JP2005139667A - 土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物 - Google Patents

土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物 Download PDF

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Abstract

【課題】交差部の接合強度が強く、軽量で取扱性がよく、現場立地条件にも左右されずに施工が簡単で工期短縮も可能な土木構造物形成用袋体を提供すること。
【解決手段】筒状織布Aに直径が他の部分より大きい大径部2を設け、この大径部2に開口部3を形成するとともに、開口部3に他の筒状織布Bの端部21を接合し、他の筒状織布B又は筒状織布Aに流動性材料の注入口を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物に関し、特に、切り土等の斜面安定化工法等に代表される土木工法に広くかつ好適に用いることができる土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物に関するものである。
切り土等の斜面を安定化する工法には、例えば、切り土等の斜面安定化工法に用いる受圧板や切り土法面保護工法(例えば、特許文献1〜3参照)、複数の土嚢を並べてなる地盤補強構造物を用いる地盤補強方法(例えば、特許文献4参照)、マット状の袋型枠等を用いて中詰めにコンクリート等を充填しているダム貯水池等の水中部の法面保護工法(例えば、特許文献5参照)等がある。
これらの工法では、十字形状又はそれを連結した連続十字形状もしくは格子形状の構造物を用いて地盤表面の補強や地盤内部の補強を行っている。
地盤補強を行うための十字形状や、それを連結した連続十字形状又は格子形状の構造を作る方法としては、一般に筒状のジオテキスタイルを十字、連続十字状又は格子状にあらかじめ形成し、柔軟でコンパクトにできるそれらの材料を施工現場に持ち込み、ジオテキスタイル内部にモルタルや泥水のような固体粒子を含む流動性材料を充填して硬化又は固化させることにより構造物を形成し、地盤表面の補強や地盤内部の補強に用いる方法が知られている。
筒状のジオテキスタイルを十字又は連続十字、格子状に形成する手段としては、上記の技術のほかに、ホース形状の筒状織布を十字又は格子状に重ねてその交点を接続部材で固定したもの、ホース状の筒状織布を「く」の字状に折り曲げ、曲がり部同士を接続部材で固定したもの、シート状のジオテキスタイルを十字形状又は格子形状に切断して2枚重ね合わせ、縫製加工したもの等がある(例えば、特許文献6〜7参照)。
また、本件出願人は、図11に示すように、切り土等の斜面安定化工法に用いる受圧板用袋体を出願している。この受圧板用袋体は、筒状織布Aのほぼ中央に筒状織布Bの織幅に略一致する長さで2箇所の切れ目を入れ、その切れ目に筒状織布Bを挿入して、筒状織布Aに筒状織布Bを貫通させ、筒状織布Aの前記切れ目の縁近傍と該切れ目に当接する筒状織布Bの表面を接合させ、筒状織布Aの内部に位置する筒状織布B表面に、筒状織布B内部から筒状織布A内部に通じる孔を設け、筒状織布Bにはモルタル注入口を設けている(特許文献8参照)。
しかしながら、筒状織布を十字状又は格子状に重ねてその交点を接続部材で固定したものは、モルタル等の流動性材料を注入した場合、当然のことながら重ね合わせた部分が同一平面にならず、地盤表面で使用するには、交差部において一方の筒状織布が地表から浮き上がるという問題があり、また、地中で用いる場合も、梁として考えた場合は重ね方によって縦方向と横方向で曲げ剛性の強弱が発生するという問題があった。
また、ホース形状の筒状織布を「く」の字状に折り曲げ、曲がり部同士を接続部材で固定したものは、同一平面内に構造体が形成されるが、曲がり部の形状が直角に近くなるため、その部分で筒状織布が折れてしまい内部が閉塞する。そのため、固体粒子を含む流動性材料を充填しようとすると、閉塞部で固体粒子が詰まってしまい、筒状織布全体に充填することができなくなる。その対策として、曲がり部分の内部には空間を保持する形状保持材が装填されていることが多いが、形状保持材が入っているとコンパクトに折りたたむことができず、柔軟であるというジオテキスタイルのメリットが生かせなくなる上、コストアップにもつながる。
そして、シート状のジオテキスタイルを十字形状又は格子形状に切断して2枚重ね合わせ、縫製加工したものは、当然ながら多くの縫製部又は接着部を有しており、内部に充填する流動性材料の圧力が上がると縫製部又は接着部に剥離力が加わり、破損しやすいという欠点があった。
また、一定直径の筒状織布AとBを用いて十字を形成する方法では、縫製加工も少なく繊維も十字の各方向に連続してつながっていることから、固体粒子を含む流動性材料を充填して硬化又は固化させて構造物を形成した場合、筒状織布を構成している繊維が構造物の強度に寄与するものの、図11に示すように、筒状織布の交差部では、該交差部の対角線の2倍の周長まで各々の筒状織布が膨らむため、筒状織布Aの切れ目近傍と筒状織布Bの接合部に無理な引張り力が加わり、破断しやすくなる。さらに、接合部で筒状織布AとBを直接縫い合わせて加工する場合は、縫い代が十分に取れず、加工上の品質確保が困難であった。
特開平8−13502号公報 特開平7−119154号公報 特開平10−159108号公報 特開2000−80637号公報 特開2003−055979号公報 特開昭61−266730号公報 特開平7−90855号公報 特願2003−206869号
本発明は、上記従来の土木構造物形成用袋体が有する問題に鑑み、交差部の接合強度が強く、軽量で取扱性がよく、現場立地条件にも左右されずに施工が簡単で工期短縮も可能な土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本第1発明の土木構造物形成用袋体は、筒状織布に直径が他の部分より大きい大径部を設け、該大径部に開口部を形成するとともに、該開口部に他の筒状織布の端部を接合し、該他の筒状織布又は筒状織布に流動性材料の注入口を設けたことを特徴とする。
この場合において、前記他の筒状織布が、端部に直径が他の部分より大きい大径部を備えることができる。
一方、同じ目的を達成するため、本第2発明の土木構造物形成用袋体は、筒状織布に直径が他の部分より大きい大径部を設け、該大径部に少なくとも一対の相対向する開口部を形成するとともに、該開口部に他の筒状織布を貫通させ、前記筒状織布の開口縁部と該開口縁部に当接する前記他の筒状織布とを接合し、該他の筒状織布に筒状織布の内部と連通する孔と流動性材料の注入口とを設けたことを特徴とする。
この場合において、前記開口部を、他の筒状織布の織幅に略一致する長孔としたり、他の筒状織布の直径に略等しい直径を有する孔とすることができる。
また、複数本の筒状織布を略平行に配設し、該筒状織布の大径部に他の筒状織布を接合又は貫通させることができる。
また、上記土木構造物形成用袋体を用いる本発明の土木構造物は、上記土木構造物形成用袋体を構成している複数の筒状織布の中に、順に流動性材料を注入して構築したことを特徴とする。
本第1発明の土木構造物形成用袋体によれば、筒状織布に直径が他の部分より大きい大径部を設け、該大径部に開口部を形成するとともに、該開口部に他の筒状織布の端部を接合することから、筒状織布同士の接合部は膨らんだときに無理な荷重がかからず、比較的高い圧力で筒状織布内に流動性材料を注入しても破損することがなく、比較的高い圧力で注入することができ、筒状織布にはプリテンションがかかって織布を構成している糸の屈曲による初期伸びがなくなり、構造体として使用した場合に高い剛性を発揮することができる。
また、大径部の直径の大きさを利用して筒状織布が3本以上交差する構造を作ることができ、これにより、3次元的な立体構造を形成することができ、立体的に十字乃至格子を組んだ構造は従来の布型枠でも例がないことから新たな布型枠の用途を期待することができる。
この場合、前記他の筒状織布が、端部に直径が他の部分より大きい大径部を備えることにより、筒状織布との接合部を筒状織布の大径部によく沿わせることができ、これにより、接合部での括れを防止し、また、大径部が縫製代となるため縫製加工も容易にすることができる。
また、本第2発明の土木構造物形成用袋体によれば、筒状織布に直径が他の部分より大きい大径部を設け、該大径部に少なくとも一対の相対向する開口部を形成するとともに、該開口部に他の筒状織布を貫通させ、前記筒状織布の開口縁部と該開口縁部に当接する前記他の筒状織布とを接合し、該他の筒状織布に筒状織布の内部と連通する孔と流動性材料の注入口とを設けることから、筒状織布同士の接合部は膨らんだときに無理な荷重がかからず、比較的高い圧力で筒状織布内に流動性材料を注入しても破損することがなく、比較的高い圧力で注入することができ、筒状織布にはプリテンションがかかって織布を構成する糸の屈曲による初期伸びがなくなり、構造体として使用した場合に高い剛性を発揮することができる。
また、大径部の直径の大きさを利用して筒状織布が3本以上交差する構造を作ることができ、これにより、3次元的な立体構造を形成することができ、立体的に十字乃至格子を組んだ構造は従来の布型枠でも例がないことから新たな布型枠の用途を期待することができる。
この場合、前記開口部を、他の筒状織布の織幅に略一致する長孔としたり、他の筒状織布の直径に略等しい直径を有する孔とすることにより、筒状織布同士の接合強度を向上させることができる。
また、複数本の筒状織布を略平行に配設し、該筒状織布の大径部に他の筒状織布を接合又は貫通させることにより、本発明の土木構造物形成用袋体を、受圧板を始めとする各種土木構造物の形成に広く適用することができる。
また、上記土木構造物形成用袋体を用いる本発明の土木構造物によれば、筒状織布に充填した流動性材料が硬化した後は、他の筒状織布の内部から当該他の筒状織布に接合した別の筒状織布の内部に通じる孔を介して、固化した流動性材料が連続した構造物になるため、設計上も適切な形状及び強度を有する構造物となり、例えば、グランドアンカーの斜面への定着のための反力構造物として有効に機能し、長年の使用に亘って構造物表面のクラック等による欠けの発生を防止することができる。
以下、本発明の土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の土木構造物形成用袋体の第1実施例を示す。
この土木構造物形成用袋体は、筒状織布Aに直径が他の部分より大きい大径部2を設け、該大径部2に開口部3を形成するとともに、該開口部3に他の筒状織布Bの端部21を接合し、該他の筒状織布B又は筒状織布Aに流動性材料の注入口(図示省略)を設けている。
筒状織布A、Bは、直径100mmの筒状部1と直径150mmの球状の大径部2を有した透水性を有する異径筒状織布であり、円周方向の糸はスパイラル状に連続して織り込まれている。大径部2の直径は、その周長が筒状織布Aの筒状部1の√2倍以上になっていることが望ましい。
筒状織布A、Bは、経糸・緯糸ともポリエステル繊維で太さは1500d/3本、密度は経10.3本/cm、緯5.5本/cmで織組織は平織りである。環状織機で織られており、緯糸が筒状織布A、Bの前記スパイラル状の糸を構成する。
図1に示すように、筒状織布Aの大径部2には相対する位置に2箇所、長さ150mmの円形の孔からなる開口部3が設けられており、他の筒状織布Bは大径部2で切断され、端部21が各々前記筒状織布Aの開口部3に接合されている。
筒状織布Aの開口部3と該開口部3に当接する他の筒状織布B表面の接合は、縫製によるものである。
他の筒状織布Bは、筒状部1のみで構成された直線状のものでもよいが、筒状部1よりも直径が大きな大径部2を有する異径筒状織布の大径部2を切断したものとすると、球状の大径部2同士の縫製となるので、他の筒状織布Bの切断面が筒状織布Aの大径部2によく沿い、縫製部で括れが発生せず、また、大径部2が縫製代となるので縫製加工自体も容易である。
この袋体を用いて土木構造物を形成するには、筒状織布A又はBにモルタル等の流動性材料の注入口(図示省略)を設け、そこから流動性材料を注入する。
この場合、各筒状織布A、Bの端部は折り返して縫製加工により閉じておき、この状態で、モルタルポンプと注入ホースにより注入口からモルタルを充填する。注入されたモルタルは、筒状織布A、Bの交差部を通って他の筒状織布B内部にも充填され始め、最終的に筒状織布A、B内に完全に充填されれば、注入口から注入ホースを取り除いて注入作業は完了する。
モルタルは一般的なポルトランドセメントを用いた通常品を使用し、注入圧力をやや高めに設定することにより、織布の織目を通してモルタルの水分を脱水させ、織布内のモルタルを緻密にして早期に硬化させ、ブリージング等による硬化後の体積減少がないようにする。注入圧は0.3MPa程度が適当である。
硬化後の体積減少がほとんどない特殊モルタルを使用した場合は、脱水の必要がないので注入圧力は少し低くても構わないが、斜面等の傾斜地に袋体が設置されている場合、ある程度の圧力をかけないと、水平方向に配置されている筒状織布の断面形状がモルタルの自重で歪な形にとどまってしまう。断面略円形にするためには0.1MPa程度の注入圧力が必要である。
また、筒状織布A、Bの表面に耐候性を付与するための樹脂等が加工されている場合は、脱水できないので、硬化後の体積減少がない特殊モルタルを使用する。
筒状織布A、Bは実施例1と同じであるが、図2に示すように、接合は下記の手順で行う。筒状織布Aの開口縁部と該開口縁部に当接する筒状織布Bの接合は、縫製によるもので、開口縁部の筒状織布Bと筒状織布Aの大径部2とを短く折り返して共に重ね、筒状織布Aの切れ目に沿って一周又は一周以上縫製する。
かくして、本第1、第2各実施例の土木構造物形成用袋体は、筒状部1と該筒状部1の直径よりも大きな大径部2を有する筒状織布Aの大径部2に開口部3を設け、他の筒状織布Bの端部21を該開口部3に接合することから、接合部が膨らんだときの寸法で接合され、図11に示す従来例のような接合部での無理な引張り力が発生せず、縫製加工も縫製代が確保されることで容易になり、製品としての信頼性が向上するほか、筒状織布が一定直径以下に括れてしまうことがない。
また、このような構造の袋体は、接合部の断面積が確保されるので、袋体のどの部分からモルタル等の固体粒子を含む流動性材料を注入してもスムーズに充填され、簡単に構造体が形成できる。
そして、施工場所へ、袋体をコンパクトにたたんで持ち込むことができ、さらに、袋体は軽量であるため運搬に重機を必要とせず、現場立地条件が悪い場合でも施工が容易になる。
図3に、本発明の土木構造物形成用袋体の第3実施例を示す。
この土木構造物形成用袋体は、直径が他の部分より大きい大径部2を備えた筒状織布Aの大径部2に少なくとも一対の相対向する開口部3を形成するとともに、該開口部3に、直径が他の部分より大きい大径部2を備えた他の異径筒状織布Bを貫通させ、大径部2同士を重ねた状態で前記筒状織布Aの開口縁部と該開口縁部に当接する前記他の筒状織布Bとを接合し、該他の筒状織布Bに筒状織布Aの内部と連通する孔4と流動性材料の注入口(図示省略)とを設けている。
筒状織布A、Bは、共に直径100mmの一定径の筒状部1と直径150mmの球状の大径部2を有した透水性を有する異径筒状織布からなり、円周方向の糸はスパイラル状に連続して織り込まれている。
筒状織布A、Bは、経糸・緯糸ともポリエステル繊維で太さは1500d/3本、密度は経10.3本/cm、緯5.5本/cmで織組織は平織りである。環状織機で織られており、緯糸が筒状織布の前記スパイラル状の糸を構成する。
図3に示すように、筒状織布Aの大径部2には相対する位置に2箇所、開口部3として長さ150mmのスリットが設けられており、筒状織布Bがそのスリットを貫通して筒状織布Aの大径部2内に筒状織布Bの大径部2が介装されるように組み立てられている。筒状織布Aの前記スリットの縁近傍と該スリットに当接する筒状織布Bの表面との接合は、接着剤によるものである。
他の筒状織布Bは、筒状部1のみで構成された直線状のものでもよいが、その場合は、筒状織布Aと筒状織布Bの交差部において、筒状織布Bの背面と筒状織布A内面との間にモルタル等の流動性材料を十分に充填することが好ましく、さらに筒状織布間の接合個所には剥離力が働くので、接合は縫製加工であることが必要である。
また、同図に示すように、筒状織布B内部から筒状織布A内部に通じる孔4は、筒状織布A内部に面した筒状織布Bの側面に2箇所設けられ、寸法は直径50mmである。筒状織布Bの一端に設けた流動性材料の注入口は、逆止弁が備えられているような通常よく用いられるものでよい。
筒状織布A、Bの各端部は、折り返されて縫製加工により閉じられている。この状態で、モルタルポンプと注入ホースにより、注入口から流動性材料として、例えば、モルタルを充填する。注入されたモルタルは、筒状織布Bに充填されていき、交差部を超えた時点で筒状織布B内部から筒状織布A内部に通じる孔4を介して筒状織布Aにも充填され始める。
そのため、交差部では、筒状織布Bの十分膨らんだ状態が保たれつつ筒状織布Aにモルタルが充填されていく。筒状織布Aにモルタルが完全に充填されれば、注入口から注入ホースが取り除かれて注入作業は完了する。この場合、注入口の逆止弁(図示省略)により、注入されたモルタルは袋体から流出することがない。
筒状織布A、Bとも実施例3と同じであるが、図4に示すように、筒状織布Aの大径部2には相対する位置に2箇所、開口部3としてスリットの代わりに長さ150mmの孔が設けられており、筒状織布Bがそこを貫通して筒状織布Aの大径部2内部に筒状織布Bの大径部2が介装されるように組み立てられている。
前記孔は、筒状織布Bの直径に略等しい円形の孔であり、筒状織布Bがモルタル等の流動性材料の充填により膨らんで断面が略円形になった場合に、該孔と筒状織布Bの外面とがフィットするようになっている。
筒状織布Aの孔と筒状織布Bとの接合部の加工は実施例3と同様であるが、接合部において互いの織布が膨らんだ状態でフィットするため、より強度の高い接合構造が得られる。
かくして、本第3、第4各実施例の土木構造物形成用袋体は、筒状部1と該筒状部1の直径よりも大きな大径部2を有する筒状織布Aの大径部2に、一対以上の相対抗する開口部3を設け、その開口部3に他の筒状織布Bを挿入して貫通させ、筒状織布Aの開口部3と他の筒状織布Bとを接合し、筒状織布Aと筒状織布Bの交差部において、他の筒状織布Bに筒状織布A内部に連通する孔4を設け、さらに、他の筒状織布Bに流動性材料の注入口を設けることから、第1、第2各実施例の土木構造物形成用袋体と同様に接合部強度が安定し、括れが発生しない。
また、交差部において筒状織布Bが筒状織布Aを貫通しているため、袋体の内部にモルタル等が充填されて構造体となった場合、固化したモルタル等は袋体で拘束されるので曲げ耐力において有利になり、例えば、曲げ荷重が加わり、筒状織布A、Bの下面に引張り応力が発生するようなケースでは、あらかじめ筒状織布の下面側において、長さ方向に高強度低伸度性繊維を織り込んでおくと、構造体としての曲げ耐力が向上するが、これはこの種の筒状織布が貫通して袋体を形成している場合においてより有効に作用する。
そして、施工場所へ、袋体をコンパクトにたたんで持ち込むことができ、さらに、袋体は軽量であるため運搬に重機を必要とせず、現場立地条件が悪い場合でも施工が容易になる。
図5〜図6に示すように、実施例3又は実施例4の袋体を1パターンとして、連続的にこのパターンがつながっており、袋体の一端に流動性材料の注入口5をつけた連続十字構造形成用袋体及び格子構造形成袋体は以下のようになる。
すなわち、図5に示すように、注入口5を設けた筒状織布B1が縦方向に延び、横方向に延びる複数本の筒状織布A1内部を貫通して連続十字構造形成用袋体を形成する。
さらに、図6に示すように、貫通された複数本の筒状織布A1が、前記筒状織布B1と並行に配列された複数本の筒状織布A2内部を貫通することで格子構造形成用袋体が形成される。
なお、注入口5を複数個所に設ける場合は、前記連続十字構造形成用袋体では縦方向に延びる筒状織布B1の適当な個所に取り付ける。格子構造形成用袋体では、横方向に延びた筒状織布A1端部同士がつながった形でパターンが繰り返される。
このように構成すると、流動性材料は、図7に示すように、筒状織布B1の一端から次第に充填されていき、筒状織布A1と筒状織布B1の交差部を超えた時点で筒状織布B1内部から筒状織布A1内部に通じる孔4を通して筒状織布A1にも充填され始める。充填された流動性材料が筒状織布A1と筒状織布A2の交差部を超えると、同様に、筒状織布A1内部から筒状織布A2内部へ充填される。このとき、筒状織布A1が十分膨らんだ状態が保たれつつ筒状織布A2に流動性材料が充填されていく。
図8に示すように、筒状織布A、B、Cを組み合わせて大径部2から筒状部1が放射状に分岐する構造の袋体を形成するには、図9に示すような手順で行う。
すなわち、筒状織布Aにあらかじめ複数の何対かの相対抗する開口部3を設けておき、複数の袋体を組み合わせた状態で互いの開口部3の位置が略一致するよう、他の筒状織布B、Cの大径部2にも複数の相対抗する開口部3を設けておく。
次に、筒状織布Aの開口部3に筒状織布Bを貫通させて織布Bの大径部2をはめ込み、開口部3の位置合わせをした後、さらに筒状織布Cの大径部2がはまり込むように組み合わせる。そして、互いの開口部3を位置合わせすれば組み立ては完了である。
なお、ここでは、全て筒状織布を貫通させる例で示したが、この貫通タイプよりはモルタル注入時及び構造体になった場合の強度では劣るものの、実施例1又は実施例2に示したような筒状織布の端部を大径部2に接合する方式を使用することもできる。
このような第5、第6各実施例の土木構造物形成用袋体は、図5に示すように、注入口5を設けた筒状織布B1が縦方向に延び、横方向に延びる複数本の筒状織布A1内部を貫通して連続十字構造形成用袋体を形成している場合、注入された流動性材料は、筒状織布B1内部に充填され、筒状織布A1との交差部において、下方から順次、貫通部を通して筒状織布A1内部に充填されていく。
また、図6に示すように、前記貫通された複数本の筒状織布A1が、前記筒状織布B1と並行に縦方向に延びた複数本の筒状織布A2内部を貫通して格子構造形成用袋体が形成されている場合、注入された流動性材料は筒状織布B1内部に充填され、筒状織布A1との交差部において下方から順次貫通部を通して筒状織布A1内部に充填され、さらに筒状織布A1と交差する筒状織布A2内部に、筒状織布B1に近い交差部から順次充填されていく。
また、図9に示すように組み立てられた袋体の、筒状織布Cに流動性材料として流動固化材を充填すれば、大径部2を通じて筒状織布A及び筒状織布B内へも流動固化材が充填されていき、流動固化材が固化すると立体的な十字構造物、格子構造物が形成されることになる。
一方、この第5、第6各実施例の交差・連続十字・格子構造体は、下記のような用途に応用することができる。
斜面安定工法としての受圧板として用いる場合は、筒状織布A、Bの貫通する個所にアンカー定着具を設け内部をモルタルで充填し、十字形状の袋体を受圧板用袋体として使用する。一体に成形された十字構造の受圧板は、表面が袋で強化されたコンクリート構造物となり、グランドアンカーの斜面への定着のための反力構造物として有効に機能する。
斜面や軟弱地盤などの地盤の補強に用いると、地盤の変形を抑制・抑止することができる。斜面に剛性のある格子構造体をアンカーで定着すると、斜面表面の移動土塊の崩れを抑制・抑止することができる。軟弱地盤では剛性のある格子構造体自体が地盤表層の補強となり局所的な不等沈下を抑制することができる。
また、海底にある消波ブロックやコンクリートブロックによる人工磯が波浪の影響を受けて倒壊したり沖へ移動したり陸地へ押し戻されたりするのを防ぐために、格子構造体をその上に覆い被さるように設置して安定を図るという使い方ができる。
以上の場合は、筒状織布内部に充填するものは、モルタルのような流動固化材であってもよく、また、流動化土のような土であってもよい。
海底では、砂の移動により藻場の造成等で埋没や洗掘といった問題が発生するが、高さが10cm程度になる格子構造体を海底に設置しておけばそれが障害となって砂の移動が妨げられ、前記の問題を解決することができる。このような用途にも格子構造体が使用できる。
軟弱地盤では上部に大型の構造物が建築される場合、地盤自体の補強が重要になるが、格子構造体を地中に何段にも重ねて埋設しておけば強固に地盤を補強する基礎とすることができる。
また、図8に示すように、立体的に十字構造に筒状織布を組んだものは、金型が不要で、現場で容易に施工できるので、表面が繊維で強化された、風化しにくい図10に示すような消波ブロック構造物として利用することができる。
土砂崩れが発生するような場所では、砂防堰堤が設けられているが、同図に示すような立体的な格子構造体を作れば安価なモルタルで簡単な施工により適度な透過性と衝撃エネルギーの吸収能力を有する砂防堰堤が形成される。
立体的に格子構造を組んだものは、地中の地盤補強や海底での人工漁礁として、また、海岸の消波構造物として利用できるばかりでなく、立体的なコンクリートの布型枠として、さらに繊維で表面が強化されたコンクリート構造物として、一般的な建築分野等でも利用することが可能である。
以上、本発明の複数の実施例を、モルタルのような流動性材料が固化する事例で説明したが、補強用の構造体として大きな耐力が必要でない場合は、土砂が流動しやすい状態に調整された流動化土のように、時間が経過しても固化しないものを流動性材料として使用してもよい。このときは、交差部の内部構造が簡単な、図1に示すような非貫通タイプが好ましい。モルタルを注入する場合と異なり、構造体として大きな耐力を期待しなくてよいので、非貫通タイプで交差部の強度も十分である。
また、以上の説明では固体粒子を含む流動性材料で説明したが、空気や水のような流動性材料を筒状織布に注入することも可能であり、この場合は、各筒状織布に気密性又は水密性のライニング加工を施しておけばよい。あるいは、気密性又は水密性を有する薄いチューブを各筒状織布に挿入して各チューブに流動性材料を個別に送り込んで筒状織布を膨らませてもよい。
以上、本発明の土木構造物形成用袋体及びこの土木構造物形成用袋体を用いた土木構造物は、筒状織布の交差部の接合強度が強いという特性を有していることから、地盤安定化土木工法の用途に好適に用いることができるほか、例えば、一般建築のコンクリート構造物の用途にも用いることができる。
本発明の土木構造物形成用袋体の第1実施例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図、(c)は(b)のx−x線断面図である。 同第2実施例を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のx−x線断面図である。 同第3実施例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は斜視図である。 同第4実施例を示す分解斜視図である。 同第5実施例を示す斜視図である。 同第6実施例を示す斜視図である。 流動性材料の流れを示す説明図である。 筒状織布を放射状に組み立てた例を示す斜視図である。 同分解斜視図である。 筒状織布を消波ブロック構造物として組み立てた例を示す斜視図である。 従来の土木構造物形成用袋体を示す説明図である。
符号の説明
A 筒状織布
B 他の筒状織布
C 筒状織布
2 大径部
21 端部
3 開口部
4 孔
5 注入口

Claims (7)

  1. 筒状織布に直径が他の部分より大きい大径部を設け、該大径部に開口部を形成するとともに、該開口部に他の筒状織布の端部を接合し、該他の筒状織布又は筒状織布に流動性材料の注入口を設けたことを特徴とする土木構造物形成用袋体。
  2. 前記他の筒状織布が、端部に直径が他の部分より大きい大径部を備えることを特徴とする請求項1記載の土木構造物形成用袋体。
  3. 筒状織布に直径が他の部分より大きい大径部を設け、該大径部に少なくとも一対の相対向する開口部を形成するとともに、該開口部に他の筒状織布を貫通させ、前記筒状織布の開口縁部と該開口縁部に当接する前記他の筒状織布とを接合し、該他の筒状織布に筒状織布の内部と連通する孔と流動性材料の注入口とを設けたことを特徴とする土木構造物形成用袋体。
  4. 前記開口部が、他の筒状織布の織幅に略一致する長孔であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の土木構造物形成用袋体。
  5. 前記開口部が、他の筒状織布の直径に略等しい直径を有する孔であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の土木構造物形成用袋体。
  6. 複数本の筒状織布を略平行に配設し、該筒状織布の大径部に他の筒状織布を接合又は貫通させたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の土木構造物形成用袋体。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6記載の土木構造物形成用袋体を構成している複数の筒状織布の中に、順に流動性材料を注入して構築したことを特徴とする土木構造物。
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