JP2005136859A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スミアの影響のない露光条件を算出する上での測光時間の短縮化を図り、適正な露光条件の算出を短時間で行う。
【解決手段】画像Gを撮像して電荷に変換する撮像素子1cを備える撮像装置である。測光された画像の輝度値に基づいて、撮像素子による画像の本撮像の際の露光条件を算出する露光条件算出手段(CPU8等)を備える。画像の主要被写体の存する中央Aの領域の輝度値と画像の周辺被写体の存する左上B及び右上Cの二つの領域の平均輝度値との輝度差と撮像素子の電子シャッター速度とに基づいて、撮像素子により撮像される画像のスミア補正量を算出する補正量算出手段(CPU8等)を備える。算出されたスミア補正量に基づいて、画像の本撮像の際の露光条件を補正する露光条件補正手段(CPU8等)を備える。画像の本撮像の際に、補正された露光条件で露光させる制御を行う露光制御手段(CPU8等)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来より、デジタルカメラとして、CCD等の撮像素子による被写体の撮像の際に、撮像素子に入射する光量を制御する機械式シャッタと、撮像素子の電荷蓄積時間を制御する電子式シャッタとを用いることにより、撮像画像の露光制御を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このデジタルカメラは、例えば、被写体の撮像前において、液晶モニタ等にプレビュー画像を表示したり、撮像直前における露出の自動調整(AE:Auto Exposure)をする場合には、電子式シャッタのみを用いる一方で、被写体を実際に撮像する本撮像の際には、電子式シャッタと機械式シャッタとを併用するようになっている。
ところで、上記のデジタルカメラを用いて、例えば極端に明るい箇所が部分的に存する構図で被写体を撮像すると、撮像素子を構成する格子状に配設された光電変換素子(画素)のうち、特定の素子に過剰な強度の光が入射されて、そこで発生した電流が隣接する素子に流れ込んでしまい本来の出力に誤差が生ずるという、いわゆるスミアが発生してしまう。
このスミアが発生すると、本撮像の際の撮像画像に比べてプレビュー画像が明るくなってしまい、このプレビュー画像の測光に基づいて行う本撮像用の露出調整が不正確になるといった問題が生じる。即ち、画像の本撮像において、撮像素子に本露光された際には機械式シャッタを閉じてスミアの影響を受けないようにしているが、プレビュー画像の測光の際にスミア量を含んだ信号に基づいて本撮像用の露出調整を行って露光量を算出すると、本露光の際に露出不足となってしまう。
そこで、測光走査により測光データを取得して、この測光データから当該測光走査の前に空走査を行うことにより検出したスミア信号を減算して、本撮像の際の露光条件を算出する電子カメラが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−83875号公報 特開平5−7335号公報
しかしながら、上記特許文献2等の場合、スミア信号の検出を測光時と同じ条件で露光し、その露光後に撮像素子に蓄積された信号電荷を当該撮像素子を構成する垂直転送路に転送せずに、垂直転送路の電荷だけを読み出すことにより行うようになっている。このため、本撮像における露光条件を算出する際に、スミア信号を検出する分だけ測光時間が長くなってしまうといった問題がある。
本発明の課題は、スミアの影響のない露光条件を算出する上での測光時間の短縮化を図ることができ、これにより、適正な露光条件の算出を短時間で行うことができる撮像装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、画像を撮像して電気信号に変換する撮像手段を備える撮像装置であって、
前記撮像手段による電気信号の蓄積時間を制御する電子式シャッタと、
前記電子式シャッタにより制御された前記蓄積時間に従って前記撮像手段により変換された電気信号に基づいて、前記画像を複数の領域に分割して領域毎に輝度値を測光する測光手段と、
前記測光手段により測光された前記画像の輝度値に基づいて、前記撮像手段による前記画像の本撮像の際の露光条件を算出する露光条件算出手段と、
前記測光手段により測光された、前記画像の主要被写体の存する領域の輝度値と当該画像の周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差を算出する輝度差算出手段と、
前記輝度差算出手段により算出された前記輝度差と前記電子式シャッタにより制御された前記蓄積時間とに基づいて、前記撮像手段により撮像される前記画像のスミア補正量を算出する補正量算出手段と、
前記補正量算出手段により算出されたスミア補正量に基づいて、前記露光条件算出手段により算出された前記露光条件を補正する露光条件補正手段と、
前記撮像手段による前記画像の本撮像の際に、前記露光条件補正手段により補正された前記露光条件で露光させる制御を行う露光制御手段と、
を備えることを特徴としている。
ここで、画像の本撮像とは、電源が投入された状態で所定の表示手段に表示されるプレビュー画像等の撮像ではなく、例えば不揮発性メモリ等の所定の記録媒体に記録させる指示信号に基づいて行われた画像の撮像のことである。
請求項1に記載の発明によれば、画像の主要被写体の存する領域の輝度値と当該画像の周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差を算出して、算出された輝度差と測光の際の撮像手段の電気信号の蓄積時間とに基づいて、撮像される画像のスミア補正量を算出する。そして、算出されたスミア補正量に基づいて、画像の本撮像の際の露光条件を補正するので、従来のようにスミアの影響のない露光条件を算出するために測光時間を長くとる必要がなくなる。即ち、スミアの影響のない露光条件を算出する上での測光時間の短縮化を図ることができ、これにより、適正な露光条件の算出を短時間で行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像手段による前記画像の本撮像の際に、所定の開閉動作により当該撮像手段に対する入射光量を調整する機械式シャッタを備え、
前記露光条件算出手段は、前記機械式シャッタにより調整される前記入射光量が規定された前記露光条件を算出することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、画像の本撮像の際の露光条件として、機械式シャッタにより調整される撮像手段に対する入射光量が規定された露光条件を算出するので、撮像手段に対する入射光量を考慮して露光条件を算出するような構成の撮像装置であっても、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮像装置において、
前記輝度差及び前記蓄積時間が前記スミア補正量と対応付けられたスミア補正量設定テーブルを記憶する設定テーブル記憶手段を備え、
前記補正量算出手段は、前記設定テーブル記憶手段に記憶された前記スミア補正量設定テーブルに基づいて前記スミア補正量を算出することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、画像の主要被写体の存する領域の輝度値と当該画像の周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差及び撮像手段による電気信号の蓄積時間がスミア補正量と対応付けられたスミア補正量設定テーブルに基づいて画像のスミア補正量を算出するので、画像のスミア補正量の算出をスミア補正量設定テーブルを利用して適正に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の撮像装置において、
前記スミア補正量設定テーブルは、前記蓄積時間が短くなるほど前記スミア補正量が大きくなるように設定されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、スミア補正量設定テーブルは、撮像手段による電気信号の蓄積時間が短くなるほど画像のスミア補正量が大きくなるように設定されている。即ち、撮像手段の電気信号の蓄積時間が短くなる、つまり、電子式シャッタのシャッター速度が高速になるような撮像状況下にあっては、画像に対するスミアの影響が大きくなる。従って、撮像手段による電気信号の蓄積時間を考慮して画像のスミア補正量を適正に算出することができ、画像の本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の撮像装置において、
前記スミア補正量設定テーブルは、前記輝度差が大きくなるほど前記スミア補正量が大きくなるように設定されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、スミア補正量設定テーブルは、画像の主要被写体の存する領域の輝度値と当該画像の周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差が大きくなるほど前記スミア補正量が大きくなるように設定されている。即ち、輝度差が大きなるような撮像状況下にあっては、画像に対するスミアの影響が大きくなる。従って、輝度差を考慮して画像のスミア補正量を適正に算出することができ、画像の本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置において、
前記主要被写体は、前記画像の略中央の領域に存することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、主要被写体は、画像の略中央の領域に存しているので、主要被写体が撮像範囲の略中央に配されるような構図とする撮像において、請求項1〜5に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の撮像装置において、
前記周辺被写体は、前記画像の上部の領域に存することを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、周辺被写体は、画像の上部の領域に存している。即ち、例えば、撮像手段としての一般的なCCD等にあっては、このCCD上において光学像が上下反転して結像され、蓄積された電気信号は当該CCD等の下側から順次読み出されるようになっている。従って、極端に明るい箇所から下側の部分にスミアの影響が出やすくなってしまうために、明るい箇所の下側に主要被写体が存すると、主要被写体が露出不足となって撮像されることとなる。このため、周辺被写体が存する画像の上部の領域の輝度値と主要被写体の存する領域の輝度値との輝度差を考慮して画像のスミア補正量を適正に算出することにより、画像の本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、従来のようにスミアの影響のない露光条件を算出するために測光時間を長くとる必要がなくなる。即ち、スミアの影響のない露光条件を算出する上での測光時間の短縮化を図ることができ、これにより、適正な露光条件の算出を短時間で行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、撮像手段に対する入射光量を考慮して露光条件を算出するような構成の撮像装置であっても、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、画像のスミア補正量の算出をスミア補正量設定テーブルを利用して適正に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、撮像手段による電気信号の蓄積時間を考慮して画像のスミア補正量を適正に算出することができ、画像の本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、画像の主要被写体の存する領域の輝度値と当該画像の周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差を考慮して画像のスミア補正量を適正に算出することができ、画像の本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、主要被写体が撮像範囲の略中央に配されるような構図とする撮像において、請求項1〜5に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、周辺被写体が存する画像の上部の領域の輝度値と主要被写体の存する領域の輝度値との輝度差を考慮して画像のスミア補正量を適正に算出することにより、画像の本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明に係る撮像装置の好適な一例として例示するデジタルカメラの要部構成を示すブロック図である。また、図2は、図1のデジタルカメラによる撮像画像の分割領域を模式的に示した図であり、図3は、図1のデジタルカメラによる露出調整処理に係るスミア補正量設定テーブルを模式的に示した図である。
図1に示すように、デジタルカメラ100は、撮像部1、A/D変換回路2、画像用メモリ3、表示装置4、不揮発性メモリ5、RAM6、ROM7、CPU8、電源スイッチ9、照明用光源10、レリーズスイッチ11等を備えて構成されている。
撮像部1は、光路上において被写体の光学像を結像する撮像レンズ1aと、撮像レンズ1aの合焦位置調整のために当該撮像レンズ1aを光軸方向に移動させる駆動モータ1bと、撮像レンズ1aにより結像された光学像を光電変換する例えばCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子(撮像手段)1cと、撮像素子1cに入射する光量を調節する絞り部1dとを備えている。
撮像素子1cは、例えば、図示は省略するが、格子状に複数の光電変換素子が配設され、これら光電変換素子の周囲には、当該光電変換素子により光電変換され一時的に蓄積された電荷を転送して出力する垂直転送路及び水平転送路が配設されている。なお、垂直転送路及び水平転送路の被写体側には、当該垂直転送路及び水平転送路に入射する光を遮光するための遮光板が設けられていても良い。
各光電変換素子に蓄積された電荷は、CPU8の制御下にて所定のタイミングで読み出されることにより当該撮像素子1cから画像信号(アナログ信号)が出力されるようになっている。ここで、CPU8は、画像信号の蓄積時間を制御する電子式シャッタを構成している。
また、撮像素子1cは、測光手段として、電子式シャッタとしてのCPU8により制御された蓄積時間に従って変換した電気信号に基づいて、画像Gを中央A、左上B、右上C、左下D、右下Eの5つの領域(図2参照)に分割して領域毎に輝度値を測光する。
絞り部1dは、撮像レンズ1aを通過した光を撮像素子1c側に通過させる通過口を有し、この通過口の開閉状態がCPU8の制御下にて変化されることにより、撮像素子1cに対する入射光を遮光する遮光状態や当該通過口が開放状態となるように構成されている。即ち、絞り部1dは、被写体の撮像前において、表示装置4にプレビュー画像Gを表示したり、撮像素子1cにより測光する場合には、当該通過口が開放状態とされ、被写体の撮像の際に、ユーザによりレリーズスイッチ11が操作されることにより出力された指示信号に基づいて、CPU8の制御下にて所定のタイミングで通過口が閉状態とされることで撮像素子1cに対して入射する光を遮光するようになっている。
ここで、絞り部1dは、CPU8とレリーズスイッチ11とともに、撮像素子1cに対する入射光量を調整する機械式シャッタを構成している。
A/D変換回路2は、撮像素子1cから出力され入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル画像信号を画像用メモリ3に出力する。ここで、本実施の形態におけるA/D変換回路2は、撮像素子1cに入射した光の強度が大きいほど大きな値のデジタル画像信号に変換するものとする。
画像用メモリ3は、A/D変換回路2を介して入力されたデジタル画像信号を一時的に格納する。
表示装置4は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等により構成され、CPU8から出力され入力された表示信号に従って撮像画像Gや操作画面等を表示する。
不揮発性メモリ5は、例えばメモリカード等により構成され、画像用メモリ3に記憶されたデジタル画像信号のうち、CPU8の制御下にて各種の画像処理が施されたデジタル画像信号を記憶する。
RAM(Random Access Memory)6は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、CPU8が処理中のプログラムやデータ等の作業領域、各種データ等を一時的に格納する格納領域等を有している。
ROM(Read Only Memory)7は、読み出し専用のメモリであり、CPU8により実行されるデジタルカメラ100としての各種の処理にかかるアプリケーションプログラムや、各種動作に使用するデータ等を記憶する。具体的には、ROM7は、露光条件算出プログラム7aと、輝度差算出プログラム7bと、補正量算出プログラム7cと、露光条件補正プログラム7dと、露光制御プログラム7eとを記憶している。
また、ROM7は、設定テーブル記憶手段を構成しており、画像Gの主要被写体の存する領域の輝度値と周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差及び撮像素子1cの電荷の蓄積時間、即ち、電子シャッター速度[TV:Time value]が画像Gのスミア補正量[EV:Exposure Value]と対応付けられたスミア補正量設定テーブルTを記憶している。
具体的には、スミア補正量設定テーブルTには、輝度差として、画像Gの主要被写体が存する中央Aの領域の輝度値と周辺被写体が存する左上B及び右上Cの二つの領域からなる上部の領域の輝度値との輝度差が記憶されている。即ち、一般的なCCDからなる撮像素子1cにあっては、この撮像素子1c上において光学像が上下反転して結像され、光電変換素子に蓄積された電荷は、垂直転送路及び水平転送路を介して当該撮像素子1cの下側から順次読み出されるようになっている。このため、被写体の撮像の際に、極端に明るい箇所から下側の部分にスミアの影響がでてしまうため、明るい箇所の下側に主要被写体が存すると、主要被写体が露出不足となって撮像されることとなる。このため、画像Gの上部の領域と中央Aの領域の輝度差を考慮して画像Gのスミア補正量を算出するようになっている。
なお、スミア補正量とは、露光条件のうち、電子シャッター速度ではなく撮像の際の露光量の補正に係るものであり、スミア補正量テーブルTの縦軸において、スミア補正量が大きくなるほど、露光量を増加させるように露光条件が補正されることとなっている。
また、スミア補正量設定テーブルTは、例えば、図3に示すように、画像Gの中央Aの領域の輝度値と上部の左上B及び右上Cの二つの領域の平均輝度値との輝度差が大きくなるほど画像Gのスミア補正量が大きくなるように設定されている。即ち、輝度差が大きなるような撮像状況下にあっては、画像Gに対するスミアの影響が大きくなるため、輝度差を考慮して画像Gのスミア補正量が規定されている。
さらに、スミア補正量設定テーブルTは、電子シャッター速度が高速になる、即ち、電荷の蓄積時間が短くなるほど画像Gのスミア補正量が大きくなるように設定されている。つまり、電子シャッター速度が高速になるような撮像状況下にあっては、画像Gに対するスミアの影響が大きくなるため、撮像素子1cによる電荷の蓄積時間を考慮して画像Gのスミア補正量が規定されている。
また、スミア補正量設定テーブルTにあっては、輝度差の最小値が0EVであり、最大値が+2EVに規定されている。ここで、図3には、輝度差0EV、+1EV、+2EVに対応させてスミア補正量の補正特性を示しているが、輝度差が図示されていない領域にあっては、CPU8による所定の演算プログラムの実行に従って線形補間により算出するようになっている。
CPU(Central Processing Unit)8は、ROM7に記憶されているデジタルカメラ100としての各種機能に関る各種アプリケーションプログラムを読み出してRAM6内の作業領域に展開し、当該プログラムに従って動画や静止画の撮像処理等の各種処理を実行する。
具体的には、CPU8は、露光条件算出手段として、露光条件算出プログラム7aに従って、撮像素子1cにより測光された画像Gの輝度値に基づいて、図示しない露光条件設定テーブルに従って撮像部1による画像Gの本撮像の際の露光条件を算出する。ここで、露光条件としては、撮像素子1cに対する入射光量を調節する絞り部1dの絞り値及び機械式シャッター速度や電子シャッター速度等が挙げられる。
また、CPU8は、輝度差算出手段として、輝度差算出プログラム7bに従って、撮像素子1cにより測光された、画像Gの主要被写体の存する中央Aの領域の輝度値と周辺被写体の存する上部の左上B及び右上Cの二つの領域の輝度値との輝度差を算出する。
さらに、CPU8は、補正量算出手段として、補正量算出プログラム7cに従って、算出された輝度差と画像Gの輝度値の測光の際の撮像素子1cの電荷の蓄積時間、即ち、電子シャッター速度とに基づいて、撮像素子1cにより撮像される画像Gのスミア補正量を算出する。具体的には、CPU8は、補正量算出プログラム7cに従って、ROM7に記憶されているスミア補正量設定テーブルTに基づいて画像Gのスミア補正量を算出するようになっている。
また、CPU8は、露光条件補正手段として、露光条件補正プログラム7dに従って、算出された画像Gのスミア補正量を予め画像Gの輝度値に基づいて算出された所定の露光条件に加算することにより補正する。
さらに、CPU8は、露光制御手段として、露光制御プログラム7eに従って、撮像素子1cによる画像Gの本撮像の際に、上記のようにして補正された露光条件で露光させる制御を行う。
電源スイッチ9は、ユーザの操作に基づいて、デジタルカメラ100の電源を投入或いは遮断するための指示信号を出力する。
照明用光源10は、ストロボ等により構成され、CPU8から出力され入力された発光タイミング制御信号に従って照明補助用としての光を発光する。
レリーズスイッチ11は、ユーザによる全押し操作に基づいて所定の指示信号を出力するように構成されており、この指示信号がCPU8に入力されると、CPU8は、撮像素子1cの電荷の蓄積時間や絞り部1dの絞り値及び機械式シャッター速度を調整・制御して画像Gの撮像を行うようになっている。
次に、CPU8の制御下における露出調整処理について、図4を参照して説明する。
ここで、図4は、デジタルカメラ100による露出調整処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態のデジタルカメラ100にあっては、電源が投入された状態で、撮像素子1cにより撮像される画像Gを表示装置4にプレビュー表示するようになっている。そして、この状態で、ユーザによりレリーズスイッチ11が半押しされることに基づいて、CPU8は、例えば被写体までの焦点距離を自動的に調整するとともに撮像される画像Gの露出を自動的に調整する露出調整処理を実行する。
上記の露出調整処理において、CPU8により電荷の蓄積時間(電子シャッター速度)が所定時間に制御された撮像素子1cは、当該撮像素子1cにより光電変換された電気信号に基づいて、例えば画像Gを中央A、左上B、右上C、左下D、右下Eの5つの領域(図2参照)に分割して領域毎に輝度値を測光する(ステップS1)。そして、CPU8は、撮像素子1cにより測光された画像Gの領域毎の輝度値に基づいて、中央Aの領域の輝度値と左上B、右上C、左下D、右下Eの4つの領域の輝度値とを、例えば4:1の比で加重平均して画像Gの測光値を算出する(ステップS2)。
次に、CPU8は、ROM7から露光条件算出プログラム7aを読み出してRAM6に展開し、この露光条件算出プログラム7aに従って、算出された画像Gの輝度値に応じて、撮像部1による画像Gの本撮像の際の所定の露光条件(絞り部1dの絞り値及び機械式シャッター速度や電子シャッター速度等)を露光条件設定テーブルに従って算出する(ステップS3)。
このとき、CPU8は、本撮像用の画像Gの露光条件の算出に加えて、所定のプログラムに従って、以降のプレビュー画像用の露光条件を算出するようになっている。
そして、CPU8は、ROM7から輝度差算出プログラム7bを読み出してRAM6に展開し、この輝度差算出プログラム7bに従って、撮像素子1cにより測光された、画像Gの主要被写体の存する中央Aの領域の輝度値と周辺被写体の存する左上B及び右上Cの二つの領域の平均輝度値との輝度差を算出する(ステップS4)。
次に、CPU8は、ROM7から補正量算出プログラム7cを読み出してRAM6に展開し、この補正量算出プログラム7cに従って、算出された輝度差と、測光の際の撮像素子1cの電子シャッター速度とに応じてスミア補正量設定テーブルT(図3参照)から画像Gのスミア補正量を算出する(ステップS5)。
続けて、CPU8は、ROM7から露光条件補正プログラム7dを読み出してRAM6に展開し、この露光条件補正プログラム7dに従って、算出された画像Gのスミア補正量を、画像Gの輝度値に基づいて予め算出した本撮像の際の所定の露光条件に加算することにより補正する(ステップS6)。
そして、CPU8は、ROM7から露光制御プログラム7eを読み出してRAM6に展開し、この露光制御プログラム7eに従って、撮像部1による画像Gの本撮像の際に、上記のようにして補正された露光条件で露光させる制御を行う(ステップS7)。
以上のように、本実施の形態のデジタルカメラ100によれば、画像Gの主要被写体の存する中央Aの領域の輝度値と画像Gの周辺被写体の存する左上B及び右上Cの二つの領域の平均輝度値との輝度差を算出して、算出された輝度差と測光の際の撮像素子1cの電荷の蓄積時間、即ち、電子シャッター速度とに基づいて、撮像される画像Gのスミア補正量を算出する。例えば、一般的なCCDにあっては、光学像が上下反転して結像され、蓄積された電気信号は当該CCDの下側から順次読み出されるようになっているので、極端に明るい箇所から下側の部分にスミアの影響が出やすくなってしまう。このため、明るい箇所の下側に主要被写体が存する、つまり、略中央の領域に存する主要被写体よりも上側に明るい箇所が存すると、主要被写体が露出不足となって撮像されることとなる。従って、主要被写体の存する中央Aの領域の輝度値と周辺被写体が存する画像Gの上部である左上B及び右上Cの二つの領域の輝度値との輝度差を考慮して画像Gのスミア補正量を算出するようになっている。
そして、算出されたスミア補正量に基づいて、画像Gの本撮像の際における、絞り部1dの絞り値及び機械式シャッター速度や電子シャッター速度等の露光条件を補正するので、従来のようにスミアの影響のない露光条件を算出するために測光時間を長くとる必要がなくなる。即ち、スミアの影響のない露光条件を算出する上での測光時間の短縮化を図ることができ、これにより、適正な露光条件の算出を短時間で行うことができる。
また、画像Gのスミア補正量の算出を、画像Gの中央Aの領域の輝度値と当該画像Gの左上B及び右上Cの領域の輝度値との輝度差及び撮像素子1cの電子シャッター速度が画像Gのスミア補正量と対応付けられたスミア補正量設定テーブルTを利用して適正に行うことができる。即ち、スミア補正量設定テーブルTは、電子シャッター速度が高速になるほど画像Gのスミア補正量が大きくなるように設定され、輝度差が大きくなるほどスミア補正量が大きくなるように設定されているので、画像Gに対するスミアの影響が大きくなる明るい撮像状況下にあって、電子シャッター速度や輝度差を考慮して画像Gのスミア補正量を適正に算出することができる。従って、画像Gの本撮像の際の露光条件をより適正なものとすることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、周辺被写体が存する領域を画像Gの上部の領域としたが、これに限られるものではない。即ち、画像Gの周辺被写体が存する領域は、例えば、複数の光電変換素子からなる撮像領域の右側から順次読み出されるような構造の撮像素子1cにあっては、画像Gの右側部の領域であり、撮像領域の左側から順次読み出されるような構造の撮像素子1cにあっては、画像Gの左側部の領域であり、撮像領域の下側から順次読み出されるような構造の撮像素子1cにあっては、画像Gの下側の領域である。
また、画像Gの主要被写体が存する領域も略中央に限られず、画像G内の如何なる領域であっても良い。
さらに、画像Gを分割する領域は中央A、左上B、右上C、左下D、右下Eの5つに限られるものではなく、領域の数は複数であればいくつであっても良いし、領域の場所も如何なる箇所であっても良い。
また、スミア補正量の設定を、画像Gの中央Aの領域の輝度値と左上B及び右上Cの二つの領域の輝度値との輝度差に基づいて行うような構成としたが、これに限られるものではなく、画像Gの上部の領域の輝度値と主要被写体の存する領域を少なくとも含む領域の輝度値との輝度差に基づいて行うような構成であっても良い。
さらに、スミア補正量設定テーブルTの具体的な値は、例えば画像Gの構図や撮像系の特性等に応じて適宜任意に変更可能となっていることは勿論である。加えて、設定テーブル記憶手段としてROM7を例示したが、これに限られるものではなく、例えば、電気的に書き換え可能な記憶手段であっても良く、これにより、ユーザは必要に応じてスミア補正量設定テーブルTのスミア補正量の特性を変更することができる。
また、上記実施の形態では、スミア補正量設定テーブルTを用いてスミア補正量を設定するような構成としたが、これに限られるものではなく、例えば、CPU8が、補正量算出手段として、所定の演算プログラムを実行することに基づいてスミア補正量を算出して設定するような構成としても良い。
また、上記実施の形態では、機械式シャッタとして絞り部1dを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、所定の開閉動作により撮像素子1cに対する入射光量を調整するシャッター装置(図示略)であっても良い。
本発明に係る撮像装置の好適な一例として例示するデジタルカメラの要部構成を示したブロック図である。 図1のデジタルカメラによる撮像画像の分割領域を模式的に示した図である。 図1のデジタルカメラによる露出調整処理に係るスミア補正量設定テーブルを模式的に示した図である。 図3の露出調整処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 デジタルカメラ(撮像装置)
1c 撮像素子(撮像手段、測光手段)
1d 絞り部(機械式シャッタ)
7 ROM(設定テーブル記憶手段)
8 CPU(電子式シャッタ、機械式シャッタ、露光条件算出手段、輝度差算出手段、補正量算出手段、露光条件補正手段、露光制御手段)
11 レリーズスイッチ(機械式シャッタ)
G 画像
A 中央(略中央)
B 左上(上部)
C 右上(上部)
T スミア補正量設定テーブル

Claims (7)

  1. 画像を撮像して電気信号に変換する撮像手段を備える撮像装置であって、
    前記撮像手段による電気信号の蓄積時間を制御する電子式シャッタと、
    前記電子式シャッタにより制御された前記蓄積時間に従って前記撮像手段により変換された電気信号に基づいて、前記画像を複数の領域に分割して領域毎に輝度値を測光する測光手段と、
    前記測光手段により測光された前記画像の輝度値に基づいて、前記撮像手段による前記画像の本撮像の際の露光条件を算出する露光条件算出手段と、
    前記測光手段により測光された、前記画像の主要被写体の存する領域の輝度値と当該画像の周辺被写体の存する領域の輝度値との輝度差を算出する輝度差算出手段と、
    前記輝度差算出手段により算出された前記輝度差と前記電子式シャッタにより制御された前記蓄積時間とに基づいて、前記撮像手段により撮像される前記画像のスミア補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記補正量算出手段により算出されたスミア補正量に基づいて、前記露光条件算出手段により算出された前記露光条件を補正する露光条件補正手段と、
    前記撮像手段による前記画像の本撮像の際に、前記露光条件補正手段により補正された前記露光条件で露光させる制御を行う露光制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像手段による前記画像の本撮像の際に、所定の開閉動作により当該撮像手段に対する入射光量を調整する機械式シャッタを備え、
    前記露光条件算出手段は、前記機械式シャッタにより調整される前記入射光量が規定された前記露光条件を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記輝度差及び前記蓄積時間が前記スミア補正量と対応付けられたスミア補正量設定テーブルを記憶する設定テーブル記憶手段を備え、
    前記補正量算出手段は、前記設定テーブル記憶手段に記憶された前記スミア補正量設定テーブルに基づいて前記スミア補正量を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記スミア補正量設定テーブルは、前記蓄積時間が短くなるに従って前記スミア補正量が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記スミア補正量設定テーブルは、前記輝度差が大きくなるに従って前記スミア補正量が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記主要被写体は、前記画像の略中央の領域に存することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記周辺被写体は、前記画像の上部の領域に存することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の撮像装置。
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