JP2005148535A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強度を高めた固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 レンズ113を保持したレンズホルダ112に永久磁石102を取り付けるために、マグネットホルダ115の第1の載置面11に永久磁石102を固定した第1の接続部と、リング状の永久磁石102の内側に嵌め込んだリング部材121を、第2の載置面12に固定して永久磁石102とマグネットホルダ115とを接続した第2の接続部とを設けている。リング状の永久磁石102の内側に嵌め込まれたリング部材121を第2の載置面12に固定してリング部材121を支持することで、接続のためのスペースを取らずに永久磁石102をマグネットホルダ115に固定することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、撮像素子を用いて被写体を撮像する固体撮像装置に関し、特にマクロ撮像も可能な固体撮像装置に関する。
従来から、光学レンズによって被写体像をCCD(電荷結合デバイス)等を備えた撮像素子に結像させる、いわゆるデジタルカメラが広く使用されている。このデジタルカメラは種々のタイプのものが提案されているが、被写体と数十センチメートル以内に近接して撮像する、いわゆるマクロ撮像が容易にできれば、利用価値が高い。マクロ撮像を行うためには、数メートル以上離れた被写体を撮像する場合と、レンズの焦点位置を変更する必要がある。
ところでレンズの焦点位置を変更する手段としては、従来からネジ機構を用いて、手動あるいは電動によってレンズホルダを光軸方向に移動させるものが広く使用されている。このような手段は機構が複雑となり、消費電力も多くかつ騒音も高いため、これに替わる手段として電磁石を用いてレンズ位置を調整する手段が提案されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示されている手段を図12に示す。
すなわちこのレンズの駆動装置は、それぞれコの字断面形状を有するリング状のレンズ枠1と、このコの字断面の凹溝に係合するヨーク2とを有しており、レンズ枠1にはコイル(電磁石)3が配置され、コイル3に対向するようにヨーク2には(永久)磁石4が固定してある。そしてコイル3に電流を流すことによってレンズ枠1を光軸方向へ移動可能としている。
特開平5‐34562号公報(2‐3頁、第1図)
しかし、上記手段を用いてレンズ位置を通常撮像位置とマクロ撮像位置とに切り換える場合には次の問題があった。すなわちレンズ枠1は、コイル3に電流を流すことによって移動させるとのみ記載されており、どのようにして所定のズーム位置あるいは焦点位置にレンズ枠を正確に停止させるのかは記載されておらず、不明である。また、所定のズーム位置あるいは焦点位置にレンズ枠1を正確に保持するためには、コイル3に電流を流したままにしておき、磁力を保持しておく必要がある。したがって上記手段では、レンズ枠1をマクロ撮像位置または通常撮像位置に正確に止めることができず、かつこれらの位置に保持するためには、コイル3に電流を流しておく必要があり電力の消費が大きくなる。
このような課題を解決することを目的として、本出願人は特願2003−182018号の固体撮像装置を提案しているが、さらなる改良の余地がある。特に、電磁力によって固体撮像装置のレンズ位置を変更するための電磁駆動手段は、レンズを保持するレンズホルダにも取り付けられるため、レンズホルダの移動に伴って衝撃を受けることになる。また、固体撮像装置の携帯電話への適用を考えた場合、携帯電話は落下などによって強い衝撃を受けることが多いため、固体撮像装置の耐衝撃性を高める工夫がさらに必要となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、耐衝撃性を高めた固体撮像装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の固体撮像装置は、電磁石への通電に応じて、永久磁石を第1の位置と該第1の位置からレンズの光軸方向に所定の距離だけ離れた第2の位置に駆動することにより、前記レンズを保持するレンズホルダを駆動する固体撮像装置であって、第1の載置面と第2の載置面とを具備し前記レンズホルダに固定された保持部材を有し、前記第1の載置面に前記永久磁石を固定した第1の接続部と、前記永久磁石の内側に当接した抑え部材を、前記第2の載置面に固定して前記永久磁石と前記保持部材とを接続した第2の接続部と、を有することを特徴としている。
請求項1記載の発明は、レンズを保持したレンズホルダに保持部材を介して永久磁石を取り付けるために、保持部材の第1の載置面に永久磁石を固定した第1の接続部と、永久磁石の内側に当接した抑え部材を第2の載置面に固定して永久磁石と保持部材とを接続した第2の接続部とを設けている。永久磁石を保持部材に確実に固定するためには、永久磁石と保持部材とを接続する接続部を複数設ければよいが、固体撮像装置の場合、接続のための部材を配置するスペースをいかに確保するかが問題となる。そこで、永久磁石の内側に当接した抑え部材を第2の載置面に固定して抑え部材を支持することで、接続のためのスペースを広く取らずに永久磁石を保持部材に固定することができ、落下等による衝撃によって永久磁石が外れることを防止できる。
請求項2記載の固体撮像装置は、請求項1記載の固体撮像装置において、前記第1の接続部は、前記第1の載置面に固定された前記永久磁石を、前記第2の載置面に固定された前記抑え部材と前記保持部材とで挟持することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、第1の載置面に固定された永久磁石を、第2の載置面に固定された抑え部材と保持部材とで挟持している。保持部材に固定される永久磁石の取り付け位置でレンズの焦点位置が決まってしまうので、永久磁石の取り付け位置にずれが生じると焦点位置にずれが生じることになる。そこで、保持部材と保持部材に接続された抑え部材とで永久磁石を挟持することによって永久磁石を保持部材に確実に固定することができる。
請求項3記載の固体撮像装置は、請求項1または2記載の固体撮像装置において、前記抑え部材は、磁性体からなることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、抑え部材が磁性体からなることを特徴としている。従って、永久磁石の内側に閉磁路が形成され、永久磁石の内側での磁束の漏れを防止している。従って、電磁石からの磁力によって永久磁石をより確実に第1の位置と第2の位置とに移動させることが可能となる。
請求項4記載の固体撮像装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の固体撮像装置において、前記永久磁石を保持する前記保持部材が、透明材料からなることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、永久磁石を保持する保持部材が、透明材料からなることを特徴としている。従って、永久磁石の保持部材への接着に紫外線硬化型の接着剤を用いた場合、接着面に塗布された紫外線硬化型の接着剤に複数の方向から光を照射することができ、保持部材と永久磁石との接着を確実にすることができる。
請求項5記載の固体撮像装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の固体撮像装置において、前記保持部材の前記永久磁石を載置する前記第1の載置面及び前記保持部材の前記抑え部材を載置する第2の載置面に接着剤を溜める凹部を設けたことを特徴している。
請求項5記載の発明は、第1の載置面と第2の載置面とに接着剤を溜める凹部を設けている。従って、抑え部材と永久磁石との保持部材への接着強度を高めることができる。特に、抑え部材を保持部材に確実に接着することで、レンズホルダの移動で永久磁石の接着が外れてしまっても、抑え部材によって永久磁石をより確実に抑えることができる。
請求項6記載の固体撮像装置は、請求項1から5のいずれか一項に記載の固体撮像装置において、前記永久磁石がプラスチックマグネットからなることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、永久磁石としてプラスチックマグネットを使用している。プラスチックマグネットは、バインダに例えばナイロンを使用しているため他の部材への接着性が低い。このため、第1の載置面に固定されたプラスチックマグネットを、第2の載置面に固定された抑え部材と保持部材とで挟持する構成を採用することで、プラスチックマグネットを保持部材に固定することができ、レンズの焦点位置にずれを生じることがない。
本発明は、レンズホルダを電磁力で駆動するための永久磁石のレンズホルダへの接続性を高めた固体撮像装置を提供することができる。
次に、添付図面を参照しながら本発明の最良の実施例を説明する。
まず、図1及び図2を参照しながら本実施例の固体撮像装置の構成を説明する。なお、図1には、固体撮像装置の上面図が示され、図2には、図1に示すAA線で切断した切断面の形状が示されている。
本実施例の固体撮像装置は、図2に示すように、CCD161からなる撮像素子を搭載した基板106と、この基板106に搭載されてCCD161に被写体像を結像するレンズ113を保持するレンズユニット101とを有している。レンズユニット101は、CCD161を包囲するように基板106に固定されるホルダ111と、レンズ113を保持しレンズの光軸方向に移動自在となるようにホルダ111に係合するレンズホルダ112と、このレンズホルダ112を、第1の位置及びこの第1の位置から光軸方向へ所定距離だけ移動した第2の位置に駆動する電磁駆動手段とを備えている。
なお、レンズホルダ112は、中空の略円筒形状であって、その中心軸上にレンズ113をレンズキャップ114によって装着している。またレンズホルダ112には円筒状の案内溝112aが形成してあって、この案内溝112aにホルダ111の上部を形成する円筒部111jが係合し、光軸方向へ移動自在になっている。また第1の位置は、通常撮像領域に位置する被写体像を撮像する通常撮像位置であって、第2の位置は、近距離撮像領域に位置する被写体像を撮像するマクロ撮像位置に設定してある。
さて、電磁駆動手段は、電磁石103と、この電磁石103への通電によって磁化される第1の磁性体133、134と、この第1の磁性体133、134に対して光軸方向に対向する第2の磁性体104と、第1の磁性体133、134と第2の磁性体104との間においてレンズホルダ112の外周に沿って設けられた永久磁石102とを備えている。以下説明を容易にするため、永久磁石102、電磁石103、第1の磁性体133、134及び第2の磁性体104の順に説明する。
永久磁石102は、この内周に装着した磁性体からなるリング部材121を介してマグネットホルダ115に装着されている。なおマグネットホルダ115は、レンズホルダ112の外周部分に螺合している。また永久磁石102は、円周方向に2分割した領域がN極とS極となるように磁化してある。すなわち図3に示すように、まず電磁石等の着磁装置192によってリング部材を直径方向に着磁すると、円周方向を2分割した領域毎に外周側と内周側とに異なる磁極が着磁される。次にこの着磁した永久磁石102の内側に磁性体のリング部材121を装着すると、内周側に閉磁路(図示せず)が形成され、永久磁石102の内側の磁束の漏れを防止できる。また、永久磁石102とリング部材121との接続は、永久磁石102の一部分、本実施例では内周側の角部に切欠き部が形成され、この切欠き部にリング部材121が嵌め込まれている。すなわち、図8及び図10に示すようにリング部材121の外周下側に永久磁石102の一部が配置されている。
一方、電磁石103は、図1および図2に示すように、中空の略円筒のボビン131と、このボビン131に巻設した電気コイル132とを備えており、電気コイル132は、基板106に設けられた端子部132aを介して切り換え手段(図示せず)に接続されている。そしてボビン131の内周には、矩形断面形状の細長い一対の第1の磁性体133、134の一端部が挿入されており、それぞれの他端部はレンズ113の光軸を中心とする半円弧状に延伸し、ホルダ111上に配置されている。
図4、5を参照しながら第1の磁性体133、134のホルダ111上への配置についてより詳細に説明する。なお、図4及び図5には、固体撮像装置を図1に示すBB線で切断した切断面の形状が示され、特に、レンズホルダ112を前述した第1の位置と第2の位置に移動させた状態が示されている。図4及び図5に示すように、ホルダ111の外周には水平フランジ部111aが形成されており、この水平フランジ部111aの上部には光軸を中心とする複数の位置決め部111e、111fが形成されている。そして位置決め部111e、111fの外周には、永久磁石102の円周上2分割されたN極及びS極領域にそれぞれ下方から対向する位置において、溝111g、111hが形成してある。そして溝111g、111hには、第1の磁性体133、134が挿入されており、位置決め部111e、111f及び溝111g、111hによってホルダ111に位置決めされる。
次に第2の磁性体104について説明する。図1に示すように第2の磁性体104は、中心に開口穴を有する円板形状であって、この円板の外周には外側に突出する3つの突起部104bが円周方向に沿って等間隔に設けてある。一方ホルダ111の水平フランジ部111aの外周部には円筒部111bが形成してあり、この円筒部111bには第1の磁性体133、134をホルダ111上に配置するための開口111iが形成されている。また円筒部111bの上端面111cには、円周方向に沿って等間隔の3個所において、円周方向に沿って光軸方向の高さが変化する斜面部111dがそれぞれ形成してある。そして第2の磁性体104は、その3つの突起部104bが斜面部111dにそれぞれ当接するようにしてホルダ111の円筒部111bに装着されている。したがって第2の磁性体104をホルダ111の円筒部111bに組み付ける際に、この第2の磁性体104を円周方向に回転させることによって、第2の磁性体104の光軸方向の高さが変化するので、第2の磁性体104の光軸方向位置、すなわちレンズホルダ112のマクロ撮像位置の初期設定を行うことができる。
次に永久磁石102が取り付けられるマグネットホルダ115について説明する。マグネットホルダ115は、図6に示すようにリング形状をなし、レンズホルダ112の外周部分と螺合している。またマグネットホルダ115の外周部分には、永久磁石102を保持するための第1受け部10(第1接続部)と第2受け部20(第2接続部)とが形成されている。第1受け部10は、マグネットホルダ115の外周部分に一対、互いが対向するように設けられている。また第2受け部20は、マグネットホルダ115の外周部分に3対、対をなす第2受け部20同士がそれぞれ対向するように設けられている。
第1受け部10には、図7(B)に示すように第1載置面11と、この第1載置面11よりも撮像対象側、すなわち撮像光を入光する入光側に近い位置に配置された第2載置面12とが設けられている。図8に示されるように第1載置面11には永久磁石102が配置され、第2載置面12にはリング部材121が配置される。また、第1載置面11、第2載置面12には図8に示すように凹部13が形成されており、この凹部13に接着剤を塗布してリング部材121、永久磁石102を載置面に接着する。なお、図7(B)には図7(A)に示すCC線で切断した断面の形状が示されている。
また、第2受け部20には、図9(B)に示すように第2載置面12が形成されている。この第2載置面12上にリング部材121が配置される。またリング部材121と接続している永久磁石102は、図10に示すように第2受け部20の側面(外側)に配置される。なお、図9(B)には図9(A)に示すDD線で切断した断面の形状が示されている。
図7に示すように第1受け部10は、第2載置面12の外側(外周)に第1載置面11を設けた構成であるため、第1受け部10が含まれる切断面で切断した断面の長さは、第2受け部20が含まれる切断面で切断した断面の長さよりも長い。これはホルダ111上に配置された第1の磁性体133、134を避けるための構造である。図11に示されるようにホルダ111上には光軸を中心とする半円弧状に延伸された第1の磁性体133、134が配置されている。この第1の磁性体133、134と接触しないようにマグネットホルダ115を配置するために、第2受け部20の径を第1受け部10の径よりも小さく形成している(図11参照)。また、第1受け部10は、図11に示されるように第1の磁性体133、134をホルダ111上に配置するための開口111iが形成された側に配置される。開口111iが形成された側には第1の磁性体133、134が配置されていないため、径を大きくしても第1の磁性体133、134と接触することがない。
さらに本実施例では3対の第2受け部20が所定の間隔をおいて配置されている。これは図11に示されるように第1の磁性体133、134をホルダ111上に位置決めするために設けられた位置決め部111e、111fを避けて第2受け部20を配置するためにこのような間隔で形成されている。
ここで、マグネットホルダ115への永久磁石102の接着方法を説明する。本実施例では永久磁石102としてプラスチックマグネットを使用している。プラスチックマグネットは、形成時にバインダとして例えばナイロン樹脂を使用しているため、一般的な接着剤では粘着力が弱く十分な接着ができない。そこで本実施例では接着剤として紫外線硬化型の接着剤を使用する。この紫外線硬化型の接着剤を上述した凹部13に塗布し、外部から紫外線を含む光を照射して接着剤を硬化させる。このとき、凹部13に塗布された接着剤に光が複数方向から十分に当たるようにマグネットホルダ115を透明な樹脂としている。
次に上述した固体撮像装置の作用を説明する。電磁石103に電流を流し、それぞれの一端部がボビン131内に挿入された一対の第1の磁性体133、134がそれぞれN極とS極とに磁化すると、一対の第1の磁性体133、134と、この第1の磁性体133、134にそれぞれ対向する永久磁石102のN極とS極とが同じ磁極である場合には、図4に示すように、永久磁石102を上方に反発させて第2の磁性体104に当接させる。そしてこの状態で電磁石103に流れる電流を切ると、永久磁石102自体の磁力によって第2の磁性体104の当接面に吸着保持される。このようにしてレンズホルダ112がマクロ撮像位置に駆動保持される。
なお、本実施例においては、通常撮像位置におけるレンズホルダ112の保持力がマクロ撮像位置におけるレンズホルダ112の保持力よりも大きくなっている。すなわち、永久磁石102と一対の第1の磁性体133、134との間に作用する吸着力が、永久磁石102と第2の磁性体104との間に作用する吸着力よりも大きくなっている。これは、例えば永久磁石102と一対の第1の磁性体133、134との接触面積を永久磁石102と第2の磁性体104との接触面積よりも広くすることで実現できる。
これにより、マクロ撮像位置よりも使用頻度の高い通常撮像位置で被写体像を撮像する際に、レンズホルダ112が通常撮像位置から不用意に位置ずれして被写体像が正確に撮像できなくなることを防止できる。なお、マクロ撮像位置の使用頻度が通常撮像位置の使用頻度よりも高い場合には、マクロ撮像位置におけるレンズホルダ112の保持力を通常撮像位置におけるレンズホルダ112の保持力よりも大きくすればよい。
次に切り換え手段(図示せず)により電磁石103の電流の方向を切り換えると、一対の第1の磁性体133、134が、それぞれ対向する永久磁石102のN極とS極と異なる磁極となり、この永久磁石102を下方に吸引して、図5に示すように第2の磁性体104から引き離し、第1の磁性体133、134に吸着させる。そしてこの状態で電磁石103の電流を切ると、永久磁石102自体の磁力によって第2の磁性体104の当接面に吸着保持される。このようにしてレンズホルダ112が通常撮像位置に駆動保持される。
また、本実施例においては、マグネットホルダ115に永久磁石102とリング部材121とを取り付けるための第1受け部10と第2受け部20とを設けている。永久磁石102は、図5に示す下側にある時には、第1の磁性体133、134に下から支えられているため応力が集中することがない。また図4に示す上側にある時には、第2の磁性体104に吸着保持されるため、この場合も応力が集中する不具合を生じない。しかしながら、マグネットホルダ115を上下方向に移動させた際に、1対の第1受け部10だけで支えた場合、2点支持となるため応力がかかり、永久磁石102にひびや割れが生じてしまう。このため本実施例では、一対の第1受け部10の他に第2受け部20を3対設けて応力の集中を防止し、永久磁石102にひびや割れが生じないようにしている。第2受け部20は、永久磁石102を直接には支持していないが、リング部材121を第2載置面12上に載せて保持しており、この保持したリング部材121が永久磁石102の内周に嵌め込まれているため永久磁石102を確実に支持することができる。
また、上述のようにプラスチックマグネットからなる永久磁石102は、バインダとしてナイロンを使用しているため接着剤の粘着力が効きにくく、弱い粘着力で第1載置面11に接着されている。このため、マグネットホルダ115の上下方向への移動による衝撃で、第1載置面11との接着が外れてしまうことがある。本実施例では、図8に示されるように永久磁石102に切欠きを設けて、この切欠き部分に金属等の磁性体からなるリング部材121を嵌め込んで接着した構成を取っている。すなわち、リング部材121が、リング部材121の下側に配置された永久磁石102の抑えとして機能する。永久磁石102とマグネットホルダ115の第1載置面11との接着がマグネットホルダ115の上下方向への移動に伴って外れてしまっても、金属等の磁性体からなるリング部材121が第2載置面12に確実に接着されているため、リング部材121が永久磁石102の抑え手段として機能し、永久磁石102のマグネットホルダ115からの脱落を防止することができる。
このように本実施例は、切り替えスイッチ等の切り替え手段(図示せず)によって、電磁石103に流す電流の方向を変更することにより、マクロ撮像位置と通常撮像位置とに、レンズホルダ112を正確かつ確実に駆動することができる。また一旦レンズホルダ112をマクロ撮像位置と通常撮像位置とに駆動すれば、電流を切っても上述したように永久磁石102自体の磁力によってそれぞれの位置に保持されるので、大幅な省電力化が可能になる。
また、電磁石103への通電によって互いに異なる磁極に磁化される1対の第1の磁性体133、134が永久磁石102の異なる磁極にそれぞれ光軸方向に対向しており、この永久磁石の両方の磁極に対して同時に吸引力及び反発力が発生するので、永久磁石の駆動力が増加し、より確実に永久磁石を駆動できる。
また、第1の磁性体133、134が円弧状であるので、リング形状の永久磁石102の形状にあわせて配置することにより、第1の磁性体133、134と永久磁石102との対向する面積が増加し、永久磁石の駆動力を増加できる。また、この第1の磁性体133、134をレンズホルダ112及びホルダ111の外周に沿って配置可能となるので、固体撮像装置を小型化できる。
また、ホルダ111には第1の磁性体133、134を位置決めする位置決め部111e、111fが形成されているので、この第1の磁性体133、134の固定位置がずれることを防止でき、第1の磁性体133、134の位置ずれに起因する永久磁石102の駆動力の低下を防止可能となる。
また、第2の磁性体104が斜面部111dに沿って回転することよってホルダ111に対して光軸方向へ移動可能であるので、この第2の磁性体の光軸方向位置を調整可能であり、各部品の寸法公差等によらずマクロ撮像位置を容易に修正できる。
また、永久磁石102がレンズ113の光軸を中心とするリング形状であるので、重量バランスが良く、レンズ113の光軸が傾くことなくレンズホルダ112を安定して駆動できる。
また、円周及び半径方向をそれぞれ2分した領域に異なる磁極を有する永久磁石102の内周に磁性体からなるリング部材121が設けられているので、内周側に閉磁路が形成されて、永久磁石102の内側での磁束の漏れを防止でき、永久磁石をより確実に駆動できる。
また、レンズホルダ112には円筒部111jに光軸方向に係合する案内溝112aが形成されているので、レンズホルダ112を案内するための専用の機構を用いることなく、簡単な構成でレンズホルダの光軸方向への移動を案内できる。また、この案内溝と円筒部との係合により、外部からの不必要な光の侵入を防止できる。
また、マグネットホルダ115がレンズホルダ112に光軸方向へ沿って移動可能に螺合しているので、このレンズホルダまたはマグネットホルダを回転させることにより、このレンズホルダに対する永久磁石102の光軸方向の位置、すなわち固体撮像装置のピントを調整できる。
なお図2に示すように、第2の磁性体104の永久磁石102に対向する面には、所定の高さを有する半球形状の突起部104aが形成してあり、この永久磁石は、この突起部の頂部を介して、この第2の磁性体104に当接する。したがって第2の磁性体104への吸着力が過大になることを防止でき、永久磁石102を反対方向に確実に引き離すことができる。なお同様な突起部を、第1の磁性体133、134の吸着面にも形成すると、永久磁石102を、この第1の磁性体133、134から確実に引き離すことができるようになる。
なお、本実施例において、永久磁石102の内周に磁性体からなるリング部材121が設けられているが、永久磁石の内周側の磁極を相殺する手段はこれに限らず、適宜変更可能である。例えば、マグネットホルダ115を磁性体で形成し、永久磁石の内周に沿って配置しても良い。
また、本実施例において、永久磁石として円周方向及び半径方向をそれぞれ2分した領域に異なる磁極を有する永久磁石102を用いたが、永久磁石はこれに限るものではなく、例えば円周を4分した領域に異なる磁極を有する永久磁石を用いても良い。
また、本実施例において、第1の磁性体133、134を位置決めする位置決め部111e、111fの個数を2個としたが、位置決め部の個数は2個以上でも良い。
なお、各実施例において、第1及び第2の位置をそれぞれ通常撮像位置及びマクロ撮像位置としたが、第1及び第2の位置はこれに限るものではない。
また、永久磁石102はリング形状のものに限らず、マグネットホルダ115の外周に、2個の磁石を同一磁極が外側に位置するように、それぞれ180度間隔に設ける構成であってもよい。またリング形状の代わりにU字形状磁石を使用することもできる。
また、本発明は、撮像素子161として上述したようなCCD素子を使用する場合に限らず、例えばCMOS素子や通常のフィルムを使用する場合にも容易に適用することができる。
固体撮像装置の上面図である。 図1に示すAA線で切断した固体撮像装置の断面を示す図である。 永久磁石の着磁方法を説明するための図である。 図1に示すBB線で切断した固体撮像装置の断面を示す図であり、永久磁石が上側にある状態を示す図である。 図1に示すBB線で切断した固体撮像装置の断面を示す図であり、永久磁石が下側にある状態を示す図である。 マグネットホルダの上面図である。 Aはマグネットホルダの上面図であり、BはAに示すCC線で切断した断面の形状を示す図である。 第1受け部10の部分拡大図である。 Aはマグネットホルダの上面図であり、BはAに示すDD線で切断した断面の形状を示す図である。 第2受け部の部分拡大図である。 マグネットホルダ115と、この周囲に配置される第1の磁性体133、134、及び位置決め部111e,111fの位置関係を示す図である。 従来例によるレンズの駆動装置の断面図である。
符号の説明
10 第1受け部(第1接続部) 11 第1載置面
12 第2載置面 13 凹部
20 第2受け部(第2接続部) 101 レンズユニット
102 永久磁石 103 電磁石
106 基板 111 ホルダ
112 レンズホルダ 121 リング部材
113 レンズ 115 マグネットホルダ
132 電気コイル 133、134 第1の磁性体
104 第2の磁性体 104a 突起部
104b 突起部 161 CCD(撮像素子)

Claims (6)

  1. 電磁石への通電に応じて、永久磁石を第1の位置と該第1の位置からレンズの光軸方向に所定の距離だけ離れた第2の位置に駆動することにより、前記レンズを保持するレンズホルダを駆動する固体撮像装置であって、
    第1の載置面と第2の載置面とを具備し前記レンズホルダに固定された保持部材を有し、
    前記第1の載置面に前記永久磁石を固定した第1の接続部と、
    前記永久磁石の内側に当接した抑え部材を、前記第2の載置面に固定して前記永久磁石と前記保持部材とを接続した第2の接続部と、を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1の接続部は、前記第1の載置面に固定された前記永久磁石を、前記第2の載置面に固定された前記抑え部材と前記保持部材とで挟持することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記抑え部材は、磁性体からなることを特徴とする請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記永久磁石を保持する前記保持部材が、透明材料からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記保持部材の前記永久磁石を載置する前記第1の載置面及び前記保持部材の前記抑え部材を載置する第2の載置面に接着剤を溜める凹部を設けたことを特徴する請求項1から4のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記永久磁石は、プラスチックマグネットからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
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