JP2005129419A - マイクロ波無電極放電灯装置 - Google Patents

マイクロ波無電極放電灯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005129419A
JP2005129419A JP2003365252A JP2003365252A JP2005129419A JP 2005129419 A JP2005129419 A JP 2005129419A JP 2003365252 A JP2003365252 A JP 2003365252A JP 2003365252 A JP2003365252 A JP 2003365252A JP 2005129419 A JP2005129419 A JP 2005129419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave
discharge lamp
electrodeless discharge
lamp device
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003365252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4259276B2 (ja
Inventor
Motohiro Saimi
元洋 齋見
Makoto Ukekawa
信 請川
Atsushi Kobayashi
敦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2003365252A priority Critical patent/JP4259276B2/ja
Publication of JP2005129419A publication Critical patent/JP2005129419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4259276B2 publication Critical patent/JP4259276B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 空洞構成部材の劣化を低減することができるマイクロ波無電極放電灯装置を提供する。
【解決手段】 マイクロ波生成部2により生成されたマイクロ波を導入するループアンテナ6を備え該マイクロ波が外部空間に放出されることを抑制する空洞共振器3と、空洞共振器3の内部空間に配置されマイクロ波によって発光するバルブ5とを備え、空洞共振器3は、中空半球状の外周に導電材料からなるフランジ32,35を備えた半球部材33,36におけるフランジ32,35が接合されたものであると共に、空洞共振器3はバルブ5から発せられた可視光を透過する金属メッシュ31,34を備え、空洞共振器3の内部空間におけるマイクロ波の電磁界モードを電界がフランジ32,35と直交する方向のTM011モードにするようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波を用いて放電バルブを発光させるマイクロ波無電極放電灯装置に関する。
従来、放電ガスが封入されたバルブと、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生器とを備え、マイクロ波によってバルブ内に封入されたガスを電離及び励起させ、この電離及び励起によって生じる光を光源として利用したマイクロ波無電極放電灯装置が知られている。このようなマイクロ波無電極放電灯装置においては、網目状の金属メッシュを籠状にした空洞構成部材によりバルブとマイクロ波発生部とを覆って、空洞構成部材の内部空間に生じた電磁界のエネルギーをバルブに供給すると共にマイクロ波の外部空間への漏洩を抑制し、さらにバルブから発生した可視光を空洞構成部材の網目を介して外部空間に透過させるようにしている。また、このようなマイクロ波無電極放電灯装置に用いられる空洞構成部材としては、例えば円筒形のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭59−86153号公報
ところで、上述のようなマイクロ波無電極放電灯装置においては、マイクロ波によって空洞構成部材の内部に誘起される電界が空洞構成部材を構成する金属メッシュ部分と直交する箇所において、金属メッシュに誘導電流が流れる結果、可視光を透過させるために細い、従って電気抵抗が大きく電流容量の小さい金属線で構成されている金属メッシュが加熱され、酸化したり、断線、容着したりする等して劣化するという不都合があった。図8は、円筒形の空洞構成部材を用いたマイクロ波無電極放電灯装置における空洞構成部材101の側面図である。例えば、図8に示す空洞構成部材101の内部空間にマイクロ波が供給されると、矢印で示す方向に電界が生じ、空洞構成部材101の側面を構成する金属メッシュと電界とが直交する箇所において、金属メッシュに流れる電流が増大し、金属メッシュが劣化する。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、空洞構成部材の劣化を低減することができるマイクロ波無電極放電灯装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係るマイクロ波無電極放電灯装置は、マイクロ波を生成するマイクロ波生成部と、前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波を導入する導入部を備え該マイクロ波が外部空間に放出されることを抑制する空洞構成部材と、前記空洞構成部材の内部空間に配置され前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波によって発光する発光部とを備えたマイクロ波無電極放電灯装置において、前記空洞構成部材は、中空半球状の外周に導電材料からなるフランジ部を備えた第1及び第2の半球部材における前記フランジ部同士が接合されたものであると共に、前記空洞構成部材の少なくとも一部は前記発光部から発せられた可視光を透過し、前記空洞構成部材の内部空間における前記マイクロ波生成部によって生成されたマイクロ波の電磁界モードを電界が前記フランジ部と直交する方向のTM011モードにするものであることを特徴としている。
また、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記導入部は、ループアンテナであり、前記ループアンテナは、前記ループアンテナの開口面の軸方向が前記フランジ部の開口面の軸方向と一致する向きで、前記フランジ部に設けられていることを特徴としている。
そして、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記空洞構成部材は、前記フランジ部を含む円形の平面内で、少なくとも前記円形の平面における中心からみて前記ループアンテナが設けられている位置を0度とした場合の±90度の位置に、導体板を備えることを特徴としている。
さらに、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記フランジ部には、前記フランジ部同士が接合された状態において、前記空洞構成部材の直径方向に複数の貫通孔が形成されていることを特徴としている。
また、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記発光部は、前記空洞構成部材の略中心位置に配置されていることを特徴としている。
そして、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記第2の半球部材は、前記発光部から発せられた可視光を反射する反射部材で構成されていることを特徴としている。
このような構成のマイクロ波無電極放電灯装置において、空洞構成部材の内部空間に生じたTM011モードの電界は、電界の誘導電流による劣化が少ないフランジ部と直交し、発光部から発せられた可視光を透過する、電界の誘導電流による劣化の影響が大きい部分と直交することが低減されるので、空洞構成部材の劣化を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す外観斜視図である。図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1は、例えばマイクロ波を生成するマイクロ波生成部2と、マイクロ波を共振させるための略球状の空洞構成部材に相当する空洞共振器3と、マイクロ波生成部2により生成されたマイクロ波を空洞共振器3へ供給する同軸ケーブル4と、空洞共振器3の略中央に配置された発光部に相当するバルブ5とを備えている。
マイクロ波生成部2は、例えば図略のマグネトロンとマグネトロンを駆動するための高電圧を供給する図略の高電圧電源装置とを備え、高電圧電源装置から供給された電力エネルギーを、マグネトロンにより例えば2.45GHzのマイクロ波に変換し、低損失の同軸ケーブル4を介して空洞共振器3へ供給する。
バルブ5は、例えば直径27mm(肉厚2mm)の球状の石英バルブである。そして、バルブ5には、例えば希土類ハライド5mg、アルカリ金属ハライド10mg、Hg30mg、Ar30torr等の放電ガスが封入されている。また、バルブ5の内壁には、紫外線を可視光に変換する蛍光体等が塗布されている。これにより、バルブ5に電磁界が印加されると、バルブ5に封入された放電ガスが電磁界によって電離、励起されて紫外線を放出し、この紫外線が蛍光体により可視光に変換されてバルブ5が発光する。
空洞共振器3は、金属メッシュ31及びフランジ32を備える第1の半球部材に相当する半球部材33と、金属メッシュ34及びフランジ35を備える第2の半球部材に相当する半球部材36とを備える。金属メッシュ31,34は、例えば半径50mmの半球形にされた網目状の金網で、金属メッシュ31,34の外周に、それぞれ例えばステンレス等の導電材料からなるフランジ32,35が設けられている。金属メッシュ31,34は、例えば線径0.2mm、網目ピッチ2mm〜5mmのステンレスの金網であり、金網の二線が直交する交点で当該二線が導通している。また、金属メッシュ31,34の網目の寸法は、マイクロ波生成部2から供給されるマイクロ波の波長よりも小さくされており、空洞共振器3の内部空間に供給されたマイクロ波が外部空間へ放出されることを抑制するようにされると共に、できる限り開口率を大きくしてバルブ5から発せられた光を外部に最大限放射し得るようにされている。なお、金属メッシュ31,34は、金網に限られず、マイクロ波の透過を抑制し、かつ可視光を透過させるスクリーンであればよい。
また、フランジ32とフランジ35とは、ボルト37及び図略のナットによって締結され、半球部材33と半球部材36とが電気的に導通するようにされると共に、半球部材33と半球部材36とによって、空洞共振器3が半径50mmの略球状に構成されている。
図2は、空洞共振器3において、半球部材33を透視して半球部材36をみた状態の平面図である。図2において、例えば一端部にバルブ5が取り付けられた柱状の支持棒38の他端部がフランジ35に固着され、空洞共振器3内部の略中央にバルブ5が配置されている。また、支持棒38のフランジ35への取り付け位置を一端とする直径方向の他端側位置で、フランジ35を直径方向に貫通して同軸ケーブル4が取り付けられている。また、同軸ケーブル4の先端部に、同軸ケーブル4の中心導体と同軸導体とを接続してループアンテナ6が取り付けられており、ループアンテナ6の開口面における法線方向がフランジ35の開口面における法線方向と一致する向きにされている。
また、空洞共振器3は、マイクロ波生成部2から同軸ケーブル4、ループアンテナ6を介して内部空間に導入されたマイクロ波を共振させ、マイクロ波のエネルギーを蓄えて、TM011モードの電界を発生させ、その電界のエネルギーによってバルブ5を発光させる。具体的には、マイクロ波の波長をλ、空洞共振器3の半径をaとすると、空洞共振器3のような球状の共振器の場合、TM011モードの電界を発生させるための条件は、
λ=2.29×a ・・・(1)
となる。
ここで、マイクロ波の周波数を2.45GHzとすると、λ≒122mm、a≒53.3mmとなる。さらに、バルブ5内に放電プラズマが形成された場合には、空洞共振器3の共振周波数は変化するので、マイクロ波の周波数が2.45GHzである場合のTM011モードの電界を発生させるための共振条件を満足する空洞共振器3の半径は、約50mmとなる。なお、空洞共振器3の形状は、TM011モードの電界を発生させる条件を満たしていればよく、例えば楕円球形状であってもよい。
次に、このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1の動作を説明する。まず、マイクロ波生成部2から同軸ケーブル4、ループアンテナ6を介して空洞共振器3の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、空洞共振器3によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、TM011モードの電界が発生する。
図2において、空洞共振器3の内部空間に生じたTM011モードの電界7を、矢印で示している。図2において、まず、マイクロ波生成部2から同軸ケーブル4を介してループアンテナ6へ、2.45GHzのマイクロ波が供給されると、ループアンテナ6では、アンテナ開口部と鎖交する交番磁界が発生する。そして、その交番磁界に鎖交して交番電界が発生し、この交番磁界と交番電界の発生を繰り返すことにより、ループアンテナ6からマイクロ波のエネルギーが空洞共振器3内部に放射され、このマイクロ波のエネルギーが空洞共振器3によって共振され、空洞共振器3の内部空間にTM011モードの電界7が生じ、この電界7によってバルブ5が発光する。そして、バルブ5から発せられた可視光が、金属メッシュ31,34を透過して空洞共振器3の外部に放射される。
TM011モードの電界7は、矢印で示すように、おおよそフランジ32,35を含む平面内において、フランジ32,35の内周と直交するように発生し、金属メッシュ31,34の内周と直交することが抑制される。これにより、金属メッシュ31,34に流れる誘導電流が増大することがなく、金属メッシュ31,34の劣化を低減することができる。また、電界7は、矢印で示すように、フランジ32,35の内周と直交し、フランジ32,35に流れる誘導電流が増大する。しかし、フランジ32,35は、金属メッシュ31,34よりも電流が流れる導体断面積密度が高く、金属メッシュ31,34よりも電気抵抗が低いため、誘導電流が流れた場合の発熱が低減され、誘導電流により劣化することが低減される。これにより、金属メッシュ31,34及びフランジ32,35からなる半球部材33,36が、誘導電流により劣化することが低減され、空洞共振器3を長寿命化することができる。
また、空洞共振器3のような球形の空洞共振器は、その形状が球形であるためその表面積に対する体積の比率が最も大きくなることから、方形空洞共振器や円筒空洞共振器と比較して、約20〜30%ほどQ値が高くなることが知られている。従って、空洞共振器3を球形にすることにより、共振器のQ値が上昇し、ランプの始動性やランプ効率を向上させることができると考えられる。また、中空半球状の半球部材33,36を、フランジ32,35によって接合することにより、空洞共振器3を球形としているので、空洞共振器3を球形に加工することが容易である。また、半球部材33と半球部材36とを、フランジ32,35によって接合するので、半球部材33と半球部材36の接合が容易である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図3は、本発明の第2の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。また、図4は、図3に示す空洞共振器3において、半球部材33を透視して半球部材36をみた状態の平面図である。図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aと図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aにおいて、空洞共振器3には、フランジ32,35を含む円形の平面内で、当該円形の平面における中心からみてループアンテナ6が設けられている位置を0度とした場合の約±90度の位置に、導体板8が固着されている。
導体板8は、例えば直径20mm程度のステンレス等の導電材料からなる円板状部材で、金属メッシュ31,34よりも電流が流れる導体断面積密度が高く、金属メッシュ31,34よりも電気抵抗が低くされている。また、導体板8は、例えば、半球部材33側に固着された半円形状の導体板81と、半球部材36側に固着された半円形状の導体板82とが、半球部材33及び半球部材36がフランジ32,35によって接合されることにより、組み合わされて導体板8を構成するものであってもよい。なお、導体板8は、金属メッシュ31,34よりも電気抵抗が低ければよく、金属メッシュ31,34と同じ導電材料(ステンレス)に厚みを持たせたものの他、他の導電材料を用いてもよい。
その他の構成は図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下、このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1aの動作を説明する。まず、図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1の場合と同様に、マイクロ波生成部2から同軸ケーブル4、ループアンテナ6を介して空洞共振器3の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、空洞共振器3によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、TM011モードの電界が発生する。
図4において、空洞共振器3の内部空間に生じたTM011モードの電界7を、矢印で示している。図4において、TM011モードの電界7は、矢印で示すように、おおよそフランジ32,35を含む平面内において、フランジ32,35の内周と直交するように発生し、特に、空洞共振器3のフランジ32,35を含む円形の平面内で、当該円形の平面における中心からみてループアンテナ6が設けられている位置を0度とした場合の±90度の位置、すなわち導体板8が固着されている位置で、電界の強度が強くなる。
しかし、図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aにおいては、空洞共振器3内に生じたTM011モードの電界7が空洞共振器3の内周と直交する位置において、その電界強度が強くなる位置に導体板8が固着されているので、電界強度レベルが高い電界7が金属メッシュ31,34の内周と直交することが抑制される結果、電界強度レベルが高い電界7による誘導電流が金属メッシュ31,34に流れることが抑制され、金属メッシュ31,34の劣化を低減することができる。
なお、導体板8の大きさ及び厚さは、例えば空洞共振器3の大きさや、電界7の電界強度レベル、あるいはバルブ5から発せられた光を外部に効率よく放射するための開口率等に応じて、適宜決定され、直径20mmに限らない。また、導体板8の形状は、円板形状に限らない。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。図5に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bと図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aとでは、下記の点で異なる。すなわち、図5に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bでは、図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aにおける半球部材36の金属メッシュ34及び導体板82の代わりに、第2の半球部材に相当する半球部材36aにおいて、中空半球状の反射部材39が用いられる。反射部材39は、例えばステンレス等の導電材料から構成され、その内面は、バルブ5から発せられた光を反射する。その他の構成は図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aと同様であるのでその説明を省略する。
このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1bは、図3に示すマイクロ波無電極放電灯装置1a場合と同様に、空洞共振器3の内部空間にTM011モードの電界7が生じると、半球部材33においてその電界強度が強くなる位置に導体板81が固着されているので、電界強度レベルが高い電界7が金属メッシュ31の内周と直交することが抑制される結果、電界強度レベルが高い電界7による誘導電流が金属メッシュ31に流れることが抑制され、金属メッシュ31の劣化を低減することができる。さらに、半球部材36aにおいては、可視光を透過させるために細い、従って電気抵抗が大きく電流容量の小さい金属線で構成されている金属メッシュが用いられておらず、誘導電流による劣化が少ない反射部材39が用いられているので、半球部材33,36aが、誘導電流により劣化することが低減され、空洞共振器3を長寿命化することができる。
また、半球部材36aは、光学的な反射板としても機能するので、マイクロ波無電極放電灯装置1bを用いて照明器具を構成した場合に、別途、光学的な反射板を備える必要がなく、マイクロ波無電極放電灯装置1bを用いた照明器具の部品点数を低減することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図6は、本発明の第4の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。また、図7は、図6に示す空洞共振器3において、半球部材33を透視して半球部材36をみた状態の平面図である。図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cと図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1とでは、下記の点で異なる。
すなわち、図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cにおいては、フランジ32aとフランジ35aとが接合された状態の空洞共振器3において、フランジ32a,35aの直径方向に例えば12個の貫通孔9が形成されている。具体的には、フランジ32a,35aの接合面には、それぞれ半円筒状の溝91,92が、フランジ32a,35aの直径方向に形成されており、フランジ32aとフランジ35aとが接合されることにより、フランジ32a側の溝91とフランジ35a側の溝92が組み合わされて貫通孔9が構成されている。その他の構成は図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1と同様であるのでその説明を省略する。
このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1cは、図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1の場合と同様に、空洞共振器3の内部空間にTM011モードの電界7が生じると、この電界7によってバルブ5が発光する。そして、バルブ5から発せられた可視光が、金属メッシュ31,34を透過して空洞共振器3の外部に放射されるのに加えて、図7に破線矢印で示す可視光のように、貫通孔9を透過して空洞共振器3の外部に放射される。
これにより、バルブ5から発せられた可視光が、金属メッシュ31,34だけでなく、貫通孔9を通って空洞共振器3の外部に放射されるので、マイクロ波無電極放電灯装置1cの発光効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す外観斜視図である。 図1に示す空洞共振器において、上部半球部材を透視して下部半球部材をみた状態の平面図である。 本発明の第2の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す正面図である。 図3に示す空洞共振器において、上部半球部材を透視して下部半球部材をみた状態の平面図である。 本発明の第3の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す正面図である。 本発明の第4の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す正面図である。 図6に示す空洞共振器において、上部半球部材を透視して下部半球部材をみた状態の平面図である。 従来例による円筒形の空洞構成部材を用いたマイクロ波無電極放電灯装置における空洞構成部材の側面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c マイクロ波無電極放電灯装置
2 マイクロ波生成部
3 空洞共振器(空洞構成部材)
4 同軸ケーブル
5 バルブ(発光部)
6 ループアンテナ
7 電界
8,81,82 導体板
9 貫通孔
31,34 金属メッシュ
32,32a,35,35a フランジ
33 半球部材(第1の半球部材)
36,36a 半球部材(第2の半球部材)
37 ボルト
38 支持棒
39 反射部材
91,92 溝

Claims (6)

  1. マイクロ波を生成するマイクロ波生成部と、前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波を導入する導入部を備え該マイクロ波が外部空間に放出されることを抑制する空洞構成部材と、前記空洞構成部材の内部空間に配置され前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波によって発光する発光部とを備えたマイクロ波無電極放電灯装置において、
    前記空洞構成部材は、中空半球状の外周に導電材料からなるフランジ部を備えた第1及び第2の半球部材における前記フランジ部同士が接合されたものであると共に、前記空洞構成部材の少なくとも一部は前記発光部から発せられた可視光を透過し、前記空洞構成部材の内部空間における前記マイクロ波生成部によって生成されたマイクロ波の電磁界モードを電界が前記フランジ部と直交する方向のTM011モードにするものであることを特徴とするマイクロ波無電極放電灯装置。
  2. 前記導入部は、ループアンテナであり、
    前記ループアンテナは、前記ループアンテナの開口面の軸方向が前記フランジ部の開口面の軸方向と一致する向きで、前記フランジ部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
  3. 前記空洞構成部材は、前記フランジ部を含む円形の平面内で、少なくとも前記円形の平面における中心からみて前記ループアンテナが設けられている位置を0度とした場合の±90度の位置に、導体板を備えることを特徴とする請求項2記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
  4. 前記フランジ部には、前記フランジ部同士が接合された状態において、前記空洞構成部材の直径方向に複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
  5. 前記発光部は、前記空洞構成部材の略中心位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
  6. 前記第2の半球部材は、前記発光部から発せられた可視光を反射する反射部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
JP2003365252A 2003-10-24 2003-10-24 マイクロ波無電極放電灯装置 Expired - Fee Related JP4259276B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003365252A JP4259276B2 (ja) 2003-10-24 2003-10-24 マイクロ波無電極放電灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003365252A JP4259276B2 (ja) 2003-10-24 2003-10-24 マイクロ波無電極放電灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005129419A true JP2005129419A (ja) 2005-05-19
JP4259276B2 JP4259276B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=34643988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003365252A Expired - Fee Related JP4259276B2 (ja) 2003-10-24 2003-10-24 マイクロ波無電極放電灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4259276B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007053095A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Samsung Electronics Co Ltd バックライトアセンブリ及びそれを有する表示装置
KR100788978B1 (ko) * 2006-02-24 2007-12-27 엘지전자 주식회사 구형 공진기를 구비한 무전극 조명기기
KR20150123886A (ko) * 2013-03-01 2015-11-04 박수용 황전등
JP7350863B2 (ja) 2019-01-18 2023-09-26 ユニヴェルシテ クロード ベルナール リヨン 1 素粒子検出器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007053095A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Samsung Electronics Co Ltd バックライトアセンブリ及びそれを有する表示装置
KR100788978B1 (ko) * 2006-02-24 2007-12-27 엘지전자 주식회사 구형 공진기를 구비한 무전극 조명기기
KR20150123886A (ko) * 2013-03-01 2015-11-04 박수용 황전등
KR102247876B1 (ko) * 2013-03-01 2021-05-06 박수용 황전등
JP7350863B2 (ja) 2019-01-18 2023-09-26 ユニヴェルシテ クロード ベルナール リヨン 1 素粒子検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4259276B2 (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3196534B2 (ja) マイクロ波放電光源装置
RU2278482C1 (ru) Безэлектродная осветительная система
JPS581511B2 (ja) 無電極螢光灯
RU2223572C1 (ru) Безэлектродная разрядная лампа, использующая энергию свч-диапазона
US20100156295A1 (en) Electrodeless bulb, and electrodeless lighting system having the same
US6979952B2 (en) Electrodeless lamp system with orthogonally disposed resonance units
JP2006261098A (ja) 無電極照明機器
JP4259276B2 (ja) マイクロ波無電極放電灯装置
US7126282B2 (en) Electrodeless lighting system
JP3173362B2 (ja) マイクロ波放電光源装置
US6744221B2 (en) Electrodeless lighting system and bulb therefor
JP4259274B2 (ja) マイクロ波無電極放電灯装置
US8421325B2 (en) More efficient electrodeless plasma lamp with increased overall capacitance through the use of multiple dielectric and insulating materials
KR101880747B1 (ko) 초고주파 방전 램프
US20110085147A1 (en) Light source device and projection display device
EP2731124B1 (en) Lighting apparatus
JP3982350B2 (ja) マイクロ波無電極放電ランプ装置
KR100789300B1 (ko) 무전극 조명기기용 공진기
JP3178368B2 (ja) 高周波無電極放電ランプ光反射器と高周波無電極放電ランプ装置
KR100808409B1 (ko) 마이크로파를 이용한 무전극 조명기기 및 그의 공진기
KR100396770B1 (ko) 마그네트론 일체형 마이크로파 조명 장치
US20110204782A1 (en) Plasma Lamp with Dielectric Waveguide Body Having a Width Greater Than a Length
KR20190024655A (ko) 초고주파 방전 램프
JPH11102608A (ja) 無電極放電ランプ装置
KR20080024768A (ko) 무전극 조명기기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees