JP2005142938A - 電子カメラ、制御プログラム - Google Patents

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Makoto Murata
良 村田
Kazunori Kita
一記 喜多
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Abstract

【課題】被写体を撮影することで画像中で被写体とその大きさ(長さ)を簡単に把握できるようにする。
【解決手段】電子カメラは、長さ表示の対象とする被写体に焦点を合わせてフォーカスロックされると、その時の表示画面中でマニュアル操作によって被写体に対して指定(マーキング)された複数点(例えば2点)の間の実寸を測定して表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付携帯電話、カメラ付情報通信端末等の電子カメラ、及び制御プログラムに関する。
従来、例えば釣った魚の大きさや重さの記録には、物差しやメジャー、秤等で計ったり、写真やビデオ、あるいは、魚拓等に写して残すなどしている。
釣りをする場合などアウトドアでは、物差しやメジャー、秤等の各種測定道具の他、魚拓を取るための道具、さらにはカメラやビデオカメラを携行するのは負担が大きく、できるだけ持ち物を少なくしたいという要求がある。
近年では、電子スチルカメラやデジタルビデオカメラなど各種の電子カメラが広く普及しており、これら電子カメラを用いて記録するユーザも増えている。また、カメラにより被写体を撮影し、画像中に測長用の目盛りを付したスケール画像を合成して表示することで、被写体各部の寸法をスケール画像を利用してほぼ正確に目測できる撮影情報付加装置も考えられている(特許文献1)。
特開2002−344963
しかしながら、画像中にスケール画像を合成しても、画像中で被写体の長さを目測できるだけで、被写体自体の長さを明示するものではなかった。また、スケール画像が合成された被写体を含む画像を記録することができるとしても、例えば釣った魚の大きさについては別途測定し、画像とは別の方法によって記録しておくしかなかった。
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、被写体を撮影することで画像中で被写体とその大きさ(長さ)を簡単に把握することが可能な電子カメラ、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された画像中の被写体に対する2点の位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、前記長さ算出手段によって算出された長さを前記表示手段によって表示される画像に付加する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像中の被写体に対する2点の位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、前記長さ算出手段によって算出された長さを前記撮影手段によって撮影された画像に付加して記録する記録手段とを具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検出手段は、前記表示手段によって表示された画像に対する位置指示を入力する指示入力手段と、前記指示入力手段によって入力された位置指示に応じて前記2点の位置を検出する位置検出手段とを有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検出手段は、前記撮影手段によって撮影された画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段によって抽出された領域をもとに前記2点の位置を検出する位置検出手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記領域抽出手段によって抽出された領域をもとに、前記表示手段によって表示される画像において前記被写体に相当する領域を他と異なる表示形態により表示させる表示形態変更手段を具備したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記検出手段は、前記表示手段によって表示された画像に対する位置指示を入力する指示入力手段を有し、前記領域抽出手段は、前記位置入力手段によって入力された位置指示に該当する被写体に相当する領域を抽出することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記表示制御手段は、前記2点の位置の間を表す図形と実寸の長さを表す数字とを表示させることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段によって抽出された被写体に相当する領域に対する所定の2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、被写体となり得る対象物に関する実寸の長さを含む外形の特徴と前記対象物の種別名の情報とを対応付けて記録する記録手段と、前記長さ算出手段によって算出された実寸の長さを用いて前記記録手段を検索し、該当する実寸の長さを含む外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別する判別手段と、前記判別手段によって判別された対象物の種別名を前記表示手段によって表示される画像において付加する種別名表示手段とを具備したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段によって抽出された被写体に相当する領域に対する所定の2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、被写体となり得る対象物に関する実寸の長さを含む外形の特徴と前記対象物の種別名の情報とを対応付けて記録する記録手段と、前記長さ算出手段によって算出された実寸の長さを用いて前記記録手段を検索し、該当する実寸の長さを含む外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別する判別手段と、前記判別手段によって判別された対象物の種別名を前記撮影手段によって撮像された画像に付加して記録する種別名記録手段とを具備したことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記判別手段は、複数の対象物を判別し、前記種別名表示手段は、前記判別手段によって判別された複数の対象物の何れかの種別名を選択して表示することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記領域抽出手段によって抽出された領域の画像をもとに前記被写体に関係する情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得された情報を、前記種別名表示手段によって表示される種別名と共に表示する情報表示手段とを具備したことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記情報取得手段は、前記領域抽出手段によって抽出された領域の画像をもとに、前記被写体に関係する指標の数値を算出することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記記録手段は、前記対象物の種別名の情報と対応づけて前記対象物に関係する情報をさらに記録し、前記情報取得手段は、前記判別手段によって判別された対象物に関係する情報を前記記録手段から取得することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記種別名判別手段によって判別された種別名、または前記情報取得手段によって取得された被写体に関する情報の少なくとも何れか一方を、前記撮影手段によって撮影された画像と関連付けて記録する画像情報記録手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記種別名表示手段によって複数の種別名を表示させ、前記種別名表示手段によって表示された複数の種別名から何れかを選択させる選択手段と、前記選択手段によって選択された種別名または同種別名に対応する被写体に関する情報の少なくとも何れか一方を記録する記録手段とをさらに具備することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記表示制御手段は、前記長さ算出手段によって算出された長さを画像中の被写体に対応する位置に表示することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記長さ算出手段によって算出された長さを、前記撮影手段によって撮影された画像と関連付けて記録する画像情報記録手段をさらに具備したことを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項17記載の発明において、前記表示制御手段は、画像中に複数の被写体がある場合、複数の被写体の各々に対応する各々の位置に前記長さ算出手段によって算出された長さを表示し、前記画像情報記録手段は、前記表示手段により表示される画像中で選択された被写体の長さを、前記撮影手段によって撮影された画像と関連付けて記録する。
請求項19記載の発明は、コンピュータを、画像を撮影させる撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像を表示させる表示手段と、前記表示手段によって表示された画像中の被写体に対する2点の位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、前記長さ算出手段によって算出された長さを前記表示手段によって表示される画像に付加させる表示制御手段として機能させる。
請求項1記載の発明によれば、撮影された画像中の被写体に対する2点の位置、例えば被写体の両端位置を検出し、この検出された2点の位置の実寸の長さを算出して画像に付加して表示するので、画像を撮影するだけで画像中に含まれる被写体に対して検出される2点間の実寸の長さを簡単に把握することができる。
請求項2記載の発明によれば、撮影された画像中の被写体に対する2点の位置、例えば被写体の両端位置を検出し、この検出された2点の位置の実寸の長さを算出して画像に付加して記録するので、画像を撮影するだけで画像中に含まれる被写体に対して検出される2点間の実寸の長さを画像と共に記録し、この記録を用いることで簡単に被写体の長さを把握することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、表示された画像に対する位置指示を入力し、この入力された位置指示に応じて被写体に対する2点の位置を検出するので、ユーザが実寸の長さを所望する2点を任意に指定することができ、また指定位置に応じて処理を実行すれば良いので処理負担を軽減することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、表示される画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出し、この抽出された領域をもとに2点の位置を検出するので、ユーザによる特別な指示操作などを必要とすることなく長さの算出に必要な画像中の2点を検出することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、画像中から抽出された領域をもとに被写体に相当する領域を他と異なる表示形態により表示させるので、長さの算出対象となった被写体の画像中での識別を容易にすることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、表示された画像に対する位置指示を入力し、この入力された位置指示に該当する被写体に相当する領域を抽出するので、画像中に長さの算出対象となり得る被写体が複数存在する場合であっても、ユーザが任意に指定した被写体についての長さを算出して表示させることができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、2点の位置の間を表す図形と実寸の長さを表す数字とを表示させるので、より明確に長さの算出対象となった範囲とその長さを把握することができる。
請求項8記載の発明によれば、被写体となり得る対象物に関する実寸の長さを含む外形の特徴と対象物の種別名の情報とを対応付けて記録しておき、撮影された画像から抽出された被写体に相当する領域をもとに実寸の長さを算出し、この実寸の長さに該当する外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別して、その種別名を表示させるので、撮影された被写体を含む画像中に被写体(対象物)の名称を特別な入力操作を必要とすることなく表示させることができる。
請求項9記載の発明によれば、被写体となり得る対象物に関する実寸の長さを含む外形の特徴と対象物の種別名の情報とを対応付けて記録しておき、撮影された画像から抽出された被写体に相当する領域をもとに実寸の長さを算出し、この実寸の長さに該当する外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別して、その種別名を撮影画像と共に記録するので、撮影された被写体を含む画像に対して、被写体(対象物)の名称を特別な入力操作を必要とすることなく記録させることができる。
請求項10記載の発明によれば、請求項8の発明の効果に加えて、複数の対象物を判別し、この判別された複数の対象物の何れかの種別名を選択して表示するので、被写体が複数の対象物の何れかである可能性がある場合に、複数の対象物の種別名から、例えばユーザからの指示に応じて何れかを選択して表示させることができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項8の発明の効果に加えて、抽出された領域の画像をもとに被写体に関係する情報を取得し、この取得された情報を種別名と共に表示するので、撮影された被写体を含む画像中に被写体(対象物)の名称だけでなく被写体に関係する情報についても特別な入力操作を必要とすることなく表示させることができる。
請求項12記載の発明によれば、請求項11の発明の効果に加えて、抽出された領域の画像をもとに、被写体に関係する指標の数値を算出するので、ユーザが特別な入力操作を行うことなく、例えば被写体の長さに応じた寸法目盛、重量などを算出して画像中に表示させることができる。
請求項13記載の発明によれば、請求項11の発明の効果に加えて、対象物の種別名の情報と対応づけて対象物に関係する情報をさらに記録し、ここから判別された対象物に関係する情報を取得することで、ユーザが特別な入力操作を行うことなく、予め対象物に関して記録されている対象物に関係する他の様々な情報を画像中に表示させることができる。
請求項14記載の発明によれば、請求項11の発明の効果に加えて、判別された種別名及び取得された被写体に関する情報を、撮影された画像と関連付けて記録するので、撮影された画像だけでなく、画像中に含まれる被写体に関する情報も合わせて記録保存することができる。
請求項15記載の発明によれば、請求項8の発明の効果に加えて、画像中に複数の被写体が存在する場合などに、それぞれの被写体の種別名を表示して、ユーザによって任意に選択できるようにすることで、ユーザが所望する特定の種別名あるいは被写体に関する情報を記録することができる。
請求項16記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、算出された長さを画像中の被写体に対応する位置に表示することで、画像中に長さの算出対象となる複数の被写体が存在する場合であっても、その対応を用意に把握することができる。
請求項17記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、算出された長さを画像中に表示するだけでなく、画像と共に記録しておくことで、この記録を用いることで簡単に被写体の長さを把握することができるようになる。
請求項18記載の発明によれば、請求項17の発明の効果に加えて、画像中に複数の被写体がある場合、被写体の各々に対応する位置に長さを表示し、この表示される画像中で選択された被写体の長さを画像と関連付けて記録するので、ユーザが所望する被写体の長さについて選択的に記録しておくことができる。
請求項19記載の発明によれば、撮影された画像中の被写体に対する2点の位置、例えば被写体の両端位置を検出し、この検出された2点の位置の実寸の長さを算出して画像に付加して表示するので、画像を撮影するだけで画像中に含まれる被写体に対して検出される2点間の実寸の長さを簡単に把握することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における電子カメラ1の回路システム構成を示すブロック図である。
電子カメラ1には、カメラ全体を制御する主制御回路10が設けられている。主制御回路10は、各部を制御することで、画像の撮影や表示、記録、外部機器との通信等を実現することができる。本実施形態の電子カメラ1では、撮影された画像中の被写体の大きさ(長さ)を算出して画像に付加して表示させると共に、画像と共に関連付けて記録する機能が設けられている。
主制御回路10は、入力回路54を通じて操作部55に設けられる各種入力デバイスから入力される指示に応じて、各種機能の制御や設定等を実行する。操作部55には、例えばシャッタスイッチ、ダイヤル、カーソルキー、座標入力部(タッチパネル)等のボタンやスイッチの他、各種の入力デバイスが含まれる。
主制御回路10は、レンズ・撮像系制御回路12を通じて、レンズや撮像系の各部を制御する。
レンズ・撮像系制御回路12は、インタフェース22を通じて入力される焦点検出センサ20からの信号、または距離速度検出部39からの信号に応じてドライバ25によってモータ23を駆動し、フォーカスレンズ16の位置を移動させることでレンズの焦点を被写体に合わせるオートフォーカス機能を実現する。また、レンズ・撮像系制御回路12は、同様にして、ドライバ26によってモータ24を駆動し、ズームレンズ18の位置を移動させることで例えば多焦点の望遠ズーム機能を実現する。
また、レンズ・撮像系制御回路12は、主制御回路10の制御のもとで、レンズ光学系に設けられた絞り17を制御し、またシャッタ34を開閉駆動を制御する。
レンズ光学系を通じて入る被写体から光は、タイミング発生部32及びドライバ30による走査駆動制御に従いCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子28によって光電変換され、サンプルホールド(S&H)回路34、オートゲインコントローラ(AGC)36、A/D回路37を通じてデジタルデータ化されて入力される。
主制御回路10には、画像処理部40、距離演算部41、移動速度演算部42、記憶部43、表示選択部44、及び被写体識別部45が設けられている。
画像処理部40は、A/D回路37を通じて入力されるデジタルデータに対して、データ圧縮等の処理を施す。画像処理部40による画像処理が施された画像データは、メモリ(半導体メモリ)50に記録される。また、画像処理部40は、撮像系(シャッタ19〜A/D回路37)を通じて入力される画像データを、表示選択部44を通じて表示制御部46の表示メモリ(図示せず)に記録させることで、LCDファインダとして表示部48に撮像(スルー)画像を表示させる。また、画像処理部40は、撮像画像から被写体を抽出するための画像処理を実行するもので、例えば濃度分布、輝度分布やコントラスト、あるいは彩度分布などから被写体に相当する領域(被写体の輪郭)抽出する。
距離演算部41は、距離速度検出部39(詳細な構成については後述する(図3、図4))によって高精度に測定される被写体までの距離のデータをもとにして、合焦した被写体までの距離での光軸と垂直な平面(または等距離の曲面)の縦または横方向の実寸(実際の物理的な長さ)に換算した長さのスケール(目盛りと長さ、単位)を生成して、長さ・距離データ43bとして記憶部43に記憶させる。この長さ・距離データ43bをもとにして、表示部48(LCDファインダ)の画面中の下や横、あるいは被写体の位置に合わせて画像と同時にスケールを表示させることができる。レンズ・撮像系制御回路12の制御によるフォーカス位置やズーム拡大率の変更に従って、距離や長さの目盛りも更新表示される。また、距離演算部41は、焦点ロックされると、被写体に相当する画像から複数点をマーキングし、平面(または曲面)の2点間、または原点と他点との長さを計測し、実寸に換算して、長さ・距離データ43bとして記憶部43に記憶させる。長さ・距離データ43bをもとにして、被写体に対して指定される2点の位置の間を表す図形と実寸の長さを表す数字を画像中に表示させることができる。複数点のマーキングは、操作部55(カーソルキー)の操作により入力回路54を介して入力された指示に応じて行う、あるいは画像処理部40の画像処理によって抽出された被写体に相当する領域の画像をもとに例えば端部を検出して行う。
移動速度演算部42は、距離速度検出部39によって高精度に測定される被写体の移動速度のデータをもとにして、被写体の実際の移動方向と移動速度を検出して、移動速度データ43cとして記憶部43に記憶させる。なお、移動速度演算部42は、撮影画像の連続フレームを取り込み、フレーム内から移動する被写体を検出し、連続フレーム間での被写体の移動画素距離(移動角度)と、距離計測による直線距離と、速度計測による光軸方向の移動速度とから、被写体の実際の移動方向と移動速度を求めることもできる。
被写体識別部45は、画像処理部40によって抽出された領域の画像について、被写体データベース45aに記録された外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別する。被写体識別部45により判別された対象物の種別名(名称)は、表示選択部44を通じて表示制御部46に情報処理データ46bとして記憶されて、表示部48において表示される。
被写体識別部45は、外形の特徴に関する情報をもとに複数の種別名を候補として抽出して、これらを表示部48において表示させて操作部55からのユーザの指示に応じて選択するようにしても良い。また、被写体識別部45は、被写体データベース45aから、種別名だけでなく被写体に関係する情報、例えば被写体を魚とした場合には生息している場所の地名(湖沼、川、島、海岸、港、湾、半島、○○沖など)や、魚の長さ当たりの平均重量、その他の情報を識別することができる。被写体識別部45により識別される各情報は、種別名の情報と共に表示制御部46に情報処理データ46bとして記憶させ表示させたり、被写体に関係する指標の数値を算出して表示させることができる。
図2には、被写体データベース45aに記録されているデータの一例を示している。例えば、被写体となり得る画像中の対象物が魚であるとすると、図2に示すように、対象物の「名称」として魚の名前が記録される。また対象物に関する外形の特徴として「形状」「色柄」「寸法」「重さ」などの情報が記録される。「形状」については、例えば外形輪郭線、骨格線(中心軸となる線)、あるいはトポロジカルな配置(各ひれの位置など)、輪郭線の尖りやへこみ度合いとその位置など、各種の情報を記録可能である。「色柄」については、例えば輪郭内の色柄、色彩の頻度や分布などの情報を記録可能である。「寸法」については、対象物(魚)の標準サイズの長さ(範囲で表す)など、「重さ」については標準サイズの場合の所定の長さ当たりの平均重量などの情報を記録可能である。また、前述したような「地名」の情報や、その他、「名称」が示す対象物に関係する様々な情報をそれぞれに対応付けて記憶させておくことができる。
被写体識別部45は、各対象物に関する外形の特徴を示す各情報(外形輪郭、配置、色柄など)と、対象とする被写体の候補とする画像との差を例えば最小2乗法などで計算して、最も類似している(差が小さい)と判定された「名称」に記録されている魚の名前を識別することができる。
表示制御部46は、表示メモリに記憶される画像データ46aに基づいて、表示部48(LCDモニタ))に電子ファインダとして撮像(スルー)画像をリアルタイムに表示させる、あるいはメモリ50や外部メモリ52に記憶された画像データをもとに撮影済みの画像を表示させる。また、被写体識別部45により記憶される情報処理データ46bをもとに被写体の種別名(名称)やその他の各種情報を被写体の画像と共に表示部48において表示させる。
また、主制御回路10は、インタフェース58,59を通じて、USB59あるいはIEEE139461により接続された外部の機器、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、プリンタ機器、他の電子カメラとの間で、メモリ50や外部メモリ52に記録された画像データの転送などの通信を実行することができる。
また、インタフェース51を通じて、図示せぬメモリスロットを通じて装着される着脱式の外部メモリ52に対して画像データを記録し、また外部メモリ52に記録された画像データを読み出してメモリ50に記録する。
また、主制御回路10は、インタフェース58,59を介してだけでなく、送受信部56及び無線LAN/Bluetooth(BT)部57を通じて、無線通信によって他の機器との間で画像データ等の送受信をすることができる。
主制御回路10は、図示せぬ電源スイッチによる操作により起動される。主制御回路10は、電源制御部62を通じて電池63から供給される電力を制御する。
なお、図示していないが、主制御回路10の制御により、シャッタスイッチに対するシャッタ操作に応じて、フラッシュ駆動部によりフラッシュを閃光駆動させる。フラッシュ駆動部は、ストロボ駆動が設定されている場合に、電池63からの電力を図示せぬフラッシュ用大容量コンデンサに充電させた上でフラッシュを閃光駆動する。
図3及び図4には、距離速度検出部39の詳細な構成について説明するための図である。
図3は、PSD(Position Sensitive Detector)センサ(半導体位置検出素子)を用いて距離計測を行う場合の構成を示す図である。図3に示すように、送信部駆動回路70、発光素子71(LED(Light Emitting Diode)または半導体レーザ)、レンズ72,74、PSD受光素子75、増幅回路76、演算回路77が設けられている。
送信部駆動回路70は、主制御回路10の制御のもとで発光素子71を発光駆動させる。発光素子71からの光は、レンズ74を介して被写体に照射される。被写体によって反射した光は、レンズ74を通じてPSD受光素子75によって受光される。PSD受光素子75は、スポット状の光が与えられると電荷を発生し、両端の電極に到達すると増幅回路76に出力する。到達した電荷の料は、スポット光の位置から電極までの距離に反比例する。増幅回路76は、PSD受光素子75から出力された信号を増幅して演算回路77に出力する。演算回路77は、増幅回路76から入力される信号をもとにPSD受光素子75に対するスポット光の受光位置を検出し、この受光位置とレンズ72,74との間の距離、及びレンズ74とPSD受光素子75の間の距離をもとに、被写体までの距離を演算して主制御回路10に出力する。
ここで、レンズ72とレンズ74の中心位置の間の距離を基線長d、レンズ72から被写体までの距離をL、レンズ74とPSD受光素子75までの距離をf、PSD受光素子75の受光位置とレンズ74の中心位置との水平方向の距離をxとする。
この場合、L/d=f/xであり、基線長d、距離fが既知であり、距離xをPSD受光素子75による受光により検出することで、距離L=f・d/xとして算出することができる。
図4は、ドップラーレーダ方式(マイクロ波あるいは超音波)による距離計測及び速度計測を行う場合の構成を示す図である。図4に示すように、発振器80、送信器81、送受信部82、アンテナ83、受信部信号処理部85、混合器信号処理部86、速度計測部87が設けられている。
送信器81は、主制御回路10の制御のもとで、発振器80から発振される信号を用いて、送受信部82及びアンテナ83を介して被写体に対してマイクロ波を送信する(送信波(ft))。送受信部82は、アンテナ83により被写体により反射したマイクロ波を受信すると(受信波(ft+fd))、受信部信号処理部85及び混合器信号処理部86に受信信号を出力する。受信部信号処理部85は、受信信号をもとにしてアンテナ83から被写体までの距離Lを算出する。混合器信号処理部86は、送信器81からの送信信号(ft)と送受信部82からの受信信号(ft+fd)を混合して信号(fd)を生成して速度計測部87に出力する。速度計測部87は、混合器信号処理部86からの信号(fd)をもとにして被写体の速度Vを検出して主制御回路10に出力する。
ここで、被写体の実速度をV0、被写体からアンテナ83の歩行への相対速度をV、被写体の移動方向と被写体からアンテナ83への方向がなす角度をθとする。
この場合、被写体の相対速度V=(fd・C/2ft)により算出される。従って、実速度V0=(fd・C/2ft)/cosθにより算出される。
また、図4(b)に示すように、被写体までの距離Lは、距離L=T/2×c(T:遅れ時間、c:光速)、あるいは距離L=c(Δθd+2nπ)/4πf(Δθd:移相差、c:光速)により算出することができる。
なお、距離速度検出部39では、前述した方式(図3、図4)以外の方法を用いて距離計測を行うこともできる。例えば、光学式、光レーダ法(光時間差法)、光レーダ法(光移相差法)光など各種の方式を用いることができる。
近〜中距離の距離だけを測るなら、図3に示すPSDセンサ方式等が小型かつ精度が高く、速度も同時に計るなら、図4に示すマイクロ波によるドップラーレーダ方式等などが好適である。また、カメラに内蔵しているオートフォーカス用のCCDやPSDセンサ、位相差検出センサなど、焦点検出や測距センサ等を兼用しても、あるいは、これらと一体式に組合わせて構成してもよい。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態について、図5及び図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
第1実施形態の電子カメラ1では、ファインダ視野内に入れた被写体の一点に焦点を合わせることで、自動的に被写体までの距離と、縦あるいは横方向の長さスケール(目盛り)を、撮影画像と共にファインダまたはモニタに表示させることができる。
第1実施形態では、被写体までの距離と長さスケールを撮影画像と表示させるか否か、また撮影画像をメモリに保存記録する場合に被写体までの距離と長さスケールを合わせて記録するか否かを、別途、予めモード設定などにおいて設定しておくことができるものとする。
まず、操作部55による操作によって撮影モードが指定されると(ステップA1)、初期動作時である場合には、レンズ・撮像系制御回路12を通じてフォーカスレンズ16、ズームレンズ18などのレンズ位置等を初期設定し、撮影系を起動し(ステップA3)、また測光センサまたは露出計(図示せず)を起動する(ステップA4)。そして、測光センサまたは露出計出力にあわせて撮影(露出)条件を設定する(ステップA5)。
レンズ・撮影系を通じて撮影される撮影(スルー)画像は、主制御回路10の画像処理部40の処理により、表示選択部44を通じて表示制御部46に出力され、表示部48(LCDファインダ)に表示される(ステップA6)。
また、焦点検出手段(焦点検出センサ20)または測距センサ(距離速度検出部39)を起動し、その出力値から焦点が一致しているか判別する(ステップA8〜A9)。主制御回路10は、焦点が一致していることが検出されると、焦点検出または測距センサ出力をもとにして、フォーカスレンズ16に対するレンズ繰り出し量を算出し、このレンズ繰り出し量に応じて、レンズ・撮像系制御回路12(ドライバ25、モータ23)によりフォーカスレンズ16を駆動させる(ステップA10〜A11)。
一方、ズーム操作があった場合、主制御回路10は、ズームレンズ18に対する繰り出し量を算出し(ステップA12,A13)、フォーカスロックした状態でレンズ・撮像系制御回路12(ドライバ26、モータ24)によりズームレンズ18を駆動させる(ステップA14)。ここで、レンズ・撮影系を通じて撮影される撮影(スルー)画像は、主制御回路10の画像処理部40の処理により、表示選択部44を通じて表示制御部46に出力され、表示部48(LCDファインダ)に表示される(ステップA15)。
こうして、オートフォーカス機能、あるいは、多焦点の望遠ズーム機能などを実現する。
ズーム操作が終了されると(ステップA16、Yes)、主制御回路10は、撮影画像に被写体までの距離、及び長さスケールを表示する設定がされているかを判別する(ステップA17)。被写体までの距離、及び長さスケールを表示する設定がされている場合には、以下のようにして、計測した被写体までの距離と、焦点を合わせた焦点面の画像に該当する視野角度とから、焦点を合わせた被写体の縦または横方向の実寸の長さを算出し、ファインダやモニタに長さスケール(目盛り)として表示する。
図7は、被写体までの距離とフォーカスした被写体平面での長さの計測を説明するための図である。
図7(a)(b)に示すように、撮像素子28からの距離L1、視野角度θ1とし、焦点を合わせた被写体の横方向の長さをd1とすると、tanθ1=d1/L1の関係からd1=L1×tanθ1として算出することができる。同様にして、距離L2の位置にある被写体の横方向の長さd2は、視野角度θ2とすると、d2=L2×tanθ2として算出することができる。
前述したように被写体の長さを求めるために、まず、主制御回路10は、距離速度検出部39による検出結果を用いて、合焦した被写体までの距離Lを計測、算出する(ステップA30)。例えば、被写体までの距離Lは、距離L=f・d/xとして算出する(図3及び図4を用いた説明参照)。次に、撮像視野または表示視野角θを算出する(ステップA31)。
こうして、被写体までの距離L、撮像視野θ(または表示視野角)が求まると、これらの値をもとにして、例えば前述のように、d=L×tanθとして表示視野の長さ(横)dを演算する(ステップA32)。
主制御回路10の距離演算部41は、表示視野の長さdをもとにして、横方向の実寸(実際の物理的な長さ)に換算した長さのスケール(目盛りと長さ、単位)を生成して、長さ・距離データ43bとして記憶部43に記憶させる。
ここでは、例えば単位長(1m等)の表示画素数aを算出する(ステップA33)。例えば、表示部48(LCDモニタ)が正方画素、VGA(Video Graphics Array)の場合、横方向についての表示画素数aは、a(dot)=640/dとして算出する。そして、単位長の表示画素数aをもとに、縦横の長さスケール(以下、測長用スケール)を作成して(ステップA34)、撮像(スルー)画像に、被写体までの距離、及び測長用スケールを重ねて表示させる(ステップA35、A29)。なお、縦方向についても同様にして、測長用スケールを生成して表示させるものとする。
図8には、測長用スケールが撮像(スルー)画像に重ね合わされて表示されている画面の一例を示している。
図8(a)は、図7(b)に示す遠い距離L2にある被写体(自動車)に合焦している場合の画面例である。図8(a)では、表示画面の左端の近傍に縦方向の測長用スケールを表示し、下端の近傍に横方向の測長用スケールを表示している。測長用スケールには、目盛りの実寸の長さを表す数字が付加されている。また、表示画面中には合焦した被写体までの距離をデジタル表示させている(図8(a)では「Dist=45.0M」の表示)。
なお、フォーカス位置やズーム拡大率を変更する操作がされた場合、前述と同様にして、その状態における測長用スケールと合焦された被写体までの距離のデジタル表示を随時更新して表示させる。
図8(b)は、図7(b)に示す近い距離L1にある被写体(人)に合焦している場合の画面例である。図8(b)では、図8(a)に示す測長用スケールに付された目盛当たりの長さを表す数字が変更され、また被写体までの距離表示が変更されている(図8(b)では「Dist=28.0M」)。
さらに、図8(b)に示すズーム拡大率の状態から、図8(c)に示すようにズーム移動された場合には、さらに測長用スケールを変更して表示させる。なお、図8(c)に示す測長用スケールでは、中心位置を0とし、中心位置からのプラス/マイナスの距離を表す数字を付加している。図8(c)に示す形態の測長用スケールは、例えば測長用スケールの全体が表す実寸長さが所定値以下となった場合に用いるようにしても良い。
こうして、LCDファインダとして表示部48に撮像(スルー)画像を表示させる場合に、合焦した被写体までの距離を表示すると共に、焦点が合った距離での光軸と垂直な平面(または等距離の曲面)の縦または横方向の実寸に換算した長さの測長用スケール(目盛りと長さ、単位)を画面中に画像と同時に表示することができる。これにより、測長用スケールを参照して、画面中に表示された被写体の実寸サイズ(長さ、大きさ、高さ)を推測することができる。
なお、図8に示すように、被写体の画像と共に測長用スケールが表示された状態において、シャッタ操作(撮影操作)がされると(ステップA21)、主制御回路10は、測光センサまたは露出計の出力と撮影(露出)条件に従って画像の撮影を実行する(ステップA22)。主制御回路10は、画像処理部40により処理した画像データをメモリ50に一時記録する(ステップA23)。また、表示選択部44は、メモリ50に一時記録された画像データを選択し、撮影画像を表示制御部46によって表示部48(LCDモニタ)に表示させる(ステップA24)。
ここで、主制御回路10は、ユーザによる操作部55に対する操作によって、撮影画像の記録が指示された場合(ステップA25、Yes)、予めモード設定などにおいて、被写体までの距離と測長用スケールを合わせて記録することが設定されている場合(ステップA26、Yes)、主制御回路10は、画像処理部40において、撮影画像と被写体までの距離と測長用スケールを合わせて符号化して、メモリ50あるいは外部メモリ52に記録する(ステップA27)。
なお、被写体までの距離と測長用スケールを合わせて記録することが設定されていない場合(ステップA26、No)、主制御回路10は、画像処理部40において撮影画像のみを対象として符号化して、メモリ50あるいは外部メモリ52に記録する(ステップA28)。
こうして、被写体との距離や測長用スケールを撮影画像と関連付けてメモリに記録することができる。従って、記録済みの画像を読み出して表示させる場合に、撮影画像とともに被写体との距離や測長用スケールを表示させることができる。
次に、前述した機能を前提として被写体の長さを表示させる機能について説明する。第1実施形態では、長さ表示の対象とする被写体に焦点を合わせてフォーカスロックし、その時の表示画面中でマニュアル操作によって被写体に対して指定(マーキング)された複数点(例えば2点)の間の実寸を測定して表示する。
図9は、被写体に対してマニュアル操作によってマーキングされた点の間を測定するモードにおける処理のフローチャート、図10は、同モードにおける表示画面の例を示している。ここでは、魚釣りで釣れた魚を持っている様子を撮影した場合を例にし、撮影画像中の魚を測定(長さ表示)の対象とする被写体として扱うものとする。
まず、オートフォーカス機能による合焦処理及び望遠ズーム機能によるズーム処理が実行され、被写体に対して焦点が一致すると(ステップB1)、主制御回路10は、図5及び図6を用いて説明した処理によって、被写体までの距離と測長用スケールとを撮影画像と共に表示させる(ステップB2)。なお、ステップB2は、図5及び図6において説明したステップA1〜A17,A30〜A35の処理によって実行されるものとして説明を省略する。
ここで、フォーカスロック操作がされると、主制御回路10は、フォーカスロックして、ユーザが視野の移動、構図の選択を任意にできる状態にする(ステップB3,B4)。
図10(a)には、撮影画像中の被写体である魚に焦点を合わせて、フォーカスロックされた状態の表示例を示している。図10(a)では、測長用スケールと共に魚までの距離(3.2M)が表示されている。
ここで、主制御回路10は、ユーザの操作によって操作部55から入力される位置指示に応じて、画像中の被写体に対するマーキングを行う(ステップB5)。例えば、画面中にカーソルを表示させて、カーソルキーに対する操作に応じてカーソルを移動させ、ボタンによる操作によりマーキングの位置が指示されると、その位置にマーカを表示させる。
図10(b)には、「+」マークをマーカとして表示させた例を示している。ここでは、被写体(ここでは魚)に対して複数点の指定を可能としている。基本的には1つの被写体に対して2点を指定するものとし、初めに指定される点を原点、次に指定される点を他点として管理し、それぞれの指定位置にマーカを表示させる。また、図10(b)に示すように、画像中に表示されている複数の被写体を測定対象とする場合には、被写体毎に原点と他点の2点を順次指定させるものとする。図10(b)では、画像中の向かって右側の人が持っている魚に対して2点をマーキングしたのち、左側の人が持っている魚に対するマーキングの操作(他点の位置指定)をしている状態を示している。
主制御回路10は、被写体毎に指定された2点(原点、他点)の位置をもとに、この2点間の合焦平面状における実寸の長さ(距離)を算出する(ステップB6)。ステップB2では、合焦した被写体までの距離、合焦平面状における単位長が算出されているので、これらをもとに合焦平面状における実寸の長さ(距離)を算出することができる。
主制御回路10は、表示選択部44を通じて、測定された長さと寸法線の長さ・距離データ43bを表示制御部46に提供して、撮影画像と共に表示させる(ステップB7)。
図10(c)には、測定対象とする被写体毎に、被写体の表示位置に合わせて寸法線(2点の位置の間を表す図形)と長さを表す文字列とが表示された画面の一例を示している。寸法線は、例えばマーキングされた位置から垂直方向に付加する。さらに原点と他点のそれぞれに対応する寸法線方向に水平な矢印を付加して、矢印間に長さを表す文字列を表示する。被写体の長さを表す表示では、数字に対して単位を表す文字(図10(c)では「cm」)を付加している。
なお、図10では、2点の位置の間を表す図形として、マーキングされた位置からの垂直線と矢印を用いているが、その他の形態を用いることも勿論可能である。
ここで、シャッタ操作がされた場合(ステップB8)、主制御回路10は、撮影画像と共に表示させている被写体の長さと寸法線の他、図示せぬ計時部によって計時されている日時を、撮影画像と共に例えばメモリ50に一時記憶させる(ステップB9)。そして、表示制御部46を通じて表示部48において、一時記憶された撮影画像を表示させる(ステップB10)。
ここで、撮影画像を記録保存する指示が操作部55から入力された場合(ステップB11、Yes)、主制御回路10は、撮影画像と共に記録する情報の入力を受け付ける。例えば、表示部48においてソフトウェアキーボード(文字一覧)を表示させ、カーソルキーの操作や座標入力部(タッチパネル)の操作によって任意の文字を選択させることで文字を入力する。入力された文字(文字列)に対しては、例えばかな漢字変換処理などを施して、漢字混じりの文字列などに変換することができる。従って、ユーザは、例えば魚を釣った場所(地名)や魚種名、その他の任意の情報を文字列によって入力することができる。
主制御回路10は、入力された文字列を撮影画像中の所定の位置、例えば画面の上部において表示させる。図10(d)には、入力された文字列が表示された画面の一例を示している。図10(d)では、魚を釣った場所と魚種名を表す「神越渓谷 虹鱒」の文字列が入力された状態を示している。
そして、入力完了が指示されることで、入力された情報(魚を釣った場所(地名)や魚種名など)を一時記憶している撮影画像と共に、メモリ50あるいは外部メモリ52に記録する。
このようにして、第1実施形態では、撮影画像中で任意に指定された被写体に対するマーキングの位置をもとに、2点間の距離を算出して表示することができるので、画像中の被写体の実寸サイズを簡単に測定して把握することができる。また、測定された実寸サイズを撮影画像と共に簡単に記録することができる。また、日付や任意に入力された文字列(魚を釣った場所(地名)や魚種名など)についても簡単に撮影画像と共に記録しておくことができるので、レジャーやスポーツの記録や記念として、撮影画像の演出効果や利用価値が高まる。
また、焦点やズーム操作に合わせて、距離や長さの実寸に換算したスケールが自動表示されるので、定規やタバコなど、寸法の尺度になるものを一緒に写さなくてもよい。例えば、樹木や花の大きさや、子供の身長、遠方の橋の高さなども、すぐに分かるので、画角や構図を練ったり、被写体を絞ったり、家族や旅行の記念や、子供の成長記録など、被写体や背景となる物体の距離や寸法を入れたり、一般カメラの撮影補助や情報記録機能としても有用である。
なお、撮影画像と共に記録される他の情報、すなわち測定対象としたマーカに対する寸法線と長さを表す数字、日付、別途入力された魚を釣った場所(地名)や魚種名などの情報については、画像データとして撮影画像に合成することで記録するようにしても良いし、撮影画像に付随する情報として関連付けて記憶するようにしても良い。付随する情報として記憶する場合には、例えば外部メモリ52に記録された撮影画像を読み出して表示させる際に、この付随する情報を共に読み出して画像データ(イメージ)化し、必要に応じて撮影画像に重ね合わせて表示させることができる(重ね合わせて表示される情報を任意に選択することもできる)。
また、前述した説明では、画像中の被写体について測定された実寸サイズを撮影画像に付加して表示すると共に、メモリ50または外部メモリ52に画像と関連付けて記録しておくとしているが、表示することなく画像と共に記録するようにしても良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、撮影された画像中から測定対象とする被写体の領域(輪郭)を画像処理によって抽出し、この抽出された領域をもとに測定対象とする2点の位置、例えば被写体の縦あるいは横方向の最長部の長さを示す2点を検出し、この2点の間の実寸の長さを算出する。
図11は、画像処理によって抽出した領域をもとに検出された2点の間を測定するモードにおける処理のフローチャート、図12は、同モードにおける表示画面の例を示している。ここでは、魚釣りで釣れた魚を持っている様子を撮影した場合を例にし、撮影画像中の魚を測定(長さ表示)の対象とする被写体として扱うものとする。
なお、図11に示すステップC1〜C4については、図9に示すステップB1〜B4と同様の処理が実行されるものとして説明を省略する。
図12(a)には、撮影画像中の被写体である魚に焦点を合わせて、フォーカスロックされた状態の表示例を示している。図12(a)では、測長用スケールと共に魚までの距離(2.2M)が表示されている。
画像処理部40は、撮像画像から被写体を抽出するための画像処理、ここでは輪郭抽出のための前処理を実行する(ステップC5)。例えば、撮影画像の先鋭化あるいはエッジ強調処理などを実行する。そして、前処理後の撮影画像から合焦した被写体の輪郭線を抽出する(ステップC6)。例えば濃度分布、輝度分布やコントラスト、あるいは彩度分布などから合焦した被写体(ここでは魚)に相当する領域の輪郭を抽出する。
図12(b)では、合焦された被写体(魚)の輪郭を表示した撮影画像の一例を示している。
主制御回路10は、画像処理部40による画像処理によって抽出された被写体の輪郭の情報をもとに、輪郭区画(領域)における縦方向及び横方向それぞれの最長部の長さを計測する(ステップC7)。例えば、横方向の最長部は、被写体の領域の左端部(Xmin)と右端部(Xmax)の点をそれぞれ検出し、この2点の間の長さ(d=Xmax−Xmin)を求めて、合焦平面状における実寸サイズを算出する。同様にして、縦方向の最長部は、被写体の領域の下端部(Ymin)と上端部(Ymax)の点をそれぞれ検出し、この2点の間の長さ(d=Ymax−Ymin)を求めて、合焦平面状における実寸サイズを算出する。
主制御回路10は、表示選択部44を通じて、測定された長さと寸法線の長さ・距離データ43bを表示制御部46に提供して、撮影画像と共に表示させる(ステップC8)。
図12(c)には、測定対象とする被写体の表示位置に合わせて寸法線(2点の位置の間を表す図形)と長さを表す文字列とが表示された画面の一例を示している。図12(c)では、被写体の水平方向の長さのみを表示する例を示している。寸法線は、例えば被写体の領域から検出された両端部の位置から垂直方向に付加する。さらに両端部のそれぞれに対応する寸法線方向に水平な矢印を付加して、矢印間に長さを表す文字列を表示する。被写体の長さを表す表示では、数字に対して単位を表す文字(図12(c)では「cm」)を付加している。
なお、図12では、2点の位置の間を表す図形として、マーキングされた位置からの垂直線と矢印を用いているが、第1実施形態と同様に、その他の形態を用いることも勿論可能である。
また、画像処理部40による画像処理によって抽出された被写体の輪郭の情報をもとに、この被写体に相当する領域を他とは異なる表示形態によって表示させている。図12(c)では、輪郭線を強調表示している例を示している。これにより、長さの測定対象となった被写体の画像中での識別を容易にしている。なお、輪郭線の強調表示に限らず、領域内を特定の色によって表示する、特定の画像加工を施すなど、他の表示形態を使用することができる。
ここで、シャッタ操作がされた場合(ステップC9)、主制御回路10は、撮影画像と共に表示させている被写体の長さと寸法線の他、図示せぬ計時部によって計時されている日時を、撮影画像と共に例えばメモリ50に一時記憶させる(ステップC10)。
また、主制御回路10は、被写体識別部45によって被写体を識別する処理を実行する。すなわち、被写体識別部45は、画像処理部40によって抽出された被写体の領域の画像について、被写体データベース45a(図2参照)に記録された外形の特徴に関する情報をもとにして被写体の種別名(ここでは魚種名)を判別する。
被写体データベース45aには、「形状」に関する情報として、例えば外形輪郭線、骨格線(中心軸となる線)、あるいはトポロジカルな配置(各ひれの位置など)、輪郭線の尖りやへこみ度合いとその位置などの各種情報が記録されている。
例えば、被写体識別部45は、ステップC7において算出した被写体の実寸サイズを用いて、被写体データベース45aの「寸法」を対象として検索し、該当するデータを求める。すなわち、被写体の実寸サイズが標準サイズの範囲内に含まれているデータを検索し、被写体を識別するために参照する被写体データベース45aに記録されている「形状」のデータを取得する。なお、被写体の実寸サイズを用いて被写体データベース45aの「寸法」を検索した結果、複数のデータが検索された場合には、それぞれに該当する「形状」のデータを取得する。
そして被写体識別部45は、被写体の画像が示す特徴と、被写体データベース45aから取得した「形状」に関する情報とを比較し、何れの「名称」に対応する形状の特徴と一致(あるいは最も類似)しているかを判別する。
また、被写体データベース45aには、「色柄」に関する情報として、例えば輪郭内の色柄、色彩の頻度や分布などの各種情報が記録されている。被写体識別部45は、前述と同様にして、被写体の実寸サイズをもとに被写体データベース45aから取得される「色柄」に関する情報と、被写体の画像が示す色彩についての特徴との比較を行う。こうして、被写体識別部45は、「形状」及び「色柄」に関する情報をもとに、被写体の名称を判別する。
なお、「形状」に関する情報と「色柄」に関する情報の何れか一方のみを用いるようにしても良いし、何れかの情報を用いた判別結果に対して重みづけをして総合して判別するようにしても良い。
また、被写体識別部45は、「名称」(種別名)を判別することにより、この種別名と対応付けて被写体データベース45aに記憶された被写体に関係する情報、例えば被写体を魚とした場合には生息している場所の地名(湖沼、川、島、海岸、港、湾、半島、○○沖など)や、魚の長さ当たりの平均重量、その他の情報を識別することができる。
ここでは、魚種名として「虹鱒」が判別され、この魚種名と対応付けて登録されていた地名の情報として「神越渓谷」が識別されたものとする。
被写体識別部45は、被写体データベース45aを用いて判別された対象物の種別名(名称)、及び種別名に関連する各情報を例えばメモリ50に一時記憶させる(ステップC11)。
そして、主制御回路10は、一時記憶された撮影画像と、被写体識別部45により判別された対象物の種別名(名称)及びその他の情報とを、表示制御部46を通じて表示部48において表示させる(ステップC12)。
なお、前述した説明では、被写体の画像をもとに被写体識別部45によって特定の種別名を識別するものとしているが、「形状」及び「色柄」に関する情報をもとに複数の種別名を候補として抽出して、これらを表示部48において表示させて、ユーザによって選択させるようにしても良い。
図12(d)には、被写体の画像をもとに識別された文字列が表示された画面の一例を示している。図12(d)では、魚を釣った場所と魚種名を表す「神越渓谷 虹鱒」の文字列が表示された例を示している。
ここで、撮影画像を記録保存する指示が操作部55から入力された場合(ステップC13、Yes)、主制御回路10は、一時記憶してある被写体識別部45によって識別された種別名やその他の情報(魚を釣った場所(地名)など)を読み出し、撮影画像と共にメモリ50あるいは外部メモリ52に記録する(ステップC14)。
なお、被写体識別部45よって識別された種別名やその他の情報については、撮影画像中から複数の被写体が検出されている場合、全ての被写体についての情報を画像と共に記録するようにしても良いし、複数の被写体からユーザからの指示に応じて選択し(1つ、あるいは複数)、このユーザによって任意に選択された被写体についての情報のみを画像と共に記録するようにしても良い。
また、種別名、その他の情報は、両方を記録しても良いし、何れか一方のみを記録するようにしても良い。何れを記録するかは、予めモード設定などにおいてユーザからの指示に応じて設定することもできる。
また、前述した説明では、被写体データベース45aから取得された情報を表示あるいは記録するとしているが、取得された情報をもとに、被写体に関係する指標の数値を算出して、この数値を表示あるいは記録するようにしても良い。
例えば、被写体データベース45aから取得される魚の長さ当たりの平均重量の情報と、被写体(魚)の画像から測定された長さをもとに、その魚の重量を算出し、この算出された数値を表示あるいは記録することができる。なお、同様にして、その他の数値を算出するようにしても良い。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、撮影画像中の複数の被写体についてそれぞれ実寸サイズ(長さ)を算出した場合に、画像中の各被写体の位置に各々の実寸サイズを表示する(例えば寸法線と数字)。また、画像中の各被写体の位置と実寸サイズのデータとを関連付けて記録しておく。この場合、前述と同様にして、ユーザからの指定に応じて選択した被写体についてのデータのみを記録するようにしても良い。
このようにして、第2実施形態では、撮影された画像中から測定対象とする被写体の領域(輪郭)を画像処理によって抽出し、この抽出された領域をもとに測定対象とする2点の位置、例えば被写体の縦あるいは横方向の最長部の長さを示す2点を検出し、この2点の間の実寸の長さを算出して表示することができるので、画像中の被写体の実寸サイズを簡単に測定して把握することができる。また、測定された実寸サイズを撮影画像と共に簡単に記録することができる。また、被写体データベース45aを用いた被写体に対する識別によって、被写体に関する各種の情報、例えば魚を釣った場所(地名)や魚種名などが取得され、これらについても簡単に撮影画像と共に記録しておくことができる。
例えば、フィッシング等では、釣った魚の画像から輪郭を抽出して、自動的に長さを計り、また、輪郭形状から関連情報である魚種名の判別や記録、重量の推定などができるので、魚を撮影するだけで、魚拓代りの記念写真を関連情報と一緒に記録できるなど、レジャーやスポーツ用のカメラや記録機能として幅広く活用できる。
なお、前述した各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施の形態における電子カメラ1の回路システム構成を示すブロック図。 本実施形態における被写体データベース45aに記録されているデータの一例を示す図。 本実施形態におけるPSDセンサを用いて距離計測を行う場合の構成を示す図。 本実施形態におけるドップラーレーダ方式による距離計測及び速度計測を行う場合の構成を示す図。 本発明の第1実施形態について説明するためのフローチャート。 本発明の第1実施形態について説明するためのフローチャート。 被写体までの距離とフォーカスした被写体平面での長さの計測を説明するための図。 測長用スケールが撮像(スルー)画像に重ね合わされて表示されている画面の一例を示す図。 第1実施形態における被写体に対してマニュアル操作によってマーキングされた点の間を測定するモードにおける処理のフローチャート。 第1実施形態における表示画面の例を示す図。 第2実施形態における画像処理によって抽出した領域をもとに検出された2点の間を測定するモードにおける処理のフローチャート。 第2実施形態における表示画面の例を示す図。
符号の説明
1…電子カメラ、10…主制御回路、12…レンズ・撮像系制御回路、14…光学系、16…フォーカスレンズ、17…絞り、18…ズームレンズ、19…シャッタ、20…焦点検出センサ、22…インタフェース、23,24…モータ、25,26…ドライバ、28…撮像素子、30…ドライバ、32…タイミング発生部、34…サンプルホールド(S&H)回路、36…オートゲインコントローラ(AGC)、37…A/D回路、39…距離速度検出部、40…画像処理部、41…距離演算部、42…移動速度演算部、43…記憶部、43a…スケール情報、43b…長さ・距離データ、43c…移動速度データ、44…表示選択部、45…被写体識別部、45a…被写体データベース(DB)、46…表示制御部、46a…画像データ、46b…情報処理データ、48…表示部、50…メモリ、51…インタフェース、52…外部メモリ、54…入力回路、55…操作部、56…送受信部、57…無線LAN/BT部、58…インタフェース、59…USB、61…IEEE1394、62…電源制御部、63…電池。

Claims (19)

  1. 画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示された画像中の被写体に対する2点の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、
    前記長さ算出手段によって算出された長さを前記表示手段によって表示される画像に付加する表示制御手段と
    を具備したことを特徴とする電子カメラ。
  2. 画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像中の被写体に対する2点の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、
    前記長さ算出手段によって算出された長さを前記撮影手段によって撮影された画像に付加して記録する記録手段と
    を具備したことを特徴とする電子カメラ。
  3. 前記検出手段は、
    前記表示手段によって表示された画像に対する位置指示を入力する指示入力手段と、
    前記指示入力手段によって入力された位置指示に応じて前記2点の位置を検出する位置検出手段とを有することを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  4. 前記検出手段は、
    前記撮影手段によって撮影された画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記領域抽出手段によって抽出された領域をもとに前記2点の位置を検出する位置検出手段とを有することを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  5. 前記領域抽出手段によって抽出された領域をもとに、前記表示手段によって表示される画像において前記被写体に相当する領域を他と異なる表示形態により表示させる表示形態変更手段を具備したことを特徴とする請求項4記載の電子カメラ。
  6. 前記検出手段は、前記表示手段によって表示された画像に対する位置指示を入力する指示入力手段を有し、
    前記領域抽出手段は、前記位置入力手段によって入力された位置指示に該当する被写体に相当する領域を抽出することを特徴とする請求項4記載の電子カメラ。
  7. 前記表示制御手段は、前記2点の位置の間を表す図形と実寸の長さを表す数字とを表示させることを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  8. 画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段によって表示された画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記領域抽出手段によって抽出された被写体に相当する領域に対する所定の2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、
    被写体となり得る対象物に関する実寸の長さを含む外形の特徴と前記対象物の種別名の情報とを対応付けて記録する記録手段と、
    前記長さ算出手段によって算出された実寸の長さを用いて前記記録手段を検索し、該当する実寸の長さを含む外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別する判別手段と、
    前記判別手段によって判別された対象物の種別名を前記表示手段によって表示される画像において付加する種別名表示手段と
    を具備したことを特徴とする電子カメラ。
  9. 画像を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された画像に対して画像処理を施して被写体に相当する領域を抽出する領域抽出手段と、
    前記領域抽出手段によって抽出された被写体に相当する領域に対する所定の2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、
    被写体となり得る対象物に関する実寸の長さを含む外形の特徴と前記対象物の種別名の情報とを対応付けて記録する記録手段と、
    前記長さ算出手段によって算出された実寸の長さを用いて前記記録手段を検索し、該当する実寸の長さを含む外形の特徴に関する情報をもとにして対象物を判別する判別手段と、
    前記判別手段によって判別された対象物の種別名を前記撮影手段によって撮像された画像に付加して記録する種別名記録手段と
    を具備したことを特徴とする電子カメラ。
  10. 前記判別手段は、複数の対象物を判別し、
    前記種別名表示手段は、前記判別手段によって判別された複数の対象物の何れかの種別名を選択して表示することを特徴とする請求項8記載の電子カメラ。
  11. 前記領域抽出手段によって抽出された領域の画像をもとに前記被写体に関係する情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって取得された情報を、前記種別名表示手段によって表示される種別名と共に表示する情報表示手段と
    を具備したことを特徴とする請求項8記載の電子カメラ。
  12. 前記情報取得手段は、前記領域抽出手段によって抽出された領域の画像をもとに、前記被写体に関係する指標の数値を算出することを特徴とする請求項11記載の電子カメラ。
  13. 前記記録手段は、前記対象物の種別名の情報と対応づけて前記対象物に関係する情報をさらに記録し、
    前記情報取得手段は、前記判別手段によって判別された対象物に関係する情報を前記記録手段から取得することを特徴とする請求項11記載の電子カメラ。
  14. 前記種別名判別手段によって判別された種別名、または前記情報取得手段によって取得された被写体に関する情報の少なくとも何れか一方を、前記撮影手段によって撮影された画像と関連付けて記録する画像情報記録手段をさらに具備したことを特徴とする請求項11記載の電子カメラ。
  15. 前記種別名表示手段によって複数の種別名を表示させ、
    前記種別名表示手段によって表示された複数の種別名から何れかを選択させる選択手段と、
    前記選択手段によって選択された種別名または同種別名に対応する被写体に関する情報の少なくとも何れか一方を記録する記録手段とをさらに具備することを特徴とする請求項8記載の電子カメラ。
  16. 前記表示制御手段は、前記長さ算出手段によって算出された長さを画像中の被写体に対応する位置に表示することを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  17. 前記長さ算出手段によって算出された長さを、前記撮影手段によって撮影された画像と関連付けて記録する画像情報記録手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  18. 前記表示制御手段は、画像中に複数の被写体がある場合、複数の被写体の各々に対応する各々の位置に前記長さ算出手段によって算出された長さを表示し、
    前記画像情報記録手段は、前記表示手段により表示される画像中で選択された被写体の長さを、前記撮影手段によって撮影された画像と関連付けて記録することを特徴とする請求項17記載の電子カメラ。
  19. コンピュータを、
    表示手段によって表示された画像中の被写体に対する2点の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記2点の間の実寸の長さを算出する長さ算出手段と、
    前記長さ算出手段によって算出された長さを前記表示手段によって表示される画像に付加させる表示制御手段として機能させるための制御プログラム。
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