JP2005147873A - エアフィルタ試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度の性能試験を行うことができ、また能率のよい試験を行うことができるエアフィルタ試験装置を提供する。
【解決手段】放射性エアロゾル用のエアフィルタ3が収納固定されるフィルタ収納部2に、試験用粒子を含む空気を導入して、エアフィルタ3の粒子捕集効率等の性能を試験するエアフィルタ試験装置である。フィルタ収納部2を鉛直状に配置して、エアフィルタ3に上方から空気を流れ込ませる。エアフィルタ3の上方の上流側及び下方の下流側において、それぞれ粒子濃度と静圧とを測定するように構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、エアフィルタ試験装置に関し、特に放射性エアロゾルを除去する目的で、原子力施設などの排気系、換気空調系統などに使用するエアフィルタの性能試験を行う試験装置に関するものである。
放射性エアロゾル(空気中に浮遊する固体又は液体の微粒子で放射性核種を含むもの)を除去するエアフィルタは、粒子捕集率等の性能に高性能が要求される。このため、使用するエアフィルタに対して性能試験を行っている。このエアフィルタの試験を行う試験装置としては、日本工業規格(JIS)の Z 4812に規格されている(非特許文献1参照)。
この試験装置は、図9に示すように、被試験体であるエアフィルタ81が収納されたサンプル配管82を有し、このサンプル配管82の上流側の空気導入管83を介してサンプル配管82に試験用粒子を含んだ空気を送り込んで、エアフィルタ81を通過した空気を、サンプル配管82の下流側の空気導出管84に導出して、エアフィルタ81の粒子捕集率等を試験するものである。すなわち、水平状に配置されるサンプル配管82にエアフィルタ81を固定し、サンプル配管82においてエアフィルタ81の上流側に粒子濃度を測定するための上流側採取管85及び静圧を測定するための静圧孔86を設ける。また、サンプル配管82においてエアフィルタ81の下流側に、静圧を測定するための静圧孔87を設けると共に、空気導出管84に粒子濃度を測定するための下流側採取管88を設ける。
そして、空気導入管83には試験用粒子導入管89が配置され、試験用粒子発生部90からの試験用粒子がこの導入管89を介して、空気導入管83に導入される。また、空気導入管83には図示省略の送風機から空気が送られる。この際、送風機からの空気は清浄用フィルタ91を通過する。
このため、送風機からの空気は清浄用フィルタ91にて清浄され、試験用粒子導入管89からの試験用粒子を含んだ空気がサンプル配管82に導入される。サンプル配管82に入った空気(試験用粒子を含んだ空気)は、整流格子92を介してエアフィルタ81を通過して、このサンプル配管82から空気導出管84に流入する。そして、上流側採取管85及び下流側採取管88から採取した空気から粒子濃度を測定して、エアフィルタ81の粒子捕集率を算出したり、上流側の静圧孔86及び下流側の静圧孔87にそれぞれ接続された傾斜液柱計等で、上流側及び下流側の静圧を測定し、これらから差圧を算出したりする。
放射性エアロゾル用高性能エアフィルタ JIS Z 4812
しかしながら、サンプル配管82は水平状に配置されるものであり、粒子が重力によって偏在して濃度が不均一となる。すなわち、試験用粒子を含んだ空気がエアフィルタ81を通過する際に、上部側よりも下部側に多くの粒子を含むことになる。そのため、精度のよい性能試験を行うことができなかった。また、サンプル配管82が水平状であるため、サンプル配管82内のエアフィルタ81の固定作業が困難であって、エアフィルタ81を取付ける試験準備作業、及び試験後のエアフィルタ81を取外す試験完了作業に対する作業時間が大となっていた。すなわち、能率のよい試験を行うことができなかった。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、高精度の性能試験を行うことができ、また能率のよい試験を行うことができるエアフィルタ試験装置を提供することにある。
そこで請求項1のエアフィルタ試験装置は、放射性エアロゾル用のエアフィルタ3が収納固定されるフィルタ収納部2に、試験用粒子を含む空気を導入して、このエアフィルタ3の粒子捕集効率等の性能を試験するエアフィルタ試験装置であって、上記フィルタ収納部2を鉛直状に配置して、上記エアフィルタ3に上方から上記空気を流れ込ませて、このエアフィルタ3の上方の上流側及び下方の下流側において、それぞれ粒子濃度と静圧とを測定するように構成したことを特徴としている。
上記請求項1のエアフィルタ試験装置では、フィルタ収納部2を鉛直状に配置して、上記エアフィルタ3に上方から上記空気を流れ込ませるものであり、エアフィルタ3を通過する空気に含まれる粒子が重力によって偏在して濃度が不均一となるのが解消される。
請求項2のエアフィルタ試験装置は、試験用粒子含む空気が流れる流路1は、上流側配管12と下流側配管13とからなる流路本体14と、この流路本体14の上流側配管12と下流側配管12とを連結する上記フィルタ収納部2とを備え、上記フィルタ収納部2の流路本体14に対する着脱を可能とすると共に、上流側配管12と下流側配管13との間のフィルタ収納部配置用隙間35を調整する調整手段Sを設け、フィルタ収納部2と流路本体14との連結状態にて、上記隙間35が縮小してこの連結を許容し、フィルタ収納部2と流路本体14との連結解除状態にて、上記隙間35が拡大してフィルタ収納部2の隙間35に対する出し入れを許容することを特徴としている。
上記請求項2のエアフィルタ試験装置では、フィルタ収納部2と流路本体14との連結解除状態にて、上記隙間35が拡大するので、フィルタ収納部2のフィルタ収納部配置用隙35に対する出し入れを簡単に行うことができる。また、フィルタ収納部2を連結する際には、隙間35が縮小してフィルタ収納部2の上下方向長さに合わせることができ、連結作業の容易化を図ることができる。そして、フィルタ収納部2を流路から取出すことができるので、フィルタ収納部2内のエアフィルタ3の交換作業を簡単に行うことができる。
請求項3のエアフィルタ試験装置は、フィルタ収納部2に走行用車輪36を付設すると共に、上記フィルタ収納部配置用隙間35の近傍に上記走行用車輪36が走行する水平方向ガイドレール41を配置し、フィルタ収納部2のフィルタ収納部配置用隙間35に対する出し入れ時に、この走行用車輪36をガイドレール41に沿って走行させて、フィルタ収納部2を水平方向に移動させることを特徴としている。
上記請求項3のエアフィルタ試験装置では、フィルタ収納部2のフィルタ収納部配置用隙間35に対して出し入れする際には、フィルタ収納部2に付設されている走行用車輪をガイドレール41に沿って走行させればよい。
請求項4のエアフィルタ試験装置は、上記下流側配管13のフィルタ収納部連結部25にベローズ部28を設けて、このベローズ部28にて上記調整手段Sを構成することを特徴としている。
上記請求項5のエアフィルタ試験装置では、調整手段Sをベローズ部28にて構成することができるので、調整手段Sは簡単な構造となる。
請求項1のエアフィルタ試験装置によれば、エアフィルタを通過する空気に含まれる粒子が重力によって偏在して濃度が不均一となるのが解消される。これにより、高精度の性能試験を行うことができ、このエアフィルタ試験装置にて行う性能試験は信頼性の高いものとなる。
請求項2のエアフィルタ試験装置によれば、フィルタ収納部のフィルタ収納部配置用隙に対する出し入れを簡単に行うことができる。また、フィルタ収納部を連結する際には、隙間が縮小してフィルタ収納部の上下方向長さに合わせることができ、連結作業の容易化を図ることができる。このため、エアフィルタの交換作業時間の短縮を図ることができ、能率のよい試験作業を行うことができる。また、フィルタ収納部を流路から取出すことができるので、フィルタ収納部内のエアフィルタの交換を簡単に行うことができ、作業時間の短縮を一層可能とする。
請求項3のエアフィルタ試験装置によれば、フィルタ収納部のフィルタ収納部配置用隙間に対して出し入れする際には、フィルタ収納部に付設されている走行用車輪をガイドレールに沿って走行させればよい。このため、フィルタ収納部の出し入れ作業を簡単かつ容易に行うことができ、一層の作業性の向上を図ることができる。
請求項4のエアフィルタ試験装置によれば、調整手段は簡単な構造となるので、この装置の簡略化を図ることができて、コスト低減に寄与する。
次に、この発明のエアフィルタ試験装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はエアフィルタ試験装置の簡略図である。このエアフィルタ試験装置は、試験用粒子を含んだ空気が流れる流路1を備え、この流路1に設けられるフィルタ収納部2内のエアフィルタ3の性能を試験するものである。エアフィルタ3は放射性エアロゾル(空気中に浮遊する固体又は液体の微粒子で放射性核種を含むもの)を除去するために使用される。また、この場合のエアフィルタ3は、図7に示すように、複数個(この場合3個)のリング状のエレメント5・・と、このエレメント5・・を包囲するケーシング6とからなる。ケーシング6は、内周壁7と外周壁8と底壁9とを備え、内周壁7と外周壁8との間にエレメント5・・が収納されている。また、ケーシング6の上部には鍔部10が設けられている。このため、エアフィルタ3は有底円筒体からなり、その上方開口部11に鍔部10が形成されている。また、内周壁7と外周壁8とは、例えばパンチングプレート等からなり、上方開口部11からこのエアフィルタ3に入った空気は、内周壁7からエレメント5・・を通過して外周壁8を介してこのエアフィルタ3から流出する。この際、底壁9から空気は流出しない。
流路1は、上流側配管12と下流側配管13とを有する流路本体14と、この流路本体14の上流側配管12と下流側配管13とを連結する上記フィルタ収納部2とを備える。上流側配管12は、空気清浄用フィルタ15を備えた空気清浄部16と、この空気清浄部16に湾曲状連結部17を介して連結される鉛直部18と、この鉛直部18に湾曲状連結部19を介して連結される鉛直状の収納部連結部20とを備える。また、空気清浄部16の上流側には送風機21に連結される連結配管22が接続されている。そして、収納部連結部20は、大径部20aと、この大径部20aから湾曲状連結部17に向かって順次縮径するコーン部2bとからなる。なお、この収納部連結部20の大径部20aには整流板23が配置されている。
また、下流側配管13は、鉛直状の収納部連結部25と、この収納部連結部25から略水平方向に伸びる水平配管26とを備える。収納部連結部25は、基部27と、この基部27の上部に配置されるベローズ部(ベローズ継手)28とを備える。ここで、ベローズ部28とは蛇腹状の筒体であって、軸心方向(上下方向)に伸縮する。この場合、後述するように、フィルタ収納部2が連結されていない状態では、ベローズ部28は軸方方向に縮小する。
次に、フィルタ収納部2は、図2と図3に示すように、上端及び下端にそれぞれ連結用のフランジ部30、31を有する筒体であって、その内周面の上部に内鍔部32が設けられている。すなわち、エアフィルタ3がこのフィルタ収納部2に収納された状態では、エアフィルタ3の鍔部10がこの内鍔部32に上方から係止してフィルタ収納部2内でエアフィルタ3が支持される。
また、図1に示すように、上流側配管12の収納部連結部20の下端には連結用のフランジ部33が設けられると共に、下流側配管13の収納部連結部25の上端には連結用のフランジ部34が設けられる。すなわち、上流側配管12の収納部連結部20と下流側配管13の収納部連結部20との間にフィルタ収納部配置用隙間35が形成され、この隙間35にフィルタ収納部2が配置され、フィルタ収納部2の上方のフランジ部30と上流側配管12の収納部連結部20のフランジ部33とが、ボルト部材等の連結具にて着脱自在に連結され、フィルタ収納部2の下方のフランジ部31と下流側配管13の収納部連結部25のフランジ部34とが、ボルト部材等の連結具にて着脱自在に連結される。
この場合、図1のように、フィルタ収納部2が連結された状態では、上記ベローズ部28がその軸心方向に伸びた状態であって、上記隙間35の寸法(上下方向長さ)がフィルタ収納部2の長さと略同一となっている。また、フィルタ収納部2の連結状態が解除されれば、ベローズ部28は自由状態となって重力でその軸心方向に沿って縮んで、上記隙間35の寸法がフィルタ収納部2よりも大きくなる。このように、ベローズ部28は、上流側配管12と下流側配管13との間のフィルタ収納部配置用隙間35を調整する調整手段Sを構成することができる。
また、フィルタ収納部2には走行用車輪36・・が付設されている。すなわち、フィルタ収納部2の外周面に、図2と図3に示すように、軸心に関して対称位置に車輪支持部材37、37が取付けられ、この車輪支持部材37、37にそれぞれ一対の走行用車輪36、36が回転自在に支持されている。車輪支持部材37は、水平板部38と、この水平板部38を支持する3枚の鉛直板部39・・とを有し、水平板部38に支持片40が垂下され、この支持片40に走行用車輪3が回転自在に支持されている。
そして、図1に示すように、上記隙間35の近傍には上記走行用車輪36が走行する水平方向ガイドレール41、41が配置されている。すなわち、上流側配管12の収納部20及び下流側配管13の収納部25が内有状となる枠体42を設け、この枠体42にガイドレール41、41を設けている。この場合、枠体42は第1部43と第2部44とからなり、第1部43は、図4〜図6に示すように、4本の柱部45・・と、この4本の柱部45・・の上端を連結する連結フレーム46・・と、柱部(第1柱部)45aと柱部(第4柱部)45dとの上下方向の略中間部を連結する連結フレーム47とを備える。また、第2部44は、第1部43の第2柱部45bに関して第1柱部45aと反対側に配置される第1柱部48aと、第1部43の第3柱部45cに関して第4柱部45dと反対側に配置される第2柱部48bと、第1柱部48aと第1部43の第2柱部45bとを連結する連結フレーム49と、第2柱部48bと第1部43の第3柱部45cとを連結する連結フレーム50と、この連結フレーム49、50にて受けられる平板体51とを備える。この際、第1柱部48aと第2柱部48bとは長さ寸法(高さ寸法)が、上記第1部43の柱部45・・の長さ寸法よりも小とされている。また、第1柱部48aと第2柱部48bとはその上部において連結フレーム52にて連結される。
また、ガイドレール41、41は、図5に示すように、第1部43の連結フレーム47と第2部44の連結フレーム52とを連結するように、この連結フレーム47、52に支持され、水平方向に沿って所定間隔でもって平行に配置される。なお、第2柱部45b及び第3柱部45cには、ガイドレール41の長手方向中央部を支持する支持体53、53が設けられている。この場合、ガイドレール41は、水平部54aと、この水平部54から立設される立上部54bとからなり、この立上部54bを上記者車輪36が走行する。
したがって、図1の実線で示すように、フィルタ収納部2が連結された状態から、フィルタ収納部2の連結状態を解除すれば、上記したように、調整手段Sであるベローズ部28が自由状態となって、その上下方向長さが縮小して、隙間35の間隔が大となる。このため、ガイドレール41、41に車輪36・・が載置された状態のフィルタ収納部2がその上下において、収納部連結部20、25との間に隙間を生じさせることができる。これによって、フィルタ収納部2の隙間35からの取出しが容易となって、フィルタ収納部2を矢印X方向に移動させれば、各車輪36・・がガイドレール41、41上を滑らかに転動して、仮想線で示すように流路本体14から取出すことができる。また、この仮想線で示す状態から、矢印Y方向に移動させれば、各車輪36・・をガイドレール41、4上を滑らかに転動して、隙間35に介在させることができる。この際、ベローズ部28の軸心方向長さを伸ばすことによって、隙間35の間隔をフィルタ収納部2の軸心方向長さと略同一として、フィルタ収納部2を上流側配管12と下流側配管13とに連結することができる。
ところで、上流側配管12の鉛直部18の下部には、図示省略の試験用粒子発生器にて発生した試験用粒子が投入される粒子投入ノズル55が設けられている。また、上流側配管12の収納部連結部20の大径部20aには、上流側粒子濃度測定ノズル56と静圧測定ノズル57が設けられている。この場合、上流側粒子濃度測定ノズル56と静圧測定ノズル57とが整流板23よりも下流側に配置され、静圧測定ノズル57が上流側粒子濃度測定ノズル56よりも下流側に配置される。さらに、下流側配管13の水平配管26の上流部に静圧測定ノズル58と上流側粒子濃度測定ノズル59とが設けられている。この場合、静圧測定ノズル58が上流側粒子濃度測定ノズル59よりも上流側に配置されている。また、下流側配管13の水平配管26には図示省略の流量計が付設されている。
次に、上記エアフィルタ試験装置を使用したエアフィルタ3の試験方法を説明する。まず、図1に示すように、被試験体であるエアフィルタ3が収納された状態のフィルタ収納部2を流路本体14に連結した状態として、送風機21を駆動すると、空気清浄部16に空気が送り込まれ、この空気(送風)は、空気清浄部16の空気清浄フィルタ15を通過して、湾曲連結部17を介して鉛直部18に入る。そして、ここで試験用粒子を含んだ空気となって、鉛直部18から湾曲部19を介して収納部連結部20に入る。ここで整流板23にて整流されてフィルタ収納部2に流入する。この収納部連結部20に入った試験用粒子を含んだ空気は、エアフィルタ3の上方開口部11からこのフィルタ3の内部に入る。すなわち、エアフィルタ3の上方から空気が流れ込むことになる。そして、上方開口部11からこのフィルタ3の内部に入った空気は、エレメント3を通過して、ケーシング6の外周壁8を介してエアフィルタ3から流出する。そして、エアフィルタ3から流出した空気、つまり、エアフィルタ3にて粒子が捕集された空気は、下流側配管13の収納部連結部25から水平配管26に入って、送風機21側に戻る。
この際、上流側粒子測定ノズル56及び下流側粒子測定ノズル59から採取した空気から粒子濃度を測定して、エアフィルタ3の粒子捕集率を算出したり、上流側の静圧測定ノズル57及び下流側の静圧測定ノズル58にそれぞれ接続された傾斜液柱計等で、上流側及び下流側の静圧を測定し、これらから差圧を算出したりすることになる。
上記エアフィルタ試験装置では、フィルタ収納部2を鉛直状に配置して、上記エアフィルタ3に上方から上記空気を流れ込ませるものであり、エアフィルタ3を通過する空気に含まれる粒子が重力によって偏在して濃度が不均一となるのが解消される。このため、高精度の性能試験を行うことができ、エアフィルタ試験装置にて行う性能試験は信頼性の高いものとなる。
また、フィルタ収納部2と流路本体14との連結解除状態にて、フィルタ収納部配置用隙間35が拡大するので、フィルタ収納部2の隙間35に対する出し入れを簡単に行うことができる。また、フィルタ収納部2を連結する際には、隙間35が縮小してフィルタ収納部2の上下方向長さに合わせることができ、連結作業の容易化を図ることができる。このため、エアフィルタ3の交換作業時間の短縮を図ることができ、能率のよい試験作業を行うことができる。そして、フィルタ収納部2を流路1から取出すことができるので、フィルタ収納部2内のエアフィルタ3の交換作業を簡単に行うことができ、作業時間の短縮を一層可能とする。特に、エアフィルタ3には鍔部10が設けられ、この鍔部10をフィルタ収納部2の内鍔部32に係止させるものであるので、エアフィルタ3のフィルタ収納部2内での支持方法が簡単であり、作業性に優れる。
さらに、フィルタ収納部2のフィルタ収納部配置用隙間35に対して出し入れする際には、フィルタ収納部2に付設されている走行用車輪36をガイドレール41に沿って走行させればよい。このため、フィルタ収納部2の出し入れ作業を簡単かつ容易に行うことができ、一層の作業性の向上を図ることができる。
また、調整手段Sをベローズ部28にて構成することができるので、調整手段Sは簡単な構造となる。このため、この装置の簡略化を図ることができて、コスト低減に寄与する。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、試験するエアフィルタ3として、上記実施の形態のような円筒体でなくてもよく、また、使用するエレメント5として3個に限るものではない。さらに、性能試験として、圧力損失及び粒子捕集効率以外の粉塵保持容量、耐圧性能、耐熱性能等の種々の試験を行うことができる。
次に実施例を示す。図1に示す構造となるエアフィルタ試験装置を製造し、粉塵濃度(粒子濃度)が70±30mg/mとなるように、粒子発生器の粒子発生量を調整する。そして、エアフィルタ3として図7に示すような形状として、予めこのエアフィルタ3の重量を測定しておき、定格風量にて上記濃度の空気をこのエアフィルタ3を通過させ、エアフィルタ3の上流側と下流側との差圧が980Paとなったときのエアフィルタ3の重量を測定する。
すなわち、図7に示すように、各エレメント5(上段のエレメント5をAのエレメントと呼び、中段のエレメント5をBのエレメントと呼び、下段エレメント5をCのエレメントと呼ぶ)毎に、周方向に沿って90度ピッチで4箇所のサンプリングを行って、このサンプリング片の重量を測定する。この場合、サンプリング部位Hとしては、図8におけるに対応する部位、に対応する部位、に対応する部位、に対応する部位)(図8参照)とする。そして、各サンプリング片毎の単位捕集量を測定し、その測定結果を次の表1に記載した。この表1において、例えば、A−1とは、上段のエレメント5であって、図8のに対応する部位のサンプルであり、B−2とは、中段のエレメント5であって、図8のに対応する部位のサンプルであり、C−3とは、下段のエレメント5であって、図8のに対応する部位のサンプルである。なお、図7と図8において、60は内周壁7の溶接部を示している。
この表1からわかるように、各エレメント5のに対応する部位、に対応する部位、に対応する部位、及びに対応する部位での単位捕集量はほぼ同じであり、また、その平均値からわかるように、エレメント5毎においても単位捕集量は同じである。すなわち、このエアフィルタ3を通過する空気において、粒子が重力によって偏在して濃度が不均一とならないことを示している。
これに対して、フィルタ収納部2が水平状に配置されるエアフィルタ試験装置
を製造し、エアフィルタ3を、図8におけるに対応する部位が下方となって、に対応する部位が上方に位置するように水平状に配した場合、上記実施例と同一の条件で上記濃度の空気を通過させ、そして、エアフィルタ3の上流側と下流側との差圧が980Paとなったときのエアフィルタ3の重量(サンプル片の重量)を測定し、その結果を表2に示す。なお、上記表1はフィルタ収納部2が鉛直状に配置されたものであり、垂直配置と記載し、表2はフィルタ収納部2が水平状に配置されたものであり、水平配置と記載している。
この表2から分るように、各エレメント5のに対応する部位、に対応する部位、に対応する部位、及びに対応する部位での単位捕集量にバラツキがあり、さらに、その平均値からわかるように、エレメント5毎においても単位捕集量にバラツキがある。すなわち、このようにフィルタ収納部2を水平状に配置して、空気を水平方向に沿って通過させれば、粒子が重力によって偏在して濃度が不均一となっていることがわかる。
この発明のエアフィルタ試験装置の実施形態を示す簡略図である。 上記エアフィルタ試験装置のフィルタ収納部の簡略側面図である。 上記エアフィルタの簡略断面平面図である。 上記図1のA―A線断面図である。 上記図1のB―B線断面図である。 上記図1のC―C線断面図である。 エアフィルタの簡略斜視図である。 エアフィルタの簡略平面図である。 従来のエアフィルタ試験装置を示す簡略図である。
符号の説明
1・・流路、2・・フィルタ収納部、3・・エアフィルタ、12・・上流側配管、13・・下流側配管、14・・流路本体、25・・フィルタ収納部連結部、28・・ベローズ部、35・・フィルタ収納部配置用隙間、36・・走行用車輪、41・・ガイドレール、S・・調整手段

Claims (4)

  1. 放射性エアロゾル用のエアフィルタ(3)が収納固定されるフィルタ収納部(2)に、試験用粒子を含む空気を導入して、このエアフィルタ(3)の粒子捕集効率等の性能を試験するエアフィルタ試験装置であって、上記フィルタ収納部(2)を鉛直状に配置して、上記エアフィルタ(3)に上方から上記空気を流れ込ませて、このエアフィルタ(3)の上方の上流側及び下方の下流側において、それぞれ粒子濃度と静圧とを測定するように構成したことを特徴とするエアフィルタ試験装置。
  2. 試験用粒子含む空気が流れる流路(1)は、上流側配管(12)と下流側配管(13)とからなる流路本体(14)と、この流路本体(14)の上流側配管(12)と下流側配管(13)とを連結する上記フィルタ収納部(2)とを備え、上記フィルタ収納部(2)の流路本体(14)に対する着脱を可能とすると共に、上流側配管(12)と下流側配管(13)との間のフィルタ収納部配置用隙間(35)を調整する調整手段(S)を設け、フィルタ収納部(2)と流路本体(14)との連結状態にて、上記隙間(35)が縮小してこの連結を許容し、フィルタ収納部(2)と流路本体(14)との連結解除状態にて、上記隙間(35)が拡大してフィルタ収納部(2)の隙間(35)に対する出し入れを許容することを特徴とする請求項1のエアフィルタ試験装置。
  3. フィルタ収納部(2)に走行用車輪(36)を付設すると共に、上記フィルタ収納部配置用隙間(35)の近傍に上記走行用車輪(36)が走行する水平方向ガイドレール(41)を配置し、フィルタ収納部(2)のフィルタ収納部配置用隙間(35)に対する出し入れ時に、この走行用車輪(36)をガイドレール(41)に沿って走行させて、フィルタ収納部(2)を水平方向に移動させることを特徴とする請求項2のエアフィルタ試験装置。
  4. 上記下流側配管(12)のフィルタ収納部連結部(25)にベローズ部(28)を設けて、このベローズ部(28)にて上記調整手段(S)を構成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかのエアフィルタ試験装置。
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