JP2005139443A - 高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ - Google Patents

高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ Download PDF

Info

Publication number
JP2005139443A
JP2005139443A JP2004301447A JP2004301447A JP2005139443A JP 2005139443 A JP2005139443 A JP 2005139443A JP 2004301447 A JP2004301447 A JP 2004301447A JP 2004301447 A JP2004301447 A JP 2004301447A JP 2005139443 A JP2005139443 A JP 2005139443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat recovery
latent heat
steam
water
recovery boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004301447A
Other languages
English (en)
Inventor
Izuru Ishikawa
出 石川
Yonosuke Hoshi
要之介 星
Shiro Sasaya
史郎 笹谷
Yuki Koshiba
勇紀 小柴
Toshiki Shimizu
俊樹 清水
Makiko Nakagawa
麻希子 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004301447A priority Critical patent/JP2005139443A/ja
Publication of JP2005139443A publication Critical patent/JP2005139443A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】 下水汚泥等の高含水率有機物を燃料としつつ、その発電効率を飛躍的に高めた高含水率有機物のガス化システム及びこのようなガス化システムに好適に用いることのできる潜熱回収ボイラを提供する。
【解決手段】 高含水率有機物を乾燥手段1で乾燥してからガス化手段2で加熱してガス化ガスを生成し、生成されたガス化ガスをもとにエネルギーを生成する高含水率有機物のガス化システムにおいて、ガス化ガスの水蒸気潜熱を回収する潜熱回収手段5を備え、該潜熱回収手段5で回収した水蒸気潜熱を上記乾燥手段1での乾燥熱源として利用するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下水汚泥等の高含水率有機物を加熱してガス化ガスを生成し、生成されたガス化ガスをもとにエネルギーを生成する高含水率有機物のガス化システム及びこのようなガス化システムに好適に用いることのできる潜熱回収ボイラに関する。
都市ごみ、下水汚泥、産業用廃棄物、バイオマス等の有機系廃棄物からエネルギーを回収するために、廃棄物を加熱し熱分解してガス化ガスを生成し、生成されたガス化ガスをもとにエネルギーを生成する廃棄物ガス化システムが、環境保全及び省資源の観点から注目されている。
このような廃棄物ガス化システムとして、例えば、特開2002−256884号公報には、下水汚泥の熱分解ガス化発電システムが記載されている。この発電システムは、乾燥機、流動層式熱分解炉、ガスタービン発電機を主たる構成要素として含んでいる。この発電システムでは、乾燥機で下水汚泥を乾燥し、流動層式熱分解炉で下水汚泥を熱分解し、得られた熱分解ガスを燃料としてガスタービン発電機によって発電を行うようにしている。
しかし、この特開2002−256884号公報に係る発電システムを含めて従来の技術では、下水汚泥のように高含水率の有機系廃棄物に関しては、発電効率が悪く、コスト上の課題があった。高含水率の有機系廃棄物の場合、焼却時の蒸発潜熱に起因するエネルギーの消費量が大きいことがその一因としてあった。
また、ガスタービン発電機ではなく、ガス化ガスを燃焼させ、蒸気タービンを回転させて発電することも従来行われていた。しかし、下水汚泥のような高含水率有機物の場合には、特に発熱量が小さく、蒸気タービンが小規模となり、タービン内部の蒸気の漏れ損失が相対的に大きくなり、タービン効率が悪くなるという課題が残されていた。
特開2002−256884号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、下水汚泥等の高含水率有機物を燃料としつつ、その発電効率を飛躍的に高めた高含水率有機物のガス化システム及びこのようなガス化システムに好適に用いることのできる潜熱回収ボイラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、高含水率有機物を乾燥手段で乾燥してからガス化手段で加熱してガス化ガスを生成し、生成されたガス化ガスをもとにエネルギーを生成する高含水率有機物のガス化システムにおいて、ガス化ガスの水蒸気潜熱を回収する潜熱回収手段を備え、該潜熱回収手段で回収した水蒸気潜熱を上記乾燥手段での乾燥熱源として利用するようにしたことを特徴とする。また、本発明に係る高含水率有機物のガス化システムは、その実施の形態において、ガス化ガスの有する顕熱を回収する顕熱回収手段を備える。また、本発明に係る高含水率有機物のガス化システムは、上記潜熱回収手段として、潜熱回収ボイラを用いることが好適である。また、上記顕熱回収手段としては、顕熱回収ボイラが好適である。
なお、「高含水率有機物」とは、具体的に以下のものを挙げることができる。
(i)下水、し尿、浄化槽汚泥、家畜糞尿、厨芥残渣等の有機性廃棄物、また、その排水処理に伴い発生する汚泥・残渣。
(ii)畜産加工業、水産加工業、酒精飲料業等に伴い発生する食品加工残渣、またその排水処理に伴い発生する汚泥・残渣。
(iii)製紙業、繊維業等の有機性工業製品の製造に伴い発生する残渣、また、その排水処理に伴い発生する汚泥・残渣。
(iv)動植物等生物系バイオマス資源。
さらに、本発明に係る高含水率有機物のガス化システムは、その実施の形態として、上記顕熱回収ボイラで回収した顕熱で高圧蒸気を発生させ、該高圧蒸気で回転する蒸気タービンを備え、さらに該蒸気タービンによって駆動する蒸気圧縮機を備え、該蒸気圧縮機によって上記潜熱回収ボイラからの低圧蒸気を加圧して中圧蒸気を発生させ、該中圧蒸気を上記乾燥手段での高含水率有機物の乾燥に用いるようにすることを含む。この場合、上記蒸気圧縮機と上記潜熱回収ボイラとの間に、蒸気過熱器を設けたことが好適である。またこの場合、上記蒸気タービンと上記蒸気圧縮機との間に減速機を介在させることが好適である。また、上記蒸気圧縮機に補助動力を設けることが好適である。そして、上記高圧蒸気が10〜100ata、上記中圧蒸気が1〜10ata、上記低圧蒸気が0.1〜1ataであることが好ましい。
本発明に係る高含水率有機物のガス化システムでは、改質炉をさらに備え、ガス化炉またはガス化炉と該改質炉に上記中圧蒸気の一部を供給するようにすることもその実施の形態として含み、さらに必要に応じて上記改質炉に上記乾燥手段からの排出蒸気を供給し、顕熱及び潜熱回収効率を調整するようにすることも含む。
本発明は、別の側面において潜熱回収ボイラであり。該潜熱回収ボイラは、流入ガスを水中に分散させ気泡化し、流入ガスの含有する水蒸気を凝縮させて凝縮水として循環水に取り込み、循環水をシェル内に配設したチューブ内に流し、該チューブの外壁面に水膜を形成し、上記凝縮水を生成することによって獲得した潜熱によって上記水膜を蒸発させて水蒸気を得ることにより潜熱を回収するようにしたことを特徴とする。この潜熱回収ボイラでは、上記シェル内に循環水を循環させながら凝縮水を生成するようにすることができる。また、予め凝縮水を得た後、該凝縮水を含む循環水をシェル内で循環するようにすることもできる。
本発明に係る潜熱回収ボイラは、本発明に係る高含水率有機物のガス化システムに用いることが好適である。しかし、その用途は、これに限定されるものではない。
本発明によれば、下水汚泥等の高含水率有機物を燃料としつつ、その発電効率を飛躍的に高めた高含水率有機物のガス化システム及びこのようなガス化システムに好適に用いることのできる潜熱回収ボイラが提供される。
以下に本発明に係る高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラを、添付図面に示した実施の形態を参照して、さらに詳細に説明する。
図1に、本発明に係る高含水率有機物のガス化システムの一実施の形態を概念的に示す。該ガス化システムは、処理対象を下水汚泥とし、汚泥乾燥機1、ガス化炉2、改質炉3、顕熱回収ボイラ4、潜熱回収ボイラ5、発電機6を備える。
脱水された下水汚泥を乾燥させる汚泥乾燥機1は、間接加熱式の乾燥手段である。
ガス化炉2は、下水汚泥を水蒸気と酸素でガス化するガス化手段である。ガス化は、部分燃焼を起こさせながら行い、下水汚泥をCO、H2、CO2、H2O、メタン、エタン、タール、すす等に変換する。
改質炉3は、ガス化ガスをさらに水蒸気、H2、CO、CO2に低分子化する機能を有する。
顕熱回収ボイラ4は、いわゆる廃熱ボイラであり、改質炉3からのガス化ガス(約1000℃)の顕熱で高圧蒸気を発生させる顕熱回収手段である。
潜熱回収ボイラ5は、顕熱回収ボイラ4を経たガス化ガス中の水蒸気から潜熱を回収するための潜熱回収手段である。なお、顕熱回収ボイラ4と潜熱回収ボイラ5との間には、図示しないフィルタ又はバグフィルタを設け、ガス化ガスを精製することもできる。
発電機6は、ガス化ガスをエネルギー源として発電を行う発電手段である。例えばガスエンジンを用いたものを採用することができる。このような発電機では、コンプレッサで精製されたガス化ガスを圧縮し、圧縮されたガス化ガスと空気をガスエンジンに送り、ガスエンジンで燃焼爆発させ、その力で発電機本体を回転させる。このようなガスエンジンの排ガスを汚泥乾燥機1の乾燥熱源として利用することもできる。
発電機は、このようなガスエンジン式の他、ガスタービン式発電装置、燃料電池など気体燃料を電力へ変換する他のタイプのものを採用することもできる。
さらに、本実施の形態に係るガス化システムは、蒸気タービン7及び蒸気圧縮機8を備えている。
顕熱回収ボイラ4の蒸気送出口は、流路を介して蒸気タービン7の蒸気受入口に接続されている。これによって、蒸気タービン7には、顕熱回収ボイラ4からの高圧蒸気が供給される。また、潜熱回収ボイラ5の蒸気送出口は、流路を介して蒸気圧縮機8の蒸気受入口に接続されている。これによって、蒸気圧縮機8には、潜熱回収ボイラ5からの低圧蒸気が供給される。
ここで、図2について、蒸気タービン7と蒸気圧縮機8の関係を説明する。図2に示すように、蒸気タービン7と蒸気圧縮機8とは、減速機9を介して直結している。蒸気圧縮機8は、蒸気タービン7によって回転されるが、必ずしも同一回転である必要はなく、減速機9によって回転数を調整することができる。さらに、蒸気圧縮機8には、電動機10が接続されている。該電動機10は、処理対象の下水汚泥の供給量等の変動によらず、蒸気圧縮機8の稼動状態を調整するための補助動力である。なお、蒸気タービン7、蒸気圧縮機8、減速機9の具体的構成自体は、当業者に従来知られているものを採用することができる。
次に、本実施の形態に係る高含水率有機物のガス化システムについて、その作用を説明する。
まず、処理対象である下水汚泥は、図示しない脱水手段により脱水され、含水率70〜80重量%の脱水汚泥として汚泥乾燥機1に投入される。汚泥乾燥機1には、後述するところに従って、中圧蒸気及び必要に応じて乾燥機1からの排出蒸気が供給され、下水汚泥を30〜50重量%程度となるように乾燥処理する。中圧蒸気は、1〜10ataの圧力で供給され、典型的には、約7ata、約300℃である。なお、「約」とは、その数値そのもの又は前後の値である。
汚泥乾燥機1での下水汚泥の乾燥に伴って、水蒸気が発生する。その排出蒸気の一部は、必要に応じて改質炉3に送られる。これは、後段の顕熱回収ボイラ4及び潜熱回収ボイラ5で、十分な顕熱・潜熱が得られるように蒸気量を調整するためである。
汚泥乾燥機1で乾燥処理された下水汚泥は、ガス化炉2に送られる。ガス化炉2には、汚泥乾燥機1への供給源と同様の供給源から中圧蒸気が水蒸気源として供給され、さらに酸素(空気)または酸素富化空気が供給される。これによって下水汚泥を水と空気でガス化する。ガス化は、部分燃焼を起こさせながら行い、下水汚泥をCO、H2、CO2、H2O、メタン、エタン、タール、すす等に変換する。このガス化ガスは、改質炉3に送られる。
改質炉3では、ガス化ガスをさらに水蒸気、H2、CO、CO2に低分子化する。前述したように、改質炉3には、汚泥乾燥機1からの排出蒸気が必要に応じて供給される。
改質炉3からのガス化ガスは、顕熱回収ボイラ4に送られる。顕熱回収ボイラ4では、改質炉3からのガス化ガス(約1000℃)の顕熱で高圧蒸気を発生させる。高圧蒸気は、10〜100ataの高圧であり、典型的には、約50ata、500℃である。高圧蒸気は、蒸気タービン7に送られる。
顕熱を回収されたガス化ガスは、150℃程度となり、触媒フィルタ等によって精製された後、潜熱回収ボイラ5に送られる。潜熱回収ボイラ5は、後述する形態を備え、ガス化ガスの潜熱により、低圧蒸気を発生する。低圧蒸気は、0.1〜1ataであり、典型的には約0.3ata、約69℃である。この低圧蒸気は、蒸気圧縮機8に送られる。
潜熱を回収されたガス化ガスは、洗浄され、さらに精製された後、発電機6に送られる。発電機6では、ガス化ガスを用いて発電が行われ、排出ガスは、煙突11から排出される。
一方、図2に示すように、蒸気タービン7には、顕熱回収ボイラ4からの高圧蒸気が供給され、蒸気圧縮機8には、潜熱回収ボイラ5からの低圧蒸気が供給される。蒸気タービン7は、高圧蒸気によって回転し、蒸気圧縮機8を減速機9を介して回転させる。これによって、低圧蒸気が加圧される。蒸気タービン7からの排出蒸気と、蒸気圧縮機8からの加圧蒸気とは混合され、中圧蒸気となる。中圧蒸気は、10〜100ataであり、典型的には約7ata、約300℃である。
ここで、下水汚泥の量が変動しても、電動機10が蒸気圧縮機8の稼動状態を維持し、汚泥乾燥機1の稼動状態を安定に保つ。
図3に、図1、図2について説明した高含水率有機物のガス化システムの他の実施の形態を示す。図3中、図1と同一の符号を付した構成要素は、図1と実質的に同様の構成・作用・機能を持ち、ここではその説明を省略する。
この実施の形態では、発電機6を例えば、ガスエンジンとして、その排ガスから廃熱を回収するようにしている。すなわち、廃熱回収ボイラ(本明細書でWHBともいう)12を設けている。
図3の実施の形態では、発電機6(ガスエンジン、本明細書でGEともいう)でガス化ガスを燃焼させた後の排ガスを廃熱回収ボイラ12に送る。廃熱回収ボイラ12では、排ガスから廃熱を回収し、得られる蒸気を直接蒸気タービン7に送るか、一部または全部を顕熱回収ボイラ4に送り、過熱または蒸発・過熱して蒸気タービン7に送る。これによって、排ガスの持つ廃熱を有効に回収することができる。
図4に、図1、図2について説明した高含水率有機物のガス化システムのさらに他の実施の形態を示す。図4中、図1と同一の符号を付した構成要素は、図1と実質的に同様の構成・作用・機能を持ち、ここではその説明を省略する。
図4の実施の形態では、本発明のガス化システムを立ち上げる際等に、水蒸気量等を調整するために必要な補機として、ボイラ16及び復水器14を備えている。またさらに、ガス精製装置として、固形分除去フィルタ18、スクラバ19、凝縮水のpH制御手段20を追加している。そして、潜熱回収ボイラから発生する飽和蒸気を過熱するための過熱器22も備えている。
ボイラ16は、都市ガス等の化石燃料を燃料とするボイラである。該ボイラ16は、図示のように顕熱回収ボイラ4と並列に設置されている。また、復水器14は、冷却水又は冷却空気により復水するための手段である。これは、汚泥乾燥機1と並列に設置されている。
そして、固形分除去フィルタ18は、顕熱回収ボイラ4と潜熱回収ボイラ5の間に、設置されている。また、スクラバ19は、潜熱回収ボイラ5の出口に設置されている。凝縮水pH制御手段は、例えば、潜熱回収ボイラ5の凝縮水のpH計測器と、pH調整用薬剤供給装置とを含む。
さらに、蒸気過熱器22は、潜熱回収ボイラ5と蒸気圧縮機8の間に設置されている。
例えば、本発明のガス化システムを運転開始する際には、当初系全体で十分な蒸気量及び熱を確保できないことがある。そこで、都市ガス等を燃料とするボイラ16により不足する熱を補い、かつ、復水器14により水を補う。これによって、十分な蒸気量を確保すると共に汚泥乾燥機1の熱源を安定に調整できる。図4で、復水器14からの水は、ボイラ16に供給され蒸気タービン7に補充される。なお、得られた水は、顕熱回収ボイラ4のボイラ水、潜熱回収ボイラ5に導入される蒸発水としても用いることができる。
なおまた、他の形態として、汚泥乾燥機1からの蒸気を受けるように、汚泥乾燥機1と並列に復水器を設けることもできる。
また、固形分除去フィルタ18を設置することにより、潜熱回収ボイラ5の凝縮水の汚れを抑制できる。すなわち、顕熱回収ボイラ4からの改質ガスに含まれる灰、チャーといった汚染物質を除去することができる。
そして、凝縮水のpH制御手段20を設けて、潜熱回収ボイラ5の凝縮水のpHを制御することにより、改質ガス中の腐食性ガス(H2S、HCl等)を安定に吸収できる。さらに、腐食性ガスがさらに残存していてもスクラバ19を設置することにより、改質ガス中の腐食性ガスをガスエンジン稼動に必要な許容濃度以下に除去できる。
諸条件によって、蒸気圧縮機8で、水滴がインペラに衝突すると、インペラが摩耗するおそれがある。本実施の形態では、蒸気過熱器22によって、潜熱回収ボイラ5からの飽和蒸気を過熱する。これにより、蒸気圧縮機8での結露が防止される。また、潜熱回収ボイラ6で得られた飽和蒸気を過熱するためシステム効率を維持でき、もちろん都市ガスを用いてもよい。
このために、蒸気過熱器22の熱源として、顕熱回収ボイラ4から得られた蒸気又は顕熱回収ボイラ4の出口の改質ガスを採用することができる。
図1の実施の形態に対して、図4で加えられた構成要素に関し、ボイラ16と、復水器14とは通常両者が設けられる。しかし、原則的に追加された構成要素は、諸条件によってそれらのいずれかのみを敷設することも、勿論本発明の技術的思想に含まれる。
次に、上記潜熱回収ボイラ5について、その好適な実施の形態を説明する。図5に、潜熱回収ボイラ5の一実施の形態を示す。この潜熱回収ボイラ5は、いわゆるシェル・アンド・チューブ型のものであり、略円筒状のシェル300を備える。シェル300の内部は、隔壁302、304、306によって隔絶された上下方向の4つの部屋に仕切られている。そして、隔壁302、304、306を貫通して少なくとも一のチューブ308が設けられている。図5で、チューブ308は3本描かれている。しかし、これはあくまで便宜上のものであって、チューブ308は、少なくとも1本以上であって必要に応じて複数設けることができる。
最上部の部屋310、チューブ308、最下部の部屋312は連通し、水ポンプ314によって、返送管316を経て内部の流体を循環できるように構成している。
一方、隔壁304とチューブ308との間には、図6に示すように間隙318が設けられている。このように間隙318が設けられることによって、上部の部屋320、下部の部屋322は連通し、水ポンプ324によって、返送管326を経て内部の流体を循環できるように構成している。
チューブ308と水膜形成のための間隙318との関係については、必要蒸発量により定められるものであるが、本発明者らが検討したところ、水膜の安定な形成のためには、間隙318をチューブ308の外径に対して1mm程度以上大きな径とすることが好適である。
さらに、必ずしも必要な条件ではないが、チューブ308を取り巻く隔壁304の内周には、少なくとも三ヶの突起319が設けられ、間隙を保つ構造としている。この突起319は、隔壁304の板厚と無関係に短くすることが好適である。突起319を設けることによって間隙318を均一に保つことが可能となる。
なお、チューブ308は、隔壁302及び306で支持され、チューブ308と隔壁302又は306の間は密封されている。
さらに、潜熱回収ボイラ5は、水及びガス化ガス導入口328、蒸発水導入口330、蒸気排出口332、ガス化ガス排出口334、凝縮水排出口336を備えている。
上記シェル300、チューブ308等の流体(水)と接触する部材は、SUS304等のステンレス製とする。ガス化ガスには、HCl、H2Sが含まれることがあるからである。
また、チューブ308には、フィン構造のようなものは設けない。腐食成分の濃縮を防止するためである。チューブ308の径については、機器に要求されるガス量、許容圧力損失等により、一義的に限定されるものではないが、実用上は、JISに規定される呼び径650A程度までが好適である。
次に、上記構成の潜熱回収ボイラ5について、その作用・機能を説明する。
まず、水及びガス化ガス導入口328からは、微小気泡化したガス化ガスが導入される。ガス化ガスは、図示しない気泡生成装置で微小気泡化される。ガス化ガスは、典型的には、約150℃であり、露点が86℃、水蒸気分圧0.626ataである。微小気泡となったガス化ガスは、循環水中に拡散し、循環水は、部屋310、チューブ308内、部屋312から水ポンプ314、返送管316の順に循環する。循環水は、約79℃に調整する。微小気泡中で、ガス化ガス中の水蒸気が凝縮し、潜熱を循環水に与える。このように、循環水は気液の二相流れであり、ガス化ガスの微小気泡の界面で伝熱が行われる。循環水には凝縮水が加わるが、これも含めて循環するので、熱伝達率を高めることができる。増加することにより余剰となった凝縮水は、凝縮水排出口336から排出される。尚,本実施例では気泡を含む循環はチューブ内を下向きに流れる構成となっているが,上向きに流れる構成としても良い。
ガス化ガスは、最下部の部屋312で集結し、ガス化ガス排出口334から排出され、後段の発電機6に送られる。排出されるガス化ガスは、約79℃となっており、水蒸気分圧は約0.465ataとなる。なお、循環水は、好適には、中和剤,例えばNaOHを添加して、pHを調整し、機器類の腐食を防ぐ。
蒸発水導入口330からは、蒸発水が導入される。上部の部屋320に入った蒸発水は、間隙318を抜けて、チューブ308の外壁面を下降する。これによって、チューブ308の外壁面に水膜が形成される。水膜は、下降するにつれて蒸発する。これによって生成される約69℃、約0.3ataの低圧蒸気は、蒸気排出口332から排出され、蒸気圧縮機8に供給される。すなわち、ガス化ガスの潜熱を、低圧蒸気の形で回収していることになる。蒸発し切れなかった蒸発水は、水ポンプ324によって、返送管326から再循環される。
本実施の形態に係る潜熱回収ボイラでは、水膜を蒸発させるようにしている。したがって、滞留した水から直接蒸発させることに比べ、水ヘッドの影響を受けず、沸点の上昇を抑制でき、沸騰伝熱の促進の効果を奏する。
逆に、チューブ308内の循環水では、壁面にこのような水膜を形成させるように、水蒸気を凝縮させていない。このため、冷却面での凝縮水膜形成による熱抵抗を生じることがなく、微小気泡形成によって,気泡内水蒸気の凝縮までの拡散距離が短縮し、また気泡形成によって気液界面も増大する。したがって、これらがあいまって、冷却面に対する直接の凝縮の場合に比べ、10〜100倍の伝熱促進を図ることができる。
水膜をチューブ308の外壁面に形成するには、間隙318ではなく、図7に示すように細孔340をチューブ308の貫通する隔壁304の周囲に設けるようにしても良い。
なお、間隙318の形態についても、図13のように単純な細孔の他、図14のように細孔318の内周上部角をカット面370としたもの、図15のように円筒状のガイド380を設けたもの等とすることができる。カット面370を設けることにより、排出をスムーズにすることができる。また、ガイド380を設けた場合には、液膜の厚さの均一化に寄与することができる。
なお、本発明で、微小気泡として言及する気泡は、諸条件が許す場合、必ずしも微小の範疇に入らないものもあり、そのような場合には、単に「気泡」であり、本発明の技術的思想は、そのような場合も包含する。また、本発明に係る潜熱回収ボイラは、上記のようなガス化ガスだけではなく、他の「流入ガス」もその対象とすることができる。
潜熱回収ボイラ5の循環水中には改質ガスの吹き込みにより固形物(Na2S等)が発生する可能性がある。そこで、このような固形物の除去について対策を講じた実施の形態を図8〜図12について説明する。なお、図8〜図11で、図5と同一番号を付した構成要素は、図5と実質的に同一であり、実質的に同様の作用・機能を果たし、ここではその説明を省略する。
図8に示すのは、配管部にフィルタを設置した実施の形態である。
図8に示すように、図5の実施の形態のシェル300の最下部の部屋312と、ポンプ314との間の配管にフィルタ370を設けている。フィルタ370は、単一とすることもできるが、図8のように配管を複数に並列して分岐し、複数設けることもできる。フィルタ370の両端は、弁372,374で挟むことが好適である。これによって、目詰まりを生じたフィルタ370を交換することができる。
フィルタ370を複数設ければ、運転中でも配管を適宜切り替えることで、その交換を可能とすることができる。
なお、部屋312の底面376には傾斜が設けられており、ここに堆積する固形物を凝縮水排出口336から排出しやすくしている。
図9に示す実施の形態では、部屋312の底面378に傾斜は付されていないが、ここにコンベア378を設置している。堆積した固形物は、コンベアによって排出される。
図10に示す実施の形態では、部屋312の底面376に傾斜を付すると共に、ここにコンベア378を設置している。堆積した固形物は、コンベアによって排出され、その際固形物が排出されやすい構成となっている。
図11の実施の形態は、図9の実施の形態のコンベア378に代替して、スクレーパ380を設けている。このスクレーパ380は、ナイフ状の部材を備え、ナイフ状の部材が順次底面376上を移動し、底面376に堆積した固形物を凝縮水排出口336に向けて排出して行く構成となっている。なお、この構成でも、図10と同様の傾斜を底面376に設けることができる。
なお、底面376に傾斜を付す場合、図12のように片傾斜ではなく、両方が傾斜した形態とすることもできる。
なお、コンベア378、スクレーパ380を設ける場合、シェル300の底面形状は、長方形であったほうが、これらの設置には有利である。
次に、図16に、潜熱回収ボイラ5の別の実施の形態を示す。この実施の形態では、別途の蒸気凝縮用タンク350を設けている。その他の、図5と同一の参照番号を付した要素は、ほぼ同様の構成であり、同様の機能を果たす。
この実施の形態では、ガス化ガス導入口352から凝縮用タンク350内にガス化ガスを導入している。この実施の形態では、ガス化ガスを凝縮用タンク350の底面に配置した、気泡形成装置400で微小気泡化している。ガス化ガスは、気泡中の水蒸気を凝縮水として提供した後、ガス化ガス排出口354から排出される。シェル300及びチューブ308には、予め微小気泡を抜いた循環水が供給される。また、循環される凝縮水は、凝縮用タンク350の上方から戻されているが、位置は限定されるものではない。なお、導入されるガス化ガス及び排出されるガス化ガスの性状は、諸条件が同じであれば図5の潜熱回収ボイラ同様である。この実施の形態は、シェル・アンド・チューブ熱交換器の中の流体を単相流とすることができ、安定した熱交換性能をより広い流量範囲で得ることができるという利点を備える。
ここで、ガス化ガスを微小気泡化するための気泡形成装置400について、その実施の形態を図17に示す。この気泡形成装置400は、凝縮用タンク350の底面を覆う矩形状の形態としている。そして、上面に複数のガス化ガス放出孔402を設けている。この放出孔402からガス化ガスを放出することにより、ガス化ガスが気泡化する。
図16に示した実施の形態でも、潜熱回収ボイラ5の循環水中改質ガスの吹き込みにより固形物(Na2S等)が発生する可能性がある。そこで、このような固形物の除去について対策を講じた実施の形態を図18、図21〜図23について説明する。なお、図18、図21〜図23で、図16と同一番号を付した構成要素は、図16と実質的に同一であり、実質的に同様の作用・機能を果たし、ここではその説明を省略する。
ただし、図18、図21〜図23の実施の形態では、最下部の部屋312からチューブ308を通って、最上部の部屋310に向流で流すようにして、返送管316から循環するようにしている。そして、返送した循環水は、図16と異なり、凝縮用タンク350の下部から戻しているが、位置は限定されるものではない。また、採用する水ポンプも循環水のためには、水ポンプ314のみであり、一基を省略している。さらに、図18、図21〜図23では、ガス化ガス(改質ガス)を導入するためのファン353も図示されている。
まず、図18に示すのは、配管部にフィルタを設置した実施の形態である。この実施の形態は、固形物の除去に関し、図8と同様の構成を備えている。
図18に示すように、シェル300から凝縮用タンク350に至る返送管316にフィルタ370を設けている。フィルタ370は、単一とすることもできるが、図18のように配管を複数に並列して分岐し、複数設けることもできる。フィルタ370の両端は、弁372,374で挟むことが好適である。これによって、目詰まりを生じたフィルタ370を交換することができる。
フィルタ370を複数設ければ、運転中でも配管を適宜切り替えることで、その交換を可能とすることができる。
このフィルタ370を設けた構成は、図21〜図23の実施の形態でも共通しているが、これらの図21〜図23では省略されている。
なお、部屋312の底面376、凝縮用タンク350の底面404、406には傾斜が設けられており、ここに堆積する固形物を固形物排出口408、410、412から排出しやすくしている。固形物排出口408、410、412からは、循環水の一部も排出される。図示されてはいないが、循環水は適宜別途の手段によって補充される。このように三箇所の固形物排出口408、410、412を設ける構造は、図18、図21〜図23で共通している。これによって堆積する固形物を排出しやすくしている。
さらに、図18の実施の形態では、凝縮用タンク350に、隔壁414を設け、気泡と循環水の分離を行いやすい構造としている。この隔壁に関する構成も、図16、図18、図21〜図23で共通している。
また、図19にガス化ガスを微小気泡化するための気泡形成装置400について、別の実施の形態を示す。この気泡形成装置400は、ガス化ガス(改質ガス)の導入口352を2箇所設け、図20に示すような複数2組の分岐管403を備え、該分岐管403に放出孔402を複数設けている。この気泡形成装置でも、放出孔402からガス化ガスを放出することにより、ガス化ガスが気泡化する。さらに、分岐管403同士の間隙から堆積する固形物が通り抜け、底面に堆積することを促進する。この気泡形成装置400は、図18、図21〜図23の実施の形態で採用されている。
図21に示すのは、配管部にフィルタを設置した実施の形態である。この実施の形態は、固形物の除去に関し、図9と同様の構成を備えている。
図21に示す実施の形態は、部屋312の底面376、凝縮用タンク350の底面404、406に傾斜は付されていないが、底面404にコンベア420、底面376にコンベア422を設置している。堆積した固形物は、コンベア420、422によって排出される。
図22に示す実施の形態は、固形物の除去に関し、図10と同様の構成を備えている。
図21に示す実施の形態では、部屋312の底面376、凝縮用タンク350の底面404に傾斜を付すると共に、これらの底面にコンベア420、422を設置している。堆積した固形物は、コンベア420、422によって排出され、その際固形物が排出されやすい構成となっている。
図23に示す実施の形態は、固形物の除去に関し、図11と同様の構成を備えている。そして、図21の実施の形態のコンベア420、422に代替して、スクレーパ424、426を設けている。このスクレーパは、ナイフ状の部材を備え、ナイフ状の部材が順次底面404、376上を移動し、底面404、376に堆積した固形物を凝縮水排出口408,412に向けて排出して行く構成となっている。なお、この構成でも、図21と同様の傾斜を底面404、376に設けることができる。
ガス化ガスの温度もしくは流量、組成が変動した際に、凝縮用タンク350の温度が高くなりすぎることがある。図24は、それに対策を講じた実施の形態を示している。図24で、凝縮用タンク350と、シェル300(チューブ構造を含む全体)とは、概略的に示されている。
この実施の形態では、温度センサ450で、凝縮用タンク350の温度をモニターする。凝縮用タンク350内の温度が設定温度よりも上昇したことを検知すると、バイパス流路452の制御弁454が開放する。これによって、ガス化ガスが一部バイパスされる。バイパスされたガス化ガス(改質ガス)は、排出口354からのガス化ガスと合流し、発電機6に導かれる。図24では、発電機6が、ガスエンジン(GE)として例示されている。
なお、バイパス流路は、昇圧ファン352の上流でガス化ガスをバイパスしている。
図24の実施の形態で想定されるのとは逆に、ガス化ガスの温度が低くなることもあり得る。図25は、それに対策を講じた実施の形態を示している。図25で、凝縮用タンク350と、シェル300(チューブ構造を含む全体)とは、概略的に示されている。
なお、このような現象は、汚泥投入量が低下した場合に現れ、ガス化ガスの発生量が減少し凝縮用タンク350の温度が低下するといった形で現れる。
この実施の形態では、温度センサ450で、凝縮用タンク350の温度をモニターする。設定温度以下(例えば2〜3℃以上)に低下した際には、温水貯め456からポンプ458によって凝縮用タンク350に温水を送り込む。なお、温水貯めの配置位置に関しては、ポンプ動力が最低となるような配置が望ましい。
ここで、制御弁458、460、462が温度センサ450によって制御される。例えば、温水貯め456から温水を凝縮用タンク350に送り込む際には、制御弁460を開放する。一方、制御弁462も開放して凝縮水を一定に保つ。
さらに、制御弁464の開閉によって、温水ヒータ466から温水貯め456を循環する温水の量を制御する。
温水ヒータ466は、図5で示した廃熱回収ボイラ12から排出される排ガスの温度を利用して、水を加熱する。なお、このように図25の実施の形態では、ガスエンジン6でガス化ガスを燃焼し、廃熱回収ボイラ12で廃熱を回収し、温水ヒータ466を経由して煙突11から排ガスを排出する構成を採用している。
なお、この図25の実施の形態は、図24の実施の形態と併せて実施することができる。
図26の実施の形態は、凝縮用タンク350の凝縮水の水面に泡が生じる場合に対しての対策を講じたものである。図26で、凝縮用タンク350と、シェル300(チューブ構造を含む全体)とは、概略的に示されている。なお、このような泡は、主として、凝縮水に混入する油分によるものである。
凝縮用タンク350で潜熱を回収した凝縮水は シェル300へ流され、熱交換後、凝縮用タンク350へ戻るといった循環ループを形成する。そこで、本図26の実施の形態では、この循環水を一部分岐し、スプレー噴霧の措置を施すことで凝縮部上部にできた泡を消泡することとしている。
この実施の形態では、シェル300を出て、循環される凝縮水(循環水)を、凝縮用タンク350の上方から戻している。すなわち、凝縮用タンク350(凝縮部)で潜熱を回収した水は、ポンプ314によって、シェル300(熱交換器)へ流され、返送管316を介して凝縮用タンク350へ戻るといった循環ループを形成する。この循環水を一部分岐管482で分岐し、スプレー噴霧480等の措置を施すことで凝縮用タンク350の上部に出来た泡を消泡する。なお、弁484、486はそのように切り替えるための弁である。
図27は、スプレー488によるスプレー噴霧の様子を示すための拡大図である。なお、消泡のための手段としては、このようなスプレー噴霧のほか、消泡剤等、又はこれらの組み合わせ等を採用することができる。
本発明に係る高含水率有機物のガス化システムは、下水汚泥等の高含水率有機物のガス化に広く採用することができる。また、本発明に係る潜熱回収ボイラは、本発明に係る高含水率有機物のガス化システムに好適に採用することができる。
本発明に係る高含水率有機物のガス化システムの概要を示す概念図である。 本発明に係る高含水率有機物のガス化システムで、蒸気タービンと蒸気圧縮機との関係を説明する概念図である。 本発明に係る他の高含水率有機物のガス化システムの概要を示す概念図である。 本発明に係るさらに他の高含水率有機物のガス化システムの概要を示す概念図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの一実施の形態を説明する概念的断面図である。 図5の潜熱回収ボイラで、隔壁に設けた間隙を説明する平面図である。 図6の間隙に代わる細孔を説明する平面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの一実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの一実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの一実施の形態を説明する概念的断面図である。 シェル又は凝縮用タンクの底部構造を説明する概念図である。 図6の間隙318の形態を示す断面図である。 図6の間隙318の他の形態を示す断面図である。 図6の間隙318のさらに他の形態を示す断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 図16等の凝縮用タンクに使用する気泡形成装置を示す平面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 凝縮用タンクに使用する他の形態の気泡形成装置を示す平面図である。 気泡形成装置の分岐管を説明する斜視図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 本発明に係る潜熱回収ボイラの他の実施の形態を説明する概念的断面図である。 図26の一部を拡大して示す概念的断面図である。
符号の説明
1 汚泥乾燥機
2 ガス化炉
3 改質炉
4 顕熱回収ボイラ
5 潜熱回収ボイラ
6 発電機
7 蒸気タービン
8 蒸気圧縮機
9 減速機
10 電動機
12 廃熱回収ボイラ
14 復水器
16 ボイラ
18 固形分除去フィルタ
20 凝縮水pH制御手段
22 蒸気過熱器
300 シェル
302、304、306 隔壁
318 間隙
319 突起
328 ガス化ガス導入口
330 蒸発水導入口
332 蒸気排出口
334 ガス化ガス排出口
336 凝縮水排出口
340 細孔
350 凝縮用タンク
370 フィルタ
378 コンベア
380 スクレーパ
400 気泡形成装置
420、422 コンベア
424 スクレーパ
456 温水貯め
466 温水ヒータ
480 スプレー噴霧

Claims (15)

  1. 高含水率有機物を乾燥手段で乾燥してからガス化手段で加熱してガス化ガスを生成し、生成されたガス化ガスをもとにエネルギーを生成する高含水率有機物のガス化システムにおいて、ガス化ガスの水蒸気潜熱を回収する潜熱回収手段を備え、該潜熱回収手段で回収した水蒸気潜熱を上記乾燥手段での乾燥熱源として利用するようにしたことを特徴とする高含水率有機物のガス化システム。
  2. ガス化ガスの有する顕熱を回収する顕熱回収手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の高含水率有機物のガス化システム。
  3. 上記潜熱回収手段が潜熱回収ボイラであることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の高含水率有機物のガス化システム。
  4. 上記顕熱回収手段が顕熱回収ボイラであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高含水率有機物のガス化システム。
  5. 上記顕熱回収ボイラで回収した顕熱で高圧蒸気を発生させ、該高圧蒸気で回転する蒸気タービンを備え、さらに該蒸気タービンによって駆動する蒸気圧縮機を備え、該蒸気圧縮機によって上記潜熱回収ボイラからの低圧蒸気を加圧して中圧蒸気を発生させ、該中圧蒸気を上記乾燥手段での高含水率有機物の乾燥に用いるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の高含水率有機物のガス化システム。
  6. 上記蒸気圧縮機と上記潜熱回収ボイラとの間に、蒸気過熱器を設けたことを特徴とする請求項5に記載の高含水率有機物のガス化システム。
  7. 上記蒸気タービンと上記蒸気圧縮機との間に減速機を介在させたことを特徴とする請求項5又は6に記載の高含水率有機物のガス化システム。
  8. 上記蒸気圧縮機に補助動力を設けたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の高含水率有機物のガス化システム。
  9. 上記高圧蒸気が10〜100ata、上記中圧蒸気が1〜10ata、上記低圧蒸気が0.1〜1ataであることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の高含水率有機物のガス化システム。
  10. 改質炉をさらに備え、ガス化炉またはガス化炉と該改質炉に上記中圧蒸気の一部を供給するようにしたことを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の高含水率有機物のガス化システム。
  11. 上記改質炉に上記乾燥手段からの排出蒸気を供給し、顕熱及び潜熱回収効率を調整するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の高含水率有機物のガス化システム。
  12. 流入ガスを水中に分散させ気泡化し、流入ガスの含有する水蒸気を凝縮させて凝縮水として循環水に取り込み、循環水をシェル内に配設したチューブ内に流し、該チューブの外壁面に水膜を形成し、上記凝縮水を生成することによって獲得した潜熱によって上記水膜を蒸発させて水蒸気を得ることにより潜熱を回収するようにしたことを特徴とする潜熱回収ボイラ。
  13. 上記シェル内に循環水を循環させながら凝縮水を生成するようにしたことを特徴とする請求項12に記載の潜熱回収ボイラ。
  14. 予め凝縮水を得た後、該凝縮水を含む循環水をシェル内で循環するようにしたことを特徴とする請求項12に記載の潜熱回収ボイラ。
  15. 上記潜熱回収ボイラを請求項12〜14のいずれかに記載の潜熱回収ボイラとしたことを特徴とする請求項3〜11のいずれかに記載の高含水率有機物のガス化システム。
JP2004301447A 2003-10-17 2004-10-15 高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ Pending JP2005139443A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004301447A JP2005139443A (ja) 2003-10-17 2004-10-15 高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003358328 2003-10-17
JP2004301447A JP2005139443A (ja) 2003-10-17 2004-10-15 高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005139443A true JP2005139443A (ja) 2005-06-02

Family

ID=34702966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004301447A Pending JP2005139443A (ja) 2003-10-17 2004-10-15 高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005139443A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056113A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Tsukishima Kikai Co Ltd 下水汚泥を原料とするガス化設備の運転方法およびガス化設備
JP2007205657A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Hitachi Ltd 低温廃熱を利用した水蒸気発生装置及びその装置を用いた熱電供給装置
CN102021040A (zh) * 2009-09-14 2011-04-20 通用电气公司 用来使用蒸汽干燥固体进料的方法和装置
JP2014095004A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Babcock-Hitachi Co Ltd 高水分固体燃料のガス化システム
CN103846055A (zh) * 2012-12-03 2014-06-11 福建新大陆环保科技有限公司 一种回收富水生物质中能量的热回收方法和系统
JP2016169708A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスエンジンシステム
RU2682629C2 (ru) * 2017-07-06 2019-03-19 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Объединенный институт высоких температур Российской академии наук (ОИВТ РАН) Установка утилизации осадка сточных вод после механического обезвоживания
JP2020055004A (ja) * 2019-12-25 2020-04-09 三菱重工業株式会社 廃棄物処理システム
JP2020059024A (ja) * 2019-12-24 2020-04-16 三菱重工業株式会社 廃棄物処理システム
JP2023510049A (ja) * 2020-04-09 2023-03-10 ヴェロシーズ テクノロジーズ リミテッド 合成燃料の製造方法
US11839909B2 (en) 2018-04-13 2023-12-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Waste treatment system and waste treatment method
JP7485559B2 (ja) 2020-07-07 2024-05-16 月島Jfeアクアソリューション株式会社 水処理システム及び水処理方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4678769B2 (ja) * 2005-08-23 2011-04-27 月島機械株式会社 下水汚泥を原料とするガス化設備の運転方法およびガス化設備
JP2007056113A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Tsukishima Kikai Co Ltd 下水汚泥を原料とするガス化設備の運転方法およびガス化設備
JP2007205657A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Hitachi Ltd 低温廃熱を利用した水蒸気発生装置及びその装置を用いた熱電供給装置
JP4555784B2 (ja) * 2006-02-02 2010-10-06 株式会社日立製作所 低温廃熱を利用した水蒸気発生装置、その装置を用いた熱電供給装置、及び水蒸気発生方法
CN102021040B (zh) * 2009-09-14 2014-11-26 通用电气公司 用来使用蒸汽干燥固体进料的方法和装置
CN102021040A (zh) * 2009-09-14 2011-04-20 通用电气公司 用来使用蒸汽干燥固体进料的方法和装置
JP2014095004A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Babcock-Hitachi Co Ltd 高水分固体燃料のガス化システム
CN103846055A (zh) * 2012-12-03 2014-06-11 福建新大陆环保科技有限公司 一种回收富水生物质中能量的热回收方法和系统
WO2014086278A1 (zh) * 2012-12-03 2014-06-12 福建新大陆环保科技有限公司 一种回收富水生物质中能量的热回收方法和系统
JP2016169708A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスエンジンシステム
RU2682629C2 (ru) * 2017-07-06 2019-03-19 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Объединенный институт высоких температур Российской академии наук (ОИВТ РАН) Установка утилизации осадка сточных вод после механического обезвоживания
US11839909B2 (en) 2018-04-13 2023-12-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Waste treatment system and waste treatment method
JP7101159B2 (ja) 2019-12-24 2022-07-14 三菱重工業株式会社 廃棄物処理システム
JP2020059024A (ja) * 2019-12-24 2020-04-16 三菱重工業株式会社 廃棄物処理システム
JP7101160B2 (ja) 2019-12-25 2022-07-14 三菱重工業株式会社 廃棄物処理システム
JP2020055004A (ja) * 2019-12-25 2020-04-09 三菱重工業株式会社 廃棄物処理システム
JP2023510049A (ja) * 2020-04-09 2023-03-10 ヴェロシーズ テクノロジーズ リミテッド 合成燃料の製造方法
JP7311719B2 (ja) 2020-04-09 2023-07-19 ヴェロシーズ テクノロジーズ リミテッド 合成燃料の製造方法
JP7485559B2 (ja) 2020-07-07 2024-05-16 月島Jfeアクアソリューション株式会社 水処理システム及び水処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2135273C1 (ru) Система производства целевого газа, устройство для извлечения тепла и удаления кислого газа на ее основе и способ получения целевого газа
EP3733615B1 (en) Multifunctional wet waste processing system
US4340572A (en) Process for recovering heat from stack or flue gas
JP2005139443A (ja) 高含水率有機物のガス化システム及び潜熱回収ボイラ
JP5881751B2 (ja) 熱補償付きボイラーユニット抽出蒸気汚泥乾燥システム
BRPI0609999B1 (pt) caldeira de recuperação de licor usado na indústria de polpa e papel e método para produzir energia em uma usina de polpa
EA011970B1 (ru) Способ и система для нагревания воды на базе горячих газов
EP3633272B1 (en) Method for recovering heat from flue gas of boiler, and arrangement
JP2014509559A5 (ja)
JP4155898B2 (ja) ガスタービンが備わる高水分廃棄物の焼却設備
JP2005098552A5 (ja)
JP5277669B2 (ja) 水蒸気ガス化炉の廃水処理方法及び装置
JP2007232272A (ja) 潜熱回収ボイラおよびこれを用いたガス化システム
JP4792982B2 (ja) 廃熱回収システム
KR100250365B1 (ko) 중질유에멀션연료연소장치
JPH0932513A (ja) 洗煙排水発電システム
CN103539215B (zh) 污水处理系统及工艺
CN109748349A (zh) 一种高温分解处理含酚废水的系统和方法
RU2365815C2 (ru) Установка для конденсации отработавшего пара паровой турбины и деаэрации конденсата
JP2007232279A (ja) 潜熱回収凝縮槽
JPH08260909A (ja) 造水装置
RU2400432C1 (ru) Деаэрационная установка
SU1638360A1 (ru) Энергетическа установка дл геотермальной электростанции
JP2006132885A (ja) 含水廃棄物の燃焼方法及び装置
CN203595136U (zh) 一种烟气处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080314

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080829