JP2005147376A - リンク機構の軸受組立体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 合わせ面14に沿う方向Aの摩擦係数を高めて、ボルト軸力を低減し、ボルト16を含めたロアリンク1の小型化及び軽量化を図る。
【解決手段】 軸受組立体としてのロアリンク1は、円筒状をなす主軸受部12の直径方向に沿う合わせ面14で2本のボルト16により互いに締結される一対の軸受分割部材121,122からなる。各軸受分割部材121,122のピンボス11,13にはそれぞれリンク部品が連結される。機械加工により合わせ面14に主軸受部12の軸直交方向Aを長手方向とする凹凸状のツールマークを形成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リンク機構の軸受組立体に関し、特に、内燃機関の可変圧縮比機構のロアリンクとして好適な軸受組立体に関する。
特許文献1や特許文献2には、内燃機関の機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構が開示されている。この可変圧縮比機構は、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、このロアリンクと燃焼室を画成するピストンとを連係するアッパリンクと、ロアリンクに一端が連結され、ロアリンクの自由度を規制するコントロールリンクと、を備えている。ロアリンクの他端の揺動支点位置を運転条件に応じて変更することにより、ロアリンクの姿勢が変化し、これに伴ってピストンの上死点位置、ひいては圧縮比が変化する。ロアリンクは、例えば特許文献2に示すように、クランクピンが嵌合する円筒状の主軸受部の直径方向に沿う合わせ面で複数のボルトにより互いに締結される一対の軸受分割部材から構成され、クランクピンに後から組付可能な軸受組立体として構成されている。
特開2003−97288号公報 特開2002−61501号公報
上記のロアリンクには、アッパリンク及びコントロールリンクが連結されているため、これらのアッパリンク及びコントロールリンクより荷重が作用し、この荷重に対する反力がクランクピンから主軸受部に作用する。このような力に起因して、上記の合わせ面には、主軸受部の軸直交方向(径方向)に沿う力、つまり一対の軸受分割部材を軸直交方向に互いに滑らそうとする力が作用する。合わせ面の位置を変えても、各リンクの運動に伴ってロアリンクに作用する荷重の方向が変わるために、やはり合わせ面には上記の滑らそうとする力が作用する。このような力に起因して一対の軸受分割部材が合わせ面で互いにずれると、クランクピンに対する主軸受部の摺動面形状を歪ませることになり、摩耗や摩擦が増大する。このような合わせ面での軸直交方向での滑りを解消するために、ボルト軸力を増大すると、ボルトの寸法や重量が増加し、ひいてはリンク機構の大型化や重量増加を招いてしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、合わせ面における軸直交方向・径方向の摩擦係数を有効に向上して、この軸直交方向に沿う合わせ面での滑り現象を軽減・解消することを主たる目的としている。
本発明に係るリンク機構の軸受組立体は、円筒状をなす主軸受部の直径方向に沿う合わせ面で複数のボルトにより互いに締結される一対の軸受分割部材からなり、これら軸受分割部材の少なくとも一方にリンク部品が連結される。上記合わせ面に主軸受部の軸直交方向を長手方向とする凹凸が形成されている。
本発明によれば、合わせ面における軸直交方向の摩擦係数が大きくなり、軸直交方向での合わせ面に沿う両軸受分割部材の滑りに対する抵抗力を高めることができる。従って、両軸受分割部材を締結するボルト軸力が少なくて済み、ボルトを含めた軸受組立体の小型化及び軽量化を図ることができる。
以下、本発明を、内燃機関の可変圧縮比機構のロアリンクに適用した一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、内燃機関の機関本体としてのシリンダブロックSBには、燃焼圧力を受けるピストン2が昇降可能に嵌合する円筒状のシリンダ7が形成されている。シリンダ7の下方には気筒列方向に延びるクランクシャフト3が設けられている。このクランクシャフト3は、主ベアリングキャップ9aを介してシリンダブロックSBに回転可能に支持されている。
可変圧縮比機構は、ピストン2とクランクシャフト3とを連係する複リンク機構としてのピストン−クランク機構であって、クランクシャフト3のクランクピン61に回転可能に取り付けられる軸受組立体としてのロアリンク1と、このロアリンク1とピストン2とを連係するアッパリンク21と、機関圧縮比を変更するためにロアリンク1の運動拘束条件を変化させる可変圧縮比手段と、を有している。アッパリンク21の一端とピストン2とはピストンピン4により回転可能に連結されており、アッパリンク21の下端とロアリンク1とは第1連結ピン63により回転可能に連結されている。なお、図中の太線はリンク中心線を表している。
上記の可変圧縮比手段は、制御軸8と、この制御軸8に偏心して設けられた偏心軸部64と、この偏心軸部64とロアリンク1とを連係するコントロールリンク23と、を有している。制御軸8は、クランクシャフト3の斜め下方を気筒列方向に延びており、複ベアリングキャップ9b及び主ベアリングキャップ9aを介してシリンダブロックSBに回転可能に支持されている。コントロールリンク23の一端とロアリンク1とは第2連結ピン62により回転可能に連結されており、コントロールリンク23の他端は偏心軸部64に回転可能に嵌合している。
制御軸8は、図示せぬアクチュエータにより回転位置が変更・保持される。このアクチュエータは、周知の電子制御ユニットにより機関運転状態に応じて制御される。制御軸8の角度位置を変更することにより、コントロールリンク23の揺動支点である偏心軸部64の中心位置がシリンダブロックSBに対して変位する。これにより、コントロールリンク23によるロアリンク1の運動拘束条件が変化して、機関圧縮比が変化する。
このような可変圧縮比機構は、機関運転状態に応じて機関圧縮比を連続的に変更・制御できることに加え、次に述べるような作用効果を奏する。ピストン2とクランクピン61とを複数のリンク部品(アッパリンク21及びロアリンク1)により連係する複リンク式のピストン−クランク機構であるため、ピストンとクランクピンとを一本のコンロッドにより連係する単リンク式のピストン−クランク機構に比して、ピストンのストローク特性そのものを例えば単振動特性のような適正な特性に近づけることが可能である。コントロールリンク23をロアリンク1に連結しているため、制御軸8を比較的スペースに余裕のあるクランクシャフト1の斜め下方のクランクケース内に配置することができる。従って、制御軸8及びそのアクチュエータやコントロールリンク23をクランクケース内に容易に収容・配置することが可能で、機関搭載性に優れている。
図2〜4は、軸受組立体としてのロアリンク1を示している。ロアリンク1は、クランクピン61が回転可能に嵌合する軸受孔が形成された円筒状をなす主軸受部12を有し、かつ、この主軸受部12の直径に沿う平坦な平面である合わせ面で2本のボルト16により締結される第1軸受分割部材121及び第2軸受分割部材122により構成されている。つまり、クランクピン61に後から組付可能な一対の軸受分割部材121,122により構成されている。ボルト16は、主軸受部12を挟んで両側2箇所に配置され、一方の第2軸受分割部材122を貫通して、合わせ面14を直交して横切り、他方の第1軸受分割部材121に螺合する。
各軸受分割部材121,122は、高強度な金属材料により形成されており、主軸受部12の略半分を有し、その合わせ面14には、後述する機械加工が施されている。第1軸受分割部材121には、アッパリンク21との接続点として、第1連結ピン63が嵌合する円筒状の第1ピンボス11が形成されている。この第1ピンボス11を挟み込むように、アッパリンク21の一端には、図2に示すように、2つの円筒状の軸受としてのピンボス21aが二股状に分岐して形成されている。第2軸受分割部材122には、コントロールリンクとの接続点として、第2連結ピン62が嵌合する円筒状の一対の第2ピンボス13が形成されている。第2ピンボス13は、コントロールリンクの端部(ピンボス)を挟み込むように二股状に分岐して形成されている。第1ピンボス11と第2ピンボス13とは、主軸受部12を挟んで略反対側に配置されている。但し、両者11,13は主軸受部12の同一直径線上には配置されていない。
なお、図4及び図7にも示すように、合わせ面14には、一方のボルト16の孔の周囲に凹部31が形成されている。これにより、合わせ面14におけるボルト16近傍の面圧が局所的に高くなることを防止し、この合わせ面14での開きを有効に防止することができる。
図4に示すように、機関運転中には、アッパリンクやコントロールリンクから荷重F1,F2が作用し、その反力F3がクランクピンから主軸受部12に作用する。これらの力に起因して、合わせ面14には、主軸受部12の直径方向つまり軸直交方向Aに沿って軸受分割部材121,122を互いに滑らそうとする力が作用する。この滑り方向Aの力に対向するように、第1軸受分割部材121と第2軸受分割部材122との合わせ面14は、図8に示すように、機械加工としての切削加工や研削加工によって、軸直交方向Aを長手方向とする凹凸状のツールマークすなわち工具きずが形成された表面粗さを有する仕上面となっている。つまり、合わせ面14は、軸直交方向Aを切削方向・研削方向あるいは工具送り方向とする表面仕上げ加工が施されていて、軸直交方向Aに延びる筋状の凸部14a及び凹部14bが軸方向Bに交互に連続して形成された凹凸形状をなしている。以降、凸部14aや凹部14bの長手方向をツールマーク長手方向A'又はツールマーク方向A'と呼ぶ。
ツールマーク方向A'に直交する方向B(つまり、主軸受部12の軸方向)に測定して、典型的には、合わせ面14の粗さ(の大きさ)Raは0.25〜10μm程度であり、ツールマークのピッチは0.05〜0.3mm程度である。このような表面粗さの両分割部材121,122同士を合わせ面14で互いに面接触させた場合、図9に示すように、微視的に接触する真実接触領域17の個々の形状の大半が、滑り方向すなわち軸直交方向Aの寸法が軸方向Bの寸法よりも長い帯状をなしている。つまり、真実接触領域17は、軸直交方向Aに沿って延び、かつ、軸方向Bに間欠的に分布している。
従って、軸方向Bに沿う断面では、図10に示すように、真実接触領域17以外の領域、つまり微視的に両部材121,121が接触していない接触開放領域18が相対的に大きく、軸直交方向Aに沿う断面では、図11に示すように、接触開放領域18が相対的に小さくなる。
部材が力を受けて微視的にすべる場合(マクロに見れば滑っていない状態)、凝着していた真実接触面は滑りに伴って破断され開放される(図10及び図11参照)。開放された面は凝着後に破断した面であり、金属新生面となっており、雰囲気中の物質と反応性が高く、酸化膜などが形成される。これらの金属表面の反応膜は凝着面よりも破断強度が低いため、反応膜が滑り接触したときの摩擦力は小さくなる。よって、この反応膜が形成され接触してから再び破断して凝着するまでの時間が長いほど、トータルの摩擦力は小さくなる。
よって、真実接触領域から開放される領域18が相対的に小さい滑り方向Aについては、反応膜が形成され接触して再び破断して凝着する頻度が、軸方向(滑り方向に直交する方向)Bに比較して少なくなるので、反応膜が滑り接触しているトータルの時間が、軸方向Bに比較して小さくなる。従って、滑り方向Aの摩擦係数は軸方向Bに比して十分に大きい。
この原理を確認するために、図12に示すような試験装置を用いて摩擦係数の測定を行った。ロアリンクのボルト16の軸力に相当するボルト軸力Nで結合したテストピース1121と1122の合わせ面に、図8に示すようなツールマーク状の表面粗さを設ける。このツールマーク長手方向A’に対して平行な方向と直交する方向について、テストピースに波形状の荷重Fを与え、変位センサによってテストピース間の相対距離を測定しつつ、荷重F(の振幅)を時間とともに大きくしていく試験を行った。このときの荷重と変位の関係を図13に示す。荷重が小さい場合、弾性変形によって若干の変位を示すが、荷重―変位線図にヒステリシスが非常に小さい状況が測定される。ある程度以上に荷重(の振幅)を増大させると、急激に変位が増大し、ヒステリシスが大きなループ状の線図となる。今回、ヒステリシスが非常に小さい状況から大きな状態へ急激に変化する変化点での荷重Fmaxを軸力Nで割った値を摩擦係数として整理した。その結果を図14に示す。同図に示すように、ツールマーク方向A’と平行な方向については、粗さの大きさによらず、ツールマーク方向A’と直交する方向に比して、摩擦係数が十分に大きいことが確認された。特に、表面粗さが比較的小さい場合(Raが0.6μm以下の場合)には、ツールマーク方向A’と直交する方向では摩擦係数が著しく小さくなるのに比して、ツールマーク方向A’と平行な場合には十分に高い摩擦係数が得られ、その効果が大きいことが確認された。
以上のように本実施例では、軸受分割部材121,122の合わせ面14に、軸直交方向Aに沿う機械加工を施して、この軸直交方向Aに長尺なツールマークを形成することにより、軸直交方向Aの摩擦係数を効果的に増大することができる。このため、軸直交方向Aに作用する荷重、つまり両軸受分割部材121,122を軸直交方向Aに沿って滑らせようとする力に対しての抵抗力が高まり、比較的小さなボルト軸力であっても、両軸受分割部材121,122の軸直交方向Aの滑りを防止することができる。従って、ボルト16を含めた軸受組立体としてのロアリンク1の小型化・軽量化を図ることができる。
特に、2つの両軸受分割部材121,122の双方の合わせ面に、軸直交方向Aに沿うツールマークを形成し、その切削・研削方向を一致させることにより、真実接触領域がツールマーク方向Aに連続する度合いが最も大きく実現でき、摩擦係数を最も効果的に増大することができる。
本発明を可変圧縮比機構のロアリンク1に適用することにより、コンパクトで軽量な機構を実現できる。従って、比較的小型の内燃機関にも可変圧縮比機構を適用することができ、運転条件に応じた適切な圧縮比に制御することができるため、低燃費化や高出力化を図ることができる。
上述したように軸直交方向Aの摩擦係数を増大することにより、ロアリンク1を構成する2つの軸受分割部材121,122を最低限のボルト本数である2本のみで結合することが可能となり、軽量化・小型化及び部品点数の低減化を図ることができる。
図15に示す比較例では、軸受組立体としてのロアリンク101の軸方向寸法が、アッパリンクやコントロールリンクが嵌合する二股状のピンボス103やクランクピンが嵌合する主軸受部102を含めて、ほぼ一定に設定されている。このような比較例では、機関運転中にアッパリンクやコントロールリンクからピンボス103に作用する入力荷重が、主軸受部102の軸方向両端部に集中的に作用するため、仮想線104で示すように、主軸受部102の端部が特に変形し易い傾向にある。主軸受部102は、主に流体潤滑膜で荷重を支える滑り軸受である。このような滑り軸受においては、軸方向の中央部で油膜圧力が最も高くなり、軸方向の端部では圧力が解放されることから油膜圧力が相対的に低い。従って、比較例のように主軸受部102の軸方向両端部に荷重が集中すると、この荷重を油膜圧力で支えることができずに、主軸受部102の軸方向両端部とクランクピン105との直接の接触が発生し、摩耗や摩擦が増大するおそれがある。
図16及び図17は、本実施例に係るロアリンク1の断面形状を簡略的に示している。本実施例では、第1ピンボス11や第2ピンボス13と主軸受部12との間に、軸方向寸法が部分的に短くなったくびれ部19が設けられている。このくびれ部19は、主軸受部12やピンボス11,13の軸方向中央部に一体的に接続している。従って、アッパリンクやコントロールリンクからピンボス11,13に作用する入力荷重がくびれ部19を経て主軸受部12の軸方向中央部に集中的に作用する。このため、仮想線20で示すように、主軸受部12の軸方向両端部における局所的な変形を抑制することができる。主軸受部12の軸方向中央部に集中的に作用する荷重は、軸方向の中央で最も大となる油膜圧力によって効果的に支えることができる。従って、主軸受部12の変形が抑制されるとともに、主軸受部12とクランクピンとの直接接触が効果的に抑制・低減され、摩擦、摩耗を低く抑制できる。
図2に示すように、アッパリンク21の二股状をなすピンボス21aがロアリンク1の第1ピンボス11を挟み込む形態となっているので、アッパリンク21の揺動範囲を確保するためにロアリンク1の大きさや寸法が規制されており、ボルトの本数や軸力を確保することが困難であり、剛性不足のために、合わせ面14で軸直交方向Aに沿う滑り現象を防止することが困難であるが、本実施例のように、合わせ面14で軸直交方向Aに大きな摩擦係数が得られると、上述したような軽量かつコンパクトなロアリンク1を実現することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、上述したような複リンク式の可変圧縮比機構におけるロアリンクに限らず、単リンク式のピストン−クランク機構におけるコンロッドに本発明を適用することもできる。
本発明の一実施例に係るリンク機構としての可変圧縮比機構を示す構成図。 本実施例の軸受組立体としてのロアリンクを示す斜視図。 上記ロアリンクを示す分解斜視図。 上記ロアリンクの縦断面図。 図3の矢視Vに対応するロアリンクの上面図。 図3の矢視VI図。 図3の矢視VII図。 合わせ面の表面形状を微視的に示す斜視図。 合わせ面での微視的な真実接触領域を示す平面対応図。 合わせ面での軸方向に沿う微視的な断面を示す図9のX−X断面対応図。 合わせ面での軸直交方向に沿う微視的な断面を示す図9のXI−XI線に沿う断面対応図。 合わせ面での摩擦特性の試験装置を示す説明図。 図12の試験による荷重と変位との関係を示す特性図。 図12の試験による摩擦係数の測定結果を示すグラフ。 比較例に係るロアリンクを簡略的に示す断面図。 本実施例に係るロアリンクを簡略的に示す断面図。 同じく本実施例に係るロアリンクを簡略的に示す断面図。
符号の説明
1…ロアリンク(軸受組立体)
12…主軸受部
11,13…ピンボス部
14…合わせ面
16…ボルト
121,122…軸受分割部材

Claims (7)

  1. 円筒状をなす主軸受部の直径方向に沿う合わせ面で複数のボルトにより互いに締結される一対の軸受分割部材からなり、これら軸受分割部材の少なくとも一方にリンク部品が連結されるリンク機構の軸受組立体であって、
    上記合わせ面に主軸受部の軸直交方向を長手方向とする凹凸が形成されているリンク機構の軸受組立体。
  2. 機械加工により上記合わせ面に主軸受部の軸直交方向を長手方向とする応答状のツールマークが形成されている請求項1に記載のリンク機構の軸受組立体。
  3. 上記合わせ面のツールマークが、上記一対の軸受分割部材の双方に形成されている請求項2に記載のリンク機構の軸受組立体。
  4. 円筒状をなす主軸受部の直径方向に沿う合わせ面で複数のボルトにより互いに締結される一対の軸受分割部材からなり、これら軸受分割部材の少なくとも一方にリンク部品が連結されるリンク機構の軸受組立体であって、
    上記一対の軸受分割部材がボルトにより締結された状態で、上記合わせ面での真実接触点の接触形状の軸直交方向長手寸法が軸方向長手寸法よりも大きくなるように形成されているリンク機構の軸受組立体。
  5. 上記リンク機構が、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロアリンクとピストンとを連係するアッパリンクと、ロアリンクに一端が連結されたコントロールリンクを介してロアリンクの運動拘束条件を変化させることにより機関圧縮比を可変とする圧縮比可変手段と、を有する内燃機関の可変圧縮比機構であり、
    上記軸受組立体がロアリンクであり、上記主軸受部にクランクピンが回転可能に嵌合し、一方の軸受分割部材にアッパピンの一端が連結され、他方の軸受分割部材にコントロールリンクの一端が連結されている請求項1〜4のいずれかに記載のリンク機構の軸受組立体。
  6. 上記アッパリンク及びコントロールリンクとロアリンクとが連結ピンによりそれぞれ連結されており、
    上記連結ピンが嵌合するピンボスと主軸受部とを接続するくびれ部の軸方向寸法が、上記ピンボス及び主軸受部の軸方向寸法に比して短く設定されている請求項5に記載のリンク機構の軸受組立体。
  7. 円筒状をなす主軸受部の直径方向に沿う合わせ面で複数のボルトにより互いに締結される一対の軸受分割部材からなり、これら軸受分割部材の少なくとも一方にリンク部品が連結されるリンク機構の軸受組立体の製造方法であって、
    上記合わせ面の切削方向又は研削方向が、上記主軸受部の軸直交方向に設定されているリンク機構の軸受組立体の製造方法。
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