ、、ステップ S 117に移行 する。
[0195] 一方、ステップ S114において"視聴確認"メッセージ中の課金方式が前払い方式 である場合には(ステップ S114 : Y)、制御部 11は、 "視聴確認"メッセージ中のユー ザ IDに対応する提供可否関連情報に含まれるプール金額 (前払い金額)の残高から 当該コンテンツ IDに対応するコンテンツデータの価格を減算し (ステップ S118)、当 該残高がマイナスになったか否力、を判別する(ステップ S 119)。
[0196] 当該残高がマイナスにならな力 た場合には(ステップ S119 : N)、制御部 11は、 提供可否判別手段として視聴可能と判別し、続いて、提供可否関連情報更新手段と して、 "視聴確認"メッセージ中のコンテンツ ID等を購入コンテンツリストに追加すると 共に、提供可否関連情報に含まれるプール金額の残高から当該コンテンツ IDに対 応するコンテンツデータの価格が減算された金額をプール金額として更新し (ステツ プ S 120)、ステップ S117に移行する。
[0197] ステップ S 117では、制御部 11は、提供可否情報返信手段として、上記判別された 視聴可能及び課金情報を含む"視聴確認"メッセージを生成し、これをコンテンツホ ルダノード lbの IPアドレスに従って通信部 20等を介してコンテンツホルダノード lbに 送信 (返信)する。
[0198] 一方、ステップ S119において残高がマイナスになった場合には(ステップ S119 :Y )、制御部 11は、提供可否判別手段として視聴不可と判別し、当該視聴不可等を含 む"視聴可否"メッセージを生成し、これをコンテンツホルダノード lbの IPアドレスに従 つて通信部 20等を介してコンテンツホルダノード lbに送信(返信)して (ステップ S12 1)、図 15に示す処理に戻る。
[0199] 次に、図 18に示す処理において、制御部 11は、 "前払い"メッセージ中のユーザ I Dに対応する提供可否関連情報が既に作成されているか否力を判別し (ステップ S1 31)、既に作成されてレ、る場合には(ステップ S 131: Y)、ステップ S 133に移行し、未 だ作成されていない場合には (ステップ S131 : N)、新たに、提供可否関連情報を作 成し (ステップ S132)、ステップ S133に移行する。そして、制御部 11は、 "前払い"メ ッセージ中の入金額を、提供可否関連情報に含まれるプール金額 (前払い金額)に 加算し (ステップ S133)、これを記憶部 12に記憶保存して、図 15に示す処理に戻る
[0200] (viii)会計ノードにおける処理
図 19は、会計ノードにおける制御部 11の処理を示すフローチャートであり、図 20は 、図 19に示すステップ S 143における処理の詳細(サブルーチン)を示すフローチヤ ートであり、図 21は、図 19に示すステップ S145における処理の詳細(サブルーチン )を示すフローチャートである。
[0201] 図 19の処理において、制御部 11は、課金管理センター Cから送信されてきた指示 情報を受信すると (ステップ S141)、当該指示情報が入金指示情報であるか否かを 判別し (ステップ S142)、入金指示情報である場合には (ステップ S142 :Y)、ステツ プ S143に移行し、入金指示情報でない場合には(ステップ S142 : N)、ステップ S14 4に移行する。なお、ステップ S143の入金指示の処理の詳細(図 20)は後述する。
[0202] ステップ S 144では、制御部 11は、上記課金管理センター Cからの指示情報が請 求金額収集指示情報であるか否かを判別し、請求金額収集指示情報である場合に は (ステップ S144 : Y)、ステップ S145に移行し、請求金額収集指示情報でない場 合には(ステップ S144 : N)、ステップ S146に移行する。なお、ステップ S145の請求 金額収集指示の処理の詳細(図 21)は後述する。また、図 19に示すステップ S146 では、例えば、図 12に示す中継ノード、ルートノード、及びコンテンツホルダノードに おける制御部 11のメッセージ処理、或いは、図 15に示すアクセス権管理ノードにお ける制御部 11のメッセージ処理が行われる。
[0203] 次に、図 20に示す処理において、制御部 11は、入金指示情報に含まれるユーザ 登録番号に基づいて (例えば、上述したようにユーザ登録番号をハッシュ化して)互 レ、に異なる複数(ここでは、 10個)のユーザ IDを生成する(ステップ S 151)。
[0204] 次いで、制御部 11は、アクセス権管理ノードの数を示す" n"の値を初期化("1 "に 設定)し (ステップ S152)、ユーザ ID及び入金額を含む"前払い"メッセージを生成し 、これを DHTに従って n番目のユーザ IDに対応するアクセス権管理ノード lynに向 けて通信部 20等を介して送信する (ステップ S 153)。
[0205] 次いで、制御部 11は、上記" n"を "1 "だけインクリメントし (ステップ S154)、当該" n "が" 10"より大きいか否かを判別し (ステップ S155)、 "n > 10"でない場合には(ステ ップ S155 : N)、ステップ S153に戻り同様の処理を繰り返す。こうして、 "前払い"メッ セージを受信した夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: ly 10において上記入金額が提 供可否関連情報に登録されることになる。
[0206] 一方、 "n> 10"である場合には(ステップ S155 : Y)、図 19に示す処理に戻る。
[0207] 次に、図 21に示す処理において、制御部 11は、請求金額収集指示情報に含まれ るユーザ登録番号に基づいて (例えば、上述したようにユーザ登録番号をハッシュ化 して)互いに異なる複数(ここでは、 10個)のユーザ IDを生成する(ステップ S 161)。 [0208] 次いで、制御部 11は、アクセス権管理ノードの数を示す" n"の値を初期化("1 "に 設定)し (ステップ S162)、 "課金収集"メッセージを生成して、これを DHTに従って n 番目のユーザ IDに対応するアクセス権管理ノード lynに向けて通信部 20等を介して 送信する(ステップ S163)。これに対してアクセス権管理ノード lynから送信(返信)さ れてきた"請求額回答"メッセージを受信し (ステップ S 164)、記憶部 12に記憶する。
[0209] 次いで、制御部 11は、上記" n"を" 1"だけインクリメントし (ステップ S165)、当該 "n "が" 10"より大きいか否かを判別し (ステップ S166)、 "n > 10"でない場合には (ステ ップ S166 : N)、ステップ S163に戻り同様の処理を繰り返す。こうして、会計ノード lz は、夫々のアクセス権管理ノード lyl〜: ly 10から後日請求金額 (後払い金額)を取得 することになる。
[0210] 一方、 "n> 10"である場合には(ステップ S166 : Y)、制御部 11は、全ての"請求額 回答"メッセージに含まれる"後日請求金額 (後払い金額) "を比較し、例えば、最も一 致するものが多い金額を請求金額として決定し、決定された請求金額を示す情報を 課金管理センター Cに対して送信し (ステップ S167)、図 19に示す処理に戻る。
[0211] 以上説明したように、上記実施形態によれば、コンテンツデータの提供可否に関連 する提供可否関連情報であって夫々のユーザノードに対応する提供可否関連情報( 例えば、課金を行うために必要な課金情報が含まれている)が、夫々のユーザノード のユーザ IDに対応するアクセス権管理ノードに分散保存されるようにしておき、コン テンッホルダノードは、ユーザノードからコンテンツデータの"購入申込"又は"視聴要 求"メッセージを受信すると、当該ユーザノードに対応する提供可否関連情報を保存 しているアクセス権管理ノードに対して、当該コンテンツデータの提供 (購入又は視 聴)可否をネットワーク 8を介して確認し、当該確認された提供可否を含むコンテンツ データを、上記ユーザノードに対して送信するようにしたので、コンテンツデータの提 供可否に関する処理 (例えば課金に関する処理)をユーザノード毎に分散させ、処理 の集中を回避することができる。
[0212] また、 1つのユーザノードに対応する提供可否関連情報を、当該ユーザノードのュ 一ザのユーザ登録番号に基づいて複数生成された互いに異なるユーザ IDに夫々対 応するアクセス権管理ノードに保存しておき、コンテンツホルダノードは、これら複数 のアクセス権管理ノードに対して、当該コンテンツデータの提供 (購入又は視聴)可 否をネットワーク 8を介して確認し、例えば多数決により当該可否を決定するようにし たので、アクセス権管理ノードが、電源断や通信事故等により、一時的にコンテンツ 配信システム Sから脱退していた場合であっても、提供可否関連情報 (例えば、課金 情報)の正確性を保ち、コンテンツデータの提供可否を正確に決定することができ、 また、正確に課金に関する処理を行うことができる。
[0213] 更に、夫々のアクセス権管理ノードが有する課金情報が食い違う場合であっても、 上記決定された提供可否 (最も多い回答:購入可能又は購入不可)と異なる回答を 返信したアクセス権管理ノードに対しては、提供可否関連情報の修正を行うようにし たので、複数のアクセス権管理ノード間において提供可否関連情報の内容を一致さ せ、当該提供可否関連情報の正確性を保つことができる。
[0214] なお、上記実施形態においては、複数のアクセス権管理ノードからの提供 (購入又 は視聴)可否に基づき、多数決により当該コンテンツデータの提供 (購入又は視聴) 可否を決定するようにした力 これに限定されるものではなぐ例えば、コンテンツ配 信システム Sからの脱退履歴をも考慮してコンテンツデータの提供 (購入又は視聴) 可否を決定するようにしてもょレ、。
[0215] また、上記実施形態においては、 DHTを利用したアルゴリズムによって構築された オーバーレイネットワーク 9を前提として説明した力 S、本発明はこれに限定されるもの ではない。
[0216] また、上記実施形態においては、コンテンツホルダノード lbが、アクセス権管理ノー ド lyl〜: lylOに対して、当該コンテンツデータの提供可否を確認するように構成した 力 これに限定されるものではなぐルートノード lxが、当該コンテンツデータの提供 可否を確認し、当該確認された提供可否に基づく回答情報をネットワーク 10を介して ユーザノード laに対して送信するように構成してもよい。
[0217] [2.第 2実施形態]
次に、インターネット等のネットワークを用いて上記コンテンツの配信を行う上記 P2 P型のコンテンツ配信システム(以下、単にコンテンツ配信システムと称する)に対して 本発明を適用した場合の実施の形態について、図 22乃至図 38を用いて説明する。 なお、以下の説明においては、上記端末装置を一般的に「ノード」と称することとする
[0218] [2. 1 本発明の原理]
初めに、本発明の第 2実施形態について具体的に説明する前に、本発明の原理に つき、第 2実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要と共に説明する。
[0219] (A)コンテンツ配信システムの概要
先ず、本発明の前提となる、第 2実施形態に係る上記コンテンツ配信システム全体 の概要について、図 22を用いて説明する。なお、図 22は当該コンテンツ配信システ ムの概要を示す模式図である。
[0220] 一般に、上記ネットワークに接続されている特定のノード同士がコンテンツの授受を 行う際には、例えば当該ネットワークがインターネットである場合には、要求するコン テンッを記憶しているノードの IP (Internet Protocol)アドレスを手が力 としてコンテン ッの授受を行う必要がある。よって、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの如 き不特定多数のノードがコンテンツを共有し合うようなコンテンツ配信システムにおい ては、全てのノードの IPアドレスとそれが記憶しているコンテンツを各ノードが認識し ておくことが必要となる。
[0221] し力しながら、ネットワークに接続されているノードの数が多くなつた場合、各ノード における物理的な記録可能量の制限等が理由となって、全てのノードの IPアドレスと 記憶しているコンテンツ名を各ノードが夫々に記録しておくことは現実的ではない(例 えば、ネットワークに百万台のノードが接続されている場合、その百万台分の IPァドレ スとそれらが記憶しているコンテンツ名を各ノードが互いに全て記録しておくことは全 く現実的ではない)。
[0222] また、各ノードが全てのノードの IPアドレスと記憶しているコンテンツ名を記録してお く場合、新しいノードの参カロ'脱退や、あるノードでの記憶コンテンツの追カロ'削除が 起こる度に、全ノードが記録情報を更新しなければならなレ、。更新の度に全ノードに 通知すると、更新が頻繁になる上、ネットワーク内の各ノードにおける電源スィッチの オン/オフが頻繁な場合 (例えば当該ノードをパーソナルコンピュータにより実現す る場合は頻繁に電源スィッチが操作され得ることになる)に更新できないなど、現実 的にはネットワーク全体としての運用が困難となる。
[0223] そこで、上述したような問題点に対処すベぐ必要最低限のノードの IPアドレスのみ を記録し、コンテンツを要求する際は、記録されているノードの中で要求コンテンツを 記憶しているノードの IPアドレスを知っていると思われるノードに問い合わせることに よって、コンテンツを記憶しているノードの IPアドレスを解決するという仕組みのコンテ ンッ配信システムが研究されており、その一つに、いわゆる DHT(Distributed Hash T able;離散ハッシュテーブル)を用いたコンテンツ配信システムがある。
[0224] 次に、当該 DHTを用いたコンテンツ配信システムについて、概要を説明する。
[0225] 上記 DHTを用いたコンテンツ配信システムでは、各ノードを相互に識別するための ノード ID (Identification)を当該各ノードに付与する。このとき、当該ノード IDは、ノー ド毎にユニークな、すなわち他のノードとは異なる番号を付与する。この番号は、その ネットワークにおけるノードの最大運用台数を収容できるだけのビット数(ビット長)を 有するものとなる。より具体的には、例えば 128ビットのノード IDを用いれば、最大で 、 2128 = 340 X 1036台のノードを一つのネットワーク内に接続することができる。そし て、当該ノード IDとして一般的には、ノード自体に付与されている IPアドレスやいわ ゆる MAC (Media Access Control)アドレス、或いはノード自体の製造番号等の、当 該ノード毎に固有の値に対してハッシュ関数を乗じて得られる値を用いる。
[0226] 次に、上記 DHTを用いたコンテンツ配信システムでは、そのコンテンツ配信システ ムによって配信されるコンテンツ自体にも、他のコンテンツとは異なるユニークなコン テンッ IDを付与する。このコンテンツ IDのビット長も上記ノード IDのビット長と同一と される。そして、当該コンテンツ IDとして一般的には、例えばそのコンテンツのタイト ルを示すタイトルデータ、コンテンツを構成するデータの属性を示す属性データ、コ ンテンッを構成するデータのうち先頭から数バイト分のデータ等に対してハッシュ関 数を乗じて得られる値を用いる。
[0227] ここで、対応するノード ID及びコンテンツ IDが相互に同じビット長で表現されている ことも関連して、上記ノード及びコンテンツは、同一のリング状の仮想的な ID空間上 に点在するものとして考えることができる。すなわち、一のノードをきで表示し且つ一 のコンテンツを〇で表示する図 22 (a)に示すように、コンテンツが属するリング Rcとノ ードが属するリング Rnとを仮想空間的に同心円状に想定し、更に各リング Rc及び Rn において反時計回りに各 IDの値が増加すると規定すると、各ノード又は各コンテンツ は、各リング Rc及び Rn上に重なることなく存在すると仮定できるのである。なお、各 I Dを上記の例のように 128ビット長で表現すると桁数が多くなり過ぎて説明が煩雑とな るので、図 22 (a)においては、説明の簡略化のために、各 IDのビット長を 32ビットと して表現している(以下、同様)。そして、上述したように各 IDの値を決めるに当たつ てハッシュ関数を用いたことに起因して、各ノード及び各コンテンツは、上記各リング Rc及び Rn上に偏ることなく概ね分散して存在することとなる。
[0228] 一方、上記 DHTを用いたコンテンツ配信システムでは、「あるコンテンツ IDが付与 されてレ、るコンテンツを管理するノードは、そのコンテンツ IDの値に一番近レ、値を有 するノード IDが付与されてレ、るノード」とされてレ、る。
[0229] ここで、「近レ、」とは、そのコンテンツ配信システムに関する各種規定や規格等内に おいて一貫してさえいればどのような定義付けでも良いのである力 S、具体的には例え ば、「そのコンテンツ IDの値を超えない値であって且つ IDとしての値同士の差が最も 小さレ、もの」とレ、うように定義付けられる。
[0230] より具体的には、例えば図 22 (a)に例示するように、ノード IDの値が「A0334055」 であるノードとノード IDの値が「A03340FF」であるノードとがリング Rn上で隣り合つ て存在しているとすると、コンテンツ IDの値が「A0334080」であるコンテンツは、ノー ド IDの値が「A0334055」であるノードが管理することとになる。なお、図 22 (a)では 、〇のコンテンツを管理する端末情報を、当該各〇から伸びた矢印で示している。こ のようにすると、多数のノードで分散して様々なコンテンツを管理することができる。
[0231] このとき、「管理」とは、そのコンテンツ IDが付与されているコンテンツをその中に記 録しているという意味ではなぐ「そのコンテンツが記録されているノードの所在(例え ば IPアドレス等)を、そのコンテンツを管理するノードが認識している」との意味である 。実際にコンテンツが記録されているノードと管理するノードとが異なっても良いし、 逆に管理するノード内にその管理対象であるコンテンツが記録されていても構わない
[0232] そして、上述したコンテンツ管理用のノードを「ノレートノード」と称する。ルートノード は、それが管理することとされているコンテンツを示すコンテンツ IDと、当該コンテン ッ IDにより示されるコンテンツが記録されているノードの IPアドレスと、の対からなるィ ンデッタス情報を記録し、これをコンテンツ配信システム内の他のノードから参照可能 に記録する。このインデックス情報内に、そのコンテンツのタイトルやその属性 (ジヤン ノレ)等が含まれる場合もある。
[0233] また、異なるコンテンツを夫々示すコンテンツ IDが偶然に近い値となり、その値に近 い値のノード IDを有するノードが他に存在しない場合には、一つのルートノードが複 数のコンテンツに対応する複数のインデックス情報を記録することとなる。更に、同一 のコンテンツが異なる複数のノード内に記録されている場合であって、その同一のコ ンテンッを記録しているノードが偶然に一つのルートノードに近い場合、当該ルートノ ードには、同一のコンテンツが夫々に記録されている複数のノードのインデックス情 報が記録されることとなる。上述してきたルートノード内のインデックス情報 EXの一例 を図 22 (b)に示す。
[0234] 更に、実際に各コンテンツ自体を記録しているノードを「コンテンツホルダノード」と 称する。このとき、当該コンテンツホルダノード自体はノードであるから、そのノード ID は、図 22 (a)におけるリング Rn上に存在していることになる。
[0235] 次に、上記 DHTを用いたコンテンツ配信システムにおいて、上述したように全ての ノードの IPアドレスを各ノード夫々が記録する必要性を排除するための工夫の一つ である DHT (ノレ一ティングテーブル)自体について説明する。
[0236] 本実施形態に係る DHTには、図 22に例示した ID空間を段階的なレベル毎にレべ ル数を上げつつ細分化(例えば、レベル 1の場合は当該 ID空間(リング Rn全体)を四 分割)していき、そのレベル毎 (段階的に細分化した領域毎)に、任意のノードのノー ド IDと、その IPアドレスと、を対としたルーティング情報が記述されている。そして、例 えば要求コンテンツを記憶しているコンテンツホルダノードの IPアドレスを要求するた めの要求情報をそのコンテンツが管理されているルートノードに転送する場合、この ルーティング情報を参照しつつ当該要求情報を目的のコンテンツを管理するルートノ ードまで転送する。すなわち、 DHTにおけるレベルが上がる度に、ルーティング先の ノード IDが到達しょうとするルートノードのノード IDに一桁ずつ合致していき、最終的 に当該コンテンツを管理するルートノードに到達する。ルートノードは自分が管理する コンテンツホルダノードの IPアドレスを要求元ノードに送信することによって、要求元 ノードはコンテンツホルダノードの IPアドレスを知ることが出来る。
[0237] なお、 DHTを用いたコンテンツ配信システムにおいては、上述した如き検索情報の 他、配信を要求するコンテンツに関する一般的な問合せ情報、そのコンテンツの配 信自体を要求する配信要求メッセージ及び後述する公開メッセージなどのメッセージ を図 22に例示する如き上記 ID空間内で効率よく目的のノードまで転送することがで きる。なお、以下の説明においては、コンテンツホルダノードにおいて新たにコンテン ッが記録された場合に当該コンテンツホルダノードにおいて生成されるメッセージを 公開メッセージと称し、後述するユーザノードからルートノード又は後述するキヤッシ ュノードに対して送信するクエリを、以下共有データ検索メッセージと称する。
[0238] ここで、上述したようにルートノードのノード IDの値は、そのルートノードがコンテンツ を管理してレ、るコンテンツ IDの値に最も近レ、のであるから、上記共有データ検索メッ セージは、配信要求対象のコンテンツを管理するルートノードに到達することになる。 そして、当該共有データ検索メッセージを受け取ったルートノードは、その共有デー タ検索メッセージにより要求されているコンテンツを蓄積しているコンテンツホルダノ ードの IPアドレス等を、当該共有データ検索メッセージの発信元まで返信する。すな わち、ルートノード内に記録されているインデックス情報(図 22 (b)参照)の中から、当 該共有データ検索メッセージにより要求されてレ、るコンテンツを示すタイトル、属性情 報及びそのコンテンツホルダノードとしてのノードの IPアドレス等が共有データ検索メ ッセージの発信元であるノードまで返信される。このような DHTの活用により、効率的 に所望のコンテンツの所在が例えば配信要求元において認識できるのである。なお 、上述したコンテンツの配信要求元であるノードを、以下「ユーザノード」と称する。
[0239] 次に、あるノードに新たなコンテンツが蓄積された場合における当該コンテンツの登 録処理について説明する。
[0240] 新しいコンテンツがノード、すなわちそのコンテンツのコンテンツホルダノードに蓄積 されると、そのコンテンツホルダノードは、コンテンツ配信システム内の他のノードに対 してそのコンテンツが蓄積されたことを公開することになる。 [0241] すなわち、あるノードに新たなコンテンツが蓄積されたとき、当該蓄積されたコンテ ンッに対するコンテンツホルダノードとなるそのノードは、蓄積されたコンテンツのタイ トル等に基づき、当該コンテンツに対応するコンテンツ IDを生成する。
[0242] 次に、当該コンテンツホルダノードは、生成されたコンテンツ IDと同じ値を有するノ ード IDを有するノードを到達先として、(そのノード IDを有するノードが実在するかど うかに拘わらず)上記公開のための公開メッセージを上記配信要求メッセージと同様 の方法で送信する。この公開メッセージは、そのコンテンツを示すタイトル、属性情報 及びそのコンテンツホルダノードとしてのノードの IPアドレス等を含むものであり、上 記 DHTの記述に従って各ルーティング先を介して各レベルの到達先としてのノード に順次転送される。
[0243] そして、最も近い値のノード IDを有するノードに到達すると、そのノードはその後に その公開メッセージを転送すべきノードが ID空間内に存在しないことを認識し (すな わち、 DHTで桁合わせをしていくと、次に転送すべきノードが自分自身であることを 認識する)、この時点で当該公開メッセージが到達しているノードが新たなコンテンツ を管理するルートノードとなることになる。そして、当該ルートノードとなったノードは、 公開メッセージが含まれているコンテンツ ID及びコンテンツホルダノードを示す IPァ ドレス並びに属性情報等を図 22 (b)に例示するインデックス情報 EXとして記録する。
[0244] 以上説明したように、本実施形態に係る DHTを用いたコンテンツ配信システムを用 いれば、各ノードの構成を簡略化しつつ、必要な共有データ検索メッセージ又は公 開メッセージをその転送先まで到達させてコンテンツの配信を行うことができる。
[0245] (B)本発明の原理
次に、概要を上述したコンテンツ配信システムを前提とする本発明に原理について 、概要を説明する。
[0246] 上述したコンテンツ配信システムの概要説明においては、主として当該コンテンツ 配信システムを用いたコンテンツの分散配置並びにその配信に伴う動作等について 説明したが、本発明では、当該配信対象のコンテンツの分散配置に加えて、当該コ ンテンッ配信先のノードを操作して配信要求を行った利用者と、当該配信要求に応 じて実際にコンテンツの配信を行う配信者と、の間において当該配信を行う際に契約 上発生する配信料の授受を管理するための管理情報 (以下、当該管理情報を一般 に課金データと称する)を、当該コンテンツの授受を直接行う二つのノード(すなわち 、上記利用者が操作する配信先のユーザノードと、上記配信者に属する配信元のコ ンテンッホルダノード)以外の他のノード Tに分散配置する。このとき、上記コンテンツ に対応するコンテンツデータ自体と上記課金データとは、コンテンツ配信システムに 属するノード間で共有されると言う意味では同等であるので、本発明に係るコンテン ッ配信システムでは、これらは共に「共有データ」として同等に扱われる。
[0247] そして、これらに加えて、当該分散配置されている課金データを一元的に処理する 課金処理ノードがコンテンツ配信システム内に設けられ、この課金処理ノードが必要 に応じて分散配置されている課金データを収集し、その改竄状況等を判定すること で、課金データとしての秘匿性を確保している。また、課金処理ノードが主体的に上 記課金データを配置先から収集することで、当該課金処理ノードに対する処理集中 の発生を回避し、これにより P2P型コンテンツ配信システムとしてのアクセス集中回避 も同時に実現する。
[0248] 次に、上述した原理に則った本発明に係る第 2実施形態について、具体的に図 23 乃至図 38を用いて説明する。
[0249] 初めに、本実施形態に係るノードの概要構成について図 23を用いて説明する。な お、図 23は第 2実施形態に係るノードの概要構成を示すブロック図である。また、本 実施形態に係る P2P型のコンテンツ配信システムに属する各ノードは、基本的に全 て同一のハードウェア構成を有するものであるので、それらを代表して一般のノード の構成について、図 23を用いてその概要を説明する。
[0250] 図 23に示すように、本実施形態に係るコンテンツ配信システムに含まれているノー ド Tは、演算機能を有する CPU、作業用 RAM (Random Access Memory)、各種デー タ及びプログラムを記録する ROM (Read Only Memory)等から構成された処理手段 、読出手段、決定手段、生成手段、消去手段及び検索手段としての制御部 11と、上 記課金データ、上記コンテンツ自体としてのコンテンツデータ、その配信に必要な各 種ノレ一ティング用データ及びその他の必要なプログラム等を記録保存 (格納)するた めの HDD (Hard Disc Drive)等から構成された記録手段としての記録部 12と、受信 されたコンテンツデータを一時蓄積するバッファメモリ 13と、当該コンテンツデータに 含まれるエンコード (符号化)されたビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ( 音声情報)等をデコード (データ伸張や復号化等)するデコーダ部 14と、当該デコー ドされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する 映像処理部 15と、当該映像処理部 15から出力されたビデオ信号に基づき映像表示 する CRT(Cathode Ray Tube)又は液晶ディスプレイ等よりなる表示部 16と、上記デ コードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号に DZA (Digital/Analog) 変換した後これを増幅器等により増幅して出力する音声処理部 17と、当該音声処理 部 17から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ 18と、ネットヮー ク 8を通じて他のノード Tとの間の情報の通信制御を行うための送信手段及び受信手 段としての通信部 20と、夫々の利用者力 の指示を受け付け当該指示に応じた指示 信号を制御部 11に出力する入力部(例えば、キーボード、マウス或いは、操作パネ ル等) 21と、を備えて構成され、制御部 11、記録部 12、バッファメモリ 13、デコーダ 部 14、及び通信部 20はバス 22を介して相互にデータの授受が可能に接続されてい る。
[0251] そして、制御部 11における CPUが記録部 12等に記録された各種プログラムを実 行することにより、制御部 11が、本実施形態に係るノード Tとしての全体動作を統括 制御する。
[0252] [2. 2 第 2実施形態に係る各ノードにおける動作]
次に、上記ノード Tにおける本実施形態に係るコンテンツの配信動作並びに課金 データの処理に係る動作について、図 24乃至図 38を用いて説明する。なお、図 24 乃至図 30は当該各動作を具体的に例示する図であり、図 31乃至図 38は当該各動 作を示すフローチャートである。
[0253] 先ず、以下に説明する本実施形態に係るコンテンツ配信システムにおけるコンテン ッの配信動作としては、当該コンテンツの配信を要求する(以下、当該配信要求対象 であるコンテンツをコンテンツ Xとする)操作がユーザノードとしてのノード T (以下、当 該ユーザノードとしてのノード Tをノード RQとする)において実行されると、共有デー タ検索メッセージが発行され、当該コンテンツ Xを管理するルートノードに到達する。 当該コンテンツ Xを管理するルートノードは、ノード RQへむけてコンテンツホルダノー ドの情報を送信し、当該ノード RQから配信要求メッセージがコンテンツホルダノード としてのノード Tに送信され、それを受信した当該コンテンツホルダノードからノード R Qに対して当該コンテンツ Xが配信される。そして、コンテンツ Xの配信を受けたノード RQにおいては、当該配信されたコンテンツ Xのコンテンツデータを用いてその再生 処理等が実行される。
[0254] この配信処理と並行して、上記課金データの処理に係る動作として、配信要求メッ セージを受信したコンテンツホルダノードにおいては、配信対象のコンテンツ Xを配 信する際に発生する配信料及びその授受に関する情報を含む課金データが生成さ れる。そして、当該課金データを保存すべきとして指定されているノード (言わば、課 金データをコンテンツデータと看做したときのコンテンツホルダノード)に当該課金デ 一タが喑号化された上で送信され、当該送信先にて保存される。
[0255] 更に、当該保存されている課金データについては、課金処理ノードからの要求によ り当該課金処理ノードに集積され、後述する処理により改竄判定が実行される。
[0256] 次に、本実施形態に係るコンテンツ配信システム内に存在する各ノード T間におい て、コンテンツ及び課金データの授受がどのように進行するかについて、具体的に図 24乃至図 30を用いて例示しつつ説明する。
[0257] なお、図 24乃至図 30は、当該コンテンツ及び課金データの授受を模式的に示す 図であり、各図において各ノードを接続するネットワーク自体は図示を省略している。
[0258] また、当該図 24乃至図 30を用いて説明する例においては、コンテンツ配信システ ム BS内にノード Tが 10個含まれており、各ノード Nを、夫々ノード A、 B、 C、 D、 E、 F 、 G、 H、 I及び Jとする。そして、コンテンツ Xの配信を要求するユーザノードがノード C であり、当該コンテンツ Xの配信を管理するルートノードがノード Iであるとする。更に、 上記課金処理ノードがノード Aであり、課金データ Kの配信を管理するルートノードが ノード Jであるとする。
[0259] 先ず、コンテンツの配信が実行される段階のコンテンツデータ及び課金データの授 受について、図 24乃至図 27を用いて説明する。
[0260] 当該コンテンツの配信段階においては、図 24に示すように、ユーザノードとしてのノ ード Cから所望するコンテンツのルートノードであるノード Iに対して、当該コンテンツを 記憶するコンテンツホルダノードとしてのノード τがいずれであるかを問い合わせる共 有データ検索メッセージ MG1が送信されると、その返答メッセージ MG2として、当該 コンテンツを記憶する記録部 12を備えるノード Tを示す情報がノード Cに返信される( 後述する図 32ステップ S210参照)。ここで、図 24に示す例では、当該コンテンツの コンテンツホルダノードはノード D、 F及び Hであったとすると、上記返答メッセージ M G2内には当該ノード D、 F及び Hを示す情報が含まれていることになる。
[0261] 次に、返答メッセージ MG2を受信したノード Cは、図 25に示すように、当該返答メッ セージ MG2に含まれている情報を参照して、当該コンテンツの配信を要求する要求 メッセージ Rを、ノード D、 F及び Hに夫々送信する(後述する図 32ステップ S213及 び S214参照)。そして、当該要求メッセージ Rを受信したノード D、 F及び Hにおいて は、当該受信した要求メッセージ Rに含まれている利用者情報及び名称データ N (X )に基づいて、当該配信に対応する課金データ Kを夫々生成すると共に、その生成さ れた課金データ Kの記憶先となるノード Tを決定する(後述する図 34ステップ S228、 図 35ステップ S235乃至 S241及び図 36参照)。図 25に示す例では、ノード Dからの 配信に対応する課金データ Kの記憶先がノード Eと決定され、ノード Fからの配信に 対応する課金データ Kの記憶先がノード Gと決定され、ノード Hからの配信に対応す る課金データ Kの記憶先がノード Bと決定されたとする。
[0262] 次に、図 26に示すように、ノード D、 F及び Hから、夫々課金データ Kが暗号化され た上でその記憶先であるノード E、 B及び Gに夫々送信され(後述する図 34ステップ S 244参照)、各ノード E、 B及び G内の記録部 12に夫々記憶される(後述する図 33ス テツプ S224参照)。その後、当該ノード E、 G及び B内に課金データ Kが記憶された 旨の公開メッセージ MG3が、夫々ノード E、 G及び Bから対応するルートノードである ノード Jに送信される。
[0263] その後、図 27に示すように、コンテンツホルダノードとしてのノード D、 F又は Hのい ずれ力、(図 27の場合はノード H)から、上記ノード Cで所望されているコンテンツに対 応する共有データ X (コンテンツデータ)が当該ノード Cに送信されて格納される(後 述する図 34ステップ S229及び図 33ステップ S220乃至 S222参照)。ここで、コンテ ンッホルダノードとしてのノード D、 F又は Hのレ、ずれから共有データ Xを送信するか については、例えば、最も早く返答したノード Tから送信してもらうようにノード Cにお レ、て選択しても良レ、し、ノード Cからネットワーク上にレ、て最も近レ、ノード Tから送信し てもらうようにノード Cにおいて選択しても良いし、或いは、全てのノード D、 F及び H 力 共有データ Xの一部づっ受信してノード Cにおいて結合するようにしても良い。
[0264] 以上の図 24乃至図 27に示す流れにより、ユーザノード(ノード C)において所望さ れたコンテンツがそのユーザノードに配信されると共に、その配信に対応する課金デ ータ Kがそのコンテンツ自体には無関係のノード E、 G及び Bに分散配置されたことに なる。
[0265] 次に、当該分散配置された課金データ Kを課金処理ノードであるノード Aにおいて 課金処理する段階の課金データの授受について、図 28乃至図 30を用いて説明する
[0266] 当該課金処理の配信段階においては、図 28に示すように、課金処理ノードであり 且つ課金データ Kについてはユーザノードとなるノード Aから所望する課金データ K のルートノードであるノード Jに対して、当該課金データ Kを記憶するコンテンツホルダ ノードとしてのノード Tがいずれであるかを問い合わせる共有データ検索メッセージ M G4が送信されると、その返答メッセージ MG5として、当該課金データ Kを記憶する 記録部 12を備えるノード Tを示す情報がノード Aに返信される(後述する図 38ステツ プ S250)。ここで、図 28に示す例では、当該課金データ Kのコンテンツホルダノード はノード E、 G及び Bであるので、上記返答メッセージ MG5内には当該ノード E、 B及 び Gを示す情報が含まれていることになる。
[0267] 次に、返答メッセージ MG5を受信したノード Aは、図 29に示すように、当該返答メッ セージ MG5に含まれている情報を参照して、当該課金データ Kの配信を要求する 要求メッセージ Rを、ノード E、 G及び Bに夫々送信する(後述する図 38ステップ S23 6及び S203参照)。そして、当該要求メッセージ Rを受信したノード E、 G及び Bにお いては、当該受信した要求メッセージ Rに基づいて、当該要求されている課金データ Kをノード Aに夫々送信し(後述する図 34ステップ S230及び S231参照)、その後ノ ード Aにおいて当該送信された課金データ Kを用いた課金処理が行われる(後述す る図 38ステップ S253乃至 S259参照)。
[0268] 次に、図 30に示すように、ノード E、 G及び Bにおいて送信した課金データ Kが削除 され (後述する図 38ステップ S246参照)、その旨を示す削除メッセージ MG6が課金 データ Kについてのルートノードであるノード Jに送信されて、一連の課金処理が完了 する。
[0269] 次に、上述した具体的な処理が実行されるために各ノードにおいて実行されるべき コンテンツの配信動作並びに課金データの処理に係る動作について、具体的に図 3 1乃至図 38を用いて説明する。
[0270] 先ず、当該各動作の全体について、図 31を用いて説明する。なお、本実施形態に 係るコンテンツ配信システムにおいては、いずれのノード Tも上記ノード RQ或いはコ ンテンッデータ又は課金データについてのコンテンツホルダノードとなり得るので、図 31は、一つのノード Tがノード RQとなった場合といずれかのコンテンツホルダノードと なった場合とを纏めて示してレ、る。
[0271] 図 31に示すように、本実施形態に係るコンテンツの配信動作並びに課金データの 処理に係る動作においては、一のノード Tにおいては、例えばその電源投入時等の 初期動作として、そのノード Tを操作する利用者を示す利用者情報を取得し (ステツ プ S201)、当該取得した利用者情報を記録部 12内に記憶しておく。ここで、当該禾 IJ 用者情報には、当該利用者を識別するための利用者 ID等が含まれており、当該利 用者情報自体は入力部 21における操作により入力される。また、本実施形態におけ る上記利用者としては、コンテンツの視聴を希望する利用者と、課金処理ノードにお レ、て課金データの収集を行おうとする利用者と、が含まれてレ、る。
[0272] 利用者情報の取得が完了すると、次に、そのノード Tにおいてコンテンツ配信の要 求操作又は課金データ収集の要求操作が上記利用者により実行されたか否かが常 に監視されており(ステップ S202)、当該要求操作がその一のノード Tで実行された 場合、すなわち、当該一のノード Tがユーザノード U又は課金処理ノードとなった場 合は(ステップ S202 ;YES)、当該要求されたコンテンツ X又は課金データ(以下、当 該コンテンツ X及び課金データを纏めて共有データ Xと称する)をノード RQに配信さ せることを要求するための処理が当該ノード RQにおいて実行される(ステップ S203) [0273] なお、以下の説明では、共有データ Xの名称を示す名称データを N (X)とし、更に 、共有データ Xをノード RQに送信することを要求するメッセージ (配信要求情報)を要 求メッセージ Rとする。このとき、当該要求メッセージ Rには、共有データ Xに対応する 名称データ N (X)と、当該共有データ Xの配信先であるノード RQを識別するための 情報と、が含まれている。
[0274] そして、当該共有データ Xの取得処理完了後は、そのノード RQの電源がオフとさ れたか否かが確認され (ステップ S208)、電源がオフとされたときは(ステップ S208 ; YES)そのままノード RQにおける各動作を完了し、電源が引き続きオンのままである ときは(ステップ S208 ; N〇)、次のコンテンツの取得処理に移行すべく上記ステップ S202の半 IJ定に戻る。
[0275] 一方、上記ステップ S202の判定において共有データ Xの配信要求操作が実行さ れないときは(ステップ S202 ; NO)、次に、ノード RQにおいて、上記要求メッセージ Rに対応した共有データ Xを受信したか否かが判定される(ステップ S204)。そして、 当該共有データ Xを受信したときは (ステップ S 204 ; YES)、当該ノード RQにおいて その受信した共有データ Xをその記録部 12内に保存する共有データ保存処理が実 行され (ステップ S205)、上記ステップ S208に移行して以後上述した処理を実行す る。
[0276] 他方、上記ステップ S204の判定において共有データ Xが未だ受信されていないと きは(ステップ S204 ; NO)、次に、他のノード Tであるノード RQ力 上記要求メッセ一 ジ Rが送信されてきたか否かが判定される (ステップ S206)。そして、当該要求メッセ ージ Rが送信されてきた場合は (ステップ S206; YES)、対応する受信処理が実行さ れ (ステップ S207)、上記ステップ S208に移行して以後上述した処理を実行する。
[0277] 更に、上記ステップ S206の判定において、要求メッセージ Rも受信していないとき は(ステップ S206 ; N〇)、そのまま上記ステップ S208に移行する。
[0278] 次に、上記ステップ S203としての共有データ Xの要求処理の詳細について、図 32 を用いて説明する。なお、図 32は要求処理の詳細を示すフローチャートである。
[0279] 図 32に示すように、本実施形態に係る共有データ Xの要求処理においては、先ず 、配信要求対象である共有データ Xをその記録部 12内に記憶している他のノード T ( すなわち、共有データ Xのコンテンツホルダノードとしてのノード Τ)を、上記共有デー タ検索メッセージをコンテンツ配信システム内に送信することで検索する。そして、 Μ 個のノード Τが検索できたとしたとき、その検索できた Μ個のノード Τを、ノード T[i] (i
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[0280] 次に、取得できたコンテンツホルダノードとしてのノード Tの番号を示すパラメータ i を初期化し (ステップ S211)、更に現在のパラメータ iの値が「M」未満であるか否かを 確認する(ステップ S212)。そして、現在のパラメータ iの値が「M」未満であるときは( ステップ S212 ;YES)、要求メッセージ Rを生成し(ステップ S213)、現在のパラメ一 タ iにより示されてレ、るノード T[i]に対して生成した要求メッセージ Rを送信する(ステ ップ S214)。このとき、当該要求メッセージ Rには、配信要求されている共有データ X に対応する名称データ N (X)と、その配信先を示す利用者情報と、が含まれている。
[0281] そして、要求メッセージ Rの送信後は、ノ メータ iを「1」だけインクリメントして (ステ ップ S215)上記ステップ S212の判定に戻る。
[0282] 他方、ステップ S212の判定において、現在のパラメータ iの値が「M」未満でないと き、すなわち、検索された(上記ステップ S210)全てのノード Tに対して要求メッセ一 ジ Rの送信が完了したときは(ステップ S212 ; NO)、そのまま図 24に示すステップ S2 08の処理に移行する。
[0283] 以上説明したように、図 32に示す共有データの要求処理が実行されることで、配信 対象の共有データ Xを記憶してレ、る全てのノード Tに対して、ユーザノードとしてのノ ード RQから要求メッセージ Rが送信されることとなる。
[0284] 次に、上記ステップ S205としての共有データ Xの保存処理について、図 33を用レヽ て詳細に説明する。なお、図 33は当該保存処理の詳細を示すフローチャートである [0285] 図 33に示すように、本実施形態に係る共有データ Xの保存処理において、図 31に 示すステップ S204の判定により共有データ Xを受信したと判定されたときは (ステツ プ S204 ;YES)、先ず、その受信した共有データ Xと同名の共有データ Xをノード R Qがその記録部 12内に既に記憶しているか否かを確認し (ステップ S220)、それが 記憶されていないときは(ステップ S 220 ; N〇。共有データ Xがコンテンツデータであ るときは、通常はこちらの判定となる)、当該受信した共有データ Xを記録部 12内に 記憶させ (ステップ S221)、更に当該共有データ Xが自己の記録部 12内に記憶され たことを上記公開メッセージを用いる等してコンテンツ配信システム内の他のノード T に対して公開し (ステップ S222)、図 31に示すステップ S208の処理に移行する。
[0286] 一方、ステップ S220の判定において、受信した共有データ Xと同名の共有データ Xが自己の記録部 12内に既に記憶されているときは(ステップ S220 ; YES)、当該ノ ード RQが課金処理ノードであって、その新たに受信した共有データ Xが追加課金に 関する課金データである可能性があるので、次に、その共有データ Xが課金データ であるか否かを確認する(ステップ S223)。そして、課金データでないときは(ステツ プ S223 ; N〇)、何らかの理由で既に記録部 12内に記憶済みのコンテンツデータが 再度要求されて受信されたことになるので、記録部 12内の既に取得している共有デ ータ X (コンテンツデータ)を更新することなぐ図 31に示すステップ S208に移行する
[0287] 他方、ステップ S223の判定にぉレ、て、受信した共有データ Xが課金データであつ たときは(ステップ S223 ; YES)、課金処理ノードとしてのノード RQの記録部 12内に 既に記憶されている過去の課金データに対してその受信した課金データを追加記憶 した上で(ステップ S224)、図 31に示すステップ S208の処理に移行する。
[0288] 以上説明した共有データ Xの保存処理が実行されることで、受信した共有データ X 力 Sコンテンツデータである場合は、それが記録部 12内に記憶された後に再生処理等 に供されることとなり、一方当該共有データ Xが新たな課金データであった場合には 、それが課金処理ノードとしてのノード RQの記録部 12内に保存されて必要な課金処 理 (利用者への課金処理等)に供されることになる。
[0289] 次に、上記ステップ S207としての要求メッセージ Rの受信処理について、図 34を 用いて詳細に説明する。なお、図 34は当該受信処理の詳細を示すフローチャートで ある。
[0290] 図 34に示すように、本実施形態に係る要求メッセージ Rの受信処理において、図 3 1に示すステップ S206の判定により要求メッセージ Rを受信したと判定されたときは( ステップ S206 ;YES)、次に、当該受信した要求メッセージ R内から、それに含まれ ていた名称データ N (X)及び利用者情報を抽出し (ステップ S225)、更に、 自己の記 録部 12内から、当該要求メッセージ Rにより配信が要求されてレ、る共有データ X (コン テンッデータ又は課金データ)を取り出す (ステップ S226)。
[0291] 次に、当該取り出した共有データ Xの属性を確認し (ステップ S227)、それが課金 データでない、すなわちコンテンツデータであるときは(ステップ S227 ; N〇)、そのコ ンテンッデータを配信するに当たって、その配信先の利用者と配信元の配信者との 間に発生する配信料の課金を示す上記課金データを、そのコンテンツデータの配信 につレ、て生成し (ステップ S228)、次に上記要求データ Rを送信してきたノード RQ ( この場合はコンテンツのユーザノードとしてのノード RQ)に対して要求されてレ、るその 共有データ Xであるコンテンツデータを送信して (ステップ S229)、図 31に示すステ ップ S208の処理に移行する。ここで、上記課金データの生成処理の細部について は、後ほど詳述する。
[0292] 一方、ステップ S227の判定にぉレ、て、配信要求対象の共有データ Xが課金データ であるときは(ステップ S227 ;YES。この場合、その要求元のノード RQは課金処理ノ ードであることになる)、次にその配信先であるノード RQ自体に課金情報を収集する 権限がそのコンテンツ配信システム内にぉレ、て与えられてレ、るか否かを確認する(ス テツプ S230)。
[0293] ここで、当該ステップ S230の確認処理として具体的には、例えば、本実施形態に 係るコンテンツ配信システムにおける課金処理ノードが予め特定されている場合は、 配信先であるノード RQの IPアドレスと当該特定されている課金処理ノードの IPァドレ スとを比較することにより当該確認が為される。また、これ以外の、例えば特別な認証 処理を別途行うことによりこの確認を行っても良い。
[0294] ステップ S230の判定にぉレ、て、ノード RQ自体に課金情報を収集する権限が与え られてレ、なレ、場合は (ステップ S230; NO)、配信要求されてレ、る課金データをそのノ ード RQに配信することは許されないので、当該要求された課金データの送信処理を 実行することなくそのまま図 31に示すステップ S208の処理に移行する。
[0295] 一方、ステップ S230の判定にぉレ、て、ノード RQ自体に課金情報を収集する権限 が与えられている場合は(ステップ S230 ; YES)、そのノード RQに対して要求されて レ、るその共有データ Xである課金データを送信し (ステップ S231)、更に当該送信し た課金データを自身の記録部 12内から削除する処理を行った (ステップ S232)後に 、図 31に示すステップ S208の処理に移行する。
[0296] このとき、当該削除処理 (ステップ S232)には、当該課金データを自身の記録部 12 内から削除する処理と、その削除した旨を当該課金データに対応するルートノードに 通知する処理と、が含まれている。
[0297] 以上説明した要求メッセージ Rの受信処理が実行されることで、配信要求対象がコ ンテンッデータであるときは、その配信先のノード RQに対する課金データが新たに 生成された後に当該ノード RQに対して対応するコンテンツデータが送信され、一方 配信要求対象が課金データであるときは、その配信先の課金処理ノードが有する課 金データ収集のための権限を確認した上でその課金処理ノードに対して課金データ が送信されることになる。
[0298] 次に、上記ステップ S228としての課金データ生成処理について、具体的に図 35を 用いて説明する。なお、図 35は当該生成処理の詳細を示すフローチャートである。
[0299] 図 35に示すように、本実施形態に係る課金データ生成処理においては、先ず、受 信した(図 31ステップ S206参照)要求メッセージ R内から、それに含まれていた名称 データ N (X)及び利用者情報を再度抽出し (ステップ S235)、その抽出した利用者 情報を用いて、新たに配信されるコンテンツデータに対応する課金データ名を取得 する(ステップ S236)。このステップ S236の処理の細部については、後ほど詳述す る。
[0300] 課金データ名が取得されたら (ステップ S236)、次に、記録部 12内に新たな課金 データ K (内容は空とされる)を生成し、その名称を課金データ N (K)とする (ステップ S237) 0この空の課金データ Kは、複数回に渡ってコンテンツデータの配信が行わ れた場合に備えて、各回分の課金データを次々に追加してレ、くべく前もって生成さ れるものである。
[0301] 次に、ステップ S235において抽出されている利用者情報と、名称データ N (X)と、 現在の日時を示す時刻情報と、を纏めて今回配信されるコンテンツデータに対応す る今回分の課金情報 kを生成し、これを予め定められている暗号化方式に則って暗 号化し (ステップ S238)、その暗号化後の課金情報 kを上記課金データ K内に格納( 追加格納)する(ステップ S 239)。
[0302] ここで、ステップ S238の処理において課金情報 kに施される暗号化処理において 用いられる暗号化方式は、後述する課金処理ノードにおいてのみ復号可能な暗号 化方式であり、たとえ当該ステップ S238自体を実行したノード T (コンテンツホルダノ ードとしてのノード T)であっても復号できない暗号化方式であることが望ましい。例え ば、公開鍵暗号方式を用いて、課金処理ノードが秘密鍵を記憶し、一方、それに対 応する公開鍵をすベてのノードに記憶させておき、この公開鍵で課金情報を暗号化 すれば、課金処理ノード以外には課金情報を復号することができなくなる。
[0303] ステップ S239の処理において課金データ Kに暗号化後の課金情報 kが格納される と、次に、当該新たな課金データ Kのコンテンツ配信システム内における記憶先ノー ドを決定すベぐ当該コンテンツ配信システム内において現在配信可能とされている コンテンツを示すリスト(このリストは、あらかじめノード装置の製造工程で記憶部 12内 に組み込まれる等の方法で、全てのノードに配布されている。 )内からランダムに一の コンテンツ(以下、当該選ばれたコンテンツをコンテンツ Zとし、それに対応するデータ を共有データ Zとする)を選び、その選ばれたコンテンツ Zに対応するコンテンツデー タを示す名称データ N (Z)を取得する (ステップ S240)。
[0304] 次に、当該共有データ Zをその記録部 12内に記憶している他のノード T (すなわち 、共有データ Zのコンテンツホルダノードとしてのノード T)を、上記共有データ検索メ ッセージをコンテンツ配信システム内に送信することで複数個検索する。そして、 M 個のノード Tが検索できたとしたとき、その検索できた M個のノード Tを、ノード T[i] (i =0、 1、 2、 3、■·■、(M_ l) )とする(ステップ S241)。
[0305] 次に、取得できたコンテンツホルダノードとしてのノード Tの番号を示すパラメータ i を初期化し (ステップ S 242)、更に現在のパラメータ iの値が「M」未満であるか否かを 確認する(ステップ S243)。そして、現在のパラメータ iの値が「M」未満であるときは( ステップ S243; YES)、現在のパラメータ iにより示されているノード T[i]に対して生 成した課金データ Kを送信する(ステップ S 244)。 [0306] そして、課金データ Kの送信後は、ノ ラメータ iを「1」だけインクリメントして (ステップ S245)上記ステップ S243の判定に戻る。
[0307] 他方、ステップ S243の判定において、現在のパラメータ iの値が「M」未満でないと き、すなわち、検索された(上記ステップ S241参照)全てのノード Tに対して課金デ ータ Kの送信が完了したときは(ステップ S243 ; NO)、 自己の記録部 12内にある送 信後の課金データ K自体を削除した上で (ステップ S246)、図 34に示すステップ S2 29の処理に移行して上記課金情報 kに対応するコンテンツデータの配信を行う。
[0308] なお、図 35の実施例では、課金データを保持させるための複数ノードの選定に際 し、「任意に選んだ特定のコンテンツに対し、そのコンテンツデータを記憶している複 数のノード」という選び方をしたが、これに限らず、例えば、利用者情報の末尾に常に 一定の 10種類の文字を追加したものをハッシュ関数にかけて、それを課金データの 送信先のノード IDとしてもよい。あるいはもっと単純に、疑似乱数関数の出力をノード IDの bit長に合わせて、切り取りあるいは連結したものを、数個から数十個用意し、そ れを課金データの送信先のノード IDとしてもよい。課金データを分散記憶させるノー ドの個数は多ければ多いほど、ノードの脱退に対する課金情報の信頼性が向上する
[0309] 次に、上記ステップ S236としての課金データ名の取得処理について、具体的に図
36を用いて説明する。なお、図 36は当該取得処理の詳細を示すフローチャートであ る。
[0310] 図 36に示すように、本実施形態に係る課金データ名の取得処理においては、先ず 、取得済み(図 35ステップ S235参照)の利用者情報からその利用者を識別するため の利用者 IDを取得し (ステップ S247)、その取得した利用者 IDに基づいて、新たな 課金データ Kの名称を、例えば、 利用者 ID] . kkn」として生成し (ステップ S248) 、図 35に示すステップ S237の処理に移行する。ここで、上記ステップ S248の処理と して具体的には、例えば、利用者 IDが「2376」である場合は、課金データ Kの名称 は、「2376. kkn」となる。
[0311] ここで、図 35及び図 36に示した処理により生成された課金データ Kの内容につい て、図 37を用いて例示しつつ説明する。 [0312] 図 37に例示するように、当該課金データ Kは、上述したように複数回のコンテンツ 配信に夫々一対一に対応する(暗号化された)課金情報 kを含むものであり、各課金 情報 kには、当該課金情報 k本体としての暗号化された課金情報に加えて、その課 金情報を生成した配信者のレ、わゆる電子署名が付加されてレ、る。
[0313] このとき、当該課金情報としては上述したように利用者 ID、配信されたコンテンツの 名称及び配信日時等の情報が暗号化されて含まれている。そして、課金情報に上記 電子署名が付加されていることで、当該課金情報 kが第三者による改竄が為されて レ、ない課金データであることの根拠とすることができる。
[0314] 以上説明した課金データ生成処理が実行されることで、暗号化された課金情報 kを 含む課金データ Kが、その課金情報 kが対応する配信により配信されるコンテンツと は無関係にランダムに選ばれた複数のノード Tに記憶されることとなる。
[0315] 次に、図 35及び図 36を用いて説明した処理により分散配置されている課金データ Kを収集してそれらの改竄状態を確認する上記課金処理ノードにおける具体的な処 理について、図 38を用いて詳細に説明する。なお、図 38は当該課金処理の詳細を 示すフローチャートである。
[0316] 図 38に示すように、本実施形態に係る課金処理においては、先ず、課金処理をす べき利用者を示す利用者情報のリストがシステム運営者から提示される。 (システム運 営者はあらかじめ、利用者の氏名、住所等の、料金請求をする際に必要な情報と、 それぞれの利用者に付与した利用者 IDを管理し、リストとして記憶しているものとする 。)1個の利用者情報が提示されたとしたとき、その I個の利用者情報を、利用者情報 S [i] (i=0、 1、 2、 3、 · · ·、(1—1) )とする(ステップ S250)。
[0317] 次に、利用者情報 Sの番号を示すパラメータ iを初期化し (ステップ S251)、更に現 在のパラメータ iの値が「I」未満であるか否かを確認する(ステップ S252)。そして、現 在のパラメータ iの値が「I」未満であるときは(ステップ S252; YES)、上記ステップ S2 36と同様の課金データ名の生成処理を行い(ステップ S236)、更にその生成された 名称を有する課金データ Kの配信要求を、上記ステップ S203の共有データ Xの要 求処理と同様に実行する (ステップ S203)。
[0318] そして、当該要求した課金データ Kがその記憶先であるノード T (図 35ステップ S24 4の処理により課金データ Kが送信されたノード T)から送信されてきたか否力を確認 し (ステップ S253)、送信されてきたときは(ステップ S253 ;YES)、当該課金処理ノ ード内の一時バッファにその課金データ Kを格納して (ステップ S253— 1)後述する ステップ S254に移行する。
[0319] 一方、ステップ S253の判定において、未だ要求した課金データ Kが送信されて来 ないときは (ステップ S253 ; NO)、当該課金データ Kの受信待ち時間として予め設定 されている待ち時間を越えたか否かを確認し (ステップ S254)、越えていないときは( ステップ S254; NO)越えるまで受信待機となり(ステップ S253)、越えてレ、るときは( ステップ S254 ;YES)、次に、受信した課金データ Kを課金処理ノード独自の復号キ 一によつて復号して (ステップ S255)、その内容の改竄について判定する(ステップ S 256)。
[0320] ここで、当該ステップ S256の処理として具体的には、例えば、受信した複数の課金 データ Kに夫々含まれている課金情報 kのうち、利用日時が同じ課金情報 k同士の内 容を比較し、その異同を確認する。つまり、他の課金データ K内に利用日時が同じで その内容が異なる課金情報 kが存在しているときは、最も多く同じ内容を有する課金 情報 kが正しい内容の課金情報 kであると(多数決で)判定し、その他の課金情報 kは 改竄された可能性がある課金情報 kと判定する。
[0321] その後、正しいと判定された内容を有する課金情報 kを、課金処理ノード内の記録 部 12に記憶されている同じ名称の課金データ Kに追加記憶し (ステップ S257)、次 に、前回の課金収集処理が実行された日時から現在時刻までの利用日時について 上記ステップ S256及び S257の処理を実行したか否かを確認する(ステップ S257 - 1) 0そして、当該現在時刻までの利用時刻について当該収集処理が終了してい ないときは(ステップ S257— 1; NO)、現在時刻までの全ての課金データ Kについて 上記ステップ S256及び S257の処理を実行すべく当該ステップ S256に戻り、一方、 当該現在時刻までの利用時刻について全て当該収集処理が終了しているときは (ス テツプ S257— 1; YES)、次に一時バッファ内の課金データ Kを削除する(ステップ S 258)。
[0322] その後、現在のパラメータ iを「1」だけインクリメントし (ステップ S259)次の利用者情 報 Sに対して同様の処理を繰り返すべく上記ステップ S252に移行する。
[0323] 以上説明した課金処理が課金処理ノードにおいて実行されることで、各課金データ Kとしての秘匿性を失うことなぐ分散配置された当該課金データ Kを収集して必要な 課金処理に供させることができる。
[0324] 以上説明したように、上記実施形態に係るコンテンツ配信システム BSの動作によれ ば、秘匿性を備えるべき課金データ Kを複数のノード Tに分散させて夫々記録し、こ れらを必要に応じてネットワークを介して読み出して処理するので、課金データ の 処理が一つのノード Tに集中することを防止しつつ、当該課金データ Kを効率的に分 散配置して管理することができる。
[0325] また、 P2P型のコンテンツ配信システム BSにおける課金データ Kの管理を、コンテ ンッと同様に分散配置させることで効率的に行うことができる。
[0326] 更に、コンテンツホルダノードとしてのノード Tにおいて、配信要求があつたときにそ の配信すべきコンテンツに対応する課金データ Kを生成し、更にその生成した課金 データ Kの保存先となるノード Tを決定した上でその課金データ Kを送信するので、 配信要求があつたときに対応する課金データ Kを生成して各ノード Tに配置しておく ことにより、課金データ Kを効率的に分散配置して管理することができる。
[0327] 更にまた、コンテンツの配信を要求した利用者を識別する利用者情報に基づき、当 該コンテンツの配信のための課金データ Kが生成されるので、秘匿性を有する当該 課金データ Kの内容が第三者に漏洩することを防止しつつ当該課金データ Kを分散 配置することができる。
[0328] また、課金処理ノードにおいてのみ復号可能な暗号化処理が課金データ Kに施さ れた上でその記憶を行うノード Tに送信されることとなるので、当該課金データ Kが利 用者情報に基づいて生成されることと相まって、課金データ Kの秘匿性の保護をより 確実に行いつつ当該課金データ Kを分散配置することができる。
[0329] 更に、課金データ Kを課金処理ノードに送信した後に当該送信した課金データ Kを 記憶元のノード T内から消去するので、課金データ Kの保全性をより高めることができ る。
[0330] 更にまた、課金処理ノードにおいては、同一の配信についての複数の課金データ Kを、夫々を記憶するノード Τから読み出し、夫々の内容を相互に比較し、その比較 結果に基づいて各課金データ κが夫々の記録中において改竄された可能性がある か否かを判定するので、分散配置されてレ、るレ、ずれかの課金データ Κに対する第三 者による改竄を効果的且つ迅速に発見することができる。
[0331] 従って、コンテンツの配信のために必要な各課金データ Κに対する第三者による改 竄を効果的且つ迅速に発見して各課金データ Κの秘匿性を向上させつつ、当該各 課金データ Κを効率的に分散配置してこれを管理することが可能となる。
[0332] また、課金データ Κが喑号ィ匕されており、その復号が課金処理ノードにおいてのみ 可能とされているので、課金データ Κの秘匿性を確実に維持することができる。
[0333] 更に、課金処理ノードにおいて、他の過半数の課金情報 kと異なる内容の課金情 報 kがあるとき、当該課金情報 kが改竄された可能性があると判定するので、簡易な 処理で効率的に改竄された可能性のある課金情報 kを含む課金データ Kを判定する こと力 Sできる。
[0334] なお、上述した本実施形態においては、課金データ Kの検索及び課金処理ノード に対する配信についても上記 DHTを用いた方法によった力 これ以外に、課金デー タ Kについてのみ、その記憶先等を集中管理する管理ノードを別途設けても良い。
[0335] また、上述した本実施形態においては、コンテンツの配信によって生じる配信料に ついての課金データ Kの授受及び分散配置について説明したが、これ以外に、秘匿 性を有する当該配信に係る管理情報 (例えばコンテンツの再生許可に関する年齢制 限情報等)を上記課金データ Kとして扱うことも可能である。
[0336] 更に、上述した図 31乃至図 36及び図 38に夫々示すフローチャートに対応するプ ログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録してお き、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータ で読み出して実行することにより、当該コンピュータを本実施形態に係る制御部 11と して機能させることも可能である。
[0337] また、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、 例示であり、本発明の請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成 を有し、同様な作用効果を奏するものは、レ、かなるものであっても本発明の技術的範 囲に包含される。
[0338] また、 2004年 12月 17日及び 2005年 3月 30日に出願された明細書、特許請求の 範囲、図面、要約を含む日本の特許出願(No. 2004-378005、 No. 2005-100013)の 全ての開示は、その全てを参照することよって、ここに組み込まれる。
産業上の利用可能性
[0339] 以上夫々説明したように、本発明はネットワークを介したコンテンツの配信の分野に 利用することが可能であり、特にダウンロード形式によるコンテンツの配信及びその課 金管理の分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。

Claims

請求の範囲
[1] ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システ ムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の 提供可否に関連する提供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する 前記提供可否関連情報が、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信シ ステムに含まれる前記ノード装置であって、
他の前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記配信情報の 提供要求を示す要求情報を受信する要求情報受信手段と、
前記受信された要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可 否関連情報を保存している前記ノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前 記ネットワークを介して確認する提供可否確認手段と、
前記要求情報の送信元である前記ノード装置に対して、前記確認された提供可否 に基づく回答情報を前記ネットワークを介して送信する提供可否情報送信手段と、 を備えることを特徴とするノード装置。
[2] 請求項 1に記載のノード装置において、
前記要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情報 は、複数の前記ノード装置に保存されており、
前記提供可否確認手段は、前記提供可否関連情報を保存してレ、る前記複数のノ ード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前記ネットワークを介して確認し、当 該確認された複数の提供可否に基づいて当該配信情報の提供可否を決定し、 前記提供可否送信手段は、前記要求情報の送信元である前記ノード装置に対して 、前記決定された提供可否に基づく回答情報を前記ネットワークを介して送信するこ とを特徴とするノード装置。
[3] 請求項 1に記載のノード装置において、
前記提供可否確認手段は、前記提供可否関連情報を保存してレ、る前記ノード装 置に対して、前記配信情報の提供可否を確認するための確認情報を送信し、当該 確認情報に応じて返信されてきた当該配信情報の提供可否に基づく回答情報を受 信することによって、前記配信情報の提供可否を確認することを特徴とするノード装 置。
[4] 請求項 3に記載のノード装置において、
前記複数のノード装置のうち、前記決定された配信情報の提供可否と異なる回答 情報を返信した前記ノード装置に対して、前記提供可否関連情報の修正要求を示 す修正要求情報を送信する修正要求情報送信手段を更に備えることを特徴とするノ ード装置。
[5] 請求項 2乃至 4の何れか一項に記載のノード装置にぉレ、て、
前記要求情報には、当該要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記 第 1識別情報が含まれており、
前記提供可否確認手段は、前記要求情報に含まれる前記第 1識別情報に基づい て、互いに異なる複数の第 2識別情報を生成し、夫々の前記第 2識別情報に対応す る夫々の前記ノード装置に対して、前記配信情報の提供可否を確認することを特徴 とするノード装置。
[6] ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システ ムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の 提供可否に関連する提供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する 前記提供可否関連情報が、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信シ ステムに含まれる前記ノード装置であって、
任意の前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた当該配信情報 の提供可否を確認するための確認情報を受信する確認情報受信手段と、
前記受信された確認情報に関わる配信情報の提供が可能か否かを前記提供可否 関連情報を参照して判別する提供可否判別手段と、
前記確認情報を送信した前記ノード装置に対して、前記判別された提供可否に基 づく回答情報を前記ネットワークを介して返信する提供可否情報返信手段と、を備え ることを特徴とするノード装置。
[7] 請求項 6に記載のノード装置において、
前記提供可否判別手段により、前記配信情報の提供が可能と判別された場合には 、前記提供可否関連情報を更新する提供可否関連情報更新手段を更に備えること を特徴とするノード装置。
[8] 請求項 6に記載のノード装置において、
請求項 4に記載のノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記修 正要求情報を受信する修正要求情報受信手段と、
前記受信された修正要求情報に基づいて、前記提供可否関連情報を修正する提 供可否関連情報修正手段と、を更に備えることを特徴とするノード装置。
[9] 請求項 1又は請求項 6に記載のノード装置において、
前記提供可否関連情報には、前記配信情報の提供に対して課金を行うために必 要な課金情報が含まれていることを特徴とするノード装置。
[10] ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システ ムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の 提供可否に関連する提供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する 前記提供可否関連情報が、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信シ ステムに含まれるコンピュータを、
他の前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記配信情報の 提供要求を示す要求情報を受信する要求情報受信手段、
前記受信された要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可 否関連情報を保存している前記ノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を前 記ネットワークを介して確認する提供可否確認手段、及び、
前記要求情報の送信元である前記ノード装置に対して、前記確認された提供可否 に基づく回答情報を前記ネットワークを介して送信する提供可否情報送信手段として 機能させることを特徴とする情報送信処理プログラム。
[11] ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システ ムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の 提供可否に関連する提供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する 前記提供可否関連情報が、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信シ ステムに含まれるコンピュータを、
前記配信情報の保存元である前記ノード装置から前記ネットワークを介して送信さ れてきた当該配信情報の提供可否を確認するための確認情報を受信する確認情報 受信手段、
前記受信された確認情報に関わる配信情報の提供が可能か否かを前記提供可否 関連情報を参照して判別する提供可否判別手段、及び、
前記確認情報を送信した前記ノード装置に対して、前記判別された提供可否に基 づく回答情報を前記ネットワークを介して返信する提供可否情報返信手段として機 能させることを特徴とする情報送信処理プログラム。
請求項 10又は 11に記載の情報送信処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に 記録されてレ、ることを特徴とする記録媒体。
ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えた情報配信システ ムであって、配信情報が 1以上の前記ノード装置に保存され、かつ、前記配信情報の 提供可否に関連する提供可否関連情報であって夫々の前記ノード装置に対応する 前記提供可否関連情報が、他の前記ノード装置に分散保存されている情報配信シ ステムにおける情報配信方法であって、
前記配信情報の保存元である前記ノード装置が、他の前記ノード装置から前記ネ ットワークを介して送信されてきた当該配信情報の提供要求を示す要求情報を受信 し、当該要求情報の送信元である前記ノード装置に対応する前記提供可否関連情 報を保存している前記ノード装置に対して、当該配信情報の提供可否を確認するた めの確認情報を送信する工程と、
前記提供可否関連情報を保存している前記ノード装置が、前記確認情報を受信し 、当該確認情報に関わる配信情報の提供が可能か否力を前記提供可否関連情報を 参照して判別し、当該判別された提供可否に基づく回答情報を、前記確認情報を送 信した前記ノード装置に対して前記ネットワークを介して返信する工程と、
前記配信情報の保存元である前記ノード装置が、前記提供可否に基づく回答情報 を受信し、当該提供可否に基づく回答情報を、前記要求情報の送信元である前記ノ ード装置に対して前記ネットワークを介して送信する工程と、
を備えることを特徴とする情報配信方法。
配信情報の配信を受ける配信先装置と、 当該配信先装置に対する前記配信を行う配信元装置と、
前記配信に係る管理情報であって、少なくとも当該配信を受ける利用者と当該配信 を行う配信者以外の者に対する秘匿性を備える管理情報を記録する記録手段を夫 々備える複数の管理情報記録装置と、
各前記記録手段から同一の前記配信に対応する前記管理情報を読み出す読出手 段と、当該読み出した管理情報を処理する処理手段と、を備える管理情報処理装置 と、
少なくとも、前記配信先装置、前記配信元装置、各前記管理情報記録装置及び前 記管理情報処理装置を相互に接続するネットワークと、
により構成されていることを特徴とする情報配信システム。
[15] 請求項 14に記載の情報配信システムにおいて、
前記管理情報は、一の前記配信について前記利用者から前記配信者に対して支 払われるべき配信料に関連する課金情報であることを特徴とする情報配信システム。
[16] 請求項 14に記載の情報配信システムにおいて、
当該情報配信システムは、前記配信情報が、前記ネットワークを介して前記配信元 装置と前記配信先装置との間で相互に直接授受される情報配信システムであること を特徴とする情報配信システム。
[17] 請求項 14に記載の情報配信システムに含まれる前記配信元装置であって、
前記配信先装置からの前記配信を要求する配信要求情報を受信する受信手段と 前記配信要求情報を受信したとき、当該受信した配信要求情報に基づいて前記配 信に対応する前記管理情報を生成する生成手段と、
前記生成された管理情報の保存先となる前記管理情報記録装置を決定する決定 手段と、
前記決定された管理情報記録装置に対して前記生成された管理情報を送信する 送信手段と、
を備えることを特徴とする配信元装置。
[18] 請求項 17に記載の配信元装置において、 前記配信要求情報には、当該配信要求情報を送信する操作を前記配信先装置に おいて実行した前記利用者を識別する識別情報が含まれており、
前記生成手段は、前記受信した配信要求情報に含まれてレ、る前記識別情報に基 づき、当該配信要求情報により配信が要求されている前記配信情報に対応する前記 管理情報を生成することを特徴とする配信元装置。
請求項 17に記載の配信元装置において、
前記生成手段は、前記管理情報処理装置においてのみ復号可能な暗号化処理を 前記生成された管理情報に施すことを特徴とする配信元装置。
請求項 17に記載の配信元装置において、
前記管理情報を前記管理情報記録装置に送信した後、前記送信した管理情報を 当該配信元装置内から消去する消去手段を更に備えることを特徴とする配信元装置 請求項 14に記載の情報配信システムに含まれる前記管理情報処理装置であって 同一の前記配信についての複数の前記管理情報を夫々記録している複数の前記 管理情報記録装置を検索する検索手段と、
前記検索された各管理情報記録装置から前記管理情報を夫々読み出す前記読出 手段と、
を備え、
前記処理手段は、
前記読み出された各管理情報の内容を比較する比較手段と、
前記比較手段における比較結果に基づいて、各前記管理情報の内容が改竄され た可能性があるか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする管理情報処理装置。
請求項 21に記載の管理情報処理装置にぉレ、て、
前記読み出された管理情報には、当該管理情報処理装置においてのみ復号可能 な暗号化処理が施されており、
当該暗号化処理された管理情報を復号する復号手段を更に備えることを特徴とす る管理情報処理装置。
[23] 請求項 21に記載の管理情報処理装置において、
前記判定手段は、前記比較手段における比較の結果、他の過半数の前記管理情 報と異なる内容の前記管理情報があるとき、当該異なる内容の管理情報が改竄され た可能性があると判定することを特徴とする管理情報処理装置。
[24] 請求項 14から 16のいずれか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記配信 元装置において実行される配信元処理方法であって、
前記配信先装置からの前記配信を要求する配信要求情報を受信する受信工程と 前記配信要求情報を受信したとき、当該受信した配信要求情報に基づいて前記配 信に対応する前記管理情報を生成する生成工程と、
前記生成された管理情報の保存先となる前記管理情報記録装置を決定する決定 工程と、
前記決定された管理情報記録装置に対して前記生成された管理情報を送信する 送信工程と、
を含むことを特徴とする配信元処理方法。
[25] 請求項 14から 16のいずれか一項に記載の情報配信システムに含まれる前記管理 情報処理装置において実行される管理情報処理方法であって、
同一の前記配信についての複数の前記管理情報を夫々記録している複数の前記 管理情報記録装置を検索する検索工程と、
前記検索された各管理情報記録装置から前記管理情報を前記読出手段により夫 々読み出す読出工程と、
前記読み出された各管理情報の内容を比較する比較工程と、
前記比較工程における比較結果に基づいて、各前記管理情報の内容が改竄され た可能性があるか否かを判定する判定工程と、
を含むことを特徴とする管理情報処理方法。
[26] 請求項 14に記載の情報配信システムに含まれる前記配信元装置に含まれる配信 元コンピュータを、請求項 17に記載の配信元装置として機能させることを特徴とする 配信元処理用プログラム。
[27] 請求項 14に記載の情報配信システムに含まれる前記管理情報処理装置に含まれ る管理情報処理コンピュータを、請求項 21に記載の管理情報処理装置として機能さ せることを特徴とする管理情報処理用プログラム。
[28] 請求項 26に記載の配信元処理用プログラムが前記配信元コンピュータにより読取 可能に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
[29] 請求項 27に記載の管理情報処理用プログラムが前記管理情報処理コンピュータ により読取可能に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
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