JP2005133935A - 繊維含量の高い弾性多孔質の摩擦材料 - Google Patents

繊維含量の高い弾性多孔質の摩擦材料 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の摩擦材料と比較して信頼性ある向上した特性を有する改良された摩擦材料を提供する。特に、改良された”抗震動”と”ホットスポット”抵抗性、高い耐熱性、高い摩擦安定性と耐久性、および高い強度を有する摩擦材料を提供する。
【解決手段】 本発明の摩擦材料は、高繊維含量の繊維質基材の全体にわたって硬化可能な樹脂が均一に分散されている。従来の摩擦材料と比較して弾性と多孔性が高くなるよう、繊維質基材中に高含量の繊維を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、繊維含量の高い弾性多孔質の摩擦材料に関する。本発明の摩擦材料は、高い摩擦係数、高エネルギー耐久性、および極めて高い耐熱性(すなわち、“ホットスポット”抵抗性)を有する。本発明の摩擦材料はさらに、改良された強度、耐摩耗性、および雑音抵抗を有する。
連続スリップトルクコンバータとシフティングクラッチシステムとを有する、新規で先進の連続トルクトランスミッションシステムが、自動車業界によって開発されつつある。これらの新規システムは、高エネルギーの要件を必然的に伴うことが多い。したがって、これら先進システムの増大するエネルギー要件を満たすためには、摩擦材料の技術も開発されなければならない。
特に、高性能で高耐久性の新規摩擦材料が必要とされる。新規摩擦材料は、表面速度が最大で約65m/秒にまで達するという高速に耐えうるものでなければならない。摩擦材料はさらに、最大で約1500psiまでの高い対向ライニング圧力に耐えうるものでなければならない。さらに、限定された潤滑状態の下でも摩擦材料が有用である、という点も重要なポイントである。
摩擦材料は、先進のシステムにおいて有用となるためには、耐久性があって且つ高い耐熱性を有していなければならない。摩擦材料は、高温において安定性を保持しなければならないだけでなく、走行状態時に発生する高熱を速やかに放散できるものでなければならない。
新規システム係合と係合解除時において生じる高速は、係合の間中においては摩擦材料が比較的一定の摩擦を保持できるものでなければならない、ということを意味している。ブレーキ時の摩擦材料の“震動(shuddering)”、又はあるギヤから別のギヤへのパワーシフト時のトランスミッションシステムの“震動”を最小限に抑えるためには、広範囲の速度と温度にわたって摩擦係合が比較的一定であることが大切である。さらに、摩擦係合時において摩擦材料が騒音すなわち“ガーガー音(squawk)”を発生しないよう、摩擦材料が望ましいトルク曲線形状を有することも大切である。
新たなトランスミッションシステムとブレーキシステムの係合と係合解除時において生じる高速は、係合の間中においては摩擦材料が比較的一定の摩擦を保持できるものでなければならない、ということを意味している。ブレーキ時の摩擦材料の“震動(shuddering)”、又はあるギヤから別のギヤへのパワーシフト時のトランスミッションシステムの“震動”を最小限に抑えるためには、広範囲の速度と温度にわたって摩擦係合が比較的一定であることが大切である。さらに、摩擦係合時において摩擦材料が騒音すなわち“ガーガー音(squawk)”を発生しないよう、摩擦材料が望ましいトルク曲線形状を有することも大切である。
特に、トランスミッションシステムとトルク・オン・デマンド・システムは、主として燃料効率と走行快適性の点から滑りクラッチを組み込んでいる。これらのシステム内における滑りクラッチの役割は、車両起動装置(例えば湿式起動クラッチ)としての役割からトルクコンバータ・クラッチとしての役割まで異なる。滑りクラッチは、走行条件にしたがって3つの主要な種類に区別することができる:(1)低圧・高滑り速度クラッチ(例えば湿式起動クラッチ);(2)高圧・低滑り速度クラッチ(例えばコンバータクラッチ);および(3)極低圧・低滑り速度クラッチ(例えば、ニュートラル-アイドルクラッチ)。
滑りクラッチのあらゆる応用に対する性能上の主要な関心事は、震動の防止と摩擦インターフェースのエネルギー管理である。震動の生起は、摩擦材料の摩擦特性、嵌め合い表面の硬さと粗さ、油膜の保持性、潤滑剤の化学と相互作用、クラッチの作動条件、動力伝達装置集成体とハードウェアの配列、および動力伝達装置の汚染を含めた多くのファクターが原因になっていると考えることができる。摩擦インターフェースのエネルギー管理は、主としてインターフェース温度を制御することに関するものであり、ポンプの能力、オイルの流路、および制御方法によって影響を受ける。摩擦材料の表面設計も、インターフェースエネルギー管理の効率に寄与する。
従来は、温度安定性を高めるために摩擦材料中にアスベスト繊維が組み込まれた。健康と環境上の問題から、今ではアスベストは使用されていない。ごく最近の摩擦材料では、フェノール樹脂もしくはフェノール変性樹脂を含んだ含浸紙または繊維材料を改質することによって、摩擦材料中にアスベストが存在しないことに打ち勝つべく検討がなされている。しかしながら、これらの摩擦材料は、発生する高熱を速やかに放散せず、現在開発が進められている高速システムにて使用するのに必要とされる耐熱性と満足できる高摩擦係数の性能を有していない。
Kearseyによる米国特許第5,585,166号は、多孔質支持体層(セルロース繊維、合成繊維、および熱硬化性樹脂)と多孔質摩擦層(熱硬化性樹脂中に不織合成繊維が存在)とを含み、前記摩擦層が前記支持体層より高い多孔度を有する、という多層摩擦ライニングを開示している。
Seizによる米国特許第5,083,650号は、多段階の含浸・硬化プロセス(すなわち、紙にコーティング組成物を含浸し、紙の上に炭素粒子を配置し、紙中のコーティング組成物をある程度硬化させ、ある程度硬化した紙に別のコーティング組成物を施し、そして最後に両方のコーティング組成物を硬化させる)を含む。
他の摩擦材料においては、耐摩耗性を付与するために金属繊維と炭素物質との組み合わせ物が摩擦材料中に組み込まれた。例えば、Fujimakiらによる米国特許第4,451,590号は、金属繊維、充填材、炭素粒子、炭素繊維、およびフェノール樹脂を含んだ摩擦材料を開示している。しかしながら、金属をベースとする摩擦材料は、使用時における液体の高い透過能力をもたらすことができるような充分な多孔性と圧縮性をもたない。金属ベースの摩擦材料はさらに、レジリエンスすなわち弾性が充分とは言えず、最大約1500psi(約105kg/cm2)という高い対向ライニング圧力に耐えることができるような圧縮永久歪をもたせにくい。金属ベースの摩擦材料はさらに、新たなトランスミッションシステムとブレーキシステムの係合と係合解除時に生じる最大約65m/秒という高い表面速度に耐えることができない。
摩擦材料に使用するための、本明細書に記載の譲受人〔ボルグワーナー社(BorgWarner Inc.)〕によって共同所有されている、種々の紙ベースの繊維材料が開発されている。これらの特許文献の全開示内容を参照により本明細書に含める。
特に、Lamらによる米国特許第5,998,307号は、硬化可能な樹脂を含浸させた一次繊維質基材を有する摩擦材料に関するものであり、該摩擦材料によれば、多孔質の一次層が少なくとも1種の繊維材料を含み、二次層が、前記一次層の表面の少なくとも約3〜約90%を覆う炭素粒子を含む。
Lamらによる米国特許第5,858,883号は、フィブリル化の少ないアラミド繊維、合成グラファイト粒子、および充填材で構成される一次層と、前記一次層の表面上の炭素粒子で構成される二次層とを含むベース材料に関する。
Lamらによる米国特許第5,856,244号は、硬化可能な樹脂を含浸させたベースを含む摩擦材料に関するものであり、該摩擦材料によれば、一次層が、フィブリル化の少ないアラミド繊維、合成グラファイト粒子、および充填材を含み、二次層が炭素粒子と保持助剤(a retention aid)を含む。
Lamらによる米国特許第5,958,507号は摩擦材料の製造法に関するものであり、該製造法によれば、フィブリル化の少ないアラミド繊維を含んだ繊維材料の少なくとも1つの表面の約3〜約90%を炭素粒子で被覆する。
Lamによる米国特許第6,001,750号は、硬化可能な樹脂を含浸させた繊維質基材を含んだ摩擦材料に関するものである。該摩擦材料によれば、多孔質の一次層が、フィブリル化の少ないアラミド繊維、炭素粒子、炭素繊維、充填材物質、フェノールノボロイド繊維(phenolic novoloid fibers)、および必要に応じて綿繊維を含み、二次層が、一次層の表面の約3〜約90%を被覆する炭素粒子を含む。
さらに他の共同所有特許出願(出願番号09/707,274)(現在は特許権付与)は、摩擦調整粒子を含んだ多孔質の一次繊維ベース層を有する紙タイプの摩擦材料に関するものであり、摩擦調整粒子が前記一次層の表面積の約3〜約90%を被覆している。
さらに、共同所有されたボルグワーナー社のLamらによる米国特許第5,753,356号と第5,707,905号においては、種々の紙タイプの繊維質基材が開示されており、これらの特許は、フィブリル化の少ないアラミド繊維、合成グラファイト、および充填材を含んだベース材料について説明している(これら特許の全開示内容を参照により本明細書に含める)。
他の共同所有特許であるLamによる米国特許第6,130,176号は、フィブリル化の少ないアラミド繊維、炭素繊維、炭素粒子、および充填材を含んだ非金属で紙タイプの繊維質基材に関する。
あらゆるタイプの摩擦材料に対し、“湿式(wet)”用途において有用となるためには、摩擦材料が多種多様の受け入れ可能な特性をもたねばならない。摩擦材料は、優れた抗震動特性を有していなければならず;高い耐熱性を有していて、熱を速やかに放散できるものでなければならず;そして、長く持続する、安定で均一な摩擦性能を有していなければならない。これらの特性のいずれかが満足できるものでないと、摩擦材料の最適性能が達成されない。
高エネルギー用途の摩擦材料を作製するためには、摩擦材料中に適切な含浸用樹脂を使用する、という点も重要である。摩擦材料は、使用時に、摩擦材料にブレーキ液もしくはトランスミッション・オイルを注ぎ込むときに、良好な使用時剪断強さを有していなければならない。
さらに、特定の用途においては、使用時に高い液体透過能力を示すように摩擦材料が高い多孔性を有する、という点も重要である。したがって、摩擦材料は、多孔質であるだけでなく圧縮可能でなければならない、という点が重要である。摩擦材料中に透過した液体は、ブレーキまたはトランスミッションの操作時に加わる圧力下において、摩擦材料から速やかに圧搾もしくは放出できるものでなければならず、しかも摩擦材料が崩壊してはならない。さらに、ブレーキまたはトランスミッションの操作時に発生する熱が速やかに放散しやすくなるよう高い熱伝導率を有する、という点も重要である。
これまでに知られている限りでは、高繊維含量/低充填材含量の繊維質基材を含んだ、トランスミッションシステムに使用するための摩擦材料は開示されていない。
したがって本発明の目的は、従来技術の摩擦材料と比較して、信頼性のある向上した特性を有する改良された摩擦材料を提供することにある。
本発明の他の目的は、改良された“抗震動”と“ホットスポット”抵抗性、高い耐熱性、高い摩擦安定性と耐久性、および高い強度を有する摩擦材料を提供することにある。
本発明は、繊維質基材中に高含量の繊維を含んだ摩擦材料に関する。
繊維質基材は、特定の好ましい実施態様においては繊維質基材の重量を基準として約75重量%〜約85重量の、そして特定の実施態様においては繊維質基材の重量を基準として約80重量%の繊維を含む。繊維質基材の残部は充填材や摩擦材料等を含めた他の成分を含み、これらの成分は、繊維質基材の約15〜約25重量%を、そして特定の実施態様においては約20重量%を構成するのが好ましい。
上記の要件を達成するために、多くの摩擦材料を、走行中に生起する条件と類似の条件下にて摩擦特性と耐熱特性に関して評価した。市販の摩擦材料を調べ、高エネルギー用途での使用に対しては適切でないことが判明した。
本発明によれば、摩擦材料は、高繊維含量の繊維質基材の全体にわたって硬化可能な樹脂が均一に分散されている。本発明の高繊維含量の摩擦材料は、従来の紙摩擦材料と比較して弾性と多孔性が高い。
本発明の摩擦材料においては、例えば、布帛材料、織物材料、および/または不織物材料を含む、例えば、アスベストではない繊維質基材を含めた種々の繊維質基材が有用である。適切な繊維質基材は、例えば繊維や充填材を含む。繊維は、有機繊維、無機繊維、または炭素繊維であってよい。有機繊維は、アラミド繊維(例えば、フィブリル化アラミド繊維および/またはフィブリル化されていないアラミド繊維)、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリアミド繊維、または綿/セルロース繊維等であってよい。充填材は、例えば、シリカ、珪藻土、グラファイト、アルミナ、またはカシューダスト等であってよい。
他の実施態様においては、繊維質基材は、繊維織物材料、繊維不織物材料、または紙材料を含んでよい。さらに、本発明において有用な種々のタイプの繊維質基材の例が、前出のボルグワーナー社の米国特許(該特許の全開示内容を参照により本明細書に含める)中に開示されている。しかしながら、本発明の他の実施態様が、さらに別の異なった繊維質基材を含んでよいことは言うまでもない。
特定の実施態様においては、摩擦材料が複数のボイドまたは気孔を有する繊維質基材を含む。繊維質基材中のボイドのサイズは、約0.5μm〜約20μmの範囲であってよい。
特定の実施態様においては、繊維質基材が“多孔質(porous)”の織物材料と比較して“高密度(dense)”であると見なされるように、繊維質基材が約50〜約60%のボイド体積を有するのが好ましい。
特定の実施態様においては、摩擦材料が、繊維質基材中のボイドを少なくともある程度充填する樹脂物質をさらに含む。樹脂物質は、繊維質基材の厚さ全体にわたって実質的に均一に分散されている。
特定の実施態様においては、本発明の繊維質基材は、摩擦材料に望ましい細孔構造をもたらすよう、フィブリル化の少ない繊維と炭素繊維が繊維質基材中に使用されている、という場合の繊維質基材を含む。繊維の形状寸法により、耐熱性の増大が得られるだけでなく、離層抵抗およびキーキー音抵抗(squeal resistance)(すなわち雑音抵抗)も得られる。さらに、特定の実施態様においては、繊維質基材中に炭素繊維と炭素粒子を存在させると、耐熱性の増大が促進され、一定の摩擦係数の保持が促進され、そしてキーキー音抵抗の増大が促進される。比較的少量の綿繊維を繊維質基材中に組み込んで、摩擦材料のクラッチ“ブレイク・イン”特性(clutch "break-in" characteristics)を向上させることができる。
繊維質基材中にフィブリル化の少ないアラミド繊維と炭素繊維を使用すると、摩擦材料が高温に耐える能力が改良される。フィブリル化の少ないアラミド繊維は一般に、コア繊維に結びついたフィブリルがほとんどない。フィブリル化の少ないアラミド繊維を使用すると、より多孔性の高い構造を有する摩擦材料が得られる(すなわち、典型的なフィブリル化アラミド繊維が使用される場合より大きな細孔が存在する)。多孔性構造は一般に、細孔径と液体透過性によって規定される。特定の実施態様においては、繊維質基材は、直径約2.0ミクロン〜約25ミクロンの範囲の、そして特定の実施態様においては直径約2ミクロン〜約10ミクロンの範囲の平均サイズを有する細孔を規定している。特定の実施態様においては、平均細孔径は直径約2.5ミクロン〜約8ミクロンの範囲であり、そして特定の実施態様では直径約5ミクロン〜約8ミクロンの範囲であり、摩擦材料は、少なくとも約50%の、そして特定の実施態様では少なくとも約60%もしくはそれ以上の容易に得られる空気ボイドを有する。
さらに、特定の実施態様においては、アラミド繊維が、約0.5mm〜約10mmの範囲の長さと約300より大きいカナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF)を有するのが望ましい。特定の実施態様においては、約450〜約550(好ましくは約530以上)のCSFを有するフィブリル化の少ないアラミド繊維を使用するのが望ましく;そして他の特定の実施態様においては、約580〜650およびそれ以上(好ましくは約650以上)のCSFを有するフィブリル化の少ないアラミド繊維を使用するのが望ましい。これとは対照的に、フィブリル化の多い繊維(例えばアラミドパルプ)は約285〜290のフリーネスを有する。
“カナディアン・スタンダード・フリーネス”(T227om-85)とは、繊維のフィブリル化の程度を、繊維のフリーネスを目安として表わすことができる、ということを意味している。CSF試験は実験的な方法であり、この方法により、3グラムの繊維を1リットルの水中に混合して得られる懸濁液を水切りできる速度の任意の目安が得られる。したがって、フィブリル化の少ないアラミド繊維は、フィブリル化の多いアラミド繊維またはパルプと比較して、より高いフリーネスあるいは摩擦材料からのより高い液切り速度を有する。約430〜650(特定の実施態様においては好ましくは約580〜640、あるいは好ましくは約620〜640)の範囲のCSFを有するアラミド繊維を含んだ摩擦材料は、優れた摩擦性能を示し、従来からのフィブリル化の多いアラミド繊維を含有する摩擦材料より良好な材料特性を有する。より長い繊維長と高いカナディアン・フリーネスとが組み合わさると、高い強度、高い多孔度、および良好な耐摩耗性を有する摩擦材料が得られる。フィブリル化の少ないアラミド繊維(CSFが約530〜約650)は、極めて良好な長期耐久性と安定した摩擦係数を有する。
本発明の繊維質基材に対しては、種々の充填材が有用である。特に有用なのはシリカ充填材(例えば珪藻土)である。しかしながら、他のタイプの充填材も本発明での使用に対して適しており、充填材の選択は摩擦材料の個々の要件に依存する、と考えられる。
特定の実施態様においては、本発明の繊維質基材により高い摩擦係数を付与するために、繊維質基材に綿繊維を加える。特定の実施態様では約5〜約20%の、そして特定の実施態様では約10%の綿繊維を繊維質基材に加えることができる。
繊維質基材用配合物の1つの例は、約75重量%〜約85重量%のフィブリル化の少ないアラミド繊維と約15重量%〜約25重量%の充填材を含む。
他の特定の実施態様においては、有用であることが判明しているある特定の配合物は、約35〜約45重量%のフィブリル化の少ないアラミド繊維、約5〜約15%の綿繊維、約2〜約20重量%の炭素繊維、および約25〜約35重量%の充填材を含む。
さらに他の実施態様においては、繊維質基材は、約15〜約25%の綿、約40〜約50%のアラミド繊維、約10〜約20%の炭素繊維、約5〜約15%の充填材(例えばセライト)、および必要に応じて約1〜約3%のラテックス追加物(latex add-on)を含む。
摩擦材料がより大きい平均細孔直径と流体透過性を有する場合に、摩擦材料の細孔構造全体にわたるより良好なオートマチック・トランスミッション液の流れにより、摩擦材料は、より低温の状態において、あるいは変速装置にて発生する熱がより少ない状態において機能を果たすと思われる。トランスミッションシステムの作動中に、特に高温において、オートマチック・トランスミッション液が時間の経過とともに分解し、“オイルデポジット(oil deposits)”を形成しやすい。こうした“オイルデポジット”が生じると、細孔の開口が減少する。したがって、摩擦材料が最初により大きめの細孔でスタートすると、摩擦材料の耐用年数の間においてよりオープンな細孔が残留する。
特定の実施態様においては、種々の樹脂系を使用して繊維質基材に含浸させることができる。特定の実施態様においては、少なくとも1種のフェノール樹脂、少なくとも1種の変性フェノール樹脂、少なくとも1種のシリコーン樹脂、少なくとも1種の変性シリコーン樹脂、少なくとも1種のエポキシ樹脂、少なくとも1種の変性エポキシ樹脂、および/またはこれらの組み合わせ物を使用するのが有用である。他の特定の実施態様においては、シリコーン樹脂とフェノール樹脂とのブレンド物または混合物を相溶性のある溶媒中に混合して得られる樹脂系が有用である。
本発明においては種々の樹脂が有用である。特定の実施態様においては、好ましくは、含浸物質(saturant material)が摩擦材料100重量部当たり約45〜約65重量部を構成するように、樹脂がフェノール樹脂またはフェノールベース樹脂を含んでよい。樹脂混合物を繊維質基材に施し、繊維質基材に樹脂混合物を含浸させた後、含浸させた繊維質基材を所望の温度に所定時間加熱して摩擦材料を形成させる。特定の実施態様においては、加熱によって、含浸物質中に存在するフェノール樹脂が約300°Fの温度で硬化する。含浸物質中に他の樹脂(例えばシリコーン樹脂)が存在する場合、加熱によって、シリコーン樹脂が約400°Fの温度で硬化する。次いで、硬化した摩擦材料を、適切な手段によって所望の支持体に接着させる。
種々の有用な樹脂としては、フェノール樹脂とフェノールベース樹脂がある。当然ながら、樹脂ブレンド中に他の変性用成分(例えば、エポキシ樹脂、ブタジエン樹脂、シリコーン樹脂、キリ油、ベンゼン、及びカシューナッツ油等)を含んだ種々のフェノールベース樹脂も、本発明に対して有用であると考えられる。フェノール変性樹脂においては、フェノール樹脂が一般には、樹脂ブレンドの約50重量%以上(溶媒が存在する場合はこれを除いて)にて存在する。しかしながら、特定の実施態様においては、摩擦材料は、シリコーン樹脂-フェノール樹脂混合物(溶媒と他の加工助剤を除く)の重量を基準として約5〜約80重量%の、特定の目的に対しては約15〜約55重量%の、そして特定の実施態様においては約15〜約25重量%のシリコーン樹脂を含有する樹脂ブレンドを混合物が含むときに改良することができる、ということが見出されている。
本発明において有用なフェノール樹脂およびフェノール-シリコーン樹脂の例が、前記したボルグワーナー社の米国特許(該特許の全開示内容を参照により本明細書に含める)に開示されている。本発明において有用なシリコーン樹脂としては、例えば、熱硬化性のシリコーンシーラントやシリコーンゴムがある。種々のシリコーン樹脂が本発明に対して有用である。特に、ある樹脂はキシレンとアセチルアセトン(2,4-ペンタンジオン)を含む。シリコーン樹脂は、約362°F(183℃)の沸点、68°Fにて21mmHgの蒸気圧、4.8の蒸気密度(空気=1)、無視しうる水中溶解度、約1.09の比重、5重量%の揮発性物質、0.1未満の蒸発速度(エーテル=1)、および約149°F(65℃)の引火点(ペンスキー・マルテン法を使用)を有する。言うまでもないが、他のシリコーン樹脂も本発明に使用することができる。他の有用な樹脂ブレンドとしては、例えば、重量%表示にて約55〜約60%のフェノール樹脂;約20〜約25%のエチルアルコール;約10〜約14%のフェノール;約3〜約4%のメチルアルコール;約0.3〜約0.8%のホルムアルデヒド;および約10〜約20%の水;を含む適切なフェノール樹脂がある。他の適切なフェノールベース樹脂は、重量%表示にて約50〜約55%のフェノール/ホルムアルデヒド樹脂;約0.5%のホルムアルデヒド;約11%のフェノール;約30〜約35%のイソプロパノール;および約1〜約5%の水;を含む。
他の有用な樹脂は、約5〜約25重量%(好ましくは約10〜約15重量%)のエポキシ化合物を含有していて、残部(溶媒と他の加工助剤は除く)がフェノール樹脂であるようなエポキシ変性フェノール樹脂である、ということも見出されている。エポキシ-フェノール樹脂配合物は、特定の実施態様においては、フェノール樹脂単独の場合より高い耐熱性を摩擦材料にもたらす。
特定の実施態様においては、繊維質基材による樹脂の目標取り込み量(target pick up)が、シリコーン樹脂-フェノール樹脂の総重量を基準として約25〜約70%、他の実施態様においては約40〜約65%、そして特定の実施態様においては約60〜少なくとも65%の範囲になるように、樹脂混合物が所望量の樹脂と摩擦調整粒子を含むのが好ましい。繊維質基材に樹脂を含浸させた後に、繊維質基材を300〜400℃の温度で所定時間(特定の実施態様においては約0.5時間)キュアーして樹脂結合剤を硬化させ、これによって摩擦材料が作製される。摩擦材料の最終厚さは繊維質基材の初期厚さに依存する。
さらに、樹脂ブレンドの作製および繊維質基材の作製において有用であることが知られている他の成分および加工助剤を組み込むこともでき、こうした成分および加工助剤も本発明の範囲内に含まれる。
特定の実施態様においては、樹脂混合物が、互いに相溶性のある溶媒中に存在しているシリコーン樹脂とフェノール樹脂とを含んでよい。これらの樹脂を混合して(好ましい実施態様においては)均一なブレンドを作製し、次いでこのブレンドを使用して繊維質基材に含浸させる。特定の実施態様においては、繊維質基材にフェノール樹脂を含浸させ、その後にシリコーン樹脂を付着させるのか、あるいはこの逆にするのかで同じ結果にはならない。さらに、シリコーン-フェノール樹脂溶液の混合物と、シリコーン樹脂粉末および/またはフェノール樹脂粉末のエマルジョンとには差異がある。シリコーン樹脂とフェノール樹脂が溶液状態であるとき、これらは全く硬化されない。これとは対照的に、シリコーン樹脂とフェノール樹脂の粉末粒子はある程度硬化される。シリコーン樹脂とフェノール樹脂の部分硬化は、繊維質基材への良好な含浸を阻害する。
本発明の特定の実施態様においては、フェノール樹脂とその溶媒に対して相溶性がある溶媒中にシリコーン樹脂を混合して得られる物質と、フェノール樹脂およびその溶媒とのブレンド物を繊維質基材に含浸させる。1つの実施態様においては、イソプロパノールが特に適切な溶媒であることが明らかになっている。しかしながら、エタノール、メチルエチルケトン、ブタノール、イソプロピノール、およびトルエン等の他の適切な溶媒も、本発明の実施に際して使用できることは言うまでもない。シリコーン樹脂が存在すると(すなわち、シリコーン樹脂とフェノール樹脂とをブレンドし、これを使用して繊維質基材に含浸させると)、得られる摩擦材料は、フェノール樹脂だけを含浸させた繊維質基材より高弾性になる。シリコーン-フェノール樹脂ブレンド物を含浸させた本発明の摩擦材料に圧力を加えると、圧力の分布がより均一となり、したがってライニングの不均一な摩耗が起こりにくくなる。シリコーン樹脂とフェノール樹脂を摩擦調整粒子と混合した後、この混合物を使用して繊維質基材に含浸させる。
本発明は、クラッチプレート、トランスミッションバンド、ブレーキシュー、シンクロナイザーリング、フリクションディスク、またはシステムプレートと共に使用するための高エネルギー摩擦材料として有用である。
本発明の好ましい実施態様と他の実施態様についての上記説明は、例示することを意図したものであって、特許請求の範囲に記載の範囲と内容に制限を加えるものではない。
図1は、繊維質基材12と、繊維質基材12中に実質的に散在させた充填材もしくは表面摩擦調整物質14とを有する摩擦材料10の概略図を示している。

Claims (9)

  1. 繊維質基材の重量を基準として約70%〜約85%の繊維含量を有する繊維質基材を含んだ摩擦材料であって、繊維質基材に適切な樹脂が含浸されている前記摩擦材料。
  2. 繊維ベース層が約80%の繊維を含む、請求項1記載の摩擦材料。
  3. 繊維質基材が約50%〜約85%の平均ボイド体積を有する、請求項1記載の摩擦材料。
  4. 繊維質基材が不織の繊維材料である、請求項1記載の摩擦材料。
  5. 繊維質基材が織った繊維材料である、請求項1記載の摩擦材料。
  6. 繊維質基材が、約15〜約25重量%の綿繊維、約40〜約50重量%のアラミド繊維、10〜約20重量%の炭素繊維、および約5〜約25重量%の充填材を含む、請求項1記載の摩擦材料。
  7. 繊維質基材が約5〜約8μmの平均細孔直径を有する、請求項1記載の摩擦材料。
  8. 繊維質基材が、約10〜約60重量%のフィブリル化の少ないアラミド繊維;約5〜約30重量%の綿繊維;約2〜約25重量%の炭素繊維;および約10〜約35重量%の充填材;を含む、請求項1記載の摩擦材料。
  9. 前記樹脂が、フェノール樹脂、少なくとも1種の変性フェノール樹脂、少なくとも1種のケイ素樹脂、少なくとも1種のシリコーン変性樹脂、少なくとも1種のエポキシ樹脂、少なくとも1種のエポキシ変性樹脂、または上記いずれかの物質の混合物、のうちの少なくとも1種を含む、請求項1記載の摩擦材料。
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