JP2005147551A - 液体気化器及び液体燃料燃焼方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】 透湿膜の特徴を応用し、高い気化能力を有し、簡素な構成でランニングコストの低い液体気化器を得る。また、液体気化器を使った新規な液体燃料燃焼方式を提供する。
【解決手段】 液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜4で隔てた二部屋A、Bを構成し、この二部屋A、Bのうちの一部屋Aに水以外の液体を入れ、他の一部屋Bに気流を通して同部屋Bの外に、一部屋Aに入れた水以外の液体の気体を取出すようにする。また、隔膜4をチューブ体で構成し、このチューブ体内とチューブ体外に二部屋A、Bを構成する。さらには、水以外の液体を入れる部屋Aに液体を加熱する電気ヒータ5を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜4で隔てた二部屋A、Bを構成し、この二部屋A、Bのうちの一部屋Aに水以外の液体を入れ、他の一部屋Bに気流を通して同部屋Bの外に、一部屋Aに入れた水以外の液体の気体を取出すようにする。また、隔膜4をチューブ体で構成し、このチューブ体内とチューブ体外に二部屋A、Bを構成する。さらには、水以外の液体を入れる部屋Aに液体を加熱する電気ヒータ5を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、水以外の液体を気化させる液体気化器およびその液体気化器を用いた液体燃料燃焼方式に関するものである。
今日、加湿の主流は、透湿方式を用いたものになりつつある。透湿方式の加湿器では、水は通さないが、水蒸気は通す透湿膜の袋体やチューブが用いられている。袋体の中やチューブの外に水を溜め、袋体の外部やチューブ内に空気を通し、空気を透過した水蒸気で連続的に加湿するものである。なお、この種の従来技術としては、特許文献1に開示されているものがある。
透湿膜を使った加湿器は、雑菌やカビのような大きなものは一切通さないクリーン性が特徴であり、ヒータ等の加熱手段なしでも高い加湿能力を有し、ランニングコストは低いといった利点がある。本発明者は、透湿膜の選択透過性に着目して、加湿以外に応用できないか思案を重ねた。そして、その結果、液体を気化できることに考え就き、水以外の液体のガス化に取組んだ。
本発明は、上記した透湿膜の特徴を応用し、発展させることによりなされたものであり、その課題とするところは、高い気化能力を有し、簡素な構成でランニングコストの低い液体気化器を得ることであり、その液体気化器を使った新規な液体燃料燃焼方式を提供することである。
上記課題を解決するために本発明は、液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜で隔てた二部屋を構成し、この二部屋のうちの一部屋に水以外の液体を入れ、他の一部屋に気流を通してこの部屋の外に、一部屋に入れた水以外の液体の気体を取出すようにする手段を採用する。
また、他の発明は、液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜で隔てた二部屋を構成し、この二部屋のうちの一部屋に水以外の液体を入れ、他の一部屋に気流を通してこの部屋の外に、一部屋に入れた水以外の液体の気体を取出すようにした液体気化器によって可燃性液体燃料から可燃性ガスと空気との混合ガスを作り、これを燃焼させるようにする手段を採用する。
上記手段を採用することにより、隔膜で隔てた一部屋に入れた水以外の液体を、もう一部屋を介して気体として取出すことができ、高い気化能力を有する、構成の簡素なランニングコストの低い液体気化器が得られる。
上記他の手段を採用することにより、液体気化器によって、隔膜で隔てた一部屋に入れた液体燃料を、もう一部屋を介して可燃性ガスと空気との混合ガスを作り、この混合ガスを燃焼させるといった簡素な構成の新規な液体燃料燃焼方式が得られる。
本発明の液体気化器は、液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜で隔てた二部屋からなる構成である。隔膜はミクロテックスの多孔質ポリテトラフルオロエチレンや形状記憶ポリマーの無孔質膜をスクリーン状に成形した膜状のものや、中空のチューブ体に成形したものを使用する。隔壁を膜質としたものでは、隔膜で隔てた二部屋の内の一部屋に水以外の液体、例えば石油を入れ、他の一部屋に空気流を通してこの部屋の外に、石油ガスと空気の混合ガスを取出すようにする。こうして取出した混合ガスは、燃焼用一次空気の混合した可燃性のものであり、そのまま燃焼させることができる。
隔膜を中空のチューブ体に成形したものでは、チューブ体の内部空間を一部屋とし、チューブ体の外部空間をもう一つの部屋としたモジュールで構成する。チューブ体の外の部屋に水以外の液体、例えば石油を入れ、チューブ体の内部空間である一部屋に空気流を通してこの部屋の外に、石油ガスと空気の混合ガスを取出すようにする。
この液体気化器は、ヒータ等の加熱手段なしでも高い気化能力を有し、構成もいたって簡素でランニングコストが低いといった特徴を持つ。この液体気化器を使うことにより、液体燃料から可燃性のある混合ガスを簡単に生成でき、簡素な構成で済む新規な燃焼方式を提案できる。
実施の形態1.
図1と図2は、本実施の形態の石油燃焼器の断面構成図である。この石油燃焼器は、液体燃料である石油を気化する液体気化器1と燃焼室2を備えている。液体気化器1の本体は、金属性の一面の開放した容器3に、液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜4が開放した面に密封スクリーン状に張られただけの大変シンプルな構造である。容器3の胴周りには加熱手段として電気ヒータ5が装着されている。隔膜4の外には隔膜4を囲む金属製の筒状部材6が設けられ、隔膜4で容器3内の部屋Aと容器3外の部屋Bとに二区分されている。容器3内の部屋Aには供給口7から石油が入れられ、石油で充満される。容器3外の部屋Bを形成する筒状部材6には、電気ヒータ5が設けられ、一方の開口部から送風機(図示しない)により気化に有効な加熱された空気が送風される。燃焼室2は、筒状部材6の空気の吹出し側に構成され、炎口8を備えている。
図1と図2は、本実施の形態の石油燃焼器の断面構成図である。この石油燃焼器は、液体燃料である石油を気化する液体気化器1と燃焼室2を備えている。液体気化器1の本体は、金属性の一面の開放した容器3に、液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜4が開放した面に密封スクリーン状に張られただけの大変シンプルな構造である。容器3の胴周りには加熱手段として電気ヒータ5が装着されている。隔膜4の外には隔膜4を囲む金属製の筒状部材6が設けられ、隔膜4で容器3内の部屋Aと容器3外の部屋Bとに二区分されている。容器3内の部屋Aには供給口7から石油が入れられ、石油で充満される。容器3外の部屋Bを形成する筒状部材6には、電気ヒータ5が設けられ、一方の開口部から送風機(図示しない)により気化に有効な加熱された空気が送風される。燃焼室2は、筒状部材6の空気の吹出し側に構成され、炎口8を備えている。
隔膜4の材料は、ミクロテックスの多孔質ポリテトラフルオロエチレンや形状記憶ポリマーの無孔質膜で有機溶媒に溶けないものが用いられている。隔膜4での気体変換は、表面積に左右されるため、図2に示すように隔膜4を波形や凸凹の表面形態9に形成しても良い。電気ヒータ5は、石油の気化を促進するものであるが、液体燃料が気化しやすい例えば、エタノールやメタノール等では必ずしも設けなくても良い。
容器3内の部屋Aに液体燃料である石油を入れ、電気ヒータ5で加熱しておき、容器3外の部屋Bに空気を通して、燃焼室2に導き炎口8に着火すれば石油燃焼器として機能する。容器3外の部屋Bには、隔膜4を透過した石油ガスと加熱された空気の混合した燃焼用一次空気を含む可燃ガスが生成され、これが炎口8で連続的に燃焼する。このようにこの石油燃焼器は、いたって構成が簡素で殆ど加熱する必要もないのでランニングコストは低く、故障も少なく保守も楽である。そして、汚れた石油でも燃焼させることができ、有効なエネルギ利用が可能である。
液体気化器1部分だけの構成では、水以外の各種の液体を気化する液体気化器として利用することができる。例えば、香水を芳香ガスにしたり、アンモニア水からアンモニアガスを作ったりすることができる。濃度の高い気体を得るには、気体を作る部屋Bをフィードバックループで連絡するようにすればよい。
実施の形態2.
図3に示す本実施の形態の液体燃料燃焼器も燃焼方式に関しては実施の形態1のものと同じである。従って、実施の形態1と同じ部分については実施の形態1のものと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。
図3に示す本実施の形態の液体燃料燃焼器も燃焼方式に関しては実施の形態1のものと同じである。従って、実施の形態1と同じ部分については実施の形態1のものと同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。
図3は、本実施の形態の液体燃料燃焼器を示した断面構成図であり、図4は、同じく液体燃料燃焼器の一部を拡大して示した説明図である。この液体燃料燃焼器の液体気化器1の機能部分を構成する隔膜4は、ミクロテックスの多孔質ポリテトラフルオロエチレンや形状記憶ポリマーの無孔質膜で有機溶媒に溶けないものを使って中空のチューブ体10に成形したものが使用されている。液体気化器1のコア部分のモジュールは、図4に示すように、厚み0.2mm、直径5mm程度のチューブ体10に成形した隔膜4が、端末部分を除いて容器3内に収められた構成となっている。各チューブ体10の内部空間が一部屋Bとして構成され、各チューブ体10を囲む容器3内がもう一つの部屋Aとして構成されている。容器4で構成された部屋Aに例えば、石油を入れ、各チューブ体10の内部空間である一部屋Bに一方向から空気流を通して容器3の外に、石油ガスと空気の混合ガスを取出すようになっている。各チューブ体10は略水平位に容器3に配列され、容器3の液面レベルの調節で石油との浸漬本数、即ち、燃焼量の調節ができるようになっている。
チューブ体10の内部空間の部屋Bは、チューブ体10の端部の望む二つのチャンバー11に通じていて一方のチャンバー11から送風機(図示しない)により空気が送風される。吹出し側のチャンバー11には炎口8を備えた燃焼室2が繋がっている。容器3内の部屋Aに液体燃料である石油を入れ、チャンバー11に送風して各チューブ体10に空気を通して、もう一つのチャンバー11から燃焼室2に導き、炎口8に着火すれば石油燃焼器として機能する。チューブ体10の径を大きくし、チューブ体10の内部空間に液体燃料を入れ、チューブ体10の外の部屋に空気を流すようにしても良い。チューブ体10による液体気化器1の構成を採れば、有機溶媒に溶けない処理の不要なカーボンナノチューブを使うことも可能になる。これ以外の機能は、実施の形態1のものと同じである。
この液体燃料燃焼器に使った液体気化器1は、気液分離を要する装置の気液分離器としてもはば広く利用することができる。
1 液体気化器、 4 隔膜、 5 電気ヒータ、 9 表面形態、 10 チューブ体、 A 部屋、 B 部屋。
Claims (7)
- 液体は通さず気体は透過する選択透過性のある隔膜で隔てた二部屋を構成し、この二部屋のうちの一部屋に水以外の液体を入れ、他の一部屋に気流を通して同部屋の外に、前記一部屋に入れた水以外の液体の気体を取出すようにした液体気化器。
- 請求項1に記載の液体気化器であって、隔膜をチューブ体で構成し、このチューブ体内とチューブ体外に二部屋を構成した液体気化器。
- 請求項1に記載の液体気化器であって、隔膜をスクリーン状に構成し、このスクリーン状の隔膜を隔てて二部屋を構成した液体気化器。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の液体気化器であって、水以外の液体を入れる部屋に同液体を加熱する加熱手段を備えた液体気化器。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液体気化器であって、一部屋通す気流を加熱する手段を備えた液体気化器。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の液体気化器であって、隔膜を多孔質膜または無孔質膜で作った液体気化器。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体気化器の隔膜を有機溶媒に溶けないものとして、これによって可燃性液体燃料から可燃性ガスと空気との混合ガスを作り、これを燃焼室に導いて燃焼させるようにした液体燃料燃焼方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003386696A JP2005147551A (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 液体気化器及び液体燃料燃焼方式 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2003386696A Pending JP2005147551A (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 液体気化器及び液体燃料燃焼方式 |
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2003
- 2003-11-17 JP JP2003386696A patent/JP2005147551A/ja active Pending
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