JP2005146935A - 船舶エンジン用気化器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 船舶エンジン用の気化器について、簡易な構成で低廉なものとしながら絞り弁がアイドル位置状態でエンジンに負荷がかかったときにエンストしないように自動的にエンジン回転数を上げるようにして、手動操作を要することなく冷間始動性を良好なものとする。
【解決手段】 絞り弁20がアイドル位置状態のときアイドル時の吸気マニホルド負圧がアクチュエータ10の負圧室13に導入されてダイヤフラム12に突設したロッド15を絞り弁軸21に固着した開閉レバー22から離間させており、エンジンに負荷がかかって吸気マニホルド負圧が低下したときばね16の力でロッド15を突出方向へ移動し開弁レバー22を押圧回動して絞り弁20を或る開度位置に開かせ、エンジン回転数を上昇させるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 絞り弁20がアイドル位置状態のときアイドル時の吸気マニホルド負圧がアクチュエータ10の負圧室13に導入されてダイヤフラム12に突設したロッド15を絞り弁軸21に固着した開閉レバー22から離間させており、エンジンに負荷がかかって吸気マニホルド負圧が低下したときばね16の力でロッド15を突出方向へ移動し開弁レバー22を押圧回動して絞り弁20を或る開度位置に開かせ、エンジン回転数を上昇させるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、船舶エンジン用気化器に関し、殊に冷間始動から暖機完了までの間に必要に応じて絞り弁をアイドル位置から或る開度位置に開いてエンジン回転を維持させる手段を具えた船舶エンジン用気化器に関する。
近年、船舶エンジンにおいても電子制御による燃料噴射システム仕様のものが普及してきており、このものは冷間始動から暖機完了までの間にエンジンにクラッチを繋ぐなどの負荷がかかった場合に、手動操作で絞り弁を開かせることを要することなくエンスト等のトラブル発生を回避できるようになった。一方、気化器仕様の船舶エンジンにおいては、その取扱説明書でエンジン始動前に絞り弁の開度を1/4程度に開いた状態に固定してから始動するように指導しており、これに従ってアイドル回転数を通常より高いものとすれば、エンジンに負荷がかかってもエンストの発生を回避することができる。
これに対し、特開平6−147012号公報には、エンジン雰囲気温度により動作するバイメタルで変位させられるカムを介してコントロールレバーの位置を変えることによって、絞り弁開度の低温補正用アクチュエータの負圧室を大気に開放するリークバルブを作動させることで低温始動時に絞り弁を強制的にファーストアイドル開度やアイドルアップ開度とする手段を設けた気化器が提案されている。この気化器は上述したような手動操作を必要とせずに暖機完了までの間にエンジンに負荷が加わった場合でもエンストの発生を有効に防止できるものである。
しかし、この低温始動対策はバイメタルやカムを含む多数の部品を具えて構成が複雑であり、簡易な構成で故障しにくくしかも低廉であることが要求される気化器仕様の船舶エンジンには装備しにくいものである。また、始動時に雰囲気温度が低温であっても、エンジンに負荷がかからない限りは絞り弁が通常のアイドル開度でもエンスト等のトラブルは生じないのに対し、始動直後から一律にエンジンを高回転にすると燃料が無駄になるとともに高い騒音を発生するという心配もある。
特開平6−147012号公報
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、船舶エンジンに用いる気化器について、簡易な構成で低廉なものとしながらエンジンに負荷がかかることに応動してエンジン回転数を上げるようにして、手動操作を要することなく冷間始動性を良好なものとすることを課題とする。
そこで、本発明は船舶エンジン用の気化器について、絞り弁がアイドル位置に置かれている状態で吸気マニホルド負圧がアイドル時の負圧より低下したとき、絞り弁をアイドル位置から或る開度位置に開かせるように動作する負圧作動の強制開弁機構を具えたものとした。
このことにより、冷間始動から暖機完了までの間におけるエンジンに絞り弁のアイドル位置状態で負荷がかかることによる回転数低下で吸気マニホルド負圧が低下したとき、この負圧低下を利用して絞り弁を強制的に開くことによりアイドルアップが自動的に行われるため、取扱説明書に従った面倒な手動アイドルアップ操作を必要とすることなく、エンスト等のトラブル発生を回避して良好な冷間始動性を実現することができる。
また、この前記強制開弁機構を、絞り弁軸に固着した開弁レバーおよび開弁レバーを押圧回動させるアクチュエータからなるものとして、アクチュエータが吸気マニホルド負圧が導入される負圧室と、負圧室の負圧に応じて変化するダイヤフラムと、開弁レバーに対向させてダイヤフラムに突設したロッドと、このロッドを開弁レバーに向かって押圧するばねとを具えたとし、これに加えてこのばねを吸気マニホルド負圧がアイドル時の負圧のときアイドル位置の開弁レバーを押圧しない位置に保持しそれより負圧が低下したとき開弁レバーを押圧回動させるようにロッドを動作させるものものとすれば、前述した機能を発揮させるための構成は簡易かつ低廉なものとなり、船舶エンジン用気化器に好適なものとなる。
本発明によると、船舶エンジンに用いる気化器について、簡易な構成で低廉なものとしながら冷間始動から暖機完了までの間に絞り弁のアイドル位置状態でエンジンに負荷がかかることによる吸気マニホルド負圧の低下に対応して、即座にエンジン回転数を上げてエンスト等のエンジントラブルを自動的に回避することができ、船舶用エンジンの冷間始動性を極めて良好にすることができるものである。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1は本実施の形態の船舶エンジン用気化器の要部を示す一部切裁した正面図であり、図2は図1の船舶エンジン用気化器の作動状態を示すものである。
図1を参照して、スロットルオープナとして働くアクチュエータ10は、ケーシング11の内部がダイヤフラム12で区画されてなる負圧室13を形成し、この負圧室13は配管14で吸気通路30の絞り弁20下流側と接続されて吸気マニホルド31内の負圧が導入されるようになっているとともに、負圧室13を拡大する方向にダイヤフラム12に作用させたばね16を内装している。また、ダイヤフラム12には負圧室13の反対方向へ向けて配置したロッド15の基端が固定されている。
一方、吸気通路30に配置された絞り弁20を取り付けている絞り弁軸21に開弁レバー22が固着されている。ロッド15の先端は開弁レバー22の先端に近接して配置されており、ロッド15を突出させて開閉レバー22を押圧可動することにより、絞り弁20を開弁方向に動作させるようになっている。尚、アクチュエータ10を設置固定するための支持手段については図示を省略したが、気化器本体などの所定位置に安定して支持・固定できるものであれば、いかなる構成のものでもよい。
次に、本実施の形態の動作を図1および図2を用いて説明する。先ず、図1を参照して、冷間始動直後において例えば絞り弁開度2度でアイドル回転数が600rpmの場合、吸気マニホルド負圧は−500mmHg付近となる。このとき、ロッド15の先端は開弁レバー22に当接していない。そして、この状態でクラッチを繋ぐなどの負荷がエンジンにかかると、エンジン回転数は約400rpmに低下するためエンストなどのトラブルを発生しやすい状態となる。
図2を参照して、エンジン回転数が400rpm程度に低下したとき、吸気マニホルド負圧が−300mmHg付近となることにより負圧室13の負圧が低下する。これにより、ばね16の付勢力が負圧室13の負圧にうちかって、ダイヤフラム12を負圧室13の反対側に変位させ、ロッド15を突出方向に移動する。これにより、ロッド15の先端が開弁レバー22の先端部に当接してこれを押圧回動し、絞り弁20を例えば約6度まで開いてエンジン回転数を800rpm付近まで上昇させる。
即ち、本実施の形態における開弁レバー22とアクチュエータ10とからなる強制開弁機構は、暖機完了までの間に絞り弁20がアイドル位置状態でエンジンにクラッチを繋ぐなどの負荷がかかって回転数が下がり吸気マニホルド負圧が低下することに応動して、即座に絞り弁20を開弁してアイドルアップを行うものである。また、アクチュエータ10のロッド15が絞り弁20の通常のアクセル操作による開閉に支障を与えることはない。
上述したように、冷間始動から暖機完了までの間に負荷に対応して強制的に絞り弁を開く強制開弁機構を具えた気化器である本発明により、高価な電子制御装置や面倒な手動アイドルアップ操作を必要とせずに、簡易な構成で低廉なものとしながらエンスト等のエンジントラブルを自動的に回避して、船舶エンジンの冷間始動性を良好なものとするものである。
尚、強制開弁機構による絞り弁20の開度については先に説明した数値に限定されず、エンジンの種類や使用環境等に応じて適宜設定すればよいことは言うまでもない。また、ロッド15を突出方向に付勢するばね16は負圧室13内部に配置するものに限らず例えばケーシング11の外側でロッド15の周囲に配置されこれを突出方向に直接付勢するものであってもよい。
10 アクチュエータ、11 ケーシング、12 ダイヤフラム、13 負圧室、14 配管、15 ロッド、16 ばね、20 絞り弁、21 絞り弁軸、22 開弁レバー、30 吸気通路、31 吸気マニホルド
Claims (3)
- 絞り弁がアイドル位置に置かれている状態で吸気マニホルド負圧がアイドル時の負圧より低下したとき、前記絞り弁をアイドル位置から或る開度位置に開かせるように動作する負圧作動の強制開弁機構を具えたことを特徴とする船舶エンジン用気化器。
- 前記強制開弁機構は絞り弁軸に固着した開弁レバーおよび前記開弁レバーを押圧回動させるアクチュエータからなるものであって、前記アクチュエータは吸気マニホルド負圧が導入される負圧室と、前記負圧室の負圧に応じて変化するダイヤフラムと、前記開弁レバーに対向させて前記ダイヤフラムに突設したロッドと、前記ロッドを前記開弁レバーに向かって押圧するばねとを具えている請求項1に記載した船舶エンジン用気化器。
- 前記ばねは前記ロッドを前記吸気マニホルド負圧がアイドル時の負圧のときアイドル位置の前記開弁レバーを押圧しない位置に保持し、それより負圧が低下したとき前記開弁レバーを押圧回動させるように動作させるものとされている請求項2に記載した船舶エンジン用気化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003383400A JP2005146935A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 船舶エンジン用気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003383400A JP2005146935A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 船舶エンジン用気化器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005146935A true JP2005146935A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34692131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003383400A Withdrawn JP2005146935A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 船舶エンジン用気化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005146935A (ja) |
-
2003
- 2003-11-13 JP JP2003383400A patent/JP2005146935A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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