JP3982350B2 - マイクロ波無電極放電ランプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無電極ランプにマイクロ波により封入物質を励起発光させて点灯するマイクロ波無電極放電ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のマイクロ波無電極放電ランプ装置としては、特開昭59−086153に開示されたものがあり、図13はその一部を切り欠いた側面図である。このマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を発生するマイクロ波発生手段1と、このマイクロ波を伝達するための伝達手段3と、伝達手段3と共振器5の間にて結合され、共振器5にマイクロ波を伝達する結合孔4xと、結合孔4xからマイクロ波が導入される共振器5と、共振器内に設けられた無電極ランプ6と、を備えて構成されている。
【0003】
このマイクロ波無電極放電ランプ装置をさらに詳しく述べると、伝達手段3は、方形の断面をなした中空の金属筒状体で形成されている。また、共振器5は、略球状をなし、その略球状をなした側部には孔が開けられ、伝達手段3により伝達されたマイクロ波を共振器5に伝達するための結合孔4xが設けられている。また、略球状をなした下部には、金属の網で覆われた開口部5xが設けられており、この開口部5xがマイクロ波に対しては非透過性で、光に対しては透過性を有したものとなる。また、無電極ランプ6は、石英ガラスなどの透光性材料からなる略球状のバルブにより構成され、その内部には、ガスや金属などの物質が封入されている。
【0004】
次に、このマイクロ波無電極放電ランプ装置の動作を説明する。まず、マイクロ波発生手段1からマイクロ波が発生する。このマイクロ波は、伝達手段3を介して伝達され、マイクロ波導入用の結合孔4xにより共振器5に伝達される。共振器5に伝達されたマイクロ波は、共振器5の中で共振し、この共振エネルギーにより無電極ランプ6内に封入された物質が励起発光する。そして、この励起発光した光が開口部5xを通じて外部に取り出される。
【0005】
次に、これとは別のもので特開昭62−55858に開示されたものを図14に示す。このものは、マイクロ波発生手段1と、伝達手段3と、垂直片90aと水平片90bとからなるアンテナ90と、無電極ランプ6と、を備えて構成されている。このものをさらに詳しく述べると、伝達手段3は、金属により形成され、その形状は中空の筒状体をなしている。また、アンテナ90は、垂直片90aと水平片90bとでT字状をなし、垂直片90aを伝達手段3から突出させ、水平片90bは伝達手段3の中に収まるように伝達手段3に取付けられている。そして、垂直片90aを覆うようにU字状をなした無電極ランプ6が伝達手段3に取付けられている。
【0006】
このものもマイクロ波発生手段1より発生したマイクロ波は、伝達手段3を介して伝達される。そして伝達されたマイクロ波は、アンテナの水平片で捕えられ、垂直片から放出される。そして、この放出されたマイクロ波により無電極ランプ6が発光する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したマイクロ波無電極放電ランプ装置を照明器具に使用する場合、照明器具の多様な形状に適応させる必要がある。これは照明器具が多様な形状を品揃えすることにより色々な施工環境に対応できているからである。例えば、天井裏の高さが低い所では、照明器具は薄いものが必要であり、天井から照明器具を吊り下げるような場合には、点灯装置を照明器具から分離したものが必要となる。さらに、天井裏の高さは高いが水平方向に障害物があるような場合には、照明器具の垂直方向の投影面積を小さくしたものが必要となる。
【0008】
しかし、前述したマイクロ波無電極放電ランプ装置を用いて、この多様な形状に対応するためには、いずれのものも中空の金属筒状体で形成された伝達手段3を照明器具の形状に応じて品揃えする必要があった。従って、照明器具の製造工程や伝達手段3の調達過程において、より細かな管理が必要であった。
【0009】
また、特開昭62−55858に開示されたものにおいては、T状をなしたアンテナ90よりマイクロ波を伝達しているが、このものにおいてはアンテナ90の伝達手段3から突出した垂直片90aは、電界結合型のカップリング素子とみなすことができる。そして、これを効率良く動作させる為には、モノポールアンテナやダイポールアンテナの設計において周知なように、その長さは波長をλとしたときにλ/2の整数倍にする必要がある。これをマイクロ波でよく用いられる工業バンドである2.45GHzにおいて当てはめると、その波長は約12cmとなる。従って、アンテナ90の突出部分は6cm以上とする必要があり、光源部が大きくなっていた。
【0010】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、マイクロ波を伝達するための伝達手段の品種数が抑制できるマイクロ波無電極放電ランプ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、マイクロ波発生手段と、このマイクロ波を伝達する伝達手段と、この伝達手段に接続された結合部と、この結合部を介してマイクロ波が伝達されるとともにマイクロ波に対しては非透過性で、光に対しては透過性を有した共振器と、この共振器内に設けられた透光性材料からなるバルブとこのバルブ内部に封入されたマイクロ波により励起されて発光する物質とからなる無電極ランプと、を備えたマイクロ波無電極放電ランプ装置において、前記伝達手段は、少なくとも共振器に接続される部分が同軸ケーブルからなり、前記結合部は、この同軸ケーブルの中心導体に接続され、略ループ状に形成されるとともに、ループの長さをLとし、使用するマイクロ波の波長をλとしたときL≦λ/2の関係となるアンテナであることを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記アンテナは、突起部を有し、その先端を無電極ランプの方向に向けたことを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、前記アンテナと前記共振器の間に電気絶縁体を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、前記同軸ケーブルを共振器の内部に貫通させ、前記アンテナを無電極ランプの近傍に設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、前記共振器の無電極ランプを介してアンテナと対向する側に、無電極ランプの方向に向かう凸部を設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、前記アンテナを複数設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかにおいて、前記アンテナの同軸ケーブルの中心導体と接続されていない側の断面積を同軸ケーブルの中心導体の断面積より大きくしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1、図2を用いて説明する。図1はマイクロ波無電極放電ランプ装置の斜視図で、図1(a)は全体の斜視図、図1(b)と図1(c)は、その一部分の斜視図、図2は要部斜視図である。
【0021】
このマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を発生するマイクロ波発生手段1と、このマイクロ波を伝達するための伝達手段3と、伝達手段3に接続された結合部4と、この結合部4を通じてマイクロ波が導入される共振器5と、前記共振器内に設けられた無電極ランプ6と、を備えて構成されている。
【0022】
このものを説明すると、マイクロ波発生手段1は、周波数が2.45GHzのマイクロ波を発生するもので伝達手段3の一端に接続されている。伝達手段3は、その他端が共振器5に接続されており、マイクロ波発生手段1から伝達されたマイクロ波を共振器5に伝達している。
【0023】
共振器5は、円柱状をなし、その側面部は高さ184mmであり、上面部5aと底面部5bは直径76mmとなっている。そして底面部5bは金属材料にて形成され、側面部及び上面部5aはマイクロ波は遮断し可視光は透過するような金属材料にて網状に形成されている。そして、側面部と上面部5aと底面部5bは、各々良好な電気導通が得られるように接続されている。そして共振器5内の比較的電界強度が強くなる場所、この場合共振器5内のほぼ中央部分に無電極ランプ6が配置されている。
【0024】
無電極ランプ6は、直径が27mmで透光性材料からなる気密な石英製のバルブを有し、石英支持棒により共振器5の底面部5bに固定されている。そしてバルブ内部には、Ar30Torr、Hg40mg、CeI3(セリウム沃化物)5mg、NaI(ナトリウム沃化物)10mgが封入されており、発光物質であるCeとNaのモル比は約1:7の比率となっている。また、結合部4は図2に示すように同軸ケーブル3aの中心導体に接続されている。
【0025】
ここで重要なことは、伝達手段3は、少なくとも共振器5に接続される部分が可撓性を有した同軸ケーブル3aで構成され、結合部4は、一端が同軸ケーブル3aの中心導体に接続されたアンテナ90で構成されたことである。そしてアンテナ90は、導体線がループ状に形成されており、その他端は底面部5bに接続されていることである。
【0026】
これをさらに詳しく述べると、アンテナ90は、銀メッキした銅でできており、これに所定の電流を許容する断面積を有するものであり、その断面積は、250Wシステムでは0.0314cm2の断面積としていることである。また、同軸ケーブル3aは、可撓性を有した、芯線の材料が銅でできたものを使っている。なお、上記した導体線がループ状に形成されたアンテナ90を以降では、ループアンテナ9と呼ぶことにする。
【0027】
次に、このマイクロ波無電極放電ランプ装置の動作を説明する。まず、マイクロ波発生手段1によりマイクロ波を発生させると、発生されたマイクロ波は同軸ケーブル3aを経由して結合部4に伝えられる。結合部4では、ループアンテナ9の他端が磁界結合型アンテナとして動作する。そしてループアンテナ9に鎖交する形で交番磁界が発生する。このようにループアンテナ9から放射されたマイクロ波は、共振器5内で共振する。
【0028】
このとき共振器5の内部のほぼ中央部分では相対的に高電界が集中し、ここに取付けられた無電極ランプ6のバルブ内部のガスは、高電界により電離、励起され放電が開始する。この放電が開始された直後は、水銀主体の放電であるが、放電による熱でバルブの温度が上昇すると、室温で固体であったメタルハライド(ここではCeI3(セリウム沃化物)、NaI(ナトリウム沃化物))が蒸発し、金属原子とハロゲン原子とに分離する。そして金属原子(ここではCeとNa)が励起され発光し、この光は金属の網部材で形成された上面部5aや側面部の開口を通って外部に放出される。
【0029】
この実施の形態によると、伝達手段3と結合部4、つまり同軸ケーブル3aの芯線とアンテナ90とを直接接続することが可能になる。また、同軸ケーブル3aに可撓性を有したものを使うことにより伝達手段3を自在に曲げることが可能となる。従って、マイクロ波発生手段1と共振器5との間を金属で形成された伝達手段3を接続したものに比べ、マイクロ波発生手段1と共振器5との距離を変えることができ、またマイクロ波発生手段1と共振器5との位置関係も左右や上下などに変えることができる。よって照明器具の多彩な形状に、伝達手段3がより少ない品揃えで対応できる。
【0030】
また、結合部4にループアンテナ9を用いることで、アンテナ90をより小型化できる。これにより共振器5が、現在、市場に流通しているHIDランプと同等以下のサイズにでき、現行のHIDランプを用いた照明器具を大幅に変更することなく共振器5を収納できる。よって照明器具の多彩な形状に、より少ない品揃えで対応できる。
【0031】
また、同軸ケーブル3aで構成したことによりマイクロ波発生手段1の着脱が容易になり、操作性ならびに保守が容易になる。特に、マイクロ波発生手段1に光源部に比べて寿命が短いマグネトロンを使用した場合には、マグネトロンの交換を容易に行うことができる。
【0032】
なお、この実施の形態においては、無電極ランプ6のバルブ形状は球状で説明しているが、バルブ形状は自由であり、マイクロ波無電極放電ランプ装置の用途や共振器5との関係でバルブ形状を決めればよい。また、バルブ径に関しては27mmで説明したが他の径でもよい。ここではループアンテナ9の材料は銀メッキした銅で説明したが他の金属である銀、ニッケル、鉄、タングステン、モリブデンなどや、これらの合金でもよい。また、ここでは共振器5は円筒形状で説明したが例えば図1(b)に示すような球状でもよく、図1(c)に示すような一般的なHIDランプ形状に見られるような略卵型のものでもよい。
【0033】
なお、ここではアンテナ90の断面積は、0.0314cm2としたが、このような高周波では、電流は表皮効果により線材の表面近傍を流れることになるので実質的には、その電流容量は円周で考えたほうがよく、この例では円周は0.628cmとなる。従って、ループアンテナ9を何本かの導体で形成し、その合計の円周を同じ0.628cmにしてもよい。
【0034】
なお、図3は、本発明の第1の実施の形態の応用例で、図は要部断面図を示す。この応用例は、前述したループアンテナ9の長さをより適切な長さに変えたものである。すなわちループアンテナ9の長さをLとし、使用するマイクロ波の波長をλとしたときにL≦λ/2の関係となるように構成されている。このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、ループアンテナ9が磁界結合アンテナとして動作しやすくなり、発生させた電界をあまり乱さず共振器5を動作させることが可能となる。逆にL≧λ/2とするとループアンテナ9は、電界結合型アンテナとして動作し、磁界ループ結合と混在することになり、共振器5を効率よく動作させることは、難しくなる。
【0035】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図4を用いて説明する。図はマイクロ波無電極放電ランプ装置の一部を示す要部断面図である。
【0036】
このものは、第1の実施の形態におけるループアンテナ9の形状を変えたものである。図において、ループアンテナ9は、共振器5の内部に設けられ、その一端は同軸ケーブル3aの中心導体に接続され、また、他端は、同軸ケーブル3aの導体外皮が共振器5の底面部5bと接続されている部位に略ループ状に接続されている。その他の第1の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0037】
ここで重要なことは、ループアンテナ9は突起部9aを有し、突起部9aの先端を無電極ランプの方向に向けたことである。
【0038】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波発生手段1から発生されたマイクロ波が同軸ケーブル3aに伝達されると、ループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。このとき、突起部9aの近傍に強い電界集中が発生しこの強電界により無電極ランプ6の内部で放電が発生する。特に、ランプ始動時においてはループアンテナ9と共振器5の壁との間に発生した電界は突起部9aに集中するような分布になるので突起部9aの先端方向を無電極ランプ6の方向に向けることで無電極ランプ6の電界が比較的強くなる。従って、無電極ランプ6は突起部9aがないものに比べ始動しやすくなる。
【0039】
ここで突起部9aは、図4(a)のようにループアンテナ9を形成する線材を折り曲げ加工することで形成してもよいし、図4(b)のようにループアンテナ9に突起部9aを取り付けることにより形成してもよい。
【0040】
この実施の形態によると、ループアンテナ9に突起部9aを設け、突起部9aの先端を無電極ランプの方向に向けたことにより無電極ランプ6は突起部9aがないものに比べ始動しやすくなる。従って、マイクロ波発生手段1の容量を小さくすることができる。
【0041】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図5を用いて説明する。図はマイクロ波無電極放電ランプ装置の結合部を示す要部断面図である。
【0042】
このものは、第2の実施の形態で説明した図4(a)のループアンテナ9の周辺に部材を追加したものである。図において、ループアンテナ9の一端は同軸ケーブル3aの中心導体に接続され、また、他端は、同軸ケーブル3aの導体外皮が共振器5の底面部5bと接続されている部位に略ループ状に接続されている。その他の第1の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0043】
ここで重要なことは、アンテナ90(ループアンテナ9)と共振器5の間に電気絶縁体を設けたことである。つまり、同軸ケーブル3aの外皮の切断面と、共振器5の底面部5bの内面側を略同一面上に形成し、この面にループアンテナ9の基底部を貫通する平板状の電気絶縁体11を設けたことである。なお、ここでは電気絶縁体11は、厚さ2mmのフッ素系樹脂材料で形成されている。
【0044】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、前述したものと同様に、マイクロ波を同軸ケーブル3aに伝達するとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。そして、ループアンテナ9の突起部9aの近傍に強い電界集中が発生し、この強電界により無電極ランプ6の内部で放電が開始する。このとき電界が強くなればなるほど、突起部9aと共振器5の底面部5bとの間で絶縁破壊が生じやすくなるが、電気絶縁体11を設けたことにより、このような絶縁破壊を防止することが可能となる。
【0045】
この実施の形態によると、ループアンテナ9と共振器5の内面間とに発生する絶縁破壊を防止しすることができ、共振器5やループアンテナ9をより小さくすることができる。
【0046】
なお、電気絶縁体11は他の材料、例えばアルミナやマグネシアなどのいわゆるセラミックで形成されてもよいし、他の電気絶縁材料でも良い。また、電界の強さに応じて、適宜、その厚みを選択するばよい。また、このとき、均一な厚みの平板だけに限らず、必要に応じて局所的に厚くするなど厚みに変化をつけても良い。
【0047】
なお、図6は、本発明の第3の実施の形態の応用例で、図は結合部の要部断面図を示す。この応用例は、前述した、電気絶縁体11の形状を変えたものである。すなわち電気絶縁体11が突起部9aを除くループアンテナ9のほぼ全体を覆うように形成されている。ここで電気絶縁体11は、ループアンテナ9を厚さ2mmで覆う、フッ素系樹脂材料で形成されている。
【0048】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を同軸ケーブル3aに伝達するとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。
【0049】
そして、ループアンテナ9の突起部9aの近傍に強い電界集中が発生し、この強電界により無電極ランプ6の内部で放電が開始する。このとき電界が強くなればなるほど、突起部9aと共振器5の内面との間で絶縁破壊が生じやすくなるが、電気絶縁体11を設けたことにより、このような絶縁破壊を防止することが可能となる。
【0050】
この実施の形態によると、ループアンテナ9と共振器5の内面間とに発生する絶縁破壊を防止しすることができ、共振器5やループアンテナ9をより小さくすることができる。
【0051】
なお、電気絶縁体11の材料は、例えばアルミナやマグネシアなどのいわゆるセラミックで形成されてもよいし、他の電気絶縁材料でも良い。また、前述したものと同様に電界の強さに応じて、適宜、その厚みを変えても良い。
【0052】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態を図7を用いて説明する。図はマイクロ波無電極放電ランプ装置の共振器5の内部を示す断面図である。このものは、第2の実施の形態における、突起部9aを有したループアンテナ9の共振器5内での位置を変えたものである。なお、その他の第2の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0053】
ここで重要なことは、同軸ケーブル3aを共振器5の内部に貫通させ、アンテナ90(ループアンテナ9)を無電極ランプ6の近傍に設けたことである。具体的には、共振器5の内部に同軸ケーブル3aが延長される形で底面5bから無電極ランプ6の方向に向かって突出する構成になっている。このように突出した同軸ケーブル3aの先端にはループアンテナ9が設けられ、その一端は同軸ケーブル3aの芯線と接続され、また、他端は同軸ケーブル3aの導体外皮に接続されている。そして、ループアンテナ9の先端部分に設けられた突起部9aは、無電極ランプ6の方向に向くとともに、無電極ランプ6の近傍、例えば、15mmの距離に設けられている。
【0054】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波が同軸ケーブル3aに伝達されるとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。このとき、ループアンテナ9の突起部9aの近傍に強い電界集中が発生しこの強電界によりバルブ6内部で放電が発生する。特に、ループアンテナ9の突起部9aは、無電極ランプ6の近傍に設けてあるので、第2の実施の形態の図4(a)で示したものより、強電界が無電極ランプ6に印加されやすくなり、より始動しやすいものとなる。
【0055】
この実施の形態によると、同軸ケーブル3aを共振器5の内部に貫通させ、アンテナ90を無電極ランプ6の近傍に設けたことにより無電極ランプ6は近傍に設けないものに比べ始動しやすくなる。従って、マイクロ波発生手段1の容量を小さくすることができる。
【0056】
なお、ループアンテナ9と無電極ランプ6との距離については、近づけるほど無電極ランプ6の始動性には有利である。しかし、その動作時において、無電極ランプ6は高温になるため、ループアンテナ9を近づけすぎると、ループアンテナ9も高温になってしまう。よって、ループアンテナ9は、熱による酸化や変形が起こりやすくなり、その寿命を短くしてしまう。従って、ループアンテナ9と無電極ランプ6との距離は、ループアンテナ9の素材の耐熱性と目標とする寿命などから適宜、選定する必要がある。
【0057】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を図8を用いて説明する。図は共振器5の内部を示す断面図である。このものは、第2の実施の形態で説明した共振器5の形状と無電極ランプ6の位置を変えたものである。なお、その他の第2の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0058】
ここで重要なことは、共振器5の無電極ランプ6を介してアンテナ90(ループアンテナ9)と対向する側に、無電極ランプ5の方向に向かう有底円筒状の凸部5cを設けたことである。さらに、無電極ランプ6をこの凸部の先端と共振器5の底面部5bの略中間部に設けたことである。そして、ここでは、凸部5cと無電極ランプ6との距離を30mmに設定している。
【0059】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を同軸ケーブル3aに伝達するとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。
そして、ループアンテナ9の突起部9aの近傍に強い電界集中が発生し、この強電界により無電極ランプ6の内部で放電が開始する。特に、ループアンテナ9の突起部9aは、無電極ランプ6の近傍に設けてあるので、強電界が無電極ランプ6に印加されやすくなり、無電極ランプ6は、より始動しやすいものとなる。
【0060】
この実施の形態によると、共振器5の無電極ランプ6を介してアンテナ9と対向する側に、無電極ランプ5の方向に向かう有底円筒状の凸部5cを設けたことにより、より無電極ランプ6とアンテナ9との距離を短くすることができ、これがないものに比べ始動しやすくなる。従って、マイクロ波発生手段1の容量を小さくすることができる。
【0061】
なお、ループアンテナ9と無電極ランプ6との距離については、近づけるほど無電極ランプ6の始動性には有利である。しかし、その動作時において、無電極ランプ6は高温になるため、ループアンテナ9を近づけすぎると、ループアンテナ9も高温になってしまう。よって、ループアンテナ9は、熱による酸化や変形が起こりやすくなり、その寿命を短くしてしまう。従って、ループアンテナ9と無電極ランプ6との距離は、ループアンテナ9の素材の耐熱性と目標とする寿命などから適宜、選定する必要がある。
【0062】
なお、ここでは上面部5aからの凸部5cは、円筒形で説明したが例えば円錐形や針状のものでもよい。
【0063】
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態を図9を用いて説明する。図9は結合部を示す図で、図9(a)は要部断面図、図9(b)は結合部からの放射分布を示した図である。このものは、第2の実施の形態で説明したアンテナ90の形状を変えたものである。なお、その他の第2の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0064】
ここで重要なことは、ループアンテナ9を複数設けたことである。そして、第1のループアンテナと第2のループアンテナとは、同軸ケーブル3aの中心導体を軸として180度、反対側の位置に設けたことである。
【0065】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を同軸ケーブル3aに伝達するとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。そして、ループアンテナ9からの放射分布は、2つのループアンテナ9が相互干渉するため、アンテナ設計においてはよく知られているように、図9(b)のように四方へ広がった形状になる。このように広がった指向性を有するアンテナ90を用いると、第2の実施の形態で説明したループアンテナ9の放射分布(図10(b))と比べ、共振器5の壁部に局所的に発生する電位差が小さくなる。従って、電位差により生じる電流が減るため共振器5の壁面の自己発熱も減らすことができ、その耐久寿命も長くできる。
【0066】
なお、図11は、本発明の第6の実施の形態の応用例で、図は結合部を示す図で、図11(a)は要部断面図、図11(b)は結合部からの放射パターンを示しす。この応用例は、前述した、同軸ケーブル3aの中心導体を軸として形成された第1のループアンテナと第2のループアンテナとの角度を変えたものである。すなわちこの角度を90度に形成したものである。そして、このループアンテナ9を共振器5の底面部5bの中心部からずらした位置に形成し、この中心部を挟んでループアンテナ9と対向する側の軸上に無電極ランプ6が配置されている。
【0067】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を同軸ケーブル3aに伝達するとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。そして2つのループアンテナが相互干渉し放射分布が図11(b)に示すように一方向に強い指向性をもつような形状となる。そして、この方向には、無電極ランプ6が設けられているため、より効率よく無電極ランプ6を点灯させることができる。
【0068】
この実施の形態によると、無電極ランプ6を共振器5の底面部5bの中心部からずらした軸上に形成することができる。従って、例えば、無電極ランプ6をこれに溶着された石英棒を用いて、共振器5の底面部5bに対し垂直に固定することが可能となり、共振器5に例えば水平に支持する場合に比べ、強固に無電極ランプ6を支持することができる。また、ループアンテナ9から無電極ランプ6の空間方向に指向性をもってエネルギーを放射できるので、このように設けないものよりも効率がよくなる。
【0069】
なお、ここでは2つのループアンテナ9間の角度は90度としたが、求める放射分布に応じて、他の角度を選択してもよい。また、放射方向を例えば上方へ向けることもループアンテナ9の開口部の方向を変えることで可能である。さらにここでは2個のループアンテナで説明したが3つ以上、あるいは形状の異なるものも組み合わせて放射パターンを変えてもよい。
【0070】
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態を図12を用いて説明する。図12は結合部を示す図した図である。このものは、第1の実施の形態で説明したアンテナ90の形状を変えたものである。なお、その他の第1の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0071】
ここで重要なことは、アンテナ90(ループアンテナ9)の同軸ケーブル3aの中心導体と接続されていない側の断面積を同軸ケーブル3aの中心導体の断面積より大きくしたことである。具体的には、同軸ケーブル3aの中心導体の断面積S1と、ループアンテナ9の他端側の同軸ケーブル3aの導体外皮に接続された箇所の断面積S2と、を比較するとS1<S2の関係となっている。そして、ここでは同軸ケーブル3aの中心導体側から他端側に向かうにしたがい断面積が増えるようになっている。
【0072】
このように構成されたマイクロ波無電極放電ランプ装置は、マイクロ波を同軸ケーブル3aに伝達するとループアンテナ9が磁界結合型アンテナとして動作する。そして、ループアンテナ9からは、良好な整合状態でマイクロ波が伝送される。特に、大電力を供給する場合にはループアンテナの断面積は大きいほうが望ましいが、中心導体の断面積から不連続に断面積を増加させると不連続部で整合状態が悪くなり電力の反射が生じ、効率が低下することがある。しかし、前述のように連続的に断面積を増やすことで、より効率のよいものとすることができる。
【0073】
請求項1記載の発明にあっては、マイクロ波発生手段と、このマイクロ波を伝達する伝達手段と、この伝達手段に接続された結合部と、この結合部を介してマイクロ波が伝達されるとともにマイクロ波に対しては非透過性で、光に対しては透過性を有した共振器と、この共振器内に設けられた透光性材料からなるバルブとこのバルブ内部に封入されたマイクロ波により励起されて発光する物質とからなる無電極ランプと、を備えたマイクロ波無電極放電ランプ装置において、前記伝達手段は、少なくとも共振器に接続される部分が同軸ケーブルからなり、前記結合部は、この同軸ケーブルの中心導体に接続され、略ループ状に形成されるとともに、ループの長さをLとし、使用するマイクロ波の波長をλとしたときL≦λ/2の関係となるアンテナであることにより、マイクロ波発生手段と共振器との間の距離を変えることができ、その位置関係も左右や上下などに変えることができる。よってマイクロ波を伝達するための伝達手段の品種数が抑制でき、アンテナをより小さくできるとともにマイクロ波無電極放電ランプ装置をより効率の良いものとすることができる。
【0076】
請求項2記載の発明にあっては、前記アンテナは、突起部を有し、その先端を無電極ランプの方向に向けたことにより、請求項1に記載の効果を奏するうえに、無電極ランプへの電界が強くなり、その始動がしやすくなる。従って、マイクロ波発生手段の容量を小さくすることができる。
【0077】
請求項3記載の発明にあっては、前記アンテナと前記共振器の間に電気絶縁体を設けたことにより、請求項1又は請求項2に記載の効果を奏するうえにアンテナと共振器の内面間とに発生する絶縁破壊を防止できるので共振器やループアンテナをより小さくすることができる。
【0078】
請求項4記載の発明にあっては、前記同軸ケーブルを共振器の内部に貫通させ、前記アンテナを無電極ランプの近傍に設けたことにより、請求項1乃至 請求項3に記載した効果を奏するうえに、ループアンテナの近傍に強い電界集中が発生し、この強電界により無電極ランプ6の内部で放電が発生しやすくなるので、無電極ランプ6は、より始動しやすいものとなる。
【0079】
請求項5記載の発明にあっては、前記共振器の無電極ランプを介してアンテナと対向する側に、無電極ランプの方向に向かう凸部を設けたことにより、請求項1乃至請求項4に記載した効果を奏するうえに、無電極ランプとアンテナとの距離を短くでき、無電極ランプをより始動しやすくすることができる。従って、マイクロ波発生手段の容量を小さくすることができる。
【0080】
請求項6記載の発明にあっては、前記アンテナを複数設けたことにより、請求項1乃至請求項5に記載した効果を奏するうえに、アンテナからの放射分布を変えることができ、放射分布を分散させた場合は、共振器の壁面の自己発熱を減らすことができ、その耐久寿命を長くできる。また、放射分布を無電極ランプの空間方向に指向性をもった場合は、より効率のよいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の斜視図である。
【図2】同上のマイクロ波無電極放電ランプ装置の要部斜視図である。
【図3】同上のマイクロ波無電極放電ランプ装置の応用例を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の一部を示す要部断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の結合部を示す要部断面図である。
【図6】同上のマイクロ波無電極放電ランプ装置の応用例を示す結合部の要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の共振器の内部を示す断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の共振器の内部を示す断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の結合部とその放射分布を示した図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の結合部とその放射分布を示した図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の応用例を示す結合部の図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の結合部の図である。
【図13】第1の従来例に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の断面図である。
【図14】第2の従来例に係るマイクロ波無電極放電ランプ装置の断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波発生手段
3 伝達手段
3a 同軸ケーブル
4 結合部
5 共振器
6 無電極ランプ
9 ループアンテナ
90 アンテナ
Claims (7)
- マイクロ波発生手段と、このマイクロ波を伝達する伝達手段と、この伝達手段に接続された結合部と、この結合部を介してマイクロ波が伝達されるとともにマイクロ波に対しては非透過性で、光に対しては透過性を有した共振器と、この共振器内に設けられた透光性材料からなるバルブとこのバルブ内部に封入されたマイクロ波により励起されて発光する物質とからなる無電極ランプと、を備えたマイクロ波無電極放電ランプ装置において、前記伝達手段は、少なくとも共振器に接続される部分が同軸ケーブルからなり、前記結合部は、この同軸ケーブルの中心導体に接続され、略ループ状に形成されるとともに、ループの長さをLとし、使用するマイクロ波の波長をλとしたときL≦λ/2の関係となるアンテナであることを特徴とするマイクロ波無電極放電ランプ装置。
- 前記アンテナは、突起部を有し、その先端を無電極ランプの方向に向けたことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波無電極放電ランプ装置。
- 前記アンテナと前記共振器の間に電気絶縁体を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマイクロ波無電極放電ランプ装置。
- 前記同軸ケーブルを共振器の内部に貫通させ、前記アンテナを無電極ランプの近傍に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電ランプ装置。
- 前記共振器の無電極ランプを介してアンテナと対向する側に、無電極ランプの方向に向かう凸部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電ランプ装置。
- 前記アンテナを複数設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電ランプ装置。
- 前記アンテナの同軸ケーブルの中心導体と接続されていない側の断面積を同軸ケーブルの中心導体の断面積より大きくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載のいずれかに記載のマイクロ波無電極放電ランプ装置。
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