JP2005140642A - センサ素子の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はセンサ素子の制御システムに関し、装置に生じた故障が、制御装置のポートの外部に生じたショートであるか、或いは制御装置内部のスイッチ素子の故障であるかを容易に特定することを目的とする。
【解決手段】 酸素センサ10と、端子22、24を介して信号線により酸素センサ10と接続された制御装置20を設ける。酸素センサ10の出力異常が検出された場合に(ステップ100)、第2スイッチ素子42をON状態とする(ステップ102)。この際、第2AD変換器46の出力電圧が第1AD変換器38の出力電圧より高い場合には、制御装置20外部の信号線がショートした故障が生じたものとして故障箇所を特定する(ステップ108)。また、第1AD変換器38の出力電圧が第2AD変換器46の出力電圧より高い場合には、第1スイッチ素子26が常時ONとなる故障が生じたものとして故障箇所を特定する(ステップ110)。
【選択図】 図1

Description

この発明はセンサ素子の制御システムに係り、特に、内燃機関の排気通路に配置される排気ガスセンサの制御に好適なセンサ素子の制御システムに関する。
従来、例えば特開2000−28575号公報に開示されているように、内燃機関の排気通路に酸素濃度センサを備える装置が知られている。この装置において、酸素濃度センサは、排気通路を流れる排気ガス中の酸素濃度に応じた出力を発生する。排気ガス中の酸素濃度は、排気空燃比と相関を有している。従って、従来の装置によれば、酸素濃度センサの出力に基づいて、排気空燃比に関する情報を得ることができる。
この装置は、また、酸素濃度センサに対する印加電圧V0を基準電圧から掃引電圧に変化させることにより、酸素濃度センサの素子インピーダンスを検出する機能を有している。印加電圧V0にΔV0の変化が生ずると、そこに流れる電流Iに、素子インピーダンスRsに応じた変化ΔIが生ずる。このため、上記従来の装置は、印加電圧V0が基準電圧から掃引電圧に切り換えられることにより生ずる電圧変化ΔV0、および電流変化ΔIに基づいて素子インピーダンスRsを算出することとしている。
特開2000−28575号公報
上記従来の装置の構成によれば、例えば、センサの出力電圧が所定時間継続して不当に高い電圧となった場合に、その出力電圧が異常であると判定するものとして、装置に故障が生じたことを検出することができる。このような場合に、センサの出力電圧が異常と判定される事態としては、次の2通りの場合が考えられる。すなわち、上記従来の装置は、制御装置と、その制御装置のポートと信号線により接続されるセンサ素子とを有しており、センサ素子上流側の信号線が電源電圧5Vあるいは12V系にショートするのが第1の場合である。また、上記従来の装置は、素子インピーダンスを検出するための電圧をセンサ素子に印加する高電圧印加用スイッチ素子を備えており、このスイッチ素子に常時ONとなる故障が生ずるのが第2の場合である。上記従来の装置の構成では、上記2通りの故障のうち、どちらの故障が生じたかを特定することができない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置に生じた故障が、制御装置のポートの外部に生じたショートであるか、或いは制御装置内部のスイッチ素子の故障であるかを容易に特定することのできるセンサ素子の制御システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、インピーダンス成分を有するセンサ素子と、当該センサ素子がポートを介して接続された制御装置とを備えるセンサ素子の制御システムであって、
前記制御装置は、
前記ポートを介して前記センサ素子と直列に接続され、ON状態とされた場合に素子インピーダンス検出用電源を前記センサ素子と導通させる第1スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子と前記ポートとの間に形成された接続点に接続され、ON状態とされた場合に当該接続点を前記素子インピーダンス用電源より電位の低い低電位点と導通させる第2スイッチ素子と、
前記センサ素子の上流側の電位が正常電位より高い時に第2スイッチ素子をONさせるスイッチ素子ON手段と、
前記スイッチ素子ON手段により前記第2スイッチ素子がON状態とされた後に、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かう電流が生じた場合に前記第1スイッチ素子に故障が生じたと判定する第1故障箇所特定手段と、
前記スイッチ素子ON手段により前記第2スイッチ素子がON状態とされた後に、前記ポートから前記第2スイッチ素子に向かう電流が生じた場合に前記制御装置の前記ポートの外部がショートする故障が生じたと判定する第2故障箇所特定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記制御装置は、前記接続点と前記ポートとの間に接続された抵抗を備え、
前記第1故障箇所特定手段は、前記抵抗の前記接続点側の電位が前記抵抗の前記センサ素子側の電位以上である場合に、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かって電流が流れたと判定し、
前記第2故障箇所特定手段は、前記抵抗の前記センサ素子側の電位が前記抵抗の前記接続点側の電位より高い場合に、前記ポートから前記第2スイッチ素子に向かって電流が流れたと判定することを特徴とする。
また、第3の発明は、インピーダンス成分を有するセンサ素子と、当該センサ素子がポートを介して接続された制御装置とを備えるセンサ素子の制御システムであって、
前記制御装置は、
前記ポートを介して前記センサ素子と直列に接続され、ON状態とされた場合に素子インピーダンス検出用電源を前記センサ素子と導通させる第1スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子と前記ポートとの間に形成された接続点に接続され、ON状態とされた場合に当該接続点を前記素子インピーダンス用電源より電位の低い低電位点と導通させる第2スイッチ素子と、
前記センサ素子の上流側の電位が正常電位より高い時に第2スイッチ素子をONさせるスイッチ素子ON手段と、
前記スイッチ素子ON手段により前記第2スイッチ素子がON状態とされた後に、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かって電流が流れたか否かを判定する電流判定手段と、
前記電流判定手段により前記電流が認められた場合に、前記第1スイッチ素子に故障が生じたと判定する第1故障箇所特定手段と、
前記電流判定手段により前記電流が認められなかった場合に、前記制御装置の前記ポートの外部がショートする故障が生じたと判定する第2故障箇所特定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記制御装置は、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かう電流の流れを許容する向きで前記第1スイッチ素子と前記接続点との間に接続されたダイオードと、
前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子との間に、或いは前記第2スイッチ素子と前記低電位点との間に接続された抵抗とを備え、
前記電流判定手段は、前記第1スイッチ素子直下の電位に基づいて前記電流が流れたか否かを判定することを特徴とする。
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、制御装置内の所定箇所を流れる電流の方向を判別することにより、装置に生じた故障が、第1スイッチ素子に生じた故障であるか、或いは制御装置のポートの外部に生じたショートであるかを判別することができる。このため、本発明によれば、センサ素子の制御システムに生じた故障の発生箇所を容易に特定することができる。
第2の発明によれば、第2スイッチ素子の接続点とセンサ素子との間に接続された抵抗の両端電位を比較することにより、制御装置内の所定箇所を流れる電流の方向を判別することができる。
第3の発明によれば、第1スイッチ素子から第2スイッチ素子に向かって電流が流れたか否かを判定することにより、装置に生じた故障が、第1スイッチ素子に生じた故障であるか、或いは制御装置のポートの外部に生じたショートであるかを判別することができる。このため、本発明によれば、センサ素子の制御システムに生じた故障の発生箇所を容易に特定することができる。
第4の発明によれば、第1スイッチ素子直下の電位に基づいて、第1スイッチ素子から第2スイッチ素子に向かう電流が流通しているか否かを判別することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、酸素センサ10と制御装置20を備えている。本実施形態において、酸素センサ10は、内燃機関の排気通路に配置されるものである。
図1において、酸素センサ10は、インピーダンス成分と起電力成分とを含むものとして等価的に示されている。すなわち、酸素センサ10は、排気空燃比がリッチであるかリーンであるかに応じた電圧を発生する起電力式センサである。本実施形態では、端子22側が高圧側となり、端子24側が低圧側となるように酸素センサ10と制御装置20が接続されている。制御装置20は、高圧側端子22と低圧側端子24との間に発生する電圧を見ることで、排気空燃比がリッチであるかリーンであるかを判断することができる。
制御装置20は、酸素センサ10の素子インピーダンスRsを精度良く検出する機能を有している。つまり、本実施形態において用いられる制御装置20は、酸素センサ10が自ら発する電圧(高圧側端子22と低圧側端子24との間に発生する電圧)に基づいて排気空燃比に関する情報を取得する機能と、酸素センサ10の素子インピーダンスRsを検出する機能の双方を併せ持つユニットである。以下、制御装置20の回路構成、およびその機能を詳細に説明する。
制御装置20は、第1スイッチ素子26を備えている。第1スイッチ素子26には、5Vの定電圧(電源電圧VC)が供給されている。第1スイッチ素子26のゲートは、CPU28に接続されている。CPU28は、必要に応じて、ON指令を発することにより第1スイッチ素子26をON状態とする。
第1スイッチ素子26は、第1抵抗30を介して第1サンプリング点32に接続されている。第1サンプリング点32は、第2抵抗34を介して制御装置20の高圧側端子22と導通していると共に、コンデンサ36を介して接地されている。
第1サンプリング点32は、第1AD変換器(ADC1)38に接続されている。第1AD変換器38の入力端子には、第1サンプリング点32の電位が供給されている。このため、第1AD変換器38は、第1サンプリング点32の電位をディジタル化してCPU28に出力することができる。
第1サンプリング点32には、また、第3抵抗40を介して第2スイッチ素子42が接続されている。第2スイッチ素子42は、第1スイッチ素子26がON状態とされることにより投入された余剰電荷を強制放電させ、電圧印加後のセンサの出力電圧を印加前の基準値に戻すために設けられている。この第2スイッチ素子42のゲートには、CPU28が接続されている。CPU28は、必要に応じて、ON指令を発することにより第2スイッチ素子42をON状態とする。従って、CPU28は、ON指令を発することにより、第1サンプリング点32を第3抵抗40を介して、上記電源電圧VCより低い電位点と(ここでは、接地ラインと)導通させることができる。
制御装置20において、第2抵抗34と高圧側端子22との間には、第2サンプリング点44が形成されている。第2サンプリング点44には、第2AD変換器(ADC2)46が接続されている。第2AD変換器46の入力端子には、第2サンプリング点44が接続されている。このため、第2AD変換器46は、第2サンプリング点44の電位をディジタル化してCPU28に出力することができる。
第2サンプリング点44に電源電圧が供給されていない場合(第1スイッチ素子26がOFFである場合)、第2サンプリング点44には、酸素センサ10の起電力に相当する電圧が発生する。この場合、第2AD変換器46の出力は、酸素センサ10のセンサ出力と一致する値となる。このため、本実施形態の装置は、そのような状況下で第2AD変換器46が発するディジタル信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に関する情報を取得することができる。
また、第2スイッチ素子42をOFF状態とし、第2サンプリング点44に電源電圧が供給されている場合(第1スイッチ素子26がONである場合)は、酸素センサ10に電流Iが流通する。この電流は、第2抵抗34の抵抗値R2と、第1サンプリング点32と第2サンプリング点44の電位差に基づいて算出することができる。酸素センサ10の素子インピーダンスRsは、この電流Iと第2サンプリング点44の電位に基づいて算出することができる。従って、本実施形態の装置は、そのような状況下で第1AD変換器38と第2AD変換器46の出力を取り込むことで、素子インピーダンスRsを算出することができる。
ここで、本実施形態のセンサ素子の制御システムにおいて、装置の故障箇所の特定に伴う課題について述べる。
酸素センサ10の出力電圧の異常は、第2AD変換器46の電圧が不当に高い電圧となることが所定時間継続した場合に、検出することができる。第2AD変換器46の電圧が異常となる部品故障としては、本実施形態の装置のように素子インピーダンスRsの検出回路を有するものでは、以下の2通りが考えられる。すなわち、高電圧印加用に用いられる第1スイッチ素子26が常時ONとなってしまう故障が生じた場合と、酸素センサ10と制御装置20とを接続する信号線が内燃機関の制御系で通常用いている5Vあるいは12V系(バッテリー電圧)にショートする故障が生じた場合(図1中のA点電位の上昇)である。尚、制御装置20内のパターン間ショートは、基板に絶縁コーティング層を付与しているため発生しないものとする。
上記2通りの故障のいずれかが生じた場合には、どちらの故障であっても第2AD変換器46の電圧が正常値より高い電圧に上昇してしまうため、上記の手法のみでは、故障箇所を特定することができない。そこで、本実施形態の装置では、制御装置20内の所定箇所を流れる電流の向きを判別することにより、故障箇所を特定することとした。より具体的には、第1サンプリング点32の電位と第2サンプリング点44の電位の大小、すなわち、第1AD変換器38の電圧と第2AD変換器46の電圧の大小を比較することにより、本装置の故障箇所を特定する。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態の装置の特徴的動作の概要を説明する。
図2は、センサ信号線のショートにより図1中に示すA点の電位が上昇した場合の電流の流れを示す。図3は、第1スイッチ素子26が常時ONとなった場合の電流の流れを示す。
先ず、酸素センサ10上流のA点の電位が上昇した場合について説明する。既述した通り、この場合には、A点の電位が上昇することにより、第2AD変換器46では、正常値より高い電圧が検出される。この際、CPU28が第2スイッチ素子42をON状態とすると、制御装置20には、図2に示すように、センサ素子10の上流側から第2抵抗34および第3抵抗40を通って第2スイッチ素子42に向かって電流が流れる。このため、第2サンプリング点44の電位が第1サンプリング点32の電位より高い状態となり、第2AD変換器46の電圧が第1AD変換器38の電圧より高くなる。
一方、第1スイッチ素子26が常時ONとなる故障が生じている場合には、既述した通り、第2AD変換器46では、正常値より高い電圧が所定時間継続して検出される。この際、CPU28が第2スイッチ素子42をON状態とすると、制御装置20には、図3に示すように、第1サンプリング点32から第2抵抗34を通ってセンサ素子10に向かって電流が流れ、また、第1サンプリング点32から第3抵抗40を通って第2スイッチ素子42に向かって電流が流れる。このため、ショートによるA点電位の上昇の場合とは逆に、第1サンプリング点32の電位が第2サンプリング点44の電位より高い状態となり、第1AD変換器38の電圧が第2AD変換器46の電圧より高くなる。
酸素センサ10の素子インピーダンスRsは、温度に依存してその値が変化する特性を有している。上記の第1スイッチ素子26の常時ON故障時においては、素子インピーダンスRsが大きくなるほど、第1サンプリング点32から第2スイッチ素子42に向かう電流に比して、第1サンプリング点32からセンサ素子10に向かう電流が減少する。このため、素子インピーダンスRsが大きな値である場合には、第1AD変換器38と第2AD変換器46の電圧は、ほぼ同等となる。つまり、この場合を含めても、上記の第1スイッチ素子26の常時ON故障時には、第1AD変換器38の電圧は第2AD変換器46の電圧と少なくとも同等以上となる。
以上説明した通り、本実施形態の装置によれば、第2AD変換器46の電圧が正常値より高い電圧であることを検出した場合に、第2スイッチ素子42をON状態とし、第1AD変換器38の電圧と第2AD変換器46の電圧の大小を比較することにより、制御システムの故障箇所を特定することが可能となる。すなわち、センサ素子10の出力の検出、および素子インピーダンスRsの検出のために設けられた第1AD変換器38および第2AD変換器46を利用して、制御システムの故障箇所を特定することができる。
次に、図4を参照して、本実施形態において、制御装置20が実行する処理の内容を具体的に説明する。
図4は、図1に示す制御装置20が上記の機能を実現するために実行する制御ルーチンのフローチャートである。尚、図4に示すルーチンでは、素子インピーダンスRsは、センサ出力の異常を検出できる程度に大きい値となっているものとする。
図4に示すルーチンでは、先ず、酸素センサ10の出力が異常であるか否かが、第2AD変換器46の電圧に基づいて判別される(ステップ100)。
その結果、センサ出力が異常であると判別された場合は、CPU28により第2スイッチ素子42がON状態とされる(ステップ102)。
次に、第2スイッチ素子42がON状態にされている際の第1サンプリング点32および第2サンプリング点44の電位が、それぞれ第1AD変換器(ADC1)38と第2AD変換器(ADC2)46とにより取り込まれる(ステップ104)。
次いで、上記ステップ104の処理により取り込まれた第1AD変換器38の出力電圧と第2AD変換器46の出力電圧とを用いて、ADC2>ADC1の成立が判別される(ステップ106)。
上記ステップ106において、ADC2>ADC1が成立すると判別された場合は、センサ信号線のショート等により図1中のA点の電位が上昇した故障であると判定することができる(ステップ108)。
一方、上記ステップ106において、ADC2>ADC1が成立しないと判別された場合は、第1スイッチ素子26が常時ONとなる故障が生じたものと判定することができる(ステップ110)。
以上説明した通り、図4に示すルーチンによれば、酸素センサ10の出力の異常を検出した場合に、A点が外部電圧にショートした場合と、第1スイッチ素子26が常時ON状態となる故障が生じた場合とを判別し、故障箇所を特定することができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、酸素センサ10と直列に接続された第2抵抗34の両端電位の大小を比較、すなわち、第1AD変換器38の電圧と第2AD変換器46の電圧とを比較することにより、装置の故障箇所の特定を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、故障の発生箇所を特定するためには、第2スイッチ素子42ON時の電流の向きが検知できればよく、例えば、制御装置20の回路中に電流の向きを直接的に測定する装置を設けることとしてもよい。具体的には、第1サンプリング点32から高圧側端子22までの区間に微小な抵抗を挿入し、この抵抗の両端の電位を比較することにより電流の向きを測定してもよい。或いは、第1サンプリング点32から高圧側端子22までの区間に検出コイルを設けることにより電流の向きを測定してもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、制御装置20の高圧側端子22が前記第1の発明における「ポート」に、第1サンプリング点32が前記第1の発明における「接続点」に、それぞれ相当している。更に、制御装置20が、上記ステップ100および102の処理を実行することにより前記第1の発明における「スイッチ素子ON手段」が、上記ステップ106および110の処理を実行することにより前記第1の発明における「第1故障箇所特定手段」が、上記ステップ106および108の処理を実行することにより前記第1の発明における「第2故障箇所特定手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、第2抵抗34が前記第2の発明における「抵抗」に相当している。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施形態の装置は、図1に示す構成に加え、ダイオード48と第3AD変換器50とを備えている点を除き、実施の形態1の装置と同様の構成を有している。
上述した実施の形態1では、第2スイッチ素子42をON状態とした後に、第1AD変換器38の電圧と第2AD変換器46の電圧とを比較することにより、装置の故障箇所の特定を行っている。これに対して、本実施形態の装置は、第3サンプリング点52に電位が生ずるか否かを第3AD変換器50を用いて検出することにより、装置の故障箇所の特定を行う点に特徴を有している。以下、本実施形態において、装置の故障箇所を特定する手法について具体的に説明する。
図5は、本発明の実施の形態2の構成を説明するための図である。本実施形態の装置は、第1スイッチ素子26と第1抵抗30との間に、第3サンプリング点52を有している。第3サンプリング点52は、第3AD変換器(ADC3)50に接続されている。第3AD変換器50の入力端子には、第3サンプリング点52の電位が供給されている。このため、第3AD変換器50は、第3サンプリング点52の電位を、ディジタル化してCPU28に出力することができる。制御装置20は、第3AD変換器50が発するディジタル信号を、第3サンプリング点52の電位と認識して、本実施形態のシステムの故障箇所の特定に利用する。
また、本実施形態の装置は、第3サンプリング点52と第1抵抗30との間にダイオード48を備えている。ダイオード48のアノード端子は、第3サンプリング点52に接続されており、ダイオード48のカソード端子は、第1抵抗30を介して第1サンプリング点32に接続されている。
上記の構成を有する本実施形態の装置において、図5中のA点が外部電圧にショートした場合、第3サンプリング点52には電位が生じない。一方、第1スイッチ素子26が常時ONとなる故障が生じている場合、第3サンプリング点52には電源電圧5Vに対応した電位が生ずる。このため、本実施形態の装置によれば、第3サンプリング点52に電位が生じたか否かを第3AD変換器50の出力を用いて判定することにより、装置の故障箇所を特定することができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、第3サンプリング点52に電位が生じたか否かを判定することにより、装置の故障箇所の特定を行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、故障の発生箇所を特定するためには、第1スイッチ素子26とダイオード48との間に、電流の流れを直接的に検知する装置を設けることとしてもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、第3サンプリング点52の電位を第3AD変換器50がディジタル化してCPU28に出力することにより前記第3の発明における「電流判定手段」が、第3サンプリング点52に電位が生じていることを第3AD変換器50により検出することにより前記第3の発明における「第1故障箇所特定手段」が、第3サンプリング点52に電位が生じていないことを第3AD変換器50により検出することにより前記第3の発明における「第2故障箇所特定手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態2においては、第1抵抗30または第3抵抗40が前記第4の発明における「抵抗」に、第3サンプリング点52の電位が前記第4の発明における「第1スイッチ素子直下の電位」に、それぞれ相当している。
ところで、上述した実施の形態1または2においては、制御装置20の制御対象が酸素センサ(排気空燃比がリッチであるかリーンであるかに応じた出力を発するセンサ)に限定されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、酸素センサに限らず、被検出ガス中の酸素濃度(空燃比)を表す出力を発する空燃比センサに適用することとしてもよい。更に、本発明は、内燃機関の排気空燃比に関する情報を検出する上記のセンサに限らず、センサ素子に電圧を与えて素子インピーダンスを検出する回路を有する制御システムに適用することとしてもよい。
本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。 センサ信号線のショートにより図1中に示すA点の電位が上昇した場合の電流の流れを示す図である。 第1スイッチ素子が常時ONとなった場合の電流の流れを示す図である。 本発明の実施の形態1において実行される制御ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2の構成を説明するための図である。
符号の説明
10 酸素センサ
20 制御装置
22 高圧側端子
26 第1スイッチ素子
32 第1サンプリング点
34 第2抵抗
42 第2スイッチ素子
44 第2サンプリング点
48 ダイオード
52 第3サンプリング点
Rs 素子インピーダンス

Claims (4)

  1. インピーダンス成分を有するセンサ素子と、当該センサ素子がポートを介して接続された制御装置とを備えるセンサ素子の制御システムであって、
    前記制御装置は、
    前記ポートを介して前記センサ素子と直列に接続され、ON状態とされた場合に素子インピーダンス検出用電源を前記センサ素子と導通させる第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子と前記ポートとの間に形成された接続点に接続され、ON状態とされた場合に当該接続点を前記素子インピーダンス用電源より電位の低い低電位点と導通させる第2スイッチ素子と、
    前記センサ素子の上流側の電位が正常電位より高い時に第2スイッチ素子をONさせるスイッチ素子ON手段と、
    前記スイッチ素子ON手段により前記第2スイッチ素子がON状態とされた後に、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かう電流が生じた場合に前記第1スイッチ素子に故障が生じたと判定する第1故障箇所特定手段と、
    前記スイッチ素子ON手段により前記第2スイッチ素子がON状態とされた後に、前記ポートから前記第2スイッチ素子に向かう電流が生じた場合に前記制御装置の前記ポートの外部がショートする故障が生じたと判定する第2故障箇所特定手段と、
    を備えることを特徴とするセンサ素子の制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記接続点と前記ポートとの間に接続された抵抗を備え、
    前記第1故障箇所特定手段は、前記抵抗の前記接続点側の電位が前記抵抗の前記センサ素子側の電位以上である場合に、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かって電流が流れたと判定し、
    前記第2故障箇所特定手段は、前記抵抗の前記センサ素子側の電位が前記抵抗の前記接続点側の電位より高い場合に、前記ポートから前記第2スイッチ素子に向かって電流が流れたと判定することを特徴とする請求項1記載のセンサ素子の制御システム。
  3. インピーダンス成分を有するセンサ素子と、当該センサ素子がポートを介して接続された制御装置とを備えるセンサ素子の制御システムであって、
    前記制御装置は、
    前記ポートを介して前記センサ素子と直列に接続され、ON状態とされた場合に素子インピーダンス検出用電源を前記センサ素子と導通させる第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子と前記ポートとの間に形成された接続点に接続され、ON状態とされた場合に当該接続点を前記素子インピーダンス用電源より電位の低い低電位点と導通させる第2スイッチ素子と、
    前記センサ素子の上流側の電位が正常電位より高い時に第2スイッチ素子をONさせるスイッチ素子ON手段と、
    前記スイッチ素子ON手段により前記第2スイッチ素子がON状態とされた後に、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かって電流が流れたか否かを判定する電流判定手段と、
    前記電流判定手段により前記電流が認められた場合に、前記第1スイッチ素子に故障が生じたと判定する第1故障箇所特定手段と、
    前記電流判定手段により前記電流が認められなかった場合に、前記制御装置の前記ポートの外部がショートする故障が生じたと判定する第2故障箇所特定手段と、
    を備えることを特徴とするセンサ素子の制御システム。
  4. 前記制御装置は、前記第1スイッチ素子から前記第2スイッチ素子に向かう電流の流れを許容する向きで前記第1スイッチ素子と前記接続点との間に接続されたダイオードと、
    前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子との間に、或いは前記第2スイッチ素子と前記低電位点との間に接続された抵抗とを備え、
    前記電流判定手段は、前記第1スイッチ素子直下の電位に基づいて前記電流が流れたか否かを判定することを特徴とする請求項3記載のセンサ素子の制御システム。
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