JP2005140964A - 光ビームアブゾーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ビームアブゾーバを大型化することなく、従来より高エネルギーを吸収できるようにする。また、同一のエネルギーの光を吸収可能な光ビームアブゾーバを小型化する。
【解決手段】先すぼまりの空洞3Aの内壁面に光吸収膜11A,13Aが設けられた受光部材3と、外部から入射された光を空洞3Aの開口部で反射し空洞3Aの内部へ導入する反射部材2とを備えている。空洞3Aを先すぼまりにすることにより、空洞の開口部から先端に進むにしたがって、光吸収膜11A,13Aでの1回の反射に要する距離が短くなる。また、空洞3Aの開口部と先端との間の往復で、光吸収膜11A,13Aでの反射が行われる。よって、空洞を先すぼまりにしない場合と比較して、光の反射回数を増やすことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ビームを吸収する光ビームアブゾーバに関する。
図7は、従来の光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。この光ビームアブゾーバは、金属製円筒111の内部を光吸収膜112で覆い、その奥部に凸型反射板113を配置した構成をしている。金属製円筒111の入口114からは、金属製円筒111の軸線に平行にレーザー光Lが入射される。入射されたレーザー光Lは、反射板113によって反射され、光吸収膜112に照射される。以後、レーザー光Lは、金属製円筒111の入口114の方向に進行し、光吸収膜112の間で反射を繰り返しながら、吸収されて熱となる(例えば、非特許文献1参照)。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
COLLIER N.SMITH, "LASER MEASUREMENT SERVICE AT NBS" Laser Focus, August 1983
従来の光ビームアブゾーバで吸収可能なレーザー光Lのエネルギーは、レーザー光Lが光吸収膜112の間で反射される回数に依存する。この反射回数は、金属製円筒111の奥部から入口114までの長さによって決まる。よって、高エネルギーのレーザー光Lを吸収するには、金属製円筒111の長さを長くし、光ビームアブゾーバを大型化しなければならないという問題があった。また、同一のエネルギーを吸収可能な光ビームアブゾーバの小型化が困難であるという問題もあった。
また、従来の光ビームアブゾーバでは、金属製円筒111の入口114から入射されたレーザー光Lが反射板113の中心付近に当たると、その後に光吸収膜112に照射されることなく、そのまま入口114から出力される。このようにして出力されるレーザー光Lは全く減衰していないので危険である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光ビームアブゾーバを大型化することなく、従来より高エネルギーを吸収できるようにすることにある。本発明の目的はまた、同一のエネルギーの光を吸収可能な光ビームアブゾーバを小型化することにある。
本発明の目的は、さらに、光ビームアブゾーバに入射された光が全く減衰せずに出力されないようにすることにある。
このような目的を達成するために、本発明に係る光ビームアブゾーバは、光吸収膜が形成された壁面を有する先すぼまりの空洞とこの空洞に光を導入する開口部とを有する受光部材と、受光部の開口部に設けられ外部から入射された光を反射し開口部を通して空洞の内部へ導入する反射部材とを備えたことを特徴とする。
ここで、反射部材は、曲面状の反射面を有していてもよいし、平面状の反射面を有していてもよい。
また、空洞は、曲面状の内壁面を有していてもよいし、平面状の内壁面を有していてもよい。また、空洞は、開口部の近傍が円筒形状に形成されてもよい。
また、上述した光ビームアブゾーバは、受光部材および反射部材の少なくとも1つを冷却する冷却手段を更に備えていてもよい。
ここで、冷却手段は、液冷または空冷により冷却するようにしてもよい。
本発明に係る光ビームアブゾーバでは、空洞を先すぼまりにすることにより、空洞の開口部から先端に進むにしたがって、空洞の内壁面に設けられた対向する光吸収膜間の距離が短くなっていく。また、空洞の開口部から導入された光が光吸収膜間で反射を繰り返すにしたがい、光吸収膜の垂線または法線方向と光の反射方向とのなす角度(以下、反射角度という)が小さくなっていく。これらの結果、空洞の開口部から先端に進むにしたがって、1回の反射に要する距離が短くなっていく。
さらに、空洞の開口部から導入された光が空洞の先端に達した時点で、または光の反射角度が0°より小さくなった時点で光が空洞の開口部に向かって逆進を開始し、光吸収膜間で反射を繰り返す。すなわち、光が空洞の開口部から先端に向かって進むときだけでなく、開口部に向かって逆進するときにも、光吸収膜の間で反射が行われる。
このように、空洞を先すぼまりにすることにより、光吸収膜間の1回の反射に要する距離が短くなり、かつ、空洞の開口部と先端との間の往復で反射が行われる。よって、空洞の開口部から先端までの長さと同じ長さの金属製円筒111と比較して、光の反射回数が増える。したがって、光ビームアブゾーバを大型化することなく、従来より高エネルギーを吸収可能にすることができる。また、同一のエネルギーの光を吸収可能な光ビームアブゾーバを小型化することができる。
また、外部から入射された光を反射し空洞の内部に導入する反射部材を空洞の開口部に配置し、空洞を先すぼまりにすることにより、空洞の内部に導入された光は光吸収膜に照射されることにより減衰する。よって、光ビームアブゾーバに入射された光が全く減衰せずに出力されることによって起こる事故を防止することができる。
また、反射部材の反射面を曲面状にすることにより、空洞に導入される光を広範囲に拡散することが可能となる。その結果、空洞内壁面の光吸収膜単位面積あたりに照射される光のエネルギーが低くなるので、光吸収膜の劣化を抑制することができる。
これに対し、反射部材の反射面を平面状にすることにより、反射部材の形成が容易になる。
また、空洞の内壁面を曲面状にすることにより、内壁面の光吸収膜で反射された反射光を広範囲に拡散することが可能となる。その結果、光吸収膜単位面積あたりに照射される反射光のエネルギーが低くなるので、光吸収膜の劣化を抑制することができる。
これに対し、空洞の内壁面を平面状にすることにより、受光部材の形成が容易になる。
また、空洞の開口部近傍を円筒形状に形成することにより、受光部材の形成が容易になる。
また、冷却手段を設けることにより、光の吸収により加熱された部材を効率よく冷却することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。この図において、(a)は横断面図、(b)は(a)におけるIb−Ib′線方向の縦断面図である。なお、(a)には、(b)におけるIa−Ia′線方向の横断面が示されている。
図1に示す光ビームアブゾーバは、レーザー光Lを入射するための入射口1と、入射口1を介して入射されたレーザー光Lを所定の角度方向に反射する反射板(反射部材)2と、反射板2によって反射されたレーザー光Lを吸収する受光部材3と、反射板2および受光部材3を冷却する冷却装置とから構成されている。
ここで、入射口1は、第1の側壁部材11に形成された円形の貫通孔からなる。入射されるレーザー光Lの光路がぶれても、レーザー光Lが入射口1の内壁面に接触しないように、入射口1は十分大きい直径を有している。
反射板2は、入射口1を通り抜けた奥部に配置され、第2の側壁部材12に取り付けられている。本実施の形態では、反射板2の反射面は平面状をしており、その反射面が入射口1の軸線に対して例えば45゜の角度をなすように配置されている。その結果、入射口1の軸線に平行に入射されたレーザー光Lは、反射板2の反射面で上記軸線に対して直交する方向に反射される。
第2の側壁部材12は、熱伝導性に優れた金属により形成されている。この側壁部材12および上板14、底板15には、反射板2の背後を縦方向に貫く配管21が形成されている。配管21には冷却水を流す。反射板2の反射面でレーザー光Lの一部が変換した熱エネルギーは、側壁部材12を通って冷却水に伝達され、放熱される。これにより、反射板2が冷却される。
受光部材3は、第1および第3の側壁部材11,13の対向面と、第1および第3の側壁部材11,13を上下から挟む上板14および底板15の対向面とから形成される空洞3Aを有している。空洞3Aを形成する面は、すべて平面状をしている。空洞3Aを形成する第1の側壁部材11の面は、入射口1の軸線に対して直交している。この面に対して、第3の側壁部材13の面は傾斜している。2つの面は、反射板2が配置されている側で離間し、その反対側で接触している。したがって、空洞3Aの横断面形状は、先すぼまりのテーパー形状をしている。
空洞3Aを形成する側壁部材11,13の面には、レーザー光Lを熱エネルギーに変換して吸収する光吸収膜11A,13Aがそれぞれ設けられている。光吸収膜11A,13Aは、側壁部材11,13の面を黒化処理することにより形成される。側壁部材11,13は、側壁部材12と同様に、熱伝導性に優れた金属により形成されている。側壁部材11,13および上板14には、光吸収膜11A,13Aに沿って延在する配管22,23が形成されている。配管22,23には冷却水を流す。光吸収膜11A、13Aで吸収された熱エネルギーは、側壁部材11,13を通って冷却水に伝達され、放熱される。これにより、受光部材3が冷却される。
上述した配管21〜23と、配管21〜23に冷却水を流すポンプ(図示せず)とから、冷却装置が構成される。ポンプを配管21の入口21Aに接続し、配管21の出口21Bと配管22の入口22Aとを接続し、配管22の出口22Bと配管23の入口23Aとを接続して、配管21〜23を1本に接続してもよい。
次に、図1および図2を参照し、本実施の形態に係る光ビームアブゾーバの原理について説明する。
図1(a)に示すように、入射口1の軸線に平行に入射されたレーザー光Lは、反射板2の反射面で上記軸線に対して直交する方向に反射される。その結果、受光部材3の空洞3Aに導入されたレーザー光Lは、光吸収膜11Aに平行に直進し、光吸収膜11Aに対して傾斜する光吸収膜13Aに照射される。光吸収膜13Aに照射されたレーザー光Lの一部は、熱エネルギーに変換されて吸収される。吸収されずに残ったレーザー光Lは、光吸収膜13Aの表面で反射され、光吸収膜11Aに照射される。このように、レーザー光Lは、光吸収膜11Aと13Aとの間で反射を繰り返しながら吸収されていく。
ここで、図2に示すように、2つの光吸収膜11Aと13Aとのなす角度をθ、光吸収膜11A上のP点においてレーザー光Lの入射方向と光吸収膜11Aの垂線方向とのなす角度(以下、入射角度という)をφとすると、P点で反射されたレーザー光Lが照射される光吸収膜13A上のQ点における入射角度はφ−θ、Q点で反射されたレーザー光Lが再び照射される光吸収膜11A上のR点における入射角度はφ−2θとなる。このように、レーザー光Lは、光吸収膜11Aと13Aとの間で反射を繰り返すにしたがい、入射角度がθずつ小さくなっていく。レーザー光Lの反射方向と光吸収膜の垂線方向とのなす角度(以下、反射角度という)は、入射角度と等しいので、入射角度に応じて反射角度もθずつ小さくなっていく。また、受光部材3の空洞3Aは先すぼまりになっているので、空洞3Aの開口部から先端に進むにしたがって、光吸収膜11Aと13Aとの間の距離が短くなっていく。その結果、空洞3Aの開口部から先端に進むにしたがって、1回の反射に要する距離(光吸収膜11Aに平行な距離)が短くなっていく。
また、レーザー光Lが光吸収膜11Aと13Aとの間で反射を繰り返すにしたがい、反射角度がθずつ小さくなっていくので、反射角度φ−nθ(nは反射回数)が0°より小さくなった時点で、レーザー光Lは空洞3Aの開口部に向かって逆進を開始し、光吸収膜11Aと13Aとの間で反射を繰り返す。反射角度φ−nθ(nは反射回数)が0°より小さくならない場合でも、空洞3Aの先端に達したら、開口部に向かって逆進を開始し、光吸収膜11Aと13Aとの間で反射を繰り返す。
以上のように、受光部材3の空洞3Aを先すぼまりにすることにより、レーザー光Lが空洞3Aの開口部から先端に進むにしたがって、1回の反射に要する距離が短くなり、また、空洞3Aの開口部と先端との間の往復でレーザー光Lの反射が行われる。よって、空洞3Aの開口部から先端までの長さと同じ長さの金属製円筒111(図7参照)と比較して、レーザー光Lの反射回数が増える。したがって、光ビームアブゾーバを大型化することなく、従来より高エネルギーを吸収可能にすることができる。また、同一のエネルギーの光を吸収可能な光ビームアブゾーバを小型化することができる。
また、反射板2を受光部材3の空洞3Aの開口部に配置し、空洞3Aを先すぼまりにすることにより、反射板2で反射され空洞3Aに導入されたレーザー光Lは光吸収膜11A,13Aに照射されることにより減衰するので、光ビームアブゾーバに入射されたレーザー光Lが全く減衰せずに出力されることによって起こる事故を防止することができる。
本実施の形態では、反射板2の反射面は平面状をしているので、反射板2の形成が容易である。
また、反射板2の反射面を入射口1の軸線に対して45゜の角度をなすように配置する例を示したが、2つの光吸収膜11Aと13Aとのなす角度θと関連して、反射回数がより多くなるように反射板2の反射面が入射口1の軸線に対してなす角度に配置することが望ましい。また、反射面で反射された光が受光部材3の空洞3Aの先端に直接照射されないように反射面を配置することが望ましい。
また、反射板2を第2の側壁部材12に取り付ける例を示したが、第2の側壁部材の一部の表面を鏡面仕上げして反射面とし、この第2の側壁部材そのものを反射板2の代わりに反射部材として用いてもよい。
また、本実施の形態では、受光部材3の空洞3Aの内壁面は平面状をしているので、受光部材3の形成が容易である。なお、本実施の形態では、第1および第3の側壁部材11,13の対向面同士を傾斜して配置し、上板14および底板15の対向面同士を平行に配置した例を示したが、上板14および底板15の対向面同士も傾斜させ、受光部材の空洞が四角錐を含むように形成してもよい。なお、四角錐に限らず、N角錐(Nは3以上の整数)にしてもよい。この場合、空洞の全内壁面に光吸収膜を設けるとよい。
また、受光部材の空洞の内壁面は曲面状をしていてもよい。例えば、空洞が円錐を含むように形成してもよい。また、図1(a)に示した横断面において、空洞3Aを形成する側壁部材11,13の対向面同士が空洞3Aの先端で平行に近づくような曲面にしてもよい。空洞の内壁面を曲面状にし、その内壁面に沿って光吸収膜を設けることにより、光吸収膜で反射された反射光を広範囲に拡散することが可能となる。その結果、光吸収膜単位面積あたりに照射される反射光のエネルギーが低くなるので、光吸収膜の劣化を抑制することができる。
また、本実施の形態では、冷却装置を設けることにより、光の吸収により加熱された反射板2および受光部材3を効率よく冷却することができる。なお、反射板2および受光部材3のいずれか一方のみを冷却するようにしてもよい。また、冷媒として冷却水を例にしたが、水以外の液体を用いて液冷してもよい。また、冷却ファンを取り付け、側壁部材11〜14および上板14、底板15の少なくとも1つを外部から強制空冷してもよい。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。この図において、(a)は横断面図、(b)は(a)におけるIIIb−IIIb′線方向の縦断面図である。なお、(a)には、(b)におけるIIIa−IIIa′線方向の横断面が示されている。図3において、図1に示した部材と同一部材に対しては、図1と同一符号で示している。
この図に示す光ビームアブゾーバは、反射面が曲面状をした反射板2Aを用いている。また、空洞3Aを形成する第1および第3の側壁部材11,13の対向面に光吸収膜11A,13Aを設けるだけでなく、上板14および底板15の対向面にも光吸収膜14A,15Aを設けている。
図4は、反射板2Aの作成方法を示す図である。この図において、(a)は平面図、(b)は側面図である。反射板2Aは、金属製円柱31の側壁の一部を、円柱32で切り出して作成する。この際、金属製円柱31の軸線Sに対し、円柱32の軸線Tを角度αだけ傾けて切り出す。切り出された側壁の一部の外面を鏡面仕上げし、反射面とする。
このようにして作成された反射板2Aを、第2の側壁部材12Aに取り付ける。この際、反射板2Aを切り出したときの円柱32の軸線Tを、入射口1の軸線に対して直交する方向に合わせる。これにより、反射板2Aの横断面は、図3(a)に示すように、入射口1の軸線に対し、角度αだけ傾斜した直線状になる。また、反射板2Aの縦断面は、図3(b)に示すような円弧状になる。また、入射口1の外側からみた反射板2Aの形状は円形になる。
このような構成の光ビームアブゾーバにおいて、入射口1を介して入射されたレーザー光Lは、反射板2Aの反射面で反射され、図3(b)において上下方向に拡散されて、受光部材3の空洞3Aに導入される。その結果、空洞3Aの光吸収膜単位面積あたりに照射されるレーザー光Lのエネルギーが低くなるので、光吸収膜11A,13A〜15Aの劣化を抑制することができる。
なお、反射面が曲面状をした反射板2Aは、上述したものには限られない。例えば、金属球体の一部を円柱32で切り出し、その外面を鏡面仕上げしたものを用いてもよい。なお、第2の側壁部材の一部の表面を曲面状にし、その部分を鏡面仕上げして反射面とし、この第2の側壁部材そのものを反射板2Aの代わりに反射部材として用いてもよい。
また、本実施の形態でも、第1の実施の形態で説明した構成の変形例(例えば、受光部材3や、冷却装置の変形例)を適用できることは言うまでもない。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。この図において、図1に示した部材と同一部材に対しては、図1と同一符号で示している。
図5に示す光ビームアブゾーバの受光部材3は、円筒(開口部側)と円錐(先端側)を含む空洞3Bを有している。なお、この図において、16は第3の側壁部材、24は配管、24Aおよび24Bはそれぞれ配管の入口および出口である。
図6は、空洞3Bを有する受光部材3の形成方法の一例を説明するための図である。金属製円筒41および金属製円柱(図4の31相当:図示せず)を用意する。図4を用いて説明した方法と同様にして、上記金属製円柱の一部を円柱32で切り出す。この円柱32の外径は金属製円筒41の内径と等しくする。金属製円柱の軸線Sと円柱32の軸線Tとの角度αを比較的大きくして切り出したものを図6に示す部材42とし、角度αを比較的小さくして切り出したものを図6に示す部材43とする。これらの部材42,43を、母材である金属製円柱の側壁に当たる部分が向かい合うようにして金属製円筒41の内部に挿入する。これにより、金属製円筒41の内壁と部材43とに囲まれた空洞3Bを有する受光部材3ができあがる。このような方法により、空洞3Bを有する受光部材3を容易に形成することができる。
なお、金属製円筒41の内径を外径とする金属製円柱をその軸線に対して斜めに切断することにより部材42,43を作成し、これらの部材42,43のそれぞれの切断面が向かい合うように部材42,43を金属製円筒41の内部に挿入することにより、空洞3Bを有する受光部材3を形成してもよい。
なお、本実施の形態でも、第1または第2の実施の形態で説明した構成の変形例を適用できることは言うまでもない。
また、第1〜第3の実施の形態では、レーザー光Lを吸収する光ビームアブゾーバについて説明したが、本発明は、レーザー光以外の光を対象とする光ビームアブゾーバにも適用できる。
本発明は、例えば、レーザー発振器の共振用ミラーの軸調整時や、発振出力調整時などに、レーザー光を吸収し、外部に危害を及ばさないようにするレーザービームアブゾーバとして利用できる。また、吸収されたレーザエネルギーによって温度上昇した受光部材を冷却水などで冷却し、その冷却水などの上昇温度から吸収エネルギーを求める出力計としても利用できる。
第1の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの原理を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。 反射板の作成方法を示す図である。 第3の実施の形態に係る光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。 受光部材の形成方法の一例を説明するための図である。 従来の光ビームアブゾーバの一構成例を示す断面図である。
符号の説明
1…入射口、2,2A…反射板、3…受光部材、3A,3B…空洞、11〜13,16,12A…側壁部材、11A,13A〜16A…光吸収膜、14…上板、15…底板、21〜24…配管、21A〜24A…入口、21B〜24B…出口、31…金属製円柱、32…円柱、41…金属製円筒、42,43…部材、L…レーザー光。

Claims (8)

  1. 光吸収膜が形成された壁面を有する先すぼまりの空洞と、この空洞に光を導入する開口部とを有する受光部材と、
    前記開口部に設けられ、外部から入射された光を反射し前記開口部を通して前記空洞の内部へ導入する反射部材と
    を備えたことを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  2. 請求項1に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記反射部材は、曲面状の反射面を有することを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  3. 請求項1に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記反射部材は、平面状の反射面を有することを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記空洞は、曲面状の内壁面を有することを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記空洞は、平面状の内壁面を有することを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記空洞は、前記開口部の近傍が円筒形状に形成されていることを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記受光部材および前記反射部材の少なくとも1つを冷却する冷却手段を更に備えたことを特徴とする光ビームアブゾーバ。
  8. 請求項7に記載された光ビームアブゾーバにおいて、
    前記冷却手段は、液冷または空冷により冷却することを特徴とする光ビームアブゾーバ。
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