JP2005136043A - 配線基板及び電気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁基板内にチップ状の電気素子を搭載してなる配線基板において、絶縁層と電気素子との密着性を向上させ、信頼性に優れる配線基板並びに電気装置を提供する。
【解決手段】絶縁層3を複数積層してなる絶縁基板4の内部に複数のチップ状の電気素子11を内蔵するとともに、前記絶縁基板4の表面に半導体素子17を搭載する搭載面を具備する配線基板1において、前記電気素子11は半導体素子17の外形寸法を前記配線基板の厚み方向に投影してなる半導体素子搭載エリア19の内側に内蔵され、隣接する前記電気素子11同士の最短の距離Lが前記電気素子11の厚みT以上であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種AV機器や家電機器・通信機器・コンピュータやその周辺機器等の電気機器に使用される電気素子を内蔵した配線基板並びに電気装置に関するものである。
従来、配線基板は、アルミナ等のセラミック材料からなる絶縁層あるいはガラスエポキシ樹脂等の樹脂材料からなる絶縁層の内部および表面に複数の配線導体を形成し、上下に位置する配線導体間を絶縁層に形成した貫通導体を介して電気的に接続して構成されている。
そして、この配線基板の表面に半導体素子やコンデンサ・抵抗素子等の電気素子を搭載取着するとともにこれらの電極を各配線導体に接続することによって電気機器に使用される電気装置が形成されている。
しかしながら、近年、電気機器は、移動体通信機器に代表されるように小型・薄型・軽量化が要求されてきており、このような電気機器に搭載される配線基板も小型・高密度化・低インダクタンス化が要求されるようになってきている。
このような要求に対応するために、配線基板の表面に搭載される電気素子の数を減らして配線基板を小型化し、低インダクタンス化する目的で、配線基板の内部にチップ状コンデンサ素子を実装することが提案されている(特許文献1参照)。
また、インダクタンス成分を小さくする目的で、内蔵したチップコンデンサ間で隣接して隣り合う側面端子同士の距離を、チップコンデンサ内で隣り合う側面端子同士の距離よりも小さくすることが提案されている(特許文献2参照)。
特開平11−074648号公報 特開2001−339009号公報
しかしながら、従来の技術では内蔵したチップコンデンサ間の距離を近づけすぎると半導体素子を搭載する時や耐熱試験において、基板材料、コンデンサ、半導体素子間の熱膨張率差から発生する応力により、内蔵した電気素子であるコンデンサ素子と絶縁基板との間に剥離やクラックが生じるという問題がある。
本発明はかかる従来技術の問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、低インダクタンスを維持するとともに、IC実装時、温度サイクル試験等の熱的負荷がかかる環境において、電気素子と絶縁基板との間に剥離やクラックが生じることのない信頼性に優れた配線基板を提供することにある。
本発明の配線基板は、絶縁層を複数積層してなる絶縁基板の内部に複数のチップ状の電気素子を内蔵するとともに、前記絶縁基板の表面に半導体素子を搭載する搭載面を具備する配線基板において、前記電気素子は半導体素子の外形寸法を前記配線基板の厚み方向に投影してなる半導体素子搭載エリアの内側に内蔵され、隣接する前記電気素子同士の最短の距離が前記電気素子の厚み以上であることを特徴とする。
また、本発明の配線基板は、電気素子が、半導体素子の搭載エリアの内側に平面視で対称に載置されていることが望ましい。
また、本発明の配線基板は、電気素子が、半導体素子のコーナー部に載置されていることが望ましい。
また、本発明の配線基板は、電気素子が、複数の電極層およびセラミック誘電体層を交互に積層してなるコンデンサ素子であって、前記電極層に対して垂直方向に貫通する複数の電気素子貫通導体が形成されてなる引き出し電極を有するコンデンサ素子であることが望ましい。
本発明の電気装置は、以上説明した配線基板の少なくとも一方の主面に電気素子を搭載してなることを特徴とする。
電気特性を改善する目的で電気素子は半導体素子搭載部の絶縁基板内に内蔵されるが、各部材の熱膨張係数は例えば、半導体素子:4×10−6/℃、絶縁層(樹脂):30〜40×10−6/℃、電気素子(コンデンサ):8〜11×10−6/℃であり、大きく異なっている。
そのため、電気素子と絶縁層との間には熱膨張差に起因する応力が発生し、電気素子と絶縁基板との間に剥離やクラックが生じるのであるが、電気素子の配置位置を種々検討した結果、隣接する電気素子同士の最短の距離を電気素子の厚み以上とすることで、半導体素子実装時に、電気素子と絶縁基板との間の剥離やクラックを抑制できることがわかった。
一方、内蔵する電気素子の各辺が寸法Tの直方体で、隣接する電気素子同士の最短の距離がLであり、T>Lの関係が成立するとき、即ち、隣接する電気素子同士の最短の距離が電気素子の厚み未満の場合には、隣り合う電気素子同志の間に狭持された部分が電気素子であるかのような挙動を示し、隣り合う電気素子と、その間の部分とが、あたかも連続した界面をもつ電気素子のように振る舞う。その結果、電気素子の側面にかかる熱応力は面積T×Tに対してかかるのではなく、T×(nT+(n−1)L)の面積に対して発生する(nは電気素子の数)ため、非常に大きな応力となり、剥れやクラックの要因となる。
本発明の配線基板では、隣接する電気素子同士の最短の距離を電気素子の厚みよりも大きくすることで、各電気素子はそれぞれが干渉しあうことのないようにすることができ、電気素子と絶縁層の間に、剥がれやクラックが発生するのを抑制できるのである。また、電気素子間の距離を電気素子の厚み以上としたことにより、隣接する電気素子間に存在する絶縁層が、応力を十分に吸収することが可能となる。その結果、絶縁層と電気素子の剥れを抑制できるのである。
また、本発明の配線基板によれば、電気素子を、半導体素子の搭載エリアの内側に平面視で対称に載置することで、さらに配線基板の信頼性を向上させることができる。
なお、対称とは、例えば、4角形の半導体素子を用いた場合であれば、対角を結ぶ2つの線の交点を中心として対照の位置に電気素子が配置されていることをいうのである。
このように、電気素子を半導体素子の搭載エリアの内側に平面視で対称に配置することで、半導体素子搭載エリアにおける、応力の発生の偏りを緩和でき、電気素子にかかる引き剥がしの応力を均等に分散することができ、格段に電気素子と絶縁層との剥れやクラックを抑制することができる。
また、半導体素子の搭載エリアにおいて、半導体素子のコーナー部は、半導体素子実装時に発生する応力を低減するのに最適な配置である。例えば、電気素子が内蔵されていない場合、半導体素子実装時に半導体素子のコーナー部に応力が集中し、半導体素子に形成された半田バンプにクラックが入る可能性がある。本発明では、絶縁層よりも熱膨張係数の小さい電気素子を半導体素子のコーナー部に載置することで、通常、最も、熱膨張差に起因する応力が大きくなる半導体素子のコーナー部における絶縁基板と半導体素子間の熱膨張率差を小さくすることができ、熱応力を小さくでき、半田バンプ破損を防止することができる。なお、半導体素子のコーナー部とは、例えば、4角形の半導体素子を用いた場合であれば、対角を結ぶ2つの線の交点と、各対角との中間点よりも外側の部分を意味している。
また、電気素子として、電極層に対して垂直方向に貫通する複数の電気素子貫通導体が形成されてなる引き出し電極を有するコンデンサ素子を用いることで、コンデンサ素子側面に端面電極を配設して電極を引き回しする必要がなく、電極層の直上に最短距離で引き出し電極を形成することができるため、インダクタンス成分を小さくすることが可能で、高周波領域においても電源ノイズの小さい電気特性に優れた配線基板とすることができる。
以上説明した本発明の配線基板に、半導体素子などの電気素子を搭載することで、インダクタンス成分が小さく、信頼性に優れた電気装置を提供することができる。
例えば、図1に示すように、本発明の配線基板1は、複数の絶縁層3が積層されてなる絶縁基板4の絶縁層3を貫通して形成された貫通導体5と、絶縁層3間あるいは絶縁層3の表面に形成された配線導体7を具備してなるもので、さらに、配線基板1の内部には、貫通穴9が形成され、貫通穴9には電気素子11が収納されている。この電気素子11には、引き出し電極13(図示せず)が形成されており、配線導体7や貫通導体5と電気的に接続されている。
そして、配線導体7と貫通導体5と電気素子11とは配線回路を形成しており、絶縁層3はこれらを電気的に絶縁している。
このような配線基板1の主面には、半田バンプ15等を介して、半導体素子17などのが搭載されている。
そして、配線基板1に内蔵された電気素子11は、配線基板1の主面に搭載される半導体素子17の外形寸法を配線基板1の厚み方向に投影してなる半導体素子搭載エリア19の内側に内蔵され、図3に示すように、電気素子11aと隣接する他の電気素子11bとの最短距離Lが電気素子11の厚みT以上であることが重要である。
このように、隣接する電気素子11同士の最短の距離Lを電気素子11の厚み以上とすることで、各電気素子11は独立した側面をもつ配置となり、電気素子11の側面にかかる熱応力は個々の電気素子11の面積に比例して発生するため、大きな熱応力の発生を抑制することができる。また、電気素子11間の距離Lを電気素子11の厚み以上としたことにより、隣接する電気素子11間に存在する絶縁基板1の一部分が応力を十分に吸収することが可能となる。その結果、絶縁基板1と電気素子11の剥れを抑制できる。
なお、内蔵される電気素子11が、半導体素子17の搭載エリア19の内側に平面視で対称に載置されているほうが、半導体素子搭載エリア19における、応力の発生の偏りを緩和できる。その結果、電気素子11にかかる引き剥がしの応力を均等に分散することができ、格段に絶縁層3と電気素子11の剥れを減少させることができる。
さらに、電気素子11が半導体素子17のコーナー部に載置されていることが好ましい。このような電気素子11の配置は、半導体素子17実装時に発生する応力を低減するのに最適な配置である。電気素子11が内蔵されていない場合、半導体素子17実装時に半導体素子17のコーナー部に応力が集中し、特に、半導体素子17に形成された半田バンプ15にクラックが入る可能性があるが、電気素子11を半導体素子17のコーナー部に載置することで、半導体素子17のコーナー部において絶縁基板1と半導体素子17間の熱膨張率差を小さくすることができ、半田バンプ15の破損を防止できる。
このような配線基板1に内蔵される電気素子11は、半田ボール21などを介して配線基板1に接続されるマザーボード(図示せず)からの電源ラインに接続され、半導体素子17に配線導体7などを介して電流を供給するように接続されており、半導体素子17に瞬時に大電流を供給する機能を有する。このような電気素子11は、例えば、縦・横・高さがそれぞれ1〜5mmの直方体であり、次の方法により作製される。
まず、周知のシート成形法により作製されたセラミック誘電体層となる、例えばBaTiO誘電体セラミックグリーンシート表面に、周知のペースト作製法により作製したNi金属ペーストをスクリーン印刷法により所定形状となるように印刷して未焼成電極層を形成し、続いてこれらを所定順序に積層し、圧着して積層体を得る。そして、この積層体にレーザにより所定の位置に複数の貫通孔を形成後、超音波洗浄により貫通孔を水洗し、
この貫通孔に例えばNi金属粉末とアクリル樹脂とα−テルピネオールとからなる導電ペーストをスクリーン印刷法により充填する。しかる後、これらを800〜1600℃の温度で焼成することにより作製される。
なお、貫通孔に充填された導体は、焼成後有機バインダ樹脂や溶剤が除去され、引き出し電極13となる。なお、100μm以下の微小なビアホール導体を精度良く形成すると高密度実装や、低インダクタンス化を実現できる。
また、本発明の配線基板1に用いられる絶縁層3は、樹脂と無機フィラーから構成されることが望ましい。絶縁層3を構成する樹脂は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂のいずれかを用いることができる。また、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を混合して使用することもできる。樹脂は吸水率が0.5%以下、望ましくは0.3%以下であることがよい。吸水率を0.5%以下とすることにより、水分の影響を受けて貫通導体5の抵抗が上昇するのを防止することができる。また、本発明の配線基板1に実装する半導体素子17の誤動作を防止することもできる。
また、本発明の絶縁層3に用いられる樹脂としては、1GHz以上の高周波信号を高速かつ損失なく伝播させるために、例えば、熱硬化性樹脂としては、A−PPE(アリル化ポリフェニレンエーテル)、BTレジン(ビスマレイミドトリアジン)、ポリイミド樹脂、ポリアミドビスマレイミド、エポキシ等の樹脂が積層性、信頼性の観点で望ましい。また、絶縁層3を構成する熱可塑性樹脂としては液晶ポリマーが耐熱性、信頼性の観点で望ましい。
また、絶縁層3に樹脂と混合して用いられる無機フィラーは、電気的特性からSiO、Al、AlN等が好適であり、無機フィラーの形状は平均粒径が20μm以下、特に10μm以下、最適には7μm以下の略球形状の粉末が用いられる。この無機フィラーは、樹脂:無機フィラーの体積比率で15:85〜95:5の比率範囲で混合される。この無機フィラーとしてはビアピッチを小さくし、配線密度を高くするために繊維質のフィラーよりも、球状のフィラーを用いるほうがよい。また、配線基板1に強度を持たせるためには繊維質の織布や不織布を含む絶縁層3を少なくとも1層は含むことが望ましい。
本発明の配線基板1の絶縁層3としては、比誘電率(εr)が5.3以下、望ましくは4.3以下、誘電正接(tanδ)が350×10−4以下、望ましくは300×10−4以下が良い。比誘電率(εr)を5.3以下とすることで、信号の伝送速度を実用上問題のない範囲にでき、誘電正接(tanδ)を350×10−4以下とすることで信号の伝送損失を小さくできる。
本発明の配線基板1の貫通導体5は、金属粉末を含有する導電性ペーストを充填して形成する方法や、メッキにより形成する方法で作製することができる。絶縁層3の吸水や環境への負荷やコストを考慮すると前者の導電性ペーストを充填するほうが望ましい。この貫通導体5は、少なくとも金、銀、銅、アルミニウムのいずれかから選ばれる低抵抗金属および樹脂を含有し、特に導体成分として、錫、ビスマス、インジウムから選ばれる低融点金属を含有することによって、貫通導体5の高温、多湿、熱サイクルなどの過酷な環境に対する信頼性を向上させることができ、電気抵抗の劣化を防止できる。
なお、貫通導体5を形成するための貫通孔の加工方法としては、CO、YAGレーザー、エキシマレーザー、フェムト秒レーザー等のレーザー光を照射して貫通孔の加工を行う方法が小径化や生産性の点で望ましい。
また、配線導体7は微細配線形成の観点から、以下に説明する転写法によって形成することが望ましい。
まず、離型シートの表面にめっき法などによって作製され、銅・金・銀・アルミニウム等から選ばれる1種または2種以上の金属あるいは合金からなる厚み1〜35μmの電解金属箔を接着し、その表面に所望の配線パターンの鏡像パターンとなるようにレジスト層を形成した後、エッチング・レジスト除去によって離型シート上に所定の配線パターンの鏡像の配線導体7が形成された転写シートを準備する。次に、表面に配線導体7が形成された転写シートを絶縁層3用の前駆体シートの少なくとも一方の主面へ重ね合わせ、しかる後、圧力が0.5〜10MPa、温度が60〜150℃の条件で加圧加熱した後、離型シートを剥がすことにより、配線導体7を絶縁層3となる前駆体シート上に転写する。そして、前駆体シートを熱硬化させることにより配線導体7を絶縁層3の表面に形成することができる。
離型シートとしては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート・ポリイミド・ポリフェニレンサルファイド・塩化ビニル・ポリプロピレン等公知のものが使用できる。離型シートの厚みは10〜100μmが適当であり、望ましくは25〜50μmが良い。離型シートの厚みが10μm未満であると離型シートの変形や折れ曲がりにより形成した配線導体7が断線し易くなり、厚みが100μmを超えると離型シートの柔軟性がなくなって、前駆体シートからの離型シートの剥離が困難となる傾向がある。また、離型シート表面に電解金属箔を接着するために、アクリル系やゴム系・シリコン系・エポキシ系等公知の接着剤を使用してもよい。
また、電気素子11を収納する貫通穴9は、絶縁層3用の前駆体シートの一部にレーザ加工を施すことにより形成される。そして、そのような貫通穴9内にコンデンサ素子11などの電気素子を挿入するとともに、電気素子11の引き出し電極13に対応する位置に貫通導体5となるの導電性ペーストが充填された他の絶縁層3用の前駆体シートをその上下に積層し、温度が150〜300℃、圧力が0.5〜10MPaの条件で30分〜24時間ホットプレスして前駆体シートおよび導電性ペーストを熱硬化させることによりコンデンサ11が貫通穴9内に収納されるとともにコンデンサ11の引き出し電極13とその上下の絶縁層3に設けた貫通導体5とが電気的に接続される。また同時に絶縁層3を構成する樹脂によりコンデンサ11と絶縁層3とが接着される。
この貫通穴9の大きさは、コンデンサ11の幅をKμmとすると、K+3〜K+30μmとすることが望ましく、貫通導体5とコンデンサ素子11との接続における位置精度の観点からはK+30μm以下が好ましく、コンデンサ素子11を貫通穴9に挿入する際にコンデンサ11を挿入し易くするという観点からはL+3μm以上が好ましい。
なお、本発明の配線基板1は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば、上述の実施例では4層の絶縁層3を積層することによって配線基板1を作製したが、3層や5層以上の絶縁層3を積層して配線基板1を作製してもよい。
また、種々の絶縁層3を用いてもよいのは、言うまでもない。
先ず、熱硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂に平均粒径が0.6μmの球状溶融シリカをその含有量が40体積%となるように加え、これに溶剤としてトルエン、さらに樹脂の硬化を促進させるための触媒を添加し、1時間混合してワニスを調整した。PETフィルムの表面に上記ワニスをドクターブレード法により塗布し、厚み約50μmの熱硬化性ポリフェニレンエーテルフィルムを成形し、36mm×36mmの絶縁層3を作製した。
さらに、この絶縁層3に、UV−YAGレーザにより直径50μmの貫通孔を形成し、この貫通孔に銅粉末と有機バインダを含有する導体ペーストをスクリーン印刷により埋め込むことにより貫通導体5を形成した。
次に、離型シート上に厚みが12μmで、回路状に形成した銅箔が付いた転写シートと、貫通導体5が形成された絶縁層3とを位置合わせして真空積層機により3MPaの圧力で30秒加圧した後、離型シートを剥離して配線導体7を絶縁層3に埋設した。
次に、この絶縁層3の一部に、UV−YAGレーザによりコンデンサ11を内蔵するための貫通穴9を図3(a)〜(c)に示すような配置になるように、一つの基板に対し4つ配置した。なお、貫通穴9は隣接するコンデンサ同士の最短の距離を0.5〜11mmまで変化させた配置、半導体素子17の搭載エリア19の内側に平面視で対称に載置した配置、半導体素子17の搭載エリア19の内側に平面視で非対称に載置した配置とした。
そして、次に、貫通穴9内に、厚み600μm、縦横の寸法は3mmのコンデンサ11の埋め込みを実施した。
なお、図4(a)、(b)は電気素子11を対象に配置した場合で、特に、図4(b)は、電気素子11をコーナー部側に配置した場合の模式図である。それぞれの電気素子11の位置は半導体素子17の搭載エリア19の中心から、対角側に移動するように変化させた。
そして、図4(c)の場合は、非対称に電気素子11を配置した場合であり、この場合には、コーナー部に配置した電気素子11cを中心として、他の電気素子11を配置した。
最後に、貫通穴9内にコンデンサ11が埋め込まれた絶縁層3を、配線導体7が形成された6枚の絶縁層3で挟み重ね合わせ、3MPaの圧力下で200℃の温度で5時間加熱処理して完全硬化させた。最後に、外形寸法18mm×18mm×1mmの半導体素子17を配線基板1に実装した。
なお、電気素子11と絶縁層3との密着性の評価は、これらの試料を260℃の半田浴に20秒間浸漬し、これを1〜20回繰り返した後、試料をクロスセクションしてその外観を観察することにより実施した。
なお、この評価においては、各条件でそれぞれ20個の試料を作製し、1、5、10、20回目ごとにそれぞれ5個の試料を評価し、一つでもクラックがあるものは、不良と判定し、表1では、「×」と記載した。
表1に密着性の評価結果を示す。
Figure 2005136043
本発明の範囲外である電気素子11間の距離Lが電気素子11の厚みTよりも小さい試料No.1では、半田浴試験1回目から、電気素子11と絶縁層3との間にクラックが発生し、信頼性が極端に低いことが判る。
一方、本発明の試料No.2〜12では、いずれも半田浴への浸漬を5回繰り返しても配線基板1の外観に変化は無く、電気素子11と絶縁層3とのはがれも発生しなかったことから密着性において優れていることがわかった。
以下に、本発明の配線基板並びに電気素子について詳細に説明する。
電気素子11の配置を対象にして、電気素子11間の距離を変化させた試料No.2〜8では、電気素子11間の距離が大きくなるほど信頼性が高くなっているのが判る。そして、特に、電気素子11が半導体素子17のコーナー部側に配置された試料No.6〜8では、20回の半田浴試験後も全く異常は認められず、優れた信頼性を示した。
また、電気素子11の配置を非対称とした試料No.9〜12では、隣接する電気素子11同士の距離が1mm以下の試料No.9、10において、半田浴への浸漬を10回繰り返した後に電気素子11の側面と絶縁層3間に剥れが発生した。
即ち、電気素子11の配置が非対称な場合では、対象な場合に比べて、若干、信頼性が劣るものの、実用上、十分な信頼性を示すことが判る。
また、電気素子11の配置が非対称な場合であっても、電気素子11がコーナー部側に配置された試料No.11では20回目にクラックが確認され、試料No.12では20回目でもクラックが確認されず、高い信頼性が得られることが判った。
本発明の配線基板並びに電気素子の横断面図である。 本発明の電気素子の配置を示す要部拡大図である。 本発明の電気素子の配置を示す透視図である。
符号の説明
1・・・配線基板
3・・・絶縁層
4・・・絶縁基板
5・・・貫通導体
7・・・配線導体
9・・・貫通穴
11・・電気素子(コンデンサ)
17・・半導体素子
19・・・半導体素子搭載エリア

Claims (5)

  1. 絶縁層を複数積層してなる絶縁基板の内部に複数のチップ状の電気素子を内蔵するとともに、前記絶縁基板の表面に半導体素子を搭載する搭載面を具備する配線基板において、前記電気素子は半導体素子の外形寸法を前記配線基板の厚み方向に投影してなる半導体素子搭載エリアの内側に内蔵され、隣接する前記電気素子同士の最短の距離が前記電気素子の厚み以上であることを特徴とする配線基板。
  2. 電気素子が、半導体素子搭載エリアの内側に平面視で対称に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 電気素子が半導体素子搭載エリアのコーナー部に載置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 電気素子が、複数の電極層およびセラミック誘電体層を交互に積層してなるコンデンサ素子であって、前記電極層に対して垂直方向に貫通する複数の電気素子貫通導体が形成されてなる引き出し電極を有するコンデンサ素子であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の配線基板。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれかに記載の配線基板の少なくとも一方の主面に電気素子を搭載してなることを特徴とする電気装置。
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