JP2005147967A - 電子線照射装置用加速管の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子線照射装置用加速管の製造方法であって、従来より破損発生を低減させて歩留りよく加速管を得ることできる方法を提供する。
【解決手段】電子線照射装置用加速管を構成するための加速電極1とスペーサ2とを交互に多段に積み重ねるとともに各上下に隣り合う加速電極及びスペーサ間に接着剤3を配置して電極スペーサ積重体10を形成し、少なくとも3本の棒状治具53、53’を積重体10の外周面に当接させて加速電極1群の芯合わせを行い、次いで積重体10を加熱加圧し、その後加圧状態を維持したまま冷却して加速管を得る。電極芯合わせ工程、加熱加圧工程及び冷却工程では、治具53、53’と加速電極1との間にチタン箔Tを介在させる。
【選択図】図2
Description
本発明は電子線照射装置に用いる加速管の製造方法に関する。
電子線照射装置は、例えば、電線被覆材料等の高分子材料の架橋、塗膜等のキュアリング、医療品の殺菌等に使用されており、また、電子線照射によるジャガイモ等の植物の殺菌や発芽を止める芽止め等への適用も試みられている。
電子線照射装置は、例えば、特開平7−320680号公報、特開平11−192078号公報等に記載されている。かかる電子線照射装置は概ね次のように構成されている。すなわち、図4に例示するように、熱電子を放出するためのタングステン等からなるフィラメント911、これを通電加熱するフィラメント電源912及び電子引出し用のカソード電極913を含む電子線源91と、電子線源91に連設された加速管92及びこれに付設された分圧抵抗回路93と、加速管92に連設された走査コイル部94及び走査管95、さらに電子加速用の直流高圧電源96等を備えている。
加速管92は電極921とスペーサ922とを交互に積み重ね、且つ、各上下に隣り合う電極及びスペーサ同士を接着剤で接着したものである。この加速管92の各電極921に分圧抵抗rを接続して前記の分圧抵抗回路93が形成されている。
直流高圧電源96のプラス側は接地され、マイナス側はフィラメント911及びカソード電極913に接続されるとともに分圧抵抗回路93の電子発生源側の端に接続され、回路93の他端は接地される。電子線を発生させるにあたっては、加速管92等は図示省略の排気装置にて所定圧まで減圧される。電子線源91で発生した電子はカソード電極913にて引き出され、加速管92で加速され、電子ビームとなって走査管95の方へ向かう。
走査コイル部94は走査管95の入口部分に臨むように配置され、図示省略の走査用電源から通電され、それにより発生する磁場で電子ビームを走査管95内で所定方向に振らせる。かくして電子線は、走査管95の電子線照射窓950における押さえ部材951にて張設された窓箔952の部分から被照射物wに走査照射される。
このような電子線照射装置における加速管92は、これまで概ね次のように製造されてきた。先ず、図5に示すように、加速電極921と電気絶縁性スペーサ922とを交互に多段に積み重ねるとともに各上下に隣り合う加速電極及びスペーサ間に接着剤を配置して電極スペーサ積重体920を形成する。
この積重体920の電極及びスペーサの積み重ね方向に延びる複数本(図示例では3本)の芯合わせ用治具8を積重体920の外周面に該積重体を周囲から挟むように当接させて加速電極921群の芯合わせを行う。
その後、治具8で電極921の芯合わせがなされている積重体920を治具8を装着したまま加熱しつつ電極及びスペーサの積み重ね方向に加圧し、その後それら全体を加圧状態を維持したまま冷却し、最終的に加圧を解いて治具8を外して加速管92を得る。
加速電極921の代表例はアルミニゥム製の円形リング形状の電極であり、スペーサ922の代表例はガラス製の円形リング形状のスペーサである。また、治具8の代表例は鉄材製の棒状のものである。スペーサ922の外径は電極921の外径より小さく、従って治具8は積重体920の外周面に当接されるとき、加速電極921群の外周面に当接し、加速電極群の芯合わせを行うことができる。
しかしながら、このような加速管の製造方法によると、加速管に部分的な破損が生じることがある。特に、スペーサに破損が生じ易い。
そこで本発明は、電子線照射装置用加速管の製造方法であって、従来より破損発生を低減させて歩留りよく加速管を得ることできる方法を提供することを課題とする。
そこで本発明は、電子線照射装置用加速管の製造方法であって、従来より破損発生を低減させて歩留りよく加速管を得ることできる方法を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく研究を重ね、次のような経緯を経て本発明を完成するに至った。
先ず、従来の加速管製造方法において加速管破損の発生は電極スペーサ積重体の加熱加圧後における加圧下冷却工程に集中していることに注目した。しかも、破損はスペーサの破損に限られていると言っても過言ではないことに注目した。
先ず、従来の加速管製造方法において加速管破損の発生は電極スペーサ積重体の加熱加圧後における加圧下冷却工程に集中していることに注目した。しかも、破損はスペーサの破損に限られていると言っても過言ではないことに注目した。
その原因は明らかではないが、加熱加圧工程において熱膨張の割合がスペーサや治具より大きい加速電極部分が周囲から治具で拘束されていることで、電極及びスペーサの積み重ね方向に、自由な膨張時よりも大きく逃げ膨張し、冷却工程ではその膨張に応じた大きい電極収縮が生じ、このとき、互いに接触している加速電極と治具相互の摩擦抵抗のため加圧下冷却時の積重体全体の収縮が妨げられ、これらにより、加速電極に接着剤で接着されたスペーサ表面が大きい引っ張り力を受け、そのためスペーサが破損するのではないかと考えられた。
そこで本発明者は種々研究を重ね、電極スペーサ積重体の外周面に治具を当接させて電極群の芯合わせを行う芯合わせ工程、該積重体の加熱加圧工程及びその後の加圧下冷却工程にわたって、治具と電極スペーサ積重体(電極群)との間に金属箔を介在させたところ、加速管の破損が著しく低減することを見いだした。
加速管の破損が著しく低減する理由としては、治具と電極スペーサ積重体との間に金属箔を介在させても電極群の芯合わせには支障がない一方、微視的にみれば、金属箔が電極スペーサ積重体と治具との間で金属箔厚み方向に動き得る余裕があり、いわばクッション材の如く機能し、これにより電極が、治具に拘束されつつも、金属箔が無い場合よりも金属箔及び治具の方へ膨張し易くなり、それだけ冷却時における電極厚み方向の収縮が低減されるとともに、金属箔がその厚み方向に動き得る余裕があることで、加圧下冷却時の積重体全体の収縮が円滑となり、これらにより、スペーサの破損発生が著しく低減する、と考えられる。
よって本発明は前記課題を解決するため、
電子線照射装置用の加速管を構成するための加速電極とスペーサとを交互に多段に積み重ねるとともに各上下に隣り合う加速電極及びスペーサ間に接着剤を配置して電極スペーサ積重体を形成する工程と、
前記電極スペーサ積重体の電極及びスペーサの積み重ね方向に延びる複数本の芯合わせ用治具を該電極スペーサ積重体を周囲から挟み込むように該積重体の外周面に当接させて該電極スペーサ積重体における加速電極群の芯合わせを行う電極芯合わせ工程と、
加速電極芯合わせが行われた該電極スペーサ積重体を該芯合わせを行っている前記治具を装着したまま加熱しつつ電極及びスペーサの積み重ね方向に加圧する加熱加圧工程と、 前記加熱加圧工程の後、加圧状態を維持したまま前記電極スペーサ積重体を前記治具を装着したまま冷却する冷却工程と、
前記冷却工程後に加圧を解いて前記治具を取り外す工程とを含み、
前記電極芯合わせ工程、加熱加圧工程及び冷却工程では、前記芯合わせ用治具と加速電極との間に金属箔を介在させる電子線照射装置用加速管の製造方法を提供する。
この方法によると、従来より破損発生を低減させて歩留りよく加速管を得ることできる。
電子線照射装置用の加速管を構成するための加速電極とスペーサとを交互に多段に積み重ねるとともに各上下に隣り合う加速電極及びスペーサ間に接着剤を配置して電極スペーサ積重体を形成する工程と、
前記電極スペーサ積重体の電極及びスペーサの積み重ね方向に延びる複数本の芯合わせ用治具を該電極スペーサ積重体を周囲から挟み込むように該積重体の外周面に当接させて該電極スペーサ積重体における加速電極群の芯合わせを行う電極芯合わせ工程と、
加速電極芯合わせが行われた該電極スペーサ積重体を該芯合わせを行っている前記治具を装着したまま加熱しつつ電極及びスペーサの積み重ね方向に加圧する加熱加圧工程と、 前記加熱加圧工程の後、加圧状態を維持したまま前記電極スペーサ積重体を前記治具を装着したまま冷却する冷却工程と、
前記冷却工程後に加圧を解いて前記治具を取り外す工程とを含み、
前記電極芯合わせ工程、加熱加圧工程及び冷却工程では、前記芯合わせ用治具と加速電極との間に金属箔を介在させる電子線照射装置用加速管の製造方法を提供する。
この方法によると、従来より破損発生を低減させて歩留りよく加速管を得ることできる。
前記金属箔は前記芯合わせ用治具と電極スペーサ積重体との間に介在させるのであるが、金属箔の脱落、位置決め等のために、加速管破損を十分低減し得る範囲で、部分的に治具の芯合わせ用面に固定してもよいが、治具の加速電極に対向する面のうち電極芯合わせ用面部分には固定することなく単に配置するだけの方が好ましい。この場合、金属箔は例えばその両端部を治具の電極芯合わせに寄与しない端部等に固定等して接続することができる。
金属箔はその熱膨張率が大きすぎると、加熱加圧工程における加速電極の膨張の妨げとなる。よって、例えば、前記加速電極の線膨張係数がα、前記スペーサの線膨張係数がβ、前記芯合わせ用治具の線膨張係数がγ、前記金属箔の線膨張係数がΔであるとき、α>γ≧Δ>βの関係を満たすことが好ましい。
このような条件を満たす加速電極等の代表例として、加速電極として導電性良好なアルミニゥムを主成分とする材料(アルミニゥム自体である場合も含む)からなるリング電極(代表例は円形リング電極)を、スペーサとしてガラス製のリングスペーサ(代表例は円形リングスペーサ)を、芯合わせ用治具として鉄を主成分とする材料(鉄材自体である場合も含む)からなる治具を、金属箔としてチタンを主成分とする箔(チタン自体からなる箔の場合も含む)を挙げることができる。この場合、加速電極の外径はスペーサの外径より大きくしておけばよい。
前記接着材としては、加速管の製造に使用されている一般的なものを採用でき、真空下においてガス放出が少ないもの、X線による劣化が小さいもの、軟化点が高いもの(例えば65℃〜70℃)が好ましく、例えばそのような条件を満たす溶剤蒸発型接着剤を挙げることができ、さらに具体例としてトルエンにポリビニルアセテートを溶かしたものを挙げることができる。
前記芯合わせ用治具は、その形態としては棒状のものを例示でき、個数としては少なくとも3本あることが望ましい。例えば、少なくとも3本の棒状治具は等中心角度間隔又は略等中心角度間隔で配置し、そのうち一本はバネ力で電極スペーサ積重体(より正確には積重体の電極群)の外周面に弾力的に当接し、他の治具は定位置で該積重体(電極群)の外周面に当接するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によると、電子線照射装置用加速管の製造方法であって、従来より破損発生を低減させて歩留りよく加速管を得ることできる方法を提供することができる。
次に図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1から図3は電子線照射装置用加速管の1例の、本発明に係る製造方法例を示している。図1は電極スペーサ積重体形成工程を、図2は電極芯合わせ工程を、図3は積重体を加熱加圧する工程を示している。
図1から図3は電子線照射装置用加速管の1例の、本発明に係る製造方法例を示している。図1は電極スペーサ積重体形成工程を、図2は電極芯合わせ工程を、図3は積重体を加熱加圧する工程を示している。
電子線照射装置用加速管の製造にあたっては、先ず、図1に示すように、加速管下部フランジ100を円筒形支持台B上に載置し、該フランジ上に接着剤3を介して継ぎリング10aを配置し、該継ぎリング上に接着剤3を介して加速管構成のための加速電極1及びスペーサ2を交互に積み重ねていき、且つ、上下に隣り合う電極1とスペーサ2との間にも接着剤3を介在させ、一番上に加速電極1が配置された電極スペーサ積重体10を形成する。なお、下部フランジ100は走査コイル部及び走査管に接続される部分である。
加速電極1は本例ではアルミニゥム製の円形リング電極であり、外径220mm、内径50mm、厚み2.3mmである。スペーサ2は本例ではガラス製の円形リングスペーサあり、外径210mm、内径180mm、厚み23mmである。
下部フランジ100は中央に電子ビームを通過させるための内径60mmの中心孔101を有しており、材質はステンレススチールである。
継ぎリング10aはコバール材製の円形リングであり、外径212mm、内径180mm、厚み1.5mmである。加速電極1は、それには限定されないが本例では56段積みとし、スペーサ2は55段積みとする。
継ぎリング10aはコバール材製の円形リングであり、外径212mm、内径180mm、厚み1.5mmである。加速電極1は、それには限定されないが本例では56段積みとし、スペーサ2は55段積みとする。
接着剤3は本例ではポリビニルアセテート(酢酸ビニル樹脂)をトルエンに溶かしたもので、下部フランジ100上に継ぎリング10a、加速電極1、スペーサ2を積み重ねていくとき、フランジ100と継ぎリング10aの間、継ぎリング10aと最下段加速電極1との間、各上下に隣り合う加速電極1とスペーサ2との間に塗布配置する。接着剤3は薄く、しかし十分な接着効果を発揮する程度に塗布する。
かかる電極スペーサ積重体10を形成するとき、積み重ねる各部材の孔の中心を目測或いは図示省略の芯合わせ用の治具を用いてできるだけ正確に一致させ、形成される積重体10における各加速電極1の外周が、下部フランジ100、継ぎリング10a、各スペーサ2のそれぞれの外周より外側に突出するようにする。
このようにして電極スペーサ積重体10を形成すると、次に図2に示すように電極芯合わせを行う。この芯合わせは、本例では治具装置5を用いて行う。治具装置5は、円筒を半割りしたような一対の、本例では鉄材製の半割り部材51、52のうち一方の部材51の内面に鉄材からなる棒状治具53を部材51の長手方向に延在するように2本固定する一方、他方の半割り部材52にもう一本の同様の棒状治具53’を部材52の長手方向に延在するように配置したものである。
半割り部材52に配置される治具53’は背面に、スプリング54を嵌装したボルト55が上下方向に略均一な間隔で複数本突設されており、各ボルト55は部材52の壁孔に遊嵌され、部材52の外側まで突出し、該突出部分に抜け止めナット56が螺合されている。
各半割り部材は長手方向に延びる両側端のそれぞれにフランジ部を有しており、これらフランジ部を突き合わせてボルトナット57で接続することで円筒形状体58を構成することができる(図2等参照)。両半割り部材51、52を突き合わせ接続して円筒形状体58を形成したとき、前記の合計3本の棒状治具53、53’は略等中心角度間隔で配置される恰好となり、且つ、各治具53の一側面(平坦面)sが積重体10の加速電極1の外周部に当接できる方向に向けられるとともに治具53’の一側面(平坦面)s’が積重体10の加速電極1の外周部に当接できる方向に向けられる
そして、治具53、53’の長手方向と同方向に延びる帯状のチタン箔Tが該治具側面s、s’上に配置され、該帯状チタン箔Tの上下の各端部が、本例では接着テープAd(図3参照)にて治具53、53’に留められている。なお、治具53、53’は電極スペーサ積重体10の高さより長く、チタン箔TがテープAdにて留められる治具部分は積重体10より上方及び下方に位置する部分である。本例では、チタン箔Tの幅は30mmであり、治具側面s、s’の幅に略一致しており、厚みは50μm程度である。
かかる治具装置5の両半割り部材51、52で、接着剤3が未だ硬化していない積重体10を両側から抱き込むとともに部材51、52をボルトナット57で突き合わせ接続する。すると、3本の治具53、53’が積重体10の外周面、より正確には積重体10を構成している加速電極1群の外周面に当接するとともに部材52上の治具53’がスプリング54に抗して後退せしめられ、加速電極1群はその反力で3本の治具53、53’にて周囲から挟みこまれる。かくして各加速電極1のずれが修正され、加速電極1群の芯合わせがなされる。
次いでこれら全体を図3に示すように加熱炉6内に入れて加熱するとともに、積重体10の最上段の加速電極1上に加圧用板7を載置し、この加圧用板7を介して図示省略の加圧装置にて積重体10に加圧する。このときの、本例における加熱温度は170℃程度、加圧力Wは77kg/cm2 程度であり、加熱加圧時間は10時間程度である。
かかる加熱加圧工程の後、加圧力は維持したまま、積重体10、治具装置5等を含む全体を自然冷却により徐冷し、その後加圧力を解き、治具装置5を取り外すことで、下部フランジ100や継ぎリング10aが付設された加速管が得られる。得られた加速管は、加熱加圧前の電極スペーサ積重体10の高さより少し(本例では20〜30mm程度)縮むが、スペーサ2等の破損は見られない。
以上説明した加速管の製造は1例にすぎず、例えば、加速電極及びスペーサのそれぞれの材質や各部の寸法等は前記のものに限定されるものではなく、さらに接着剤についても前記のものに限定されず、電子線照射装置に求められる性能等に応じて、且つ、加速管製造において加速管の破損が生じない、或いはできるだけ生じない範囲で、種々選択採用できる。
また、治具上に配置する金属箔は前記寸法のチタン箔に限られるものではなく、加速管製造において加速管の破損が生じない、或いはできるだけ生じない範囲で、種々の材質、各部寸法のものを選択採用できる。金属箔の治具への保持についても接着テープによるものに限定されない。さらに、治具や治具装置、それらの材質、各部の寸法についても、製造すべき加速管に応じて、また、加速管製造において加速管の破損が生じない、或いはできるだけ生じない範囲で、種々選択採用できる。
本発明は電子線照射装置用の加速管を破損が十分抑制される状態で歩留りよく製造することに利用できる。
91 電子線源
911 フィラメント
912 フィラメント電源
9132 カソード電極
92 加速管
921 加速電極
922 スペーサ
93 分圧抵抗回路
R、r 抵抗 94 走査コイル部
95 走査管
951 押さえ部材
952 照射窓箔
950 電子線照射窓
96 直流高圧電源
8 電極芯合わせ用治具
10 電極スペーサ積重体
1 加速電極
2 スペーサ
3 接着剤
100 下部フランジ
10a 継ぎリング
B 支持台
5 治具装置
51、52 半割り部材
53、53’ 治具
s、s’ 治具の一側面(電極に対向する面) 54 スプリング
55 ボルト
56 抜け止めナット
57 半割り部材接続用ボルトナット
58 円筒形状体
T チタン箔
Ad 接着テープ
6 加熱炉
7 加圧用板
911 フィラメント
912 フィラメント電源
9132 カソード電極
92 加速管
921 加速電極
922 スペーサ
93 分圧抵抗回路
R、r 抵抗 94 走査コイル部
95 走査管
951 押さえ部材
952 照射窓箔
950 電子線照射窓
96 直流高圧電源
8 電極芯合わせ用治具
10 電極スペーサ積重体
1 加速電極
2 スペーサ
3 接着剤
100 下部フランジ
10a 継ぎリング
B 支持台
5 治具装置
51、52 半割り部材
53、53’ 治具
s、s’ 治具の一側面(電極に対向する面) 54 スプリング
55 ボルト
56 抜け止めナット
57 半割り部材接続用ボルトナット
58 円筒形状体
T チタン箔
Ad 接着テープ
6 加熱炉
7 加圧用板
Claims (4)
- 電子線照射装置用の加速管を構成するための加速電極とスペーサとを交互に多段に積み重ねるとともに各上下に隣り合う加速電極及びスペーサ間に接着剤を配置して電極スペーサ積重体を形成する工程と、
前記電極スペーサ積重体の電極及びスペーサの積み重ね方向に延びる複数本の芯合わせ用治具を該電極スペーサ積重体を周囲から挟み込むように該積重体の外周面に当接させて該電極スペーサ積重体における加速電極群の芯合わせを行う電極芯合わせ工程と、
加速電極芯合わせが行われた該電極スペーサ積重体を該芯合わせを行っている前記治具を装着したまま加熱しつつ電極及びスペーサの積み重ね方向に加圧する加熱加圧工程と、 前記加熱加圧工程の後、加圧状態を維持したまま前記電極スペーサ積重体を前記治具を装着したまま冷却する冷却工程と、
前記冷却工程後に加圧を解いて前記治具を取り外す工程とを含み、
前記電極芯合わせ工程、加熱加圧工程及び冷却工程では、前記芯合わせ用治具と加速電極との間に金属箔を介在させることを特徴とする電子線照射装置用加速管の製造方法。 - 前記金属箔は前記芯合わせ用治具の加速電極に対向する面のうち電極芯合わせ用面部分には固定することなく該対向面上に配置する請求項1記載の電子線照射装置用加速管の製造方法。
- 前記加速電極の線膨張係数がα、前記スペーサの線膨張係数がβ、前記芯合わせ用治具の線膨張係数がγ、前記金属箔の線膨張係数がΔであり、α>γ≧Δ>βの関係を満たす請求項1又は2記載の電子線照射装置用加速管の製造方法。
- 前記加速電極はアルミニゥムを主成分とする材料からなるリング電極であり、前記スペーサはガラス製のリングスペーサであり、前記芯合わせ用治具は鉄を主成分とする材料からなる治具であり、前記金属箔はチタンを主成分とする箔である請求項3記載の電子線照射装置用加速管の製造方法。
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US11094426B2 (en) | 2012-05-14 | 2021-08-17 | Asml Netherlands B.V. | Vacuum chamber arrangement for charged particle beam generator |
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2003
- 2003-11-19 JP JP2003388695A patent/JP2005147967A/ja not_active Withdrawn
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