JP2005142806A - 障害解析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 呼接続時にシグナリングを使用するシステムの正常性確認及び障害箇所の解析を行う。
【解決手段】 基地局103の呼処理部140は、呼処理を行い、シグナリングに含まれるエラー内容を送信する。基地局103内の端末機能部142は、無線アナログ部(セクタ)のひとつと有線で選択的に接続され、エラー内容を送信する。試験機能部141は、端末機能部142及び呼処理部140から送信されたエラー内容をコード化して送信する試験制御部を有する。無線パケット制御装置(PCF−SC)105は、基地局103等との間で呼処理を行い、エラー内容を送信する呼処理部と、そのエラー内容をコード化して送信する試験制御部を有する。監視制御装置(OPS)110は、エラーコードの組み合わせに対応した障害箇所が記憶されるマッピングテーブルを有し、送信されたエラーコードを受信及びマッピングして障害箇所を特定し、表示部に表示等する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、呼接続にシグナリングを使う通信方式の障害解析システムに係り、特に、オペレーションセンタから遠隔操作により呼接続確認、障害箇所を特定する障害解析システムに関する。
近年、部品の小型化に伴う移動体通信端末の小型化と低価格化が進み、携帯電話やPHSなどの移動体通信端末を使用するユーザが爆発的に増加している。ユーザ数の増加に伴い、サービスエリアの拡大、データ伝送速度の高速化、システムに対する利便性の向上が求められている。利便性を向上させるためには、システムの安定化が必要不可欠であるが、システムを安定させるためには障害発生の原因を素早く解析し、迅速に対策することが重要となる。
システムの障害発生を検出するシステムとして、例えば、光ファイバの障害位置検出システムが記述された文献がある(例えば、特許文献1参照)。このシステムは、光ファイバの一端に光ファイバの分布に沿った物理量分布を測定する測定器を接続し、物理量の分布から障害箇所を推定するという方式である。この方式では障害を検出するために特殊な測定器が必要であり、現地で光ファイバの一端に直接測定器を接続して測定を行わなければならない。また、測定した物理量の分布結果を解析し、障害箇所を推定する作業が必要である。システム全体の正常性、障害の有無を確認するためには、システムを構成する全ての光ファイバ1本、1本に測定器を接続して測定を行う必要があり、規模の大きなシステムでは、測定に時間を要することが想定される。
このように、従来の障害解析の方法は障害発生エリアを特定し、エリア内の各装置から送信された警報内容から障害原因を推定し、現地に測定器を持ち込み改めて解析作業を行うか、又は、障害推定箇所のハードウェアを交換し、警報が回復するか確認するという方法であり、時間、費用を要する方法であった。特に、無線移動体システムでは、移動体端末の接続状況が電波伝搬環境に依存するため障害の要因および障害箇所を特定することが難しかった。また、障害を検出するツールの開発は進められているが、従来の技術の多くは、測定結果を保守者が解析し障害箇所を推定するという方式であった。
また、端末と基地局の信号の再送回数をカウントし、無線品質の劣化状態を測定する方式が記載された文献がある(例えば、特許文献2参照)。この方式は、例えば、設定した電力値と測定値を比較して信号の品質を評価するため、端末と基地局間の上り/下りの電力がともに固定であるシステムに有効である。一方、上り/下りの電力が固定でないシステム、特に1xEV−DO(1x Evolution Data Only)システムのような下り方向(基地局から端末への向き)は基地局から一定の電力で送信し、上り方向(端末から基地局への向き)の送信電力は、端末と基地局の距離、電波の干渉等による端末の電波受信状況によって変化するシステムでは電波伝搬環境変化により測定値が一定にならないため、この方式は使用できない。
例えば、電波伝搬環境の良いところでは再送回数が少なく、電波伝搬環境の悪いところでは再送回数が多くなる。周りの電波の干渉、ユーザが場所を移動するなど移動体端末は一定の電波伝播環境下に存在しつづける保証がないため、移動体が電波伝搬環境の変化した際に再送回数の値は信用できない値となる。また、この方式を用いて品質の劣化を検出した場合は、品質劣化の原因解析を行い、障害箇所を推定する作業が必須である。
さらに、基地局に有線で端末を接続し、オペレーションセンタから端末向けてパケットを送信し、パケット通信を確認する方法が述べられた文献がある(例えば、特許文献3参照)。この方法では、例えば、まず端末とオペレーションセンタ間でメールの送受信を行い、応答時間が規定値を超えた場合はよりリアルタイム性が高い音声メッセージを流し、端末の音声メッセージの受信状況を測定する。音声メッセージを一定時間内に受信できない場合は固定電話からPB信号を送信して音声の受信状況を評価するという内容である。この方式ではデータ通信の正常性、データの品質を評価することが可能であるが、データ通信ができない根本原因の解析、障害箇所を特定することができない。品質評価に複数のアプリケーションが必要な方式であり、それぞれのアプリケーションに対する測定、判定が必要である。
また、無線呼出システムにおけるページングの方式が示された文献がある(例えば、特許文献4参照)。送信局がページャに対して送信した呼び出し信号とページャが受信した信号を比較し、信号自体の劣化を測定する方式である。しかし、この方式ではページング動作のシステム的な確認、障害異常箇所の特定をすることができない。
また、3GPP2により、無線アクセス方式、cdma2000の各種インタフェースが標準化されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開平9−329415号公報 特開2003−189368号公報 特開2002−271280号公報 特開平10−41872号公報 「3GPP2 A.S0007標準」、3GPP2発行
無線移動体通信システムでは広域のサービスエリアをサービス半径の小さい多数のセルでカバーし、運用している。1つのセル内では複数の移動体端末との通信をサポートしている。一方、移動体端末は無線インタフェースで基地局と通信しサービスエリアを移動する。基地局内には複数の端末インタフェース回路が搭載されており、どのセクタと通信を行うかは移動体端末が受信している電波状態に依存する。また、移動体端末が複数電波を受信するエリアも多数存在する。移動体端末が圏外に移動又は電源がOFFとなる場合もある。そのため通常運用状態では、一般の移動体端末からの受信電力の有無に従って、セクタが正常に動作しているかを判別することができない。
従来の方式は試験用の端末からサービス中の基地局に対して呼接続を行うことで呼接続ができるか否かの判定をすることは可能だが、呼接続が不可となった場合に根本原因となる障害箇所を特定することが困難である。そのため、呼が接続できないことが判明した後に障害を解析するため、現地で解析用の装置を接続し切り分け試験を実施しなければならない場合がある。さらに、障害箇所が複数の装置にまたがる場合や障害が装置間で発生している場合には各装置で原因解析を行い、取得した結果から障害箇所を推測し対策しなければならないこともある。障害検知には試験のための特殊な信号を挿入しなければならない場合があり、また、試験のために基地局のサービスを停止させる必要があることもあった。サービスを停止することで、ユーザの利便性や、サービス提供能力が低下する。また、従来の方式では物理レイヤから上位レイヤまで含めたシステム全体の正常性の確認を行うことが困難であった。
一方、移動体通信システムでは、移動体端末の置かれている環境の違いにより基地局からの電波の受信状況が異なるため、特定環境のユーザからクレームが報告された場合に問題となっている環境を再現することが非常に困難であった。
試験用端末を用いると一般に使用されている端末と識別する必要がある。また、試験の範囲としては端末の電源をONするところから、データ通信又は音声通信、電源OFFまで発呼処理、着呼処理含めてトータル的に動作を確認することが望まれる。例えば、1xEV−DOシステムにおいては、端末が呼接続を開始する際にランダムな識別子を用いて接続を始めるため、試験開始時から試験端末を判別することが困難である。また、ランダムな識別子によって接続する周波数を選択しているため、特定の周波数に接続することが困難であった。
本発明は、以上の点に鑑み、呼接続時にシグナリングを使用するシステムにおいて、例えばIP網等の通信ネットワークを含めた正常性確認及び障害箇所の解析をすることを目的とする。また、本発明は、無線移動体通信システムの監視制御システム(以下、オペレーションシステム又はOPSと称す)からの遠隔操作により、端末からIP網まで含めたシステムの正常性確認及び障害箇所の解析をすることを目的とする。さらに、本発明は、従来技術で必要としていた正常性を確認するための特殊な信号を発生する装置、現地で障害解析作業を行うための測定器類、特別な信号を挿入するためのインタフェース等を追加せずに、正常性確認及び障害箇所の解析をすることを目的とする。なお、本発明は、試験に要するコスト、人員、時間の削減を図ることも目的のひとつである。
また、本発明は、解析処理に通常の呼処理に使用する信号を利用することにより、運用中でもサービスに影響を与えず、解析試験を実施することを目的とする。このことにより、サービスの利便性、提供能力を向上させ、ひいては、サービス提供者の利益向上をもたらすことも目的のひとつである。また、本発明は、コード化して通知された情報から信号処理のシーケンス図作成し、OPSのモニタに表示して、通常目には見えない主信号処理を視覚的に表現することを目的とする。
発呼、着呼試験の指示は、無線移動体通信システムの監視制御システムであるOPS(オペレーションシステム)から行う。基地局に試験用の移動体端末を実装し、一方、IP網に試験用のサーバを設置する。OPSは、試験をするセクタを指定し、試験用移動体端末からIP網の試験サーバに対して発呼、着呼の試験を実施する。なお、基地局内の物理スイッチ切り替えることで、試験用端末を指定したセクタに接続する。発呼、着呼試験の応答から、IP網を含めた無線移動体システムの正常性を確認する。試験中にシステムの異常を検知した場合には障害箇所を特定し、試験結果としてOPSへ通知する。
障害を切り分けるために特別な信号を使用すると、障害検出用に特殊な信号を発生させるための装置、障害検出用に新しい信号処理を追加することが必要になり、サービスに影響を与える。本発明は呼接続時に使用するシグナリングを利用してシステムの正常性、障害箇所の特定を行うことを特徴のひとつとしている。
本発明に係る解決手段について、呼処理にシグナリング処理を必要とする1xEV−DOシステムを例にあげ説明する。1xEV−DOシステムでは通常の呼接続を行う際、3GPP2で規定されているシグナリング(例えば、Umインタフェース、Aインタフェース)を使用している。このシグナリング処理を利用することで、特別な信号を送信することなく、主信号の導通確認、障害箇所を切り分ける方式を実現している。基地局に搭載した試験用端末から呼接続を行い、呼処理に使用するシグナリングのシーケンスを確認することで障害箇所を検出する。本方式を採用することにより障害検出用に特殊な信号を発生させるための装置を設置すること、障害検出用に新しい信号処理を追加することが必要なくなる。また、試験用端末からの呼接続は通常の呼接続と同等に処理するため、通常の呼接続サービスに影響することなく運用中に試験を行えることも特徴のひとつである。
例えば、3GPP2標準で規定されているUmインタフェース、Aインタフェースのメッセージを独自のコードに変換することで、より簡易に呼の接続状況をOPSへ通知することを可能とする。試験中に障害を検知した場合にはメッセージの中に含まれる障害要因causeをコード化しOPSに通知する。OPSは呼処理を行っている複数の装置から障害コードを受信し、OPS内部に保持している解析用のテーブル(マッピングテーブル)に障害コードをマッピングすることで障害箇所を特定する。なお、解析テーブルは障害コードと障害箇所の対応付けを行っているテーブルである。解析テーブルの対応付けにRAS(Remote Access Service)のエラーコードを含めることでIP網の異常も検知することが可能である。
一方、障害の発生しているセクタが判明している場合や新規にセクタを増設する際には運用と切り離した状態でセクタの正常性を確認することが必要な場合がある。本状態を実現するため、セクタ単位で、電波を送信している状態で非運用状態に遷移させるセクタテストモードという機能を基地局に実装する。セクタの状態がセクタテストモードに遷移すると試験用端末以外の端末からのアクセスを受け付けなくなる。例えば、基地局が報知している情報のRedirectBitを1にすることで本機能を実現する。一般の端末は、RedirectBitが1になると、他のセクタをサーチする。また、試験用端末はRedirectBitを1に設定しても指定したセクタに接続できるよう設計する。本機能を用いることで一般端末を隔離した状態でシステムの正常性を確認することも可能である。
1xEV−DOシステムでは移動体端末から呼を接続する際にRATI(Random Access Terminal Identifier)と呼ばれる識別子を用いる。RATIには周波数情報が含まれている。本発明に係る解決手段では呼処理を行う装置で一般の端末と試験用端末を識別するため、試験用端末が周波数によって固定のRATI値を使用して呼接続するよう制御している。また、RATIはランダムで振られる値であるため、一般端末が試験用の端末と同じRATIを使用する可能性がある。この課題を回避するため、端末固有に割り振られる識別子であるIMSI(International Mobile Station Identifier)を使用して、試験中の呼が試験用端末のものであるかどうかの確認を行っている。例えば、試験開始時に試験用端末のIMSIの値を読み出す。この値と試験端末が端末認証を行う際に返信されるCallBackID(コールバックID)の値(0+IMSI)を比較し、不一致の場合はエラーとしてOPSに通知する。
また、呼接続時に無線パケット制御装置(PCF−SC)から割り当てられたUATI(Unique Access Terminal Identifier)を用いて試験用端末と一般端末を識別することもできる。端末は、UATIが割り当てられた後は、UATIを用いて通信するため、RATIとUATIの対応、又は、IMSIとUATIの対応を呼処理を行う装置の試験制御部に通知することで、UATIを用いた端末の識別が可能となる。
1xEV−DOシステムでは、受信電力と受信データレートが比例する。この特性を考慮し、種々の電波伝播環境に存在する端末を擬似するために、基地局装置内の上り経路減衰器と下り経路減衰器を調整し伝播ロスの値を制御する。制御パラメータとして上りと下りのデータレートをOPSから試験開始時に指定することにより、上り経路減衰器と下り経路減衰器の調節を実現する。また、基地局と端末との間では、電力制御が行われている。例えば、経路損失設定後、基地局ではパケットエラーを測定する。また、目標とするパケットエラー率を設定し、例えば測定したパケットエラー率の平均が目標値になるように電力制御を行うことで回線品質を一定に保っている。
1xEV−DOシステムでは、呼接続が完了するとActive状態という状態に遷移する。また、呼接続後(すなわちActive状態で)データ通信を行わないまま一定時間(時間は任意)を経過すると、無線資源の有効利用のため使用していた無線リンクを開放するが、呼の接続用の各種情報は保持する。この状態をDormant状態という。Dormant状態でIP網側からデータを受信すると、無線リンクを再度確立するためpageと呼ばれる着呼処理が行われ、移動体端末は再びActiveの状態に遷移する。本発明に係る解決手段ではコマンドを実行すると一定時間後に、試験用の端末に向けてデータを送信するアプリケーションをIP網に設置した試験用のサーバに置くことで着呼のシーケンスを確認する。
試験用端末は基地局装置内に搭載され、試験用端末から基地局間は有線で接続されている。しかし、複数のセクタが同一のアンテナに接続されているため、試験用端末は指定したセクタ以外の電波を受信する可能性がある。指定したセクタの送信電力が低い場合や、ケーブルの破損や接触不良などで試験用端末から指定してセクタまでの経路損失値が増加した場合は、指定したセクタの電力に対して指定した以外のセクタの電力が大きくなるため、指定していないセクタに接続してしまう可能性がある。本発明では、指定したセクタで正常に試験が行われているかを確認するため3つの判定を行う。PilotOffsetによる判定、試験用端末が受信する下り方向の電力値による判定、試験用端末が送信する上り方向の電力値による判定である。移動体端末同士の干渉を抑えるため、基地局はセクタ毎に異なるオフセット値(PilotOffset)を端末に通知している。試験用端末が呼接続しているセクタのPilotOffset値と指定したセクタのPilotOffsetの値を比較することで正常に指定したセクタに接続されているか判定を行う。また、指定したセクタに接続されていても、ケーブルの破損や接触不良などの影響で試験用端末が指定した電波を受信又は送信できない場合を考慮し、試験用端末で基地局の送信電力、試験用端末の送信電力を測定し、値の正常性判定を行う。
発呼、着呼試験の試験時間は系に異常がある場合や無線の環境の変化により一定ではない。試験完了までの時間が不定のため、試験の途中経過を保守者(OPS)に通知する。例えば、呼処理を行う各装置では試験の経過状況を自装置のデータベースに書き込む。OPSは、定期的にこのデータベースを参照することで試験の途中経過を取得し、表示部に表示する。また、OPSからデータベースの内容を参照した際に内容が不正であった場合はOPS主導で試験を中止する機能を実装する。
本発明に係る解決手段として、例えば以下のような手段をとることができる。
無線移動体端末、無線基地局と無線終端制御装置を備え、信号処理を用いて呼接続を行う無線通信システムにおいて、論理セクタを指定することでセクタ単位に主信号の導通確認を可能とする。また、IP(Internet Protocol)網にテスト用のサーバを設置することで、RAN(Radio Access Network)網の正常性に加え、IP網を含めたシステムの正常性の確認をすることが可能とする。基地局に試験用の無線端末を搭載し、無線端末が呼接続を行う際に使用するシグナリングを利用してシステムの障害箇所を特定する。
また、呼接続にシグナリングを使う通信方式において、呼処理のシグナリングに含まれる障害要因causeをエラーコードに変換し、OPSに通知する。また、呼処理を行っている各装置から通知されたエラーコードをOPSで統合して、障害箇所を出力する。OPSには解析用のテーブルを用意し、呼処理を行っている各装置から通知されたエラーの内容をテーブルマッピングし、結果を出力する。
また、呼接続を開始する際に使用する識別子の値を固定にすることで試験機と一般機を識別する。例えば、基地局に搭載された試験用の無線移動体端末が呼接続を開始する際に使用する識別子RATIの値を固定にすることで試験端末と一般端末を識別する。なお、識別子RATIを周波数に応じて作成することで、呼接続を行う周波数を特定することもできる。さらに、試験開始時に取得したIMSIの値と、端末認証の際に通知されるCallBackIDの値を比較することにより接続された無線移動体端末が試験端末であるか再識別する。
試験端末からIP網間でPPP(Point to Point Protocol)確立後、着呼の動作に合わせたアプリケーションを使用することで、pageの動作を確認する。また、基地局に搭載された試験用の無線移動体端末に上り/下りのデータレートを固定又は可変で割り当てることで、あらゆる無線移動体端末の環境を擬似する。基地局に搭載された試験用の無線移動体端末が送受信している電力値とPilotOffsetの値から基地局内(試験用端末から基地局間)の通信障害を特定する。
呼処理を行っている各装置の共通データベースに試験の途中経過を書き込み、OPSから定期的に収集することで、試験の経過状況を表示する。また、収集した情報を基にシーケンス図を作成することで呼接続のシーケンスをリアルタイムで視覚的に表示する。さらに、試験の実行状態が不正な状況に陥ったことを把握し、OPS主導で試験を中止する。
本発明の解決手段によると、
無線端末とデータを送受信するための無線アナログ部と、
呼処理を行い、呼処理のシグナリングに含まれるエラー情報を送信する第1の呼処理部と、
前記無線アナログ部と有線で接続され、接続された前記無線アナログ部及び前記第1の呼処理部を介して通信し、エラーを検知した場合にエラー情報を送信する端末機能部と、
エラー情報とエラーコードが対応したテーブルを有し、該テーブルを参照して、前記端末機能部及び前記第1の呼処理部から送信されたエラー情報を受信してコード化し、コード化されたエラーコードを送信する第1の試験制御部と、
を有する基地局と、
前記基地局の前記第1の呼処理部と共に呼処理を行い、呼処理のシグナリングに含まれるエラー情報を送信する第2の呼処理部と、
エラー情報とエラーコードが対応したテーブルを有し、該テーブルを参照して、前記第2の呼処理部から送信されたエラー情報を受信してコード化し、コード化されたエラーコードを送信する第2の試験制御部と、
を有する、セッション情報を管理及び無線パケットを終端するための無線パケット制御装置と、
エラーコードの組み合わせに対応した障害箇所情報が予め記憶されたマッピングテーブルを有し、前記第1の試験制御部と、前記第2の試験制御部とから送信されたエラーコードを受信し、受信したエラーコードを前記マッピングテーブルにマッピングして障害箇所を特定し、表示部に表示及び/又は記憶部に記憶する監視制御装置と
を備えた障害解析システムが提供される。
本発明によると、呼接続時にシグナリングを使用するシステムにおいて、IP網等の通信ネットワーク網を含めた正常性確認及び障害箇所の解析をすることができる。また、本発明によると、無線移動体通信システムの監視制御システム(OPS)からの遠隔操作により、端末からIP網までを含めたシステムの正常性確認及び障害箇所の解析をすることができる。また、従来技術で必要としていた正常性を確認するための特殊な信号を発生する装置、現地で障害解析作業を行うための測定器類、特別な信号を挿入するためのインタフェース等を追加せずに、正常性確認及び障害箇所の解析をすることができる。さらに、本発明によると、試験に要するコスト、人員、時間の削減を図ることができる。
また、本発明によると、解析処理に通常の呼処理に使用する信号を利用することにより、運用中でもサービスに影響を与えず、解析試験を実施することができる。このことにより、サービスの利便性、提供能力が向上し、ひいては、サービス提供者の利益向上をもたらすことができる。また、コード化して通知された情報から信号処理のシーケンス図作成し、OPSのモニタに表示することで、通常目には見えない主信号処理を視覚的に見ることができる。
本実施の形態では、3GPP2で標準化されている1xEV−DOシステムを例に説明する。
図1は、1xEV−DOシステムを例とした本実施の形態に係る障害解析システムのシステム構成図である。
障害解析システムは、基地局103と、IP−SW(IPスイッチ)104と、PCF−SC(Packet Control Function − Session Control、無線パケット制御装置)105と、OPS(オペレーションシステム)110とを備える。また、障害解析システムは、認証サーバ106と、IP−NW(IPネットワーク)107を介してPCF−SC105に接続されるISP(Internet Service Provider)サーバ108及び試験サーバ111とを備えることができる。
基地局103は、移動機端末100、101、102と無線で通信を行う。基地局103を取り囲む円120は、基地局103から電波が送信されているエリアの概略を視覚化したものである。基地局103は、主信号処理を行う呼処理部140と、試験機能を制御する試験機能部141とを有する。また、試験機能部141の中には、端末機能を有する端末機能部142がある。基地局103は、複数のセクタ150、151、152に分割されており、境界153、154、155は、各セクタが混在する領域・境界を表している。なお、基地局103内の端末機能部142は、各セクタに対応する無線アナログ部に選択的に接続され、所望のセクタ内に端末があるかのように動作する。
IP−SW104は、基地局103に接続され、パケットのスイッチングなどを行う。
PCF−SC105は、無線パケット制御装置であり、セッション情報の管理、端末認証、無線パケットの制御及び終端を行う等の機能を有する。
OPS110は、例えば、保守−NW(保守ネットワーク)を介してIP−SW104に接続される保守端末であり、基地局103、PCF−SC105の監視・制御機能を有する。
認証サーバ106は、端末認証処理を司り、端末情報の登録・管理等の機能を有する。ISPサーバ108は、端末が利用するためのサーバであり、ユーザ認証処理、データ通信処理を行う。図の太線130は一般端末100、101、102の主信号経路、点線131は端末機能部142の主信号経路を示す。なお、基地局103、PCF−SC105で構成されるネットワークをRAN(Radio Access Network)網と呼ぶ。
試験サーバ111は、IP網107に設置され、発呼試験及び着呼試験において端末機能部142と通信し、及び、試験内容に応じたアプリケーションを実行するサーバである。
図2は、基地局103の構成を表すブロック図である。基地局103は、複数の無線アナログ部(セクタ)150及び151及び152、呼処理部140、ディジタル信号処理部、回線インタフェース部212及び基地局制御部23を有する主信号処理部200と、試験制御部201、端末機能部142、上り経路減衰器240、下り経路減衰器241、セクタ切替スイッチ242及び243を有する試験機能部141とを備える。なお、図中の太線は、端末機能部142の主信号経路を表している。
無線アナログ部(セクタ)150、151、152は、例えば、アンテナ、無線受信部、無線送信部、方向性結合器を有する。無線アナログ部は、無線端末と無線にて信号を送受信する。例えば、無線アナログ部は、端末から送信される上り信号をアナログからディジタルに変換し、ディジタル信号処理部に送信する。また、ディジタル信号処理部から送られる下り信号をディジタルからアナログに変換して、端末に送信する。また、無線アナログ部は、方向性結合器を介して端末機能部142と有線で接続され、信号を送受信することができる。また、無線アナログ部は、例えば、図に示すように、ダイバシティ構成とすることができる。
呼処理部(第1の呼処理部)140は、ディジタル信号処理部を介して各無線アナログ部と接続され、主に呼処理を行う。また、呼処理部140は、呼処理中のシグナリングに含まれるエラー内容を試験制御部201に送信する。例えば、呼処理部140は、シグナリングに含まれる障害要因causeをエラー内容として試験制御部201に送信する。
回線インタフェース部212は、呼処理部140とIP−SWとを通信させるためのインタフェースである。また、ディジタル信号処理部は、上り信号の復調および下り信号の変調を行なうユニットである。基地局制御部230は、基地局全体を制御する。
試験制御部(第1の試験制御部)201は、障害を検出するための試験を制御する。また、試験制御部201は、端末機能部142、呼処理部140から通知されたエラー内容(エラー情報)をコード化し、コード化されたエラーコードをOPS110に送信する。例えば、試験制御部201は、エラー内容とエラーコードが対応したテーブルを有し、このテーブルを参照して、端末機能部142及び呼処理部140から送信されたエラー内容をコード化することができる。また、試験制御部201は、端末機能部142、上り/下り経路減衰器240及び241、セクタ切替スイッチ242及び243を制御する。
端末機能部142は、基地局103に実装される試験用の端末である。端末機能部142は、アンテナを介して通信される通常の無線移動体端末と同様の機能を有する。端末機能部142は、無線アナログ部のひとつと有線で選択的に接続され、接続された無線アナログ部及び第1の呼処理部を介して通信する。また、端末機能部142は、エラーを検知した場合にエラー内容を試験制御部201に送信する。例えば、端末機能部142は、シグナリングに含まれる障害要因causeをエラー内容として試験制御部201に送信する。
セクタ切替スイッチ242及び243は、端末機能部142と接続される無線アナログ部を選択的に切り換えるためのスイッチである。OPS110が指定したセクタ識別情報に従い、試験制御部201によりスイッチ242及び243を切り換えて試験することにより、現地に試験装置を持ち込む必要なく、所望のセクタを試験することが可能となる。
上り経路減衰器240は、端末機能部142から無線アナログ部方向への経路損失(電力損失)を調整するためのアッテネータである。また、下り経路減衰器241は、無線アナログ部から端末機能部142方向への経路損失(電力損失)を調整するためのアッテネータである。OPS110からの試験開始通知に含まれる上りと下りのデータレートに基づき、試験制御部201は、上り経路減衰器240及び下り経路減衰器241の電力減衰量を調整して、端末機能部142の環境を、所望の電波環境に擬似する。例えば、試験制御部201は、データレートと受信電力の関係から、AというデータレートになるのがB〜B+αという電力値である場合は、基地局の送信電力から減衰器の減衰量を引いたものがB〜B+αの範囲となるように、減衰量を調節する。なお、データレートと受信電力の関係は、3GPP2標準で規定されており、これらのデータは試験制御部201のメモリなどに予め記憶しておく。また、端末(一般の端末及び端末機能部142)と基地局間では、標準で規定された送信・受信電力の制御を行っている。
図3は、PCF−SCの構成を示すブロック図である。PCF−SC105は、装置制御部302と呼処理部304と回線インタフェース300及び301とを備える。装置制御部302内には、発呼試験及び着呼試験などの制御を行う試験制御部303がある。
試験制御部(第2の試験制御部)303は、例えばAインタフェースのエラーメッセージ(エラー情報)とエラーコードが対応したテーブルを有する。試験制御部303は、そのテーブルを参照して、呼処理部304から送信されたエラー内容をコード化し、コード化されたエラーコードをOPS110に送信する。なお、呼処理部304がテーブル311を有するようにしてもよい。
呼処理部(第2の呼処理部)304は、例えば、基地局103の呼処理部104との間で呼処理を行う。また、呼処理部304は、呼処理のシグナリングに含まれるエラー内容を試験制御部303に送信する。
図4は、OPS110の構成を示すブロック図である。OPS110は、CPUと、メモリ(MEM)と、各装置から通知されたコードをマッピングするため多次元のマッピングテーブル400と、保守−NWと接続するためのI/Oと、表示部と、入力部とを有する。1xEV−DOシステムの例では、OPS110は、マッピングテーブル400に端末機能部142、基地局103の呼処理部140、PCF−SC105の呼処理部304から通知されたエラーコードをマッピングすることで障害箇所を特定し、表示部に表示及び/又は記憶部に記憶する。
図5は、マッピングテーブル400の説明図である。マッピングテーブル400は、エラーコードと障害箇所が対応付けられて予め記憶されているテーブルである。例えば、装置Aから通知されたエラーコードと装置Bから通知されたエラーコードの組み合わせにより、どこで障害が発生しているかを示す情報が記憶されている。なお、マッピングテーブル400は、エラーコードが通知される装置の数に応じて、多次元の構成とすることができる。
なお、マッピングテーブル400の対応付けにRASのエラーコードを含めることでIP網の異常も検知することが可能である。
図6は、試験サーバの構成を示すブロック図である。試験サーバ111は、CPUと、メモリ(MEM)と、IPネットワークと接続するためのI/Oと、基地局103の端末機能部142とユーザ認証するためのソフトウェアであるRADIUS(Remote Access Dial In User Service)を保持するデータベース500と、端末機能部142とデータ通信の行うためのアプリケーションを保持するデータベース501を有する。試験サーバ111は、発呼試験において、端末機能部との間でデータ通信に使用できる適宜のアプリケーションを実行する。また、試験サーバ111は、着呼試験において、無線リソースが解放されるように設定された所定時間経過後に、端末機能部142にデータを送信するアプリケーションを実行する。
図7は、発呼試験の動作を示すシーケンス図である。
まず、OPS110は、例えば保守者により発呼試験が選択されると、発呼試験を行う基地局及びセクタ識別情報(例えば、セクタ番号等)、上り/下りのデータレートを設定する。例えば、OPS110は、入力部から試験する基地局の識別情報、セクタ番号、端末のデータレートを入力することができる。OPS110は、指定された基地局103の試験制御部201に対して発呼試験を示す試験種別、セクタ番号、上り/下りのデータレートを含む試験開始通知を送信する(ステップ610)。
基地局103の試験制御部201は、試験開始通知を受信すると、試験用の端末機能部142のIMSIの値をメモリから読み出し、また、端末機能部142が呼接続で使用するためのRATIの値を、OPS110から通知されたセクタ番号を基に算出する(ステップ611)。なお、試験制御部201は、IMSIの値を端末機能部142から取得するようにしてもよい。RATIの値は、例えば、3GPP2標準の算出式を用いて計算することができる。この標準における算出式では、式の中にランダムな値を用いて端末と基地局103を接続する周波数を分散させているが、本実施の形態では、このランダム値(パラメータ)を固定の値にすることにより周波数固定で接続する。なお、OPS110から、接続する周波数が指定され、試験制御部201はこのランダム値(パラメータ)を指定された周波数に応じた値にすることで、呼接続を行う周波数を特定するようにしてもよい。試験制御部201は、算出したRATIと、試験開始通知に含まれる上り/下りのデータレートをメモリに保持する。
試験制御部201は、RATI算出後、RATIの値を含む試験開始通知を基地局103の呼処理部140に通知する(ステップ612)。なお、図2に示す基地局103の例では、試験制御部201は、基地局制御部230を介して呼処理部140と信号を送受信することができる。基地局103の呼処理部140は、通知されたRATIを用いて端末機能部142が呼接続してくることを期待し待機する。また、呼処理部140は、端末からのRATIが通知されたRATIかを判別することにより、一般端末と端末機能部142を識別し、端末機能部142の呼処理について発呼試験の処理を実行する。したがって、一般端末からの呼は通常の運用状態としたまま、試験を行うことができる。なお、呼処理部140は、PCF−SC105から割り当てられるUATIを用いて、一般端末と端末機能部142を識別することもできる。
また、呼処理部140は、試験制御部201にAckを送信する。基地局103の試験制御部201は、呼処理部140からAckを受信すると、OPS110に対して端末機能部142のIMSI及び、RATIを含むAckを返信する(ステップ613)。
次に、OPS110は、PCF−SC105の試験制御部303に対して、基地局103の試験制御部201から通知された端末機能部142のIMSI、RATIの値を含む試験開始通知を送信する(ステップ614)。試験開始通知を受信したPCF−SC105の試験制御部303は、PCF−SC105の呼処理部304に対して端末機能部142のRATIの値を含む試験開始通知を送信する(ステップ615)。PCF−SC105の呼処理部304は、通知されたRATIを用いて端末機能部142が呼接続してくることを期待し待機する。また、呼処理部304は、基地局103の呼処理部140と同様に、RATIにより一般端末と端末機能部142を識別し、端末機能部142の呼処理について発呼試験の処理を実行する。なお、呼処理部304は、上述と同様に、UATIを用いて一般端末と端末機能部142を識別することもできる。
また、試験制御部303は、IMSIをメモリに保持する。なお、IMSIは、試験制御部303にて、端末機能部142と一般端末を再識別するために用いられる。呼処理部304は、試験制御部303にAckを送信し、試験制御部303は、OPS110にAckを送信する。
次に、OPS110は、PCF−SC105の試験制御部303からAckを受信すると、基地局103の試験制御部201に対して、呼接続開始要求を送信する(ステップ616)。基地局103の試験制御部201は、端末機能部142に対して、メモリに保持されたRATIと、上り/下りのデータレートとを含む呼接続開始要求を送信する(ステップ617)。なお、データレートは、端末機能部142では、例えばシグナリング等の無線上のデータ処理に用いられる。端末機能部142は、呼接続開始要求を受信し、試験制御部210にAckを送信する。上り/下りのデータレート固定は、基地局103の試験制御部201が、受信した上り/下りのデータレートに応じて上り経路減衰器240及び、下り経路減衰器241を制御することで実現される。
また、基地局103の試験制御部201は、ステップ610でOPS110から受信した試験開始通知に含まれるセクタ番号に従い、セクタ切替スイッチ242、243を切り替える(ステップ618)。なお、スイッチの切り換えは、試験開始通知の受信後の適宜のタイミングで実行することができる。
端末機能部142は、呼接続開始要求を受信すると、呼接続開始要求に含まれるRATIを用いて発呼処理を開始する(ステップ620)。例えば、端末機能部142は、試験サーバ111に対して発呼する。なお、図2に示す基地局の例では、端末機能部142は分波器、上り/下り経路減衰器240及び241、セクタ切替スイッチ242及び243、試験するセクタに対応する無線アナログ部を介して、呼処理部140と信号を送受信する。また、呼接続は、端末機能部142、基地局103の呼処理部140、PCF−SC105の呼処理部304間で行われる。なお、本実施に形態においては、呼処理は例えば3GPP2標準で規定されたシーケンスに則り行うことができる。
試験開始から所定時間、端末機能部142が呼接続を開始しない場合にはエラーを基地局103の試験制御部201に送信する。例えば、基地局103の呼処理部140は、ステップ612においてRATIを含む試験開始通知を受信してから所定時間内に、受信したRATIを用いた呼接続の要求がない場合、エラーと判断してエラーメッセージ又はコードを基地局103の試験制御部201に送信する。また、例えばPCF−SC105の呼処理部304も同様に、ステップ615においてRATIを含む試験開始通知を受信してから所定時間内に、受信したRATIを用いた呼接続の要求がない場合、エラーと判断してエラーメッセージ又はコードをPCF−SC105の試験制御部303に送信する。
また、呼処理中に端末機能部142又は呼処理部140がエラーを検知した場合には、端末機能部142及び呼処理部140は、逐次、基地局103の試験制御部201に対してエラー内容(エラー情報)を送信する(ステップ621、622、624、625)。基地局103の試験制御部201は、エラー内容を受信すると試験制御部201内のテーブルを参照して受信したエラー内容をコード化し、そのコードをメモリにて保持する(ステップ627)。一方、呼処理中にPCF−SC105の呼処理部304がエラーを検知した場合にも、呼処理部304は、逐次PCF−SC105の試験制御部303に対してエラー内容を送信する(ステップ623、626)。また、PCF−SC105の試験制御部303は、エラー内容を受信すると試験制御部内のテーブル310を参照して受信したエラー内容をコード化し、そのコードをメモリにて保持する(ステップ、628)。なお、基地局103の試験制御部201、及び、PCF−SC105の試験制御部303は、エラー内容として、呼処理中のシグナリングに含まれる障害要因causeを用いることができる。
なお、例えば、PCF−SC150の試験制御部303は、端末が呼接続をする際に認証サーバ106との間で行われる端末認証の認証時にCallBackID(0+IMSI)を取得し、メモリに保持されたIMSIと、取得したCallBackIDの値を比較する。試験制御部303は、例えば、比較結果が不一致の場合はエラーとして所定のエラーコードをメモリにて保持する。
また、端末機能部142は、接続されているセクタが、指定されたセクタか判定する。なお、セクタ判定の詳細については後述する。また、端末機能部142は、エラーがある場合にはエラー内容を試験制御部303に送信することもできる。なお、セクタ判定は、適宜のタイミングで実行することができる。また、セクタ判定は一度に限らず、所定時間毎など複数回実行してもよい。
呼処理が正常に終了すると、端末機能部142は、IP網に接続され、試験サーバ111との通信が可能となる(ステップ629、630)。呼処理が完了すると、端末機能部142は、基地局103の試験制御部201に対して呼接続完了通知を送信する(ステップ631)。
次に、基地局103の試験制御部201は、呼接続完了通知を受信すると、アプリケーション実行要求を端末機能部142に対して送信する(ステップ632)。端末機能部142は、試験サーバ111との間でアプリケーションを実行する(ステップ633)。例えば、端末機能部142は、pingやftp等を実行することができる。なお、アプリケーションとしてはデータ通信又は音声通信に使用できる適宜のアプリケーションを実行することもできる。なお、端末機能部142は、例えばアプリケーション実行中のエラー内容をメモリに保持しておき、適宜のタイミングでOPS110に通知してもよい。
端末機能部142は、アプリケーション終了後、アプリケーション結果通知を基地局103の試験制御部201に送信する(ステップ634)。アプリケーション結果通知は、例えば、アプリケーション実行中のエラー内容を含む。基地局103の試験制御部201は、アプリケーション結果通知を受信すると、端末機能部142に対して呼切断要求を送信する(ステップ640)。また、試験制御部201は、アプリケーション結果通知内のエラー内容をコード化してメモリに保持する。端末機能部142は、基地局103の呼処理部140、PCF−SC105の呼処理部304との間で呼切断処理を行い、IP網との接続を切断する(ステップ641)。呼切断処理完了後、端末機能部142は、基地局103の試験制御部201に対して呼切断完了通知を送信する(ステップ642)。
基地局103の試験制御部201は、呼切断完了通知を受信すると、保持していたエラーコードをメモリから読み出し、読み出したエラーコードを含む試験結果通知をOPS110に送信する(ステップ650)。OPS110は、試験結果通知を受信すると、PCF−SC105の試験制御部303に対して試験結果通知要求を送信する(ステップ651)。PCF−SC105の試験制御部303は、保持していたエラーコードをメモリから読み出し、読み出したエラーコードを含む試験結果通知をOPS110に送信する(ステップ652)。OPS110は、自装置内のマッピングテーブル400に基地局103の試験制御部201と、PCF−SC105の試験制御部303とから通知されたエラーコードをマッピングし、マッピングテーブル400が示す結果を表示部に表示及び/又はメモリに記憶する(ステップ660)。
図8は、着呼試験の動作を示すシーケンス図である。
一般に、1xEV−DOシステムでは、呼接続が完了するとActive状態に遷移する。また、呼接続後、データ通信を行わないまま一定時間(時間は任意)を経過すると、無線資源の有効利用のため呼制御情報を保持したまま、使用していた無線コネクションを開放する。これをDormant状態という。Dormant状態でIP網側からデータを受信すると、pageと呼ばれる着呼処理が行われ、無線コネクションを再度確立し、移動体端末はActive状態に遷移する。本着呼試験では、このpage処理のシーケンスを確認することを主な目的としている。
OPS110は、例えば保守者により着呼試験が選択されると、着呼試験を行う基地局及びセクタ識別情報(例えば、セクタ番号)、上り/下りのデータレートを設定する。各装置は、上記に示した発呼試験におけるステップ610〜631と同様の処理を行い、呼接続を行う。なお、各処理の詳細については、上述と同様であるので省略する。
呼接続完了通知の取得(ステップ631)の後、基地局103の試験制御部201は、着呼試験用のアプリケーションを実行するためのアプリケーション実行要求を端末機能部142に送信する(ステップ670)。なお、発呼試験と着呼試験では使用するアプリケーションの種類が異なる。端末機能部142は、例えば試験サーバ111上の、所定時間経過すると端末機能部142に向けてデータを送信する内容のアプリケーションを起動する(ステップ671)。このアプリケーションが起動されると、試験サーバ111は、アプリケーション上で設定されている所定時間データの送受信を行わない(ステップ672)。端末機能部142と試験サーバ111間では、アプリケーション起動後一定時間データ通信が行われないため、端末機能部142から基地局103との間で確保していた無線リソースを解放する(ステップ673)。なお、アプリケーション上で設定されるデータ送信を開始するまでの時間は、例えば、無線リソースが解放されるように(例えば、リソース解放時間+α)設定される。
試験サーバ111は、所定時間の経過後、PCF−SC105の呼処理部、基地局103の試験制御部201及び端末機能部142に対して、例えば予めメモリに記憶された所定のデータを送信する(ステップ674)。端末機能部142、基地局103の呼処理部140、PCF−SC105の呼処理部304では、データを着信するため着呼処理を開始する(ステップ680)。
着呼処理中に端末機能部142又は基地局103の呼処理部140でエラーを検知した場合には、端末機能部142及び呼処理部140は、逐次、基地局103の試験制御部201に対してエラー内容を送信する(ステップ681、682、684、685)。また、試験制御部201は、エラー内容を受信すると、発呼試験の場合と同様に試験制御部201内のテーブルを参照し、受信したエラー内容をコード化してメモリに保持する(ステップ687)。
一方、着呼処理中にPCF−SC105の呼処理部304でエラーを検知した場合には、呼処理部304は、逐次PCF−SC105の試験制御部303に対してエラー内容を通知する(ステップ686)。PCF−SC105の試験制御部303は、エラー内容を受信すると、テーブル310を参照し受信したエラー内容をコード化してメモリに保持する(ステップ688)。なお、基地局103の試験制御部201、及び、PCF−SC105の試験制御部303は、エラー内容として、呼処理中のシグナリングに含まれる障害要因causeを用いることができる。
着呼処理完了後(ステップ689)、各装置は上述の発呼試験におけるステップ634〜660と同じ処理を行う。なお、各処理の詳細については、上述と同様であるので省略する。これにより、試験結果がOPS110の表示部に表示及び/又は記憶部に記憶される。
(障害発生時の発呼試験の動作例)
次に、例えば、端末機能部142と基地局103(主信号処理部200)の間に通信障害が発生している際に発呼試験を行った場合における動作例について説明する。
ステップ610〜618の処理を実行した後、呼処理が開始されると、端末機能部142は、基地局103の呼処理部140に対して、例えば3GPP2で規定されているUATI−Requestメッセージを送信する。なお、試験開始通知(ステップ612、614)の受信により基地局103では、UATI−Requestメッセージの受信を期待し、PCF−SC105では、A14−UATI Requestメッセージの受信を期待している。しかし、この例では、端末機能部142−基地局103間に通信障害が発生しているため、端末機能部142でメッセージタイムアウトとなり、端末機能部142は、基地局103の試験制御部201に例えばエラーαを送信する。一方、基地局103の呼処理部140は、UATI−Requestメッセージを受信することができず、異常を検出したとして、エラーβを基地局103の試験制御部201に送信する。基地局103の試験制御部201は、端末機能部142及び呼処理部140から受信したエラーをコード化し、保持する。コード化されたエラーコードは、例えば呼切断後にOPS110へ通知される。
また、PCF−SC105の呼処理部304でもA14−UATI Requestメッセージを受信することができないため、呼処理部304は、エラーγをPCF−SC105の試験制御部303に送信する。試験制御部303は、受信したエラーをコード化し、保持する。コード化されたエラーコードは、例えば呼切断後にOPS110へ通知される。
OPS110は、基地局103及び、PCF−SC105の各試験制御部から通知されたエラーコードを、エラーコードの組合せにより障害箇所を規定しているテーブル401上にマッピングし、モニタに障害箇所を表示する。
ここで、マッピングテーブル401は、端末機能部142がタイムアウトとなったことを示すエラーコードと、基地局103の呼処理部140がUATI−Requestメッセージを受信できないことを示すエラーコードと、PCF−SC105の呼処理部304がA14−UATI Requestメッセージを受信できないことを示すエラーコードと、の組み合わせに対応して、「端末〜基地局間で障害が発生」していることを示す情報を予め記憶されており、OPS110の表示部には「端末−基地局間で障害が発生」を示す情報が表示される。また、例えば、基地局103の呼処理部140についての当該エラーコードがなく、PCF−SC105の呼処理部304についての当該エラーコードがある場合には、「基地局〜PCF―SC間で障害が発生」していることを示す情報を記憶しておくことができる。なお、これ以外にも、適宜のマッピングテーブルを作成しておくことができる。
また、本実施の形態においては、主に呼処理におけるエラーについて示しているが、これ以外にも基地局、PCF−SC、ネットワークの障害試験結果などを、OPS110に通知し、マッピングするようにしてもよい。
(セクタ判定)
端末機能部142は基地局103内に搭載され、端末機能部142から基地局103間は有線で接続されている。しかし、複数のセクタが同一のアンテナに接続されているため、端末機能部142は指定されたセクタ以外の電波を受信する可能性がある。例えば、指定されたセクタの送信電力が低い場合や、ケーブルの破損や接触不良などで端末機能部142から指定されたセクタまでの経路損失値が増加した場合は、指定されたセクタの電力に対して指定された以外のセクタの電力が大きくなるため、指定していないセクタに接続してしまう可能性がある。
本実施の形態では、指定されたセクタで正常に試験が行われているかを確認するため3つの判定を行うことができる。(1)PilotOffsetによる判定、(2)試験用端末が受信する下り方向の電力値による判定、(3)試験用端末が送信する上り方向の電力値による判定である。なお、3つ全ての判定を行うことが望ましいが、必ずしも全てを行う必要はない。
移動体端末同士の干渉を抑えるため、基地局103は、セクタ毎に異なるオフセット値(PilotOffset)を端末に通知している。端末機能部142が呼接続しているセクタから通知されたPilotOffset値と、指定されたセクタのPilotOffset値を比較することで正常に指定されたセクタに接続されているか判定を行う。なお、端末機能部142には、セクタに対応してPilotOffset値が予め記憶され、端末機能部142はこれを参照して、指定されたセクタのPilotOffset値を得ることができる。
また、指定されたセクタに接続されていても、ケーブルの破損や接触不良などの影響で端末機能部142が指定された電波を受信又は送信できない場合を考慮し、端末機能部142で基地局103の送信電力、端末機能部142の送信電力を測定し、予め定められた閾値に基づき、値の正常性判定を行うことができる。
(試験経過の通知)
発呼、着呼試験の試験時間は、系に異常がある場合や無線の環境の変化により一定ではない。試験完了までの時間が不定のため、試験の途中経過を保守者に通知するようにしてもよい。呼処理を行う端末機能部142、基地局103の試験制御部201、PCS−SC105の試験制御部303は、試験の経過状況を自装置のメモリ(又はデータベース)に書き込む。OPS110は、定期的に(又は不定期に)このメモリの内容を参照して試験の途中経過を収集し、収集した途中経過をモニタに表示する。また、収集した情報を基にシーケンス図を作成することで呼接続のシーケンスをリアルタイムで視覚的に表示してもよい。さらに、内容が不正状況に陥ったことを示すものであった場合はOPS110主導で試験を中止することができる。
(セクタテストモード)
障害の発生しているセクタが判明している場合や、新規にセクタを増設する際には、運用と切り離した状態でセクタの正常性を確認することが必要な場合がある。本状態を実現するため、セクタ単位で、電波を送信している状態で非運用状態に遷移させるセクタテストモードという機能を基地局103に実装することができる。例えば、基地局103が報知している情報のRedirectBitを「1」にすることで本機能を実現することができる。端末機能部142は、RedirectBitを「1」に設定しても、指定したセクタに接続できるよう設計する。
RedirectBitとは、端末の接続を拒絶するパラメータ(端末に対して他のセクタをサーチするように通知するためのパラメータ)である。一般端末は、RedirectBitが「1」に設定されると、他のセクタをサーチする。一方、端末機能部142は、RedirectBitを無視するよう作成することで、端末機能部142のみがそのセクタと通信することが可能になる。セクタの状態がセクタテストモードに遷移すると、端末機能部142以外の端末からのアクセスを受け付けなくなる。本機能を用いることで一般端末を隔離した状態でシステムの正常性を確認することを可能となる。また、RedirectBitの設定は、例えば試験前に別のアクションで設定することができ、発呼試験及び着呼試験は、上述のシーケンスと全く変化なく行うことができる。
以上、3GPP2に規定されているインタフェースを例に説明したが、本方法及びシステムは、3GPP2で規定されているインタフェースだけに適用されるにとどまらず、呼接続にシグナリングを使う通信方式一般に適用可能である。また、無線のみならず、共通線信号方式No.7などにも適用可能である。共通線信号方式No.7は、通話路とは別に交換機を制御するための信号線網(共通線信号網)を用いる方式である。例えば、共通線信号方式No.7は、ISDNの信号回線としての利用されている。
1xEV−DOシステムにおける障害解析システムのシステム構成図である。 基地局の構成を示すブロック図である。 PCF−SC(無線パケット制御装置)の構成を示すブロック図である。 OPS(監視制御装置)の構成を示すブロック図である。 試験サーバの構成を示すブロック図である。 マッピングテーブルの説明図である。 発呼試験のシーケンス図である。 着呼試験のシーケンス図である。
符号の説明
103 基地局
104 IP−SW(IPスイッチ)
105 PCF−SC(無線パケット制御装置)
106 認証サーバ
110 OPS(オペレーションシステム)
111 試験サーバ
140 呼処理部
141 試験機能部
142 端末機能部
150、151、152 無線アナログ部(セクタ)
200 主信号処理部
201 試験制御部
212 回線インタフェース部
230 基地局制御部
240 上り経路減衰器
241 下り経路減衰器
242 243 セクタ切替スイッチ
300、301 回線インタフェース
302 装置制御部
304 呼処理部
310、311 テーブル
400 マッピングテーブル
500 RADIUS
501 アプリケーション

Claims (12)

  1. 無線端末とデータを送受信するための無線アナログ部と、
    呼処理を行い、呼処理のシグナリングに含まれるエラー情報を送信する第1の呼処理部と、
    前記無線アナログ部と有線で接続され、接続された前記無線アナログ部及び前記第1の呼処理部を介して通信し、エラーを検知した場合にエラー情報を送信する端末機能部と、
    エラー情報とエラーコードが対応したテーブルを有し、該テーブルを参照して、前記端末機能部及び前記第1の呼処理部から送信されたエラー情報を受信してコード化し、コード化されたエラーコードを送信する第1の試験制御部と、
    を有する基地局と、
    前記基地局の前記第1の呼処理部と共に呼処理を行い、呼処理のシグナリングに含まれるエラー情報を送信する第2の呼処理部と、
    エラー情報とエラーコードが対応したテーブルを有し、該テーブルを参照して、前記第2の呼処理部から送信されたエラー情報を受信してコード化し、コード化されたエラーコードを送信する第2の試験制御部と、
    を有する、セッション情報を管理及び無線パケットを終端するための無線パケット制御装置と、
    エラーコードの組み合わせに対応した障害箇所情報が予め記憶されたマッピングテーブルを有し、前記第1の試験制御部と、前記第2の試験制御部とから送信されたエラーコードを受信し、受信したエラーコードを前記マッピングテーブルにマッピングして障害箇所を特定し、表示部に表示及び/又は記憶部に記憶する監視制御装置と
    を備えた障害解析システム。
  2. 前記無線アナログ部は、セクタに対応した複数のセクタ別無線アナログ部で構成され、かつ、
    前記基地局は、前記端末機能部と接続される前記複数のセクタ別無線アナログ部を選択的に切り換えるためのスイッチをさらに有し、
    前記監視制御装置は、試験する基地局及びセクタを指定し、指定された前記基地局の前記第1の試験制御部に、指定されたセクタのセクタ識別情報を通知し、
    前記第1の試験制御部は、該セクタ識別情報に従い、前記スイッチを切り換えて試験することにより、所望のセクタを試験する請求項1に記載の障害解析システム。
  3. 前記基地局は、
    前記端末機能部から前記無線アナログ部方向への経路損失を調整する上り経路減衰器と、
    前記無線アナログ部から前記端末機能部方向への経路損失を調整する下り経路減衰器と
    をさらに有し、
    前記監視制御装置は、上り及び/又は下りのデータレートを設定し、設定した上り及び/又は下りのデータレートを前記第1の試験制御部に通知し、
    前記第1の試験制御部は、前記監視制御装置から受信した上り及び/又は下りのデータレートに応じて、前記上り経路減衰器及び/又は前記下り経路減衰器での電力減衰量を制御して、前記端末機能部の環境を擬似する請求項1又は2記載の障害解析システム。
  4. 前記端末機能部との間でデータ通信又は音声通信に使用できる所定のアプリケーションを実行するための試験サーバ
    をさらに備え、
    前記第1の試験制御部は、前記端末機能部から送信される呼接続完了通知の受信後に、アプリケーション実行要求を前記端末機能部に送信し、
    前記端末機能部は、アプリケーション実行要求に従い前記試験サーバとの間で所定のアプリケーションを実行し、アプリケーション実行中のエラー情報を含むアプリケーション結果通知を前記第1の試験制御部に送信する請求項1乃至3のいずれかに記載の障害解析システム。
  5. 無線リソースが解放されるように設定された所定時間経過後に、前記端末機能部にデータを送信するアプリケーションを実行するための試験サーバ
    をさらに備え、
    前記第1の試験制御部は、前記端末機能部から送信される呼接続完了通知の受信後に、アプリケーション実行要求を前記端末機能部に対して送信し、
    前記端末機能部は、アプリケーション実行要求に従い、前記試験サーバのアプリケーションを起動し、
    前記試験サーバは、アプリケーションの起動から所定時間経過後、前記無線パケット制御装置の前記第2の呼処理部と、前記基地局の前記第1の呼処理部及び無線リソースが解放された前記端末機能部とに所定のデータを送信し、
    前記端末機能部及び前記第1の呼処理部及び前記第2の呼処理部は、前記端末機能部がデータを着信するための着呼処理を実行し、着呼処理中のシグナリングに含まれるエラー情報を、前記第1の試験制御部及び/又は前記第2の試験制御部に送信する請求項1乃至3のいずれかに記載の障害解析システム。
  6. 前記第1の試験制御部は、端末が呼接続を開始する際に使用する識別子であるRATI(Random Access Terminal Identifier)を算出する際に、周波数を分散させるためにランダムな値を用いるパラメータを固定の値にしてRATIを算出し、
    前記第1の呼処理部及び前記第2の呼処理部は、呼処理を行う端末について、RATIに従い前記端末機能部と一般端末の呼処理を識別し、前記端末機能部との呼処理について、エラー情報を送信する請求項1乃至5のいずれかに記載の障害解析システム。
  7. 前記第1の試験制御部は、前記端末機能部のIMSI(International Mobile Station Identifier)をメモリ又は前記端末機能部から読み出し、前記端末機能部のIMSIを前記無線パケット制御装置に通知し、
    前記無線パケット制御装置は、IMSIを受信し、及び、前記端末機能部が呼接続をする際に行われる端末認証の認証時に、前記端末機能部のコールバック識別子を取得し、受信したIMSIと、取得したコールバック識別子を比較することにより、接続された端末が前記端末機能部であるか識別する請求項1乃至6のいずれかに記載の障害解析システム。
  8. 前記第1の呼処理部及び前記第2の呼処理部は、前記無線パケット制御装置から割り当てられるUATI(Unique Access Terminal Identifier)を用いて、前記端末機能部と一般端末を識別し、前記端末機能部との呼処理についてエラー情報を送信する請求項1乃至5のいずれかに記載の障害解析システム。
  9. 前記端末機能部は、呼接続している前記無線アナログ部から通知されるオフセット値と、予め記憶された、指定されたセクタ識別情報に対応するオフセット値とを比較し、及び/又は、前記無線アナログ部からの下り電力並びに前記無線アナログ部への上り電力を測定し、測定された各電力と各電力に対応する予め定められた閾値とをそれぞれ比較し、指定されたセクタで正常に試験が行われているか確認する請求項1乃至8のいずれかに記載の障害解析システム。
  10. 前記端末機能部及び前記第1の試験制御部及び前記第2の試験制御部は、コード化されたエラーコードを含む、試験の途中経過情報を自装置の記憶部に書き込み、
    前記監視制御装置は、各装置の記憶部に記憶された試験の途中経過情報を定期的に又は不定期に収集し、収集された途中経過情報を表示部に表示する、及び/又は、収集された途中経過情報が不正状況に陥ったことを示す場合に試験を中止させる請求項1乃至9のいずれかに記載の障害解析システム。
  11. 前記端末機能部及び前記第1の試験制御部及び前記第2の試験制御部は、コード化されたエラーコードを含む、試験の途中経過情報を自装置の記憶部に書き込み、
    前記監視制御装置は、各装置の記憶部に記憶された試験の途中経過情報を定期的に又は不定期に収集し、収集された途中経過情報に基づき、呼接続のシーケンスをリアルタイムで視覚的に表示するためのシーケンス図を作成して表示部に表示する請求項1乃至9のいずれかに記載の障害解析システム。
  12. 前記端末機能部は、前記セクタ別無線アナログ部から通知される、無線端末との接続を拒絶するためのパラメータを無視するように設定され、
    前記セクタ別無線アナログ部は、そのパラメータを、無線端末との接続を拒絶するように設定することで、前記端末機能部のみと通信することを可能とする請求項2乃至11のいずれかに記載の障害解析システム。
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