JP2005136556A - 編集装置及び編集方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 GOP内のピクチャー数を変更することなく、GOP内に編集点を有する編集を可能とする。
【解決手段】 MPEGストリームとして記録された映像データを編集する際に、残しておくストリームの終端部を特定するための情報を入力し(S1)、該終端部の情報に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定し(S2)、決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーからGOPの最終ピクチャーまでを、削除するストリームとして判断し(S3)、削除すると判断されたストリームの全てを、リファレンスピクチャーと同じピクチャーで置き換える。
【選択図】 図6

Description

この発明は、映像データの編集装置に関し、特にMPEG((Moving Picture Experts Group)規格のプログラムストリームあるいはトランスポートストリームの編集を行う編集装置に関する。
近年、映像や音声等のデータを記録した光ディスクを再生する動画対応の光ディスク再生装置が開発された。その中で、現在、国際規格化したMPEG2方式を使用するとともに、AC(Audio Compression)3オーディオ圧縮方式を採用したDVD(Digital Versatile Disk)規格が定められた。この規格は、MPEG2システムレイヤに従って、動画圧縮方式にMPEG2方式をサポートし、音声圧縮方式にAC3オーディオ圧縮方式及びMPEGオーディオ圧縮方式をサポートしている。
また、メディア自身の規格としては、DVD−ビデオのメディアであるDVD−ROM(Read Only Memory)の規格に続き、DVD−RAM(Random Access Memory)の規格(4.7GB)も完成し、DVD−RAMドライブもコンピュータ周辺機器として普及し始めている。
さらに、現在ではDVD−RAMを利用し、リアルタイムでの情報記録再生が可能なシステムを実現するDVDビデオ規格、つまりDVD−VR(Video Recording)の規格も整
備され、この規格を準拠する製品も市場に出ている。
さらにまた、現在では、MPEG2の伝送規格及び圧縮規格を適用したデジタルテレビジョン放送が実施されており、受信したトランスポートストリーム(TS)を、そのまま、あるいは番組を構成するES(Elementary Stream)を分離抽出してそれを、例えばD
VD−RAMあるいはHD(Hard Disk)にリアルタイムで記録することが可能な装置も
市場に提供されつつある。
このように、例えばDVD−ROMに記録されているMPEG2で圧縮された映像データを含むプログラムストリーム、あるいはDVD−RAM等に記録されたMPEG2で圧縮された映像データを含むトランスポートストリームを編集する場合、通常はGOP(Group Of Picture)単位で行っていた。
これはGOP単位で編集すると、GOPのデータの区切りでストリームを単純に削除、または切り出すだけで、再生映像に影響を与えることなく、ストリームを切ったり、繋げたりすることができるからである。また、さらに精度の高いフレーム単位での編集が求められる場合には、一旦デコードして所望の編集を行なってから再エンコードすることもあった。
しかし、GOP単位は通常表示時間にして0.5秒程度であり、ユーザが指定したタイミングと実際の編集点との間に、誤差が生じるという問題があった。また、再エンコードでは処理に時間がかかる上に、画質の劣化を引き起こすという問題があった。
そこで、本件出願人は、先に特許文献1に示す提案を行なった。特許文献1に示す発明では、編集の際に残しておくストリームの終端部の情報を入力し、入力された終端部の情報に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定し、決定されたリファレンスピクチャー直前のピクチャーを、残しておくストリームの最後のピクチャーとして判断し、この判断結果を用いて、映像データを編集することにより、GOP内に編集点を設定することを可能にして、ユーザが指定したタイミングにより近いタイミングで編集できるようにしている。
特開2003−189226号公報(4,5頁、図6)
上記、特許文献1では、編集点をユーザが指定したタイミングにより近づけることが可能となるが、編集後のGOP内のピクチャー数が変更されることがあるため、ピクチャー数に関係する情報をも変更する必要が発生して、処理が複雑になるという新たな課題が認められた。
本発明は、前述の特許文献1に示した提案をさらに発展させたものであり、削除対象とするピクチャーを、残しておくピクチャーの最後のピクチャーで置き換えることにより、視覚的にピクチャーを削除することでGOP内のピクチャー数を変更することなく、編集を可能とするようにしたものである。
上記目的を達成するために本発明の一実施形態に係る編集装置は、MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集装置において、編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと削除するストリームを区分けするための情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された情報に基づくストリームの終端部の情報に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーを、前記削除するストリームの最初のピクチャーとして判断する判断手段と、この判断手段の判断結果を用いて、前記映像データを編集する編集手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の編集装置は、MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集装置において、編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと編集対象とするストリームとを区分けするための情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された情報に基づいて残しておくストリームの終端部を特定し、該特定されたストリームの終端部に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーから前記GOPの最終ピクチャーまでを、前記編集対象ピクチャーとして判断する判断手段と、前記判断手段で判断された編集対象ピクチャーを、前記決定手段で決定されたリファレンスピクチャーで置き換える変換手段と、を具備することを特徴とする。
さらに、本発明の編集方法は、MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集方法において、編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと削除するストリームを区分けするための情報を入力するステップと、前記入力された情報に基づくストリームの終端部の情報に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定するステップと、前記決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーを、前記削除するストリームの最初のピクチャーとして判断するステップと、この判断結果を用いて、前記映像データを編集するステップと、でなることを特徴とする。
さらにまた、本発明の編集方法は、MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集方法において、編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと編集対象とするストリームとを区分けするための情報を入力するステップと、前記入力された情報に基づいて残しておくストリームを特定するステップと、残しておくストリームとして特定されたストリームの終端部に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定するステップと、前記決定手段により決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーからGOPの最終ピクチャーまでを、前記編集対象ピクチャーとして判断するステップと、前記編集対象ピクチャーとして判断されたピクチャーを、前記リファレンスピクチャーで置き換えるステップと、でなることを特徴とする。
本発明によれば、編集点をユーザが指定したタイミングにより近づけることが可能となり、さらに削除するピクチャーを残しておくピクチャーの最後のピクチャーと同じ映像となるように変換することにより、GOP内のピクチャー数を変更することがないため処理を簡単に行なえるようになるものである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明が適用される編集装置としての記録再生装置100の構成を示すブロック図である。この記録再生装置100は、ビデオファイルを構築できる情報記憶媒体である光ディスク101を回転駆動し、この光ディスク101に対して情報の読み書きを実行するディスクドライブ部102と、ハーディスクドライブ(HDD)103と、記録側を構成するエンコーダ部104と、再生側を構成するデコーダ部105と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック106とを主たる構成要素としている。
エンコーダ部104は、ADC(アナログデジタルコンバータ)107と、V(ビデオ)エンコーダ、A(オーディオ)エンコーダ及びSP(Sub Picture:副映像)エンコーダを含むエンコーダ群108と、各エンコーダの出力を所定のフォーマットに変換するフォーマッタ109と、バッファメモリ110とを備えている。
ADC107には、A/V入力部111からの外部アナログビデオ信号+外部アナログオーディオ信号、あるいはTV(テレビジョン)チューナ112からのアナログTV信号+アナログ音声信号が入力される。
データプロセッサ113は、マイクロコンピュータブロック106の制御に従い、一時記憶部114をバッファリング手段として用いて、エンコーダ部104から出力されたDVD記録データをディスクドライブ部102に供給したり、光ディスク101から再生したDVD再生信号をディスクドライブ102を介して取り込んだり、光ディスク101に記録された管理情報を書き替えたり、光ディスク101に記録されたデータの削除をしたりする。
マイクロコンピュータブロック106は、MPU(マイクロプロセシングユニット)と、制御プログラム等が書き込まれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。
マイクロコンピュータブロック106のMPUは、そのROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、編集、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF(Universal Disk Format)記録、AVアドレス設定等
を実行する。
デコーダ部105は、パック構造を持つ映像情報から各パックを分離して取り出すセパレータ116と、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリ117と、セパレータ116で分離された主映像データをデコードするVデコーダ、セパレータ62で分離されたオーディオデータをデコードするAデコーダ及びセパレータ116で分離された副映像データをデコードするSPデコーダで構成されるデコーダ群118と、Vデコーダから得られる主映像データにSPデコーダから得られる副映像データを適宜合成し、主映像にメニュー、字幕その他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサ119を備えている。
Aデコーダの出力をデジタル出力する場合は、インターフェース(I/F)120を介して外部へ出力し、アナログ出力する場合は、セレクタ121を介してDAC(デジタルアナログコンバータ)122でアナログ変換してから外部に出力する。
セレクタ121は、マイクロコンピュータブロック106からのセレクト信号により、TVチューナ112やA/V入力部111からADC107を介して入力される信号とデコーダ群118から入力される信号の一方を選択して出力する。アナログオーディオ信号は、図示しない外部コンポーネント(2チャンネル〜6チャンネルのマルチチャンネルステレオ装置)に供給される。
ビデオ・プロセッサ119から出力されるビデオ信号は、ビデオミクサ123に入力される。ビデオミクサ123では、テキストデータの合成が行われる。またビデオミクサ123には、TVチューナ112やA/V入力部111からの信号がエンコーダ部のADC107を介して出力されるのを直接取り込むラインも接続されている。
ビデオミクサ123には、バッファとして用いるフレームメモリ124が接続されている。ビデオミクサー123の出力がアナログ出力の場合はI/F125を介して外部導出端子から外部へ出力され、デジタル出力の場合はDAC126を介して外部導出端子から外部へ出力されて、図示しないモニタ等で表示される。
キー入力部127は再生(PLAY)、停止(STOP)、記録(REC)、スキップ(Skip)、早送り(FF)、逆送り(Rew)、スロー(Slow)エンターキー等のボタンを有し、このボタンを押下することによりユーザは本記録再生装置100の動作、機能の設定、調整を可能としている。それによって、例えば、HDD103または書き換え可能光ディスク101に対して、記録を行い、かつ、記録された映像データの編集を行なうことができる。
マイクロコンピュータブロック106には、表示部128が接続されており、MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、表示部128に表示される。
さらに、マイクロコンピュータブロック106には、STC(System Time Clock)1
29が接続されており、ディスクドライブ部102、HDD103、データプロセッサ部113、エンコーダ部104及び/またはデコーダ部105等を制御するタイミングを、このSTC127からの時間データに基づいて設定し、処理することができる。記録や再生の動作は、通常はSTC129からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC129とは独立したタイミングで実行されてもよい。
図2は、図1に示した記録再生装置100に適用されるDVDディスクの一例として、リアルタイムレコーディングDVD−VR規格のビデオ及びオーディオファイルのデイレクトリー構造について示している。
DVDでは、規格毎にディレクトリーが存在し、これらのディレクトリー名を、DVD−VRでは、「DVD_RTAV(Real Time Audio Video)」、DVD−オーディオで
は、「AUDIO_TS(Time Set)」、DVD−ビデオでは、「VIDEO_TS(Time Set)」としている。図2は「DVD_RTAV」を示す。記録データは、各ディレクトリー内に存在する。
また、DVDでは、通常のファイル形式でデータが保存される。タイトルは、例えば映画の1本分に相当し、1枚のディスクにこのタイトルが複数記録可能である。
ディレクトリー「DVD_RTAV」内には、ビデオマネジャー(VMG)ファイルとしてのVR_MANGR.IFO、ムービービデオファイルとしてのVR_MOVIE.VRO、スチルピクチャービデオファイルとしてのVR_STILL.VRO、スチルピクチャーオーディオファイルとしてのVR_AUDIO.VRO、ビデオマネジャーのバックアップとしてのVR_MANGR.BUPの各ファイルが存在する。
VR_MANGR.IFOファイルには、ナビゲーションデータが記録されるもので、このナビゲーションデータは、プログラムセット、プログラム、エントリーポイント、プレイリストなどを進行させるためのデータである。
VR_MOVIE.VROファイルは、ムービービデオオブジェクト(ムービーVOB)を記録するためのいわゆるムービーAVファイルである。
VR_STILL.VROファイルは、スチルピクチャーVOBを記録するためのスチルピクチャーAVファイルである。このVR_STILL.VROファイルは、任意のサブピクチャーユニットを含むビデオパートで構成されるオリジナルVOBを記録するために用いられる。またこのとき、ビデオパートに関連したオーディオパートもオリジナルVOB(Video Object)に含まる。
VR_AUDIO.VROファイルは、スチルピクチャーに対する付加オーディオストリームを記録するためのスチルピクチャー付加オーディオファイルである。この付加オーディオパートは、アフターレコーディングにより記録されたオーディオストリームを示す。VR_AUDIO.VROファイルに記録されたオーディオパートは、VR_STILL.VROファイルに記録された幾つかのビデオパートとの組み合せで使用される。
図3は、上記のムービービデオファイルとしてのVR_MOVIE.VROファイル及びスチルピクチャービデオファイルとしてのVR_STILL.VROファイルのファイル構造を示している。
ビデオファイルは階層構造であり、1つのファイルは、ビデオオブジェクトセットとして構築され、ビデオオブジェクトセットは複数のVOBで構成され、1つのVOBは複数のVOBU(Video Object Unit)で構成され、1つのVOBUは複数パック(Pack)から構成される。複数のパックとしては、RDI(Real Time Data Information)パック、V(Video)パック、A(Audio)パック及びSP(Sub Picture)等が存在する。
Vパックは、ビデオデータがMPEG2の方式で圧縮されたもので、後述されるようにパックヘッダ、パケットヘッダ、ビデオデータ部で構成される。Aパックは、オーディオデータが、例えばリニアPCM(Pulse Code Modulation)あるいはMPEG、あるいは
AC3(Audio Compression-3)等の方式で処理されたものであり、パックヘッダ、パケ
ットヘッダ、オーディオデータ部で構成される。
パック内には、適宜、再生時刻を示すPTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)や、デコード時刻を示すDTS(デコーディングタイムスタンプ)等のタイムスタンプが記述される。副映像のPTSについては、同じ再生時間帯の主映像データあるいはオーディオデータのPTSより任意に遅延させた時間を記述することができる。
1つのビデオオブジェクトユニット(VOBU)の再生時間は、通常、ビデオオブジェクトユニット中に含まれる1以上の映像グループ(グループオブピクチャ:略してGOP)で構成されるビデオデータの再生時間となる。通常、1GOPはMPEG2規格では約0.5秒であって、その間に15枚程度のフレーム画像を再生するように圧縮された映像データが格納される。
MPEGデータストリームは、図4に示されるようにGOPの単位でエンコードが行われる。GOP内にはイントラ符号化画面(Iピクチャー)と、インター符号化画面(Pピクチャー、Bピクチャー)とが含まれる。
以下、本発明によるDVD−VR規格データの編集について説明する。
DVD−VR規格にて記録済みのプログラムストリームに対して、ストリームの後部を削除するような編集や、ストリームの一部を取り出すような編集の時、またDVD−VR規格データの一部を取り出してDVD−Video規格のデータへ変換するようなとき、その単位には通常VOBUが用いられる。これはVOBU単位での編集では編集点に対応するVOBUにおいてデータをそのまま削除、取り出し等の動作を行えばよく、データの細かな修正を必要としないからである。しかしVOBU単位は通常表示時間にして0.5秒であり、ユーザの意図した編集点と多少の誤差が生じる。
本発明ではこのような編集作業の中で、あるストリームの後部を削除するようなとき、ある条件に従い映像フレーム単位での修正を可能とする。
次に、ビデオデータについて説明する。DVD規格のビデオストリームはMPEG2で規格されるプログラムストリームに従う。MPEG2では前述したようにIピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーの3種類のピクチャーがある。
Iピクチャーがそれ自体単独でデコードが可能であるのに対して、Pピクチャーでは記録順で一つ前にあるリファレンスピクチャー(Iピクチャー、またはPピクチャー)を参照してデコードされ、Bピクチャーは記録順で一つ前及び二つ前にあるリファレンスピクチャーのデコード結果を参照してデコードされる。
図5はピクチャーの構成と編集点を示す図である。図5において、各ピクチャーには、Iピクチャーであることを示すIと、Bピクチャーであることを示すBと、Pピクチャーであることを示すPの各符号に加えて、再生順序を示す数字0〜8が付されている。すなわち、I2はIピクチャーでありGOP内の全ピクチャーの中で3番目に再生されるピクチャーである。またB0はBピクチャーであってGOP内で最初に再生されるピクチャーである。図5では矢印の元のピクチャーが矢印の先のピクチャーのデコード結果を参照してデコードされる。
図5に示す参照関係のため記録順と再生順は必ずしも一致するとは限らない。Bピクチャーが参照する二つ前のリファレンスピクチャーは、そのBピクチャーより再生順で前になるが、一つ前のリファレンスピクチャーはそのBピクチャーより再生順が後になる。
リファレンスピクチャーへの参照は必ず記録順で前になるピクチャーへの参照となるので、記録済みのストリームの任意のピクチャー単位で後部を削除したとしても、残されたピクチャーの中でリファレンスピクチャーを失うようなピクチャーは発生しない。
しかし記録順が再生順とはならないため、再生において欠如するピクチャーが発生する可能性はある。例えば図5の編集点X0以降のピクチャーを削除し、別のストリームを編集点X0に繋げた場合、この図で再生されるピクチャーはB0、B1、I2、B3、P5となる。従ってB4が再生されず、不自然な再生映像となる。
以上を考慮すると、あるピクチャーより後ろのデータを削除したとしても、その前にある全てのピクチャーが再生順と記録順で影響を受けないようなピクチャーは、リファレンスピクチャー(Iピクチャー又はPピクチャー)の直前にあるピクチャーとなる。つまり削除、移動等の編集はリファレンスピクチャー単位(3フレーム単位)で行われる。
すなわち、図5において、リファレンスピクチャーP5の前のピクチャーB1と、レファレンスピクチャーP8の前のピクチャーB4が、それ以降のピクチャーを削除しても再生映像に影響を与えることのないピクチャーとなる。従って、図5では、B1とP5の間を編集可能点X1として、またB4とP8の間を編集可能点X2として示している。この場合、編集点X0に対して、再生のタイミングがより近いのは、X1であり、P5以降のピクチャーが削除されることになる。
次に本発明による編集動作を説明する。図6は本発明の一実施形態に係る編集動作を示すフローチャートである。図6において、先ずユーザにより、編集の際に残しておきたいストリームの終端部の情報が編集点として入力される(S1)。これは例えば表示画面に表示されている映像を駒送りして1フレームを選択することにより入力される。
ユーザによる編集点(例えば図5のX0)を設定する入力を受けて、図1に示した記録再生装置100(の特にマイクロコンピュータブロック106)は、その選択されたフレームに近い再生タイミングを有するリファレンスピクチャー(Iピクチャー又はPピクチャー)を判断する(S2)。図5の場合では、P5がレファレンスピクチャーとして特定される。
ステップS3では、ステップS2にて判断されたリファレンスピクチャー直前のピクチャー(図5では、B1)を、編集点に対応するピクチャーとして決定する(オーディオの場合はアクセスユニットを決定する)。なお、編集点が、映像プログラム開始から36分24秒2というように時間で指定される場合、装置100は指定された時間に近い再生タイミングを有する、上記のようなリファレンスピクチャーの直前のピクチャーを、編集点に対応するピクチャーとして決定する。ピクチャーが決定した後は、このピクチャー内データの先頭のバイトが含まれるパックからGOPの終わりまでのパックを編集対象のパックとして決定する(S3)。
編集対象のパックが決定された後、これらのパックに含まれるピクチャーを、変換することになる。この変換は、編集点に対応するピクチャーに最も近いリファレンスピクチャー(図5では、I2)と同じピクチャーとなるように、編集対象パックを置き換えることによってなされる。
図7はパックと各ピクチャーの関係を示す図であり、図7(a)がパックを示し、図7(b)がピクチャーを示す、図7(b)に示す各パックは2Kバイトのデータで構成されている。
図7(b)に示すように、編集点がPピクチャーとBピクチャーの間に設定され、図7(a)に示すように、それに対応するパック701の先頭のバイトから、GOPの終端までが編集対象として特定されるパックとなり、図では斜線を付してある。
図8は、図5に示す例において、図6に示す処理の結果、編集点以降の、ピクチャーがI2と同じ画像のデータで置き換えられる状態を示している。
図9はMPEGのピクチャーデータの構造を示したものである。ピクチャーは1つ以上のスライスから構成され、1つのスライスは1つ以上のマクロブロック(MB)から構成される。
各マクロブロックはピクチャー内の16×16ピクセルの画の情報を示す単位である。マクロブロックを用いてピクセル内の画を再構成するための方法としてはいくつかの方法があり、マクロブロックそのものは、再構成するための方法によりいくつかの種類に分類される。
一つはマクロブロック内にピクセルを表示する全てのデータを保持しているマクロブロックである。このマクロブロックは単独でピクセル内の画を表示することができる。
他の一つはマクロブロックが属するピクチャーより時間的に前に表示されるリファレンスピクチャー内の画を用いて、ピクセル内の画を再構成するマクロブロックである。このマクロブロックはリファレンスピクチャー内の参照する16×16ピクセルの位置と、その画と自身のピクセルの画との差分情報を持つ。
さらに他の一つはマクロブロックが属するピクチャーより時間的に後に表示されるリファレンスピクチャー内の画を用いて、ピクセル内の画を再構成するマクロブロックである。このマクロブロックもまたリファレンスピクチャー内の参照する16×16ピクセルの位置と、その画と自身のピクセルの画との差分情報を持つ。
残りの一つは、マクロブロックが属するピクチャーより時間的に前に表示されるリファレンスピクチャーと後に表示されるリファレンスピクチャーの2つを用いて自身のピクセルの画を再構成するマクロブロックである。このマクロブロックは各々のリファレンスピクチャー内の参照する16×16ピクセルの位置と、その2つの16×16ピクセルを掛け合わせた画と自身のピクセルの画との差分情報を持つ。
本発明では時間的に前に表示されるリファレンスピクチャー画を用い、かつリファレンスピクチャー内の参照位置が自身のマクロブロックと同位置であり、かつその画と自身のピクセルの画との差分情報を持たないマクロブロックをそのピクチャー内の全てのマクロブロックとするピクチャーを用いる。
つまりこのピクチャーは、図8に示すように前方のリファレンスピクチャーとまったく同じ画を表示することなる。
このようなピクチャーのデータを構成するとき、ピクチャー内の全てのマクロブロックが同じ情報を持つことから、図10のように先頭と終端のマクロブロックのみデータを存在させ、その間のマクロブロックはスキップするというデータを持つように構成する。スキップされたマクロブロックはスキップトマクロブロックと呼ばれ、実質上データが無くてもその前に出現したマクロブロックと同じ情報を持つこととなり、結果として全てのマクロブロックが同じ情報を持ち、上記ピクチャーを構築することができる。
実際の変換処理としては、編集点に対応するパックに含まれるピクチャーに対して、上記ピクチャーを上書きすることにより変換を行なうように構成する。
通常、変換前のピクチャーに対して変換後のピクチャーの方がサイズが小さいので、上書き後の残りのデータは0データで埋める。
上記方法により編集を行うと、GOP内の削除したい点以降のピクチャーは、図11に示すように、残したいピクチャーの最後のピクチャーと同じ画として表示され、見た目上違和感なく再生され、かつ削除したい点以降のピクチャーの画が表示されることはない。
以上説明した実施の形態では、DVD−VR規格で記録されたMPEGのプログラムストリームの映像データを編集するものとしたが、本発明は、デジタルテレビジョン放送でMPEG2のトランスポートストリームとして伝送されて記録された映像データを編集する場合にも適用できるものである。
また、本発明によるMPEGデータの編集方法は、MPEGを基本とする異なるフォーマットデータの編集においても適用できることは、当業者にとって明らかである。
本発明が適用される編集装置としての記録再生装置の構成を示すブロック図。 図1に示した記録再生装置に適用されるDVDのビデオ及びオーディオファイルのデイレクトリー構造を示す図。 ムービービデオファイル及びスチルピクチャービデオファイルのファイル構造を示す図。 GOPを説明するための図。 ピクチャーの構成と編集点を示す図。 本発明の一実施形態に係る装置の編集動作を示すフローチャート。 パックと各ピクチャーの関係を示す図である。 編集後のピクチャーの構成と編集点を示す図。 本発明の一実施形態に関わる装置の編集動作を画面を構成するマクロブロックによって説明するための図。 本発明の一実施形態に関わる装置の編集動作を画面を構成するマクロブロックによって説明するための図。 編集後のピクチャーと表示画像の関係を説明するための図。
符号の説明
100…記録再生装置
101…光ディスク
102…ディスクドライブ部
103…ハードディスクドライブ(HDD)
104…エンコーダ部
105…デコーダ部
106…マイクロコンピュータブロック
107…アナログ/デジタルコンバータ(ADC)
108…映像(V)、音声(A)、副映像(SP)エンコーダ群
109…フォーマッタ
110…バッファメモリ
111…音声/映像(A/V)入力部
112…テレビジョン(TV)チューナ
113…データプロセッサ部
114…一時記憶部
116…セパレータ
117…メモリ
118…映像(V)、音声(A)、副映像(SP)デコーダ群
119…ビデオ・プロセッサ
120,125…インターフェース
121…セレクタ
122,126…デジタル/アナログコンバータ(DAC)
123…ビデオミクサー
124…フレームメモリ
127…キー入力部
128…表示部

Claims (8)

  1. MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集装置において、
    編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと削除するストリームを区分けするための情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された情報に基づくストリームの終端部の情報に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーを、前記削除するストリームの最初のピクチャーとして判断する判断手段と、
    この判断手段の判断結果を用いて、前記映像データを編集する編集手段と、
    を具備することを特徴とする編集装置。
  2. 前記判断手段により前記削除するストリームの最初のピクチャーとして判断されたピクチャーの最初のバイトを含むパックからGOP内の最後のパックまでを、編集対象のパックとして特定する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の編集装置。
  3. 前記検出手段によって編集対象パックとして特定されたパックに含まれるピクチャー内データを、前記判別手段によって残しておくストリームとして判別されたストリームの最後のピクチャーと同じ再生画となるように変換する変換手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の編集装置。
  4. 前記変換手段は、前記削除するピクチャーの前方のリファレンスピクチャーを参照して、マクロブロックを同じ位置にある差分情報を持たないマクロブロックで置き換えることにより、前方のピクチャーと同じ画を再生するピクチャーデータを構成するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の編集装置。
  5. 前記変換手段は、ピクチャー内の先頭と末尾のマクロブロックのみ実データを持ち、その間のマクロブロックはスキップトマクロブロックとするピクチャーデータで置き換えることにより前方のピクチャーと同じ画を再生するピクチャーデータに変換することを特徴とする請求項4記載の編集装置。
  6. MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集装置において、
    編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと編集対象とするストリームとを区分けするための情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された情報に基づいて残しておくストリームの終端部を特定し、該特定されたストリームの終端部に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーから前記GOPの最終ピクチャーまでを、前記編集対象ピクチャーとして判断する判断手段と、
    前記判断手段で判断された編集対象ピクチャーを、前記決定手段で決定されたリファレンスピクチャーで置き換える変換手段と、
    を具備することを特徴とする編集装置。
  7. MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集方法において、
    編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと削除するストリームを区分けするための情報を入力するステップと、
    前記入力された情報に基づくストリームの終端部の情報に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定するステップと、
    前記決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーを、前記削除するストリームの最初のピクチャーとして判断するステップと、
    この判断結果を用いて、前記映像データを編集するステップと、
    でなることを特徴とする編集方法。
  8. MPEGストリームとして記録された映像データを編集する編集方法において、
    編集の際に残しておくストリームの終端部を特定して、残しておくストリームと編集対象とするストリームとを区分けするための情報を入力するステップと、
    前記入力された情報に基づいて残しておくストリームを特定するステップと、
    残しておくストリームとして特定されたストリームの終端部に対応するGOP内のリファレンスピクチャーを決定するステップと、
    前記決定手段により決定されたリファレンスピクチャーに続くピクチャーからGOPの最終ピクチャーまでを、前記編集対象ピクチャーとして判断するステップと、
    前記編集対象ピクチャーとして判断されたピクチャーを、前記リファレンスピクチャーで置き換えるステップと、
    でなることを特徴とする編集方法。
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