JP4259274B2 - マイクロ波無電極放電灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロ波を用いて放電バルブを発光させるマイクロ波無電極放電灯装置に関する。
従来、放電ガスが封入されたバルブと、マイクロ波を発生させるマイクロ波発生器とを備え、マイクロ波によって.バルブ内に封入されたガスを電離及び励起させ、この電離及び励起によって生じる光を光源として利用したマイクロ波無電極放電灯装置が知られている。このようなマイクロ波無電極放電灯装置においては、網目状の金属メッシュを籠状にした空洞構成部材によりバルブとマイクロ波発生部とを覆って、空洞構成部材の内部空間に生じた電磁界のエネルギーをバルブに供給すると共にマイクロ波の外部空間への漏洩を抑制し、さらにバルブから発生した可視光を空洞構成部材の網目を介して外部空間に透過させるようにしている。
このようなマイクロ波無電極放電灯装置に用いられる空洞構成部材としては、例えば円筒形のもの(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)や、椀状に形成された反射鏡の開口部を網目状の金属メッシュで覆ったもの(例えば、特許文献3参照。)、あるいは、空洞構成部材の側面が回転楕円体の一部や放物面の一部であるような形状であるもの(例えば、特許文献4参照。)などが知られている。
特開昭59−86153号公報 特開平7−45104号公報 特開昭57−60695号公報 特開2003−022786号公報
ところで、上述のようなマイクロ波無電極放電灯装置においては、マイクロ波による誘導電流が空洞構成部材を構成する金属メッシュに流れる結果、可視光を透過させるために細い、従って電流容量の小さい金属線で構成されている金属メッシュが劣化するという不都合があった。図10は、円筒形の空洞構成部材を用いたマイクロ波無電極放電灯装置における空洞構成部材101の側面図である。図10に示す空洞構成部材101の内部空間にマイクロ波が供給されると、矢印で示す方向に電界が生じ、空洞構成部材101の側面を構成する金属メッシュと電界とが直交する箇所において、金属メッシュに流れる電流が増大し、金属メッシュが劣化する。また、空洞構成部材の側面の金属メッシュが回転楕円体の一部や放物面の一部であるような形状である場合にも、円筒形の空洞構成部材を用いた場合と同様にして、金属メッシュが劣化する。
図11は、椀状に形成された反射鏡の開口部を網目状の金属メッシュで覆った空洞構成部材を用いたマイクロ波無電極放電灯装置における空洞構成部材102の断面図である。図11に示す空洞構成部材102の内部空間にマイクロ波が供給されると、TM011モードの電界によって矢印で示す方向に電界が生じ、反射鏡104の開口部を覆っている金属メッシュ103と電界とが直交する箇所において、金属メッシュに流れる電流が増大し、金属メッシュが劣化する。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、空洞構成部材の劣化を低減することができるマイクロ波無電極放電灯装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係るマイクロ波無電極放電灯装置は、マイクロ波を生成するマイクロ波生成部と、前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波を導入する導入部を備え該マイクロ波が外部空間に放出されることを抑制する空洞構成部材と、前記空洞構成部材の内部空間に配置され前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波によって発光する発光部とを備えたマイクロ波無電極放電灯装置において、前記空洞構成部材の形状は、前記発光部の前方及び側方を覆う部分が半球形若しくは半楕円球形又はこれらの一部である曲面形状であって、前記発光部の後方が導体板により形成される平面形である殻状形状であり、前記空洞構成部材の曲面形状部分の少なくとも一部は、前記発光部から発せられた可視光を透過するものであり、前記空洞構成部材は、前記空洞構成部材の内部空間における前記マイクロ波生成部によって生成されたマイクロ波の電磁界モードをTE011にするものであることを特徴としている。
また、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記発光部と前記導入部との間に、前記発光部から発せられた可視光を反射する誘電体から成る反射板をさらに備えることを特徴としている。
そして、上述のマイクロ波無電極放電灯装置において、前記反射板は、前記導体板より離間して配置されていることを特徴としている。
このような構成のマイクロ波無電極放電灯装置において、空洞構成部材の内部空間に生じたTE011モードの電界は、発光部から発せられた可視光を透過する曲面形状部分と直交しないので、空洞構成部材の曲面形状部分を流れる誘導電流が低減され、空洞構成部材の劣化を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。図2は、図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1の外観斜視図である。図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1は、例えば金属メッシュ2、導体板3、発光部に相当するバルブ4、支持棒5、導波管6、マイクロ波生成部に相当するマグネトロン7、電源8を備えている。また、金属メッシュ2と導体板3とが組み合わされて空洞構成部材に相当する共振器9を構成している。図1において、金属メッシュ2、導体板3、および導波管6は、断面図で示されている。
マグネトロン7は、電源8から供給された電力エネルギーを、例えば2.45GHzのマイクロ波に変換し、導波管6を介して共振器9へ供給する。
バルブ4は、例えば石英ガラス等の透明性を有する材料により略球形状にされており、バルブ4の内部には、例えば水銀蒸気等の金属蒸気や例えばArガス等の希ガスを含む放電ガス等が封入されている。また、バルブ4の内壁には、紫外線を可視光に変換する蛍光体等が塗布されている。これにより、バルブ4に電磁界が印加されると、バルブ4に封入された放電ガスが電磁界によって励起されて紫外線を放出し、この紫外線が蛍光体により可視光に変換されてバルブ4が発光する。
金属メッシュ2は、例えば直径165mmの半球形にされた網目状の金網で、金属メッシュ2の開口部は、略円盤形状の導体板3によって閉蓋されている。また、金属メッシュ2の網目の寸法は、マグネトロン7から供給されるマイクロ波の波長よりも小さくされており、共振器9の内部空間に供給されたマイクロ波が外部空間へ放出されることを抑制するようにされると共に、できる限り開口率を大きくしてバルブ4から発せられた光を外部に最大限放射し得るようにされている。なお、金属メッシュ2は、金網に限られず、マイクロ波の透過を抑制し、かつ可視光を透過させるスクリーンであればよい。
導体板3は、略円盤形状の例えば金属板であり、金属メッシュ2が取り付けられている側に導波管6が接続されている。また、導体板3の略中央部には、マグネトロン7から導波管6を介して供給されたマイクロ波を共振器9の内部空間へ導入するための導入部に相当する結合窓10が設けられている。そして、例えば一端部にバルブ4が取り付けられた円柱状の支持棒5の他端部が、導体板3の金属メッシュ2側に固着されて立設され、共振器9の内部空間にバルブ4が配置されている。
共振器9は、その寸法と結合窓10とが所定の大きさにされており、マグネトロン7から導波管6、結合窓10を介して内部空間に導入されたマイクロ波を共振させ、マイクロ波のエネルギーを蓄えて、TE011モードの電界を発生させるもので、その電界のエネルギーによってバルブ4を発光させる。具体的には、マイクロ波の波長をλ、共振器9の半径をaとすると、共振器9のような半球型共振器の場合、TE011モードの電界を発生させるための条件は、
λ=1.395×a ・・・(1)
となる。
ここで、マイクロ波の周波数を2.45GHzとすると、λ≒122mm、a≒87mmとなる。ただし、この場合、共振器9内部のバルブ4等の誘電体による波長短縮効果によって、共振器9の半径aは、概して87mmよりも小さくなる。なお、共振器9の形状は、TE011モードの電界を発生させる条件を満たしていればよく、半球形に限られず、例えば半球形若しくは半楕円球形又はこれらの一部である曲面形状であってもよい。
次に、このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1の動作を説明する。まず、電源8からマグネトロン7へ電力が供給されると、マグネトロン7から導波管6、結合窓10を介して共振器9の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、共振器9によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、TE011モードの電界が発生する。
図3は、共振器9の内部空間に生じたTE011モードの電界11を示す図である。図3において、TE011モードの電界11は、矢印で示すように、金属メッシュ2と直交しない。これにより、金属メッシュ2に流れる誘導電流が増大することがなく、金属メッシュ2の劣化を低減することができる。また、電界11は、矢印で示すように、導体板3と直交し、導体板3に流れる誘導電流が増大する。しかし、導体板3は電流容量が大きい金属板で構成されているため、誘導電流により劣化することが低減される。これにより、金属メッシュ2と導体板3とからなる共振器9が、誘導電流により劣化することが低減され、共振器9を長寿命化することができる。
一実験例として、本発明者は、共振器9の半径を約82.5mm(直径165mm)、金属メッシュ2を開口率81%(網目サイズ1.8×1.8mm、線径φ0.2mm)の金網とし、また、バルブ4を直径27mm(肉厚2mm)の石英バルブとして希土類金属ハライド5mg、アルカリ金属ハライド10mg、Hg30mg、Ar30torrを封入した。そして、バルブ4を、共振器9内の共振により強電界が発生する箇所に配置して点灯実験を行った。この場合において、熱的に安定すると高強度の金属発光が得られることを確認した。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。図4に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aと図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図4に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aでは、導体板3aに結合窓10が設けられておらず、導体板3aの金属メッシュ2側に導入部に相当するループアンテナ12が配設されている。そして、ループアンテナ12と導波管6とが同軸ケーブル13によって電気的に接続されている。これにより、マグネトロン7によって生成されたマイクロ波が導波管6及び同軸ケーブル13を介してループアンテナ12に導かれ、ループアンテナ12によって共振器9の内部空間へ出力される。
その他の構成は図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下、このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1aの動作を説明する。まず、電源8からマグネトロン7へ電力が供給されると、マグネトロン7から導波管6、同軸ケーブル13、及びループアンテナ12を介して共振器9の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、共振器9によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、図5に示すように、共振器9の内部空間にTE011モードの電界11が発生する。
これにより、図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1と同様に、図5において、TE011モードの電界11は、矢印で示すように、金属メッシュ2と直交しないので、金属メッシュ2の劣化を低減することができる。また、電界11は、矢印で示すように、導体板3aと直交し、導体板3aに流れる誘導電流が増大するが、導体板3aは電流容量が大きい金属板で構成されているため、誘導電流により劣化することが低減される。これにより、金属メッシュ2と導体板3aとからなる共振器9が、誘導電流により劣化することが低減され、共振器9を長寿命化することができる。
また、図4に示すマイクロ波無電極放電灯装置1aにおいては、柔軟に屈曲可能な同軸ケーブル13によって、導波管6と共振器9が接続されているので、発光する部分である共振器9の、導波管6に対する配置の自由度を高めることができる。なお、ループアンテナ12としては、ループ形状のアンテナに限らず他のアンテナであってもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bと図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bでは、導体板3の金属メッシュ2側に、例えば厚さ3mmの略円盤状の反射板14が固着されている。反射板14は、アルミナ等の誘電体材料によって構成されており、バルブ4から発せられた可視光を反射する。また、共振器9は、例えば直径155mmにされている。
その他の構成は図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下、このように構成された図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bの動作を説明する。まず、電源8からマグネトロン7へ電力が供給されると、マグネトロン7から導波管6、結合窓10、及び反射板14を介して共振器9の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、共振器9によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置1の場合と同様にして、共振器9の内部空間にTE011モードの電界11が発生する。
この場合、マグネトロン7から出力されたマイクロ波が、誘電体により構成されている反射板14を通り抜ける際に、誘電体による波長短縮効果によって、マイクロ波からみた反射板14の厚みが大きくなる結果、マイクロ波からみた共振器9の直径もまた大きくなる。従って、TE011モードの電界を発生させるための条件となる共振器9の実際の直径は、式(1)によって得られる直径よりもさらに小さくすることができ、共振器9を小型化することができる。
また、結合窓10は、反射板14によって遮蔽され、バルブ4から発せられた可視光が結合窓10から共振器9の外部に漏れ出ることが防止されるので、共振器9の発光効率を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図7は、本発明の第4の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cと図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bとでは、下記の点で異なる。すなわち、図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cでは、反射板14が、例えば導体板3上に立設された柱状の支柱15によって、導体板3の表面から例えば5mm離間した位置に支持されている。
その他の構成は図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bと同様であるのでその説明を省略し、以下、このように構成された図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cの動作を説明する。まず、電源8からマグネトロン7へ電力が供給されると、マグネトロン7から導波管6、結合窓10、及び反射板14を介して共振器9の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、共振器9によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bの場合と同様にして、共振器9の内部空間にTE011モードの電界11が発生する。
この場合、結合窓10付近では電界強度レベルが非常に高いため、図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bのように、結合窓10と密着する位置に反射板14が配設されていると、電界強度レベルが非常に高い位置に誘電体が置かれることになる結果、反射板14による誘電損失が大きくなり、マイクロ波エネルギーの損失が大きくなる。一方、図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cにおいては、反射板14が導体板3の表面から5mm離間した位置に配設されているので、反射板14は、結合窓10付近の電界強度レベルが非常に高い位置を避けて配置されることとなる結果、反射板14による誘電損失が小さくなり、マイクロ波エネルギーの損失を低減することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図8は、本発明の第5の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。図8に示すマイクロ波無電極放電灯装置1dと図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cとでは、下記の点で異なる。すなわち、図8に示すマイクロ波無電極放電灯装置1dでは、導体板3aに結合窓10が設けられておらず、導体板3aと反射板14の間の空間に、ループアンテナ12が配設されている。そして、ループアンテナ12と導波管6とが同軸ケーブル13によって電気的に接続されている。これにより、マグネトロン7によって生成されたマイクロ波が導波管6及び同軸ケーブル13を介してループアンテナ12に導かれる。そして、ループアンテナ12によって出力されたマイクロ波が、反射板14を通り抜けて共振器9の内部空間へ出力される。
その他の構成は図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cと同様であるのでその説明を省略し、以下、このように構成されたマイクロ波無電極放電灯装置1dの動作を説明する。まず、電源8からマグネトロン7へ電力が供給されると、マグネトロン7から導波管6、同軸ケーブル13、ループアンテナ12、及び反射板14を介して共振器9の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、共振器9によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cの場合と同様に、共振器9の内部空間にTE011モードの電界11が発生する。
この場合、バルブ4とループアンテナ12との間に反射板14が導体板3から離間して配置されているので、バルブ4から発せられた可視光は、ループアンテナ12に到達することなく反射され、ループアンテナ12によって散乱されることがなく、従って、バルブ4から発せられた可視光の散乱による損失を低減し、マイクロ波無電極放電灯装置1dの発光効率を向上させることができる。
また、図8に示すマイクロ波無電極放電灯装置1dにおいては、柔軟に屈曲可能な同軸ケーブル13によって、導波管6と共振器9が接続されているので、発光する部分である共振器9の、導波管6に対する配置の自由度を高めることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6の実施の形態によるマイクロ波無電極放電灯装置について説明する。図9は、本発明の第6の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す図である。図9に示すマイクロ波無電極放電灯装置1eと図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bとでは、下記の点で異なる。すなわち、図9に示すマイクロ波無電極放電灯装置1eでは、導体板3bの略中央部に凹部3cが設けられている。そして、結合窓10は、凹部3cの底面部に設けられている。
その他の構成は図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bと同様であるのでその説明を省略し、以下、このように構成された図9に示すマイクロ波無電極放電灯装置1eの動作を説明する。まず、電源8からマグネトロン7へ電力が供給されると、マグネトロン7から導波管6、結合窓10、及び反射板14を介して共振器9の内部空間へ、2.45GHzのマイクロ波が出力される。そして、共振器9によって、2.45GHzのマイクロ波が共振され、図6に示すマイクロ波無電極放電灯装置1bの場合と同様にして、共振器9の内部空間にTE011モードの電界11が発生する。
この場合、凹部3cの底面部に設けられた結合窓10と反射板14とが離間されて配置されているので、図7に示すマイクロ波無電極放電灯装置1cの場合と同様に、反射板14は、結合窓10付近の電界強度レベルが非常に高い位置を避けて配置されることとなる結果、反射板14による誘電損失が小さくなり、マイクロ波エネルギーの損失を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。 図1に示すマイクロ波無電極放電灯装置の外観斜視図である。 図1に示す共振器の内部空間に生じたTE011モードの電界を示す部分断面図である。 本発明の第2の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。 図4に示す共振器の内部空間に生じたTE011モードの電界を示す部分断面図である。 本発明の第3の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。 本発明の第4の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。 本発明の第5の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。 本発明の第6の実施形態によるマイクロ波無電極放電灯装置の構成の一例を示す部分断面図である。 従来例による円筒形の空洞構成部材を用いたマイクロ波無電極放電灯装置における空洞構成部材の側面図である。 従来例による椀状に形成された反射鏡の開口部を網目状の金属メッシュで覆った空洞構成部材を用いたマイクロ波無電極放電灯装置における空洞構成部材の断面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e マイクロ波無電極放電灯装置
2 金属メッシュ
3,3a,3b 導体板
3c 凹部
4 バルブ(発光部)
5 支持棒
6 導波管
7 マグネトロン(マイクロ波生成部)
8 電源
9 共振器(空洞構成部材)
10 結合窓(導入部)
11 電界
12 ループアンテナ(導入部)
13 同軸ケーブル
14 反射板
15 支柱

Claims (3)

  1. マイクロ波を生成するマイクロ波生成部と、前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波を導入する導入部を備え該マイクロ波が外部空間に放出されることを抑制する空洞構成部材と、前記空洞構成部材の内部空間に配置され前記マイクロ波生成部により生成されたマイクロ波によって発光する発光部とを備えたマイクロ波無電極放電灯装置において、
    前記空洞構成部材の形状は、前記発光部の前方及び側方を覆う部分が半球形若しくは半楕円球形又はこれらの一部である曲面形状であって、前記発光部の後方が導体板により形成される平面形である殻状形状であり、
    前記空洞構成部材の曲面形状部分の少なくとも一部は、前記発光部から発せられた可視光を透過するものであり、
    前記空洞構成部材は、前記空洞構成部材の内部空間における前記マイクロ波生成部によって生成されたマイクロ波の電磁界モードをTE011にするものであること
    を特徴とするマイクロ波無電極放電灯装置。
  2. 前記発光部と前記導入部との間に、前記発光部から発せられた可視光を反射する誘電体から成る反射板をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
  3. 前記反射板は、前記導体板より離間して配置されていること
    を特徴とする請求項2に記載のマイクロ波無電極放電灯装置。
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