JP2005136089A - 半導体装置の製造方法およびそれに使用されるダイボンディング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マルチリードフレームの目抜けを防止する。
【解決手段】 ボンディング装置30のウエハホルダ60のウエハリングホルダ63にチップ10を保管するトレイ71のホルダ70を突設する。ダイボンディング工程の実施に際して、不良品のチップ10をウエハ16からピックアップしてトレイ71に予め移載しておく。トレイ71に詰めた不良品のチップ10を不良品の単位リードフレーム22にボンディングすることにより、所謂目抜けのマルチリードフレームが発生するのを防止する。目抜けのマルチリードフレームの発生を防止することにより、トランスファ成形に対して互いに同一の条件のマルチリードフレームをトランスファ成形工程に供給できるので、レジンの流速や流量の変化によるワイヤ流れ不良やレジン充填不良等が発生するのを防止できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は半導体装置の製造技術、特に、半導体チップ(chip of semiconductor 。能動素子、受動素子、これらを電気的に接続する回路を含む集積回路が作り込まれたチップ。以下、チップという。)をキャリア(carrier )に機械的に接続(bond。原子間力が働く程度に密着していない機械的な接続。以下、ボンディングという。)するボンディング技術に関し、例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)を製造するのに利用して有効な技術に関する。
表面実装形パッケージとしては、マイクロ・リードフレーム・パッケージ(以下、MLPという。)が開発されており、このMLPを備えたIC(以下、MLP・ICという。)は次のように製造される。半導体素子を含む集積回路が作り込まれた半導体チップ(以下、チップという。)が複数個、多数個の単位リードフレームを連結してなるマルチリードフレームにそれぞれチップボンディングされ、チップと各インナリードとの間がワイヤボンディングによって電気的に接続される。マルチリードフレームには樹脂封止体が複数個のチップを一括して樹脂封止するように成形される。マルチリードフレームおよび樹脂封止体は単位リードフレームすなわちチップ毎にダイシング方法によって分断される。
また、薄型の表面実装形パッケージであるICとしては、リードレス・オン・チップパッケージ(以下、LOCという。)、がある。LOCを備えたIC(以下、LOC・ICという。)はチップの上にインナリード群が接着されており、各インナリードとチップの各電極パッドとがワイヤによって電気的に接続され、チップ、インナリード群およびワイヤ群が樹脂封止体によって樹脂封止された表面実装形パッケージである。LOCはワイヤの高さがインナリードの厚さの分だけ低くなることにより全高が薄くなるため、DRAMのパッケージとして広く採用されている。なお、LOC・ICおよびMLP・ICを述べてある例としては、特許文献1がある。
特開2003−60150号公報
MLP・ICの製造方法においては、樹脂封止体がマルチリードフレームに複数個のチップを一括して樹脂封止するようにトランスファ成形装置によって成形される際に、マルチリードフレームにチップが搭載されていない所謂目抜けがあると、レジンの流速や流量の変化によるワイヤ流れ不良やレジン充填不良等が発生する。MLP・ICの製造方法においては、チップの無い目抜けの製品は電気的特性検査によって確実に排除することができるが、ワイヤ流れ不良やレジン充填不良等が発生した製品は電気的特性検査によって排除することができない不確定な特性の製品が混在する場合がある。
本発明の目的は、所謂目抜けの発生を防止することができる半導体装置の製造技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通りである。
すなわち、複数個のチップをキャリアの複数のボンディングエリアにボンディングするダイボンディング装置において、前記複数個のチップのうち所定のチップをトレイに移載するように構成されていることを特徴とする。
前記手段によれば、例えば、不良のチップをトレイに移載しておき、その後に、トレイに移載されたチップをキャリアの不良のボンディングエリアにボンディングすることにより、所謂目抜けが発生するのを防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
本実施の形態において、本発明に係る半導体装置の製造方法は、LOC・ICの製造方法として構成されており、その特徴工程としてのダイボンディング工程を備えている。図1に示されているように、ダイボンディング工程の一方のワークであるチップ10は長方形の平盤形状に形成されており、チップ10のアクティブエリア側の主面には保護膜11が被着されており、保護膜11にはアクティブエリアに電気的に接続された電極パッド(以下、パッドという。)12が多数個、長辺と平行の中心線に沿って一列に配置されて露出されている。
ダイボンディング工程の他方のワークであるマルチリードフレーム21は、図2に示されているように構成されている。マルチリードフレーム21は鉄−ニッケル合金や燐青銅等の比較的に大きい機械的強度を有するばね材料からなる薄板が用いられて、打ち抜きプレス加工により一体成形されている。マルチリードフレーム21の表面には銀(Ag)等を用いためっき被膜(図示せず)が、ワイヤボンディングが適正に実施されるように部分的または全体的に施されている。マルチリードフレーム21は複数のボンディングエリアとしての複数の単位リードフレーム22を備えており、本実施の形態において、単位リードフレーム22はマルチリードフレーム21に横方向に五列で縦方向に二行に整列されている。単位リードフレーム22は長方形の枠形状に形成された外枠(フレーム)23を備えており、外枠23の一対の長辺部材23a、23aの内側端辺にはインナリード24が複数本ずつ、長手方向に等間隔に配されてそれぞれ直角に突設されており、両側のインナリード24群列同士は外枠23の長辺と平行な中心線を挟んで左右対称形に形成されている。両側のインナリード24群列の先端部間にはワイヤボンディング空間部25が長方形に設定されており、両側のインナリード24群列の下面には左右で一対の粘着テープ26、26がそれぞれ粘着されている。
図1に示されたチップ10を図2に示されたマルチリードフレーム21にボンディングするダイボンディング工程は、図3以降に示されたボンディング装置30によって実施される。
図3および図5に示されているように、チップ10は多数個が所謂ICの製造方法の前工程において、ウエハシート17およびウエハリング18に装着された状態でボンディング装置30に供給される。すなわち、チップ10は多数個がICの製造方法の前工程においてウエハ16にマトリックス状に配列されて作り込まれる。ウエハ16のアクティブエリア側主面である第一主面とは反対側の第二主面にはウエハシート17が貼付され、ウエハシート17の外周辺部にはウエハリング18が貼付される。ウエハシート17が貼付された状態で、ウエハ16はダイシング工程においてスクライビイングラインに沿って長方形の平板形状に分断され、多数個のチップ10が製造された状態になる。分断されたチップ10はウエハ16にウエハシート17が貼付されているため、ばらばらになることはない。そして、チップ10群はウエハシート17およびウエハリング18に保持された状態で、ボンディング装置30に供給される。
図3に示されているように、ボンディング装置30は機台31を備えており、機台31の略中央部にはマルチリードフレーム21を一方向(以下、右方向とする。)にピッチ送りするフィーダ32が敷設されている。機台31のフィーダ32の上流側端部の位置と下流側端部の位置とには、マルチリードフレーム21をフィーダ32に供給するためのローディング装置33と、ボンディング済みのマルチリードフレーム21をフィーダ32から排出するためのアンローディング装置34とがそれぞれ設備されている。フィーダ32のローディング装置33の下流側には、マルチリードフレーム21の粘着テープ26の水分を飛ばすためのプリベークユニット35が設備されている。フィーダ32におけるプリベークユニット35の下流側の位置にはボンディングステーション36が設定されている。機台31のフィーダ32の前方における中央よりも左寄りの位置には、ウエハシート17およびウエハリング18に装着されたウエハ16を収納するウエハマガジン37が載置されており、ウエハマガジン37の右方にはウエハ16を保持し、かつ、前後左右に移動させてチップ10を一個ずつピックアップするためのウエハホルダ60が設置されている。機台31のウエハホルダ60の前方にはウエハローディング・アンローディング装置38が設置されており、ウエハローディング・アンローディング装置38はウエハシート17およびウエハリング18に装着されたウエハ16をウエハホルダ60にローディングし、かつまた、チップ10がピックアップされたウエハリング18をウエハホルダ60からアンローディングするように構成されている。
図3および図4に示されているように、ボンディングステーション36における機台31の上にはY軸ロボット41が前後方向(以下、Y方向という。)に敷設されており、Y軸ロボット41はX軸ロボット42をY方向に往復移動させるように構成されている。X軸ロボット42はその上に設置されたZ軸ロボット43をフィーダ32の送り方向である左右方向(以下、X方向という。)に往復移動させるように構成されており、Z軸ロボット43はその上に設置された第一ボンディングヘッド44を垂直方向(以下、Z方向という。)に往復移動させるように構成されている。第一ボンディングヘッド44はチップ10の第二主面を真空吸着して保持するとともに、内蔵されたヒータ(図示せず)によって加熱するように構成されている。
ボンディングステーション36のフィーダ32の後脇には、第二のY軸ロボット51がY方向に敷設されており、第二のY軸ロボット51は第二のX軸ロボット52をY方向に往復移動させるように構成されている。第二のX軸ロボット52はその前端に設置された第二のZ軸ロボット53をX方向に往復移動させるように構成されており、第二のZ軸ロボット53はその前端に設置された昇降台54をZ方向に往復移動させるように構成されている。昇降台54にはヒートブロック55が設置されており、ヒートブロック55には第二ボンディングヘッド56が下向きに設置されている。第二ボンディングヘッド56はインナリード24群列をヒートブロック55によって加熱するように構成されている。
図3〜図5に示されているように、ウエハホルダ60は機台31の上に敷設された第三のY軸ロボット61を備えており、第三のY軸ロボット61は第三のX軸ロボット62をY方向に往復移動させるように構成されている。第三のX軸ロボット62はその上に立脚されたウエハリングホルダ63をX方向に往復移動させるように構成されている。ウエハリングホルダ63はウエハ16を保持したウエハリング18を保持するように構成されている。ウエハリングホルダ63の内部にはチップエジェクタ64が設置されており、チップエジェクタ64はウエハ16のチップ10を一個ずつウエハシート17の下から突き上げるように構成されている。ウエハリングホルダ63の上方には搬送ロボット65がボンディングステーション36に渡って斜めに架設されており、搬送ロボット65はZ軸ロボット66を往復移動させるように構成されている。Z軸ロボット66はΘ軸ロボット67をZ方向に往復移動させるように構成されており、Θ軸ロボット67はピックアップヘッド68を垂直面内において360度往復回動させるように構成されている。ピックアップヘッド68はチップエジェクタ64によって突き上げられたウエハ16のチップ10を一個ずつ真空吸着保持してピックアップするように構成されている。
本実施の形態においては、ウエハホルダ60のウエハリングホルダ63の外周の一部にはトレイホルダ70が水平に突設されており、トレイホルダ70は複数個のチップ10を整列して載置するトレイ71を水平に保持するように構成されている。
次に、前記構成に係るボンディング装置による本発明の一実施の形態であるLOC・ICのダイボンディング工程を説明する。
本実施の形態においては、良品のチップ10がマルチリードフレーム21にボンディングされて行く前に、ウエハホルダ60において不良品のチップ10がトレイ71に移載される。まず、ウエハ16の不良品のチップ10がボンディング装置30のコントローラ(図示せず)に予め記憶されたウエハプローバ電気特性試験結果のデータに基づいて選定される。選定された不良品のチップ10はピックアップヘッド68の真下に第三のY軸ロボット61および第三のX軸ロボット62の操作によって相対的に対向される。この不良品のチップ10がチップエジェクタ64によって突き上げられると、このチップ10の真上において待機したピックアップヘッド68が突き上げられたチップ10を真空吸着保持する。ピックアップヘッド68が不良品のチップ10を保持すると、ウエハホルダ60の搬送ロボット65がZ軸ロボット66を移動させることによって、図5に想像線で示されているように、不良品のチップ10をトレイホルダ70に搬送する。続いて、ピックアップヘッド68がZ軸ロボット66によって下降されることにより、不良品のチップ10をトレイ71のポケットの一つに移載する。この際、第三のY軸ロボット61および第三のX軸ロボット62や搬送ロボット65およびΘ軸ロボット67によって、不良品のチップ10とトレイ71の空のポケットとが互いに位置合わせされる。
以上のようにして、ウエハホルダ60において不良品のチップ10がトレイ71に移載された後に、これから良品のチップ10をボンディングされるマルチリードフレーム21がローディング装置33からフィーダ32に供給される。フィーダ32に供給されたマルチリードフレーム21は一ピッチずつ歩進送りされてボンディングステーション36に送られる。マルチリードフレーム21がボンディングステーション36に達し、最初のボンディングエリアとしての単位リードフレーム22がボンディングステーション36の第二ボンディングヘッド56に対向すると、マルチリードフレーム21は間欠停止される。
他方、図5に示されているように、ウエハホルダ60においてはウエハ16の良品のチップ10が選定され、ピックアップヘッド68の真下に第三のY軸ロボット61および第三のX軸ロボット62によって相対的に対向される。このチップ10がチップエジェクタ64によって突き上げられると、このチップ10の真上で待機したピックアップヘッド68が突き上げられたチップ10を真空吸着保持する。ピックアップヘッド68が良品のチップ10を保持すると、図4および図5に想像線で示されているように、ウエハホルダ60の搬送ロボット65がZ軸ロボット66を前進させることにより、チップ10がボンディングステーション36に搬送される。続いて、Z軸ロボット66が下降されることにより、ピックアップヘッド68に保持されたチップ10が第一ボンディングヘッド44に受け渡される。この際、チップ10はΘ軸ロボット67によって第一ボンディングヘッド44に対するΘ方向の姿勢を調整されるとともに、第一ボンディングヘッド44にパッド12の側が上向きになった状態で受け渡される。
次いで、図6に示されているように、チップ10を受け取って真空吸着保持した第一ボンディングヘッド44は第一のY軸ロボット41によって、フィーダ32の真下位置であるボンディングステーション36に移動される。第一ボンディングヘッド44のチップ10が単位リードフレーム22に対向すると、第一ボンディングヘッド44が第一のZ軸ロボット43によって上昇されるとともに、第二ボンディングヘッド56が第二のZ軸ロボット53によって下降されることにより、第一ボンディングヘッド44のチップ10が単位リードフレーム22の粘着テープ26に加熱されながら押接される。これにより、チップ10は単位リードフレーム22のインナリード24群に粘着テープ26によってボンディングされた状態になる。
以降、前記作動が繰り返されることにより、良品のチップ10がマルチリードフレーム21の複数の単位リードフレーム22に順次にボンディングされて行く。合計十個のチップ10が一枚のマルチリードフレーム21にボンディングされると、ボンディング済みのマルチリードフレーム21がボンディングステーション36から排出され、次のマルチリードフレーム21がボンディングステーション36に自動的に供給されて来る状態になる。
ところで、樹脂封止体がマルチリードフレームに複数個のチップを一括して樹脂封止するようにトランスファ成形装置によって成形されるMLP・ICの製造方法においては、マルチリードフレームにチップが搭載されていない所謂目抜けがあると、レジンの流速や流量の変化によるワイヤ流れ不良やレジン充填不良等が発生するので、所謂目抜けの発生を防止する必要がある。
そこで、本実施の形態においては、マルチリードフレーム21に不良品の単位リードフレーム22が発見された場合には、トレイホルダ70のトレイ71に予め移載した不良品のチップ10を不良品の単位リードフレーム22にボンディングすることにより、所謂目抜けの発生を防止する。すなわち、不良品の単位リードフレーム22がボンディングステーション36において間欠停止すると、図5の想像線で参照されるように、ウエハホルダ60のピックアップヘッド68がトレイ71に搬送ロボット65により移動された後に、Z軸ロボット66によって下降されることにより、不良品のチップ10を真空吸着保持する。ピックアップヘッド68が不良品のチップ10を保持すると、図4および図5に想像線で参照されるように、不良品のチップ10がボンディングステーション36へ搬送ロボット65によって搬送され、Z軸ロボット66が下降されることにより、ピックアップヘッド68に保持された不良品のチップ10が第一ボンディングヘッド44に受け渡される。その後、良品のチップ10の場合と同様にして、不良品のチップ10は不良品の単位リードフレーム22にボンディングされる。
このようにしてトレイ71に予め移載した不良品のチップ10が不良品の単位リードフレーム22にボンディングされることによって所謂目抜けのマルチリードフレーム21の発生を防止することができるので、本実施の形態においては、トランスファ成形に対して互いに同一の条件のマルチリードフレーム21をトランスファ成形工程に常に供給することができる。
以上のようにしてチップ10が目抜け無しにボンディングされたマルチリードフレーム21は、ワイヤボンディング工程に供給される。図示しないが、ワイヤボンディング工程においては、ボンディングワイヤがチップ10の各パッド12と各インナリード24との間に超音波熱圧着式ワイヤボンディング装置等のワイヤボンディング装置(図示せず)が使用されることにより、その両端部をそれぞれボンディングされて橋絡される。これにより、チップ10に作り込まれた集積回路はパッド12、ボンディングワイヤおよびインナリード24を介して電気的に外部に引き出された状態になる。このワイヤボンディング作業はマルチリードフレーム21が横方向にピッチ送りされることにより、各単位リードフレーム22毎に順次実施される。
ワイヤボンディングされたマルチリードフレーム21は樹脂封止体成形工程に供給される。図示しないが、樹脂封止体成形工程においては、マルチリードフレーム21を全体的に樹脂封止する樹脂封止体がトランスファ成形装置が使用されて成形される。このトランスファ成形装置によるトランスファ成形に際して、前述した通り、本実施の形態においては、全てのマルチリードフレーム21が互いに同一の成形条件に維持されているために、レジンの流速や流量の変化によるワイヤ流れ不良やレジン充填不良等が発生するのを防止することができる。
樹脂封止体が一括して成形されたマルチリードフレーム21は、マルチリードフレームおよび樹脂封止体切断工程においてダイシング装置のダイヤモンドカッタによってLOC・ICに切断される。以上のようにして、LOC・ICが製造されたことになる。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
1) 複数個のチップを保管するトレイをボンディング装置の機台に設置することにより、トレイに予め移載しておいた不良品のチップを不良品の単位リードフレームにボンディングすることができるので、所謂目抜けのマルチリードフレームが発生するのを防止することができる。
2) 所謂目抜けのマルチリードフレームの発生を防止することにより、トランスファ成形に対して互いに同一の条件のマルチリードフレームをトランスファ成形工程に供給することができるので、レジンの流速や流量の変化によるワイヤ流れ不良やレジン充填不良等が発生することができる。
3) 不良品のチップが樹脂封止されたLOC・ICは電気的特性検査によって排除することができるので、不良品のLOC・ICが出荷されるのを防止することができる。
4) トレイホルダをウエハリングホルダに突設することにより、トレイホルダが保持したトレイからチップをピックアップするウエハホルダを省略化ないしは簡略化することができるので、ボンディング装置のコストの増加を抑制することができる。
図7は本発明の第二の実施の形態であるICの製造方法におけるダイボンディング工程のフロー図である。
本実施の形態においては、ダミーのチップがトレイに移載される移載ステップS11と、その後に、トレイに移載されたダミーのチップがキャリアの不良のボンディングエリアにボンディングされるボンディングステップS12とを備えている。本実施の形態が前記第一の実施の形態と異なる点は、移載ステップ11において集積回路が形成されていないミラーチップに分断された所謂ミラーウエハがボンディング装置30に供給されて、不良品のチップの代わりにミラーチップがダミーのチップとしてトレイ71に移載される点、である。
図8は本発明の第三の実施の形態であるICの製造方法におけるダイボンディング工程のフロー図である。
本実施の形態に係るダイボンディング工程は、複数個のチップが複数の群に分類される分類ステップS21と、所定の群のチップがキャリアにボンディングされるボンディングステップS22と、残りの群のチップをトレイに移載する移載ステップS23とを備えている。すなわち、分類ステップS21はウエハプローバ電気特性試験において実施され、例えば、一枚のウエハの全チップが複数のグレード(等級)に分類される。分類ステップS21において複数のグレードに分類されたウエハ16がボンディング装置30に供給される。ボンディング装置30はボンディングステップS22において、例えば、最大個数を有したグレードのチップ10を選択してリードフレーム等のキャリアに順次ボンディングして行く。ボンディング装置30は移載ステップS23において、残りのチップ10についてトレイ71に移載する。この際、各グレード毎に分類してトレイ71に移載することが望ましい。残りのチップ10が詰められたトレイ71は他のボンディング装置30に供給される。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、トレイホルダはウエハリングホルダに突設するに限らず、ボンディング装置の機台の上に設置してもよい。
キャリアはマルチ(多連多列)リードフレームや多連リードフレームに限らず、マルチタイプの配線基板や多連の配線基板およびキャリアテープ等であってもよい。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるMLP・ICおよびLOC・ICの製造技術について説明したが、それに限定されるものではなく、混成集積回路装置等の半導体装置の製造技術全般に適用することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次の通りである。
複数個のチップを保管するトレイをボンディング装置の機台に設置することにより、トレイに予め移載しておいたダミーのチップを不良品のボンディングエリアにボンディングすることができるので、所謂目抜けのキャリアが発生するのを防止することができる。
本発明の一実施の形態であるLOC・ICの製造方法に使用されるチップを示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う拡大した正面断面図である。 同じくマルチリードフレームを示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態であるボンディング装置を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 ボンディングステップを示す一部省略側面断面図である。 本発明の第二の実施の形態であるICの製造方法におけるダイボンディング工程のフロー図である。 本発明の第三の実施の形態であるICの製造方法におけるダイボンディング工程のフロー図である。
符号の説明
10…チップ(半導体チップ)、11…保護膜、12…パッド(電極パッド)、16…ウエハ、17…ウエハシート、18…ウエハリング、21…マルチリードフレーム、22…単位リードフレーム(ボンディングエリア)、23…外枠、24…インナリード、25…ワイヤボンディング空間部、26…粘着テープ、30…ボンディング装置、31…機台、32…フィーダ、33…ローディング装置、34…アンローディング装置、35…プリベークユニット、36…ボンディングステーション、37…ウエハマガジン、38…ウエハローディング・アンローディング装置、41…Y軸ロボット、42…X軸ロボット、43…Z軸ロボット、44…第一ボンディングヘッド、51…第二Y軸ロボット、52…第二X軸ロボット、53…第二Z軸ロボット、54…昇降台、55…ヒートブロック、56…第二ボンディングヘッド、60…ウエハホルダ、61…第三Y軸ロボット、62…第三X軸ロボット、63…ウエハリングホルダ、64…チップエジェクタ、65…搬送ロボット、66…Z軸ロボット、67…Θ軸ロボット、68…ピックアップヘッド、70…トレイホルダ、71…トレイ。

Claims (5)

  1. 複数個のチップがキャリアの複数のボンディングエリアにボンディングされるダイボンディング工程を備えた半導体装置の製造方法において、
    前記複数個のチップのうち不良のチップがトレイに移載され、その後に、前記トレイに移載されたチップが前記キャリアの不良のボンディングエリアにボンディングされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 複数個のチップがキャリアの複数のボンディングエリアにボンディングされるダイボンディング工程を備えた半導体装置の製造方法において、
    ダミーのチップがトレイに移載され、その後に、前記トレイに移載されたダミーのチップが前記キャリアの不良のボンディングエリアにボンディングされることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. チップがキャリアにボンディングされるダイボンディング工程を備えた半導体装置の製造方法において、
    複数個のチップを複数の群に分類しておき、所定の群のチップを前記キャリアにボンディングし、残りの群のチップをトレイに移載することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 複数個のチップをキャリアの複数のボンディングエリアにボンディングするダイボンディング装置において、
    前記複数個のチップのうち所定のチップをトレイに移載するように構成されていることを特徴とするダイボンディング装置。
  5. 前記トレイが前記複数個のチップを保持したピックアップ装置と連動されていることを特徴とする請求項4に記載のダイボンディング装置。
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